涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「サムナンビュリズム前編4」で検索した結果

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  • サムナンビュリズム前編4
    そして、そんないつものSOS団活用内容とさほど変わらないモラトリアムな時を過ごしながら、俺は辺りが段々とオレンジ色の光に包まれつつあるのを感じていた。 昨日別れた時刻に近づいてきたな。ていうか、そろそろ帰らなきゃ帰りのバスもなくなっちまうんじゃないのか、ハルヒ? 「えっ……何?」 「だから、こんな時間までここにいて帰りのバスは大丈夫なのか?」 「だ、大丈夫よ! あんたがそんなこと心配する必要ないわ」 「そうかい、……ところでハルヒ」 俺はいつになく真剣な面もちでそう呼びかけた。 ハルヒはどことなく顔を赤らめつつ、 「な、なによ?」 と、ぶっきらぼうに返してきた。   「俺……トイレに行ってくる」   「あっそういってらっしゃいごゆっくり」 と、今度はえらくぞんざいに返してきた。 一応断っておくが大きいほうではないからな、と心の中でつぶやきながら俺はトイレへとたった。   トイレをすませた俺...
  • サムナンビュリズム前編3
    昨日の夜、明日の予定についてハルヒから電話があり、それによるとどうやら今日は午後三時に駅前集合らしいのだが、 昨日と同じ轍は踏むまいと一人意気込んだ俺は、二時間も前に目的地へたどり着きはや二時間近くが経過していた。   なんなんだろうね。   やることなすこと全て裏目に回っちまうのは俺がそう望んでるからなのか? だとしたら俺は相当なMだな。 いやそんなことは決してないが。   と、一人黙々と頭の中で自問自答を繰り返していると、何やらけったいなリュックを背負った団長様がようやくご登場なすった。 時計を見ると時刻はぴったり三時。 ギリギリ遅刻ではないようだが、今日はやけに時間通りだなハルヒ。 「遅刻じゃないんだからどうでもいいでしょそんなこと。それよりちゃんと昨日言った通りにしてきたの?」 「ああ、昼は抜いてきたし、ゴザも持ってきた。ほれ」 そう言って俺は手にさげてた袋を見せた。まあ昼は多少...
  • サムナンビュリズム前編2
    翌朝、俺は七時にセットしておいた妹目覚ましに物理的な衝撃でもって起こされた。 朝の慌ただしいいろいろを済ませ昨日の夜に準備しておいた服に着替える。   時計を見ると七時半を少しまわったくらいだ。   我ながらここまでは計画通りに進んでいる。この分なら八時には駅前に着くだう。 さすがにあのハルヒでも一時間も前から駅前で独り突っ立っているような愚行は犯さんだろうから、俺の罰金刑放免はすでに確約されたも同然、 ……のはずだったんだが、いつもと変わらないオーダーをしているのは何故なんだろうね。 さすがにここまでコーヒー一本にこだわり続ける客は俺くらいしかいないんじゃないのか? まあそんな他愛もない疑問はどうでもいいとして、ハルヒ、お前いつから駅前にいたんだ?   「さ、さっき着いたばかりよ!」   ということは、俺はすんでのところでコケたのか! くそ、我ながら情けない。   「それよりキョン! 今...
  • サムナンビュリズム前編1
    事の始まりはもう少し前からだったかもしれない。今思えば、ハルヒの異変はあのときから始まっていたのかもな。   話は先週金曜日放課後へと遡る……   やっとこさ退屈以外の何物でもない授業が終わり、俺はいつものように文芸部部室とは名ばかりのSOS団根城へ向かおうとしていた。 さっさと教室を出ようとしたまさにその時、今週の掃除当番であったハルヒに呼び止められた。 今週といっても今日で終わるんだがな。 「キョン! ちょっといい? あんた今日ちゃんと部室に来るでしょうね?」 と、聞くまでもないようなことを聞かれた気がするのは俺の気のせいだろうか? 「もちろんそのつもりだが、何だいきなり? 来て欲しくないのか?」 「そんなんじゃないわよ。いいからちゃんと来なさいよ! 分かった!?」 へいへいわかってますよ、と俺は適当に相づちを打ち、結局いつものように部室へと向かった。   部室までの道のりでは特に何...
  • サムナンビュリズム前編5
    「ただいま」   俺は努めていつもと変わらない口調で言った。   ドタバタと足音が聞こえる。その足音は俺の目の前まで来て止まった。   「キョン君! ……ぅぐっ………ひぐっ……ふあああぁぁん」 妹は俺に抱きつきながら泣き始める。 よしよし、大丈夫だ、と妹の頭を撫でてやり、俺は状況を把握するべくとりあえず居間に向かった。   妹か? 俺の背中ですやすやと寝息をたてていやがるよ。泣き疲れたんだろう。 まったく心配かけさせやがって。   しかし、ハルヒは本当にあんなこと望んでいたのだろうか。 あいつの望んだことは無意識的に叶っちまう世界だからな。 妹がこうして無事でいるということは、俺の鬼のような説得が効いたのか、……本気では思っていなかった、のどちらかになる。 ……いずれにせよあれはやり過ぎだったかもしれない。 後で詫びの電話でもしとくか。   そんなことを考えながら何か手がかりはないかと居間...
  • サムナンビュリズム-エピローグ-
     あれから一週間が過ぎ去り、日曜日である今日、俺はバス停に来ている。  何故お馴染みの駅前ではないのかというと、そりゃあ俺にだって個人的な用事を済ませるくらいの権利 はあるのであり、そんなことを疑問に思うことすらちゃんちゃらおかしい。今日はSOS団による不思議 探索ツアーなどではなく、俺個人としてのイベントなのだ。  行先は先週と同じ場所。  あの事件の始まりであり、終わりである場所へと俺は向かっている。ここに来るのはこれで通算三回目。 前回は走ってこの坂道を上ったわけだが、今回はそんなことはしない。一応、病み上がりだからな。  山頂には誰もいなかった。こんな天気のいい日に皆何をしてんだろうね。こういうときにこそ、この自 然溢れる緑豊かな山頂公園が有効活用されるべきだというのに。  まあ、天気がいいといっても、その恩恵を与り知れる時間はあとわずかとなっているわけだから、当然 と言えば当然の...
  • サムナンビュリズム中編4
    長門の言葉をどこまで聞いていたのかというと最初の二文字だけだった。 長門の了解イコールGOサインだと勘違いしたこのときの俺を一体誰が責められよう。 そのおかげで俺はこっぴどい目にあっちまったんだが、まあこれは俺が今までため込んできた罪業への購いとでもしておく。 自称及び他称最低野郎の物語はようやく中盤にさしかかり、起承転結で言うとちょうど『転』に当たる部分へと移行していくのであった。 俺はとにかく走った。そりゃもう全力で走った。 ここでハルヒを見失う、それ即ちジ・エンドだと思っていたからな。 だが、そんな俺のばく進劇も程なくして終わる運命にあった。 なぜならば、ハルヒは意外にもすぐ見つかったからだ。 部室棟から出ると中庭に棒立ちするハルヒの後ろ姿が俺の視界に飛び込んできた。 ……待ってたんだよな。 俺は息を整えつつ表情を読み取ることができないハルヒの後頭部に声をかける。 「おいハルヒ」 「...
  • サムナンビュリズム中編3
    俺はまたもや吐き気と目眩のダブルパンチに襲われていた。来るときと違って頭痛がないのは幸いだ。 これで、いいのか? 俺は念じて訊いてみたが、返事はない。 まあでも、俺がこうしてまたどっかに飛ばされてるってことは、あそこでの俺の役目は果たしたってことなんだよな?   ハルヒは車にひかれた。だが、命だけは取り留めた。 これが今回の、朝比奈さん的に言う規定事項なんだろうね。 んで、俺は今どこに向かってるんだ? 市立病院か? 俺んちの玄関先か? それともまた別の所か? 『玄関先』 返事があった。 俺はすぐさま次の質問をする。 俺はこの後どうすりゃいいんだ? 『私に会って』 あっちのおま   もう少し訊きたいことがあったのだが、どうやら時間切れらしい。 俺の視界には光が戻り始めていた。 完全に視界が回復すると、俺の目の前には目を閉じて口をアヒルにしたハルヒがいた。 「うおっ!?」 急な展開に俺は思わず...
  • サムナンビュリズム後編1
    「キョン君起きて……キョン君!」  誰? 「ひぐっ……起きて……キョン君……」  この麗しい涙声は、 「朝比奈さん?」  ゆっくりと目を開けると、そこには涙でそのお美しいお顔を湿らせた朝比奈さんがいた。 「あっ……あっ……キョンくぅん!」  朝比奈さんは俺が覚醒するや否や、凄まじいスピードでいつのまにかベッドの 上に横たわっていた俺の体に飛びついてきて、そのまま嗚咽をもらし始めた。  朝比奈さんに俺の上着でその真珠の涙を思う存分拭い去って貰いたくもあったが、 如何せん、そうもいくまい。 「朝比奈さん。とりあえず落ち着いて下さい」 「あっ、すすすすみません! つい……」  朝比奈さんは俺の言葉に反応しものすごい速度で顔を上げた。見ると、 その愛らしい両目は真っ赤になっている。とりあえず、状況確認をしなければならない。 「一体何があったんですか?」 「……長門さんが、いきなり倒れたんです。それ...
  • サムナンビュリズム中編1
    「くそ! 何だってんだよちくしょう!」 俺は雨の中叫んでいた。 こうでもしなけりゃ気が変になりそうだったからな。 「ああもう訳が分からん!」 時折盛大に愚痴を叫びながら雨の中自転車を全速力でこぐ俺は端から見たら変態なんだろうね。 俺だってそう思うさ……と、赤信号だ。 信号を待ちながら俯いていると目の前に車の止まる気配がした。   ……。   俺が俯いたままでいると、その車の後部ドアが開き車の中から、 「乗ってください。早く」 と、声をかけられた。 やっぱりね、見なくてもわかる。顔をあげると見慣れた車があるはずだ。 案の定、そこには古泉御用達の黒塗りタクシーがあった。 雨に打たれるのにももう飽き飽きしていたので、俺は素直に車に乗ることにした。 自転車は一応鍵もかけたし再会の約束もしたから、何とかなるだろう。   「どうも、お久しぶりです。森さんも新川さんも元気そうですね」 「……」 新川さん...
  • サムナンビュリズム中編2
    ジリリリリ……うるさい ドタバタガチャ 「おっはよーキョン君!」 ……。 「朝だよー!」 ……うるさいな。 「早くー! 早く起きてー!」 ……妹よ、兄は眠いのだ……だからそんなにって妹!? ガバッ 「とーう!」 ゴチン 「いったいなーキョン君!いきなり起きないでよ!」 妹はこれでもかとほっぺを膨らませる。 「……お前が俺にダイブしてくるからだろ」 それにしてもこれはマジで痛い。 「キョン君朝だよ!」 妹のほおは風船状態を維持したままだ。 「わかったわかった、俺が悪かった。後でお菓子買ってやるから許せ」 そう言うと妹は口の中の空気を吐き出す。現金な奴だなまったく。 「うん♪ 約束だよ! 守らなかったら、」 「守らなかったら?」 俺の心配を見事に裏切る言葉を妹は宣った。 「死刑だから♪」 「……へいへい」 ベッドの上で呆れはてている俺を残し、悪戯を成功させた子どものように満足気な笑みを浮かべて...
  • 長編・涼宮ハルヒ
    涼宮ハルヒ無題1 涼宮ハルヒ無題3 涼宮ハルヒの停学 涼宮ハルヒの改竄 涼宮ハルヒの入学 涼宮ハルヒの異変 涼宮ハルヒの悲調 花嫁消失 ハルヒの想い 世界の終わりに 涼宮ハルヒの赤面 ‐ 涼宮ハルヒの羨望 ‐ ハルヒの実験 涼宮ハルヒの秘密 プリンとケーキ 星に願いを 涼宮ハルヒの猛暑 涼宮ハルヒの結婚前夜 涼宮ハルヒの泥酔 長すぎる10分間 涼宮ハルヒの願望 涼宮ハルヒの憂鬱キョンとハルヒの絆 10月8日、曇りのち雨 閃光のハルヒ 涼宮ハルヒの預かり物 涼宮ハルヒのデート騒ぎ? それは誤解で勘違い 何よりも宝物 超能力 涼宮ハルヒの計算  涼宮ハルヒの嫉妬 ミニチュアハルヒ ベル 3点セット 涼宮ハルヒのネコ にわか雨の訪問者 ハルヒの寝言 涼宮ハルヒの独善(シュール・BadEnd?) 涼宮ハルヒの情熱  涼宮ハルヒの出産 あの日からの願い Amemorywithouttheend 涼宮...
  • サムナンビュリズム‐プロローグ‐
    俺は雨の中傘もささずに自転車を走らせていた。 どうして俺がそんな熱血漢よろしくびしょ濡れ全力自転車疾走しているのかというと、まあどうということはない。 例の如く素敵団長様こと涼宮ハルヒがらみである。 傘をさしていなかったのは別に俺が雨に濡れながらのサイクリングをこよなく愛していたわけではなく、ただ そう、このときの俺はそりゃあもう驚天動地を通り越して呆然自失していたからな。   事の始まりは古泉からの電話だった。   「もしもし!?」 『おや? 遅かったですね、何かあったんですか?』 「何でもねぇよ」 『そうでか。それでは、いきなりで申し訳ないのですが、今すぐ市立病院まで来てください』 「いきなりそんなこと言われてもな」 『すみませんが一刻を争う事態なんです。取り乱さず落ち着いて聞いてください』 電話越しの古泉の声はいつになく真剣だった。 「何だ? もったいぶらないでさっさと言え、俺は早...
  • 10月8日、曇りのち雨
    10月8日、曇りのち雨 前編1 10月8日、曇りのち雨 前編2 10月8日、曇りのち雨 前編3 10月8日、曇りのち雨 前編4 10月8日、曇りのち雨 前編5 10月8日、曇りのち雨 後編1 10月8日、曇りのち雨 後編2 10月8日、曇りのち雨 後編3 10月8日、曇りのち雨 後編4 10月8日、曇りのち雨 後編5 10月8日、曇りのち雨 後編6 10月8日、曇りのち雨 後編7 10月8日、曇りのち雨 後編8
  • 10月8日、曇りのち雨 前編4
    ガタッガタガタガタッ! 「えー、誰か…いらっしゃいますかー…?」 その後、帰ることも考えたが、この雨だ。 俺とハルヒは雨を避けるため、とりあえず神社の建物に侵入していた。 立て付けが悪いのか、開けるのに少し苦労したが。 …それにしても、とりあえず不法侵入って辺り俺もハルヒに毒されてるな。 ハルヒと一緒に居ると、知らない間に俺の罪状が追加されていきそうだ。 本殿らしきそこは畳敷きの広間になっていた。 天井が高く、立派なハリが通っている。 中々に由緒正しい神社らしい。 建物の奥にはご本尊らしきものも見えた。 …売れないか? いや、無理か。さすがにカギがかかってるだろうしな。 っていかんいかん。 知らない間に俺のアライメントがCになっていやがる。 俺は永世ニュートラルでいたいぞ。 「あー、もうびしょびしょね…」 先程も二人して濡れたが、それほどひどくは無かった。 しかし、ハ...
  • チェリーブロッサム・レイン
    ふと、空を見上げる。 雲ひとつ無い空。太陽のポカポカとした陽気が心地よい。そして、満開の桜。     『チェリーブロッサム・レイン』     今日は土曜日。カップルが多い公園を一人で軽快なテンポで歩く少女がいた。長い栗毛の小柄な少女。 彼女は頬についた桜の花びらを摘んで天使の様に微笑む。もう春なのね、と。 かつて映画を撮ったこの公園の桜はあの時の様な満開だが、それは涼宮ハルヒの為せる技ではなく単に季節がそうさせただけだ。やはり桜は秋に見るより春に見た方がいい。 こんなポカポカとした陽気の中で見る桜は格別だ。   寒いかな、と思って羽織ったカーディガンも必要なかったみたい。そう思って朝比奈みくるはクリーム色のカーディガンを脱いだ。 卸したてのシフォンワンピースの裾をひらめかせて、少し踵の高いミュールでリズムを刻む。 うんっ、と少し背伸びをして太陽のシャワーを存分に浴びると心の中がスッキリと...
  • エッチな短編4
    いい?これからする話は、絶対に口外したらダメなんだからねっ!/// その日、あたしはいつものように登校して、いつものように授業を受けていたわ。そうしたらいきなり、腹痛に襲われたの。 (うう、お腹痛い……。保健室いきたいよお。でも後でキョンにからかわれるのはどうしてもイヤだし…どうしよう、授業終わるまで耐えられるかなあ) 今は2時限目、世界史の授業中。ウチのクラスを担当する世界史教師は、もう引退寸前のおじいちゃん先生。授業自体は教科書をなぞっただけの、なーんにも中身の無いものなんだけど、余談が面白くて、あたしは結構好きだ。 なんて先生の話をしているうちに、また激しい腹痛が襲ってきたの。 (っ…昨日食べた桜餅が腐ってたのかしら?別にそうは見えなかったけど…。) とにかく、今は腹痛に耐えるしかないと思ったわ。あたしは左手でお腹を押さえると、歯を食いしばって耐えていたのよ。...
  • 一本の樹 前編
       「バイトがあるので今日は先に失礼します」  にやけ面がドアから顔だけ覗かせ帰る、一見すると日常に見える非日常のサイン。これから身体を張らなくちゃならん面倒事が待っているというのに、よくもまあにやけていられるものだ。関心なぞしてやらんがね。 「古泉君帰っちゃったの?この間のお礼に勲章をあげようと思ってたのに」  古泉と入れ替わりに部室に現れたハルヒが残念そうに言っている。ていうかくだらないことを考えるな。副団長の腕章をもらったときに古泉がしてみせた気持ち悪いウィンクを思い出しちまったじゃねえか。 「まあバイトなら仕方ないわね。明日また渡すことにするわ!」  ハルヒは今日も上機嫌だ。これというのも、先日の『脚本・監督:古泉・機関』『主演:俺』の恥ずかしいホワイトデー企画が功を奏したお陰なわけだ。あれは本当に恥ずかしかった。詳細は・・・すまん思い出したくない。  しかし、...
  • 普通短編4
    新ジャンル:他人 ハルヒ「宇宙人か未来人か超能力者がいたら私のところに来なさい!以上!」 キョン「6月6日にUFOが~・・・ドラえもんいっちょあがりー。」 ハルヒ「キョン、あんたスタンドって知ってる?」 チョン「スタンド?なんじゃそりゃ」 ハルヒ「自分の守護霊みたいなもんよ 漫画の中の話なんだけどね」 キョン「それがどうかしたのか?」 ハルヒ「あたしがそれを使えたら同じような仲間と出会って面白い旅ができそうでしょ?」 キョン「まさか・・・」 ハルヒ「そうよ!矢を探しに行くのよ!付いてきなさいキョン」 キョン「ちょっとまて、何で矢を探すんだ」 ハルヒ「まずは何処から探せばいいと思う?エジプトかしら・・・イタリアって手もあるわね・・・」 キョン「聞いちゃいねぇ・・・」 舞台はエジプトに移る スタンドの矢に貫かれたハルヒはスタープラチナというスタンドを身につけた キョンは矢に貫か...
  • 規定事項の子守唄 第十二話
     部室から出ると、思ったとおりというべきか、みんなが戸口のすぐそばで待機していました。  そこまで、キョンくんがほかの女の子とふたりでいるのが心配なら、轡をつけて寝室にでもつないでおけばいいのに。つい、わたしはそんな物騒なことを考えてしまいました。 「みくるちゃん、最後だからって、キョンにへんなことされてないでしょうね? さっきからぜんぜん物音はしないし、鍵はあかな……い」  言葉が、尻すぼみになりました。 「ひ、人聞きのわるいことをいうな。俺はべつに」  ごにょごにょと、キョンくんがなにか言いわけをはじめていましたが、涼宮さんはそれには反応せず、わたしのほうを見ているようでした。  いっぽう、わたしは古泉くんにアイコンタクトをおくっていました。  あなたのバイトをふやしちゃうかも。ごめんね、古泉くん。そんな気持ちをこめて、彼の目をみつめました。  なにもいわず、古泉くんはただ肩をすくめ...
  • 10月8日、曇りのち雨 前編3
    「…よく眠ってるな…」 病室には俺と妹の二人しか居ない。 親と医者は別室で何かを話しているようだ。 朝から曇っていた空はいつのまにか雨に変わり、窓を叩いている。 手術は無事終わった。 左足の骨折以外は、特に異常無し。 経過を見ないと何とも言えないが、恐らく後遺症なども大丈夫だろうとの事だった。 「…今にも起きて来そうだけどな」 妹は穏やかな顔で眠っている。 頭に巻かれた包帯と吊られた足が少し痛々しい。 俺は椅子に座り、ずっと妹の小さな手を握っていた。 …暖かい。 ……俺はその暖かさに何度か涙が出そうになった。 …ありがとう。 …ピクン 生きていてくれた事に感謝を捧げた時、その小さな手が、かすかに反応した気がした。 「………ふみゅ………」 妹が何かを呻いている。 …呻いているっていうより寝言か、こりゃ? 「…おい、大丈夫か?」 「……うん…うぅ~ん……。……ふぇ…...
  • 迷探偵キョナン
    「迷探偵キョナン」キャスト一覧 江戸川コナン…キョ戸川キョナン(キョン) 毛利蘭…………阪利蘭んちゅう(阪中) 毛利小五郎……谷口郎(谷口) 阿笠博士………ハカセ君(ハカセ君) 灰原哀…………灰門有(長門有希) 円谷光彦………円泉一彦(古泉一樹) 吉田歩美………朝比田みく美(朝比奈みくる) 小嶋元太………涼嶋ハル太(涼宮ハルヒ) 服部平次………服部平長(生徒会長) 遠山和葉………喜緑山江美葉(喜緑江美里) 目暮警部………新暮警部(新川) 佐藤刑事………森藤警部(森園生) ジン……………朝倉ン(朝倉涼子) ウォッカ………ウォッカ部(岡部) 鈴木園子………鈴屋鶴子(鶴屋さん)   第一話 ―谷口郎探偵事務所― コンコン 谷口郎「あーい」 ガチャ キョナン「ただいまー」 蘭んちゅう「あ、キョナン君おかえりなのね」 谷口郎「あんだよくそガキかよ……カワイイ姉ちゃんが依頼しにきたかと思った...
  • あま~い短編4
    「ねーキョン」 「なんだ」 昼休み。やぶからぼうにハルヒが口を開く。 それはいつものことなので、俺専用マニュアルに沿って返答した。 「男と女に友情はあるのかしら」 「さあな。俺にはわからん」 「難しいところよね」 なら振るなよ。返答の仕様がないのはわかってるだろう。 「いいじゃない。ちょっと訊いてみたかっただけよ」 そうして机に寝そべり、いつものように表情を隠してしまう。 やれやれ、一体こいつは何がしたいんだかね。付き合いは長いが今でもさっぱりわからん。 しかしここで考えてみる。まずは身近な例を挙げてみよう。 俺と朝比奈さん。はて、友情か? いや、違うな。なんだか表現しにくい。 俺と長門。これは友情と言うよりも何と表すべきか、頭がこんがらがる。 俺と鶴屋さん。先輩と後輩という仲である。それ以上でもそれ以下でもない気がする。 俺と妹。兄妹。以上。いや、つーか奴を女としてみる事は不可能だ。 「...
  • 規定事項の子守唄 第三話
     北高卒業式は、午前十時からでした。  鶴屋家専属メイキャッパーのかたが手伝ってくれたおかげで、お化粧や身だしなみもばっちりです。登校も、今日は車で送ってもらえたので、らくちんでした。  もっとも、最後にあの坂道をのぼらなかったのは、ちょっともったいなかったかもしれません。いえ、疲れるのが好きというわけでもないのですけど、感慨という意味で。  いまは、クラスの子たちとともに、体育館の入り口付近で待機しているところです。ほかのみんなはわりとリラックスしている様子でしたが、わたしだけはちがいました。  なにしろ、未来では学校の形態そのものが異なっているため、卒業式というセレモニー自体がはじめての経験なのです。もちろん、クラスメイトたちといっしょにリハーサルはしていますが、それでも緊張するのはいなめませんでした。 「卒業生一同、入場」  合図とともに、吹奏楽部が演奏を開始しました。  音楽...
  • 無題 前編
      どうしてこんなことになっているのか、どうしてこんな状況になってしまったのか、あたしは全く分からなかった。 ねえ、どうしてなの?キョン。       ▼▼▼▼▼   いつもと変わらずに部室へと向かう俺。まぁ少し変わったことと言えば、最近妙に部室への足取りが軽くなったことくらいか。 俺は確かに今の高校生生活を楽しんでいる。近頃はハルヒがらみの妙なこともないし、古泉も神人狩り回数が格段と少なくなって 「このままでは体が鈍ってしまいますよ。今は出てきて欲しいくらいです。」と余裕のコメントさえする程だ。 それくらい、今のSOS団は平和と言い切れるね。   俺の気分がいいのはそれだけじゃあないんだが、話すと少し長くなる。 ひとつは一週間後に、一学期と二学期の間に挟む夏休みという素晴らしきロングホリデイがあるのだ。そのほとんどがハルヒの為に費やされるのは覚悟しているが、 学校に行かなくて良いというだ...
  • サムデイ イン ザ サニー
          「あーづーいー・・・ああもうっ、キョン!あんた雑用でしょ、何とかしなさいよ!」 「うるさい、俺だって暑くて死にそうなんだよ。それに雑用って何の関係があるんだ」   ・・・・・・夏。 ・・・・・・暑い。 ・・・・・・死んでしまう。 その日を一言で表すなら、そんな言葉しか浮かばないような日だった。     ~サムデイ イン ザ サニー~ 「あー、死ぬー」 そんな事をブツブツ言いながら机に突っ伏しているのは何を隠そう我らが団長・涼宮ハルヒである。 地球の気温が年々上昇し続けているというのは今やごく当たり前の話だがそれはこの県立北高文芸部室も例外ではないらしく、太陽は暖かいを通り越してもう灼熱地獄でしかない日差しやら紫外線やらその他いらない放射線やらを無慈悲に俺たちに浴びせていた。 「確かに、流石にこれは・・・堪えますね」 オセロのボードを挟んで俺の正面に座っている古泉も、石を...
  • 秘めてた想い
    この作品は基本的にキョンと谷口の視点を行ったり来たりなのですが、一回だけストーリーの都合上ハルヒ視点がありますがあまり気にしないでください。 これがいわゆるデビュー作なので、まだ実力がないので「これはダメかなぁ」とか思った人はすぐに読むのを中断しちゃってください。 また、いくつかのほかの作品の文章と似ている文や、ほとんど同じ文があるかもしれませんが、ご容赦ください。 あと、前半で「後藤」という名のオリキャラが出ますが朝比奈さんの中の人とは一切関係があるわけではありません。たまたま思いついた名前を使っただけですので気にしないでください。 それでも読むというお方はどうぞご覧ください。 秘めてた想い(前編) 秘めてた想い(後編)
  • 秘めてた想い(前編)
      年中突拍子もないことを考え、ほとんど全てのイベントで周りの人間を巻き込んで振り回し続けるあいつがSOS団を立ち上げてからもうすでに3年目だ。   そろそろ俺たちも進路を本気で考えなければならない時期になってきた訳で、去年の同じ時期なら適当にあしらっていたであろう期末考査のために柄にもなく俺は勉強してない割に成績優秀なハルヒや、卒業後もこの時間平面に留まり、それなりの大学に進学した朝比奈さんに勉強を見てもらいながら過ごしていた。   そんな時期の昼休み、俺はいつもどおりに国木田と谷口と弁当を食っていた。そのときの話だ。 「…そんでその女がよぉ」 谷口のナンパ失敗談をいつもどおり適当に聞き流しているとき国木田がいつものようにやんわりと受け答えしていた。 「谷口もそのナンパへのエネルギーをもうちょっと受験勉強に注いだら?」 …もっともだ。 「別にいいじゃねぇか、ナンパやゲーセン以...
  • トラウマ演劇 前編
    暦上で言えば今は秋。 大量の枯葉が冷風に巻き込まれ至る所で群れを成して集落を形成している季節か。 この時期は俺のような学生は色々と忙しい頃で、 テストやら文化祭の準備が小型削岩機の如く精神を削り取っていくので、 それとは裏腹に最近になって随分と頭の晴れ具合に磨きがかかった女にボロ雑巾の様に扱われる日々で、俺は心身ともに虫に食われた林檎のような気分になっている。 言うなれば軽いメランコリー状態とでも言っておこう。 机に上半身を伏して惰眠を貪るに等しいこの退屈な時間はHMなわけで、 誰も参加する気になれてない我がクラスの今年の文化祭の出し物会議はあと何千秒で終わるのか? ちなみに言えば、一学期に決めた各委員決めで文化祭実行委員を獲得した国木田君が今の時間を仕切って進行させている。 責任感の強い彼は誰もやりたがらなかったこの余り物を引き受けたのが運の尽きだ。 ご覧の通り、今の教室の雰囲気は拒絶と...
  • 涼宮ハルヒいじめ短編4
    ハルヒ「週末にスキヤキパーティーするわよ」   古泉「いいですね、僕は鍋を用意しますよ」 みくる「私はお野菜もってきますね」 キョン「野菜は多いですからね俺と分担しましょう、朝比奈さん」 長門「…肉、もって来る」 ハルヒ「じゃあ、私はたま…」 古泉「卵も僕が持ってきましょう」 ハルヒ「えっと、マロ…」 みくる「マロニーと蒟蒻は私が用意しますね」 ハルヒ「やっぱり白…」 長門「米…持ってくる」 キョン「やっぱ友達同士で持ち寄るってのはいいな」 一同「ハハハ」   ハルヒ「……」     ハルヒ「キョン、すき焼きするからお肉買ってきて」 キョン「…………」 ハルヒ「キョン!あんた人の話聞いてるの!?もういいわ、古泉君よろしく」 古泉「マッガーレ」 ハルヒ「…………有希、頼める?」 長門「だまれ」 ハルヒ「うっ…み、みくるちゃん頼める?」 みくる「なんであなたのいうことを聞かなくちゃいけない...
  • 橘京子の驚愕(前編)
     ふう……  はあ…………  へぇぇぇぇ…………  ……あ、どうも。  みなさんこんにちは。橘京子です。皆さんお元気していたでしょうか?  あたしは……ふはぁ……体力的には元気ですが……その、メンタルな部分が……ふうう…………  あたしだって溜息の一つや二つつきたくなるときだってあります。こう見えても繊細なんですから。  だれですか、今……いいえ、何でもないです。言い返す気にもなりません。  あたしがこんなにもナイーブな理由は、吉村美代子さん――通称『ミヨキチ』ちゃんがとっても……いえ。  人のせいにするのはよくないことですが……でもあたしのせいってわけじゃ……彼女は確かに素晴らしいんですが……ううううう……  見ての通り、今日のあたしはあんまりまともな応対が出来ません。だからあたしのミヨキチちゃんとのいきさつについては、あたしがつけている日記から察していただけるとこの上なく嬉しい...
  • ステビア(ステビオシド)内
    昼過ぎに授業が終わったある日、 ごくごく自然な足取りであの空間に足を運ばせていた。   掃除の業者が入ったらしく、ごく僅かに薬品の臭いが残る 部室にハルヒはもう到着していた。 俺は団長から少し遠い場所に腰掛ける。   換気をする為に開け放たれた窓からもたらされる風。 風にさらされ、なびくその髪を気にもせず団長はモニターの前で 行き場に困ったような動作で指をカチカチとしている。   「よ~」っと挨拶から始まるいつもの会話。 そいつの嫌味と皮肉とわがままを体の中全てにいきわたらせる。 俺の皮肉と嫌味と説教じみた台詞をそいつにぶつける。 あいつはアヒル顔、俺はおなじみの4文字で確認する。   ────かわらない。全然。   あえて言うならほんの少しだけ臭いが気になるな。 もう少し換気を。 俺はいつもの扉を開け放って固定する。   しばらくすると薬品の臭いもすっかり失せた...
  • 長編・キョン2
    涼宮ハルヒのロックバンド キョンとキョン Happiness! 『思い出の結晶』 『キョンの悪夢』 志 ハルヒの好きな人 『lakeside love story』 真夏の日の夢 3人娘の本音 BR 未完? キョンの突撃 To非日常 from日常 初恋 in the middle of nowhere カントリーロード ガール・ミーツ・ガール 涼宮ハルヒの微笑 とりあえず無題(仮) 宇宙戦争 SOS団お掃除大作戦 全力疾走!ロミオ&ジュリエット ただ一人のための物語 ある日のイベント 緋色の媚薬 命の価値 キョンの日常 ) 幸せの定義 尾行大作戦? あるカップルの優劣 And everyone passed away リセット(微鬱描写有) 虫歯と歯医者 恋愛お試しお手伝い! 涼宮ハルヒの中秋 ハルヒになっちゃった 月で挙式を 三者面談 とびだせ大作戦はサイケデリック 親愛の情 デッサン ...
  • 恋愛相談 前編
    夏の暑さもいくぶんやわらいで来て、いよいよ秋になろうとする今日この頃、 僕達SOS団はいつもと変わらぬ日常を過ごしていました。 もうすぐ涼宮さん達と出会って一年半となります。 その間ずっと涼宮さん、そして彼の様子を観察していますが、 もはやお二人の関係は円熟していると言っても過言では無く、お互い相思相愛なのは見て明らかで、 団内でそのことに気付いて無いのはお二人だけというところまで来ています。 あとはどちらが先に想いを伝えられるか……という段階です。 そんな中、僕はある人物から相談を受けました。話はそこから始まります。     僕はいつも通り学業を終え、SOS団の部室のドアを開きました。   「おや、長門さんだけですか。こんにちは。」 「……」   あいさつをしましたが特に返事はありません。 まあいつものことなので特に気にすることなく、 彼が来るまで詰め将棋でもしようかと将棋盤を取り出した...
  • 普通短編26
    キョン「…」  ポヨンポヨン ポヨンポヨン   みくる「ひぇっ!?あ、あのキョンくん?///」     キョン「…」  ポヨンポヨン ポヨンポヨン     みくる「…あ、ああああのオッパイを叩かないで下さい!///」     キョン「…ぇ…あ、すいません!」     みくる「もう、どうしたんですか?///」     キョン「いや、その…スイカと間違えました…///」     古泉「おやおや夏ボケですか?」     みくる「もう古泉くんだら。そんな言葉ありましぅんよ~!」     一同「「「アッハッハッハッハッ」」」           長門「………」  ペタペタ  ムカッ           長門「………」  トントン トントン     みくる「ひぇっ!?あ、あの長門さん?」     長門「………」  トントン トントン     みくる「えと…いたぁ?」     長門「………」  トントン...
  • 第六章 ハルヒ、古泉に恋す。
    長門ふたり   第六章 ハルヒ、古泉に恋す。   とある日曜日。僕は長門さんのマンションに呼び出された。何の用事かは 知らされていない。今朝、起きるといきなり長門さんから携帯に電話が入り、 「来て」 とただ一言告げただけで切れた。かけてきたのが長門さんAなのかBなのかは 電話では知りようが無いが、とにかく、呼び出されたからには行くしかないだろう。 マンションの入口で長門さんの部屋のルームナンバーを押し、オートロックの 鍵を解除してもらってからマンションに入る。エレベーターで上り、 部屋のドアをノックして入れてもらう。部屋の唯一の調度であるこたつの右に 長門さんAが左にBが座り、真中に僕が座った。 長門さんAが切り出す。 「あなたの言う通り、わたしたちは彼を共有した」 「助かっています」 「しかし、この状態は問題がある」 「と言いますと?」 「彼の注意のほとんどが涼宮ハルヒに向いている」 は...
  • 長門有希の消失 プロローグ
     プロローグ      空から白いものが落ちてきた。たくさんの、小さな、不安定な、水の結晶。それらは地表に落ちて消えゆく。  時空に溢れている奇蹟の一つだった。この世界には奇蹟がありふれている。私はずっと立ち止まっていた。時間の経過は意味をなさなくなっていた。  綿を連ねるような奇蹟は後から後から降り続く。  これを私の名前としよう。  そう思い、思ったことで私は幽霊でなくなった。    ここまで書いたところでキーボードを叩く手を止めた。小刻みに震える手のひらを頬にあてたら、じんわりとした冷たさが浸みていった。大きく息を吸い込むと透き通った空気が鼻腔を刺激する。冬はすぐ目の前にあった。  部屋の大きな窓から見渡す街には、薄く灰色の靄がかかっている。ドラマか何かの演出みたいに、嘘のように街を覆い尽くす靄。その靄は、やがてかすかな光を飲み込み、またその光に照らされて、街全体を無数のきらめき...
  • 償い~前編
    約一年ぶり、わたしはまた涼宮ハルヒやキョンくんたちの居る北高に帰ってきた。 ただし、条件付で。 情報操作能力は長門さんの許可を得て初めて使える。 涼宮ハルヒ及びキョンくん、その関係者に危害を加えた場合、情報結合解除されるようプログラムされている。 それでもわたしは、また長門さんのパートナーとして存在できる事に喜んでいた。 わたしは長門さんの部屋に一緒に住み、長門さんの世話をする。 コレは強制された事ではなく、わたしが長門さんにやらせて貰っている事だ。 「長門さん、今日の晩御飯は何がいい?」「必要ない」長門さんは本から目を離さずに一言そう言った 一人で食べるのも寂しいので晩御飯は抜きにした。そもそも食事を取る事に意味は無いので別に構わない。 する事の無いわたしは近くにあった本を手に取り読むことにした。 「朝倉涼子」 呼びかけられたわたしは顔を上げる。その瞬間、わたしの目に映ったのは長...
  • 橘京子の憂鬱(前編)
    『助けて…… 助けて……』 『おい、一体どうしたんだ?』 『ああ、よかった。変な人に追われてて……』 『変な人?』 『ええ。そうなの。鎌をもった、全身血だらけの人があたしを……』 『ははは、そんなのいるもんか。第一真っ暗で何もみえやしなしな』 『そんなことはないわ! 現に今、あの血の滴るような音が聞こえてくるじゃない』  ポチャン。 『ほら、今もあなたの方から……え??』  チャプン。 『……ね、ねえ……この音……どうして……あなたの方から聞こえてくるの……?』 『ふふふ…………』 『ねえ、どうしてよ。答えてよっ! あなたは一体何者なの!?』 『キミが見たって言う、変な人……それはもしかして……こんなものを振り回していなかったかい?』  ザンッ! 『い…………』 「いやああああぁぁあぁぁあああぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁああああっ!!!!!!!!」 「うるせーぞ!! さっきから何...
  • 涼宮ハルヒの軌跡
    涼宮ハルヒの軌跡 プロローグ 涼宮ハルヒの軌跡 機関の決断(前編) 涼宮ハルヒの軌跡 機関の決断(後編) 涼宮ハルヒの軌跡 未来人たちの執着(前編) 涼宮ハルヒの軌跡 未来人たちの執着(中編) 涼宮ハルヒの軌跡 未来人たちの執着(後編) 涼宮ハルヒの軌跡 情報統合思念体からの独立(前編)  涼宮ハルヒの軌跡 情報統合思念体からの独立(中編) 涼宮ハルヒの軌跡 情報統合思念体からの独立(後編) 涼宮ハルヒの軌跡 SOS団(前編) 涼宮ハルヒの軌跡 SOS団(後編) 涼宮ハルヒの軌跡 エピローグ            -----下記のものは別の方がご厚意により作ってくれたものです-----    涼宮ハルヒの軌跡 動画(PC版)  ※Divxコーデック必須 
  • 10月8日、曇りのち雨 後編4
    ここひと月で目まぐるしく変わっていったハルヒだったが、その状態になってからハルヒの様子は変わらなかった。 俺や朝比奈さんが話し掛けても淡々と、曖昧で凡庸な返事しか返って来ない。 ハルヒは、普通だった。 授業も真面目に受け、品行方正。 問題も起こさず、成績優秀。 黙っていれば、容姿端麗。 学校側から見れば、まごうことなく優等生だ。 事実、鈍感な教師達の一部は、そのハルヒの異常事態を喜ばしいものと受けとめていた。 が、大多数の人間はそんなハルヒに不気味さすら感じていたようだった。 まるで、嵐の前の静けさ。 …俺も流石に心配になってきていた。 ハルヒの機嫌が悪いのはいつもの事だったが、今回はそんなのじゃない。 例えば誕生日の朝。あの時の方がまだ可愛気というか隙があった。 けれど今のハルヒにはそれが感じられない。 薄く硬く透明な、ひどく透明な壁に覆われているように。 頑なな、純然たる拒絶...
  • ラジカルメッセージ 前編
    “元気にしているか?そっちの様子はどんなもんだ?ハルヒ。” “通常ならこんな手紙を書いている場合じゃないんだがな。” “リーダーという肩書きが異常なほどに当てはまっていたお前がいなくなってから” “にわかに落ち着かなくなってな。…なかなか慣れないな。”        この文章は一体何か?そう質問されたなら、これは手紙だと答える他ない。紛れもなく俺の筆跡であり、文中にハルヒと書かれているからにはこれがハルヒに向けて書かれた手紙なのだ、ということは分かるのだが…。しかし俺の脳味噌が非日常に晒され続けた結果不具合を起こしていないなら、この手紙を書いた覚えは全くもって記憶にない。それ以上に気になる点はどういう訳かこの4行の文章だけで、続きが何も書かれていないことにある。   「一体これは何なんだ?」  と聞いてみた場所はこの手紙を発見した俺の部屋であり、話の相手は毎度のごとく長門、古泉、朝比奈さん...
  • 10月8日、曇りのち雨 前編1
    「う~…今日は冷えるな…」 休日の今日、俺は商店街に買い物に来ていた。 秋もズイブン深まり、街路樹が黄色に染まっている。 冷たい風が吹き、俺はそれを避けるためにジャンパーの襟を立てた。 「なにが私の分もよろしくね、だ…」 手に持った本屋の紙袋を眺めながら呟く。 今日はいつも読んでいる漫画の発売日だったので本屋に行ったのだが、 その出掛けに妹に捕まってしまった。 ゆらりん・レボリューション。 表紙を見ただけで分かる、バリバリの少女漫画だ。 まぁあれで可愛い妹の頼み。 しかもついでだ。 俺も鬼じゃない。 買って来てやると軽く答えたものの、買った時の女性店員の目は思った以上に気恥ずかしかった。 エロ本を買う方がまだマシだ。 …妹にエロ本を頼まれたら死にたくなるが。 ………何を考えてるんだ俺は。 ……妹はまだ小学生だぞ? …いや、しかしだな。小学四年生でもママになる昨今。 いつか俺が...
  • 古畑任三郎 VS SOS団
    古畑任三郎 VS SOS団 プロローグ 古畑任三郎 VS SOS団 事件編(前編) 古畑任三郎 VS SOS団 事件編(後編) 古畑任三郎 VS SOS団 捜査編(前編) 古畑任三郎 VS SOS団 捜査編(後編) 古畑任三郎 VS SOS団 解決編   今泉慎太郎 VS? 谷口
  • 缶コーヒー、ふたつ8・前編
    ━━━━沈みかけた夕日が、一日の終わりを告げている。 それにもかかからず僕は、まるで今から一日が始まるかの様に心を踊らせながら、駐車場へと向かっていた。 真冬の夜の訪れを告げる冷たい風が、時たま足早に歩く僕の頬を撫でるが、今はそれさえも心地よい。 そして歩きながら少しだけ、彼女の笑顔を思い出して胸が熱くなるのを感じる。 おそらく…この想いは、何度目かの…━━━━━━━━ 【コーヒーふたつ8・前編】  駐車場へ着いた僕は車に乗り込むと、制服の上着とともに『北高の古泉君』である自分を脱ぎ捨てて、後部座席に用意してあった上着に着替えた。 そして、キーを回してエンジンを始動させながら、ステレオにMDを差し込む。 静かに音楽が始まり、イルミネーションに「JUST A TWO OF US」と表示されたのを確かめると、僕はゆっくりとアクセルを踏み込んだ。 ふと、ハンドルを回しながらどうしようもな...
  • ヤンキョーン
    キョンがヤンキー略してヤンキョーン   キョンがヤンキー略してヤンキョーン 第一章 キョンがヤンキー略してヤンキョーン 第二章 キョンがヤンキー略してヤンキョーン 第三章(前編) キョンがヤンキー略してヤンキョーン 第三章(後編) キョンがヤンキー略してヤンキョーン 最終章(前編)
  • 彼がバイトを始めた理由 前編
    もくじ   「…あんた何してんの?」 「見りゃわかるだろ?」 …ある晴れた日の昼下がり、駅前の喫茶店にてハルヒとばったり出くわした。 「ここのバイトしてるの?」 「あぁ」 「ふーん…」 …これだけじゃバイト始めた経緯が全くわからんな。 …とりあえず少しだけ時間を遡ってみようか。 朝倉迷走事件から数ヶ月後、俺は絶望的なまでに金欠をこじらせていた。 勘の良い人ならピンときたであろうが、俺は毎週開催される不思議探索とやらの罰ゲームで激しく金を浪費しているのだ。 だったら罰ゲームなんざ受けないように早く集合場所に行けって? そうしたいのは山々なんだが、ハルヒと2人っきりの探索以来どんなに早く行っても俺がビリになっちまうんだ。 『ふふっ、それも涼宮さんが望んだことかもしれませんよ?』 うるさいぞ古泉。 人の脳内にまで勝手にでてくるな。 まぁ生活...
  • サムデイ・イン・ザ・ロリータ
       1月16日。世間的に、この日は”ただの1月16日”と見受けられるだろうが、この日が冬休みの最終日である我が北高生徒にとっては口惜しい、特別な日だ。だが他に、あの男にとってもこの日は特別であるらしい。    毎日ダラけながらも少しずつ消化していた『冬休みの課題』なる俺にとって邪魔でしかない物も残っている分量はもう5分の1もない。  残りはあと1日だってのにこの量は少し多いかもしれないが、今日一日ずっと机と睨めっこしていれば大丈夫だろう――と、俺は悠長に思っていた。  だが、『アレ』が来てしまったのだ。声色は天使の100Wの笑顔であるにもかかわらず、内容は俺にとって悪魔のささやきにしか聞こえない、あの悪夢の電話が。 『あたしだけどね、あんた駅前のバイキング店知ってるでしょ? あそこに今日12時集合ね。そこでお昼ご飯食べるから! 強制参加で、遅れたら死刑だから! おーばぁ♪』    プ...
  • 星色パノラマ 前編
    目次 「キョン…キョン!起きなさい!」 「ん…あぁ」   ベッドの上で寝返りを打つ。 時間は…まだ少し眠れるじゃねぇか。   「寝ぼけてないで早く起きなさい!学校遅刻するわよ!」   おい妹よ。起こしにくるのは良いんだがもう少し言葉使いを考えたらどうなんだ?   「…いい加減にしないと母さん怒るわよ?」   …お袋?   ガバッ!   飛び上がって声のする方を見ると確かにお袋がいた。 …なんでお袋が俺のことを起こしにくるんだ?   「早く下に来てご飯食べなさい」   …何か変だ。   「…どうしたの?ぼーっとして」 「…いや…何でもないよ」   そう言うとお袋は下に降りていった。   …俺はどっかの誰かさんの奇行の数々のお陰様である程度のどっきりには慣れている。   お袋の前では落ち着いて見せたが…何でも無いわけがなかった。   「…やれやれ」   なんかこの声を聞くのも久しぶりだな…...
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