涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「グサデレ 夏休み編」で検索した結果

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  • グサデレ 夏休み編
      朝倉涼子のグサデレ ~夏休み・花火編~     第1話   朝倉「夏ねぇ…」 キョン「ん?あぁそうだな」 朝倉「……夏よね?」 キョン「?…あぁだからそうだな」 朝倉「(イライラ)……夏なのよ?」 キョン「…??…だからどうした?」 朝倉「もう!鈍いわね!!夏といったら色々あるでしょ!!!」 キョン「例えば?」 朝倉「え!?……は、(ボソボソ)とか……」 キョン「へ?」 朝倉「だ、だから……花火とかあるじゃない!」 キョン「あぁ…そうだな」 朝倉「それ…だけ…?」 キョン「他に言いようがないだろ?」 朝倉「……呆れたわ。このあたしがここまで言ってあげてるのにどうしてあなた って人はこうも鈍いの?やっぱりそういうのって一回死なないと直らないのかしら? ……ってことで、じゃ死んで♪」 キョン「ちょww誘えって素直に言えwww」 朝倉「女の子から誘えるわけないじゃない♪」 キョン「(つまり朝...
  • グサデレ 夏休み・自宅訪問編
        朝倉涼子のグサデレ ~夏休み・自宅訪問編~   第1話   キョン「夏休みも残り僅かだな!さぁ最後の一日まで遊びつくそうぜ!!」 朝倉「そういうことを言えるってことは宿題はとっくに終わってるってことね?」 キョン「う……お、おう!あ、当たり前だろ!?」 朝倉「あら意外ね。もしやってなかったら今頃キョン君をズタズタに引き裂いてるところよ♪」 キョン「……」 朝倉「もう一度聞くわね?『宿題』は本当に全部終わったのかしら?」 キョン「…いいえ」 朝倉「あたしの耳がおかしくなっちゃったのかしら。あなたさっきやったって言ったわよね?それは今度は終わってないっていうのはどういうことなの?つまり嘘をついたって事よね?嘘つきって最低よね、あたし嘘つきって大嫌いなの。あ、でもキョン君はもっと嫌いだけどね、じゃ死んで♪」 キョン「ちょww俺嫌われすぎwww」 朝倉「あなたなんか誰からも好かれるわけ...
  • 朝倉涼子のグサデレ 夏休み・プール編
      朝倉涼子のグサデレ ~夏休み・プール編~     第1話   キョン「暑い……なんだってんだ今年の夏は」 朝倉「もう、せっかくあたしが時間を空けてまでこうしてキョン君なんかと会ってあげてるっていうのにそうやってグチばっかり……」 キョン「あぁ、すまん。しかし、毎年のことだがどうして夏というのはこうやる気を削ぐのだろうかな」 朝倉「また言ってる、あーあ、あたし帰っちゃおうかなぁ…」 キョン「ッ!?」 朝倉「話してるばっかりで移動しようともしないし、つまんないんだもの。それともどこかへ行く?」 キョン「わ、わかった。行くから帰るのだけは、、、」 朝倉「それじゃあどこへ連れてってくれるのかしら?期待して良いのよね?」 キョン「(とは言ったものの行くあてがないしな……しかしこの前の浴衣は格別だったな、ウヘヘ。おっと涎が…浴衣の次はやはり水着か?うん、そうだな夏だしな。夏と言ったら水着と言っても...
  • 朝倉涼子のグサデレ 夏休み・ハイキング編
      朝倉涼子のグサデレ ~夏休み・ハイキング編~     第1話   キョン「朝倉、話がある」 朝倉「なに?」 キョン「今年の夏、俺たちは花火、プールと夏の風物詩を楽しんだ」 朝倉「?…そうね」 キョン「だが俺は気づいた、まだ山に行ってないことに!」 朝倉「それで?」 キョン「そこで提案する。明日はハイキングに行くってのはどうだ?良い考えだろ?夏らしいだろ?行きたいと思うだろ?……よし決定だ。明日の朝いつもの場所に集合な。じゃあ今日は解散ということで……」 朝倉「あたしの意見も聞かずに何言ってるの?わかってるのかしら、もしあたしが今行きたくないって言ったらあなたは一人で行かなきゃならないのよ?それなのに勝手に決めちゃって……何様?ということで、じゃ死んで♪」 キョン「ちょwwじゃ中止の方向でwww」 朝倉「また一人で決めて……行くに決まってるじゃない♪」 キョン「(素直じゃないとこがま...
  • グサデレ 新学期・他キャラ登場編
      朝倉涼子のグサデレ ~新学期・他キャラ登場編~   第1話『ハルヒ参上』   キョン「よっ、朝倉」 朝倉「おはようキョン君♪」 キョン「夏休み中も朝倉とは結構会ってたから久しぶりって感じはしないな」 朝倉「そうね、ふふ」   ?「…」じぃ~   キョン「ん?寒気が…」 朝倉「あら風邪かしら、じゃあ一発で治してあげるわね。じゃ死んで♪」 キョン「ちょww薬くれwww」 朝倉「だ~め♪」 キョン「グフッ」   ?「何よ。朝からイチャイチャしちゃって……でもあいつら、いつの間にあんなに仲良くなったのかしら…」 キーンコーンカーンコーン♪ キョン「ふぅ、朝からひどい目に遭ったぜ」 ?「ちょっとキョン!」 キョン「ん?なんだハルヒ」 ハルヒ「そ、その……あんた」 朝倉「キョン君、早く移動しないと次の授業始まっちゃうわよ?」 キョン「あぁそうだな。一緒にいこうぜ朝倉」 朝倉「しょうがないわね」...
  • キョンの子育て奮闘記
    ...「あ、これが俗に言うグサデレ「全く違うわ」 ぎゃー! 刺された! 「お前……幼子が居る前で惨殺シーンはないだろうが!」 「え、そっち? でも、そうね……長門さん達に悪影響が出ちゃうか。なら、」 何か唱えてますが何にも変わってませんよ? 「子供には血が見えないようにしたからこれで殺せるわね」 「殺されるー!?」 「殺しちゃだめ」「痛いのは人にやっちゃだめなんですよ!」「キョンいじめていいのはあたしだけなの!」 おぉお、子供達よ。ありがとう! でもハルヒはちょっと待て。 「残念だけど仕方ないか」 残念言いましたかこの殺人犯。 「冗談はともかくとして、おでん作ってきたのよ」 俺は冗談で殺されかけたのか? ま、いいや。 「おぉ、ありがとう。夕飯どうしようかと思ってたんだよな」 「何か所帯じみた悩みね」 「気のせいだ。超気のせいだろ。そうに違いない」 えーと、まずおでんを火にかけといて。暖める...
  • Love Memory 全
      どうしてこんなことになっているのか、どうしてこんな状況になってしまったのか、あたしは全く分からなかった。 ねえ、どうしてなの?キョン。       ▼▼▼▼▼   いつもと変わらずに部室へと向かう俺。まぁ少し変わったことと言えば、最近妙に部室への足取りが軽くなったことくらいか。 俺は確かに今の高校生生活を楽しんでいる。近頃はハルヒがらみの妙なこともないし、古泉も神人狩り回数が格段と少なくなって 「このままでは体が鈍ってしまいますよ。今は出てきて欲しいくらいです。」と余裕のコメントさえする程だ。 それくらい、今のSOS団は平和と言い切れるね。   俺の気分がいいのはそれだけじゃあないんだが、話すと少し長くなる。 ひとつは一週間後に、一学期と二学期の間に挟む夏休みという素晴らしきロングホリデイがあるのだ。そのほとんどがハルヒの為に費やされるのは覚悟しているが、 学校に行かなくて良いというだ...
  • 月曜日をぶっとばせ!
    昼下がりのホームセンターの続きのお話です。   月曜日の教室は、こうなんというかけだるい空気というか、また始まっちまったよ今週というか、ああ来週試験だぜこんちくしょうという重い空気を感じるな。 「最後の感想はあんたと谷口とほか数名だけじゃないの? まあ、それ以外は同意してやってもいいけど」 とハルヒの言葉にはなにかしら毒が混じっている。こいつの半分は毒でできてるのかもしれんと 何人かのクラスメートと挨拶をかわす。最近のハルヒはちゃんと挨拶を返していて、一部ではハルヒにデレ期が来たと噂になっていたようだ。 だが、俺に対しては永遠にデレ期なるものは来そうにない。もっともデレ期とはなにかを俺は知らんのだが。 しばらくして岡部が登場し、朝のホームルームの始まり始まり。 来週試験ということもあり、授業にも熱が入る。のは教師ばかりなりで、俺としちゃ微速前進でしかない。いつもにも増して内容が頭に入らん...
  • 無題 中編
      踏み出した足が踏むはずだった次の地面。それがなかった。 ガラッという音と共にあたしは崩れ落ちる。   「ハルヒっ…!?」   キョンに抱えられてあたしは分かった。崖から落ちてる、そんな実感が沸いた。 深い地面に打ち付けられた時、キョンはあたしの下敷きになってかばってくれた。それと同時に全部真っ暗になって、意識が遠のいた。       「…さん…みやさん…!」   誰の声…?言うならもうちょっとはっきり言いなさいよ…   「涼宮さん…!」 「…みくるちゃん?」 「よ、よかったぁ~」   泣きじゃくっているみくるちゃんが抱きついてくる。あたしは…ベッドで寝てたの?ここは何処?   「病院です…涼宮さん、意識がなかったんですよぅ…?」 「意識が…?それにこのお花…」   枯れてない、まだ新しい花。誰かが替えててくれたの?   「ああ、それは古泉くんが…」   噂をすれば影とはこの事で、見舞い...
  • 寡黙大騒動
    二月十四日、バレンタインデー。 自分は絶対もらえないと思いつつ、心のどこかで淡い期待を持ってしまうこの日。 去年の掘り出しイベントのような重労働は今年はやらないらしく、代わりに何故か団活は中止となり、 俺はハルヒ・朝比奈さん・長門それぞれから違う方法でチョコを渡された。いずれも手作りだ。 今は自分の部屋でそれらを感動の涙を目に浮かべながら賞味しているところだ。 その時――― ―――♪―――♪♪ 携帯の着信音が鳴った。電話か? 着信表示を見ると「涼宮ハルヒ」からだった。 期待に違わず、寧ろそれを見事に上回るチョコの味に対する賞賛の言葉を考えながら通話ボタンを押し、 「もしもし。ハルヒか?チョコありがとな、最高に美味かった」 当然返ってくるであろう大音量のハルヒボイスに備え携帯を少し耳から話すと、 「……そう」 …返ってきたのは確かにハルヒの声ではあった。 しかし、その返事は明らかに...
  • グサデレ GW編
    ~GW編~   第1話 キョン「朝倉、ゴールデンウィークはどうするんだ?」 朝倉「別に特に予定もないわね」 キョン「じゃあどっかに行かないか?」 朝倉「あら、それってあたしを誘ってるの?デートってわけ?」 キョン「え?いや別に聞いただけだから…」 朝倉「女の子に休日の予定聞いておいてなんなのその煮えきらない態度は?ウジウジした人って見てるのも嫌、じゃ死んで♪」 キョン「ちょwwデートなら良いんすかwww」 朝倉「良いわけないでしょ?虫酸が走るわ」 キョン「(朝倉とデートできたら…はぁはぁ)グフッ」 第2話 キョン「朝倉…その…休み中にどこかに遊びに行かないか?」 朝倉「しょうがないわね」 キョン「本当か!?」 朝倉「えぇ良いわよ、だけど退屈させないでね?」 キョン「あぁ任せとけ」 朝倉「…でも人間の男の子って頭の中がいやらしいことでいっぱいだって言うわよね?つまりキョン君もそういう人間の...
  • 束の間の休息(×ローゼンメイデン)
    「……! あんた、誰!?」 「私? 私は水銀燈。ローゼンメイデンの第一ドール」  それが彼女との出会いだった。まったくの突然。  夏のひと時、あたしに舞い降りた……  ――束の間の休息―― 「魔女?」 「ま、魔女ですって!? あなた、それを誰に向かって言っているの!」 「ていうかあんた人形? どうして自力で動けるわけ? すごいわね!!」  綺麗な人形だった。凛としていて気品がある。 「ちょっと、気安く触らないでちょうだい!」 「あんた、何でここにいるの?」  水銀燈と名乗るその人形は、あたしの問いに一瞬だけうつむくようにすると、 「ちょっと飛べなくなったから、休んでたのよ。この部屋、私の好みには合わないけど、悪くないわね」 「あんた」 「なぁに?」 「瞳が綺麗ね……」  あたしは水銀燈の瞳に見入っていた。何でできているんだろう。  あたしが見つめていると水銀燈は急に気がついたように首を...
  • お題+他 目次
    トリップ ◆1/dtGJfhU6.F ◆TZeRfwYG76(企画用) ◆Yafw4ex/PI (旧トリップ仕様)   以下のSSは全て文字サイズ小の環境で編集しています 背面が灰色になっているSSがあるのは仕様です(等幅フォントを使いたいので書式付き設定)     更新SS  11/22 未来の古泉の話   11/6 簡単でおいしい!おかずレシピ「キョンの夕食」 7食目 「ふわふわ」「天麩羅」   10/25  罪の清算 「朝比奈さん大活躍(微糖)」 「かんざし」 「時限爆弾」 言いたい事は言えない話         停滞中の連載SS   甘 1 甘甘 2 カカオ → IFエンド 「これもまた、1つのハッピーエンド」 注意! 欝展開あり 3 甘甘甘 4 HERO  5 「お酒」「紙一重」 *微エロ注意     森さんと古泉の話  カプ:森古泉 注意! 森さんのキャラがオリジナル設定...
  • あたしだって語りたいときがあるわ
    あー、むかつく!   部室に入ると、すでに有希が本を読んでいた。 ちょうど良いわ、私の話に付き合って。   ~回想シーン~ 最後の時間は教師が休みだったんで自習になった。放課後のために今は寝る時間ね! あほの谷口が壇上で何か言っているわ。 「よし、では予告どおりシングル人気投票を始める」 「まず、今回のエントリーはこのメンバーだ」   「ハルヒ、確認だがクラスでは隠しておくことで良いのか?」 うん?キョン?なにを言ってるの? 「いや、交際していると訂正しないと俺とお前もしっかりエントリーされているぞ」 キョンの話だと、あほが今回クラス内で異性のシングルを対象に人気投票を行う。 投票の際にはその理由も簡単に書くとのこと。無視ね、無視。 あー、でもせっかくだしキョンに一票入れてあげるかな。あたし以外入れる人いなさそうだし。 「かまう必要はないわ。ま、まあアンタに私の票をあげても良いわよ」   ...
  • 寒中暖あり
     俺とハルヒの腐れ縁ももうすぐ2年になる。別に二人揃って仲良くデートだのするわけでも手を握り合うわけでもなく、ましてやどちらかが好きだとも言ったわけでもないのだが、何も言わずともお互いの気持ちは通じているように思う。ハルヒはハルヒのままで変わらないが、気がつくとお互い側にいる。そんな関係だ。そんな俺たち二人を長門は無表情で、古泉はそれこそ生暖かく、朝比奈さんは時々残念そうに(なぜ?)見守ってくれている。  籠城していた冬将軍も追われるように遠ざかり教科書のような西高東低の天気図が崩壊した寒気も緩んだある冬の日の放課後、俺は部室のドアを開けた。部室にはパイプ椅子にちょこんと座ってこんにちはとにっこりと微笑んでくれる朝比奈さんと、いつものように分厚いハードカバーから目を離さない長門。ハルヒは、今週は掃除当番なので遅れてくるだろう。古泉もまだ来ていなかった。  二人に軽く挨拶しながら俺の定位...
  • ありがとう(佐々木×佐々木母)
    (この作品には原作には名前しか出ていないキャラクター及び、佐々木の母親が登場します。そのため、そのキャラクター性は想像です。ほとんどオリジナルキャラクターです。よってあらかじめ了承できない方はご遠慮ください)      読書の秋。芸術の秋。と、秋は様々呼ばれ方をする。しかし、「読書の秋だから読書だ」とか「芸術の秋だから音楽を鑑賞しよう」と言うと、どこか言い訳がましく聞こえるのは私だけだろうか?  かくいう私も、今はその言い訳に全身を預けてるわけであり、ぶっちゃけると…… 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」  という奇声を上げてしまった。ああ、居間で母の溜め息が聞こえた気がしたのは、気のせいでは無いだろう。  さて、現実逃避はここまでにして、そろそろ元の世界に帰還すべきだね。    私、太りました。   「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「バカ娘!風呂場で騒ぐな!ドラマが聞こえん!」  だまれ貧乳...
  • 間違いだらけの文化祭 Scene2
     受験の年に厄介な事を押し付けられちまったな。  ただでさえ英単語や年表で圧迫されている記憶容量に無理矢理詰め込んでるから、フライパンにかけたポップコーンのように頭が破裂しそうだ。  塾のない日は、放課後遅くまで演劇練習で居残りだ。  帰る時間が遅くなる理由を聞いたお袋は色々文句を言っていたが、ロミオとジュリエットの主役を俺と佐々木がやると白状したら(させられた)態度が一転した。 「それなら仕方ないわね、がんばりなさい」で片付いたのだ。  なんだろうね、この変わり身の早さは。  一応ありがたく思っておくか。しつこく説教されるよりはいい。  だが妹と一緒にニヤニヤして俺を見るのは止めろ。  学校でもクラスのやつらがニヤニヤするんで不快指数は鰻上りだ。    そして俺は気づいていなかった。  このとんでもなく疲れる事態に、まだ追加される要素があることを。     「おはようジュリエット」とから...
  • 夏の少女
      夏休みが始まり数日経ったある日のこと。 午前八時半。 僕はSOS団お馴染みの待ち合わせ場所にいた。蒼穹に浮かぶ真夏の太陽は、まだ朝だと言うのに灼熱の光を惜しみなく地上に降り注いでいる。 今日は言わずと知れた恒例の不思議探索の日。いつもと違うのは虫取り網と虫かごを持っていることだ。 本日は涼宮さんの思いつきで、近所の公園でカブト狩をすることになったのだ。 なんでも、レアな大物を見つけてオークションで売りさばき、SOS団の今後のイベント資金にするつもりらしい。 こんなところにレアな大物がいるとは思えないが、涼宮さんのことだからそれはきっと上辺だけで、単に皆で虫取りを楽しみたいだけだろう。 それにしても、七月は色んなことがあったな。SOS団としての活動でという意味ではなく、個人的な意味で。 長門さんをかき氷屋に誘ってから、彼女とは随分話す機会が増えた。喜ばしいことだ。 二度目に誘った時なんか...
  • 教科書文通10前編
    関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ        僕と長門さんとを繋いでいた教科書文通の終焉は以外にもあっさり訪れた。  長門さんのクラスの今週最後の日本史授業の前の短い休み時間。  いつもの通り、9組に教科書を借りに訪れた長門さんの口から飛び出した言葉は僕を驚かせるのには充分だった。 「来週の初めに、新しい教科書が届くことになった。 あなたに教科書を借りるのはおそらくこれが最後。」  解かっていたことだった。 もともと、長門さんは教科書がある程度探しても見つからない場合は新しいものを買うと一番最初に仰っていたし、教科書が届くのに1、2週間かかると言っても、長門さんの教科書が無くなってもう既に1ヶ月近くが経過している。 そもそも、このような秘め事の類は長くは続かないのが大概の話の流れである。 なのに、僕はこの長門さんのとの2人きりの秘め事が永久に続けばいいなどと、妄想に近いこ...
  • 江美里の一番黒い夏
    ※このお話は『えれべーたー☆あくしょん りた~んず』の後日談です※ 清らかな水の中を流れる黄色がかった麺を、細い箸の先がさっとたぐり寄せます。それを小振りのガラス器の中のつゆに浸して、会長はずぞぞぞっ!と一息に中華麺をすすり上げました。 「いかがですか、お味は?」 「うむ、悪くない。『冷やし中華』ならぬ『流し中華』というのは、俺も初めて食べたが」 サラダのように添えた、チャーシューやら細切りのきゅうりやら錦糸卵やらも一緒にもぐもぐと咀嚼しながら、 「これはこれで、なかなか乙な物だ」 そう言って会長は、さらにもう一すくいした麺を豪快にすすり上げました。 その健啖ぶりにわたしは思わず、ふふっと小さく笑ってしまいます。学校などでは決して見せたりしない、ここがわたしの家だから、二人きりの食卓だからこそ見せてくれる、それはわたしだけの彼の素の姿です。 「お口に合ったようで、何よりです。...
  • 束の間の休息・二日目
     「束の間の休息」の続きです。      静かな部屋。  光が射し込んでくる。  歩いてくるのは男の人。  ……私はその人を知っている。  愛している。  誰よりも強く。  強く。 「水銀燈! できたわよ! さぁじゃんじゃん召し上がってちょうだい!」 「うるさいわ。あなたは近所の犬以下? 折角の紅茶が台無しになるじゃないの」  朝が来た。  誰かの家で夜を明かしたのなんて何万時間ぶりかしら。  私はティーカップを手に取った。  次の季節に先立って紅い色をした水面。  そこに映った私はどんな顔をしていたかしら? 「52点」 「だぁーっ! これで38回目よ!? どんだけ評価が厳しいわけあんた!?」  涼宮ハルヒ。  私の期限付きミーディアム。  ――束の間の休息・二日目―― 「水銀燈。今日は市内不思議探しツアーをするわよ!」  朝食が終わって、私は本棚にあった童話を手に取っていた。 ...
  • とある日曜日の出来事
      「ちょっとキョン、歩くの遅いわよ。もっとシャキシャキしなさい!」   今日は日曜日。俺はコイツと二人で人騒がしい商店街を闊歩している。 たまの休みだというのに、なぜにこんな汗だくで重たい荷物を抱えて歩いてるんだ、俺は。 「お前が速いだけだろう。だいたいそう思うなら自分の買ったものぐらい自分で持てよ。」 というかコイツの買ったものしか荷物と呼べそうな物はないのだが。 ちなみに俺は現在右手に二つ、左手に三つ、計五つの紙袋を両手に装備している。 袋の中身はコイツの買った洋服、コイツの買った下着、コイツの買った靴などなど 午前中から午後にかけ、この大きめの商店街をぐるっと一周しながら数々の店でコイツが購入した 俺にとってはすこっしも価値がない物ばかりだ。 「嫌よ。重いし。」 おい。 「普段から運動不足のアンタにはそれぐらいが調度いいのよ。むしろ適度な運動を用意してあげたアタシに感謝してほしいわ...
  • 普通短編71
    キ「好きだ」 ハ「///」 キ「(プリンじゃなくてプチダノン食ってる!?)」 プチデレ=もう何も言うまい   キ「長門、可愛いな」 長「・・・」 キ「(長門の体が金属になっていく!?)こ、これは」 コンコン キ「チタンか」 長「そう」 ちたデレ=デレると体がチタン化する。じつは頬が赤くなるのを見られたくないというテレ隠しである。 亜種も多々ある。     キョン「今日という今日は頭に来た!SOS団なんて辞めてやる!」 いってやった・・・どうせ怒鳴りつけられるんだろ? ハルヒ「・・・・・・いいわよキョン・・・さよなら」 えっ!?今あいつはなんていったんだ?? ハルヒ「出て行きなさい早く・・・SOS団辞めるんでしょ?」 聞き間違いではない・・・どう対応をとればいいのだろう 古泉「あなたとは気が合いましたが残念ですさようなら」 長門「さよなら」 みくる「キョン君・・・残念ですけど・・...
  • Starry Sentimental Venus 1
    目次     未来ってーのは柑橘系の香りがするらしい。 きっと纏めてしまえばそれだけの話。     六月三十日、茹だる様な暑さは夏の到来をこれでもかと声高に俺へ教えてくれる。 季節は初夏。とは言いながらも一週間の内に日本列島のあちこちでは真夏日がちらほら見掛けられたりと中々に季節感溢れる今日この頃である。最近よく耳にする地球温暖化とやらの影響だろうか。 冬の頃こそもっと温暖化を全世界的に進めるべきだなどと下らない事を内心思わないでもなかった俺だが、そのツケとでも言うべきか俺の疚(ヤマ)しい考えに天罰を下そうと空の上の何かが考えたのかは知らないが……シャツが肌に張り付くのは気持ち悪い事この上ないぞ。 ああ、馬鹿な考えは今日を限りで悔い改めますのでどうか太陽さんよ、ここらでのんびり長期休暇でも取ってみたらどうだい? 窓際後方二番目というポジションは、頼んでもいないのに日焼けサロンに通って...
  • でんぢゃらすハルヒ
    『くちゃくちゃガム』今、北高の生徒の間で大人気のガムである。     おことわり 主音声は、通常の話ですが、副音声は、ガムを噛んでる音になります。 ご注意ください。   主音声 ハルヒ「ん~、くちゃくちゃガムはおいしいわね~。 あっ、朝倉さんだ」 朝倉「む」   副音声 くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ… 休みの日、くちゃくちゃガムを噛みながら、道を歩いているハルヒ。 偶然、別方向からハルヒの方に向かって歩いている朝倉を発見。 彼女もくちゃくちゃガムを噛んでいる模様。 くちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃくちゃ…     主音声 朝倉「ちょっと、散歩の邪魔よ。さっさと退きなさい。」 ハルヒ「なんですって!?」 ハルヒ「あんた、…私を怒らせる気?」   ハルヒ「文句があるのなら、いつでも相手になってあげるわ、 この野郎」 朝倉「あんたが私に逆らおうなんて...
  • 男の戦い・第一話
     きっかけは一枚の写真だった。  それが全てだったのか、それとも原因の一つに過ぎなかったのか……それは今になっても分からない。  端から見てるヤツらには馬鹿な行為としか映らないだろうし、俺もそう思ったこともあったさ。  ……でも、あの時の俺たちは何も間違ってはいなかったと思う。  ……それだけは譲れない事実なんだ。      ある日の昼休み。俺たちの学校の中庭でそれは始まった。 「……おぉ」 「……これは……」 「……な?似てるだろ?」  ……確かに似てる。 「まさか、本人じゃないよな?これ」  それは谷口がコンビニで買ってきた漫画雑誌に掲載されていた。 「まさか。あの涼宮さんですよ?」  よくある、二回に一回は水着姿の女の人が表紙を飾るような漫画雑誌だ。 「……だな。例え借金まみれになっても、ハルヒがこの手の仕事をする姿は想像出来ん」  そこには、こんな文字が踊っていた。   『現役女子...
  • 北高生人気投票
    「北高新聞号外です、宜しくお願いします。」 毎朝おなじみのハイキングコースを踏破してやっとこさ校門にたどり着くとそこにはビラらしきもの配っている連中がいた。彼らの腕には新聞部と書かれた腕章を装備されている。 腕章といえば某団長さまの標準装備であり、某団長とビラと校門といえば朝比奈さんのトラウマとなった例のバニーでビラ配りなわけだが……。 新聞部の面々は普通に制服だった、ちょっとつまらない、まぁもっとも北高生でバニーが似合うなんてのは数えるほどしか居ないわけだし……。 などとどうでもいいことを考えながら歩いていたら、新聞部の女子と目があった。 「こちらが号外です。あっ、おめでとうございます。」 一体なにがおめでとうなんだろうな、おっとコレが号外だな、なになに… 『緊急速報! 北高生人気投票結果発表!』 ……学食後援、北高新聞部主催で行われた人気投票の結果が発表されました。 結果は下馬評...
  • ピロートーク~コスプレ馬鹿夫婦編
    その1 ハ「只今、未希はもう寝た?」 キ「おかえりハルヒ、さっきまで起きて待ってるって騒いでたけどもう疲れて寝たぞ」 ハ「そう、はいお土産よ明日食べましょ」 キ「でどうだった古泉達は? 元気にしてたか?」 ハ「それが聞いてキョン、あのふたりすごいのよ、有希ったらまだ制服着てるの、ドアを開けたら制服着ててびっくりしたわ」 キ「制服って北高のか? 俺達が卒業したのは10年近く前だよな? まぁアイツは昔から普段着が制服だったからな、あの格好が一番落ち着くんじゃないか?」 ハ「それがね古泉君も同じの着てるみたいなのよ」 キ「同じのって古泉がセーラー服をか? 確かに元は水兵の衣装だから男も着てたが……」 ハ「馬鹿ねぇそっちじゃなくて男子の制服よ、古泉君があわてて隠してたけどあれは北高の男子制服だったわ」 キ「えっ?じゃぁ二人で高校の制服を……」 ハ「いわゆるコスプレってやつね」 キ「……」 ハ「ねぇ...
  • 一日団長権
    放課後。いつも通りに団活『で』精を出すべく文芸部室のドアを開けると、やや頬を赤らめた仁王立ちの団長様がビシッと人差し指を突きつけてきた。 「遅いっ!罰金っ!」 同じクラスで一緒に終礼したのに、なんでお前はそんなに早く着いてるんだよ。 なんにせよ、今日も体で罰金を払わされるらしい。やれやれ。   ・・・・・・・・・・・・   さてさて、わが青春の団活が性春の団活へと変わってしまった原因は、俺が完勝を収めてしまった先日の『一日団長権争奪オセロ大会』にまで遡る。 言うまでもないが、いくら日ごろ古泉と不毛な特訓を重ねているとはいえ、 一般人代表たる俺が瞬時に∞通りの手を読み切るはずの宇宙人にも圧勝してしまったのは、ひとえに、どこぞの神様の無意識がなせる業であろう。 それはともかく、トーナメント戦、勝ち抜き戦、総当たり戦のすべてに勝利した俺は、 アヒル口でブーたれる団長様から、しぶしぶ翌日の放課後を...
  • 涼宮ハルヒの逆転
    涼宮ハルヒの逆転     太陽が元気に輝いてるにも関わらず、今日は気温が低い。そう冬だからである。 放課後相変わらず文芸部室で遊びもとい団活動している五人。 俺は古泉と朝比奈さんでじじ抜きをし、長門は本を読んでいる・・・あれは人体解剖の本か?でハルヒはネットで動画を見ているようで、さっきから高い女性ボイスがうるさい。 古泉がビリという当たり前と化した結果でじじ抜きを終了したとき、団長様が騒ぎはじめた。   ハルヒ「キョン!あんたこの女の子好きでしょ!」   ちょっと来なさい、とばかりに魔手を招いてきた。仕方なく立ち上がりハルヒの見ている動画を見に行った。 動画にはやけにうるさい女と涙目なか弱い男が映っていた。どうやら前者のことを言ってるようだ。   ハルヒ「主人公のことを思い心を鬼にする女の子。あんたにはこういう子のがお似合いよ!」   いーや朝比奈さんのような可憐な女子が好きだ。ておい...
  • 普通短編44
    キョン「ハルヒ、髪にゴミが……」 ハルヒ「えっ……? どこ? キョン、とって。」 キョン「ああ……ってこれ毛虫じゃねえか!? 気持ちわりい!!」 ハルヒ「え!? うそちょっと! とってとってとってぇ!!」 キョン「気持ちわりい!! こっちくんな!!」 タダダッ ハルヒ「ちょ待っ、う……イヤァ!! 早くとってバカァ!!」 タダダッ キョン「こっちくんなよ!!」 ダダダッ ハルヒ「ちょっとぉ……!! ……ってキョン!? 背中にいもむしついてる!!」 ダダダッ キョン「えっうそ!? ハ、ハ、ハルヒとってくれ!」 ダダダッ ハルヒ「い、いやよ……!! こっち来ないで!!」 ダダダッ ダダダッ ダダダッ   ハルヒ「ってことがあったのよ……走ってる内にキョンの背中からいもむし落ちたからよかったけど……  全く、人騒がせよね……みくるちゃん……?」 みくる「はぁ……それで涼宮さんの頭についてた毛虫はど...
  • すれ違いの恋
    ~キョン視点~   本日は晴天なり。今は午後の市内探索だ。 俺はハルヒと二人きりで街を練り歩いている。 今日のハルヒはやけにご機嫌のようだ。草むらの中、河原、住宅街辺りをくまなく歩き回り俺の足を棒へと変えようとしている。 だが、俺はこいつといるそんな日常が大好きだ。 「キョン。少し休むわよ、そこに公園あるし!」 やれやれ、やっと休めるぜ……。 「あたしは先に休んでるからあんたは何か飲み物買って来なさいよ!」 ……こんな事を言ってくるが、俺はそんな傍若無人なハルヒが好きだった。 「おっそいわよ!あたしはこっちね!!」 と言って、俺の手にあるウーロン茶を奪った。 「おいおい、そりゃ俺のだ。お前のはこっち……」 言い終わる前に栓を開けて、口を付けていた。 「うんっ!冷たくておいしっ!……なんか言った?」 俺はしょうがなく、手に残ったオレンジジュースの栓を開けて、飲むことにした。 冷たいが、渇いた...
  • 普通短編57
    『実話』 キョン「予想外だ…」 長門「予想外」 キョン「いやな?俺ん家ゴキブリが結構出てさ台所でバルサン焚いたんよ? したらどうなったと思う?」 長門「………?」 キョン「台所のゴキブリは減ったけどぉ…今度は俺の部屋にゴキブリが出るようになっちゃった…」 長門「………」 キョン「予想外だ…orz」 長門「予想外…orz」   長門「ししおどしをしゅどうでこうそくでうごかすかいかん。」 キョン「情緒も何もなくなっちゃうジャン」     長門「まいにちまいにちかんかれーかんかれー。さすがにあきる」 キョン「自炊してみろよ、結構楽しいぞ」         長門「ざるそば。めんつゆにわさびとかねぎとかのやくみをいれるのはしろうと。    あえてなにもいれずにそばほんらいのあじわいをたのしむのがくろうと。」 キョン「俺もそういうこだわりがあるぞ、ただ単にワサビとかネギ...
  • 橘京子の消失(プロローグ)
     年始。  受験生にとってはこれほど厄介なものは無く、刻一刻と近づいてくる試験の恐怖に怯えながら、その不安を解消するかのごとく勉強に明け暮れる毎日であり、光陰矢の如く過ぎ去って欲しい時間の5指に上げられるといっても過言ではない。  何の能力もない一般人たる俺にとって、この持論は寸分どころかマイクロメートルの精度をもってしても違わず、恐怖に怯えながら様々な色のついたノートに目を釘付けにしている。  例え滑り止めの試験でも緊張するのは仕方の無いことであろうし、本命ならばなおのこと血管がはちきれそうになるほど心臓が高速運転をするんじゃないかと思うね。  ……おいおい、試験までまだ何日かあるんだ。今からそんなに緊張してどうするんだ。少し頭を冷やしたほうがいいな。水でもかぶってくるか……って、風邪を引いたらそれこそどうしようもない。  こう言うときは気晴らしに何か考えたほうがいい。これから送...
  • 普通短編51
    ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」 キョン「悪い・・・。代わりに俺を食べる?(*- -)」   「めずらしいな・・・」いや、そうでもないか。 コイツが普通の女の子だったら、趣味の傾向からして結構普通のことかもしれない。 「何聴いてるんだ?長門。」   「テクノポップ」 テクノか・・・長門らしい、といえば長門らしいといえなくもないな。 俺の表情をどう見て取ったのか、長門は片方のイヤホンを俺に差し出した。 俺は一瞬戸惑ったが、まぁいい、ここは聴いてやるべきだろう。 誰を聴いてるのか興味もあるし、まぁなんだ、 放課後の部室で宇宙人製アンドロイドとイヤホンを共有してみるってのも一興だ。 「今聴いているのはイエローマジックオーケストラのアルバム。」 「ふーん、・・長門はこういうのが好きなのか?」   「わりと」 「あなたは?」   「俺か、俺は・・・」 予想外の質問に俺は...
  • ハイテンションユッキー【黒版】
    みんな、おっはよー!! 今日もユキちゃんがキョンくん観察日記をお届けしますよー。 え?観察するのはハルにゃんなんじゃないかって? その辺はだいじょーっぶ。おとーさんにはちゃーんと報告してます! まあ正直ハルにゃんが機嫌悪かったり変なこと考えちゃったりで情報爆発が起きない限り そうそう報告することなんてないんだけどねー。 っていうかちゃんと報告しないとおとーさんが 『有希ィーーー!まァたあの男にうつつを抜かしてるのかァーーー!おとーさんは悲しいぞォーーー!!』 とか言ってうるさいからってのもあるんだけどねー、今は。 そろそろ娘離れしないと、おじさんたちも呆れてるよっ!…あ、急進派のおじさんは別か。   さてさて、そんなことはどーでもいいんですよ。 今日は待ちに待ったお休みの日!そう、SOS団不思議探索の日ってわけ!! いや、別に不思議探しなんかどーでもいいのよ?わたしはキョンくんと同じ班にな...
  • 涼宮ハルヒの涙
    「・・・・・・・・・・なんでよ?あたしのこと嫌いなの?」 ハルヒが泣いている・・・・いつもの笑顔からは想像も出来ない泣き顔 俺はハルヒを悲しませてしまったのか、あの太陽のような笑顔を守ってやれないのか 「そんなことない!好きだ!・・・・でも今は・・・・・・」 俺がハルヒと付き合い始めてから早1ヶ月。変わったことと言えば毎日一緒に登校してるってことと、日曜日の勉強会が午前になって午後からはデートになったってことぐらいだ ・・・・・・そうそう、どうでもいいことかもしれんが俺にはうれしい変化がもう1つあった。ハルヒのポニーテール仕様率の異常なまでの上昇だ。髪をバッサリ切ってしまう前のポニーの長さには到底届かない、言うなればチョンマゲのようなポニーだが、そこがまた可愛い!抱きしめたくなる衝動に駆られるね、正直言って・・・・・・・俺って変態だな 「・・・・・・・って有希は言うんだけど、み...
  • 涼宮ハルヒの分身 Ⅲ
      Ⅲ   寂しい灯りが照らす下、朝比奈さんと俺はお互いベンチに座っていた。何か話した方がいいかと思うのだが、朝比奈さんから呼び出されたのに俺が関係ない話をグダグダ話すのもいかがなものかと思い、今の膠着状態に至るわけだ。制服姿のままの朝比奈さんは、膝の上に乗せた自分の手の甲を眺めたまま動かない。そんな深刻そうにされると、一体どんな話が飛び込んでくるのかと俺は不安倍増になる。これがもし俺と朝比奈さんが向かい合っていたのなら、伝説の木の下ならぬいつものベンチ横で告白されるのではないかと思わず妄想を繰り広げてしまうのだが、今現在の事情が事情だけにそれはないな。さて、何が朝比奈さんの口から飛び出してくるか。鬼か?蛇か? 「キョン君は‥‥」 ようやく、ハムスターが精一杯に振り絞って出たかのような言葉は、何やらいやぁな予感しかさせなかった。結果的に、今すぐ告白しろみたいな話になるんじゃないか?...
  • 情報統合思念体の焦燥
    プロローグ 春。 もうあれから1年がたったと思うと時が過ぎるのは早いと実感するね。 「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」 あれから、SOS団結成や、世界消滅の危機、過去に行ったり夏がループしてたり 挙句の果てには、世界改変に巻き込まれたりと思いだせばキリがないほど、巻き込まれたものだ。 なんだかんだいって結局は楽しんでいるんだがな。 だが、さすがに、少しは休みたいときもあるんだ。と、いうより休まないと体が持たん。 この、俺の願望をかなえてくれる最適な週間が来ている。 春休みだ。 そして、俺は家で羽を伸ばしているはずなのだが・・・ なぜ、俺はこんなハイキングコースを歩いてしまうんだろう。 習慣というものは恐ろしいね。 などと考えているといつの間にか文芸部部室の前に立っていた。 1年も山登りをすると、足...
  • 色んなキャラが出るSS4
    キョン「なんかしべれょー」 イチャイチャ 長門「なんか」 イチャイチャ キョン「こいつー」 イチャイチャ ハルヒ「………」 イライラ 古泉「みくるさん…」 イチャイチャ みくる「一樹くん…」 イチャイチャ ハルヒ「………」 イライラ ハルヒ「(くそーでおくたー!だっていつのまにかみんなカップル成立してるんだもんなー…)」 阪中「大丈夫涼宮さんには私がいるのね」 ハルヒ「マンモスだけは!うれPだけは!」 鶴屋「(くそー先越されたにょろー)」   谷口「DOCHIのペニ男ショー! 司会はおなじみ西麻布の『チャック・ウィルス』こと谷口どぅえ~っす!」 新川「いいぞチャック・ウィルソーンwwwww」 谷口「そして次に紹介するのはもちろんこの方!この番組始まって以来なんと15連勝と爆勝街道爆進中の超カリスマ! 捻れたペニスが奥様方に大人気!アナル界の王子『44口径マグナム』ことこい...
  • 水晶の夜⑦
      どうせおまえに秘密を持とうとしても不可能だ。 「そうやって、誰彼かまわずやさしくするから…。そういうところが君は無責任なのよ。」 昔床屋で読んだ漫画のセリフを引用しただけなんだけどな。 「せっかく言うべきことを言えたと思ったのに…。」 さっきあなた、おれがやったことを非難してませんでした? 「だけど、この子はどこで電話してたの?」 どうでもいいでしょう、そんなことは。 「確かにどうでもいいことね。」 しかし店員たちの反応は店長のそれとは違っていた。 「この子が長門さん……。」 「なんてきれいな子……。」 「さっきの子とはタイプが違うけど……。」 たしかにこいつもハルヒもどこに出しても美少女で通る容姿をしてますがね、二人とも自分の外見なんかどうでもいいと思ってますよ。 「美少女…………。」 なに照れてやがる。 店長さんがちらりとこっちを見た。 「君の前ではそうでもないみたいよ………、...
  • 国木田日記
    ①入学式   僕は国木田。フルネームはまだ禁則事項らしい。   幼い頃から「国木田くんはできる子ねぇ」という同級生の保護者からの賛辞や、「やーん、この子、カワイイ~!」という年上の女性からのラブコールを受けて、何を考えているのか分からない笑顔とどす黒い本音を持った高校生に育った。 というのは冗談で、とりあえず無難な、一般的な高校生に育っていると自分では思っているから安心して続きを読んでほしい。   今日は北高の入学式。 僕の学力では県外の進学校にも行けた。北高の理数コースだって余裕だったけどね、なんだかんだで普通科に進学している。おっと、別にレベルの低い集団に混じって優越感に浸ろうとか、そんなことはいくら僕でも考えちゃいないさ。もちろん、普通科のレベルだったら特に熱心に学業に専念しなくても問題ない、と認識してるけどね。 これは慢心でも自意識過剰でもなんでもない。冷静な現状の分析だよ。 ...
  • あま~い短編8
    「おっす、今日は寒いな」 「……」 「待ってた?」 「わりと」 「そっか、ごめんな」 「別に」 「適当にそこらのファミレス行くか」 「わかった」 ───カラカラカラ 「ふぅ、二名で」 「かしこまりました、こちらの席で」 「有希、こっちだ」 「……」テトテトテト 「何か喰いたい?俺がおごるぞ」 「コレ」 「ジャンボサイズか」 「そう」 「んじゃ俺は……コレだな」 「お客様、ご注文はお決まりですか」 「コレと、コレ」 「ご注文承りました、しばらくお待ちくださいませ」   「今日は雲が濃くて余計寒いな」 「……」コクッ 「有希」 「なに?」 「これ、お前に」 「……これ」 「お前に似合うと思ってさ」 「……」 「雪の結晶のブローチ、気に入って、くれたか?」 「わりと」 「そっか、メリークリスマス」 「ありがとう」 「あ、有希、外見ろよ」 「ぁ」   肌刺す寒さと温かココア 窓の外を除き見る ...
  • エッチな短編8
    キョン「朝比奈さん小便漏れるうっ!ご、ごめんなさいぃっ!」 みくる「ふぇっ!?キョ、キョンくん?………ふぁっ、らめぇっ!」 キョン「ふうぅい………」 ジョロジョロジョロー みくる「なっ、膣内はだめでしゅ!」 キョン「今からテストをするから目を瞑りなさい」 長門「……?」 キョン「これは感覚が鈍ってないか確かめるテストだ、じゃあいくぞ」 長門「……」 キョン「いま触られてるのはどこだ?」 長門「……肘?」 キョン「じゃあここは?」 長門「……二の腕の裏?」 キョン「ここは?」 長門「……乳房……?」 キョン「……ここはどこだ?」 長門「んっ……乳首……?」 キョン「ハァハァ……ここは……?」 長門「んんっ……股間……んっ」 キョン「ハァハァ……よしもう目をあけていいぞ……テストは合格、正常だ」 長門「……よかった……」 長門~、それセクハラ~、セクハラ~ 古泉「テス...
  • 初恋4
    その日、相変わらず何をするまでもなく部室に溜まっていた俺達は、 ハルヒの「じゃあ今日は解散」という一言でお開きになった。 そしてこの日に限って俺は他の4人と途中まで帰路を共にしたわけだ。 正直、この日に限ってなぜそうしたのかはわからない。 ただの偶然か、それともこれも古泉の言うようにハルヒの仕組んだことなのか。 帰り道。先頭を歩くはハルヒと朝比奈さん。 新しいコスプレの話でもしているのだろうか、時々朝比奈さんの 「そんなの着れませ~ん・・・」という嘆きが聞こえる。 その後に続く長門。歩きながらも相変わらず本を読んでいる。 そしてそれに続いて最後尾を並んで歩く俺と古泉。 ふと前方に見覚えのある人影・・・。 もうお気づきだろう。何とそれはねーちゃんだったのだ。 「あれ?キョン君じゃない?」 ああ・・・とうとう声をかけられてしまった。 昨日の今日で俺以外の団員達がねーちゃんと鉢合わせするなんて・...
  • 悩みの種1
    夏。 何をするにしても『暑い』という言葉が無限ループを繰り返すこの季節。 正味な話、俺はこの季節が好ましくない。 大汗かく事が嬉しいなんてヤツ、きっとそれは相当なスポーツバカなんてのもんだろうと俺は思っている。 いや、他の理由でもなんでも汗かきたいなんてやつがいたら俺は今度からそいつを『Mr.M』と呼ぶことにする。 そんなのはどうでもいい話。 今日は夏休みも残りわずか2週間とそろそろ名残惜しくもあり、本腰を入れて魔物と、そう。学生にとっての最大の魔物『夏季課題』と対峙しなければならない時期だ。 そんな現実すら逃避し、なぁ~に、まだ時間はあるさと昼のうたうたlifeを涼しい快適な部屋で過ごしていると、魔の鐘の音がいきなりの爆音でなりだした。 俺はかなりびっくりしつつ、携帯の画面を見た。 …前々から思ってたんだがこの携帯の着信音は大きすぎる…まぁそれは単に俺が設定をいじっ...
  • シュール短編84
    キョン「お、今日は長門だけか。」 長門「そう。」 キョン「これなんだ?ペロ……これは………タバコ!!」 長門「そう。」 キョン「長門……まさかお前ッ!!」 長門「おいしい。」 キョン「そうか……いや、お前もハルヒからのストレスが溜まっているんだよな。仕方ないさ。」 長門「あなたも。」 キョン「俺も!?」 長門「そう、あなたも。」 キョン「………じゃあ一本だけ。」 長門「どうぞ。」 キョン「ライター貰える?」 長門「ない。」 キョン「無い!?」 長門「おいしい。」 キョン「ちょww食べるなwwwwwでもわやうめぇwwwwwwwwww」 kyon「スゥイッチィ! オォォォン!」 koizumi「NOOOOOOOOOOOO! ストッッピン!」  POCHI!!  DOGOOOOOOOOONNN!!! 山根「バカヤロ」 古泉「八時までオナ禁しましょう!」 キョン「バカヤロ! ...
  • 水族館へ到着!
    これは、教科書文通、水族館へ出発!の続編になります。  あの品のよさそうなおばあさんは、僕らが降りる駅の5駅前の繁華街で下車された。 僕らと同じくらいの年のお孫さんとデパートで催される展示会に行かれるらしい。 おばあちゃんか。もう随分長いこと会ってないな、今度電話でもしてみよう。僕のこと忘れてないといいけど。  大きな町を抜けて、電車は海沿いを進む。海沿いと言っても住宅街を縫っていくので、あまり海は見えない。 目的地を過ぎれば海が綺麗に見えるのだけれど……。それは今すべきことではない。下車駅で僕達は、あまり来慣れない風景にぱちくりしながら電車を降りた。 駅から海面きらめく大海原が見え隠れしている。夏に、お誘いすればよかった。し、下心は無い。 「この駅からですと、目的地まで暫く歩くか、電車を乗り換えないといけないのですが、如何でしょう? ここらでまず休みませんか?」  開園時間まで...
  • エッチな短編1
    長門 「この本・・・読んで」 キョン「ん?なんでまた」 長門 「いいから」   キョン「うーむ、借りたはいいがなんでまた長門は俺にこんなもんを・・・    まあせっかく渡されたわけだし少しぐらい読んでみるか」 キョン「ん、しおりかこれは?」             |  !                        |  |      | │                   〈   !      | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } , ⌒ヽ     /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ      ´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !    今日はここまでケツを掘った     ! ハ!|  ー─    i  !    `     ||ヽ l |    | | /ヽ!        |            |ヽ i !    ヽ {  |           !    ...
  • 長門有希の素顔
        「『食』がおきる」 へ? 「『食』」 ………。 「長門さん、困っていますよ。ちゃんと説明しないと」 「……『蝕』のこと」 「『しょく』? 一体どういう字を書くんだ?」 「『食』とは天体が別の天体に見かけ上重なり、相対的に奥となる天体が見えなくなる現象。  見かけ上重なる原因は観測地点となる場所が惑星などそれ自身が動いているために起きる場合と……」 「長門さん……。簡単にいうと日食や月食ですね。」 ああ、やっとわかりましたよ喜緑さん。これでも長門の言いたいことは誰よりもわかっているつもりですが お仲間にはかないませんよ。 「いいたいことはわかりました。で?」 食がおきたらどうなんだ? 「『食』がおきる事によってわたしたちの能力が制限される。」 ??? 「長門さん、あなたが説明する、いつも通りだから大丈夫っていうから任せたのにそれじゃ伝わりませんよ。  まさかいつもそんな説明なんで...
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