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第6話 - (2007/08/21 (火) 20:49:59) のソース

*第6話

パンッ!! 

エドが両手を叩き、自らのの右手を刄に練成したのだ。そして、一直線に突っ込んで来るワルキューレを簡単に切ってしまった。 

「なっ!?」
「誰が…誰が豆で、どチビだあああああ!!!!!」 
エドは心の底から叫び、ギーシュのワルキューレをこま切りにした 

「ひぃぃぃ」 

ギーシュは急いで薔薇を振り、新たなゴーレムを六体呼び出した。全部で七体のゴーレムが、ギーシュの武器だ。七体のゴーレムがエドを襲う… 

―所変わって、ここは学院長室― 

ミスタ・コルベールは泡を飛ばして、オスマン氏にエドのルーンについて説明していた 

「…と、いう訳で、あの使い魔の少年は、始祖ブリミルの使い魔『ガンダールヴ』なのですよ!!」 

「ふむ…。確かに、ルーンが同じじゃ…ルーンが同じということは、ただの平民だった少年は、『ガンダールヴ』になったということになるんじゃろうな」 

「ですから!いまから…」 
コンコン! 

ドアがノックされ、ミス・ロングヒルが慌てて入ってきた 

「なにごとじゃ?」 

「ヴェストリの広場で、ギーシュ・ド・グラモンとミス・ヴァリエールの使い魔が決闘していて、大騒ぎになっています! 
教師たちは、『眠りの鐘』の使用許可を求めております」 

「アホか。たかが子供のケンカくらいを止めるのに、秘宝を使ってどうするんじゃ!放っておきなさい」 

「わかりました」
―ヴェストリの広場― 

七体のゴーレムがエドを襲いかかった 

パンッ!! 

エドは両手を叩き、地面に両手をついた 

シュワッ 

一瞬光ったかと思うと、エドの前から巨大な、30メイルもある鋼鉄の巨人が現れ、ギーシュのワルキューレ達をなぎ払った。…一瞬のうちに……… 

「ひぃっ」 

ギーシュはしりもちをついて脅えている 

「誰が豆で、どチビだぁぁぁぁぁ!!!」 

エドが叫ぶと、巨人の拳がギーシュに降り下ろされた 
ズシ~ン!! 

辺りは、静まりかえった……そんな中、エドの叫び声が響く 

「誰が豆だって?誰がどチビだって?」 

「ま、まいっ…」 

ズシン! 

左の拳も振り下ろされた 

「誰が…」 

「すまない!謝る…いや!訂正する…します。君はチビなんかじゃない…ありません。…だから…だからもうやめてくれ。僕の敗けだよぉ」 

「ふんっ!」 

エドは巨人を元に戻し、ルイズの部屋へ向かい、歩いてった 

「ちょっと!待ちなさいよ!」 

ルイズも慌てて後を追う。残されたギーシュはまだ恐怖で震えていた……
「ちょっと、待ちなさいよ!ま、待ちなさい!…エ、エド!待ちなさい」 

急にエドはルイズの方を振り向いた。その顔は、少し笑っているようだ 

「なっ!?何よ!」 

「…やっと、名前で呼んだな。エドって」 

「べ、別に、呼びたくて呼んだんじゃないからね!…あんたが…いくら呼んでも止まらないから、し、仕方なくよ!!」 

「プッ!はははは」 

「何がおかしいのよ!」 

「別に…あはは(素直じゃないな。…まぁ、認められたってことか)」 

ルイズはエドが急に笑ったことに怒って、顔を膨らませている。ほんのり頬が赤くなっていた 

「何か用か?」 

「い、今の力は何なのよ」 
「?だから…さっきから何回も言ってるだろ?錬金術だよ」 

「錬金術?それは何回も聞いたわよ!問題はそこじゃなくて、あんたはメイジなんじゃないの?しかも、土の『スクウェア』クラス」 

「??俺はメイジじゃない。錬金術だ」
「そう…だったら…」 

「??だったら?」 

「さっさと、部屋の掃除と洗濯、その他雑用しなさいよ!!!」 

ルイズは、エドが反論する暇なく一気にまくしたてる 
「いい?あんたがこっちに来てから何にもしないもんだから、散らかりっぱなしなのよ!!平民でしょ!私の使い魔なんでしょ!早くやりなさい!!」 

「なっ!」 

「いいから、やりなさい!い・そ・い・で!!」 

「ちょっ…」 

「返事!」 

「は、はい!」 

エドはルイズの迫力に負けて、ルイズの部屋へ走っていった 

「まったく!」 

ルイズは、なぜこんなに自分が怒っているのか分からなかった。 
―次の日から、エドの食事には、パンが一つ増えていた―