涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「ある雪空の日の事 前編」で検索した結果

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  • ある雪空の日の事 前編
    「いい、みんな!!アタシ達の辞書に敗北の二文字は無いのよ!!」 …。 ハルヒの声が響く。 …。 「やれやれ」 「ふふ、かしこまりました。元帥閣下」 「が、がんばります!」 「コクン」 「オッケ~にょろ♪」 「血が騒ぐぜ!」 「出来るだけ頑張るよ」 …。 決戦の時は来た!!。 …。 …状況がわからない? OK 今回の出来事を振り返ってみよう。 …。 …。 …。 …。 「明日雪合戦をするわよ!!」 …。 ……はい?。 …。 今日は一年生最後の日、明日から春休みだ。 終業式を終えた俺達は春休み中に行う合宿についての最後の打ち合わせを行う為部室に集まっていた。 一通り話し合いを終え さあ帰るか…。 と思った時にハルヒの声が部室に響いた。 古泉も朝比奈さんも目を丸くして驚いている……まぁ、長門はいつも通りだが。 …。 「……ハルヒ」 「何よ!」 「……今、何をするって言った?」 「雪合戦よ!アン...
  • ある雪空の日の事 後編
    ある雪空の日の事 前編より ハルヒの掛け声により決戦が始まった。 …。 …。 ………不思議だ。何故か随分と長い時間放置されていた気分がするが……まぁ、気のせいだろう。 …。 「っと?!」 …。 雪玉が俺の顔をかすめた……ボーっとしている場合じゃない。 …。 開始と同時に雪玉の応酬が始まる。やはり人数の差のせいか生徒会側の勢いが強い……が。 …。 「ふっふっふっ、当たらなければどうって事は無いのですよ……ふもっふ!」 …。 古泉は雪玉をヒラリとかわしながらしっかりと投げ返している。 鶴屋さん、谷口、国木田、他のメンバーも問題ないようだ……が。 …。 「ふええええぇぇ」 「みくるちゃん!ほら、しゃがんでないで投げなさい!」 「怖いですうううう」 …。 朝比奈さんは予想通りと言うか何と言うか……開始早々しゃがみこんで頭を押さえていらっしゃる。 …。 「朝比奈さん、こっちへ」 「ふぇ、キョンく...
  • 銀河SOS伝説~射手座の光芒~ 
      「このSSは射手座の日の戦いを銀河英雄伝説風にアレンジして、独立させたものよ。何を言ってるか分からない?あたしにも分からないわよ!」 「まあ、そのおかげでオリジナル設定、オリキャラの祭りになってしまったわけなんだが」 「一応銀河英雄伝説を知らなくても読めるはずですが、苦手な方はマッガーレしてください」 「ところで、銀河英雄伝説って何なんですか?」 「久々にワロタ。銀河英雄伝説を知らないとは(AA省略)」 「きゃっ!?」 「ちょっとあんた、みくるちゃんに何すんのよ!」 「落ち着けハルヒ。この方は銀河英雄伝説に出てくる下種…ではなくハイドリッヒ・ラング氏だ」 「はあっ!?」 「より詳しい銀河英雄伝説の情報は こちら をどうぞ。ちなみにハイドリッヒ・ラング氏は先のAAのような人物ではありません」 「実は不肖新川は銀河英雄伝説のアニメに(中の人が)出ていましてな」 「わしもマンションの管理人...
  • 10月8日、曇りのち雨 前編2
    「………俺にドジっ子属性は無かったハズだが」 俺は解散した後、再び一人で部室に戻ろうとしていた。 途中で部室にカバンを忘れている事に気付いたからだ。 …カバンを忘れるなど、どれだけ学業をおろそかにしているか丸分かりだな。 普段からハルヒに振り回され、最近では休日まで付き合わされている。しまいには約束の無い日まで出会う始末。 勉強など、いつすればいいというのだ。 だが、俺以外の面子はすこぶる成績がいいらしい。 何だか不公平だ。俺もどうせなら宇宙人や未来人に生まれたかった。 …嘘だ。やっぱり俺は一般人でいたい。 …言っておくが、わわわ忘れ物~などとは言わんぞ。 知らんが。 ガチャ 「…長門」 俺が部室の扉を開けると、いつもの定位置にまだ長門が居た。 夕焼けの中で本を繰るその姿は、先程、俺が部室を出て行った時と全く変わらない。 「まだ帰って無かったのか」 ...
  • 10月8日、曇りのち雨 前編1
    「う~…今日は冷えるな…」 休日の今日、俺は商店街に買い物に来ていた。 秋もズイブン深まり、街路樹が黄色に染まっている。 冷たい風が吹き、俺はそれを避けるためにジャンパーの襟を立てた。 「なにが私の分もよろしくね、だ…」 手に持った本屋の紙袋を眺めながら呟く。 今日はいつも読んでいる漫画の発売日だったので本屋に行ったのだが、 その出掛けに妹に捕まってしまった。 ゆらりん・レボリューション。 表紙を見ただけで分かる、バリバリの少女漫画だ。 まぁあれで可愛い妹の頼み。 しかもついでだ。 俺も鬼じゃない。 買って来てやると軽く答えたものの、買った時の女性店員の目は思った以上に気恥ずかしかった。 エロ本を買う方がまだマシだ。 …妹にエロ本を頼まれたら死にたくなるが。 ………何を考えてるんだ俺は。 ……妹はまだ小学生だぞ? …いや、しかしだな。小学四年生でもママになる昨今。 いつか俺が...
  • 10月8日、曇りのち雨 前編3
    「…よく眠ってるな…」 病室には俺と妹の二人しか居ない。 親と医者は別室で何かを話しているようだ。 朝から曇っていた空はいつのまにか雨に変わり、窓を叩いている。 手術は無事終わった。 左足の骨折以外は、特に異常無し。 経過を見ないと何とも言えないが、恐らく後遺症なども大丈夫だろうとの事だった。 「…今にも起きて来そうだけどな」 妹は穏やかな顔で眠っている。 頭に巻かれた包帯と吊られた足が少し痛々しい。 俺は椅子に座り、ずっと妹の小さな手を握っていた。 …暖かい。 ……俺はその暖かさに何度か涙が出そうになった。 …ありがとう。 …ピクン 生きていてくれた事に感謝を捧げた時、その小さな手が、かすかに反応した気がした。 「………ふみゅ………」 妹が何かを呻いている。 …呻いているっていうより寝言か、こりゃ? 「…おい、大丈夫か?」 「……うん…うぅ~ん……。……ふぇ…...
  • 始めて君のパンツを見た 後編
    前編より     ~半年位後~   「そうだったのですか…。いや~、驚きましたねあなたと岡島瑞樹先輩との間にそのようなエピソ-ドがあったとは」 「嘘をつけどうせある程度の事は把握していたんだろ」 「ははは。しかし、困りましたね… あなたは今でも岡島先輩の事を愛してらっしゃるのですよね?」 「愛してるって言い方が気持ち悪いがその通りだ」 「そうですか…、あなたはてっきり涼宮さんの事が好きだとばかり思っていましたが…勝手な思い違いをしていて申し訳ありません」 「気にするな。今回の事だってもとはと言えば俺がいつまでもぐずぐずしていたせいだ」 「いえ、先日の佐々木さん達の件での僕の不手際のせいです。でなければ上から催促されずに済みこのような状況は避けられたのですから」 「どっちのせいってのはこの際どうでもいいだろ、ともかく今から俺はハルヒの家に行く。こんな時間だから少々気が引けるがそうも言ってら...
  • 橘京子の分裂(プロローグ)
     その身を淡い桃色に染めていた木々は、今は打って変わって鮮やかなディープグリーンで辺りを支配している。枯れた木が寒々しく連なっていた山々も、見違えるほど隆々活々としてこの町に鎮座していた。 「ふう……」 自然界では様々な移り変わりがある一方、しかし俺はいつもと変わらず早朝ハイキングに精を出していた。そう、今年で3年目となる通学路でのワンシーンである。 しかし、慣れとは怖いものである。入学当初はこの坂を見て、後3年近くもこの坂を上ったり降りたりしなければいけないのかとただひたすら鬱な気分で俺のハートは溢れかえっていたのだが、いつの間にやらそれが苦にはならなくなっているのだから。 それどころかこの坂を上らないと半分寝ている脳が活性化しないらしく、最近では休日にどこかへ遊びに行ったところで、どこか間の抜けた一日を過ごすことになってしまうのである。 おかげでハルヒに何度叱られたことか……これ...
  • サムナンビュリズム前編1
    事の始まりはもう少し前からだったかもしれない。今思えば、ハルヒの異変はあのときから始まっていたのかもな。   話は先週金曜日放課後へと遡る……   やっとこさ退屈以外の何物でもない授業が終わり、俺はいつものように文芸部部室とは名ばかりのSOS団根城へ向かおうとしていた。 さっさと教室を出ようとしたまさにその時、今週の掃除当番であったハルヒに呼び止められた。 今週といっても今日で終わるんだがな。 「キョン! ちょっといい? あんた今日ちゃんと部室に来るでしょうね?」 と、聞くまでもないようなことを聞かれた気がするのは俺の気のせいだろうか? 「もちろんそのつもりだが、何だいきなり? 来て欲しくないのか?」 「そんなんじゃないわよ。いいからちゃんと来なさいよ! 分かった!?」 へいへいわかってますよ、と俺は適当に相づちを打ち、結局いつものように部室へと向かった。   部室までの道のりでは特に何...
  • クロトス星域会戦記(銀河英雄伝説外伝クロスオーバー)
     このSSは、涼宮ハルヒの憂鬱と銀河英雄伝説外伝『ダゴン星域会戦記』のクロスオーバーです。  でも、銀河英雄伝説を知らなくても読めるようにつくったつもりです。  同盟側に関しては、『射手座の日』に敬意を表し、射手座(人馬宮)に関わる言葉で固有名詞を決めました。  クロトスもギリシア神話に出てくるケンタウロスの名前だったりします。      クロトス星域会戦記(前編)    クロトス星域会戦記(後編)
  • 涼宮ハルヒの軌跡 情報統合思念体からの独立(後編)
      ◇◇◇◇    翌日、のんびりと一人で早朝ハイキングコースを上っていく。  前日のごたごたのおかげで少し緊張感がぼやけてしまっていたが、朝の職員会議が始まっていることを考えたとたんに、 それなりに緊張感が復活してきていた。    そんなそわそわ感を引きずりつつ、自分の教室まで行き席に座る。ハルヒはすでに俺の席の後ろでぼんやりと外を眺めていた。  ふと、俺のほうに視線だけを向けると、 「今日で良いんだっけ。文芸部の存続について話し合われているのは」 「そうだよ。今頃職員会議で話し合われているはずだ」  そんな話をするだけで俺はつい貧乏ゆすりを始めてしまう。  だがふと気がつく。俺も相当文芸部に思い入れができていることにだ。以前の俺ではとても考えられないようなのめりこみぶり。 変わったのは長門だけかと思っていたが、俺も実のところ相当変化しているんじゃないか? 自分からではよくわからんが。 ...
  • お題+他 目次
    トリップ ◆1/dtGJfhU6.F ◆TZeRfwYG76(企画用) ◆Yafw4ex/PI (旧トリップ仕様)   以下のSSは全て文字サイズ小の環境で編集しています 背面が灰色になっているSSがあるのは仕様です(等幅フォントを使いたいので書式付き設定)     更新SS  11/22 未来の古泉の話   11/6 簡単でおいしい!おかずレシピ「キョンの夕食」 7食目 「ふわふわ」「天麩羅」   10/25  罪の清算 「朝比奈さん大活躍(微糖)」 「かんざし」 「時限爆弾」 言いたい事は言えない話         停滞中の連載SS   甘 1 甘甘 2 カカオ → IFエンド 「これもまた、1つのハッピーエンド」 注意! 欝展開あり 3 甘甘甘 4 HERO  5 「お酒」「紙一重」 *微エロ注意     森さんと古泉の話  カプ:森古泉 注意! 森さんのキャラがオリジナル設定...
  • 10月8日、曇りのち雨 前編4
    ガタッガタガタガタッ! 「えー、誰か…いらっしゃいますかー…?」 その後、帰ることも考えたが、この雨だ。 俺とハルヒは雨を避けるため、とりあえず神社の建物に侵入していた。 立て付けが悪いのか、開けるのに少し苦労したが。 …それにしても、とりあえず不法侵入って辺り俺もハルヒに毒されてるな。 ハルヒと一緒に居ると、知らない間に俺の罪状が追加されていきそうだ。 本殿らしきそこは畳敷きの広間になっていた。 天井が高く、立派なハリが通っている。 中々に由緒正しい神社らしい。 建物の奥にはご本尊らしきものも見えた。 …売れないか? いや、無理か。さすがにカギがかかってるだろうしな。 っていかんいかん。 知らない間に俺のアライメントがCになっていやがる。 俺は永世ニュートラルでいたいぞ。 「あー、もうびしょびしょね…」 先程も二人して濡れたが、それほどひどくは無かった。 しかし、ハ...
  • H・M・N 三つ巴戦争?
    -SOS団部室前- キョン「チィーッス……おや?誰もおらんでは無いか」 と俺の鞄を机の上に置いて、椅子に座った。 キョン「しかし、まぁ…暇だな」 やる事が無いので寝る事にしよう 一時間後 ハルヒ「やぁっほー!って、あれ?キョンだけ?」 よくよく見れば寝てるじゃないの…可愛い寝顔d… はっ!何考えてるのかしら、あたしは! でも、何かやる事無いのよね… と、そこに、デジカメ見つけた。 これで、キョンの寝顔撮ろうかしら…また寝顔コレクション増えちゃうわね… と思いながらも何度も撮ってるあたしがいる さて、飽きたわね…そういえば、あの夢の事思い出したな… そう、キスした夢を …誰もいないし、キョンが寝てるからしようかな… と、あたしは、キョンの顔へ近づく… すると! みくる「そこまでです!」 長門「…ストップ」 !?…いつから、そこに!? みくる「涼宮さんが、撮って飽きた所です」 ...
  • 管理人の業務連絡
    本ページは私管理人からの連絡ページとなっています。管理人への質問やまとめ編集やページ名変更、削除に対する要望・依頼は雑談所内にある各対応スレでお願いします 移行作業開始 -- 管理人 (2007-01-12 01 10 14) 前まとめページから全ページ移行完了 -- 管理人 (2007-01-16 02 56 14) 企画ページ展示開始 -- 管理人 (2007-01-22 03 13 58) SS総合スレ66~69スレ目完了。 -- 管理人 (2007-01-23 14 41 53) SS総合スレ70、71スレ目完了。 -- 管理人 (2007-01-24 10 15 57) SS総合スレ72、73スレ目完了。 -- 管理人 (2007-01-26 14 37 16) SS総合スレ74、75スレ目完了。 -- 管理人 (2007-01-27...
  • サムナンビュリズム前編2
    翌朝、俺は七時にセットしておいた妹目覚ましに物理的な衝撃でもって起こされた。 朝の慌ただしいいろいろを済ませ昨日の夜に準備しておいた服に着替える。   時計を見ると七時半を少しまわったくらいだ。   我ながらここまでは計画通りに進んでいる。この分なら八時には駅前に着くだう。 さすがにあのハルヒでも一時間も前から駅前で独り突っ立っているような愚行は犯さんだろうから、俺の罰金刑放免はすでに確約されたも同然、 ……のはずだったんだが、いつもと変わらないオーダーをしているのは何故なんだろうね。 さすがにここまでコーヒー一本にこだわり続ける客は俺くらいしかいないんじゃないのか? まあそんな他愛もない疑問はどうでもいいとして、ハルヒ、お前いつから駅前にいたんだ?   「さ、さっき着いたばかりよ!」   ということは、俺はすんでのところでコケたのか! くそ、我ながら情けない。   「それよりキョン! 今...
  • 桃色空間奮闘記番外編 ~遠い記憶のミラージュ~
      戦慄の前編から約2ヶ月ぶりの後編、もう覚えてない人もいるだろう。 前回、所属する機関内に裏切り者がいることを森さんから聞かされた僕。あ、僕古泉です。 なんだかんだで森さんが僕ん家に泊まりこむことになり、なんだかんだで協力して犯人を捜すハメに。 事情聴取、現場検証、プロファイリングなどを行いなんだかんだで犯人が僕達の仲間、 多丸(裕)さんであることをつきとめる。 裏切り者である多丸(裕)さんをなんだかんだでとっちめ、見事事件を解決した森さんと僕。 これで森さんとの共同生活もお終いだ!と歓喜したのも束の間、実はまだ裏切り者が存在するらしく どうやら僕の苦労はまだまだ続くようだやれやれ。 的な感じで意気揚々と後編に続く!と書き込んだのだがこれがまた後から読み直すととんでもない駄作で、 「さすがにこれは自重した方がよさそうだ。」とリアルで思いしばらく投下せずに読み手に回っていたのだが、 そろそ...
  • 長門有希の報告
    はじめに  この作品は、キャラクターの台詞を一部『現地語』で表記してあります。その場合は、“【 】”で囲まれた斜体の部分が、対応する台詞の共通語訳(字幕)です。 もしも涼宮ハルヒたちの会話を、舞台のモデルとなった兵庫県西宮市の言葉で表現したら? そんなifの世界をのぞいてみてください。  字幕付きPDF版はこちら(PDF/610ページ/3.43MB)又はこちら 注意事項  この作品には、オリジナルキャラクター、暴力シーン及び女性同士による性的な表現が含まれています。 作品構成 Report.01 単独の序。以降の話とのつながりはありません。 Report.02~09 ある出来事と、それにまつわる涼宮ハルヒと長門有希の交流記です。 Report.10 もしも彼女が、こんな性格だったら? Report.11 もしも彼らが、こんな人物と出会ったら? Report.12~25 SOS団全員+...
  • SOS団ラジオ支部~深夜版~ 
    wawawa忘れもの~♪♪チャチャチャ!wawawa忘れ物~♪♪♪   ハルヒ「はぁい!こちらはSOS団ラジオ支部~深夜版~よぉ!」 古泉「昼間では絶対言えない」 みくる「あなたの夜のお悩みを」 長門「私たちSOS団が解決する・・・」 キョン「てなわけで・・・深夜ラジオ支部SOS団をヨロシク!」   ハルヒ「キョン!今日の特別ゲストは誰なのかしら?」 キョン「今日は初回放送だから大物を連れてきたぜ!」 みくる「うわぁ楽しみですぅ」 キョン「それでは紹介だ!入ってきてくださーい」 ダダダダダダァーダダダダダン!!   谷川流「こんばんは!」   キョン除く一同「なっ・・・なんだってぇ!?」   キョン「初回放送の記念すべき第一ゲストは、俺たちの生みの親の谷川流さんだぁ」 ハルヒ「ちょ・・・ちょっと!大物すぎでしょあの人は」 古泉「僕たちの生みの親ですからねぇ・・・」 み...
  • 缶コーヒー、ふたつ8・前編
    ━━━━沈みかけた夕日が、一日の終わりを告げている。 それにもかかからず僕は、まるで今から一日が始まるかの様に心を踊らせながら、駐車場へと向かっていた。 真冬の夜の訪れを告げる冷たい風が、時たま足早に歩く僕の頬を撫でるが、今はそれさえも心地よい。 そして歩きながら少しだけ、彼女の笑顔を思い出して胸が熱くなるのを感じる。 おそらく…この想いは、何度目かの…━━━━━━━━ 【コーヒーふたつ8・前編】  駐車場へ着いた僕は車に乗り込むと、制服の上着とともに『北高の古泉君』である自分を脱ぎ捨てて、後部座席に用意してあった上着に着替えた。 そして、キーを回してエンジンを始動させながら、ステレオにMDを差し込む。 静かに音楽が始まり、イルミネーションに「JUST A TWO OF US」と表示されたのを確かめると、僕はゆっくりとアクセルを踏み込んだ。 ふと、ハンドルを回しながらどうしようもな...
  • トラウマ演劇
        俺にとって2回目である文化祭。 去年はハルヒのお陰で俺を含めたSOS団員は色々と振り回されたのだが、 さて、今年は俺独りだけがあいつに振り回されるとは思いもよらなかったわけだ。 一体俺が何をしたんだよ?   前編
  • 機械知性体たちの即興曲 メニュー
    □『機械知性体たちの即興曲』    即興曲(そっきょうきょく)は、自由な形式で書かれた性格的小品の一種。  アンプロンプチュ(Impromptu)とも言う。   ―ある情報端末が地球上の光学電子情報網から収集したデータ―      機械知性体シリーズの解説はこちら。  http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5979.html 【あらすじ】  ある日の夜。いつものように長門有希の面倒を見るべく訪れた朝倉涼子が七〇八号室に向かう。  そこで彼女が見たものとは、パソコンのリンクからウイルス感染し、乳児にまで退行した長門の姿だった。  放っておくわけにもいかず、同じ端末の喜緑江美理に支援要請を出し、なんとか現状を解決しようとするのだったが――。  まさか同様の悲劇(喜劇?)がふたりを襲うことになるとは、この時、知るよしもなかったのだった……。   □第...
  • 秘めてた想い
    この作品は基本的にキョンと谷口の視点を行ったり来たりなのですが、一回だけストーリーの都合上ハルヒ視点がありますがあまり気にしないでください。 これがいわゆるデビュー作なので、まだ実力がないので「これはダメかなぁ」とか思った人はすぐに読むのを中断しちゃってください。 また、いくつかのほかの作品の文章と似ている文や、ほとんど同じ文があるかもしれませんが、ご容赦ください。 あと、前半で「後藤」という名のオリキャラが出ますが朝比奈さんの中の人とは一切関係があるわけではありません。たまたま思いついた名前を使っただけですので気にしないでください。 それでも読むというお方はどうぞご覧ください。 秘めてた想い(前編) 秘めてた想い(後編)
  • 橘京子の憂鬱(プロローグ)
     高校生活初日。不安に苛まれつつも新しい生活に期待を込め、しかしながら早朝ハイキングを毎日こなさなければと暗澹な気分に陥った入学式。  その入学式を終え、始めてのホームルームで後ろの席のトンでもない発言に辟易しながらソイツと出会った俺は、どうやら今後の人生を左右しかねないフラグを立ててしまったらしい。  事実、それからの生活は山アリ谷アリ等という浮薄且つ陳腐な言い回しでは到底及ぶべくも無い、SFファンタジー創作話に匹敵する体験を深々と体の刻み込んできた……もとい、ソイツによって刻み込まれたと言う方が正解なのかもしれない。  しかし、慣れというものは恐ろしいものである。いや、慣れようなんて微塵も思っていなかったのだが、全方位、オールレンジに渡ってあんなことやそんなことが起きれば自ずと耐性がつくようになってくるものである。  そんな耐性のせいなのか、はたまたそんな生活を楽しんでいたのかは...
  • 勝手にずらした時間軸
    もくじ 「お、今回は俺の番か」 「ほらキョン!さっさと注意書きなんか終わらせましょう!」 「そうだな。っと、この話は「朝倉涼子迷走記」と「彼がバイトを始めた理由 前編」と言う話の狭間にあたる話になる」 「話の流れがわからないって言う人は前の話も読んでもらえると嬉しいわ!」 「あとは…そうだな、この話を読むにあたって軽い既視感を覚える方もいるんじゃないかと思う」 「後付け設定みたいになるけど、この話の有希はまったく別の話の有希と同一人物になるわ」 「まぁそこは気にしなくても読み飛ばせるレベルだ。気になった人だけニヤニヤしてもらえればいいかな」 「…こんなもんかしらね、あとなんか言うことある?」 「あぁ、ひとつだけ、この話のあたりから原作と時間軸がズレた話がでてくるが気にしないでくれ」 「と、言うわけで本編をどうぞ!」 「…お祭りに行きたい」 正月も過ぎ去り新年初となる不思議探索...
  • 始めて君のパンツを見た
    409 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/12/27(土) 17 59 16.42 ID M6zBdJYqO [sage]  なるほど…あったら嫌なエロいキョン      文化祭でハルヒの演奏を見ていて俺はある事に気付いた。  ドラムの岡島瑞樹先輩。そのスカートの中が…中が、見える!!  白いパンツが! 見える、見えるぞララァ! 私にも白が見える!!  一気に集まる血液at股間。凝縮するエネルギー。  広がる妄想! 無限の宇宙のような白いパンツ!!  あぁ、美しい…美しいぞ!!    ありがとう神様!  ありがとう岡島先輩!    今晩はおかずに困らないぜ!! ヤタ━━━━━━ヽ(゜∀゜)ノ━━━━━━!!    そして演奏が終わり、文化祭も終わったころ、俺は岡島先輩に呼び出された。 「ねぇ、ずっと見てたでしょ?」  照れながら言われ、そして        ―――...
  • サムナンビュリズム前編3
    昨日の夜、明日の予定についてハルヒから電話があり、それによるとどうやら今日は午後三時に駅前集合らしいのだが、 昨日と同じ轍は踏むまいと一人意気込んだ俺は、二時間も前に目的地へたどり着きはや二時間近くが経過していた。   なんなんだろうね。   やることなすこと全て裏目に回っちまうのは俺がそう望んでるからなのか? だとしたら俺は相当なMだな。 いやそんなことは決してないが。   と、一人黙々と頭の中で自問自答を繰り返していると、何やらけったいなリュックを背負った団長様がようやくご登場なすった。 時計を見ると時刻はぴったり三時。 ギリギリ遅刻ではないようだが、今日はやけに時間通りだなハルヒ。 「遅刻じゃないんだからどうでもいいでしょそんなこと。それよりちゃんと昨日言った通りにしてきたの?」 「ああ、昼は抜いてきたし、ゴザも持ってきた。ほれ」 そう言って俺は手にさげてた袋を見せた。まあ昼は多少...
  • 長編・未分類3
    -接触編-前編 エンドレスエイト103回目 しん・せかいに君と 涼宮ハルヒのユカイなハンバーガー 涼宮ハルヒの死体 涼宮ハルヒの運命(Fate×ハルヒ) 長門有希の我侭 実は8.365秒 サマー・デイズ(微鬱注意) 大きくてちいさな日々  1 2 3 その技の名は 多分SOS団設立時 【『CLOVER』】 ボディーガード (古泉×キョン妹) 涼宮ハルヒのOCG(ハルヒ×遊戯王5D`S OCG) 絶体絶命でんぢゃらすじーさん vs SOS団 みんなSS大好きだよ保守 朝倉涼子迷走記 みくるの反抗(仮) (※グロ・BAD END注意) SOSvsSOS (性転換「系」) 名も無き詩(ハルヒ×サイレントヒル) ハルヒ「ひぐらしつかまえた!」 日常的なSOS団。非日常もほんのりと。 涼宮ハルヒの激流 涼宮ハルヒの静寂  畏怖・涼宮ハルヒの静寂 (クロス) 君誰大会 とある古い森で 鶴の国 三千世界...
  • 長門有希の報告Report.2
    Report.02 涼宮ハルヒの認識(前編) 「何(なん)やの? せっかく我らSOS団が犯人とっ捕まえたろ思(おも)てんのに。」 【何(なん)なの? せっかく我らSOS団が犯人をとっ捕まえてやろうと思ってるのに。】 「ええ加減にして! 私はあんたらに頼んだ覚えない! 勝手に押しかけてあれこれいらんことするわ、偉そうに根掘り葉掘り嫌な事を聞いてくるわ……あんたら一体何様やの!? そんなに人の不幸が嬉しいんか!? 最っ低や!!」 【いい加減にして! 私はあんたらに頼んだ覚えないわ! 勝手に押しかけてあれこれ余計なことするわ、偉そうに根掘り葉掘り嫌な事を聞いてくるわ……あんたら一体何様のつもり!? そんなに人の不幸が嬉しいわけ!? 最っ低!!】 「せっかく我らSOS団が特別にタダで事件を解決したろ言(ゆ)うてんのに! もうええわ、全然このありがたみが分かってへん人に、親切にしてやる必要もな...
  • 一本の樹 前編
       「バイトがあるので今日は先に失礼します」  にやけ面がドアから顔だけ覗かせ帰る、一見すると日常に見える非日常のサイン。これから身体を張らなくちゃならん面倒事が待っているというのに、よくもまあにやけていられるものだ。関心なぞしてやらんがね。 「古泉君帰っちゃったの?この間のお礼に勲章をあげようと思ってたのに」  古泉と入れ替わりに部室に現れたハルヒが残念そうに言っている。ていうかくだらないことを考えるな。副団長の腕章をもらったときに古泉がしてみせた気持ち悪いウィンクを思い出しちまったじゃねえか。 「まあバイトなら仕方ないわね。明日また渡すことにするわ!」  ハルヒは今日も上機嫌だ。これというのも、先日の『脚本・監督:古泉・機関』『主演:俺』の恥ずかしいホワイトデー企画が功を奏したお陰なわけだ。あれは本当に恥ずかしかった。詳細は・・・すまん思い出したくない。  しかし、...
  • サムナンビュリズム‐プロローグ‐
    俺は雨の中傘もささずに自転車を走らせていた。 どうして俺がそんな熱血漢よろしくびしょ濡れ全力自転車疾走しているのかというと、まあどうということはない。 例の如く素敵団長様こと涼宮ハルヒがらみである。 傘をさしていなかったのは別に俺が雨に濡れながらのサイクリングをこよなく愛していたわけではなく、ただ そう、このときの俺はそりゃあもう驚天動地を通り越して呆然自失していたからな。   事の始まりは古泉からの電話だった。   「もしもし!?」 『おや? 遅かったですね、何かあったんですか?』 「何でもねぇよ」 『そうでか。それでは、いきなりで申し訳ないのですが、今すぐ市立病院まで来てください』 「いきなりそんなこと言われてもな」 『すみませんが一刻を争う事態なんです。取り乱さず落ち着いて聞いてください』 電話越しの古泉の声はいつになく真剣だった。 「何だ? もったいぶらないでさっさと言え、俺は早...
  • 長門有希の報告Report.22
    Report.22 長門有希の憂鬱 その11 ~涼宮ハルヒの手記(前編)~  わたしは観測対象の内面、『心情』を理解する上で超一級の資料を入手した。観測対象が自ら書いた、個人的な心情を綴った文書。  その中から、今回の一連の出来事に関連する部分を抜粋して報告する。  本文書の内容にわたる部分は、すべて原文を記述した観測対象本人の思考によるものであるが、内容の理解及び構造の把握に資するため、報告者が小見出しを付加するなどしている。誤字脱字その他の、通常の日本語の文法に即していない記述は、すべて原文に起因するものである。 (涼宮ハルヒの序文)  キョンもすなる書き物を、あたしもしてみむとてするなり。  な~んてね。『土佐日記』風の書き出しにしてみたけど、毎日書くつもりはない。だから、「日記」というよりは「手記」かな。  題して、『涼宮ハルヒの手記』!  ……別に誰かに見せるわけで...
  • サムナンビュリズム前編4
    そして、そんないつものSOS団活用内容とさほど変わらないモラトリアムな時を過ごしながら、俺は辺りが段々とオレンジ色の光に包まれつつあるのを感じていた。 昨日別れた時刻に近づいてきたな。ていうか、そろそろ帰らなきゃ帰りのバスもなくなっちまうんじゃないのか、ハルヒ? 「えっ……何?」 「だから、こんな時間までここにいて帰りのバスは大丈夫なのか?」 「だ、大丈夫よ! あんたがそんなこと心配する必要ないわ」 「そうかい、……ところでハルヒ」 俺はいつになく真剣な面もちでそう呼びかけた。 ハルヒはどことなく顔を赤らめつつ、 「な、なによ?」 と、ぶっきらぼうに返してきた。   「俺……トイレに行ってくる」   「あっそういってらっしゃいごゆっくり」 と、今度はえらくぞんざいに返してきた。 一応断っておくが大きいほうではないからな、と心の中でつぶやきながら俺はトイレへとたった。   トイレをすませた俺...
  • 橘京子の消失(プロローグ)
     年始。  受験生にとってはこれほど厄介なものは無く、刻一刻と近づいてくる試験の恐怖に怯えながら、その不安を解消するかのごとく勉強に明け暮れる毎日であり、光陰矢の如く過ぎ去って欲しい時間の5指に上げられるといっても過言ではない。  何の能力もない一般人たる俺にとって、この持論は寸分どころかマイクロメートルの精度をもってしても違わず、恐怖に怯えながら様々な色のついたノートに目を釘付けにしている。  例え滑り止めの試験でも緊張するのは仕方の無いことであろうし、本命ならばなおのこと血管がはちきれそうになるほど心臓が高速運転をするんじゃないかと思うね。  ……おいおい、試験までまだ何日かあるんだ。今からそんなに緊張してどうするんだ。少し頭を冷やしたほうがいいな。水でもかぶってくるか……って、風邪を引いたらそれこそどうしようもない。  こう言うときは気晴らしに何か考えたほうがいい。これから送...
  • あま~い短編5
    ハルヒがキョンに何かを渡すようです   ハルヒ「キ、キョン!コレ読みなさい!いいわねっ////!!」 キョン「なんだコレは?」 ハルヒ「い、いいから黙って読みなさい、じゃあね」 ダダダダーッ!!     キョン「何だあいつ?まあいい読むか」       『キョンへ       あんたが、私と一緒にSOS団を始めてからどれくらい経ったかしらね。私が言う無茶 なことをあんたはいつも嫌そうな顔をしながらもやってたわよね。本当にキモイわ。何考えて たのかしら。どうせ、スケベな事でも考えてたんでしょ。みくるちゃんをエロイ目であんた が見てたことはお見通しよ!なんであんたなんかがいるのかしらね。教室でもいつも私の すぐ前の席にいるし、なんかやったんじゃないでしょうね?臭くてたまらないわ。いい? キョンあんたは本当にキモイけどね。SOS団の一員としてしょうがなく生かしてあげてんのよ !分かったら...
  • Lolita's Love Complex  第一話「My little lover」
    「キョンくん、おっはよー!!朝ご飯できてるよー!!」 「ぎ・・・ぎがああああああぁぁあああっっっ!!??」 妹の目覚まし”シスターズボディープレス”で叩き起こされた俺はその衝撃に死ぬかと思った。 俗に言う朝立ち。その状態のアレの上に乗ってきたのだ。もう、痛いのなんのってない。 そう、何が起きたか解らないような痛みだったのだ。 「あぁああああぁあああああぁぁぁぁぁああぁぁぁ・・・・・・っっっっっ」 急速に、意識が薄れていく。 「どうしたの!?大丈夫!?」 妹が凄い慌てた様子で俺を揺さぶる。 「と、とりあえず・・・大丈夫、だ・・・・・ガクッ」 「キョンくん!?キョンくんっ!キョンく・・・キョ・く・・・キョ・・・・・」 よっぽどの激痛だったに違いない。 俺は、そこで意識が途絶えた。           そして、目覚める事はなかった。 死因「シスターのカールイス」 BAD END   第一話「My...
  • 普通短編7
    キョン「長門」 長門「何?」 キョン「今日食堂で食べたから弁当あまってるんだ」 長門「そう」 キョン「食べるか?」 長門「食べる」 キョン「じゃあ俺は今からハルヒと買い出しに行かなきゃならないから 食べ終わったら机に置いといてくれ」 長門「わかった」 カパッ 長門「……プリン?」 ハルヒ「ちょっとキョン!あたしの日記見た!?」 キョン「知らねえな」 ハルヒ「そう…ここに置いてあったはずなんだけど」 キョン「へえ」 ハルヒ「見つけたらすぐにあたしに渡しなさい!もちろん覗いたら死刑よ!」 キョン「わかったよ…ところでハルヒ…俺のことでハアハアしてオナヌーするなよな!」 ハルヒ「…(ヒクヒク)あんた見たわね!」 キョン「てへっ!」 ハルヒ「ちょっとキョン!あたしの日記見た!?」 キョン「ああ・・・・お前・・・・・俺のこと・・・・」 ハルヒ「そうよ、あ...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 プロローグ
    「今日はこれで終わり! みんな解散よ!」  窓から入ってくる夕焼けに染められたわけではないだろうが、ハルヒの黄色く元気の良い声が部室内に轟く。  この一言で、今日も変わったこともなく、俺は古泉とボードゲームに興じ、朝比奈さんはメイドコスプレで居眠り、 長門は部屋の隅で考える人読書バージョン状態を貫き、年中無休のSOS団の一日が終わった。 正直ここ最近は平凡すぎる日常で拍子抜け以上に退屈感すら感じてしまっているのだが、まあ実際に事件が起これば二度とご免だと思うことは確実であるからして、とりあえずこの凡庸な今日という一日の終了に感謝しておくべき事だろう。  俺たちは着替えをするからと朝比奈さんを残しつつ、ハルヒを先頭に部室から出ていく。どのみち、朝比奈さんとは昇降口で合流し、SOS団で赤く染まったハイキング下校をするけどな。  下駄箱に向かう間、ハルヒは何やら熱心に長門に向かって語りかけて...
  • 機械知性体たちの即興曲 第五日目/夕
    機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html   □第五日目/夕 文芸部室 ハルヒ        「…………」(カチカチ) みくる         「涼宮さん、お茶のおかわりです。どうぞ」 ハルヒ        「ありがと。そこ置いといてくれる?(カチカチ)」 みくる         「……ずっとインターネットで、なに見てるんですか?」 ハルヒ        「ヒマ潰しよ。ヒマ潰し。とくになにもすることないし(カチカチ)」 みくる         「はぁ」 古泉           「…………」(ペラ) みくる         「古泉くんも、はい。お茶のおかわりです」 古泉           「ああ、どうも。ありがとうございます」 みくる         「……古泉くんは古泉くんで、なにしてる...
  • 機械知性体たちの即興曲 第五日目/夜・前編
    機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html   □第五日目/夜・前編 マンション1F。エレベータホール ――ちーん にゃがと    「カサすげー」 にゃがと    「……たしかにあちゃくらりょうこが、そう評価するのも理解できる」 にゃがと    「こうまであっさり外に出られるとは」 にゃがと    「(キョロキョロ)」 にゃがと    「管理人もいない」 にゃがと    「……白い悪魔(訳注:例の白いネコ)もいない模様」 にゃがと    「……仲間を求めて、れっつご」(ボテ) にゃがと    「…………」(キョロキョロ) にゃがと    「転んだところは、誰にも見られていない。問題ない」(ムクリ……トテトテ)     本屋 みくる         「(料理本を立ち読み中)……うーん」...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 未来人たちの執着(後編)
      ◇◇◇◇    土曜日、明日になれば自動車事故から一週間になろうとしている。  幸いなことに月曜日以降、誰も死ぬどころか危険な目にあっていなかった。  今日、俺はハルヒと一緒に、先週の事故発生現場を廻っていた。歩くと時間がかかるので、タクシーを使って移動している。 いろいろ確認したいこともあるらしい。  まず看板に潰された男子生徒の現場に立っていた。  倒れてきた速度規制の看板はすでに新しい頑丈なものに直されていた。商店の上にあった看板は撤去されたままである。 あの事件を思い出す要因を残しておきたくないかもしれない。 「すっかり現場が変わっちゃっててこれじゃ調べようがないわね」  何も見つからずにその場を去り、続いて野球ボールのせいで死んだ女子部員の現場、火事が原因で死んだ女子部員と顧問の現場と 廻っていったが、やはり何も見つからなかった。まあ、目で見つけられる問題があるならとっくに警...
  • SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦 ―最終試練発表―
    御天照様は頂上から西へ60°くらい傾き、青空は赤みがかかり始めてきた。 先ほど、男の悲しい性を利用した足切りによって、参加者は何と6人まで減ってしまった。 生存者のうち、半数は俺の知った顔で占められていた。即ち、古泉、谷口、国木田である。 コンピ研の連中?さっきまで残ってたが、『ネコミミブラクラレインボーアタック』に撃沈した(長門談)という。 いったい何をしたんだお前がやったんだろうと聞いてみたが『教えない』の一点張りだった。 俺は鶴屋さんに呼ばれ、衣装を着替えるように言われた。 …別に汚れても、さっきみたいに濡れてもないですから着替えなくてもいいですよ? 「ダメダメ!もうすぐ日が暮れるし、夜の正装にしなきゃいけないっさ!」 俺は鶴屋さんが用意してくれた燕尾服に着替えた。その上、白い手袋とチーフまで用意されていた。 「ハルにゃんも今頃イブニングドレスに着替えているっさ!!キョン君に併せ...
  • トラウマ演劇 前編
    暦上で言えば今は秋。 大量の枯葉が冷風に巻き込まれ至る所で群れを成して集落を形成している季節か。 この時期は俺のような学生は色々と忙しい頃で、 テストやら文化祭の準備が小型削岩機の如く精神を削り取っていくので、 それとは裏腹に最近になって随分と頭の晴れ具合に磨きがかかった女にボロ雑巾の様に扱われる日々で、俺は心身ともに虫に食われた林檎のような気分になっている。 言うなれば軽いメランコリー状態とでも言っておこう。 机に上半身を伏して惰眠を貪るに等しいこの退屈な時間はHMなわけで、 誰も参加する気になれてない我がクラスの今年の文化祭の出し物会議はあと何千秒で終わるのか? ちなみに言えば、一学期に決めた各委員決めで文化祭実行委員を獲得した国木田君が今の時間を仕切って進行させている。 責任感の強い彼は誰もやりたがらなかったこの余り物を引き受けたのが運の尽きだ。 ご覧の通り、今の教室の雰囲気は拒絶と...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 機関の決断(後編)
    「――伏せてっ!」  最初に叫んだのはハルヒだった。しかし、教室にいる誰もその意味を悟ることができず、それに従ったのは俺だけだった。  次の瞬間、教室の窓ガラスが吹き飛び、多数の赤い光球が教室中に撃ち込まれる。悲鳴すら上げる暇もなく、 呆然と突如教室目の前に現れたヘリに呆然としていたクラスメイトたちにそれが浴びせられた。  しかし、俺は床に伏せたままそれを避けるべくダンゴムシのように縮まっていたため、その先教室内がどうなったのか、 激しい判別しようのない轟音と熱気の篭もった爆風でしか俺は知ることができなかった。時折、鉄を砕いたような臭いが 鼻から肺や胃に流れ込み、猛烈な嘔吐感を誘ってくる。 「キョン!」  誰かが俺の襟首をつかみ、俺の身体を引きずり始めた。俺は轟音の中、何がどうなっているのか確認しようと 目を開けようとして、 「目は閉じて! いい!? 絶対に開けるんじゃないわよ!」  耳元...
  • 一本の樹 後編
    ・・・・・ ・・・ ・  月日は流れ、彼女と出会ってから僕の年輪は2つの輪を重ねている。中学卒業は間近だ。  僕は一度落ち着きを取り戻してからは、当初の臆病さの質が変わり、年齢に見合わない思慮深さと慎重さを備えた超能力者として、その立ち位置を明確にしていた。  周囲はこれを成長と言うが、これを成長と言うなら世の中には新しい辞書が必要だ。成長と妥協という語彙を再定義する必要がある。  理由も無いのにいつの間にか気にならなくなっていた自分の境遇や『彼女』への憎しみ、それに伴って変わった自分・・・これらは成長と言うよりただの妥協と言った方が的確だ。  自分は何も成長してなどいない。ただ考えるのを投げ出しただけだ。妥協を繰り返しただけだ。  一方で彼女はと言うと、こう言うと失礼かもしれないが、何も変わらない。  純粋に真直ぐで、許容性と弾力性に富んでいて剛胆、それらは出会った頃と変わら...
  • 長門有希の報告Report.17
    Report.17 長門有希の憂鬱 その6 ~朝比奈みくるの報告(前編)~   件名:閉鎖空間式空間封鎖内における戦闘について  パーソナルネーム長門有希の要請を受けて、朝比奈みくるが観測経過を報告します。    空間封鎖された生徒会室。  ここ『長門有希消失緊急対策本部』では、「朝倉涼子を信用してほしい」という喜緑さんの要請にキョンくんが同意した後も、会議が続いていました。  その会議のさなか、喜緑さんが急に立ち上がりました。 「大規模な閉鎖空間を感知しました。同時に、涼宮ハルヒ、朝倉涼子両名の反応が消えました。」 「何ですと!?」  キョンくんも釣られて立ち上がりました。会議室が騒然とします。 「これは……」  見る見る喜緑さんの表情が困惑に変わりました。 「この閉鎖空間は、涼宮ハルヒの力によるものではありません。別口です。」 「その別口の正体、分かりまっか?」 【その別口の正体...
  • ナガト
    ナガト ~彼方から来た天才~   季節は秋。と言うのは名ばかりの、九月上旬。   未だに聞こえてくる蝉の鳴き声が、俺たちが必死に忘れようとしている残暑を、嫌でも思い出させる忌々しいスパイスとなっている。   永遠に続いて欲しかった夏休みも遂に終わってしまい、健全な高校生ならば誰しも、 また今年もこの忌々しいまでの暑さが忌々しいまでの寒さに変わるまでの、 とても今の状態からでは想像も出来ない長い長い道のりを、一日一歩ずつ、しかも勉学と言う名の向かい風を受けながら、歩いていかなければならないということに絶望を感じずにはいられないはずのこの時期に、俺たちは、学校に嬉々として登校していた。   Why?なぜかって?   OK,そう急ぐなって。まずは俺の薀蓄に耳を少しばかり傾けてくれ。   死亡遊戯と言うものを、皆さんはご存知だろうか? 昔々、どのくらい昔かって言うと、中国がまだ何十もの国...
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