ゼロの奇妙な使い魔 まとめ内検索 / 「ペッシ」で検索した結果

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  • ペッシ
    ペッシ-1
  • ペッシ 小ネタ
    プロシュートの覚悟を言葉でなく『心』で理解し成長したペッシ。 しかし…死んだことの影響か、もしくは召喚された影響か、ペッシは過去の記憶を忘れてしまう。 またマンモーニに戻ったペッシは、ルイズの使い魔として雑用の日々を送っていた。 「姉貴ィッ!部屋の掃除に洗濯、終わりやしたぜ!」 「そう。なら昼食に行くから付いて来なさい」 「もちろんですぜ!」 「今日から少し増やして上げる」 「えっ!?いいんですか姉貴?」 「ええ、あんた最近の成長からの判断よ」 「姉貴ィッ!ルイズ姉貴ィッ!やっぱり姉貴ィは優しィーやッ」 「うるさい!もっと静かに喜びなさい」 「へへ。わかったよ、ルイズ姉ぇ」 始めルイズは、何をやらしても駄目なペッシに苛立ちをぶつけた。 どんなに起こられても、駄目なりに一生懸命がんばるペッシに、ルイズは愛着が沸く。 そして、ルイズは急速...
  • ペッシ-1
    ...まった様子で 「ペッシだ・・・・。」 そう答えた。
  • ルイズ姉ェの栄光への道-1
    「栄光は……おまえに…ある……ぞ…やれ……やるんだペッシ。オレは………おまえを見守って……いるぜ…」 「わかったよプロシュート兄ィ!!兄貴の覚悟が!『言葉』でなく『心』で理解できた!」 成長したペッシはブチャラティを後一歩まで追い詰める。 だが…ブチャラティの『覚悟』には敵わず敗北した。 スティッキィ・フィンガーズのラッシュを受けバラバラになっていく体。 数秒後に訪れる明確な死を感じながらもペッシには死への恐怖はなく、唯唯プロシュートの敵を取れなかったことへの『後悔』だけだった。 (プロシュート兄ィ…ごめんよ……) プロシュートの言った『栄光』………まるでそれが目の前にあるかのごとく、最後の力を振り絞り千切れかけた腕を伸ばすペッシ。 そして…ペッシは光を掴む。 鏡のような光を。 新手のスタンド攻撃かと身構えるブチャラティの目の...
  • 第六章 土くれと鉄 ~あるいは進むべき二つの道~
    ...た。 ただ一人、ペッシだけが戸惑ったように辺りを見回している。 「俺は組織に反逆する。ボスの娘を手に入れ、奴の正体を掴み、組織を乗っ取るつもりだ」 「……勝算は?」 長い沈黙の後、口を開いたのは壁にもたれ掛っていたイルーゾォだった。 「ない。反逆はすぐに知れるだろう。ボスは二年前から俺たちを警戒しているからな…」 『二年前』。誰も口に出さなかったが、誰もが、いなくなってしまった二人のメンバーを思い出していた。 次に口を開いたのはメローネだった。 「らしくないな、リーダー。計算高いあんたが勝算のない戦いに挑むなんて。  ボスはすぐにあんたに追手を向けるだろう。娘にもスタンド使いの護衛をつけるはずだ。  あんたの強さは知ってるが、死にに行くようなものじゃないか?」 「かも知れない。だが、この機会を逃せば俺は永遠にボスに届くことはできない。 ...
  • ゼロの兄貴-5
    ...ている。 だが「ペッシ、メローネ、ギアッチョ、リゾット」は別だ。ヤツらはまだ死んじゃあいない。何故ああもリアリティ溢れる夢を見たのか気に掛かっていた。 「メローネ、ギアッチョ、リゾット」に関しては腕が立つ連中だしあまり心配する事もないが気掛かりなのは弟分のペッシだ。 自分があの状況下から居なくなったという事は「老化の解除」即ち亀の中の連中の復活を意味する。 ペッシのビーチ・ボーイは1対1向けの能力だ、グレイトフル・デッドのように複数人を相手にするのには向いていない。 おまけにあの夢の中のペッシのやられ方はブチャラティのスティッキィ・フィンガースの攻撃にやられたものと同じだ。 その事が自然と彼に朝食を摂らせる気を失せさせていた。 (成長してりゃあいいがな…) 「……るのかい?」 声が聞こえプロシュートが目を開き周囲を見る。 そこには、こ...
  • サブ・ゼロの使い魔-25
    ...ったことだった。 ペッシという名のその新入りは、その物腰から察するにおそらくはまだ少年の域を脱しない年齢の男で・・・ おそらくというのは彼には首と呼べる部分がどうにも確認出来ないため輪郭で年齢を判断しにくいからなのだが、とにかく彼はスタンド使いで、その才能を買われてリゾットの暗殺チームに配属されたらしい。 しかし彼は生来の気の弱さで、いつまで経っても見習いの域を脱しないのだった。彼は今、アジトの地べたに座らされてプロシュートに説教を喰らっている。 「プロシュートの奴・・・すっかりペッシの教育係みてーになってるな オレはてっきりお前の出番かと思ってたがよォー」 椅子に腰掛けたイルーゾォはそう言って隣に座るギアッチョに首を向けた。 「ああ? オレは他人に説教くれてやるような人間じゃあねーぜ」 両足をテーブルに投げ出すと、ギアッチョはそう言って鼻を鳴らす。 「説教...
  • ゼロの兄貴-3
    ... (オレの右手はペッシのビーチ・ボーイの糸を殴ったブチャラティの攻撃で確かに『切断』されたはずだッ!) そこまでだ。プロシュートにはそこまでの記憶しかない。いくら記憶を探ってもそれは同じ事だった。 だが地面に激突する瞬間何かの光に包まれたような気がする。 思考を中断し視線をルイズに戻す。 「……テメーの言ってる事はどうやらマジのようだな」 「理解できた?じゃあ早くこの老化を解いてちょうだい」 「断る」 「アンタ…平民、それも使い魔が貴族に逆らえると思ってるの?」 「平民か貴族なんてのはオレたちにとってはどうでもいい、何より使い魔ってのが気に入らねぇ」 「貴族を敵に回してここで生きていけると思ってるの…!?」 「それに使い魔って言っても奴隷とかそういうのじゃなくて主人を守り忠誠を誓うある意味平民にとっては名誉なものよ?」 ルイズが使...
  • 使い魔会議
    ...僕、嬉しいです」 ペッシ「あっ、兄貴ぃー、いきなり召喚されてキスされて、俺あんな女の子にキスされちまって、押し倒してやろうかと思ったんですけど」 変態「オメーよぉ!押し倒してやろうだなんて甘ったれた事言ってんじゃねえ!押し倒したなら使ってもいい!」 兄貴「テメーペッシに何教えてんだこのゲス野郎!」 リゾット「よせ…メローネは天然だ。今はチームが再会できただけでもよしとしよう…これからの事も考えなければな」 偉大な「リゾット、俺が二人いるなら二倍の速度で連中を老化できると思うが、いつやる?」 本気男「ギアッチョが暴走してたら意味ねーぜ」 鮫「いい女が居たってのになあー、男だらけで集まってても楽しくねえぜ!女はもっと召喚されてないのか?」 刺激的「あんた達の主人はルイズなの?」 三色コロネ「ええ、まあマリコルヌさんは変態ですが悪い人ではなさそうですよ」 一味違う「ルイ...
  • 第一章 使い魔は暗殺者 中編
    ...れた。 それでもペッシを援護するために車輪に捕まり、ザ・グレイトフル・デッドを使っていたが、 段々意識が薄れていきとうとう…………途切れた。 ――ペッシは娘を手に入れられたのだろうか?  メローネとギアッチョはどうしているのだろうか?  リゾットはボスを倒せたのだろうか? 残された仲間の事が気に掛かるが、プロシュートには確かめる術も無い。 ただ、この漆黒の闇に囲まれていることしか出来ない。 それにしても、ここはどこなのか。天国でも地獄でも無いことは確実だが。 死後の世界とはこういうものなのだろうか。 何もすることが無いので、プロシュートはこの場所について考える。 けれど、すぐに堂々巡りするだけだと気付いて、別のことを考えようとした瞬間、 ぐいっと何かに引かれる感触がした。 ――何だ? プロシュートは錆び付いた歯車のように働かない...
  • ゼロの兄貴-11
    ...貴ィーーー」 「ペッシかッ!?」 短くそう叫び声が聞こえた方向に向き直るがあるのは積み上げられた剣の山だ。 「ペッシがここに居るわけねぇが…何だ?一体」 「ここだぜ兄貴」 声のする方向を凝視する。一本の錆がある薄手の長剣がそこにあった。 「剣が…話しただとッ!?」 さすがのプロシュートも剣が話すという超事態には驚きを隠せないッ! 「こんな所にインテリジェンスソードがあるなんて珍しいわね」 「意思を持つ刀ってのは組織の情報網に過去一つあったってのを見た事はあるが…」 スタンドの可能性を考慮に入れたが話を聞く限りこの世界にはそういう剣は結構あるらしいのでその可能性は除去しておく。 少しばかり気になる事もあったのでその『剣』と話す事にした。 「テメー…何でオレを兄貴と呼んだ?何故オレを『知って』いる?」 「この辺りじゃ貴族に決闘を挑ま...
  • ゼロの兄貴-22
    ...知っている。 「ペッシかッ!」 しかし、ペッシはそれに答えずに何かを叫んでいる。 「まさかッ!この糸から墜落した一人分の『体重』っていうのはッ!うっ嘘だッ!   う…嘘だ!嘘だッ!あ…兄貴がッ!ま…まさかッ!オ…オレのプロシュート兄貴がッ!う…嘘だ!」 ペッシが床に蹲りパニクって泣き始める 「どうしよう~どうしよう~あ…兄貴がう…嘘だ!!オ…オレどうすれば……?   う…ううう…うう~~~そんなぁああああ…亀の中のヤツらも、でっ出てくる!ど…どうしよう~オ…オレ」 『マンモーニ』、その言葉に相応しいうろたえ様だ。当然そんな弟分にする事はただ一つ。 「オレがさっき言った事がまだ分かんねーのかッ!?ママっ子野郎のペッシ!!」 その言葉と同時にペッシの顔面に思いっきり蹴りをブチ込む。それを受けたペッシは吹っ飛びいつもの説教に突入するはずだった。 ...
  • 短編
    ...は止まらない 第五部ペッシ ブラックサバス アバッキオVSギーシュ ギーシュの『お茶』な使い魔 鏡の中の使い魔 本当に良くやった使い魔(殉職警官) ゼロの鎮魂歌――黄金体験(GER) ゼロのチョコラータ 絶望の使い魔(チョコラータ) しぇっこさん 永遠の使い魔 死にゆく使い魔(カルネ) 王の中の王 -そいつの名はアンリエッタ- ボス憑きサイト 王女の手は空に届かない 罰を負った使い魔(ジェラート) 第六部サバイバー この宇宙の果てのどこかから(プラネット・ウェイブス) 使い魔ックス ゼロの使い魔像 第七部ロードアゲインの決闘 ブラックモアの追跡 Wake up people※ネタバレ注意 ~百合の使い魔~(ルーシー) その他バオー ゼロの吸血鬼(荒木) DIO 吉良 ボス同時召喚 二刀シエスタ フリッグの舞踏会にて 禁断の呪文 タバサの少し奇妙でタフな物語 ジョジョの虚無との冒険 才...
  • 使い魔会議1
    ...僕、嬉しいです」 ペッシ「あっ、兄貴ぃー、いきなり召喚されてキスされて、俺あんな女の子にキスされちまって、押し倒してやろうかと思ったんですけど」 変態「オメーよぉ!押し倒してやろうだなんて甘ったれた事言ってんじゃねえ!押し倒したなら使ってもいい!」 兄貴「テメーペッシに何教えてんだこのゲス野郎!」 リゾット「よせ…メローネは天然だ。今はチームが再会できただけでもよしとしよう…これからの事も考えなければな」 偉大な「リゾット、俺が二人いるなら二倍の速度で連中を老化できると思うが、いつやる?」 本気男「ギアッチョが暴走してたら意味ねーぜ」 鮫「いい女が居たってのになあー、男だらけで集まってても楽しくねえぜ!女はもっと召喚されてないのか?」 刺激的「あんた達の主人はルイズなの?」 三色コロネ「ええ、まあマリコルヌさんは変態ですが悪い人ではなさそうですよ」 一味違う「ルイ...
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    ... ペッシ 本気男(ホルマジオ) 紫霞(しか)の使い魔(フーゴ) 不死の使い魔(ディアボロ) 鮫技男と桃髪女(スクアーロ) 一味違う使い魔(トリッシュ) 使い魔は刺激的(トリッシュ) ゼロの奇妙な道連れ(アバッキオ) ルイズと愉快な暗殺者たち(暗殺チーム) 僕の夢は三色コロネッ!(ジョルノ) パープルヘイズ&グリーンデイ 影の中の使い魔...
  • サブ・ゼロの使い魔-37
    ...ョはふと思う。 ペッシを見守るプロシュートは、こんな感じだったのだろうかと。もっとも、 ペッシとルイズの容姿には本当に同じ人間同士かというほどの差はあるのだが。 「おめーも物好きな野郎だな」などと冗談交じりに話していたことを思い出す。 しかしあいつの気持ちが、今なら少し――本当にほんの少しだが、分かるかも 知れない。そのうち地獄でプロシュートに会ったら、「オレもヤキが回ったもんだ」 と言ってやろうかとギアッチョは思う。しかし少なくとも、手紙を回収するまでは そっちには行けそうにない。ならば当面はプロシュートに学ぼうかと彼は考えて みた。あんな時こんな時、あいつはどう説教していただろうか、どうフォローして いただろうか。「何でオレはこんなことをバカみてーに考えてんだ」と心中毒づき ながらも、ギアッチョはプロシュートの偉大さを痛感した。ギアッチョが...
  • ジョルノ+ポルナレフ-6
    ...いた。 『ペッシ。お前さっきチラチラ見てたが、ああいう綺麗なお姉さんが好きなのか?』 その伊達男の声がなんともダンディでなんとなく私は見ていた。 伊達男の視線の先には去っていく綺麗な後姿…コートを着たパイナップル頭が純情そうにテレていた。 そして普通そう聞かれたら答えるであろう台詞『大好きっすよ兄貴っ!』と言った。 そう答えるのは当然。至極当然だ。私だって大好きだ。 お近づきになりたいと思う! だが、そこでイタリア野郎ならっ! 『このマンモーニがっ!』 殴られても仕方ねぇっ!ようだ。 『イテテッ兄貴!いきなりなにすんか!もう…!』 『ペッシ!だからお前はマンモーニなんだよ! いいか! 俺達のイタリアには『ああいうタイプの女性が大好きです』なんて言葉は存在しねぇんだ!』 伊達男は殴られて椅子から転げ落ちたパイナップル頭の胸倉を掴み片...
  • ゼロの兄貴-23
    ...はなく時折聞こえる『ペッシ』という人物であるという事だ。 それが誰なのか気にはなったが 『ブッ殺…と心の中で思っ…なら…その時スデに…動は終わって…るんだ』 という危険極まりない言葉に、帰ったらはしばみ草を食べさせてやろうかと思いになり流れる雲をぼんやりと見ながら再び目を閉じた。 「分かったよ!プロシュート兄ィ!兄貴の覚悟が!『言葉』でなく『心』で理解できた!」 そう叫ぶ弟分はもうマンモーニの目はしていない。 別世界にいる弟分に覚悟が伝わったかどうか分からないが、少なくともこの夢の中のペッシはマンモーニではない。 「やれ…やるんだペッシ…オレはお前をここから見守っているぜ…」 このペッシにすらそれが聞こえているか分からないが、それでも今は見守ろうと思った。 プロシュート兄貴 ― 左脚にひび 右大腿部に火傷 全身打撲 出血多量 [[←To be contin...
  • ゼロの兄貴-33
    ...ニは居ねーんだよ」 ペッシの事はスルーしているが気にしない。 空にペッシが泣き顔で『ひでーや兄貴ィィィ』と言っているような気もしたがこれも無視した。 そう言いながらゼロ戦に乗り込もうとする。 「わ、わたしも、それに乗って行くわ!」 「言っとくが、こいつが墜ちたら死ぬぞ?」 「わたしはあんたのご主人様なのよ!?あんた一人死なせたら…わたしがどうすんのよ!そんなのヤなの!」 ルイズの目をジーっと見る。目は反らさない。 それだけ確認すると、何も言わずゼロ戦に乗り込む。 「な、なによ!こんな時ぐらい言う事聞きなさい!」 しばらくするとゼロ戦の中から破壊音が聞こえ、操縦席から壊れた馬鹿デカイ無線機が放り投げられた。 「ったく…あの時のペッシと同じ目ぇしやがって…言っとくが後ろに席はねーぞ」 組織を離反すると決意した日、マンモーニながら自分達に付いてくると言った弟分と同じような目をしていた。 ...
  • 第八話 『STAND BY ME!』
    ...た。 「ねえペッシ。これってどう作るのか知ってる?」 「はぁ?」 「どう見てもこの世界のもんじゃないし……あんたらの世界にあったのと同じ物なんじゃないかってね。ほら、破壊の杖みたいに。量産できたら、一財産じゃない♪」  言ってから、ちらりと壁に立てかけられている破壊の杖――M72ロケットランチャーを見るフーケ。  この奇妙な円筒が彼らと同じ異世界からの漂流物だと聞かされたときはそりゃあびっくりした物だが……その驚きは長続きしなかった。  彼らと知り合い、一緒に仕事をするようになってもう大分立つ……この手の奇妙な物はかなり見慣れてしまっていたりする。 「似たようなもんならあるけど……こういうのは見たことねえなー。  兄貴はなんか知ってます?」  フーケの手からそれを受け取り、弄繰り回しながら、敬愛するプロシュートに意見を仰ぐ。  プロシュート...
  • ゼロの兄貴-4
    ... (バカなッ!?ペッシ…!メローネ…!ギアッチョ…!) バラバラに解体されたペッシ、舌を毒蛇に咬まれ絶命したメローネ、首に鉄棒を生やし倒れているギアッチョ。 そして彼の前にプロシュートが最も信頼していた人物が立つ。 (リゾットか!?これは一体どういう―――) だがリゾットも体中に銃弾を撃ち込まれ倒れていく。 (く…一体どういう事だッ!?) 周囲に散らばるチームの仲間達の死体、だがそのかつての仲間達の死体の目は全て等しくプロシュートに向けられている。 あまりともいえる光景に思わず後ろに下がろうと力を込める、だが体は動かない。 そうしている間に後ろから誰かに肩を掴まれる。 (何だとッ……!?) 首を向け後ろを見る、だがその目に映ったものは――――ボロ雑巾のように成り果てた己の姿だった。 この世界に入ってから唯一の音が聞こえる。それも自分の声...
  • ゼロの兄貴-41 前編
    ...つとか?」 ok。ペッシなら殴ってるとこだ。 「そうやって、難しい顔しながら考え事してるところとかそっくり」 「…オレはあいつ程良い趣味は…いや、気にすんな」 もちろん、この前の『妖精さん』の事だ。 中々に面白い光景だったのだが、一応は他言しないと言ってある。 まぁ、バレたらバレたでオレの知ったこっちゃあねー。という感じなのだが。 で、その妖精さんであるが、ここより離れたアカデミーにおいて、お仕事中である。 だが、明らかに何時もと違うと言うか、なんというか、燃え尽きている。 いつ、領地で妖精さんの件が広まるか分かったもんではないと気が気ではないからだ。 その心境たるや、水族館のある囚人の言葉を借りるとまさに「飛びてェーーーーーー」というところであろう。 「あら!もう姉様と仲良くなったのね」 もうマジにメローネでいいから変われと言いたくなる。 反論...
  • 第六章 土くれと鉄 ~あるいは進むべき二つの道~-4
    ...ただろーが! おい、ペッシ! 止めろ」 「お、俺ですかい? おい、ギアッチョ、止めろって」 先輩に命令されたペッシはおどおどと言うが、ギアッチョは聞く耳持たない。 「しょぉぉぉがねぇ~なぁ~。イルーゾォ、だから先に読んどけって言っただろぉ~? お、ペッシ、そのケーキくわねーならもらうぜ」 その隙にホルマジオがペッシのケーキを横取りする。 「あ! ホルマジオさん、ちょっと待って!」 「もぉ~食っちまったよ。……おいおい、泣くこたぁ~ねぇーだろぉ? 新しいの頼んでやるからよぉ~」 「必要ないぞ、ホルマジオ。ギャングの世界では盗られる奴が間抜けなんだ」 「兄貴ィ、酷いんじゃないっすか?」 「黙れ、マンモーニ以下のゲス野郎になり下がりやがって!」 毎度おなじみのプロシュートの説教が始まった。ギャングの心得から説き直すつもりらしい。 「…ん? お...
  • ゼロの兄貴-37
    ...を見せたとは言え未だペッシと同程度なのである。 まぁそのペッシと同程度という事が結構スゴイ事なのだが。 「あらあら、ごめんなさいね。わたし、すぐ間違えるのよ。気にしないで」 そう言いながら笑っているが、マジにそう思ったかは不明である。 なんせ常に同じような微笑を振りまいているのだ。リゾットの無表情とは対照的だが、その心中を正確に読むのがディ・モールト難しい。 ハッキリ言えば苦手なタイプに属するのだが、嫌な感じはしない。ごく僅かな例外を除いて人間こういうタイプを嫌うヤツは少ない。それは元ギャングとて同じ事だ。 まぁだからと言ってアテがあるわけではないのだが。 最悪、『魅惑の妖精亭』という選択肢もあったが、それはマジに最後の手だ。 あれもあれなりに結構目立つ。現在チップレース、歴代最高記録保持者に君臨しているのだ。 何よりあの一件があってからスカロンの側にはあまり...
  • 第三話 シエスタ
    ...  やるんだ・・・ペッシ・・・オレは・・・おまえを見守って・・・いるぜ・・・」 「兄貴が逝っちまう前に兄貴の目の前でよォォォォ償いは させるぜェェェェ!」 「『覚悟』の強さが・・・『上』・・・なのは・・・  オレの・・・方だぜ・・・グイード・ミスタ・・・」 「ひとりでは・・・レなねぇ・・・」 「俺のそばにちかよるなぁぁぁああああ!」 そこには戦って敗れていく仲間達の姿があった。ん?後ひとりは誰だ・・・? そして背後に気配を感じ、後ろを振り返ると 蛇に噛まれて死んでいる自分の姿があった ゼロの変態第三話 シエスタ 「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 メローネ今朝の第一声である。 「ゆ・・・夢か・・・。クソッ!最悪の目覚めだッ!  しかしあの夢はいったい・・・?」 夢の中ではギ...
  • ゼロの兄貴-12
    ...と呼んでくる事もありペッシと呼ぶと言うと 泣きながら?『デル公でもいいですからペッシだけはやめてください兄貴』と言われた。そんなに嫌か?ペッシは 3日程経過 特に何事も無く時間の流れに身を任せていたが、プロシュートは奇妙な違和感を感じていた。 「……この視線…人の物じゃあねぇな。とすると…使い魔か…?」 ここ数日明らかに何者かに監視されているという感覚がある。さすがにどこぞの吸血鬼のように『貴様見ているなッ!』というわけにはいかない。 人ならば誰が見ているかというのは分かる。だが探ってみても自分を見ているヤツなど確認できない。 とすると残る選択肢は使い魔を通しての監視しか無い。 夜になりルイズの部屋でどの辺りかを考える。 だが心当たりが無い。イタリアに居た時ならそんな心当たりなぞそれこそ星の数程あったが生憎この世界ではそんな心当た...
  • 最終話 ホワッツ・ア・ワンダフル・ヘンタイ
    ...!!」 「・・・ペッシ、それは予想じゃあなくて妄想だ・・・」 「ペッシ、それにプロシュート!?グランダー武蔵とぬし釣りシリーズ、絶対無くしたろあれ!  あとプロシュート!おまえまだ龍が如く2クリアしてなかったのか?」 「謎を残したままでよぉ~、おめぇ成仏できんのか?オレはできねぇ~なぁ~!え?納得いくか(ry」 「ギアッチョ!?たしかエヴァ様本大量に貸してたよなって、痛い!殴るな!やめろ!」 「お前は途中退場で満足なのか?彼女はもうどうでもいいのか?」 「リゾット・・・!。・・・そんなこと言ったってもう運命は決まってしまったじゃあないか・・・。」 「『運命~?オレが神の手のひらで踊ってるって言うのか?違うね!オレの手のひらで踊っているのは神の方だ!』  ・・・おまえが言っていたぞ?」 「う・・・それは・・・」 リゾットの返答に答えが詰まるメ...
  • ゼロの兄貴-6
    ...いねーぞ!……チッ、ペッシのよーにはいかねーか」 昼食を抜かれたとしてもプロシュートには朝の男からギッた金があるので特に問題はない。 だが、一つ肝心な事を忘れていた。 「ヤバイな……迷ったか?これは」 流石の兄貴も慣れない場所では迷うらしい。 10分程通路を歩いたが全く道が分からず、さすがにイラついてきた。 (ギアッチョならあたり構わずブチのめしてるとこだな) チームである意味ペッシ以上に手のかかる仲間の事を少し思い出す。 ちなみにこの前はニュースにイラついて溜まり場のテレビをブッ壊しリゾットにカミソリを精製されかけていた。 自慢の氷の防御もリゾットの磁力にだけは効かないらしい。 「あ、あの……どうかなさいましたか?」 と、まぁ明らかにカタギの人間じゃあないプロシュートに若干恐れの入った声がかかる。 自分が居た場所、もとい世界...
  • 第四話 『決闘と血統』完結編
    ... 「……よぉ、ペッシ。上手くやった見てぇじゃねえか」 「あ、兄貴ぃー! 見てくださいよコレ! きっちりぶっ殺してる最中でさあ! 約束どおりなぶり殺しです!」 「…………」  ばきぃっ!! 「い、いて! あ、あにきぃ! なにすんですか!?」 「やかましぃーっ! 何度言わせりゃわかるんだ! ぶっ殺すなんて台詞は使うんじゃねぇー! 大体一人の時はしっかりしてんのに、何でテメーは俺と一緒だとマンモーニに戻っちまうんだ!? ええ!?」 「しょぉーがねぇなぁぁぁぁぁぁペッシは……そう怒るなプロシュートよぉ。つまりこいつは、それだけオメーを頼りにしてるっ事だろーが。  一人の時は一人前なんだから、そうかっかすんな!」 「甘やかすなホルマジオ。俺からすりゃあこいつはまだまだマンモーニだ」 「あ、兄貴ぃ……ひでぇ」 「あたりめーだろーが! てめー、向こうで最後の最後に下種野郎に成り下がったのを忘...
  • 暗殺チーム座談会
    ...ーゾォ。) 姉ェペッシ(続きが無いから参加出来ない…どうしよう兄貴。)
  • ゼロの兄貴-31
    ...ハメになった。 ペッシやデルフリンガーから兄貴と呼ばれてはいるが、昔、イタリアで暮らしていた時の家族構成では一番下だったりする。 弟分の面倒を見る事は慣れているが、本物の弟の扱いには慣れていないので 正直言うと撤退決め込みたかったのだが、ベイビィ・フェイスの負い目があるので、とりあえず相手した。 だが、相手をしている姿を他3人に思いっきり見られている事に気付いた時には、天井にブチャラティが居た時の気分になった。 「……なに、全員でこっち見てやがる」 「…い、いや、凄く馴染んでるなーと思って」 「その、たまに見せる意外さがたまんないのよね」 「長兄」 一瞬、全員老化させて忘れさそうかと思ったが、さすがに久しぶりに家族に囲まれ幸せそうなシエスタを見て空気を読んだ。 (オレも結構丸くなったもんだな…) そう思うが、ルイズが聞いたら 「ま...
  • ゼロの兄貴-25
    ...、ここにきて扱い方をペッシからギアッチョに変えようかと思っていたプロシュートが半分呆れたように言い放つ。 「オメーの爆発は使いどころと場所を考えねーと洒落になんねーんだからな オレの仲間の一人がよく言ってたが能力ってのは使い方次第でいくらでも変わるもんなんだぜ」 「能力って言うけど…だったら、どうしてわたしは魔法が使えないの?あんたが伝説の使い魔なのに… 強力なメイジになんてなれなくてもいい。ただ、呪文を普通に使いこなせるようになりたい。得意な系統も分からずに失敗ばかりなんて嫌」 (スタンド使いがてめーの能力に気付かずに能力が一部暴走してるのと同じ…ってとこか) それを聞いて、やはりペッシ扱いだなと心でそう思う。 「得意な系統を唱えると体の中に何かが生まれて、そのリズムが最高潮に達すると呪文が完成するって言うんだけど、そんな事一度も無いもの」 「...
  • 各部キャラ
    ...マリン漬けの使い魔 ペッシペッシ ルイズ姉ェの栄光への道 ホルマジオ本気男 フーゴ紫霞(しか)の使い魔 スクアーロ鮫技男と桃髪女 トリッシュ一味違う使い魔 使い魔は刺激的 暗殺チームルイズと愉快な暗殺者たち ブラック・サバス影の中の使い魔 パープルヘイズ グリーンデイパープルヘイズ&グリーンデイ ミスタゼロの臭い魔 セッコドロの使い魔 イルーゾォ使い魔は引き篭り サーレーCRAFT OF ZERO ゼロの技工士 六部 ~ストーン オーシャン~ 徐倫引力=LOVE? 星を見た使い魔 フー・ファイターズフー・ファイターズ、使い魔のことを呼ぶならそう呼べ アナスイアナスイ 承太郎DISC奇妙なルイズ ウェザーゼロの予報図 ヘビー・ゼロ ドラゴンズ・ドリームゼロの使い魔への道 エルメェスお熱い使い魔(キッス)を受け取りなッ! 使い魔の兄貴(姉貴)!! プッチ神父新世界の使い魔 狂信者は諦め...
  • ゼロの兄貴-24
    ...) 残りの仲間はペッシ、メローネ、ギアッチョ、リゾットの四人。全員がそれ相応の戦闘能力を持っているがブチャラティ達の能力と覚悟も侮れない。 それは直接ブチャラティと戦った自分が一番よく知っている。 (あいつらがボスを倒してたとしても今更このオレがどの面下げて会えるってんだ?ええ?おい?) 深く息を吐き出した結論は一つだった。 「ったく………戻れるわけねーな」 あいつらなら受け入れてくれるだろうが…自分自身がそれを享受できないであろう事は誰よりもよく知っている。 珍しく思考が弱気になり、視線を宙に向けると扉が開きシエスタが入ってくるが身を起こしているプロシュートを見るなり一気に泣き顔になった。 「……よか…ったぁ…ほん…とに」 このギャング実にこの様な場面に遭遇した事が無い。寝込みを襲われた事は腐る程あるが起きてすぐ人に泣かれた事など全く無い。 ...
  • ゼロの兄貴-32
    ... 「ま…オメーもペッシみてーなもんだからな」 要は弟分扱いなのだが、兄貴属性的に未熟な弟分を放って帰るってのもどうかと思い始めている。 短期間で成長させられればいいのだが、経験上それがそう巧くいかない事をよく知っているため、結構悩むところである。 ペッシ=マンモーニ扱いされた事により何らかのリアクションがあるかと思っていたがルイズはスデに夢の世界に突入して子供のような寝息を立てていた。 「……このマンモーニが」 ペッシと違うのは、ギャング的説教で叩き込めれないとこだ。 ギャング世界に漬かりきっていたため、それを封印して成長させるとなると結構な事だった。 数日後 トリステイン艦隊旗艦『メルカトール』号がラ・ロシェール上空に艦隊を率いて布陣していた。 艦隊戦を行うわけではない。新生アルビオン政府がゲルマニア皇帝とアンリエッタの婚礼に出席する大...
  • ゼロの兄貴-28
    ...か?」 「これがペッシならブン殴ってるとこだが…まぁオメーはギャングでもメイジでもねーしな。今ので勘弁しといてやるよ」 「す、すいません」 「……もう一発か」 「へ?あの…?うひゃぁぁぁぁ」 「いたた…それで、その…お礼なんですが」 「…オメーも結構しぶといな」 シカトして戻っちまおーかとも思ったが目を見て止めた。 何かに似てると思ったが…借金だ。それも金利がバカ高いやつ。 借金なら色々な手で揉み消せない事も無いが礼を揉み消すというのもなんなので早い段階で清算しておく方が良策だと判断した。 (後にすればするほど膨れ上がって収拾が付かなくなるタイプだな…) 「そうだな…この前オレんとこの故郷の話したからオメーのとこの話聞かせてくれりゃあそれでいい」 「わたしの故郷ですか?タルブの村っていって、ここから、そうですね、馬で三日ぐらい...
  • 本気男-2
    ...ーネ、プロシュート、ペッシ、イルーゾォ。今なおボスを倒すために 奮闘しているのだろう。早々に一人リタイアしてしまい、なのにのうのうと生きてることに罪悪感が芽生える。 (だが・・・しょおがねーよなあぁぁ) 帰りたい気持ちがねーわけじゃあねー。だが帰ることが出来なくても、しょおがねーっつーことだ。 俺は『あっち』で負けて、死んだ。そんな『負け犬』がいまさらどんな面してあいつらに会えるっつーんだ? 死んだら奇跡で復活して仲間との感動の再会、なんて美味い話が俺みたいな人間にあるわけねーんだ。 (それに、お前らなら大丈夫だろ。俺なんかいなくてもよォォ) あいつらのスタンドは味方の贔屓目で見てもはっきり言える。強い。反則的な強さだ。誰もかなうわけがねー。 あいつらは、必ず、勝つ。俺はそれを信じているし、あいつらもそれを信じている。 (それもちょっと寂しいけどよ...
  • ゼロの兄貴-38
    ...で分かんねーからな…ペッシが泣いてたぞ」 メタリカを使わなくても時々見失う事がある。特に夜なんぞにやられると洒落にならない。 それで、いつの間にか後ろに立っていたリゾットにペッシがマジでビビって泣いた事が一度あった。 当然、ブン殴り説教かましたが、頭を押さえながらリゾットにも『頼むから仲間内の間で気配を消すな』と言ったのだが あまり変わらなかったのであれは最早意識してやっているのではないだろう。 それが、リゾットの暗殺者としての能力に異論を挟む者がチーム外にも一人たりとも居なかった理由の一つだ。 「オレがやられても、リゾットは生き残ると思ってたんだがな…」 プロシュートは知らない。リゾットが、後少しの所までドッピオを追いつめ、エアロ・スミスの邪魔さえなければディアボロを倒していたという事を。 隙を突き、城の中に手早く潜入すると、自分と姿形が似ている...
  • ゼロの兄貴-15
    ...だってビビる。 ペッシが初めてグレイトフル・デッドを見た時なぞ本気で泣いていた事を思い出す。 もちろん説教に突入したのは言うまでもないが。 錆落としと印の効果を試し終えると、爆睡かましているルイズを叩き起こし授業へと向かう。 正直興味は無いが『護衛』継続中であるからには一緒に出ておかねばならない。 適当にルイズの近くの席に座る。 さすがにこの段階になって誰もその行為にケチ付けようとする者は居ない。 そこに新手の教師が現れる。 長めの黒髪に漆黒のマントを纏い冷たい外見と不気味さを併せ持った男だ。 「…雰囲気がリゾットに似てるな」 「リゾット?誰それ」 「オレ達のリーダーだ」 男が『疾風』のギトーと名乗った。 外見に反して結構若いらしく、その辺りもリゾットに似ている。 だが、性格そのものはリゾットとは大違いで一々人を挑発す...
  • ゼロの兄貴-47 前編
    ...いるわけである。 ペッシとかなら間違いなく額に浮かぶ青筋を見ているはずだ。 「今はお前ごとき平民に構っていられんのだ。隊長どのをじっくり炙ってやらねばならん」 目に見えはしないが、語気から判断したのかメンヌヴィルが後ろを向いたまま話してきたが、明らかにナメている。 暗殺チームは組織の脅威となる者は政治家だろうと、アメリカのギャングだろうと全て取りのぞいて来た。 そしてその任務達成率は100%である。暗殺という過酷な任務からして、その達成率は他に類を見ない物だろう。 パッショーネ内ですら、本来なら敬遠されている方々なのであるのだが、それをこうもナメてかかられているというのはワルド以来久しぶりだ。 こうも調子付かれると、やはり気に食わない。 「素人風情が……調子乗ってんじゃあねーぞ」 暗殺任務に必要なのは、冷静かつ素早く確実に対象を始末するかという事が必要だ...
  • ゼロの兄貴-48
    ...ナランチャやフーゴ、ペッシあたりがそうだ。 だが、シルフィードの言い方からすると、それより遥かに前から任務をこなしていた事が理解できる。 ヒネたガキと言ったが、この場合むしろ汚れ仕事を押し付けられているあたり、よくもまぁこの程度で済んだなと感心したぐらいだ。 「で、汚れ仕事をこなしても報酬は殆ど無くて拒否権も無ぇ。おまけに、少しでも反抗しようとしたらお前か母親が始末されるってとこか」 「それでも復讐しようとして生き延びてきたら、こうなったってわけだ。よくやんぜオメーもよ」 「……知った風に言わないで」 珍しく感情を含んだ声でタバサがそう呟いたが、それこそそういう風に言われる筋合いは無い。 「ガキが誰に物言ってやがる。オメーこそ知った風な口利いてんじゃあねぇ…!」 「組織に良い様に使われるってのは、オレ達が一番よく知ってんだよ   仲間二...
  • サブ・ゼロの使い魔-33
    ...ォは、ホルマジオは、ペッシは、ソルベは、ジェラートは・・・。 地獄で自分を笑っているであろう仲間達を思い浮かべて、ギアッチョはフンと鼻を 鳴らす。この任務の間だけは、面倒を見てやろう。ギアッチョは今、そう決定した。 コンコンという音に、ギアッチョは部屋の入り口を見る。断続的に続くその音は、 扉から発されていた。 「入りな」 という彼の声で部屋に入ってきたのは、ルイズだった。ギアッチョは彼女を確認すると、 すぐに視線を外してまた手すりにもたれかかった。ルイズはベランダまでやって 来ると、ちょっと心配そうな顔でギアッチョを見る。 「・・・ねぇ どうして負けたの?」 今朝の決闘で、ギアッチョはホワイト・アルバムを使いもせずに敗北した。まさか力が 使えなくなったのだろうか、なんて心配しているルイズである。 「ワルドの野郎を信頼するな」...
  • ゼロの兄貴-47 後編
    ...オも、イルーゾォも、ペッシも、メローネも、ギアッチョも、リゾットも戦い死んでいった。 ボスがジョルノに倒されてさえいなければ、今頃は、イタリアで墓の下か潜伏生活というところだろう。 「それでも分からないってんのなら……」 言葉の温度が一層低くなり、次の言葉にキュルケとアニエスが凍りついた。 「……いっその事、ここで死ね。なに、オレに殺られるのも、そいつに殺られるのも大して違いはねぇ。この際だ、オレがブッ殺しといてやる」 絶対零度。さっきコルベールが発した、触れば火傷し燃え尽きるような感じとは全く違う雰囲気。 暗殺という汚れ仕事に従事し、対象が誰であろうと躊躇しないという全てを凍らす冷徹極まりない声。 コルベールもそういう物を持っていたかもしれないが、プロシュートから言わせれば、まだ甘い。 言うなれば、専門職と兼職の違いか。この場において、その差がハッキリと...
  • ゼロの兄貴-35
    ...事が無くなった以上、ペッシようなあいつらの面倒見てもいいとは思うが、もう関わりの無い事だ。  金はまだまだあるとは言え限りがある。とりあえず食っていかねばならない。現実的な問題は山積みだった。 「う~~~~パソコン、パソコン」  今、修理が終わったノートパソコンを求めて全力疾走している俺は高校に通うごく一般的な高校生  強いて違うところをあげるとすれば出会い系に興味があるってとこかナ―――  名前は『平賀才人』  そんなわけで秋葉原にあるPCショップにやってきたのだ  修理が終わったパソコンを受け取り、ウキウキ気分で家路に着く途中、思いっきり人にぶつかった。 「いってぇな……前見て歩けよ……」  余所見していたのは思いっきり彼である。だが、せっかく修理したパソコンが壊れては洒落にならないという考えからそんな言葉が出た。 ……出たのだが正面を見て後...
  • ゼロの兄貴-46
    ...ある程度引き寄せる。ペッシ相手に使われていた十八番が見事に炸裂していた。 「…礼なんか言わないわよ」 「いらん。ヘマしたら自分でどうにかしろ」 まぁ向こうが攻撃されれば、自分で何とかしろ。という事ではあるが。 それでも、どうも甘くなったかと思わないでもない。 ペッシあたりならば、あの時点で鉄拳制裁であるというのに。 どうもこちら側だと調子が狂う。久々に勘を取り戻せそうな状況下なのだが、それでもまだ本調子では無いというところだろうか。 前ならば、有無を言わさずこの辺り一帯がスデに老化に巻き込まれていてもいいのだが 後の事を考えたりするようになったあたり、やはり少しばかり甘くなったかと思い、『やれやれ』という言葉が無意識に出て頭に手がいく。 とりあえず、この次遭った敵は溜まったストレスと憂さ晴らしに徹底的にブチのめそうと誓い再び歩き出した。 再び場所が移っ...
  • サブ・ゼロの使い魔-29
    ...ら使ってもいいッ!とペッシに説教しているプロシュートの姿が浮かんだが、ギアッチョはいっそ爽やかなほど自然にそれをスルーした。 「だっ、誰がチビよこのバカ眼鏡!あと1年もしたらもっともっと大きくなるんだから!」 どこが?と言いたかったデルフリンガーだったが、二人の剣幕に巻き込まれると五体満足では済みそうになかったので黙っておくことにする。 「とにかく!」とルイズは小声になって怒鳴る。 「ワルドはわたしの婚約者だけど、同時に王宮に仕えてるってことを忘れないでよ! そんなことしないとは思うけど・・・万が一王宮にあんたのスタンドのことがバレたらどうなるか分かったもんじゃないんだから!」 「そうなってもよォォォ~~~~ 全員凍らせて逃げりゃあいいだろうが!!キュルケだのタバサの国によォォォォ!とにかく邪魔するんじゃあねえ!!そこをどけッ!!」 「何無茶苦茶言ってるの...
  • 罰を負った使い魔
    ...ーネがプロシュートがペッシが  イルーゾォがホルマジオが……ソルベが!!」 ソルベ、という名を聞いた瞬間、彼の表情が変わる 「それは……」 彼は、目を伏せ、呼び出される直前のことを思い出す 目の前で切り刻まれる親友は、自分が鏡に吸い込まれる瞬間に『生きろ』と言ってくれた その願いを叶えてくれたからこそ、ルイズに仕えている 「それでも、……俺は、忘れない。忘れたくない 俺は、『罰』を負っていきなきゃならないんだ!」 死に様を忘れれば、彼らの死を、誇りを否定することに繋がるのではないかと、 彼は恐怖し、声を振り絞るようにして、叫んだ 「……馬鹿、もう、知らない……ッ!!」 「え、あ、あの、ルイズさん?!」 何が何だか分からないままのテファの手をひいて、 ルイズはその小屋を出て行った その後、やることもなく目を閉じた彼と、泣き疲れて眠ったルイズは、不思議な...
  • ゼロの兄貴-42
    ...。 説教した後のペッシがあんな感じだ。 元暗殺者に完全ロックオンされたとは露知らず、改めて身分差というものを痛感させられていた才人が浸っていると声を掛けられた。 もちろんヴァリエール家仕様で、髪型変えて、老化しているダンディさ300%増しのプロシュートである。 「シケた面してなにやってやがる。使い魔がルイズの側にいなくていいのか?」 「え、ああ。凄い城なんで、なんだか気後れしちまって。って、いいんですか?お嬢様を呼び捨てにして」 「構うこたぁねー。バレなきゃいいんだよ。バレなけりゃあな」 限りなくタメ口で軽く話しかけてきた男に気が緩んだのか、多少才人が明るくなる。相変わらず立ち直りだけは早いようだ。 「で…どんなだよ?使い魔ってのは」 「どんなって……優しい時もあるけど、犬って言われたり、鞭で叩かれたり…」 叩かれていたりするのは、ま...
  • 第一章 死と再生
    ...ゾォ、プロシュート、ペッシ、メローネ、ギアッチョ。 みんな、死んだ。みんな死んでしまった。 (結局、俺は何一つなし得ず、ただ世界に死を振りまきながら死んでいくのか…) 覚悟はしていた。だが、寂しいような、悔しいような思いが胸の内に駆け巡る。 どこかへ落ちていくような感覚がした。 (死後の世界があるならば地獄へ、仲間たちの所へ行くんだろう) 懐かしい仲間たちに会うことを期待しながら、リゾットは意識を手放した。 第一章 死と再生 明るい光を感じ、彼はゆっくりと目を開けた。 まず目に入ったのはこちらに注目する大勢の群衆、そして屹立する塔に城。 サルディニア島とはまったく違う景色だった。 (生きている…?) 負傷の感覚がなく、身体の傷が消えていた。 それどころか、ボスに切り飛ばされたはずの右足も元通り身体についている。 (まさか、夢だ...
  • 第十四話 『暴走! 惚れ薬バカップル!』後編
    ...配を感じた事がある。ペッシが、酔っ払った弾みでフーケに絡んだあの時に。  そのときのペッシの発言を、そのまま抜粋しよう。 『いつまでもこんな仕事してちゃあ、結婚できないんじゃねーのか?』  ……フーケの拳がペッシの顔面にめり込んだのは、その直後の事。  そして開催された一方的なタコ殴りショーを止められるものは、仲間内にさえいなかった。婚期の遅れをかなり気にしていらしたらしい。  その時フーケが放っていた気配と、エレオノールが放つ気配が、全く同質のものだったのだ。  エレオノールがルイズの話題にこんな反応を返す、という事は…… 「……ルイズ」  ゆらりと、エレオノールの体がルイズに向き直る。全身から立ち上る『恐ろしい何か』に煽られるように髪の毛が揺ら揺らと蠢き、その体から放たれるプレッシャーは更に倍増して殺傷能力すら秘めていそうで。 ...
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