涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「ワープロモード編集・基本操作方法」で検索した結果

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  • 甘えん坊モード
    《甘えん坊モード》という言葉をご存じだろうか? 知っていたらそいつは超能力者だ。何故ならそれは俺が今作った言葉だからな。 これは俺と付き合っているハルヒがかかっている病気のような症状だ。 ハルヒが望んだことなのか、それともハルヒが実は元々からこんな性格なのかは知らん。 ただ、ときたま突然この状態に陥ることがあるのだ。大体二週に一、二回程これになる。 その時のハルヒは、朝比奈さんを軽く超えるくらいにかわいい。 俺としてはずっとその状態で居てくれと言いたいくらいだ。……ただ、疲れるわけだが。 とりあえず、その時の様子でも伝えてみようか。 まず、異常なまでに声が変わる。…とは言え、声自体が変わるわけではなく喋り方が変わるのだ。 さらに、異常にスキンシップが多くなるな。 ベタベタしすぎて暑苦しいくらいだ。簡単に言うと俺になついてくるシャミセンのような状態だ。 そんなハルヒが今日、家に来ることになっ...
  • たまにはコンピ研部長だって!
    鶴屋「みくるみくる、パソコンがやりたいさっ!」 みくる「急にどうしたんですか?」 鶴屋「あたしもみんなみたいに動画見たりさ、ブログを書きたいよ」 みくる「鶴屋さんはパソコン持ってないんですか?」 鶴屋「持ってないにょろ、家にはおやっさんの仕事用があるんだけど変にいじって壊した日には…おやっさんに殺されるさ」 みくる「それは怖いです」 鶴屋「買ってもいいんだけど、何も知らないからブログが書けるか不安で不安で」 みくる「困りましたね」 鶴屋「みくるはパソコン持ってる?」 みくる「はい、頭の中…い、いえ持ってません」 鶴屋「はぁ~、誰か教えてくれる人はいないかね」 みくる「そうですね、あっ!いい人がいますよ」 鶴屋「誰さっ!」     キョン「で俺に白羽の矢が立った訳ですか」 みくる「はい、キョン君ならSOS団のホームページも作ったことあるし」 鶴屋「キョン君、めがっさお願い」 キョン「俺も人に...
  • 悲恋
    「なぁ長門。お前のことが好きだ。付き合ってくれ」 「ずっとお前のことを想っていた。俺の、その、恋人になってくれないか?」 「好きだ! 長門!」 「長門、好きなんだ」 『拝啓 長門有希様。 …俺の柄じゃないな。だが俺の気持を伝えたい。好きだ』 「付き合ってくれ長門!」 「好きです。付き合ってください。……改まって言うと照れくさいな。だが本心だぞ」 「お前の魔女の格好は新鮮だったぞ。気付いたんだ、お前の可愛さに」 「その三角帽は反則だ! かわいすぎるぞ長門! ああ、好きだ!」 ………………………… …………………… ……………… ………… …… 「くそったれと伝えろ。……お前は俺が守る。長門、俺はお前が好きだ。あの世界で確信した」 ……… 「本当にいいんですね? 後悔しませんか?」 「いい。このままではまた世界を改変してしまう。  何度も彼はわたしへの告白をし、その...
  • 朝倉涼子迷走記 後編
    読む前にこのページにも目を通していただけると嬉しいです。 そんなこんなで目を覚ますと 「あーさだよー!!」 またまた妹が空中にいた。 ってかその構えは…フライングクロスチョッ「ぶはっ!!!!」 …これは…効いたぜ… 「あれ…キョンくん?」ペチペチ …頼む…頬を叩くのを止めてくれ… 「キョンくん動かなくなっちゃった…」バチンバチン 「…頭を叩くな」 「あ!キョンくん生きてた!!」 勝手に殺すな。 「…あのな、人を起こすときくらい普通に起こしてみたらどうだ?声をかけるだけでいいだろう?」 「えー…でもハルにゃんがキョンくんを起こすときはこうした方がいいって言ってたよ?」 …あのやろう。 まぁいい。どうせハルヒに注意しても無駄な気がする。 そういや今日は朝倉が計画を話すとかなんとか… そんなことを考えながらのんびりと学校へと向かう。 「お、キョンじゃねぇか!」 ...
  • 嘘とエネルギーの等価性
    それは正月の喧騒は一段息ついたものの、冬将軍はナポレオンのごとく落ち着こうとしないある冬の日のことである。 俺は光陽公園のベンチで冬将軍の猛攻に孤軍奮闘を強いられていた。こんなことならもっと着込むべきだった、などと考えても完全にアフター・ザ・フェスティバルなのである。それに今回の件は俺のせいなので文句を言うわけにもいかなかった。寒さで気が遠くなる俺はもう一度ことの成り行きを考えてみることにした。 ……… …… … あわただしい年末を駆け抜け、新年始めのミーティングが事の始まりであった。 ハルヒは座っていた椅子を蹴倒しそうな勢いで立ち上がり 「今までみくるちゃんだけプロモーションしてきたSOS団ですが、新年ということで新企画をスタートさせようと思います」 高らかに宣言するハルヒに俺はいったいどこからつっこもうかと考えていた。古泉は興味深そうで笑っており、朝比奈さんは標的が自分でないこと...
  • Close Ties(クロース・タイズ) 第四話
    Close Ties(クロース・タイズ) 第四話      朝。体が異常に重たい。  そして眠い。なんとか立ち上がってはみたものの、睡眠が足りないと私の脳と四肢が訴えている。一体この状況はどういう事か。  横になりたいという気持ちに負けて布団を敷いてそこに潜り込み、そして昨日の出来事をずっと反芻していたのは覚えている。  私が有機生命になったという事をすぐ実感した。  生物特有の体臭が私から立ちこめていた上に、髪の毛はあらゆる方向へと自由に波打ってしまっていた。  シャワーを浴びるという行為が必要だと判断し、実行する。人間とはなんと煩わしい行為を、それこそ沢山毎日繰り返さねばならないのだろう。  足がふらつく上に、体は摂食を極端に拒む。思考速度が極めて低い。これが人間なのだろうか。  鏡に映った己の顔が濃い桃色をしている上に歪んで見える。人間になると私はこんな姿になるとは思いも寄らなかった...
  • 『長門有希の遅刻』
    梅雨も明け、湿度の暑さから解放され、普通の猛暑に苛まれようとする現在。 今日も懲りずに俺は元・文芸部室、現・SOS団部室で古泉とお茶を啜りながらカードゲームをする。 現在、部室には俺、古泉、朝比奈さんが居る。 …珍しく長門が居ない。   「やっほー!ごめんごめん、遅れちゃった!全員――有希は?」 いつもの如く、スーパーハイテンションでドアをぶち破るかの様に登場するハルヒ。 長門が居ないコトにはすぐ気付いたようだ。 「長門さんなら……」 古泉が、カードを1枚山札から取りハルヒに会釈をし口を開けた。 「職員室ですよ。」 クスッと軽く笑いながら答えた。   「あらそう。珍しいわね。」 俺も思ったな。というか、古泉。俺達にも言わないか?普通。 何で知ってるんだ? 「今日は、日直でしてね。日誌を返しに言った時にすれ違いまして。   理由は聞いてませんが、長くなる、とのコトで。」 古泉は、弱々しい怪物...
  • 各ハルヒスレのテンプレ案
      これはVIPにあるアナルスレやプリンスレのテンプレ例である。 新しくスレを立てる人は参考にするといいかもね? 注意)AA省略   【アナルスレ】   ・SS投下の際は空気を読んでくださぁぃ。byみくる ・長編は完結できるように、途中放棄した日にはあなたのアナルはいただきますよ!by ふんもっふ ・長編投下はわかりやすいようにトリップや文頭にアンカーを付けなさい!by ハルヒ ・…キャラクターの口調、及びそれぞれの呼称についてはまとめサイトを参照すること。by ユキ ・自分で投下した長編はなるべくWikiで自分で編集したほうがいいと思うぞ。by キョン ・落ちを予想するのはやめ・・うをっ チャック開いてるぞ!by wawawa ・荒らしさんにはスルーなのね。by 阪中 ・とりあえず気楽に投下するっにょろよ。by めがっさ ・1レスには最大30行、全角で2048文字、1行全角120文字まで...
  • 銀河SOS伝説~射手座の光芒~第五章前編
       宇宙暦2003年、SOS帝国暦一年、十一月二十九日、十四時三十分。 SOS団員およびSOS帝国軍首脳部は総旗艦ブリュンヒルトの会議室に顔をそろえた。戦闘は開始されていなかったが、星系内に布陣した無数の無人偵察艇により敵艦隊の大まかな位置は判明しており、事前に散布した宇宙機雷による妨害も成功している。まずはSOS帝国に有利な状況が作られているように見えていた。 しかし、敵艦隊による電子妨害は刻々と強化されていて、偵察艇も発見され次第破壊されており、状況が不利に傾かないうちに戦端を開くことが好ましく思われたが、それに先立って新人類連邦軍時代からの恒例になっている戦前スピーチが行われることとなった。部下達に無茶な作戦を理解してもらう目的で始まった戦前スピーチだが、最近ではキョンに言わせると誇大妄想的とんでも演説を聞かせることで、全軍の士気を無理やりにでも高揚させることが目的となっていた。...
  • 言えないよ
    「つばめよ 高い空から… 教えてよ 地上の星を…」 「あははは、いいわよー有希!」 「長門さーん、こっち向いてー。えいっ!」 中期試験明けの放課後。 制服のまま、平日格安のカラオケボックスへ突撃した あたし率いるSOS団一行は、慰労カラオケパーティーを 楽しんでいた。ここ数日は活動らしい活動もなく、 部室でもほとんど試験勉強一色だったものね。みんな、今日は めいっぱい羽を伸ばしなさい。団長が許可するわ! 無表情ながらなんだかんだでよく歌う有希に、そんな有希を 物珍しそうに写メに撮りまくってるみくるちゃん。 穏やかな微笑みで手拍子を入れている古泉君。うんうん、 みんな楽しそうね! と、そんなあたしの上機嫌さは、古泉君の隣に視線を移した途端 どこかへ飛んでいってしまった。ウーロン茶のグラスを片手に、 曲目帳をぺらぺらめくっているバカ男。 さっきから、こいつはずっとこんな調子だ。ああ、もう!...
  • 長門有希の情報操作
    暗い。周りには何もない。上も、下も、右も左も何もない。真っ暗闇だ。ここは何所なんだ?   「ここはあなたに選択肢を与えるために私が作った精神移動空間。」   何もない空間。俺の前に1人の少女が立っていた。   「長門!なんなんだこれは?」 「貴方は不慮の事故によって死んだ。そして涼宮ハルヒは貴方を失ったことを悲しみ、もともと現実にいなかったことを望んだ。」 「なら今ここにいる俺は何なんだ?死んでるどころか存在が無いんじゃないのか?」 「無くなる前に私がこの空間へ残りの精神のみを移した。選択をさせるために。」   さっきも言っていた。 選択 とは何のことだろうか。   「その選択ってのはなんなんだ?」   ……   「貴方はまた元の世界に戻りたい?」   そういうことか。   「ああ、またSOS団であいつらと一緒に馬鹿やりたいしな。何より、あいつに会いたい。」 「そう。」 その返事を最後に俺...
  • 四月の雪
     僕は今、一通の手紙を手にベッドに寝転がっている。  飾りっ気の全く無い、業務用とでも言うべき差出人の名前の無い封筒に、一枚きりの便箋。  差出人の名前がないという時点でちょっとおかしいなと感じたけれども、宛名は普通に僕の住所氏名だったし、切手も張ってあったし消印も押してあったから、きっと、知り合いの誰かが名前を書き忘れただけだろうと思った。消印の場所にも心当たりがあったし。  それは、僕が高校時代の三年間を過ごした場所。  たくさんの想い出の詰まった、今は遠い場所。  元々とある目的を持ってその学校に転校して行った僕は、高校卒業と同時に、遠方への進学を選んだ。  進路を決めるときには、それほど深いことは考えていなかったんだと思う。  どこでも良いというのなら、別れは少し寂しいけれど、違うところへ行ってみよう。  きっと、それだけのことだった。  けれど僕は、無事進学先も決まり卒業式の直...
  • ポニーテールの秘密・プロローグ
    プロローグ    高校2年の足音が春休みの終わりを告げに来る頃、俺は制服姿でハイキングコース級の坂を登っていた。春休みなのに何故制服姿なのか。学生の方なら解って頂けるだろう。  今日は3月31日、離任式というヤツである。  長期連休に入って平穏モードになっていた━━━つい先日、キテレツな出来事はあったのだが、それはまたの機会に話すとしよう━━━俺の体にはハードルが高いようで、少し息が上がる。  「やれやれ・・・」  このセリフもそろそろ俺の専売特許じゃないのか?━━━なんてくだらない疑問が浮かび上がるくらい呟いているこの言葉も、12月のあの日以来だいぶ意味が変わっている。が、今日は元気印健康優良女にとやかく言われるのかと思うと、呟きたくもなるのさ。  そう。元気なはずの涼宮ハルヒに。  教室に着くと、久しぶりの再会を喜ぶクラスメート達に混じらず、1人不機嫌そうな顔で窓の外を眺めてい...
  • ●えもん 第5話
    第5話「タイムマシン」 ピンポーン ピンポンピンポンピンポン・・・ キョン「だーっ!うっせえな!誰だ!!」 (ガチャ) ハルヒ「キョン!!来てやったわよ!!」 キョン「ハァー・・・お前かよ」 ハルヒ「何よ!不満なの!?」 キョン「いや、、、なんか用か?」 ハルヒ「暇だから来たのよ!」 キョン「、、、そうかい」 ハルヒ「とにかくあがらせてもらうわよ!」 キョン「お、おい!」 ガチャ ●「おやおや、涼宮さんではないですか」 ハルヒ「あら、そういえば古泉君もキョンと一緒に住んでるんだったわね」 キョン「・・・おいっ!てめぇなんか着ろって言っただろうがっ!」 ハルヒ「別にあたしは気にしないわよ」 キョン「俺が気にするんだよッッ!!さっさと着ろやぁッ!」 ●「全くキョンたんは恥ずかしがり屋さんなんですからwww」   ・   ・   ・ ハルヒ「ねぇっ!またなんか変な道具で遊びましょうよ!」 キョ...
  • 「長門有希の憂鬱III 恋するウィルス」勝手に外伝
    涼宮ハルヒの常駐 ――その姿を見て何かを突き動かされたわたしは、このワーム(以下、「ハルにゃん」という。)の頭を撫でてみた。――「ちょっとぉ~、やめてよぉ、くしゅぐったい~」 イラスト:白石梨乃(@thky0717)  わたしの情報制御網内に導入した、無害化したワーム。  このワームは、元は涼宮ハルヒの情報を無差別に収集するために作成されたもの。とある事情によりこのワームと関わったわたしは、人間の言葉で言うと「ペット」としてこのワームを「飼って」いる。  このワームは、自己増殖機能とネットワーク検出機能を削除した他は基本的に元の機能を保っている。すなわち、涼宮ハルヒの情報を入手するという、有機生命体の「本能」に当たる機能はそのまま保持している。  その「本能」を満たすと、このワームは「成長」する。ファーストコンタクト時の実験から、それは明らか。  そこで試しにわたしは、涼宮ハルヒの外観の...
  • 射手座の日、再び
    1.プロローグ  2月上旬のある日のこと。  それは、SOS団団員にして文芸部長兼コンピ研部長たる長門有希の唐突な宣言から始まった。 「あなたがたに勝負を申し込みたい」  唖然とする俺たちに対して、長門は淡々と説明した。  長門を含むコンピ研 vs 長門を除くSOS団(名誉顧問を加えてもよいとのことだった)。勝負は、去年やった宇宙戦闘ゲーム The Day of Sagittarius 3 を大幅に改良した The Day of Sagittarius 4 で行なわれる。  賭けるものも指定してきた。  コンピ研側が勝った場合には指定する日に一日限定でSOS団団長権限を長門に委譲、SOS団側が勝った場合にはデスクトップパソコンを一台進呈する、とのことだった。  堂々たる果たし状であり、こうまで言われて、ハルヒが応じないはずもない。 「相手が有希だからって、容赦しないわよ!」 「望...
  • キーワードは恋愛
    いつものSOS団部室にて いつものように、騒々しく扉が開く   ハルヒ「みんなーー聞いて!すっごく楽しいこと思いついたの! って、あれ?キョンあんたしかいないの?」   キョン「みんな、不思議な用事で、今日は俺だけだ」   (古泉曰く「今日だけはあなたと、涼宮さんだけのほうが都合がいいと思いますので」 朝比奈さんが言うには「キョンくん頑張ってね!えへ」 長門「今日はあなたと、涼宮ハルヒだけが好ましい。それが情報統合思念体の意思」   と、俺を残してみんな、どこかへいってしまったわけだ 全く、責任の押し付けにもほどがある。)   ハルヒ「ちょっとあんた、なに目そらしてんのよ! いい!?団長の言うことを聞かない奴は死刑だからね!」   (好きにしてくれ・・・)   ハルヒ「ま、いいわ!聞きなさい、キョン!やっと分ったのよ! SOS団に足りないもの!それは、恋愛よ!「恋愛」!」   キョン「・・...
  • 橘京子の消失(前編)
    「…………、……きて……」  ――声が……聞こえる―― 「……くん、………ったら……」  ――俺を呼ぶ声―― 「……むー、……おき……よ……」  ――どこかで、聞いたことのある―― 「……おき…………なら……」  ――しかも毎日聞くこの声は―― 「えいっ!」 「ぐふぉ!!」  朦朧としている頭で必死に状況把握をしている俺は、砲丸投げの玉を腹部に直撃したかのような鈍い痛みを伴って、完全に覚醒した。 「ってえな! 起こす時はもっと優しくしろって言ってるだろうが!」 「だって、キョンくんったらなかなか起きないんだもん」  ぷくっと膨れる顔はいつもよりも殊更幼く見えるが、それもこいつが今まで行ってきた業というものだろう。怒られたくなかったら無茶な起こし方をするなと再三言い聞かせているのに、この癖だけは一向に治る気配を見せない。  間違いなく俺の妹である。 「ごはんだよ~ あっさごっ...
  • キョンの暴走
    俺は自分の立場を冷静になって考えてみた。 俺はSOS団なる学校側も公に認めてくれない奇妙なサークルに所属している。 その活動たるや全く利益もやりがいもなく、ただ時間と体力の無駄を持て余している。 メンバーは俺と古泉の男二人にハルヒ、朝比奈さん、長門の女子三人。 この女子三人が平均よりは上の美女揃いであり、俺は特にこの女子達に嫌われるということもなく、 上手く付き合っている。むしろこの三人は俺に対して少なからず好意を持っていることは 鈍感な俺でも読み取れる。とくにハルヒと長門はガチだ。今までの奇妙な事件の中でこの二人の 俺に対する気持ちは本物だ。 俺はこんなおいしい状況にいて何故今まで気づかなかったんだ。ちくしょう。 この女子どもといくらでもヤリ放題じゃないか!!!! 女って生き物はエロい男を軽蔑したような目で見るが、その実、男の数倍はエロい生き物なんだぜ? 昨今の少女漫画のエロ化で、そ...
  • でんぢゃらすハルヒ3
    ※オリジナルキャラ・ある意味BAD END注意   これは世の中を安全に生き抜く方法を教える……、 1人の女子高生の物語である。   部室 ハルヒ「ねぇ、キョン」 キョン「んー?」   ハルヒ「――……やっぱりいいわ。」 キョン「えー?なんだよー。」 ハルヒがもじもじしている。 ハルヒ「だって~はずかしいんだも~ん。」 キョン「気になるじゃんかよ――。教えてくれよ――。」 ハルヒ「しょうがないわね~~。も~~。じゃあ言うよ~~。」 キョン「うんうん!」   ハルヒ「え~と、実は~、この学校は~、…」 するとハルヒは、急に真面目な顔になり、 おそろしいことを言った。 ハルヒ「あと3分で爆発する!!」 キョン「…」 キョンは何が何なのかわからない様子。 突然、学校が大きく揺れた。 ゴゴゴゴゴ   キョン「!?」 ビーッビーッ 地震のように、大きく揺れる中、警報音がとどろき、 『爆発まであと3分...
  • 長門有希の憂鬱Ⅰプロローグ
    長門有希の憂鬱Ⅰ プロローグ 窓の外は曇っていた。 今年ももうすぐクリスマスだねー、などとクラスの女子がのたまっているのを、 俺はぼんやりと眺めながら次の授業がはじまるのを待っていた。 高校に入って二度目の文化祭を終え、やっと落ち着いたとため息をついたばかりだ。 そういやハルヒのやつ、今年もやるんだろうなクリパ。また俺にトナカイやらせるつもりじゃあるまいな。 長門が暴走したりSOS団が消えちまったり、朝倉に二度も襲われたり、去年はいろいろあった。 俺も長門には気を配るようになった。あいつは感情が希薄なわけじゃなくて、 実は表に出ないだけなんだと知ってからは。おかげさまで落ち着いてるようだが。 振り向いて後ろの席にいるやつに、今年のクリパはやっぱ部室でやるのか、と尋ねようとしたらいきなり首根っこを掴まれた。 「キョン、あんた進学するの?」 いきな...
  • 普通短編65
    キョン「ハルヒ、よく聞け…」 ハルヒ「なによ?」 キョン「俺がジョン・スミスなんだ」 ハルヒ「誰それ?」 「長門さん、あなたに一つだけに言っておくことがあります」 「……なに?」 「僕達の組織は涼宮さんと、キョンくんを恋中にし涼宮さんの力を安定させようとしています」 「…何が言いたいの…?」 「率直に言います、キョン君に恋愛感情を抱いているあなたには、消えていただく必要があります。 ですので僕があなたを排除します」 「涼宮ハルヒの閉鎖空間外ではただの人間である、あなたには無理。諦めた方が得策。 今なら見逃す。」 「ではこれならどうです?」 一樹が指を鳴らす。 私達を残し全ての世界が灰色に変質して行く。 長門「なんて物を書いてみた」 キョン「妄想乙」 長門「おでんがおいしいきせつになりました」 キョン「汚田て…」 「長門? 何やってるんだ、パソコンいじったりして」 「...
  • スーパーハルヒ
    「ねぇ、キョン。ゲームで1upキノコとかあるじゃない。」 「ああ。」 「『1人増える』ってどんな感じなのかなぁ?」 「……。」 「増えるといってもドッペルゲンガーみたいに同時に存在してるわけじゃないじゃない?  自分が死ぬともう1回、って感じで自分が出てくるわけでしょ?それってどういう現象かなぁ?」 「……。古泉、パス。」 「え……、長門さんお願いします。」 「……あ「お茶のお水汲んできますね!」さひ……。」 「そもそも最初は『3人』で始まってるじゃない? 自分『3人』って何?」 「涼宮ハルヒが1人増えた。」 「なんですと!?!? いったい何食ったんだ!?」 「1upキノコ。1人増えたことによって今4人いる。」 「なんだよその1upキノコって、おい4人!?」 「ミスしても大丈夫。」 「『ミス』にも引っかかるし、『大丈夫』にも突っ込み所があるな。」 「ああん! もう! また穴に落ち...
  • カオス・ザ・ワールド 後編
    先に動いたのは古泉だった。 …。 ガッ!! …。 殴った!……続けてハイキック…。 古泉の攻撃が続いている。 …。 「本気で殺すつもりみたいね」 …。 朝倉? …。 「全て急所を狙っているわ」 …。 たしかによく見ると ここにだけは喰らいたくない… ってな感じの所に古泉の攻撃は命中している様に見える。 …。 「まずい」 …。 長門? …。 「このままでは古泉一樹は敗北する」 「なんでだ?俺には古泉の方が優勢に見えるが?」 「攻めているのは古泉一樹、急所を狙っているのも事実。ただ……」 …。 …。 …。 ~古泉一樹~ …。 …。 ……クソッ…なんだコイツは…。 さっきから目の前の俺に攻撃をしているが……ほとんどダメージを与えてない。急所を狙っても寸前でポイントをずらされている。 …。 「この程度ですか?」 …。 -!? …。 ドスッ! …。 「グッ!!」 …。 右拳が俺の腹に突き刺さる。...
  • (消失)長門有希のもしも願いが叶うなら 第6章
    6章 すべてを解く鍵 わたしが元の世界に帰還できたからくりは理解した。そしてそれを実施するにはわたしが再び過去に行かなければならない。 しかし、あれから1週間経っても彼が、再び過去に時間遡航するそぶりは見せなかった。このままほっておいたらあと1年ぐらいはやらないような気がする。彼はいつ実行しても問題はないと考えているのかもしれないが、近い未来にそれこそ階段から転落して大けがを負うような事件に巻き込まれる可能性がないわけではなく、再改変を遅らせることはリスクをはらむことである。 「彼に直接促してみては?」 と提案したのは喜緑江美里。 それは、できない。なぜならば世界再改変は彼の意志で行うことだから。わたしが促すのは筋が違う。 「困りましたね。あなたがそんなに強情だったとは思いませんでした。何かいい方法があればいいんですけど」 しかし、そんな心配は杞憂に終わる。 冬合宿から帰ってちょ...
  • 涼宮ハルヒの奮闘 ~しっと団の野望~ 第2話
    谷口こと、コードネーム『ジャッカル』がハルヒに瞬殺されたその日の夜、 4人の男女が一同に会していた。 世界のカップルを撲滅させることを目的とした「しっと団」の緊急会合である。   「たにぐ……もとい、『ジャッカル』がやられたというのは本当か?『スネーク』。」 「『ジャッカル』は、涼宮ハルヒにやられたようですな。」   『スネーク』と呼ばれる男は、淡々と説明をする。   「チッ……役立たずが。」 「そう言わないの『フォックス』君。彼がダメってことぐらい、分かってたことじゃないの。」 「しかしだな『キラー』、まさかここまでの役立たずだとは……。」   「彼はちゃんと役に立ってくれましたよ。」   『トゥモロー』は穏やかにそう言った。 言い合っていた『フォックス』と『キラー』、そして『スネーク』が『トゥモロー』を見る。   「彼に涼宮ハルヒを倒すことなんて期待していません。  彼の役割は涼宮ハル...
  • 人生最悪の三日間 最終章 ~デズデモーナ~
      もっと早く、気づくべきだった。 朝比奈さんは三年以上前に遡れないと言ったし、古泉はもしかしたら昨日世界ができたのかもしれないとも言った。 朝比奈さんの言ったことはわからないし、古泉が言ったこともありえないと思って、別に気にしなかった。 でも、そのときに気づくべきだった。 単独で考えれば、どちらもありえない話だが、併せて考えれば答えは出るのだ。 神が憎い。 こんな奴が神だなんて信じられない。 俺は神に反乱を起こすぞ。     午後六時二十分。部室にて。   銃声は二回だった。 ひとり一発ずつ。 だが、それで十分だった。 笑う女は笑うのを止め、床に崩れ落ちた。 部屋の隅にいた未来人も同じように倒れた。 銃口から出た煙は天井に向かって昇る。 死体が二つ、床に転がっている。頭からは血を流して、床に血溜りを作っている。 「……よく撃てたな」 「団員のピンチよ。撃てないわけ無いでしょ」 「……...
  • 長門有希の憂鬱IV プロローグ
    プロローグ  Illustration どこここ    ハルヒと古泉、そして俺の三人は北口駅の南側にあるバスターミナルでじっと並んで待っていた。ハルヒはガラにもなくフリルのついた白い日傘なんぞ差しおって、後姿だけ見たらなんとなくいいところのお嬢さんみたいじゃないか。着てる服までがお嬢様のそれっぽくなったのは、古泉と付き合いだしてからなのは気のせいではあるまい。    傘の柄を肩に当ててチラリと後ろを振り返ってシナを作ってみせるのは誰かに見せ付けてんのか。ホワイトフォーカスでもかかってるようなお嬢様はニコっと笑うどころか歯をむき出しにして俺に言った。 「なによジロジロ見て。なんか文句あんの?」 「いや別になにも。その日傘、高かったろう」 値段なんか知ったこっちゃないんだが、ハルヒが少し淑女らしくなったなぁなんてセリフを口にした日にゃ炎天下で頭がどうかしちまったんじゃないかと疑われ...
  • Different World's Inhabitants YUKI~ゲツヨウビ(その二)~
          「何で俺だけなんだ!国木田は!?あいつはどうなんだよ?」   「ふん、あいつはもうとっくに仕上げて提出しているわよ。まだ、1文字も書いていないバカはあんたとキョンぐらいよ。」   「・・・な!?・・・・・・くそ、あいつ、裏切ったな・・・・・・。」   「何か言った!?」   「べ、別に!分かったよ!書きゃいいんだろ、書きゃ!」   以上が、強制連行された谷口と、鬼編集者ハルヒの口論の様子だ。 何気に俺がバカにされているような気がするが、気にしないでおこう。   それにしても、国木田はもう仕上げていたのか・・・裏切り者め・・・・・・。 まあ、あいつも学習したって事か。 ちくしょう、俺もさっさと仕上げておきゃ、今頃は谷口のアホ面をニヤニヤしながら見れていたんだが・・・・・・。   「何言ってんの!?あんたにそんなすぐ書けるほどの文章力があったら、苦労しないわ!」   ははは、よく...
  • シュール短編1
    ハルヒ「あっ、四つ葉みっけ!」キョン「それ三つ葉だろ」   キョン「それ取って」 ハルヒ「これ?」 キョン「や、その横の…あそっちじゃなくて右の。そう、それ」 ハルヒ「はい」 キョン「サンキュ。ああ、これもうねえや。ごめん戻して」         ハルヒ「昨日のあれ見た?」 キョン「見た。面白かったな」 ハルヒ「いや、あれ」 キョン「ああ、あっち?見てないな」 ハルヒ「なーんだ」 キョン「うん」 ハルヒ「…」 キョン「…」         ハルヒ「昨日宇宙人見たわ」 キョン「そうか」 ハルヒ「あれ?驚かないわね」 キョン「いや…さっきから爪のびてんの気になってさ…」         ハルヒ「つねらせて」 キョン「じゃあ肘な」 ハルヒ「ほれほれ、痛いでしょ?」 キョン「いや?肘ってつねっても痛くないんだぜ」 ハルヒ「何ソレ…あっ、本当だ痛くない!」 キョン「じゃあつねっていい?」 ハル...
  • LOST プロローグ
    プロローグ 率直にそして端的に今の状況を言おう。 俺は長門とキスをしている。しかも、腰に手までまわしてしっかりと抱き合っている。 だけど、これは俺が望んだことではない。だからといってハルヒが望むようなことでもないはずだ。 俺の意思とは関係なく、傍から見れば「下校時間が過ぎた夕暮れの教室でアイを確かめ合う二人」 見たいな非常に青春なシュチュエーションなんだが・・・・ 話は結構前、にさかのぼる。たいして面白くも無いような話なんだが良かったら聴いてってくれ ・・・ ・・ ・   1話
  • 長門有希の消失 プロローグ
     プロローグ      空から白いものが落ちてきた。たくさんの、小さな、不安定な、水の結晶。それらは地表に落ちて消えゆく。  時空に溢れている奇蹟の一つだった。この世界には奇蹟がありふれている。私はずっと立ち止まっていた。時間の経過は意味をなさなくなっていた。  綿を連ねるような奇蹟は後から後から降り続く。  これを私の名前としよう。  そう思い、思ったことで私は幽霊でなくなった。    ここまで書いたところでキーボードを叩く手を止めた。小刻みに震える手のひらを頬にあてたら、じんわりとした冷たさが浸みていった。大きく息を吸い込むと透き通った空気が鼻腔を刺激する。冬はすぐ目の前にあった。  部屋の大きな窓から見渡す街には、薄く灰色の靄がかかっている。ドラマか何かの演出みたいに、嘘のように街を覆い尽くす靄。その靄は、やがてかすかな光を飲み込み、またその光に照らされて、街全体を無数のきらめき...
  • 長門有希の憂鬱III 恋するウィルス
    恋するウィルス      わたしがコンピュータ研究会に入部したときの、数日間のログ。公開する。   0600時: 宇宙歴40068.26.11。起床。ログ記録開始。顔を洗う。朝食の準備。味噌汁を調理。昆布のダシ。豆腐の賞味期限が六時間前に経過。情報統合思念体に挨拶。返事は数バイト。わたしの上司は愛想が悪い。主流派はこれだから。   0645時: 顔面、頭部の手入れ。最近枝毛が目立つ。毛髪洗剤の変更を検討。あの人の好きなコロンを0.5cc噴霧。   0700時: 自宅を出る。隣の住人に挨拶するが、伝わらなかった模様。   0730時: 学校に到着。部室へ。無人。ハインラインの夏への扉を開く。175ページ。   0800時: 教室へ行く。途中で古泉一樹に会った。顔の角度を九度下げる。   0820時: 担任現る。顔色が優れない。配偶者とまた揉めたようだ。   (中略)   1205時: 文芸...
  • 恋は盲目 プロローグ
    プロローグ たとえどのような平凡な人生を送っている人であろうとも、長い人生の中で、必ず一度や二度は人生を 左右するほどの決断を迫られる時が来る。 そして、あたしたちは自らが下した決断に責任を負い、それがどのような結果をもたらそうとも、その すべてを受け入れていかなければならない。 こういった人生の分岐点は、予期し得るものばかりではなく、時には唐突訪れ、あたしたちに決断を迫 ることがある。 ある日、それは何の前触れも無くあたしのもとに訪れ、平凡ではあるが退屈しないSOS団での日常が ずっと続いていくと信じていたあたしに残酷な決断を迫った。今から思い返せば、あのSOS団での何 気ない日常こそが、あたしにとって人生で最も幸せなときであったことを、失ってはじめて気づくこと ができた。 聞いて欲しい。その日あたしが下した決断を。 事件が訪れたのは、あたしがいつものように食堂で学食を食べている時だ...
  • 微睡の試練
    もくじ     中学生の時、私は独りだった 高校生になって暫く経った今、私は一人になった 戻らなきゃいけない いつもの日常に 古泉くんが頷いて みくるちゃんが驚いて 有希が静かにこっちを見て キョンが大げさにため息を吐いて 何の変哲もない SOS団の1ページ だから私は叫んだ 「こんな世界なんか――――」       春眠暁を覚えようが覚えまいが眠いものは眠い。 あー頭がボーっとする やかましく鳴り響く目覚ましを止めて、私は目を擦った。 今日は…あれ?月曜日? 日曜日じゃなかっけ? 時計の針は平日にいつも起きる時間を指している。 …まだ寝ぼけてるのかしら このままだと遅刻してしまう。 私は急いで身支度を整え、腰の当たりまで伸びる髪を黄色いリボンでポニーテールにした。 家を出てしばらく歩くと、5組の朝倉さんと会った。 確かクラスに馴染もうとしなかった私に気遣...
  • 涼宮ハルヒの団結 プロローグ
    「没ね」  団長机からひらりと紙がなびき、段ボール箱へと落下する。 「ふええ……」  それを見て、貴重な制服姿の朝比奈さんが嘆きの声を漏らす。  学校で制服を着ているのが珍しく思えるなんて我ながらオカシイと思うが、普通じゃないのはこの空間であって、俺の精神はいたって正常だ。 「みくるちゃん。これじゃダメなの。まるで小学校の卒業文集じゃない。未来の話がテーマなんだから、世界の様相くらいは描写しなきゃね」  ハルヒの言葉に朝比奈さんが思わずびくりと反射するが、ハルヒは構わず、 「流線形のエレクトリックスカイカーが上空をヒュンヒュン飛び交ってるとか、鉄分たっぷりの街並みに未来人とグレイとタコとイカが入り混じってるとか。そーいうのがどんな感じで成り立っているのかをドラマチックに想像するの。将来の夢なんかどうでもいいのよ。それにドジを直したいだなんてあたしが許可しないわ。よってそれも却下」  グレ...
  • カオス・ザ・ワールド
      カオス・ザ・ワールド 前編 カオス・ザ・ワールド 後編
  • 長門有希の報告Report.16
    Report.16 長門有希の憂鬱 その5 ~朝倉涼子の報告~ 「ゆ……き……?」  涼宮ハルヒは、突然現れたわたしに恐る恐る声を掛けた。わたしは無言で視線を向ける。 「話はあと。」  極めて短い返答。わたしは二人に向けて言った。 「朝倉涼子、支援を要請する。ハルヒ、下がってて。」 「な!? 何言(ゆ)うてんの!?」 【な!? 何言ってんの!?】  ハルヒが声を上げた。 「涼宮さん!!」  彼女に負けじと声を張り上げる涼子。 「今は……長門さんの言う通りにして!!」 「あんたは、あたしに黙って見てろって言うん!?」 【あんたは、あたしに黙って見てろって言うの!?】 「だいじょうぶ。」  わたしが声を掛ける。 「あなたが信じてくれる限り、わたし達は負けない。」 「そんなこと……!」  わたしは彼女を見据える。しばらく見つめ合っていたが、とうとう彼女は観念した。 「……分かったわ。でも、約束...
  • 夢見ぬ蛙は終末に鳴く3
      「ねえ、古泉くん。もしかして、有希と付き合ってるの?」 授業終了後、まもなくの部室。 僕が部室を訪れての涼宮さんの第一声が好奇心に満ち満ちたそれだったのには、「彼」は「なんと露骨に…」と呆れたような顔をし、朝比奈さんは顔をうっすら赤らめて俯いている。 団員のプライベートに一々首を突っ込むような真似はしない、というのが涼宮さんの最低限の礼儀を踏まえた信条であったはずで、その彼女がこうも直接的に僕に事を問うというのは、疑問の形を呈しつつも殆ど確信の域にあるとみていいだろう。 長門さんは我関せずといったように読書を続けている。 涼宮さんが長門さんを問い詰め、納得いく回答が得られずに、矛先が此方を向いたといったところだろうか。 元々隠していたのは機関の命令から様子見をしていただけであり、一寸の露見もならない極秘情報というわけでもない。下手に繕うことはしない方がいいだろうと判断し...
  • ふたり ~プロローグ 旅立ちの日~
    ~プロローグ 旅立ちの日~ 「じゃあ、行ってくる」  俺を見送る家族に声をかけて、荷物を持った。 「キョンくん、ほんとに行っちゃうの? 寂しいよぉ……」  まだまだかわいげのある妹の頭を撫でてやる。しばらく会えないとなると寂しいもんだ。 「ずっと会えないわけじゃないから大丈夫だ。帰ってきたら遊んでやるから」 「……約束だよ?」  あぁ、約束だ。再び荷物を持ち直すと、親といくつか声をかけあってその後歩き始めた。  そう、俺は自宅を離れて暮らすことになる。理由は県外の大学に行くためだ。  特急で片道一時間を電車に乗って行くわけだ。地元の奴等としばらく会えなくなるのは悲しいな。  あぁ、そういえばもう一週間か。ちゃんと準備をして、出発したかな? あいつは……。 「行ってくるわ。心配しないでいいからね、ママ」  親父は朝早くから仕事だから、見送りはママだけ。それでも車で駅まで送ってくれるか...
  • 涼宮ハルヒの赤面
    涼宮ハルヒの赤面 ハルヒの憂鬱に付き合ったせいで、俺の方が憂鬱になった、 世界を再構築どったらこったらの事件から大分月日が経ってる訳だが、こんな事は初めてだ。 「涼宮は風邪で今日は休みだ」 担任の岡部の無駄な話を聞き流していた俺の便利な耳はその部分をクローズアップした様に聞き取りやがった。 ハルヒが休むのは特に珍しい訳では無いが風邪と言う事に引っ掛かる。 ウイルスですらハルヒを避けて通りそうなモノだからな。 ケ ハルヒが居ない一日と言うのは何とも平和で退屈だった。 改めてハルヒは俺の平凡な生活に深く踏み込んでいたのかが分かる。 ……って俺は何考えてんだ。 今日は自己中な団長様も居ないようだから、部室に顔を出す必要も無いだろう。 そう思い、俺は珍しく朝比奈さんの声を聞きたいとも思わず、下駄箱に向かった。 俺を待ち受けていたのは他の人にはわくわくする出来事なのかも知...
  • 普通短編60
    長門「鯛を買ってきた、格安10円」 ハルヒ「へえスゴイお得じゃないの!さすが有希ね!」 長門「照れ、照れ///」 キョン「ちょっと待て、鯛が10円ておかしいだろ」 古泉「きっと値切ったんでしょう、そう考えるとうなずけます」 キョン「アホ、うなずけるか!」 みくる「えっ鰻の漬物がどうしましゅた?」 キョン・古泉「(;^ω^)」 長門「私が刺身にする」 ハルヒ「楽しみね」 キョン「良く見りゃ腐ってるぞ、腹壊しそうだな…」 長門「切った」 ハルヒ「上手ね!さすが有希ッ!」 みくる「私達に出来ないことを平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!」 古泉「実に美味しそうですね」 長門「照れ、照れ///」 キョン「こ、これはァ!!腐っていたはずの鯛なのに、なんだこの最高級的な輝きッ!!?」 長門「我が包丁さばきは、腐食した鯛でさえも最高級のそれに魅せることが出来るっ!これで大儲けじゃ...
  • Black Lily・プロローグ
     あまりに突然の出来事だった。 「えー、本日づけでうちのクラスに転入してきた、長門由梨くんだ」  第二学年、年末。  その出来事は俺たちSOS団に静かな非日常をもたらし、短い間で記憶に残ることとなる。  ――Black Lily――  師走だった。それはもう師匠も弟子も魔法使いも戦士もバタバタに立て込んだ師走だった。  夏を境にして、非日常と呼べる出来事は徐々に小康状態となり、代わりにハルヒがこれまでのどの学期より精力的にイベントや学外活動をおっぱじめたので、これまでよりずっと忙しかったと言っても間違いじゃないし、正直に言えば俺はそれらを楽しんでいた。  『敵』の連中は夏の一件で懲りたのか何なのか、三ヶ月近くほとんど音沙汰がなく、古泉も長門も朝比奈さんも、俺の見る限り今までで一番普通の高校生生活を送っているようだった。 「みくるちゃん! はいポーズ! もっと笑って!」  ...
  • 銀河SOS伝説~射手座の光芒~第五章後編
      「あーあ、採用されちゃったね、あの作戦」 「不満があれば反対すればよかったのに」 作戦の詰めを終えて会議が終了すると、ナガトの前にはアサクラ、キミドリのスクリーンだけが残った。キミドリは平然と、アサクラはわざとらしく肩をすくめて状況を受け入れていた。どちらもカフェでメニューを相談する女学生といった風体で、とても宇宙艦隊を指揮する提督には見えないタイプである。 「別に不満なんてないわよ。ただ、遺書を書いてなかったなー、って思い出しただけ。これまでのと比べてちょっぴり危ないでしょ、これ」 「危険かどうかは指揮官の能力に依存する。あなたは兵士を率いてその生命を預かる者として、もっと自覚を高めるべき」 「はーい」 極低温の矢が一閃したが、返答はまだ生ぬるいものだった。SOS帝国の特徴として後世において指摘されるものに、伊達と酔狂のお祭り騒ぎと純粋な生真面目さが同居している、というものがある。...
  • 涼宮ハルヒの奮闘 ~しっと団の野望~ 第4話
    僕達は「しっと団」からカップルを守るために、セントラルタワーの東館にいます。 しかしそこで、ありえない人物と出会ったのです……   「『キラー』って呼んで♪」   ……本人はこんなことを言っていますがこれは軽く流すとしましょう。 朝倉涼子。僕自身はあまり彼女とは接点はありません。 しかし長門さんや彼から聞いた話では、長門さんと同じインターフェイスであり、 放課後の教室でキョン君を殺そうとした人物でもあります。 その時に、長門さんに情報連結を解除されたはずなのですが……   「じゃあ、早速始めるわよ♪」   朝倉さんは右手を振り上げました。 すると周りの空間が変化していき、一瞬にしてセントラルタワーが異空間と化してしまいました。   「長門さん!これが彼女の空間なのですか!?」 「そう。でも問題無い。前と同じように情報連結を……。」   長門さんがそう言いかけて止まりました。どうかしたのです...
  • 涼宮ハルヒの追憶 chapter.3
    涼宮ハルヒの追憶 chapter.3 ――age 25 「じゃあ、いくわよ」 朝比奈さんが言った直後、久々の感覚が俺を襲った。 時間酔いという、ジェットコースターの気持ち悪さを 三乗したような浮遊感が俺を包んだ。 地面を失い、重力も失った。 朝比奈さんは遠慮しているのか、手をつないだりはしなかった。 不快感が喉元まで到達したところで、俺は重力を取り戻した。 「さあ、目を開けて」 朝比奈さんが言っているのが聞こえた。 目を開けるものの、ふらふらとして視線が定まらない。 横にはさっきまでいたはずの朝比奈さんは消えていた。 それはいいとして、問題はこれだ。 ここはどこだ? 辺りを見回すと、無機質な空間が広がっていた。 無駄に広いリビングにある、 見覚えのあるこたつ、素っ気ないカーテンに、本でいっぱいの本棚。 ガチャッという音とともに玄関のほうでドアが閉まった。 「あ、そうか!」...
  • 規定事項の子守唄 第二話
     そのご、わたしと鶴屋さんは、すこし気持ちを落ちつかせてから、寝室を出ました。  客間のひとつで、使用人のかたに絞りたてのグレープフルーツ・ジュースを一杯ふるまっていただいたあと、武道場にむかいました。武術の鍛錬のためです。  というのも、この一週間は毎朝、鶴屋さんにつきあって武術を習っていたのです。彼女とのつながりにしたかったので、ひとつでも技を教えてもらおうと思って、こちらからお願いしたことでした。  ずいぶんと飲みこみの悪い弟子になってしまいましたが、鶴屋さんはいやな顔ひとつせずに教えてくれました。 「おおっ、今日はどうしたんだい? 動きが昨日までとちがうよ! 」 「そ、そうですかぁ? 」  おそらく、思考規制がゆるまっている効果でしょう。わたしの運動能力も、たぶん以前とくらべて三割ぐらいよくなっている気がします。  とはいえ、もとがたいしたことないので、そこまでいうほどかわりませ...
  • Different World's Inhabitants YUKI~カヨウビ(その二)~
        目が覚める。 辺りを見回す。 何もない部屋を。   現在、午前7時。 普段なら、布団から抜け出して、学校へ行くための準備をするのだが、何故だか気が進まない。   頭が痛い、様な気がする。 風邪を引いている、みたいだ。 いや、体調自体は悪くないのだろう。至って健康だ。 これは1種の、気の病のようなものだ。   じゃあ、何故? 何が私の気を病ませているの?   答えは簡単だった。 でも、答えたくなかった。   昨日の、彼と涼宮ハルヒの姿を思い浮かべる。 怒っていても、溜息をつきつつも、心の奥底の楽しさを隠しきれていないあの2人。   それは、今まで私が読んだ、恋愛小説の中の『恋人同士』の関係に近かった。 いや、本人達には自覚はないのかもしれない。 しかし、周りから見るとそれは紛れもなく『恋人』の関係だった。   この時、私が感じた思い。 悲しくて、苦しくて、心を貫きそうな感情。  ...
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