涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「内視顕微鏡もしくは胃カメラ」で検索した結果

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  • シュールな短編置場
    ...ーキ 密室殺人事件 内視顕微鏡もしくは胃カメラ ハイテンションSOS団が出来るまで 鬼教師岡部 僕とあなたのスウィートナイト 長門の日記 馬鹿長門 古泉一樹の観察日記 涼宮ジョジョの奇妙な憂鬱 ブギウギ・マンハッタン・ツイスター キョンの絶望 それぞれの呼び方 長門vs周防 長門vs周防 ~その②~ ドッグファイト! ドッグファイト! ~その②~ 涼宮ハルヒの逃避行 ~その①~ 涼宮ハルヒの逃避行 ~その②~ 朝倉涼子のおでん 長門vs周防、再び 長門vs周防、三度 ちょっとアホな喜緑さんと長門さん エスパーマンが倒せない 朝比奈みくるのバット 朝比奈みくるのバット ~裏腹~ 朝比奈みくるのバット ~蒸し返し~ 朝比奈みくるのバット ~満願成就~ 仮面ライダーナガト 仮面ライダーキョン王 涼宮ハルヒの24 北高附属大学入試問題 サークルオブザムーン ● 佐々木の災難な日常 SMス...
  • 古泉一樹のピロートーク もしくは、長門有希と古泉一樹の作戦会議
    ふん・・・もっふ! もっふもっふ ・・・ ・・ ・ ---------------------------------------------------- 古「涼宮さんもね、もう少し素直になればいいんですよね。」 長「…」 古「彼のことが気になって仕方ないのはもう誰でもわかるほどなんですが、彼がいるといないであまりに態度も行動力も違いすぎますしね。」 長「…そう。」 古「彼本人に対してはいうまでもなく、朝比奈さんや長門さん、あなたに対しての態度も彼がいるかいないかでかなり違うでしょう?」 長「…だいぶ。涼宮ハルヒは私と2人だけのときは有機生命体でいう母親のように接してくる。朝比奈みくるに対しては姉に接する妹のように接していると思われる。3人のときはそう接しているから。」 古「でしょう?」 長「彼が見てる前では敵扱い。朝比奈みくるの場合は特にあの胸に敵意を燃やしている。その点だけは私も同...
  • キョン「年中絵にしたいんだ、ここを」
    「キョン、なにそれ」   「ん、あぁこれか?」   騒々しく部室の扉を開いたハルヒは、俺のいじっていたカメラに食いついた。   なんでも、親父が学生の頃に少ない小遣いと 何年分かのお年玉を費やして買ったカメラで、この間物置を 整理していたときに発掘された物で、親父は今デジタル一眼とか いうのを買ったらしくて今は使わないというから、俺は別に要りはしないけど、 くれと言ったらやると言うのでもらったんだ。   「へー、いいやつなの?売ったらいくらくらいになるかしら。 高く売れたらなんかおごりなさいよ」   「知らん。というか売る前提で話をするなよ」   「別に要らなかったんじゃないの?」   「だからと言って親の思い出の品をうっぱらう訳にもいかないだろう」   「そんなもんかしら。 でもまぁ、売らないにしてもどのくらいの価値になるかは知りたいじゃない」   そりゃそうだ。 だが生憎と俺はカメラに...
  • ありがとう(佐々木×佐々木母)
    (この作品には原作には名前しか出ていないキャラクター及び、佐々木の母親が登場します。そのため、そのキャラクター性は想像です。ほとんどオリジナルキャラクターです。よってあらかじめ了承できない方はご遠慮ください)      読書の秋。芸術の秋。と、秋は様々呼ばれ方をする。しかし、「読書の秋だから読書だ」とか「芸術の秋だから音楽を鑑賞しよう」と言うと、どこか言い訳がましく聞こえるのは私だけだろうか?  かくいう私も、今はその言い訳に全身を預けてるわけであり、ぶっちゃけると…… 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」  という奇声を上げてしまった。ああ、居間で母の溜め息が聞こえた気がしたのは、気のせいでは無いだろう。  さて、現実逃避はここまでにして、そろそろ元の世界に帰還すべきだね。    私、太りました。   「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「バカ娘!風呂場で騒ぐな!ドラマが聞こえん!」  だまれ貧乳...
  • にゃがとさん
    今日のSOS団ミーティングでハルヒは変な提案をしてきた 「やっぱ団長の高級感を出すためにもペットが必要よね」 「…は?」 「流石にナイトガウンとワイングラスは合わないけど高級そうなネコを撫でる風景って偉そうに見えない?」 またまた妄言としかとれない言動が始まった。 そもそも猫で良いならシャミセンでも持ってくるぞ? 「シャミセンじゃ駄目なのか?」 「駄目に決まってるじゃない!やっぱぶちじゃなくて単色じゃなきゃ」 「それになぁ、持ってきたとしても部室に置いとく訳にもいかんぞ」 「そおですね、餌代だって馬鹿になりませんよ」お前にしてはナイスフォローだ古泉。   「あーもー…ってそうよ!そうすればいいのよ!」 「主語を付けろ主語を」 「だ・か・ら本物の猫じゃなくて猫らしいマスコットキャラを作ればいいのよ!じゃ行ってくる!」 そう言うが早く部室から飛び出していった   何処行くんだ…   変な人を連...
  • SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦 ―最終試練(中編)―
    「さて、続いては僕たちの番ですね」 国木田との勝負終了後、古泉が語りかけてきた。…僕たち、とはどうゆう意味だ?タイマン勝負じゃなかったのかよ? 「実は、僕を除いた参加者の残り三人のうち、二人は機関の雇ったサクラでしてね。時間的な都合もありまして、三人同時に勝負を仕掛けようと思います。あまり長くダラダラとやりすぎて、涼宮さんが退屈するのを恐れているんです」 なるほど、いい判断だ。太陽はもうすぐ水平線に着地し始めている。ハルヒのこともそうだが、俺も早く帰りたいんだ。それで、何で勝負するんだ? 「今はまだ秘密です。そうそう、涼宮さんから『古泉君も真剣にやってちょうだい!キョンを鍛え直さなきゃいけないから!』と言われましたのでね。恐れながら、本気で勝負させてもらいますよ」 古泉は笑みの中に、冷たく、鋭い視線を混入して俺に差し向けて来た。 …古泉が真剣にするということは、こっちも真剣に勝負し...
  • 長門いじめ?
    「ねぇ、気にならないの?」 昼休み、弁当をつまみながら久々のホームページ更新をしていた俺に、ハルヒは話しかけた。 後ろから覗くのはいいが、俺の卵焼きを奪い取ろうとするのはやめてくれ。 「気になるって、何を」 「有希、あの子友達も居なさそうじゃない? もしかしたらいじめられてたりとか」 まさか、確かにぱっと見は無口でおとなしい文学少女だが、 あの宇宙人製有機ヒューマノイドインターフェイスがいじめられるなんてことはまずありえないだろう。 「だってあの子、喋るの苦手でしょ? 私が来るまでずっと文芸部室で本を読んでいたような子だから、  私たちの他に友達がいるかどうか……」 そのとき、一瞬頭の中にフラッシュバックする光景。 12月のときももう一つの世界。 長門のマンションにおでんを持って現れる朝倉。 長門にとって唯一の身内ともいえる朝倉は、もうこの世にいない。 喜緑さんと長門がどのような関係かは...
  • 新米保父さん一樹は大童・一
    嘘から出た誠。その諺は今の僕達の状況にぴったりと当てはまっていた。 瓢箪から駒とも言う。 …御託は止めにして、とにかく次の一言を聞いて貰えば、僕達がまたもや、 非日常な事態に陥ったと確信できるかと。 それでは長門さん、いいですか?せーの、 「こいじゅみいちゅき」 ほらね。 「なんでしょう…」 彼を腕の中に抱えたまま、僕は椅子の上に立つ長門さんを見た。 「わたしは、しゅじゅみやはるひののーりょくが、 わたちたちにはたらくちょくじぇん、じぶんのみにきおくのかいざんをふせぐ、 しーるどをてんかいした」 長門さんが椅子から下りようと、片足だけ腰を掛ける部分から踏み外すように出す。 危なっかしく、ふらふらとしていたので、彼を床に下ろして長門さんの方に寄り、 脇の下に手を入れて持ち上げる。 「あいあと」 「はい…」 さっきの彼よりも随分と軽い。ひょいと持ち上げられる。 おかしいな、この歳ではまだ男女の...
  • 初めてのデート
    日曜日。 恒例の市内探索も行われず、暇を持て余していた俺に妹は言った。   「キョンくん。動物園行こうよぉ」   甘えた目で見つめられても困るわけだが。 せっかくの休みに家族奉仕なんて俺に合わんし、それにこういう日に休んでおかんと後が持たん。 当然俺は、   「却下だ」   足にへばりつく妹を無視して俺はポテトチップスの袋を開ける。 味はコンソメパンチ。 邪道だが、俺はこういう中途半端なものが好きだ。 売上に貢献していると思うと、俺も捨てたもんじゃない。   「だめぇ! 今日はぜったい動物園行くのぉ!」 「どうしてそうなる」 「これ見て!」   藁半紙に印刷された、学校で配布されたであろう情報を俺に叩きつける。   「どれどれ」   内容は簡単にするとこうだ。   写生コンクール用の書きたい題材を見つけてください。 おすすめは動物園です。 動物園で生きた動物を観察して、写真を撮ったり、下書...
  • 鶴屋さんと古泉
    「ここはカメラ屋……というよりも写真屋ですか」 文芸部部室から半ば強引に連れ出された古泉一樹がたどり着いた場所は、大手のカメラ メーカーが運営を委託しているような店とは違い、建物の造りも古風な個人経営の写真屋 だった。   店先に飾られた人物写真や風景写真は、店主の写真好きが高じて店を開いた……そんな 雰囲気が漂っている。今ではひとつの街に一件あるかないかというその場所に彼を連れて 来たのは──SOS団のメンバーではなかった。   「さっすが古泉くんっ! いやぁ~、物わかりがよくて助かるよっ!」   はっはっはーっと笑いながら、こんなところまで古泉を連れてきた張本人の鶴屋は、い つものハイテンションを維持したまま、「じゃっ、行くよーっ」と宣言して写真屋の中に 突撃していった。   鶴屋がこの店にどんな用事があるのか、いまだに分からない。そもそもどうして自分が ここへ連れてこられたのかさえも...
  • 王様ゲーム
    「王様だーれだっ!?」   無言で色のついた割り箸を置く長門。王様は長門か。   一体何を命令するんだ?などと考えていると、なぜか古泉が長門に向かってウインクをした。   すると長門はほんの数ミリだけ首を動かして頷いた。こいつら何を企んでやがる……。   「……2番と3番がポッキーゲーム」   2番?俺じゃねーか!長門からポッキーゲームなんて単語が出てくるとはな。   ところで3番は誰だ?……まさかイカサマハンサム野郎じゃねえだろうな。   「2番は俺だ。3番は誰だ?」   正直に名乗り出よう。3番が古泉だったら俺は今日限りでSOS団を退団させてもらう!   「……む」   不機嫌そうな顔をして名乗り出たのはハルヒだった。   あぁ、そうか。古泉は何かにつけて俺とハルヒをくっつけようとしてたからな。   それよりハルヒよ、そんな顔するのは構わんが、顔が真っ赤だぞ。ちくしょう、可愛いじゃねー...
  • 長門と古泉
    いつもの昼下がり。文芸部室には長門が一人。時おり、ぱさり、ぱさりとページをめくる音だけが聞こえる。がちゃり、とドアノブを回す音がして入って来たのは古泉だ。 「おや、めずらしい、長門さんおひとりですか。他の皆さんは?」 長門は本から顔をあげもせずに、校庭の方を指さす。 「またですか」 と古泉はいつもの笑顔で苦笑いしながら席についた。最近、ハルヒは来年の文化祭で撮影予定の「朝比奈ミクルの冒険01」の企画に夢中で、「カメラテストをする」と言ってはカメラマンにキョンを指名して、朝比奈ミクルに片っ端から様々な衣装を着せて校庭でテスト撮影を繰り返している。衆人環視のもとで奇妙キテレツな服装をさせられる朝比奈さんこそいい迷惑だ。 「....」 朝比奈ミクルも、キョンも、ハルヒもいない部室と言うのも妙に静かだ。長門はもともと何も話さないし、古泉はハルヒやキョンとしか基本的に会話しない。実際、長門と古泉...
  • エレベータ
    『エレベータ』 SOS団の雑用係に勝手に任命されている俺は、多くの買い物荷物袋を持ちながら、昼下がりの街並みを抜けて、やっと長門のマンションのエントランス到着 した。 そんな俺の隣を、セーラー服にダッフルというこの季節の定番の衣装を身に着けた長門が、小さな袋をぶら下げてながら静かに歩いていた。 スーパーアンドロイドとはいえ、見た目は小柄で華奢な女子高生である長門に、でっかい荷物を持たせるわけには行かないので、スーパーで買い込んだ物が 入った袋の大半は俺がぶら下げている。 「ちょっとしたものなら一緒に買って来てやるのに」 「涼宮ハルヒの依頼による買い物であなたはいっぱい。わたしの個人的な買い物までお願いするのは忍びない」 俺一人で買い物に行くようにとハルヒに仰せ付けられたのだが、長門も買い物があるから一緒に、と言ってついてきてくれた。 「すまんな、長門、いつもいつも」 「いい」    す...
  • GPS
    今日は日曜日なんだけど、キョンと約束がある。 昨日は不思議探索だったけど、別れ際にこんな会話があったから。 「明日、暇か?」 あいつが何故かあたしの靴のあたりを見つめながら言った。 「別に用事は無いわね」 あいつったら、視線あわせようとしない。緊張しているのが手に取るように分かる。 「明日、ちょっと買い物に行きたいんだが」 「ふうん。そうなの」 「もし暇を持て余し過ぎて暴走しそうなら」 あいつはやっと視線をあげて、あたしの目を見つめた。 「一緒に付き合ってくれないか?」 「どーしよっかなぁ」 あたしにとって、とっても楽しい瞬間。どぎまぎしているあいつがとってもかわいい。 「まあ無理にとはいわんが…」 「…そこで押すのが男でしょ? まあいいわ。付きあってあげる」 「そうか…悪いな」 「…みんなには内緒よ?」 「分かってる」 キョンの笑顔がいつまでも胸に残っている。いまでも思い出せるぐらい。 ...
  • 人生最悪の三日間 第二章 ~疑惑と鈍器~
      午後五時十分。自宅にて。   突然、携帯が鳴った。 別に珍しいことじゃない。ハルヒだろう。 携帯の液晶に表示されていた文字は、相手が朝比奈さんであることを示しているが、もしかしたらハルヒが 朝比奈さんの携帯を使って俺に電話を掛けている可能性も考えられる。 俺が朝比奈さんの電話ならすぐに出ることくらい、ハルヒならお見通しだろうからな。 用心しながら電話に出る。 「もしもし?」 「もしもし、キョンくん!? 大変です! 六日後に、キョンくんが! キョンくんが!」 電話の相手は液晶が示していたように朝比奈さんだったが、様子がおかしい。 「どうしたんです? 落ち着いてください!」 「とっ、とにかく! いそいで長門さんの家に来てください!」 何があったんです?と聞きたかったのだが、その前に電話は切れた。圏外ではないし電池切れでもない。 朝比奈さんが一方的に切ったのだ。彼女らしくない。 なんとなく...
  • コメント室使用ルール
    コメント室使用ルール   コメント室をご利用なされる前に必ず御一読してください 尚、記載されているルールを確認せず、ペナルティが課せられてもこちらからの解除は『原則』行わないものとお考えください     基本、コメント室内での固定ハンドルネーム使用の禁止。ただし下記の場合はその限りではない ※管理人、SS作者様ご本人。管理人から指示があった場合、レス証明等本人確認を行う必要がある場合 雑談、感想、カップリング論、wiki重鯖時などの話題が長期化あるいは、議論すべき内容が出た場合は避難所へとの移動を行う。これは各自の判断に一存する 荒らし、アンチに対しては極力無視すること。悪質な場合は管理人に報告してください 個人、作品に対しての誹謗中傷は避けること     上記のルールを破った場合、もしくは他に問題を起こしそれが酷く悪質だった場合、アクセス禁止処置または内容に応じた罰則を科...
  • 朝倉涼子迷走記
    もくじ 「私の出番はまだにょろか!?」 「落ちついて下さい鶴屋さん。恐らく今回は僕の出番も殆ど無いかと…」 「でもモブとして出てくることはできてるじゃないっさ!」 「まぁ落ちついて下さいって…みんな見てますよ?」 「むー…このSSはグータラなSOS団を中心とした何の変哲も無い日常を描いたものになるっさ」 「特に過度な期待はしないでもらえると嬉しいですね」 「また要所に私のちっこいバージョンが存在するかもしれないけどすり潰して構わないにょろ」 「鶴屋さんそれはNGです…なおこの作品は「多分SOS団設立時」という作品のその後の話になります」 「というか前回の連載物ですら出番ゼロなんだよ!?」 「というかその連載のせいででこのシリーズに二ヶ月くらい空きましたからね」 「話の流れがわからない、もしくは忘れた人は前の作品も読んでもらえるとうれしいっさ!…私はでてないけどね…」 「…では本編開...
  • 題名付き・普通短編2
    ある晴れた休日(キョン&古泉) 「LOVE」 お客様は宇宙人 ドライブ セリフ九割で展開してみた~こいずみくんはガチじゃない~ エンドレス・エラー 蝉しぐれ Kへの挽歌 カミングアウト・パニック スマイル 台風の溜息 涼宮ハルヒの創世秘話 一万年と二千年前から キョンの評価 普通?の高校生の会話 長門さんはロッテに興味を持ったようです。 コーヒーシリーズ 機関の事情 酒乱女 前兆 キョンの子育て奮闘記 彼は団の緩衝材 『ビール×月見酒×オールスター球技大会ポロリもあるよ』(喜緑さん×生徒会長) 生徒会長の不良3人の倒し方 古泉一樹の苦笑 燃えろ!球技大会! やや黒古泉 切ない同窓会 白雪姫の真相 彼岸花……その花言葉は…… ちょっとみくる救済保守 ある曇った日のこと 無限輪舞 マッガーレで保守 古泉一樹のピロートーク もしくは、長門有希と古泉一樹の作戦会議 早すぎるリハーサル。 恋ってな...
  • ハルヒと長門の呼称
      「涼宮ハルヒ」  SOS団員2号にして読書好きの無口系キャラでこの銀河を統括するなんたらかんたらに作られた宇宙人、という  普通に書き並べても長文になってしまうまこと複雑なプロフィールを持った少女、長門有希が  同じく詳細に語ったりするとそれだけで文庫本1冊ぐらいにはなりそうなこれまた面倒くさいプロフィールを持つ  唯我独尊、傍若無人でSOS団団長の女、涼宮ハルヒに問い掛けたのは、  SOS団員全員が部室に揃っている、特に何も起きていない平和なとある日の事である。  その言葉を聞いた時、俺は「珍しい」と思った。  なんせこいつが自分から意思表明をすることなんか殆ど無いからな。  明日は家を出る前に傘を持っていった方がいいかもしれん。    にしても何を言うつもりなんだろうな。あまりハルヒにヘタな事を言ってほしくはないのだが、  長門がこうやって自主的な意思表明を行うことなど、今で...
  • 涼宮ハルヒのX-FILES <再会>
    ストーリー参考:X-FILESシーズン1「ディープ・スロート」   ハルヒがX-FILE課を設立して3ヶ月がたった。 元々倉庫だったところをオフィスにするため机を運んだりなんだりと 最初のうちはバタバタと忙しかったが、最近はようやく落ち着いてきた。 その間にもハルヒは暇を見てはX-FILEを読み漁っていた。 なお、X-FILE課は副長官直属の課となったため、事件性が見出せれば アメリカ中どこにでも出張できる。 まあ、この点に関しては退屈なデスクワークから開放されたことを ハルヒに感謝しなきゃな。   そうそう、ハルヒの世界に与える能力だが、古泉曰く高校卒業時には もはや消失していたらしい。 ハルヒ観察の任務であった長門がいなくなった点から見てもその通り なんだろう。 結局、最後の最後まで各自自分の正体をハルヒに明かさず、長門に 至っては「任務」と言う言葉をハルヒに伝えただけだった。 ハルヒ...
  • 『God knows』 8章
    『God knows』 ~8章~ 今、俺はエレベーターに乗っている。 もち、隣りにはみくるさんがいる。 密室に二人きり。 こんなに素晴らしいシチュエーションはないな……、 などと考えられないくらい、俺は切羽詰まっている。 何故かって? それでは、5分前を思い出してみようか。 「キ、キキキ、キョンくん!あ、あ、上がって……いき、行きませんかぁっ!?」 「……………えぇっ!?」 「い、いや!そ、そ、そんなや、やましいことじゃ、な、な、ないですよっ!?た、ただ……ね?寂しい……から…。」 「で、でもっ!ほら……親とかもいますよね!?」 「か、家族とは……もう…連絡が…。」 「あ……、す、すいません……。」 「ううん、いいの。……しょうがない…こと、です。」 「…よし。わかりました、上がらせてください!」 「ふえっ?ほ、ほんとですかぁ?」 「はい。だけど……襲われても知りませんからね?」...
  • どんでん返し
    今日も今日とて放課後に日課となった部室への散策を繰り広げる俺。 踊り場を抜け旧館に向かおうと階段を下りていた。 とそこに、長門の姿があった。 しかもずぶ濡れだった・・・。 おい長門・・・どうしたんだ? 「・・・なんでもない。すぐに乾燥させる。」 床を見て見ると、流れ出た水と、 からになって横に転がっているバケツが見えた。 長門、それ、だれにやられたんだ・・・。 「・・・答える必要は無い。」 長門っ・・・! 睨み付ける俺の気迫を察してたのか長門は無表情のまま答えを示してくれた 「彼女は名前は答えられない。この時間平面状では、朝比奈みくると呼ばれる存在。 私が貴方に好意を寄せていると勘違いし、罵倒した後水をかけられた。」   俺はその名前を聞いた瞬間、頭が真っ白になった。 …っ・・・朝日奈さんが?何かの間違いじゃないのか? 「・・・間違いではない。この時間平面状の朝比奈みくるで間違いない。」 ...
  • それがあなたの望み?
    きっかけは些細な口論だった。 その日、朝比奈さんにSM女王様の格好をさせようとせまっていたハルヒを止めるべく立ち上がる。 いや、俺も男だ。 本音を言えば朝比奈さんの女王様ならば縄で縛られることも低温蝋燭であぶられることもいとわないが、それはまた別の話だ。 しかしまあなんだってこの部屋にはハルヒの暴走を止める人間が一人もいないもんなのかね。 古泉はにやにやと笑みを浮かべるだけだし長門は手にもった本をめくる機械と化してるし…… こいつらに期待するほうが間違っていたか。 とにかく、今日もいつものように俺とハルヒが小芝居じみた口喧嘩をして、 いつものようにハルヒがぶすくれてそれでも日常はいつものように流れる──   はずだった。   「またあんたなの! いっつもあたしの邪魔ばっかりして、あんたいったい何様なの!?」 「それは俺のセリフだ。いつも朝比奈さんを着せ替え人形にして、お前のほうが何様のつも...
  • 涼宮ハルヒの追憶 chapter.0
    プロローグ Birthday 「はーい。どうぞー」 ドアを開けると、ちょこんとパイプ椅子に座ったメイドさんが笑顔で出迎えてくれた。先日会ったばかりなのに、ますますかわいく見える。久しぶりのメイド姿は俺を満足させるのに十分だった。 「お茶煎れますね」 カチューシャをちょいと直しながら立ち上がり、コンロに水を温めにいく。上履きをパタパタとして歩くのは未だ変わらないが、お茶を煎れる動作は滑らかで、一年という時間の経過を感じさせてくれる。 俺はいつもの席に座り、いそいそと嬉しそうにお茶を煎れる優美な御姿を眺め、一人悦に入っていた。 俺が朝比奈さんの殺人的なまでに愛らしい後ろ姿をぼんやりと眺めていると、 「こんにちは」 ドアの前で鞄を脇に抱えて立っているのは古泉だ。如才のない笑みと柔和な目はSOS団に入ってから全くといっていいほど変わっていない。どうしたらその顔をキープできるのかね、後で...
  • 星色パノラマ 後編
    目次 …痛い。 いや、別に怪我はしてないんだ。 なんていうか、こう、身体的なそれじゃなくて。 とりあえず今俺はハルヒの手を引っ張って歩いているわけで。そのハルヒは「ちょっと!どこ行くの!?」とか喚いているわけで。 …周りの視線がめちゃめちゃ痛いわけで。 やっぱり小学生って言ったって男女が手を繋いで歩いてたら興味をもつような年頃なんだな。 ハルヒも騒いでるから目立ちやすい。 「キョン!聞いてるの!?」 「あぁ、とりあえず静かにしてくれ…お、いたいた」 谷口達がドッジボールをしてるとこにたどり着いた。 「お、キョンと…涼宮?」 「いきなりいなくなってスマンな。とりあえず再開するよ。ハルヒも」 「え!?ちょっとキョン!」 「まぁとりあえず一緒なやろうぜ。つまんなかったら何でもいい、罰ゲーム受けるからさ」 「…私は別にいいけど…」 そういってハルヒはみんなを見る。 「………」...
  • 教科書文通9
    関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ        「あほう。」  いや、いきなりそれはないんじゃないですか、山田くん。  いきなり電話をかけてきた上に、散々根掘り葉掘り人の休日に探りを入れといてそれはないでしょう。 あほうってそんな。  なんでだろう。 バカって言われるよりダメージが大きいような気がする。   前に僕が住んでた町ではあまり使わなかったからなぁ。 あほうって。  しかも電話越しで相手の声がくぐもって聞こえる上に表情が見えないから余計に心に来る。 「あほんだら、かす。 へたれ。 古泉、さすがにそれはないぞ。」 「一体何がないって言うんですか。 っていうか、何でいきなり僕が責められないといけないんです?」  僕のもっともな問いに電話口からはぁぁと言う無駄に大きい演技がかった溜息が聞こえる。  僕は、からかわれているのだろうか、それとも呆れられているのだろうか。 前...
  • 涼宮ハルヒの夢現
     「あなたもいっその事、この状況を楽しんでみては?」 断る。俺は気が狂おうとも冷静でいるべきキャラなんだよ。  「キョン君~!これどうやって止めるんですか~?ひえぇ~~~」 ハンドルを離さないと止まりませんよ。それがコーヒーカップというものでしょう。  「こんな古い・・・いえ、珍しいアトラクションは初めて体験するもので・・・とめてぇ~~~」 む・・・?あいつら・・・ハルヒに長門、何回目だよそのジェットコースター。  「キョン!このジェットコースターは素晴らしいわ。なんたって何度乗っても飽きないんだもの!」 あぁ、どうしてこうも俺からは日常がはるか彼方へ遠ざかっていくのか・・・やれやれ。       ここがどこかって?見りゃ分かる、遊園地だ。 遊園地でハメを外すのがそんなに恥ずかしいかって?そんな訳あるはずがないだろう。 俺だって、ここが普通の遊園地ならそりゃある程度箍(たが)を外して遊びま...
  • 渋皮やさしく剥いたなら
     ついこないだまで、汗だくで通学ハイキングコースを行き来してた覚えがあるんだがな。季節の移り変わりってのはまったく感知しがたいもんだ。  寒空の下、路肩に自転車を停めて白い息を吐いた俺は、サドルに腰掛けたまま片手の手袋を外した。取り出した携帯のボタンをピッと押して、一軒家の2階の窓を見上げながらコール音を聞く。2回目…3回目…4…。 「何よ、キョン!? いきなり電話してきたりして!」  もしもしの挨拶も無しか。相変わらずだな、ハルヒ。まあ、昨日の不思議探索から1日で変貌されても困るんだが。 「ん、ちょっと渡したい物があってな。実はもうお前ん家の前まで来てる」  俺がそう伝えると、見上げている窓のカーテンの横に、驚き呆れたような顔が現れた。 「ったく、突然すぎるじゃない…」  スウェットパンツとトレーナーにカーディガンを羽織った思いっきり普段着な姿で、ハルヒはぶつぶつ不平を垂れ...
  • 4月1日の長門
       本日、今日は何の日? と聞かれて眉間にシワを寄せようものなら、そいつは話し手君によって現実とは成りえない思いを抱かさせられた操り人形になるだろう。もしくは心の中で失笑しつつ、話し手さんに付き合ってあげる賢く悪どい奴も居るかも知れない。 今俺の目線の先に居るヒューマノイド・インターフェースは恐らく前者であろう。表情など変えもしないだろうがね。一冊くらい本日を舞台にした本があったかもしれん、と思い問いかけてみた。 「長門、今日が何の日か知ってるか?」  「……」  静かに首を横に振る、やはり知らないか。ここで相手が谷口でもあろうものならこの俺の鍛えられたスキルによる最大級の虚言を吐く所だが、長門にそんな事をしてもどうなるかは分かっているので素直に教える。 「今日はな、エイプリルフールって日なんだ。宇宙的にはそういうもんはないのか?」 「……ない。そのような 日にち という概念は存...
  • 新世紀メランコリオン
    新世紀メランコリオン 第一話 新世紀メランコリオン 第二話 新世紀メランコリオン 第三話 新世紀メランコリオン 第四話
  • WC
     俺には密かな楽しみがあった。     ◇ ◇ WC ◇ ◇      学校の、体育館のそばの男子トイレは普段あまり使われていない。  まあ、あれだ。世の男子諸君ならわかると思う。用を足す時はなるべく人目のつかないような場所でしたいもんだ。特に思春期真っ盛りともなるとこの類の悩みは、誰もが一度は経験した事がある思う。  まあそんな事は今どうでも良い。  ある休み時間に俺はその場所に来た、そしてふと、どこにでもあるような落書きが目に留まった。 『ここは僕の秘密の場所なんだ』  秘密の場所とはよく言ったもんだ。  なんとなしに気になったその落書きに、これまたなんとなしに、 『使わせてもらったぞ』  とか、書いてみたりした。  特にこれといった理由は無い、気まぐれと言うやつか、それとも秘密を共有できるささやかなワクワクというか高揚感の様なものがあったのかもしれないと後になってみれば思ったりもす...
  • 反転世界の運命恋歌(Ver.キョン子)Ⅲ
    反転世界の運命恋歌Ⅲ  で、ようやくあたしと古泉一樹のデートの話になる訳だけど、まあ別段、大したことはやっていない。  おっと、ここで言う『大したことはやっていない』と言う意味は、男女が遊びに行く昼間の健全なデートとしては当たり前で当たり障りのないことしかやっていないという意味だぞ。  だからと言って楽しくなかったかと言えば、むろん、そんな訳がなくて思いっきり楽しんでた。  スタートは小物雑貨屋のウィンドウショッピングから始まって、あたしの「ふわぁ」という感嘆に、隣で微笑ましいものを見て一緒にその感情を共有したいと主張している彼の笑顔は素敵だったし、「どれもいいですね」と同意されたときは、そこはかとなく嬉しい気持ちで沸き返っていた。  それから少し喉が渇いたんで二人で喫茶店入って――  ふっふっふっふっふ。  なんとなくこっちに主導権があったのと、こっちの世界の住人じゃないあたしだ...
  • 新米保父さん一樹は大童・〇
    長門さんがくれて、彼が無理に僕につけたピンをポケットに押し込み、 僕は素早く前髪を撫で付けた。 朝比奈さんが湯飲みを取りに棚へ向かい、 涼宮さんは、いつも彼女が座る椅子の横に鞄を投げ出す様にして下ろす。 よし、どちらにも見られてない。 パソコンを立ち上げる前から、涼宮さんは上機嫌にマウスを机の上に走らせている。 クラスメイトの女子と放課後に勉強会をしたそうだが、 はかどったのだろう、うきうきとしているのが傍目にも解る。 いいことだ。 昨夜の閉鎖空間と神人を発生させた悪夢を、 目覚めて数時間経った今でも引きずっている様子は全く見られない。 昨夜、の。 …今更ながら、とんでもない事をしてしまったな、と頭を抱えたくなる。 いや、別に何かあった訳ではないのだが。 しかし、何もなくったって一緒にベッドで寝たのは事実だ。 いや、でもやっぱり何もなかったんだし、 大体あれはお互いの寂しさの波みたいな物が...
  • ホワイトカレーと長門とカレー
    「ホワイトカレーよ!カレーなのに白いのよ!不思議だわ! SOS団として、この不思議を見逃すわけにはいきません。 今日はみんなでホワイトカレーを食べましょう!」 今日も無駄にテンションが高い我らがSOS団団長が高らかに言い放った。 要するにお前が食ってみたいだけだろうが。 CMを見た妹が騒いだ我が家では発売から早々に食卓に並んだが、味は結局ただのカレーだぞ。 「はあ……ホワイトカレー、ですかあ……?」 朝比奈さんはしきりに首を傾げている。この愛らしいお方はCMを見たことがないのかもしれない。 「いいですね」 こんなとき決まってハルヒに賛同するのはイエスマン古泉だ。もちろんニヤケ面スマイルつきで。 「ちょうど僕の知り合いがハ○スに勤めていまして、つい最近家に結構な量のルーが送られてきたんです」 お前の話はどこまで本当なのかわからんから俺はもう一々考えたりしないからな。 「じゃあ決まりね。あたし...
  • 名前変換夢小説
    ここは名前を変換して楽しむドリームな小説置場です。 <名前変換夢小説を読む手順> まずは飛ぶ ↓ スクリプトが出てきたら自分の名前や好きな名前を入力する ↓ ハルヒ世界のみんなとの世界を堪能しましょう web拍手を送る ・女体化キョン 直球、もしくは魔球キャッチボール  キョ、キョ、キョンさん、今なんと仰いました? 恋、雪、通学路にて  「最初に好き、って言ったのはどっちだった?」 「て を は に」  大切なのは選ぶこと。  ただそれだけで彼女に電話する。夜明け前。 ・涼宮ハルヒ 図書委員のススメ  なんでよりにもよってコイツなんかと。(図書委員) 続・図書委員のススメ  「あ、ほら。涼宮、図星だとふてくされる」(図書委員その2) カレーラーメンって売れますかね  「別にいいが理由を聴かせろ!」(図書委員その3) 幸せの定義って、響きだけだと三流ドラマ。  幸せは歩いてこない...
  • 涼宮ハルヒのウイルス
    ハルヒ「なに!?なんなのこれ?ちょっとキョン?     来なさい!3秒以内!!」   インターネットサーフィンをしていたハルヒが突然騒ぎ出した。やれやれ。   キョン「お前ももう少しパソコンの使い方覚えろよ・・・     って!なんじゃこりゃあ!!!!」   俺は思わず叫び出した。 パソコンがフリーズしたかと思ったら、なんとそこに画面いっぱいに朝比奈さんのメイド服と、長門のカメラ目線のアップと、ハルヒの指をこちらに向けて踊っている写真がポップアップで出ていたのである!! 朝比奈さんが万が一自分のこんな写真が全世界に流れていると知ったら、おそらく卒倒してしまうであろう。   キョン「ウイルスだな・・・しかし何だってこんな― 長門 「見せて」   カタカタカタカタ・・・   長門 「行ってくる」 キョン「オイ行くってどこに!?待て!」 長門 「すぐそこ」 そう言うと、長門は部室を出て行ってし...
  • 涼宮ハルヒの回想
     もしハルヒが日記帳、もしくはブログなんかを日々つけていたとしたらどんな文章を書いているのか、まぁ確かめる術はどれだけ権謀術数を極めてもゲーデル命題の如く不確定の問題として終わりを告げてしまうのだろうが、まぁここは読者の特権、言論の自由がブラウン運動並みに行き交うこのブログ空間に、徒然なるままに載せてみようかとか考えた末の、結実した成果がこれである。  キョンなら何と言うだろうか?全く悪趣味なことを考えやがる、とこれを唾棄するのかもしれないが、本当にあるなら見てみたい気がする、と彼の中で悪魔の囁きが首をもたげかけたあたりで、古泉にその心情を見抜かれ、「あなたが見せて欲しいと言えば、見せてくれるんじゃないですか?あなたがたは理想形といっても良いくらいの信頼感で、結ばれているのですから」などと保険会社の営業担当者並みの笑顔を浮かべながら訳知り口調で口走り、タダほど怖いものは無いということの...
  • お姉ちゃん
    冬の寒い日。 わたしは自宅の近くの公園で一人、本を読んでいた。たまに、こうして外で本を読む。寒いけど空気が気持ちよく、気分を入れ替えることができるから。 「あっれー!?そこにいるのは有希っこかい?」 「あ……鶴屋さん」 長い髪の綺麗な女性が立っていた。鶴屋さん、とても明るくてかわいい性格をしていて、少し憧れてしまう。 「なにしてるんだい?こんなに寒い中で読書かい?相変わらずの本の虫っぷりだねぇ!!」 ゆったりとした空気の寒い冬に、ほんのりとあたたかい陽が射したような感じ。鶴屋さんと喋ると世界に明るい色がつくような感覚を覚える。 「一緒に読む?」 わたしは尋ねた。たぶん返ってくる返事はNO。だけど聞いておくのが人間の礼儀。 「いやいや!あたしは遠慮しとくっさ!それより有希っこ、一緒にご飯食べにいかないかい?あたしが奢るからさ!」 わたしは少し考えた。確かに昼食はまだ食べていない。でも、わたし...
  • 銀河SOS伝説~射手座の光芒~第五章前編
       宇宙暦2003年、SOS帝国暦一年、十一月二十九日、十四時三十分。 SOS団員およびSOS帝国軍首脳部は総旗艦ブリュンヒルトの会議室に顔をそろえた。戦闘は開始されていなかったが、星系内に布陣した無数の無人偵察艇により敵艦隊の大まかな位置は判明しており、事前に散布した宇宙機雷による妨害も成功している。まずはSOS帝国に有利な状況が作られているように見えていた。 しかし、敵艦隊による電子妨害は刻々と強化されていて、偵察艇も発見され次第破壊されており、状況が不利に傾かないうちに戦端を開くことが好ましく思われたが、それに先立って新人類連邦軍時代からの恒例になっている戦前スピーチが行われることとなった。部下達に無茶な作戦を理解してもらう目的で始まった戦前スピーチだが、最近ではキョンに言わせると誇大妄想的とんでも演説を聞かせることで、全軍の士気を無理やりにでも高揚させることが目的となっていた。...
  • 眠気と休日~キョンと長門編~
    今、俺はとても貴重な体験をしている。場所は図書館。 何かって?長門有希が俺の膝の上で寝てるのさ。俺の考えた作戦がこうもハマるとはな。 軽い解説をしてみようか。 昨日、うちの親は所用で親戚の所へ泊まり行くことに。 俺と妹が留守番の予定だったが、俺は谷口と一緒に国木田の家に泊まりに行く予定があったわけだ。 つまり、妹を誰かに預けなければならない。…そこで俺は考えた。 妹を預けると確実に一晩中遊び続けるだろう。つまり寝れない。 宇宙人は寝なかった時、どんな状態になるのか!! とまあ、チャチな実験番組のようなことをしようと思ったわけだ。 長門は妹を快く受け入れて、見事に寝ることの出来ないまま、集合場所にきた。 まず、変化が見られたのは午前中。俺はハルヒと長門と三人になったのだが……長門が石につまづき「……あ。」などと声をだしたり、俺達二人に歩くスピードで遅れを取ったりしたわけだ。 ハルヒもさす...
  • 生徒会の陰謀
    ~昼休み生徒会室~ 俺は今、生徒会室にいる。 …。 コンコン …。 「古泉です。」 「入れ。」 俺がそう言うとにやけ顔の男子生徒が入って来た。 「お呼び立てして申し訳ありません、会長。」 「用件は何だ、古泉。」 まぁ、予想はつくがな。 「最近また涼宮さんが退屈し始めましてね。また協力願えませんでしょうか?」 「協力願えませんでしょうかって…俺がどう答えようと協力させるつもりなんだろ?」 「ははは、分かっておられるなら話は早い。 それでは、今回のシナリオですが…。」 俺は古泉の言葉を遮り声をあげた。 「待て、古泉。」 「なんでしょうか?」 「いや、最近な…教師どもや生徒会執行部の連中からの突き上げがひどいんだ…。」 「?。」 「いつまであの連中を放っているんだ…とな?」 「…それで?」 「お前はいつか言ったな? 『我々はいかなる敵と戦っても必ず勝利するでしょう』 …と。」 「……。」 「…...
  • キョン1/2  みくる編
    古泉に連れていかれたあの日、 忘れたくても忘れらんないような悪夢の出来事があったわけだが、 今は断片を思い出すだけでも飛び降りたくなるのでこの話はやめておこう。 まぁ古泉も俺の為を思って、仕事だから嫌々したはずなんだ。 それは十分承知しているが――やっぱり許せん。暫くは目を合わせないでおこう。   季節は春、出掛けるにはもってこいの気候である。 そんなうららかな午後を俺は何故か部室で過ごしていた。  「今日もいい天気ですね」 俺はあなたの笑顔を見るだけで、今日も最高の一日になりそうですよマイエンジェル。 窓際では既に半置物化している長門が読書をしているし、いつも通りの穏やかな放課後だ。 俺の目の前でニコニコ笑っているであろう地域限定赤球人間はどうでもいい。  「はい、お茶で――きゃ!」 俺にお茶を手渡そうとした朝比奈さんが何かに躓いて転んでしまった。 そして物理法則に従って、お茶が載ったお...
  • 涼宮ハルヒのラブストーリ
    それは突然の事だった。授業が終わり、部室でハルヒが宣言したのだ。 「キョン、セックスしよ。」 今部室では幸い二人っきりだ。OKOK、落ち着け俺!今日は四月一日でもないよな。 「おい、お前いきなり何を言っているんだ?洒落にならんぞ。まったく俺だって健全な高校生なんだからな」 ハルヒは顔を俯いたまま床下を見ている。今なら説得出来そうだな、よし! 「もしかしたら、俺が本気でお前の事を犯すかもしれんぞ。さっきの言葉を本気にして…それで妊娠してお前の将来がめちゃめちゃになったらどうする?」 ハルヒは小さな言葉で呟いた。 「あたし…キョンとなら……い、いよ」 ん?小さく何を言っているのさっぱり分からん。こんなしおらしいハルヒを見るのは久しぶりだな。 だが・俺は少しハルヒに意地悪したくなったのだが、さてどうする?やっぱりこれしかないか 「おい、ハルヒよ。俺としたいのなら言うことを聞け!」 意外なことにハ...
  • Black Lily・プロローグ
     あまりに突然の出来事だった。 「えー、本日づけでうちのクラスに転入してきた、長門由梨くんだ」  第二学年、年末。  その出来事は俺たちSOS団に静かな非日常をもたらし、短い間で記憶に残ることとなる。  ――Black Lily――  師走だった。それはもう師匠も弟子も魔法使いも戦士もバタバタに立て込んだ師走だった。  夏を境にして、非日常と呼べる出来事は徐々に小康状態となり、代わりにハルヒがこれまでのどの学期より精力的にイベントや学外活動をおっぱじめたので、これまでよりずっと忙しかったと言っても間違いじゃないし、正直に言えば俺はそれらを楽しんでいた。  『敵』の連中は夏の一件で懲りたのか何なのか、三ヶ月近くほとんど音沙汰がなく、古泉も長門も朝比奈さんも、俺の見る限り今までで一番普通の高校生生活を送っているようだった。 「みくるちゃん! はいポーズ! もっと笑って!」  ...
  • ハルヒ「か~っかっかっか~~!」
         ハルヒに巻き込まれて数ヶ月、日々起こる非日常の連続に俺の精神は多少の事では動じない強靭さを手に入れていた。  つもりだったんだがな……。    休日、いつものようにハルヒに呼び出されていた俺が駅前に辿り着くと、そこにはいつもの4人と……誰だ? あの黒人   ハルヒ「この可愛いのがみくるちゃん、こっちの静かな子が有希。彼は古泉君で……あそこに居る、まぬけな顔をしてるのがキョンよ」   黒人「ハジメマシテ、キョンサン。ニャホニャホタマクローデス」    やたらフレンドリーに俺の手を握りしめるのは、ニャホニャホタマクローさん……らしい。    えっと……どうも。    おい、この人誰が連れてきたんだ? っていうかこんなことをするのは   ハルヒ「あたしよ!」    やっぱりか。   ハルヒ「あんたは遅いし、そこでふらふらしてたから捕まえてきたの」    文書の前後で意味が繋がってないん...
  • (消失)長門有希のもしも願いが叶うなら 第5章
    第5章 幻想 彼が消え、要を失ったSOS団は空中分解した飛行機のようにバラバラになり、わたしは再び1人になった。とっくに下校時間は過ぎていたが、椅子に座わり机の上に顔を伏せて、自分でも驚くぐらい泣き続けた。泣けば少しは楽になるかと思ったが、まったく楽にはならなかった。この世界には希望がない。生きる目的も失った。わたしはどうすればいいのだろう。気がつけば辺りは暗く、学校にひとけはない。 時刻は3時10分前。世界改変からちょうど3日が経っていた。 『世界改変の3日後、同じ場所、同じ時間に同じ動作をしてほしい。再び世界改変をやる必要はない。マネだけでいい。そこで初めてあなたはこの改変の意味を知る』 未来のわたしはそう言った。その3日後がまさしく今だ。今頃、パラレルワールドにいるもう一人のわたしは校門前に立ち再改変の成功を祝っているのだろうか。わたしは部室から出て校門に向かう。もしかしたら...
  • 白有希姫 前篇
      「もちろん、去年学校祭で行った映画撮影は覚えてるわよね?その時の主役女優と男優を答えなさい、キョン!」 「朝比奈さんと古泉だろ。」 「そう!有希も大事な役だったけど、ちょっと刺激が足りないのよ!だから、今回は脇役だった者に大チャンスを与えようと思ってるわ!」   今回は、って…やはりまた何かするつもりなんだろうな、コイツは。   「で、何をする気なんだよ。」 「演劇よ!学校祭で演劇をするの!」   反論はしなかったさ。無意味な抗議ってことはもう分かりきってるからな。ハルヒはホワイトボードに何かをいきなり書き始め、演劇の題名を高らかに宣言した。   「その名も…『白有希姫』!!!」 「…やれやれ。」   白有希姫。童話『白雪姫』の事だろう。   「今時白雪姫の話なんか平々凡々に演じてどうする。何の楽しみもなさそうだ。」 「普通にやるわけないじゃない!アレンジよ、ア・レ・ン・ジ!!」   ...
  • 僕とみくるとメイドさん~狂気の弾丸ドライブ~
    朝倉がいなくなった。 僕の最上の観察対象であった朝倉涼子がいなくなったのだ。 美少女特有のシャンプーの匂いをまとい、長い髪をゆらしていたあの子。 後ろからでも分かる、華奢な体つきと品格。 まあ、僕は絶望したさ。 後ろで涼宮ハルヒとかいう――こちらも美少女だが――品性のカケラもない イかれた女が喜んでいたのには思わず腹を立てたね。 自宅にゴキブリでも郵送してやろうかと思ったよ。 もしかしたらあんな女でもかわいらしい反応を見せるかもしれない。 ま、そんなことばれたら何をされるか分からんので何もしないが。 さて、当面の問題は朝倉の後、誰を追いかけるかということだ。 僕はこの学校の美少女リストを参照した。 そして対象を絞り込んだ。 ――朝比奈みくる。 生まれついてのアイドルとはこの人のことを言うのかもしれない。 中学生にも見える、整った童顔。 庇護欲をそそりまくりのその行動や言動。 対象...
  • 夢見ぬ蛙は終末に鳴く
    まさか、と思ったのが最初だった。 窓から差し込む燃え上がるような赤の日差し。 秋季を迎えた今、この血のような陽光に、校庭に居並ぶ木々も、紅葉もより鮮烈に色付けられていることだろう。眼に痛いくらいの強烈な照りは、ひときわ暑さの厳しかった夏の名残を思わせた。 僕達は外界と切り離されたような、現実味の薄い、夕暮れの光と闇がコントラストとなった文芸部室にたった二人きり。僕の鼓膜を不意に叩いた発言が、目の前の相手から発されたものであることは間違えようもなく――だから心底、僕は困惑した。 「申し訳ありません、長門さん。もう一度、」 「わたしと付き合ってほしい」 僕の要請を待たぬきっぱりとした物言いは、それがそれが僕の聞き間違い・幻聴である、もしくは彼女の気まぐれのジョークであるという薄い望みを、一分の隙もなく粉砕した。僕は唖然として、彼女を見返す他にない。 「……どうして、そのようなこと...
  • 反英雄 第二章
        「おはようございます。こちらが昨日の夕方、凄惨な殺人事件が起きた現場です。一体、被害者に何が起きたのでしょうか」  TVカメラの前で、女性レポーターが機械的な代名詞で我が家を報道している。  その周囲には、朝だというのにかなりの人だかりができており、「お前ら他にやることないのか?」という気分になるのはなぜなんだろうね。  学校なり会社なり行けよ。もしくは自宅でTVでも見てろ。  本来なら人ゴミはそれほど苦手ではないが、今回ばかりはここの奴らへムカっ腹が立ってしょうがない。    本日の明け方、古泉一樹のクローゼットから剥ぎ取ったジャケットを羽織り、彼の家を出て行った。何て言ったって俺はプチ逃亡者だからな。これ以上長居はできない。  それに古泉一樹の家に入り浸ったとしても、母親を殺したクソ野朗を捕まえられるわけがない。自分の手で決着をつけないと気が済まねーんだよ。  殺人鬼の手...
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