ゼロの奇妙な使い魔 まとめ内検索 / 「使い魔は皇帝<エンペラー>」で検索した結果

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  • 使い魔は皇帝<エンペラー>
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  • 使い魔は皇帝<エンペラー>
    使い魔は皇帝<エンペラー>-1 使い魔は皇帝<エンペラー>-2
  • 使い魔は皇帝<エンペラー>-2
    ホル・ホースは自分の意識がゆっくりと覚醒していくのを感じていた。 「あんた誰?」 彼がはっと目を開けるとそこには美しい少女の顔。 状況はよくわからないが、とりあえず名前を聞かれているらしい事だけはわかった。 このような美少女からの問いを無視するのは失礼だろうと思い、ゆっくりと起き上がり答える。 「俺はホル・ホースだ、美しいお嬢さん」 彼女はその言葉に面食らったようで、やや顔を赤くしている。 『ゼロのルイズ』と馬鹿にされるのが常であるルイズは、直接的に容姿を褒められる事に余り免疫がないのだった。 「あ、ああんたどこの平民よ!」 ホル・ホースは方膝をつき、彼女の手を取り、さらにキザったらしい笑みを浮かべつつ、 「世界中が俺の庭さ。女の呼ぶ声があればどこにだって駆け付けるぜ」 などとのたまった。しかしホル・ホースの手は顔を赤くしたままのルイズにあ...
  • 使い魔は皇帝<エンペラー>-1
    季節は春。 ここはハルケギニア大陸にあるトリステイン王国の王立トリステイン魔法学院。 その広場では年に一度の使い魔召喚の神聖なる儀式が行われていた。 そして今その儀に向かっているのは、ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール。 桃色がかったブロンドに白い肌、鳶色の目を持つ可憐な少女である。 だがそのルイズは今かなり焦っていた。 なぜなら使い魔を召喚する魔法『サモン・サーヴァント』を、もう3回も失敗していたからである。 「やっぱりルイズには無理なんだよ!」 「なんたって成功率『ゼロ』のルイズだもんなー!」 周りからのそんな野次にルイズは気丈に言い返す。 「黙ってて!集中が乱れるでしょ!」 そして五たび呪文を唱えだす。 (今度こそ……お願い!!) だが願い虚しく、またも大きな爆発が起きてしまう。 (……ああ……やっぱり、私、ダメなの...
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    ... 使い魔は皇帝<エンペラー>(ホル・ホース) ファミリア―・ザ・ギャンブラー(ダービー兄) ゼロのパーティ(花京院) ゼロと奇妙な隠者(ジョセフ) メロンの使い魔(花京院) マジシャンズ・ゼロ(アブドゥル) ポルポル・ザ・ファミリアー(ポルナレフ) 愚者(ゼロ)の使い魔(イギー) 女教皇と青銅の魔術師(ミドラー) はたらくあくま(デーボ) エンヤ婆 ...
  • ワンポイントギーシュ
    ...落して保健室行き。 使い魔は皇帝<エンペラー>(ホル・ホース)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? ACTの使い魔(康一)登場。康一君を無駄に痛めつけるなど最低のゲス野郎。康一から怒りの鉄拳制裁をくらい、舎弟フラグと低身長フラグが立つ。 几帳面な使い魔(虹村形兆)登場。覚醒したバッドカンパニーにワルキューレを吹っ飛ばされて降参。実は全く被害を受けていない。(だが決闘前に平手打ち、ワインのビンで殴られる、右ストレートのコンボを食らっている) ファミリアー・ザ・ギャンブラー(ダニエル・J・ダービー)登場。ダービーの計略によりワルキューレすら出せずにコイーン。 星を見た使い魔(空条徐倫)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? 奇妙なルイズ(スタープラチナ)登場。瞬殺。 ゼロのパーティ(サイト、花京院)未登場。ストーリーが進めば登場するかも? ゼロと奇妙な隠者(ジョセフ)登場。他のギー...
  • 使い魔は皇帝1
    季節は春。 ここはハルケギニア大陸にあるトリステイン王国の王立トリステイン魔法学院。 その広場では年に一度の使い魔召喚の神聖なる儀式が行われていた。 そして今その儀に向かっているのは、ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール。 桃色がかったブロンドに白い肌、鳶色の目を持つ可憐な少女である。 だがそのルイズは今かなり焦っていた。 なぜなら使い魔を召喚する魔法『サモン・サーヴァント』を、もう3回も失敗していたからである。 「やっぱりルイズには無理なんだよ!」 「なんたって成功率『ゼロ』のルイズだもんなー!」 周りからのそんな野次にルイズは気丈に言い返す。 「黙ってて!集中が乱れるでしょ!」 そして五たび呪文を唱えだす。 (今度こそ……お願い!!) だが願い虚しく、またも大きな爆発が起きてしまう。 (……ああ……やっぱり、私、ダメなのかな…………) 五連続の失...
  • 各部キャラ
    一部 ~ファントム ブラッド~ ジョナサン使い魔波紋疾走 ジョジョとサイトの奇妙な冒険 ジョージ逆に考える使い魔 石仮面仮面のルイズ ブラフォード使い魔は勇者 ディオ・ブランドーおれは使い魔になるぞジョジョー! 二部 ~戦闘潮流~ ジョセフジョセフ 忘れえぬ未来への遺産 カーズ究極の使い魔 ゼロの究極生命体 シュトロハイムハルケギニアのドイツ軍人 シーザー割れないシャボンとめげないメイジ 使い魔の魂~誇り高き一族~ ワムウ風の使い魔 風と虚無の使い魔 ストレイツォストレイツォ 三部 ~スターダスト クルセイダース~ DIODIOが使い魔!? 承太郎スターダストファミリアー スターダストは砕けない ゼロサーヴァント・クルセイダーズ ンドゥール見えない使い魔 ペット・ショップゼロの番鳥 花京院法皇は使い魔 ゼロのパーティ メロンの使い魔 ヴァニラ亜空の使い魔 ホル・ホース使い魔は皇帝 エン...
  • 使い魔は勇者
    使い魔は勇者-1 使い魔は勇者-2 使い魔は勇者-3 使い魔は勇者-4
  • 使い魔は刺激的
    使い魔は刺激的-1 使い魔は刺激的-2 使い魔は刺激的-3 使い魔は刺激的-4 使い魔は刺激的-5 使い魔は刺激的-6 使い魔は刺激的-7 使い魔は刺激的-8 使い魔は刺激的-9 使い魔は刺激的-10 使い魔は刺激的-11 使い魔は刺激的-12 使い魔は刺激的-13 使い魔は刺激的-14 使い魔は刺激的-15 使い魔は刺激的-16 使い魔は刺激的-17 使い魔は刺激的-18 使い魔は刺激的-19 使い魔は刺激的-20 使い魔は刺激的-21 使い魔は刺激的-22
  • 使い魔は空高く
    第一章≪使い魔は立ち上がる≫ 一章一説 ~星屑は違う空に流れる~ 一章二節 ~ゼロは使い魔と相対す~ 一章三節 ~使い魔はゼロを見る~ 一章四節 ~使い魔は使い魔を知らない~ 一章五節 ~使い魔は血に慄く~ 一章六節 ~使い魔は千鳥足を踏む~ 一章七節 ~青銅は信念と錆に浮かれる~ 一章八節 ~ゼロは頭を下げない~ 一章九節~使い魔はとりあえず前を向く~ 一章十節 ~人間は一場には変わらない~(前編) 一章十節 ~人間は一場には変わらない~(後編) 一章十一節~微熱は平静を遠ざける~(前編) 一章十一節~微熱は平静を遠ざける~(後編) 一章十二節~おしゃべりは使い手を見初める~(前編) 一章十二節~おしゃべりは使い手を見初める~(後編) 一章十三節~土くれは機を逃さない~ 一章十四節~使い魔は上を向いて立ち上がる~(前編) 一章十四節~使い魔は上を向いて立ち上がる~(後編) 一章十五節...
  • 使い魔は引き篭り
    使い魔は引き籠り-1 使い魔は引き籠り-2 使い魔は引き籠り-3 使い魔は引き籠り-4 使い魔は引き籠り-5 使い魔は引き籠り-6 使い魔は引き籠り-7 使い魔は引き籠り-8 使い魔は引き籠り-9 使い魔は引き籠り-10 使い魔は引き籠り-11 使い魔は引き籠り-12 使い魔は引き籠り-13 使い魔は引き籠り-14 使い魔は引き籠り-15
  • 使い魔は静かに暮らしたい
    ■ パートⅠ 使い魔は静かに暮らしたい ├ 使い魔は静かに暮らしたい-1 ├ 使い魔は静かに暮らしたい-2 ├ 使い魔は静かに暮らしたい-3 ...
  • 使い魔は灰かぶり
    使い魔は灰かぶり-1 使い魔は灰かぶり-2
  • 使い魔は天国への扉を静かに開く
    使い魔は天国への扉を静かに開く-1 使い魔は天国への扉を静かに開く-2 使い魔は天国への扉を静かに開く-3 使い魔は天国への扉を静かに開く-4 使い魔は天国への扉を静かに開く-5 使い魔は天国への扉を静かに開く-6 使い魔は天国への扉を静かに開く-7
  • 使い魔は勇者-1
    今は昔 一五六五年頃 王位継承を争った ふたりの女王がいた 一人は女王エリザベス一世 もうひとりは美貌の23歳メアリー・スチュアート ともにチューダー王家の血統を継ぐ親戚同士で タルカスと黒騎士ブラフォードはメアリーの忠実なる家来だった (中略) 二人は捕らえられた そして処刑されるその寸前聞かされたことは 「メアリーはすでに処刑した」 ふたりはこうして処刑された、強い恨みを残して処刑されたのだ タルカスは その筋肉が怒りのため硬直し首を切り落とすのに処刑人は 何本ものオノを折ったという ブラフォードは その長髪がどういうわけか 処刑人の足にからみつきにいくまでくい込んで 死んでいったという そしておよそ300年後吸血鬼ディオによりゾンビとして蘇ったブラフォードとタルカス ...
  • 使い魔は引き籠り-15
    オレは女の笑顔がこんなに怖かったのは初めてだね、マジに。 「さあイルーゾォ、別に怒ってなんか無いの。大人しくして、名前特技その他色々ありったけ全部吐きなさい」 だから杖を向けるなよ、畜生・・・・後ずさるまま部屋の隅まで追い込まれ、もう逃げ道はない。観念するオレ。 (イルーゾォ自身は気づく事すらないが、『コントラクト・サーヴァント』は彼の思考にある程度干渉し、 ことルイズに対し恐れは抱けど実際に拳を振るおう、という気を起こさせない。) ギーシュは(途中から共犯って雰囲気だったくせに!)帰還を喜ぶ恋人に抱きしめられてデレってるし まるっきり誘拐犯扱いのオレをメガネ女は感情の失せた目で見つめ、 反対に褐色肌の方はなにやら熱っぽい目で嘗め回す。(おい、好意的なら助けてくれよ!おいったら!) 「ほらッ!早く言いなさいよッ!!」 「はい!イタリアから来ましたイルーゾォ、特技は鏡...
  • 使い魔はゼロのメイジが好き
    使い魔はゼロのメイジが好き 第一話
  • 使い魔は刺激的-11
    「どう?平民に見下ろされる気分は?」  トリッシュの顔を見上げるルイズ。身体を動かそうとするが、なぜか地面に服が張り付いて動けない。 「マジでビビッたわ、アンタの魔法。マリコルヌがアンタのこと『ゼロ』って言ってたけど、  それってなんでも吹っ飛ばすから『ゼロ』って呼ばれてるのかしら?」  ルイズは悔しげに顔を歪ませトリッシュから視線を逸らす。ルイズが魔法の才能『ゼロ』だから  そう呼ばれていることをトリッシュは知らない。  「平民にまで………負けて……私は…」  ルイズの呟きをトリッシュは聞こえなかったのか、聞かないフリをしたのか、無視して話を続ける。 「さっきの演技も…騙されたわ。正直アンタが脚を狙わなかったら負けてたわね」  それも違う。本当は胴体を狙ったのに脚に当たった。魔法の成功率も命中率も『ゼロ』  ルイズは『ゼロ』とバカにする者たちの顔を...
  • 使い魔は勇者-2
    使い魔は勇者 「次にアンタは「ここは何処だ、お前は誰だ」と言うわ」 「ここは何処だお、前は誰だ・・・・ハッ!」 「ここはハルケギニアのトリステイン王国のトリステイン魔法学院よ そして私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ ルイズ様と呼びなさい」 とりあえずルイズが2部ジョジョの真似をしたのかは内緒である 「ところでさっきの者達は空を飛んでここに帰ってきてたのだがお前・・・じゃなくてルイズ様 はどうして飛ばなかったのだ?」 「べ・・・別に魔法が使えないわけじゃないんだからね!」 実は使えないなんて口が裂けても言えないルイズであった 「それよりもなんで月が二つあるのだ?俺が今まで見た中では月は必ず一つだったぞ」 「月が一つ?頭がどうかしてるんじゃないの?月が一つしかない所なんてあるわけないじゃない」 ...
  • 使い魔は引き籠り-11
    私の使い魔はボロボロだった。 当たり前だ。ギーシュの『ワルキューレ』七体相手に、刃物一つで立ち回るだなんて冗談が過ぎる。 それでも彼は闘った。 脇腹や両腕から血を滲ませ、右脚を腫らし、けれどそんな事は気にもならないと言わんばかりに。 闘う彼は、まるで『今までずっとそうしてきた』程に自然だった。 闘いの中に日常を見出すような表情は、召喚した日に見た覇気の無い顔とも、私を拒否して逃げ回る態度とも全く違って 私は彼が判らなくなる。 イルーゾォは健闘虚しく、傷だらけで広場の中央に倒れ伏す。それを見て涙が零れた。 彼が見ておけと言ったのは、『死んでも屈さない』、とそういう事だったのだろうか? 対照的に無傷のギーシュが彼を笑った。彼のただ一つの武器を取り上げて、非を認め詫びろというのだ。 イルーゾォは当然のようにそれを断る。 彼の堅い意志を、ギー...
  • 使い魔は刺激的-21
     地面から生えた手の前で石像のように立ち竦むモンモランシーの視界に、突如、ジェシカが  捕らえた男の一人に刺される場面が映し出された。 「な…なに?これって…」  それに驚いているうちに、ジェシカが男を突き飛ばして頼りない足取りでどこかへと向かう。  その方向は、今、自分がいる厩舎だ。 「い…いけない!」 『待て!行くんじゃない!!』   ジェシカの元へと駆け出そうとするモンモランシーをロビンが制止する。 (どうして?!ジェシカが危ないのよ!) 『落ち着くんだ。彼女ならまだ殺されない』 (なんでそんな事が判るのよ!) 『相手に殺す気があるなら彼女はもう死んでいる。もっと良く見るんだ』    ロビンは草むらに隠れながら二人の男達を見る。  一人は鍵を使って詰め所の中に入り、もう一人がゆっくりとジェシカの後を追う。 (どういうことよ?なん...
  • 使い魔は刺激的-10
     トリステイン魔法学院。その頂点に立つ老人、オールド・オスマンは地図を見ながら悩んでいた。 「ここが良いかの?それともここか?」  何枚もの地図を机の上に広げ、オールド・オスマンは難しそうに頭を悩ましていた。   地図を見る表情は真剣そのもので、彼を知る者たちが見ればド肝を抜かすであろう光景である。  オスマンが悩んでいると学院長室の扉がノックされた。 「誰かの?」 「私です。オールド・オスマン」  扉の向こうから聞こえてくるのは、彼の秘書であるミス・ロングビルの声。  オスマンは入室を促し、一礼してミス・ロングビルは学院長室に入るとオスマンの元へ歩み寄る。 「心は決まったかの?」  オスマンが語りかけ、ミス・ロングビルは頬を朱に染め恥ずかしそうに頷く。 「大切に……して下さい」 「おお、おお、勿論じゃとも」  オスマンはミス・ロングビルに近づきその身体を抱き寄せ...
  • 使い魔は刺激的-4
    「うわッ!なにコレ!メチャクチャ広いじゃない!」 「ここが『アルヴィーズの食堂』さ。みんなここで食事を取るんだ」  マリコルヌの後について歩きながらトリッシュは周りを見渡した。  絢爛豪華な装飾に眼を奪われつつ、マリコルヌから教師を含む貴族全員がこの場所で食事を取ると  説明される。トリッシュはこんな場所で食事を取ったことなど一度も無く、内心ドキドキしていた。 「さ!ここに座って」 「あ…うん」  マリコルヌが席を引きトリッシュを座らせると、その横の席にマリコルヌは座った。  他の貴族たちも続々と集まってきているが、トリッシュを見ると怪訝そうな顔をしてボソボソと  小さな声で周りの貴族と会話し、その内容がトリッシュにも聞こえていた。 「なんでメイドが座ってるんだ?」 「ほら、アレよ。昨日の儀式で……」 「平民なんだろ?…貴族と同じ席に座るなん...
  • 使い魔は引き籠り-4
    時を同じくして場面は変わる。 「またミスヴァリエールのようですよ、オールドオスマン。ミス・シェヴルーズの『土』の授業中、錬金を失敗して爆発を起こしたようです。」 イルーゾォが即座に尻尾を巻いて逃げ出した爆発について、取り乱す事もなく冷静に報告する女性。 ミス・ロングビル、と名乗っている。 ルイズの級友(もっとも、お互いに意地を張って友人だと認めようとはしないが)の、褐色肌の少女キュルケ程ではないが 引き締まった身体は『出る所が出ていて』、知的な印象を与えるシンプルな眼鏡と相俟って随分に魅力的な女性だ。 彼女はこの学校で働く事になってから、まだ日が浅い。 それでも十分に慣れる程、『ゼロのルイズ』の『爆発』に関する噂は溢れていて、彼女の耳にも入ってきていた。 いや、それどころではない。 生徒同士噂をする場面にルイズが居合わせ、『サイレント』の魔法...
  • 使い魔は手に入れたい-12
    朝食というにはあまりに重たい。 食堂の食事を見ながら改めてそう思う。これらを朝に食べるのは遠慮したいものだ。 どう見てもディナーだからな。 そう思いながらルイズの椅子を引く。 椅子にルイズが座ったのを確認して私も空いている椅子に座ろうとする。 しかし空いている椅子は無かった。前回座った場所にはマリコルヌが座っていたからだ。 「マリコルヌ。どうして朝早くから席に着いてたんだ?」 「べ、別にいいじゃないか」 マリコルヌは他の奴とそんな話をしていた。 そうか。昨日のことがあるから座られる前に座ってしまおうということか。 だからってそんなに早く座ろうと思わなくてもいいと思うがな。 しかしこれは好都合だな。なかなかいい言い訳になる。 そう思いながらマリコルヌの隣に立つ。 マリコルヌの体がビクリと震える。昨日のことを思い出したのだろう。 しかし今私は...
  • 使い魔はゼロのメイジが好き 第一話
    浮かぶ雲によって太陽が遮られた草原の真ん中で、少女は呆然と目の前の地面を見つめていた。 周りからは先程までの喧騒が消え、異様な静寂で満ちている。 何回も失敗を重ね、他の生徒に嘲笑されながらもやっと「サモン・サーヴァント」に成功した その少女、ルイズ・フランボワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの前には、彼女が今召喚したばかりの使い魔がいた。 しかしその使い魔は、彼女が望んでいたドラゴンやサラマンダーなどの幻獣の類ではない。 また、烏や梟、猫や大蛇などの普通の動物でもなかった。 彼女が使い魔として呼び出したもの、そう、それは―――― 植木鉢に植えられた、一本の『草』だったのだ。 「…………何なのよ、これ」 彼女の呟きは、静寂の中を悠々と横切る風に流されていった。   使い魔はゼロのメイジが好き 第一話 何故使い...
  • 第一章 使い魔は暗殺者   前編
    第一章 使い魔は暗殺者   前編 リゾットは怒っていた。心の底から。頭のてっぺんを突き抜けるような怒りを、不甲斐ない自分に感じていた。 ――オレは…何一つとしてっ、仲間と交わした誓いを果たすことが出来なかったっ!! それが、リゾットの怒りの原因だった。 ボスを殺すこと。 栄光を掴むこと。 仲間たちと約束したことを、リゾットは何一つとして叶えることが出来ず、無様に死んでいく自分が、リゾットはこの世で一番許せなかった。 誇りを傷つけられ、栄光を掴もうと誓った。 けれど、全ては無駄に終わってしまったのだ。自分たちの反乱は、挫折した。 誰が悪いのではないだろう。強いて言うのならば、運が無かったとしか言えない。 戦いに勝つには天の時と地の利と人の和が必要だと言われている。 地の利と人の和は同等だった。けれど、天の時はブチャラ...
  • 影の中の使い魔-3
    サモン・サーヴァントの儀式の終わった日の夜、ルイズは眠ることが出来ずにいた。 目をつぶっても昼間に起きた出来事が頭の中を駆け巡る。気がついたら東の空から太陽が昇り始めている。 あの後使い魔が消えたことで最もショックを受けていたのは意外にもキュルケだった。 今まで見たことない素直さでルイズに謝ってきたのだ。正直どう反応すればいいか分からなかったので適当に流しておいたが。 ルイズが思いのほか冷静だったのは、自分の手元に召喚した奇妙な箱が残ってたからだ。 今はもう火は出てない。あの時の騒ぎで気づいたときにはもう消えていた。だが壊れたわけではないようだ。 たぶんこの箱から火を出せば再びあの使い魔は現れる。 そして再び私を襲うんだろう。向こうはこっちの事を主人と認識してないようだ。 「あ~もう。どうしよう」 思わずつぶやく。が、そういいながらも心の中ではひと...
  • 影の中の使い魔-4
    半壊になった教室をルイズは一人で掃除していた。 姿をくらました使い魔をどう叱ろうか授業中ぼんやり考えていたら 教師に目を付けられ、錬金の魔法を前に出て実践することになったのだ。 結果を一言で表すなら、惨劇が起きた。自分で言うのもなんだが日々破壊力に磨きがかかっている気がする。 実はキュルケが掃除を手伝おうかと言ってきたのだが断っておいた。 どうせ裏があるに違いないと思ったからなのだが よく考えたらキュルケは、ルイズに使い魔がいないのは自分のせいだといまだに思っているようなのだ。 そう考えると無下に断ったのは逆に悪かったかもしれない。実際はルイズの使い魔はピンピンしているのだから。 まぁもう少し黙っとこう。そのほうがおもしろい。 そう、それよりも問題はブラック・サバスのほうだ。 もし他の生徒が同じ事を言いつけられたら、使い魔にでも手伝っても...
  • 使い魔は静かに暮らしたい-11
    この世界に来て1週間ほど経っている。私の周りは最初に比べて随分静かになった。 周りが慣れたのだろう。ルイズも私に文句は殆ど言わない。私が言われたことをすべてこなしているからだ。 ルイズが寄越す食事は相変わらず貧相だが問題は無い。厨房に行けば食事には困らないからだ。 決闘の次の日、シエスタと共に厨房に道具を勝手に使ったことを謝りに行ったのだが、まるで英雄のような扱いを受けたのだ。 コック長のマルトーは貴族と魔法が嫌いらしく、私が平民でありながら貴族を倒したいうことで、 私のことを『我らの剣』といい道具を勝手に使ったことは笑って許してくれた。 厨房に出入り出来なくなるのが困るから謝りに行ったのだがいい成果が出たものだと思っている。 そのおかげでうまいものが食べられるからだ。 ルイズに買ってもらったインテリジェンスソードはデルフリンガーという名前らしくよく喋るがこ...
  • 使い魔は静かに暮らしたい-20
    パートⅡ   使い魔は今すぐ逃げ出したい 宝石店に行く。勿論彼女も一緒だ。 なぜならば彼女ために指輪を買いに来たのだから。 彼女は美しいが指輪で着飾れば益々美しくなるだろう。 美しい彼女との一時はとても楽しい一時だ。 彼女と語らい、触れ合い、一緒に寝て、一緒に起きて…… そんな想像をするだけで頬がにやけてしまいそうになる。そして彼女が一つの指輪を指し示す。 「ん?この指輪がいいのかい?」 それはあまり飾り気のない安い品物だった。 「何を言ってるんだ。君はこれが相応しいよ」 そう言って彼女の指に似合いそうな高い指輪を指差す。 「何、遠慮することはない。とてもよく似合うよ。君は値段なんか気にしなくていいんだ」 しかしそれでも彼女は遠慮しているようだ。 「よし、これにしようね」 そう言って強引に買ってしまう。 「指のサイズはわかっ...
  • 使い魔は刺激的-3
     朝!マリコルヌ・ド・グランドプレの新しき人生の始まりである!!  普段より二時間ほど早く起き、ベッドで未だ眠っているトリッシュを起こさぬように細心の注意を払いながら  タンスの奥深くに仕舞ってあった秘密の品を取り出してカバンに詰め込み、そっとドアを開いて廊下に  誰も居ないことを確認すると足音を立てないように歩き、寮を後にした。  朝もやが煙るトリステイン魔法学院の隅にあるヴェストリの広場まで辿り着き、周りに人影がないことを  何度も確認して広場の隅の地面に穴を掘り、部屋から持ち出したカバンを開ける。  カバンの中にはフリルの付いたドレスや、リボンに彩られたスカート等々、女物の服がカバン一杯に詰め込まれていた。  その一品一品を名残惜しそうに触りながら掘った穴へと放り込む。 「コレなんか手に入れるのに苦労したよなぁ」   手に持ったのは学院の女生...
  • 使い魔は静かに暮らしたい-24
    しかし意外だな。ルイズの家は王女と交流があったのか。 ということは王族と交流があるってことだな。貴族の中でも地位は高いんじゃないか? そんな家柄で魔法が使えないのは結構やばくないか?家族でも厄介者扱いされてたりしてな。貴族ってプライドは無駄に高いからありえるな。 だから貴族に拘ってるのかもしれないな。私には関係ないがな。 「結婚するのよ。わたくし」 色々考えているとそんな言葉が聞こえ現実に戻ってくる。へぇ、王女は結婚するのか。 「……おめでとうございます」 先程までの楽しそうな雰囲気は霧散しルイズは沈んだ口調で言った。何故だ?王女が結婚するんだったら普通喜ぶものだろう? つまり何か事情があるってことか。なるほどね。 突然王女が今気づいたという風にこちらを見る。気づいてなかったのか? 「あら、ごめんなさい。もしかして、お邪魔だったかしら」 「お邪魔...
  • 使い魔は引き籠り-12
    ギーシュ・ド・グラモンの朝は爽やかに始まる。 誰に起こされる訳でも無くすっきりと目覚め、彼が溺愛する使い魔に朝の挨拶と抱擁を与えてから 清潔感漂う(正し少しばかり趣味が悪い)白の制服に袖を通して、自分の身体に特別違和感の無い事を確認する。 正直一昨日はどうなる事かと思ったけど、まあそこは僕だし どんな逆境へ追い込まれようと平民に返り討ちにされたと揶揄されようと、華麗に立ち直るのが僕のいい所さ。 調子は悪くない。毟ろ少しばかりの空腹感が健康を感じさせる。 実家に泣き付いて取り寄せた高価な回復薬だけではない、 僕に劣らず優秀な水属性のメイジ、モンモランシーによる献身的な看病のお陰だろう。 こればっかりは、僕の日頃の行いの賜って奴だな。フフ、人徳人徳ゥ! 朝食を食いに行く前にまず身嗜みを整えようと洗面台の前に立ち、ヘアブラシに手が伸びた所で全身が硬...
  • 使い魔は天国への扉を静かに開く-2
    自室で、その腕に赤ん坊を抱いている男と向かい合い、ルイズは胸を張った。 出来るだけ自分の大きく見せようと、無駄な努力だが。 召喚してすぐ怒鳴られ、その声に当てられて迂闊にも動けなくなってしまったのだから。 けれど不思議と男に対する反感は少なかった。 ワケもわからず怒鳴った男だというのに、平民で使い魔だというのに。 男は自分の名を『岸辺 露伴』と名乗った。 そして抱いている赤ん坊の名は『静・ジョースター』と言うらしい。 露伴の歳は20、職業は作家を生業としている。 静は実の子ではなく、知人の子供を一時的に借り受けてた状態らしい。 そのため、その静だけでも先に返さなければならない、返す方法を優先的に探して欲しい。 露伴はそうルイズに告げた。 「要するにあのキスでぼくは君の使い魔になったというわけか」 「……そうよ」 「そしてこの左手が使...
  • ドロの使い魔-2
    「で、オメーは何なんだ?」  セッコと名乗った男がまた同じ質問を繰り返してきた。馬鹿にも程があるわ。 「しつこいわね、さっき自己紹介したばっかりじゃない!」 「名前はわかったつってんだよお、その前後が意味不明なんだああ!」  まさか人語を解さないなんて事はないでしょうね。 「だからここはトリステイン魔法学院で、あんたは私の使い魔。」 「それがわかんねえてんだろおおおおおおお!」  どうやったらこの変な奴にうまく説明できるの、後にして休みたいわ。 「後でゆっくり説明してあげるから、わたしについてきなさい。」 「うん。」  セッコは大人しく後をついてきた。案外素直じゃない。  それとも使い魔の印のせいなのかしら? 「ここが私の部屋よ。とりあえず入りなさい。」 「うん、うん。」  ふと、辺りが埃っぽいとうかカビ臭い事に気づいた。  あ、そういえばこいつゴ...
  • 影の中の使い魔-2
    ドドドドドドドドドドドドド………… ルイズが後ろを振り向くと奇妙な声の主は、クレーターが作るわずかにできた影の部分に立っていた。 少し離れた距離。ちょうどルイズの影の頭の部分が使い魔の足元に伸びている。 黒い帽子に、黒いマント、顔に奇妙な仮面を付けているためか妙な威圧感を放っている。 少しルイズの方が背が低いため見下ろされてしまっている。視線をルイズに合わせたままピクリとも動かない。 ルイズはルイズでヘビに睨まれたカエルのように動けずにいた。 (なにこいつ!?なんで後ろにいるの!?こっちみんな!) 混乱する頭を落ち着かせようと必死の努力。使い魔のルーンが出た奇妙な箱から火が出たと思ったらこいつが出てきた。 つまりどういうこと?…………もしかしてコレが私の使い魔? (素数よ!素数を数えて落ち着くのよ!1……2……3、5……これが使い魔というなら...
  • ゼロと使い魔の書-02
    ゼロと使い魔の書 第二話 「……ねえちょっと!聞いているの?」 「聞いている。相槌を打ったほうがよかったか?」 自室で使い魔の仕事を説明している間、ルイズはずっと困惑していた。 自分の使い魔が貧弱そうな平民だった。それはまだいい。前例がないだけで使い魔には違いないのだから。 問題はその平民の性格というか態度というか、自分が接してきたどの平民よりも、いや、どんな人間よりも生気というものが希薄だった点だ。 ただ、そこに存在している。空気のように。 呼びかければ反応するし、普通に呼吸しているからゴーレムの類ではないのは確かだが、その姿はまるで長い年月を生き終わった老人のようであった。 ルイズはまだ就寝までに時間があることを確認すると、当初の予定を変更した。 「今度はあなた自身のことを話して」 「俺はお前に仕える。それでは不十分なのか?」 優しさも厳しさもない、冷め切った目...
  • 使い魔ファイト-11
     ゼロのルイズがとうとう使い魔を召喚した。よりにもよって平民の女だ。  一緒に儀式をしていたキーシュも平民を召喚したらしい。こちらは老人とのこと。  センセーショナルなニュースであるはずが、学院内の話題を独占するにはいたらなかった。  なぜか? 皆、自分のことで忙しかったからだ。  モンモランシーは、使い魔の蛙とともにギーシュの部屋の前から動こうとしなかった。  使い魔の蛙は機械的な動作でドアを叩き続け、モンモランシーは人間的な必死さを込めて声を出し続ける。 「ギーシュ、どうしたの。いったい何をしているの。顔だけでも見せてちょうだい」  返事は無い。が、気配はある。何事かを呟く声も聞こえる。 「ギーシュ! あなた食事もとってないでしょう! 体を壊してしまうわよ!」 「お嬢様、ここは男子寮です」 「だから何?」 「私達少しばかり目立っているよ...
  • 使い魔は引き籠り-13
    厨房でないとすると、私達は一気に行き場を失って早くもぐだぐだし始める。 特に良案も浮かばなかったので一旦中止!テラスで休憩。とりあえずはキュルケの使い魔・フレイムに捜索を頼んだ。 「そうよルイズ、貴方の使い魔なんだから、視覚でも聴覚でも共有すればいいのに。」 「うぐ。・・・・出来るんならとっくにしてるわよ!私の使い魔は他よりずうっと変なんだもの、出来ない事もあるの。」 「出来る事は?」 「あーあーあー聞こえない聞こえなーい」 ばつが悪くなって、カップに少しだけ残った紅茶でずーずー音を立てる。(先生方に見つかったら絶対に怒られる) キュルケは虚空に視線を逃がし(フレイムの視界を覗いているのだろう)「ゴミ箱の中も、花壇の裏にも居ない」と 半ば自棄を起こしたように呟いた。見なくたって居ないと判るところを探すほど、本当に、消えちゃったみたいに居ないのだ。 「タバサ、何か思い...
  • 絶望の使い魔
    儀式初日  今日はサモン・サーヴァントの儀式があった。あたしが呼び出したのは火トカゲ!  大きくて鮮やかな炎の尻尾を持ってるから、おそらくは火竜山脈のサラマンダーに  違いないわ!!明日ルイズに自慢してやろっと。あの子絶対に悔しがるわ。  あたしのライバルのルイズは変な平民を呼び出していた。  呼び出せただけでも運が良いと思う。失敗すると思ってたのにザンネン。  でも、どうしてだろう?ルイズの呼び出した平民を見てると嫌な気分になる。 儀式より一日目  今日は色々な事があった。  ルイズが皆が止めてるのに錬金をして教室を爆発させた。相変わらずの威力ね。  ミセス・シュヴルーズが気絶して授業が無くなったのは良かったわ。そこはルイズに感謝しなくっちゃ。  罰の教室の掃除が終わってから、あの子ったら随分落ち込んでた。少し心配だわ。  それから何...
  • 子供の使い魔-2
              子供の使い魔②  その後部屋に戻ると使い魔についてルイズがたっぷり熱演してくれた 使い魔の仕事は主に 主人の目となり耳となる 主人の望む物を探してくる 主人を敵から守る らしいけれどどうやら僕は雑用をすればいいらしい  またどうやらアメリカやイギリス、イタリアなども無いそうだ 神父を倒したせいでここまで変わってしまったんだろうk・・・・・ 「!!! 月が二つありますよ!?」 「当たり前でしょ?あなた何言ってんの!」 「で・・・でもここは地球じゃ・・・」 「地球っていったいどこよ? そんな所聞いた事も無いわ」 もしかしてここって僕がいたのとは違う世界・・・・? 数分後、そこに居たのは満足そうな顔で寝ているルイズと 床で泣きながら寝ているエンポリオだった・・・・ 翌日、エンポリオはルイズ...
  • 第一話 使い魔を召喚しに行こう
    今日はッ!あの!神聖なサモン・サーヴァントの日!!! ゼロのルイズと呼ばれた少女が呼びだしたものは! ……意外!それは黒い物体だった。 ゼロの奇妙な使い魔~フー・ファイターズ、使い魔のことを呼ぶならそう呼べ~     [第一部 その出会い] 第一話 使い魔を召喚しに行こう その日、ルイズは召喚の儀を行い、毎度お馴染みの爆発が起こった。 こうまでなると周りの人は、ルイズが失敗したのをほとんど確信していたし、誰だってそうするようにからかう準備をしていた。 …しかし、煙がはれると、そこには謎の黒い物体あり、がウジュルウジュルうごめいて形をなしていっているのだ。 その姿はまさしく怪人!人型であるが人外の何か。そう、つまり使い魔に相応しいヴィジュアルのものがいたのだ。 ルイズは勝ち誇る「どうよ!成功したわよ!」 観衆と化している生徒達は各々ざわめ...
  • 使い魔ファイト-12
     その少女はごく普通の生徒だった。  ルイズのように魔法が使えないわけではない。ギーシュのような浮名を流したりもしない。  キュルケの情熱も無ければ、モンモランシーのいじらしさも無い。  タバサのような宿命も持たず、マリコルヌほど怠惰でもない。  美しくもなく、醜くもない、ごく目立たない容姿をしていた。少ないながらも友達はいた。  人並に魔法は使えたが、将来を嘱望されるほどの才能があるわけではなかった。  絵を描くことが好きだった。  明確な将来を思い描くことはできなかったが、嫁いだ先でも趣味を続けられたらな、と考えていた。  優しさや思いやりを持っていたが、それは小心からくる自己保身の意味合いが強かった。  また、けして「貴族の優しさ、思いやり」といった分を超えることはなかった。  春の使い魔召喚の儀式が始まり、終わるまでは、少女は埋没しがちな一生...
  • 使い魔は刺激的-8
     昼食が終わり、トリッシュは一人中庭で椅子に座り紅茶を啜っていた。マリコルヌは今はいない。  モンモランシーと一緒に部屋に引き篭もるギーシュを呼びに行った為だ。  昼からの授業はなく、呼び出されたばかりの使い魔たちと親睦を深める時間に当てられている。  これもメイジとしての教育の一端なのだろう。  周りを見ると、猫のような植物に何かで打ち抜かれる者、溶かされて消えていく主人を笑う人型の生物、  ラジコン型の使い魔と追いかけっこをする者、背中を剥がされ死んでいく者など、午後の暖かな日差しが射す中庭で  それぞれが使い魔たちと楽しそうに遊んでいる。 「トリッシュ、お待たせ」 「や、やあ。コンニチワ」  マリコルヌとややぎこちないギーシュが手を振りながらトリッシュの座るテーブルへとやってきた。  目の前に座ったギーシュの頬が真っ赤に腫れていることにトリッシ...
  • 使い魔は刺激的-2
    トリッシュ。父親に命を奪われかけ、そして間接的ではあるがその父親を殺した少女  彼女は一人墓地に佇む。  彼女は死んだ母親の墓に全てが終わったことを告げ、立ち去るその時だった。 「なにこれ?」  彼女の行く手を遮るように現れた鏡のようなもの。それを見た彼女がまず考えたことは 「スタンドの攻撃?!」  彼女の父親はかつてイタリア全土に広がるギャングを率いており、それを倒したのは  彼女を救った組織の裏切者たちである。  現在はその仲間の一人がそのギャングのボスとなり君臨しているが、組織を手に入れてから日が浅く  未だ全てを手中にはしていなかった。  そして、自分たちがしたように組織を手に入ようとする裏切り者が動くには組織が混乱している  今が絶好の機会と言えた。 「スパイスガール!」  先手必勝とばかりに自身のスタンドを発現させ、鏡に向けて...
  • 味も見ておく使い魔
    味も見ておく使い魔 第一章『味も見ておく使い魔』味も見ておく使い魔-1 味も見ておく使い魔-幕間 味も見ておく使い魔-2 味も見ておく使い魔-3 味も見ておく使い魔-4 味も見ておく使い魔-5 味も見ておく使い魔-6 味も見ておく使い魔-7 味も見ておく使い魔-8 味も見ておく使い魔-9 味も見ておく使い魔-10 第二章『戦争潮流』味も見ておく使い魔-11 味も見ておく使い魔-12 味も見ておく使い魔-13 味も見ておく使い魔-14 味も見ておく使い魔-15 味も見ておく使い魔-16 味も見ておく使い魔-17 味も見ておく使い魔-18 味も見ておく使い魔-19 味も見ておく使い魔-20 味も見ておく使い魔-21 味も見ておく使い魔-22 味も見ておく使い魔-23 味も見ておく使い魔-24 味も見ておく使い魔-25 味も見ておく使い魔-26 第三章『ポイントブランク』味も見ておく使い魔 第...
  • 影の中の使い魔-6
    ドドドドドドドドドドドドドドドド………… ルイズはギーシュを睨みつけていた。 正直最初はブラック・サバスを連れ出してさっさとこの場から離れようと思っていた。 しかしギーシュから『侮辱』を受ける少女が、悔しさで肩を震わせ涙を流すのを見たとき 自分の頭の中で何かがプッツンした。 ギーシュとメイドと野次馬たちの視線が自分に集まる。 ブラック・サバスは……テーブルの上のデザートを見つめていた。おい、誰のせいでこうなったと思ってんだ。 ギーシュは芝居がかった仕草でルイズの方を向いた。 「侮辱?ミス・ヴァリエール、君には関係ないことだと思うんだけど?」 「関係あるわよ、同じ貴族としてね。もともと悪いのはあんたでしょ。それを他人のせいに……しかも相手が平民だからって馬鹿にして。  貴族にはあるまじき行為よ。あんたは貴族と平民の両方の誇りを傷つけてんの!」 ...
  • 収穫する使い魔
    「ここは何処だど? なんで月が2つあるど! 理解不能! 理解不能!!」 私の召喚した使い魔はとても五月蝿かった。 「五月蝿いわね!貴方を私が召喚したの! わかる?」 「あっ『理解可能』」 只の平民だと思ったらかなり反抗的な使い魔だった。 「母ちゃんが家で待ってるど! ゴン太だって家にいるど!」 だけど、結構一本筋が通ってた。 「お前が謝るべきだと! お前が二股してたから彼女達が傷ついただと!」 そして凄まじく強かった。 「あっありのままに起こった事を話すぜ…… 『1対1だと思っていたら平民の体から100体ほど幽霊が出てきてギージュに襲い掛かった』 何言ってるんだてめえって顔をしてるが催眠術や超スピードじゃねえもっと恐ろしい物の片鱗を味わったぜ」 でもちょっと欲深い 「うーそれを売れば幾らになるど………」 だから...
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