ゼロの奇妙な使い魔 まとめ内検索 / 「使い魔の兄貴(姉貴)!!」で検索した結果

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  • 使い魔の兄貴(姉貴)!!
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  • 使い魔の兄貴(姉貴)!!-1
    ...ようだ。 使い魔の兄貴(姉貴)!! 最悪だった。 何が最悪って今日という日のすべてが最悪だった。 朝起きて、最初に会ったのがキュルケ。多少いやみを言われたが気にしていなかった、なぜならもっと大切なことがあったから。 次に廊下で風邪っぴきにあった。汗臭いデブもブーブー何か言っていたみたいだが気にしない。なぜならもっと大切なことがあったから。 そう、使い魔召喚の儀。 なんとしても失敗できないと気合を入れて臨み、それでも何回も失敗した。 周りの人たちは「何度やっても無駄」というような冷たい目で見ている。 それでも彼女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールはあきらめようとしなかった。 失敗とともに起こる爆発によってだんだんと大きくなっていく穴に向けて、何度も何度も杖を振り下ろす。 何度も何度も何度も何度も振り下ろす。 そして爆...
  • 使い魔の兄貴(姉貴)!!-4
    ...らわした。 使い魔の兄貴(姉貴)!!~夜が来る!(前編)~ 「イッテェェェェ!!!な、な、何をするだぁーーーー!! 「い、いいいいきなり変な顔見せんじゃないわよ!!」 「変だとォ!?テメェ、感謝の言葉ならまだしもそんな事言うか、ええ、オイ!?」 「あんたに何感謝しろって言うのよ!変態!痴漢!バカッ!バカッ!!早くおろし、て・・・」 「イテェ、イテェ!!やめろっ、てェ・・・」 ルイズは抗議するようにエルメェスの頭を両手で叩いた。 エルメェスは思わず両手で頭を守った。 ということは、 「ええぇぇぇぇえええぇぇ!!!??」 支えを失ったルイズの体は引力に従い、ゆっくりと落ちていく。 「だあぁぁあ!!『キッス』!!」 ルイズの体は突然、宙に浮いた。 答え、③、③!③!!③!!! (何?今の電波。) それよりもいまのルイズにはもっと気にな...
  • 使い魔の兄貴(姉貴)!!-3
    ...z___ン 使い魔の兄貴(姉貴)!!~第一印象(ファースト・インプレッション)~ 「・・・どう?」 恐る恐るエルメェスの唇から唇を離しそう聞くルイズ。 もちろんこれはキスの上手さなどではなく、契約についてである。 ここで契約が成功したのなら、すぐにコルベールのもとへ行き、儀式を続けなければならない。そして自分の成功を認めさせなければならない。 すべては留年阻止のため、自分の伝説撤廃のため。 彼女は必死だった。 出会い頭にいきなり見ず知らずの人からキスをされると、人はどういう反応をするだろうか。 たぶん、ほとんどの人が戸惑ってしまい何もできないだろう。 しかしエルメェスの場合は違った。 何故ならその少女にエルメェスは見覚えがあったからだ。 (こいつは最初の・・・頭突き女?) エルメェスはもう一度考えてみる。 最初の攻撃のとき一番近くに...
  • 使い魔の兄貴(姉貴)!!-2
    ...人は・・・ 使い魔の兄貴(姉貴)!!~となりのキュルケ~ 「ねぇ、タバサ、見た!?見た!!?あの子成功したわよ!!やっぱりやればできるじゃない!! でもあの子あんな見ず知らずのどこの馬の骨ともわからない平民に近づいちゃって、へんな事されたり怪我したりしないかしら?大丈夫かしら?ねえ!ねえってば!! どうしよう、もしあそこで寝てる男がルイズに襲い掛かったりしたら・・・危ないわ、うん、ものすごく危ない!!ルイズが心に傷を負っちゃったりしたらどうしよう ・・・いや、考えようによってはそれも良いかも。その傷ついたルイズの心を私が誠心誠意癒せば、彼女は私なしでは生きられなくなるってことよね、そうなったらはれてルイズと私は、私はルイズを、ルイズが私で、私がルイズで・・・・・・・・・うふふふふふ」 と召喚したルイズ本人よりもいろんな意味で興奮しているグラマラスな身体と褐色の...
  • 各部キャラ
    ...)を受け取りなッ! 使い魔の兄貴(姉貴)!! プッチ神父新世界の使い魔 狂信者は諦めない マンハッタン・トランスファー変な帽子みたいな使い魔 エンポリオ子供の使い魔 ティータイムは幽霊屋敷で ホワイトスネイクゼロのスネイク ゼロの奇妙な白蛇 DISCはゼロを駆り立てる C-MOONL7 meets C-MOON リキエル使い魔は空高く 七部 ~STEEL BALL RUN~ リンゴォゼロの世界 リンゴォ+才人+色々ギーシュの奇妙な決闘 マウンテン・ティム微熱のカウボーイ ジャイロStart Ball Run サンドマンサンドマン ジョニィ歩き出す使い魔 Dioスケアリー・サーヴァント マイク・Oマイク・O ファニー・ヴァレンタイン(大統領)D0C 八部 〜ジョジョリオン〜 バオー 来訪者 橋沢育郎ゼロの来訪者 バオー犬ゼロいぬっ!
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    ... 使い魔の兄貴(姉貴)!!(エルメェス) 狂信者は諦めない(プッチ) 使い魔は空高く(リキエル) ティータイムは幽霊屋敷で(エンポリオ) 第七部 ゼロの世界(リンゴォ) 微熱のカウボーイ(ティム) ギーシュの奇妙な決闘(リンゴォ他) Start Ball Run(ジャイロ) サンドマン 歩き出す使い魔(ジョニ...
  • 使い魔の鎮魂歌
    使い魔の鎮魂歌~前奏曲~ 使い魔の鎮魂歌~本編~ 使い魔の鎮魂歌~終曲~ 使い魔の鎮魂歌sotto voce
  • ゼロと使い魔の書
    ゼロと使い魔の書-01 ゼロと使い魔の書-02 ゼロと使い魔の書-03 ゼロと使い魔の書-04 ゼロと使い魔の書-05 ゼロと使い魔の書-06 ゼロと使い魔の書-07 ゼロと使い魔の書-08
  • 第九話 使い魔の決闘③
    ++第九話 使い魔の決闘③++  花京院はゆっくりと身体を起こした。  身体の節々が痛む。特に右腕の痛みが酷い。  しかし、立つことはできた。  それを阻止するはずのゴーレムは立ちすくんでいる。  主からの命令が来ず、どうすることもできないのだ。  ギーシュは自分の喉を押さえ、目を白黒させていた。 「どんな気分だ? 自分の中に何かが入っているっていうのは」 「……!」  目を見開き、ギーシュは必死に訴えるが、その声は出ない。  花京院はギーシュからバラを取り上げた。  バラの造花が魔法の杖だったようで、ゴーレムたちは次々と土に戻り、土の山だけが残った。 「さて、僕は考える。これから『お前をどうするか』をな」 「……」 「今、お前の中には僕のスタンドが入っている。僕の意のままに動き、お前を殺すことができる力だ」  花京院の言葉に、ギーシュの顔が青くな...
  • ゼロと使い魔の書-02
    ゼロと使い魔の書 第二話 「……ねえちょっと!聞いているの?」 「聞いている。相槌を打ったほうがよかったか?」 自室で使い魔の仕事を説明している間、ルイズはずっと困惑していた。 自分の使い魔が貧弱そうな平民だった。それはまだいい。前例がないだけで使い魔には違いないのだから。 問題はその平民の性格というか態度というか、自分が接してきたどの平民よりも、いや、どんな人間よりも生気というものが希薄だった点だ。 ただ、そこに存在している。空気のように。 呼びかければ反応するし、普通に呼吸しているからゴーレムの類ではないのは確かだが、その姿はまるで長い年月を生き終わった老人のようであった。 ルイズはまだ就寝までに時間があることを確認すると、当初の予定を変更した。 「今度はあなた自身のことを話して」 「俺はお前に仕える。それでは不十分なのか?」 優しさも厳しさもない、冷め切った目...
  • ゼロと使い魔の書-04
    ゼロと使い魔の書 第四話 朝焼けが琢馬の頬をぬらした。 静かな洗い場に着くと、洗濯を始めた。洗剤などの道具は何一つとしてないが、水洗いである程度汚れは落ちる。 しばらくの間、水の流れる音だけが響く。春といってもまだ水が冷たい。 下着が洗い終わったところで、不思議な鳴き声が聞こえてきた。 顔を上げると、校舎のほうで青緑色の竜が部屋を覗き込むような姿勢で上空を羽ばたいていた。 革表紙の本で調べるまでもない。あれも誰かの使い魔なのだろう。 そんなつもりではなかったが、つい習慣で唇の動きを読んでしまう。 「お・ね・え・さ・ま・だ・い・じょ・う・ぶ・な・の・ね……?」 もし、人語を話しているのだとすれば、そう言っているはずだった。言ってる内容には興味がなかったが、人の言葉を解するのだとすればもしかすると The Bookの記述が読めるかもしれない。機会を狙...
  • ゼロの兄貴
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  • ゼロと使い魔の書-01
    ゼロと使い魔の書 第一話 地球にひっぱられて、上着から体がぬけた。仗助のいる屋根が遠ざかり、茨におおわれている赤煉瓦の壁にそって落下した。 八角形のドームと七つの尖塔をもった[茨の館]の上空につよい風がふいて、…… 目を開くと、鋭い日光に目を刺され僅かに眉を顰めた。 自分の身に起きた一番最近の記憶は、自らの存在意義でもあった「やるべきこと」が終わり、幕引きを行おうとした最後の最後で東方仗助との死闘に敗北し、 全身の骨を砕かれ茨の館から落下した。それで間違いない。 ならここはどこなのか。上半身を起こし、そして怪我が治っていることに気がつき、自分の目の前に広がる光景に言葉を失った。 緑色の海だった。 微かに吹く風が草を揺らし、草原は一つの生き物のように自身を波打たせていた。 神はいない。自分はそう考えていたが、どうやら単に怠慢で残酷で、そして気まぐれだったためにいないと勘違...
  • ゼロの兄貴-8
    トリステイン魔法学院本塔最上階学院長室 そこにどこからどう見ても仙人としか言いようの無い老人が椅子に座っていた。 動きは無い、ボケているようにも見えるが、まぁただ単に暇なだけだ。 微妙に震えている気がするが多分ボケてはいないッ! 「学院長、き、緊急事態です!」 そこに飛び込んできたのは見事なU字禿を持つコルベール。 「………………」 返事が無い (遂にボケたかッ!?)と本気で心配になる。 「……はッ!何か用かの?」 (とうとうか…) だが、緊急事態の内容を思い出しオスマンのボケの可能性の心配を消し飛ばす。 「ヴェストリの広場で、決闘を始めた生徒が…」 その言葉をオスマンが遮る。 「貴族というのは暇な生き物が多いようだのぉ。で~誰と誰がやらかしとるんだね?」 正直「ま た 決 闘 か !」という反応である。 「一人は...
  • ゼロの兄貴-3
    目の前の超異常事態に多少放心気味のルイズであったが男がこちらに近付いてくる事に気付き我を取り戻す。 「これは・・・アンタがやった事なの!?」 だがプロシュートは何も答えずルイズにさらに近付く。 「ちょっと・・・ご主人様が聞いてるんだから答えなさいよ!」 「テメー・・・一体何モンだ?オレに何をした?」 「平民が貴族に向かってそんな口の利き方していいと思ってるの!?」 「2秒以内に答えろ……オレに何をした?」 「質問に答えなさい!」 ルイズが怒鳴り散らすがプロシュートは全く動じない。 「ウーノ!(1)」 「ひ、人の話を聞きな――」 「ドゥーエ!(2)」 ルイズは魔法成功率0とはいえメイジ…つまり貴族だ。 平民という存在より圧倒的に上の立場にいると言ってもいい。 だが組織の暗殺チームの一員とし幾つもの死線を潜り抜けてきたプロシュートか...
  • メロンの使い魔
    第一話 僕は使い魔① 第二話 僕は使い魔② 第三話 ゼロのルイズ① 第四話 ゼロのルイズ② 第五話 メロンとメイド 第六話 当然の理由 第七話 使い魔の決闘① 第八話 使い魔の決闘② 第九話 使い魔の決闘③ 第十話 使い魔の決闘④ 十一話 虚無の曜日 第十二話 デルフリンガー
  • ゼロの兄貴-18
    「女神の杵」―ラ・ロシェールにおいて貴族専用ともいえる宿である。 そこに手紙取り戻し隊の一行が宿泊する事になり ワルドとルイズが桟橋へ乗船の交渉を行っていたが困ったような顔をして戻ってきた。 「やれやれ…アルビオンにわたる船は明後日にならないと出ないそうだ」 「急ぎの任務なのに…」 「『兵は神速を尊ぶ』…オレの世界の兵法家の言葉だがどうして船が出ねーんだ?」 その疑問にワルドがプロシュートに向き直り答えた。 「明日の夜は月が重なるだろう?『スヴェル』の月夜だ。その朝アルビオンがラ・ロシェールに最も近付く」 「……アルビオンがラ・ロシェールに最も『近付く』だと?どういうこった?」 「アルビオンを知らないのかい?まぁ見れば一目で分かるさ」 そう言いながらワルドが鍵束を机の上に置く。 「キュルケとタバサが相部屋だ。そして、プロシュートは一人」 「あ...
  • ゼロの兄貴-23
    『老化執行中 脱出進行中』 「てめーにも…覚悟してもらうぜ…」 その言葉と共にワルドの腕を掴む手に力が入る。 「うぉぉぉぉぉおお!我が風の偏在ィィィイイイ!最後の力を振り絞れェーーーーーーーーッ!!」 一瞬。老化する僅かだがほんの一瞬早く分身が放った風の魔法がワルドの腕を切り飛ばしたッ! ズキュン! 「チッ・・・!」 斬り飛ばされた腕のみ老化し、干からびたそれを投げ捨てもう一度直を仕掛けるべく掴もうとするが脚に力が入らなくなり膝を付く。 「くそ…だが…危なかった…腕一本犠牲にした価値はあったというものだ…!」 あれ程のダメージを受け印の効果で無理矢理体を動かしここまできたのだ。限界などとうに超えている。 「私の…腕一本の代償としては高くついたが…ここはウェールズを斃せただけでもよしとせねばなるまい…!」 残った右手で杖を握り中空に浮く。ワルドの方も一瞬だが老化させら...
  • ゼロの兄貴-6
    通路をプロシュートが前、ルイズが後ろを歩く。 だがプロシュートの後ろ姿から ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ というような音と何かオーラが見える。 「……何?まだ怒ってるの?」 プロシュートがルイズに向き直る。 「いいかッ!オレが怒ってんのはなテメーの『成長の無さ』なんだルイズ!   そりゃあ確かに毎回『爆発』起こしてんだ、『ゼロ』と呼ばれて当然だッ!     自分まで『巻き込まれちまってる』んだからな!オレだってヤバかった!」 己の使い魔に一番痛いところを突かれた。 「毎回失敗する理由はオレなんかには分からねぇ!    だが!オメー自身の心が『成長』しなけりゃあまた『ゼロ』と言われるだけだッ!」 プロシュートの言っている事はルイズにも十分分かる、だが今まで散々努力はしてきた。 知識だけならそこら辺のメイジ達よりも上だという...
  • ゼロと使い魔の書-08
    ゼロと使い魔の書 第八話 ところ変わって学院長室。 壁にかかっている鏡が広場の惨状を映し出していた。 水のメイジがギーシュとルイズの使い魔を運び出す光景を、コルベールとオールド・オスマンが無言で眺めている。 ルイズの使い魔があの伝説のガンダールブと同じルーンを刻まれていた、という説明がなされた直後のことである。二人は映像が消えた後もしばし無言であった。 やがてオスマンが立ち上がる音で沈黙は破られた。 「コルベール君。あの使い魔は、一体どうやってギーシュ・ド・グラモンを倒したと思うかね?」 コルベールは室内をゆっくり徘徊する学院長の姿を目で追っていたが、やがてため息と共に返答した。 「正直に言って……まったく分かりませんでした。あの動きは、やはりガンダールブのものだと思うのですが、最後の最後、一体なにが起こったのか…… あの平民が何か『本』のようなものをかざした瞬間...
  • おれは使い魔になるぞジョジョー!-幕間2
    注)前半はネタが混じっています。 コルベールがオスマンにガンダールヴの事を報告する下りですので、あまり好きではないという方は飛ばして下さい。 ミス・ヴァリエールが召喚した人間。彼は一見異世界から来たただの平民にすぎない。だが、彼の左手に刻まれていたルーン、 あれはまさか……伝説の使い魔のルーンではないだろうか… おれは使い魔になるぞジョジョーッ! 幕間其の二 伝説の使い魔ガンダールヴ 図書館で一人の教師が調べ物をしている。時折本を取り出してはパラパラとめくり、ため息をついて本を戻す。 何冊目になるだろうか、教師のみ閲覧を許される部屋で本をめくっていた彼はとある本を食い入るかのように読みはじめ、 やがて本を持って走り去った。 トリステイン魔法学院の院長オールド・オスマン。白い口髭と長い白髪に覆われた外見の彼は一見するとただの老人に見えるが、 その正体...
  • 第十話 使い魔の決闘④
    ++第十話 使い魔の決闘④++  花京院は驚いていた。  剣を握ってからの自分の変化に。  左手に刻まれたルーンが光っている。  体が羽のように軽い。空を飛べそうなほどに、軽い。  その上、左手に握った剣が体の一部のように馴染む。  ……不思議だ。剣を使ったことはないのに。  眼前に立つギーシュが、ゆっくりと剣を振りかぶった。  右足で踏み込み、そのまま振り下ろすつもりだ。  右肩から左脇にかけて、いわゆる袈裟切りというやつだ。  そんな推測する余裕さえあった。  相手の剣の軌道上に自分の剣を構える。  剣と剣がぶつかる瞬間、剣を傾ける。  攻撃を受け流され、力んでいたギーシュはバランスを崩した。  その隙に足を引っ掛ける。  ゆるやかに過ぎていく視界の中で、ギーシュの体が大きな弧を描く。  ギーシュは仰向けに倒れた。  状況が理解できて...
  • 子供の使い魔-2
              子供の使い魔②  その後部屋に戻ると使い魔についてルイズがたっぷり熱演してくれた 使い魔の仕事は主に 主人の目となり耳となる 主人の望む物を探してくる 主人を敵から守る らしいけれどどうやら僕は雑用をすればいいらしい  またどうやらアメリカやイギリス、イタリアなども無いそうだ 神父を倒したせいでここまで変わってしまったんだろうk・・・・・ 「!!! 月が二つありますよ!?」 「当たり前でしょ?あなた何言ってんの!」 「で・・・でもここは地球じゃ・・・」 「地球っていったいどこよ? そんな所聞いた事も無いわ」 もしかしてここって僕がいたのとは違う世界・・・・? 数分後、そこに居たのは満足そうな顔で寝ているルイズと 床で泣きながら寝ているエンポリオだった・・・・ 翌日、エンポリオはルイズ...
  • ゼロの兄貴-4
    「レスピンジェレ(断る)」 「……はぁ?」 「聞こえなかったか?レスピンジェレ(断る)と言ったんだ」 話は多少前に遡る 「――でアンタの名前グレイトフル・デッドでいいの?」 不意に己のスタンドの名を呼ばれ警戒態勢に入るプロシュートだが思い当たる節があったのでそれを解く。 「……プロシュートだ」 「?アンタさっき『名前は?』って聞いた時そう言ったじゃない」 「オメーには関係ねぇことだ」 ここが自分が居た世界とは別の場所だと頭では理解していたが心のどこかでまだ信じきれないでいたプロシュートであったが 夜空に浮かぶ2つの月を見てそれを認めざるをえなかった。 「ここが魔法の国でオメーがオレを召喚し、ここがメイジとかいう貴族に支配されてるって事も分かった」 魔法を使えるメイジが貴族としてこの国を治めているという話を聞いたプロシュ...
  • ゼロと使い魔の書-07
    ゼロと使い魔の書 第七話 広場には既に観衆が集まっていた。ギーシュの取り巻きだけではない。全員入れれば数十人はくだらないだろう。 これから殺し合いが始まるというのに、それを見物しようという神経は理解に苦しむ。果たして、最後まで見とどける覚悟があるのだろうか。 「ほう、逃げずに来たか」 向こうから声をかけてきた。黙っていると、無視された事が頭にきたのか、憎憎しげな視線を一瞬こちらへ向けた。 「諸君、決闘だ!」 ギーシュが声を張り上げる。 それに応える観衆。純粋にこれから始まるショーに期待しているという表情だ。 もしかすると、貴族が平民を手打ちにするところを見物するというのはそう珍しい事でもないのかもしれない。だとしたらろくでもない世界だ。 「僕はメイジだ、だから魔法を使わせてもらう」 ギーシュが何事かを呟き、薔薇の造花を振る。地面から深緑色の人形が生えてきた。 ...
  • 影の中の使い魔-3
    サモン・サーヴァントの儀式の終わった日の夜、ルイズは眠ることが出来ずにいた。 目をつぶっても昼間に起きた出来事が頭の中を駆け巡る。気がついたら東の空から太陽が昇り始めている。 あの後使い魔が消えたことで最もショックを受けていたのは意外にもキュルケだった。 今まで見たことない素直さでルイズに謝ってきたのだ。正直どう反応すればいいか分からなかったので適当に流しておいたが。 ルイズが思いのほか冷静だったのは、自分の手元に召喚した奇妙な箱が残ってたからだ。 今はもう火は出てない。あの時の騒ぎで気づいたときにはもう消えていた。だが壊れたわけではないようだ。 たぶんこの箱から火を出せば再びあの使い魔は現れる。 そして再び私を襲うんだろう。向こうはこっちの事を主人と認識してないようだ。 「あ~もう。どうしよう」 思わずつぶやく。が、そういいながらも心の中ではひと...
  • ゼロト使い魔の書-05
    ゼロと使い魔の書 第五話 今向かっているのは「アルヴィーズの食堂」というところらしい。平民かつ使用人でもないところの自分は今までの経験から入れない、 と考えたが、昨日申し渡された職務内容には主人の身を守るという項目も含まれていた。だから何か言われるまで傍に付き添っている事にした。 食堂には長いテーブルが3つ置かれ、それぞれ異なる色のマントの生徒が食事をしている。果物かごも花瓶も刺激の強い配色で、正直趣味を疑う。 それらは大体想像通りの光景だった。 だが肝心の内容は自分の思っていたようなものではなかった。 「腹壊さないのか」 「ん?なんで?」 「いや、なんでもない」 どうやらディナーで通るような食卓が、貴族にとっては普通の朝食らしい。 主人が空いている席の前に立つ。イスを引いたら満足そうな顔で座った。これも想像がついていた。 ルイズが目の前の食...
  • ゼロと使い魔の書-05
    ゼロと使い魔の書 第五話 今向かっているのは「アルヴィーズの食堂」というところらしい。平民かつ使用人でもないところの自分は今までの経験から入れない、 と考えたが、昨日申し渡された職務内容には主人の身を守るという項目も含まれていた。だから何か言われるまで傍に付き添っている事にした。 食堂には長いテーブルが3つ置かれ、それぞれ異なる色のマントの生徒が食事をしている。果物かごも花瓶も刺激の強い配色で、正直趣味を疑う。 それらは大体想像通りの光景だった。 だが肝心の内容は自分の思っていたようなものではなかった。 「腹壊さないのか」 「ん?なんで?」 「いや、なんでもない」 どうやらディナーで通るような食卓が、貴族にとっては普通の朝食らしい。 主人が空いている席の前に立つ。イスを引いたら満足そうな顔で座った。これも想像がついていた。 ルイズが目の前の食...
  • 不死の使い魔 召喚2回目
    「あ…ありのまま、今起こった事を話すわ! 『呼び出したばかりの使い魔を叩き起こそうと思ったらいつのまにか息を引き取っていた』 な…何を言ってるのかわからないと思うけどわたしも何が起きたのかわからなかったわ… 頭がどうにかなりそうだった…」 こんなことを口走ってしまう程混乱したルイズは自分の部屋へ行き2時間眠った… そして…… 目を覚ましてからしばらくして 使い魔が死んだことを思い出し………笑った… 使い魔の死、それはメイジにとって半身の消失とも言える重大事だったが、 ルイズにとってそんなことは関係なかった、自らが望んだ再召喚の機会が向こうから転がり込んできたのだ 流石に死んだ使い魔には哀れさを感じたが、何もしていないのに死んだということは 呼び出した時点で致命傷を負っていたか、何か病を抱えていたのだと考えた‐つまりは自分に責任は無いと...
  • ゼロの兄貴-1
    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ トリステイン魔法学校 その2年生において最も重要な事である使い魔召喚の儀式ッ! それがこの快晴ともいえる天候の中行われている。 「ミス・ヴァリエール。召喚の儀式を」 「はい!」 そしてそんな中周囲に ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ と音が聞こえんばかりに気合の入りまくった少女が教師に答え前に踏み出す。 「お前どっちに賭ける?」「爆発する方に」「まぁゼロのルイズだしな」「これ賭けになるのか?」 何時もなら大きめに叩かれる陰口であったが今回ばかりはその気合の入りっぷりに押され小声で話される程度となっている。 『ゼロのルイズ』それが今現在彼女に与えられている不名誉とも言える二つ名である。 最も集中力がノリにノってる彼女の耳には思いっきり聞こえているわけであるが・・・...
  • 第七話 使い魔の決闘①
    ++第七話 使い魔の決闘①++  配膳はそう難しい作業ではなかった。  配る作業はシエスタがやってくれるので、花京院は銀のトレイを持って動くだけだ。ただ、上に乗ったケーキだけを落とさなければいい。  シエスタが手際よくケーキを配っていくのを眺めながら花京院は落ち込んでいた。  無神経だった自分への自己嫌悪。  ルイズを傷つけてしまった後悔。  それらがまるで棘のように胸に突き刺さり、花京院を落ち込ませる。  ケーキを配りながらルイズの姿を探してみたが、見つからない。もう部屋に戻ってしまったのだろうか。 「なあ、ギーシュ! お前、今は誰とつきあっているんだよ!」  やけに大きな声が聞こえ、花京院は顔を向けた。  そこには談笑している貴族たちがいた。  中心となっているのは、ギーシュと呼ばれた金髪の少年だ。フリルのついたシャツを着た、いかにもキザなメイジで、バラをシ...
  • ゼロと使い魔の書-03
    ゼロと使い魔の書 第三話 夢を見ていた。 いつもの学生服に身を包み、風の吹く草原に立っていた。 誰かの気配がして、振り返ると自分の母親がいた。 目が合う。何を言うべきか思いつかず、とりあえず軽く会釈をした。 さびしくはない。The Bookに記憶が残っている限り、それを読み返すことができる限り、さびしくはなかった。 琢馬は目を覚ました。窓から差し込む光はまだ弱弱しく、日の出からいくばくも経っていない。時間が分からなかったが、 洗濯をしてから自分の主人を起こしても充分だろう。 体を起こすと、見覚えの無い毛布が自分にかかっているのに気づく。自分の主人がかけてくれたのだろうか。 毛布をたたんでいる最中、ふと気になることができて、The Bookを出現させる。 自分の体験した事、そして感情が赤裸々につづられたこの革表紙の本には、読むものの魂に記述の...
  • ゼロの兄貴-36
    ゼロ戦&少年こと『平賀才人』をルイズが召喚してからしばらくたったが、その肝心の才人が何故か全身包帯の半ミイラ状態でルイズの部屋で寝ていた。 「…ヘンなやつよねこいつ。あいつみたいにスタンドってのも無いのに意地張っちゃって」」 「まー、兄貴の二代目としては何とか合格ってとこだな」 「……あんたが最初ちゃんとやってれば、こんなことにならなかったのよ」 ルイズの目が少し赤いのは寝不足だからだというわけでもないようだ。 「あれだけうるさかったのが、鞘から抜いても全然話さなかったのに」 抜けば要らない無駄口をあれだけ叩いていたデルフリンガーが、あれから一言も口を利かなかったのだ。 「あー…まぁそりゃあな」 それを最後に一人+一振りが押し黙り沈黙が流れる。 少し時間をバイツァ・ダストするが、通称『悪魔の手のひら』こと『ヴェストリの広場』で才人と一人のメイジを囲...
  • ワンポイントギーシュ
    【ワンポイントギーシュ】 砕けない使い魔(仗助)登場。レビテーションでC・Dを封じるなどギーシュには珍しく頭脳派。でも結構ゲス野郎。 露伴未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 絶頂の使い魔(ディアボロ)登場。杖を折られて殴られただけで被害は少ない。 使い魔は静かに暮したい(デッドマン吉良)登場。手を撃ち抜かれた後、足蹴にされた。その後も顔面を叩き壊されたり、怪我の絶えないギーシュ。 康一未登場。マスターがアンリエッタの為、出られてもチョイ役か? DIOが使い魔!?(DIO)登場。出るキャラみんなブラックの中、全身ハリネズミになって保険室送り。最近ようやっと復帰したらしい。 slave sleep~使い魔が来る(ブチャラティ)登場。ブチャラティに拷問されるが、モンモランシーの励ましもあって、脱・マンモーニ。妙に強い。ブチャラティに完全敗北するものの、ゲスにもならず目覚めた奴隷。……が...
  • 影の中の使い魔-2
    ドドドドドドドドドドドドド………… ルイズが後ろを振り向くと奇妙な声の主は、クレーターが作るわずかにできた影の部分に立っていた。 少し離れた距離。ちょうどルイズの影の頭の部分が使い魔の足元に伸びている。 黒い帽子に、黒いマント、顔に奇妙な仮面を付けているためか妙な威圧感を放っている。 少しルイズの方が背が低いため見下ろされてしまっている。視線をルイズに合わせたままピクリとも動かない。 ルイズはルイズでヘビに睨まれたカエルのように動けずにいた。 (なにこいつ!?なんで後ろにいるの!?こっちみんな!) 混乱する頭を落ち着かせようと必死の努力。使い魔のルーンが出た奇妙な箱から火が出たと思ったらこいつが出てきた。 つまりどういうこと?…………もしかしてコレが私の使い魔? (素数よ!素数を数えて落ち着くのよ!1……2……3、5……これが使い魔というなら...
  • 砕けない使い魔-2
    ギーシュ・ド・グラモンは武門の生まれである 父も、長兄も次兄も三兄も、常に戦の先頭に立って活躍している 「生命を惜しむな、名を惜しめ」とは 幼い頃から父に聞かされてきた家訓であった そして、今ここで彼は 「…ぐ、ううっ」 腰が引けていた ために一歩出遅れたのが彼の幸運であったのだろう 召喚したての使い魔、大モグラ(ジャイアント・モール)のヴェルダンテを あのおかしな平民にけしかけずにすんだのだから 向かっていった使い魔のことごとくがブッ飛ばされたのを見て 彼のファイティングスピリットはさらにくじけていた (冗談じゃあないぞ…  なんなんだあれはぁぁぁ~~  戦列艦が服着て歩いているのかぁぁ~~ッ  無理、絶対無理ッ  あんなの勝てない、近寄りたくもないッ) 心の叫びが顔に出る 必死に隠したところ...
  • 偉大なる使い魔-16
     結局ギーシュも同行する事になった いつもと違い、わたしは乗馬用のブーツを履き、プロシュートは剣を背負っている そんな風に出発の用意をしていると、ギーシュが、困ったように言った 「お願いがあるんだが・・・」 「なんだ」 プロシュートは、馬に荷物を括りながら、ギーシュをギロッとにらみつける 「僕の使い魔を連れて行きたいんだが」 「使い魔なんかいたのか?」 「いるさ。当たり前だろ?」 わたしとプロシュートは顔を見合わせた。それから、ギーシュの方を向いた 「連れてきゃいいじゃねーか。っていうかどこにいるんだよ」 「ここ」 ギーシュは地面を指差した 「いないじゃないの」 わたしに向かってギーシュがにやっと笑った。 地面が盛り上がり茶色の生き物が、顔を出した ギーシュはずさっ!と膝をつくと、その生き物を抱きしめた 「ヴェルダンデ!あ...
  • 砕けない使い魔-11
    「さて…どうだね? 今のうちに言っておくが…」 仗助を宙に吊り上げたギーシュはスデに勝ち誇っていたッ 「キミ、敗北を認めたまえ! そしてぼくにわびろ  『いやしいワタクシのせいで二人の尊きレディの名誉にキズがつきました』とね  反省の色さえ見せてくれれば…なに、ぼくだって鬼じゃあないのさ」 地上から薔薇をふりかざし仗助を見上げ、一方的な言いたい放題 わざとらしく聞き耳を立てる仕草をし かすかに動く仗助の唇に注目する 「ンッン~? なんだい、悪いがよく聞こえないんだ  もうちょっと大きな声を出してくれないか?  それともなんだい 反省が足りないのかなぁぁ―――ッ」 ズドァッ 落とした 頭からッ! 首の骨でも折っちまう気なのか? 単にギーシュはハイになりすぎていた キュルケやコルベールさえ苦戦した使い魔に完封勝利をおさめつつあるこ...
  • 鏡の中の使い魔
     ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール  通称、ゼロのルイズ。  彼女は今、部屋の窓から二つの月を眺めていた。  彼女は今一人だった。使い魔もいない。  やっとの事で呼び出した、平民のはずの使い魔。  名を、イルーゾォ。  鏡の中の使い魔  月を眺めていて彼の事を思い出すのは、彼がよく月を眺めていたからだろう。  月が一つしかない異世界から来たと言い張った男。生意気な使い魔。  口論の末に己が使い魔と認めさせても、彼は服従しなかった。  そのくらい未熟な自分でもわかると、いらだち混じりに爪を噛む。  イルーゾォがルイズに仕えた理由は二つ。  死んだ筈のイルーゾォを、召喚という魔法を通じてか生き返らせた事。  そして、彼のチームが全滅したであろう事。  彼が主張する「自分は死んだ」などとい...
  • 使い魔の鎮魂歌~前奏曲~
    春の麗らかな風景に爆発音が響いていた。 爆発音の発信源はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 彼女は他のクラスメート達や教師が見守る中、サモン・サーヴァントの儀式を行っていたが、爆発ばかり繰り返していた。 その数も既に20を裕に越えており、始めは冷やかしていたクラスメート達も、流石に飽き飽きしていた。 いつまでたっても成功しないのを見て、U字禿の教師コルベールは「次で成功しなかったら良くて留年、最悪の場合退学になりますぞ」とルイズに脅すように言った。 「五つの力を司るペンタゴン。我の運命に従いし使い魔を召喚せよ。」 ルイズはありったけの魔力をこめ、いつになく真剣な面持ちで唱えた。 しかし、ルイズの思いも虚しくまた杖を向けた先で爆発が起こった。 それを見た全員がまた失敗かと思った。が、もくもくと土煙が立ち込める中に爆発する前に...
  • 使い魔波紋疾走-2
    監督教官のコルベールはほぼ満足していた。 新2年生のほぼ全員が使い魔の召喚と契約を無事済ませていたからだ。 (なまじ高等な幻獣を召喚されたら契約するだけで一苦労ですからねぇ) 生徒達が自分の力量と特性を見極め、それに見合う使い魔を召喚し、メイジとしての自分自身のあり方を見定める。 これが2年生最初の授業にして伝統の儀式「春の使い魔召喚」の目的だった。 とはいえ、 (まあ、やっぱりというか、予想に反してというか…) 今年度最大の問題児のみ、まだ使い魔との契約を済ませていない、という点だけは不満足だった。 その問題児、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールが問題児たる所以は、通常のように 素行不良や成績不振、または対人関係といった人間的な部分には無い。 魔力はあれど術を一切使えないという、メイジとしての存在意義そのものを危うくするほどの...
  • アホの使い魔-1
    「俺の名はペイジ」     ドォッシュウウウ 「ジョーンズ」     ボシュウッ 「プラント」     ジュウウウウウウウ 「ボーンナム 血管s」     デロリン 「ルン!ルン!ルン!」     ゴシャァアッ 「ズラ!」     ボシ─── 「え!?…オレ?  外に居たのは……おれだったァ──  棺桶の中に居たはずなのにィ~~~~」     ゾバゾバッ 爆音が響き、土煙を巻き上げて何かを呼び出す閃光。 そして、土煙が晴れる度に日光を浴びる度に呼び出した使い魔が溶けて消えていく。 それが今日の『ゼロのルイズ』の『サモン・サーヴァント』の晴舞台であった。 「おいおい、一体何回死なせるんだよ!」 「ゼロじゃなくて死神のルイズか!?」 「十回超えてるじゃねぇェかよぉぉお!  なあ、帰っていいだろぉ...
  • 逃亡した使い魔
    春の使い魔召喚。それはトリステイン魔法学院で二年生に進級する為の儀式である。 その使い魔召喚が出来ないと二年生にはなれないのである。 「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ! 神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求めうったえるわ!我が導きに、答えなさい!」 桃色の髪の少女、ルイズは 自らの使い魔を呼び出すために四十三回目のサモン・サーヴァントを唱えた。 そして四十三回目の爆発を起こす。 だが今回は今までの四十二回とは違っていた。 爆発した場所に何かがあったのだ。 ルイズは遂に召喚に成功したのかと思い顔を輝かせた…がそれも長く続かなかった。 そこにいたのは気絶している人間だったのだ。それも着ている服からして魔法を使えない『平民』だろう。 魔法を使えない『平民』は、魔法を使える『メイジ』に逆らえない。魔法はそれほどまで...
  • 砕けない使い魔-8
    「んむ~~~」 「ぬうううう~~~ッ」 ベッドの上にすわりこむルイズ ドアの正面にアグラをかく仗助 いろいろ一段落はついたものの ふたりは小一時間にらみあったままだった たまに口を開いたかと思えば 「ンだよ、またバカにすんのかよ、髪」 「…ヘンタイ」 たがいにプイとソッポを向き そしてまたチラリと目が合うと 「んッ、むゥゥ~~」 「ぬううう~ッ」 このくり返しだった (くっそ~~  そりゃチカンだろーよ  ムネをさわりゃあよおおお~  だけどオレがやろうとしたのは人命救助だっつうの  釈然としねー ムカつくぜっ) (なによこいつッ  使い魔のくせにご主人様をなぐるし  胸、さわろうとするなんてサイテー  大ミエ切った手前、仕方ないから追い出してないけど  ケガ...
  • 影の中の使い魔-4
    半壊になった教室をルイズは一人で掃除していた。 姿をくらました使い魔をどう叱ろうか授業中ぼんやり考えていたら 教師に目を付けられ、錬金の魔法を前に出て実践することになったのだ。 結果を一言で表すなら、惨劇が起きた。自分で言うのもなんだが日々破壊力に磨きがかかっている気がする。 実はキュルケが掃除を手伝おうかと言ってきたのだが断っておいた。 どうせ裏があるに違いないと思ったからなのだが よく考えたらキュルケは、ルイズに使い魔がいないのは自分のせいだといまだに思っているようなのだ。 そう考えると無下に断ったのは逆に悪かったかもしれない。実際はルイズの使い魔はピンピンしているのだから。 まぁもう少し黙っとこう。そのほうがおもしろい。 そう、それよりも問題はブラック・サバスのほうだ。 もし他の生徒が同じ事を言いつけられたら、使い魔にでも手伝っても...
  • DIOが使い魔!?-13
    掟破りの二重契約。 ルイズが行った最終手段とはそれであった。 その名の示すとおり、使い魔との契約を重ね掛けする術。 古今東西、あらゆるメイジの歴史の中で、1度契約を交わした使い魔を御せられなかったという話など、ルイズは聞いたこともなかった。 どんな凶暴な魔獣であれ、契約すればペット同然に扱える。 それほどまでに、サモン・サーヴァントとは強制力を持った儀式なのだ。1度以上の契約など、必要ないのだ。 しかし、ルイズは今回自ら二重契約を行った。 つまり、自分には使い魔を制御する力がありませんと認めるようなものだった。 貴族として、メイジとして、そしてヴァリエールの娘としての恥だ。 だからこそ、これは最終手段だったのだ。 自分の名誉にかかわる。 それに、二重契約には落とし穴があった。 確かに、二重契約を行えば使い魔との繋がりが強力なものとなり、制御も...
  • 絶望の使い魔
    儀式初日  今日はサモン・サーヴァントの儀式があった。あたしが呼び出したのは火トカゲ!  大きくて鮮やかな炎の尻尾を持ってるから、おそらくは火竜山脈のサラマンダーに  違いないわ!!明日ルイズに自慢してやろっと。あの子絶対に悔しがるわ。  あたしのライバルのルイズは変な平民を呼び出していた。  呼び出せただけでも運が良いと思う。失敗すると思ってたのにザンネン。  でも、どうしてだろう?ルイズの呼び出した平民を見てると嫌な気分になる。 儀式より一日目  今日は色々な事があった。  ルイズが皆が止めてるのに錬金をして教室を爆発させた。相変わらずの威力ね。  ミセス・シュヴルーズが気絶して授業が無くなったのは良かったわ。そこはルイズに感謝しなくっちゃ。  罰の教室の掃除が終わってから、あの子ったら随分落ち込んでた。少し心配だわ。  それから何...
  • 影の中の使い魔-5
    夕食の時間、シエスタはデザートを配膳していた。 今日は色々あった。ほとんど謎の使い魔がらみだったけど。とにかく疲れた。 あの使い魔は結局気づいたら消えていた。本当に何がしたかったんだろう?嫌がらせ? でもエプロンは返しにきてくれたわけだし、悪い人(?)でもないのだろう。 とにかく今日は早く仕事を済ませて、さっさと寝てしまおう。今日は厄日だ。 そんなことを考えていたら、手前に座る金髪の少年のポケットから何か小瓶のようなものが落ちるのを見た。 すぐにそれを拾い、落とし主であるギーシュ・ド・グラモンに声を掛ける。 こうしてシエスタのその日最大の災難が始まった。 「疲れた…」 ルイズは紅茶を飲みながらぼやく。 半壊の教室の掃除は一人でやるには相当の時間と労力を必要とした。 こんなことならキュルケの手伝いの申し出を受ければよかったかもしれない。 そ...
  • 使い魔ファイト-20
     中庭には眼鏡とキュルケがいた。勉強会でもしていたのか、眼鏡は本とノートを持っている。 「ちょっとルイズ。あなた使い魔に逃げられたらしいわね」  うわ……もう広まってるじゃないの。わたしをここから追い出そうっていう闇の勢力でもいるわけ? 「キーシュの使い魔は大活躍だったって聞いたけど。同じ平民でも随分違うものねぇ」  何よ、あんな爺さんがいいの? 見境なし! 淫乱! 色魔! 肉欲の権化! 「コントラクト・サーヴァントまでしておいて従わせることができないなんて」  あーもうやだやだ。こいつ無視無視。おっぱいおっぱいおっぱい。 「あなたらしいわ。さすがゼロのルイズ」  おっぱいおっぱいおっぱいおっぱい。 「ねえ、あなたわたしの使い魔見なかった?」  眼鏡は首を横に振った。役に立たないわね。 「そっちのあなたは見なかった?」 「見てはいねェー……だ...
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