げんしけんSSスレまとめサイト内検索 / 「MとSの距離」で検索した結果

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  • MとSの距離
    MとSの距離 【投稿日 2006/03/17~24】 カテゴリー-斑目せつねえ まだ先の話 月と太陽 衛星 交差点 「星の声~distance~」 瞳の奥の景色
  • カテゴリー:斑目せつねえ
    ...るのか 白い日 MとSの距離 タマネギ 恵子と斑目 妄想少年マダラメF91 壁 壁の向こう側 さくら 空の下、大切な場所 痛い話 夢のかがり火 言葉に出来ない まだらめの紐 ラブストーリーは突然に アンジェラ 斑目放浪記 ダラさん 一つの嘘 斑目ハーレム ベルバラ 恋と妄想の初詣 こんなEND まだらめメモリアル攻略日記 斑目、歩く 斑目、思う 真っ赤な誓い koyuki 手紙~さよなら、ありがとう~ 斑目&スーのステディライフ koyukiⅡ さくら、さく 世界は正常だ 2月14日 実況!斑目家ホプキンス家結婚披露宴(序) TRUTH 帰ってきた斑目 「どうしようもない」 「結婚行進曲」 「居場所」 Yell of magic Way to you 「幸せになる様に」 TOP
  • まだ先の話
    まだ先の話 【投稿日 2006/03/17】 MとSの距離 MとSの距離   序章 「まだ先の話」 斑「おう笹原」 笹「あ、斑目さん、久しぶりですね」  斑目がいつものように昼に部室に顔を出すと、笹原がいた。 あの合宿が終わってから三週間が経とうとしていた。 斑「荻上さんに聞いたけど、会社の研修だったんだって?」 笹「えっ、あ、そうです研修で昨日まで…荻上さんに会ったんですか?」 笹原は顔を赤くして焦っている。 斑目は弁当を広げ、割り箸を割りながら言う。 斑「そうそう。…つーかさー、笹原。聞いたぞ!」 笹「えっ!?」 斑「お前、もう荻上さんと付き合ってるんだって?」 笹「あ、ああ!そっちですか(汗)」 斑「ん?そっちですかって何が」 笹「い、いえ…」 (801漫画のことでもばれたのかと思った…焦ったぁ~) 斑「...
  • テーブルの距離
    テーブルの距離 【投稿日 2006/02/01】 カテゴリー-笹荻 笹荻成立後の話。 二人が付き合い始めて少しした頃。 その日、笹原はもう何度目かになる荻上の部屋へ訪れていた。 「あ、どうぞその辺に座って下さい」 「うん。あ、これ来る途中で買ってきたんだけど」 そう言ってコンビニの袋に入った飲み物を取り出す。それと菓子類がいくつか。 「すみません、わざわざ」 「いやぁ、事前にメールで何かいるものがあるか聞いても良かったんだけどね。あ、荻上さんも座ったら?」 落ち着かない様子で空いた袋などを片付けている荻上へ促すと、 「は、はい」と躊躇いがちに笹原の斜め向かいへ腰を下ろした。 真正面でも隣でもない、二人の今の関係を象徴するかのような微妙な位置。 そう、二人は付き合うようになったものの、荻上のその雰囲気は今までとあまり変わらぬぎごちないもの...
  • 衛星
    衛星 【投稿日 2006/03/20】 MとSの距離 MとSの距離  その3 「衛星」 咲「…相変わらず散らかってるね」 春日部さんは呆れ顔で言う。 斑「…スミマセン」(汗) 前に皆が来たとき(写真を隠したとき)ほどではないにしろ、雑誌やゲームが大量に散乱する部屋の中を見渡し、春日部さんはため息をついた。 咲「片付けるの苦手なの?」 斑「いやまあ、片付けるヒマが、ね…」 咲「やる気ないだけでしょ」 斑「…もっともです」 (ホントにいつもの春日部さんだな…) 春日部さんにやり込められながら、斑目は内心ホッとしていた。 同時に、不安でもあった。 (昼間の発言はどう受け止められているのやら…) 斑「あ、そのへんの椅子でも座って。今なんかお茶でも…」 咲「ん、おかまいなく」 春日部さんは椅子の一つに座る。 前に罠を仕掛...
  • テーブルの距離─おまけ─
    テーブルの距離─おまけ─ 【投稿日 2006/02/09】 カテゴリー-笹荻 日が暮れて辺りが暗くなり、街灯に明かりが点り始める頃。 二人は連れ添って、荻上のアパートの近くにある定食屋で食事をした。 荻上が前から一度行ってみたかった店らしい。 何でもいつも帰りがけに近くを通ると、こちらの食欲をこれでもかと刺激する良い香りが漂っていて、 ずっと気になっていたとか。 なるほど、確かに女の子が一人で入るにはなかなか勇気の必要な店構えだな、 というのは話を聞いた笹原が抱いた感想である。 「美味しかったね、値段も手頃だったし」 店を出るとにこにこと満足そうに笹原が口を開いた。隣を歩く荻上まで嬉しくなるような笑顔だった。 思わず見とれかけた荻上は、慌てて視線を外して誤魔化すように言った。 「え、ええ。本当に期待していたとおりで良かったです。また来たいですね」...
  • 交差点
    交差点 【投稿日 2006/03/22】 MとSの距離 MとSの距離  その4 「交差点」    …あの日から、4日が過ぎた。 日中はまだ日差しが強かったが、夕方ごろになるとだんだん肌寒くなってきた。 斑目は家への道を、夕焼けを見ながら歩いていた。その眩しさに、少し目を細めながら。 太陽が沈みきってしまう。ただそれだけのことなのに、毎日見ているはずなのに、どうしてこんなに焦るような気持ちになるんだろう。 あの日、春日部さんに自分の気持ちを伝えた。 次の日は気まずくて部室に行けなかった。 その次の日は昼休み直前に取引先から急な電話があり、行けなかった。 3日目、気まずさよりも会いたさのほうが募り、部室に行った。でも、春日部さんが来なかった。 その日は誰も来なかった。 仕方がない。別に約束している訳じゃないのだし。 4日目、今日も...
  • 月と太陽
    月と太陽 【投稿日 2006/03/17】 MとSの距離 MとSの距離  その2 「月と太陽」  笹原との会話から、三日が過ぎた。 (もうそろそろ大学も夏休みが終わって後期日程に入るな…。 そしたら、また部室に皆が集まるだろうな。 …きっと、春日部さんも来るだろう。まだ合宿から一度も会えてないけど。) そう考えると、少し気が楽になる。 その時を楽しみに思いながら、今日も弁当持参で部室のドアを開ける。 咲「よ、斑目」 斑「!?」 そこには春日部さんがいた。 咲「どしたの?そんなとこつっ立って。部屋入らないの?」 斑「あ、ああ!いや、入るよ、うん」 斑目は急いで部室に入り、後ろ手でドアを閉める。 (うわ、びびったー…休みの間は来ないと思ってたから…。) 春日部さんは左手前の席に座っている。 斑目は出口側の席に座り、春...
  • 瞳の奥の景色
    瞳の奥の景色 【投稿日 2006/03/24】 MとSの距離 MとSの距離  その6 「瞳の奥の景色」    「想いが通じた日」から、1週間以上が経過していた。 斑目は、夜の霧雨の中を早足で歩いていた。 今日は土曜で、いつもなら半ドンだったはずなのだが、昼に「残業してくれ」と言われて帰れなかったのだ。 …というか、今日は特に忙しかった。結局、5時までの予定が8時過ぎまでかかってしまった。 昼休みに春日部さんに電話した。 『昼から行けるはずだったんだけど、残業しないといけなくなった。5時までかかると思う…スマン』 春日部さんは言った。 『いいよ。仕事なんでしょ?じゃあ夜、会社終わったら家のほう来てくれる?』 『わかった、できるだけ早く行くから!』 『気にすんなって。仕事に集中しな』 さっきも会社から出るときにメールを打った。こん...
  • 「星の声~distance~」
    ...06/03/20】 MとSの距離 MとSの距離  その5 「星の声~distance~」    店内ではずっと、ボサノバのけだるげな音楽がかかっている。 コーヒーの匂いが充満していて、どこまでも落ち着いた雰囲気が漂う。 咲は、とあるコーヒーショップで高坂を待っていた。 今日は久々に高坂と会える日だ。本当に、久しぶりだ。 電話やメールは常にしていたが、顔を見るのは三週間ぶりだ。 電話でもすでに話していたのだが、今日はあのことを直接、高坂に話したいと思っていた。 告白されたこと。告白の理由が、『ただ言いたかったから』だということ。 高坂が好きな私が好きだと言われたこと。だから別れて欲しいと言うつもりもない、と言われたこと。 そんな風に言われたのが単純に嬉しくて、『何かで返したい』と思ったこと。 『借り』を返すために一緒にご飯を食...
  • カテゴリー:笹荻
    カテゴリー 笹荻 一人ぼっちの現視研 家出少女・荻上 家出少女・荻上 続編 荻上さん、入院する 夏コミ前の話 笹荻 笹荻の帰省 巫女神楽 めぐりあい、アキバ いくらハンター いくらハンターⅡ いくらハンターⅢ 雪の華 華風 そして、すれ違い・・・ 君に読む物語 夢であるように リライト ある朝の風景 ある朝の風景-おまけ- 五月雨 If I ever hear you knocking on my door 8823 パンを焼く 影踏み ランプ ランプ-続き- テーブルの距離 テーブルの距離─おまけ─ とりかえばや物語 嬉し涙 いつか見た夢の続きを 事後 事後・side荻上 甘い話 指 不機嫌 なごり雪 手をつなごう お家にかえろう バレンタインデー あなたに会いたくて アルバムを覗けば 普通の日 笹...
  • 高×笹
    高×笹 【投稿日 2006/03/07】 カテゴリー-現視研の日常 管理人注 管理用にタイトルは勝手につけさせていただきました。ご容赦。 「あれ? 今日は笹原君1人?」 「うん。荻上さんも大野さんもまだ来てないよ」  高坂が部室に入ると、そこには今日発売されたばかりの少年マガヅンを読んでいる笹原の姿があった。部室には2人だけだ。 「あ、マガヅンだ。僕、まだ読んでないんだよね。くじアン読んだ?」 「いや、まだだよ」  そう言いながら笹原がページを捲ると、お待ちかねのくじアンが始まった。 「くじアン読んだら次、読む?」 「いいよ。2人で一緒に読もう」 「え?」 「駄目かな?」 「あ、いや…いいけど…」 「よかった、早く読もうよ。続きがもう気になるんだ」  2人は、1つのマガヅンを一緒に読み始めた。高坂が読んだのを確認して、ページを捲...
  • 3月号予想・その四
    その四 それなんてエロゲ【投稿日 2005/12/26】 カテゴリー-3月号予想 何で逃げてんだ私… …今更戻れねえし… 顔も合わせられねぇ… 謝れねぇ…けど… 謝らねえと…そして… …また傷つけるのか…? …だめだ、私じゃ… 迷惑だって… 最低だ… 俺何で走ってるんだ? そりゃ荻上さんを連れ戻しに… でもさっき振られたばっかなのは もう分かりきってるけど… 何て話せば… …いや そんなことより…ついさっきまで寝てたのに… あのままじゃ風邪ひいちゃう… 放っておいたら何処に行くのか分からないし… まさか…川に飛び込んだり… ……! 荻上 「笹原さん……」 笹原 「…ハァ、ハ...
  • 斑×咲
    斑×咲 【投稿日 2005/10/16】 カテゴリー-斑目せつねえ  東京郊外―椎応大学、サークル棟。やたらと汚い部室が 建ち並ぶ中の一角、「現代視覚文化研究会」の部室で スーツ姿の斑目は溜息を付いた。卒業まであと少し、 まだ就職は決まらない。 (どうしたもんだか)  普段はどうとでもない風を演出している彼も、それなりの プレッシャーを感じているのだった。  部室には誰も居ない。メンバーは就職活動、講義、はたまた デートか…がらんとしている部室は妙に寂しいものがある。 いつもは誰かが居て、ゲームや雑誌を読み、一人増え、二人増え、 いつもの喧騒が暖かく部屋を、そして部員達を包み込むのだ。 だが今は誰も居ない。斑目一人だけだ。 (いつだったっけなぁ)  いつの間にか居なくなった会長のように、斑目は窓から校舎を眺めた...
  • 第十二話・孤軍、奮闘
    第十二話・孤軍、奮闘 【投稿日 2006/04/11】 第801小隊シリーズ 「うあああああああああああああああ!!」 暗い機械だらけの部屋の中に、ガラス越しに隔離されたオギウエが座っている。 電流が流されているのか、光のほとばしりにあわせて苦悶に顔が歪む。 「・・・これ以上は、命に危険が・・・。」 「そうか。・・・意外に時間が掛かっているな。」 白衣をきた研究者と思わせる男がナカジマに進言する。 それに答えながら少しナカジマは顔をしかめる。 「はぁ・・・、はぁ・・・。」 電流の放電が収まり、オギウエは荒く息をつく。 オギウエはこれを前に体験した事がある。前は自ら望んでだったが。 ナカジマはオギウエのいる部屋に入ってくる。 「・・・どうしたの?オギウエ。前はああもあっさり受け入れたのに。」 「・・・私は・・・もう・・・。」 戦う気はな...
  • SSの狭間で
    SSの狭間で 【投稿日 2007/06/18】 カテゴリー-現視研の日常  *作者註* 参考にしたお話はSSまとめサイトの中の斑目と恵子とその続きです。 内容は斑目と恵子が結ばれるというものですが、今回、投下しようと思っているSSは、 この話の続編ということですので、まず上の話を読んでいただきたく思います。 荻上と笹原が結ばれてから2週間が経とうとしていた。 笹原は落ち着かない。 ここ1週間ばかり笹原は荻上さんに会っていないからだ。 どうやら笹原と結ばれたことで創作意欲が異様に沸いてきたようで、 作品を仕上げるのに夢中になってるらしい。 今はその作品を仕上げる以外のことは考えられないといって、ほとんど会うことがない。 携帯でメールを送ってもそっけない返事しか返ってこない。 ふうっ。 げんしけんの部室で笹原がため息をつく。 ...
  • 第五回くじびき以下略
    第五回くじびき以下略 【投稿日 2006/11/11】 くじびきはぁと以下略会議 マ「え~、第五回くじびきはーとアンバラン・・・。」 ク「にょほほっ!!今回は参加していいのですねいえいぇえええい!!?」 マ「・・・うるさいよ。あー、もうこうなりそうだからいないときにやりたかったんだが・・・。   え~、はーとアンバランス、略してやっぱりくじアンよかった本会議~。」 べ「今回は・・・どうでしょう?」 梟「詰め込みすぎだな。正直二回ぐらいに分けて欲しかったかもしれん。」 K「テ、テンポが速すぎてちょっとよそ見すると、   な、なにがなんだかわからなくなるんだよね・・・。」 ト「二、三回見ると、『ああ、こういうことだったんだ。』ともなるんですけどね。」 マ「むぅ、たしかに、感情の変化は表情でしか見て取れなかったしな。」 ベ「時乃派と蓮子派に遺恨を残す結...
  • 笹荻BADEND1
    笹荻BADEND1 【投稿日 2006/04/15】 笹荻BADEND 帰宅一番、ポストの中を確認する。 先日申し込んだイベントの合否結果がそろそろ来る頃で、 最近の帰宅後の最初の日課はまずポストの中を覗き込むことだ。 待ち人来たらず。 ポストに入ってたのは、引越し以来一度も読んだことが 無い地区の会報誌と何通かのダイレクトメール。 その中、結婚式場のものを見かけた荻上は、そのハガキの中に写っている新郎、新婦に 自分と笹原を重ねて、にやけていることに気付いて自分の額を小突きながらそれらをゴミ箱に捨てる。 最後に残ったのは白い封筒に薄墨で書かれた文字で自分宛に届いた一通の封筒。 封筒の紙もそれらしい上品なもので、不幸の手紙にしても質が悪い。 実家の家族は健康そのもので、親戚縁者にも急逝しそうな人間は居ない。 お悔...
  • 空気嫁クッチー
    空気嫁クッチー 【投稿日 2006/09/08】 カテゴリー-その他 西暦2006年3月初頭、笹原たちの代の卒業式まで、残り半月を切ったある日のこと。 クッチーこと朽木学が異変に気付いたのは、その日の朝、大学に向かう途中の路上だった。 前方から若い女性が歩いて来た。 けっこう巨乳でなかなかの美人だ。 思わず目を向けるクッチー。 だが彼女の頭上が視界に入った瞬間、驚愕のあまり立ち止まって凝視してしまった。 美人の頭上に小さくて白くて丸い物体が浮んでいる。 その少し上に、それよりひと回り大きい白い丸。 そのまた上に、さらにひと回り大きい白い丸。 そして一番上には、彼女の胴体ぐらいの大きさの、雲に似た白くてモヤモヤした形の物体が浮んでいる。 (以下便宜上「雲」と呼称する) 「にょー??????????」 美人はクッチーに見られてることを怪訝に思...
  • 第九話・戦禍の村の伝説
    第九話・戦禍の村の伝説 【投稿日 2006/03/01】 第801小隊シリーズ 誰にだって触れられたくない物がある。 クチキ一等兵にとっての趣味は美しいものを撮影することだ。 戦場の殺伐とした中でも、自然は美しい。 沈みかける太陽、満天の星空、さざ波が寄せてくる砂浜。 さまざまな美しいものを集め、コレクトする。 その趣味は、時に許されない行動を伴うこともある。 しかし、それでも彼はそれを入手することを躊躇うことは無い。 なぜなら、それが美しい以上、残すことが使命だと感じている。 ・・・あの人にあってから。 「にょ~~・・・。」 勢いで飛び出してきたものの、すでに心細くなっているクチキ。 今彼は密林の中を一人歩いていた。 とりあえずおなかが減っていたので、何かしら食べるものを求めていた。 「勢い込みすぎたにょ~。すぐに謝るでありま...
  • 必殺御宅人2
    必殺御宅人2 【投稿日 2006/05/25】 必殺御宅人 カネに生きるは下品にすぎる 恋に生きるは切なすぎ 出世に生きるはくたびれる すべて浮世は視覚之文化 萌えにギリギリ生活かける 仕事はよろず引き受けましょう 人呼んで御宅人 ただしこの稼業 江戸職業づくしには載っていない   ※       ※ 江戸の絵草子や見世物のポスター、大売出しのビラなどの印刷物が多色刷りになったのは、江戸時代中頃からであるという。 優れた絵師や彫師をはじめ、今でいうコピーライターを起用して宣伝文を書き、より多くの顧客を獲得しようとせめぎ合い、それが100万の人口抱える大都市・江戸の文化と経済を発展させる一翼を担った……。 早朝の椎応長屋。普段は昼近くまで寝ている斑目が、息せき切って自分の部屋を飛び出して行った。 隣の部屋の久我山は、斑目が出てい...
  • 会いたくて-おまけ-
    会いたくて-おまけ- 【投稿日 2006/01/21】 カテゴリー-現視研の日常 翌日。昼下がりの部室には、笹原と荻上、それに大野、斑目の姿があった。 皆、思い思いに自分の時間を過ごしている。そんなまったりとした空気の中、突然勢いよくドアが開かれた。 全員の視線が向けられた先にいたのは、溢れんばかりの笑顔で挨拶する春日部であった。 「ういーす!!」 心なしか肌がつやつやとしている。そんな春日部の昨日までとはまるで違うテンションと上機嫌ぶりに押されてか、 みんなそれぞれ気圧されたようにぱらぱらと挨拶を返す。 そういった空気を気にした風もなく、当の春日部はつかつかと部室内に入ると笹原へ歩み寄り、 その肩をばんばんと叩きながら喜色満面に言った。 「や! ササヤン昨日はどうもありがとね!」 「……え? あ、ああ。うん」 春日部と共に視線の集中を浴び...
  • 第七話・密林の戦い(後編)
    第七話・密林の戦い(後編) 【投稿日 2006/02/15】 第801小隊シリーズ 前回のあらすじ。 「敵新型兵器の行方を捜索せよ!」 指令を受けた第801小隊は、 すでに皇国軍が撤退したはずの密林を突き進む。 川のほとりで食事をし、束の間の休息を楽しむ面々。 しかし、そのとき敵の接近を告げる警報が・・・。 ゲリラ戦法を得意とする敵軍は、密林へと小隊を誘う。 先走ったササハラが一人密林へと突撃し、 システムを起動させ二機までは撃破するが、 三機目に攻撃を仕掛けたところで罠にはまる。 動かなくなった機体。迫る敵機。 「う、動け!動けーーーーーーーーーーーーーー!!」 密林に、ササハラの叫びがこだました。 ザクのヒートホークがコクピットに狙いを定める。 「うわーーーーーーーーーーー!!」 動かない機体をそれでも必死に動かそう...
  • 笹荻の帰省
    笹荻の帰省 【投稿日 2005/12/03】 カテゴリー-笹荻 東北新幹線は年末の帰省客の混雑で押し合いへし合いのありさまであった。 指定席の取れなかった笹原と荻上は早朝から上野駅に向かい、自由席に乗り 込んだが、その混雑ぶりに疲れきっていた。外の景色をかえりみる余裕さえ なかった。乗換駅で鈍行列車に乗り換えて座席に座る事が出来て、ようやく 二人はほっとして微笑んだ。 荻「すみません、こんな慌ただしい帰省に付きあわせてしまって・・・」 笹「いや、とんでもない。それにしても綺麗な雪景色だよね。山も綺麗だ。  修学旅行以外で関東平野から一度も出た事無い俺には新鮮な光景だよ。こ れが見れただけでも・・・」 荻「逆に東京に出てきた時、私には山が無い事が驚きでしたよ」 笹「そんなもんか。でもこれが荻上さんの『風景』なわけだ。」 鈍行列車はゴ...
  • 3月号予想・その二
    その二 正夢~恋は夕暮れ【投稿日 2005/12/26】 カテゴリー-3月号予想 「お、荻上さん・・・。」 笹原は息を切らしながら、ひざに手を突き、前かがみになる。 顔を上げると、荻上は沈んだ表情で俯きながらそこにいた。 「・・・・!」 よもや追いかけてくるとは思ってなかったのか。 その顔が驚きに染まる。 「なんで・・・。なんで来るんですか・・・。」 「ん・・・。」 「私は!人を傷つけて!大切だった人を傷つけて!  それでもまだ自分の好きなことをしたくてたまらなくて・・・。  それがその人を傷つけたのに・・・。」 「・・・・。」 笹原は最初何を言い出しているのかがわからなかった。 戸惑いを表情に出そうとしたすぐあとに、夏コミのことを思い出した。 『精神的なものなので・・・。』 「それなのに!私は幸せになりたいと思ってしまって!...
  • ラジヲのお時間【葉月】
    ラジヲのお時間【葉月】【投稿日 2006/04/20】 ラジヲのお時間 ~BGM・『曜湖・鳴雪のげんしけんラジヲ!』テーマソング~ ~FO~ 「どうも~、いつ誰が聞いてるか分からないげんしけんのネットラジオをお聞きの方、  今日も私、神無月曜湖と!」 「於木野鳴雪でお送りします。」 「・・・於木野さん?」 「なにか?」 「なんかいつもと違いません?」 「いえ、別に?いつも通りですよ。」 「え~、なんか違う~。いつもの於木野さんじゃない~。」 「何を言ってるんですか。」 「むう・・・。」 ~BGM・完全にFO~ 「というわけで、コミフェスも終わって早一週間が過ぎようとしている今日ですが。」 「そうですね。暑さがまだ続いて、今年は残暑が長そうですね。」 「・・・なんか面白くない~。確かに暑くて死にそう...
  • 第十四話・テンプルナイツ
    第十四話・テンプルナイツ 【投稿日 2006/05/10】 第801小隊シリーズ ゴウン・・・。ゴウン・・・。 宇宙ドッグ『ビッグサイト』の艦船港にて盛大な起動音が鳴り響く。 今まさに、一機の艦船が星の海への航海に乗り出そうとしていた。 「旧式とはいえ、こんなたいそうな代物よく使わせてもらえるよな。」 艦長席の前、言ってみれば副官席のような場所にマダラメは座っていた。 彼の呟きはもっともであった。 宇宙専用とはいえ、MSを6機まで収容可能という連盟でもかなり貴重な艦船だ。 通常、小隊に支給される艦船で3機なのだから、規模の違いを伺えるだろう。 「でもさー、それだけ期待が掛かってるって事じゃん?」 何も考えていないような声を出し、ケーコがそう返す。 彼女は通信席に座り、操作をおさらいしているようである。 「でもな、妹さんよ、我々の任務は上層部か...
  • 第十一話・震える空
    第十一話・震える空 【投稿日 2006/03/12】 第801小隊シリーズ 「結局兄貴はオギウエにお熱なわけね~。」 「はあ?何だよその言い方。」 「だってさ~、形見の渡しちゃったんでしょ~?」 ニヤニヤ笑いながら兄の方を見るケーコ。 「んー、あー、預けただけだって。」 ササハラは少し恥ずかしそうに妹から視線をそらす。 「はあ?なんでよ。」 「ん、大切に預かっといてって頼んであるんだ。  おまじないみたいなもん。もうオギウエさんが戦場に出てこないよう──。」 「ふーん。やっぱお熱なんじゃん。」 「あー、もういい。俺は行くよ。」 「あ、逃げんなよ~。」 笑いながら二人は食堂から出て行く。 ケーコは兄とした会話を思い出していた。 私、何にも出来なかった・・・。 オギウエを止めなけりゃいけなかったのに。 兄貴の気持ちわかっ...
  • 不機嫌
    不機嫌 【投稿日 2006/03/11】 カテゴリー-笹荻 管理人注 管理のため違うのをつけさせていただきました。何かあればメールください。 ふぃー、とネクタイを緩めながらコンビニの袋をぶら下げて、扉を開く。 何となくだがこの時、この扉を開け、部屋に入った時だけ、何時もの時間が流れている様に感じる。 「あ、こんちわ。」 「どもー。」 顔だけをこちらに向けて、言葉を投げ掛けてくる2人。 手元はカチカチとゲーム機のコントローラーを忙しなく操作しながら。 「あれ、笹原。久しぶりじゃん。」 ガサッと袋をテーブルの上に置きながら、近くにあるパイプ椅子を引いてくる。 座る瞬間にキィと軽やかな音を奏でるそれも、どこか気持ち良い。 「いやー、研修昨日で終わりまして。」 既に顔はテレビに向け、言葉だけをこちらに向け...
  • 『マル。』
    『マル。』 【投稿日 2006/09/09】 カテゴリー-笹荻  9月なかばの火曜日、笹原完士と荻上千佳は揃って軽井沢駅に降り立った。朝というより昼に近い時間だが、乾いた高い空から真夏とは表情の違う爽やかな日差しが高原の町に降りそそいでいる。 「到着ー。うわ、なんかもう涼しいね、こっち」 「そうですね、東京ですら早々と秋って感じになってましたけど、格段に違いますね。寒いくらいです」 「さて、時間もあんまりないし、気合い入れてぶらぶらしましょうか!」 「笹原さん……それ言ってることおかしいですから」  二人の記念日に、笹原の体が空いたのは偶然の産物だった。もともと時間も曜日もお構いなしの職場であったが、9月の初旬は年末進行のスケジュール調整を始める割と忙しい時期だ。  今回の幸運は笹原の担当ではない連載作品のアニメ化が決まり、出版社がその雑誌を上げて作品プッシュに...
  • 鬼上が来る!
    鬼上がくる! 【投稿日 2005/12/21】 カテゴリー-荻ちゅ関連 管理人注 この話を読む上で作者からの注が必須だと思ったので記入しときます テーマは荻上さんのトラウマ克服です。 なお、次のような前提条件で話を進めます。 ①合宿で笹原が告白し、笹荻付き合い始めてます ②時期的には秋の連休(どの連休かはあえて特定しません)直前から連休までの数日間です ③以前にどなたかが書いたSSの、笹原が荻上さんで抜いたことを全員の前でカミングアウトした設定をお借りしました ④あと東北弁には自信ないので、基本言語は標準語でお送りします 大講義室の片隅。 荻上さんの耳には講義の内容は殆ど入っていなかった。 その代わりに、先程から一枚の葉書を見つめていた。 昨日届いた往復葉書。 差出人は中学の同級生で、巻田君との仲を取り持った、あの坊主君(仮名、以...
  • Way to you
    Way to you 【投稿日 2007/09/27】 カテゴリー-斑目せつねえ 「うー、飲みすぎたぜ」  斑目晴信は深夜の住宅街を、ふらふらと歩いていた。  今日は同人誌即売会に顔を出したあと、高柳と朽木の3人で痛飲して帰ってきたところだ。 「だいたいヤナの奴なんであんなに酒強くなってんだ。朽木くんは30分でつぶれちまうし、よくよく思い返してみればオタトークっつうより奴の仕事の愚痴ばっか聞いてたぞ、俺」  飲み会を思い出しながらぶつぶつ言う。朽木は部室に行けば会えなくもないが、友人で同期の高柳とはリアルで会うチャンスは多くなく、たまに顔を見ると確実に深酒になるのが最近のパターンだった。 「まあいいや。結構収穫もあったし、これで当分夜間の予定にはことかかねえな、性的な意味で。ひへへへ」  酔いも手伝い、下品な独り言をつぶやきながら2ブロック先のコンビニを目指す。...
  • カテゴリー:現視研の日常
    カテゴリー 現視研の日常 笹原兄妹 大野VS朽木 女性向け同人における男達の考察 キミハイキノコルコトガデキルカ 残暑のひとコマ 新年サークル始動 現視研の秘密 疑惑の大野さん 会いたくて 会いたくて-おまけ- 決戦はコスプレ げんしけん近未来 ・・・いる!シリーズ 君という花 荻上さん最強伝説 せんこくげんしけん 高×笹 G 歪んだ愛 百合の花が咲く 転落人生 サークル棟の怪談 ラジヲのお時間 ミカンズのテーマ BLUE MONDAY トライアングル 僕ハココニイル 想い 未来予想図 げんしけんの一年前 チェーン ガンバレあたし! 妄想会長Vオギウエ 愛のエプロン あのひとのとなりに げんしけんオープンキャンパス 終わらない夏 先刻現視研ZZ 『勇者の祭典』 くじびきはぁと以下略会議 がんかけ 王様ゲ...
  • 30人いる!その15
    30人いる!その15 【投稿日 2007/10/21】 ・・・いる!シリーズ 「でもそれにしても、これだけケロロ小隊がでかいと、撮り方に工夫が要りますね」 浅田が口を開いた。 恵子「て言うと?」 まだ着ぐるみのマスクを被った状態の3人に、スッと近付いて隣に立つ浅田。 浅田「俺、有吉と身長同じぐらいですけど、この通り小隊の面々とあんまし変わりません」 浅田たちに注目する一同。 確かに身長170センチの浅田とケロン人たちの身長は、あまり変わらないように見える。 恵子「確かにそうだな」 浅田「ケロン人って設定上は人間の3分の1ぐらい(55,555センチ)です。まあそれを実写で完全に再現するのは無理ですけど、少なくとも人間より小さく見えないとまずいです」 恵子「じゃあどうしよう?」 浅田「まず基本的にケロン人と地球人のツーショットはなるべく避けることです...
  • 2月号予想・その五
    その五 笹荻怒りの鉄拳【投稿日 2005/12/03】 カテゴリー-2月号予想 物語は1月号の330P、大野さんの「何としても笹原さんに荻上さんを幸せにしてもらいます、絶対!!」の直後から始まる。 最初はハードなトラウマ話に引いていた恵子だったが、咲ちゃんの「他の女たちはお咎め無し?」という問いに対する荻上さんの答えを聞いたあたりから段々表情が険しくなってきた。 そして荻上さんが泣き出し、前述の大野さんの発言の直後、低い声を出した。 恵子「・・・せねえ」 咲「ん?どした?」 恵子「ぜってえ許せねえ!」 驚く咲ちゃんと大野さん。 荻上さんも泣き止む。 恵子「そりゃあたしゃこれまでいろいろハンパなことやってきたよ。だけど、いじめだけはぜってえやんなかった。あんなことやる奴あ、ぜってえ許せねえ!」 咲「あんたも昔何かあったの?」 恵子の表情の一瞬の変化...
  • 笹荻BADEND3
    笹荻BADEND3 【投稿日 2006/04/28】 笹荻BADEND 手を繋いだまま屋上へ続く階段を上る。 荻上の手は痛いくらいに笹原の手を強く握り締め、その手は汗ばんで震えている。 手だけではない。体中汗をかき、息は荒く、顔は青く、今にも倒れそうだ。 「大丈夫?やっぱりここに残る?」 その様子を見た笹原は心配そうに顔を覗き込みながら言ったが、 荻上は小さく「大丈夫です」と答えるだけだった。 後、少し、後少しで終わる。 明日からはまた平和な日々に戻るんだ。 だからこれ以上このことで、笹原に迷惑をかけたく無い。 「行きましょ。」 青ざめた顔のまま荻上はそう言って笹原の手を引く。 そんな荻上の様子に、酷く危ういものを感じながらも留める理由が無い笹原は 荻上に引かれるまま屋上に向かった。 ...
  • 妄想少年マダラメF91・1
    妄想少年マダラメF91・1 【投稿日 2006/03/25】 妄想少年マダラメF91 ……平成3年…… ……斑目晴信、10歳の晩夏…… 「妄想少年マダラメF91」 ……And I ve seen it before   And I ll see it again   Yes I ve seen it before   Just little bits of history repeating…… 【2005年9月24日13 15/秋葉原駅前】 秋葉原駅。電気街口から次々と、リュックを背負った暑苦しい男達の群れが吐き出されては、ラジオ会館や大通りの方へと消えて行く。 この日彼等は、有名エロゲメーカーの新作発売を目指して来ていた。発売日が急きょ数日伸び、異例の土曜日午後の発売となったのだ。 雑踏の中、何十人かは、そわそわといそいそ...
  • 事後
    事後 【投稿日 2006/02/26】 カテゴリー-笹荻 目が醒めた。見慣れない天井が視界に飛び込んでくる ズキッ・・・! 「うっ・・・」 右肩が痛い。ついでに言えば右腕にザリザリとしたものが乗っている。 痛みの方向に顔を向けると、笹原を腕枕に荻上がクゥークゥーと穏やかな寝息を立てながら寝ていた。 彼女は今、髪を下ろし、生まれたままの姿でいる(無論笹原もだが) --あぁ、そうか。オレ、ヤっちゃったんだな。 笹原は荻上との行為を思い返す。 とにかく夢中だった。 ヤるたびにどんどん自分ももちろんだが、荻上さんも良くなってきたらしく・・・ 5回目から先はもう覚えていない。いつの間にか寝入っていたようだ。 自分でもよくここまで攻めたものだと思う。 時計を探してみたが、暗くてよくわからない。だいぶ時間が過ぎているようだ。 日はもうすでに落ちてい...
  • 斑目の昼休み
    斑目の昼休み 【投稿日 2006/02/17】 カテゴリー-斑目せつねえ 管理人注 タイトルは管理用に勝手につけさせていただきました。 何かあればメールでお願いします。 気がつくとすでに時間は12時をまわっていた。いつも斑目は、げんしけんの部室で昼食をすませている。しかし、いつまでもげんしけんに依存 はしてはいけないと思い、今日は会社で食べることにした。 「お、斑目。今日はここで昼食を食べるのか」  会社の上司である重松の野太い声が聞える。会社一の体育会系である重松を斑目は苦手としていた。斑目は、「そうです」と、非常に小さな声で返事をする。 「斑目はいつも声が小さいな。そんなことじゃやっていけんぞ。それじゃ俺はラーメンでも食ってくるからな。」  重松は大きな笑い声をだしながら出ていった。気を取り直して斑目は鞄から弁当を取り出した。毎日のように食べているコン...
  • 30人いる!その5
    30人いる!その5 【投稿日 2007/08/15】 ・・・いる!シリーズ 第4章 笹原恵子の合宿 国松「岸野君、このビデオカメラってデジタルだよね?」 岸野「そうだよ。買った時で発売から3年ぐらいだから、当時としては新型の部類に入ると思うよ」 日垣「買ったのが3年前だから、6年前発売の品か。それにしちゃでか過ぎるんじゃ…」 岸野「そうか?昔、親戚の叔父さんがVHSのビデオのカメラ持ってたの見たことあるけど、あれに比べりゃかなりコンパクトになってるぞ」 国松「VHSって…」 日垣「そりゃあれは、カメラと別に小さいビデオデッキがある代物だからな…」 一同がカメラの大きさを話題にする中、別な観点から食い付いた者が居た。 「AG-DVX100じゃねえか、それ!」 大声を上げたのは浅田だった。 何時に無く目が輝いている。 国松「浅田君、知ってる...
  • 名前で呼ぶ日
    名前で呼ぶ日 【投稿日 2007/03/18】 カテゴリー-現視研の日常 『明日会える?』 昨日の夜受け取ったメールを大野は電車の中で見返していた。 田中は卒業制作に追われているにもかかわらず、大野のイベントにも付き合っていた。 さすがに期限前となり、ここ暫く、大野から距離を置き、メールのやり取りだけでお互いのモチベーションを保っていた。 そんな中、l久しぶりに田中に会える喜びで携帯を見る彼女の目はどこか嬉しそうであった。 田中のアパートの前に立ち、ベルを鳴らす、ガチャっと開いた扉から以前より髭が伸び、少し疲れた様子の田中の顔が覗いた。 大野は促されるまま部屋に入り、リビングのいつも座っている場所へ腰を下ろす。 部屋の中は几帳面な田中らしくなく、物で溢れかえっていた。 忙しくて、掃除できなかったのであろうと大野は考えた。 掃除を手伝って欲しくて...
  • げんしけんの謎
    げんしけんの謎 【投稿日 2005/10/13】 カテゴリー-他漫画・アニメパロ 第一幕 登場人物 笹原 斑目 咲 大野 荻上  舞台 部室 笹原・斑目「ちーす」 咲 「お前ら、遅いぞ。部室の年末大掃除終わっちまったぞ。」 斑目「悪い、悪い。で聞いたんだけど初代会長の遺物見つかったんだって?」 大野「そうなんですよ。咲さんたら『自分か来るまで開けるな』って言って・・・」 咲 「いや、だって盗聴テープとかカメラだったらまずいし・・・」 斑目「はっ?」 咲 「イヤイヤ、こっちの話・・・。ただのガラクタだったし・・・。」 笹原「何だったんですか?結局初代会長も謎の多い人でしたよね。」 咲 「これよ、これ」(机の上の石の破片を指差す) 笹原「何?これ」 咲 「いや、最初は民芸品の石の仮面でインテリアに使えると思って机に置いてたらさー。大野がドジってカ...
  • 第四回くじびき以下略
    第四回くじびき以下略 【投稿日 2006/11/01】 くじびきはぁと以下略会議 マ「え~、第四回くじびきはーとアンバランス、略してやっぱりくじアンよかった本会議~。」 ベ「今回はネ申回でしたね!」 マ「うおっ・・・と。なに興奮してんるンだよ。」 ベ「いやぁ、会長やっぱいいですね!今後、少しづつ心の中が見れたらいいなぁ!」 マ「このヤロウ・・・自分の好きキャラがあまり変わってないのをいい事に・・・。」 梟「そうか?会長もけっこう変わってると思うけどね。」 K「き、キリっとしてる感じが強いせいかな。前よりも強い女性な感じがするな・・・。」 ト「あー、そうですね。」 マ「しかしなんだ・・・あの「夢落ち」って・・・。」 ト「いやぁ。」 梟「コレで夢落ちだったら暴動が起こるぞ!?」 ト「でもありえそうじゃないですか?また最初から~みたいな。」 ベ...
  • 妄想少年マダラメF91・3
    妄想少年マダラメF91・3 【投稿日 2006/04/13】 妄想少年マダラメF91 ……Time Passed by.   You unpick the hairstyle and turn around.   Your how with a smile is also different now.   Far away. It grows up by “the magic at time”.   Fairy,Please do not become more beautiful than it.   I waiting for you, look into my eyes.…… 【1991年9月21日14 35/ファストフード店前】 「メーくんの買い物も付き合うよ」 「あー、いいよ別に」 そっけないメーに、ハルは、「ムムー? 女の子に何...
  • さくら、さく
    さくら、さく 【投稿日 2007/02/08】 カテゴリー-斑目せつねえ 「……あれ?斑目だけ?」 「ん、ああ。春日部さんが一番乗りだな」  現視研のドアを開けて顔を覗かせたのは春日部咲だった。斑目晴信は読んでいた同人誌から目を上げ、少し戸惑いながら質問に答えた。  先ほどのドタバタから1時間弱。壁の時計の短針も、もうずいぶんと下を向いていた。 「って高坂くんは?一緒に来るんだと思ってたけど」 「また会社から電話でさー。まあ30分で片付くって言ってたから先に来ちゃった」  卒業式の袴から普段着に着替えた咲は、斑目に説明しながらパイプ椅子を引き出して座る。 「大野とクッチーは?荻上はササヤンと一緒なんだろうけど」 「さっき田中から電話あって迎えに行ったよ、大野さん。朽木くんは居酒屋へ先乗り」  同人誌を閉じて言う。 「ちなみに恵子ちゃんも朽木くんと...
  • はぐれクッチー純情派
    はぐれクッチー純情派 【投稿日 2006/04/22】 カテゴリー-荻ちゅ関連 【ラテ欄】 容疑者は荻上さん? それぞれの15年戦争、今決着の時! 朽木刑事、北に南に日本列島縦断ループ!  作者注: 本作は、次のような前提条件で進行します。 ①舞台は笹荻成就から10年後、つまりリアルタイムで言うと9年後の世界です。 ②世界観は、以前書いた「11人いる!」に基づいています。(部室が屋上にある等) ③東北地方でのシーンが多いですが、東北弁は自信無いので基本言語は標準語です。 ④なお原作との関連性については、5月号現在までの状況を前提にしてますので、もし先に6月号のネタバレが届いていて、そこで5月号の時点で考えられなかったような事態(斑目と咲ちゃんが結ばれたとか)が起こっていたとしても、当局は一切関知しません。 軽井沢にほど近いハイウェイを...
  • サマー・エンド終
    サマー・エンド終 【投稿日 2006/04/25】 サマー・エンド ブルー・ベルベットのような青空が窓を彩る。 7月の晴天が、梅雨の終わりを告げていた。青いセロハンが空を覆う。 太陽が窓に貼られた美少女を真っ黒い影の中に隠している。 ブラウン管のテレビの頭を、ビデオデッキの背中をこんがりと焼いていた。 彼女たちはその刺すような日差しを避けて、部屋の奥に固まっている。 照り返しの光が部室の影を水の底からの軽視のように揺らめかせていた。 真っ白い腕をノースリーブから覗かせる荻上が向日葵のような笑顔を見せている。 「え~? このカプですかぁ? やっぱ大野先輩とは趣味が合わないすね。」 長い黒髪を暑苦しそうにたくし上げて、大野はその豊満な胸を張った。 「別にいいですよ。初めから荻上さんはそう言うと思ってましたから。」 恵子は机に重ねた両手の上に顎を...
  • 3月号予想・その七
    その七 地雷を踏んだらコニョニョチワー【投稿日 2006/01/05】 カテゴリー-3月号予想 クッチーは別荘周辺の森の中を彷徨っていた。 と言っても道に迷った訳ではない。 ヒップバッグの中には、周辺の地図とコンパスが入っている。 それも軍用のレンザティックコンパスだ。 彼は合宿直前、ランドナビゲーション(地図とコンパスで、現在地点や目標地点への方角や距離を正確に調べること)のやり方を一夜漬けながら一通りマスターしていた。 だから出鱈目に彷徨っていても、帰って来れる自信はあった。 彼の手には、相変わらずデジカメが握られていた。 念の為にヒップバッグには、予備のバッテリーやSDカードやカメラを入れていた。 さらに腰にはホルスター状の革ケースに入った、米軍払い下げの暗視スコープがあった。 すでに日は落ちたが、これがあれば夕暮れ程度の明るさで撮影でき...
  • ラジヲのお時間【師走】
    ラジヲのお時間【師走】【投稿日 2007/02/17】 ラジヲのお時間 注意:これは12月31日に成田山にてライブ録音されたものを     無編集でお送りしています。     所々お聞き苦しい点があるとは思いますが、ご了承ください。 ~喧騒がFI かなり騒がしい~ 「え~、どうも、於木野鳴雪デス。今回のラジオは・・・。」 「あははは~、荻上さんももっと飲みましょうよ~!!」 「あ~、もう酔っ払いうるさい!  …失礼いたしました。私達は今、成田山に来ています。  今回は年越しの風景を皆さんと・・・。」 「ぎゃはははは!!死ぬよ!流石に死ぬよ!!」 「あー、もう!…全く…本当なら先輩が仕切るはずだったのに・・・。」 「まぁ、しょうがないよね…。」 「えーと、そういうわけで今回はまともに話せるのが、  前メインパーソナリティのベ...
  • G
    G 【投稿日 2006/03/09】 カテゴリー-現視研の日常 「あ、前も言いましたけど自前っすよ、自前」 衝撃コスプレから半年、またしてもクッチー独りコスプレ大会を目撃してしまった。 夏休み明けのげんしけん部室は、気まずい空気に包まれていた。 しかしあえて空気を読まないクッチーは、むしろ大野にコスプレ語りをしている。 「やー、学祭のコスプレ大会?楽しみでアリマス!」 「私、新宿のショップで買っているんですが、大野会長は田中先輩の手作りで良いですよね」 「ワタクシも下、田中さんに直接頼んでみたいものですにゃ~。ははは」 「着たいもの優先で、どんな系統のが似合うかは二の次なんですが!」 大野は辟易してしまい、返事は返せないがスルーも仕切れずダメージを受けている。 コスプレにポリシーが有るので、やってることの相違には言いたいことは多々ある が...
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