ゼロの奇妙な使い魔 まとめ内検索 / 「使い魔は天国への扉を静かに開く」で検索した結果

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  • 使い魔は天国への扉を静かに開く-2
    自室で、その腕に赤ん坊を抱いている男と向かい合い、ルイズは胸を張った。 出来るだけ自分の大きく見せようと、無駄な努力だが。 召喚してすぐ怒鳴られ、その声に当てられて迂闊にも動けなくなってしまったのだから。 けれど不思議と男に対する反感は少なかった。 ワケもわからず怒鳴った男だというのに、平民で使い魔だというのに。 男は自分の名を『岸辺 露伴』と名乗った。 そして抱いている赤ん坊の名は『静・ジョースター』と言うらしい。 露伴の歳は20、職業は作家を生業としている。 静は実の子ではなく、知人の子供を一時的に借り受けてた状態らしい。 そのため、その静だけでも先に返さなければならない、返す方法を優先的に探して欲しい。 露伴はそうルイズに告げた。 「要するにあのキスでぼくは君の使い魔になったというわけか」 「……そうよ」 「そしてこの左手が使...
  • 使い魔は天国への扉を静かに開く-4
    「下着のようなデリケートなモノは私に任せてください。慣れてないと生地を傷めます」 「あぁ、ぜひお願いするよ」 水場で肩を並べて洗濯しているのは、シエスタと露伴だ。 昨夜ルイズに洗濯しておくように言われたシャツ、スカート、下着に合わせ、ベッドに掛けられていたシーツも。 衣類三つはシエスタに任せ、露伴は一際大きいタライにシーツをひたし、裸足になって踏むように洗っている。 今朝はルイズの絶叫にて起こされた。それと同時に静の泣き声の協奏曲だった。 どうと言うことはない、ただ単純に静がおねしょしただけの事だ。 生後一年に満たない赤ん坊だ、おねしょして当然だろう。 しかし、突然生暖かいモノに襲われたルイズの驚きようは尋常じゃなかった。 塔全体に響き渡りそうな絶叫だったが、不思議と聞きとがめて覗きに来るようなモノはいなかった、何らかの魔法を使っているのだろうか。 ...
  • 使い魔は天国への扉を静かに開く-6
    その能力、『ヘブンズ・ドアー』によって本に変えたタバサを、露伴は真剣な眼差しで見つめていた。 ガリア。王族。エルフ。母親。人形。雪風。北花壇騎士団。ガーゴイル。使い魔。幽霊。はしばみ草。キュルケ。読書。 風韻竜。シルフィード。王都リュティス。プチ・トロワ。トライアングル。イルククゥ。イザベラ。風の妖精。ジョゼフ。 そよ風。グラン・トロワ。親友。エルフの毒。ヴェルサルテイル宮殿。シャルロット・エレーヌ・オルレアン。 父を暗殺され、母は自分をかばってエルフの毒を飲んで心を蝕まれている。 王家としての名を剥奪され、ガリア王国の汚れ仕事を一手に担う、存在しない『北』の名を持つ騎士団。 そんなタバサの記憶を、露伴はどんな気持ちで読んでいるのだろうか。 タバサの過去を、記憶を。一体どんな気持ちで。 「………『今起こったことは全て忘れる』………と」 「………っ」 ...
  • 使い魔は天国への扉を静かに開く-1
    ズドン、と何度目かわからない爆発音に、砂埃が巻き起こる。 日は既に落ち、二つの月は穏やかな光で草原を照らしている。 「もうそろそろ休んだらどうかね? ミス・ヴァリエール。使い魔召喚は明日にでもやり直したらいい」 「まだですっ、まだやれます! お願いしますミスタ・コルベール、納得がいくまでやらせてください!」 そう言って、月に照らされた人影はその手に持った杖を振り下ろした。 そして再度。何もない空間が爆発、轟音と爆煙を巻き上げる。 「また失敗……」 咳き込む少女、目尻に涙を浮かべながら、また杖を振り上げて呪文を唱える。 そして振り下ろす。 すると今度は爆発しなかった。 数え切れないほど呪文を唱え、数え切れないほど杖を振り上げ、杖を振り下ろし。 ただ一つだけ、使い魔を呼び出すことだけを考えて、一心不乱に。 そしていま、やっと『失敗』しなかったのだ...
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    ...kaqwCsXPI 使い魔は天国への扉を静かに開く ◆1kaqwCsXPI 風と虚無の使い魔 ◆/4V68E5Ojg
  • 使い魔は天国への扉を静かに開く-3
    ルイズの案内で食堂に至り、何か食べるモノはないかと厨房を覗いたら、すぐそこにメイドがいたのだ。 彼女の姿を確認した露伴の行動は素早かった。 即座に詰め寄り、ただ一言。 「母乳を飲ませてくれ。必要なんだ、それだけ大きければ出るだろう?」 「えっ? えっ? えっ???」 「このっ、バカッ! ちゃんと赤ちゃんのためにって言いなさいよ! それに子供もいないのに出るわけ無いでしょうが!」 メイドに迫る露伴の背中をぽかぽかと叩きながらルイズは言うが、露伴はそれに全く取り合わずに言った。 「何を言っているんだ。母乳は体質的なモノもあるからね。もちろん子供が出来ればホルモンバランスの影響で出やすくなるが、そうでなくても出る人はいる。それで君はどうなんだい?」 この辺りでようやく露伴の言っている意味が理解できたメイドは、顔を真っ赤にして俯いて、ただ一言。 「す、すみません...
  • 使い魔は天国への扉を静かに開く-5
    食事は特に何事もなく済んだ。 アルヴィーズの食堂の銅像は動くらしい、ぜひみてみたいモノだ。 食堂に入った途端に視線がぼくらに向くが、ルイズはそれら全てを軽やかにスルーした。 当然ぼくもそれに習ってスルーする。 「引いて」 「それくらい自分でやれ」 と言いながらも椅子を引いて座らせてやる。 テーブルはとてつもなくでかい、百人がけくらいのテーブルか。 まぁ食堂のテーブルだとこんなもんかと思いながら厨房へ向かう。 「赤ん坊と一緒に何かもらってくるよ」 何か言い足そうにしているルイズに気付かないふりをした。 どうせ主としての威厳を保つために小細工でもしようとしたのだろう。 しかしそんな事はぼくにはお見通しだ。 この岸辺 露伴容赦せんっ! 壇上で教鞭を執っている中年女性はシュヴルーズと言うらしい。 土のトライアングルメイジ。トライアン...
  • 使い魔は天国への扉を静かに開く-7
    土下座しているシエスタを発見、即座に突撃する。 「シエスタ、シエスタ。何を這い蹲っているんだ」 空気を読まず露伴はシエスタをひっぱり起こす。 「え……あ、ロハンさん……あの、えっと……」 シエスタがロハンと誰かを見比べているが、ロハンは意に介さずに静をシエスタに渡した。 「すまないが赤ん坊を洗ってやってくれないだろうか」 訳がわからないままにシエスタは静を受け取る。 タオルケットの中からの異臭に、全てを察する。 「急ぎで頼むよ、朝に洗った服もそろそろ乾いているだろうからね」 「ちょっと君! 急に割り込んできてなんだ! 彼女はぼくと話しているんだ」 後ろから駆けられた声に、露伴は始めてそれに気付いて振り返る。 が、興味が無さそうにシエスタに向き直る。 そんな露伴の態度に、少年。ギーシュ・ド・グラモンは激昂した。 「どうやら君は貴族に対する礼...
  • 各部キャラ
    ...おく使い魔 露伴+静使い魔は天国への扉を静かに開く 吉良使い魔は静かに暮らしたい ※デッドマンズQの吉良吉影 康一アンリエッタ+康一 ACTの使い魔 S.H.I.Tな使い魔 スーパー・フライ『鉄塔』の使い魔 虹村形兆几帳面な使い魔 キラー・クイーン爆炎の使い魔 猫草使い魔はゼロのメイジが好き ねことダメなまほうつかい 間田ゼロの奇妙な使い魔(うわっ面) うわっ面の使い魔 億泰アホの使い魔 ミキタカ使い魔ファイト トニオお嬢様の恋人 シンデレラ使い魔は灰かぶり 蓮見琢馬(The Book)ゼロと使い魔の書 五部 ~黄金の風~ ジョルノ杖をとりかえしにいこう! 僕の夢は三色コロネッ! 黄金の使い魔 ポルナレフ白銀と亀な使い魔 ココ・ジャンボ(亀)も登場 チャリオッツ・レクイエム使い魔の鎮魂歌 ジョルノ+ポルナレフジョルノ+ポルナレフ ディアボロ絶頂の使い魔 ディアボロの大冒険Ⅱ 不死の...
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    ... 使い魔は天国への扉を静かに開く(露伴+静) うわっ面の使い魔(間田) ねことダメなまほうつかい(猫草) ゼロと使い魔の書(蓮見琢馬(The Book)) S.H.I.Tな使い魔(広瀬康一) 反省する使い魔!(音石明) 第五部 杖をとりかえしにいこう!(ジョルノ) 絶頂の使い魔(ディアボロ) slave sleep~使い魔が来る(ブチャラティ) ...
  • 使い魔は静かに暮らしたい
    ■ パートⅠ 使い魔は静かに暮らしたい ├ 使い魔は静かに暮らしたい-1 ├ 使い魔は静かに暮らしたい-2 ├ 使い魔は静かに暮らしたい-3 ...
  • 逆に考える使い魔-1
    私は道を歩いていた… 命の恩人の息子で我が養子のディオに殺害されたはずだが、気が付けば道を歩いていた… 周囲は雲に覆われている… 天国への階段ならぬ天国への道なのだろうか…? そして道の先に浮かぶ鏡のような存在は天国への入口なのだろうか…? どちらにせよ私に出来ることなど何も無い ただ、ひたすらに突き進み迷わず鏡に飛び込んだ   逆に考える使い魔 何も見えない真っ白な世界 自分の中の何かが変質して… 『なに?自分が変わっていくのが不安だと?』 『逆に考えるんだ』 『むしろ面白可笑しく変わるべきだと』 唐突に聞こえてきた自分の声に変質が加速し…視界が暗転した
  • 使い魔は静かに暮らしたい-11
    この世界に来て1週間ほど経っている。私の周りは最初に比べて随分静かになった。 周りが慣れたのだろう。ルイズも私に文句は殆ど言わない。私が言われたことをすべてこなしているからだ。 ルイズが寄越す食事は相変わらず貧相だが問題は無い。厨房に行けば食事には困らないからだ。 決闘の次の日、シエスタと共に厨房に道具を勝手に使ったことを謝りに行ったのだが、まるで英雄のような扱いを受けたのだ。 コック長のマルトーは貴族と魔法が嫌いらしく、私が平民でありながら貴族を倒したいうことで、 私のことを『我らの剣』といい道具を勝手に使ったことは笑って許してくれた。 厨房に出入り出来なくなるのが困るから謝りに行ったのだがいい成果が出たものだと思っている。 そのおかげでうまいものが食べられるからだ。 ルイズに買ってもらったインテリジェンスソードはデルフリンガーという名前らしくよく喋るがこ...
  • 使い魔は勇者
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  • 使い魔は刺激的
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  • 使い魔は空高く
    第一章≪使い魔は立ち上がる≫ 一章一説 ~星屑は違う空に流れる~ 一章二節 ~ゼロは使い魔と相対す~ 一章三節 ~使い魔はゼロを見る~ 一章四節 ~使い魔は使い魔を知らない~ 一章五節 ~使い魔は血に慄く~ 一章六節 ~使い魔は千鳥足を踏む~ 一章七節 ~青銅は信念と錆に浮かれる~ 一章八節 ~ゼロは頭を下げない~ 一章九節~使い魔はとりあえず前を向く~ 一章十節 ~人間は一場には変わらない~(前編) 一章十節 ~人間は一場には変わらない~(後編) 一章十一節~微熱は平静を遠ざける~(前編) 一章十一節~微熱は平静を遠ざける~(後編) 一章十二節~おしゃべりは使い手を見初める~(前編) 一章十二節~おしゃべりは使い手を見初める~(後編) 一章十三節~土くれは機を逃さない~ 一章十四節~使い魔は上を向いて立ち上がる~(前編) 一章十四節~使い魔は上を向いて立ち上がる~(後編) 一章十五節...
  • 使い魔は引き篭り
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  • 使い魔は静かに暮らしたい-6
    魔法で変わった金属は真鍮だった。さらに『スクウェア』というクラスなら石を金にすることすら出来るという。 シュヴルーズは『トライアングル』というクラスらしい。メイジのランクを表すのだろう。 「ルイズ」 ルイズに小声で呼びかける。 詳しいことはルイズに聞けばいい。 「何よ。今授業中よ」 なんだかんだ言っても結局は答えてくれる。 どうやら私の予想は大体あっていたらしい。 下から『ドット』『ライン』『トライアングル』『スクウェア』というクラスがあるらしい。 「それで「ミス・ヴァリエール!」は、はい!」 「授業中の私語は慎みなさい」 ルイズが私を睨み付けて来る。確かに今回は私が悪かったな。 私語していたのでルイズがみんなの前で錬金をすることになった。 しかしルイズは困ったようにもじもじし、立ち上がらない。 シュヴルーズが再度呼びかける。するとキ...
  • 使い魔は灰かぶり
    使い魔は灰かぶり-1 使い魔は灰かぶり-2
  • 使い魔は静かに暮らしたい-20
    パートⅡ   使い魔は今すぐ逃げ出したい 宝石店に行く。勿論彼女も一緒だ。 なぜならば彼女ために指輪を買いに来たのだから。 彼女は美しいが指輪で着飾れば益々美しくなるだろう。 美しい彼女との一時はとても楽しい一時だ。 彼女と語らい、触れ合い、一緒に寝て、一緒に起きて…… そんな想像をするだけで頬がにやけてしまいそうになる。そして彼女が一つの指輪を指し示す。 「ん?この指輪がいいのかい?」 それはあまり飾り気のない安い品物だった。 「何を言ってるんだ。君はこれが相応しいよ」 そう言って彼女の指に似合いそうな高い指輪を指差す。 「何、遠慮することはない。とてもよく似合うよ。君は値段なんか気にしなくていいんだ」 しかしそれでも彼女は遠慮しているようだ。 「よし、これにしようね」 そう言って強引に買ってしまう。 「指のサイズはわかっ...
  • 使い魔は静かに暮らしたい-24
    しかし意外だな。ルイズの家は王女と交流があったのか。 ということは王族と交流があるってことだな。貴族の中でも地位は高いんじゃないか? そんな家柄で魔法が使えないのは結構やばくないか?家族でも厄介者扱いされてたりしてな。貴族ってプライドは無駄に高いからありえるな。 だから貴族に拘ってるのかもしれないな。私には関係ないがな。 「結婚するのよ。わたくし」 色々考えているとそんな言葉が聞こえ現実に戻ってくる。へぇ、王女は結婚するのか。 「……おめでとうございます」 先程までの楽しそうな雰囲気は霧散しルイズは沈んだ口調で言った。何故だ?王女が結婚するんだったら普通喜ぶものだろう? つまり何か事情があるってことか。なるほどね。 突然王女が今気づいたという風にこちらを見る。気づいてなかったのか? 「あら、ごめんなさい。もしかして、お邪魔だったかしら」 「お邪魔...
  • 使い魔は静かに暮らしたい-5
    結論から言うと私は外で食事をさせられた。周りには他の生徒の使い魔がいる。 外に出された理由は私が食事中に吐いたからだ。初めての食事を胃が受け付けなかったらしい。 ルイズはすぐさま私を外に追い出した。その後。何とか我慢して食事を食べる。パンも流動食だと言えるほど噛んで食べれば吐くほどではない。が、やはり体の中に違和感があるのは禁じえない。これからは人間が何をしなければいけないか考えなくてはいけないな。 いつまでも幽霊の常識じゃいけないってことだ。 食事が終わる頃生徒たちが食堂から出てくる。私の方をみて笑う生徒もいる。さっきのことだろう。 そう思っているとルイズが出てきた。 「あんた何してんのよ!恥かいちゃったじゃない!」 会った瞬間怒鳴ってくる。 「調子が悪かったんだ」 当たり障りのないことを言う。食事をしたことがないと言ったら二度と食事させてもらえなくな...
  • 使い魔は引き籠り-15
    オレは女の笑顔がこんなに怖かったのは初めてだね、マジに。 「さあイルーゾォ、別に怒ってなんか無いの。大人しくして、名前特技その他色々ありったけ全部吐きなさい」 だから杖を向けるなよ、畜生・・・・後ずさるまま部屋の隅まで追い込まれ、もう逃げ道はない。観念するオレ。 (イルーゾォ自身は気づく事すらないが、『コントラクト・サーヴァント』は彼の思考にある程度干渉し、 ことルイズに対し恐れは抱けど実際に拳を振るおう、という気を起こさせない。) ギーシュは(途中から共犯って雰囲気だったくせに!)帰還を喜ぶ恋人に抱きしめられてデレってるし まるっきり誘拐犯扱いのオレをメガネ女は感情の失せた目で見つめ、 反対に褐色肌の方はなにやら熱っぽい目で嘗め回す。(おい、好意的なら助けてくれよ!おいったら!) 「ほらッ!早く言いなさいよッ!!」 「はい!イタリアから来ましたイルーゾォ、特技は鏡...
  • 使い魔は皇帝<エンペラー>
    使い魔は皇帝1 使い魔は皇帝<エンペラー>-2
  • 使い魔は静かに暮らしたい-3
    唇が離れる。 「終わりました」 顔を赤くしながらそう言った。照れているようだが照れるならしなければいいのに…… さっきの言葉を総合すると今のが私を使い魔とやらにするという宣言なのだろう。多分キスはそれの一旦だろう。 なにやら五月蠅くなったと思うとルイズと巻き髪の少女が言い合いをしている。それを先程の男性が宥めはじめた。 どうやら考え込んでいて周りへの注意が疎かになっているようだ。しかし考えが尽きないのだから困ったものだ。 そう考えている感じたことない感覚が身体を駆け抜ける! 「うぐああああああああああああああああああああああああ!」 体を抱きしめる!そうだ!これは熱さだ! 前はこんな感覚は感じなかった!しかし生きていた時の感覚として残っている!間違いない! しかし私にとっては初めてと同じだ!耐えられるわけがない! だが熱はすぐに治まった。どうやら...
  • 使い魔は皇帝<エンペラー>
    使い魔は皇帝<エンペラー>-1 使い魔は皇帝<エンペラー>-2
  • 使い魔は勇者-1
    今は昔 一五六五年頃 王位継承を争った ふたりの女王がいた 一人は女王エリザベス一世 もうひとりは美貌の23歳メアリー・スチュアート ともにチューダー王家の血統を継ぐ親戚同士で タルカスと黒騎士ブラフォードはメアリーの忠実なる家来だった (中略) 二人は捕らえられた そして処刑されるその寸前聞かされたことは 「メアリーはすでに処刑した」 ふたりはこうして処刑された、強い恨みを残して処刑されたのだ タルカスは その筋肉が怒りのため硬直し首を切り落とすのに処刑人は 何本ものオノを折ったという ブラフォードは その長髪がどういうわけか 処刑人の足にからみつきにいくまでくい込んで 死んでいったという そしておよそ300年後吸血鬼ディオによりゾンビとして蘇ったブラフォードとタルカス ...
  • 使い魔は刺激的-11
    「どう?平民に見下ろされる気分は?」  トリッシュの顔を見上げるルイズ。身体を動かそうとするが、なぜか地面に服が張り付いて動けない。 「マジでビビッたわ、アンタの魔法。マリコルヌがアンタのこと『ゼロ』って言ってたけど、  それってなんでも吹っ飛ばすから『ゼロ』って呼ばれてるのかしら?」  ルイズは悔しげに顔を歪ませトリッシュから視線を逸らす。ルイズが魔法の才能『ゼロ』だから  そう呼ばれていることをトリッシュは知らない。  「平民にまで………負けて……私は…」  ルイズの呟きをトリッシュは聞こえなかったのか、聞かないフリをしたのか、無視して話を続ける。 「さっきの演技も…騙されたわ。正直アンタが脚を狙わなかったら負けてたわね」  それも違う。本当は胴体を狙ったのに脚に当たった。魔法の成功率も命中率も『ゼロ』  ルイズは『ゼロ』とバカにする者たちの顔を...
  • 使い魔は刺激的-10
     トリステイン魔法学院。その頂点に立つ老人、オールド・オスマンは地図を見ながら悩んでいた。 「ここが良いかの?それともここか?」  何枚もの地図を机の上に広げ、オールド・オスマンは難しそうに頭を悩ましていた。   地図を見る表情は真剣そのもので、彼を知る者たちが見ればド肝を抜かすであろう光景である。  オスマンが悩んでいると学院長室の扉がノックされた。 「誰かの?」 「私です。オールド・オスマン」  扉の向こうから聞こえてくるのは、彼の秘書であるミス・ロングビルの声。  オスマンは入室を促し、一礼してミス・ロングビルは学院長室に入るとオスマンの元へ歩み寄る。 「心は決まったかの?」  オスマンが語りかけ、ミス・ロングビルは頬を朱に染め恥ずかしそうに頷く。 「大切に……して下さい」 「おお、おお、勿論じゃとも」  オスマンはミス・ロングビルに近づきその身体を抱き寄せ...
  • 使い魔は静かに暮らしたい-1
    「あんた誰?」 外国人らしき少女が自分を覗き込む。意味が分からない。 感覚からしてどうやら自分は仰向けに寝転がっているらしい。 此処はどこだ?「…っと!」 さっきまで自分はS市杜王区にいたはずだ。 さらに今さっきまで仕事をしていたはずなんだぞ? それがなぜ寝転がっていて覗きこまれている!? 覗き込む? 覗きこまれているだって!? 「聞き…「私が見えているのか!?」きゃっ!」 両手で身体を支え慌てて立ち上がる。 ……両手? そんな馬鹿な!? 左腕が存在しているなんて! 「くそっ!一体どうなっているんだ!」 辺りを見回すと先ほどの少女の他にたくさんの人間がいる。 よく見ると皆黒いマントをつけている。顔も日本人ではない。 景色も豊かな草原に石造りであろう大きな城が見える。 この状況で分かることはただ1つ、自分が他人に見...
  • 使い魔は静かに暮らしたい-2
    思い出せ、思い出すんだ。さっきまで何をしていたのか。 何時も通り仕事をしていたんだ。そして……鏡だ! 突然鏡が現れたんだ!私はそれに突っ込んでしまったんだ!そしていつの間にか 気絶してしまったんだ。 何ということだ。もっと慎重に行動するべきだった。銃の弾が惜しいからといって 安易に近づいてしまうとは…… 「いい加減聴きなさいよ!」 くそっ!さっきからなんだこの女は! いや、そうだ。今するべきことは状況の把握だ。 さっきからキンキンとうるさい少女に向き直る。 「ルイズ、『サモン・サーヴァント』で平民を呼び出してどうするの?」 突然誰かがいうと少女以外は笑い始めた。 「ちょ、ちょっと間違えただけよ!」 少女が怒鳴り返す。 「間違いって、ルイズはいっつもそうじゃん」 「さすがはゼロのルイズだ!」 周りが囃し立て笑い声がさらに大きくな...
  • 使い魔は静かに暮らしたい-4
    どうやら貴族というものは自分で服を着るという概念はないようだ。 ルイズを着替えさせながらそう思う。目が覚めるとまず私に驚く。私が召還された使い魔だと思い出すと突然、 「服」 と言い出す。まったく貴族という奴は皆こうなのか? ルイズとともに部屋を出る。すると別の部屋からも誰か出てくる。 赤い髪で褐色の肌を持つ女だった。ルイズより背が高く顔の彫りは深い。バストは大きくブラウスのボタンを外し強調されている。 彼女はこちら見ると薄く笑う。 「おはよう。ルイズ」 「おはよう。キュルケ」 ルイズは嫌そうに挨拶を返す。彼女の名前はキュルケというらしい。 「あなたの使い魔って、それ?」 キュルケはこちらを指差すと馬鹿にした風に言う。 「そうよ」 ルイズが意地になって言う。 「あっはっは!ほんとに人間なのね!すごいじゃない!」 やれやれ、貴族という...
  • 使い魔は刺激的-21
     地面から生えた手の前で石像のように立ち竦むモンモランシーの視界に、突如、ジェシカが  捕らえた男の一人に刺される場面が映し出された。 「な…なに?これって…」  それに驚いているうちに、ジェシカが男を突き飛ばして頼りない足取りでどこかへと向かう。  その方向は、今、自分がいる厩舎だ。 「い…いけない!」 『待て!行くんじゃない!!』   ジェシカの元へと駆け出そうとするモンモランシーをロビンが制止する。 (どうして?!ジェシカが危ないのよ!) 『落ち着くんだ。彼女ならまだ殺されない』 (なんでそんな事が判るのよ!) 『相手に殺す気があるなら彼女はもう死んでいる。もっと良く見るんだ』    ロビンは草むらに隠れながら二人の男達を見る。  一人は鍵を使って詰め所の中に入り、もう一人がゆっくりとジェシカの後を追う。 (どういうことよ?なん...
  • 使い魔は引き籠り-4
    時を同じくして場面は変わる。 「またミスヴァリエールのようですよ、オールドオスマン。ミス・シェヴルーズの『土』の授業中、錬金を失敗して爆発を起こしたようです。」 イルーゾォが即座に尻尾を巻いて逃げ出した爆発について、取り乱す事もなく冷静に報告する女性。 ミス・ロングビル、と名乗っている。 ルイズの級友(もっとも、お互いに意地を張って友人だと認めようとはしないが)の、褐色肌の少女キュルケ程ではないが 引き締まった身体は『出る所が出ていて』、知的な印象を与えるシンプルな眼鏡と相俟って随分に魅力的な女性だ。 彼女はこの学校で働く事になってから、まだ日が浅い。 それでも十分に慣れる程、『ゼロのルイズ』の『爆発』に関する噂は溢れていて、彼女の耳にも入ってきていた。 いや、それどころではない。 生徒同士噂をする場面にルイズが居合わせ、『サイレント』の魔法...
  • 使い魔はゼロのメイジが好き
    使い魔はゼロのメイジが好き 第一話
  • 使い魔は引き籠り-12
    ギーシュ・ド・グラモンの朝は爽やかに始まる。 誰に起こされる訳でも無くすっきりと目覚め、彼が溺愛する使い魔に朝の挨拶と抱擁を与えてから 清潔感漂う(正し少しばかり趣味が悪い)白の制服に袖を通して、自分の身体に特別違和感の無い事を確認する。 正直一昨日はどうなる事かと思ったけど、まあそこは僕だし どんな逆境へ追い込まれようと平民に返り討ちにされたと揶揄されようと、華麗に立ち直るのが僕のいい所さ。 調子は悪くない。毟ろ少しばかりの空腹感が健康を感じさせる。 実家に泣き付いて取り寄せた高価な回復薬だけではない、 僕に劣らず優秀な水属性のメイジ、モンモランシーによる献身的な看病のお陰だろう。 こればっかりは、僕の日頃の行いの賜って奴だな。フフ、人徳人徳ゥ! 朝食を食いに行く前にまず身嗜みを整えようと洗面台の前に立ち、ヘアブラシに手が伸びた所で全身が硬...
  • 使い魔は勇者-2
    使い魔は勇者 「次にアンタは「ここは何処だ、お前は誰だ」と言うわ」 「ここは何処だお、前は誰だ・・・・ハッ!」 「ここはハルケギニアのトリステイン王国のトリステイン魔法学院よ そして私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ ルイズ様と呼びなさい」 とりあえずルイズが2部ジョジョの真似をしたのかは内緒である 「ところでさっきの者達は空を飛んでここに帰ってきてたのだがお前・・・じゃなくてルイズ様 はどうして飛ばなかったのだ?」 「べ・・・別に魔法が使えないわけじゃないんだからね!」 実は使えないなんて口が裂けても言えないルイズであった 「それよりもなんで月が二つあるのだ?俺が今まで見た中では月は必ず一つだったぞ」 「月が一つ?頭がどうかしてるんじゃないの?月が一つしかない所なんてあるわけないじゃない」 ...
  • 使い魔は引き籠り-11
    私の使い魔はボロボロだった。 当たり前だ。ギーシュの『ワルキューレ』七体相手に、刃物一つで立ち回るだなんて冗談が過ぎる。 それでも彼は闘った。 脇腹や両腕から血を滲ませ、右脚を腫らし、けれどそんな事は気にもならないと言わんばかりに。 闘う彼は、まるで『今までずっとそうしてきた』程に自然だった。 闘いの中に日常を見出すような表情は、召喚した日に見た覇気の無い顔とも、私を拒否して逃げ回る態度とも全く違って 私は彼が判らなくなる。 イルーゾォは健闘虚しく、傷だらけで広場の中央に倒れ伏す。それを見て涙が零れた。 彼が見ておけと言ったのは、『死んでも屈さない』、とそういう事だったのだろうか? 対照的に無傷のギーシュが彼を笑った。彼のただ一つの武器を取り上げて、非を認め詫びろというのだ。 イルーゾォは当然のようにそれを断る。 彼の堅い意志を、ギー...
  • 第一章 使い魔は暗殺者   前編
    第一章 使い魔は暗殺者   前編 リゾットは怒っていた。心の底から。頭のてっぺんを突き抜けるような怒りを、不甲斐ない自分に感じていた。 ――オレは…何一つとしてっ、仲間と交わした誓いを果たすことが出来なかったっ!! それが、リゾットの怒りの原因だった。 ボスを殺すこと。 栄光を掴むこと。 仲間たちと約束したことを、リゾットは何一つとして叶えることが出来ず、無様に死んでいく自分が、リゾットはこの世で一番許せなかった。 誇りを傷つけられ、栄光を掴もうと誓った。 けれど、全ては無駄に終わってしまったのだ。自分たちの反乱は、挫折した。 誰が悪いのではないだろう。強いて言うのならば、運が無かったとしか言えない。 戦いに勝つには天の時と地の利と人の和が必要だと言われている。 地の利と人の和は同等だった。けれど、天の時はブチャラ...
  • 使い魔は静かに暮らしたい-9
    「あの……すいません。あのとき、逃げ出してしまって」 決闘した日の晩にシエスタはルイズの部屋にやってきた。食堂で逃げ出したことを謝りにきたのだろう。 幸いそこにルイズはいなかった。 「いや、いいんだ。あれは私が勝手にしたことだからな。それに魔法を使えない平民には貴族はとても恐ろしいものだろう」 そう返すとシエスタは安堵したようだ。 「でも、もう、そんなに怖くないです!私、ヨシカゲさんをみて感動したんです。平民でも貴族に勝てるんだって!」 「そ、そうか」 シエスタは目を輝かせながらそう言う。 当然かも知れないな。 平民が貴族に勝っただけでも凄いのにそいつが身近にいるんだから。 そうだいいことを思いついた。 「なら明日一緒に厨房で謝ってくれないか?厨房からいくつか道具を失敬してね。一人じゃ心細いんだ」 「はい!もちろんです!」 「ありがとう」 実際...
  • 使い魔は静かに暮らしたい-13
    キュルケは唇をぐいぐい押し付けてくる。唇を離そうとするが力強く、なおかつ巧みに唇を押し付けてくるので 離れない。力ずくで引き離すしかないようだ。 そう考え実行しようとすると、ドアのほうから凄い音がした。 ドアのほうを見るとネグリジェ姿のルイズがいた。キュルケは気づいているだろうがキスをやめようとはしない。 ルイズはわざわざ蝋燭を1本1本蹴り飛ばしながら私たちのほうに近づく。 「キュルケ!」 ルイズが怒鳴りつけてくる。 キュルケはその声を聞くとようやく私とキスをやめる。今だけはルイズに感謝しよう。 ルイズがキュルケを怒鳴りつけるが、キュルケはそれを軽くいなす。 早くここから出よう。 「来なさい。ヨシカゲ」 ルイズが私を睨んでくる。今行こうとしてたところだ。 腰を上げようとする。しかしキュルケが私の腕を掴み引き寄せる。 「ねえルイズ。彼は確か...
  • 使い魔ファイト-20
     中庭には眼鏡とキュルケがいた。勉強会でもしていたのか、眼鏡は本とノートを持っている。 「ちょっとルイズ。あなた使い魔に逃げられたらしいわね」  うわ……もう広まってるじゃないの。わたしをここから追い出そうっていう闇の勢力でもいるわけ? 「キーシュの使い魔は大活躍だったって聞いたけど。同じ平民でも随分違うものねぇ」  何よ、あんな爺さんがいいの? 見境なし! 淫乱! 色魔! 肉欲の権化! 「コントラクト・サーヴァントまでしておいて従わせることができないなんて」  あーもうやだやだ。こいつ無視無視。おっぱいおっぱいおっぱい。 「あなたらしいわ。さすがゼロのルイズ」  おっぱいおっぱいおっぱいおっぱい。 「ねえ、あなたわたしの使い魔見なかった?」  眼鏡は首を横に振った。役に立たないわね。 「そっちのあなたは見なかった?」 「見てはいねェー……だ...
  • 使い魔は刺激的-4
    「うわッ!なにコレ!メチャクチャ広いじゃない!」 「ここが『アルヴィーズの食堂』さ。みんなここで食事を取るんだ」  マリコルヌの後について歩きながらトリッシュは周りを見渡した。  絢爛豪華な装飾に眼を奪われつつ、マリコルヌから教師を含む貴族全員がこの場所で食事を取ると  説明される。トリッシュはこんな場所で食事を取ったことなど一度も無く、内心ドキドキしていた。 「さ!ここに座って」 「あ…うん」  マリコルヌが席を引きトリッシュを座らせると、その横の席にマリコルヌは座った。  他の貴族たちも続々と集まってきているが、トリッシュを見ると怪訝そうな顔をしてボソボソと  小さな声で周りの貴族と会話し、その内容がトリッシュにも聞こえていた。 「なんでメイドが座ってるんだ?」 「ほら、アレよ。昨日の儀式で……」 「平民なんだろ?…貴族と同じ席に座るなん...
  • 見えない使い魔-1
    桃色の髪をした少女、ルイズの眼前に現れたのはただの男だった。 貴族として、魔法使いとしての一生を決めるといっても過言ではない 使い魔召喚の儀式であるサモン・サーヴァント。これは彼女が属する 魔法学院において進級のための通過儀礼である。 何度も失敗を重ねながらも、周囲から聴こえる嘲笑に耐え、ようや く成功した。それなのに、現れたのは何のとりえもない人間だった。 愕然とした。彼女より先に儀式を行ったものたちの使い魔は全て立派 だった。土中を走るモグラ、火を吹くサラマンダ、中には大仰な姿の竜 を呼んだものさえいた。溢れる羨望と悔しさを押さえ込んで、挑戦した 結果がこれ。 ルイズは傍で儀式の成り行きを見守っていた教師、コルベールにやり直し を求めた。だがそれは即座に却下された。その反応はわかっていた。もともと 神聖な儀式であり、使い魔は運命の相手、選...
  • 使い魔は静かに暮らしたい-8
    広場に着くと多くの生徒で溢れかえっていた。噂を聞きつけたのだろう。 周りが本当に五月蠅いものだ。 「さてと、では始めるか」 ギーシュが薔薇の花を振ると花びらが一枚宙を舞う。それが甲冑を身に着けた女の形をした人形になる。あれがワルキューレなのだろう。 ギーシュを守るように立ちふさがる。しかしわかってはいたが驚くものがあるな。花びらが変わるなんて非常識すぎる。 しかしルイズの話しでは複数体出せるはずなのだが。一体ということは幾ら怒っていてもこちらを平民だと嘗めているのだろう。 そのほうがありがたいがね。 「僕はメイジだ。だから魔法で戦う。よもや文句はあるまいね?」 そんなもの想定済みだ。 「言い忘れたな。僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。従って、青銅のゴーレム『ワルキューレ』がお相手するよ」 それぐらいもう知っている。 ワルキューレがこちらに向...
  • ACTの使い魔-6
    康一とギーシュが、ヴェストリの広場で決闘を始めていた頃、学院長室ではコルベールが泡を飛ばしてオスマン説明していた。 春の使い魔召喚の際に、ルイズが康一という平民を呼び出したこと。 そして、その康一に刻まれたルーン文字が気になり、それを調べると、『始祖ブリミルの使い魔たち』という文献に、全く同じルーン文字が載っていたことを。 「なるほどのう……」 オスマンは、コルベールが描いた康一のルーン文字のスケッチを見ながら呟き、言葉を続けた。 「して、これは何の使い魔のルーンなんじゃ?」 「それなんですが、ここを見て下さい!」 コルベールは、『始祖ブリミルの使い魔たち』に書かれていた、ルーン文字の項を開いた。 そこには、様々な使い魔に刻まれていたルーン文字が表のようになって載っていた。 その表の中に、康一の手に刻まれたルーン文字と全く同じルーン文字が載っている。 オスマンは...
  • 使い魔は静かに暮らしたい-7
    シエスタは平民で貴族の世話をするために奉公に来ているそうだ。 シエスタに連れられ食堂裏の厨房に行く。そこにはコックやシエスタと同じ格好をした人間が多くいた。 皆忙しげに料理を作ったり運んだりしている。 そういった様子を見ているとシエスタがなにやら持ってきてくれる。シチューだった。貴族の料理の余りで作ったらしい。 食べやすいものでとてもありがたい。早速食べてみる。 「うまい」 思わずそういってしまうほどうまかった。空腹なのもあるだろうが作った人は相当料理が上手なのだろう。 胃に負担が掛からないようゆっくりと、しかし確実に食べていく。シエスタはそんな私を笑いながら見ていた。 「ご飯貰えなかったんですか?」 シエスタが聞いてくる。これだけ夢中になって食べていればそう思うかもな。 「ああ、これから1週間食事無しだそうだ」 正直に答える。シエスタは相当驚い...
  • 使い魔は静かに暮らしたい-10
    私とルイズは城下町を歩いていた。剣を買いにきたのだ。ルイズに自分は剣士だから剣を買ってくれといったのだ。ルイズは 疑ったがそこは言いくるめておいた。 もちろん剣なんて使ったこともないが、嘘も方便だ。実際は使い魔のルーンの実験にきただけだ。 使い魔のルーンの実験のためこの世界の武器のことを聞いたが、ルイズの話を聞く限り武器は剣や槍、それに銃らしい。 銃といっても聞く限り私の世界よりも技術が下で使い物にならない。弾の補充になるかと思ったんだがな。 だから剣で実験してみようと思いこう言ったわけだ。武器に反応するという自分の憶測が外れても剣を手に入れればそれなりに使い道はある。 そんなことを思いながら武器屋に向かっていった。 武器屋に着き中に入る。昼間なのに薄暗い。壁や棚に乱雑に剣や槍が置いてあった。 見ているうちにルイズが店の店主であろう男と話し出した。それを聞きなが...
  • 影の中の使い魔-2
    ドドドドドドドドドドドドド………… ルイズが後ろを振り向くと奇妙な声の主は、クレーターが作るわずかにできた影の部分に立っていた。 少し離れた距離。ちょうどルイズの影の頭の部分が使い魔の足元に伸びている。 黒い帽子に、黒いマント、顔に奇妙な仮面を付けているためか妙な威圧感を放っている。 少しルイズの方が背が低いため見下ろされてしまっている。視線をルイズに合わせたままピクリとも動かない。 ルイズはルイズでヘビに睨まれたカエルのように動けずにいた。 (なにこいつ!?なんで後ろにいるの!?こっちみんな!) 混乱する頭を落ち着かせようと必死の努力。使い魔のルーンが出た奇妙な箱から火が出たと思ったらこいつが出てきた。 つまりどういうこと?…………もしかしてコレが私の使い魔? (素数よ!素数を数えて落ち着くのよ!1……2……3、5……これが使い魔というなら...
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