涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「ねこごはん」で検索した結果
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ねこごはん
我輩は猫である。 名前はシャミセンという。 とある家に住む、人間のいう所の『飼い猫』にあたる。 性別は……、ふむ、人間の分類学上で言うと両性具有に近い物となるらしい。 まあ我輩の説明は良いとしよう。 我輩は今、朝比奈みくるという人物の持った猫運搬用のバスケットなる物の中にいる。 「わーいわーい、みくるちゃんとおっでかけえっ」 バスケットを持った朝比奈みくるの隣、頭一つ分ほど背の低い少女が楽しそうにはしゃい でいる。この少女は我輩の本来の同居人の一人である。 「妹ちゃん、気をつけてね」 少女の兄と朝比奈みくるが同じ学内団体に所属しているという関係にあるため、朝比奈み くるは少女のことを妹ちゃん、という呼び方で呼んでいる。 別に名前を知らないわけではないと思うが、妹ちゃんという呼び方は如何な物か。 それは個人を個として見るのではなく誰かの付属物的存在と見ていることを表すようなも のであって、結...
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長編・その他
...谷口~谷口の暴走~ ねこごはん キョン乃進侍 朝倉涼子の再会 朝倉涼子と長門有希の涼宮ハルヒの結合 第1章
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Am I father ? 最終章-朝ごはん・バタートースト-
結局俺たちが起きたのは目覚ましをかけた時刻を過ぎた十時のことであった。 二人そろって寝ぼけ眼のままリビングを出る。 「………」 「お、おはよう…」「ふわぁ・・・おはよー」 「………」 そこには無表情の長門がちょこんと椅子に座っていた。その目はいつもより冷たい。 もしかして長門さん、怒ってます? そう尋ねたところで長門は何も答えない。今日が最終日だというのにこんな遅くまで寝てたのがまずかったのか?いや、そうとしか考えられん。ひとまず謝っておこう。 「長門、すまん」 俺がそう言うとどこかで何かがチンと鳴った。まあ俺はそれどころではなかったので気にも留めなかったのだが、 「…それは後。今は朝食が先」 と本人にとってはそれが合図だったようで、とりあえず長門は俺たちが食卓につくことを許してくれた。 良かった・・・。とりあえず今は朝ごはんのことだけを考えることにしよう。後でどうなるか分からんからな。 ...
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散歩
目覚まし時計が鳴る前に止めるのって、快感じゃない? わざと遅く設定した目覚まし時計が鳴る前に目が覚めた。 今日は土曜日なんだけど、不思議探索は中止。 キョンが家の用事でどうしても出られないっていうから。 みんな平然とそれを受け入れてたけど、勘ぐってないわよね。 別にキョンがいないから中止にしたっていうんじゃない。 理由は別にあるの。でも、興味ないはず。だから言わない。 ベッドから起き上がって、洗面台に直行して、日常の身だしなみを済ませる。 パジャマのままだけど、朝ごはん食べるまではこれでいいや。 出掛ける予定もないし、今日は完全休養日ってことね。 居間に入ると、親父がカーペットに寝そべって新聞を読んでいた。 「おはよう」 「お、おはよう」 親父はあたしの顔をちらりと見たけど、なにも言わない。 出掛けないの知ってるからで、構う気はあまりないみたい。 今日は穏やかな休日になりそうね。 母さんが...
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消失長門いじめ
女子A「前から思ってたんだけどあの子キモくない?」 女子B「全然しゃべんないしね。なに考えてんのかわかんないよねー」 女子C「ちょっとイタズラしてみない?怒ったらなんかしゃべるかもしんないしー」 一同「アハハ!さんせー!!」 一部の男子と結託し、チャバネを15、6匹集めさせて 長門がトイレに行ってる間、弁当箱につめる。 ~昼休み~ 女子A「あれえ?長門さんどこ行くの?」 長門「え・・その・・・」 女子B「長門さん昼休みになるといっつもどっか行ってるよね」 長門「その・・・部室に・・・」 女子C「たまにはあたしらとごはん食べようよ(ニヤニヤ)」 長門「え・・・うん・・・」 長門、半ば強引に連れられていく。すでにクラス中に回覧がまわったらしく、 ほぼ全員がニヤニヤしながら長門を見つめている。 きょどきょどしながらも女子の輪に入る長門。 おもむろに弁当のフタをあけると・・・ ...
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普通短編57
『実話』 キョン「予想外だ…」 長門「予想外」 キョン「いやな?俺ん家ゴキブリが結構出てさ台所でバルサン焚いたんよ? したらどうなったと思う?」 長門「………?」 キョン「台所のゴキブリは減ったけどぉ…今度は俺の部屋にゴキブリが出るようになっちゃった…」 長門「………」 キョン「予想外だ…orz」 長門「予想外…orz」 長門「ししおどしをしゅどうでこうそくでうごかすかいかん。」 キョン「情緒も何もなくなっちゃうジャン」 長門「まいにちまいにちかんかれーかんかれー。さすがにあきる」 キョン「自炊してみろよ、結構楽しいぞ」 長門「ざるそば。めんつゆにわさびとかねぎとかのやくみをいれるのはしろうと。 あえてなにもいれずにそばほんらいのあじわいをたのしむのがくろうと。」 キョン「俺もそういうこだわりがあるぞ、ただ単にワサビとかネギ...
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家族旅行 第一話
晩ごはんはハンバーグ。母さんは何作ってもおいしいわね。 「そろそろ連休だが、ハルヒはなんか予定あるのか?」 親父がコップに発泡酒を手酌で注ぎながら言った。 確かにあと二日で連休突入ね。別段、これといって予定はないし、連休ぐらいはノンビリしてもいいような気がする。 まぁせいぜいあいつと遊びに出掛けたり、SOS団でどこか出掛けたりぐらいかしら。でも決めたわけでもないから、あたしはこう答えた。 「別にぃ」 「そうか、てっきり親に内緒で彼氏と小旅行でもたくらんでいると思っていたがな」 「そんなことする高校生がどこにいるのよ?」 「目の前にいるかと思うと父さん心配で、ついビールが進んでしまう」 「バカじゃないの?」 「それ発泡酒でしょって突っ込みを期待したんだが……まあいい、予定がないなら、家族旅行でも行くか? 父さん9連休ゲットしたし」 「残念でした~。学校あるし、9日も付き合ってらんないわよ」 ...
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家族旅行 第三話
飛行機に乗り込んで、シートに腰を落ち着けた。足も伸ばす余裕あるし、座り心地もいい。 狭苦しいシートを想像してたけど、これなら快適ね。 あたしは窓際の席で、親父は通路側。母さんは親父とあたしの間に座った。 親父はまた文庫本を読み始めている。母さんは機内誌に目を通しはじめた。あたしも本でも読もうかな。 有希ほどじゃないけど、あたしも本は結構読むほうだし。 おなじみの救命設備のアナウンスが流れて、スチュワーデスが実演やったりしているのを横目で見ながら、読書タイムの始まり。 なんか滑走路が混んでるとかで、しばらく離陸見合わせって、なんとかならないのかしらね。滑走路増設すればいいじゃない? そういう問題じゃないのかしら。 いよいよ順番が来たみたいで、飛行機が走り始めた。途中でシートに押し付けられるまで加速して、ふわりと空に浮いた。 窓際から外を眺めると、どんどん飛行場が小さくなっていく。そして航空写...
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LOST 3話
-長門有希自室にて- パタン ドアが閉まる音。 きわめて殺風景なマンションの一室、必要最小限の生活道具。 対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースは帰ってきた。 彼女は今日一日の涼宮ハルヒの行動と時間平面状の変化。位相空間の変化などを逐一監視し それを統合情報思念体に送るのがここにいる『理由』なのである。 そして今日も、彼女は監視内容を送信し一日の行動内容を終了しようとしていた。 「…涼宮ハルヒと彼の交際を確認」 「………。」 「……エラー自動修正プログラム起動」 「…………」 「私は対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース」 「修正を終了。現時刻をもって同期を完了。」 「引き続き涼宮ハルヒの行動を監視する。」 -月曜日- 朝から妹の朝ごはんソングを聴きながら毎度の様にエルボードロップで起こされた。 妹の元気は俺の朝のテンションの低さの逆二乗則で、...
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ねこ保守~吾輩はねこである~
まだ名前のない私。誰の為でもなく、ただ生きている。 それはなんだかとても楽であり、けれど悲しくもある。 しとしと。 雨が落ちる音。 ふやけたダンボールの居心地は、酷く悪い。 けれど此所――いわゆるコンビニエンスストアの側から離れる事で起こり得る、宿や空腹に対する愁いが私を引き止める。 ――――まぁ、どうにかなるだろう。 そんな程度の悩み。 ほとほと。 毛から水が垂れる音。 「……ねこ」 小柄な女の子が、ぽつりと零す。 ……やば、見つかった。 この雨の中を逃げる気力はないのだけれど、どうするべきだろうか。 先日受けた小さな手足からの様々な暴行を思いだしながら、私は相手を観察する。 澄んだ目をした少女だった。 後ろに背の高い少年を従えて、こちらを見据えていて。 なんだかひどく蠱惑的な手で、傘とビニール袋を握っている。 雨の似合う少女だった。 今が冬ならば、降...
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Am I father ? 第五章前半
5、 「…起きて」 後五分・・・後五分だけ寝かせてください。俺はどこかから聞こえてくる声に祈る。 「…起きて」 それでもどこかから響いてくる声は俺に覚醒を促していた。その声から逃げるようにして寝返りをうつ。 よし、こうなったら意地だ。俺は寝るぞ。気の向くままに寝るぞ。 ちゅ… 何か柔らかいものが俺の頬に当たる。今までに無いくらい柔らかくて、ほのかに温かいものが。なんだろこれ。悪い気はしない、いや、むしろ気持ちいい。これなら起きてもいいかもしれない、なんて気持ちにもなってきた。 「…起きて」 はいはい、分かったよ。俺はまぶたを開ける。今思えば凄く残念なのだが、目を開けたと同時に先ほどの感触の存在そのものを忘れてしまっていた。 「おはよう」 そこには頬を少し赤く染めた長門の顔があった。何故だか知らんが一日の始まりにそんな顔を見ることができた俺は、かなりの幸せ者かもしれない。 「...
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家族旅行 第4話
翌朝はすっきりと目覚め。小鳥のさえずる声や朝の強い日差しで起こされるのは、健康的よね。 ベッドの中で大きく背伸びをしてから、ベッドから抜け出た。 リビングに出ると、ソファにすわった親父がいた。バスタオルで頭を乾かしてるところをみると、シャワーでも使ったのかしら。 「おはよ。シャワー?」 「おはよう。さすがにちと暑いんでな」 「母さんもシャワー?」 「いや、母さんはまだ寝てる。じき起きると思うけどな」 親父が頭を乾かすのをやめ、あたしをみた。その瞬間、がっかりしたような表情を見せると、また髪を乾かし始めた。 「どうかした?」 「なんてだらしない格好だろうと思ってな」 「別に家族なんだし、いいじゃないの」 「年頃の娘がだらしない格好してれば、親としてはいろいろ心配だ」 「そぉ?」 「おはよう」母さんがベッドルームから出てきた。ちょっと眠そうね。夜更かしでもしたのかしら。 「あ、ハルヒったら、ま...
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機械知性体たちの即興曲 第三日目/朝
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第三日目/朝 スズメの声(チュンチュン) にゃがと 「…………」 あちゃくら 「…………」 にゃがと 「……予想はできていた。するべきだった。たぶん」 あちゃくら 「わたしもなんとなーくそんな気がしていたのですが」 にゃがと 「……この状態をどう説明すれば彼女の怒りを買わないで済むか、早急に検討を」 あちゃくら 「いや、急にそんなこと言われても。もはやどうにもならないんじゃ……」 にゃがと 「あなたはわたしのバックアップ。仮に我々に怒りの矛先が向いたとしても、あなたはわたしを守る義務がある。盾となって散るべき」 あちゃくら 「そんな! 元はといえば長門さんが感染さえしなければこんなことにはなってないじゃない...
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機械知性体たちの即興曲 第三日目/夕
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第三日目/夕 キョン 「思ったより遅くなっちまったな……」 キョン 「ハルヒのやつも長門がいないもんで一日中不機嫌だったしな」 キョン 「……古泉のやつは古泉のやつで、なにか知ってるんだろうみたいなこと言ってくるし」 キョン 「あんまり隠しごとするのは好きじゃないんだが、仕方ない」 キョン 「とはいえ……朝比奈さんまで不安そうな目で見てくるとは……」 キョン 「……? ん?」 ?? 「――――」 キョン 「……珍しいな。おまえか」 ?? 「――なにか、変わったことが――?」 キョン 「別に、なんも変わったことなんかないぞ。急に出てきて、なにをいいたいんだ?」 周防 ...
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涼宮ハルヒの追憶 chapter.3
涼宮ハルヒの追憶 chapter.3 ――age 25 「じゃあ、いくわよ」 朝比奈さんが言った直後、久々の感覚が俺を襲った。 時間酔いという、ジェットコースターの気持ち悪さを 三乗したような浮遊感が俺を包んだ。 地面を失い、重力も失った。 朝比奈さんは遠慮しているのか、手をつないだりはしなかった。 不快感が喉元まで到達したところで、俺は重力を取り戻した。 「さあ、目を開けて」 朝比奈さんが言っているのが聞こえた。 目を開けるものの、ふらふらとして視線が定まらない。 横にはさっきまでいたはずの朝比奈さんは消えていた。 それはいいとして、問題はこれだ。 ここはどこだ? 辺りを見回すと、無機質な空間が広がっていた。 無駄に広いリビングにある、 見覚えのあるこたつ、素っ気ないカーテンに、本でいっぱいの本棚。 ガチャッという音とともに玄関のほうでドアが閉まった。 「あ、そうか!」...
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ハルヒがニート略してハルヒニートその2
ハルヒニート第二話『掃除』 ハルヒ「おはよう、朝ごはん出来てる?」 俺より遅いとはいえ、一応ハルヒも朝はちゃんとした時間に起きている。もっともそれは、俺がいるうちに起きないと朝ごはんが食べられないから仕方なくといった感覚だと思うがな。 まあそんなことはどうでもいい。今日まで俺はある一つの作戦を考案、実行に移すべく準備してきた。そしてそれを今から実行する。名付けて『ハルヒ更正プログラム! あしたのためにその1』だ! キョン「ハルヒ、お前プリン好きだったな。これを見ろ」 ハルヒ「そ、それは!? 神戸屋で一日100個限定販売の高級クリームプリン! でかしたわキョン!」 と、ハルヒがそれを食べようとしたところで俺はひょいっとプリンの乗った皿を持ち上げる。 ハルヒ「なにすんのよ!」 エサを取られた猛獣の如くハルヒが抗議した。その顔の前に俺は一...
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機械知性体たちの即興曲 第一日目/夜
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第一日目/夜 朝倉 「さて……また長門さんの様子でも見に行こうかな。どうせ晩御飯食べてないだろうし、今晩もなにか作ってあげるか」 ピンポーン 朝倉 「長門さん? いないの?」 ピンポーン 朝倉 「……変ね。長門さんの個体識別反応は部屋の中にあるのに」 朝倉 「……これは中で何かが起こってると判断するべきか。緊急コード。端末支援システムを経由して、七〇八号室への強制アクセスを実施」 ガチャリ 朝倉 「長門さん!? いったいどうし――」 ?? 「だぁだぁ」 朝倉 「……は?」 ?? 「ぶーぶー」 朝倉 「……パソコンの前に...
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Am I father ? 最終章-朝-
俺は夢を見ている。 真っ暗で何も無い空間。 どちらが上でどちらが下なのか分からない。方向感覚が麻痺しているようだ。 そんなところに俺とどこか見覚えのある一人の女の子だけが存在していた。 『ねえ。あなたは、―――さんはわたしのことを許してくれると思う?』 その空間に女の子の発する言葉が静かに響く。肝心の名前のところが聞き取れない。 どうしたいきなり。なんでそんなこと言うんだ? 『わたしはね、―――さんが幸せになるならどんなことでもする。けれども、一体どんなことが―――さんの一番の幸せなのかしら』 そいつがどこの誰だか知らんが、とにかく一緒にいてやればいいんじゃないか? 大事に思ってるなら一緒にいたいってもんだろう。 『わたしには分からないな。けれども誰だって本当にいいことをしたら、一番幸せなのよね。だから―――さんは、わたしをいつかきっと許してくれるわよね?分...
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グサデレ その3
第51話 キョン「朝倉、消しゴム落ちたぞ」 朝倉「あら拾ってくれるなんて優しいのね」 キョン「普通だよ」 朝倉「あたしが褒めてるのに素直に受け取らないなんてどういうこと?じゃ死んで♪」 キョン「ちょww謙遜しただけwww」 朝倉「もっと素直にならなきゃね♪」 キョン「(朝倉に褒めてもらった…はぁはぁ)グフッ」 第52話 キョン「朝倉、野球って知ってるか?」 朝倉「馬鹿にしないでほしいわねバットで相手をボコボコにするスポーツでしょ?」 キョン「ちょww乱闘www」 朝倉「でもあたしはバットよりナイフね、じゃ死んで♪」 キョン「俺ズサズサwwww」 朝倉「ちょっとは見た目が良くなるわよ?」 キョン「(朝倉の見た目はやっぱり最高…はぁはぁ)グフッ」 第53話 キョン「朝倉、サッカーなら知ってるだろ?」 朝倉「あたしだってワールドカップくらい見るわ。あれでしょ?選手たちが怒って頭突きするんでし...
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初めてのデート
日曜日。 恒例の市内探索も行われず、暇を持て余していた俺に妹は言った。 「キョンくん。動物園行こうよぉ」 甘えた目で見つめられても困るわけだが。 せっかくの休みに家族奉仕なんて俺に合わんし、それにこういう日に休んでおかんと後が持たん。 当然俺は、 「却下だ」 足にへばりつく妹を無視して俺はポテトチップスの袋を開ける。 味はコンソメパンチ。 邪道だが、俺はこういう中途半端なものが好きだ。 売上に貢献していると思うと、俺も捨てたもんじゃない。 「だめぇ! 今日はぜったい動物園行くのぉ!」 「どうしてそうなる」 「これ見て!」 藁半紙に印刷された、学校で配布されたであろう情報を俺に叩きつける。 「どれどれ」 内容は簡単にするとこうだ。 写生コンクール用の書きたい題材を見つけてください。 おすすめは動物園です。 動物園で生きた動物を観察して、写真を撮ったり、下書...
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機械知性体たちの狂騒曲 第1話
機械知性体たちの狂騒曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5951.html あちゃくらりょうこ。 かつて、朝倉涼子と呼ばれた、情報統合思念体急進派が生み出した高精度情報端末。 その、なれの果て。 人類の理解を超える情報操作能力という万能の力を奪われ、今在るは幼児のごとき体のみ。 無力な存在。 哀れな存在。 それが、今の彼女。 ―ある情報端末の現状― 「長門さん。歯は磨きました? お休みの時間ですよ?」 「もう少ししたら」 彼女の部屋。七〇八号室のいつもの風景です。 リビングの真ん中にあるテーブルに、いつものようにパソコンとにらめっこのままの長門さん。 その傍らには、風船犬のキミドリさんが意味もないのに後ろ足で頭をかきかき退屈そうにしています。 そしてわたしといえば、身長三〇センチ程度の、ま...
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二人の3月末日
唐突に吹きつけてきた風は、肌を刺すように冷たかった。 朝、9時30分。 私は、いつもの待ち合わせ場所でキョンを待っていた。 今日は寒かった。明日から4月だっていうのに、理不尽だわ。 しばらく待っていると、キョンが間抜け面をさらしてやってきた。 「遅刻! 罰金!」 私はいつものように、右手の人差し指をつきつけてそう宣告する。 「約束の時間には遅れてねぇよ」 「女を待たせてる時点で遅刻なのよ!」 「それは、どこの世界の法律だ?」 たわいもないやりとりのあと、二人連れ立って歩き出す。 私が寒がっているのに気づいたキョンは、自分の上着を脱いで羽織わせてくれた。 やっぱりキョンは優しい。 そうやって歩いていると、前方から嘘っぽい微笑みを浮かべているイケメンっぽい男の子と、人形みたいに無表情な女の子が歩いてきた。女の子は北高の制服を着ている。 北高の生徒? どっ...
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バカップル保守ちょっとした同棲編
バカップル保守ちょっとした同棲編 「キョンくん起きて~!」 「ぐっ……妹よ。顔に乗るのは反則だ」 「ハルにゃんとおかーさんの手作りご飯が待ってるよ! 先に行ってるねっ!」 「……朝ちゃんと起きれないのは俺だけか。やれやれ」 「そうよ。ちゃんと早起きしなさい」 「ハルヒ。おはよう。何しに2階に来たんだ?」 「…………。こ、これだけ! 早く降りて来なさいよ!」 今のはアレだろうな。おはようのキスってやつだろうな。きっと。 バカップル保守 「キョン、おかわりは?」 「いらん」 「妹ちゃんは?」 「いる~!」 「あ、えっと……キョンのお母さんはいりますか?」 「うふふ……『おかあさん』でいいわよ。あたしはいらないわ」 「どうしてうちの親のことを『キョンのお母さん』なんて長ったらしく呼んだんだ?」 「……あんたには一生わかんないわよ。って、離しなさいよ。何で抱き付いて...
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GPS
今日は日曜日なんだけど、キョンと約束がある。 昨日は不思議探索だったけど、別れ際にこんな会話があったから。 「明日、暇か?」 あいつが何故かあたしの靴のあたりを見つめながら言った。 「別に用事は無いわね」 あいつったら、視線あわせようとしない。緊張しているのが手に取るように分かる。 「明日、ちょっと買い物に行きたいんだが」 「ふうん。そうなの」 「もし暇を持て余し過ぎて暴走しそうなら」 あいつはやっと視線をあげて、あたしの目を見つめた。 「一緒に付き合ってくれないか?」 「どーしよっかなぁ」 あたしにとって、とっても楽しい瞬間。どぎまぎしているあいつがとってもかわいい。 「まあ無理にとはいわんが…」 「…そこで押すのが男でしょ? まあいいわ。付きあってあげる」 「そうか…悪いな」 「…みんなには内緒よ?」 「分かってる」 キョンの笑顔がいつまでも胸に残っている。いまでも思い出せるぐらい。 ...
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機械知性体たちの即興曲 第二日目/朝
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第二日目/朝 ????? 「ふぁああ……よく寝ました」 ???? 「そう」 ????? 「……あれ、長門さん?」 ???? 「おはよう」 ????? 「あれ……昨日は確か赤ん坊だったのに……成長してます?」 ???? 「成長、ではない。修復が進みつつある状態」 ????? 「なるほど……確かに昨日に比べれば成長というか幼児体型にまでなっているみたいですけど……」 ???? 「そう。あなたのおかげ」 ????? 「……へ?」 ????? 「なんじゃこりゃああ!」 あちゃくら 「こ、これは……いったいどういう……」 にゃがと 「あなたの情報リソースをいくらかわけてもらった。隣に寝...
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涼宮ハルヒの願望
暖かいまどろみの中 聞き慣れない目覚ましの音が鳴り響く キョン「ん・・・う、うるせ・・・」 ジリリリリリリ キョン「・・・・ん?クソ・・・この」 毎朝の習慣。右手を軽く伸ばす。しかし、いつもあるはずの場所に目覚まし時計がない キョン 「な、なんだ?・・・」 軽く目を開ける。目覚まし時計は、枕元の見慣れない小棚の上にあった カチッ キョン「んー?・・・・・・ぁ?」 違和感。おかしい。あきらかに。ベッドがデカいし・・・部屋も見慣れない・・・枕も2つある キョン「ここどこだ・・・」 少なくとも俺の部屋ではないことはわかる。いや、俺はいま起きるまでは何をしてたんだっけか いや、いま起きたんだから寝たんだよな・・・どこで?たしかに俺の部屋で寝たよな・・・キャトルミューティレーション? ガチャ キョン「・・・!」 ハルヒ「あ、起きた?キョン」 キョン「・・・誰ですかあなたは・・・」 いや、みりゃわ...
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規定事項の子守唄 第二話
そのご、わたしと鶴屋さんは、すこし気持ちを落ちつかせてから、寝室を出ました。 客間のひとつで、使用人のかたに絞りたてのグレープフルーツ・ジュースを一杯ふるまっていただいたあと、武道場にむかいました。武術の鍛錬のためです。 というのも、この一週間は毎朝、鶴屋さんにつきあって武術を習っていたのです。彼女とのつながりにしたかったので、ひとつでも技を教えてもらおうと思って、こちらからお願いしたことでした。 ずいぶんと飲みこみの悪い弟子になってしまいましたが、鶴屋さんはいやな顔ひとつせずに教えてくれました。 「おおっ、今日はどうしたんだい? 動きが昨日までとちがうよ! 」 「そ、そうですかぁ? 」 おそらく、思考規制がゆるまっている効果でしょう。わたしの運動能力も、たぶん以前とくらべて三割ぐらいよくなっている気がします。 とはいえ、もとがたいしたことないので、そこまでいうほどかわりませ...
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機械知性体たちの即興曲 第六日目/朝
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第六日目/朝 あちゃくら 「くー……」 ちみどり 「すー……すー……」 カチャカチャ……ジューッ…… キョン 「んが……む?」 にゃがと 「……うにゃ?」 ジューッ……カチャカチャ キョン 「(寝ぼけてる)……いい匂いが……する……」 にゃがと 「(キョロキョロ)……朝比奈みくるがいない」 あちゃくら 「うーん……」(ゴロ) ちみどり 「……ふぁ。おはようございますぅ」(目をごしごし) キョン 「あ…………?(寝ぼけてる)」 みくる 「(トタトタ)――はーい。みなさん、おはようございま~す♪」 にゃがと 「(振り向いて)……おはよう」 あちゃくら...
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佐々木の囁き 第二話「CoCo壱番屋攻防戦~谷口は七夜黄理でした編~」
「ごめん、キョン・・・じゃなくてキョンくん。結構僕・・・じゃなくて私急いだんだけど・・・・・」 「良いさ。電車が遅延したのは仕方ない。あと、無理して女の子言葉にしなくても良いぞ」 「そうはいかないよ・・・じゃなくて、いかないもん。好きな人には可愛い姿を見せたいんだもん」 「そのままでも十分に可愛いよ、佐々木はね」 「そ、そうかい?ありがとう・・・・・・あ、ございます」 少しいたいけな佐々木を見ながら俺は微笑む。そんな休日の午後。 俺達はハルヒ達が来そうにない場所でデートを楽しむ事にした。 「昼ごはんはどうするんだい?」 すっかり男口調に戻った佐々木が尋ねてくる。 こういう場合は男が決めるべきなんだろうけど、一応意見を聞いておくか。 「どこが良い?」 「ん~・・・じゃあ、僕達がこうなる事になった場所に行こうか」 「CoCo壱番屋か。オッケー」 「決まりだね」 「あ、ちょっと待った」 そのまま...
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下衆谷口保守 ~尻○行燈~
(※ アナルスレを保守することしか考えてませんご注意ください) (※ マジンガーZとハイヂ好きな人はご注意ください) (※ 谷口とルソーが変ですご注意ください) (※ いろいろご注意ください) (※ 怒らないでくださいご注意ください) ハルヒ「アナル、いじめ、シュールのSSはここまで来なさい!」 谷口「俺祭と聞いていても勃ってもいられず飛んできました」 谷口「1万2千円から あ い し て る 」 谷口「ぶふふふ、ハナウタが出るぜ!」 谷口「さあ、こっからはお待ちかね! 百合祭の始まりだ!」 橘「佐々木さあああん! 私のすべてをうけとm 谷口「はい終了! 長らく百合フェスタのご愛顧ありがとうございました」 谷口「ルソー先生の次回作にご期待ください」 谷口「おいおい。俺のFESTAなんだからちょっと自重しろよハンサムボ...
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家族旅行 第二話
翌朝。いよいよ明日日本ともお別れねって、連休終われば帰ってくるけど。 キョンはなんか浮かない顔でため息ばかりの上の空。どうしたってのかしらね。 昨日は昨日で珍しく電話切らせてくれなかったし。 お陰で寝不足よ。明日朝早いんだから、睡眠不足を補っておかないとね。 睡眠不足解消に努めてたら、もう授業全部終わっちゃった。早いものね。 さて部活に行きましょう。 キョンを従えて部室に向かう。いよいよ明日出発。ほんのすこしだけ日本を忘れて、遊べるわね。でも、すぐ戻ってくるけど。 隣のキョンはため息ばかりついてて、えらく憂鬱モードね。 ひょっとして里帰りがキャンセルになったとか? 「そうじゃねえ。まあなんとなくな」 「ふうん、そう」 「で、いつ帰ってくるんだ?」 「それ聞くの何度目? 土曜日の夜には帰ってくるって」 「ま、どうせ俺も土曜日までは里帰りの身だからな」 「もしかしてあんた寂しいの?」 「………...
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「涼宮ハルヒのビックリ」第四章α‐8 β‐8
α‐8 「キョンくん、ただいま!」 玄関に入るや否や、妹がかけよってきた。おいおい、ただいまではなくて、おかえりなさいだろ。やっと小学校最上学年にもなってそんな調子でいいのか。こんな時にも、機関の関係者が俺たちを警備しているに違いない。俺の部屋に入ろうとする妹を退け、ベッドに飛び込んだ。なんだってんだ、SOS団に入団希望者が来てただ事ではない事件が起きようとしているのに、長門のあの言葉。 「キョンくん、ごはんだよ!」 悩んでも仕方ない。後で長門に電話するか。夕食を終えた後、部屋へと戻り、長門に電話することにした。 スリーコール待たされた後、 「・・・・・・・・・」 「長門、俺だ」 「・・・・・・・・・」 相変わらず無言の相手に、俺は続けた。 「今日のことなんだが、どういうことか説明してくれないか」 「あなたが九曜周防と呼称される...
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にわか雨の訪問者
夏休み直前、すでに夏は準備万端のようで、午前中から 気温はうなぎのぼり、午後になりおなじみSOS団の部室こと この文芸部室にはSOS団のいつものメンバーがあつまり、 いつものようにバラバラにうだるような暑さのなか 活動とやらにいそしんでいた さて、夏の風物詩である夕立の降るメカニズムをご存知だろうか、 夏の照りつけられる太陽の元、地上付近の空気中の水分は(以下略) 夕立と伴にそいつはSOS団へやってきた 【にわか雨の訪問者】 「おや、降り始めたようですね」 古泉のとぼけた声に反応して、ハルヒの背後にある窓からそとを 覗くまでのなく、バラバラという派手な音をたてて雨が降り出した 「通り雨でしょう、これで少しでも涼しくなればよいんですが」 古泉の台詞を聞き流しつつ、吹き込んでくる勢いの雨で室内が 濡れそうなので、窓を閉めに行こうとした その時にそいつは室内に飛び込んできた 「なんだ」...
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晩餐
最近、部活が終わったあと、あいつとすこしだけ一緒にいるようになった。 あたしがあいつと一緒に居たい訳というわけじゃない。 団員とコミュニケーションをとるのも団長の役目。あいつも団員の端くれだしね。あたしと居たいっていうんなら、付き合ってあげなくもない。 あくまでもそういうレベルだけど。 今日はどうかな。どこかに行くのかな。 下校時間が近づいてきて、すこしだけあいつの顔を盗み見た。 ぬぼーっとした表情で古泉くんとカードゲームなんかしている。一応、勝ってるみたい。よく見えないから、実際勝ってるのか分らないけど。 どこかに行くのを期待しているわけじゃない。 遅くなるなら家に連絡しなきゃいけないし、変なところ連れてかれても困るわけだし。 もっとも変なところ連れてかれたら、絶対グーで殴ってやるんだけど。 そのあとで理由があるなら聞いてあげるわ。 有希がぱたりと本を閉じた。みんないつもどおり片付け始め...
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朝比奈みくるの未来・第3章
第3章・朝比奈さんのお誘い どうやら、どこかで何か情報の齟齬が発生しているらしい。さっきの二人の詰問内容から考えられる推論を出してみた。たぶん、大きくは間違ってないと思う。 朝比奈さんの体調を心配した鶴屋さんが電話をかけると朝比奈さんが泣いていた。 聞こえた俺の名前で、泣いているのは俺が原因と考えた。 そう思った鶴屋さんがハルヒになんかあったか聞いてみた。 俺が送って帰ったと聞いた。 どうやら俺が酔った朝比奈さんを手籠めにしたんじゃないかと早とちり。 二人して俺ん家に殴り込み。 …らしい。激怒するのも頷けないわけでもないが、間違ってるぞ。教室で長門を抱き起こす俺を見た谷口を俯瞰で見下ろすぐらい超越してる。早とちりが齟齬の原因なら俺のしなきゃいけないことはそんなにもないだろうし、難しいことでもないだろう。 朝比奈さんと話す>鶴屋さんの誤解を解いてもらう>ハル...
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涼宮ハルヒの交流 第四章
「――て、起きて」 いつものような妹による激しい攻撃ではなく、体を軽く揺すられて目覚める。 ん、何だ。朝か。 「おはよう。朝食、できた」 もう朝ごはん出来てんのか。 「サンキュー、長門。今起きるよ」 長門の動きが止まる。 「朝は、……おはよう」 「あ、ああ。おはよう長門」 『涼宮ハルヒの交流』 ―第四章― 長門の作った朝食は思ったよりも、というのは失礼だろうが、かなりしっかりとしたものだった。 カレーだけじゃなくて普通の料理も作るんだな。 「どう?」 「ああ、おいしい。お前料理うまいんだな」 「そう」 ゆっくりと朝食を食べながら長門は言う。 「私は学校に行く。あなたは?」 そうだな、どうするか。放課後まではかなり時間があるからな。ここでゴロゴロしているのも退屈だ。 かといって別に何が出来るというわけでもないよな。学校へ行けるわけでもないし。...
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あなたにポテト~差し入れの焼き芋にょろよー!!~
◆ ハルヒ「焼き芋ね」 キョン「ああ、焼きたてのほかほかだな」 古泉「どうやら石焼きのようですね」 みくる「クンクン……これは、紅あずまでしゅね」 長門「……」ぺら ハルヒ「放課後に部室で焼き芋というのはとてもオツよね」 キョン「うむ、冬の深まった昼下がりには最高のおやつだな」 みくる「部室で……っていうのも、なんだか背徳感があって素敵ですよね」 古泉「玄米茶ともよく合いそうですね」 長門「……」ぺら ハルヒ「……焼きたてのお芋の寿命は短いものよね」 キョン「ああ、ぱっくりと割れた断面から漂う甘い湯気とは 気を抜くと失われてしまうものだ」 古泉「まるで恋のようですね。 心がほぐれるような安らぎ、甘いひと時…… それはいつの間にか薄れてしまうものです」 みくる「全部でいつ...
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Am I father ? 最終章-探索・川辺にて-
家を出た俺たちはひとまずいつもSOS団で待ち合わせをしている駅前へと向かうことにする。 町を探索すると言うのならやはり始まりはそこに行くべきであるとなぜか思ってしまったのだ。悲しいかな、これも慣れてしまったと言うことなのだろうか。 駅前はやはり駅前なだけあっていくら暑いとは言えども、毎度のことながら多くの人通りがあった。全くこんな暑い日に何やってるんだか。ま、俺たちも人のことは言えないんだけどな。 いつもならここで喫茶店に入って一息つくところなのだが、さっき朝ごはんを食べたばかりだし、喫茶店でのんびりなどしちまったら最後までだらけてしまうような気がするので今日はパスをさせてもらうことにする。これでこの喫茶店は今週の収入が減ったに違いない。そして俺の財布の重さの下り坂にブレーキが多少かかったのも事実である。 「これからどうする?お前らどこか行きたい所でもあるか?」 このままここに立ってい...
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小さな初恋
わたしの初恋の相手はお兄ちゃん。 わたしの大好きな大好きなお兄ちゃん、キョンくん。 ねぼすけで、ぶっきらぼうで、全然家に居てくれなくて、一人言が多い。 だけど、優しくてかっこいいの。わたしの事をいつも気遣ってくれて、イタズラしても許してくれるキョンくんが大好き。 でも、わたしは小学6年生の妹でキョンくんは高校2年生のお兄ちゃん。 だからわたしの初恋が実ることなんてないの。キョンくんと一緒にいれる時間が一番長いのがわたしだから良いんだけど……。 最近はずっとハルにゃんと一緒に居るからわたしはシャミとお留守番ばっかり。 わたしだけの特権が一つなくなっちゃった。 学校から帰って来るのも遅いし、土曜日は探索、日曜日はハルにゃんと一緒に居る。 わたしだってたまにはキョンくんに甘えたいよぉ……。 「朝だよ!起きてよ、キョンくん!!」 これはわたしの毎朝の日課で、唯一のこったわたしの特権。 「朝ごは...
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シュール短編63
長門「数多くのカレーを食してきた私でも、いまだ口にしたことのないカレーがある」 キョン「なんだ、それは」 長門「それは…『豆のカレー』」 キョン「…要するに豆入りのカレーか?そんなのいくらでも作れるだろう」 長門「駄目なの駄目なの!教科書で読んだあのカレーじゃないと駄目なの!」 キョン「わっびっくりした!」 みくる「『ネズミの作った朝ごはん』…美味しそうでしゅた、食べてみたいでしゅ」 鶴屋さん「キモイ喋り方(苦笑)」 古泉「えいっ!えいっ!…おかしいですね、何回やっても信号が変わらない」 キョン「おい皆どうした、変だぞ!?」 ハルヒ「もーいやーこんなカオスな団はこりごり!解体してやるゥ!」 みくる「でしゅ~ましゅ~」 キョン「朝比奈さん、あの年であの口調はまずいよな」 ハルヒ「そうでしゅかね?」 キョン「へ?」 鶴屋さん「あいちゅのでしゅましゅ、あいかわらじゅきめぇでし...
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crane love ~EP1~
今キョン君は私の隣で寝息をたてている。部屋には私達二人だけ。 と、ここだけ聞けば何があったと誤解されるかも知れないが、 なんてことは無い。キョン君は布団の中であり、私はそのキョン君の布団の隣で正座をして彼の寝顔を見ている。 何もいかがわしいことは無い。 しかし、とんでもないことをしてしまった。 よりにもよってあのキョン君を投げ飛ばしてしまうなんて。 あの後、キョン君の状態をよく観察してみるとその耳にはイヤホンが装着されていた。どうやら音楽を聴いていたようだ。 察するにそのせいで私の声が聞こえなかったようだ。 そのあとこれも鶴屋家お抱えの救護班が到着、事情を説明する段階になった。 こうなってしまっては言わざるを得まいと私は事情を隊員の洗いざらい話した。 動転していたので途中で何回も舌をかんだり、声が裏返ったりしていた。 隊員達がキョン君の容態を確認するのと私の説明が終わるのがほぼ同時であ...
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Project512_Part8
Project512_Part8-もくじ- Part1Part2Part3Part4Part5Part 6Part7 Part9 Part10 Part11 Part12 Part13 Part14 キョン「あー、何故か今回収録分はハジケたネタが多々含まれているので、 覚悟して見てくれ」 ハルヒ「ちょっとキョン!なにエロサイトの免責事項みたいな事言ってんのよ! 平安時代からあるちゃんとした日本語だから問題ないわ!」 佐々木「ふーむ、学問的に研究してみても面白い話題かもしれないね。 ちなみに漫画家でこんな人がいるよ、参考になるかな?」 ──おしながき── 【中西貴子劇場!】ENOZ注意! 【チャック・佐々木と結婚できる?】オチなし注意! 【チャック・涼宮ハルヒが《禁則事項》できる】とりあえずR15とか書いとく。 【くに☆きだ】 (チャック・国木田がいじめ...
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サムデイ・イン・ザ・ロリータ
1月16日。世間的に、この日は”ただの1月16日”と見受けられるだろうが、この日が冬休みの最終日である我が北高生徒にとっては口惜しい、特別な日だ。だが他に、あの男にとってもこの日は特別であるらしい。 毎日ダラけながらも少しずつ消化していた『冬休みの課題』なる俺にとって邪魔でしかない物も残っている分量はもう5分の1もない。 残りはあと1日だってのにこの量は少し多いかもしれないが、今日一日ずっと机と睨めっこしていれば大丈夫だろう――と、俺は悠長に思っていた。 だが、『アレ』が来てしまったのだ。声色は天使の100Wの笑顔であるにもかかわらず、内容は俺にとって悪魔のささやきにしか聞こえない、あの悪夢の電話が。 『あたしだけどね、あんた駅前のバイキング店知ってるでしょ? あそこに今日12時集合ね。そこでお昼ご飯食べるから! 強制参加で、遅れたら死刑だから! おーばぁ♪』 プ...
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こいずみくん一斉大売り尽くし
朝というのは多くの人にとって一日の始まりであり、窓から降りそそぐ日光と共に今日という日へにこやかなる挨拶を告げる時でもある。 俺は寝起きが良くも悪くもないが、大抵置きぬけ三十分くらいは頭がぼんやりしている。 そんなわけでその日もゆるゆると目を覚ましたのだが、何か違和感があった。 「朝だよー、おーきーてっ! キョンくんっ!」 これは妹の発言……のはずだが、何かが決定的におかしかった。 あからさまに声が違う。小学五年生十歳、それがわが『妹』のステータスだったはずで、つまり第三者的に見て女の子の声がしなければおかしい。 が、聞こえる声は明らかに男のもので、それも少年ではなくもう少しだけ成長した、まぁカテゴリで言えば少年になっちまうのかも知れないが、少なくとも声変わりしてることだけは間違いない。 しかも、まだ胡乱な俺の頭を頼ればの話だが、聞き覚えがある。つうか毎日聴いてる。 「もー...
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涼宮ハルヒの夢幻 第一章
第一章 3月も末に入る。 ついに1年も終わり、2年生へと向かうのだが、自覚も湧かない。 地獄のような坂で谷口の話を聞くが右の耳から左の耳へと通り抜ける。 授業も学習範囲を終え、自習に近い時間が多くなる。 ………憂鬱だ。非常に憂鬱だ。 そんなアンニュイな気分を勝手に打破するのは、我が団体の団長様だ。 今なら、ハルヒの厄介事に付き合っても良い。 すぐに「やれやれ」と言いながら、前言撤回するのはいつもの事なのだがな。 放課後 俺はドアをノックして中に入る。 はい、前言撤回だな。 いつもと変わらない部室。 だが、異常な空気だけが立ち込めていた。 原因はあいつとわかりきっていたが… 「あ、こんにちは。い、今お茶いれますね。」 おどおどしながら、朝比奈さんは俺のためにお茶をいれだした。 「やあ、どうも。」 苦笑混じりの古泉が話かけてきた。 「これは、何だ?」 「さぁ解りません。」 ...
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機械知性体たちの即興曲 第六日目/昼
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第六日目/昼 七〇八号室 みくる 「ふんふ~ん♪」(バタバタ) みくる 「シーツも、みんなのお洋服もきちんとお洗濯して」 みくる 「空気も入れ換えてー」 みくる 「それから掃除機かけて、と……」(ちらりと時計を見る) みくる 「……そうか。もうお昼ごはんの準備しないといけない時間になるんだ」 みくる 「こうしてみると、お母さんって結構忙しいのね」 みくる 「……お母さん」(ちょっと考えて) みくる 「……やだ。あれ? えへへ。あれ?」(テレテレ) みくる 「……でも……キョンくんがお父さん、だよね……そ...
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あま~い短編置場
www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/16.htmlここにはあま~い短編を置いてください 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 【題名付き・短編保管庫】 1 たまにはコンピ研部長だって! 幸せの連鎖 抱き枕と二人のコミュニケーション 長門有希の贈呈 嘘とエネルギーの等価性 ハルキョン的10のキス保守 花言葉シリーズ? 鶴のロンド 魔法の言葉~would you marry me?~ 勝ち?負け? 「カレンダー」 カレンダー(H-side) ミイラ盗りのミイラは犬も喰わない (古泉×阪中) 谷口の恋心 hug(古泉×鶴屋さん) シフォンの幸福論(藤原・橘) 言葉にできない (長門×朝倉) かき氷(あま~い話?それとも…) 医者も匙を投げ出す病気の話 谷口の痴漢 結婚しよう ハルヒと春日 甘いのは飴かそれとも… 二年越し勘違い ゆきどけ デートしよう アイ...
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下衆谷口のなくころに ~かつおぶし編~
谷口「ブログなんてのはノリノリの時なら1日に何度でも書けるけど、ヘナチンの時は1ヶ月でも2ヶ月でも更新とまっちゃうよね」 谷口「赤外線のようにやさしくあなたを包み込む包容力の持ち主と名高き谷口です」 鶴屋「いいからそこに、座りなさい」 谷口「はい、おおせのままに。今日は鶴屋さまの方からご指名いただき、ありがとうございます。勝負パンツでやって参りました」 谷口「どんなパンツかと言うと、ノーパンです。ええ、そうです。ノーパンです。お察しの通り、穿いておりません」 鶴屋「キミがノーパン健康法に取り組んでいようが飲尿健康法に精を出していようがどうでもいいにょろ」 鶴屋「それよりも。今日なんで私に呼ばれたか分かってるのかい?」 谷口「さて。何故でございましょう。新しい下着を買ったからドレスアップ後の姿を品評してくれ、とかでござんしょうか」 谷口「おいどんならいつでもOKです! さあ、...
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Am I father ? エピローグ
かち、こち、かち、こち。 時計の針が回り、長針短針秒針が全て十二を指して、ついさっきまでの今日は昨日となり、明日だと思っていた日が今日になった。 ふむ、なんだか分かりにくいな。ようはあれだ、あれ。さよなら昨日、こんにちは今日ってやつだ。あれから二ヶ月近くがたち、もう数時間後には二学期の始業式が始まろうとしている。 あの日から俺の心にはぽっかりと小さな穴が開いてしまったように思える。 今ではもう気持ちの整理はできているつもりなのだが、別れたあの日は思い出すのも恥ずかしいくらいに取り乱しており、家に帰ってからというものの、いたるところであいつのことを思い出しては泣きそうになり、というのを繰り返し、最後には長門に添い寝までされる始末。次の日の団活では目を真っ赤にしていたためか、ハルヒに馬鹿にされ、それに俺は切れかけて危うく喧嘩になるところに。長門や古泉が止めてくれなかったらどうなっていたことか。...
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長門有希の報告Report.20
Report.20 長門有希の憂鬱 その9 ~朝倉涼子の抵抗~ それから数日後。 朝倉涼子の辞令が内示された。正式な交付は任務引き継ぎ完了後。 ――長門有希任務代行解除 朝倉涼子 ――有機情報連結解除を命じる。 その週の金曜日。 朝のHRで、涼子が再びカナダに戻ることが発表された。クラスはどよめきに包まれた。涼子は、当初の予定通り日本での用事が済んだので、カナダに戻ることを説明した。つまり、そのような理由で姿を消すという設定。本当は、涼宮ハルヒの事後処置状況を見極めた上で、問題ないと情報統合思念体が判断したため。 涼子はその日の授業がすべて終了すると、帰りのHRで別れの挨拶を行った。挨拶を終えると、またいつでも日本に戻ってきて、顔を見せてほしいと級友達に声を掛けられた。 そしてハルヒは、こう宣言した。 「あんたは今日から我がSOS団の海外特派員や! 北米地域での不...
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