涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「ミヨキチの暴走~佐々木end」で検索した結果

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  • ミヨキチの暴走~佐々木end
    「俺は佐々木を選ぶ」言ってしまった、もう戻れない。 「本当に…僕を…?」ああ、俺は佐々木が好きだ。佐々木は不安そうな顔のままだ。 俯いたままの二人、俺はなんて声をかけたらいいのだろう?言葉が見つからない。 「…死刑…だから」言ったのはハルヒ。その言葉に俺はきっと閉鎖空間に飛ばされるのだろうかと考えた。 「佐々木さんを…泣かすような事したら…許さ…ないんだからね!」ハルヒが泣きながら言った言葉に俺は驚いた。 俺はハルヒが自分を選ばなかったことに対していったのだと思っていた。 「お兄さん、私も涼宮さんと同じです」ミヨキチも泣いていた。 「ゴメンな二人とも。それと、ありがとう」俺はこれぐらいしか言えなかった。 「謝る必要なんてないわよ」「そうですよ、お兄さん」二人とも、本当にありがとうな。 「さぁて、キョンに佐々木さん!二人にはここでキスしてもらうわ」はぁ!?何でだよ?俺の疑問にハルヒとミヨキチ...
  • ミヨキチの暴走~決意
    現在、午前9時ジャスト。 俺が三人に指定した時間は10時だが、家にいると決心が鈍りそうだったから早めに家を出た。 10分後、公園に着いた。当たり前だが、まだ誰も来ていないな。 俺はベンチに座り、この数週間の事を思い出した。ミヨキチの暴走、ハルヒと佐々木とミヨキチからの告白。 それから変わった三人。色んなことがあった。疲れることが多かったけど楽しかった。 短い思い出に浸っていると、三人がやって来るのが見えた。時計を確認すると、9時40分。30分も思い出に浸っていたのか… よう三人共。俺は三人に普段通りに挨拶をした。返事は無かった。三人共、不安そうな表情をしている。いや、正直不安なんだろう。 「今日ここに集まって貰ったのは、俺の気持ちを伝える為なんだ」三人は何も言わずに俺を見ている。 「俺は…」 ハルヒ編  佐々木編  ミヨキチ編
  • ミヨキチの暴走~ミヨキチend
    「今の俺には三人を選ぶことは出来ない。でも俺はミヨキチが好きだ」 俺の言葉にハルヒも佐々木も信じられないという顔をしている。当たり前だろ?相手は小学生だぜ? ミヨキチは俯いていてどんな表情をしているかわからない。 「キョン、君は本気で言っているのかい?」佐々木が真剣な顔で聞いてきた。 ああ、本気だ。「あんた…正気?」スマン、ハルヒに佐々木。俺はいたって正気だ。 「いいかい?キョン…」「アンタね!下手すれば…」二人して俺に説教してくる。 二人とも落ち着け!俺はまだ全部言い切ってない! 「「へ?」」間抜けな顔をするハルヒと佐々木。ミヨキチも顔を上げてこっちを見ている。 「いいか?口を挟まずに、まずは俺の話を聞け。確かに、俺は高校生でミヨキチは小学生だ。付き合うわけには行かない」 ハルヒと佐々木はうんうんと頷く。ミヨキチは不安そうに俺の話を真剣に聞いている。 「だから、ミヨキチには、ミヨキ...
  • ミヨキチの暴走
    さて、今俺は危機的状況に立っている。なぜか俺の部屋いて笑いながらも怒気のオーラを出すハルヒと佐々木。 そして仰向けになっている俺の上に跨っている顔が赤いミヨキチ。 何故こうなったかというのは今から説明しよう。始まりはミヨキチからの電話だった。 土曜日の夜、いつもの不思議探索から帰ってきた俺は晩飯までの時間をマッタリと過ごしていると、妹から 「キョン君、電話だよ~」と呼ばれた。誰からだ?「ミヨキチ、キョン君に用事だって」 ミヨキチから?俺は妹から受話器を受け取り、通話ボタンを押した。 「こんばんわ、お兄さん。いま大丈夫ですか?」大丈夫だよ、俺に何か用かい? 「…ハイ、あの、えっと…」 俺の問いかけに対し、何か言い難そうにしていた。それが数秒続いた後に 「あの、相談したいことが…あるんです」 ミヨキチの言葉に俺は疑問に思った。俺に相談?何で?頭の中に無駄に?マークを作り出す俺をよそに、ミヨキチ...
  • ミヨキチの暴走~ハルヒend
    「俺はハルヒが好きだ」俺の言葉にハルヒは、はっと驚いて顔をあげた。他の2人は俯いたままだ。 俺は2人に何と声をかけたらいいかわからない。「ごめん、2人共」 「キョン…」ハルヒが不安そうに俺を見る。 「親友として、これからもよろしくね、キョンに涼宮さん」佐々木は涙をながしながら微笑み、言った。ああ、よろしくな。 「お兄さん…その…」ミヨキチは泣きながらも必死に何か言おうとしている 「涼宮さんと…幸せになってくださいね」ああ、ありがとう、ミヨキチ。 その後、俺は佐々木とミヨキチに「ハルヒを幸せにする」という誓いのキスをさせられた。俺もハルヒも真っ赤だったがな。 翌日の放課後、俺は古泉と中庭で喋っていた。 「いやあ、おめでとうございます」古泉、おだてても何も出んぞ。 いつも通り答える俺に古泉は「僕の仕事が減って、長門さんと一緒に居られる時間が増えれば、それで十分ですよ」そうかい。 「誓いのキスも...
  • その後の探索日
    ミヨキチの暴走の続きです 土曜日。今日の市内探索は佐々木団(仮)とミヨキチが参加し、メンバーは合計10人になった。 集合場所に行くと、やっぱり俺が一番最後だったが「今日は罰金無しでいいわよ」とハルヒが言ったので奢りは無しだった。 班分けは5人2グループに分けることになったのだが、くじ引き無しでハルヒが勝手に決めちまった。 一つ目のグループは俺にハルヒに佐々木にミヨキチに朝比奈さんのメンバー。 もう一つは、古泉と長門に橘、藤原、周防のメンバー。で今日一日、このメンバーで固定らしい。 古泉側のグループなんだが…見ていて非常に不愉快である。なんせ古泉と長門、橘と藤原の4人がイチャイチャしてやがるからだ! 朝比奈さんは「私だけ…独り…」と何かブツブツ言ってる。オイ、ハルヒ!アイツらにこれはデートじゃないと言ってやれよ。 「はぁ?なに言ってんの?コレがデートじゃなきゃ何だって言うのよ?」あれ?ハル...
  • ハルヒVSミヨキチ
    それはとある日曜日の朝のこと ハルヒに用事があるとのことで町内不思議探索は中止となり 布団に包まって気が済むまで寝ようとしていると携帯が鳴った ハルヒか?と思ってディスプレイを除いてみたが電話番号が表示されるだけで名前がない つまり電話帳に登録していない奴から電話がかかってきたと言うわけだな すでに5秒ぐらい着メロが鳴り続けているからワン切りでも無さそうだ これ以上鳴らして相手に迷惑をかける訳にもいかんだろう、間違いだったらその旨を伝えればいいだけだしな 「あ、もしもしキョンさんですか」 通話ボタンを押すと女の声が聞こえてきた 俺のあだ名を知ってると言うことは少なくとも間違い電話ではないと言うことだな もしこれで間違いだったらそのキョンとあだ名を付けられたやつに同情しよう 「え~っと失礼ですがどちら様で?」 「あ、ごめんなさい私は吉村美代子です」 思い出した、妹とは同級生だがとても同じとは...
  • 橘京子の暴走(前編)
     月日は百代の過客だとか行き交う年も旅人だとか、昔の偉人は大凡偉そうな物腰でネット世代で言うブログを自由気儘に書き綴ったり自由奔放な一人旅を満喫していたりするのだが、その心情は一介の高校生である俺にとってはナンセンスなものであろう。  月日や年のように毎回サプライズイベントを引き起こすこともなく、ただ連々と時間だけを費やすのであれば俺に取ってこれ以上心休まる時間はないと言っても言い過ぎではないと心の中の胸三寸に収まっている。  この二年半の間――言い換えればこの高校生活の間、俺が旅人として出会った人間は十中八九まともな人間ではないことが判明し、そしてそいつらのために俺の旅先は虚数軸方向の干渉がかかったかの如く無理矢理ひんまげられていった。  俺の人生を常時サプライズ人生へと変えてしまった原因。今となっては明朗になっている。  暴虐無人で唯我独尊、ゴ-マイウェイが信条の迷惑千万な女子高...
  • 寝言古泉
    「うう…コジマだけは…コジマだけ…は…」 何事かと思ったみんな、これは古泉の寝言だ。ちなみに今、古泉は長門に膝枕して貰っている。 見たときは蹴り起こしてやろうかと思ったが、「騒いだら殺す」と言わんばかりのオーラを長門が出していたのでやめた。 「速さが足りない!…グゥ…」ビックリした!どんな夢見てんだよ? それから古泉は団活終了時間に長門に起こされるまで寝言を言い続けていた。 「緑の機体…またですか…ああ…次は破壊天使砲ですか…うう…」とか言っていたが、本当にどんな夢見てんだよ? 団活終了時間になって、長門が古泉の頬を軽く叩いて起こすと古泉は「いつの間にか寝ていたんですね…申し訳ありません」 そう謝る古泉にハルヒはニヤニヤしながら「古泉君、後で有希にお礼をしてあげて。理由は有希に直接聞くといいわ」と言った。 古泉は何故、ハルヒと朝比奈さんがニヤニヤしているのか分からない様子だったが、後で長門...
  • トリックオアトリートさ(佐々木×ハルヒ)
        「というわけなんだよ。佐々木さん」  それは僕の羞恥心をえぐり出すような体育祭を終え、紅葉が河川敷に四季を彩らせた頃だ。 「一体何がというわけなんだい」  生徒会室にて前期生徒会役員だった国木田が僕に提案した依頼は、一理の理解すら不可能に近い物だった。と言うより理解してたまるか。 「そんなこと言わずにさ、ハロウィンの日に魔女衣装を着て商店街を練り歩いてよ。お願い」 「できるか!」  なんだその罰ゲームみたいなお願いは!ハードだしハードルが高過ぎる!そしてその人畜無害を似顔絵にしたような笑顔を消したまえ!今すぐ空中佐々木チョップで全身計26箇所の複雑骨折を強いりたくなるくらいにムカつく!  実は我が校の生徒会にはハロウィンの日になると、地域振興と交流を兼ねて町内の子供会と共に、ハロウィンの意識した仮装で商店街を練り歩くという伝統があるのだ。いやだ、そんな伝統。  しかしだ、国木...
  • 恋文 後章
            後章   携帯でメールを打ち終わり、時計を見ると約束の時間がそろそろだということに気づく。 昨晩は布団の中に潜り込んだはいいが、結局眠れなかった。少しはうつらうつらとしていたが、熟睡できる精神状態ではなかったらしい。 翌日──つまり今日の日曜日になって、何も食べてないことに気づいた。母親が何か言っていた気がするが、それを聞き流して少しは胃の中に食べ物を詰め込み、ミヨキチとの約束の時間までやるべき事を済ませておいて──。   そして今。   陰鬱な気分で身支度を調えて、家を出る。すべてが俺の思い過ごしであろうとなかろうと、ハッピーな一日になるとは思えない。自転車ではなく、徒歩で約束の時間を引き延ばすように歩いて向かっているの場所は、朝比奈さんから未来的な告白を受けた河川敷。あそこならそれなりに人通りもあるし、かといって騒がしい場所でもなく、何かと都合がいい。 河川敷へと向...
  • 長編・未分類2
    ハロウィンパーティー 箱入り娘 HAPPY TREE FRIENDS 自殺 少年達の雑談 SOS団の惨劇 パートナー 閉鎖空間と糞団員 家族 電波作品1 電波作品2 雪合戦 クリスマス中止のお知らせ 巡る財布 カオス・ザ・ワールド あたたかなもの 12月18日・A  dearest beyond of SuzumiyaHaruhi 宇宙人現る! SOS団ラジオ支部~深夜版~ こたつでみかん 迷探偵キョナン 特攻野郎アフロチーム 涼宮ハルヒの舞台裏 ある雪空の日のこと ロックンロールスターダスト トライアングル・ラン チョコ、キッス、カオス♪ My namewas... 平行記憶 雨の日のぬくもり 遠い場所までむかえに来て GANTZ とある2月14日の断片 ハルヒがみくるでみくるが長門で長門がハルヒで… 俺が古泉で古泉が俺で…(上の続編です) かわいい一日お茶だし係 続・孤島症候群 「涼...
  • 恋文 前章
            前章 土曜日の昼下がり、親子でも兄弟でもない若い男女が二人きりで行動を共にすることは、世間一般の認識では「デート」という代物に該当する……なんてことが、脳裏を一瞬かすめたが、深く考えないようにして、俺と美代子──ミヨキチは電車に揺られつつ駅前の公園から移動していた。この子とどこかに行くなら映画館だな、との判断での移動だ。そもそも地元で二人一緒に並んで歩くのはリスクが高すぎる。いろんな意味で。そんなリスク回避として映画という選択はなかなかナイスな判断だ、自画自賛しておこう。 電車の中では、あまり言葉を交わさなかった。前にミヨキチが見たがっていた映画に行ったときと勝手が違うから、それは仕方がない。幾分緊張している彼女は流れる外の風景に目を向けており、俺はその横顔を漫然と眺めていた。 あまり凝視するのは失礼な気もするが、それでもつい、目が向いてしまう。確かにこの一年で...
  • Lolita's love complex 第二話「遊園地でつかまえて 前編」
    朝の十時。 今日は休日。と、いうわけで家でゴロゴロしている・・・と見せかけて外出中だ。 不思議探索、では決してない。何より集合場所が違うし、ハルヒ達が居る地区とは少し離れた場所に居るしな。 まぁ、彼氏(らしい)になった以上は休日になれば街中歩かないといけないわけだしな。 と、言うわけで集合場所に時間より約三十分前にここに来ていた。 そして俺が着いてからだいたい約十五分後、つまり集合約十五分前に、相手が来た。 服装は至ってシンプルだった。白いロングスカートが落ち着いて清楚な印象を与えている。 「あ、待たせて申し訳ありません、お兄さん」 ペコリ、と可愛らしく謝ってくる。俺はその頭をそっと撫でてやる。 「いやいいさ、俺が早く来すぎたんだからな。それに初デートに男が遅刻するわけにもいかないしな」 「デート・・・そうですね、これデートなんですよね・・・」 俺の彼女(らしい)となったミヨキチはそっと顔...
  • Lolita's Love Complex  第一話「My little lover」
    「キョンくん、おっはよー!!朝ご飯できてるよー!!」 「ぎ・・・ぎがああああああぁぁあああっっっ!!??」 妹の目覚まし”シスターズボディープレス”で叩き起こされた俺はその衝撃に死ぬかと思った。 俗に言う朝立ち。その状態のアレの上に乗ってきたのだ。もう、痛いのなんのってない。 そう、何が起きたか解らないような痛みだったのだ。 「あぁああああぁあああああぁぁぁぁぁああぁぁぁ・・・・・・っっっっっ」 急速に、意識が薄れていく。 「どうしたの!?大丈夫!?」 妹が凄い慌てた様子で俺を揺さぶる。 「と、とりあえず・・・大丈夫、だ・・・・・ガクッ」 「キョンくん!?キョンくんっ!キョンく・・・キョ・く・・・キョ・・・・・」 よっぽどの激痛だったに違いない。 俺は、そこで意識が途絶えた。           そして、目覚める事はなかった。 死因「シスターのカールイス」 BAD END   第一話「My...
  • 一日お兄ちゃん
      「あ、あの、……」  そう言いかけてまた押し黙る。  何度か言葉をつなごうとして顔を上げるが、また伏せてしまう。こちらから見ていても気の毒になりそうなくらい顔が真っ赤になっている。 そんな動作を数度繰り返した後、意を決したように真剣な顔つきでこちらを見上げ、 「わ、私の、おおおお兄さんになってください!」  そう叫ぶと、また恥ずかしげに顔を伏せてしまった。  俺は、最初彼女の言ったことがよく理解できなかった。何度か頭の中で彼女のセリフを反芻した後、その意図するところを理解し、そしてその内容のあまりにも突拍子のなさに、 「は?」 俺は口をぽかーんと開けた状態で、その間抜け面をさらしたまま、彼女の前で固まっていた。  なぜ俺がこんなわけのわからない状況に巻き込まれてしまったのか、その訳を説明するためには昨日の朝に遡らなければならない。    その日の朝、そろそろ暖かくな...
  • My little Yandere Sister エピローグ
     ・エピローグ   <キョンSIDE>  あるお墓の前に、俺とミヨキチは揃って立っていた。  墓標に刻まれているのは、俺の妹の名前。  そう、そこは俺の妹のお墓だった。  と言っても、そこには左手薬指の骨しかない。何故なら妹は殆ど見つからなかったからだ。  ただ、見つかったのは左手の薬指一本だけ。死んだという決定的な証明になるものはない。  現状から言って死亡していることには間違いないだろうと判断された。それだけだった。 「………」  ミヨキチが俺の手をぎゅっと握る。 「………」  俺もぎゅっと握り返す。  あの後、俺は事務室に行ってミヨキチを助け出した、らしい。  らしいというのは覚えてないからだ。あの後の記憶は交錯してろくなものがない。  気付いたときには病院のベッドの上だった。  右足骨折を初めとする様々な怪我のおかげで3ヶ月程の入院を余儀なくされた。  あの状態で痛みを感じずに動き...
  • 橘京子の驚愕(中編)
    10月○日  天気:晴れ  やることななすこと裏目裏目に出るあたしの行動に、自己嫌悪に陥っちゃいました。  あたしって、やっぱり人を教えることに向いてないのかしら?  いやいや、そんなことない。まだあたしには切り札が残ってるの。  そうよ京子。女の子にとっての基本事項且つ最大奥義。これ次第で、男なんてどうにでも転ぶものなのよ。  ふふふふふ、見てなさい。ミヨキチちゃん。あなたにはできるかしらね?  いくらあなたが勉強ができても、体力があっても、異性にモテても、これができなきゃ幻滅間違いないわ。  おーっほっほっほっほ……  ……って、別にミヨキチちゃんを陥れるためにこんなことをするんじゃなかったわね。危ない危ない。気を取り直して……  この頃になると、朝や夜は大分涼しくなってきて、何をするにもいい季節だという実感が湧いてきます。  スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋……そして、食欲の秋。...
  • 橘京子の驚愕(後編)
     夏のような酷暑に見舞われた秋から一転、ここ数日で厳寒な秋へと変貌していった今日この頃だが、こんな時は夜と夕暮れと努めて、一体どの時間帯がいとをかしなのか某少納言様にお聞きしたいね。あとついでに努めてって何時だよ、ってこともな。  気候は瞬く間に変化していったのだが、それに対して俺のライフワークには全く変動が見られないのもこれまた事実であり、平日は学校に行って黙々と授業をこなし、受験勉強に追われるしがない受験生を演じていたりもする。  放課後になれば部室でゲームをしたり、現役大学生メイドが淹れたお茶を飲んだり、ハルヒの思いつきに横槍を入れては文句をいわれたり、寡黙な読書少女にチラリと目をやったり……こちらもここ数年変わりないスタイルを築きあげている。  あと半年もしないうちに大学受験が身構えているという十字架を一身に背負いながら、この時期になってもいつもの生活は変わらなかった。この生...
  • 橘京子の暴走(後編)
    「いったーい!! 何するんですかぁ!!」  聞きたいのはこっちだ! 何やってるんだお前わぁここでぇ!! 「見て分からないですか? 高校の進路相談会のパーソナリティですよ」  そうじゃなくて何でお前が……いや、やめた。理由を聞いたところで俺のメリットになるモンは何もないし。大人しく流そう。そうだ、それがいい。 「えー。そんな事言わずに聞いて下さいよ。減るもんじゃないんだし。実はですね、組織が壊滅の危機に立たされてお給金すら配給の目処が立たなくなって、だからこうしてアウトソーシング的な仕事もこなさないとあたしのバイト代が……」  嫌だぁぁぁ! 聞きたくないぃぃー!! 「そんな我が儘許しません! これもそれもみんなキョンくんのせいですからね! いわゆる一つの『責任、取って下さい』ってやつですからよろしく!」  よろしくされる筋合いはねぇ! 全部お前が悪いんだろうが!! 「えー、だって……」 「...
  • 眠気と休日~キョンと鶴屋さん編~
    久しぶりの探索のない土曜日。俺は妹とミヨキチを連れて河原に来ている。 なんでも、理科の実験の為の石がどうとか、自然の粘土がどうとか言っていた。 んで「危ないからキョンくんもついて来て~!」だそうだ。 まぁ、確かにヒマ人だが。 そして、河原で何があったかというと…何もねぇ。 俺は、川に足をつけながら何やら石だの泥だのを取っている妹とミヨキチを見ながら、斜面に寝転がっていた。 今日は、見事に眠気を誘うポカポカ陽気。 俺はその陽気に身を委ね、そのまま目をつぶった。   しばらくたつと、不意に目が覚める。俺の側に立つ、二人の人間、逆光でよく見えねぇ。 「おやまっ!やっぱりキョンくんだねっ!!」 この声……鶴屋さん? 「近くから見ると、よく分かりますねぇ……遠くからだと、別人みたいです。」 こっちは朝比奈さんか? 雲で太陽が隠れて、二人の姿が見えた。 ロングスカートの似合う笑顔の眩しい女性と、中くら...
  • 初めての日曜参観
    とある日の夜。夕食を済ませた俺は自室でくつろいでいた。 今日も今日とてSOS団の活動に参加した俺は、ほとほと疲れきっていた。 なぜかって?そりゃあ我が団長の涼宮ハルヒ閣下の勝手極まりない妄想からひねりだされた、 素っ頓狂な行動及びそれに強制的に従わざるをえない俺の奴隷的気質のために他ならない。 今日はといえば『今年も野球大会に出るわよ!』とかまたワケのわからないことを言い出したおかげで、 1日中ハルヒの繰り出す弾丸ライナーのノックに耐え続けるハメになったわけだ。 そんなこんなで俺は疲れている。 風呂でも入ってさっさと寝てしまおうと思っていたのだが、眠気はそれを待ってくれない。 何気なく倒れこんだ布団の上でウトウトとし始める。 まあ今日はこのまま風呂に入らず寝てしまうのも悪くないかな・・・と思った矢先、 ドスン! 俺は腹に重みと痛みを感じ、飛び起きた。 「キョンくん、もう寝ちゃったの~...
  • 橘京子の驚愕(前編)
     ふう……  はあ…………  へぇぇぇぇ…………  ……あ、どうも。  みなさんこんにちは。橘京子です。皆さんお元気していたでしょうか?  あたしは……ふはぁ……体力的には元気ですが……その、メンタルな部分が……ふうう…………  あたしだって溜息の一つや二つつきたくなるときだってあります。こう見えても繊細なんですから。  だれですか、今……いいえ、何でもないです。言い返す気にもなりません。  あたしがこんなにもナイーブな理由は、吉村美代子さん――通称『ミヨキチ』ちゃんがとっても……いえ。  人のせいにするのはよくないことですが……でもあたしのせいってわけじゃ……彼女は確かに素晴らしいんですが……ううううう……  見ての通り、今日のあたしはあんまりまともな応対が出来ません。だからあたしのミヨキチちゃんとのいきさつについては、あたしがつけている日記から察していただけるとこの上なく嬉しい...
  • 朝倉涼子の面影~恋文~ 新章:encounter
            新章:encounter 「彼女の言葉は、おそらく事実」 と、朝倉と入れ違いでやってきた長門に今の状況を説明すると、あっさり肯定した。 「なんとかミヨキチから朝倉を追い出すことはできないのか?」 朝倉自身はそれが「無理」と言っていた。それは朝倉の言い分だ。実際に無理かどうかはわからない。もしかすると長門ならなんとかしてくれる……なんて淡い期待を寄せていたんだが。 「不可能」 初めて、長門の口から「不可能」って単語が出たように思う。こいつにもできないことがあったとは、素直に驚いた。 「だが、方法はゼロではない」 いったんは落ち込んだ俺だったが、その言葉に色めきだつ。方法があるのなら、不可能とは言わないだろ。 「どうすればいいんだ?」 尋ねると、長門は誰かに判断を仰ぐかのように視線を空中に彷徨わせてから俺に目を向けて、まったく関係なことを口にした。 ...
  • My little Yandere Sister Another Epilogue「もしものエンディング~How to Tell You Farewell~」
      ・ご注意  この最終章アナザーはある作品を心の底から本気でリスペクトして書かれてます。 そこそこ暗い作品ですので、暗いのが苦手な人は控えてください。  なお、個人的に正史はあくまでも本編のエピローグで、こちらは 「ミヨキチの独り勝ちみたいじゃないか」 という意見を元に書いたifのエピローグでございます。  あくまでもこんな可能性もあるかな、っていう。   ===============    ここは学校。放課後の学校。今日も妹ちゃんが笑っている。平穏がここにはある。  ちょっと前までの物騒な時代は過ぎて、それはまるで凪のように。 「おはよう、ミヨちゃん。もう帰りの会終わったよ」 「あ、ごめんね。いつの間にか寝てたみたい」  私は妹ちゃんの手を取って今日も遊ぶ。誰も居ない教室で響く、楽しそうな笑い声。  私達は、一杯いろんな人を殺したけど、でも大丈夫。何だかんだで上手くいった...
  • 遠距離恋愛 第七章 準備.
    第七章 準備   編入試験も無事終わりトンボ返りをしてきた俺は、自宅に付いて頭を抱えた。   何故かそこにはSOS団の全員が居て、母親や妹と共にいそいそと荷造りの手伝いをしていたからだ。 当然、俺の部屋もそのターゲットになっており、もうそれだけで俺は部屋に入る気も失せてしまったのだが、着替えがあるのでそうも言ってられず渋々ドアを開けると、部屋はそれはもう無惨な姿に変わり果てていた。 ハルヒのニヤニヤ笑いと朝比奈さんの頬を赤らめた姿を見て、まぁある程度予想は付いていたのだが、隠していたお宝DVDや雑誌などが綺麗に机の上に並べられていた。   「事前に告知したじゃない。処分しなかったアンタが悪い!」 はいはい、そーでしたね。でも、引っ越し便が来るのは明後日だぜ。引っ越しを手伝ってくれるのは、その日だけで良かったのに。 「アンタ大丈夫?引っ越しでも何でも、余裕を持って準備しておかないといけな...
  • 長編・未分類
    ここは特定のキャラが主役ではなかったり、自分ではどのキャラに入れればわからないという人の作品を置いてください。   未分類無題2 未分類無題3 未分類無題4 未分類無題6 未分類無題7 未分類無題8 いわゆるひとつのエンディング 二人のハルヒ ハルヒと古泉 ~Chat Of Fire~ ハニカミ 二人三脚 H・M・N 三つ巴戦争? キョンvs古泉 主役は長門×古泉 HARUHI FANTASYⅧ ちょっと変わった日常 埋めといたわ 3人娘とキョン チェンジ ふぁいなるふぁんたじー 涼宮ハルヒのすき焼き 温泉症候群 すき焼き別ルート SOSは終わらない 俺達がいた世界へ 涼宮ハルヒの真剣勝負 高校生クイズ SOS団コント SOS団の旅行 大岡裁き SOS団にようこそ! 涼宮ハルヒの期待 君が望む憂鬱 涼宮ハルヒ大外伝 涼宮ハルヒの童話~マッチ売りの少女編 ハルヒの幸せとは? 涼宮ハルヒの...
  • キョン妹の憂鬱
    キョン君が5年前に入学し、2年前に卒業した場所。わたしは今その場所に向かっている。   わたしがこの北校に入学してから1週間がすぎた。 相変わらずこの坂はきつい。 いったいなぜこんなところに学校を建てたんだろう? 地震になったときに土砂崩れの危険があるからこんなところに避難できないと思うんだけど・・・ 学校はそういう緊急時のことも考えて作るべきだと思う。   初めてここを上ったのはいつだったっけな? 確か、キョン君が高校一年生のときの体育祭・・・だったかな? あの時は有希もハルにゃんもすごかった~ ハルにゃんはすべての徒競走競技で優勝をかざり。 有希なんて目が追いつかないような速さ。   2回目に行ったのは文化祭だったかな? SOS団の映画が面白かった~。 わたしとシャミセンもアップで映ってたから文句なし。 今でもあのフィルムが残っているのかなー? でも、1日目のハルにゃんのライブを見てい...
  • My little Yandere Sister 第三話「Night-ship”D”」
    <妹サイド> 今日から数日この家には邪魔な両親が居なくなり、わたしとキョンくんだけになる。 と、言うのも二人とも急用で実家に戻ったからだ。まぁ、用の内容は詳しく語るのは難しいから割愛するけどね。 それにしても、どうしてこんなに胸騒ぎがするんだろう。 原因は解ってる。洗濯物しようとして見つけたハンカチ。女物のハンカチ。誰のだろう。 みくるちゃんのかな…柄的に。 やっぱりあの女…邪魔だね。どうせ制裁を下すつもりだけど、本当に苛々してくるよね。 「ふふっ…」 こんなハンカチ捨ててしまおう。わたしのキョンくんが毒されちゃう。 そういえば今日は燃えるゴミの日だったよね。丁度良いや。収集所に出す前に袋に入れてしまおう。 と、リビングの扉が開いてキョンくんが現れた。 「お、長門のハンカチ丁度これで返せるな。流石、我が妹。洗濯が上手だな」 「え? あ、う、うん…えへへ」 そう言って頭を撫でてくれる。でも、...
  • 眠気と休日
    眠気と休日~キョンとみくる編~ 眠気と休日~キョンと長門編~ 眠気と休日~キョンと鶴屋さん編~ 眠気と休日~長門と古泉編~ 眠気と休日~キョンとミヨキチ編~
  • 佐々木とキョン
    ~土曜日~   佐々木「やぁ、キョン。待たせたかい?」   キョン「少しだけな。人を待ったのなんか久しぶりだな」   佐々木「キョン。そこは嘘でも、待ってない、と言うのが男じゃないのかい?」   キョン「ん、そうだな。佐々木、実は待ってないぞ?」   佐々木「君には呆れるね」   キョン「悪いな、褒めてくれて」   キョン「しかし、久しぶりだな」   佐々木「そうだね。高校進学以来まさに一年ぶりだよ?」   キョン「そんなに経つのか」   佐々木「そうさ。キョンがいつ連絡をくれるかと気長に待ってみたけど……」   キョン「みたけど?」   佐々木「ついには一年間も音沙汰無し」   キョン「悪いな、部活で忙しかったんだ」   佐々木「丸々一年間もかい?」   キョン「だから悪いって。でもお前のこと忘れたことなんて一度もないぞ?」   佐々木「……そう、そうか」   キョン「ん?どうした、俯い...
  • 橘京子の暴走
    ※ 橘京子の分裂の続編です     橘京子の暴走(前編) 橘京子の暴走(後編)
  • 佐々木の災難な日常
      ※カオス & キャラ崩壊注意    ザザァーと押し寄せる波の音。今年は残暑という事もあって海は人いっぱいだ。  そんな中……わたしは砂に埋まって耳かきをしている。  なんでこんな状況なのかって? いや、わたしはただ海に涼みに来ただけなんだが……何故かポケットに耳かきが入っていたのだよ。  丁度最近耳かきをしていなかったし、せっかくだから耳かきをしていたんだ。    だがその時、スイカ割りをしている人が誤ってわたしの頭に棒を思い切り振り下ろした。  スコーン!! という音とともにわたしは見事砂に埋まってしまってね。くっくっ、全く面白い話だよ。    おや……? この何かが耳から垂れ流れる感触はなんだろう。  赤い液体……? まるで血のようだな……って、これは血なのか……!?  ど、どうする。耳から血なんて流した経験なんてない。対処方など勿論知らない……!  さっきの大きい衝撃で耳が傷つい...
  • 佐々木とキョン2
    ~佐々木宅にて~    電話が鳴る。誰からだろう。   「はい、もしもし」    携帯から聞こえてきた声を聞いて安心する。   「おう、佐々木か?」    彼だ。     僕が別人だとしたら、君は一体誰の携帯に電話しているんだい?」    言う必要のない文句を一つ。    それを彼は、笑って返してくれる。   「はは。そういうなよ。社交辞令みたいなもんだろ」   「くつくつ。それでどうしたんだい?待ち合わせの時間まで、まだ二時間以上はあるけど?」    私の声が聞きたくなったの?    ……もちろんそんなことは聞けない。    まだ恥ずかしい。   「あぁ、それなんだが……すまんが今日は行けなくなったんだ」    なるべく不機嫌になったのを悟られないように言葉を返した。    彼の勘はなかなかに鋭い。こと恋愛ごと以外には。   「……訳を聞こうか?」    理由はこうだ。    妹が風邪を...
  • アル日と佐々木、アル人佐々木
     それはアル晴レタ日ノ事。  夏から秋に成り代わろうとする九月手前の八月末の事。  俺は偶然ブックオフでテニプリのアンソロジーを立ち読みしている佐々木と出会った。  いや、偶然なのか必然なのかは俺の独断で判断出来るようなものではないのだが、  運命によって位置づけられた必然とも言えるし全く予測されない偶然とも言えるのである。  まぁ、SOS団という連中や、橘京子達のような存在に今まで遭遇した俺にとっては、  必然だろうが偶然だろうが個人的にはこの小さな出来事は気にしなくて良いことなのだと思う。  さて、そんな訳で出会った俺達は流れで喫茶店に入る事になったわけだ。  その喫茶店というのが妙な作りで普通の席と何故か個室があった。  俺はどちらでも良かったのだが佐々木が個室を望むから俺達は個室へ入る事となった。  最初のうちはコーヒー等を口に入れながら本当にただ単に普通の会話を楽しんでいたのだが...
  • 冗談まみれの勉強会
    「今夜、親いないしどうせなら泊っていくか?」 どうして俺はこんなことを言ってしまったのか。 悔やんだのは発言のわずか2秒後だった。 「ああ、そうさせてもらおう」 佐々木は俺の提案にためらいなく頷いたのだ。 待て佐々木、これは冗談だったんだ。仮にもお前は女で、俺は男だぞ。 「言われなくても僕と君の性別は記憶しているよ」 「だったら泊まるな」 佐々木は抗議を聞き流し、俺が広げていた問題集を取り上げて目を落とした。 「キョン、まだこの単元を理解していないようだな。 基礎が固まっていない。ここの問題なんて、最初の計算式が間違っているよ。 基本公式はしっかり覚えるべきだと何度も言っただろう」 「お、おう。悪い」 突き返された問題集を机に置く。 向かい側に座っている佐々木の問題集は全ての解答に丸がついている。 数学はこいつの得意科目で一番の得点源だったな。 悪魔の教科が好きなんて俺には異世界人か宇宙人...
  • 平凡な物語り
        目次     これも「第三回君誰大会」の続編です。どうしようもないですが、見てください。         君誰大会    「平凡な物語り」 「そもそも、あなたがのろのろと決断を渋っているからこんな事態になったんです。」 「ぐ、それを言われると……」 「決断しなさい! さあ!」  いつもの喫茶店で、いつもの面子+いろいろの、総勢二十名ほど。  そんな大所帯で、店内の客の七、八割は関係者だ。  そして、さっきの決断を迫られているのが俺ことキョンで、決断を迫っているのが何故だか分からないが喜緑さんだ。  正直な所、誰にも糾弾されないままだと俺はまた逃げてしまっていたかもしれない。  実は、答えはもう出たのだが、それを口にするのは憚られたのだ。  なにせ、今のままコトに及んだら犯罪である。  俺は、よりにもよって妹の友人……まだ小学生である、吉村美代子を好きになってしまっ...
  • 橘京子の消失(佐々木さんの大暴走)
      ……ああ、見つかってしまったか。  出来れば佐々木の暴挙を他人に知らしめる事は良しとしなかったから、敢えて見つかりにくいようにしていたのだが、発見してしまうとは目敏いというかしつこいというか…… オホン、だが見つけてしまったものはしょうがない。俺が既定事項を守るため、佐々木がやっちまった失態をお見せしよう。  なお、お子様にはちょっと過激な内容を含んでいるかもしれないから気をつけてくれ。そんなに大したものじゃないが念のためな。  そして、ググって来た人、あるいは更新履歴から辿ってきた人は、物語の最初から読んで頂けば幸いである。  こちらだ。    時は流れて当日。  かったるい英語の授業はチャイムを持って終了を告げ、いよいよ問題の体育の時間前である。  俺はと言うと倦怠感溢れる授業からようやく解放され、腕を伸ばして背伸びをしながらどうやって佐々木をガードしようか、それとも知らん...
  • 佐々木さんの憂鬱
     その風景は、俺の出身中学校の校庭だった。  ただし、見渡す限り360度がセピア色で染まっている点で、現実のものではないとすぐに分かった。 「私の世界へようこそ」  俺の目の前には、佐々木がいた。  なぜか、いつもの口調とは違う女口調だ。 「せっかくのご招待だが、モノトーンの空間にはいい思い出がないんでね。さっさと帰りたいんだが」 「相変わらず、つれないわね。帰り方については、橘さんや周防さんから、ヒントをもらってないかしら?」  俺は、忌々しい二人のセリフを思い出した。  白雪姫。  sleeping bueaty。  ふざけるな!  俺の感情がそう主張する。  これには、俺の理性も満場一致で賛同していた。 「断る」  佐々木の表情が曇る。 「そんなに嫌なの?」 「好きでもない女にするもんじゃないだろ、そんなことは」 「私のことが嫌い?」 「嫌いってわけでもねぇよ。た...
  • でんぢゃらす佐々木
    でんぢゃらす佐々木   「キョン」 「どうした。佐々木」 「僕とキャッチボールをしてくれないか?」 「あぁ、…別にいいよ…」 キョンと佐々木はキャッチボールをする為に、近くの空き地に向かった。     ~空き地にて~ 「キョン、行くぞ~」 「いいぞ! おい、佐々木、キャッチボールだから、最初は軽く投げてくれ。」 「ははは、わかってるわかってる。よ~し、軽く行くぞ!」     すると、佐々木は、左足を高く上げ、こわばった顔をして 「お~~~~~~りゃ~~~~~~~っ、 くたばれ~~~~~~~~っ!!」 「何~~~~~~~~~~~!?」 時速300kmあるかの剛速球を投げつけて、そのボールでキョンを突き飛ばし、 「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」 そして突き飛ばされたキョンは、一瞬全てが光った後、爆発した。 ドカァァァァァァァァァンッッ!!   煙は、空高く上がっていき、爆風で近くの家が崩壊...
  • 遠距離恋愛 第十八章 佐々木
    第十八章 佐々木   卒業式も終わった3月中旬。大学の合格発表が行われた。 佐々木はもちろん合格した。流石だね。伊達に3年間勉強に身を費やしていた訳じゃない。 朝倉は予定通り、高校卒業後に海外の両親の元へと行くと言うことで俺たちの前から姿を消した。   俺はと言えば……簡潔に言うと、落ちた。いや、落ちたというのは正確じゃないな。 補欠合格という曖昧な立場だ。合格したものの、他の私立大学等に行くために入学を辞退する人間が毎年多少居るので、次点の不合格者を補欠と言う形で「仮合格」させる。しかし、国内でも有数の超一流大学だから、毎年補欠で入学できるのは1人か2人なのだという。だからこの場合「落ちた」と同義な訳だ。   「キョン、残念だよ。キミとまた一緒に学舎に通いたかったのだが」 「……そうだな。約束を守れなくて、すまない」   いよいよ向こうに出発する佐々木を見送りに来ていた俺は、搭乗待合室...
  • 長編・エロ物
    はるひエロ物無題1 エロ物無題2 エロ物無題3 長門有希の絶望  エログロ注意 【罪と罰】 夏祭り 涼宮ハルヒの憂鬱-アナザーストーリー- 涼宮ハルヒの選択  BADEND 鬱物注意 かぐや姫 満淫電車 エロキョンの暴走 こんな長門が欲しい 妹×古泉 涼宮ハルヒの我慢 涼宮ハルヒの不覚 キョンと妹 【朝比奈みくるの妊娠】 【鶴屋家物語】 涼宮ハルヒの快楽 虐殺、呪い乃日  激グロ&凌辱&激鬱 注意 未完 【The Girl WhoWantedToBeARealHuman】完全版 朝比奈みくるの妊娠 放課後ジョーバ倶楽部 長門+古泉×キョン   性別反転、ふたなり 注意 涼宮ハルヒのラブストーリ 長門有希の結婚生活 佐々木×キョン(アダルトな関係)  
  • ハルヒと佐々木
    あの日の午後。あたしは有希と映画を見に行った。   なんてことはないコメディ映画。   どうしても見たかったわけではないが、何かしらの理由をつけて有希と遊びに行きたかった。   もちろん有希は、いつも通りのなんともいえない反応。   そりゃそうよね、コメディ映画のくせに中途半端だったし。   面白ければ、有希は決まってこう言う。   ユニーク、って。   最近は暇さえあれば、有希を引っ張って色々出かけている。   動物園や遊園地、ウィンドウショッピング、今日の映画だってそう。   なんだかデートみたい。   分かってると思うけど、あたしに同性愛の趣味はないわよ?       一緒に行った場所は、本当はあいつに連れて行って欲しかった場所。   もう無理だと分かっていても望んでしまう。   あたしってばしつこい女よね。   でも胸の内くらいならいいじゃない。     もちろん有希をあいつの代わ...
  • はるかぜふくまえに・第三章
    ○第三章   昨日がどんな日であっても、夜が来れば朝が来る。 夢にまで長門有希が出てきてしまった気がするがそれこそ気のせいだと思いたい。じゃないとやってられん。 「キョンくん起きたー? 朝ご飯たべよー」 妹がさっきからこの調子である。長門も余計な事を言ってくれたものだ。 「ミヨキチもくるってー!」 何だって!? 友達呼んでとか長門は言ってたがほんとに呼んだのか妹よ!? 「だめ?」 いやダメと言えるわけないのだが、あぁそうか。そうですか。どうやら今回も俺は巻き込まれ型の本分を発揮しないといけないらしい……。しかし野球ね。何着ていけばいいか聞いてないなそういや。 俺の心の声を聞いたかのように携帯が鳴った。ハルヒからだ。 「いろいろ言い忘れてたけど、集合場所は六月のグランドね。時間は十時。あと、今回は私服でいいわ。ただし、 運動しやすそうなね。それじゃ」 俺が一言も喋らないうちに通話は終了した...
  • 佐々木「憂鬱だ」キョン「佐々木でも憂鬱になることがあるんだな」 
    「――中学出身、佐々木です。不束者ですが、どうかよろしくお願いします」    振り返ると、そこに佐々木がいた。    中学からの付き合いだから別に振り返ってまで自己紹介を聞かなければいけないほど俺と佐々木の仲は浅いものではなかったのだが、  なんとなくここで振り返っておいたほうがいいような感じがした。    佐々木はゆっくりと、柔らかい皮肉に包まれた微笑を浮かべたままでクラスを見回し、最後に目の前の席に座る俺に視線を合わせた。   「どうかしたのかい、キョン? 不思議そうな顔で僕を見て。ここに僕がいることに何か不都合でも?」   「いや、そんなものはない」    佐々木はくくくと笑った。俺はなんだか恥ずかしくなって前を向いた。    ちなみに、佐々木のこの一言によって直前の俺の自己紹介でクラス全員の脳内メモリに新規作成されたはずの俺の本名は完全に『キョン』で上書きされてしまったらしいことを...
  • 佐々木「ん?素直になる薬?」
    まとめページwww25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/6521.html から   (その1/3)   佐々木「自白剤の類なの?」 橘「い、いえ。そういうキケンなものでは……」 佐々木「ふうん」 橘「最近女の子の間で流行ってるんです!好きな人に告白したいけど勇気がでない、みたいな時に」 佐々木「これを飲むのね」 橘「そうなんです!まあ、実際はただのあめ玉なんですけど……」 佐々木「プラシーボ効果というやつね、実際にそういう心理状況っていうのは、事象に少なからず影響を……」 橘「あ、あの!それあげますから、使ってみてください」 佐々木「え」 橘「ぜひ!」 佐々木「はあ、まあいいけど」 橘「……うっし」 佐々木「?」   ---- 佐々木「というわけなんだ、キョン」 キョン「いかにもうさんくさいものを渡されたな」 佐々木「そうなんだよ、彼...
  • 涼宮ハルヒと佐々木の無題
     とある喫茶店。  女二人が向かい合って座っている。   「悪いけれども、今日は、男性を相手にするときと同じ口調で話させてもらうよ。そうしないと、平静を維持できそうにもない。僕は、涼宮さんとは違って、強い人間ではないのでね」  佐々木の発言に、涼宮ハルヒは黙ってうなずいた。 「では、何から話そうか?」 「キョンのこと、どう思ってる?」  涼宮ハルヒの単刀直入な質問に、佐々木はあっさり答えた。 「好きだった。……うん、そう、過去形だよ。いや、現在進行形の部分が全くないといえば嘘にはなるだろうけど、もう、諦めはついている」 「なんで? フラれたわけでもないのに」 「告白すればフラれるのは明らかだ。キョンに異性間の友情という命題について肯定的な確信を抱かせてしまったのは、僕だからね。自業自得というやつさ。キョンにとって、僕は友人以外ではありえない」 「友情が恋愛感情に変わることだって……」 ...
  • 涼宮ハルヒ挙国一致内閣
    涼宮ハルヒ挙国一致内閣   国務大臣(敬称略)  内閣総理大臣 涼宮ハルヒ  内閣官房長官 古泉一樹  総務大臣 国木田  法務大臣 新川(内閣法制局長官兼務)  外務大臣兼沖縄及び北方対策担当大臣 喜緑江美里  財務大臣兼金融担当大臣 佐々木(内閣総理大臣臨時代理予定者第一位)  文部科学大臣 周防九曜  厚生労働大臣 朝比奈みくる  農林水産大臣 会長  経済産業大臣 鶴屋  国土交通大臣 藤原  環境大臣 谷口  防衛大臣 長門有希  国家公安委員会委員長 森園生   国務大臣以外の主な役職(敬称略)  内閣官房副長官(政務) 橘京子  内閣情報官兼内閣危機管理監兼内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当) 朝倉涼子  内閣広報官 妹  内閣広報室企画官 吉村美代子  内閣総理大臣秘書官(政務担当) 俺        ああ、なんというか、呉越同舟という言葉がぴったりな状況に陥ってしま...
  • 佐々木×キョン(アダルトな関係)
    「最後の最後で、“ゴム”に穴が開いていたりしたら面白いと思ったんだが……何事もなかったね」  毎度佐々木が寄越す皮肉めいた言葉を背中に受けながら、トランクス一丁の俺は部屋に放っておいたシャツを取る。  否応になく目に入る絨毯、それから視線を泳がせて窓を閉め切っている厚めのカーテンも見ると、俺の部屋とは比べものにならないほど綺麗で高価なことが一目でわかる。家人のランクと、そこから派生するセンスが窺えるというものだ。これが生活格差というヤツかね。  今日で、この部屋に来ることもないかと思うと、些か名残惜しいものを感じる。  中3の身分で親の目を盗み、同級生と情事を繰り返して来た俺が今更片腹痛いと我ながら思うけどさ。  俺は嘆息交じりの自嘲を伴い、シャツの次に、床に乱暴に投げ捨てていたYシャツの皺を気にしつつ袖に腕を通す。傍に落ちているシンプルな女性ものの下着が目に入る。 「おい、春めい...
  • 長編・その他
    ここはSOS団以外のキャラやオリキャラの長編を置くところです。例)鶴屋さん、朝倉、谷口etc   その他無題1その他無題2その他無題4その他無題6 ある少年の日記 罪滅ぼし 最後の最後 髪プレイ 阪中から見たSOS団員 谷口の歓喜 リトルラヴァー 鶴屋さんとキョン ブーン 涼宮ハルヒと異世界人 谷口の恋愛 谷口の思い出 ハルヒVS朝倉 激突 朝倉涼子の逆襲 鶴屋さんの困惑 不機嫌な朝倉たん 鶴屋さんと笑顔とお茶 ビツパの1日 キョン×鶴屋さん 以下、名無しにかわりまして朝倉がお送りします 鶴屋さんと古泉 デスノート谷口 偽SOS団結成 LAST 鶴屋さん姉妹 朝倉涼子の終焉 アホの谷口冒険記 やさしい人 舞台裏 プロジェクトT 喜緑さんのお料理教室 非凡なる凡人 風鈴 谷口のおかげ キョン妹の憂鬱 喜緑さんと家事と旅行 谷口×朝倉の恋愛革命 コンピ男 僕とみくるとメイドさん~狂気の弾...
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