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くにおくんの時代劇だよ全員集合 - (2010/08/01 (日) 03:29:04) の編集履歴(バックアップ)


くにおくんの時代劇だよ全員集合

【くにおくんのじだいげきだよぜんいんしゅうごう】

ジャンル アクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売・開発元 テクノスジャパン
発売日 1991年7月26日
定価 6,500円

概要

  • テクノスジャパンの人気作「くにおくんシリーズ」。見下ろし型2Dアクションで、敵を倒すとレベルが上がり、金で必殺技や装備で強化していくRPG要素もある。
  • 舞台は江戸時代日本。くにおくんシリーズに登場した様々な面々が敵味方とし、事件解決のために日本全国を歩いて周る。
  • 二人同時プレイが可能。コンフィグでNPC操作か2P操作か選択できる。
    • この際、双方の攻撃が干渉するか(殴り合えるか)どうかも選べる。

シリーズとの変更点

  • ボス登場までに倒さねばならないザコ数が10人と前前作「熱血物語」より多い(物語では4人)。
  • 画面内の出現可能武器数が行進曲では4つまでだったのに、3つまでに減っている。
  • 行進曲では軽いダメージを受けただけでは持っている武器を落とさなかったが、少しのダメージで落としてしまうように変更。
  • 体力が0になっても気力が体力に還元されて復活するため、体力気力ともに0にしなければとどめにならないという独特のシステム。
  • 26もの必殺技があり、レベルを上げる・店で買う事で覚えられる。

長所

  • アクション性が向上し、また難易度が緩和。
  • キャラクターの挙動は相変わらず多彩で、見ていて楽しいモーションが多い。
  • エンディングこそ二種類のみだが、倒した敵や選択肢、連れている仲間によってストーリーが分岐する。中には連れていかないと(腹いせで一時的に)敵に回る等のギャグを交えた寸劇も用意されており、全体的にシナリオが愉快で親しみやすい。
  • 作中に流れるBGMはその土地の民謡を模したアレンジが多く、それぞれの雰囲気を美麗に演出しており人気高い。
  • 一つの地方に一つ以上『なぞのみせ』と言う店が隠されており、散策や隠し要素の発見も楽しみの一つ。
    • 解りやすい洞窟の中から、断崖をおりて走り続けたり、一見唯の画面端にしか見えない場所を降りていく等隠され方は多彩。
  • 成長システムが経験値によるレベルアップ方式でステータスの割り振りも自由に設定でき、思い通りの成長をさせることが出来る。
  • コンフィグ要素が多い。
    • 選べる難易度。下げれば死ぬ方が難しい程下がるが、上げると最初のボスに到達する事すら容易ではないところまで上昇する。
    • 上記二人同時プレイ時のNPC/プレイヤー切り替えから殴り合いまで選択可能。さらにはNPCの志向性まで指定できる。
    • 水流の流れすら操作可能。限界まで調整すると別世界が広がる。
  • オブジェクトがコミカルで、石や岩はもとより、桶や、なんと荷車まで武器として使用できる。

短所

  • 一部マップの地域境界が複雑に入り組んでいて分かりにくい地方がある。
  • 作中に説明が無く、実際に買って装備してみないとわからないアイテムがある。中には装備しても具体的な効果のわからない物や、特定の地形の影響を無効化するなどの追加効果のある装備品も(もちろん説明は無い)。
  • 戦闘バランスがやや不安定で、戦法がワンパターンになりやすい。
    • レベルアップ等による攻撃力の上昇や、特定の技や条件が重なると、敵が吹っ飛んで画面外にまで転がっていってしまう事がままある。追いかけて自分も画面外に出てしまえばエリアチェンジ(その戦闘は無効)となるため、敵が戻ってくるまで待たねばならない。しかもザコ敵はダウンからの復帰が遅い。
    • ダメージ数値が大雑把。かつ気力システムにより3桁ダメージを叩き込もうと体力0で持ちこたえてしまう。
    • 逆に、ダウン中は直接気力にダメージを与えるため、ダウン中に連続ヒットする技(ダウン専用追撃技も含む)が異常に強力となり、ザコ敵はどれだけレベル差があろうが一度ダウンさせればそのまま即死に、ボスも数回繰り返せばあっさり倒せてしまう(主な死亡原因として同様の戦法を敵も行う)。
    • 防御というコマンドがあり、ステータスにも防御の出しやすさが能力値として存在するが、非常に出しにくく死にステータスになっている。攻撃コマンドが防御に変化する仕組みだが、攻撃をキャンセルして防御に移行できないのと、防御のタイミングを与えない即当たり判定必殺技が多いため。
    • 重力が軽くてキャラがふわふわ飛ぶ。特に敵のジャンプ攻撃は全部頭上で空振りするので萎える。
    • ドスなどの持ち込み系の武器は既存のフィールド武器を一旦画面外に捨てないと敵が持ってきてくれない。弥五郎(五代)などのドスを使った必殺技を持つ敵もドスがなくて必殺技が使えないということがしょっちゅうで、まったく手応えがない。
    • どんなに武器投げの威力を上げても武器投げで一撃で敵が吹っ飛ばず、屈むだけ。「わーぷしゅーと」でも同様。
  • 全員集合と銘打っているが、冷峰四天王の木下が登場しない。また、前作「行進曲」初登場のキャラで時代劇にも登場してるキャラはごく一部のみ。主人公くにおの所属する熱血高校チームのキャラはおらず、りき所属の花園高校チームからは一人だけ。行進曲で追加された必殺技もほとんど採用されていない。
    • 行進曲で「マッハチョップ」を使うようになった小林、「ためパンチ」を使うようになった西村は別の技に差し替えられ、「爆魔龍神脚」「天殺龍神拳」も使えるようになったダブルドラゴンも物語時代と同様の「旋風脚」一つに減らされている。なぜここまで名作「行進曲」を無視した内容にしたのか謎。というか、ほとんど「物語」の流用。
  • 説明書記載のボス使用必殺技が実際のゲームでは異なるキャラが存在する。そもそも記載と能力値が違うのが難。
  • NPCの相方は画面外に出るといちいちプレイヤーの側まで戻ってくる。NPCは鬱陶しいことが多いが外すことが出来ない。
  • 難易度の「やさしい」と「ちょやさ」が内部数値的に違いが無い。

総評

 多彩な必殺技と異様にしぶとい敵、数の多い雑魚等を相手と、ひたすら戦い続ける事がポイントになっている。独特なベルトスクロールアクションであったくにおくんシリーズの中でも、かなり大胆かつ大味な立ち回りが容認される本作は、攻略していて楽しいと言うよりも、触っていて楽しいゲームとなっている。

移植

  • FC版発売二年後の1993年12月22日、GBでも発売。通信機能による2P協力・対戦も搭載されている。
  • GBAの『熱血コレクション3』にも移植されている。変更点は特に無いが、セーブ機能が無いにも関わらずきろく画面が存在する謎仕様。
    • コスト減のためにセーブ可能な基板すらケチったのだろうか?
  • 他には携帯アプリゲームにも移植されているがこちらは色々と追加要素が施されている。
  • 純正移植はWiiバーチャルコンソールで配信されているもののみ。

余談

  • せってい画面でセレクトを押す事で名前変更できる裏技がある。さらにこの名前変更で「こがねむし」と入力すると大金所持・マップ画面でカーソル操作して移動する事が出来るアイテム所持・全裏技を習得済みになる。
    • 裏技でのみ「まっはすいんぐ」と言う必殺技が使用可能になる。高速でジャイアントスイングを決める技で、広範囲の敵をなぎ倒せるが味方も巻き込む上、ジャイアントスイング中の敵にダメージは殆ど行かないので実用性は無い。が、見ていてなんか楽しい。
  • 金助が一旦仲間から外れた後戻ってきた時にステータス割り振りがバグってしまい、めちゃくちゃ高い値を設定できるようなり一瞬でMAXまで成長できるようになってしまう。