涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「くじびき妙バランス」で検索した結果

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  • くじびき妙バランス
    元旦の出来事だった。 長蛇の列に並んで参拝を済ませた涼宮ハルヒは、 他者の願い事を詮索するような事はせず、真っ先に朝比奈みくるの腕を取った。 「みくるちゃんにわたあめ持たせるわよ! ほんわかしたみくるちゃんにふわっふわのピンクのわたあめ。 ぴったりだと思わない?古泉くん!」 涼宮ハルヒはそう言って私の隣に立っている古泉一樹に人差し指を突き付けた。 「は。誠にその通りかと」 涼宮ハルヒと私達は古泉一樹が他者の言い分には、 滅多な事でも無い限り否定しないのを知っている。 振り袖を涼宮ハルヒに握り締められている朝比奈みくるにもそれは周知済みである筈だが、 彼女が古泉一樹に向ける視線には少しばかり不満が込められていたかのように思う。 「そうよねそうよね、そう思うわよね。 じゃっ、早速わたあめ売ってる屋台に行くわよ、みくるちゃん! キョン、財布係のあんたもついて来なさい」 おそらくはわたあめを手にし...
  • 題名付き・普通短編
    ...カッコイイキョン君 くじびき妙バランス 未だ来ない日の一頁 鬼編集長の期待 妄想が…妄想が…蔓延る! 暮れの演奏会 古泉一樹の戯言 半年と4日目の憂鬱 CALLED(kyon side) CALLED(haruhi side) 涼宮ハルヒの疑問 朝比奈みくるの帰還 ホワイトデーの計画 猫又 そんなある休日の二人 旧友の往診 お袋の陰謀 キョン恋愛裁判 『オレとおまえと聖夜』 いたって普通の学校風景 恋愛感情は精神的な病の一種 キョンとハルヒの残したもの 誰かの結婚式の日の二人 涼宮ハルヒの用事 朝比奈みくるの憂鬱 日曜日の陽射しの下で ずっと一緒 トラブルメーカー 猫になったキョン 長門有希の手料理 雷、雷鳴、部室にて。 許されざるもの 生徒会室で…   クラブ予算分配会議の真相 未来への坂道 涼宮ハルヒの清涼 長門有希のSF用語講座 長門有希の願望 キョンの一国一城 長門有希の出...
  • バランス感覚
     事態が起こった時、最初に咄嗟に抱いた感想は「軽い」であり、  次に、冷静な思考を取り戻した際に思った事は「小さい」であった。  いきなり意味の分からん事を言うなとか思っているだろう。  だがしかし当の俺自身にも全くもって訳が分からんのだ。  いや、この事態の原因と結果について語れ、と言う事ならば  それは小学1年生の使う作文用紙のような少ないマス目でも3行使わない位に  簡潔に説明できるであろう事は明らかな単純な事態だ。  それこそ俺がこの1年弱の間体験してきた事に比べれば取るに足らん単純な出来事さ。    しかしだな。  事態の説明が簡単であるからと言って、それに対して単純な感想しか抱かないかと言えば、  それは雲一つ無い空に見える太陽ぐらいにはっきり言わせてもらうが、答えはノーだ。  客観的に見れば小学生の算数並のこの事態も、  当事者の俺にとっちゃフェルマーの最終定理並に凶悪なんだ...
  • おいしいご飯
    ※『宇宙人じゃない長門』の設定です   「何つくる?」 朝倉が問う。 「焼き魚でいいんじゃねえか」 谷口が素っ気なく答える。 「安っぽい。最低。もっとマシなの考えなさいよ」 ハルヒが反論。 「だって魚使わなきゃならねえんだろ?焼き魚以外なにがあるんだよ」 谷口も反論。 「例えば…鯛のポワレとか」 「はァ?そんなイタリア料理みたいなのつくれるかよ」 「フランス料理よ!」 ハルヒの威嚇に谷口は肩を竦め、俺の方を向く。 …しゃーない。 「いいだろ。調理実習なんだし。高校生らしいのでいこうぜ」 俺が谷口をフォローする。 そんなこんなで、かれこれ15分。一向に意見がまとまらない。 何をそんなに議論しているのかというと…。って、もう答え出てるな。 調理実習である。 4人1班で飯をつくる。テーマは『バランスのとれた魚料理・夕食編』だそうだ。 で、俺たちの班は俺、ハルヒ、谷口、朝倉…となった。 くじ引きで...
  • 長門有希の密度
    『長門有希の密度』     やっと衣替えになった。しかしいくら半袖でもこの時期の湿度の高いじめじめ天気では、あまり効果は感じられない。教室にクーラーを設置しろとは言わないが、せめて除湿機能だけでもあれば、快適に勉学に励めるのだが……。睡眠ではないぞ、一応言っておく。 教室にさえないんだから、この旧校舎・部室棟にはクーラーなどと言う文明の利器は存在するわけがない。いろいろ文芸部室に持ち込んでいるハルヒでさえ、クーラーまでは手が回らないらしい。ただし、いつの日かあの大森電器店の店主がクーラーを設置するために部室を訪れそうな気がしないではないが。   そんな蒸し暑い放課後の部室にいるのは、今のところ俺と長門の二人だけだ。他の連中は掃除当番かなんかだろう。俺は、いつものようにきりっと背筋を伸ばし、不動の体勢でハードカバーを読みふける小柄でスレンダーな長門の姿をぼんやりと見つめながら、昼飯時の谷口や...
  • 第二章『サマーランド』
        夏・・・   夏と言えば暑い夏   そして、『熱い』夏・・・     さて、僕達は現在サマーランドなる巨大遊泳施設に訪れています 平たく言えばプールですね     何故僕達がそんなところにいるのかと?   んふっ♪それはですね☆ 話は先月に遡ります・・・・       ================文芸部室===============     ハルヒ「あ~ほんっとに暑いわね!!家からクーラー持って来なさいよキョン!!」   キョン「無茶を言うなハルヒ、一代目をSOS団に提供して二代目を買えるほど俺の家は経済的に良好な訳じゃない」   ハルヒ「んも~あーつーいー!!!」   キョン「やれやれ・・・そう言えば朝比奈さんはそのメイド服で暑く無いんですか?」   朝比奈さん「ん~ちょっと暑いけど全然平気ですよ」   長門「それは全体に回すべき大切な脂質が胸に集中しているからだと考えられ...
  • 長編・涼宮ハルヒ2
    少女達の放課後 A Jewel Snow (ハルヒVer) ダーク・サイド 繋ぎとめる想い 涼宮ハルヒの演技 涼宮ハルヒと生徒会 HOME…SWEET HOME 神様とサンタクロース Ibelieve... ゆずれない 『大ッキライ』の真意 あたしのものよっ!(微鬱・BadEnd注意) ハルヒが消失 キョウノムラ(微グロ・BadEnd注意) シスターパニック! 酔いどれクリスマス 【涼宮ハルヒの選択】 内なるハルヒの応援 赤い絲 束の間の休息(×ローゼンメイデン) ブレイクスルー倦怠期 涼宮ハルヒの相談 お悩みハルヒ 絡まった糸、繋がっている想い 恋は盲目(捉え方によっては微鬱End注意) 涼宮ハルヒの回想 小春日和 春の宴、幸せな日々 春の息吹 おうちへかえろう あなたのメイドさん Day of February ハルヒと長門の呼称 Drunk Angel ふたり バランス感覚 S...
  • 長門VSみくる
    長門VSみくる ----------------------------------- 部室のドアをノックする。 返事はないが声が聞こえる、言い争っている。 あわてて部室に入る、 入った瞬間に硬直する、思いもよらない光景がそこにあった。 「…どういうつもり」 「こ、これが、最適解なんですぅ」 長門と朝比奈さんが言い争っていた、 いや、長門が朝比奈さんに詰め寄っていたという方が正確か。 俺が部室に入った事をまったく気付いていない、二人にとってそんな事はどうでもいいようだ。 朝比奈さんはいつに無く真剣な眼差しで長門を見据えている、 長門は冷たく無機質な瞳で朝比奈さんを射抜く。 長門の右腕が変形し剣のように伸び鋭くなる、そして朝比奈さんに切りつける。 あっと思った瞬間、朝比奈さんはいなくなった、消えた、いや、長門の後ろに立っていた。 朝比奈さんは、えい! と言いながら長門を突き飛ばし、 長門...
  • 古泉一樹の誤算 もくじ
        古泉一樹の誤算     この物語にはアレルギーを引き起こす恐れのある展開が含まれています。古ハルに拒絶反応が生じる方はご利用をお控えください。症状が見られた場合にはハルキョン甘々系を服用されることをお勧めします。      「……高度に発達した恋は、魔法と区別がつかない」   もくじ 古泉一樹の誤算 プロローグ 古泉一樹の誤算 一 章 古泉一樹の誤算 二 章 古泉一樹の誤算 三 章 古泉一樹の誤算 四 章  古泉一樹の誤算 五 章 古泉一樹の誤算 六 章 古泉一樹の誤算 七 章 古泉一樹の誤算 エピローグ おまけ(外部リンク) 関連作品(時系列順) 長門有希の憂鬱Ⅰ 長門有希の憂鬱II 長門有希の憂鬱III  涼宮ハルヒの経営I  古泉一樹の誤算 長門有希の憂鬱IV データ類 青空文庫版 プロット(Nami2000データ形式) 共著:◆kisekig7LI ◆n...
  • バカップル日記―いじわるキョン×ハルヒ―
     付き合って3ヶ月目の俺とハルヒ。今日は日曜日。  昨日は探索をこなし、今日はデートの予定だ。天気は快晴、気候もよし。 「なのに、なんでお前の部屋で二人で寝てんだろうな」 「知らないわよ、そんなの。あ~、良い天気ね」 「ハルハル~、外にデートに行こうぜ~」 「行かない、疲れてるもん。それとキョン、その呼び方やめなさいって何度言ったかしら?」  自分だって、俺を名前で呼ばないじゃないか。とは言えない。  だから、俺は何度でもそう呼ぶことで反抗するのさ。 「ハルハル~。昼飯も食べないといけないだろ~?」  やはり、ポカポカ陽気のせいか話し方までダラダラしてしまう。 「後であたしが作ってあげるわよ。……今度『ハルハル』って言ったら別れるわよ」 「そんなこと言うなよ、ハルハル~」 「あ、もう怒った。二度と口きかないんだから」  ハルヒは俺に背を向けるように寝返りをうった。……本気で怒ったか?  し...
  • 長門有希の憂鬱IV もくじ
    長門有希の憂鬱IV 「お前のために世界を失うことがあっても、世界のためにお前を失いたくない」                               ジョージ バイロン もくじ プロローグ 一 章 二 章 三 章 四 章 五 章 六 章 七 章 エピローグ おまけ(外部リンク) 関連作品(時系列順) 長門有希の憂鬱Ⅰ 長門有希の憂鬱II 長門有希の憂鬱III 涼宮ハルヒの経営I 古泉一樹の誤算 長門有希の憂鬱IV そのほか 共著:kisekig7LI nomad3yzec イラスト:どこここ 連載期間:2008年9月28日~10月4日 データ類 青空文庫版 プロット(Nami2000データ形式)  Special thanks to どこここ このSSはTFEIキャラスレで連載されたものです
  • Please tell a final lie
    ―――夜明け、差し込む朝日――― カーテンの無い部室は朝の日差しを直に私達に届ける。この部室であれだけ過ごしておいて、あればよかったものがまだあったなんて驚きだ。 この部室を手に入れたのは三年前の四月のハレの日で、それから何百ものハレの日とアメの日を迎えた。今思い返してみてもまるで遠い昔の出来事のようだ。いったい本当はどれくらいの時間を過ごしたのだろうか…。   ここでため息をひとつつく、過去の事を思い返すのは昨日やり尽くしたじゃないか、もうやめよう。それよりまだ片付けきれていない部室をどうにかしなければ。立ち上がり、少しよろける、昨日の慣れない酒がまだのこっている。アイツはまだ空きカンが散らかった机に倒れ込んで寝ている。   私は壁に掛かった陽気な顔で笑う太陽のオブジェに手をかけ、そっと持ち上げる。焦げ茶の黒板の枠のそこだけが少し色が薄い。   不意に視界がぼやける―そうか、それだ...
  • 人生最悪の四日間 第一章 ~デジャヴと乱闘~
    二日目 午後五時。部室前にて。 『三名欠席により 今日の活動は休み』 という貼り紙を見たのは放課後のことだった。 ハルヒが風邪で欠席しているのは知っていたが、古泉まで休みか? 珍しいな まず、俺がこの貼り紙を見て思ったことは一つ。 もう、殺人現場を目撃するのは嫌だ。 もしかしたら、また何か巻き込まれるかもしれないな。なんてレベルじゃない。 少しでも変わったことがあったら、俺が俺を殺してしまう現場を俺が目撃する前兆だ。 このドアに貼られた貼り紙を剥がして、そのままさっさと帰ろうとしたときだった。 部室の中から人の気配を感じた。気配だけだが、明らかにドアの向こうには誰かがいるのだ。 それに物音もする。足音のような音。おそらく一人だ。 団員以外にこんな部屋に入るような物好きな人間はこの世どころかあの世にも存在しないので、おそらく長門だろう。 というか、長門であってくれ。 一人でいつものように読...
  • 涼宮ハルヒの悲鳴
     真夏のある日のこと。  SOS団の活動もない休日の午後、エアコンの不調により、うだるような暑さに耐えかねた涼宮ハルヒは、涼を求めて酷暑日の街を彷徨っていた。 「涼み処の定番、図書館はやっぱり人でいっぱいだったか……」  街中で配られていた、どこかのマンションの広告が入った団扇で扇ぎながら、街中を歩く。 「そもそもSOS団団長たるあたしが、人と同じ発想で涼を求めててどうすんのよ……」  さすがのハルヒも、この暑さに思考が常人並みに変化していた。 「あぢぃ……」  コンビニエンスストアでは、ごく短時間しか留まれない。北口駅前のショッピングセンターでは、時間は潰せるが座る場所がない。 「あ゛~……もうこうなったら、環状線にでも乗りに行くか!?」  その路線は最寄りの駅からさほど遠くはないにしても、別に鉄ちゃんではないハルヒにとって、ただ列車に乗っているだけという行為は、到底耐えられる代物ではな...
  • 暖かい場所を求めて
    今朝は妹のボディプレスを受ける寸前に起きたようだ。 以前のような、あの忌々しい夢を見たわけでもないのにな。 その証拠にたった今、ドアを開けた妹が「なんだー。もう起きてたの?つまんなーい」などと言っている。 珍しいこともあるものだな。槍でも降ってこなければいいが。 適当に妹をあしらって部屋から追い出すと、太股から脹脛(ふくらはぎ)にかけて、違和感があることに気付いた。 シャミセンが足の間に挟まっていた。 上半身だけをベットから起こし、布団を捲り、気持ちよさそうに寝ている雄猫を眺める。 西高東低の気圧配置の冬真っ盛りの中で、暖かい寝床を求めた結果らしい。 どうやら、起きる気はないようだ。 せっかく早く起きたというのに三文の徳が得られないとは、なんだか損をした気分になる。 起こしても良かったのだが、あまりにもスヤスヤと良い顔をして寝ているので、 なんとなくそのままにしておくことにした...
  • 朝比奈みくるの仲裁
    えっと……何故こんなことになってしまったんだ?   「…………」 「…………」   この3点リーダーは長門のものじゃない。 一人は俺。もう一人はハルヒだ。俺達は今、正座をさせられている。 そして目の前でまるでいつものハルヒのように仁王立ちしている人物は…… とその前に、なぜこんな状況になったかを説明せねばなるまい。回想スタート。 それは、いつも通りの光景だったと言えよう。 無茶なハルヒの提案に、俺が反対する。まったくいつも通りの光景だ。 それは俺達が付き合うようになってからも変わらない。 ただいつもと違っていたところは、ちょっと俺もエキサイトしちまったってことかな。 久しぶりにハルヒと口論になっちまったってワケさ。   「なんでいつも反論するのよ!あんた団長に従ってればいいの!」 「お前のその態度が気に入らないって言ってるんだよ!」   その場に居た他3人の反応。朝比奈さんはおろおろして...
  • 涼宮ハルヒの分身 プロローグ
      プロローグ   秋。 季語で言うならば7、8、9月に属するその季節も、時代の進行というか価値観の違いというかで、俺の中では9、10、11月が秋だと認識されている。しかしどういうわけか、今年は秋があったのかどうかを疑うような気温で、これもまたお偉い団長様が何かしでかす予兆ではないかと疑ったが、奴の精神専門である古泉曰く 「彼女の精神状態はとても良いままですよ。閉鎖空間も今のところ、大規模で発生しておりませんし」 らしい。しかし、ハルヒは温厚平和な日常が嫌いなはた迷惑な奴だ。いつ何をしでかすか分からん。秋といえば読書、芸術、食欲。映画が芸術に入るのなら、まだ2つも不安要素が残っている。これは何か来るぞ、と俺はノストラダムスの予言が今更になって頭上に降り注いでくるかもしれないと言った心持ちで待機していた。 つまり俺は、涼宮ハルヒという人物に出会ってから、確実に用心深い人間へと成長して...
  • 機械知性体たちの即興曲 第四日目/昼
     機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html   □弟四日目/昼 教室 キョン         「…………」 ハルヒ        「窓の外ぼーっと眺めて……どうしたのよ。今日ずっとそんな調子じゃない」 キョン         「……ああ」 ハルヒ        「……まさか、有希のことでも考えてたの?」 キョン         「あ? ああ。そうと言えんこともないな……」 ハルヒ        「え?」(ドキ) キョン         (どうしたもんか……) キョン         (あと何日っていったっけ。三日? 四日?) キョン         (それまで、誰にも知られず、俺ひとりだけで、ほんとうにあいつらの面倒をみてやれるのか?)  ハルヒ        「……キョン?」 キョン  ...
  • 喜緑さんinハワイ
    会長「時に喜緑くん」 喜緑「なんでしょう会長」 会長「宝くじが当たったらどうする?」 喜緑「換金します」 会長「そうじゃなくて、当選金を何に使うかと訊いてるんだ」 喜緑「そうですね、一番金利のいいところに貯金します」 会長「堅実だな」 喜緑「じゃあ会長は何に使うんですか?」 会長「そうだな、どうしようか」 喜緑「わたしに訊かれても」 会長「今一番何がしたい?」 喜緑「なんですか急に」 会長「いいから」 喜緑「そうですね、ハワイ旅行なんてどうでしょうか」 会長「どうしてまた?」 喜緑「夏休みにハワイなんていかにも人間らしくていいじゃないですか」 会長「理由がよくわからんな」 喜緑「人間ごときには無理です。で、当選金は何に使うんですか?」 会長「ハワイ旅行にでも行こうか」 喜緑「え?」 会長「もし当たったらハワイ旅行に行こうと言ったんだ」 喜緑「二人でですか?」 会長「あの二人を連れて行っても...
  • 二人で…
    夏の暑さもすっかり弱くなって過ごしやすくなった今日この頃。 涼しげな気持ちのいい風が並んだ木々の葉を揺らした。葉の触れ合う音とちょうど良い気温が秋の訪れを感じさせる。   今あたしはキョンと一緒に部室から帰ってるところ。 今日は珍しく有希もみくるちゃんも古泉君もみんな用事があるって言って帰っちゃった。 なんかこんなことが前にもあった気がするわね。もしかして何か企んでるんじゃないかしら。 …まあいいや。そのおかげでこうしてキョンと二人で帰れるんだから感謝しないとね。 キョンは「そうだな」とか「それは止めといた方がいいんじゃないか?」とか言ってあたしの話に相づちを打って、どんな突拍子もない事を言ってもちゃんと返事してくれる。 呆れたような気の抜けたような、でもそれでいて優しい笑顔で。   ねえキョン、こんなに近くにいるのに…こんなに好きなのに…どうしてただの友達なの?どうして好きって言ってく...
  • 銀河帝国の滅亡
     自由惑星同盟軍統合艦隊は、銀河帝国首星トランター近傍宙域へのハイパースペースジャンプを完了した。  旗艦「ナデシコ」戦闘中枢指揮所では、司令長官朝倉涼子がゆったりと椅子に座っていた。  艦載メインコンピューター「オモイカネ」が、周辺情報を空中に映し出した文字で示す。 『前方に敵性艦隊を確認。銀河帝国親衛艦隊と判定。総数534隻』 「帝国最後の艦隊ね。さぁ、どんな戦いを見せてくれるかしら」  親衛艦隊534隻に対して、こちらは1543隻。優位は揺るがないが、油断はできない。 『楽しそうですね』 「戦争は私の仕事だもの。仕事は楽しんでやるに限るわ」      トランター、皇帝宮殿。  帝国宰相長門有希は、敵艦隊を確認すると、淡々とした声で命令した。 「玉璽台、応答せよ」  玉璽台は古典的な電子音声で応答した。 「音声認識、帝国宰相長門有希。御命令をどうぞ」  玉璽台には、帝国の全権力を象徴す...
  • マタ逢ウ日マデ
    キョン君が長門さんと付き合いだして1週間。 恐ろしく勘のいい涼宮さんがそれに気づくまで、そう時間はかかりませんでした。 それに気づいただけなら、まだよかったの。 涼宮さんは、見てしまったんです。 キョン君と長門さんが指を絡ませあい、キスをしているところを。 その瞬間、我慢ならなくなった涼宮さんは、今まで観測されたことのないくらいの大きな閉鎖空間を生み出してしまいました。 もう・・・世界が灰色世界に覆いつくされるのも、時間の問題というところまできてしまったのです・・・。 そんな危険な場所に、彼は行かなければならないのです。 もう既に太刀打ちできる相手では無いのに、それを充分承知の上で、行くのです。 私の大切な人、古泉一樹君。 私の気持ちも知らずに・・・今、戦場へと向かおうとしている。 「・・・本当に、行ってしまうのですか」 「ええ。」 古泉君は私の足元を見ながら、控えめな声で呟いた。 「古...
  • a long wrong way 四章
    新しい学校、新しいクラス。 「――と言うわけで、今日転校してきた涼宮さんだ。 それじゃ、自己紹介を」 クラスメイトの期待に満ちた目。   あたしは北高での入学式の時の自己紹介を繰り返す。 クラスの空気が固まった。 これで不愛想にしてればあたしの見掛け目当ての男はよってこない。 それに、あたしの内心を見てくれるやつは『二人』だけでいい。 「……そ、それじゃ、涼宮はあそこの席だ」 先生の声で我にかえり、考えごとをやめる。 とっても不愉快な考えね。キョンはもうあたしには関係ない奴なのに。   あたしが席に着くと周りの人達が心持ちひいた。 だけど一人こっちを見ている。 雰囲気で分かる。何か危ない奴だってことは。 …………   授業が始まる。 「教科書開いて。それと、涼宮は隣りの人に見せてもらえ。 それじゃ、始めるぞ……」 授業のレベルは北高とそう変わりはしないわね。楽勝よ。   一日目はあっさりと...
  • 涼宮ハルヒの停学
    放課後の教室。 谷口が慌てた様子で話し掛けてきた。 「キョ、キョン…ちょっと耳貸せ…!」 なんだコイツはいきなり。 俺は壷でも売りつけられるのか。 「……い、今、涼宮を出せってヤツが来て…」 俺の耳に近寄ると小声で谷口はそう言った。 何故、俺にその話をする。 俺はハルヒ宛の伝言板じゃないぞ。 「…本人に言え、直接」 「い、いや…それが…」   谷口が指差した方向を見やる。   …そこには明らかにガラの悪そうな二人組が居た。 ……あんな奴等、北高に居たんだな。 谷口が躊躇したのも分かる。 …ハルヒと会わせた日には、間違いなく問題が起こりそうだ。     俺がどうしたものかと迷っていると後ろからハルヒが声を掛けてきた。     「あんた達、なにヒソヒソと人の名前呼んでるのよ?」 「す…涼宮…!」 どうでもいいがビビりすぎだぞ、谷口。 「何? あたしに用事があったんじゃないの?」 「いや…そ、そ...
  • 規定事項の子守唄 第七話
    「しかし、これはなかなかすてきな気分ですね」  古泉くんが、額のあたりを片手でおさえていました。 「彼も毎回、このような体験をされていたのでしょうか? 」 「はあ……。どうも、わたしの時間跳躍はそうとうに酔うみたいで。すみません」  わりとおおきめの公園でした。わたしはベンチに腰をかけ、力なくよこたわる古泉くんの頭を、ふともものうえにのせていました。  いわゆる、膝枕という状態でした。  いちおう、古泉くんはキョンくんとはちがい、時間移動で失神することはありませんでした。ただ、かなり気分が悪くなってしまったらしく、足元がふらついてどうしようもなかったのです。  天気がいいので、古泉くんはかなりまぶしそうにしていました。わたしはスカートのポケットからハンカチを取りだして、目のあたりにかけてあげました。 「ありがとうございます、朝比奈さん」  そういって、古泉くんがふうと息をつきました。  ...
  • 虫歯と歯医者-公園受付編
    後ろにハルヒをのせ、ハルヒが指し示す歯医者の方向へと俺は自転車を押して公園内を移動した。 自転車に乗らないのは自転車に乗るなという公園の注意書きに従ってのことだったりする。 そしてさっきから何かいいたそうにしていたハルヒがやっと口を開いた。 「ねぇキョン」 ん、なんだハルヒ。 「キョンは何色が好きなの?」 さっきいわなかったっけか、青だな。しかしハルヒの声なんだか上ずってないか? 「青以外でよ、例えば黄色とかピンクとか白だとどれが好き」 おいそれってさっき俺がSOS団のみんなを例えた奴じゃ… ハルヒお前はなんてわかりやすいんだ? たしかハルヒが黄色で朝比奈さんがピンク、長門が白だったよな。 それにしてもさっきスーパーで言いかけてたのはこれだったのか。 ここで黒とか答えるほど空気が読めないわけではない俺だが さてなんて答えたものか……。 ハルヒの様子を伺うと不安と期待が入り混じったような...
  • 立場(もくじ)
    立場 どちらでもいい。どのみち、どこへ行ったとして、居心地は良くない。 どちらでもいい(アゴダ・クリストフ 作)より ☆連作短編・立場(二文字) 立場(無印) 立場(風船) 立場(矛盾) 立場(運河) 立場(対立) 立場(理・) 立場(・解) ☆長編・沼男 プロローグ ☆短編・立場(一文字) 立場(家) 立場(時) あらすじへ
  • アホの谷口冒険記
    おっす、オラ谷口! 今度の話はオラが主役なんだ。マジカオスらしくてオラわくわくすっぞ! 満天の秋空のもと、俺の文化祭はスタートした。 こんな最悪の立地条件のこの学校にわざわざ他の学校の女子生徒が来るなんてことはめったにない。 このチャンス、逃すわけにはいかない……! 幸いこの俺には持って生まれたビューティフォーフェイスと数々の経験によって鍛えられた巧みな話術がある。 まして今日はさらに成功率を上げるべくマイスウィートヘアーのお手入れもばっちり。 ふふ、99%を100%にして事に望む男谷口。今日の俺に死角なーし! たとえ火の中水の中草の中森の中土の中空の中あの子のスカートの中、俺の彼女をゲットだぜ! 「なんだ谷口にやにやして。気色悪い」 「まぁまぁキョン、今日のために谷口がどれだけ頑張ったか知ってるでしょ? 今日くらいは応援してやろうよ」 くぅっ……! なんだお前らそれでも友達か!?...
  • 長門有希の再会
    公園に居た。 目の前に両手でダンボールを持つ女の子 しかし彼女は石に躓いてバランスを崩してしまう 私はダンボールの中から散らばった荷物を手に取る そこで私は言うのだ 「私も手伝おう」   と しかし女の子は私の手を退けながら言う 「うるさい人殺し」   と 私を冷たい目で見上げる 憎悪 直感がそう教えた 彼女の目に篭る感情を しかし私にはそれを理解することができなかった 散らばった荷物を集める 最後の荷物を集めると、女の子はそこには居なかった。 変わりに現れたのは男 見覚えが無かった。 男は私に尋ねる あなたが長門有希かと 私がそうだと告げると ニヤリと笑った。 私が首を傾げると彼はなんでもないと言い   しかし、その瞬間。男はみるみるその容姿を変化させ 人間が畏怖すべき対象として見るものへと姿を変えた   「朝倉涼子は消えるべきではなかった」 ...
  • 規定事項の子守唄 第九話
     公園を一周して、さきほどのベンチに、もどってきました。 「茶番劇に巻きこんでしまって、すみませんでした」  ベンチに腰をおろしてから、最初に古泉くんがいったのが、それでした。ふだんとはちがい、自嘲のような笑みをうかべていました。 「さっきの男のひとは、古泉くんのお父さんなんですね? 」 「はい。……風変わりなひとだったでしょう? スポーツ観戦とミステリーが大好きで、その話題が出ていると、知らない相手でも気軽に話しかけたりすることがあったんです。だから、ああすればきっとコンタクトがとれると思いまして」  話しかけたりすることがあった。古泉くんは、過去形でそういいました。 「それにしても、うごいている姿を見たのはひさしぶりでしたが、すっかり老けていましたね。あれで四十まえには、まったく見えないですよ」  肩をすくめて、やはり古泉くんは皮肉っぽい笑みをうかべました。 「お父さんは、その」 「...
  • 人生最悪の四日間 第六章 ~笑い、再び~
        エルヴィン・ルドルフ・ヨーゼフ・アレクサンダー・シュレーディンガーという人物をご存知だろうか。 オーストリアの理論物理学者だ。 彼が文献で提唱した量子論に関する思考実験は非常に有名だ。 「シュレーディンガーの猫」と呼ばれるこの思考実験は、もともとは非決定論の矛盾を示すものだった。 だが、現在では別の実験結果によって決定論は有力視されなくなり、「シュレーディンガーの猫」は非決定論が克服すべき課題を示すものに置き換わった。 この実験はあくまで思考実験であって、実際の実験ではない。猫が可哀相だからな。 だから量子物理学者が量子力学の謎を解くために実際に猫を何匹も殺しているわけではないし、動物愛護の点でも問題は無く、物理学者が特に残酷なわけでもない。三味線を作る人間の方が残酷だ。   この実験を実際に行いたい人は次のものを用意してもらいたい。 ・蓋のある箱 ・猫(青酸ガスを吸うと死ぬ生き物...
  • a unique solution 4
    「断ったわよ」    時は放課後、場所は文芸部室。  ハルヒは前置きもなく俺にこう告げた。  今部室には俺とハルヒしかいない。  ハルヒ曰く、 「有希は今日用事があって来れないって。みくるちゃんも。古泉君はバイトらしいわ」  俺が部室に入ってきて早々聞いてもないのに教えてくれた。  長門のフォローか。どんな魔法で俺のその場凌ぎの嘘に気付いたかは知らんが感謝するぜ。今度何か奢ってやる。    さて話を戻す。  俺は定位置のパイプ椅子で団長様の先程の一言を拝聴した。  一応耳には入り脳にも届いて意味も理解したが、念のため聞きなおす。 「それは『告白』をか?」 「そうよ」  俺は「そうか」とだけ答え、大きく息を吐いてパイプ椅子に身を沈めた。天井を仰ぐ。  さっきの男の雰囲気や言葉で、なんとなく答えは見えていたが、やはりハルヒ自身から答えを聞くまで落ち着かなかった。  今の一言を聞いてようやく落ち...
  • 五月の風、ふぁいなる
    『五月の風』 『五月の風、ふたたび』 の続きです。   ======== 『五月の風、ふぁいなる』     「遅い、罰金!」 「ぐ、なんであんたなんかに……」 うーん、気持ちがいい! 俺は勝ち誇ったように腰に手を当て、びしっと右手の人差し指を突きつけて、いつもハルヒに言われ続けていることを逆に言ってやった。 「ははは、今日は俺の勝ちだな」 「あたしは、徒歩、しかも自転車押してきたんだからね」 「わかってるよ、ちょっと言ってみただけさ」 別に本気でハルヒから罰金を取るほど俺は鬼じゃない。ハルヒはパンクした自転車を押しながら歩いて待ち合わせ場所にやってきたんだから、ハンデを認めてやることは吝かではない。もっとも、ハルヒが素直に罰金を払うとも思っていないがね。 「もう、覚えてなさい!」 そう言いながらもハルヒは、今日の天気のようにさわやかな笑顔だった。   ハルヒが押してきたのは、いわゆるマウン...
  • 長門有希の憂鬱IV プロローグ
    プロローグ  Illustration どこここ    ハルヒと古泉、そして俺の三人は北口駅の南側にあるバスターミナルでじっと並んで待っていた。ハルヒはガラにもなくフリルのついた白い日傘なんぞ差しおって、後姿だけ見たらなんとなくいいところのお嬢さんみたいじゃないか。着てる服までがお嬢様のそれっぽくなったのは、古泉と付き合いだしてからなのは気のせいではあるまい。    傘の柄を肩に当ててチラリと後ろを振り返ってシナを作ってみせるのは誰かに見せ付けてんのか。ホワイトフォーカスでもかかってるようなお嬢様はニコっと笑うどころか歯をむき出しにして俺に言った。 「なによジロジロ見て。なんか文句あんの?」 「いや別になにも。その日傘、高かったろう」 値段なんか知ったこっちゃないんだが、ハルヒが少し淑女らしくなったなぁなんてセリフを口にした日にゃ炎天下で頭がどうかしちまったんじゃないかと疑われ...
  • 不機嫌な朝倉たん
    「だから…あなたを殺して、涼宮ハルヒの出方を見る」 そう言って繰り出された朝倉のナイフを、俺はすんでの所でかわしていた。 おい、コレ何の冗談? もしあのナイフが本物なら、かすっただけで 首筋から血がぴゅーって噴き出すぞぴゅーって。 いやホント、恐いからそんな物騒なモノしまってくださいお願いします朝倉さん。 「うん、それ無理♪」 いかん、なんだか分からないがこいつは本気だ。本気と書いてマジだ。 その考えに至った時にはもう、俺は脱兎のごとく走り出し、 そして――不可思議な壁に激突していた。ええ? ウソだろ教室の扉が! 「無駄なの。この空間はあたしの情報制御下にあるんだもの。 ふふ…分かったら、死になさい」 うわ反則くせえ。なにこの日本vsブラジル戦? 正直、俺は死を覚悟せざるを得なかった。そして、恐怖に頬を引きつらせた俺とは 対照的に、晴れやかな笑顔を浮かべた朝倉は大型ナイフを片手に...
  • ドラえもんとハルヒの鏡面世界(仮)1
    自分の部屋に入るなり、俺は驚愕した。 髪を拭く手は止まり、口は開きっ放しになる。 全ての行動を停止した俺は目の前の光景をどこか夢のような心境で見ていた。 シャミセンがにゃあにゃあと青いバランスボールのようなものにまるで語りかけるように鳴いている。 俺の頭の中に走馬灯のように記憶が甦ってきた。 どこでもドア、タケコプター、四次元ポケット、ネズミ嫌いの耳なしネコ型ロボット。 思い出したように俺は口を開いた。 「お前、名前は?」 バランスボールは俺に視線を移して、化け物のような歯のない口をかぱっと開いた。 「僕ドラえもんです」 はるか昔、小学生のころの聞き慣れたダミ声。 そう、俺の目の前にはドラえもんがいた。 俺の部屋になぜドラえもんがいるかって? それは俺が聞きたい。 だが心当たりはある。そりゃこんなことやる奴なんて一人しかいないだろう。 涼宮ハルヒ。 そのはた迷惑なやつが今日発した一言が原因...
  • 涼宮ハルヒのダメ、ゼッタイ 二章
    教室につくと、すでにハルヒは自分の机に座っていた。 つまり三年でもハルヒとは同じクラスなのだ。さらに谷口も国木田も、阪中もいる。 おい、誰かこの必然の偶然を疑う奴はいないのか? 俺が机に座り、勉強道具を広げようとすると、ハルヒが歩いて俺に近付いてきた。 そう、驚くことにハルヒは俺の後ろにはいないのだ。いや本当は驚くことではないのだが。 両手を前に組んでハルヒは目を輝かせながら聞いてきた。 「キョン、どうよ!自信のほどは?」 どうやらご機嫌は良好のようだ。はて?今日は、俺が自信を持たなければ ならないようなイベントでもあったか?何だ?ツッコミ大会か? 「あんた…まさか忘れてるの? 今日はこの間あった模試の結果発表の日じゃない!」 なんと!俺としたことが。この情報を聞いて、俺の気分はさらにメランコリーだ。 …と見せかけて実は少し嬉しかったりする。 「いや、すまん。すっかり忘れてた。」...
  • Project512_Menu
     Project512-もくじ-    『何このタイトル?』って誰も聞いてくれませんが、これは使ってる携帯の文字数制限(512文字) 以下で作成したプチSSの作成、掲示を目標としていました。(過去形)    本スレで流行している「IDチャック」のお題で作成したSSの掲示をメインとして 保守短編などを収録してあります。(PCで作成した微妙に長い物も含む)     本スレはトップページから適当に探してといちゃってください。      ・ Part1  詰め合わせセット    ・ Part2 プチ国木田祭り    ・ Part3 ゲル阪中地獄    ・ Part4 なぜか橘分多め    ・ Part5 未完につき未収録(最近流行のTS物)    ・ Part6 みっくみっくにしてください。    ・ Part7 ไหว้ครู(゚д゚)    ・ Part8 色々と注意してください。    ・ ...
  • 昼下がりのホームセンター
    神聖な日曜日。週休二日のはずが、俺にとっては唯一の安息日となる日曜日だ。 世界は眩しい光に満ちていた。雲一つない空に調子づいた太陽が、紫外線やら赤外線やら可視光線やらをガンガンふりまいている。 親は妹をつれ出掛けてしまった。目的は子供向けアニメ映画の鑑賞だ。誘われはしたものの、さすがに行く気にはならん。 シャミセンしかいない家の鍵を掛けて、自転車を引っ張り出した。 自重を知らぬ太陽のおかげでたいしたことをしていないのに、汗が流れ出してくる。 しかしこの程度のことでめげるわけにはいかない。 タオルを首にかけて、いざ出発しようではないか。 はるか彼方にあるホームセンターに。 自転車で20分も掛かるホームセンターに出掛けるのは訳がある。 シャミセン用キャットフードがなくなってしまったためだ。 キャットフードのストックを探したがない。親に聞いたところで、ないものはない。妹に聞いたところで知らない...
  • 1/365の一欠片 目次
    もくじ 「─…このSSは──…本スレでもらったお題を元に─…作られたSS─」 「作者の技量があれなので、タイムパラドックスを発生させたり無知を晒す部分があるかもしれないが、気にせず読んでくれ」 「まぁ『馬鹿がなにかやってるよ』くらいの気持ちでいいんじゃないか?僕には関係ないがな」 「とりあえず楽しんでもらえばそれでいいのです!」 ひとつめ 「寝起き」 ふたつめ 「暇」 みっつめ 「コーヒー牛乳」 よっつめ   「バター」 いつつめ   「CoCo壱番屋」 むっつめ   「東北三大祭り」 ななつめ 「毛布」 やっつめ 「CoCo壱番屋を舞台にした超絶なる純愛ラブロマンス」CP指定あり 古泉×国木田 ここのつめ 「マフラー」 じゅっこめ 「ドライヤー」 じゅう+ひとつめ 「カーテン」 じゅう+ふたつめ 「転校」 ...
  • スノースマイル・バースデイ7
    朝倉涼子が輪郭線を完全に喪い、跡形も残さず消滅する。 長門の与えた彼女へのラストワードが、消え失せ乖離してゆく彼女の鼓膜にまで届いたかどうか、確かめる術は最早ない。己の力で滅した元同胞に対し長門が覚えた感情は、単純な勝利への喜びに満ちて終われるものではなかった。 他に選びようがなかったとはいえ、後味の悪さは付随する。葬った彼女に対し、寂寞と羨望を抱いていたかつての己を長門は思った。 言うなれば彼女は模範だったのだ。 後退して行く未来を憂いて、思念体の意向に反した行動を取った。ヒューマノイドインターフェースとしては欠落しているようでいて、其の実どの情報端末より活き活きと「人間」の感情を、それは主に負に傾いたものではあったけれども、自前のものとして持ち合わせていた。朝倉当人は、その事実を自覚しきらぬままに。 朝倉によって改変されていた空間情報は、スノードーム内に組まれていたプログラムによ...
  • ポニーテールの秘密・第2章
    第2章  すっかりここ1年間の回想に浸っており、尚且つ外には満開の桜が咲いている。そんな状況で俺と俺以外の人間との昨日の記憶に食い違いがあった事を忘れていた俺を誰が責められようか。不覚にもこのニヤケ面によって思い出すとはな。  「やあ、どうも。昨日はどうしたんです?」  寝坊だよ、寝坊。  「それはまた珍しい。ですが、聞くところによると朝比奈さんとご一緒だったそうですね」  誰に聞いたんだ。つうか俺は昨日ずっと家に居たんだ。  「キョンくん、どうぞ。お茶です」  「あ、すみません」  「ふふっ。どういたしまして」  メイド服に身を包む彼女はペコリと頭を下げる。うむ、いつも通り麗しい。  ━━━朝比奈さん。  周りの奴らによれば俺は昨日このお方と一緒にいたらしいが・・・有り得ない。俺は俺1人であって、2人に分裂でもしない限り━━━  その時の俺の顔は果てし無く間抜けたものだったに違いない...
  • 花嫁修行危機一髪 
       特に何の事件も起こら無い、いつも通りの一日で終わる筈だった。 そのいつもから脱線してしまった原因と言うか発端と言うか、 とにかくそれをもたらしたのは、意外にも宇宙人を庇った超能力者だった。   その日も俺達暇人はSOS団アジトで各々の好きなことを時間の許す限りやるという、 充実しているんだかしていないんだか判断しにくい活動を行っていた。 「……」 先程読み終わった文庫本を持った長門が、壁に添って鎮座している馬鹿デカイ本棚の前まで移動して、立ち尽くした。 どうしたんだろう、とカードを取り出したは良いが、肝心の対戦相手が掃除当番で不在の為、 手持ち無沙汰な俺が長門を見ていると、長門は振り返り、古泉がいつも座るパイプ椅子を長机の下から引きずり出した。 長門はそれを本棚の前まで引きずり、わざわざ上履きを脱いでから上に立った。 見れば、本棚の上にダンボールが置いてあって、そこから分厚い本の背表...
  • 規定事項の流れ星 エピローグ「お話の始まり」
    もくじ及び注意事項 …15496回目のシークエンスの開始を確認。   …今日の予定は市民プールへ行くこと。   …今回も待ち合わせ時間の1時間前に到着。   …朝比奈みくる、古泉一樹、涼宮ハルヒの順に集合。   …彼は最後。   …全ていつも通り。   「プールまでは自転車で行くわよ!」   涼宮ハルヒが高らかにそう言う。   「…俺の目が狂っていなければ自転車は二台しかないのだが…」 「二人乗りと三人乗りでいいじゃな「あの…すみませんが…」   …古泉一樹?   「あら?どうしたの古泉くん」 「その組み合わせのことなんですが…僕が長門さんを乗せてもよろしいでしょうか?」   ………。   「こ、古泉…お前…」 「いっいえ!そういうものではなくてですね!…なんとなくそうしなくてはならない気がして…」 「そうよキョン!古泉くんはあんたみたいに変な事考えたりしてないのよ!じゃあ有希、それ...
  • 水晶の夜③
      よっぽど俺の動揺ぶりが顔に出ていたんだろう。 「だらしないわねえ…、自分が散々使った手なのに。」 「目を剥いてるわね……。」 「口をパクパク開けてるわね…。」 「ガタガタ震えてるわね…。」 「明らかに挙動不審ね……。」 「このまま外に出たら職質されるわね…。」 「こういう返しが来るのはある程度予想できたのにね。」 「自分が不意打ち掛けられるのには慣れてないのね。」 だまれ、外野うるさい…。そういうのに慣れている奴って一体どんなや…。 「あんた、自分のものにしたいとか考えないの?」 おいっ、今どう答えるべきか考えてるんだから、追い打ちをかけるな…。 「自分だけのものにしたくはないの?」 とどめを刺すな…。   これはどういうことだ? いや、ここは余計なことは考えるべきではない。 いくら考えてもわからないものはわからない。 だいたい今まで、あらかじめ考えておいてどうにかなったことなんかあっ...
  • すき焼き別ルート
    (この作品は長編・涼宮ハルヒのすき焼きの設定を元に他の作者さんが書いた別作品です) それにしても缶ビール3口で酔いつぶれてしまうとは さすが朝比奈さんと言った所か 長門は顔色一つに変えずに飲みまくっているし、こいつは食事と言い胃袋はどうなってるんだ? ちょっと覗いてみたい気もするが、、、いや やっぱりやめておこう いくら人間になったとはいえ仮にも元宇宙人である。 知的好奇心は尊重すべきものとしてもさすがに元宇宙人という肩書きを持つ一乙女の体内なぞを 覗く方がどうかしている。 誰だってそう思うだろう? それにしたって古泉にしろハルヒにしろなんでSOS団は揃いも揃って酒豪ばかりなんだ? 俺の目の保養薬である朝比奈さんはすぅすぅと寝息を立てて安眠してしまっているし ハルヒは終始顔色を変えないで飲み続ける長門にあれやこれやの質問攻めをしているし 古泉に至っては二人を今や雑誌モデルとなっ...
  • スノースマイル・バースデイ6
    「――到着です」 軽やかなみくるの声が合図となり、長門はフローリングの床に降り立った。結んでいた手を解く。 放課後の無人の文芸部部室。PCが鎮座し、書棚がひとつ隅に固定され、多種の衣服がハンガーに掛けられたクローゼットに大きなテーブルが全体を占める。昨日活動を早々に終了した後の、団員が居ない事を除けば変わりのない物寂しい一室だった。 今日この日も、賑やかに彼等は笑い合っていたのだ。誕生日パーティーの段取りを打ち合わせ、帰って行った彼らに影が落ちることなど誰が想像しただろう。 「私が手伝いを許されているのは、長門さんをこの時間平面に連れてくることだけです」 申し訳なさそうに俯くみくるは、ぎゅっとスーツを引っ張って口惜しげだった。彼女は未来の指示に従ってしか基本的な事柄に接触することも許されない、自由なようで誰よりも不自由な立場にある。――これらの総てが未来人の思惑の内としても、長門は彼女...
  • 涼宮ハルヒの消失ー長門有希の憂鬱
    私は情報思念体が作り出した対有機生命体用インターフェースのひとつである。 太陽系、と本人たちによって呼ばれる辺境の惑星系の第三惑星に発生した有機生命体のなかに、全宇宙の中でもユニークな一個体が発生した。 そしてそれは進化の袋小路に閉じ込められた情報思念体になんらかの脱出口となる要素を抽出できる可能性がある、と判断された。 単体という概念を持たず、いかなる光学的手段を持っても不可視である情報思念体にとって、一地球人固体を観察し、必要ならば彼らの言語による意思疎通を可能にするインターフェースが不可欠であることから作られたものの一体である。 同時に作られたバックアップと比べて、私というインターフェースは一見して他のインターフェースとは際立った地球人的な「個性」が与えられている。 そう。被観察者涼宮ハルヒによって、私に必要とされた属性。 極端な無口、非情動的で非社交的なキャラクター。 彼女にと...
  • 普通短編51
    ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」 キョン「悪い・・・。代わりに俺を食べる?(*- -)」   「めずらしいな・・・」いや、そうでもないか。 コイツが普通の女の子だったら、趣味の傾向からして結構普通のことかもしれない。 「何聴いてるんだ?長門。」   「テクノポップ」 テクノか・・・長門らしい、といえば長門らしいといえなくもないな。 俺の表情をどう見て取ったのか、長門は片方のイヤホンを俺に差し出した。 俺は一瞬戸惑ったが、まぁいい、ここは聴いてやるべきだろう。 誰を聴いてるのか興味もあるし、まぁなんだ、 放課後の部室で宇宙人製アンドロイドとイヤホンを共有してみるってのも一興だ。 「今聴いているのはイエローマジックオーケストラのアルバム。」 「ふーん、・・長門はこういうのが好きなのか?」   「わりと」 「あなたは?」   「俺か、俺は・・・」 予想外の質問に俺は...
  • はるかぜふくまえに・第三章
    ○第三章   昨日がどんな日であっても、夜が来れば朝が来る。 夢にまで長門有希が出てきてしまった気がするがそれこそ気のせいだと思いたい。じゃないとやってられん。 「キョンくん起きたー? 朝ご飯たべよー」 妹がさっきからこの調子である。長門も余計な事を言ってくれたものだ。 「ミヨキチもくるってー!」 何だって!? 友達呼んでとか長門は言ってたがほんとに呼んだのか妹よ!? 「だめ?」 いやダメと言えるわけないのだが、あぁそうか。そうですか。どうやら今回も俺は巻き込まれ型の本分を発揮しないといけないらしい……。しかし野球ね。何着ていけばいいか聞いてないなそういや。 俺の心の声を聞いたかのように携帯が鳴った。ハルヒからだ。 「いろいろ言い忘れてたけど、集合場所は六月のグランドね。時間は十時。あと、今回は私服でいいわ。ただし、 運動しやすそうなね。それじゃ」 俺が一言も喋らないうちに通話は終了した...
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