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ファイアーエムブレム 烈火の剣 - (2012/11/15 (木) 02:59:56) のソース

*ファイアーエムブレム 烈火の剣 
【ふぁいあーえむぶれむ れっかのけん】
|ジャンル|シミュレーションRPG|&amazon(B00008IDLR)[[高解像度で見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=200&file=fea.JPG]] [[裏を見る>http://www23.atwiki.jp/ggmatome?cmd=upload&act=open&pageid=200&file=feb.JPG]]&br()※)ぼったくり業者に注意!|
|対応機種|ゲームボーイアドバンス|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|インテリジェントシステムズ|~|
|発売日|2003年4月25日|~|
|定価|5,040円(税込)|~|
|>|>|CENTER:''[[ファイアーエムブレムシリーズ関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/333.html]]''|

**概要
前作『[[封印の剣>ファイアーエムブレム 封印の剣]]』より20数年前を舞台としており、前作キャラや縁ある人物が登場するなど前作のファンには嬉しいストーリー。~
システム、グラフィック共に前作の流用だが、ゲームバランスが絶妙に調整されている。~
シリーズで初めて海外で発売された。

**評価点
-前作の勝利条件が『敵拠点の制圧』のみだったのに対し『敵の全滅』、『特定人物の護衛』、『拠点防衛』等を追加。

-ストーリーは二部構成仕立て、分岐や外伝章も多く、ボリュームは多い。
--一部はチュートリアル的な役割も持っているため、それが煩わしい人は二周目からは二部から始めることもできる。また二部から始めないと出ない隠し要素もある。
--チュートリアルでの育成が本編に反映されるため、低リスクで育てる楽しさを味わえる。
---チュートリアルでも二周目以降はハードモードが出現。行動制限が無くなり自由にプレイできるようになる。

-そのチュートリアルにもれっきとしたストーリーがあるため、全部あわせれば計40章以上のボリュームとGBAのゲームしてはかなり大ボリューム。
--しかもさくさく進むためその長さはまったく感じない。

-オートセーブシステム、Rボタンによるヘルプ機能など充実したサポート周り。
--設定オプションの項目も大変充実しており、設定次第では''SFC時代のFEとまったく変わらない遊び方が出来る''。

-支援会話も発生条件が緩くなっただけでなく、肝心の中身もボリュームアップ。非常にテンポがよく、範囲もギャグからシリアスまで幅広い。
--しかし支援会話をすることによって発生する支援効果については、前作ほどではないもののゲームバランスが崩壊するほど強すぎるため、賛否両論である(後述)。
--前作からパワーアップした要素の一つとして、主人公以外にも支援によって後日談が変わるようになった。キャラのファンにとっても嬉しい仕様であり、以降のシリーズではこの後日談の仕様が当たり前に。

-クリア後に前作では無かった支援会話再生、戦績履歴が閲覧可能に。
--これにより全ての支援会話を埋める一種のやりこみ要素が生まれた。
--更にはもう一人の主人公「ヘクトル編」の追加、おなじみのハードモード、クリア回数に応じた隠しエンディング(コンビニ連動を使用すれば一周目から見られる)など様々な面で前作から大幅にパワーアップしている。

-サウンドルームでは前作の曲のアレンジバージョンが数曲聴ける(条件あり。また、ストーリー上でもアレンジされ使われている前作曲はある)など前作ファンにも嬉しい要素も。
--戦闘曲は通常戦闘からボス戦などたくさんあるのだが、そのどれもが高い評価を得ている。
---特に通常戦闘曲の評価はとても印象に残りやすいと大変高く、スマブラXで伊藤賢治氏がその曲のアレンジをしているほど。

-貴重品を持った敵や宝箱が各ステージに配置され、盗賊の活躍が増えた。
--その分、仲間になる盗賊や鍵の使用回数が減少し、クラスチェンジで技能が失われてしまうなど、運用がより重要になった。
--そしてその盗賊のクラスチェンジに必要なアイテムが高額化。これも運用の重要さに一役買っている。

-輸送隊はテントを防衛する事で成長するようになり、攻撃一辺倒ではないゲーム性になった。
--しかもいくらか成長させると移動できるようにもなり、''死んでも復活する''ため囮としての運用も出来るようになった。

-「占い師」の登場により、これまでノーヒントだったイベント発生条件が分かるようになって初心者にも優しい仕様に。ただしそれを知るためにはお金が必要。

-イベントで一枚絵が挿入される。またシリーズの中でも顔グラフィックの品質が高い。
--本作はシリーズの中でもとりわけ美形キャラが多いという特徴があるが、従来のような童顔や細面の美形ばかりでなくハリウッド俳優のようなワイルドな無精髭を蓄えていたり、中性的なビジュアル系など年齢の高いキャラもファッション性の高い描き分けがされるようになり、また従来少年として描かれる事の多かった主人公キャラも青年といった風貌に描かれ、年齢以上に幼く見えるキャラクターデザインなどは少なくなってきた。
--さらに今作は敵組織である黒い牙に焦点を当てた展開が多く、従来ぞんざいに扱われがちだった敵サイドのキャラクターにも力が入っており、[[最後まで仲間にならないソードマスターのロイドが公式人気投票7位に入る>http://www.nintendo.co.jp/n08/ae7j/k_tohyo/07loyd.html]]などその能力の高さとも合わせ印象的なキャラクターを多く生み出す事になった。
--無論前作『封印の剣』のキャラクターも若い姿で登場する。中には前作をやっているとそのギャップに驚くだろう容姿と性格のキャラクターもおり、「なぜあのような性格のキャラクターが封印の剣でこうなってしまったのか」といった考察が面白い。これについては断片的ではあるが伏線も張られている。

-マップはどれも初心者に優しい構成でありながら、ハードモードになると様相が一変してかなりの難関になるなど、作りこみも従来のFE同様この上ないほどなされている。

-全体的に武器の命中を上げたことにより、封印の剣で問題になっていた避けゲー化の問題が解決された。
--同時に武器の三すくみも強化され、相性をより警戒する形となった。
--しかし難しいと思った人のための救済措置ももちろんあり、全体的な難易度は下がっているため初心者でも安心。
--その救済措置が強すぎるとの声も(後述)。

-前作に引き続き、育てたユニット同士で戦わせることが出来る通信闘技場も搭載。
//--これにより、育成の楽しみは更に強くなっていてかなり好評。 
//封印の時点で既にあった機能なので一部修正&CO。

-専用アニメーションを多数追加。敵ユニットにも用意されている。

**賛否両論点
-シリーズの中でも異色なストーリー。もともとファンタジー世界の話ではあるが、よりファンタジックになったと言える。
--まず、この作品の中で戦争は''起きていない。''これより20年後の「封印の剣」にて戦いが起きているので、今作の主人公達は暗躍している組織と歴史の裏で戦っていたこととなっている。
--そのためか従来と比較して戦争の重さなどが薄れているので、従来ファンからは「物足りない」「ストーリーがFEじゃない」と言われることもしばしば。
--ただストーリーそのものは評価されている。急ぎ気味にエレブ大陸全土を駆け抜けた前作『封印』に比べ、今作では西方三島やサカ地方の大半が登場しない分じっくり安定した展開になっている。また後の『[[暁の女神>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/448.html]]』などとは違い、前作をやっていなくても十分に理解できる・楽しめるものとなっている(こっちが前作の過去の話ということもあるが)。

**問題点 
-軍師を設定できるがほぼ無意味である(軍師と同じ属性のユニットの命中と回避が上昇するのみ)。
--リン編はチュートリアル的な要素を含んでいるため、そこそこストーリーに関わってくるが、エリウッド・ヘクトル編からは時々話しかけられるだけで基本空気。設定しないことも可能。(ただ、設定しないと見られないエンディングがある)
--誕生日で決定される軍師の属性によって、同属性のキャラクターの支援がかなり上がり、回避などのパラメーターがキャラクターの支援込みで更に底上げされる。
--設定することによるデメリットは無い。

-リン編のチュートリアルはあまりにも丁寧なのに一周目では''強制的''に見せられる。
--ハードモードならチュートリアルを見なくてすむのだが、そのハードモードもリン編スキップの仕様も一周クリアしないと現れないため、FEに慣れ親しんだ昔からのファンにはとりわけ不評だった。
--前作「封印の剣」のクリアデータを連動させるとリン編を飛ばしていきなりエリウッド編から始められる・・・のだが、リン編をプレイしないとエリウッド編のストーリーの理解に支障が生じてしまう。

-誤字・脱字だらけである。
--単なる似た漢字の変換間違いから「こそどろ」→「ころどろ」などのオイオイという間違いまで。

-進行不可能な致命的バグはないものの細かいバグが多数存在。
--セリフを言うキャラが間違っていたり、一定の条件下でのフリーズバグなど本当に多い(開発期間が短いせいもあるかもしれない)。
//---開発期間の短さを象徴するかのようにデバッグモード内には''「もうだめぽ」''の文字が。これは次に出た聖魔の光石にもあるためいかにきつい製作環境であったかが分かる。
//ソースがないのでCO。
--日本版では最終章でもらえるそれぞれの主人公の専用武器での専用モーションがリンのみ見ることが出来ない。
---これはリンの専用モーションがミスでもう一人の主人公の専用武器「デュランダル」に割り振られていたため。北米版では見ることが出来る。
--あることをすると、''敵軍を操作できてしまうバグ''を発生させる事ができてしまう。
---持ち物を交換させたり、''敵将を玉座からどかして制圧''等、もう''やりたい放題''。
---続編では当然削除…と思いきや、特定のマップで可能になってしまっている。

-前作にあったトライアルマップが無くなっている。
--前作「封印の剣」ではクリアを重ねることによって、重要な敵として登場したユニットや劇中に登場したが戦闘に参加しなかったユニットがトライアルマップで使用できた。今作にも魅力的な敵ユニットやNPCユニットが登場したためにトライアルマップが搭載されていないのは残念がられている。

-編成画面で武器を買えなくなったため、買い置きを忘れると最悪詰む可能性がある。
--意図的な仕様であり、ゲーム内でも警告される。

-サブタイトルになっているエリウッド専用武器の「『烈火の剣』デュランダル(大剣)」が扱いづらい。
--かなりの重量のくせにエリウッドは体格が高くないため、結果1回しか攻撃できず総合攻撃力が低くなり使い勝手が悪い(使えるようになるマップの敵が精鋭ぞろいというのも理由にはなるが)。挙句、残りマップは最終話のみ(2マップ構成でしかもその内後半は事実上ラスボスのみ)といった時点で手に入るので全く使われないことも。

-闇魔法「ルナ」の性能が極悪。
--威力0の代わりに、命中95で敵の”魔防を無視”する上に必殺20がついているチート魔法。これさえあればラスボスですら1ターンキルが可能になってしまうほど。
--ハードモードではこれを所持した下級闇魔導士が多数登場する。これは極端な回避ゲーにならない程度に難易度にメリハリをつけるための意図的な調整であると思われる。事実、必殺率は特定のアイテムを持っていれば0にできるため完全な運ゲーにはならない。
--しかしさすがにこれはまずいとスタッフも思ったのか、続編では命中率が50%まで大幅に低下している。

-また支援会話の内容はより深くなったものの、戦略にかかわる支援効果が強すぎる(それでも前作よりはマシ)。
--支援を組んだユニットは大抵回避と必殺回避(被必殺率低下)と必殺率上昇が得られるのだが、その値が支援レベルが上がるごとにあまりにも強くなりすぎる。これにより避けゲーは今作でも十分起こる。
---また、全体的に敵の幸運が低いことからか必殺率上昇が強く目立っている。最大まで支援を組ませると''ごく当たり前のように普通の武器でキル系並の必殺率が発生する。''
---支援会話とセットなため支援しなければいいということが出来ないのも困ったところ。
---一応初心者への配慮とはいえるのだがいくらなんでもこれは強すぎる。

-終盤、''死んだハズのあるキャラがあっさり復活''してしまう。
--TVCMでは「''失った仲間には二度と会えない''」と言い張っているので、このキャッチコピーは''嘘''になってしまっている。FEは死んだキャラは二度と生き返らないシビアさを売りにしていた側面もあるので、この辺りだけは好みが分かれてしまうだろう。
---ただし、条件、手段共に厳しいが初代作から復活させる手段は存在していたことを忘れてはならない(本作での演出もそれらと同等に難しいものであることを伺わせている)。ちなみに聖戦の系譜でも隠し要素として、とある重要人物の蘇生が行われている。
---ちなみに上記の問題を差し置いても本作は前作と比べ「システム上キャラロストするが設定上死なないキャラ」は割といる。前作に(から)続投するキャラや、やはり前作に登場するある兄妹の両親(本作の時点でまだ子供が生まれていないので設定上死ねない)、そして本作での重要人物(上述の問題人物も死亡するイベントまではここに含まれる)などがこれにあたる。
---次回作にいてもいなくてもいいキャラ(片親は他のキャラでも可)がちゃんとこの作品内で使い捨てきれてないのが問題。

-DSステーション限定アイテムの配布。
--しかし、アクセス数が少なかった為2回で終わる。
--これの完全版が、北米版『マリオカート ダブルダッシュ!!』のボーナスディスクで簡単に取れるが、北米版『烈火の剣』のソフトでしか出来ない。

-輸送隊が撃破された際のデメリットが「出撃させなかった時と同じ扱いになる」というもの
--したがって、出撃させるかどうかの選択肢は完全に無意味。

-演出に難有り。
--マップ開始→敵将が自軍の目の前まで走ってやってくる→ひとくさり会話→高速でそそくさと帰ってゆく敵将、の流れが基本。ほとんどギャグである。
--当時の雑誌インタビューによると本作では「満足のゆく演出ができた」らしい。おそらくは一枚絵の事なのだろうが。

-プレイヤーが軍師との触れ込みだが、実際には別に参加する占い師や笛吹きが作戦立案を担当している。
--任意かつ有料ではある。救済措置としてはありか。
--しかし、かの諸葛孔明はじめ、現実における軍師の多くが占術に重きをおいていたことを思うとなお複雑ではあるが。怪我の功名的なリアルとも言えるか。

**余談
-今作の主人公の1人であるヘクトルのキャラが受けたためか、DS版リメイクの暗黒竜と光の剣を除いて後継作品のメインの男主人公はマルスのような品行方正な王子系ではなく、ワイルドなヘクトルタイプが主流となっている。そしてそのどれもが高い人気を得ている。

-前作で交わされたやりとりによると、ヘクトルには「オルン」という従弟がいたらしいのだが、本作ではチラリとも(名前はおろかそれを臭わす描写すら)出てこない。
--ヘクトルが本作でもサブキャラ相当なら妥当だったが、仮にも主役(の一人)の血縁者が話題にも上らないとは。

-公式設定資料集『ファイアーエムブレムキャラクターズ 封印の剣&烈火の剣』は、地方の本屋では「売れない」と言う理由で予約しないと入荷しない程の扱いになってしまった。
--現在はプレミア価格だがそのメインであるキャラクター紹介のほとんどがネットに違法流出してしまっている。
--更に、この作品と前作込みで以降のFE作品で公式設定資料集は2010年6月30日に発売の小学館「20th Anniversary ファイアーエムブレム大全」の間、出ていない。

-光文社から烈火の剣の4コマ漫画が発売する予定だったが、途中で発売中止になった。

-今作品では26万5286本から約29万本売り上げたという記述がウィキペディアに記載されているが削除された。現在26万5286本の要出典のコールが出されている。
--本Wikiでも同様だが、証拠もなく書きこむのは良くない行為である。具体的な数字などを書くならば出典を明らかにすることを心がけよう。
//Wikipediaのあの記述とそれを書いた人間が信用できないだけであって、任天堂やISが○○万本売りましたって証拠もなく言ってる訳じゃないんだから『詐称』っていう表現は明らかにおかしい。同様の表現が存在した他の記事も直しました。

-ある女密偵のクラスが[[公式では盗賊>http://www.nintendo.co.jp/fe/fe_museum/rekka/character/character08.html]]だが[[実際はアサシン>http://www.pegasusknight.com/mb/fe7/et_bugs.html#IDX19]]だという疑惑がある。

-CMに平井堅のLIFE is…、まだデビューしたての堀北真希が起用されている。現在は本人的に無かったことにされている。
--ちなみに公式サイトでは、[[2011年現在も(当時の)堀北真希のPC用壁紙が配布されている。>http://www.nintendo.co.jp/n08/ae7j/etc/index.html]]