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ASTRO BOY・鉄腕アトム -アトムハートの秘密- - (2011/05/26 (木) 06:51:20) の編集履歴(バックアップ)


ASTRO BOY・鉄腕アトム -アトムハートの秘密-

【あすとろぼおい てつわんあとむ あとむはあとのひみつ】

ジャンル アクション
対応機種 ゲームボーイアドバンス
発売元 セガ
開発元 トレジャー、ヒットメーカー
発売日 2003年12月18日
定価 4,980円

概要

  • 本作は一応、漫画や昭和のアニメではなく漫画設定のアトム誕生年記念で製作された2003年放映の『ASTRO BOY 鉄腕アトム』のゲーム化である。
    • 一応と書いた理由は後述。
    • アトムがアームキャノンを装備している点などはアストロ準拠だが、アストロアトムには搭載されていない尻マシンガンも使用可能な折衷版となっている。

キャラクター

タイトルこそ鉄腕アトムだが、その実「スーパー手塚大戦」と言っても差し支えない。 アトムやブラックジャック、火の鳥といった有名キャラクターからプライムローズなどのマイナーキャラクターまで総勢46名の手塚キャラクターが登場。

  • ちなみにアストロ版では快楽爆弾魔だった、あの七色いんこは「シャーロック・ホームスパン」名義で登場。アトムのアニメ版第2作で実際にホームスパン名義でゲスト出演しており、それが元ネタと思われる。 原作を知らない人も心配御無用。ゲーム内にキャラクター名鑑が収録されており、各キャラクターの登場作品や役割などが詳しく解説されている。各キャラの原作には色々と入手しづらい物が多いのでこれは非常にありがたい。クリア後にはさらに加筆される。

シナリオ

ストーリーはアニメ版の再現ではなく、様々なエピソードをクロスオーバーさせたオリジナルのもの。 ロボット暴走事件から始まり、古代王国へのタイムスリップ、ロボットと人間の対立など様々な事件に巻き込まれて行く。


アクション

アクションゲームメーカーとして数々の名作を生み出してきたトレジャー製だけあって完成度は高い。 操作のレスポンスが良く、パンチやビームによるテンポのいい攻撃と無敵で空を飛びまわれるダッシュ、小気味いい効果音が相まって爽快感は抜群。 特別目新しい要素は無いものの、動かしているだけで楽しいと思える出来である。 難易度は高めだが、「かんたん」モードでは特殊攻撃の初期ストック数が30・最大ストック数99と非常に多く、初心者ならばゴリ押しでも進める。 一方「むずかしい」ではストック数が3と大幅に制限され、プレイヤーのテクニックが試されるようになり、初心者から上級者まで楽しめる。 しかし難易度が「かんたん」と「むずかしい」の2種類で、中間に当たる難易度が無いこと、 敵の種類が少なく、拡大縮小でバリエーションを出そうとはしているもののマンネリ感は否めない等の欠点もある。 また、ラスボスには通用しないものの「かんたん」「むずかしい」共通でほぼ完全なマシンガンハメが存在するのが痛い。

  • アクション面ボス:パンチとマシンガンがレベル最大なら、(マシンガン→地上で通常パンチ1セット強)×n。
  • シューティング面ボス:レーザーとマシンガンがレベル最大なら、(マシンガン→マシンガンの効果が切れる直前までレーザー)×n
    • どれかのレベルが最大でなくとも、EXゲージ回復が消費に少し追い付かなくなるだけで半ハメにはなってしまう。

問題点

  • とにかく処理落ちが激しい。
    敵が多い場面などではゲームスピードが2分の1以下にまで低下するため、
    その点では快適でテンポの良いアクションとは言いがたい。

海外版

「Astroboy OmegaFactor」 の名で海外版も出ている。 海外版では以下のような変更点・追加要素があり、完全版とでも言うべき出来栄えである。

  • 英語、フランス語、イタリア語、オランダ語、スペイン語、日本語からなる6種類の言語モードを有している。
  • 日本語モードのシナリオテキストが一部変更されている。
  • 日本製のGBA、NDSにおいて問題無く動作する。
  • ザコキャラクターの種類が増えている。
  • ステージ構成、敵キャラクターの仕様が一部変更されている。
  • 難易度がEasy・Normal・Hardの3種類に分かれている。
  • ゲーム完全クリア時にステージ3-1・3-4を選択するとエミヤ治療になってしまうバグが直っている。
  • ボスキャラクターのライフゲージが表示される。
  • アトラス、ブラックジャックまわりのイベントが一部変更されている。
  • 隠れキャラとして、手塚キャラではないゾルゲール哲オリジナルキャラクター「えびいぬ君」が登場するが、これは不評である。

余談

  • 本作のプロデューサー、ゾルゲール哲(岡野哲)が書いた本作の仕様書のあまりの酷さは一部で有名(こちら)。開発担当のトレジャースタッフがアクション面の全面改訂を余儀なくされたそうだ。
    • ちなみに、ゾルゲ氏は「第二のアトムハート」を狙うべくニンテンドーDSで「ブラック・ジャック 火の鳥編」を開発したが空振りに終わっている。