涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「カントリーロード3」で検索した結果

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  • 長編・キョン2
    涼宮ハルヒのロックバンド キョンとキョン Happiness! 『思い出の結晶』 『キョンの悪夢』 志 ハルヒの好きな人 『lakeside love story』 真夏の日の夢 3人娘の本音 BR 未完? キョンの突撃 To非日常 from日常 初恋 in the middle of nowhere カントリーロード ガール・ミーツ・ガール 涼宮ハルヒの微笑 とりあえず無題(仮) 宇宙戦争 SOS団お掃除大作戦 全力疾走!ロミオ&ジュリエット ただ一人のための物語 ある日のイベント 緋色の媚薬 命の価値 キョンの日常 ) 幸せの定義 尾行大作戦? あるカップルの優劣 And everyone passed away リセット(微鬱描写有) 虫歯と歯医者 恋愛お試しお手伝い! 涼宮ハルヒの中秋 ハルヒになっちゃった 月で挙式を 三者面談 とびだせ大作戦はサイケデリック 親愛の情 デッサン ...
  • ヒーローの末路
       がしゃん、と大きな音が部室に響いた。文字で満たされたプールに泳いでいた視線を、音源に移す。 彼は、息を荒げて肩を怒らせ、机を蹴り倒したのが古泉一樹であったかのように睨んでいた。 その視線は、薄々見え始めていた終焉が今だと錯覚させるほどには凶悪だった。    「もうこんな所いてもしょうがねぇ。帰るぞ」    うんざりだ、飽き飽きだ、と彼は叫び、物に当たり散らす。       「俺には世界なんか守ってやる義務はない。いい加減解放してくれないか!」 「……まぁ、そう言わずに」    落ち着いてください、と喋りだすのは超能力者。 マネキンのような無意味で無機質の笑みを貼り付けて、芝居のように話し始めた。       「僕がこんな事を頼むのは筋違いかもしれません。けれど、個人的にも涼宮さんには幸せになって欲しいと心から願っています。 ……そして、彼女が幸福の実現のために望むのは、あなたで...
  • トリックオアトリートさ(佐々木×ハルヒ)
        「というわけなんだよ。佐々木さん」  それは僕の羞恥心をえぐり出すような体育祭を終え、紅葉が河川敷に四季を彩らせた頃だ。 「一体何がというわけなんだい」  生徒会室にて前期生徒会役員だった国木田が僕に提案した依頼は、一理の理解すら不可能に近い物だった。と言うより理解してたまるか。 「そんなこと言わずにさ、ハロウィンの日に魔女衣装を着て商店街を練り歩いてよ。お願い」 「できるか!」  なんだその罰ゲームみたいなお願いは!ハードだしハードルが高過ぎる!そしてその人畜無害を似顔絵にしたような笑顔を消したまえ!今すぐ空中佐々木チョップで全身計26箇所の複雑骨折を強いりたくなるくらいにムカつく!  実は我が校の生徒会にはハロウィンの日になると、地域振興と交流を兼ねて町内の子供会と共に、ハロウィンの意識した仮装で商店街を練り歩くという伝統があるのだ。いやだ、そんな伝統。  しかしだ、国木...
  • チェンジ・マイ・ヒーロー
    6月。 梅雨時だというのに快晴で、照りつける日差しのせいで日陰にいても熱さを感じるという季節感先取りのその日、『俺』はど田舎の駅の改札口に一人で立っていた。 観光地でもなんでも無いローカル線の終点駅、一時間どころか二時間に一本しか電車が来ないようなところで地元人同士ではない人間同士で待ち合わせなんて狂気の沙汰としか思えないが、これからここにやって来る人間は多分、それを狂気だなんて思っていないんだろう。 これからやって来る二人の内一人の名前を、俺は既に知っている。 毎日元気に騒いでいるあの女の名前を忘れられるわけがない。 もう一人については教えられていなかったが「会えば分かります」と言われたので追及は辞めておいた。追求しても教えてくれるとも思えなかったしな。 ちなみに口調で分かるだろうがこの待ち合わせを考えたのはハルヒではない。勿論俺でも無いわけだが……、いや、『俺』ということになるのだろ...
  • セカンド・キス プロローグ
    プロローグ 運命の赤い糸、なんてもんは、所詮少女漫画か月9ドラマあるいは恋愛映画の中の話だ。 俺は高校生活において、登校中に食パンを口にぶら下げた美少女と曲がり角で正面衝突したり、 幼稚園の頃に結婚を約束したままどこかへ引っ越してしまった幼馴染のこれまた美少女が突然転校してきたり、 または電車で酔っ払いに絡まれているやっぱり美少女を助けてそこからウンヌンしてみたり・・・ なんていう、思わず「それなんてエロゲ?」と突っ込みたくなるようなベタベタなシチュエーションから始まる運命的な恋なんてものは、はなから期待しちゃいなかった。 ドラマみたいな恋がしたい!などという声をクラスメートの女子からよく聞くが、俺は声を大にして言いたい。 ドラマみたいな恋?はあ?お前ら、現実を見ろ!   言っておくがこれはひがみではない。 俺はなにも恋愛自体を否定するわけじゃない。 俺だって健全な男子学生だしな。 彼...
  • 長編・古泉一樹
    古泉一樹無題1 ウィザード オブ サムデイ ウィザード オブ レニーデイ 古泉一樹 EP.0 古泉一樹 EP.0.5 墓地にて 晴れのち快晴 ある日の出来事 古泉一樹の結婚 頼れる副団長 絶望の世界 古泉一樹の独白 古泉崩壊 本音 GUN SURVIVAR 古泉一樹の青春 会心の一手 落し物、拾い物 変わらない チェンジ・マイ・ヒーロー 自分の居場所 古泉くんと鶴屋さん さよなら 内緒の最初 涼宮暗殺指令 雪の日 古泉一樹の出会い 不眠症候群 花嫁修行危機一髪 閉鎖空間記 キミがキミで居られるように 世界の反対側 選択肢の無い世界で スノウマーチ 月光 一樹ちゃん☆スマイル 女古泉 ちゃん の憂鬱 四月の雪 キャッチボールwith古泉球 一樹くんに女神の祝福を! 温泉と札幌 前髪に揺れる四ツ葉ふたつ 雪解けの想い もりのこいずみくん 戦士達の休日 【K.B.F.】 秘密の音色 若葉の...
  • セカンド・キス
      セカンド・キス   ・プロローグ   ・1   ・2   ・3   ・4   ・5   ・エピローグ     →『セカンド・キス sideB』 ※作者の脳内設定の裏話的な話?
  • 長編・キョン3
    スリーウィーク 鈍感な二人と、その幸せを願う人達の話 白銀の残雪 夏色 メタ・ラブコメディ ROLE PLAY あなたを守りたい(BadEnd) バカップル日記 夏風のコンチェルト タイムリミット some day in the rain another story 明日晴れかな 女の子 移りかわる時間、いつかの記憶 mirror 涼宮ハルヒのロバ ヒーロー クラスメイト キョンの選択(Bad End注意) ポニーテールの秘密 エイリアンズ 未完? カエル男 ホワイトデー前後の物語 人生最悪の三日間 バミューダの外側 結末は空港で 人生最悪の四日間 一年前からの気持ち 夢のような世界? パンフレット ウソがホントになる世界で 遊園地に行こう! 二年前のValentine(佐々キョン) 冗談まみれの勉強会 涼宮ハルヒの放課 涼宮ハルヒのひなた荘 開花予想(旧題:桜) 動物園に行こう! デート...
  • 長編・その他3
    SOS団お天気シリーズ 国木田の・・・ 涼宮ハルヒのストリートファイター 梅雨空に舞う雪 本名不詳な彼ら in 甘味処 沈黙の日 国木田の憂鬱 原付免許 クロトス星域会戦記(銀河英雄伝説クロスオーバー) 分裂、或いはSのモノドラマ(佐々木×キョン) セーラー服とメイドさん ユ・ビ・レ・ス Missing you関連 涼宮ハルヒの奇妙な冒険 ドラえもんとハルヒの鏡面世界(仮) (ハルヒ×ドラえもん) Macross Cross (MacrossF x 涼宮ハルヒ) 宇宙人は情報羊の夢を見るか? プロローグ ピノキオ 月の微笑シリーズ(佐々木×キョン) ランキング by.キョン(佐々木視点、オール物) お隣さんはすごいヒト 空と君とのあいだには 消失異聞 切り札と悪魔 谷口のTOT団 涼宮ハルヒの誰時 朝倉ルート 雷の夜のこと Live A Cat~シャミセンさんシリーズ~ 台風一過のハレの日...
  • カンケリ
    「なあ、ハルヒ?」 ふと思い出したように男はパソコンに向かう女に話しかける。 「なによ?あたし忙しいのよ?」 ハルヒ、と呼ばれた女はマウスを動かす手を止め、男の目を見る。 「いやな、ふと思いついたんだけどさあ、」 冬の日の放課後の部室のこと。珍しく今はキョンとハルヒ、二人しかいない。 「…お前、『カンケリ』って知ってるよな?」 「はあ?突然なによ?知らないわけないじゃないそんなの!あたしをからかってるんなら後にしてよね!」 ハルヒはつっけんどんに答えつつも、幼年時代にした『カンケリ』なる遊びの記憶をたどっていた。 鬼の支配する限られた時間制限の中、見付かり難い場所、しかしゲームをリセットするための必要な距離にある場所を探し、息を潜める。 スタートのタイミング、鬼と自分との距離、そして目的地への距離。全て計算し、一点だけを見つめて、走る。 そして、勝ち取るのは青空に響くスチールの軽...
  • 涼宮ハルヒの共学 エピローグ
    SOS団に平和な空気が広がり 長門と古泉は膝を突き合わせてヒソヒソ話し合っている 今日はハルヒも来ないし つまらないので帰ろうかなと思っていた するとドアに小さなノックがあった 長門も古泉も立ち上がろうとしないので、仕方なく俺が立ってドアを開けた そこには俺の精神安定剤的頭痛不安イライラ解消お人形さんが立っていた 「あの…あのぅ…わわわわたし…」 どうしたんですか朝比奈さん? ご無事で何よりです とても大活躍だったそうで、まあいろいろありました こんな所に立ってないで、さあ中にどうぞ 「あのっ、わたし、ここに入ってもいいんでしょうか?」 朝比奈さん? どうしたんですか? 朝比奈さんはカバンを胸に抱え、内股に閉じたかわいい膝小僧をカクカクさせている この姿はまさに、最初にハルヒに拉致されてきた時と同じだ 「何か全然覚えてな...
  • あたしだって語りたいときがあるわ
    あー、むかつく!   部室に入ると、すでに有希が本を読んでいた。 ちょうど良いわ、私の話に付き合って。   ~回想シーン~ 最後の時間は教師が休みだったんで自習になった。放課後のために今は寝る時間ね! あほの谷口が壇上で何か言っているわ。 「よし、では予告どおりシングル人気投票を始める」 「まず、今回のエントリーはこのメンバーだ」   「ハルヒ、確認だがクラスでは隠しておくことで良いのか?」 うん?キョン?なにを言ってるの? 「いや、交際していると訂正しないと俺とお前もしっかりエントリーされているぞ」 キョンの話だと、あほが今回クラス内で異性のシングルを対象に人気投票を行う。 投票の際にはその理由も簡単に書くとのこと。無視ね、無視。 あー、でもせっかくだしキョンに一票入れてあげるかな。あたし以外入れる人いなさそうだし。 「かまう必要はないわ。ま、まあアンタに私の票をあげても良いわよ」   ...
  • お題+他 目次
    トリップ ◆1/dtGJfhU6.F ◆TZeRfwYG76(企画用) ◆Yafw4ex/PI (旧トリップ仕様)   以下のSSは全て文字サイズ小の環境で編集しています 背面が灰色になっているSSがあるのは仕様です(等幅フォントを使いたいので書式付き設定)     更新SS  11/22 未来の古泉の話   11/6 簡単でおいしい!おかずレシピ「キョンの夕食」 7食目 「ふわふわ」「天麩羅」   10/25  罪の清算 「朝比奈さん大活躍(微糖)」 「かんざし」 「時限爆弾」 言いたい事は言えない話         停滞中の連載SS   甘 1 甘甘 2 カカオ → IFエンド 「これもまた、1つのハッピーエンド」 注意! 欝展開あり 3 甘甘甘 4 HERO  5 「お酒」「紙一重」 *微エロ注意     森さんと古泉の話  カプ:森古泉 注意! 森さんのキャラがオリジナル設定...
  • セカンド・キス エピローグ
    エピローグ 一ヶ月たった。 その後のことをお話しよう。 閉鎖空間の発生は収まり、ハルヒによって世界が創り変えられる可能性は消えた。 といのは古泉と長門の話だ。 「あなたのプロポーズがよっぽど嬉しかったんでしょうねえ。」 と、一ヶ月たった今でも古泉は俺のことをからかう。 長門に報告すると、まるで始めから全てを知っていたかのように 「そう。」 と一言呟いただけだった。 朝比奈さんに関しては、まだ本当のことを話してはいない。いつか話そうと思う。  冬休みはなんてこともないいつも通りの冬休みだった。 去年と同じくSOS団で遊びほうけてたのみである。  鶴屋さん家のスキー場に足を運んだり、今年は初詣にも行ったな。おみくじも引いた。 俺は中吉と無難なところだったのだが、あろうことが他の4名がそろいもそろって大吉であり、 俺はビリということでハルヒから奢りを命じられた。新年早々ついてい...
  • セカンド・キス 1
      1 その日の放課後のことだ。 ホームルームが終わり、今日も俺は部室へと足を運ぶ。 ハルヒはと言うと、6限が終わるや否や後部座席から忽然と姿を消していた。 いつものことだ。そう驚くことでもない。 「ホームルームなんて時間の無駄よ。あたしはもっと生産性のある時間の使い方をしたいの。」 と、これはいつかのハルヒの台詞だが、どの口が時間の生産性について説いているんだよ! しかし、一体どこで何をやっているのやら。 嫌な予感に苛まれつつ、俺は部室のドアノブに手をかけた。      部室に足を踏み入れた途端、嫌でも目に付いた。 いつかのサンタコスチュームに身をまとい、満面の笑みを浮かべ仁王立ちするハルヒがそこにいた。 右手には去年のクリスマスイブ、俺がハルヒにかぶらされたトナカイの頭を握り締めている。 後方のホワイトボードには、「SOS団緊急ミーティング!」と書きなぐってあり、 その傍ら...
  • SOS団は無職のようです
      1.SOS団の無職  無職人生の始まりの1話。  キョン妹が公務員試験第Ⅲ種に受かってるので、時期は10月くらいだと思います。   2.SOS団の無職2  SOS団はみんな元気です。  やろうと思えばなんでもできます。不可能なんてないんです。免許だってとれます。たぶん。   3.SOS団の無職3  不必要なほど、周囲に対して過剰に申し訳なく思ってしまうことってありますよね。  自分では 「もうダメだ!」 と思っても、でも大丈夫。  けっこうみんな、そんなのさして重大だとは思っていないですよ。   4.SOS団の無職4   こないだラーメン屋に行った折。後ろの席に座っていたカップルの彼氏が、「いつまでも子供心を持ち続けていたいよね」と言ってるのを聞いて、ラーメン噴き出しそうになりました。  子供心を持ち続けるどころのレベルじゃねえよ。ロマンチストぶってんじゃねえよwww  今回の話の中...
  • 「涼宮ハルヒのビックリ」エピローグ あとがき
    エピローグ  週末土曜日。一週間ぶりの市内探索ツアーである。  五分前に集合場所に着くと、既に四人が待っていた。今日も俺が罰金なのか・・・そんなに俺におごらせるのが嬉しいのかと言わんばかりに、ハルヒは笑顔であった。いや、それ以上の笑顔ともとれる。昨日お前の食卓にワライタケでも出てきたっていうのか。  「早く喫茶店に行くわよ」  はいはい、分かってますよ。ハルヒに促されるように喫茶店に入り、指定席になってしまっている席へむかうところだった。誰かそこに一人座っている。今日は違うテーブルになるのかなどと思っていると、ハルヒはすでに一人座っているテーブルへ向かった。  今回の騒動にて、一番の驚きがそこに待っていた。世界がハルヒの仕業で分裂したことなどどうでもよくなる出来事だった。現に俺だけじゃない。古泉はいつもの笑顔を忘れて口をあんぐり開けている。その顔写メにとっておきたかっ...
  • アイスクリーム・スクリーム
    9月もそろそろ中旬だというのにこの異常な暑さはなんだろうか。 天候を司る神様が今目の前にいて、しかも触れずすり抜けるようというような防御能力を持っていないとしたなら、間違いなくぶん殴っているところだな。 なんてファンタジーで幼稚な事を考えていたのはハルヒも同じのようで、同時にハルヒの考えと同じものを俺の脳もせっせと構築していたのだと考えると余計に幼稚に思えてきて気が滅入る。 今回は、そんな秋らしさの欠片も感じられないこのイライラする時期に起こったあるお話。   暑い。極一般的人類と分類されるはずの俺でもこれほどイライラするほどの暑さなんだからもう、実はそこら中に閉鎖空間が沸いているんじゃないか、と思うほどに暑い。とにかく暑い。 古泉に暑さと閉鎖空間の関係性について聞いたとしても欠片ほどの気も紛れないので聞きはしない。聞いているうちに体感温度が5度は上がることは目に見えているので、 ...
  • 月の微笑(佐々木×キョン)
         ――あの日、あなたは穏やかに眠っていた。そう、まるで悪い魔法使いに永遠に眠らされる呪いをかけられたかのように                         今思えば、呪いをかけた悪い魔法使いはあなたで、それを解いた王子様もあなただった――                                                                   ・四月  「命の螺旋」  ・五月  「チェックメイト」  ・六月  「やればできる」   ・七月    ・八月  「ヒドイ人」  ・九月  「おあいこ」  ・十月  「トリックオアトリートさ」  ・十一月 「ありがとう」  ・十二月 「お遊び忘年会」  ・一月  ・二月  ・三月       (このページは作品集です。読みたいタイトルをクリックしてください)
  • 私の選んだ人 エピローグ
    私の選んだ人 エピローグ 「偽りの言葉」 「これであたしの勝ちっ!キョン、罰ゲーム、分かってるわね!?」 「ああ、帰りに人数分のアイスだろ?わかったよ」 涼宮さんの「ハサミ」の形からそのままVサインに意味的な変化を遂げた手の形を諦めの目で眺めつつ、手の平を返し肩を竦めながら嫌そうにそう仰る彼をちょっと透視してみても、「やれやれ」としか書かれておりません。ですが彼は自分自身も騙し遂せますからね。1度フィルターの解除方法を森さんに教わった方が良いのかもしれません。 まぁ彼の場合は、瞳孔の伸縮が視認できる至近距離で透視すればフィルターを無視して本音を読み取れるのですが、彼に嫌がられるのであまり多用はできません。 それにしても、涼宮さんも「罰ゲーム」などと仰らず、直接…………あ。 罰ゲーム!? そ、そういえば、あの日の森さんの罰ゲームがまだ2つも残っていた……。しまった。要らない事を思...
  • 谷口のおかげ
    ある晴れた日のことである 「なぁキョン、お前は結婚願望あるか?」 昼休みに谷口が話しかけてきた。昨日、太木数子による『結婚しないとみんな死ぬわよ』という番組があった影響だろう。 「まぁいつか結婚はしたいと思うが」 これは俺の本音だ。 「俺よぉ、毎日フェラしてくれるような嫁さんが欲しいぜ」 流石だ谷口。しかし声がでかいぞ。クラスの女子から変な目で見られるのは辛いな。 まぁハルヒは学食にいるので少しはマシか。こんな会話を聞かれたら「変態!」と言われて殴られるだろうからな。 「例えばどんな人がいいの?」 唯一のまともな友人、国木田である。 「そうだなぁ、このクラスには良いのはいねぇな。朝倉がいたらOKだったがな。うはwww」 この発言で女子からの視線が一層冷たくなったのは気のせいではあるまい。続けて谷口が言った。 「そうだな・・・ギリギリ渡辺は合格だな」 奥で渡辺さんが泣いていた。周囲の女子が慰...
  • ピロートーク~未希編
    その1 未「ねぇママ、未希はパパのことが大好きなの!」 ハ「そうねぇパパもきっと未希のことが大好きよ」 未「うん……だから未希はねぇ、大きくなったらパパと結婚するの!」 ハ「……それは……パパはもうママと結婚してるから未希とは結婚できないわよ、未希は他にもっとカッコイイ男の子を見つけなさいね、未希はママに似て美人だから直ぐに素敵な男の子が見つかるわよ」 未「むー……ママずるーい」 ハ「ワガママいわないの未希、こういうことは早い者勝ちよ。第一ママとパパが結婚しないと未希は生まれてこなかったのよ」 未「むー……」 ハ「ムクれないの未希、……そうねぇいい事を教えてあげるわ」 未「なぁにママ」 ハ「未希が大きくなって好きな男の子が出来たら……ちゃんと…ちゃんと『大好きっ!』って自分の気持ちを素直に打ち明けるのよ、でないと人生損するわよ」 未「損するって?」 ハ「変な見栄とか意地とかそういったもの...
  • ハロウィンという名の
    お菓子、甘いもの。よっぽどない限り嫌いなヤツはまずいない。 でなけりゃ「甘い物は別腹」なんていう非科学的な常套句は生まれていなかっただろう。 イタズラ、それは主にこども……いや童心溢れる大人が自分以外の誰かを困らせることによって成り立つ遊びである。 その2つが許される、今日という日をムダに過ごすなんてことは、あいつのカレンダーが例え空白であろうとも実現しないことだったんだ。 季節は秋。ハロウィンフェア…、ハロウィンセール……ハロウィン大決算!!ありとあらゆる店がハロウィンに便乗している。 1週間ほど前から、町中がオレンジと黒のツートンカラー、やたらと出ばるカボチャに染められていた。 が、しかしここは日本である。残念ながらこの祭りはあまり浸透しているようには思えない。 しょせん企業が客寄せをするためのイチイベントにしかなっておらず、元祖ハロウィンとはほど遠い賑わいをみせている。 だいた...
  • 涼宮ハルヒのOCGⅡ   
    涼宮ハルヒのOCGⅡ  う、嘘だろ・・・。目の前には麗しの上級生朝比奈さんがいる。いつもなら俺を癒してくれるその笑顔も、今だけは俺に何の効力も持たなかった。何故かって? 俺のライフポイントは0。朝比奈さんは8000。んで今は朝比奈さんの先攻2ターン目。さて、何でこんな状況になったのか、まずはそれを説明しなければならんな。5分前に遡るとしよう。 古泉の関係者の売却と、長門の情報操作のおかげで文芸部室には大量のカードが集まっていた。前者はどうもハルヒの力らしいが、今回ばかりは俺にプラスに作用したぜ。デッキを調整しなおした俺は、何故かデュエルができるらしい朝比奈さんと決闘することになった。ゆっくりとデッキをシャッフルする朝比奈さん。何をやらしてもこの人は絵になるな、うん。そしてジャンケンは朝比奈さんが勝って俺は後攻になった。まずはお手並み拝見と行くぜ。というかこの時気づくべきだ...
  • 下衆谷口の聖夜3
        全開のまらすじ     山手線壊滅             古泉「まずは手始めに。今からボーイが公園の皆様にジュースとシャンパンをお配りしますので、どうぞ遠慮なく手にしてください」   ボーイ「………」 キョン「あ、ど、どうも」 鶴屋「なんのつもりなのかな」   古泉「それでは! 2007年の締めくくりに! この良き日に! 乾杯!」 長門「………かんぱい」 キョン「……か、かんぱい」 鶴屋「公園にいる観客のみんなも、けっこう戸惑いながらも乾杯してるね。ゲリラ的な催行だとでも思ってるのかな」     ハルヒ「古泉くんったら。一声かけてくれれば私も手伝ったのに。急に予定があいてヒマになっちゃったんだから……」 みくる「まあいいじゃないですか。せっかくの古泉くんのプランなんですから。楽しみましょう」 ハルヒ「私もあのツリーの上に登って乾杯!とか叫びたかったのよ!」 みくる「あはは...
  • 桃色空間奮闘記 ~戦慄のブルー~
    桃色のゲロ甘空間突入から約50分。 神人ちゃんとの戦闘(?)開始から約20分。 森軍曹の鼓舞により士気が格段に上昇している僕達超能力者一同。 連日出勤で疲れているにもかかわらず、暴れまわる神人ちゃんを少しずつ確実に減らしていく。 「ふはははは!どうだ、この森園生率いるサイキック部隊の実力は!桃色のゲロ甘神人め、おもいしったか!」 げははははははは!と高らかに笑う森軍曹。 寝不足で若干ハイになってるご様子だ。 「いいわよ野郎共!もっと、もっとあたしを楽しませて!」 …。 「ってどうしたの古泉。ずいぶん元気ないじゃない。」 …。 「まぁ疲れてるのは分かるけど、もうちょっとで帰れるんだから頑張りなさいよ。」 …。 「んもう、どうしたのよ。なにか言いたい事があるならハッキリいいなさい!」 …。 ええとですね。 「うん、なに?」 戦いにまったく関係ないことで悪いんですけど… 「うん。」 実はまとめw...
  • セカンド・キス 5
    5     終業式での校長先生の話なんてのは、大多数の生徒と同じように俺だって真面目に聞いたためしがない。 たいていは寝ているか隣のやつと話をしているかだ。 センター試験がどうのこうのとねっとりした口調で語る校長を尻目に、俺はぼんやりと考え事をしていた。 12月24日。クリスマス・イブ。今日で二学期が終わる。 そもそもクリスマスというのはイエス・キリストの降誕祭であり、 神様が人間としてこの世に降臨したことを祝うのが本質であるらしい。神様・・・ね。 古泉言わく神の申し子であるハルヒがキリストの生誕を祝おうとパーティを企画したのだから、 ある意味理に適っているように思える。 古泉と長門の話によると、近々その申し子によって世界改変が行われることはほぼ間違いないと見ていいらしい。 原因は俺。全ては一通のラブレターから始まった。 今日、俺はケリをつける。 昨日までの悪天候が嘘であったかの...
  • 未来からのエージェント 第二部 セカンドエージェント
    未来からのエージェント 第二部 セカンドエージェント プロローグ 時間管理局の暗い一室。何人かの人間が密談している。 ひとりは、かつて、キョンとみくるが朝比奈さん(大)の意をうけて 様々な工作を行ったとき、出現して妨害を図ったあの、目つきの悪い 未来人の青年だった。年配の男性がその青年に言った。 「結局、うまくいかなかったではないか」 「まあまあ、次の手段はちゃんと考えられていますよ。御安心を」 「そうかね。口ばかりでないことを祈るよ」 「何、純真無垢なエージェントを送るなどと言う非常識な選択をした 連中を見返してやりますよ」 第一章 マナ その日は朝から、みくるのクラスはちょっと騒がしかった。どうやら転校生が来る らしかったのだ。どのクラスにもひとりはいる情報通の生徒がやってきて、 「すっげえ美少女らしい」とやったもんだから騒ぎは大きくなった。鶴屋さん、 みくるに続いて第三の...
  • 森園生の電子手紙 エピローグ
    森園生の電子手紙 エピローグ1 side国木田 森園生の誕生日   「ねえ…新川さんは何が良いと思いますか?」   ザッと事務所の清掃を終えた僕は、残って書類整理をする新川さんに尋ねてみる。 「そうですなぁ…森はあの様に見えて可愛い物が好きなようですからな。」   何故僕が事務所の掃除をしていたかと言うと、最近ここでアルバイトを始めたからだ。 森さんや新川さん、古泉君が使う、この「機関北口支部」という所の事務所の清掃が僕の仕事となっている。 因みに紹介は森さん。別の仕事が終わってから、ここの掃除をするのは疲れるらしい。 「可愛い物ですか?」 「そうですな…可愛いものに限らずとも、貴方からの贈り物なら森は何でも喜ぶでしょうな。」 「それじゃあ身も蓋も無いですよ…。」 「まぁ今日含め、後3日あります。ゆくっり悩むのもよろしいでしょう。」   収穫なし。新川さんに聞いてもしょうがないか…仕方ない...
  • 水族館のその後に
    こちらは、教科書系列、水族館シリーズの続編になります。 ――――――――――――――――――― 「……。」 「…………。」  沈黙や静寂と言った言葉が脳裏を全力疾走していきます。なぜなら、僕と長門さんの間に漂うのはまさしくその二つだったのですから。 「………。」 「…………………。」  この沈黙が恋い慕う2人に言葉は要らないというものなら、悲観することはないのですが、生憎と総ではないのが事実です。つい、先ほど男女としてのお付き合いを決めた僕達は、「恋人同士」たる者が何を如何様に話せばいいのか解らないで、ただ、ただ、ひたすらに2人の間に漂う沈黙に臥しているだけなのだから。  一体、どんな話をすればいいのか、全く何も浮かんできません。もちろん、このデートが始まるまでにより合わせの知識をかき集め、話題に事欠かないよう努力に勤めました。しかし、そんなものはついさっき2匹のイルカに、弾...
  • 15498のはじめの1
     彼女の部屋はいつも暗い。 部屋が暗いのは、彼女は人間でないから電気の光を必要としなくても支障なく生活出来るからだ。  その部屋に電気を付ける必要があるのは、人間である『彼ら』が訪れに来た時だけだ。    …その日も彼女は暗い部屋の窓を眺めていた   ―― 夏休みも早いもので残り2週間。 我らが団長様は憂い無き夏休みにしようと、たかが2週間では到底消化出来そうもない課題を立てやがった。 事は、市民プール直後の、俺奢りの喫茶店にて…… 意味もなく張り切るハルヒはA4サイズの紙にこれからの予定を、それはもうびっしりと書き綴った。   「私は金魚すくいがしたいです~」 朝比奈さんは可愛いらしくハルヒに希望する。 金魚すくいなどあの方らしい可愛いらしい提案だ。 ぜひとも俺もその場に居合わせたいね。 しかしながら出来ればこれ以上課題を増やしてもらいたくないのも本音ではある。   課題を終えずに夏休み...
  • 普通短編26
    キョン「…」  ポヨンポヨン ポヨンポヨン   みくる「ひぇっ!?あ、あのキョンくん?///」     キョン「…」  ポヨンポヨン ポヨンポヨン     みくる「…あ、ああああのオッパイを叩かないで下さい!///」     キョン「…ぇ…あ、すいません!」     みくる「もう、どうしたんですか?///」     キョン「いや、その…スイカと間違えました…///」     古泉「おやおや夏ボケですか?」     みくる「もう古泉くんだら。そんな言葉ありましぅんよ~!」     一同「「「アッハッハッハッハッ」」」           長門「………」  ペタペタ  ムカッ           長門「………」  トントン トントン     みくる「ひぇっ!?あ、あの長門さん?」     長門「………」  トントン トントン     みくる「えと…いたぁ?」     長門「………」  トントン...
  • ピロートーク
      ピロートーク~ラブホ編 ピロートーク~破れパンツ編 ピロートーク~リクスー編 ピロートーク~爛れたバカップル編 ピロートーク ~お莫迦ダイエット編 ピロートーク~お莫迦若夫婦編 ピロートーク~コスプレ馬鹿夫婦編 ピロートーク~未希編
  • ポニーテールの秘密・エピローグ
    エピローグ  ついこの間までゴチャゴチャになっていた俺の記憶と谷口の証言との齟齬は、完成されたパズルの絵の様に組み上がっていた。無論、俺とハルヒの間柄もな。  ちなみに今は4月の2日で、9時に駅前に集合して俺の奢りの喫茶店にてくじ引きをした後の不思議探索午前の部だ。悲しいかな、俺の隣にいるのはお得意の営業スマイルを顔に貼り付けた古泉であり、たった今、昨日のタイム・リープ紀行の顛末を話し終えたところだ。所々端折りはしたが。  「いやぁ、助かりましたよ。それまでのあなたと涼宮さんの目に見えぬ争いと言いますか、緊迫した様子は決して見ていて気持ちの良いものではありませんでしたからね」  目に見えないんじゃなかったのか。  「僕は例外ですよ」  古泉は含んだような微笑みをして間を置いた。  「彼女の精神状態に異常をきたした場合、閉鎖空間内の神人の活動によってそれを知ることが出来ますから」  そ...
  • 古泉一樹の誤算 プロローグ
      プロローグ     そろそろ本格的な夏がはじまりそうな七月中旬の、政府推進の省エネ週間なんかがはじまりそうな憂鬱な月曜日の出勤。 「あっついわねー。キョン、この地球温暖化なんとかなんないの」 「肺から二酸化炭素を出してるお前に言われても困る」 「ったく、寒いギャグのひとつでも言いなさいよ」 「……隣家の小規模和風庭園に、高さ二メートル幅五メートルの密集型低木の境界線が施工された模様」 「なによそれ」 「……へー、かっこいい」 「有希、それって寒いというより永久凍土で化石になりそうな勢いね」 長門の込み入った回りくどい古典的ダジャレに俺とハルヒは冷や汗を垂らした。長門は汗ひとつかかないからいいよな。   「皆様おはようございます。職場のプリンス、古泉一樹です」 「なんだその寒い登場の仕方は」 古泉はどっかのファーストフードの店員が着るようなパステルグリーンのストライプの制服を着ている...
  • 長門有希の報告Report.15
    Report.15 長門有希の憂鬱 その4 ~過激派端末の強襲~  部室での会話の後、なし崩しに涼宮ハルヒと朝倉涼子は、一緒に帰ることになった。 「何であんたと一緒に帰らなあかんのよ……」 【何であんたと一緒に帰らなきゃならないのよ……】 「まあまあ。たまにはええやん。」 【まあまあ。たまには良いじゃない。】  ふてくされたようなハルヒと対照的に、涼子は上機嫌に見えた。  涼子は、見かけ上、喜怒哀楽がはっきり現れるように設定されている。その点では長門有希と対照的。しかしその内実は、あくまで基礎的な人間の観測データに基づき計算された、『恐らくこのようなものだろう』というモデルを基に構築されたものに過ぎなかった。過ぎなかったが。  二度の『死亡』と『復活』を経て、今や涼子は人間に存在する『感情』に限りなく近いものを獲得した。その『感情』が、涼子を上機嫌な表情にさせていた。涼子の誘導は成功し...
  • ハルヒ能力喪失・SOS団解散編 1.5話
    ハルヒ「あ、あは。そ、そうよね。あんたは、晴れあるSOS団員の第1号だもんね!     そんなわけないわよね!あは、あははははははは、は………」 キョン「…ハルヒ」 ハルヒ「ねぇ、キョン。……………キス、して」 (1話の途中よりここから下が本編) キョン「ってんなわけねーだろバーカ!    お前何やってんの?顔赤くして「キスして」だ!?    誰がお前みたいな奴とキスなんかするかぺっぺっぺ。    ああ、もちろんSOS団に残るってのも嘘な。残る訳ねーだろボケ! 谷口「なぁ、キョン。涼宮と何があったんだ?」 国木田「何かふたりの間に見えない壁が見えるんだけど」 キョン「さらりと矛盾した事を言うな国木田。    端的に言えば・・・SOS団は解散、俺はハルヒに、もう口も聞かんだろうな」 谷口「は!?お前とハルヒって付き合ってたんじゃねぇの!?」 キョン「ちょwwwそんなわけねーだろバ...
  • 遠距離恋愛 第二十一章 ちから
    第二十一章 ちから   既定の高度に達したのか、ビジネスジェットは水平飛行に入った。 ……つーかさ。普通の旅客機が、どれほど乗客に気を遣って飛んでいるかが分かったぜ。小型の旅客機は大型旅客機に比べて加速・上昇性に優れ、安定性に劣るってのは聞いたことがあるが、それには大いに同意する。まるで映画の戦闘機のような機動をしながら飛ぶ旅客機ってのは、はっきり言って乗客にとっては悪夢以外の何者でもない。それが身に染みて分かった気がする。   「……大丈夫?」 俺の隣には長門が居て、グロッキーになった俺の顔を覗き込んでいた。 あー、何とかな。 「そう。現地到着までは約1時間。その間に私の話を聞いて」 そ、そうだな。とりあえず、事情が分からんと何とも出来んからな。だが、今俺はこの状態だ。出来れば分かり易く頼む。 「……分かった。努力する」 そう言った長門は、しばらく隣で虚空を見つめて何か呟いていたが、再...
  • 僕とみくるとメイドさん~狂気の弾丸ドライブ~
    朝倉がいなくなった。 僕の最上の観察対象であった朝倉涼子がいなくなったのだ。 美少女特有のシャンプーの匂いをまとい、長い髪をゆらしていたあの子。 後ろからでも分かる、華奢な体つきと品格。 まあ、僕は絶望したさ。 後ろで涼宮ハルヒとかいう――こちらも美少女だが――品性のカケラもない イかれた女が喜んでいたのには思わず腹を立てたね。 自宅にゴキブリでも郵送してやろうかと思ったよ。 もしかしたらあんな女でもかわいらしい反応を見せるかもしれない。 ま、そんなことばれたら何をされるか分からんので何もしないが。 さて、当面の問題は朝倉の後、誰を追いかけるかということだ。 僕はこの学校の美少女リストを参照した。 そして対象を絞り込んだ。 ――朝比奈みくる。 生まれついてのアイドルとはこの人のことを言うのかもしれない。 中学生にも見える、整った童顔。 庇護欲をそそりまくりのその行動や言動。 対象...
  • 遠距離恋愛 第二十七章 エピローグ
    第二十七章 エピローグ   一般的な日本の常識で花見と言えば、3月中旬から4月中旬にかけてのイベントであることに何の疑問の持たなかった数年前の俺を誰が責められよう。確かに今は4月ではあるのだが、既に日本全国の誰もが待ちわびていた大型連休に突入しており、今日はその2日目だ。桜の花びらが舞い散る中、俺は「新入生歓迎!」とでかでかと書かれた横断幕の花見の席の中にいた。 既に宴が始まって3時間。宴の一部はもう大変な事になっている。 大声で談笑しながら新一年生達のコップに酒を注ぎまくる2年3年の男子学生達。女性が少ない学部だからか女子新入生の周りを、学年を問わず男子学生が取り巻いていた。逆に、その数少ない2年3年の女子学生達は品定めをするように男子新入生を遠巻きに眺めながら、そっちはそっちで盛り上がっていた。   俺はそんな光景を眺めながら喧噪からちょっと離れた場所に座り、ウーロン茶を飲んでいた...
  • 橘京子の陰謀(プロローグ)
     明けましておめでとうございますというのは年を重ねて朽ちていくだけの人間にとって何がおめでたいのやらさっぱり理解不能であるし、高校生である俺にとっては受験という嘆きの壁が刻一刻と迫ってくる一里塚のようなもんだ。  高校生活もはや半分以上が過ぎたある冬の出来事である。俺は毎週恒例の団活である、市内不思議探索パトロールにいつも通り参加していた。  勿論俺だけじゃない。団長こと涼宮ハルヒ以下、団員全員の参加である。  さて、ここで少し疑問に思う人がいるかもしれない。俺は団員全員が参加していると言った。高校二年生である俺達はともかく、高校三年生……言い換えれば、受験生でもある朝比奈さんが、何故今日このタイミングで参加できるのだろうか?  この疑問はもっともである。ハルヒが時節に関係なく招集をかけたからといってしまえばそれまでだが、実際にそうは言っても、入試試験前に部活に参加する高校生など皆無...
  • 長門有希の憂鬱IV プロローグ
    プロローグ  Illustration どこここ    ハルヒと古泉、そして俺の三人は北口駅の南側にあるバスターミナルでじっと並んで待っていた。ハルヒはガラにもなくフリルのついた白い日傘なんぞ差しおって、後姿だけ見たらなんとなくいいところのお嬢さんみたいじゃないか。着てる服までがお嬢様のそれっぽくなったのは、古泉と付き合いだしてからなのは気のせいではあるまい。    傘の柄を肩に当ててチラリと後ろを振り返ってシナを作ってみせるのは誰かに見せ付けてんのか。ホワイトフォーカスでもかかってるようなお嬢様はニコっと笑うどころか歯をむき出しにして俺に言った。 「なによジロジロ見て。なんか文句あんの?」 「いや別になにも。その日傘、高かったろう」 値段なんか知ったこっちゃないんだが、ハルヒが少し淑女らしくなったなぁなんてセリフを口にした日にゃ炎天下で頭がどうかしちまったんじゃないかと疑われ...
  • しっと団の野望 ~エピソード1~
    ※恋愛相談と時間軸がリンクしています みなさん、こんばんは。朝比奈みくるです。 今日もSOS団のマスコットとして活動しています!毎日が楽しいですよぉ。 なんでって?SOS団には、かっこいい男子が二人もいるからです!   一人目はキョン君。涼宮さんに連れてこられた平凡な男子高校生です。 でも彼の見せる優しさに、私はもうメロメロです。 残念ながら彼は涼宮さんとほぼ相思相愛と言っていい状態にあり、もう付き合うのも時間の問題。 でも彼はよく私(特に胸)に視線を向けてくれます。まだ望みはあるんです!   もう一人は古泉君。キョン君とは違ったベクトルのカッコ良さです。 はっきり言えば、完全に狙い目です!長門さんはキョン君しか目に入っていません。 つまりフリーなワケです。 うふふふ、バラ色の恋愛生活ももう少しですよ! え?この時代の人と付き合えない?そんなのは【禁則事項】を【禁則事項】しちゃえばいいん...
  • 涼宮ハルヒのダメ、ゼッタイ 一章
     プロローグ   薬物乱用に溺れる奴等は、意志が金箔よりも薄いに違いない。 俺はそんな風に思っていた。しかしその考えが、 いかに的外れで愚かなものだったかと思い知らされた。身をもってな。   涼宮ハルヒのダメ、ゼッタイ   一章   俺は今日も強制ハイキングコースを、 目を半開きにしながらメランコリーに上っている。 なんで俺がこんな顔をしてるのかって? それは今が受験シーズン真っ直中で無謀にも、 俺がその激流の中に身を投じているからだ。 驚くことに俺は都内の某有名国立大学。つまり東大だ。 そいつを志望してしまっている。 いや、させられているというべきか。 あの崇高なるSOS団団長、涼宮ハルヒにな。 ちなみに別に俺はハルヒと付き合ってる訳じゃないぞ。 そりゃ、たまにいい雰囲気になったりもするが、 これといったきっかけがな。それに、今はそんなことより受験勉強である。 おい、そこ!誰だチキンとか...
  • 超絶探偵、谷口
    背中に鈍く熱っぽい痛みを感じ、目覚めるともう23時だった。 ベッドに潜り込んだのが、確か14時前だった記憶がある。ということは、俺は9時間も寝ていたことになるのか。 ベッドに潜り込んだと思ったが、よく見るとここはカーペットの上だった。こんなところで9時間も寝ていれば、そりゃ背中も痛くなるってもんだ。 くそ。電気もつけっぱなしだ。そういえば帰ってきた時は昼間だったから電気をつけたりしてないはずだ。ってことは、昨夜からずっとつけたままだったってことか。 乾燥したゴムみたいに縮んでいた体を起こして背伸びすると、眠気もなにもかもが一斉に飛んでしまった。 俺は夜型の人間というわけでもないが、さすがに今から歯を磨いて風呂にはいって、また朝までぐっすり眠る気はしない。 倦怠感をひきづりながら洗面所まで移動し、顔を洗い冷蔵庫の中にあったパンを食べて外へ出た。 心許ない街灯の明かりをたよりに歩いているうち...
  • エロキョンの暴走
    夏休み前の、いつもと変わらない日のことである。その日、俺の体は普通の状態では無かった。 長いオナ禁の最中、授業中もビンビンのその怒張はクラスメイトの目を釘付けにし、変な目で見られていた俺だが、 何故オナ禁をしていたのかなんてことは今になってみれば瑣末な問題にすぎないのでここでは割愛させていただく。 糞つまらない授業も終わり、いつも通りに部室に来ると、彼女はいつも通りにそこに座っていた。 長門有希・・・彼女が人間では無いことは身をもって知っている。しかし、少し開いた窓から灌ぐそよ風に揺れるショートカットヘアー、 見つめていると吸い込まれそうになる漆黒の瞳は、既に理性を失いつつある俺を覚醒させるのには殺人的なほど充分であった。 キョン「イイイヤッホホオオオオァァァァアアアッー!」 長門「・・・・・!」 ドンッ 細い腕を引っ張り、机の上に上半身を押し付ける。 キョン「今からお前を犯すッ」 長門...
  • Am I father ? プロローグ
        0.プロローグ   「………」 この三点リーダは長門のものではない。俺のだ。人間驚くと言葉が出てこないって本当だったんだな。 「…それは本当なのか?」 「今言ったことに嘘はない。全ては貴方に委ねる。貴方がこの申し入れを受け入れるか、拒絶するか。それに関して私は何も反論しない。ただ貴方の答えに従うだけ」 じゃあもしだぞ。もし俺がお前の申し入れを受け入れなかったら、拒絶したらそのときはどうなるんだ? 「その場合、彼女は再度情報連結解除される。それが条件でわたしは情報統合思念体の申し出を受け入れた」 どうしてお前はそんな条件付けをしたんだ? 「現にあなたは彼女に襲われている。いくらこの状況でもエラーでのその危険性が無いとは言い切れない。もしそうなった場合、前回のように必ずしも防衛が成功するとは限らない」 俺の心配をしてそう言ってくれるのも分かるが、こいつの身にもなってやれ。 一方的にもう...
  • 未来からのエージェント
    未来からのエージェント   第一部 朝比奈みくるの真実 第二部 セカンドエージェント
  • 涼宮ハルヒのOCGⅢ
    涼宮ハルヒのOCG③  (2008/9/1の制限改訂です) 「やっほー! みんな、新しい制限改訂が出たわよーーー」 団員全員が机に座って向かい合ってるという、いつもと少し違う日常を過ごしていた俺たちだが、その日常を変えるのが、ドアを蹴破るようにして部室に入ってきた我らが団長涼宮ハルヒ。まったく、もう少し静かに入ってきてくれ。ドアが壊れても俺は知らんぞ。 「さっきコンビニ行ってVJ買ってきたわ、みんな見ていいわよ?」 なんかえらくハルヒが上機嫌だな。とはいえ制限改訂となれば俺も気になる。前回は死者蘇生が戻ってくるなんていうハプニングもあったしな、どれどれ・・・。 新禁止が・・・早埋、混黒、次元融合とかか、まあ妥当だな。インスタントワンキルはもうこりごりだ。サイドラも制限か、世界大会での採用率が高かったらしいしこれも普通かな? 準制限と制限解除が・・・・...
  • クリスマスプレゼント
    今日は12月24日、いわゆるクリスマスイヴだ。 今年は諸事情により、SOS団のパーティーは26日になるらしい。 そして、何故か俺の家にはハルヒが来ているわけだ。 「かわいい妹ちゃんのためにプレゼント持ってきたげたのよ。悪い?」 いや、悪くはない。むしろ助かる。……だが、それだけが目的じゃないんだろ? 「よくわかってるじゃない。明日、期待してるわよ?どうしても欲しい物があるの。それを当てて、あたしにくれたらお返しは期待していいわよ」 ハルヒの期待出来るお返しか……少し真面目に考えてプレゼントしてみるかな。 「……今日も明日も一人だから、暇潰しに来たのよ。ほんとは……ね」 唐突にうちに来た理由みたいなものを語り出した。 「なんで一人なんだ?」 俺は、なんとなく聞かないといけないような気がして尋ねてみた。 「……ママ達は二人とも仕事の関係のパーティーなの。ほんとは今だって家で留守番してなきゃいけ...
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