涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「俺とハルヒと古泉の生きる道」で検索した結果

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  • 長編・キョン
    ...れた時間 洞窟にて 俺とハルヒと古泉の生きる道 (BADEND) 許婚と最愛の人 Another Story 涼宮ハルヒの変質 ストレンジデイ イン ザ レイン キョンの死、そしてその後 クリスマスイブ 憂鬱アナザーエンド 涼宮ハルヒの旅路 グラップラーキョン ハルヒが残した希望 1枚の写真 涼宮ハルヒの海遊 Verywhiteday お見舞い 一つの選択 『ComebackAvenger』 キョンの憂鬱 もしもの世界 看病 ある夏の日の夕暮れ 涼宮ハルヒの変貌 愛すべき日常 涼宮ハルヒの我侭 殺人鬼はそこに (グロ・BADEND注意) 10歳児 6歳児 涼宮ハルヒの退行 ディサイデッド・フェイト キョンの苦難 涼宮ハルヒの永遠 涼宮ハルヒの交替 涼宮ハルヒの日常 犬キョン キョンの告白記 変わらない世界 ハルヒが母さん!? 冗談から恋 Sleepingbeauty 解けない難問 涼...
  • ハルヒと春日
    11月も後半に突入し、日に日に冬らしさが増えてくる。 最近は部活から帰る時点ですでに真っ暗だ。 「今日は転校生が来たぞー」 岡部は教室に入ってくるなり、そう言った。 教室がざわつく。 お前らは小学生か?と突っ込みつつ俺も少しそわそわする。 「すっごい綺麗な女の子だと良いなー」 谷口、だとしたらお前には振り向かないぞ。 「入ってくれ。」 岡部の掛け声と共に、男子が入ってきた。 男子のため息と、女子の囁きが聞こえる。 入ってきた奴は古泉ほどではないものの、なかなかのイケメンだった。 「よし、じゃあ自己紹介をしてくれ。」 「こんにちは、春日清(きよ)です。」 春日とか言う男は澄んだ、綺麗な声で自己紹介を始める。 「趣味は本を読むこと、特にSFが大好きです。宇宙人、未来人、超能力者などに興味があります。」 …え? その時、ハルヒがガバッと立ち上がった。 「ねぇ、春日君。だったらSOS団に入団しない...
  • 涼宮ハルヒの別れ
    今日も寒い日だった。   いつものようにハイキングコースを登ってると これもいつものように谷口が声をかけてきた。 「よっ!キョン!おはよう!」 こんな糞寒いのに元気な奴だ。 その元気を8割くらい分けて欲しいもんだね。   教室につくと俺は即座に自分の席に座る。 窓側の日差しが入ってくる、冬が苦手な俺にとってはまさに特等席だ。 ちなみに一番後ろの席だ。   ハルヒはもう俺の後ろにはいない。   今は2月下旬、暦の上では春なのだが、まだまだ寒い日が続いていた。 ちなみに俺は今、高校2年生だ。 俺と谷口は、なんとかギリギリ2年生に進級することが出来た。 1年の頃はSOS団なる意味不明な団体活動に精を出してたから 勉強をする気力をすべてそっちに持っていかれていたが、今年は進級について悩むことは無さそうだ。   なぜならSOS団はもう活動をしていないからである。   自分の席で太陽の日差しを浴びて、...
  • 涼宮ハルヒの記憶
    「あんた・・・誰?」   俺に向かってそう言ったのは涼宮ハルヒだ。 あんた?誰?ふざけてるのか?嘘をつくならもっとわかりやすい嘘をついてくれよ!   だがハルヒのこの言葉は嘘でも冗談でもなかった。 この状況を説明するには昨日の夕刻まで遡らなければならない。   その日も俺はいつものように部室で古泉とチェスで遊んでいた。 朝比奈さんはメイド服姿で部屋の掃除をし、長門はいつものように椅子に座って膝の上で分厚いハードカバーを広げている。 ハルヒは団長机のパソコンとにらめっこしている。 いつものSOS団の日常だった。 「チェックメイト。俺の勝ちだな古泉!」 俺はいつものように勝利する。 「また負けてしまいましたか。・・・相変わらずお強いですね。」 微笑みながらこっちをみる古泉。 俺が強い?言っておくが俺は特別強くなんかないぞ!おまえが弱すぎるんだよ古泉! まぁこの微笑野郎が本気でやっているかどうか...
  • ハルヒの好きな人
    なぜだ? いや、理由は分かるが予想外だ。   なぜだ? あれ?だって古泉も朝比奈さんも、さらに長門も大丈夫だって・・・ あれ?   今、俺の目線の先には、夕日に照らされ、だんだんと背中が小さくなっていくハルヒの姿が映っている。 先ほども述べたように予想外なことがおきた。 いや、ちょっと前の俺ならこれは予想できるレベルなんだ。 ただ、古泉や朝比奈さんや長門にも予想外なことが起きてしまったから俺は今困惑している。 多分、谷口や国木田に聞いても、その3人と同じ言葉をかえしてきたと思う。 なのに、なぜだ?   俺は今、北校の校門前で棒立ちになっている。 ハルヒは今、俺からかなり離れた坂の下で走っている。   えっと、俺が今考えなければいけないことは多分、明日からどうやってハルヒと接していくかということだ。 まあ、ハルヒにはさっき、今までと変わらずに・・・とか言われたんだが・・・ どちらにしろだ。俺...
  • 消えた..
    いつも変わらない毎日。 いつも変わらない学校。 いつも変わらないSOS団。 一言で言うと平穏ということだ。 そんな毎日にハルヒはやはりという訳か、時々つまらなさそうな顔をしている。 そんなに退屈そうな顔をするな。平穏もいいもんだぞ、少なくとも俺はそれなりに 毎日を楽しんるぞ。まあ、少々退屈な面もあるかもな。 だが、そんなことをハルヒに言うと、野球大会みたいなイベントを持ち出してきそ うだ。そうだな。。ハルヒに退屈だなんて言ったら最後、平穏な日常が1光年くら い遠ざかってしまいそうだ。やっぱり日常は平穏が一番だな。 そんなSOS団の俺とハルヒと朝比奈さんと長門と古泉は今日も何をするということも なく、活動を終えて部室を出て帰路についた。 ・・・ 翌日。 俺はいつものように早朝ハイキングのような通学路を通り学校に行った。 そこでは授業を受ける。時々寝る。また、時々ハルヒがこついてくる。と...
  • 涼宮ハルヒの団結 第十三章
     そして公園へと戻った俺は、別れ際の朝比奈さんの言葉を思い出して切ない気持ちを抱いていた。  ……いつかまた会えるといいな。あさく――、 「あ、先輩おかえりなさいっ。朝倉って人はどうでした? フフ、ちゃんとガツンとかましてきましたよね? 先輩を傷つけるような悪い人は……って、」  俺が唖然とした表情を貼り付けているのを見た朝比奈みゆきはポカンと、 「どうしたんですか? 呆けた顔しちゃってますよ?」  ……涙が出そうになった。  なぜ今まで気がつかなかったのか。そうだよ。この声と、この髪の色は――。 「――いや、朝倉は悪い奴なんかじゃなかったよ。とても人思いの奴で、良い奴だった。……ホントに、ありがとうな」 「ほえ?」キョトンとした後、「フフ、おかしな先輩。なんでわたしにお礼なんて言うんですか?」 「あ、いや、すまない。……なんとなく、な」 「んー、今度は謝るなんて、やっぱりおかしな先輩...
  • 涼宮ハルヒの異変 上
    今日のハルヒは少し変だ。 どいつよりも一番長くハルヒと付き合ってきた俺が言うのだから間違いない。 いつもは蝉のようにうるさいハルヒが、今日は何故か静かだし、 顔もなんだか考え事をしているような顔だ。       「どうしたハルヒ。」 俺は休み時間になってからずっと窓の外を眺めているハルヒに話しかけた。 「なにがよ。」 「元気ないじゃないか。」 俺がそう言うと、ハルヒは眉と眉のあいだにしわをつくって、 「私はいつでも元気よ。」 「そうかね。そうは見えないんだがな。」 ハルヒは俺の言葉を無視し、窓の外に目をやり、 「今日も来るんでしょうね」 「どこにだ。」 「SOS団部室によ。」 いちいち聞くこともないだろうよ。 「ああ、行くよ。」 ハルヒは窓のそとにやっていた視線を俺の目に向け言った。 「絶対よ。」               今日の授業も全て終わり、俺はいつものようにSOS団部室―実際は文...
  • 涼宮ハルヒの弱点
    8月ももう後半だというのにこの暑さは一向に収まる気配が無い。 そんな中でも俺達SOS団はクーラーも無い文芸部室に律儀にも全員集まっていた。 何でも今日は重大な会議があるとか。 ハルヒ「み、みんなよく集まったわね。さ、古泉くん説明して。」 ん?何か今日は様子がおかしいな。 古泉「僕の親戚の富豪が田舎に大きな屋敷を持っているんですが、そこに出るらしいのですよ。    幽霊がね。そこでこれはSOS団の活動にも嵌るのではないかと思って屋敷探索を提案したんです。」 ハルヒ「そういうことなのよ。でも、みんなが恐いっていうならこの探索は中止にしてもいいわよ。     それに夏休みもまだ残ってるし、みんなにも予定があるんじゃない?」 キョン「俺は別に平気だが」 長門「平気」 朝比奈さんは恐がって行くのを躊躇するかと思われたが意外にも乗り気であった。 みくる「屋敷で肝試しですか?孤島でやったのよりも...
  • 涼宮ハルヒと生徒会
    コンコン 「どうぞ。」 ガチャ   「失礼します。どうしたんですか?喜緑さん。」 「今日はちょっと涼宮さんについて試してみたいことがございまして、あなたに協力していただけないかと。」 「なんでしょう?」 俺はこのとき、俺にできることならなんでもやるつもりだった。   「涼宮さんが今まで他の人にしてきた行為と同じ事を他の人に涼宮さん自身がされたらどういった反応を示すのか試して見たいのです。」 「えっと、具体的にはどういった事をするんですか?」 「こうするのです。」 喜緑さんはいきなり自分の服を乱暴に脱ぎ、半裸になった。 「何してるんですか喜緑さん!服着てくださいよ!」 「あなたが着させてください。それまでは私は服を着ません。」 俺は逃げればよかったんだろうけど、あまりの出来事に脳はショートしていた。 喜緑さんも宇宙人という先入観も手伝ってとりあえず服を着せてやろうとした。 その瞬間。   カ...
  • 涼宮ハルヒの遡及ⅩⅠ
    涼宮ハルヒの遡及ⅩⅠ      終った……のか……?  俺は茫然と呟いていた。なぜならとても凌ぎきれそうにないと想像せざる得なかったあの怪鳥の集団が完全に消滅したのだから。  それも長門とアクリルさんが二人で放った、たった二発の融合魔法――フュージョンマジックによって。 「終わり? 何言ってんの?」  が、俺をあっという間に現実に引き戻したのは、肩越しに振り返ったアクリルさんの不敵な笑みである。  ……その頬には嫌な汗を一滴浮かばせていたからな。  ついでに言うなら隣に肩を並べて佇んでいる長門は振り返ることすらしていない。  そうだな。おそらくそれはその視線の先に在る者のためだろう。  ああそうだ。さっきと同じくらいの大群がまた、俺たちに迫って来てやがるんだよ。悪いか。 「嘘よ……」  ん? 「こんなの嘘よ……」  心細く呟いているのは俺の腕の中にいるハルヒじゃないか。それも前髪で瞳を隠し...
  • 涼宮ハルヒの嫉妬Ver.カオス
    放課後、俺はいつものように階段を上っていた。 いちいち説明しなくても分かると思うが、文芸部の部室へ向かうためである。 しかしそこで文芸部的な活動をする分けではない。 SOS団なる謎の団体の活動をするのである。   廊下の窓から外を眺めると部活動に励む生徒の姿や、 その他に学校に残って友達と遊んでいる者、 さっさと帰宅して個人的な趣味や塾に通う者、 そして男女のカップルのイチャつく姿が見えた。   「はぁ、俺はいったい何をやってるんだか・・・」 俺は普通の高校生の姿を眺めながら溜息をついた。   俺は別に好きでSOS団の活動をしているわけではない。 活動をサボったら我がSOS団の団長、ハルヒに怒られるのであり、 ハルヒが怒れば神人という謎の化け物が暴れだすからであり、 そのハルヒの機嫌を損ねないために俺はSOS団に参加してハルヒを喜ばせているのである。 しかもそのSOS団の活動と言えば、平日...
  • 涼宮ハルヒの情熱 エピローグ
    「ただの人間でも構いません!この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者に興味のある人がいたらあたしのところに来なさい!以上!」 これはハルヒの新学期の自己紹介の台詞だ それを俺が聞くことができたのはハルヒと同じクラスになれたからに他ならない ハルヒが泣いてまで危惧していたクラス替えだったが俺は相変わらずハルヒの席の前でハルヒにシャーペンでつつかれたり、その太陽のような笑顔を眺めたりしている どうやら理系と文系は丁度いい数字で分かれるようなことはなく、クラス替えであぶれた奴らがこの2年5組に半々ぐらいで所属していた 教室移動で離れることもあるが、大半の時間をハルヒと過ごすことができる これもハルヒの力によるところなのか定かではないが、この状況が幸せなのでそんなことはどちらでもよかった 「キョン!部室にいくわよ!」 放課後俺はハルヒと手を繋いで部室に向かう やれやれ、こんな幸せでいいのかね ...
  • キョンとハルヒの距離
    昨日、俺のクラスは、月に1回の席替えをした。 そして、俺は窓際一番前という最悪なポジションを獲得してしまったわけだが、 じゃあ、ハルヒはその後ろか?と問うものもいるだろう。 しかし今回、ハルヒは俺と同じ列ではあるが、すぐ後ろではなく、窓際の一番後ろという前と変わらないポジションにいた。   ことの起こりは昨日のことだ。 母親は朝っぱらから親父とケンカしたらしく、親父が会社に行った後は俺にまでやつあたりしてきた。 しかも、俺はその日も妹にダイブをされたせいで腹が痛かったわけだ。ったく、朝から怒るなよ。 朝食はやけに焦げ臭かった。 しかも、朝のテレビ番組でやってた星座占いで俺の星座は12位。 そして極めつけの母親の言葉 「あんたも高校生なんだから彼女の一人ぐらい作りなさい!」 なんじゃそりゃ!俺だってできるもんならほしいさ。 気にしていることを言うな!   その日の朝は、「いってきます」とも言...
  • 涼宮ハルヒの終焉 最終章
    最終章     その後、朝比奈さんとハルヒには妹のお守りを頼み俺はその間に校庭の隅に穴を掘り、朝比奈さん(大)と長門の遺体を埋めた、古泉の遺体は見つからなかった。 恐らく閉鎖空間の消滅とともに消滅してしまったのだろう。   それから五日間、俺とハルヒと朝比奈さんは学校にも行かずに家に引きこもっていた。 長門の必殺技のおかげで世界は大混乱していた。北向きに放たれた衝撃波は一瞬にして中国、韓国、北朝鮮、モンゴル、ロシアとその方向にある大体の国を新地に戻してしまっていた。 当然学校も休みである。日本に土地的に被害はなかったのだが経済は混乱中であった。しかし働かずに飯は食えないのでほとんどの店は大体四日後には通常通り営業していた。   六日目、布団の中で蹲っていたら携帯がなった。朝比奈さんであった。 「あのぅー、実は未来から指令が来ていたんです。七日前に。今気づいたんですけど。 実はそれによる...
  • 古泉一樹の青春
    「ねぇ、キョン?最近古泉君おかしいと思わない?」 ハルヒは団長席に座り頬杖をしながらパソコンを弄りつつ俺に言った。 「ああ、お前もやっぱそう思うか?」 確かに最近の古泉はおかしかった。少年エスパー戦隊の古泉がまともか?と言われりゃまともじゃないだろうが、最近団活を欠席しがちなのだ。俺が“例のバイトか?”と聞いてもデフォルトのニヤニヤ笑いのまま「違いますよ」と言うだけだ。何かがおかしい。 「キョン!これは事件よ!きっと何か大変なことに巻き混まれんだは!」 「大変なことってなんだよ?」   それを聞くとハルヒは目を輝かせて答えた。 「きっと誘拐とかなんかね!犯人に口止めされてあたし達に言えないのよ!」 まったくこいつの発想には脱帽だ。どうすりゃこんな話しになるんだか。 「ただ忙しいだけだろ?家の用事とかで」 「違うわよ!家の用事ならそう言うでしょ。でも古泉君何にも言わないんだ...
  • 涼宮ハルヒの三つ巴
    涼宮ハルヒの三つ巴      人間、生きていく上で決して逃げてはならないことというものが存在する。  ましてや、それが本人にとって是が非でも避けて通れないとなれば、時として勇気をもって言わなければならないこともあるのだ。  周りにどんな視線があろうともそれによって躊躇してはならない。  そう、俺は今まさにそんな心境で自分の中の勇気をすべて振り絞る瞬間に立ち会わなければならなかった。  なぜならば―― 「ハルヒ、今度の日曜日、ちょっと付き合ってくれないか?」  俺のこの一言は、古泉から爽やかな笑みを奪い、朝比奈さんからはお茶を淹れている最中だということを忘れさせ、普段、よほどのことがない限り、視線をハードカバーから外すことのない長門までもが俺を見上げたのである。  いや、俺自身で分かっている。  俺がこんなことをハルヒに言うなんてのはいったいどれだけの異常事態なのかを。  それに比...
  • チェンジ・マイ・ヒーロー
    6月。 梅雨時だというのに快晴で、照りつける日差しのせいで日陰にいても熱さを感じるという季節感先取りのその日、『俺』はど田舎の駅の改札口に一人で立っていた。 観光地でもなんでも無いローカル線の終点駅、一時間どころか二時間に一本しか電車が来ないようなところで地元人同士ではない人間同士で待ち合わせなんて狂気の沙汰としか思えないが、これからここにやって来る人間は多分、それを狂気だなんて思っていないんだろう。 これからやって来る二人の内一人の名前を、俺は既に知っている。 毎日元気に騒いでいるあの女の名前を忘れられるわけがない。 もう一人については教えられていなかったが「会えば分かります」と言われたので追及は辞めておいた。追求しても教えてくれるとも思えなかったしな。 ちなみに口調で分かるだろうがこの待ち合わせを考えたのはハルヒではない。勿論俺でも無いわけだが……、いや、『俺』ということになるのだろ...
  • 涼宮ハルヒのOCG(ハルヒ×遊戯王5D`SOCG)
    涼宮ハルヒのOCGⅠ いつもの通り、SOS団は平凡な日常を送っていた。ハルヒはパソコンの前でマウスをせわしなく動かしながら何事かやっていて、長門は黙々と読書、朝比奈さんは最近買ってきた茶の葉についての本を読んでいる。というか朝比奈さん、そんなに一生懸命お茶について勉強しなくてもいいですよ。 ちなみに俺と古泉はいつもの通りゲーム・・・といっても最近はカードゲームだ。小学生の時に流行った○戯王ってやつでな、オセロやチェスにもいい加減飽きたのでここ2週間ぐらいはこれをやってるというわけだ。 「では、手札から緊急テレポートを発動します。デッキからクレボンスを特殊召喚して、フィールドの星3モンスターとシンクロ、マジカルアンドロイドを特殊召喚します。」 おっと、そうはさせるか。特殊召喚時に奈落の落とし穴を発動するぞ。何かチェーンはあるか、古泉。 「残念ながらあ...
  • 涼宮ハルヒの遡及Ⅶ
    涼宮ハルヒの遡及Ⅶ     「でっかぁぁぁ!」 「す、涼宮さんなんたってこんなぁ……!」  俺の驚嘆の声と朝比奈さんの怯えきって震えた声を聞いて、 「うんうん。やっぱ、ボスたるもの、これだけの迫力がなくっちゃ!」  などと、ハルヒは腕を組み、勝ち誇った笑顔でうんうん頷いている。  そう、俺たちの目の前に現れたのは、マジで山かと錯覚してしまうくらいの大きさなんだが、実質的にはさっきの怪獣より倍は大きい程度で、漆黒の鱗に紅蓮に輝く瞳、その口からぬめり輝く牙はゆうに俺たちの身長以上は楽にある。んでもって、やっぱり漆黒の翼を纏い、しかしその体重が飛ぶのをどこか邪魔しているのか、がっつり大地に足を下しているんだ。これを長門、古泉、朝比奈さんが協力して倒すストーリーなのか? いったいどうやって倒すつもりだったんだろう?  んで、奴が歩みを進める度に震度3以上で大地を震わすのである。  ……ボス、ねぇ...
  • 涼宮ハルヒの団結 エピローグ
    「ねえあんたたちっ! みゆきちゃん見なかった!? こっちの方に飛んできたはずなんだけど……」 「いや知らんが、ハルヒよ。あんまり着物姿で走り回らないほうがいいと思うぞ。折角鶴屋さんの家の人から綺麗に着付けて貰ってるんだ。着物だって借り物なんだし、鬼ごっこが出来る程ここが広大だからといって早速始めちゃダメだろ」 「そんなのやるわけないでしょ! みゆきちゃん、着替え中に髪留めを取るのを渋って逃げちゃったのよ。どこ行ったのかしら……」  桃色の振袖を着飾るハルヒは、八重桜の下で座ってでもいればこれ以上ないほどの美麗な風貌を見せているのだが……やはりと言うべきか、こいつは裾をまくって鶴屋さん宅の廊下を跳ね回っている。 「涼宮さんらしくて良いではありませんか。ああやって快活な姿を見せていてくれるほうが、こちらとしても心が安らぎます。それに……」  古泉は俺に笑顔を向けると、 「異世界の問題も、無...
  • 遠距離恋愛 第二十二章 ハルヒ
    第二十ニ章 ハルヒ   ビジネスジェット「Tsuruya」号は、滑走路に滑り込んだ。 機体が制止すると共に、お馴染みの黒塗りハイヤーが側にやってきた。 「とうちゃ~~く!さあ、客室の皆さんは、とっとと降りるにょろよ!」 通常の旅客機ならば1時間半は優に掛かる行程を、僅か50分でかっとんで来た「Tsuruya」号の搭乗口に立ちながら、客室乗務員姿の鶴屋さんは俺たちを促す。俺たちはぞろぞろと昇降口から滑走路に降り立ち、黒塗りハイヤーに向かった。だが、その前に。 俺は、昇降口に立ちこちらを見送っている鶴屋さんのところに駆け寄った。 「鶴屋さん?」 「何かなっ?」 「今回はご協力ありがとうございました。このご恩は一生忘れませんから」 「……良いってことさ。こんな事しか、あたしは出来ないからねっ!そんな事改めて言われると照れるっさ!キョン君もこれから頑張ってねっ!あ、それから」 鶴屋さんは、とびっ...
  • さよなら
    高三の夏、ハルヒの能力は消失した。 そう思って、俺は消失という表現は適切ではないことに気付く。 使い切ったとでも言っておこうか。 俺達SOS団の活躍によって、過去や未来、宇宙まで巻き込んだ大騒動は、 ハルヒが自覚することなしに一応の終結を見た。 それに伴って、ハルヒを拠り所にしていた様々なものが変化した。 長門は能力を失い、普通の内気で寡黙な少女になった。 つまり、あの時、長門が望んだ『長門』になったわけだ。 それでも、長門はSOS団に残ってくれた。その理由が俺には分かる。 長門自身の口から小さく、不透明に語られたからだ。 朝比奈さんは一年前にこの高校を卒業して、近くの私大に通っていた。 それでも週末になるとSOS団の活動に参加して、俺の心を癒してくれていた。 そして、あの夏。ひどく蒸しかえり、セミが単調に鳴いていたあの夏。 朝比奈さんは未来へと帰っていった。 時間の壁は取り除かれ、時間...
  • 1 結末は空港で
    高校ニ年の春、朝比奈さんの卒業を間近に控えたあの日を境に、ハルヒの能力は消失した。三人のSOS団の仲間と共に。 三人の仲間が俺達の前からいなくなった後、現実の世界も俺が持っている記憶とは若干異なっていた。 長門有希、朝比奈みくる、古泉一樹といった学生はもともと北高には在籍していなかった。 6月の野球大会では俺とハルヒが北高の運動部員から有志を集って参加し、優勝したことになっていたし、 文化祭では映画の上映などはしておらず、そのかわりにコンピ研を相手にハルヒがゲームのイカサマを暴いたことになっていた。 ハルヒのライブはあったようだが、傍らに長門の姿は無く、ENOZのメンバーが代わりにギターを担当したようだ。 もちろん、夏や冬の合宿などというものは、まったく片鱗すら存在しておらず、一年の年度末にはハルヒが文科系の弱小部を集めて、 部の統廃合を強引に進めようとした生徒会に存続の要求を突きつけて勝...
  • 涼宮ハルヒの出産
    今にして思えば、ハルヒのあの一言がきっかけだったと言えよう。 現在、俺は社会人二年目で、半年前からハルヒと同棲している。 ハルヒの一言によって今の関係が終わるとはこの時の俺には知る由も無かったのだ。 それはいつもの様に帰宅したある日の事だった。 「ハルヒ、ただいま」 「お帰りなさい、キョン。お疲れ様」 あぁ、ハルヒの笑顔があれば疲れなんて吹っ飛ぶね。 そのままベッドインしたくなるがそれでは雰囲気が無いのでここは我慢するとしよう。 俺は夕食の後、リビングでハルヒの淹れてくれたお茶を飲んでいた。 「あ、あのね、キョン、ちょっと・・・話があるんだけどいい?」 いつになく神妙な面持ちでハルヒが話しかけてきた。 「あぁ、構わんぞ。んで話って何だ?」 「うん。えっと、その・・・」 なんか、切り出しにくそうだな。 ハルヒは黙って俯いてしまっっている。 俺は頭の中で切り出しにくい話を検索していた。 検...
  • 涼宮ハルヒの終焉 第一章
    第一章 新しいクラスが発表されるのは始業式の後なのでもちろんここで言う教室というのは1年のときの教室である。 ハルヒはもう教室で憂鬱げなというよりは疲れているような顔を浮かべていた。 どうかしたのか?と聞いてみると「何でも無いわよ。」と言い返されたところで元担任の岡部が入ってきて体育館に強制連行された。 入学式に劣らないテンプレートな始業式は幕を閉じた。 とうとう新クラスの発表である。 この時、俺はハルヒと一緒のクラスになるのは確定だと思っていたので谷口か国木田でも何でも良いからまともな知り合いと同じクラスになれと祈っていた。 そして新クラス発表終了後俺は唖然としていた、なんとハルヒと同じクラスにならなかったのだ、ありえない。 谷口や国木田と同じクラスになれたのはよかったのだが… 俺の頭の中では?がありえないぐらいに大量発生していた。 俺は新クラスでの自己紹介を去年した自己紹介を適当に...
  • 古泉一樹の誤算 エピローグ
      エピローグ      例によって、その後の話になる。   「よかったよかった」俺は笑顔で言った。 「よくありませんよ。どう考えても強引な歴史改変じゃないですか」 やっぱりそう思うか。俺もだ。 「そうですよ。だいたいジョンスミスって、本当はあなたのことでしょう」 「以前のハルヒにとってはな。今は違う、お前のことだ」 「こんな方法で本当によかったんですか」 「いいか悪いかは分からん。ただ、ハルヒがこれ以上ジョンスミスを待ちつづけるのは見ちゃおれん」 「偽者のジョンスミスでも?」 「ハルヒにとっちゃ、どっちでも同じことだろう」 「それはそうですが……。僕はなんだか腑に落ちません」 俺にも後ろめたい気持ちが、まったくなかったわけではないが。  そんなやりとりを聞いていた長門が、こんなことを言った。 「……事実が歴史なのではない。人の記憶にあるもの、それが歴史」 俺と古泉は目を見合わせた。そう...
  • 涼宮ハルヒの終焉 第七章
    第七章     俺たちは30分ほどで学校に着いた。 そしてやっぱり神人が暴れていて校舎もめちゃくちゃだったし、校庭には神人に投げ飛ばされたと見られる校舎の残骸が投げ捨てられていてこの世の風景とは思えないようだった。 ハルヒはもうどうしていいのかわからないようにこう言った。 「ねえ、キョン。いったい学校に来てどうするつもりなの?」 「わからん。とりあえず校庭のど真ん中に行こうと思う。」 ど真ん中とはお察しの通り俺とハルヒが昔キスをした場所だ。 そこに着けば恐らく何らかのアクションが起きるはずなのだ、そうでなければあの未来人や朝比奈さんが止めるはずである。 俺はハルヒを半分無理やりど真ん中に連れて行った。 そのとき、ポケットに入っていた金属棒が金色に柱のように光りだし、ハルヒと俺を光の中に入れた。何がどうなってるんだ。 俺は慌ててポケットから金属棒を取り出した。 これでハルヒが普通の人間に戻...
  • ドラえもんとハルヒの鏡面世界(仮)2
    俺の提案は賛成三、無言一で可決された。 「逆世界入り込みオイルとお座敷釣り堀~」 ドラえもんが俺の所望通り、今回の作戦に必要な道具を出す。 そのお座敷釣り堀を引いて、逆世界入り込みオイルを垂らした。水銀を入れたように光が反射する。 これで準備は完了だ。 後はゲストの到着を待つのみとなった。 待つと数分。がちゃりと音がしてどこでもドアが静かに開くとその向こう側で朝比奈さんがおっかなびっくり、長門が無表情のまま、ぐーすか寝ているハルヒを抱えていた。 ハルヒが完全に寝ているのを確認した俺は鏡のようになった水面に頭を入れた。 そこにはたしかに映画の通りの空間が広がっている。 俺の部屋とは全てがあべこべだ。時計が十一時を示し、窓からは日光が漏れている。 「では、行きましょうか」 心底楽しそうな微笑みを浮かべて言った古泉を先頭にして、俺達は、誰もいない“鏡面世界”へと静かに入り込んだ。   「これが...
  • 涼宮ハルヒの奇跡
    ぽかぽかした陽気が気持ち良く感じられる春のある日。目の前をひらひら飛んでいる蝶々をボンヤリ眺めながら、おれはいつもの駅前で一人、ハルヒを待っている。二人で映画館に行くためだ。 なぜこんなことになっているか…それを今から説明しよう。 1週間と1日前、いつものように長門が本を読みふけっている横で、朝比奈さんが入れてくださったありがたーいお茶を飲みながら古泉とオセロをやっている時だ。 ハルヒが目をアンドロメダ銀河みたいにキラキラ輝かせて文芸部室-今現在、SOS団の活動場所になっているわけだが-に飛び込んできやがった。 「みんな!揃ってるわね!明日は町内探索に行くわよ!」 そりゃまた急だなお前は… 「なんだか明日は何かが起こりそうな予感がするのよね!だから明日!朝九時に北口駅前に集合ね!遅れないように。最後に遅れて来たら罰金だから!」 ハルヒはそう言い放った。最後の一文はどうやらおれに向かって...
  • 涼宮ハルヒの日記
    いつもの放課後のSOS団の活動中の事だ。 日頃のフラストレーション溜まっていたのだろうか? 自分でも理解不能なイライラの全てを我等が団長涼宮ハルヒにぶつけていた。 俺が冷静さを取り戻した時にはもう部室にハルヒの姿は無く、背後に3つの憤怒のオーラを感じた。 俺は恐る恐るそのオーラがする方へ振り向いた。 その瞬間、いきなり長門が広辞苑の角で俺の頭を殴った。 なにしやがる!?と言おうとしたら今度は朝比奈さんがお茶入りの湯飲みを投げつけてきた。 それから逃げようとしたら古泉が俺の前に立ちはだかり俺の胸倉を掴んでこう言った。 「何やってるんですか!?今回の事はどう見てもあなたに全ての非がありますよ!今度こんな事したら閉鎖空間に置き去りにしますからね!!」 見事なジェット○トリームアタックだな。 いや、そうじゃない・・・ 「何やってるのかだと!?それは俺自身が一番知りたいさ!!」 そう言って古泉の手を...
  • ハルヒと長門の呼称
      「涼宮ハルヒ」  SOS団員2号にして読書好きの無口系キャラでこの銀河を統括するなんたらかんたらに作られた宇宙人、という  普通に書き並べても長文になってしまうまこと複雑なプロフィールを持った少女、長門有希が  同じく詳細に語ったりするとそれだけで文庫本1冊ぐらいにはなりそうなこれまた面倒くさいプロフィールを持つ  唯我独尊、傍若無人でSOS団団長の女、涼宮ハルヒに問い掛けたのは、  SOS団員全員が部室に揃っている、特に何も起きていない平和なとある日の事である。  その言葉を聞いた時、俺は「珍しい」と思った。  なんせこいつが自分から意思表明をすることなんか殆ど無いからな。  明日は家を出る前に傘を持っていった方がいいかもしれん。    にしても何を言うつもりなんだろうな。あまりハルヒにヘタな事を言ってほしくはないのだが、  長門がこうやって自主的な意思表明を行うことなど、今で...
  • 涼宮ハルヒの64大乱闘スマブラ第1試合
    今、俺達SOS団の面子は全員俺の部屋にいる。   ハルヒ「ちょっとキョン!?あんたマジでTVゲーム機を64とスーファミしか持ってないわけ!?」   キョン「しょーがねえだろ。金ねえし」   ハルヒ「ゲームキューブ…ましてやプレステすらないなんて…あんたセンスなさすぎ、ってかダサいわよ!!」   こいつは今の俺の金がないという言葉を聞かなかったのか   キョン「お前にいっつも奢られてるせいで金がないんだ。それ以上でもそれ以下でもない」   ハルヒ「あんた私のせいにするつもり!?責任転嫁もいいとこね。あんたが早く来ればいいだけのことなのに」   それができねえから苦労してんだよハルヒさん   ハルヒ「まあいいわ、64で我慢してあげる。カセットはどこにあるの?」   キョン「そこのタンスの中にある」   それを聞くと、早速ハルヒはプレイするカセットを探し始めた。 そんな中、古泉はいつものニヤニヤ...
  • ドラえもんとハルヒの鏡面世界4(仮)
    刃はあばら骨を潜り抜けるように深々と刺さった。 「ああ、やっと終った。じゃあね」 行なった行為とは裏腹に朝倉はその見た目通りの幼い仕草で手を振ると、『情報連結解除』と呟き、崩れ始めた。 わずかに唇を曲げたその顔には達成感すら浮かばせている。 ふざけるな! 俺のそんな叫びはか弱く喉を震わせて、血の塊とともに吐き出された。 胸や腹の筋肉が勝手に痙攣を始めて、立っていることさえもままならなくなった俺は、その場にぺたりと座り込んだ。 消える前に一発ぶん殴ってやろう。 そんな思いだけで無理矢理に顔を上げた視線の先にはすでに朝倉涼子の姿はなかった。さらさらと朝倉の残滓だけが、ゆっくり風に流されていく。 宇宙人って奴はどうしてこうも自分勝手なのかね。 「キョン、今のなに!? キョン!」 一部始終を呆然と見ていたハルヒは思い出したように、俺の肩を掴んで振った。 やめろ。痛いだろうが。 やはり、口からは声の...
  • 涼宮ハルヒの奮闘 ~しっと団の野望~ 第2話
    谷口こと、コードネーム『ジャッカル』がハルヒに瞬殺されたその日の夜、 4人の男女が一同に会していた。 世界のカップルを撲滅させることを目的とした「しっと団」の緊急会合である。   「たにぐ……もとい、『ジャッカル』がやられたというのは本当か?『スネーク』。」 「『ジャッカル』は、涼宮ハルヒにやられたようですな。」   『スネーク』と呼ばれる男は、淡々と説明をする。   「チッ……役立たずが。」 「そう言わないの『フォックス』君。彼がダメってことぐらい、分かってたことじゃないの。」 「しかしだな『キラー』、まさかここまでの役立たずだとは……。」   「彼はちゃんと役に立ってくれましたよ。」   『トゥモロー』は穏やかにそう言った。 言い合っていた『フォックス』と『キラー』、そして『スネーク』が『トゥモロー』を見る。   「彼に涼宮ハルヒを倒すことなんて期待していません。  彼の役割は涼宮ハル...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 SOS団(前編)
     超能力者。  涼宮ハルヒによって、閉鎖空間と神人を倒すための力を与えられた存在。機関と呼ばれるハルヒの情報爆発以降に発足した組織に属し、 その意向、つまり世界の安定に協力している。  三つほど前の世界では、その目的は変わらず「世界の安定」だったが、情報統合思念体が排除行動に出たため、 手段を「ハルヒの安定」から「ハルヒとその影響下にある人間の排除」へと変化させ、ついにはそのために核爆弾を炸裂させた。  でリセット。    未来人。  涼宮ハルヒによって、時間遡行能力を与えられた存在。組織名やそれが一体いつの時代のものなのかは不明。 目的は自分たちの未来への道筋を作り続ける涼宮ハルヒの保全。そのためには別の未来を生み出しかねない存在は かたっぱしから抹消している。  それが原因で二つほど前の世界では、ハルヒの観察を命じられた朝比奈みくるという愛らしいエージェントがその役割を 押しつけられ、...
  • 森園生の電子手紙 エピローグ2番外編 涼宮ハルヒの誘拐
    高校に入学して2回目の夏。俺達はまた例の機関所有の孤島に合宿に来ていた。その2日目の話だ。 孤島の別荘から伸びる三叉路、俺はそこで途方に暮れていた。向こうから古泉が走って来る。 「駄目です……島の東側では見付ける事が出来ませんでした。」 その顔には普段の余裕の微笑みは無く、焦燥に満ちている。さっき国木田が北側を探したが居なかったらしいし…俺が調べた南側も人影なんてまるでなかった。 「後は新川さんが捜索している西側だけですか……これはいったん別荘に戻って情報を整理した方が良いですね。」 「それしかないな……分かった。」   やれやれ、なんだよこの状況は…また機関絡みか?     午前7時過ぎに目を醒ました朝比奈さんによると、既にハルヒは居なかったらしい。その時は朝比奈さんは、天気も良いし朝の散歩にでも行ってるのだろうと気にしなかったらしい。 しかし朝食時になってもハルヒは戻らなかった。おか...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 機関の決断(前編)
    「で、最初は誰から接触すればいいわけ?」  ハルヒは机の上に座ったまま、俺に言う。  さて、誰からにしたものか。本来であれば、俺の世界と全く同じようにしたいところだが、このハルヒはそれを却下したし、 そもそもこいつが力を自覚している時点で、どうやってもおなじようにはならんおかげで、正直それで大丈夫なのかという 不安があるのも事実だ。  だが、ここでふと思いつく。  とにかく、3人に接触して平穏かつ良好な関係が築けると証明してやればいい。それだけなら、何も3人同時に 一緒である必要はないはずだ。その後、ハルヒに納得させた上でもう一度最初から――今度は3人同時に接触して、 SOS団を結成すればいい。  そう考えると、まず一番接触しやすい奴から選ぶべきだな。宇宙人は、あのハルヒの情報統合思念体に対する警戒心から考えて、 一番最後にすべきだろう。未来人ははっきり言って知らないことも多いことを考える...
  • 涼宮ハルヒの労い
    5日間熱心に勉学に励んだ後に訪れる束の間の休息。そんな貴重な休日に我々SOS団がどこにいるのかというと── ハルヒが福引で一発で引き当てた温泉旅館に来ている。 開催初日に引き当ててしまったことにより、客引き要素が70%減となってしまったその抽選会はもう悲惨だとしか言いようがなかったが。古泉に言わせれば  「涼宮さんがそう願ったんでしょうね」 とのことで、まぁそれについては初っ端から特賞を引き当てる確率と、 また都合よく5名様のご招待と書かれているその券を見て考えるとと妥当な推測ではある。 普通ならこんなものは家族で行くものだろうと思うのだが、ハルヒは家族に対しては長門が当てたもの (長門が一人暮らしとの説明も踏まえた上で)と言って誤魔化したらしい。 全く、そんな人生に1度、当たるかどうかも分からないような宝くじに匹敵する旅行券を、わざわざ団員で使おうとは。なんて独り言を漏らしたら、  「・...
  • 涼宮ハルヒの抹消 第九章
     翌日。    何を期待するわけでもなく無意味に靴箱の奥を覗いてみたりしながら教室に辿り着くと、ハルヒがほおづえをついて窓のほうを向いていた。いつものことだと思って俺はようとだけ声をかけ、ハルヒの前の席に腰を落ち着ける。それでもまるで反応がなかった。  とことん解らんヤツだ。昨日まで七夕だ夏合宿だと騒いでたというのに、明けてみれば省エネモードになってやがる。最近は機嫌がよすぎたから個人的に調整でもしてるのかね。ああ、それとも何だ、憂鬱症候群がぶり返しでもしたのか? 「…………」  ううむ、気味悪いほど無言である。顔の表情一つ動かさない。  デフォルトで無口じゃない奴が唐突に無口になったりすると周りにいる人間が困るんだよな。ハルヒの場合は躁鬱病的にやたらテンションが高いときと低いときがあるわけだが、それにしたってハルヒ、お前との沈黙は長門の沈黙ほど心地よいものではないな。 ...
  • >>DEAR. 2
    「少し、お時間よろしいですか?」 顔の前で指を組んだ古泉が言った。くそっ。何だかコイツの笑顔のニヤケと困ったが2割増しに見えやがる。 「いいけど、ここじゃハルヒがそのうち来るぞ」 そう言うと古泉は急に思案顔を作った。珍しい、それはいつもの『本当は困ってないんですよ』スマイルでは無く、本当に困っている様であった。 「では、食堂の自販機で」……あそこにはいい思い出が無いのだが。 かつて古泉が実は超能力者なんです宣言をしたここで、あの時と同じ様にコーヒーを飲んでいる。 あの時よりはこいつを信用しているつもりだが、それでも男二人で飲むコーヒーはうまくない。 こら、そこのカップル。いちゃつくんじゃありません。 古泉はというと、ずっと眉根を寄せて手をつけていないコーヒーを見つめていた。 何だか俺から切り出す気にもなれず飲みきったコーヒーの紙コップを手持ちぶたさに折り曲げたりしてみる。 よく分からない...
  • 魅惑の王様ゲーム
    俺たちSOS団はまたあの孤島の館にいる。経緯は話すと長くなるのでちと端折って説明させていただこう。   部室に行ったら何やらハルヒと古泉が話していた→今年も孤島に行くことに決定したらしい   少々端折りすぎた気もするが、結局はハルヒのわがままのようだ。 それなのに森さん、新川さん、多丸兄弟と律儀に勢ぞろいしていた。いやホントハルヒなんかのためにすいません。 去年のメンバーは全員いるが、別に今年はサプライズパーティを開こうということは無いらしく、 普通にただバカンスとして楽しんでもいいそうだ。殺人犯に怯えなくてもいいのは嬉しいね。     「毎年恒例の王様ゲームやるわよ!!」 毎年ってまだ二年しかやってないだろうが。あと俺は海で遊び疲れて眠いんだ寝かせてくれ。 しかしどうせ俺の抗議など右から左に受け流す団長様なので言わないでおいた。 「「「「「「王様だーれだ!」」」」」」   当たり前のよう...
  • 涼宮ハルヒの抹消 第七章
     火曜日、朝。  ただの夢なのかそれとも悪夢なのか、そもそもこれは夜に見ているものなのだろうか、もしかしたら白昼夢のただ中にいるのではという感じの夢を見たあげく、妹の容赦ない目覚まし攻撃で俺はどうやらあれは夢であり、こっちが現実らしいという自覚を得た。内容は気持ちのよろしくない夢を見たという輪郭程度しか残っていないが、こちらで目覚めても俺はまだ夢の中にいるような気分だった。    朝食を喰って鞄をひっさげ家を出て、北高に続く地獄坂を登る俺の足取りは、ここ一年で最悪級の重さだった。どうせなら今日一日くらい仮病を使いたかったのだが、考えてみれば仮病は先週の金曜日に強行したばかりであるのでそうも言っていられず、俺はせめて不快感と疲労感を顔の全面に押し出して山登り集団に混ざった。    さて、学校に到着して最初に向かったところと言えば部室棟に他ならない。どうせ受け入れなければならん事実は早々に...
  • 未熟なフタリ
    「先に行ってるわ!」 放課後になるなり、そう言ってハルヒは楽しげな表情でさっそうと教室を飛び出した。 何かあったのか? ハルヒの表情の天気は朝のイライラとは打って変わって晴れていた。どうやら顔にかかっていた雷曇は偏西風によって吹き飛ばされたようだ。 その偏西風は恐らく休み時間にしていたメールだろう。何をしていたかは知らないが。 こりゃ何かあるかもな。 そう嫌な予感がしつつ、おれも部室に向かった。 さーて、今日は何をしでかすやら。 部室のドアの前で覚悟を決め、ドアノブを回した。 おっと、ノックするのを忘れ…て…。 目の前の光景におれは言葉を失った。いや、元々喋っていないのだからこの表現には語弊があるかもしれないがそんなのはどうでもいい。 とにかくおれは現実を信じられなかった。 何故なら部室でハルヒと古泉が抱き合っていたからだ。 おれが来た事に気付いたらしく、ハルヒは古泉からすぐに離れた。 「...
  • 涼宮ハルヒの憂鬱 キョンとハルヒの絆
    俺は、ハルヒの事が好きだが、告白するなんぞ出来ない…… 何故なら、俺はツンデレだと自覚している。 それなのに、いつものように生活している……  「涼宮ハルヒの憂鬱キョンとハルヒの絆」 今の季節は夏、俺は今、学校へ行ってる所である。 谷口「よぅ!キョン!」 声掛けるな、暑苦しい 谷口「何言ってんだ?クールな口調になってるぞ」 なってない、なってない 場所変わって、教室 入ると、ハルヒがいる かなり暇なようだ 「よぅ」 ハルヒ「あ、キョン、放課後ミーティングあるからね、遅れないように!」 「はいはい」 と、言う時に岡部が来た 放課後、俺はいそいそとSOS団部室へ行った。 入る前にノックして入るのが俺のルールだ みくる「は~い、どうぞ」 我らアイドル、朝比奈みくるの声である。 う~ん、可愛い声ですね! 入ると、朝比奈さんと古泉と長門……そして、ハルヒがいた。 古泉...
  • 涼宮ハルヒの分身 Ⅳ
      Ⅳ   ハルヒが部室に鍵を閉めた後、俺たちは特に話すことなく学校を後にした。 常に無言状態でいる長門が沈黙しているのはまあいつも通りの光景だ。だがそんな長門を間にしてハルヒと俺まで黙りとなると気まずいことこの上ない。こちらが黙ってたって独りで喋るハルヒが今じゃ長門と大差ないなんてのは十分異変としてみなされるであろう‥‥‥が、まあ致し方ないわな。あんなことの後だし。俺も何と声をかければいいか分からん。というよりも声をかけないのが一番に思える。  そんなこんなで長門と別れ、ハルヒともさよならの挨拶だけ交わし家に帰宅。妹がパタパタとやってきて出迎えの挨拶した後、もうすぐ夕食であるというメッセージを耳に入れながらも俺はマイルームへと飛び込んだ。鞄を置くのも忘れてポケットに手を突っ込み、一枚のしおりをひっ掴む。相変わらずの明朝体の字で書かれたメッセージには、こう書かれていた。   【気をつ...
  • 涼宮ハルヒのX-FILES <再会>
    ストーリー参考:X-FILESシーズン1「ディープ・スロート」   ハルヒがX-FILE課を設立して3ヶ月がたった。 元々倉庫だったところをオフィスにするため机を運んだりなんだりと 最初のうちはバタバタと忙しかったが、最近はようやく落ち着いてきた。 その間にもハルヒは暇を見てはX-FILEを読み漁っていた。 なお、X-FILE課は副長官直属の課となったため、事件性が見出せれば アメリカ中どこにでも出張できる。 まあ、この点に関しては退屈なデスクワークから開放されたことを ハルヒに感謝しなきゃな。   そうそう、ハルヒの世界に与える能力だが、古泉曰く高校卒業時には もはや消失していたらしい。 ハルヒ観察の任務であった長門がいなくなった点から見てもその通り なんだろう。 結局、最後の最後まで各自自分の正体をハルヒに明かさず、長門に 至っては「任務」と言う言葉をハルヒに伝えただけだった。 ハルヒ...
  • 寝言古泉
    「うう…コジマだけは…コジマだけ…は…」 何事かと思ったみんな、これは古泉の寝言だ。ちなみに今、古泉は長門に膝枕して貰っている。 見たときは蹴り起こしてやろうかと思ったが、「騒いだら殺す」と言わんばかりのオーラを長門が出していたのでやめた。 「速さが足りない!…グゥ…」ビックリした!どんな夢見てんだよ? それから古泉は団活終了時間に長門に起こされるまで寝言を言い続けていた。 「緑の機体…またですか…ああ…次は破壊天使砲ですか…うう…」とか言っていたが、本当にどんな夢見てんだよ? 団活終了時間になって、長門が古泉の頬を軽く叩いて起こすと古泉は「いつの間にか寝ていたんですね…申し訳ありません」 そう謝る古泉にハルヒはニヤニヤしながら「古泉君、後で有希にお礼をしてあげて。理由は有希に直接聞くといいわ」と言った。 古泉は何故、ハルヒと朝比奈さんがニヤニヤしているのか分からない様子だったが、後で長門...
  • 涼宮ハルヒの小説
    いつものように朝比奈さんの炒れたお茶を飲みつつ、古泉とオセロを楽しむ 今じゃアナログなゲームかもしれないが、これはこれで中々おもしろいもので… と言っても、相手は古泉 無駄にボードゲームを持ってくる割りにはほとんど手ごたえはなく…というか弱い まぁ家に帰って勉学に励むわけでもないし、こんな風にまったりとすごすのもいいものだと思うようになってきた というより、涼宮ハルヒの存在で、ゆったりした時間がどれだけ希少に感じられることか… しかし、こういう時間は一瞬にして砕かれる こいつのせいで… バンッ!!! 毎度の事だが、物凄い音とともにドアが開かれる もしドアの近くに居たりなんかしたら、よくて骨折だぞ 「ドアくらいゆっくり開けろよ」 「いつものことでしょ」 さらりと言い放つと、団長の机に飛び乗った 「なんだ、演説でもするのか?」 「ちょっと違うわ。まぁ聞きなさい」 とハルヒは言い、スカートの後ろ...
  • 古泉一樹の誤算 三 章
      三 章      いい映画を見終わったときのような高揚感を漂わせ、四人は元の時代に戻った。ひと仕事終えて、長門の部屋でお茶にすることにした。 「これで無事、ハルヒが古泉にベタ惚れになるといいんだが」 「自分で自分の過去を変えるなんて、奇妙な感覚ですが」古泉が照れている。 「朝比奈さん、改変の効果ってどうやって確かめればいいんですか?」 「状況を誰かに聞いてみるしかないわね」 「じゃあハルヒに直接聞いてみますか」 古泉と朝比奈さんが、それはちょっと、という顔をした。 「機関に問い合わせてみましょう。僕が毎日報告してるわけですから、記録はあると思います」 なるほど。ハルヒの観察日記か。 「機関のデータベースを参照してみます。長門さん、パソコンお借りしていいですか」 「……いい。台所のテーブルにある」 「機密事項なので、ちょっと失礼します」 古泉は台所に消え、数分して戻ってきた。   「...
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