げんしけんSSスレまとめサイト内検索 / 「となりのクガピ」で検索した結果

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  • となりのクガピ2
    となりのクガピ2 【投稿日 2007/01/19】 カテゴリー-その他 今は平成26年。西暦にして2015年。 30年近く昔の名作アニメを知る人は、この年の到来を喜んでいる。 「使徒が襲来する年だ」と。 この年の春、ワタシは晴れて椎応大学に入学した。 我ながら、良くやったものだと思う。 初志貫徹。小学生の頃からの夢が叶ったのだから! あぁ、桜の花びらが舞い落ちてワタシを迎えてくれている。 ついにこの日がきた。 椎応一本で今まで生きてきたのだ。 『そう、なぜならば…!』  『 と な り の ク ガ ピ 2 』 「第5回 現視研新人来て良かったね会議~!」 「アハハ、久しぶりに聞いたなソレ」 近日公開  ※  ※  ※ 【1】 時は平成26年。西暦にして201...
  • となりのクガピ
    となりのクガピ 【投稿日 2006/02/24】 カテゴリー-その他 【少女の独白】 ワタシが病気で小学校を休み、病院に入院して1ヶ月になる。 8月。11歳の誕生日も病院で迎えた。 本来の治療薬が体に合わず、入院期間は延びている。 友達が見舞いに来てくれることも少なくなってきた。 だって夏休みに入院したもんね。みんなもお見舞いに行くより、プールに行ったり、一日中ゲームして遊ぶ方がそりゃ楽しいよ。 もうすぐ誰も来なくなる。 毎日、入院病棟をとぼとぼと歩いて、ナースステーションの向かいにあるソファーに座ってマンガを読む。 3人がけのソファーはお気に入りの場所だ。 マンガはお母さんに頼んで家から持って来てもらった。 「面白いの、コレ?」と、お母さんは変な顔をするし、友達は「男向けの漫画だから」って敬遠する。 けど、ワタシは黒木優は...
  • となりのクガピ2 その2
    となりのクガピ2 その2 【投稿日 2007/01/26】 カテゴリー-その他 【14】 同人誌「いろはごっこ」読了……。 18禁同人誌なんて慣れっこのはずなのに、読んでいてドキドキしてしまった。 (ワタシ、小学生の時にこの漫画をおねだりしたのか)と思うと、恥ずかしくて顔中が火に包まれたみたいに熱くなった。 おそらく真っ赤になっているであろうワタシは、周りで黙って見守っている先輩方を見回す。 あぁ、気まずそう……orz ワタシは、カチカチカチカチカチカチ……と歯車の音がするようなぎこちなさで頬の筋肉をつり上げた。 笑え、笑うんだワタシ。いま精一杯の感謝を込めて! 「あ、あははははは、いやぁ私も小説書きですけど同人活動してるんで、このくらい日常茶飯事ですよ!」 「そそっ、ソーダよねハハハハハハハハッ」 皆が声を揃える。 その場...
  • となりのクガピ2 その3
    となりのクガピ2 その3 【投稿日 2007/02/05】 カテゴリー-その他 【21】 「あ~、人が多くなって暑いな。ちょっと換気するから」 斑目さんは、スー奥様におとなしくするように声を掛けると、照れ隠しなのか、部室の窓を開けて外気を入れた。 ほどよく火照った頬に、さらさらっと入ってきた夜風が心地よく当たる。 ワタシは窓の方を見た。斑目さんが窓際で外を眺めているのが見えた。 その表情は落ち着いているというか、なんだか憂い顔にも見える。そんなに奥様の妊娠を気づかれたことがショックだったのかしら。 楽しく盛り上げてくれる斑目さんなのに、一人の時って、ちょっと寂しげなんだね。 そこに笹原さんがやってきた。 「……斑目さん」 「ああ、笹原かスマン、ボーッとしてた」 「お疲れですね。どぞどぞ」 「いやいやアンガト。笹原も飲んでる?」 ...
  • カテゴリー:その他
    ... うわっ面の思い となりのクガピ となりのクガピ2 奏(かなで) 朽木君の優雅な日常 サマー・エンド 笹原きょうだい 恵子のお話 現聴研 斑×笹 『Million Films』 ぬぬ子の秘密 斑目晴信の憂鬱 アンの青春 千佳子の覚醒 春奈の蒼穹 スザンナの消失 空と雲 空気嫁クッチー ヤブーの話 碧目のすう 知ったな! TOP
  • koyuki
    ... 注意:この物語はとなりのクガピ2のサイドストーリー的な物です。 そちらから読まれるといっそう楽しめます。 「ありがとうございましたーっ!」 勢い良く、店中の店員が連鎖的に挨拶する。 ダッフルコートに身を包んだ斑目は、後輩二人に声を掛ける。 「さ、帰ろうか」 地下の居酒屋を出て階段を上り、にぎわいを見せる繁華街に出たとき、斑目はメガネに何か水滴のようなものが当たったのに気付いた。 (雨か?) それは、雪だった。 「……ここ数年、暖冬だったけど、久しぶりに積もるかもな」 斑目は手で軽く雪を受け止めながら、朽木に語りかける。 語りかけつつも、斑目の瞳は人が行き交う路上に向いていた。 スージーが夜空を見上げて、落ちてくる雪を追いかけるようにバタバタと道の端々へ移動しピョンピョンとはね回っていた。 やや派手目のハーフ...
  • あのひとのとなりに
    あのひとのとなりに 【投稿日 2006/07/29】 カテゴリー-現視研の日常 「や……山田さん……やめてよ、ね?……どうして、こんな……ッ」  榎本千尋はボタンを外された胸元を押さえながら、生徒会室の中央で立ちすくんだ。廊下へのドアに立ちはだかるように予備の制服を手に持った山田薫子に、戸惑いながら話しかける。 「千尋さん、ごめんなさぁい。蓮子さまがどうしてもあなたのことを足止めしろって言うから……わたし、こう言うのよく解りませんけどぉ、こんなカッコにすれば簡単に逃げられない、って蓮子さまがぁ」  おっとりしているようで意外に素早く力強い薫子に翻弄されるうち、いつしか千尋は服を剥ぎ取られ、用意されていた女子用の制服を着せられていく。己の行動を恥じ、詫びているような物言いをしながらも彼女の動きは的確で、千尋が腕を振れば上着を奪われ、走り出そうとすればズボンを取り上げられた。さらに暴...
  • ラジヲのお時間【長月】
    ...その人の姿」 「となりのクガピ」 「DVD好評発売中!」 「この大柄な男は どこかにいるんです きっと。」 ~ジングル・『曜湖・鳴雪のげんしけんラジヲ!』~ 「いいお話でしたよね~。」 「少女と一人の青年との交流ですね。最後の終わり方がなんとも。」 「未来の情景を想像して嬉しくなっちゃいますね。」 「少女はもちろん、青年もしっかり成長する・・・。うまいお話でした。」 「さて、ここで話題を戻していきますが・・・。」 「・・・えー。最近の流行といえば・・・。」 「そっちではなくて!」 「・・・何の話でしょうか?私には全く見えてきませんが・・・。」 「くう!自然に流そうとしている!」 「最近といえばやっぱり『鰤一』でしょうか。」 「・・・そうですね~。」 「私としては、イチ×ウリですか。」 「やっぱそこ突いてき...
  • こんな最終回
    こんな最終回 【投稿日 2006/05/25】 最終回に寄せて 春コミサークル「げんしけん」で留守番する斑目と咲 700円500部は2時間ほどで完売 ボロイ商売になってきたと言い出す咲 9割荻上さんのお陰だけどねと言う斑目 笹原の部屋で仮眠取ってる荻上のカット 次回以降の皮算用を始める咲に「アナタモ2ページホドカイテミマスカ?」と切れ気味にツッコム斑目 あ、はいすいませんマジスイマセンと謝る咲 しかし色々あったよねえとしみじみする2人 げんしけんの活動の日々が回想シーンで挿入 間に耐えられず飲み物を買いに行こうとする斑目 近い奴に買いに行かせればいいよ座ってなと クッチーに携帯で連絡する咲 荷物(買った同人誌)を置きに来るついでに飲み物買ってこさせる 2人で待ち 間 クッチー到着 なんで自分パシリッスかもー でも私の知...
  • アルエ・第三話
    アルエ・第三話 【投稿日 2006/06/18】 アルエ 澄んだ朝の光がアイボリーのカーテンをぼんやりと照らし上がらせている。 排気ガスの成分をそのまま音に変換したような騒音で走り去るスクーター。 うつ伏せ気味に体を捻っていた笹原の瞼が少しだけ開く。 部屋はまだ薄明るいだけで、それは笹原の充血した目に優しい。 まどろみの中、笹原は徐々に世界を認識していく。 隣に誰かいる。 暗がりに、布団から露になった肩が絹のように白く光っている。それは女性の持つ曲線だった。 不意に身じろぎして、サヤから白い実が抜け出るように彼女の体が空気に触れる。 細い背中は下着を纏っていなかった。 笹原は手を伸ばす。一体誰なのだろう? ある種の期待を込めて。 あるひとを思い浮かべて、手を伸ばし、肩に触れる。そして壊れないようにそっと力を込めた。 クガピー…。 「うわわ...
  • シンデレラ
    シンデレラ 【投稿日 2005/10/27】 カテゴリー-童話パロ       シンデレラ 荻上千佳       王子    笹原完士       魔法使い  笹原恵子       姉1    大野加奈子       姉2    田中総一郎       姉3    斑目晴信       付き人   高坂真琴       ナレーター 春日部咲  むかしむかし、あるところにシンデレラという女の子がいました。女の子は三人の姉と一緒に 暮らしていました。ところが、この姉達というのがとても意地悪で有名だったのです。 「シンデレラさん、今日はこのコスプレをしてもらいますからね」 (ちょっ……大野先輩! いきなり台本と違う事言わないで下さいよ!) (いいじゃないですか荻上さん。私的にはこの方が萌えるんです) (よくありません! 絶対嫌ですから...
  • アフターストーリー『リツコ・レポート』【地球編2】
    アフターストーリー『リツコ・レポート』【地球編2】 【投稿日 2007/01/14】 第801小隊シリーズ クチキと田中の結婚式でまた会うことを確認し分かれ、 トラックに戻り仮眠を取るマダラメ。 その間にもトラックは進んでいった。 マダラメが目を覚ますと、懐かしの基地の近くであった。 「おぉ~、演習場じゃないかぁ・・・。」 「ああ、ここ覚えてるなぁ。」 マダラメの声に、ケーコも同じように声を上げる。 「懐かしの実家に戻る感覚ってこういうのなのかね~。」 「あれ?隊長さん実家は?」 「・・・戦争でなくなっちまったよ。親は一応生きてるけどな。」 そういって苦笑い。 「ああ・・・まぁ・・・みんなそんなもんだよね・・・。」 「そういえば妹さんもそうだったな。」 「うん。でも、なんかその気持ちよく分かるよ。実家に戻ってきたようなって。」 ト...
  • アルエ・第一話
    アルエ・第一話 【投稿日 2006/06/15】 アルエ 「よう」 ところてんを咥えながらハルコは笹原に声をかけた。 ちょっと長めのショートヘア。タマゴ型レンズのメガネ。口元に八重歯が覗かせて、含むように笑っている。 笹原は少し表情を崩してリュックサックを下ろした。 「珍しく居ましたね」 「何だそれ、居ちゃ悪いか」 ハルコはちゅるるんとところてんを啜り上げる。 「どうすか、就活の方は?」 「ダメ…。死にそう…」 ハルコはそう愚痴って残りのところてんをガッガッと喉の奥に掻き入れる。 テーブルの上にはコンビニのレジ袋と食べたてのサラダの容器があった。 「よくそんなで持ちますね。腹減りません?」 「今ダイエット中だから。就活のストレスで太っちゃったからね」 笹原は少し体を引いてハルコの上から下まで視線をパーンさせてみた。 が、太ったよう...
  • 4月号予想・その八
    その八 花曇り 【投稿日 2006/02/21】 カテゴリー-4月号予想 管理人注 これもネタバレスレに投下されたウソバレです。      これには私としては違和感があったのですが、      作品としてはとても素晴らしい。これならこれで、思っていました。 第47話 「花曇り」 1 荻上の悪夢。『夢酔い』の悪夢コマ仕様。 {夏コミのときの笹原の笑顔} {ゴミ箱に破って捨ててある巻田総受け本} {ノート(おそらく笹斑イラストの)を見て青ざめている笹原} {神社の木にもたれかかって泣いている荻上} {飛び降りる笹原。そしてあの悪夢と同じ表情の荻上。} {病院のベッドの上で放心状態な荻上。頭など全身に包帯。} うつぶせに寝ている荻上。汗だく。右手でシーツを強く握り締めて震えている。 2(扉絵) ...
  • 同人誌売りの少女
    同人誌売りの少女 【投稿日 2005/12/25】 カテゴリー-童話パロ ひどく寒いクリスマスの夜でした。街はカップルで賑わい、クリスマス用の イルミネーションが美しく輝いている街中を一人の少女が歩いていました。 少女は手に同人誌を一たば持っており、同人誌を売ろうと日がな一日歩き回 りましたが誰も少女から同人誌を買いませんでした。やがて、街はすっかり暗 くなり、人通りも絶え、雪がちらほらと降り始めました。 ひらひらと舞い降りる雪が少女の筆頭を覆います。少女の髪は頭の真ん中で くくられ筆のように立っています。同人誌はまったく売れていません。少女は道の 一角に座って小さくなりました。引き寄せた少女の小さな足は体にぴったりくっつ きましたが、少女の体はどんどん冷えていきました。少女の頬も、むきだしになっ た小さな両手も冷たさのためにかじかんで真っ赤に染まっ...
  • 真っ赤な誓い
    真っ赤な誓い 【投稿日 2007/01/18~03/08】 カテゴリー-斑目せつねえ その日の斑目はいつもと様子が違っていた。 いつも通り仕事をそつなくこなしていたが どこかソワソワした感じを漂わせており、落ち着かない様子であった。 「斑目くん」そんな彼の様子を見た上司が声をかけたのが 昼食も終わり、午後の業務に入る前であった・・・。 「今日ぐらいは、休みをとっても構わなかったのに・・・」 「大丈夫ですよ、明日は休日だし、  仕事していないと落ち着かなくて・・・  ここに連絡入れてもらえるように頼んでますから・・・ 今日はまだ大丈夫なんじゃないですか・・・・」 斑目は引きつった笑顔で答えた。 「気持ちはわかるがなあ・・・ いざというときそばらにいなかったらあとあと恨み言をネチネチ言われるぞ・・・・ 俺がそうだったから・・・。」 上...
  • Zせんこくげんしけん3
    Zせんこくげんしけん3 【投稿日 2006/03/16】 せんこくげんしけん 斑目とスージーが囮になっている間に、笹原は荻上を連れて廊下をひた走り、息を切らせて漫研部室前にたどり着いていた。 荻上は、スーが着ていたひざ丈の短いワンピースを身にまとっている。(恥ずかしい…)スーと服を取り替えてトイレから出て来た時も、笹原の視線を受けるのがつらくて仕方がなかった。 一方の笹原も、普段は見ることのないその姿に思わず見とれてしまう。淡い青のワンピース。スカートから伸びた足は、夏の陽差しをほとんど受けることなく過ごしてきただけに、白く透き通って見えた。 ドアを叩きつつ、「結構似合うんじゃないかな……それ」と思わず口にする笹原に、荻上は「そんな事絶対ありません!」と、裾を両手で抑えながら真っ赤になって否定した。 漫研には既に、咲と恵子が逃げ込んできていた。笑顔で迎えられ...
  • 第十二話・孤軍、奮闘
    第十二話・孤軍、奮闘 【投稿日 2006/04/11】 第801小隊シリーズ 「うあああああああああああああああ!!」 暗い機械だらけの部屋の中に、ガラス越しに隔離されたオギウエが座っている。 電流が流されているのか、光のほとばしりにあわせて苦悶に顔が歪む。 「・・・これ以上は、命に危険が・・・。」 「そうか。・・・意外に時間が掛かっているな。」 白衣をきた研究者と思わせる男がナカジマに進言する。 それに答えながら少しナカジマは顔をしかめる。 「はぁ・・・、はぁ・・・。」 電流の放電が収まり、オギウエは荒く息をつく。 オギウエはこれを前に体験した事がある。前は自ら望んでだったが。 ナカジマはオギウエのいる部屋に入ってくる。 「・・・どうしたの?オギウエ。前はああもあっさり受け入れたのに。」 「・・・私は・・・もう・・・。」 戦う気はな...
  • 第一話・出会い
    第一話・出会い 【投稿日 2006/02/04】 第801小隊シリーズ マダ「あー、こりゃ酷いな」 ササ「ザク…じゃないですよねコレ」 クチ「ジオンの新型ですかにょ~?」 基地から20分ほどビークルで走った谷間にその鉄屑の山はあった。 所々から煙や火花が出ているモビルスーツであっただろうその塊。 上空から落ち、いや、かなりの高速で飛行中に山にぶち当たり、この河原まで落ちてきた事は 山腹からここまで大きくえぐられた山肌と、それに沿って散らばった無数の部品が教えてくれた。 マダ「どーだ、使えそうなモンあるか?」 ササ「なに言ってんすか!生存者捜索が先でしょ?」 マダ「はぁ?この落ち方じゃ助からんだろうフツー。それに落ちて2時間はたって…」 ササ「クッチー、頭部見てきて。コクピットそっちかも」 クチ「イエッサー!あのフデっぽいの付いてる...
  • 第六話・密林の戦い(前編)
    第六話・密林の戦い(前編) 【投稿日 2006/02/13】 第801小隊シリーズ グオォォォォォォォォォ・・・・。 時は夕方。日もそろそろ落ちかけるころ。 密林の上空を一機の大型輸送船が移動していく。 それには、第801小隊の面々が搭乗していた。 「いや~。よもや大型輸送船が来るとはな~。」 マダラメが艦長席にてふんぞり返っている。 「で、でも、じ、人員これだけで行けっていうのもなかなかね・・・。」 ドライバーを担当しているクガヤマがぼやく。 「作戦を成功させたいのか失敗させたいのかがよく分からんよ。」 丁度そこに来ていたタナカも苦言を呈する。 「軍も今宇宙宇宙で人員も裂けん、って言ってただろ~。  しょうがないだろ~、頑張るしかないだろ~。」 わざとおどける風に話すことで自身の不安も消そうとするマダラメ。 「まあ、大きな戦闘も起こ...
  • 王様ゲーム~キス編~おまけ
    王様ゲーム~キス編~おまけ 【投稿日 2007/01/30】 カテゴリー-現視研の日常 注意:王様ゲーム~キス編~の設定リクをした方の感想です。 遅れながらもご馳走様でした! 羨ましすぎる! どうせこの後 「ふん!」 恵子が何だか不機嫌な様子で、斑目をにらみつける それからへらへらしている斑目の腕をつかみ、引き寄せた 「ぅおっ!?」 「ん」 引き寄せられた斑目、その先に待っていたのは本日何度も味わうこととなった感触 いきなりの出来事に周りが固まり、目をそらしたり赤面している 強引な恵子とのキスから解放されたのはたっぷり1分は経過した後のことだった 「ぷはっ」とけだるげに離れる恵子に斑目が真っ赤になりながら何か言おうとするが、声にならないようだ 「コーサカさんと間接キスも~らいっ」 「なっ」 恵子は上機嫌で咲の顔を...
  • koyukiⅡ
    koyukiⅡ 【投稿日 2007/02/13】 カテゴリー-斑目せつねえ 高坂家と春日部の結婚披露宴が行われた2011年2月4日は金曜日だった。 土日に式を挙げなかったのは、咲が2月4日の「立春」を強く意識したからだという。 立春は旧暦の正月。春の始まり。この日は物事の『はじまり』を示唆する。事業を始めるようになって、咲も縁起かつぐようになったのであろうか。 斑目晴信にとっても、忘れることのできない、新しい始まりの日となった。 スージーことスザンナ・ホプキンスとの一夜を経て、自分の気持ちに一つの区切りをつけた今、斑目は心身に充実感を得ていた。 その日からというもの、彼は仕事に臨む姿勢にもメリハリがついてきた。 単純に週末が楽しみなので、『休めるように働こう』というモチベーションができた訳だが、職場の上司も彼の頑張りに気づき始めていた。 「斑目君は最近、ちょっ...
  • アフターストーリー『リツコ・レポート』【地球編】
    アフターストーリー『リツコ・レポート』【地球編】 【投稿日 2007/01/14】 第801小隊シリーズ 「おい、隊長さん、起きてよ。」 「ん・・・?」 目が覚めると、空気が違うことが実感できた。 「ついたのか・・・。」 重力の心地よい疲労感も感じる。 「やっぱり、地球はいいな。」 「そうですね。」 すでに立ち上がり、出る準備を終えているリツコやアンたちを見て、 慌ててマダラメは立ち上がる。 「あ、すまん・・・。」 「なーに、さっき大変だったじゃない。」 「いや、それはお前たちもそうでしょ。」 「私達は気を張る必要はないからね。隊長さんはその辺大変だよね。ほら。」 そういって、アンはマダラメの手を引き、廊下に引きずり出す。 「では、いきましょうか。」 五人は順々に、シャトルから降りて行く。 「マダラメ中尉、お疲れ様でした!...
  • 帰ってきた斑目
    帰ってきた斑目 【投稿日 2007/05/04】 カテゴリー-斑目せつねえ 笹原たちの代の会員たちの卒業式の数日後、斑目は会社を辞めた。 理由は言うまでも無い、春日部さんの卒業だった。 とは言っても、春日部さんの来ない部室に用は無いといったニュアンスではない。 どっちかと言えば、部室に行けば嫌でも春日部さんとの4年間を思い出してしまいそれが辛い、そういう理由だった。 理性の上では吹っ切ったつもりでも、感情の方は今でも未練タラタラなのだ。 そこで物理的に部室に行く生活習慣を絶つべく、先ずは会社を辞めることにしたのだ。 今住んでるアパートも、近い内に引き払うつもりだ。 会社を辞めてから3日目の昼、斑目は久しぶりに外へ出た。 この2日間、彼は自分の部屋から1歩も出なかった。 会社の人に会うのが怖かったからだ。 3日前、最後の仕事を終えた後、社長の...
  • 逃げ道
    逃げ道 【投稿日 2006/11/27】 カテゴリー-笹荻  今更怖じ気づいたってもう遅い。  これは私にこんな気持ちを植え付けたあなたへの罰なのだ。  荻上は今幸せのまっただ中にあった。彼女にはとても大切な人がいて、 相手も自分のことを大切に思ってくれている。この大切な人とは当然笹 原のことである。それまで、自分の趣味をひた隠しにし、そんな自分が 大嫌いであった彼女を受け入れてくれた、とても愛しい人。一緒にいる だけで幸せな気分になれる、今や自分にとっては無くてはならない存在。 荻上にとって、笹原が近くにいるということの意味は大きい。  が、懸念が一つある。最近、笹原の態度が何となくそっけないのだ。 会話をしていてもどこかぼんやりとしているし、荻上が新しい服を着て みてもその反応は薄い。デートに出かける回数も少なくなっている気が する...
  • 第八話・ペンダント
    第八話・ペンダント 【投稿日 2006/02/20】 第801小隊シリーズ 「・・・君には人殺しはしてほしくないんだ・・・。」 誰だろう?私はこの人を知っているはずなのに、思い出すことが出来ない。 とても、悲しそうな顔をしている。 とても、つらそうな顔をしている。 場面が変わる。何か大きな機体の前に私とその人は立っている。 「・・・君が適格者だったとはね・・・。」 諦めのような、自嘲のような笑みを浮かべるその人。 その人のことを、大切に思っていたはずなのに。 私はどうしてこの人を思い出せないのだろう。 頭が痛い。割れるような痛みが走る。 大切な何かを、忘れている。 また場面が変わる。研究室のようなところ。 「・・・この機体は破棄するよ。これ以上戦争を大きくしたくない・・・。  あいつも、納得してくれたしね。」 にっこり笑うその人。...
  • 偽らざる者
    偽らざる者 【投稿日 2006/04/24】 カテゴリー-他漫画・アニメパロ 「…これから…どうなるんだろう。」 ここは椎応大学の屋上、彼女の――春日部咲の最もお気に入りの場所である。 (変わったよね…いつからだろう。『世界』が、『常識』が…こんなにも頼りなくなったのは。) 少し前から。今までの『世界』や『常識』は崩壊の一途をたどっていた。 続発する事件、暴走するかつての友。そして何より、漫画やゲームの中だけの話だったはずの超常的な力。 現実が夢に、妄想に、浸食されているのではないかという不安。そう、ほかでもない自分自身も―― 春日部咲もまた、以前の日常からは考えられない非現実的な装いを身に纏っていた。 腰に下げた大剣、体を守る白銀の鎧、青いリボンで束ねられた美しい髪。 (私だって…いつのまにやらこんなんなっちゃうし…) 最後に以前の――退屈だが、穏...
  • 6年1組カスカベ先生・その1
    6年1組カスカベ先生・その1 【投稿日 2006/08/26】 6年1組カスカベ先生 「なあ、知ってるか?今日新しいセンセイが来るんだって」 口から泡を飛ばしながらヤナが聞いてくる。 いつも戦車のマンガとか描いてるばっかりのくせに、 どうしてこういう情報は早いんだろうか。 ハルノブは心中溜息をつきつつ、後ろの席の友人に振り向いた。 「知ってるよ、きょーいくじっしゅーせー、だろ?」 「なんだ知ってたのか。つまんねー」 「知ってちゃ悪いか。」 軽くにらみを効かせつつ、こっそり持参したコミックブンブンに再び集中しようとしたが、 「だーから聞けって!」 ペンシルロケットで首筋をつつかれ、再びヤナに向き直った。 ヤナの話では、じっしゅーせいの先生はしーおう大とかいう都会の大学から2週間だけ 実習にやってきたらしく、職員室でちらっと見た限...
  • 不快指数
    不快指数 【投稿日 2006/07/20】 カテゴリー-笹荻 七月のある週末のこと、生ぬるい空気の中、小雨が金曜夜から しとしとと降り続いていた。そんな中、土曜も朝から起き出して 荻上は、夏コミに向けての原稿を書いている。 個人的なものと、現視研としての出品分なので、描くのが早い 荻上も大変なようだ。部屋は修羅場らしく衣類やゴミが散らかり、 台所の流し台にも洗い物が溜まっている。 クーラーはつけているが、その額には汗が浮かび、前髪が 数本、ぴたりと張り付いている。 いや、前髪だけではない。Tシャツも背中に張り付いて うっすら透けていて、かなりの汗だ。 「あーーもう!動いてないのに汗が出るなんて!」 ガタッと立ち上がると台所の冷蔵庫に向かうのだった。 台所へ移動しただけで眼鏡が曇るほどに湿気ている。 「はー、シャツ、着替えよう…。」 ...
  • 26人いる! その3
    26人いる!その3 【投稿日 2006/12/03】 ・・・いる!シリーズ 2006年の夏コミ初日。 現視研と「やぶへび」の面々は上野から始発に乗り、ビッグサイトに着いた。 とりあえず1度、全員で一般参加の行列に並ぶ。 一行は、いろんな意味で周囲の目を引いていた。 主な理由は三つあった。 一つ目は人数だ。 コミフェス参加サークルで、大手を除けば総勢22人という人数は、かなりの大人数の部類に入る。 二つ目はメンバーの外見だ。 先ず目を引くのが、巨乳とロリロリの金髪外人女性コンビだ。 あとのメンバーも、巨乳の女性が2人、身長180台のノッポが2人、肥満体の女性が2人、そしてロリ顔ロリ体型の女子たち(しかも1人は筆頭)等、多士済々な面々だ。 そして三つ目は、彼らの尋常ではない荷物の量だった。 多くの者のリュックは通常の物より大型で、しかも今から買い...
  • 第十話・オギウエ出撃
    第十話・オギウエ出撃 【投稿日 2006/03/06】 第801小隊シリーズ 「何・・・?」 怪訝そうな顔で、ナカジマは向かい合う初老の男性を睨む。 ここは例の兵器を回収した部隊の基地。 「宇宙へ出ろ・・・、と?」 「はい、お嬢・・・いえ、ナカジマ大佐。  上層部から、兵器を持ち本体に合流せよとの命令が下っております。」 「・・・しかし、まだパイロットがいない。これでは動かせまい。」 ナカジマはくるりと体を反対に向け、ディスプレイを見る。 「・・・私も操作出来ない訳じゃございませんが・・・。」 「オギウエでなくてはいけないのだ!」 思わず激昂し、語彙が荒くなるナカジマ。 「・・・・・・大佐、少しあのパイロットにこだわりすぎでは・・・。」 「・・・なんだ、私が私情を挟んでいるというのか?」 睨みをさらに利かせるナカジマに、男はたじろぎも...
  • カテゴリー:現視研の日常
    カテゴリー 現視研の日常 笹原兄妹 大野VS朽木 女性向け同人における男達の考察 キミハイキノコルコトガデキルカ 残暑のひとコマ 新年サークル始動 現視研の秘密 疑惑の大野さん 会いたくて 会いたくて-おまけ- 決戦はコスプレ げんしけん近未来 ・・・いる!シリーズ 君という花 荻上さん最強伝説 せんこくげんしけん 高×笹 G 歪んだ愛 百合の花が咲く 転落人生 サークル棟の怪談 ラジヲのお時間 ミカンズのテーマ BLUE MONDAY トライアングル 僕ハココニイル 想い 未来予想図 げんしけんの一年前 チェーン ガンバレあたし! 妄想会長Vオギウエ 愛のエプロン あのひとのとなりに げんしけんオープンキャンパス 終わらない夏 先刻現視研ZZ 『勇者の祭典』 くじびきはぁと以下略会議 がんかけ 王様ゲ...
  • 完士とおたく工場その2
    完士とおたく工場その2 【投稿日 2007/08/10~09/07】 カテゴリー-他漫画・アニメパロ と そこに突然 「かわいー。」 中島の声が聞こえ、皆が中島の方を見た。 中島が指差した方を見ると遠くで小さな少女がせっせとフィギアを回収していた。 少女は髪を筆のようにくくって立てている。 (あ・・・あれは・・・・) 完士くんは思い出した。道で拾った1万円札を渡した少女だ。 (あの少女だ・・・とすると・・・僕にフィギアをくれたあの人は・・・ウォンカさん?) 皆がみていると、また一人、同じ姿形をした少女が現れて作業を手伝い始めた。 どうやら少女は一人だけではないらしい。 と よく見るとあちらにもこちらにも少女の姿が現れる。次から次へと少女の姿が増えていく。 どの少女もせっせとおいてあるフィギアを回収する作業をしている。 みな自然にフィ...
  • 11人いる!
    11人いる! 【投稿日 2006/02/19】 ・・・いる!シリーズ 西暦2006年4月。 結論から先に言うと、荻上新会長率いる現視研新体制下の新人勧誘は、男子5人女子6人の計11人という例年にない大漁で終わった。 後でサークル自治会の役員の人に聞いた話によれば、これは現視研創立以来最高記録であり、今年の新人勧誘では体育会系も含めて全サークル中トップだそうだ。 今年の新人勧誘が大成功した理由は、大きく分けて三つあった。 一つ目は、例のアキバ系小説原作のドラマと映画の大ヒットでオタクがちょっとしたブームになり、全国レベルでニワカオタや新人オタが増えたことだ。 椎応大学にもそんな新米オタが何人か入学していた。 普通こういった人が目指すのは、漫研かアニ研だ。 だがこの両会は、初心者オタには敷居が高過ぎた。 高校ならともかく、大学にもなって絵心のない人には...
  • 30人いる!その10
    30人いる!その10 【投稿日 2007/09/17】 ・・・いる!シリーズ サークル棟に向かう途中、久我山は柔道場の前を通り掛かった。 この大学の柔道場は、通路側に大きな窓(人が出入り出来る大きさで、下辺は床に付いてるから、ガラス戸と言うべきか)がある。 稽古中にぶつかって破損するのを防ぐ為か、内側には雨戸のような鉄格子の扉があり、外から見ると金網デスマッチのような格好になる。 そういう立地のせいか、特にスター選手が居る訳でも強豪校でも無いのに、稽古中の柔道場の前には見物人がよく居た。 初心者の柔道部員の中には、かつてその見物人だった者もけっこう居て、この立地は地道に柔道部存続に貢献していた。 久我山は道場の中で動く人影をチラリと見て、ふと足を止めた。 「あれっ?みょっ妙な時間に稽古やってるな」 久我山の記憶では、椎応の柔道部は朝と夕方に全体での練習...
  • ヒグラシの啼く頃に
    ヒグラシの啼く頃に 【投稿日 2006/10/21】 カテゴリー-荻ちゅ関連 昔から一緒にいた私達だから、きっと分かり合えていると思っていた。 暑い夏が過ぎ、この地方の冷え込みは早く。 すでに長袖に変わった私達の制服は、その象徴でもあった。 「なぁ、中島ぁ。」 「ん?」 授業の合間に私のグループの一人であるおさげの少女は、 私に数枚のルーズリーフを渡してきた。 「これ、さ、荻上に挿絵頼もうかと思ってるんだけどぉ。」 「ふーん・・・?」 渡されたルーズリーフに興味もない私は、気のない返事をする。 この子の書く文章の稚拙さは分かっている。 いまさら読むまでもないのだ。 「・・・ほんだら、荻上にも見してみるよ。」 そういって、渡された紙束を机に押し込む。 「・・・そっか。よろしくお願いなぁ。」 その子はそろそろと自分の席に戻っ...
  • 愛のエプロン
    愛のエプロン 【投稿日 2006/07/08~15】 カテゴリー-現視研の日常 秋も深まるある10月なかばの午前中。現視研の部室には大野加奈子と荻上千佳だけだ。学園祭まではまだ日数も あり、何もない平穏な日々が彼女らの頭上をたゆたっている。 「大野先輩」 「はい?」 スケッチブックに落書きしながら、千佳が加奈子に話しかけた。加奈子はノートにコスプレのリストを書き込む手をとめ、 顔を上げた。 「あの……ちょっと聞いていいですか」 「え、なんですか?」 千佳は何かいいづらそうだ。 「……笹原さんのことですか?」 「まあ、そうなんですけど」 彼女が笹原完士と付き合い始めて、まだひと月にも満たない。加奈子にも覚えがある。 「ははーん。笹原さんのココがわからないとかソコが知りたいとか、いろいろ出てきたんですね?」 友達以上の関係であることに慣れ...
  • 斑×咲
    斑×咲 【投稿日 2005/10/16】 カテゴリー-斑目せつねえ  東京郊外―椎応大学、サークル棟。やたらと汚い部室が 建ち並ぶ中の一角、「現代視覚文化研究会」の部室で スーツ姿の斑目は溜息を付いた。卒業まであと少し、 まだ就職は決まらない。 (どうしたもんだか)  普段はどうとでもない風を演出している彼も、それなりの プレッシャーを感じているのだった。  部室には誰も居ない。メンバーは就職活動、講義、はたまた デートか…がらんとしている部室は妙に寂しいものがある。 いつもは誰かが居て、ゲームや雑誌を読み、一人増え、二人増え、 いつもの喧騒が暖かく部屋を、そして部員達を包み込むのだ。 だが今は誰も居ない。斑目一人だけだ。 (いつだったっけなぁ)  いつの間にか居なくなった会長のように、斑目は窓から校舎を眺めた...
  • 第十一話・震える空
    第十一話・震える空 【投稿日 2006/03/12】 第801小隊シリーズ 「結局兄貴はオギウエにお熱なわけね~。」 「はあ?何だよその言い方。」 「だってさ~、形見の渡しちゃったんでしょ~?」 ニヤニヤ笑いながら兄の方を見るケーコ。 「んー、あー、預けただけだって。」 ササハラは少し恥ずかしそうに妹から視線をそらす。 「はあ?なんでよ。」 「ん、大切に預かっといてって頼んであるんだ。  おまじないみたいなもん。もうオギウエさんが戦場に出てこないよう──。」 「ふーん。やっぱお熱なんじゃん。」 「あー、もういい。俺は行くよ。」 「あ、逃げんなよ~。」 笑いながら二人は食堂から出て行く。 ケーコは兄とした会話を思い出していた。 私、何にも出来なかった・・・。 オギウエを止めなけりゃいけなかったのに。 兄貴の気持ちわかっ...
  • 会いたくて-おまけ-
    会いたくて-おまけ- 【投稿日 2006/01/21】 カテゴリー-現視研の日常 翌日。昼下がりの部室には、笹原と荻上、それに大野、斑目の姿があった。 皆、思い思いに自分の時間を過ごしている。そんなまったりとした空気の中、突然勢いよくドアが開かれた。 全員の視線が向けられた先にいたのは、溢れんばかりの笑顔で挨拶する春日部であった。 「ういーす!!」 心なしか肌がつやつやとしている。そんな春日部の昨日までとはまるで違うテンションと上機嫌ぶりに押されてか、 みんなそれぞれ気圧されたようにぱらぱらと挨拶を返す。 そういった空気を気にした風もなく、当の春日部はつかつかと部室内に入ると笹原へ歩み寄り、 その肩をばんばんと叩きながら喜色満面に言った。 「や! ササヤン昨日はどうもありがとね!」 「……え? あ、ああ。うん」 春日部と共に視線の集中を浴び...
  • 30人いる!その7
    30人いる!その7 【投稿日 2007/09/02】 ・・・いる!シリーズ 第6章 笹原恵子の采配 有吉「えーでは第3回 現視研で映画作ろうぜ会議を始めます!」 朽木「それはいいんだけど、何でここでやるのかのう?」 クッチーが素朴な疑問をぶつけるのも無理は無かった。 3日後の制作会議の会場、それは部室ではなく国松の部屋だったからだ。 ちなみに今回の制作会議、部室で原稿執筆中の藪崎さんと加藤さん、前回の会議の翌日帰国した外人コンビ、そして今日合流したクッチー以外のメンバーは前回同様だ。 国松「恵子先輩が、ケロロ軍曹のビデオをギリギリまで見たいって仰ったからですよ」 その言葉通り、恵子はまだビデオ再生中のテレビの前から離れなかった。 朽木「監督の命令とあらばやむを得ませんな」 体育会系体質のクッチーはあっさり納得した。 神田「それよりクッチー先...
  • 第七話・密林の戦い(後編)
    第七話・密林の戦い(後編) 【投稿日 2006/02/15】 第801小隊シリーズ 前回のあらすじ。 「敵新型兵器の行方を捜索せよ!」 指令を受けた第801小隊は、 すでに皇国軍が撤退したはずの密林を突き進む。 川のほとりで食事をし、束の間の休息を楽しむ面々。 しかし、そのとき敵の接近を告げる警報が・・・。 ゲリラ戦法を得意とする敵軍は、密林へと小隊を誘う。 先走ったササハラが一人密林へと突撃し、 システムを起動させ二機までは撃破するが、 三機目に攻撃を仕掛けたところで罠にはまる。 動かなくなった機体。迫る敵機。 「う、動け!動けーーーーーーーーーーーーーー!!」 密林に、ササハラの叫びがこだました。 ザクのヒートホークがコクピットに狙いを定める。 「うわーーーーーーーーーーー!!」 動かない機体をそれでも必死に動かそう...
  • 必殺御宅人2
    必殺御宅人2 【投稿日 2006/05/25】 必殺御宅人 カネに生きるは下品にすぎる 恋に生きるは切なすぎ 出世に生きるはくたびれる すべて浮世は視覚之文化 萌えにギリギリ生活かける 仕事はよろず引き受けましょう 人呼んで御宅人 ただしこの稼業 江戸職業づくしには載っていない   ※       ※ 江戸の絵草子や見世物のポスター、大売出しのビラなどの印刷物が多色刷りになったのは、江戸時代中頃からであるという。 優れた絵師や彫師をはじめ、今でいうコピーライターを起用して宣伝文を書き、より多くの顧客を獲得しようとせめぎ合い、それが100万の人口抱える大都市・江戸の文化と経済を発展させる一翼を担った……。 早朝の椎応長屋。普段は昼近くまで寝ている斑目が、息せき切って自分の部屋を飛び出して行った。 隣の部屋の久我山は、斑目が出てい...
  • 3月号予想・その六
    その六 ある冬の日【投稿日 2005/12/28】 カテゴリー-3月号予想 東京、有明。  今日は冬コミの二日目である。その会場の中のブースの一つに荻上と笹原の姿 があった。  笹原が言う 「連続で二回も当選するなんて、結構運がいいんじゃない?」 それに荻上が答える 「そうですね。おかげで新刊を出すこともできましたし」  コミフェスの競争率は高いが、荻上は夏コミに続き、今回も当選していた。以 前に作った同人誌だけでは物足りないと言うことで、新たに本を作り、それらを ブースに並べた。 「内容は今回もくじアンなんだよね?」 「そうっす、麦男×千尋ものの続編と言うことで」 二人の会話には合宿前のようなぎこちなさはない。でも、この二人が晴れて恋人 同士になった、と言うわけではない。確かに、笹原は荻上に「好きだ」と告白し た。しかし、荻上の...
  • 26人いる! その9
    26人いる!その9 【投稿日 2007/01/14】 ・・・いる!シリーズ 2006年夏コミ3日目、最終日。 今日も現視研の面々は、椎応大学の最寄の駅から始発に乗った。 ちなみに「やぶへび」の面々は、今日は漫研男子の出品があるので、そちらの方に行っている。 あと恵子は昨日友人の家に泊まって寝過ごしたので、後で顔を出すとのことだった。 今日は男性向け中心の出品だ。 だから1年男子は、かなり意気込んでいる。 一方1年女子は、午前中は男子たちの分担購入を手伝い、午後からは全員コスプレに参加する。 分担購入の手伝いは、1日目に売り子で頑張ってもらったお礼の意味もあってのことだ。 もっとも元来現視研の女子会員には、最終日に男子の分担購入を手伝う習わしがあった。 (まあ習わしと言っても、ここ4年ほどの話ではあるが) それを上の誰かが言うまでも無く、1年女子の...
  • 2月号予想・その六
    その六 夢を見た【投稿日 2005/12/04】 カテゴリー-2月号予想 皆が寝てしまった深夜のロッジだが、荻上は一人起きていた。 過去を語って泣いてしまったあと、他の者には気丈に振る舞い、 男性メンバーも交えて談笑したあと就寝となったのだが、やはり眠れないのだ。 ノートを取り出し、過去の友人や今の仲間の絵を描いている。 といっても泥酔近いのでぐちゃぐちゃだ。それを直して…という事を繰り返している。 荻上「私が駄目だったんだァ…。でももう引き返せね…。」 独り言まで出ているが、ワインをかなりのスピードで飲み トイレに行ってはリバース。なんという飲み方だろう。 今時の体育会系でもそんな技を実践している所は少ない。 小柄な割りにリセットを多用したこともあり、また肝臓が強いのだろう、 明け方に咲がトイレに起きた時、まだ荻上は飲んでいた。 ...
  • 第二話・最前線
    第二話・最前線 【投稿日 2006/02/05】 第801小隊シリーズ 「なに?墜落だと?」 ここは第801小隊の防衛拠点に一番近い皇国軍の基地である。 「ええ・・・。パイロットの生存も確認できません。」 「くそ!よりにもよって連盟軍のエリアに墜落するとは・・・。」 場所を確認するための大型ディスプレイを見ながら苦い表情をする女指令。 「ナカジマ大佐・・・。どうしましょうか・・・。」 「どうするもこうするもない!回収せねばならないだろう!」 「しかし、それでは連盟との衝突は免れませんが・・・。」 その提言に対してナカジマはにらみながら怒鳴る。 「そんなことはわかっている!しかし、アレを回収されるわけにはいかん!」 「ようやくきやがったか・・・。」 マダラメがそう呟くと、空には一機の輸送船。 「ようやくですな。」 クチキも苦い表...
  • 斑目の昼休み
    斑目の昼休み 【投稿日 2006/02/17】 カテゴリー-斑目せつねえ 管理人注 タイトルは管理用に勝手につけさせていただきました。 何かあればメールでお願いします。 気がつくとすでに時間は12時をまわっていた。いつも斑目は、げんしけんの部室で昼食をすませている。しかし、いつまでもげんしけんに依存 はしてはいけないと思い、今日は会社で食べることにした。 「お、斑目。今日はここで昼食を食べるのか」  会社の上司である重松の野太い声が聞える。会社一の体育会系である重松を斑目は苦手としていた。斑目は、「そうです」と、非常に小さな声で返事をする。 「斑目はいつも声が小さいな。そんなことじゃやっていけんぞ。それじゃ俺はラーメンでも食ってくるからな。」  重松は大きな笑い声をだしながら出ていった。気を取り直して斑目は鞄から弁当を取り出した。毎日のように食べているコン...
  • 26人いる! その4
    26人いる!その4 【投稿日 2006/12/03】 ・・・いる!シリーズ 現視研の売り場を出る直前、神田が思い出したように言った。 神田「あっ、それからこれ、会長からのアドバイスなんだけど、売り子2人の内の1人はなるべく浅田君か有吉君にしてって」 浅田「そりゃまた何で?」 神田「何でもサブリミナル効果があるんだって。売り上げを伸ばす」 男子一同「???」 有吉「でも、どのみち僕は今から着替えに行くし、浅田君は神田さんの同人誌運ぶし…」 伊藤「なるべく早く帰って来てニャー」 有吉「それしかなさそうだな。じゃあ後頼むね」 神田「じゃあ私たちも行こうか」 岸野「そんじゃあ行って来るから、店番頼むね」 こうして売り場には、猫耳伊藤と長身の日垣という珍コンビが残った。 日垣「ところで伊藤君、何で会長は有吉君か浅田君が売り場に残るように言ったんだろ?」...
  • アンジェラ
    アンジェラ 【投稿日 2006/08/06】 カテゴリー-斑目せつねえ 注:データ量の関係で二分割しています。 (映画「Angel-a」のパロ) ~山崎まさよし「アンジェラ」より~ いつか流した涙と無くした言葉を探して 鏡の向こうに閉じ込めた心を取り戻して 今は渇いた瞳でやがて来る明日を見ないで 私はあなたのすぐそばでささやきつづけている そして物語は始まった… ぬかるみのような灰色の空。 最近ずっと曇りの日が続いている。 冬。もうすっかり葉の落ちた木が、冷たくなった風を受けて枝を揺らしている。 会社を出てしばらく歩いたところに少し大きな川がある。 ふと足を止め、川を橋の上から眺めてみる。 濁っているので水の中までは見えない。 まるで今の自分の心のようだと思った。 ただ、川の水は...
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