涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「『ユキのえほん』」で検索した結果
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SS企画『冬』用・感想所
...るっていう感じだけど『ユキのえほん』も捨てがたい優柔不断な俺にはどちらかを決めるなんて出来ない( _ ) -- 名無しさん (2007-02-06 01 31 08) クリスマスの少女のEDはゆずおだのクリスマスの約束がぴったりじゃない? -- 名無しさん (2007-02-06 17 32 14) 冬企画も終わりかな?今回は出展数や内容から上質なコース料理の様な感覚で楽しめました。まあ、どれが前菜でメインディッシュだったかは敢えて言わないけどね。食後用にコーヒーも出たしw参加された作者の皆さん、本当にお疲れ様でした。-- 名無しさん (2007-02-07 03 22 34) クリスマスの少女....GJ.... -- 名無しさん (2007-02-18 23 53 00) クリスマスの少女・・・・切ないね -- 名無しさん (2007-02-19 12 ...
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魔法少女フェアリーユキ・前編
それはある日曜日のこと。 特に何の予定も無い貴重なその休日を、僕は一人のんびり自室で過ごしていた。 何時も何時も涼宮さんに振り回されたり『機関』の用事に振り回されたりしているせいだからか、たまにこうして休みがあると、どこかへ出かけるよりも一人でのんびりしていたくなる。 適当な時間に目を覚まし適当に朝食を済ませた僕は、一人テレビの前に向かっていた。別に見たい番組が有るわけでもないので、適当にチャンネルを回すだけだ。 何か面白いものが有れば良いかもなあと思っている程度なので、テレビ欄さえチェックしていない。 そんな風に何十秒毎かにチャンネルを変えていた僕は、とある番組のところで手を止めた。 「……ユキ」 それは『魔法少女フェアリーユキ』というタイトルの、子供向けらしい朝のアニメ番組だった。こんな年齢不相応とも言える番組に目を吸い寄せられてしまったのは、そのタイトルがちょうど画面...
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魔法少女フェアリーユキ・後編
「ふっふっふっふ。ユキ。今日こそこの町内はわが手中に落ちるのだ」 ひゃっひゃっひゃと笑いながら、悪役の彼女は一歩、また一歩と歩みを進める。 「わたしは、負けない」 ユキがキッと表情を引きしめて、にじり寄る長髪の魔女に対峙した。 「はいっ! カット!」 ポンポンと、監督がメガホンを叩いて合図をする。 「有希! とってもいい演技だったわ! これは本当に、文化祭でのみくるちゃんの立場も危ういわねぇ」 半目で流し目を送る監督に、去年はカメラを向けられる側だった朝比奈さんがわずかに震えた。 「えっ。えぇぇ~っ」 朝比奈さんはしょんぼりしてうつむいた。……あれ。残念なのかな。あれだけやりづらそ うに戦うウェイトレスをしていたのに。 「鶴屋さんも急に呼んじゃってごめんねっ! 去年に引き続き素晴らしい助演女優っぷりよ!」 親指を立てる涼宮さんに、黒服魔女姿の先輩。鶴屋さんは、 「いやいやっ!...
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ユキキス
ユキキス 第一章
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涼宮ハルヒの遡及ⅩⅢ
涼宮ハルヒの遡及ⅩⅢ 何か、とてつもなく面白い夢を見た気がした月曜日の朝。 ただ、それが何かをどうしても思い出せないまま、いつものように強制ハイキングコースを踏破し、休日明けの気だるさを感じながら、教室へと入った途端、 「ほら見てキョン! 一気に下書きまでだけど最後まで書きあげたわ!」 赤道直下の真夏の笑顔でハルヒは俺に三十枚はあろうかというA4用紙を突き付けてきた。 「てーと、一昨日言ってたアレか?」 「うん。なんかその日の晩、バンバンアイディアが出ちゃって昨日一日、これに費やしてたのよ。でもまあ、こういうのも悪くないわ。自分の想像が瞬時にそこに現れるんだから」 なるほどな。 俺が一昨日、何気に呟いたクリエイターの話にハルヒが乗った訳だが、それにしてもここまでやるとはね。いやマジで恐れ入ったよ。 相変わらずとんでもないバイタリティだ。 …… …… …… 何だ? ...
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涙
高校2年の新学期、クラス替えをしにも関わらず相変わらずに私の前の席にはキョンが居る。 最近、あたしってキョンのことが好き…?ってことに気付いてしまった。 こんなこと口が裂けても誰にもいえないけどね。 でも、キョンももしかしたらあたしのこと好きなんじゃないかなって思うこともある。 なんて思い違いかも知れないけどね、あー!やめやめ!こんなバカバカしいこと考えるもんじゃないわ! あたしは自分の顔が熱くなってくるのを感じて机にうつ伏せた。 新学期初日からSOS団は集まる、あたしも少し遅れて部室へと向かった。 部室にはもう誰かが来ているらしく中から声が聞こえる キョン「ちがいますよ!こことここを押さえるんですよ」 みくる「えぇ~?こうですかぁ~?」 どうやらキョンがみくるちゃんにギターを教えてるらしい。 あたしは勢いよく扉を開けた、案の定2人くっついて1つのギターでくっついて教えてる…。 「み...
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ユキは好き?
その日は今年一番の寒波が到来しているとかで、学校創立以来の古さを誇る旧館、つま りSOS団が間借りしている文芸部の部室は、電気ストーブの弱々しい熱風では太刀打ち できないほどの寒さに覆われていた。 朝比奈さんが淹れてくれたお茶も、すぐに冷めてしうほどの寒さ。窓の外を見れば、雪 こそ降っていないものの、分厚い雲に覆われている。 そんな日に限って、今日は特にやることがない。平和と言えば平和な、暇を持て余 して行くところもない学生が、部室でぼんやりしている風景が広がっていた。 「どうかしましたか?」 窓の外に目を向けていたキョンに、チェスの対戦相手をしていた古泉一樹が声をかけた。 「いんや、そろそろ降ってきそうだなと思ってな」 チェス盤に視線を戻し、ルークをE-5に移動。今度は古泉が長考に入り、それを見計ら ってお茶に手を伸ばす。部室に入ってきたときに朝比奈みくるに煎れてもらったが、すっ...
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魔法少女フェアリーユキ
魔法少女フェアリーユキ(合作) ・前編(◆Gzo5DAjIoE) ・後編(◆Etq65eJh4c)
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大岡裁き
「…やれやれだな…」 今日返って来たテスト。 散々な結果だった。 最近はハルヒに振り回されっぱなしだったからな。 この結果もしょうがないと言えばしょうがないんだが。 …あまりにもアレだった。 ガチャ 「長門、お前一人か?」 俺が部室の扉を開けた時、長門は一人でいつものように本を読んでいた。 この部屋の名前を言ってみろ、おっけージャギ、そう。文芸部室。 「………コクン」 長門は静かに頷いた。 「今は何を読んでるんだ?」 俺が長机にカバンを置きながら言うと、長門からはファンタジーな答えが返って来た。 「…チャート式、基礎からの数学Ⅲ+C」 …は? 今、なんつった? 俺の耳がロバで無ければ、今、長門は明らかに参考書くさい名前を言ったんだが。 「えーと、だな。…面白いのか?」 「…あんまり」 だろうな。 つーか、読む前に気付けよ。 「…な...
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Black Lily・プロローグ
あまりに突然の出来事だった。 「えー、本日づけでうちのクラスに転入してきた、長門由梨くんだ」 第二学年、年末。 その出来事は俺たちSOS団に静かな非日常をもたらし、短い間で記憶に残ることとなる。 ――Black Lily―― 師走だった。それはもう師匠も弟子も魔法使いも戦士もバタバタに立て込んだ師走だった。 夏を境にして、非日常と呼べる出来事は徐々に小康状態となり、代わりにハルヒがこれまでのどの学期より精力的にイベントや学外活動をおっぱじめたので、これまでよりずっと忙しかったと言っても間違いじゃないし、正直に言えば俺はそれらを楽しんでいた。 『敵』の連中は夏の一件で懲りたのか何なのか、三ヶ月近くほとんど音沙汰がなく、古泉も長門も朝比奈さんも、俺の見る限り今までで一番普通の高校生生活を送っているようだった。 「みくるちゃん! はいポーズ! もっと笑って!」 ...
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缶コーヒー、ふたつ6
♪ttt・・・ttt・・・ttt・・・ 耳馴染みの無いアラームが遠くから聴こえる・・・ 朝・・・か? 少しづつ目を開けると、霞む視界に見慣れない天井が浮かびあがった。・・・何処だ?・・・ここは。 とにかく、起きよう・・・・。 俺は、少しだけ体を起こして辺りを見回した。そして、ここが自分の部屋ではない事を把握する。 さて、どうしたものかな・・・。 「ん・・・、キョン?おはよう・・・!」 ・・・!!!ハルヒ!? 俺の隣にハルヒが居る!!?何故だ!?そうだ・・・昨日!昨日の夜・・・っ! 思い出したっ! 帰宅後、鞄の中に提出期限間近の課題に使っていたノートが無い事に気付いた俺は、度々俺の鞄を勝手に開けてCDやら雑誌を持っていくハルヒに、心当たりが無いか電話をした。 で、案の定ノートはハルヒが持っていた!まあ大方、雑誌か何かを持ってく時に紛れちまったんだろうが。 そして・・・ノートを取...
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涼宮ハルヒの抹消 一章
翌朝、俺はいつものように妹の強烈なボディーアタックを食らって目を覚ますという一部の人間にはうらやましがられそうな目覚めを演じた。しかしもちろん俺が自分をうらやむわけもなく、感慨もへったくれもないような目覚めでありよってまったく爽快な気分はしない。 爽快な気分がしないと言えば我が家の飼い猫シャミセンも完全にだらけモードで床に寝そべっている。夏の暑さにすっかり気怠くなったのだろう。 どうしてやろうかとシャミセンを見て思案する俺だったが、俺が起こしてやる前に妹によって抱きかかえられ、反抗の意思表示も軽く無視されて妹の『ごはんのうた(新バージョン)』とともに階下へと連行されていった。 朝起きたら世界が変わっていた――とかいう冗談みたいな事態になるのは絶対に避けたいものの、ならばそれをどう回避するかという問題であり、もしかすると俺は避けるよりも変わった世界を元に戻すほうが素質がある...
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凉宮ハルヒの痩身@コーヒーふたつ
11月も後半になると、さすがに冷え込む。 普段はそれほどお風呂に時間をかけないアタシでも、さすがにこう冷えると少しだけ長風呂になる。 でもね、よく「私、お風呂は1時間くらい入ってるの」なんてタワケた事をぬかす女子が居るけど、そればかりは何を考えてるのかサッパリ解らない。 時間の無駄よ!「時は金なり」って言葉、知ってるのかしら。 まあ、今日みたいな日は別だけどね。 ゆっくり温まらないと、寒さで感覚を失ってしまった足がどうにかなってしまいそう。 まったく、何で女子はズボンを履いて学校に行っちゃいけないのかしらね・・・。 あ。色々とくだらない事を考えていたら、のぼせてきた! 早く上がらなくちゃ。 お風呂から上がって、髪を乾かそうと洗面台の前に立ったアタシは、足元に見慣れない機械を見つけた。 てゆうかコレ、体重計?・・・にしては、訳の判らないスイッチがたくさん付いてるわね。 -母さー...
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ユキキス 第一章
夢。 夢の中にいる。 いつもと同じ風景の、終わりを感じさせない繰り返し。 ゆっくりとまどろみに揺られながら、ひとつのことをただただ願ってしまう。 目を閉じて、もう一度開けたとき、少しでもこの風景が変わっているように、と。 久しぶりに、すがすがしい朝を迎えた。 空は白の中に微かに青をのぞかせていて、反対に地面には銀が広がっている。 こんなに気持ちがいいのはなぜだろうか。その答えはすぐに出すことはできなかった。 しかしなぜか、昨日見たなんでもないような夢が思い出される。 そう、その夢も、この現実世界と同じ、爽快な風景が広がっていた。 カーテンを開け、ゆっくりと背伸びをする。 時間がゆっくり流れている、ということばを初めて身体で実感した日だった。 リビングへ降り、朝食もそこそこに家を出る。 今日は休日だが、例のごとく俺は不思議探索へ狩り出されることになっている。 このところできるだけ...
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長門有希の報告Report.10
Report.10 長門有希の実験 ある実験が行われた。 日常接している人物がある日突然豹変したら、人間はどのような反応をするのか。 日頃との変化が大きい方がより有意な情報が得られるため、わたしが実験台に使用された。これから、わたしの性格が一時的に改変される。 Interface Mode Setup... Download High tension Yukky Database Extract High tension Yukky Database YUKKY.N CREATE TABLE Y.NAGATO AS SELECT * FROM YUKI.N INSERT Y.NAGATO SELECT * FROM YUKKY.N OPTIMIZE TABLE Y.NAGATO SELECT * FROM Y.NAGATO Starting High...
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Am I father ? 第二章
2、 嘘・・・だろ?こいつが?だってこいつは・・・。 「あなたが戸惑うのも当たり前。彼女は朝倉涼子であって朝倉涼子ではない。有機生命体の言葉で表すのなら生まれ変わり。あなたの知る朝倉涼子は前世にあたる。だからこの子自身には朝倉涼子の記憶というものは存在しない」 一つ聞きたいのだが、なんでこんな事をしたんだ?最初からあの朝倉を復活させちまった方が早い気がするんだが。 「あなたの言っていることは間違いではない。しかし、そうすることはかなりの危険があなたに及ぶ。だからわたしは、朝倉涼子の再構成の条件として、何の情報操作能力も持たずに、一人の人間として観察対象であるあなたと過ごさせ、それから得たものをベースに再構成する、というものを付け加えた」 ・・・つまり、どういうことだ? 「これから三日間、あなたとこの子には本当の親子の関係になってもらう。もちろんあなたにはこれについての拒否権がある」...
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Close Ties(クロース・タイズ) 第二話
Close Ties(クロース・タイズ) 第二話 午前の授業時間はあっと言う間に過ぎた。 私の中にはエラーが蓄積していた。明日のこの時間には、私は人間になってしまっているのだ。有機生命体であれば、このエラーを不安と表現するだろう。有機生命…いや、人間になればエラーに悩まされる事も無いのだろうか。 無くなるとすれば、それは素晴らしい事だ。 置換プロセスが開始されてから、私の表現の中に形容詞や抽象的な言葉が増えてきた。確かに、私は変化している。 「ゆーきーちゃんっ!」 昼休みを告げるチャイムとほぼ同時に教室へと入ってきたのは、朝比奈さんと鶴屋氏だった。 どうやら朝比奈さん自身も私の呼称を再設定したらしい。 昼休みはいつも部室で本を読むのだが、朝比奈さんと鶴屋さん(朝比奈さんに合わせて自主的に再設定した)は私を屋上へと連行し、本にありつく事が出来なかった。 真冬にも関...
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ながとぅーみー 第一話「粉雪のふる頃に」
雪景色。心の情緒を呼ぶ光景。 ふわりふわりとそれは仄かに明るく舞う。まさに冬の蛍と呼べるだろう。 そんな景色を俺は文芸部室、もといSOS団の本部から見ていた。 「雪、見てるの?」 静かな部屋からか細い抑揚の無い声が聞こえる。 むろん、長門である。 「そうだ」 「そう」 いつもどおりの会話。長門は本から視線を窓の外、正確には窓の外の雪を見ていた。 ユキを見るユキ。おっと、ギャグじゃないぞ。いや、本当に。 実際そういう状況なんだから仕方が無いのさ。 そんなこんなで俺達はしばらくじっとどちらかが止めるまで六花を見続けていた。 「「・・・」」 団長のハルヒや、マイ・スウィート・エンジェルたる朝比奈さん、 なんだかんだで欠かせない古泉、その三人が居ない部室。 俺と、長門―――二人きり。 こうして見ると、長門はとても整った顔立ちをしている。 そして、なんというか守りたくなる、そんな雰囲気をまとっていた...
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がんばれ、生徒会の喜緑さん!2
Q 近頃ホモキャラがついてしまって困ります。普通に女子にだって好意を持っているのに… どうすればホモキャラを脱出できるでしょうか。(テトドン) A.いわれなき中傷というのは、困ったものですよね。 しかし近年同性愛者は世間的にも認められつつあります。 ここは一つ、脱出などという悲観的考えではなく、 女子も男子も大丈夫という 懐の深いキャラクターを打ち出してみてはいかがでしょうか? 女性だけ、男性だけを好む方は多いですが、 両方、それも周りにまで認められたという方はあまりいません。 チャンスですよ。(喜緑) Q.購買で素早くパンを買う方法を教えて下さい。(一応十代・後光輝く高一女子) A.昼食時の購買は激戦区です。 かく言うわたしは、購買の戦いについていけずお弁当派です。 よっ...
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ながとぅーみー 第二話「ちょこっとミスだー」
翌日。俺は物々しい視線を感じていた。何か体験したことのない異様な視線。 何、この視線は。しかも女子から集中的に浴びているような気がする。 どうしたんだ。いったい、何が起きたんだ。 まさか、また何か世界が改変でもされたのか。 だが、ハルヒはいつもどおりの定位置に座って窓の外を見ている。 「よっ、ハルヒ!」 「おはよう、キョン」 じわりと視線が突然強化された。なんだか、嫉妬みたいな思念を感じる。 んー。いったい何事なんだろう。解らない。 そんな日の放課後。その片鱗は突然起きた。 「あの・・・キョンくん。ちょっといいですか?」 「ん?・・・阪中さんか」 俺は、阪中に呼ばれ誰も居ない階段の踊り場に来た。 「えっと・・・あの・・・好きです!付き合ってください!」 「そ・・・って、今、何て言った?」 「だ、だから・・・好きです!」 ・・・。頬をつねってみる。うん、痛いようだ。現実なのか、これ。 頭を...
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piment
ナガトユキ ナガトユキ ナガトユキ・・・・ 普段聞こえないはずの声に驚かされ深夜私は目が覚めた。 ヒューマノイドインターフェースである私は夢を見ない。 そのため夢にうなされる事やましてや幻聴に悩まされるハズなんて無かった。 しかし、今でも耳に残る低く、そして響く不快な声。 小さなため息を漏らして私はまた眠りの世界に入った。 朝学校に着くと私は一人の人物とコンタクトをとった。 私の同じヒューマノイドインターフェースである喜緑江美里である。 「喜緑江美里あなたに質問がある」 「あなたから話をしてくるなんて珍しいわね、長門さん?今日は日直で職員室に行く用事があるから手短にね」 「・・・あなたは夢を見たことがある?」 「夢・・・?夢って言うと有機生命体が睡眠中に見る夢のこと?それとも未来への願望の事かしら?」 「・・・前者」 「私は見たことが...
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阪中から見たSOS団員
ふぁーあ。つかれた。 この世界史の先生、いっつも一気に板書するのよね、黒板一枚分も。 そのあとすぐに話をしだすけど、その頃皆は、ノートをとるので一生懸命。 話を聞けてるのなんて、涼宮さんくらいなのに。 もうちょっと、板書の後に時間をおいたほうが良いと思うのよね。 私は伸びをしながら、ちらっと涼宮さんの方を見やる。 涼宮さんの席は、窓側の一番後ろの席。 その前の席は、えっと、皆、本名で言わないから分からないけど、キョン君ね。 この席は、最初に席替えした時から変わんない、この2人の特等席。 毎回くじ引きで決めてるはずなのに。 偶然って続くものなのね。 チョンチョンと、涼宮さんがキョン君の背中をシャーペンでつついてる。 キョン君は慣れた風な顔つきで、後ろに振り向いてる。 何を話してるのかな? 涼宮さんは、満面の笑みを浮かべてキョン君に話しかけてる。 他の人と話すときは、あんな顔しないのにね。...
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恋の病・恋の熱
恋の病・恋の熱 また、あいつと違うグループかぁ……。 今日は土曜日。 毎週お馴染みの探索の日。 あたしは午前はみくるちゃんと二人で、そして今引いた午後の探索は、古泉くんと二人になった。 なんで、こんなに離れちゃうんだろ……。 「…ず……さん?…涼宮さん?」 「あ、え?ど、どしたの?古泉くん。」 「どうしたも何も……涼宮さんがいきなり立ち止まったのでしょう?」 あれ?あたし…いつの間に? 「あ、あはは。ごめんね、ちょっと考えごとしちゃった!さ、行きましょう!!」 あたしは古泉くんと一緒に北側の探索を始めた。 時間は流れて、集合時間まではあと1時間。 あたしは古泉くんが話があると言うから、今、公園のベンチに座っている。 「ウーロン茶でよろしかったでしょうか?」 「あ……ありがと。お金…」 「僕からの話ですからお金は結構ですよ。」 古泉くんが優しい笑顔を見せながら気遣う言葉、あいつも...
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Welcome to the beutiful world!
This page was created at 2009.01.28 by ◆9yT4z0C2E6 Welcome to the beutiful world! 「無事の出産おめでとう、ハルヒさん」 ドアを開けて入ってきたのは佐々木だった。 「わざわざ来てくれたのか。 ありがとう、佐々木」 「わざわざってほどのことでもないでしょ、ほんのご近所じゃない」 ベッド脇の丸いすを勧めると、佐々木はそこに腰掛けて 「大仕事、お疲れ様でした」 「ありがとう、佐々木さん。 赤ちゃん見てくれた?」 「それがまだ。 キョンの弛みきった貌とセットで見ようと思ってね、このあと少しキョンを借りるわね」 頷くハルヒに、佐々木は手に持っていた紙バッグを掲げて、 「これがリクエストされていたもの。 それとオマケ」 「すまんな」 そう言うと、佐々木はこちらへ振り返って 「できれば、素直にありがとうと言って欲...
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涼宮ハルヒの遡及Ⅵ
涼宮ハルヒの遡及Ⅵ 「ちょっとキョン! 何がどうなったのよ!?」 「んなこと俺が知るか! と言うかこの状況を何とかしないと冷静に考えられるわけないだろ!」 などと大声で叫び合う俺たちの周囲は、巨大なバッタの大群に囲まれてしまっていて逃げ道もねえ! しかし、こいつらの俺たちの見る目は食料としてではない。まあそれは当然だな。バッタは草食だ。肉には興味がないはずだ。 もっとも、だからと言って俺たちのことを見逃してくれるような気は毛頭無さそうで、明らかにその複眼は敵意で満ちている。 「どうやって切り抜けるのよ……?」 「俺も教えてほしいくらいだ……」 くそ……古泉たちはどこに行っちまいやがったんだ……? 妙な緊張感が場を支配する。ただし、少しでも動きを見せようものなら、あっという間にその沈黙は破られ、これだけの巨体でしかもバッタの習性が失われていないとするならば、間違いなくその脚...
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改造人間キョン
突然だが最近体の調子がおかしい。 昼間から突然眠くなったり、体の一部分に痛みが走ったり、 酷い時には自分が今どこに居て何をしているのか分からなくなった事もあった。 そんな様子の俺を見て朝比奈さんが心配してくれる。 「キョン君、最近調子悪そうだけど大丈夫?」 そういってお茶を出してくれた。 朝比奈さんが淹れてくれるお茶はこの部室に来る最大にして唯一の目的となりつつある。 「そうですねぇ…今更成長期という訳でも無いでしょうし、 ありきたりではありますが一度病院に行かれては如何ですか?」 古泉が穏やかな笑顔でそう言う。コイツは特別に心配してくれているという訳でも無かろう。コイツは誰に対しても、老若男女かまわずこの調子なのだという事がその様子から伺えた。 「………」 長門は…別段変わらない。 いつもと同じ席に座り、いつもと同じ表情で、いつもと同じ速度で本のページを繰る。 もし明日俺が坊主になっ...
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凉宮ハルヒの奮闘@コーヒーふたつ
では、行かせて頂きます。 今日はハルヒ視点で!なんとか15レス程に収まればいいんだけど・・・ ━━━━━突然だけど・・・とにかくアタシは授業が嫌いだ。 だから、なにかしら暇潰しのネタを見付けては、放課後まで一日をやりすごす。 前に座ってるキョンの背中をペンで突っついたり、背中にムフフな言葉を書いて困らせたり・・・も、いいんだけどね? あんまりヤリ過ぎると、本気で怒るのよ! だから何か他の事を・・・ そうね、最近は漫画にハマッてる。 なんてったって、読書の秋だし! 今日も五時間目から教科書でカモフラージュしながら「花男」を読みっぱなし! まさか、道明寺がニューヨークへ行っちゃうとは思わなかったわよ! つくしちゃんとの関係は、どうなるのかしら・・・ って、あれ? 気が付くと、授業はとっくに終わっていて、アタシ以外のクラスのみんなは居なくなっていた・・・。 不覚だわっ!早く部室に行...
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長編・長門有希
長門有希無題 長門有希無題2 長門有希無題3 長門有希無題4 長門有希のうっかり 長門有希の奇妙な冒険 【鍵の消失】 消失長門いじめ 長門有希の退屈 長門有希の憂鬱 カーディガン 地獄少女 笑顔を見せて それがあなたの望み? 長門有希のきまぐれ どんでん返し 【Lost My Name】 長門消失 にゃがとさん 長門有希の深淵 ナガト~彼方から来た天才~ *麻雀ものです 消失世界 リスペクト・ザ・ハイテンションユッキー ユキは好き? 長門と猫 よっこらせっと 長門平手打ち編 消失版 長門有希の感情 ハイテンションユッキー【黒版】 ミステリックサイン保管ネタ お茶 こころここにあらず 『長門有希の遅刻』 涼宮ハルヒの別れ 長門有希の誕生 長門有希の看病 長門有希の情報操作/長門有希のコンタクト オーディナリ ホリデー ミステリック・サイン後日談 やる気のない長門有希 望まれた世界 最終...
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ドラえもんとハルヒの鏡面世界(仮)2
俺の提案は賛成三、無言一で可決された。 「逆世界入り込みオイルとお座敷釣り堀~」 ドラえもんが俺の所望通り、今回の作戦に必要な道具を出す。 そのお座敷釣り堀を引いて、逆世界入り込みオイルを垂らした。水銀を入れたように光が反射する。 これで準備は完了だ。 後はゲストの到着を待つのみとなった。 待つと数分。がちゃりと音がしてどこでもドアが静かに開くとその向こう側で朝比奈さんがおっかなびっくり、長門が無表情のまま、ぐーすか寝ているハルヒを抱えていた。 ハルヒが完全に寝ているのを確認した俺は鏡のようになった水面に頭を入れた。 そこにはたしかに映画の通りの空間が広がっている。 俺の部屋とは全てがあべこべだ。時計が十一時を示し、窓からは日光が漏れている。 「では、行きましょうか」 心底楽しそうな微笑みを浮かべて言った古泉を先頭にして、俺達は、誰もいない“鏡面世界”へと静かに入り込んだ。 「これが...
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朝比奈みくるのなんちゃって時間解釈
このページの本日の公演スケジュール その1「ぱらどっくす?」「どっぺるさん」 その2「笹の葉と消えた世界のお話だそうです」 その3「なんとか言語で概念を表現してみました」 最終話「だからわたしはここにいる」 おまけ「番外編らしいなにか」 みくる「あ。あ。マイクのテスト中」 みくる「本日はこのページにお立ち寄りいただきありがとうございます」 みくる「また、本SSをご覧頂きありがとうございます」 長門「時間連続体の移動プロセスには様々な理論がある」 ハルヒ「じゃあ、さっそく本日の公演をはじめるわ」 第五話へつづく 古泉「ところで僕の口上はないのですか?」 キョン「すきなだけ原作で語ってるだろうが。自重しろ」 (落書き1) キョン「そういえば、この突込みがありました」 みくる(大)「言わなくていいです」 キョン「ハルヒちゃん3巻の3...
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長門有希の憂鬱IV 七章
七 章 lustration どこここ 「お二人様、そろそろ披露宴会場に到着します」 俺と長門は寝ぼけ眼をして、よだれが垂れた口元を拭きつつ起き上がった。シートがふかふかであんまり気持ちがいいので二人とも眠っていたらしい。新川さんが気を利かせて景色のいいところを通ってくれてたようなのだがあいにくと夢すら見ていない。窓の外はそろそろ暮れはじめ夕日が差していた。 「ここどこですか」 「海岸沿いのリゾートホテルです」 リムジンは超高層ホテルのロータリーに止まっていた。ドアを開けて降りると潮のにおいがする。地理的には中央図書館から十五分くらいのところにあるらしい。 俺は花嫁衣裳のままの長門の手を取って車から降ろした。制服を着たドアボーイが胸に手を当てて深々とお辞儀をして俺たちを案内してくれた。長門は裾を引きずらないようにスカートをちまっとつかみ、いそいそと...
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Black Lily・第三章
翌日――。 登校して、真っ黒な髪の長門由梨を見ると思う。 物事の終わりは、こんなに静かなものなのだろうか? と。 「あんた、元気ないけどどうしたの?」 俺が教室に着いてイスに座るより早くハルヒが言った。さて何と答えればいいのだろう。 「お前さ、長門が転校するってことになったら、どうする?」 ハルヒは宇宙の広がりを思わせる大きな瞳を一度パシリと瞬きさせてから、 「有希が……転校?」 二つ隣の列にいる長門の後ろ姿に目をやった。 「どうしてよ。妹が入ってきたばかりで今度は有希がいなくなるの? それっておかしくない?」 だよな。状況をまるっと全て説明されなければそう思うだろうさ。 「やっぱりあの二人、仲が悪いとか?」 ハルヒは不思議顔のまま訊いてくる。そうじゃないんだ。むしろそのほうが俺としてはよっぽど分かりやすくてよかったんだがな。 もう遥かな昔にも思える入学したての五月...
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二年越し勘違い
「お待ちどうさま。おそばが出来ましたよ」 「おう」 横になって眺めていたテレビ雑誌を放り出し、俺がコタツと正対するように座り直すと。目の前には既に、江美里がお盆から降ろしたほかほかと湯気の立つどんぶりが置かれていた。少量のねぎと天かす、あとはかまぼこが1枚乗っただけのシンプルなかけそばだ。 「では、さっそく頂こうか」 セーターからエプロンを外した江美里が着席するのも待ちきれず、俺は箸を手に取ると手繰ったそばにふうふうと息を掛け、一気にすすり上げた。うむ、うまい。 「ふふ、そんなに慌てなくてもおそばは逃げませんのに」 「そばは逃げなくても、時は逃げる。こういう物は出来たてをすぐに喰うのが、作った者への礼儀というものだ」 「まあ」 俺の返事に少しだけ表情を緩めながら、江美里もコタツの左隣の面で両手を合わせ、それから小さな口でするするとそばをすすった。 「うん、我ながらなかなか...
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銀河SOS伝説~射手座の光芒~終章
ブ・イン・エー戦死に続いて教皇戦死の報が戦場を駆け巡ると、コンピケン連合軍将兵の戦意は跡形もなく消え去っていた。自然と砲火の応酬は止み、次々に艦の機関を停止して降伏していった。戦争を!勝利を!と呼号する総司令官が消滅したからには、圧倒的不利になった状況下で得ることの叶わない勝利を求める理由はどこにもなかった。 十一月三十日五時十一分、コンピケン連合軍の残存部隊をまとめたブ・イン・ビーが、全軍を代表してSOS帝国軍に降伏を申し出た。本国には名のある指導者や提督は存在せず、織的な抵抗はほぼ不可能なため、事実上のコンピケン連合の敗北宣言である。 ハルヒは即座に降伏を受理すると同時に、SOS帝国の勝利を宣言した。帝国軍の全艦艇で歓喜と興奮の活火山が爆発し、勝利の雄たけびと音階を無視した歌声が響き続けた。一時は不利かと思われたものの帝国軍の全将兵が信奉する英雄は辛くも勝利して、彼らは無事...
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涼宮ハルヒのお願い!ランキング
新川「涼宮ハルヒのお願い!ランキング!!」 多丸兄「今回のテーマはこちら!!」 森「本当に可愛い北校生がしりたーい!!」 多丸弟「そしてそれらの美少女たちを審査する美食家アカデミーはこちらぁっ!!」 キョン「どうも、キョンです。座右の銘はポニーテールは人類の宝です」 古泉「これはこれは……古泉です。今回はよろしくお願いしますよ、んっふ」 谷口「女の審査は任せろ!!!なんなら俺的北校美少女ランキングを公開してm」 国木田「国木田です。始めまして」 多丸弟「以上の四人の美食家アカデミーが、それぞれ10点ずつの持ち点、合計40点満点で審査してランキングを作成するぞ!!」 新川「機関のブレインたちが汗水垂らして作成した予想ランキングはこちらぁっ!!」 第一位 涼宮ハルヒ 第二位 朝比奈みくる 第三位 長門有希 第四位 鶴屋さん 第五位 喜...
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シスターパニック! 第1話
1話 まだ、肌寒い春先、新学期で初めての探索の日。見事に雨が降っていた。 今日の探索は雨が降ったから中止だ……なんてわけはなく、俺は傘をさしながら喫茶店へと歩いていた。 まったくもって不愉快だ。こんな日は家の中でひたすらゲームでもやっておきたいぜ。 「キョン、遅いっ! 罰金!」 はいはい、わかってるよ。それより、濡れるからさっさと中に入ろうぜ。 「遅れてきて仕切るなぁっ!」 後ろでギャーギャーとわめくハルヒを無視して、喫茶店の中へと入った。 冷えた体が暖まっていく。中は天国だぜ。 注文を終えて、ふと窓の外を見ると、大降りになっていた。……こりゃ探索は中止だろ。 おい、ハルヒ。探索は中止にしよう。こんな雨だとみんな風邪ひいちまう。 「……そうね。せっかく集まったけど、こんな雨じゃ有希やみくるちゃんがかわいそうだわ」 そこに俺が含まれてないのはデフォらしい。まぁ古泉も...
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リスペクト・ザ・ハイテンションユッキー
はーい、みんなこにゃにゃちわ~。 あなたの無表情宇宙人こと長門有希ちゃんでーす。 おっと、ダメダメ、わたしはキョンくんのものなんだからねっ。 あ、気軽にユッキーって呼んでくれていいよ。 ああっ、でもでも本当は愛しのキョンくんにユッキーって呼んでもらいたいっ。 ユッキー♪ キョンくん♪ なんちゃってなんちゃってきゃーー♪ …はー、何かいきなり疲れたなー。 だーってさぁー、いつもどおり一番乗りで部室に来てキョンくんを待ってたら、 ハルにゃんが入ってくるなり 「有希!今日の活動は休止!キョンが来たら伝えといて!以上!!」 って言ってどっか行っちゃうんだもん。 まあ最初は「えっ、じゃあ今日ってキョンくんとふたりっきり!?やだやだどーしよー♪」 とか思ったよ? でもさぁー、ずーっと待ってるのにキョンくん全っ然来ないんだもんー。 もうユキ待ちぼうけー。 せっかくこうしてわたしがあなたのために待ってるっ...
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長門有希の憂鬱III A new romance
A new romance 翌朝、まるで誰かが意図したかのような雲ひとつない快晴だった。 俺は待ち合わせより三十分も早く駅に着いた。長門のマンションはすぐそこなんでドアまで迎えに行ってもいいんだが、押しかけるのも野暮なので待つことにした。長門も女だ、身支度には時間かかるだろう。 十五分くらいして長門がやってきた。いつものように制服を着てくるものと思っていたので、向こうからやってくる小さな女の子の姿がそれだと分かるのにしばらくかかった。渋めの濃いグリーンと新緑の明るいグリーンの、ツートンカラーのワンピースだった。胸元に大きなリボンがついている。足元を見ると、濃いグリーンの、かかとの低いパンプスを履いていた。 俺は手を振った。長門はじっとこっちを見つめたまま歩き、俺のそばにやってくるまでずっと目をそらさなかった。俺もじっと長門を見つめていた。なぜ...
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家族
「じゃあ今から役割を決めるわ!」なんのだ? 「決まってるじゃない!」だからなんのだ? 「ホントあんたはバカキョンね!人の話を理解できないなら最後まで聞いてから質問しなさい!」はいはい。 ここはSOS団のアジトで時は放課後。 今ここにいるのは俺とハルヒと窓際で本を読んでる長門だけど。 ハルヒはホワイトボードに『キャスト』『父1』『父2』『母1』『母2』『子ども』と書き 「じゃあまず子役からね」ちょっとまて!なぜ子役がでてくる? 「あたしは有希がいいと思うんだけど、みくるちゃんがいい?」 「キャスティング以前に質問だ!今回のコンセプトはなんだ?」 「しょうがないわね、説明するからしっかり聞きなさい!」やれやれ。 「あたしはSOS団と言ったら家族のようなものだと思うのよね。実際家族だったらどんなんだろうって思ったわけ。」 まあある意味家族のような付き合いをしてなくもないが。 「だけど...
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鶴屋少女の孤独 SIDE.A.「笑顔」
些細なこと そう、それはとても些細なこと 誰しもが感じること 誰しもが思うこと そして誰しもが乗り越えてきたこと それが、当然のこと - 鶴屋少女の孤独 - ……… …… … SOS団が立ち上がってもうどれぐらい立つっけ 唐突にそんな疑問が頭をよぎった 一年生のときに立ち上げたSOS団 涼宮ハルヒによって作られ、そしてオレを未知の世界へとひきずりこんだSOS団 万能で完璧かと思いきやたまに弱みがちらつく無口で無垢な宇宙人 守ってあげたくなるような言動と意外としっかりした芯を持つ未来人 いけすかない笑顔と共にいつだってそこにいてくれた超能力者 そして世界をわがままに変えてしまう手のかかるお嬢様 暑い季節が迫る オレ達が出会ってから、一年以上の月日が流れていた 窓から差し込む陽の光を背中に浴び、オレは長門し...
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普通短編50
おやつはユッキーの特製カレーだよ★ キョン「ハルヒ、お前先に食えよ…」 ハルヒ「嫌よ!!なんの肉を使えばあんな匂いが出せるのよ?!」ヒソヒソ… 古泉「そういえば朝比奈さんは何処に行ってるんでしょうか?」 キ・ハ「「!!!!」」 ユッキー「今流行りのホワイトカレー…召し上がれ♪」 長門「ほら、あなたから食べて…」 キョン「う、うわっ! 嫌だ! 嫌だァ!」 長門「どうして…? 食べて頂戴」 ギリギリ ミシミシ キョン「ぐげ… がはっ 食べっ…食べますぅ だからやめ゛でぇ…」 長門「はい、あーんして」 ガポッ カチカチカチカチ 長門「どうしたの? 口が震えている」 キョン「うぐぐっ、ううっ うええぇ」 長門「吐いたら殺す」 キョン「ううっ、うええっ。 ふーっ、ふーっ(臭いよぅ、怖いよう…。)」 長門「おいしいでしょう? 朝比奈みくるは?」 キョン「ううう…うぇ...
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長門有希の再会
公園に居た。 目の前に両手でダンボールを持つ女の子 しかし彼女は石に躓いてバランスを崩してしまう 私はダンボールの中から散らばった荷物を手に取る そこで私は言うのだ 「私も手伝おう」 と しかし女の子は私の手を退けながら言う 「うるさい人殺し」 と 私を冷たい目で見上げる 憎悪 直感がそう教えた 彼女の目に篭る感情を しかし私にはそれを理解することができなかった 散らばった荷物を集める 最後の荷物を集めると、女の子はそこには居なかった。 変わりに現れたのは男 見覚えが無かった。 男は私に尋ねる あなたが長門有希かと 私がそうだと告げると ニヤリと笑った。 私が首を傾げると彼はなんでもないと言い しかし、その瞬間。男はみるみるその容姿を変化させ 人間が畏怖すべき対象として見るものへと姿を変えた 「朝倉涼子は消えるべきではなかった」 ...
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涼宮ハルヒは思春期
‐せきがえ‐ 谷口「よっしゃ!!一番後ろだぜ!!」 国木田「いーなぁ後ろは授業中寝れるし」 谷口「バカ!!授業中に寝るわけないだろ!!」 国木田「え!?」 谷口「いいか!!一番後ろってのは教室全体を見渡せるんだ!! それは女子も例外ではない!!」 谷口「ブラ透け見ほうだいだぁ―――!!」 阪中「谷口くん今すんごいひんしゅく買ってるのね」 ズ… キョン「なんかみそ汁の食感がぬるぬるしてるんだが…何入ってんだ?」 長門「愛液」 キョン「Σ」 長門「冗談、本当は山芋」 キョン「笑えねぇ」 岡部「今週から夏休みに入るわけだが、無駄な時間を送らず何か目標をもって生活するように!! たとえばハンドボールを(ry」 キョン「って言われるまでもないよな」 ハルヒ「そうよ、予定はビッシリなんだから」 谷口「俺も目標あるぜ!この夏休み中はオナニーのオカズを本一冊に限定する!!」 キョン「ホー」 ...
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クリスマスプレゼント
今日は12月24日、いわゆるクリスマスイヴだ。 今年は諸事情により、SOS団のパーティーは26日になるらしい。 そして、何故か俺の家にはハルヒが来ているわけだ。 「かわいい妹ちゃんのためにプレゼント持ってきたげたのよ。悪い?」 いや、悪くはない。むしろ助かる。……だが、それだけが目的じゃないんだろ? 「よくわかってるじゃない。明日、期待してるわよ?どうしても欲しい物があるの。それを当てて、あたしにくれたらお返しは期待していいわよ」 ハルヒの期待出来るお返しか……少し真面目に考えてプレゼントしてみるかな。 「……今日も明日も一人だから、暇潰しに来たのよ。ほんとは……ね」 唐突にうちに来た理由みたいなものを語り出した。 「なんで一人なんだ?」 俺は、なんとなく聞かないといけないような気がして尋ねてみた。 「……ママ達は二人とも仕事の関係のパーティーなの。ほんとは今だって家で留守番してなきゃいけ...
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涼宮ハルヒの誤解 第一章
秋の風が吹き始めたある日の黄昏。 一人の女性が町に来た。 ――いや、帰って来たと言うべきだろう。 女性はこの町にすんでいたのだから。 女性は考える。 『彼』は、『彼女』は元気だろうか? 涼宮ハルヒの誤解 第一章 目撃 今日は土曜日。市内探索パトロールの日。普段なら楽しいはずの出来事。 しかし、あたしの顔は不機嫌の極みだった。 「遅い!あー、なにしてんのよあいつは!」 それもそのはず、キョンがまだ来ていないからだった。 「もう集合時間を十分も過ぎてるってのに!」 さっきから電話を何度もかけているがつながらない。嫌な予感がする。 「おかしいですね。いつも最後に来るといっても、集合時間には間に合っているのに」 補足のようなこのセリフはSOS団副団長・古泉君のもの。 「……」 無言を貫く無表情の有希。 「何か、あったんでしょうか?」 オドオドと言ったのはSOS団のマスコットキャラみく...
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虫歯と歯医者-下校編
泣く子とハルヒには勝てないんだろうなと思いながら俺はハルヒと一緒に坂道を下った。 時代劇で領民に無理難題を押し付ける悪旗本役の募集があったらハルヒを真っ先に推薦したいね。 悪代官役でもOKだ。 さて並んで下校する高校生男女二人連れの俺とハルヒ 字面だけなら青春の熱き血潮が爆走中といったところだがそうは問屋が卸さないだろう。 俺達の前後左右を歩く北高生達に俺達がどう見えるかと質問しても 例のヤバイ女とその手下の変な二人連れという答えしかかえってこない筈だからだ。 じゃぁ俺達のことを知らない人ならどうなのかというと まわりに北高生以外の通行人がいやしないとあっては変な二人連れ以外のなにものでもない。 と自分でだした結論になんとなく理不尽さを感じつつハルヒの様子を伺うと 「全くキョンったら高校生にもなって歯医者が怖いだなんて団長として恥ずかしいわ」 などと相変わらずの妄言三昧だ。 それもこれも...
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Lost my love
家に帰り着く頃には、すっかり暗くなっていた。 空を見上げても、星は見当たらない。 舞い降りてくるのは、私と同じ名を持つもの、ユキ。 『星空見上げ 私だけのヒカリ教えて あなたはいまどこで 誰といるのでしょう? 』 彼と涼宮ハルヒが付き合うことになったのは昨日。 最近では涼宮ハルヒの能力も衰え、世界も安定してきた。 彼と一緒に居られる時間も、あと少しなのだろうか? エラー、私の任務も、終わりが近づいてきているのだろうか。 『楽しくしてるコト思うと さみしくなって 一緒に観たシネマひとりきりで流す』 いつもならSOS団の活動があるはずだった今日、 活動の中止を伝える涼宮ハルヒの電話の声は、どこか弾んでいた。 きっと、彼とデートするのだろう。 エラー 気がつくと私は、街に出て一人映画を見ていた。 彼と一緒に見た映画。 エラー、エラー 前に小説で読んでいたものが映画化されたというこ...
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高校生クイズ
SOS団の5人で下校していたときのことだ。 俺達の先頭を行っていたハルヒが、帰り道にある電気屋の前で何故か立ち止まった。 「どうしたハルヒ?」 「別に、テレビがあったから。なんとなく」 サイズ違いのテレビが5台、外に見えるように展示してある。全て同じチャンネルに合ってるもんだから、見てたら目がチカチカしてくる。 「クイズ番組のようですね。以前見た記憶があります」 古泉がいつものようにニコニコ、いやニヤニヤしながら言った。そのくらい俺でも見れば分かる。以前見た記憶も無い。 「あ、これの答え3じゃない!?」 「え?これは2じゃぁ・・・」 「僕は・・・4かと思いますが」 ハルヒと朝比奈さんと古泉で勝手にクイズ大会を始めてしまった。・・・まぁなんとなくオチは読めるんだが。 『正解は・・・1番で~す!』 テレビの出演者が「え~」っと声をあげる。おっと、出演者だけじゃ無かった。 「え~?何で何で!?説...
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初めての日曜参観
とある日の夜。夕食を済ませた俺は自室でくつろいでいた。 今日も今日とてSOS団の活動に参加した俺は、ほとほと疲れきっていた。 なぜかって?そりゃあ我が団長の涼宮ハルヒ閣下の勝手極まりない妄想からひねりだされた、 素っ頓狂な行動及びそれに強制的に従わざるをえない俺の奴隷的気質のために他ならない。 今日はといえば『今年も野球大会に出るわよ!』とかまたワケのわからないことを言い出したおかげで、 1日中ハルヒの繰り出す弾丸ライナーのノックに耐え続けるハメになったわけだ。 そんなこんなで俺は疲れている。 風呂でも入ってさっさと寝てしまおうと思っていたのだが、眠気はそれを待ってくれない。 何気なく倒れこんだ布団の上でウトウトとし始める。 まあ今日はこのまま風呂に入らず寝てしまうのも悪くないかな・・・と思った矢先、 ドスン! 俺は腹に重みと痛みを感じ、飛び起きた。 「キョンくん、もう寝ちゃったの~...
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涼宮ハルヒのライバル
キョン「なぁ、しょっぱなの自己紹介のアレ、どのあたりまで本気だったんだ?」 ハルヒ「『しょっぱなのアレ』って何?」 キョン「いや、だから宇宙人がどうとか」 ハルヒ「あんた宇宙人なの?」 キョン「んなわけねえだろ!!お前のその自己紹介のせいで誰一人俺の自己紹介を覚えてねえんだよ! 俺より目立ちやがって!絶対ゆるさん!」 いきなり怒鳴られた、後から聞いた話によると。 キョンは目立ちたがり屋で、しかも極度の負けず嫌いらしい。 それからというものの、キョンはアタシのすることにいちいち突っかかってくるようになった。 こうしてアタシとキョンは出会ってしまった。 ある日、次の時間は体育で着替えなければならないというのにクラスの男子はなかなか教室から出て行かなかった。 アタシはかまわず男子達の目の前でセーラー服を脱いでやった、すると女子の「キャー」悲鳴と供に一目散に教室から出て行った。 だけどキ...
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