ゼロの奇妙な使い魔 まとめ内検索 / 「戦闘零流」で検索した結果

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  • 戦闘零流
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  • 戦闘零流-01
    爽やかな風が吹くのどかな場所だった。 ハルケギニアと呼ばれる世界に存在する由緒ある王国、トリステイン。 その王国内に存在するトリステイン魔法学院。その敷地の外れの丘に人だかりが見える。 「さっさと終わらせろよ!」 「いつまでまたせんだ!ゼロのルイズ!」 「もう何回目だよ。忘れちまったよォ~!」 「もう帰りましょうよー。成功しっこないわよー!」 少年少女達の罵声が飛び交う。 その中心には桃色の髪の少女がいた。 彼女は、頭の禿げ上がった中年男性に言った。 「ミスタ・コルベール!もう一度!もう一度やらせて下さい!お願いします!どうか、も う一度…!」 中年の男性ジャン・コルベールは悩んだ。 時間的な余裕もすでになく、未だに『サモン・サーバント』は成功する気配は無い。 しかし少女が誰よりも勤勉で努力家であることを、禿げ上がった教師は知っていた。 彼女に納得...
  • 戦闘零流-00
    二人の男が対峙している。 二人は2mに届きそうな身長とがっしりした筋肉質な体躯だ。 しかし片方の男の風貌は現代の我々から見ると明らかにオカシイ。 足にはプロテクター。 そしてフンドシのようなものしか身に纏っていない。 まるで古代の戦士のような出で立ち。 しかしその衣装を超えて明らかに異質な点があった。 男の頭からは角が生えていた。 男の名はカーズ。 冷酷非道な究極の生命体(アルティミット・シイング)。 そしてそれに立ち向かうのは男こそ我らがヒーロー。 名をジョセフ・ジョースター。通称JOJO。 つい先ほど隻腕になってしまった波紋の戦士。 今、二人の戦いは正に最終局面を迎えていた。 「おああああ!くらえ!波紋疾走(オーバードライブ)!」 空を鋭く切り裂き、JOJOの蹴りが放たれる。 アルティミット・シイングとなる前までは致命傷になるはずであったその蹴り...
  • 戦闘零流-02
    目を開けると天井が見える。 見たことねーな。この天井。 JOJOは思った。 腹が減ったな。フライドチキンでも食いてーな。 JOJO天井を見続けてボーーッとしていた。 すると突然声が聞こえた。 少女の声だ。 この声からするとナカナカのカワイコちゃんだな。 瞬間的に考えたことはそんなことだった。 「先生!目を、目を覚ましました!!」 部屋の隅で老人と何ごとかを話し込んでいた様子の男性はこちらを振り返り寄ってくる。 「おお!目を覚ましたかね!良かった良かった!君、調子はどうだい?まだどこか痛むと ころはあるかね?」 JOJOは上半身をノッソリ起こして、ベッドの側にいた少女や寄ってきた男性を見やった。 少女はまるでメルヘンな世界から抜け出してきたような見事なピンクの髪をしている。 目覚めた自分を見て、心底安心してるって顔だ。 ひょっとしてオレに気があるのか?それにや...
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    ... 戦闘零流(ジョセフ) 第三部 DIOが使い魔!?(DIO) スターダストファミリアー(承太郎) スターダストは砕けない(承太郎…だけ?) 見えない使い魔(ンドゥール) ゼロの番鳥(ペット・ショップ) 法皇は使い魔(花京院) 亜空の使い魔(ヴァニラ) 使い魔は皇帝<エンペラー>(ホル・ホース) ファミリア―・...
  • 小ネタ-10
    決闘! 「汚らわしいぞッ!そんなオモチャではオレを殺すことは出来ないッ!」 ギーシュは呆然と自分の腹から流れる赤い液体を見た。 何が起きたのかわからなかった。 超スピードだとか瞬間移動だとかそんなチャチなものじゃ断じてない! 確かにワルキューレの剣が平民の使い魔を切り裂いたはずだった。 だが、その使い魔は何事もなかったかのように立っている。 ギーシュは薄れて行く意識の中、変なヒゲ、と場違いなことを考えていた・・・ ギーシュ・ド・グラモンー戦闘不能(出血多量) こうですか!?わかりません!
  • 愚者(ゼロ)の使い魔外伝
    レコン・キスタ。 アルビオン王国を中心に起こっている宮廷革命運動の中心組織。 そのアジトの一室に一人の男がいた。 名前はジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。 これはアルビオン王国が滅んだ戦いでの、彼の行動の記録である。 「入るよ」 ノックの音と共にフーケが入ってきた。 ワルドは振り向くことなく話す。 「何の用だ?」 「そろそろ出撃だから呼んで来いってさ。まったく、何で私が使い走りなんて…」 フーケが文句を言うがワルドは無視して作業を続ける。 「何をやってるんだい?」 「…仮面を作っているんだ」 「もう持ってるだろう?」 「いや、本体が付けるヤツだ。目印になる物が有った方がやりやすい、と言われてな」 今回のワルドの任務は戦闘ではない、手紙の奪取だ。 故に偏在を戦闘する者と奪取するに分け、味方への目印にする。 その...
  • 味も見ておく使い魔-7
    翌朝、トリステイン魔法学院は騒然としていた。 学院長室に、『破壊の杖領収いたしました』と書かれたメモ書きが発見されたのだ。 オスマン氏は急いで『宝物庫』を開けると、『破壊の杖』はものの見事に消えうせていた。 「ミセス・シュヴルーズ!当直はあなたなのではないですか!」 「そうは言ったって!あなた達だってまともにしてないでしょう!?」 責任のなすりあいをしている教師達を尻目に、オスマン氏は考えていた。 (フーケはどういった方法で侵入したんじゃろうか?) そのとき、ミス・ロングビルが現れた。 「ミス・ロングビル!どこに行っていたんですか!大事件ですよ!」 ミセス・シュヴルーズが食って掛かる。明らかに責任転嫁する気マンマンである。 「申し訳ありません。そのことで調査してまいりました」 「なんですと!」 ミスタ・ギトーが応じる。 しかし、ミス・...
  • 使い魔は手に入れたい-49
    竜騎士隊の竜に乗りながら、私は竜と竜に乗る騎士を観察した。 竜騎士隊というのはルイズ曰く、竜を自在に乗りこなし戦う騎士隊。まさに名の通りの連中だ。 竜を乗りこなすことのできる人間で構成され、さらにその全てが貴族だという。 しかし、よくこんな恐ろしい生物に乗れるものだ。しかも結構楽しそうに。私には到底信じられない。 竜を乗りこなすにしてもやはり訓練は必要だろう。基本は乗馬と同じようなものだからな。違いは乗るものが馬か竜かの違いだけだ。 だが、その違いはあまりにも大きい。馬なんて高が知れてるし普通の人間でも対処できる。しかし、竜は違う。 普通の人間では太刀打ちするにはあまりにも強大な存在だ。巨体で空を飛び、鍵爪を振るい、火を吐く。 まさしく怪物だ。魔法が使えなくては話にもならない。しかしメイジでも正直ドットやラインでは相手にならないんじゃないかと思っている。いや、な...
  • 味も見ておく使い魔 第六章-03
    学院の襲撃劇から一週間後。 「お入りなさい、ルイズ」 アンリエッタの声が、トリステインの王宮に響き渡る。 「失礼します、姫……女王様」 「いやね、私とあなたの仲じゃない、今までどおり姫様でいいわ」 フフ、と笑みを漏らすアンリエッタに、ルイズはぎこちない笑顔を返した。 それを見たアンリエッタは、ふとわれに返ったように話し出した。 「ルイズ。学院では災難だったようね。教員には死者も出てしまったとか」 「はい。姫様、やはりアルビオンの手勢の仕業ですか?」 「おそらくそうでしょうね。いまの段階では詳しいことまではわかっていないけど」 ルイズは唇をぎゅっとかみ締める。 「やはり、これが戦争なのですね……私はいままで戦争のことを甘く見ていたのかもしれません」 「どういうことかしら?」 「私はあの襲撃があるまで、敵を、アルビオンを憎らしく思うばかりでした。ただアルビオンをやっつ...

  • ――1943年、1月20日 北緯48度42分、東経44度31分。 過去にツァリーツィン、後にはヴォルゴグラードと呼ばれるその場所は、この日、地獄だった。 より正確に言うならば、この日もまた、ドイツ軍人にとっての地獄だった。 ドイツ軍がこの都市に突入したのは、昨年の9月。しかし戦闘は際限ない市街地戦にもつれ込み、 完全占領がならないままソ連軍の増援が到着。勢いを盛り返したソ連軍は都市北方の守備に当たっていた ルーマニア軍を蹴散らし、都市攻略に当たっていたドイツ第6軍および枢軸軍将兵23万び対する包囲網を 形成した。 包囲の輪が完全に閉じられたのは、11月の終わり。マンシュタイン元帥が指揮する解囲作戦も 失敗に終わり、以来補給はまれに飛来する空軍機からパラシュートで落とされる僅かな物資のみ。 弾薬、燃料、食料、衣料品、暖をとるための薪さえもが致命的...
  • 几帳面な使い魔-7
    まだ近くにいたギーシュの友人にヴェストリの広場の場所を聞き、向かう。 すでに広場には騒ぎを聞きつけた貴族達でいっぱいだった。 広場の中心にギーシュとルイズがいた。 ギーシュとルイズは口論しているようだったが、 やがて渋々と言った感じでルイズが引き下がる。 そして形兆がやってきた。 広場の真ん中で形兆とギーシュがにらみあう。距離はおよそ三メイル。 「諸君!決闘だ!」 ギーシュが薔薇の造花を掲げる(あれが杖らしい)。その途端歓声が巻き起こる。 「さて、今回決闘をするのは、ぼくことギーシュ・ド・グラモンとミス・ヴァリエールの使い魔だッ!」 またもや巻き起こる歓声。それを満足そうに聞きながら、ギーシュは形兆に話しかける。 「逃げずに来たことは褒めてやろう」 「……」 形兆は答えない。 そして、決闘が始まった。 ...
  • アヌビス神・妖刀流舞-23
     ルイズたち一行は、軍艦『イーグル』号へと移動し、『マリー・ガランド』号を伴いニューカッスルの城へと向った。  進路は真っ直ぐニューカッスルへとは取らず、大陸の下側へと潜り込む様に迂回した。  ニューカッスル上空は奪い取られた、かつての旗艦『ロイヤル・ソヴリン』改め『レキシントン』によって封鎖されてるとの事。  その事をウェールズ皇太子は微笑みながらも、何処か口惜しそうに語った。  巨大戦艦『レキシントン』、その姿は余りに雄大であり、舷側に構えられたの大砲、艦上に舞う無数のドラゴン。それらが強大な戦闘力を物語っている。 「備砲は両舷合わせ百八門。おまけに竜騎兵まで積んである。あの艦の反乱から、すべてが始まった。因縁の艦さ。  さて、我々のフネはあんな化け物を相手にできるわけもないので、雲中を通り、大陸の下からニューカッスルに近づく。  そこに我々しか知らない秘密の...
  • 不死の使い魔 召喚10回目
    アンリエッタ王女の命を受けアルビオンに向け急行軍を続けるルイズ達一行 ルイズ、ディアボロに加え、王女から同行を命じられたというワルド子爵、ついて来たキュルケ、タバサの5人は 港町ラ・ロシェールに到着するとアルビオン行きの船を待つ為、「女神の杵」亭に宿を取った (志願した筈のギーシュだが出発の朝に学生寮の外で足を折った状態で発見された為、残される事となった 秘薬を用いて治療した後、一行を追うという選択肢もあったが動いているディアボロを見て泡を吹いて卒倒した為、 それも断念する事となった) ディアボロは部屋のベランダに立ち、重なり合った二つの月を眺めていた アルビオン 空に浮く島を領土とし、魔法使いの始祖ブリミルの血統を継ぐ王家が統治する国 王に忠誠を誓った王党派と王に反旗を翻した貴族派(レコン・キスタと称しているらしい)が内戦を繰り広げている国...
  • 愚者(ゼロ)の使い魔-13
    浮遊大陸とでも言うのだろうか、それがアルビオンを最初に見たおれの感想だ。 空にが地面が浮かんでいるのだ。飛行船が必要なのも頷ける。 「アンリエッタからの手紙は城にあるんだ。悪いけどご足労願うよ」 そう言われてはこっちもそうするしかない。 ちなみにルイズの返答は「分かりました」だった。あの変な状態は終わったらしい。 城に着き手紙を返してもらうためにウェールズの部屋に行く。 その間にあった会話によるとウェールズはこの内乱で名誉のために負けるつもりらしい。 バッカじゃねえの?名誉なんか捨てて逃げればいいのに。 部屋の中はとても質素だった。 ウェールズは机の引き出しから小箱を取り出し、自分のネックレスについている鍵で箱を開けた。 中には手紙しかなかった。アレがアンリエッタからの手紙だろう。 さて、どうやってアレを奪い取ろうかな。 な...
  • ラ・ロシェールにて-3
    「退却」 タバサが呟く。 前に『土くれ』のフーケと対峙したさいに巨大なゴーレムと戦ったことはあったが、今目の前にいるゴーレムはそれよりもさらに巨大で力強い。 そして残酷だった。 前回ゴーレムを倒せたのは『破壊の杖』があったからだ。しかし今は無い。戦法によっては倒せただろうが目の前のゴーレムにそれが通じるだろうか? もしかしたら通じるかもしれない。だが今はそれを考える時間は無い。 考えているうちにやられてしまったら元も子もないのだ。 キュルケもそれに賛同し頷く。 「ギーシュ!ほら、逃げるわよ!」 キュルケはギーシュの腕を掴み無理やり立ち上がらせる。ギーシュはみっともなく脅え歯の根があっていない。 キュルケはそれをみても情けないことだとは思わなかった。むしろ仕方ないと思ったし同情すらした。 キュルケ自身戦闘経験が豊かというわけでもないしこういった凄惨な状況を見るのは初めて...
  • 味も見ておく使い魔-21
    次の日、ルイズとその一行は、日の出三十分前に宿屋のカウンターでチェックアウトをしていた。 この間も、ブチャラティは外の様子を油断なく観察している。 日の出よりも前なので、あたりはあまり明るくないが、宿屋の外を走る街道には人っ子一人いない事くらいはブチャラティの肉眼でも確認できた。 また朝も早いこともあり、宿屋の受付付近にはルイズたちと番頭しかいない。 「そういえば、キュルケたちはどこにいるのかしら? てっきり私達に付きまとうと思ったのに」 宿の手続きをしているルイズが、番頭にキュルケたちのことを聞いてみた。 番頭が言うには、昨晩一番良い部屋に泊まった二人組は、ルイズたちよりも早くに宿をでていったらしい。 「で、その二人はどこに行ったの?」 「さ、さあ。そこまでは……私どもにはわかりかねます」 番頭は恐縮した様子で頭を下げた。この男は、どうやらメイジという...
  • 使い魔は刺激的-9
     ヴェストリの広場。魔法学院の西側に位置する広場で、日中も薄暗く、それ故に人もあまり寄り付かない。  そんな場所に一人の少女と二人の少年が誰かを待ち受けるように佇んでいた。  少女は広場の中央で腕を組み、少年たちは離れてその様子を伺っている。 「……遅いわね」 「……遅いな」 「……遅いね」  中央で仁王立ちする少女の独り言に、そこから離れて佇む少年たちが答える。  彼女たちは決闘を行なうべく、そしてそれを見守る為に、決闘相手を待っているのだが  その相手が一向に姿を現さない。時間だけが緩やかに過ぎていく。 「……来ないわね」 「……来ないな」 「……来ないね」  10分程経過しても未だに相手は現れない。少女は今朝の決闘相手とのやり取りを思い出し、  また無視されたんじゃないかと少し不安になる。 「ひょっとしてさ……」  小太りの...
  • ゼロの究極生命体 序
    「宇宙空間だと!?」 眼下に地球を見下ろし虚空の暗闇に浮かぶカーズ! ! このままでは地球へ戻れぬ だがカーズは究極生命体 そのIQ400の超頭脳で 打開策を導き出す その間 0.01秒! 「フンッ!体内から空気を噴出させて!その圧力抵抗で軌道を変え!地球へ戻ってやるわ!」 バリッ!背中から6本の管が現れ空気を噴射した!がみるみる顔が引きつり凍結していく! 絶対零度の宇宙空間ではあらゆるものが凍りつく この時点で致命的なチェクメイト!! 「ぎぃゃぁぁあああ!だ…だめか!こ…!凍るッ!く…空気が凍ってしまう!外に出ると凍ってしまうッ!き…軌道を変えられん、も…戻れんッ!」。 己が完全敗北したことをカーズは瞬時に悟る 確かに究極生命体となった自分は無敵 マグマも波紋も太陽光も自分を滅ぼすことは不可能 まさに完全! だが宇宙空間...
  • 味も見ておく使い魔 第三章-04
    ラ・ロシェールからタルブ村へと続く一本の細い街道。 その街道沿いに、タルブの村からおよそ二時間の距離。 そこに、森がある。 この森から、タルブの村人は多種多様の山菜を採取し、村の郷土料理『ヨシェナベ』の材料としていた。 しかし、近頃はこの村に多量のオーク共が出没するようになり、村人はだれもその森に足を踏み入れようとはしなくなっている。 一度は地元の領主が討伐を試み、ある程度は成功したものの、その野豚共のあまりの数に。さすがの領主も手を焼き、いまだ森は人の手に取り戻されていない。かの森は、いまだオークの天下にあった。 正午。 いつもならばオークが森の奥に篭り、昼寝をしているころ。 オークたちは、この時間帯ならば活発な活動をしないため、旅商人などは、この時間帯に街道をタルブやラ・ロシェールへと駆けていく。 どうか、自分だけは襲われない様に、と願いながら。 ...
  • 味も見ておく使い魔 第三章-05
    タルブ村のはずれに立てられた僧廟。 背後に平原が広がる地点でその廟は建てられていた。 露伴には、廟というよりは何かの格納庫のように見えた。 夕日にぽつんと建てられたそれが、背後に長い影を作り出している。 「お年寄りの中には、ここにお参りをする人もいるんです」 そういったシエスタは、その前で手を合わせ、小さくお辞儀をした。 その後で、シエスタは露伴とコルベールはその建物の中に導いていった。 その中は暗く、広い一体型の部屋だった。 ようやく目が暗闇に慣れてきた露伴に、シエスタの声がかけられた。 「見てください。これが『竜の羽衣』です」 露伴は竜の羽衣を一目見て、圧倒された。 それは、かつて露伴がわざわざ米国のアリゾナまで取材に行った取材対象だった。 露伴は思わず口をぽかんと開けてしまった。 自分という例があるにもかかわらず。このようなモノがこの...
  • 閃光! 四系統最強の『風』
    閃光! 四系統最強の『風』 空条承太郎現る! この事実にルイズもワルドも仰天した。 驚いていないのはウェールズだけだ。そう、ウェールズは知っていたのだ。 礼拝堂のすぐ壁の向こうで承太郎が待機していた事を! ワルドを怪しみ万が一に備えていてくれた事を! 「どうやら……ジョータロー、君の言った通りらしい。  彼は! ワルド子爵は! 間違いなくレコン・キスタの手先だ!」 ウェールズはルイズを抱き寄せると、杖をワルドに向けて突き出した。 ルイズはアンリエッタからの大事な大使、預かり物だ。 自分は今日中に死ぬだろうが、ルイズは守らなければならない。 守って、アンリエッタの元に返してやらねばならない。 「下がってなウェールズ。こいつの相手は……俺がやる」 「しかしジョータロー、奴は我々を騙した卑劣漢だ。  レコン・キスタなら私が一人でも多く道連...
  • 風と虚無の使い魔-32
    轟音を聞きつけ、ルイズたちは宿を出る。 そして、空を見上げ、絶句する。 「なんてひどい…」 ルイズがショックから立ち直り、そう漏らす。 「あれは…アルビオンの艦隊だね、つい最近不可侵条約を結んだはずなのだが…」 「ふん、不可侵条約など両方の打算で結ばれるのだ、状況が変われば攻められる、そんなことは当然だ。 それより、一騎青い竜が近づいて来るぞ、撃ち落すか?」 「あら、あれは…もしかしてシルフィードかしら?それに、あなたの使い魔もいるわね。 シュトロハイムさん、あれは味方よ」 シルフィードが着地する。 「なにが起きて…」 「貴様はァーーーーーッ!」 降りてきたタバサがキュルケに状況を聞こうとすると、シュトロハイムが怒号で遮った。 「貴様は、ワムウッ!なぜ生きているッ!ジョセフに殺されたはずだ!」 「ほう、お前は…ジョセフの知り合いか?」 「質問に質問...
  • 砕けない使い魔-3
    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 「バカな、キュルケ…  ホントに、なんというおろかなことをしてくれたんだ」 地べたに転がったまま、ギーシュは奥歯がガチガチ噛み合わなかった 鳥の巣頭がチリチリと焼け焦げアフロと化したあの男は しばらくボーゼンと立ち尽くした直後 ブワァァァッ ビンッ ビンッ ビンッ カゲロウのように周囲の空気をゆらめかせ、 髪の毛があおられるように逆立っていく 「アレのことをいうのか? 怒髪天っていうのは…  あいつはもう止まらない 取り返しがつかないんだぞッ!?」 「ったく、非ッ常識な頭だこと…」 「まっまだ怒らせる気かぁ――ッ」 ヒステリーのようにわめくギーシュを放って キュルケは考える (「殺す」のは簡単だと思うけど…  トライアングルメイジの全力を以てすれば、ね) ...
  • 風と虚無の使い魔-3
    「ちょっと!勝手になにやってるのよ!」 ルイズがワムウに喚き散らす。 ワムウは顔色一つ変えずに返す。 「あちらが申し込んできた決闘だろう?受けないで断れとでも言うのか?この世界にも決闘で優劣を決める風習があるとはな。 魔法使いとやらの能力もまだわかりきっていない、あの小僧で試させて貰おう。それとも、断れとでも言うのか?」 「断ってあたりまえでしょ!あんた、平民が貴族にかなう…」 ルイズは彼の戦闘能力を思い出す。 「そ、その、殺したり食ったりしちゃだめよ?」 「……」 ワムウは無言で返す。 「さあ、ヴェストリの広場とはどこだ、案内しろ。お前がしないならその辺の人間どもでも構わないがな」 周りの生徒たちはそそくさと出て行く。昼時の食堂だというのに一気に閑散とする。マルトー涙目だ。 ため息をついてルイズはヴェスト...
  • 仮面のルイズ-22
    不思議な光景だった。 首都を覆い尽くす五万の兵が、二つに割れる。 この世界に石版を携えた予言者が居たとしたら、その再来だと思われただろう。 「KUAAAAAAAAAAAA!!!」 「BUAAAAAAAAAAAA!!!」 吸血鬼と吸血馬の雄叫びが戦場に響く。 反乱軍五万の先端は、真っ先に手柄を立てようとする傭兵達で構成されていた。 彼らはは眼前に迫る馬を見て、喜んでいた。 しかしその喜びは、馬の接近と共に打ち砕かれる。 ニューカッスルの城壁を飛び越えて反乱軍の眼前に降り立った巨馬は、ハルケギニアで軍馬として使われる馬より、一回り大きい程度の馬。 巨馬と呼ぶにははるかに小さいが、この戦いを生き残った傭兵達は口々に『あれは見たこともない巨大な馬だった』と伝えている。 それは、吸血馬の圧倒的なパワーが印象づ...
  • アンリエッタ+康一-34
    「で、カッコつけてみちゃったものの、一体どーすればいいと思う。ACT3?」 若干気が抜け気味な声で康一が自らの精神の力、ACT3に尋ねた。 『非情ニヤベー感ジデス。何モ考エテイナカッタノデスカ?S・H・I・T。』 OH!とスタンドのくせにACT3が呆れて天を仰いだ。 「だからお前に何か考えがないか聞いてんじゃあないか。それと言い方が微妙にムカつくぞ」 自分の精神から生まれた存在に呆れられるというのは結構ムカついたりする。 何で自分に自分をバカにされなきゃあならないのだ。 普段こんな物言いはしない康一だが、ACT3に対しては多少荒っぽい言葉遣いにもなろう。 『ヤレヤレダゼ、ッテヤツデスネ。…ストップ!ソンナニ怒ッタ顔シナイデクダサイ』 「だったら、何か、いい手があるんだろうね?」 無かったらブチのめすぞ、と言わんばかりの康一が凄みを利かす。 そんな康一の問い...
  • サーヴァント・スミス-12
    「………」 ナランチャはまだ寝ぼけ眼であった。 そして半信半疑ながら蒼白に染まった表情。 何でもアルビオンへ繋がる港、ラ・ローシェルまで 「何日かかるっけ」 「2日」 「ざけんな」 ということらしい。 まあ、馬と言う安定性の悪い乗り物に乗って行くのは酷である。 おまけにナランチャは慣れていない。恐らく尻か腰が痛くなることは明白であろうと思われる。 「さあ、出発しようか」 「お前なんで来てんだよ」 「そこに姫殿下がいるからさ」 「は?」 ギーシュが着いてくるのを防ぐ為、蜂の巣にしたにもかかわらずホイホイついていっちまうギーシュ。 ナランチャが何度もいいのか?と確認するたびにすごく……遠いです、と返すギーシュ 2人の間には会話が成り立つ事はないのだろうか。 霧のように...
  • 使い魔は今すぐ逃げ出したい-14
    学園を出発してもう半日以上経っている。その間私たちはずっと移動していた。 もう2回ほど馬も交換している。さすがに疲れてきた。ギーシュを見ると馬の首に上半身を預けてへばっている。 それなのにグリフォンは全くスピードが落ちることなく疾駆している。それに乗るワルドも疲れた様子はない。タフだな。 さすが空想上の生き物に何かの魔法隊長様だ。慣れてるんだろうな。 その後さらに馬を替え走り飛ばしたのでその日の夜にはラ・ロシェールという港町の入り口に着いた。ギーシュがいうところによれば本来ここには馬で2日掛かるらしい。 いくら急いでいるからって飛ばしすぎだろ。そっちはいいかもしれんがこっちは疲れるんだぞ。というか置いていってくれればアルビオンに行かずにすんだのに。 しかしここが港町だというがここは山だぞ?なんだこの矛盾は?峡谷に挟まれるようにある町を見ながらそう思った。 「ひゃ...
  • サーヴァント・スミス-7
    庭でナランチャは必死に剣を振っていた。周りはもう暗闇に包まれて、不気味とも言える静寂が広がる。 『使い手』の能力を試す為と、剣の扱いに慣れるため。 なるほど、確かに身体能力は急上昇し、限界を超えた動きが出来る。これがこのルーンの働きなのだろう。 剣を扱ったことのないナランチャでもすぐに扱いになれることが出来た そういえば、ギーシュとの決闘の際も、この能力は発動している事に気づく。 ワルキューレの剣と、自分のナイフを握った時である。 そして、高ぶらせた精神は『瞬間的にだが』、スタンドを武器と認識させ、攻撃力を上げた どうも、まだ不明な点がありそうだ ひたすら風を切る音が続き、やがてそれは止んだ。 目の前には相変わらず、薄霧のように続く闇。 「どうだ?分かった?」 「十分!こりゃいいや」 微笑んで走り出す。 ドンドンドンドン...
  • 狂信者は諦めない-5
    ここハルケギニアにおいて、竜騎士は戦場の華である。 その機動力と打撃力は他の兵科の追随を許さない。 しかし、竜騎士は極端な脆弱性をも同時に持ち合わせてもいた。 その上一旦消耗してしまえば補充もままならない。 つまりは切り札だった。 その竜騎士達であるが、竜騎士の特権として彼らは最上等の防寒衣を与えられていた。 なんといっても空高く飛ぶのであるから、十分な装備を整えなくてはならない。 そうでなくては十分に戦闘力を発揮できないし、第一命に関わる。 それはエンリコ・プッチにとっても同じことだった。 ヴィンダールヴの異能故に、彼は誰より風竜を巧みに乗りこなしたが、厚着はしなければならなかった。 大き目のブーツを履き、足との隙間へぼろ布を詰める事さえしている。 背中にはやはり同じ格好をした、ジュリオがしがみついていた。 吹き付ける風に、流れ行く景色にいちいち感嘆し...
  • ゼロの来訪者-1
    「私の生み出した『バオー』よ、もう間に合わん…爆発はここまで来る…  フフフフ…わしとお前が死ねば…ドレスの研究も終わりだ…」 鍾乳石が突き刺さった老人が、血を吐きながら言葉を発する。 5                   4                   3 その後ろでカウントダウンの声が響いている。 「この神秘的な洞窟こそわしらの墓場に相応しかろう!」 2 さらばバオー! さらば少年よ! 1                       0(ゼロ)!! 辺りが光に包まれ、それと同時に洞窟が崩れていき、凄まじい勢いで水が打ち寄せてくるのを感じる。 意識が遠くなっていく、おそらくこのまま自分は死ぬのだろう。 スミレは無事逃げ出してくれたのだろうか? そう考えた次の瞬間、彼の意識は...
  • 第二話(12) アルビオン、一歩手前!
     第二話(12) アルビオン、一歩手前! その① 「マリコルヌったらまだかしら?」 手紙奪還の命を受けたルイズとマリコルヌ。ルイズが行くのであるからFFとFF下っ端は勿論ついて行く。 だが約束の時間を過ぎてもマリコルヌが現れない。つまり遅刻だ。 嫌ならおいてってしまえばいいのであろうが、律儀にルイズはマリコルヌを待っている。 そこで漸くマリコルヌが現れた。 「ルイズ、僕のルイズ、お待たせ。」 息を切らしながら、マリコルヌが走ってやってきた。 「何やってんのよ、遅いじゃない!」 ルイズはご立腹である。でもマリコルヌは気にしない。 「今日のお昼のお弁当を作ってきたよ。クックベリーパイもあるんだ、あとで一緒に食べよう。」 「そそそ、そんなのを、ももも、持ってきたって、遅刻は遅刻よ!ゆゆゆ、許してなんかあげないんだからぁっ!」 そんなことを言い...
  • 第五話 サーレー君とボーンナム君よ:中章 固定と風と土と(前編)
    マルトーが仕込みをしているときにその事件は起こった。 実の娘のようにかわいがっていたメイドの一人が貴族のぼんくらに絡まれたのだ。 貴族の少女にすぐに助けてもらっていたがそれもすぐにやられてしまった。 皿洗いをしていたサーレーがマルトーのすぐ横に立ってぼそっと呟いた。 「助けに行かないのか?」 マルトーはその言葉に苦い顔をした。 「助けに行きたいにきまってらぁ・・・・。でもよ・・・。」 「力が無いからどうにもできない・・・か?」 サーレーは少し考え込むとこう呟いた。 「力があったらどうにかできんのか?」 サーレーの言葉に厨房の中にいた人々が息を飲む。サーレーはその様子を見ると黙って厨房を出て行った。 「力があるからちょっと行ってくる。」 軽い声が厨房に響くとそこにはもうサーレーはいなかった。 マルトーが周りを見まわすとすでにサーレーはルイズとシエスタのほうに歩いてい...
  • ゼロの兄貴-21
    ニューカッスル―王軍最後の拠点でもあるこの城は岬の突端に聳えるようにして建っている。 雲に隠れつつ大陸の下を潜り込むように進路を取る。制空権は反乱軍旗艦『レキシントン』が押さえておりこの船では相手にすらならないらしい。 「あの艦の反乱が全てが始まった。我々にとって因縁の艦さ。このまま雲中を進み    大陸の下からニューカッスルに近付く。そこに我々しか知らない秘密の港がある」 その言葉どおり大陸の下には直径300メイル程の穴が開いている場所がありそこをハリアーのように垂直に昇っていく。 しばらく昇ると白い光るコケに覆われた鍾乳洞に出る。 これが港らしくもやいの縄が飛び岸壁に引き寄せられるようにして係留され木でできたタラップが取り付けられた。 老メイジが現れウェールズと会話をしているがその様子と会話を見てプロシュートが検討を付ける。 (ハナっから死ぬ気か。この腑...
  • ゼロいぬっ!-66
    「では貴君は今回の行動に関して弁明する事は何一つないと? 後詰としての任務を放棄したという抗命罪の嫌疑が掛かっていますが」 「部下の証言は既にお聞き及びでしょう? ならば言う事は何もありませんな」 年老いた貴族の士官が悪びれる様子もなくしれっと答える。 その飄々とした態度に歳若い高級士官は完全に手玉に取られていた。 戦争の経験も無い若造には負けんと言わんばかりに鼻を鳴らす。 それを見てボーウッドは愉快そうに笑みを浮かべた。 かつて同じ釜の飯を食った同僚は、あの頃と変わらぬままだった。 しばらく経ってから老士官とボーウッドは肩を並べて部屋を後にした。 窮屈な態勢に痛む腰を擦りながら彼は上官に親しげに語り掛けた。 「随分と早く終わったな。君が手回してくれたのか?」 「ああ。責任の所在などと言った所で他人の粗探しに過ぎん。 そんな事に貴重な時間を割くのは...
  • おれは使い魔になるぞジョジョー!-幕間2
    注)前半はネタが混じっています。 コルベールがオスマンにガンダールヴの事を報告する下りですので、あまり好きではないという方は飛ばして下さい。 ミス・ヴァリエールが召喚した人間。彼は一見異世界から来たただの平民にすぎない。だが、彼の左手に刻まれていたルーン、 あれはまさか……伝説の使い魔のルーンではないだろうか… おれは使い魔になるぞジョジョーッ! 幕間其の二 伝説の使い魔ガンダールヴ 図書館で一人の教師が調べ物をしている。時折本を取り出してはパラパラとめくり、ため息をついて本を戻す。 何冊目になるだろうか、教師のみ閲覧を許される部屋で本をめくっていた彼はとある本を食い入るかのように読みはじめ、 やがて本を持って走り去った。 トリステイン魔法学院の院長オールド・オスマン。白い口髭と長い白髪に覆われた外見の彼は一見するとただの老人に見えるが、 その正体...
  • 使い魔は今すぐ逃げ出したい-21
    人間がこの世に存在するのは金持ちになるためではなく、幸福になるためである byスタンダール ドアを開けるとそこにいたのはワルドだった。 「おはよう。使い魔くん」 「おはようございます」 「おはようございます」 五月蠅いぞギーシュ。会話に入ってくるな。 しかし朝からどうしたというんだ?朝食にはまだ早いだろう? 「ええと、ギーシュくん。少しの間ご退出願えるかな」 「は、はい」 ギーシュは戸惑いながらも出て行く。 「きみは伝説の使い魔『ガンダールヴ』なのだろう?」 そしてギーシュが完全にいなくなったことを確認すると、ワルドは突然そう切り出した。 「は?」 心臓がバクバクする。誤魔化せれた、誤魔化せれたよな!?なにも顔には出してないよな!? うまく惚けた振りできたよな!? なんで知ってんだよ!?ありえねー!ふざけんなよ!? 「…...
  • ゼロいぬっ!-34
    ベッドの上に寝転がり枕下に本を広げる。 いつ果てるとも知らない白紙の祈祷書との睨めっこ。 必要最低限の時間を除いて全ての時間を詔の作成に当てている。 しかし、それでも一向に節どころか句さえも思い浮かばない。 そして、ついには睡眠時間を削っての作業に入っていた。 眼は虚ろ、髪を振り乱し、かつての麗しい彼女の姿は失われていた。 そんな状態でマトモな詔が浮かぶ筈はないのだが、 今の彼女にはそんな単純な判断も出来なくなっていた。 まずは四大系統に対する感謝の言葉を韻を踏みながら詩的に表現。 要は各系統のイメージを形にすればいいのよね。 えっと…火は熱い、水は冷たい、風は涼しい、土は固い。 思いついた通りにノートに書き記してからビリビリと破り取る。 書いている時は気付かずとも再度目を通すとダメなのがすぐ分かる。 いわゆる客観的な視点というヤツだろう...
  • 依頼! 風のアルビオンを目指せ! その⑤
    依頼! 風のアルビオンを目指せ! その⑤ 承太郎とワルドは練兵場で二十歩ほど離れて向かい合った。 そこは物置き場になっているらしく樽や空き箱などが積まれていた。 「何でジョータローとワルドが決闘を……」 「やあルイズ、遅かったね」 「ワルドがしつこくジョータローに手合わせ願ったのよ」 「お手並み拝見」 ギーシュとキュルケはお菓子とジュースを持っての観戦だ。 明らかに楽しむ気満々である。 「では、介添え人も来た事だし、始めるか。全力でかかってくるがいい」 ワルドは腰から杖を抜き、フェンシングのように構えた。 杖、というより形状はシルバーチャリオッツの持っていた細身の剣に近い。 承太郎はチャリオッツを前にしているような気分になった。 構えから解る。ポルナレフほどではないが、この男には剣の心得がある。 それプラス、魔法衛士隊の隊長を務めるだけの魔法の技量。 手加...
  • 味も見ておく使い魔-26
    アルビオン浮遊大陸。 正午まで後三十分。 ニューカッスル城下で…  アルビオン王国軍、最後の工兵小隊の残余、およそ十名が城壁の一角に群がり、城壁にかけられた『固定化』の魔法を解除していた。 城門の右方、およそ二百メイルの位置である。 彼らの背後、練兵所前の広場には砲兵を除いたアルビオン軍の全兵力が集結していた。 この二百余名は、全員騎馬上にある。 メイジは杖を、そうでないものは槍を抱えている。志願した平民も混じっている。 中には初めて馬に乗るものもいるらしく、熟練した者に手綱捌きを教わっていた。 頭上には、断続的に砲弾が飛翔している。 ニューカッスル城の砲兵が城壁に取り付けられた砲で試射を行っているのだ。 雲が出ている。が、晴天に近い。 ウェールズは天候をもう一度確認すると、ひそかに気合を入れ直した。 貴族派の空軍は、半島の反対側から楽しそうに嫌がら...
  • ドロの使い魔-21
    「なあ、ルイズよぉ」 セッコは自分の首についた鎖を弄り回しながら呟いた。 その首輪についたプレートに、彼には読めない文字が刻んである。 “狂暴につき注意” 「オレ、アルビオンであれだけ頑張ったのにさ、何で前より待遇落ちてるんだよ。おかしくね?」 ルイズが大きな溜め息をひとつ吐く。 「あんたねえ、自分の胸に聞いてみなさいよ!」 事は2日前に遡る。 ワルドの裏切りにあい、ほうほうの体でアルビオンから脱出したルイズたちは、 アルビオン動乱の影響で厳戒態勢のトリステイン王宮へと事の報告に向かったのであった。 その過程で王宮の門の“内側”に着地したため、王宮の警備をしている魔法衛士隊に不審者として捕縛されてしまったのだ。 不審者と思われる事自体はある程度予想できていたのだが、その後がいけなかった。 いきなり見知らぬ男に襲われたと勘違い...
  • 各部キャラ
    一部 ~ファントム ブラッド~ ジョナサン使い魔波紋疾走 ジョジョとサイトの奇妙な冒険 ジョージ逆に考える使い魔 石仮面仮面のルイズ ブラフォード使い魔は勇者 ディオ・ブランドーおれは使い魔になるぞジョジョー! 二部 ~戦闘潮流~ ジョセフジョセフ 忘れえぬ未来への遺産 カーズ究極の使い魔 ゼロの究極生命体 シュトロハイムハルケギニアのドイツ軍人 シーザー割れないシャボンとめげないメイジ 使い魔の魂~誇り高き一族~ ワムウ風の使い魔 風と虚無の使い魔 ストレイツォストレイツォ 三部 ~スターダスト クルセイダース~ DIODIOが使い魔!? 承太郎スターダストファミリアー スターダストは砕けない ゼロサーヴァント・クルセイダーズ ンドゥール見えない使い魔 ペット・ショップゼロの番鳥 花京院法皇は使い魔 ゼロのパーティ メロンの使い魔 ヴァニラ亜空の使い魔 ホル・ホース使い魔は皇帝 エン...
  • ゼロの番鳥-7
    絶対に起こらないはずの鳴き声が広場に響いた 「キョオオ―――z______ン!!!」 「何ぃ!?!」 慌てて振り向くとそこには不敵な顔でこちらを見るペットショップの姿が。 よく見ると何処にも傷らしい傷は無い、ワルキューレに痛く殴られ、ギーシュの魔法が直撃したはずなのに無傷である。 どうやって防いだのか?疑問だらけのギーシュの目にキラリと光る物が映った。 「それは氷か!?それでワルキューレと僕の攻撃を防いだのか!?」 疑問に対する解を見つけたギーシュ。だが、彼はそれでも信じられなかった。 (あの一瞬で!ワルキューレの拳や『石礫』が当たる寸前に!攻撃を防げるだけの氷を張ったと言うのか!?) 荒唐無稽すぎる事実に脳の処理が追い着かず。一時的に錯乱。 遠目からでもはっきり分かる程うろたえているギーシュに、ペットショップは何も言わない――――いや。 ギーシュは見た!そして更...
  • D0C-03
    (・・・神は死んだ・・・誰が殺した?) あまりにも急激に状況が変わっていき、大統領は落ち込む しかしこんな事で自分が立ち止まっていられないのもまた確かであると思い直し、 少女の怒りを遮った 「君が何に怒っているのか知らないがまずこちらの質問に答えてくれ! 君は誰で、ここはどこで、私の身に何が起こったかを!」 「アンタ貴族に向かってそんな口の訊きかた「頼む答えてくれ!私にとって重要なことなんだ!」 あまりに真剣な大統領の表情に納得しかねているもののしぶしぶ返答する 「・・・まず私の名前はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール、 ここはトリスティン魔法学院、アンタは私に使い魔召喚の儀式で呼び出されたのよ・・・」 「使い魔・・・先ほども言っていた、いったいどういうものなんだ?」 「詳しいことは学院に戻りながら説明するわ、ついてき...
  • サーヴァント・スミス-23
    終章 前編『ヴェネツィアに舞う風』 2002年 2月14日。 やけに露出の多い服を着た男、パンナコッタ・フーゴは、ヴェネツィアのレストランを歩いていた。 フーゴは、ブチャラティたちについていかなかった。 それが自分の意思であったし、ボスには勝てるわけがない、追い掛け回されて、逃げ場を失うだけだと思って。 しかし、犠牲を出しながらも、彼らは勝った。自分の居場所に危機感を持ち始めるのは、この頃だ。 ジョルノが組織のボスになり、麻薬などは取り締まられた。 治安もある程度は良くなったし、組織の人間にとっては、別に悪い事ではない。 下手にいざこざを起こされても面倒だし、平和は悪い事じゃない。 一部は闘争を望む変わり者や、ジョルノの若さに少し不満を抱く者も居るが、それでもジョルノはきちんと仕事をこなし。 今のところは何もなく、普通に組織の一人と...
  • D0C-07
    「人の出会いとは“重力”だ!!出会うべくして出会ったのだ!!」byエンリコ・プッチ ギーシュとの決闘、それは大統領にとってそれなりに得した出来事だった、 まず、戦闘力の計測、ドットで戦闘慣れしていないという最低ランクの相手だが一応収穫はあった そしてルイズからの信頼、これもドットとは言えメイジに打ち勝った為、私への扱いも少しは変わるだろう 最後に、学院の使用人からの人気、これは予期していなかったが平均的な貴族と平民の実力差は歴然としているので、 それを跳ね返して勝利したのだから当然といえば当然である、貴族の横暴さも加わって、 「我らの奇術師」なんてあだ名も付けられた、由来は手品で倒したからだそうだ。 しかし、逆に必要の無いものまで寄せ付けてしまったと、後に大統領は落ち込む。 その必要の無いものとは・・・ (なぜ私...
  • 『女教皇と青銅の魔術師』-5
    決闘の前日 二人は町まで買出しに出かけた。 馬には乗りなれていないミドラーは町に付くころには腰痛になっていた。 駱駝いないの、とギーシュに恨みがましい目を向けるがギーシュは取り合わない。 そもそも彼は駱駝を知らなかった。 ミドラーの服を数着と背負うタイプの袋を買う。 ミドラーが決闘に勝った場合すぐに学院を脱出できるように物資を購入する。 自分が死んだ時のために準備する、というのはどんな気持ちだろうとミドラーは彼の表情を伺うが、 ギーシュは平然としていた。 その後武器屋にてギーシュは撒き菱と魔法のレイピアを購入。 (魔法の…?) ミドラーはいぶかしく思いながらハイプリーステスでスキャンしてみる。 (鞘は…問題ない。ただの真鍮の飾り) (刀身と…鍔、それと鞘の口金部分に何か…スタンドが反発する部分がある?) ひょっとしてこんなものが切り札なのだろうか、と落胆す...
  • ゼロいぬっ!-61
    一握りの才ある者にだけ許された享楽。 それに耽っていた彼女の意識が無粋なノックで引き戻される。 『どうぞ』と不快感を感じさせない声で応対する彼女に、 扉の向こう側から用件が伝えられる。 「ミス・シェフィールド、クロムウェル様がお待ちです」 「分かりました。準備が出来次第、すぐに向かいます」 淡々と返しながら、彼女は『遠見の鏡』に布を掛ける。 そして、普通の姿見にて身嗜みを整える。 知らぬ内に浮かべていた酷薄な笑みを隠して、 彼女は『クロムウェルの秘書』としての仮面を被り直す。 既に手馴れた作業だが、それ故に次第に飽きてくる。 権力者を背後から操るのも楽しかったが、 主演が大根役者では折角の脚本も生かせない。 用が済めば廃棄される王様気取りの哀れな人形。 僅かな憐憫を感じつつ、彼女は本人の下へと赴いた。 「お待たせ致しました」 「おお…! 待ちかね...
  • 仮面のルイズ-42
    サー・ヘンリー・ボーウッドは、自らが艦長を務めるアルビオンの旗艦「レキシントン」の弱点を知っていた。 ついこの間の艤装作業で、この戦艦の内部構造は数カ所の弱点を生み出してしまった。 『ロイヤル・ソヴリン』と呼ばれていた頃、この戦艦まさに無敵だと言えたのだが、新式の大砲を積み込み、砲弾、炸薬の収納庫を拡張したせいで、この戦艦は内部破壊に弱くなってしまった。 強くなったのは外に向けられた武装だけなのだ。 ニューカッスル城から脱出したという噂の『騎士』『鉄仮面』。 レキシントンに侵入したのがその『騎士』だとしたら、もしそれが噂通りの力を持っているとしたら、この戦艦はあと何分持つだろうか。 アルビオンの誇る竜騎兵を失った今、レキシントンの内部を守るメイジの数は限られていた。 そこに伝令の一人が飛び込んできた、伝令は息を切らせながら、悲鳴のような声で報告...
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