涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「ケーキ」で検索した結果

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  • プリンとケーキ
    ...ルヒ「そうよ!駅前のケーキ屋のマークが入ってたヤツ!」 キョン「ああ、さっき食ったな」 まさかあれがハルヒのプリンだったとは・・・なんともついていない。 ハルヒ「なんてことすんのよ!私があのプリンをどれだけ楽しみにして    たかわかる?あれ買うために朝から30分も並んだんだから!」 キョン「そうなのか。しかしプッチンプリンと大差なかったぞ」 ああ、つい余計なことを言ってしまった。俺のバカ! ハルヒ「それはあんたの舌がいかれてんのよ!あのとろけるようななめらかさ!    そしてカラメルの絶妙な甘さ!あの味がそんじょそこらのコンビニプリンに真似できるわけないでしょ!?    ああああああああ!そんなこと言ってたらますます食べたくなってきちゃったじゃない!    どうしてくれんのよ!」 キョン「どうしてって言われてもなぁ。・・・明日買っとくからそれで勘弁してくれ」 ハルヒ「ダメダ...
  • ケーキを食べよう
    ...ッ!   涼宮のやつケーキを適当に切りやがって!   これで大きいのを選んだらキョン君になんて思われるか!   でも、私これ大好きなのよ。   涼宮の野郎がよりによってこんなの買ってくるから!(みくる)   ――ケーキのそれぞれの質量比は35%、25%、20%、10%、10%。   最大値と最小値の間に3.5倍もの開きがある。   これが選挙なら違憲に違いない。   チッ!   このケーキ、駅前のでとてもおいしいのに。   食べたい、食べたい、食べたい!   むしゃぶりつきたい!   でも、彼がどう思うか、それが心配だ。   でも、わたしはこの日のために大食いキャラクターを確立してきた。   きっと大丈夫に違いない。   35%、いや25%狙いでいくか?(長門)   「それじゃあ食べようぜ。ケーキなんて久し振りだ」   ――ああ、キョン君今日もカッコイイ!   なんて、感慨深げに振舞...
  • 凉宮ハルヒの奮闘@コーヒーふたつ
    ...ゴージャスにショートケーキなんかどうかしらっ! お菓子作りなんてやった事ないけど、『萌え系ドジっ娘』の代名詞のみくるちゃんが出来るんですもの! やってやれない事は無いわ! とりあえず作り方さえ解れば、後は材料を買って楽勝よっ! アタシはとりあえず、商店街へと向かった。 買い物を済ませて家に帰ったアタシは、早々と夕食を済ませるとキッチンに立って準備を始めた。 一通り道具を揃えて、材料を並べるアタシを見て、母さんが驚いてる。 「ハルヒ・・・あんた、何やってるの?」 -ん~?ケーキ作るのっ! 「ええっ?あんた、カレーさえマトモに作れないのにっ?ケーキって難しいのよ?」 -煩いわね!人間、やる気になれば、なんでも出来るのよっ! 「まったく・・・やれやれだわね・・・」 母さんは呆れた顔で茶の間へと戻って行った。 まったく・・・大きなお世話よね! おおっと、母さんに構ってる暇なんて無い...
  • Strawberry Of Shortcake
    ...さあクリスマスよ! ケーキよ! みんなで分けましょ!!」 ――ハルヒ自らホールのショートケーキを切り分けはじめる。 キョン(……なんか一つだけデカイのは規定事項か?) ハルヒ「さ!! わけたわよ! みんな、食べましょ!」 キョン(やっぱりお前が最大角を確保か……) みくる「わぁ~、このケーキすっごく美味しいですね、涼宮さん!」 ハルヒ「当たり前よ。あたしが小さい頃から『ケーキ買うならここの店!』って決めてるくらいだからね! 有希、美味しい?」 長門 「……」(コクリ) 古泉 「さすがは涼宮さんです。生クリームやスポンジもかなり美味ですが、なんといってもやはりこの苺。大きさといい甘さといい絶品ですね」 ハルヒ「そう!! 古泉君、いいところに気が付いたわ!! この苺が食べたくて毎年買っていると言っても過言ではないわね!」 キョン「……お前、苺好きなのか?」 ハルヒ「? そうだけど? なに...
  • Close Ties(クロース・タイズ) 第二話
    ...机の中央にはご丁寧にケーキまで鎮座していた。  これは一体どういう事なのだろうか。皆真冬なのに汗だくで、息が上がっている。 「ほらほらほらほら!こっちに座る!」  疑問を呈そうとする前に、涼宮ハルヒは私の両肩をつかんで普段は団長席であるはずの椅子に座わらされた。 「全く!今まで誕生日も教えてくれなかったなんて本当に水臭いっていうかなんていうかもう!誕生日ってすっごく大事なイベントなんだかんね!ほんっとに準備するの大変だったんだから!」  涼み…ハルヒの止まらない言葉の数々に辟易しながらも、どうやらこれは私自身の誕生会である事を知った。  朝比奈さんからのメールを受信した瞬間、涼み…ハルヒは殆どの計画を練り上げていたらしい。  部室の飾り付けは体育倉庫にある学園祭の残りを使用して準備を始め、休み時間の毎に私が部室に来ないか見張りを一人ずつ私に付け、昼休みは朝比奈さんと鶴屋さんを差し...
  • 柑橘の香りがする日には
    ...……ささ、この二つのケーキで迷ってるのです。キョンさんが選んでくれた方をあたしはおいしくいただきます。それではどうぞ!!」  どうぞって…… 店員さんは「彼女さんですか?」的笑みを浮かべながらもその表情の裏からは「さっさとこのちんちくりん連れてけよコノヤロウ」とのオーラも出ている気がする。いやね、違うんですよ、店員さん。こいつは……あー、なんか弁解するのもめんどくせー  そして橘はというと、俺が片方のケーキを選ぼうとすると  「あー、やっぱり定番のレアチーズケーキにしますかー。でもこの林檎とはっさくの乗ってるのもいいと思ったんですけどねー」と言い、かといってもう片方を選ぶと  「やはり期間限定メニューですか。でも定番も捨てがたかったりするんですけどねー」と言う。どうしろって言うんだよ。  そしてなにより、コイツの目が「両方食べたいのです!!食べたいのです!!」と叫んでいるのが俺に...
  • シフォンの幸福論(藤原・橘)
    ...れにこのお店で頂けるケーキも美味しいから、お金だって気持ちよく払えます。だけど……。 「……ふう」  それだけじゃダメ。あたしの目的はみんなと楽しく遊覧することでも、美味しいケーキを食べることでもないのだから。    カチャリ。  あたしは沈み込んだ表情を浮かべたまま、コーヒーを口元へと運ぶ。 ……ああ、藤原さんに頼んであげた苺のタルト――全然食べてくれてないな。  要らないんならあたしが貰いた、 「……どうした?」 「――あ、えっと、んん……」  う……。ずっとケーキ見てたから、意地汚い女だと思われちゃったかもしれない。  もしかして、タルトはあんまり好きじゃなかったのかな? いつも彼の分まであたしが選んで注文してるんだけど、大抵のものは微塵の遠慮もなくパクパク食べてるから。……あたしの払いで。  はぁ。なんだか……自分の不甲斐なさがいたたまれなくなってきちゃいました。 「……...
  • スノースマイル・バースデイ 最終話
    ...ったらそれを区切りにケーキの上の蝋燭の火を吹き消すように言われていた長門有希は、いつもの面子が円陣となり見守る中、微弱な吐息を送り込んだ。カラフルな四本の柱に揺れていた小さな火がふっと消えると、控えていたクラッカーが出番とばかりに大きく弾け、花火のような色とりどりの紙吹雪を撒き散らした。 頃合を見計らってタイミング良く押された電灯のスイッチに部室の様相は明るく早変わりし、光浴びた全員の表情が露になる。 例外なく、皆、零れんばかりの笑顔が輝いていた。彼等の大きな大きな、深呼吸の後の大合唱。 「「―――誕生日おめでとうっ!」」 高らかな歓待の声が響き、室内に盛大な、それぞれの喝采と拍手、口笛が満ちた。一斉に引かれたカーテンの向こうには、まるで真冬の如く降り積もる、静謐な雪景色。 改変前の歴史上では翌日には溶けて余韻を残さなかった雪が、誕生日にはらはらと今も降り続いている理由のとこ...
  • しっと団の野望 ~聖夜の復活~ 前編
      「いらっしゃいませ~、はい。チーズケーキですね。1200円になりまーす」   こんばんは。朝比奈みくるです。え?今何をしているのかって? 見ての通りアルバイトですよ。ケーキ屋さんでアルバイトです。 今ケーキ屋さんは大忙し!なんたって今日はクリスマス・イヴですからね! クリスマスイヴと言えば……思い出すのは去年のこと。同じ1人身の同士を集ってSOS団に闘いを挑みました。そう、「しっと団」として。 あれから何度かちょっかい出したり対決したりしましたが、全て失敗。今年の3月に解散しました。 そして私は今……浪人生。未来から指示されていた大学に受かることが出来なかったためです。 まあそりゃそうですよね。大事な受験の時期にあんなことしまくってたらそりゃ落ちるってもんです。 場合によっては未来から手を回して(裏金的な意味で)入れてくれたりもするんですが、私の場合は浪人を命令されました。 まあそりゃ...
  • 長編・朝比奈みくる
    ...告白 二人三脚手作りケーキ 二人だけの時間 朝比奈みくるのクーデター 笑顔の向く先 神様に祈るあの人との日常 二人きりと匂うは紅茶 未来からのエージェント 未来恋物語~一時の温もり~ お幸せに 未来のお姫様 pure heart 朝比奈みくるの未来 たのしいお買い物  マタ逢ウ日マデ 朝比奈みくるの一人身万歳! 朝比奈みくるの仲裁(らき☆すたパロ要素あり) 涼宮サスペンス劇場~メイドさんは見た~ 朝比奈みくる時空を超えた戦い お姉さんなのです。 朝比奈みくるの総当り戦! 朝比奈みくるのドッキリ大作戦! 朝比奈みくるのレズレズ大作戦! 未来からのメッセージ 未来へのメッセージ 書き初め 運命と選択 『未来を紡ぐ絆』の歌 朝比奈みくるの逃避行*バッドエンド注意 ~みちる再び~ 神と神 (グロ描写注意) 朝比奈みくるのなんちゃって時間解釈 朝比奈みくるの挑戦 朝比奈みくるのブラックコーヒー...
  • 「雪合戦」「ヤンデレ」
    ... テーブルに置かれたケーキセットを、少しでも長い時間をかけようとゆっくりゆっくりと食べていたんですけど……やっぱりケーキケーキで、30分も立たずにお皿は空になってしまいました。 どうしよう……食べ終わっちゃった……ど、どうしよう? 再び訪れた無言の時間に脅える私に、涼宮さんは俯いたまま口を開きました。「……ねえ、みくるちゃん。なんで有希はキョンを引き止めたんだと思う?」 え! あ、あの。 長門さんがキョン君を引きとめた理由……えっと、やっぱりキョン君と2人っきりになりたかった……だ、だめ! そんな本音じゃだめぇ! えっとぉ……。「き、きっとその。何か用事があったんじゃ」「キョンだけを呼び止める用事……って何」 た、例えば……。 無難な答え、無難な答え……うう。 食べたばっかりのケーキの糖分にお願いして、私は必死に考えました。多分、今まで生きてきた中で一番考えました。 涼宮さんが納得...
  • 長編・未分類
    ... 2人の不思議探索 ケーキを食べよう 生徒会の陰謀 饅頭怖い ~ハルヒがみくるで、みくるがハルヒ~ 新世紀メランコリオン 涼宮ハルヒの病院
  • 長編・涼宮ハルヒ
    ...ルヒの秘密 プリンとケーキ 星に願いを 涼宮ハルヒの猛暑 涼宮ハルヒの結婚前夜 涼宮ハルヒの泥酔 長すぎる10分間 涼宮ハルヒの願望 涼宮ハルヒの憂鬱キョンとハルヒの絆 10月8日、曇りのち雨 閃光のハルヒ 涼宮ハルヒの預かり物 涼宮ハルヒのデート騒ぎ? それは誤解で勘違い 何よりも宝物 超能力 涼宮ハルヒの計算  涼宮ハルヒの嫉妬 ミニチュアハルヒ ベル 3点セット 涼宮ハルヒのネコ にわか雨の訪問者 ハルヒの寝言 涼宮ハルヒの独善(シュール・BadEnd?) 涼宮ハルヒの情熱  涼宮ハルヒの出産 あの日からの願い Amemorywithouttheend 涼宮ハルヒの日記 涼宮ハルヒの小説 ただの人間 ヒント キョンの死…そして 悩みの種 続く空 涼宮ハルヒの仮入部 はい、メガネon 【時のパズル~迷いこんだ少女~】 涼宮ハルヒの後悔 (BadEnd) 涼宮ハルヒの恋心 涼宮ハル...
  • 長編・キョン4
    ...ジメ) チョコレートケーキの誘惑 第〇七〇七小隊SOS団 キョン「絵文字くらい使えよな」 (ハルヒ キョン) とある宇宙人のゲーム目録 oneday in the autumn 今夜はブギー・バック  涼宮ハルヒの困惑 乙女な神様と平凡少年の話 揺れる心と、ブレない関係 気持ち 神の領域 アナタノ声 酒と思い出 ミントの香り(ハルヒ×ロッテACUO) 七夕シンドローム 涼宮ハルヒの天啓 涼宮ハルヒの切望―side K― 葉桜の季節 しあわせ (微鬱注意)
  • シュールな短編置場
    ...の罠 ヤンデレーズ ケーキ 密室殺人事件 内視顕微鏡もしくは胃カメラ ハイテンションSOS団が出来るまで 鬼教師岡部 僕とあなたのスウィートナイト 長門の日記 馬鹿長門 古泉一樹の観察日記 涼宮ジョジョの奇妙な憂鬱 ブギウギ・マンハッタン・ツイスター キョンの絶望 それぞれの呼び方 長門vs周防 長門vs周防 ~その②~ ドッグファイト! ドッグファイト! ~その②~ 涼宮ハルヒの逃避行 ~その①~ 涼宮ハルヒの逃避行 ~その②~ 朝倉涼子のおでん 長門vs周防、再び 長門vs周防、三度 ちょっとアホな喜緑さんと長門さん エスパーマンが倒せない 朝比奈みくるのバット 朝比奈みくるのバット ~裏腹~ 朝比奈みくるのバット ~蒸し返し~ 朝比奈みくるのバット ~満願成就~ 仮面ライダーナガト 仮面ライダーキョン王 涼宮ハルヒの24 北高附属大学入試問題 サークルオブザムーン ● 佐々...
  • 雪色マフラー
    ...のっ! ほら支度してケーキ持ってっ! レッツゴーッ!」  ハルヒはいつの間にかコートを羽織っていて、長門と朝比奈さんの手を強引に掴んで今にも出て行きそうな勢いだ。 「では、僕たちも行きましょう。」 「待て。」 「なんでしょう?」 「ケーキ、お前が持っていけ。」    その5分後の展開は誰もが予想出来るかと思うが、一応報告だけしておこう。  いきなり母親の誕生日だっていう記念日の家族団欒の中に入ってきて、「ハッピーバースデイ!」と騒いだ挙句、顔だけは100点満点のイケメンがケーキ贈呈後、ジュースを1杯、から揚げを5個頂いてそそくさと退出。  これだけのことをわずが1分弱でこなしている我等が団長を呆然と見ている『おばちゃんB』役の人含む家族全員がポカンと口をあけて、何が起きているんだと言わんばかりの表情でただ目を見開いていた。  今日はすいませんでした、と代表として俺と古泉が頭を下げ...
  • 頑張って朝倉さん
    ...うそう駅前に美味しいケーキ屋さんができたのよ、いったことある?」 ハルヒ「・・・はぁ」 [スタスタスタ、ガラ] 朝倉「・・・・」  [ガラガラ]  岡部「朝倉ちょっといいか?」 朝倉「はい、なんですか?」 岡部「涼宮が朝倉が鬱陶しいからクラス変えてくれって言ってきたんだがなんかしたのか?」 朝倉「鬱陶しい・・・」 岡部「まあお前も委員長なんだからもう少し空気読め」 朝倉「・・・わかりました(う・・・うぅ・・・どうしてあたしこんな役なのよ・・・) 朝倉(もうやっていく自信がない・・・いっそのことわたしを消しちゃおうかな・・・そうしたら楽になれるかな・・・) [ガチャ] 朝倉「長門さん・・・どうしたの?」 長門「これ」 朝倉「これは・・・貸してくれるの?」 長門「・・・」コクリ 朝倉「あり・・がと・・・ぅぅ・・うええん」 [ナデナデ] 長門「よしよし」 朝倉「・・・・?」 長...
  • 古泉一樹の誤算 エピローグ
    ...りにハルヒを呼んだ。ケーキをおごるからと言ったら簡単に釣れた。 「古泉と付き合うことにしたんだって?」 「あら、聞いてたのね。そうなの、もう幸せの絶頂であたし明日から氷河期が来ても耐えられるわ」 「よかったな。おめでとう」 「ありがと。今日のこれ、あたしがおごるから」 「えらく気前がいいな」 ハルヒがおごるなどと言い出すのは、生涯で初めてのことじゃないのか。 「だって十一年の計がやっと叶ったんだもの」 「ジョンスミスのことか」 「なんだ、知ってたの?」 「ああ。古泉に聞いた」というのは嘘だけどな。 「あたしたち、やっぱり結ばれる運命だったのね。思い出したら泣けてきちゃったわ」 感極まったようで涙ぐんでいる。ハルヒを十一年も待たせたのは俺が悪かったんだが、今さら謝っても遅いだろうな。俺がもう少し、もう数年でも早く気がついていて、早めに手を打っていればこんな騒動にはならなかったのに。朝比...
  • 長門有希の憂鬱IV 七章
    ...に立った。 「ここでケーキカットよ。メイドさん登場!」 ハルヒが指を鳴らすとブライドメイドの三人がキャスター付きワゴンを運んできた。レースのテーブルクロスとリボンで飾られたワゴンの上に四角いケーキが乗っている。丸いタワーのようなウエディングケーキだと思っていたが、長方形の、ちょうど百科事典を開いたような形をしたデザインだと分かって俺は笑った。なるほど、本をモチーフにしたケーキね。三つのケーキにはそれぞれチョコレートクリームで文字が書いてあって、   Let s share and write down to the page of life.   To one person you may be the world.   Love is to looking together in the same direction.   意味は分からんがたぶん恋愛のことわざで、ハル...
  • 橘京子の退屈(前編)
    ...おやつの時間ですし、ケーキでも食べませんか? 「いい――」  実はすぐそこのデパートで、ホテルのシェフ謹製ケーキのバイキングイベントが開催されているんです。期間限定ですし、行きたいなーなんて思っていたところなのです。いい機会です。そこに行きましょう。 「分かった――」  九曜さんは頷き、一人でスタスタとデパートに向かって歩き始め、あたしもいそいそと追いかけたのでした。 「うっわぁー! すっごいです!!」  ベージュ色を基調とした、シックな感じの広間。元々はイベントホールか何かなのでしょう。しかし今はパーティションやカーテンで区切られ、甘い香りでむせ返っていました。  大きいのから小さいの、形もデコレーションも種々様々なケーキたちが溢れかえっていました。 「早速食べましょう! 九曜さん!!」 「わたしは――周防――九曜では――」  ああそんなことどうでもいいのです! 早く食べま...
  • HOME…SWEET HOMEのChristmas
    ... 「私さ、帰ってからケーキ焼くのよ。それで…帰ってからもし一人なんだったら、ウチで夕食でもどうかと思ってさ?まあ、煩いチビも居るけどね」 「ええっ?これから焼くの?」 「うん、帰りに材料買って帰る」   まったく、泊まりこみで相当疲れている筈なのに…母は強し!だ。 「ありがとう…でも、今夜は旦那が何か作るらしいんだ。 …ウチの旦那、クリスマス過ぎると暇でさ? 年末でもワリと帰りが早いのよ」 「あー!羨ましいんだっ?」 「えへへ…そうでもないわよ」   「さてと…こっちは片付いたけど、ハルヒの方は?」 「うんっ、大丈夫」 「じゃあ、帰ろう!」 「ええ、また明日ね!本当に…お疲れ様!」   オフィスを出て車に乗り込んだアタシは、ふと「帰りにケーキでも買って帰ろうかな…」と思い付く。 でも…それと同時に、ここ数日間お風呂に入れなかった事を思い出して、やっぱりやめる事にした。 とりあえず家に...
  • 涼宮ハルヒいじめ短編3
    ...みくる「あ、みなさんケーキ食べます?」 ハルヒ「え?ケーキなんてあるの?ひとつちょうだい」   みくる「フフフ、涼宮さん面白い」   ハルヒ「え?なんで?」 みくる「だって涼宮さんにあげるケーキある訳ないじゃないですか」   ハルヒ「どうゆういm」 キョン「ひとついただけますか?」   みくる「はい、ただいま」   ハルヒ「・・・・・・」     金曜日の部室   ハルヒ「じゃあ皆、明日9時だからね」 みくる「すいません涼宮さん私用事があるので・・」 ハルヒ「あらそうなの?、じゃあ4人で行きましょ」 キョン「すまんハルヒ、俺も朝比奈さんと用事があるんだ」 ハルヒ「え?ふたりで一緒n」 古泉「すいません、僕も朝比奈さんと彼と一緒に町内不思議探しパトロールしなくては」   ハルヒ「え?だから皆で行けばいいじゃない?・・・・ねえ有希?」   長門「まだわからないの?、一緒に居たくな...
  • エピローグ~否定~
    ...日。 毎年、この日はケーキを買ってキョンの病室で食べている。 病室のドアを開ける。 …キョンが起きていた。 最後に会話した日から、随分と経って老けてしまったけど。 あの頃と同じように、足を組んで、腕を組んで、微笑みながら、言った。     「誕生日、おめでとう。…ハルヒ」     私は答える。 あの頃と同じように。 40年分の不満と期待と不幸と幸せを込めて―――     「遅い!罰金!」         Fin
  • 10月8日、曇りのち雨 前編2
    ...…ねぇ、キョンくん。ケーキってどうしたらいいと思いますか?」 俺が朝比奈さんに見とれていると唐突に彼女がそう言った。 「ケーキ?」 「はいっ! やっぱりお誕生日といったらケーキですっ!」 …ケーキ。うーむ。 …必要なのか? …あってもなくてもいいような気がするが。 だが、そんな事を朝比奈さんに言ったら再び怒られそうな気がした。 「…でも、お店に頼むと高くなっちゃいますよね…。うーん…よしっ! ここはわたしが作っちゃいますっ」 なななななにっ!? 朝比奈さんが自作するだと!? 「朝比奈さん、ケーキなんて作れるんですか?」 「あー、信用してないんですかぁ? こう見えてもお菓子作りは自信があるんですよ? ばーんと、まっかせてくださいっ!」 そう言うと、朝比奈さんは自分の胸を軽く叩いた。 物理法則に従い、その質量が揺れ動く。 ………マ、マシュマロッ! しかし、思...
  • スノースマイル・バースデイ3
    ...朝比奈さんのお手製のケーキを全員で食って、古泉を冷やかしながら腹抱えて笑う一日のやり直しだ。誓いのように放たれたその言葉を、長門は永劫忘れないだろうと、思った。  日の暮れ時が接近すると、鮮烈な色彩を宿す空。昨日の下校の折も、こんな夕焼けに色付いていたことを長門は記憶に照らした。差し込む光の先に、昨日は、夢のように綺麗な雪が降っていた。長門への祝福だと古泉が言った、すぐに融解して儚く水に還る白い結晶に、見守られるようにして別れた。――今日こんな事態に陥るとは、長門自身、予想出来なかったことだった。 ケーキは空気に晒した侭では悪くなってしまうと家庭室の冷蔵庫に速やかに戻され、少年とみくるがそれぞれ去った後、人の減った部室内は閑散とした印象を強めた。賑やかな日常が一人の死にあっさりと転化してしまう、その脆さを、まだ彼女は知らなかった。SOS団の誰かが欠けた事はなかった。...
  • 空からの花嫁
    ...有ったり、どうやってケーキカットするんだよってくらいでかいケーキがあったり、出席者の出し物が凄かったり……、まあ、良い結婚式だったさ。  俺と有希にとって、この日は、一生ものの思い出になってくれることだろう。  有希も、嬉しそうだったしな。 「なあ、有希」 「何?」 「お前、今日は楽しかったか?」 「楽しかった」 「お前、今、幸せか?」 「幸せ」  俺の質問の仕方のせいもあるだろうが、有希の回答が簡潔なのは昔とあんまり変わらない。  有希は有希なりに色々考えているみたいだし、表情に出てるように見えるときもあるんだが、言葉にするのは今も昔もあんまり得意じゃないんだろう。  まあ、俺は、そういうところも有希の魅力のうちだろう、何て風に思っていたりもするわけだが。 「そっか」 「……あなたは? あなたは、幸せ?」 「ああ、俺は幸せだよ。……今までも、これからもな」 「そう」 「有希も...
  • 涼宮ハルヒの決心
    ...   つくえの上にはケーキや料理がところ狭しと並んでいた。 中央に陣取っている巨大ケーキには、   祝SOS団結成1周年   と書かれている。部屋は飾り付けをしていて、お祝いムード一色。リオデジャネイロのカーニバルに負けないほど賑やかな部屋だった。 このサプライズパーティーについて古泉君が説明してくれた。 「いつも涼宮さんが楽しいイベントを企画して、僕たちを先導してくださっていました。おかげで僕たちはいつも楽しませてもらっています。涼宮さんには感謝しきれません。ですから、SOS団結成一周年の今日ぐらいは役割を交代して、僕たち団員が団長を驚かせようと考えたわけです。 料理は朝比奈さんと長門さんが担当しました。ケーキも含めてみんな手作りですよ。僕たち男2人は部屋の飾りを担当しました。実を言うと、ここ数日、SOS団の活動が終わった後、涼宮さんに内緒で長門さんの家に集まって準備をしていたんで...
  • 『オレとおまえと聖夜』
    ...て だけで毎年家族でケーキを食べていた気がする。 「さあ?なんでだろうな。企業戦略かなんかじゃないのか?」 「まったく、キョンらしい意見で安心したよ」 くっくっくっ、と佐々木は笑う。夢が無くて悪かったな。 「そういう事ではないよ。君の現実主義的なの見解を聞くとすごく安心するだけさ」 「同じ事じゃないか」 まあ、口では悪態ぶってる俺も佐々木の小難しい喋りを聞いているとすごく安心するが… 口には絶対に出さないがな。 そんな事を考えていたら唐突に佐々木が語り出した。 「僕はね、キョン」 なんだ? 「誰かと共に過ごしたいと思う日、なんだと思うんだ。相手が愛する人なのか、家族又は 友人なのかそれは人それぞれなのだろうけど、この時期特有の寂しさを紛らわす日…なん だろうね」 そう言う佐々木の目線の先には派手に装飾された木があった。 それにしても… 「おまえ、いったいどうしたんだ?」 佐々木が感情...
  • 朝比奈みくるの未来・第5章
    ...フサイズのタラスパのケーキ付きセットをオーダーした。食事がくるのを待つ間、以前から思っていた軽い疑問を少し音量を落としてぶつけてみた。 「あっちの食事って、どうなってるんですか?」 「そうですねぇ、お食事は大きく変わっていません。こっちにはまだないものや、あっちではもうなくなったものもありますけど、メニューもレシピもそんなに変わってないんですよ」 なるほど、食生活にはあまり変化がないのか。 「それならこちらに来てもそんなに困らなかったでしょう?」 「ええ、これぐらいなら禁則にはならないかな? あっちではね、農作物は畑じゃなくて工場で大規模生産になっていたり、魚肉類はほとんどが養殖です。人工品も多いです。今みたいに、人の手をかけて育てたりした物や、天然物ってすごく貴重品なんです。だからね、こっちの食事はすごくおいしいですよ。実はね、こっちに来たときに最初に感動したのはお食事だったん...
  • バレンタインは雪の日で。
    ...ると箱の中には小さいケーキの様なものが入っていた。 白いクリームがチョコレートムースと思わしきものの上に乗っている。 そしてその上には細いチョコレートで作られたハートが乗せられていた。 すごいな…これ。すごく凝っているのが分かる。 ん?メッセージカードも入ってるのか。 するとそこには『20時にいつもの場所。』とだけ書かれていた。 2/14 17 25H あーもう。思わず照れて義理とか言っちゃったじゃない! そもそもキョンったらあげない訳無いじゃない。 だって、本命なんだから… 何であんな鈍感で平凡な馬鹿男好きになっちゃったのかしら? 手紙入れといたけど来てくれるかな… 考えてもどうにもならないわ! にしてもあれ手作りなんだけど… 結構時間かかったんだからね!わざわざムース作るのだって大変だったんだから… 自分の中ではケーキ屋さんみたいに上手く出来たつもりだったけど…キョンはどう思う...
  • クリスマスプレゼント
    ...りうちに行きましょ?ケーキあるからさっ!」 そう言うと、俺の手を引っ張り、意気揚々と歩きだした。……俺はもう、元気ねぇよ。   ハルヒの家……っつーかハルヒの部屋で、二人でケーキを食べた。 棒になりかけていた俺の足もだいぶ回復してきたな。 ところで、気になるさっきの話の続きをさせてもらうとするか。   「ハルヒ。さっき言ってた……『何よりもうれしいプレゼント』って何のことだ?」 少し頬が赤くなったハルヒ。暖房のせいか?……なんてな。 「あ~……うん。ほら、ね?今……二人でいるじゃない。さっきまであたしは一人だったのに」 頷いて答える。 「だからね、《一人きりじゃないクリスマス》をキョンがくれたの。ほんとに……うれしかったよ?」 あぁ……そうだったのか。やっぱり、恐いもの知らずのハルヒでも、孤独ってのは恐いのかもな。 「《どうしても欲しいもの》だったか?」 これは俺にとって、重要な問題...
  • バカップル保守 同棲編2
    ...!」 「ハルヒ……。ケーキ、手作りだろ? 食っていいか?」 「当たり前よ。早く食べちゃいなさい」 「……美味い。……美味い」 「ちょ、ちょっと……なに泣いてんの? 家を追い出したりしたのは謝るから……ね?」 「うるさい。俺は美味しくてうれしいから泣いてるんだ。いいな?」 「……うん。たくさん食べてね」   バカップル保守   「はい、プレゼント」 「あ、なんか悪いな。ありがとう」 「早く開けなさいよ」 「わかってるから急かすなって。……お、なんかいろいろ入ってるな」 「腕時計と、あたしとお揃いのストラップ。そしてあたしの愛情よ! ……チュッ」 「……ハルヒらしいな。サンキュ。……まだ何か入ってるな」 「…………」 「これ……『誓約書』? どれどれ。『あたし、涼宮ハルヒは一生キョンだけを愛して生きます』」 「…………」 「……大好きだぞ、ハルヒ」 「……うん」   バカップル保守 ...
  • 森園生の電子手紙 エピローグ
    ...「……あの森さ」 「ケーキ。」 「森さん?」 「誕生日だし苺かなぁ?まぁ2人だし小さなホールケーキが良いわよねぇ」 「……はい、すいません。」 「ふふっ…冗談よ?」 僕の様子がそんなに面白かったのだろうか?森さんは満足そうに笑うと僕の頭をクシャクシャと撫でた。 「じゃあ…えっとご飯食べに行きましょうか?」 そう言って、下調べしておいた小洒落たレストランに向かったんだけど。   気分じゃないと一言で却下され、ファミリーレストランに向かう事になった。       しかし…ファミレスはピークタイムで長居も出来ず、プレゼントも渡せないまま店を出てしまった。     何か…お洒落なデートから遠ざかって…普段2人でご飯食べに行ってるのと変わらない気がする。森さんやっぱり怒ってるのかなぁ?   公園に差し掛かった時、森さんに休んで行かない?と言われ自販機で珈琲を買って、公園のベンチで休む事にした…...
  • 涼宮ハルヒの遡及Ⅲ
    ...んなあなたがある日、ケーキを食べたとするわよ。ただ、そのケーキが痛んでて翌日、腹痛を起こした。でも、その歴史は嫌なんで時間を遡って今度はケーキを食べないことにした。当然、翌日は腹痛を起こさない」  だろうな。てことは歴史は変換され上書きされたってことだ。前に古泉の言っていた理論と言うよりもちゃちな推論と同じだな。 「ここで質問」  ん? 「じゃあキョンくんが腹痛を起こした世界はどうなったと思う?」  どう……って……歴史が変わったんだから無くなっちゃうんじゃね……? 「どうして消えてなくなるのかしら? ひょっとして一個人の力ってそんなに大きなものだと思ってる? 変えられたのは『キョンくんに関わった歴史』だけなのよ。それなのにこの世界――全宇宙を含めた想像もできないような広大な世界が上書きできるとでも? こう言っちゃなんだけどあたしも含めて『人間一人の歴史』なんて大宇宙から見ればチリ...
  • シスターパニック! 第2話
    ...ス~!」 「あたしはケーキね。デザートが美味しい所があるからそこに行きましょう」  ハルヒに連れられた先は、男には入り辛い雰囲気の店があった。  ……おい、俺も入らなきゃダメか? 金は渡すから。 「ダメよ。キョン兄もこの味は知っとくべきよ!」  はぁ、さいですか。  本当に仕方なく店に入り、アイスやらケーキやらを味わった。……つーか一人2個ずつって食い過ぎだろ。    その後も小物屋、ゲーセンなどを連れ回され、俺の財布が悲鳴をあげ始めた所で帰宅の許可がもらえた。  財布は軽いが、心と足取りが重い……。  家へと帰る公共機関代で財布にとどめを刺され、ガックリとうなだれながら家へと歩いた。  はぁ……古泉の奴にでも請求してみるか? 必要経費として。  そんな心にも無いことを考えていると、家の前に立つ人影に気がついた。 「キョン兄、あれ友だ……彼女?」  そんなわけは無い。俺には悲しいこと...
  • Day of February
    ...は普通に 「じゃ早速ケーキ食べましょ!!」 ハルヒが100ワットの笑顔で言った 「それじゃあ切るのは長門さんにお願いしましょうか」 古泉がナイフを差し出すと長門は完璧にケーキを5等分した・・・こいつのことだ から0.0000001グラムの単位で分けてるんだろうね 「とってもおいしいわねどこで買ってきたの?」 「あの・・・わたしが作りました」 朝比奈さんが嬉しそうに頬を染める、可愛い上に料理も上手とは神様もずいぶん ヒイキしたものだね、まあハルヒについては何も言うまい 「すごいわ!これなら一つ5000円くらいで売れるわよ!!いえみくるちゃんが  作ったっていえば50000円だす奴もいるはずよ!!」 とか言って朝比奈さんに抱きついている、まあそれくらいの価値はあるね 谷口にいったらまじで出しそうだな 「そろそろプレゼントをわたしましょうか?」 流し目なんてくれるな気持ち悪い、それにハルヒ...
  • ハルヒがニート略してハルヒニートその2
    ...度はプリンじゃなくてケーキよ! イチゴのタルトとレアチーズケーキ!!」    ぎゃーぎゃーとわめいてブーたれながらも、俺が手伝ってやると言うとハルヒは大人しく床に散らかったゴミを拾い始めた。      何をやってるんだか、ハルヒの手で部屋を綺麗にさせるのが目的だったのに、俺が手伝っても仕方無いだろう。そう思ったときには、すでに部屋はきれいさっぱり片付いた後だった。  しかも時間もけっこう遅くなっていた。そろそろ風呂入って眠らないと明日がきつい。   キョン「やれやれ。風呂の掃除はまだだし、散々だな……。まあとりあえずお疲れ様だハルヒ、もういいからお前は先に寝ろよ」    ちなみにハルヒは滅多に風呂に入らない。たまに俺がいないときで気の向いたときにシャワーを浴びているそうだった。   ハルヒ「……ねえキョン。今日のお風呂掃除はあたしがするわ」 キョン「は? なんで」 ハルヒ「...
  • SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦 ―試練その3―
    ...ンタインの時のチョコケーキみたいに、アイデンティティが分かる文字やらキッチンペーパーの切れ端なんて入れてないだろうしな。 俺は自分の席に座り、一息ついていた。 遠くを眺めてみると、3つの寸胴が用意され、それぞれ鶴屋家侍従が参加者達にカレーを振る舞っているよだ。 予想通り、みんな苦悩と苦悶の顔をして考えていた。遠目なので分からないが、見た目に違いは無さそうである。  「あんたも当ててみなさい」 ハルヒはそう言いながら、俺の分のカレーを持って来てくれた。 皿には番号が振ってあり、左から順番に、『1.ポークカレー』、『2.ビーフカレー』、『3.チキンカレー』となっていた。 「当てたらさっきの不祥事はチャラにしてあげるわ。精々頑張りなさい」 そう言ってハルヒは鶴屋家の厨房に戻っていった。 やれやれ。これは何とかして当てないとな。 3つのカレーを眺める。入っている具が違う物の、それ以外に...
  • Close Ties(クロース・タイズ) 第三話
    Close Ties(クロース・タイズ) 第三話      ケーキを食べ終わり、もうこの楽しい時間も終わりかと、少し残念な気分になっていた時、ハルヒは唐突に大声を出した。 「さあてプレゼントコーナーよ!」  ハルヒは私に包みを見せてから、バリバリとそれを破いた。 「お、おいハルヒ、お前が開封してどうすんだよ!」 「いいから見てなさい!」  包みの中から出てきたのは、オフホワイトに赤いブランド名入りの細いマークが一本ついたニットキャップだった。 「いいでしょこれ!」  部室の飾り付けに使ったらしいはさみで値札を取り去り、私の頭にそれをかぶせ、前髪を直された。 「すごい!ぴったりです」  皆賞賛の言葉を上げるが、鏡が無いので分からない。いや、あったとしてもあまり理解はできないが。しかし、耳がこれでカバーされるので、寒さ対策にはなるだろう。 「ふふっ、あったりまえでしょ!」  ハルヒはいつもの...
  • 想い出は、雪とともに 第一章
    ...じゃあ、今日は隣町のケーキ屋さんに行きましょう。で、その後、フリーマーケットに行くわ。掘り出し物を見つけるのよ」 「おい待て、なんでお前が仕切ってるんだ」 「なんでって、あたしは団長だから仕切るのは当然じゃない」 長門のほうに視線をやると、長門は別にかまわないといった表情で俺を見つめてきた。俺はため息をついて、仕方なくハルヒにつきあうことにした。 最近できたと思われる隣町のケーキ屋さんでケーキを食べ、フリーマーケットを一通り見て回ってから解散となった。 ハルヒは最後まで俺達につきまとうつもりだったようだが、 「まあまあ、帰りぐらいはふたりっきりにしてあげてもいいのではないですか」 「何言ってるのよ! 帰りが危ないんじゃない。ふたりが家にたどり着くまでしっかり見張ってなきゃ!」 「でも、涼宮さん。ふたりっきりの時間も恋人同士なら必要と思いますわ。この後、何かあるのでしたら、わたし達がつ...
  • スノースマイル・バースデイ2
    ...ンク、それからホールケーキ。午前授業で学校が終了すると同時に、ハルヒが家庭室の冷蔵庫から引っ張り出してきたそれは、昨晩ハルヒがみくると共同制作したものだった。机に並べられたそれらを眺める長門には、二人の罵り合いのような叫び声が遠かった。昨日長門に「楽しみですね」と微笑んでいた古泉に「転校」をするような素振りはなく、また古泉一樹という少年の人格を鑑みるなら、別れの一言もなくSOS団員全員の前から姿をくらますなどということは断じて有り得ない。 有り得ない事が、起きてしまったのだ。  長門を痛ましげに見たハルヒは、唇を引き結び、頬を憤りに上気させて走り出した。文芸部室の扉を蹴破る勢いで廊下に飛び出す。少年が慌てて追うも遅い。 「ハルヒ!」 「あたし、直接教師に問い質してくるわ!」 足音が遠ざかるのは早かった。もう疾走したところで、ハルヒを振り向かせることは叶わないだろう。それくらいの...
  • キョン1/2  ハルヒ編
    ...は駅前に先日開店したケーキ屋に行っている。 なんでも3人1組まで食べ放題らしい。 食欲魔人の長門とハルヒにはうってつけの話だな。 隣りを歩いている古泉はいつもより5割増しの爽やかスマイルだ。 「機嫌よさそうだな」 「そうですか? ふふ、そうかもしれません。 僕とあなたが恋人同士に見えたんですから」 ハルヒの話か。その時はお互いそれどころじゃなかったがな。 ん? 俺と恋人同士に見られて何で嬉しいんだ? だって、お前は俺が男だって知ってるだろ? 「ええ勿論知ってます。けど、今回ばかりは涼宮さんに感謝していますよ」 なんだそりゃ、俺はさっさと普通の生活に戻りたいね。 湯船から出たら冷水を浴びるのが習慣化してるし、 お湯に対して異様に警戒するようになっちまった。 ハルヒが望んだからこんな事になっちまった訳だが、一体何時まで続くんだろうね。 「さぁそこまでは。それより」 この手は何だね、古泉く...
  • 普通短編66
    ...「コージーコーナーのケーキ食べたいなぁ……」 キ「今度買いに行きませんか?日曜日にでも」 み「にっちょめにっちょめ、わーお!ってこの時代のギャグおもしろいですよねー」 キ「古くないですかそれ?いつのテレビ見てるんですか」 み「今年の紅白はわたし見ようかなぁって思ってるんですよー。うふふ」 キ「あ、これようかんですね。お茶とよく合っておいしいですよ」 み「みかん食べたいなぁ……」 キ「さっきケーキ食べたいって言ってませんでしたか?」 み「最近食欲ないんですよね。風邪かなぁ……」 キ「朝比奈さんが風邪ひいたら、即行で看病に向かいますよ」 み「あ、かんぴょう巻き食べたいかもー。お寿司しばらく食べてなくて」 キ「朝比奈さん。あなたの本当の年を教えてください」 み「禁則事項です☆」 キ「……」 キ「長門、そりゃ何だ?」 長「レモン」 キ「それは見れば分かるんだが、何でレモンなんだ?」 ...
  • シュール短編36
    ...うと思って買ってきたケーキどうしようかしら?」 みくる・長門「っ!?」 ハルヒ「仕方ない。一人で食べちゃお!」 アーン みくる「ふぇー・・・(そ、そんなの聞いてねぇよ!先に言えよ糞ビッチ!!)」 長門「ケ、ケーキは別腹!」 アーン みくる「っ!?(ずるっ!)」 古泉だった物「・・・・・」         キョン「なあ長門、この前貸してくれた本って有名な作品なのか?」 長門「……」 長門「ググれ」 長門は、調べることで本に興味を持てと言いたかったのだろう。 いや、そうに違いない。無機質な表情はいつものことだ。 「ググれ」というフレーズも、コンピ研で聞いた言葉をそのまま復唱しただけだろう。 俺は、静かにパソコンの電源を入れた。頬を、涙がつたっていた。         ガチャ 長門「……(まだ私だけ)」 長門「……」 長門「ちいっ……私の邪気眼が……共鳴している!?あなたたち…...
  • 簡単でおいしい!おかずレシピ「キョンの夕食」 6食目 「番外編 ハロウィン・クッキー」
    ...ボウルに入ったホットケーキミックスを舐める長門。    そして――俺。    ハロウィンが間近に迫った秋の日、我が家の台所は雪化粧を始めていた。        簡単でおいしい!おかずレシピ「キョンの夕食」 6食目 「番外編 ハロウィン・クッキー」       「はぁ……せっかくお手伝いを頼まれたのに大失敗しちゃった。――キョン君、怒ってるかな」   「みくるちゃん大丈夫だよ! わたしはもっとすごいこと毎日してるけど、キョン君は全然怒るもん」   「ありがとう。……あ、あれ? 怒るの?」    台所から長門が大きなトレーを持ってやってきた。   「出来上がったお菓子を持ってきた」   「あ、は~い。じゃあみんなで袋に入れて綺麗に飾りつけしようね」   「うん!」   「そして私が食べる」   「だ、駄目ですよ?」   「試食」   「じゃあ、少しだけならいいですよ」   「わかった。1...
  • 夢見ぬ蛙は終末に鳴く3
    ...せがまれたりもした。ケーキバイキングに赴けば、膨大な数のケーキを一人で胃袋に収めきった彼女がなんだか誇らしげで、僕は思わず笑ってしまったものだ。   長門さんの表情は、無表情か、それを綻ばせるくらいの変化しかなかったけれど、会話の雰囲気で彼女の機嫌を見分けられるくらいにはなった。 デート中の長門さんはいつも機嫌が良さそうで、楽しそうで、その空気を感じ取れば僕も単純に浮き足立つ。 僕の感情の浮き沈みは、長門さんが僕に向けてくれる「恋情」とはまた違ったもので、それでも傍に在ることで、心の安寧は叶っていた。激しさを伴わない、穏やかな水のような好意。砂糖水に身を浸して生きているような、ぬるく安らかな男女の歩み。   呼んでもいいだろう。これを、「好き」という気持ちだと。   ――ただ、それで僕が彼女に想いを騙って付き合いを始めたことを、帳消しにできないことは重々わかっていた。 彼女への好意は...
  • 凉宮ハルヒの痩身@コーヒーふたつ
    ...るちゃんが買ってきたケーキ・・・ユキが隣に遊びに行っている隙に、ユキの分も合わせて二人分食べる 昨日━キョンと肉まんを食べる。丁度店先に六個残ってたので、二人で買い占めて三個づつ・・・ トホホ、太る訳だわ・・・ なんとかしなくちゃ! ━━そして、次の日の朝━━━━ アタシは当然の展開ながら、ダイエットを始めた。 まず、朝食! トースト一枚と紅茶! 当然、マーガリンは抜き。 紅茶には砂糖もミルクも入れないっ! 正直、もの足りないけどしょうがないわね。 とりあえず、学校に行くか! いつもの場所で少し待っていると、キョンがやって来た。 「おはよう・・・ん?元気ないな。飯、ちゃんと食ったか?」 -お、大きなお世話よっ!さっさとアタシを乗せて出発しなさいよ! まったく、キョンは普段は鈍いくせに妙に鋭い時があるのよね! でも今のところ、毎朝アタシを自転車に乗せてる癖に「最近重くなっ...
  • 周防九曜の溜息
    ...欠けらのチョコレートケーキに見えるが…… 「こ、これがかの有名なザッハトルテ!」  なんだそれ? 「知らないんですか!? オーストリアの名門店が一子相伝で引き継いだ伝説のスイーツなのです!」  と、やたらと饒舌に語りかけた。ところで一惑星の些末な情報、一体どこで手に入れたのだろうか? まさかウィ○ペ○ィアで調べましたなんて言うんじゃないだろうな? 「いいえ、美○ん○ぼです! 富○副○長がイタイかの名作です! 子供の頃から楽しく読んでました!」  本来なら『宇宙に美○ん○ぼが売ってるんかい!』とか、『どこで手に入れたんだあんたは!』と突っ込むところだが、『彼のイタさに比べたらあなたのイタさの方が遥かに上を行っています』と冷静に突っ込めた自分を誉めてあげたい。自画自賛ものだ。 「あたしあそこまで酒癖は……いえ、なんでもないです」  どうやら酒癖はかなり悪いらしい。 「もう、そんなこと...
  • ゆきどけ
    ...門さん? 長門さんがケーキが刺さったフォークをこちらに向けている えーーーっと・・・ 「あなたが私を見ていたので食べ足りないのかと判断した」 ・・・・・・ 「違った?」 首をかしげる いや、見てたのは見惚れてたから、なんて言えるはずがない 「食べないの?」 僕が黙っていると長門さんはさらに首をかしげた いやいやいや食べる、ってこれ間接・・・ 困っていると長門さんがさらにフォークを近づけてきた 横を見ると5人とも気づいてない 都合良すぎない? 視線を戻すと目の前にフォークがあった !・・・・・ ええい!覚悟決めろ!! パクッ ・・・・・・・ 「おいしい?」 「・・・・・・うん・・・」 「良かった」 長門さんは食事を再開する 実は味なんて全然分かんなかった 見られてなかったとはいえ今の僕はだれから見ても異常だと思うほど真っ赤だろう しばらく・・・しばらく冷却時間を・・・!! 女性陣も食...
  • ナガえもん
    ...こに置いておいた私のケーキがないんです」 キョン「…そういえばさっきはそこにあったような」 みくる「…誰か知りませんか?」 ハルヒ「キョンが食べているのを見たわ!」 キョン「ち、違いますって!俺じゃないですよ」 みくる「信じてもいいんですよね?」 キョン「ええ、俺があなたに嘘をつくわけがないじゃないですか」 ハルヒ「じゃあ、この国は民主主義だしここは多数決で決めましょう、ねえ古泉君?」 古泉「さすが涼宮さん、全くその通りかと」 キョン「…嫌な予感がする」   キョン「そんな横暴な…第一お前の口の周りについたクリ…」 ハルヒ「(ギロ)なんか言った?キョンのクセに」 キョン「いえなんでもありません」 ハルヒ「じゃあキョンが食べたと思う人、挙手しなさい!」 ハルヒ・古泉「(ノシ)」 ハルヒ「みくるちゃんはどうなの?」 みくる「…私にはわかりません」 ハルヒ「…ということは賛成2、棄権1、...
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