涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「がんばれ、生徒会の喜緑さん!1」で検索した結果

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  • がんばれ、生徒会の喜緑さん!
    がんばれ、生徒会の喜緑さん!1 がんばれ、生徒会の喜緑さん!2
  • がんばれ、生徒会の喜緑さん!1
    Q.ファスナーとジッパーはどっちがチャックなんですか?    同じだろ!(チャックマン)         A.ファスナーとジャッパーとは、この場合、衣類等についているものを指すのでしょうか?         (それとも人物名か何かですか・・・?)     推測の域は出ませんが、ファスナーは正式にはスライドファスナー(Slide Fastener)という英国式名称で一般名詞。 ジッパーはZipperまたはZip Fastenerと呼ばれ、もともと米国式の呼び方でこれも一般名詞。どちらも同じものと思われます。     ちなみに、チャックは英語のChuckとは関係なく、巾着(きんちゃく)をもじってできた日本の一般名詞です。(喜緑)         Q.あのーエターナルフォースブリザードの威力はどの程度か教えてください!(パソ君)         A.一瞬で相手の周囲の大気ごと氷結させる。   ...
  • がんばれ、生徒会の喜緑さん!2
    Q 近頃ホモキャラがついてしまって困ります。普通に女子にだって好意を持っているのに… どうすればホモキャラを脱出できるでしょうか。(テトドン)     A.いわれなき中傷というのは、困ったものですよね。       しかし近年同性愛者は世間的にも認められつつあります。     ここは一つ、脱出などという悲観的考えではなく、     女子も男子も大丈夫という     懐の深いキャラクターを打ち出してみてはいかがでしょうか?     女性だけ、男性だけを好む方は多いですが、     両方、それも周りにまで認められたという方はあまりいません。     チャンスですよ。(喜緑)         Q.購買で素早くパンを買う方法を教えて下さい。(一応十代・後光輝く高一女子)       A.昼食時の購買は激戦区です。       かく言うわたしは、購買の戦いについていけずお弁当派です。     よっ...
  • 喜緑さん
    会長「暇だな」 喜緑「暇ですね」 会長「暇だ」 喜緑「暇です」 会長「今日は暇か?一緒にどこか」 喜緑「忙しいです」 会長「そうか・・・暇だな」 喜緑「暇ですね」   会長「お茶をくれないか?」 喜緑「自分でやってください」 会長「あ、ああ・・・(今日の喜緑くんは冷たいな) 喜緑「ついでにわたしの分も煎れてもらえますか?」 会長「あ、ああ(・・・) 喜緑「ありがとうございます、ゴクリ゙・・・不味いですね」 会長「あ、ああすまない。ところでさっきから何を作ってるんだ?」 喜緑「なんだっていいじゃないですか」 会長「あ、ああそうだな(冷たい・・・なにがあったんだ・・・いつもの俺の喜緑くんに戻っておくれ!) 喜緑「それから、集中できないので話しかけないでもらえますか?」 会長「わかった(・・・もう駄目だ・・・心が折れちまった、今日はひたすらに黙って下校時刻を待とう) [キーンコーンカーンコーン...
  • その他短編置場
    他の短編ページに含まれないジャンル、その他の人たち、オリキャラが出てくる短編   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25   26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50   51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73     『涼宮ハルヒの怪談』 情報統合思念体の観察日誌 涼宮ハルヒの歌集 灼眼の古泉 天災 君のいない部室 グラップラーハルヒ 鶴屋さんの奮闘 黒鶴屋さんの陰謀 最強の異世界人 長門の戦い~熱戦!激戦!超決戦! 1000取り合戦 谷口の日常 涼宮セルヒの憂鬱 谷川流の暴走 神聖モテ...
  • 喜緑さんその3
    喜緑「そういえば明日はホワイトデーですね」 会長「ほう、喜緑君があんな俗っぽいものの話をするなんて意外だな」 喜緑「・・・なんでもありません」   翌日 会長「今日は生徒会は休みにする、解散」 喜緑「はぁ」 会長「喜緑君、たまには一緒に帰らないか?」 喜緑「・・・別にいいですよ」 会長「これを」 喜緑「え?」 会長「まあなんだ、ホワイトデーなど知らんが一応お返しにな」 喜緑「・・・ありがとうございます」 会長「開けていいぞ」  [ガサガサ] 喜緑「バレッタ?」 会長「ああ、君の綺麗な髪に合うのを探すのは苦労したんだぞ?」 喜緑「・・・ありがとうございます」 会長「さっき聞いたぞ」 喜緑「いいじゃないですか」 会長「そうだな」 喜緑「これどうですか?」 長門「・・・似合ってる」 喜緑「ふふふっありがとう、長門さんも髪型変えてみたらどうですか?」 長門「こう?」 喜緑「うん、いいですね。...
  • 喜緑さんのお料理教室
    「少し、お時間を拝借してもよろしいでしょうか?」   と、昼休みの教室でマンガ雑誌のページを漫然とめくっていたオレに、えらく丁寧な口 調で話しかけてくる声があった。 少なくとも、オレの近しい友人知人関係で「おまえはどこのお嬢様だ?」とツッコミた くなる話し方をするヤツはいない。なので、声を聞いただけでは誰なのかわからなかった。 顔を上げると、そこには……見知った顔ではあるが、友人とは言えない人物が悠然と微 笑んで立っている。声をかける相手を間違えているんじゃないかと思い、周囲をきょろき ょろ見渡したが、間違いなくオレに話しかけているようだ。   「ええっと……オレ、ですよね?」 「左様でございます。大変心苦しいのですが、諸事情に明るく、ご自身の利益抜きに行動 していただけるのはあなただけ……と思い至ったもので」 「はぁ……」   回りくどい物言いは、この人のデフォなんだろう。オレは気が短い...
  • 涼宮ハルヒと生徒会
    コンコン 「どうぞ。」 ガチャ   「失礼します。どうしたんですか?喜緑さん。」 「今日はちょっと涼宮さんについて試してみたいことがございまして、あなたに協力していただけないかと。」 「なんでしょう?」 俺はこのとき、俺にできることならなんでもやるつもりだった。   「涼宮さんが今まで他の人にしてきた行為と同じ事を他の人に涼宮さん自身がされたらどういった反応を示すのか試して見たいのです。」 「えっと、具体的にはどういった事をするんですか?」 「こうするのです。」 喜緑さんはいきなり自分の服を乱暴に脱ぎ、半裸になった。 「何してるんですか喜緑さん!服着てくださいよ!」 「あなたが着させてください。それまでは私は服を着ません。」 俺は逃げればよかったんだろうけど、あまりの出来事に脳はショートしていた。 喜緑さんも宇宙人という先入観も手伝ってとりあえず服を着せてやろうとした。 その瞬間。   カ...
  • 喜緑さんと家事と旅行
    長門「おかわり」 朝倉「あ、私も」 喜緑「その前に、いつもご飯作ってあげてるのに感想の一つもないの?おいしいとか」 朝倉「そんなこと言ったって今日のカレーってレトルトでしょ?」 喜緑「まあそうなんだけどね…」 長門「……」 朝倉「……」 喜緑「……」 長門「ごちそうさま」 喜緑「ちょっと。食器ぐらい片付けなさいよ」 長門「7時に待ち合わせをしている。あなたに任せる」 喜緑「こら、待ちなs」 バタン 朝倉「……」 喜緑「…男かしらね?」 朝倉「知らないわよそんなこと。ごちそうさま」 喜緑「ちょっと、片付け手伝いなさいよ」 朝倉「いいじゃない、ついでにやってくれたって」 バタン   喜緑「反抗期ね……」   ――次の日   朝・長「ごちそうさま」 喜緑「ちょっと二人とも。昨日は私がやったんだから今日は二人で片付けなさいよ」 長門「……」 朝倉「……」 喜緑「……」   長・朝「皿、スプーン...
  • 喜緑さんその2
    喜緑「会長、タバコは少し控えたほうがいいと思います」 会長「な!?どうしてわかったんだ?ファブリーズしたのに・・」 [バリバリバリ] 会長「お、お前は!?」 ??「わたしは、コスの天使!!あと月の戦士!!あと、あと・・」 会長「思いつかないならもういい、あまり無理するな喜緑くん」 喜緑「・・・うるさいうるさいうるさい」 喜緑「最近わたしのことデコだのワカメだのいってる人がいるみたいですけど       わたしが本気をだしたらこんな星すぐに潰せるんですよ?一回本気出しましょうか?」 会長「どうした喜緑君、なにかあったのか?」 喜緑「いえ、先日コンサートにいったんですけど、ふざけたガンダムオタクのせいで時間がなくて、    なんのために行ったのかわからないまま帰らされたんです」 会長「それじゃあ俺だけのために歌ってくれるか?」 喜緑「198000円になります」 会長「カードで」 喜緑「ほら...
  • Sな喜緑さん
    喜緑「あら?最近このスレでわたしの名前をよく見ますね」 会長「おい喜緑君、学校のパソコンで2ちゃんねるはどうかと思うぞ」 喜緑「いいじゃないですか、海外のエロサイトばっかり見てる誰かさんよりは」 会長「だ、誰のことかな?」 喜緑「とぼけるんですか?校長先生に言っちゃいますよ?」 会長「すまん!校長だけは!!校長だけは!!」 喜緑「それじゃ明日までに6630円持ってきてください」 会長「脅迫!?まあでもそれくらいなら、なにか買うのか?」 喜緑「am●zonでガンダム無双買うんです」 会長「ガ、ガンダム無双」      喜緑「会長、今時女の子を君付けで呼ぶのはどうなんでしょうね」 会長「じゃあなんて呼んだらいいんだ?」 喜緑「そうですねえ・・・喜緑様?」 会長「よ、喜んで」 喜緑「それじゃあ今度の全校集会で『書記は喜緑様です』となんの脈絡もなく言ってみまし       ょうか」 会長「人前で様...
  • 生徒会の陰謀
    ~昼休み生徒会室~ 俺は今、生徒会室にいる。 …。 コンコン …。 「古泉です。」 「入れ。」 俺がそう言うとにやけ顔の男子生徒が入って来た。 「お呼び立てして申し訳ありません、会長。」 「用件は何だ、古泉。」 まぁ、予想はつくがな。 「最近また涼宮さんが退屈し始めましてね。また協力願えませんでしょうか?」 「協力願えませんでしょうかって…俺がどう答えようと協力させるつもりなんだろ?」 「ははは、分かっておられるなら話は早い。 それでは、今回のシナリオですが…。」 俺は古泉の言葉を遮り声をあげた。 「待て、古泉。」 「なんでしょうか?」 「いや、最近な…教師どもや生徒会執行部の連中からの突き上げがひどいんだ…。」 「?。」 「いつまであの連中を放っているんだ…とな?」 「…それで?」 「お前はいつか言ったな? 『我々はいかなる敵と戦っても必ず勝利するでしょう』 …と。」 「……。」 「…...
  • 幻惑小説 第六頁
       今朝の冷たい空気の中チャリで家まで帰り、お袋が用意する昼飯まで退屈な時間を与えられた俺は、はっと気付いて古泉に連絡を入れる。 「古泉、今時間取っていいか?」 『ええ、構いませんよ。』 「そっちはどうだ?」 『それが、かなり粘って交渉してみたのですが……上層部の方は首を縦に振ってくれませんでした。申し訳ないです。』 「気にするな、俺が頑張って来たからな。」 『というと?』 「天蓋領域のインターフェースの周防九曜と、お前らが敵対視している組織の橘京子と会ってきた。」 『……なんと。』 「周防九曜が言うには、長門は生きているらしい。この地球上とは隔離された空間で……って言ってたかな。」 『それは、確かなのでしょうか?』 「……ん……?」  言葉が詰まった。  そうだ、俺はすっかり信じ込んじまってる。天蓋領域の一派の話す言葉を全て信用している。確かにそれが真実である根拠はどこにもない。……だ...
  • ありえぬ終焉 Ver.2──喜緑江美里編
    *バッドエンド注意 *ありえぬ終焉 Ver.2の喜緑さん視点になります。     ありえぬ終焉 Ver.2──喜緑江美里編      生徒会室では、会長が一人残って仕事をしていました。    私は、お茶をいれて、机の上に差し出します。 「どうぞ」 「すまんな、喜緑君」  会長は、湯のみを手に取り、口をつけます。    私はその様子をただじっと見つめていました。    私の視線に気づいた会長が、顔をあげました。 「ん、なんだね?」 「会長。私にとって、あなたとともにあった日々は、大変有意義なものでした」 「いきなり何をいいだすのかね? 過去を振り返るにはまだ早い。生徒会の任期はまだ残ってる」 「いいえ、あなたの任期はもう終わりです」 「それはどうい……うっ……」  会長の目がうつろになっていきます。  お茶に仕組んだ毒が効いてきたようです。私が特別に構成した最も苦しまずに死ねる毒が。   ...
  • お姉ちゃんと一緒
     ある日のことだ。  SOS団の面子全員が俺の家で遊びまくっていたその一日、俺は籤引きにより長門を家に送っていくことになった。 「……わたしはあなた達が羨ましい」  歩く間中無言だった長門は、別れ際に唐突にそんなことを言い出した。 「は?」  長門に羨ましいと思われる心当たりなど一つも無いし、複数形だというのが余計に謎を深める。はて、あなた達とは俺と誰のことだ? 「あなたとあなたの妹」 「妹?」 「そう」 「何で妹、いや、俺と妹なんだ?」 「……兄弟姉妹といった人間同士の関係は、わたしには縁が無いもの」  長門は淡々と、しかしどこか寂しげな様子を纏いつつ答える。  そういや、長門は宇宙人製ヒューマノイドだからな。 「あー……」  さて、どう答えたものか。  長門が俺を羨ましがっているのは分かるんだが、俺はこういう時に有効に回答するスキルを持っていない。  俺の知り合いには天涯孤独なんて奴は...
  • 喜緑さんinハワイ
    会長「時に喜緑くん」 喜緑「なんでしょう会長」 会長「宝くじが当たったらどうする?」 喜緑「換金します」 会長「そうじゃなくて、当選金を何に使うかと訊いてるんだ」 喜緑「そうですね、一番金利のいいところに貯金します」 会長「堅実だな」 喜緑「じゃあ会長は何に使うんですか?」 会長「そうだな、どうしようか」 喜緑「わたしに訊かれても」 会長「今一番何がしたい?」 喜緑「なんですか急に」 会長「いいから」 喜緑「そうですね、ハワイ旅行なんてどうでしょうか」 会長「どうしてまた?」 喜緑「夏休みにハワイなんていかにも人間らしくていいじゃないですか」 会長「理由がよくわからんな」 喜緑「人間ごときには無理です。で、当選金は何に使うんですか?」 会長「ハワイ旅行にでも行こうか」 喜緑「え?」 会長「もし当たったらハワイ旅行に行こうと言ったんだ」 喜緑「二人でですか?」 会長「あの二人を連れて行っても...
  • 本名不詳な彼ら in 甘味処  その7
    「あら、お待たせしてしまいました?」 「いいや、我々もちょうど今し方、こちらに着いた所だ」  昼に俺と長門が、会長と喜緑さんにバッタリ出くわした路上で。今度は俺と会長が、図書館から戻ってきた長門と喜緑さんに出くわしたのは、それからしばらく後の事だった。  ちなみに伊達メガネを掛けた会長は何喰わぬ顔で受け答えているが、俺たちがここまで来るのに競歩並みのスピードでの慌ただしい行軍だったのは、一応秘密にしておこう。喜緑さんたちにはとうにお見通しかもしれないけれども。 「で、用件の方は済んだのかね?」 「ええ、長門さんのおかげでつつがなく」  それでも健気に横暴会長のペルソナを演じようとする先輩の質問に。喜緑さんは微笑みながら、脇に下げた小さなポシェットを撫ぜてみせた。 「ならば私からも礼を言っておこう。長門くん、キミの働きに感謝する」 「………いい」  遠目からでは視認できないほどの...
  • ある雪空の日の事 後編
    ある雪空の日の事 前編より ハルヒの掛け声により決戦が始まった。 …。 …。 ………不思議だ。何故か随分と長い時間放置されていた気分がするが……まぁ、気のせいだろう。 …。 「っと?!」 …。 雪玉が俺の顔をかすめた……ボーっとしている場合じゃない。 …。 開始と同時に雪玉の応酬が始まる。やはり人数の差のせいか生徒会側の勢いが強い……が。 …。 「ふっふっふっ、当たらなければどうって事は無いのですよ……ふもっふ!」 …。 古泉は雪玉をヒラリとかわしながらしっかりと投げ返している。 鶴屋さん、谷口、国木田、他のメンバーも問題ないようだ……が。 …。 「ふええええぇぇ」 「みくるちゃん!ほら、しゃがんでないで投げなさい!」 「怖いですうううう」 …。 朝比奈さんは予想通りと言うか何と言うか……開始早々しゃがみこんで頭を押さえていらっしゃる。 …。 「朝比奈さん、こっちへ」 「ふぇ、キョンく...
  • 放課後屋上放談
    ※このお話は『江美里の一番黒い夏』の後日談です※  秋というのは、いい季節だ。暑すぎもせず寒すぎもしない。それは春も同様だが、俺には陽気に夏へと向かう春より、穏やかに暮れていく秋の方がどうやら性分に合っている。  そんな益体もない事を考えつつ、両手をポケットに突っ込んで壁にもたれ、街並みに遠く沈んでいく夕日を眺めながらタバコを燻らせていると。横合いからギギッと金属製の扉の軋む音がした。 「おや、いつになくアンニュイな面立ちで。落日に詩心でも動かされましたか?」  何気ない風で、そのくせやたら鼻につくセリフだ。確か去年の文化祭ではクラスで演劇の出し物なんぞをやっていたと思ったが、普段からして演技じみているんだよなこいつの言動は。 「風流を愛でるのは結構ですけれど。学校での喫煙行為は感心しませんね。誰かに見咎められでもしたらどうするつもりです?」 「ふん。施錠されている屋上に、わざ...
  • 喜緑江美里のハツコイ
    私は喜緑江美里。長門さんのバックアップ。 私は普通に生きたかった。たとえ生みの親が宇宙に居ても、対有機生命体だとしても、私は人間として生きていきたかった。 このところ生徒会ではSOS団の話で持ちきりだった。でも私は知っている。それは古泉さんのせいで会長が動いてることを。 長門さんの言うことを聞かずに私はこうしてここにいる。 初めてSOS団の皆さんと会ったのは長門さんのおかげだった。 あのとき、私は始めての気持ちになった。 彼を見ると胸が高鳴る。頬が染まるように熱くなる。その場で停止してしまう。 彼の本名は知らない。でも、涼宮さんたちはキョンと呼んでいるらしい。 私にとって彼は守らなければならない存在。でもこの気持ち。 インターフェースである私が?と疑問になることもある。 ずっと眺めているだけだったけど、彼を見ると心が弾んだ。 話掛けてみようかな、と思うこともある。けど、勇気がない。長門さん...
  • 平穏な冬の日
     コンコン。  いつものようにノックをする。 「どうぞ」  その返答を受けて、俺は文芸部室に入った。  1年先輩の喜緑さんが、メイド服を着ていつもの定位置で分厚い本を読んでいた。表紙の文字を見ても、何語なのかすら分からない。  ふと視線を移せば、これまたいつもの位置に古泉が座っていた。既に碁盤を広げて、やる気満々である。  しょうがない。相手してやるか。  俺と古泉が碁石を打ち合っているところに、喜緑さんが紅茶を持ってきてくれた。  俺と古泉が礼を述べると、彼女は穏やかな笑みを返してくれた。  さっそく一口。彼女が淹れる紅茶は、その辺の喫茶店の紅茶なんかよりはるかにうまい。  まったりと、時間が流れていく。  しかし、そんな穏やかな時間はわずかばかりであった。  バン!  勢いよく扉を開いたのが誰かなんて、いまさらいうまでもないだろう。 「さぁ、今日はミーティングをやるわよ!」  ホワ...
  • 未練はあれども後悔はせず(前編)
     二者選一という四字熟語がある――ん、二者択一だったっけか。まあそんなことははっきり言ってどうでもいい話で 世の中にはそんな選択を迫られることが時々あるもんだ。  代表的なのはテレビ番組の視聴だろう。見たい番組があるがその裏でも見たいやつがあり、録画という選択もとれない場合だな。  その場合はおもしろい方を見ればいいという意見もあるだろうが、大抵その選択を迫られるのは新聞のテレビ欄を 見たときであって、番組開始一秒も見ていないのにそんな判断など出来るわけもなくそれを見ながら延々と悶々するしかなくなり、 時間ばかりが過ぎていく。  しかし、決断はせねばなるまい。新聞とにらめっこしたまま時間が過ぎて、気がついたら時間が過ぎていましたよなんてのは まさに二兎を追う者は一兎をも得ずという自己罵倒に悩まされる結果に陥るからな。  テレビ番組ならその程度で済むからまだいいだろう。これがハリウッド的展開...
  • 遠距離恋愛 第十章 護衛
    第十章 護衛   新しい学校は家から歩いて15分ほどの所にある公立の中高一貫校で、まだ設立してから10年経っていない という話だ。新設立の学校には良くある話らしいが、まだ学校の評価が定まっていないためか、在校している 生徒の質は玉石混合、超難関の学校に挑戦できるような優秀な学業成績を納める奴もいれば、そうでない奴もいるとのこと。 俺と妹はこの学校に馴染めるだろうか。俺はともかく、妹は卒業まで6年間通う学校だから、うまくやって欲しいものだ。   俺たちは今、近所にある全国チェーンのショッピングセンターにいる。俺と妹の制服を買うためだ。 ショッピングセンター内の制服売り場には、近隣の学校の制服がきらびやかに並べられていた。   「あ~~、これだよ、これ!この制服!」   学校側に指定された制服は、男子女子共にブレザータイプで中高共通というものだ。男子の方は北高の制服によく似ている。つか、胸ポケ...
  • 突然の解雇、そして再就職
    「谷口、お前クビ」 何といった?クビ?俺が? 俺は谷口。今、上司から解雇宣告をされた。 「再就職だな」 いい笑顔で言う元上司に渾身の右ストレートを決めた俺は荷物をまとめて帰宅した。 「どうしてこうなっちまったのかなぁ~」 高校を卒業してから4年。卒業後に就いた会社で順調に働いていた筈なのに。 仕事の出来る俺に上司は嫌がらせのように過剰な量の仕事を回してきた。疲れていた俺はミスをした。そしてクビになった。 「たった一度のミスでクビかよ、今まで会社に尽くしてきたのに…」 悩んでも仕方がないので、俺は就職活動を始めた。2週間後。 結果を言おう、全敗だ。5社受けて、全部ダメ。理由は高校卒業という学歴らしい。なんだそれ。 今更大学も行けないし、かと言って派遣は不安だしな…幸い、貯えはある。気長に探すか。 寒い、俺は暖かいコーヒーでも飲もうと駅近くの喫茶店に入った。 「いらっしゃいま…せ…谷口君...
  • サークルオブザムーン ●
    今日はデパートでセールがあるらしく、ハルヒ達女性陣は休みだ。 それでも俺の足は文芸部室に進んでいた。   『喜緑さんみたいにSOS団に依頼に来る人がいるかもしれないわ』   ハルヒがそんな事を言いながら鍵を渡してきたからだ。 まぁ、喜緑さんは仕掛人だったから良かったが、 阪中の時のように本当に困っている人が来たらどうすりゃいい? その時は、改めて後日にご足労願うか。 凡人の俺に出来る事は留守番ぐらいしか無いからな。   「お待ちしていました」   鍵を開け、ドアを開けた瞬間、古泉の声が聞こえてきた。 何故だ?鍵はどうした?   「窓が開いていたのでそこから入りました」   何で窓から入る?ここが何階なのか分かってるのか。 超能力者はいつから空き巣になったんだ? 「ははは、理由はこれから説明します」   声の聞こえた先に、古泉は居なかった。 その代わり、地面に赤い珠が一つ。 …幻覚と幻聴か。...
  • 幻惑小説 第四頁
      ◆◆◆◆◆    どうやら地球の性格は優柔不断らしい。しかし一度決めたことはなかなか辞めやしない、頑固ものでもある。これが俺がこの一年で学んだちょっとした知識さ。  夏はおせっかいなほどに太陽さんを招待してジリジリと俺を照らし続けてきたってのに、今では太陽さんを雲っちゅー厄介なもんで遮ってる。まだ雪雲でないだけマシだけど。  おかげでこっちは寒いのなんの、しかも標高が高い学校に通ってるんだから生徒一人が凍え死んぢまっても「ああ……今年もか」的な解釈にいつかなっちまうんじゃないかと思うね。今だけ地球温暖化を支援しようじゃないか。今だけな。  つうことで制服の上にコート、首にマフラーを巻いて――帽子は今までつけて似合った試しがないからつけてない――いる完全防備、とは違うけれどやや完全防備状態で俺はこのハイキングコースを早歩きで進んでいる。  そして今日もあいつに声をかけられた。もう説...
  • 長門有希の報告Report.17
    Report.17 長門有希の憂鬱 その6 ~朝比奈みくるの報告(前編)~   件名:閉鎖空間式空間封鎖内における戦闘について  パーソナルネーム長門有希の要請を受けて、朝比奈みくるが観測経過を報告します。    空間封鎖された生徒会室。  ここ『長門有希消失緊急対策本部』では、「朝倉涼子を信用してほしい」という喜緑さんの要請にキョンくんが同意した後も、会議が続いていました。  その会議のさなか、喜緑さんが急に立ち上がりました。 「大規模な閉鎖空間を感知しました。同時に、涼宮ハルヒ、朝倉涼子両名の反応が消えました。」 「何ですと!?」  キョンくんも釣られて立ち上がりました。会議室が騒然とします。 「これは……」  見る見る喜緑さんの表情が困惑に変わりました。 「この閉鎖空間は、涼宮ハルヒの力によるものではありません。別口です。」 「その別口の正体、分かりまっか?」 【その別口の正体...
  • 七夕シンドローム 第四章
     あの後結局ハルヒはダウナーなオーラを放ったままで、俺との会話は一度も無かった。朝比奈さんにまでちょっかいを出したと知ったらどうなるだろうか。考えるだけでも恐ろしい。  そんな一抹の不安を残しつつ一旦家に帰ると、私服に着替えしばらくゆっくりしてから駅前へ向かおうと思っていたのだが、いてもたってもいられなくなった俺はまだ空が暗くならないうちに家を出た。こうして着いたのが指定された時刻の一時間ほど前。いくらなんでも早く来すぎたかなと思いつつも、入口に寄り掛かって忙しく駅に出入りする人々をぼんやりと眺めている俺だった。  流石に中へ入ることはしない。また昨日のあの光景を思い出すからだ。なんだか、高校へ入ってから俺のトラウマは増えるばかりだな。沈む夕焼けを眺めながらなんとなくそう思う。 『プログラム起動条件・鍵をそろえよ。最終期限・二日後』  あの冬、改変が起こってから見つけた長門のヒントが...
  • 涼宮ハルヒの団結 第七章
     午前中。休み時間とは名ばかりの、次の授業への移行時間かつ執行猶予時間の際。  俺は……古泉は登校しているのだろうか、長門はどうしているだろうかなどを自分の席に着いたまま黙考していた。 「どうしたんだい? あまり元気がないみたいだけど。なにか悩みでもあるの?」  国木田はこちらへと近づきつつ俺に問いかけ、俺は背後にハルヒが居ないことを確認すると、 「……悩みが多すぎるのが悩みだな。正直まいってるよ」 「ふうん。てかさ、涼宮さんも何だか元気がないみたいだね。ひょっとしてケンカした?」  普通は聞きにくいようなことを飄々と聞いてきた。国木田よ、俺とハルヒはケンカするほど仲が良いわけじゃ……。  いや、あるのか。いつも俺がボッコボコにされてるが。国木田はなおも飄々と、 「聞きにくいって? もしかして、キョンと涼宮さんのケンカは犬も食わない感じになってるの? それなら、僕がそれを聞いちゃったのは野...
  • ありえぬ終焉 Ver.2
    ※バッドエンド注意        ────パーソナルネーム長門有希より、指揮下にある全インターフェースに告ぐ。総員ジェノサイドモード。涼宮ハルヒの生存を脅かす敵を殲滅せよ。        「機関」本部ビル。  そこに忽然と現れた長門有希は、ただ静かにそう命じた。  「機関」の方針が涼宮ハルヒの抹殺に転換したことを把握した情報統合思念体は、「機関」構成員及び関係者の抹殺を決定したのだった。   「派手にやっちゃっていいのかしら?」  長門有希の隣に立って、軽い口調でそう言ったのは、あの朝倉涼子であった。 「好きにすればよい。この任務が終われば、あなたは再び情報連結を解除されることになっている。日頃の憂さを晴らす少ない機会を存分に生かせばよい」 「なんだか道具扱いされてるみたいで気に入らないわね」 「情報統合思念体のインターフェースに対する認識はその程度のもの。だから、我々も自分の判断で動けば...
  • SOS
       それは、いつものようにSOS団のメンバーで不思議探索があった土曜日の夜のことだった、ハルヒに振り回され続け、疲労が溜まった肉体を癒すため自宅の居間でくつろいでいた時、不意にメールが届いた。  まあ、それだけならべつに珍しい事ではないが、その相手の名前を見れば、またとんでもない事が起きたと判断しても間違いないだろう。その相手はあの長門有希からだったんだからな。しかも助けを求めているとしか思えない内容だったので、俺はすぐさま長門の家に電話をかけた。しかし、いつもならすぐに繋がるはずなのにこの時ばかりはまったく繋がらない。居ても立ってもいられず俺はすぐさま家を出て長門のマンションに向かうことにした。    しかし、長門がメールを送ってくるなんてのは初めてのことだと俺は記憶している。  しかもそのメールの内容はどうやら昼間の出来事に関係していて、昼間の出来事がなかったらそのメールの内容は...
  • 長門有希の報告Report.18
    Report.18 長門有希の憂鬱 その7 ~朝比奈みくるの報告(後編)~  あたしの照準でたらめな『みくるビーム』は、それでも開戦を告げる合図にはなったようです。  あたしが視線を巡らせた辺りには、焦げ目の付いた人型が多数現れました。……自分で撃っといて何ですけど、すごい威力です。こんなものを無意識に撃てるよう改造しちゃうんだから、やっぱり涼宮さんはすごいとしか言いようがないです。  空中では、古泉くんの赤い軌跡が幾つもの緑色の軌跡と激しくぶつかり合っていました。あまりにも速過ぎて、目で追うのは無理です。  敵航空戦力はとりあえず古泉くんにまかせることとし、あたし達地上部隊は敵地上戦力を叩くことに集中します。戦法は、あたしと喜緑さんの砲撃で姿を表した近距離の敵を、キョンくんが短機関銃のフルオート射撃で片っ端から倒すだけ。単純明快です。 「弾切れせえへん銃って、ゲームに出てくる隠し武...
  • 男の戦い・第三話
    「……よし、俺のコレクションは全部無事だな。古泉、そっちはどうだ?」  ブツブツ…… 「こっちも問題ありません」  我々は敵の虚を突き、見事目標の奪還に成功しました。 「そうか。キョンそっちは……」  ブツブツ……  新川さんに谷口君を連れてきてくれるよう頼んでおいたのが、こんな形で役に立つとは思いませんでしたが。  ブツブツ……  人生、何が功を奏するか分かりませんね。 「キョン……いい加減に切り替えろよ?」  ……しかし、奪還の代償は少々大きかったようです。  ブツブツ……  先程、例のグラビア本の残骸を手にした途端、彼の精神は……。   「ポニーテールってのはロングヘアの女性らしさと、ショートヘアのうなじの露出を併せ持つ最高のヘアースタイルなんだ。ウェーブのかかった髪のポニーテールも悪くないけど、個人的にはやはり黒髪のストレートヘアだな。髪を留める装飾品はゴムやリボンなどがあるが、つ...
  • はるかぜふくまえに・第三章
    ○第三章   昨日がどんな日であっても、夜が来れば朝が来る。 夢にまで長門有希が出てきてしまった気がするがそれこそ気のせいだと思いたい。じゃないとやってられん。 「キョンくん起きたー? 朝ご飯たべよー」 妹がさっきからこの調子である。長門も余計な事を言ってくれたものだ。 「ミヨキチもくるってー!」 何だって!? 友達呼んでとか長門は言ってたがほんとに呼んだのか妹よ!? 「だめ?」 いやダメと言えるわけないのだが、あぁそうか。そうですか。どうやら今回も俺は巻き込まれ型の本分を発揮しないといけないらしい……。しかし野球ね。何着ていけばいいか聞いてないなそういや。 俺の心の声を聞いたかのように携帯が鳴った。ハルヒからだ。 「いろいろ言い忘れてたけど、集合場所は六月のグランドね。時間は十時。あと、今回は私服でいいわ。ただし、 運動しやすそうなね。それじゃ」 俺が一言も喋らないうちに通話は終了した...
  • 「涼宮ハルヒのビックリ」第四章α‐8 β‐8
    α‐8  「キョンくん、ただいま!」  玄関に入るや否や、妹がかけよってきた。おいおい、ただいまではなくて、おかえりなさいだろ。やっと小学校最上学年にもなってそんな調子でいいのか。こんな時にも、機関の関係者が俺たちを警備しているに違いない。俺の部屋に入ろうとする妹を退け、ベッドに飛び込んだ。なんだってんだ、SOS団に入団希望者が来てただ事ではない事件が起きようとしているのに、長門のあの言葉。  「キョンくん、ごはんだよ!」  悩んでも仕方ない。後で長門に電話するか。夕食を終えた後、部屋へと戻り、長門に電話することにした。  スリーコール待たされた後、  「・・・・・・・・・」  「長門、俺だ」  「・・・・・・・・・」  相変わらず無言の相手に、俺は続けた。  「今日のことなんだが、どういうことか説明してくれないか」  「あなたが九曜周防と呼称される...
  • ながとぅーみー 第三話「あれなんて大王」
    「早く走れ!!捕まるぞ!!」 「うわぁぁあああ!!離せぇぇぇぁぁあああああ!!」 「ククク・・・会長ノ[禁則事項]ヲイタダクゼ・・・・・」 「や、やめろ!![禁則事項]だけは[禁則事項]だけは・・・[禁則事項]!!」 「会長ぉぉぉぉぉおおおおっっ!!」 あっちの世界とこっちの世界ではジャンルの違いがあるから禁則事項だらけという結果で申し訳ない。 一応、謝ろう。すまない。 それよりも、最初はこっちの世界向けだったのにあっちの世界向けになっているのは気のせいだろうか? ・・・っと、俺は一体誰に話しているんだ? 気を取り直して、とりあえず今の状態を説明する。 ながとぅーみー 第三話「あれなんて大王」 それは、今から数十分前。 改変に巻き込まれなかった輩と合流して何とか逃げていた俺達は生徒会室を出てハルヒと合流した。 その目の前に、あいつが現れたんだ。 「ハンドボールをしよう・・・」 そう、...
  • 長門有希の憂鬱III The ecstasy of Yuki Nagato
    The ecstasy of Yuki Nagato      長門の夢を見た。ほっそりとしたお姫様の格好をした長門が白いドレスを着て、悪の帝王に捕まっていた。 「悪の帝王、ユキ姫を返せ!」 「キッヒヒヒ。欲しかったら力ずくで取り返してみなさい」 「おう!望むところだ」 俺は蛍光灯のように光るサーベルをブンブンと振り回して、ハルヒ扮する悪の帝王を倒した。 「ユキ姫、俺とケッコンしてくれ」 「……それは、できない」 「なんでだよ。ほかに好きな男がいるのか」 「……わたしは、あなたの妹」 まさかそんな。今になってそれはないだろう。    長門の顔が妹の顔とダブった。 「キョン君、早く起きて」 昨日ハルヒがあんなことをやらせるから悪いんだ。俺はブツブツ言いながらベットから這いずり出た。おかげで学校に遅刻してしまった。    気が付くと、いつのまにか四限が終わっていた。授業中の記憶がない。俺は...
  • 長門有希の反抗期
    月曜日 この高校に入って2回目の夏休みも、去年同様ハルヒに振り回されて終わった。 まあ流石に去年みたいに延々とループさせられる、っつーことは無かったがな。 この夏休みを語る上で1番話さなくてはいけないこと、それは俺とハルヒが付き合いだしたってことだ。 告白したのは俺。まあなんというか、いい加減はっきりさせないといかんと思ったわけだ。 SOS団のメンバーの反応は、長門はいつものようにノーリアクション、朝比奈さんは笑顔で祝福、 んで古泉は「おやおや、ようやくですか」とか言って例のニヤケ顔さ。 まあ結局のところ俺がハルヒに振りまわされるっつースタンスは不動のもののようで、 デートと言っても不思議探索の延長みたいな雰囲気、まあ俺もそういうもんかなと思いつつ、 もうちょっと恋人らしく甘々な言動があってもいいんじゃないかという希望もあるわけだ。 さて、回想はこれぐらいにしようか。現在に戻ろう。 夏...
  • 涼宮ハルヒの抹消 第二章
    「何が起こってるんだ」    俺はもう何度となく口にしたセリフを飽きもせず漏らした。    長門だけがいない。そのうえハルヒやその他の連中に長門の記憶はない。古泉は欠席中。それが今の俺の置かれた状況である。長門だけがいない? 何故だ。    はっきり言って、俺一人では見当もつかん。    考えようたって俺の頭は絶賛混乱中につきまともに回転してくれないのだ。そうだろう。一般人だったら俺みたいな感じになるに違いない。  まあ、俺一人ではどうしようもできないというのは俺がこの上なく一般人だからという理由をつけて、朝比奈さんぐらいの相手なら口論で言い負かす自信はあるがな。だがしかし朝比奈さんを言い負かしたところで何の利益も生まれず、そして今はそれどころではない。  いや、待てよ……。    朝比奈さんだ。    というわけで、そう気づいたのは右耳から入ってくる情報を左耳に受け流しているような一、...
  • ある雪空の日の事 前編
    「いい、みんな!!アタシ達の辞書に敗北の二文字は無いのよ!!」 …。 ハルヒの声が響く。 …。 「やれやれ」 「ふふ、かしこまりました。元帥閣下」 「が、がんばります!」 「コクン」 「オッケ~にょろ♪」 「血が騒ぐぜ!」 「出来るだけ頑張るよ」 …。 決戦の時は来た!!。 …。 …状況がわからない? OK 今回の出来事を振り返ってみよう。 …。 …。 …。 …。 「明日雪合戦をするわよ!!」 …。 ……はい?。 …。 今日は一年生最後の日、明日から春休みだ。 終業式を終えた俺達は春休み中に行う合宿についての最後の打ち合わせを行う為部室に集まっていた。 一通り話し合いを終え さあ帰るか…。 と思った時にハルヒの声が部室に響いた。 古泉も朝比奈さんも目を丸くして驚いている……まぁ、長門はいつも通りだが。 …。 「……ハルヒ」 「何よ!」 「……今、何をするって言った?」 「雪合戦よ!アン...
  • 涼宮ハルヒの戦場 その4
    「おかえりなさいませ、ご主人様」  夕焼けで学校が赤く染まる頃、学校にようやくたどり着いた俺を待っていたのは、変態野郎からの気色悪い発言だった。 あまりの不気味さに、俺はその言葉を発した古泉に銃を向けたぐらいだ。  古泉は困った顔を浮かべて両手をあげて、 「失礼しました。いろいろつらい目にあったようですから、癒しを提供して差し上げようかと思っただけです」 「癒されるどころか、殺意が生まれたぞ」  俺はあきれた口調で、銃をおろす。まあ、本気で撃つつもりもなかったけどな。どうせなら朝比奈さんを連れて……う。  あの後、俺たちは北山公園を南下して無人の光陽園学院に入ったが、敵に動きが悟られないように、 そのまま数時間そこで待機していた。もちろんハルヒには連絡を入れておいたが。  俺はしばらく学校内を見回していたが、古泉が勝手に解説を始める。 「北高の方はほとんど無傷ですね。敵歩兵の襲撃もありませ...
  • ちょっとアホな喜緑さんと長門さん
    朝倉「へっくしゅん、あたしがくしゃみをするなんて・・・悪い噂でもされてるのかな」 喜緑「ねえ長門さん、眉毛ってなんであんなに人気あるんでしょうね、なんか一年生でNo1とか言われてる    らしいじゃないですか」 長門「・・・人間の目と頭が悪いからと思われる、普通あんな眉毛は畏怖の対象」 喜緑「ですよね、それにあの髪型、なんなんでしょうねあの前髪は、触覚ですか?」 長門「あれで危険を感知していると思われる」 喜緑「ねー、まったく人間には見る目がないですね、絶対わたしのが可愛いのに」 長門「わたしのが可愛い」 喜緑「おや?今なにかおかしな発言があったようですが、わたしの聴覚にエラーが発生したんでしょうか?」 長門「勝負する?わたしはワカメ女なんかに負けない」 喜緑「いい度胸です、では明日学校で」  翌日 [ミス北高決定戦、みんな投票しちゃおう!] 喜緑「これで明日には結果が出ます、楽しみですね...
  • 幻惑小説 第七頁
       外に出てから気付いたが、夕闇に暮れていた空の色は段々と濃さを増していき、街頭が街を照らす時間帯になってきていた。 「どうも。」 「神人狩りお疲れさん。」 「まだ閉鎖空間の発生は絶えませんよ。同士たちが総動員で狩りに出ています。ああ、そこの二人は除いてね。」 「長くなりそうな話があるんだろ? 車内に入ろうぜ。立ち話はちと寒い。」 「あの……わたしも車に乗っていていいんでしょうか?」  というの喜緑さんの声で、古泉が爽やかに答えた。 「できればあなたにも聞いておいて欲しいのです。どうかそのままで。」  いや、きっとそういう問題じゃなくて、いくら五人乗りの車だとはいえ後ろ座席に男二人と乗るのはどうかという話じゃないのかね。 「まず僕の仮定の結論から話しましょう。僕の想定を総合するに……長門さんは自分だけの空間で世界改変を行ったのですよ。」  また世界改変を……だと? お前、前の一件を知って...
  • 古畑任三郎 VS SOS団 捜査編(前編)
    てれっ♪てーれれっれ♪てれっ♪てーれれっれ♪ てれっ♪てーれれれ♪てっれ♪   どこからか聞こえてくるおなじみのテーマソングと共に、 えっちらおっちらと自転車で坂を登る黒いコートに身を包んだ刑事が現れた。   今泉「あ、古畑さーん!」 校門の前では、やけにデコの広い刑事が待っていた。 今泉「古畑さん!遅いですよ!まったくいつも遅刻するんだから!」 古畑「まったくなんだよこの坂は!自転車で来るのにも一苦労だよ。」 今泉「もう年なんじゃないですか?」   ペチッ!   古畑は今泉のデコをはたいた。   今泉「い、痛いです古畑さーん!」 古畑「で、現場はどこだい?早く行くよ。」 今泉「古畑さーん!!」   古い旧校舎の三階の1番奥の部屋。 そこには首にロープをまいたまま床に転がっている会長の死体があった。   今泉「えっと……被害者はここの生徒会長のようです。死因は窒息死。」 古畑「ロープがちぎ...
  • 題名付き・あま~い短編
    ちょっといじわる 結婚記念日 長門とアイス キーワードは恋愛 甘える キョンの告白 長門さん、へい! 涼宮ハルヒの願望  涼宮ハルヒの奇跡 涼宮ハルヒの理想 甘いプリンの秘密 涼宮ハルヒの決意 夏の夜の・・・ 不治の病 未来 お揃い 『居眠り』 涼宮ハルヒの発熱 おとめごころ 長門と古泉 Strawberry Of Shortcake それって迷信じゃないのか? カンケリ 進路 年明けバカポー 凡人に泣いた日 ニチジョウ 従順なハルヒ 寒中暖あり ONE DAY ON THE SNOW ツンデレマフラー ピロートーク Pretty Devil Remedy of love 桜風 俺の右隣には アル雨ノ日ノコト 日常じゃない日常 4月1日の長門 結婚後の橘キョン アフター ザ ナイトメア ミッドナイト・コーリング アニマル涼宮(旧題動物シリーズ) バカップル保守 胸焼けプリン 朝倉涼子のグ...
  • 「涼宮ハルヒのビックリ」第五章α‐11 β‐11
    α-11  光っている物体を手にしている長門は、なにか考えていた。いや考えていたのではない。こいつが今してる表情を何度か見かけたことがある。人間にはわかりえない、宇宙人同士で何かやり取りしているときの表情だ。危険ではないんだよな、長門。しかし数十秒後その物体は発光し終えたらしく、長門は風呂敷を解いた。そしてこう言ったんだ。  「異世界の喜緑江美里との同期を完了」  喜緑江美里ってのはお前の仲間の人だよな?それに異世界ってなんだ?すると長門こう説明し始めた。  「異世界の喜緑江美里によると、あちらの世界にも私たちが存在している。世界を構成する物質はこちらと同じ。ただ異なる事象がいくつか存在する。それらを踏まえ推測すると数日前、今私たちが存在している世界と異世界の喜緑江美里が存在する世界の二つに分裂していると思われる。しかしその原因は不明」  長門が言い終えた瞬間、部室の...
  • クラスメイト 序章
    プロローグ 俺はSOS団に入って、 まあハルヒはもちろんの事宇宙人未来人超能力者に振り回された事はある訳だが、 何でもないクラスメイトに振り回された覚えはないね。 朝倉・・・あいつの正体は長門と同じ宇宙人製アンドロイドだったし、 喜緑さん・・・あの人もやっぱり同じだ。あっ、そもそも上級生だったか。 鶴屋さんも大きな力を持ってるらしいが、振り回されてるというよりも見守ってくれている立場だ。 コンピ妍の面々や谷口国木田だって当然そうだ。むしろこちらから迷惑を掛けてると言った方が正しかろう。 唯一の例外は生徒会会長だが、あのお偉そうなお方にも古泉の息が掛かっていたので、 純粋な意味で振り回された訳じゃないだろう。大体俺は当人の本心も知ってるしな。 まさかこれで今更谷口辺りがハルヒの世界改変に絡んだりしたら、 俺はいよいよ持って自分の首にロープを巻き付けるに違いない。 少なくともあいつが宇宙人未来...
  • 長門VSみくる
    長門VSみくる ----------------------------------- 部室のドアをノックする。 返事はないが声が聞こえる、言い争っている。 あわてて部室に入る、 入った瞬間に硬直する、思いもよらない光景がそこにあった。 「…どういうつもり」 「こ、これが、最適解なんですぅ」 長門と朝比奈さんが言い争っていた、 いや、長門が朝比奈さんに詰め寄っていたという方が正確か。 俺が部室に入った事をまったく気付いていない、二人にとってそんな事はどうでもいいようだ。 朝比奈さんはいつに無く真剣な眼差しで長門を見据えている、 長門は冷たく無機質な瞳で朝比奈さんを射抜く。 長門の右腕が変形し剣のように伸び鋭くなる、そして朝比奈さんに切りつける。 あっと思った瞬間、朝比奈さんはいなくなった、消えた、いや、長門の後ろに立っていた。 朝比奈さんは、えい! と言いながら長門を突き飛ばし、 長門...
  • 「涼宮ハルヒのビックリ」第五章α‐10 β‐10
    α‐10  午後の授業中、俺は考えていた。入団試験を受けた結果、新一年生は全員合格、俺だけ不合格になったらたまったもんじゃないしな。SOS団の活動内容を思い出せば簡単に解けるか・・・SOS団が設立されて役一年たつ。一般人にはありえないことがたくさんあったな。季節が変わるのも早し、こんな風に考える俺も年を取ったもんだ。  ようやく授業が終わり部室へと向かった。試験の前に早く朝比奈印のお茶を頂きたいもんだ。二、三杯飲めば頭もすっきりするはずさ。朝比奈さんにも事情を話せば快く向かいいれてくれるに違いない。そう思いながら部室の前に着きノックすると、中からは困惑したような声で迎えてくれた。  「キョンく~ん・・・」  朝比奈さんどうしたんですか。ドアを閉め中に入ると、  「テーブルの上に変なものが置いてあるんです。あの・・・長門さんに聞いたら来たときにはもう置いてあったって・・...
  • ながとぅーみー 第二話「ちょこっとミスだー」
    翌日。俺は物々しい視線を感じていた。何か体験したことのない異様な視線。 何、この視線は。しかも女子から集中的に浴びているような気がする。 どうしたんだ。いったい、何が起きたんだ。 まさか、また何か世界が改変でもされたのか。 だが、ハルヒはいつもどおりの定位置に座って窓の外を見ている。 「よっ、ハルヒ!」 「おはよう、キョン」 じわりと視線が突然強化された。なんだか、嫉妬みたいな思念を感じる。 んー。いったい何事なんだろう。解らない。 そんな日の放課後。その片鱗は突然起きた。 「あの・・・キョンくん。ちょっといいですか?」 「ん?・・・阪中さんか」 俺は、阪中に呼ばれ誰も居ない階段の踊り場に来た。 「えっと・・・あの・・・好きです!付き合ってください!」 「そ・・・って、今、何て言った?」 「だ、だから・・・好きです!」 ・・・。頬をつねってみる。うん、痛いようだ。現実なのか、これ。 頭を...
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