涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「初詣遊び倒し」で検索した結果

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  • 長編・キョン2
    ...キョン  フェイク 初詣遊び倒し 大回転勘違い スペシャルデイ key scramble  lost and found  冬風のマーチ 消えていく日々、いつもの風景 キョンのサイズ 濁った日差し  傷の代償 ノスタルジー TrulyandHappydejavu 優しさお鍋 絆
  • 初詣で初冗談
     普段は斜に構えて、メガネ越しに世界をシニカルに眺めているのが定番となっている俺だが、それでも目を丸くし、口をぽかんと開けた間抜け面をさらしてしまうような事も、時にはある。  青く晴れ渡った寒天の下、そんな間抜け面をさらしている俺に、深々とした丁寧なお辞儀から顔を上げた喜緑江美里は、不思議そうに小首を傾げた。 「どうかなさいましたか、会長?」 「ああ、いや、すまん。挨拶が遅れたな。  明けましておめでとう、喜緑くん。今年もよろしく」 「はい、こちらこそ」  どうにか体裁を保とうとするが、やはり微妙に声が上ずってしまう。それほどに、思わず息を飲むほどに秀麗だったのだ。待ち合わせ場所の神社の前に現れた、喜緑くんの振り袖姿は。  何と言うか、これは予想外だったな。いや彼女の容姿の端整さは、それなりに理解しているつもりだったんだが。  しかし白地の清楚な和服に鮮やかな緑の帯を締め、セミロン...
  • 未来の初詣
    未来の初詣    朝比奈みくると長門有希は、神社を訪れていた。 「涼宮さんたちと一緒にお参りしたときとあまり変わってませんね」  二人は、玉砂利を踏みしめながら、ゆっくりと歩いている。 「ここは、日本地方政府の文化財指定を受けている。神社の建物はもちろん境内の植生も含めて保全は万全」 「そうなんですかぁ」 「あるいは、涼宮ハルヒがそう望んだからともいえるかもしれない」 「涼宮さんの力は未来にまで及ぶんでしょうか?」 「そのあたりの結論は、情報統合思念体にも出せていない。しかし、可能性としてはありうる」   「それはともかく、人がいないですね。涼宮さんたちと一緒に来たときには、たくさんの人がいましたけど」  朝比奈みくるは、境内を見回した。二人のほかには誰もいない。 「現代においては、元日に神社に参る風習もすっかり廃れてしまった。でも、人がいない境内もまた風流なもの。この風景には、あなたの晴...
  • スノースマイル・バースデイ 最終話
    高低入乱れた音が、一つの歌を丹念に唄いあげる。 ハッピーバースデイトューユー、ポピュラーでシンプルながら、想い響き合う、長門に捧げられた祝詞の歌。 文芸部室は閉め切られ、暗がりにぼんやりと浮かぶのは不安定だが暖かい蝋燭の火だ。 曲が終わったらそれを区切りにケーキの上の蝋燭の火を吹き消すように言われていた長門有希は、いつもの面子が円陣となり見守る中、微弱な吐息を送り込んだ。カラフルな四本の柱に揺れていた小さな火がふっと消えると、控えていたクラッカーが出番とばかりに大きく弾け、花火のような色とりどりの紙吹雪を撒き散らした。 頃合を見計らってタイミング良く押された電灯のスイッチに部室の様相は明るく早変わりし、光浴びた全員の表情が露になる。 例外なく、皆、零れんばかりの笑顔が輝いていた。彼等の大きな大きな、深呼吸の後の大合唱。 「「―――誕生日おめでとうっ!」」 高らかな歓待の声が響き、室内...
  • はるかぜふくまえに・第一章
    ○第一章   「キョーンくん! おはよ!」 翌日通学路で早速長門と出くわした。なんだお前、朝から俺の調子を狂わそうというのか。 「えー何それ? 今日はたまたま寝坊しただけだよ」 「寝坊してこの時間か。そういえばいつも何時に登校してるんだ?」 俺がそういうと長門は顎に人差し指をあて呻吟し、 「んーと、始業一時間前かな?」 いくらなんでも早すぎんだろ。 「だって、ハルヒちゃんの観測しないといけないじゃない? それがわたしのお仕事だもの。 万一ハルヒちゃんが学校に早く来た時のために、わたしはいつもそうしてたの」 なるほどな。一年経って明かされる真実があったものである。道理で一度も長門と出くわさないわけだ。 ん? となると…… 「今日はいいのか? 観測するんだろ」 「だって寝坊しちゃったんだもん、しょうがないじゃない」 いいのかそれで! しょうがないで済むならハルヒの超変態パワーもまったく阻止する...
  • エンドレスエイト103回目
    *間違い探しのような感じで楽しんでいただければ幸いです。    半スリープモード解除。  現在日時、8月17日0時0分。  時間逆流停止、時間流再進行を確認。  セルフチェック開始。有機身体に損傷なし。個体情報に欠損なし。記憶リセット防止措置は成功と認められる。ただし、個体情報にエラー蓄積を確認。強制削除不能。蓄積エラー容量は許容範囲内と判断。現在、個体全機能は正常に動作中。  パーソナルネーム長門有希より、情報統合思念体へ。指示を求む。    不干渉原則を維持し、観測を継続せよ。    了解した。  世界構成情報、前シークエンスまでの平均値との差異0.0002%。当面の任務に影響なしと判断。  主要観測対象の現在位置を特定。  シークエンス103、観測開始。      ・    ・    ・    ・    ・    お盆を過ぎた夏の盛り。  俺は家の居間でダラダラしながら別に見たく...
  • セカンド・キス エピローグ
    エピローグ 一ヶ月たった。 その後のことをお話しよう。 閉鎖空間の発生は収まり、ハルヒによって世界が創り変えられる可能性は消えた。 といのは古泉と長門の話だ。 「あなたのプロポーズがよっぽど嬉しかったんでしょうねえ。」 と、一ヶ月たった今でも古泉は俺のことをからかう。 長門に報告すると、まるで始めから全てを知っていたかのように 「そう。」 と一言呟いただけだった。 朝比奈さんに関しては、まだ本当のことを話してはいない。いつか話そうと思う。  冬休みはなんてこともないいつも通りの冬休みだった。 去年と同じくSOS団で遊びほうけてたのみである。  鶴屋さん家のスキー場に足を運んだり、今年は初詣にも行ったな。おみくじも引いた。 俺は中吉と無難なところだったのだが、あろうことが他の4名がそろいもそろって大吉であり、 俺はビリということでハルヒから奢りを命じられた。新年早々ついてい...
  • 題名付き・普通短編2
    ある晴れた休日(キョン&古泉) 「LOVE」 お客様は宇宙人 ドライブ セリフ九割で展開してみた~こいずみくんはガチじゃない~ エンドレス・エラー 蝉しぐれ Kへの挽歌 カミングアウト・パニック スマイル 台風の溜息 涼宮ハルヒの創世秘話 一万年と二千年前から キョンの評価 普通?の高校生の会話 長門さんはロッテに興味を持ったようです。 コーヒーシリーズ 機関の事情 酒乱女 前兆 キョンの子育て奮闘記 彼は団の緩衝材 『ビール×月見酒×オールスター球技大会ポロリもあるよ』(喜緑さん×生徒会長) 生徒会長の不良3人の倒し方 古泉一樹の苦笑 燃えろ!球技大会! やや黒古泉 切ない同窓会 白雪姫の真相 彼岸花……その花言葉は…… ちょっとみくる救済保守 ある曇った日のこと 無限輪舞 マッガーレで保守 古泉一樹のピロートーク もしくは、長門有希と古泉一樹の作戦会議 早すぎるリハーサル。 恋ってな...
  • 橘京子の消失(エピローグ)
    … …… ……… 「ホント、あの時は大変だったな、色々と……」  未だ晴れ間の見えない、灰色単一色の空を三度見上げて言葉を漏らした。  橘が消えてしまったかと思って異次元に飛んでみれば、また別の橘が現れて実は元に戻しましたなどと言う。  佐々木は滞在時間が長かったあの世界が大層気に入って、戻りたくないなんて言い出す始末。  結果論ではあるが、次元断層に飛び込んでいった橘をそのまま放っておけば、異次元の番人さんが『忘れ物ですよー』と言って届けてくれたのだろうし、佐々木と朝倉の誘惑合戦も開始される事無く幕を閉じたんじゃないかと思う。  はっきり言って、あの次元断層のワープは俺が経験した中でも三本の指に入るくらい無意味なイベントだったと思う。  でも、それは俺にとって、だ。  佐々木はあちらの橘と深い信頼関係を得られたし、こちらの橘に関してもやや寛大になってきたんだと思う。  九曜は人間的...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 情報統合思念体からの独立(後編)
      ◇◇◇◇    翌日、のんびりと一人で早朝ハイキングコースを上っていく。  前日のごたごたのおかげで少し緊張感がぼやけてしまっていたが、朝の職員会議が始まっていることを考えたとたんに、 それなりに緊張感が復活してきていた。    そんなそわそわ感を引きずりつつ、自分の教室まで行き席に座る。ハルヒはすでに俺の席の後ろでぼんやりと外を眺めていた。  ふと、俺のほうに視線だけを向けると、 「今日で良いんだっけ。文芸部の存続について話し合われているのは」 「そうだよ。今頃職員会議で話し合われているはずだ」  そんな話をするだけで俺はつい貧乏ゆすりを始めてしまう。  だがふと気がつく。俺も相当文芸部に思い入れができていることにだ。以前の俺ではとても考えられないようなのめりこみぶり。 変わったのは長門だけかと思っていたが、俺も実のところ相当変化しているんじゃないか? 自分からではよくわからんが。 ...
  • 朝倉涼子のグサデレ・新年編
      ~新年編~     第1話   キョン「明けましておめでとう、朝倉」 朝倉「今年もよろしくね、キョン君」 キョン「はは」 朝倉「ふふふ♪」 キョン「なんだかこうやって改まると恥ずかしいな」 朝倉「でもお正月らしくていいじゃない♪」 キョン「しかしなぁ…」 朝倉「どうしたの?」 キョン「まさか、こうして朝倉の家で年を越すことになるとはな。去年までの俺たちじゃ考えられないことだな」 朝倉「そうね…でもまぁ、それは……その、あたしたちがこうして……ゴニョゴニョ」 キョン「こうして付き合ってるから、だろ?」 朝倉「う、うん(///)」 キョン「朝倉」 朝倉「?」 キョン「好きだよ」 朝倉「い、いきなり何言い出すのよ!!(///)」 キョン「俺はただ自分の思うがままのことを言っただけだ。朝倉は?」 朝倉「あ、あたしも……」 キョン「なんだって?」 朝倉「そ、その……」 キョン「どうした?全然聞...
  • 題名付き・あま~い短編
    ちょっといじわる 結婚記念日 長門とアイス キーワードは恋愛 甘える キョンの告白 長門さん、へい! 涼宮ハルヒの願望  涼宮ハルヒの奇跡 涼宮ハルヒの理想 甘いプリンの秘密 涼宮ハルヒの決意 夏の夜の・・・ 不治の病 未来 お揃い 『居眠り』 涼宮ハルヒの発熱 おとめごころ 長門と古泉 Strawberry Of Shortcake それって迷信じゃないのか? カンケリ 進路 年明けバカポー 凡人に泣いた日 ニチジョウ 従順なハルヒ 寒中暖あり ONE DAY ON THE SNOW ツンデレマフラー ピロートーク Pretty Devil Remedy of love 桜風 俺の右隣には アル雨ノ日ノコト 日常じゃない日常 4月1日の長門 結婚後の橘キョン アフター ザ ナイトメア ミッドナイト・コーリング アニマル涼宮(旧題動物シリーズ) バカップル保守 胸焼けプリン 朝倉涼子のグ...
  • 二年越し勘違い
    「お待ちどうさま。おそばが出来ましたよ」 「おう」  横になって眺めていたテレビ雑誌を放り出し、俺がコタツと正対するように座り直すと。目の前には既に、江美里がお盆から降ろしたほかほかと湯気の立つどんぶりが置かれていた。少量のねぎと天かす、あとはかまぼこが1枚乗っただけのシンプルなかけそばだ。 「では、さっそく頂こうか」  セーターからエプロンを外した江美里が着席するのも待ちきれず、俺は箸を手に取ると手繰ったそばにふうふうと息を掛け、一気にすすり上げた。うむ、うまい。 「ふふ、そんなに慌てなくてもおそばは逃げませんのに」 「そばは逃げなくても、時は逃げる。こういう物は出来たてをすぐに喰うのが、作った者への礼儀というものだ」 「まあ」  俺の返事に少しだけ表情を緩めながら、江美里もコタツの左隣の面で両手を合わせ、それから小さな口でするするとそばをすすった。 「うん、我ながらなかなか...
  • 橘京子の動揺(事件編)
     チャリン――    厳重に閉ざされた扉の向こう。静寂が支配するその空間に、無常の金属音が響き渡る。  ホールの奥、ステージの中心。そこに座する金の女神像。  その女神像を前にして、一人の男が声を震わせながら蹲った。 「…………どうして…………こんなことが…………」  彼――元生徒会長の彼は、金策尽きた中小企業の社長のように絶望の淵へと追いやられていた。  ニヒルスマートとも言うべき端正なマスクも、今となっては見る影もない。  だがそれも当然である。今ここで起きたことを鑑みれば、誰しもこの生徒会長のように取り乱してしまうのは吝かではないはずだ。  その証拠に、彼の言動を――偽りの仮面に潜む素顔を知る『彼ら』でさえ、どのように対処し良いか分からず立ち尽くし、じっと彼の方向に目線を向けるに留まっていた。  突然の来訪者である俺、漆黒の振袖を身につけた九曜、紋付袴を着込んだ藤原、……そし...
  • 涼宮ハルヒの抹消 第五章
     引き続き、市内パトロール後半戦である。 「どこに行きましょうかね」  俺と朝比奈さんはファーストフードを出た後、どこへともなく歩を進めている。はたから見ればじらしい男女カップルのはずであり、まさか夢世界の存在を探してさまよい歩いているとはそれこそ夢にも思わないだろう。 「そうですねえ。お買い物は午前中に古泉くんとしちゃいましたしねえ」  古泉で思い出した。 「そういえば古泉は何か言ってましたかね。あいつに昨日生徒会室で見つけたメッセージのコピーを渡したんですけど」 「いろいろ訊かれましたよ。昨日の学校の様子とか、未来がどうなっているかについても。未来のほうは解りませんとしか答えられなかったけど。まだねじれが元に戻る気配がまったくなくて先が見渡せないんです」  そりゃ、長門が戻ってこない限り時空間のねじれも収まることはないだろう。というより、戻ってもらっては困る。そ...
  • 北から来た悪魔(オリキャラ)
    「キョン、おはよう、大丈夫かい?」 国木田か、ゴホゴホ、まだセキは出るが熱は引いた。 それに今日は金曜だから、明日明後日はまたゆっくり休めるし大丈夫だろう。 「そう。  ウチのクラスはどういうわけかインフルエンザになった人が少ないんだけどね」 そう言えば、ハルヒはどうだ? アイツも一昨日の帰りがけは、だるそうにしていたけどな。 「そうかい。  涼宮さんは昨日も出席していたよ。  キョンがいなかったせいか口数は少なかったけど、元気そうで一日中ニヤニヤしていたよ」 ……またアイツ、何かたくらんでいるんじゃないだろうな。 国木田と話しながら坂道を登っていくと、小雪が降り始めた。寒いはずだ。 もう12月も半ばだ。 去年のこの時期は、長門による改変で大変だったが、今年は無事に休みに突入できそうだ。 ただし、休み直前の通知票、SOS団恒例のクリスマスパーティー,年越し合宿,初詣とイベントが目白押しな...
  • (消失)長門有希のもしも願いが叶うなら エピローグ
    エピローグ その後の話 その後のことを少しだけ語ることにする。世界改変事件以来、特に変わったこともなく、初詣に行ったり、豆まきをしたり、宝探しをしたりと、古泉一樹の言葉を借りれば『健全な高校生らしい日常』を送っている。 変わったといえば、あれ以来、彼のわたしに対する態度に少し変化があったと思う。ちなみに、雪山の事件以来、涼宮ハルヒも時折わたしを心配そうな目で見ることがある。なぜだろう。あのとき倒れたことで病弱だと思われたからだろうか。 一方、変わらないのは喜緑江美里で、世界改変前に生徒会長とお付き合いをしていると語っていたが、そのような事実はなかった。それどころか、いわゆる趣味というものがないらしく、わたしが本を読むように、情報統合思念体からの指令以外で人間的な行動をすることはせず、淡々と任務を遂行している。ただ、彼女の心の内がブラックボックスであることは間違いなく、情報統合思念体...
  • 長門とシャミセン
    日曜日、特にすることもないので自室でゴロゴロと雑誌なんかを読んでいた。 クシャ そんな擬音と共にシャミが雑誌の上に乗りニャアと鳴く。猫を飼ったことがある人ならなんとなくわかるだろうがこの行為は“遊んで”のサインか“ご飯催促”のサインなのだが… うちの駄猫に限りそれはないと断言しよう。何故ならシャミは我が家の家族となってからというもの妹にシッポを捕まれたりドアに挟まれた時以外には鳴いたことがないからだ。 「にゃんだよ?お前が鳴くなんて珍しいじゃないか」ついつい猫言葉が出てしまうのはご愛敬だ。 「暇だから遊びに来た」 ぬあぁっ!しゃべ、喋った!?また喋っちゃったよコイツ! お前まだ喋れたんかい!というツッコミにシャミは以前とは比べものにならないほど高い声でとつとつ語り始めた…………この声は長門? 「そう」 つまり要約するとシャミこと長門は暇だから遊びに来たらしい。 これじゃ要約しすぎか。...
  • 胡蝶の夢
    『抜け殻』シリーズ、『羽化』の続きになります。   ===== 『胡蝶の夢』 「なによ、あんた『来れない』ってどういうことよ!」 「だから、ちょっと親戚の法事にだな……」 「SOS団の活動より法事を優先するつもり? それにせっかく有希のいとこちゃんが来てくれるって言うのに」 「だから、すまん。今回はどうしても……」 「……うん、まぁ、いいわ。家庭の都合であれば仕方ないわね。あたしもそこまで無理を言うつもりはないわ。でも、次は必ず来なさいよ。でないと死刑よ。い い?」 ハルヒはちらっと横を見ると、 「有希からも言ってやって」 「次は来て」 いつものように分厚い本から顔を上げた長門は、俺の目をじっと見据えてそっと言った。 「死刑だから」 「な、長門……」 こいつ、全ての事情を知った上でそこまで言うつもりかよ。なかなかやるじゃないか、この有機アンドロイド。 うつむいて再び読書に戻った長門の短...
  • 涼宮ハルヒの糖影 起
    ハルヒに昼休みに部室に来るように言われた。   その日、俺は授業中に熟睡していたせいで部室に出遅れてしまった。 俺が着いた時部室には俺以外のSOS団のメンツが揃っていた。   どうやらハルヒは手作りプリンを振舞っていたようだが、俺の分は無かった。 俺の分は寝坊の罰としてハルヒ自身に食われてしまったようだ。 そりゃないだろ。   「あんたが遅れてきたのが悪いのよ」 「・・・そうかい。」 ハルヒから漂うプリンの甘い匂いが俺の落胆を重いものにした   「今更何言っても無駄なんだからね」 「ならあえて言わせてもらおう。すごく食べたかった」 「悪あがきはみっともないわよ」 「今更なのはわかっているが・・・でも俺、実はプリン大好きだからさ・・」 悪あがき上等さ。わざと悲しそうな声と表情で言う俺。 本当にわざとなのかねと疑いたくなるほど完璧な声色だね。   対してハルヒは 「ふっ・・ ばっかじゃないの?...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 SOS団(前編)
     超能力者。  涼宮ハルヒによって、閉鎖空間と神人を倒すための力を与えられた存在。機関と呼ばれるハルヒの情報爆発以降に発足した組織に属し、 その意向、つまり世界の安定に協力している。  三つほど前の世界では、その目的は変わらず「世界の安定」だったが、情報統合思念体が排除行動に出たため、 手段を「ハルヒの安定」から「ハルヒとその影響下にある人間の排除」へと変化させ、ついにはそのために核爆弾を炸裂させた。  でリセット。    未来人。  涼宮ハルヒによって、時間遡行能力を与えられた存在。組織名やそれが一体いつの時代のものなのかは不明。 目的は自分たちの未来への道筋を作り続ける涼宮ハルヒの保全。そのためには別の未来を生み出しかねない存在は かたっぱしから抹消している。  それが原因で二つほど前の世界では、ハルヒの観察を命じられた朝比奈みくるという愛らしいエージェントがその役割を 押しつけられ、...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 機関の決断(前編)
    「で、最初は誰から接触すればいいわけ?」  ハルヒは机の上に座ったまま、俺に言う。  さて、誰からにしたものか。本来であれば、俺の世界と全く同じようにしたいところだが、このハルヒはそれを却下したし、 そもそもこいつが力を自覚している時点で、どうやってもおなじようにはならんおかげで、正直それで大丈夫なのかという 不安があるのも事実だ。  だが、ここでふと思いつく。  とにかく、3人に接触して平穏かつ良好な関係が築けると証明してやればいい。それだけなら、何も3人同時に 一緒である必要はないはずだ。その後、ハルヒに納得させた上でもう一度最初から――今度は3人同時に接触して、 SOS団を結成すればいい。  そう考えると、まず一番接触しやすい奴から選ぶべきだな。宇宙人は、あのハルヒの情報統合思念体に対する警戒心から考えて、 一番最後にすべきだろう。未来人ははっきり言って知らないことも多いことを考える...
  • アナル短編46
    ナルデレ 古泉「お話があるのですが…」 キョン「息を吹きかけるな、顔が近いんだよ、気色悪い」 古泉「おや?そんなこと言っていいのですか?」 キョン「…………」 古泉「やれやれですね…悪い子には罰を与えないといけません…ではいきますよ~ふんもっふ!」 キョン「アッー!!」 古泉「ふんもっふ!ふんもっふ!」 キョン「んぅ……はぁ……あっ、あっ……イツキ…たん………すき……///」 (アッー!)ナルデレ   『予-YOKOKU-告』 貴方に見せたい―――僕の本当の姿。見せてるのは偽りの姿。 貴方に伝えたい―――僕の本当の心。伝えてるのは偽り心。 傍に居られるなら「マッガーレ」「アッー」 ただの友達で良い「奢りますよ」「悪いな」 でも―――離れたくない。 泣きたいほど好きだから。 死にたいほど恋しいから。 妨げている事柄は運-fate-命。 立ちふさがるのは自-myself-分。...
  • カンケリ
    「なあ、ハルヒ?」 ふと思い出したように男はパソコンに向かう女に話しかける。 「なによ?あたし忙しいのよ?」 ハルヒ、と呼ばれた女はマウスを動かす手を止め、男の目を見る。 「いやな、ふと思いついたんだけどさあ、」 冬の日の放課後の部室のこと。珍しく今はキョンとハルヒ、二人しかいない。 「…お前、『カンケリ』って知ってるよな?」 「はあ?突然なによ?知らないわけないじゃないそんなの!あたしをからかってるんなら後にしてよね!」 ハルヒはつっけんどんに答えつつも、幼年時代にした『カンケリ』なる遊びの記憶をたどっていた。 鬼の支配する限られた時間制限の中、見付かり難い場所、しかしゲームをリセットするための必要な距離にある場所を探し、息を潜める。 スタートのタイミング、鬼と自分との距離、そして目的地への距離。全て計算し、一点だけを見つめて、走る。 そして、勝ち取るのは青空に響くスチールの軽...
  • 月の微笑(佐々木×キョン)
         ――あの日、あなたは穏やかに眠っていた。そう、まるで悪い魔法使いに永遠に眠らされる呪いをかけられたかのように                         今思えば、呪いをかけた悪い魔法使いはあなたで、それを解いた王子様もあなただった――                                                                   ・四月  「命の螺旋」  ・五月  「チェックメイト」  ・六月  「やればできる」   ・七月    ・八月  「ヒドイ人」  ・九月  「おあいこ」  ・十月  「トリックオアトリートさ」  ・十一月 「ありがとう」  ・十二月 「お遊び忘年会」  ・一月  ・二月  ・三月       (このページは作品集です。読みたいタイトルをクリックしてください)
  • 長門有希の絶望
    ソレは突然起こり突然終わった 情報統合思念体内で急進派が主権を握り ハルヒを拉致・解剖しようと乗り込んできたのだ 小泉・朝比奈 両名はその場で殺され ハルヒはどこぞに連れて行かれた そして俺と力を封印された長門は 不滅のゾンビ女・朝倉涼子の手により 囚われの身となってしまった 長門が別の場所に連れて行かれる 長門と目が合った あんな怯えた目の長門は始めてみた キョン「・・・・・なんで俺達を殺さない」 元1年5組の委員長に聞いてみる 朝倉「だってずっと消えてたんだもん♪ 私も少しは遊びたいわ・・・・・」 この時俺は  もう長門と会えないんだろな と悟った・・・・・ 長門は床のの上に転がされていた 長門が動くような気配は無い、気絶しているのだろう その姿はあまりに無残であった 朝倉から”遊び”という拷問を受けたからである 長門の全身はいたるところ傷だらけで血がにじみ...
  • 朝比奈みくるの放課後@コーヒーふたつ
    ━━━━━終業のチャイムが鳴ると、私は急ぎ足で部室棟へ向かいます。 なるべく、みんなよりも先に着いて、ストーブを灯けてからお湯を沸かして・・・ 別に、決められた事では無いのだけれど、ただなんとなく・・・ そして、いつもの服に着替えて、みんなを待ちます。 そんな私を見て「ミクルもよくやるねぇ~」と鶴屋さんは笑うけど、実は私・・・結構こういう感じが好きだったりします。 変・・・ですよね?━━━━━ 【朝比奈みくるの放課後@コーヒーふたつ】 部室に入ると、凉宮さんの机の上に置き手紙を見付けました。 『ちょっと、買い物に行ってくる』 と、いう事は・・・おそらくキョン君も一緒ですね・・・。 二人が連れ添って歩く姿を思うと少し羨ましくなるけど、最近は以前程切なさを感じなくなりました。 それに・・・私が存在する為には、二人にはこのまま寄り添っていて貰わなければならないし・・・あ!これ...
  • 涼宮ハルヒの本心(第二章)
    遅刻ぎりぎりで門をくぐった俺は、玄関で靴を履き替え駆け出した。 しかし、靴箱に例の朝比奈さん(大)からの指示文書が入ってなくてよかったなと思う。 読む時間など、今の俺には皆無だからだ。いや、もしかしたら時間など忘れて読んでしまうかもしれんが。 人影も無く、教室からの談笑が聞こえるのみの物寂しい廊下を駆け抜け、一路教室を目指す。 なんてことはない。すぐに到着してしまった。 戸をガラガラーっと開けると、岡部教諭が来たのかと勘違いした奴の目線がこちらに向かってきたが、すぐに元に戻った。 こういうのって気まずいよなー・・・となんとなく思いつつ、ぽっかり空いている俺の定位置に腰掛けた。 と同時に、後ろから奴の声がする。そいつは頬杖をつきながら外を見つめ、横目でこちらを見ながら、 「遅かったわね。あんたが遅刻なんて珍しいじゃない」  と話かけてきた。まぁ分かるとは思うが、涼宮ハルヒだ。 態度でも...
  • コックリさん
    「コックリさんやるわよ!!」 また涼宮さんが騒ぎだしました。 「キョン! なにやってんの!? 早く500円玉出しなさい!」 「なんで俺なんだ!? でなんで500円玉!?」 「高額の方が御利益があるのよ。」 いつもの夫婦漫才です。 詳しい手順は知りませんが、涼宮さんはどこからか取り出した模造紙に『はい・いいえ』 とかひらがな50音、テンキーの並びで数字を手早く書き込んでいきます。 鳥居の絵が禍々しいですね。 「さあみくるちゃん! 有希! 指を出すのよ!」 「コックリさんコックリさん、みくるちゃんに恋人はいますか?」 なんだかよくわからない手順のあと、質問が始まりました。 「へぇぇ!? いきなりそんな質問なんですか!?」 「みくるちゃん静かに! 指を離しちゃ駄目よ!  最後に手順通りに終わるせないうちに指を離しちゃ何かに憑かれるから!」 「何かって何なんですかぁ!?」 「何かって何なん...
  • 涼宮ハルヒの補習
    俺が北高に入って早2年と5ヶ月、もう高校3年の秋だ。 この坂道もあと半年ほど登ればサヨナラ、何だか秋風のせいか寂しい気分になる。 教室に入ると、すでに受験色。皆、色んな情報を交換し合っている。 勿論俺も母親の期待に応えるべく大学進学を考えている。 まぁ、そうは言っても谷口と競い合った低空飛行のお陰で推薦入試なぞ、今の俺には無縁の話だ。 ハルヒはああ見えて、勉強は出来るゆえに既に六甲大学への推薦を受けている。 一般入試の受験先を考えていると、ハルヒがやってきた。 3年になってからもこいつとは同じクラス、まさかこいつが俺と同じクラスを願ったなんて事は無かろう。 国木田は3年から理系コースへ、谷口も何を思ったか理系に行った。 「キョン、あんた大学はどうすんの?まさか行けないって事はないでしょうね?」 なんだ、藪から棒に。その「行けない」って言い方は癪に障る。 人に進学の事を聞くときは「行くの?行...
  • 王様ゲーム
    「王様だーれだっ!?」   無言で色のついた割り箸を置く長門。王様は長門か。   一体何を命令するんだ?などと考えていると、なぜか古泉が長門に向かってウインクをした。   すると長門はほんの数ミリだけ首を動かして頷いた。こいつら何を企んでやがる……。   「……2番と3番がポッキーゲーム」   2番?俺じゃねーか!長門からポッキーゲームなんて単語が出てくるとはな。   ところで3番は誰だ?……まさかイカサマハンサム野郎じゃねえだろうな。   「2番は俺だ。3番は誰だ?」   正直に名乗り出よう。3番が古泉だったら俺は今日限りでSOS団を退団させてもらう!   「……む」   不機嫌そうな顔をして名乗り出たのはハルヒだった。   あぁ、そうか。古泉は何かにつけて俺とハルヒをくっつけようとしてたからな。   それよりハルヒよ、そんな顔するのは構わんが、顔が真っ赤だぞ。ちくしょう、可愛いじゃねー...
  • エンドレス ヘイト
    ※このSSは鬱系、人物の性格が壊れ気味です。    苦手な人は注意してください。 抜け出そうとあがいても、結局は何度も何度も繰り返すだけ。 記憶だけがどんどん増えていき、たまらない孤独を感じる。 記憶を共有する事ができず、新しいスタートを切る仲間達。 そんなみんなと一緒にいても一人だけ取り残された気分だった。 ぐるぐるぐるぐる同じ場所を回り続ける。 そう、まるでメリーゴーランドのような夏の日々。 「またか…」 朝起きて一人呟く。 八月十七日の始まりだった。何度目なんだろう。途中から飽きてしまい、数えるのはやめた。 何百年単位で同じ時間を生き続けた私は、昔と大きく変わった所があった。 人間でいうところの 感情 というものを持つようになったのだ。 最初はただエラーが蓄積されていくだけだと思っていた。 だがいつしか私は気づいた。これは人間の持つ 感情 だと。 感情を出すようになった私を見て、...
  • オーディナリ ホリデー
    俺が心のどこかで憧れていた非日常。   年末の一件で俺はそれをついに受け入れてしまい、 雪山でその覚悟を試され、年明けにこの世界を確かなものにして、 ようやくもって新学期を向かえようとしていた。   市内初詣ツアーはハルヒ号令のもと開催され、 映画撮影の時に大いに迷惑をかけた神社をはじめとして、 おそらく今年のギネス記録に手が届くだろう程にお参りしまくって終了した。   その間のSOS団3人娘の振り袖姿は、俺の脳内写真館に1スペースを作って 後世まで保管しておくだけの価値があったのだが…。   そんな一連の忙殺的スケジュール敢行によって、もはや俺はくたくたであった。 旅行の荷物もようやく片付け終わったところであり、 残り少ない冬休みは家でのんびりしたいものだと思っていると、   「キョンくん電話ー」妹である。そろそろノックを覚えてくれ。 雪山から帰ってきてこっち、この小学5年生11才は疲れ...
  • キョンいじめ 2話
    「夢か」   夢か、なんだ全部夢か、そうだよな、俺がハルヒを殺すなんてな。物騒な世の中だ。 教室に残っているのは俺だけだ。痛い体を引き摺り起こす。終わったなら起こしてくれてもいいじゃないか。 もうすっかり夕暮れだ。 楽しそうな笑い声が響く部室を通り過ぎ、下駄箱に急ぐ。 今日は靴が残っていた。いい日だ。ただ、ゴミを詰められていたので少しがっかりだ。 靴下越しにもぬるっとした感触が伝わる。なめくじが入ってた。面倒臭いので構わず歩く。 運動部の横を目立たないように歩くがサッカーボールが飛んで来る。痛い。 みんな元気だ、俺一人暗い、臭い、早く家に帰って風呂に入ろう。そうしないとまた嫌われる。 無視される、誰も俺を忘れてしまう。校門に古泉が立っていた。   「さようなら」 さよなら 「これから部活の一環として遊びに行くのですが」 だからなんだ 「行きませんか?」 ……おれ 「冗談です、さようなら」 ...
  • 『God knows』 10章
    『God knows』 ~10章~ 3人に事情説明と飯を奢り、今に至る。 「あんたら……同棲は早いんじゃない?さすがに。」 「まぁ…な。だが親もいるし、俺がヘタレなのはお前もよく知ってるだろ?」 「……ま、そうよね!心配したらお腹空いたわ、メニュー取ってちょうだい!!」 おい、まだ食うのか。 とは言えずに、俺は黙ってみくるさんを見てみた。 「ふぇ?ど、どうかし……か、顔にな、何かついてますか?」 「え!?あ、いや…見とれてました。」 「ちょ……キョ、キョンくん!は、は、恥ずかしいですよっ!」 「おやおや、僕達は居ようが居まいが関係ないようですね。」 「………邪魔に…なってる?」 これがSOS団のノリだ。 弱みを見せたら一気に来るんだよ。 「「やれやれ」ですか?」 古泉……お前何度目だ、畜生。 とりあえず、この日は開放された。 別れ際にハルヒが、 「みくるちゃ~ん!今日の夜の感想文...
  • 涼宮ハルヒの交流 エピローグおまけ
     ―同日、同時刻―    どうも、みなさん。古泉一樹です。  僕は今、自分の家でくつろいでいるところです。  日曜日の朝、天気もいいですし、今日は楽しい一日になりそうだ。  これからの時間を思うと胸が高鳴ってきます。  ピンポーン!  おや、少し早いようですが、どうやら来たようですね。       『涼宮ハルヒの交流』 ―エピローグおまけ 古泉一樹の場合―       「ちょっと早かったね。おはよう、みーちゃん(※朝比奈みくるのこと)」 「あなたに早く会いたかったの。おはよう、いっちゃん(※古泉一樹のこと)」 「嬉しいよ。とりあえず上がって」 「はぁい、お邪魔しまぁす」  とりあえず家に入ったみーちゃんと、テレビの前のソファーに腰掛ける。 「今日いい天気で良かったね。家にずっといるのはもったいないかも」 「そうだね。じゃあ朝はのんびりして、昼くらいから出かけよっか?」 「うん。私もそれでい...
  • 涼宮ハルヒの交流 エピローグ
    「キョンくーん、ハルにゃんが来てるよー」  日曜日の朝っぱらから妹に叩き起こされる。いい天気みたいだな。  いてっ、痛い痛い、わかった。起きるから。いてっ、起きるって。    慌てて準備をして下に降りると、ハルヒはリビングでくつろいでいた。 「あんた、何で寝てんのよ」 「用事がなかったら日曜日なんだから、そりゃ普通寝てるだろ」 「普通は起きてるわ。こんないい天気なのに。あんたが変なのよ」  たとえ俺が変だったとしても、こいつだけには絶対変とか言われたくねぇ。 「で、今日はどうしたんだ。お前が来るなんて聞いてないぞ」 「んー、今日はなんかキョンが用事あるらしくって、暇だから遊びに来たのよ」  今のを聞いて何をわけのわからないことを、と思った人間は間違いなく正常だ。なら俺は何だ?変人か?  そうだな、わかりやすく説明すると、この涼宮ハルヒは異世界からやってきた涼宮ハルヒなのだ。        ...
  • セカンド・キス 2
    2   手紙だ。 厚みのある白い封筒が、そこにあった。 下駄箱に手紙。俺にとってはあまり良い思い出のない組み合わせだ。 途端にフラッシュバックが脳裏を横切る。 誰もいない教室。アウトドアナイフを握り締め、不適な笑みを浮かべる朝倉涼子。 待て待て。冷静になれ俺。朝倉は長門に消されちまったんだ。 1度は再び俺の前に姿を現し、またもや俺を殺そうとした朝倉だが、あれは長門が作り変えた世界での話だ。2度目はありえん。 だとすると、朝比奈さん(大)からの指令書か?ホワイ、なぜ? ここ最近はとくに珍騒動も起きず、ハルヒだっておとなしくしてただろ。 いや、しかし断言もできん。以前朝比奈さん(みちる)が俺の指示により八日後の世界からやってきた時は、 本人がその理由もわからんくらい平和な時期だった。 やっぱり指令書か。くそ。少しはこっちの都合も考えてくれよ、朝比奈さん(大)。 今、俺の隣にはハルヒがい...
  • キョンの告白
    皆「王様だーれだっ!」 ハルヒ「あたしよー!じゃあ1番の人、後ろ向いて振り返りながら大好きって言ってー!!」   おぃおぃ待てよ!1番ってまさか・・・ まさかではない。俺の持ってるものには間違いなく1番の文字が。   朝比奈「一番だーれ?」   俺は恐る恐るモノを持ち上げる。 キョン「あ・・・・・俺なんだが・・・」   その瞬間、空気が凍りついた。   しばらくして、古泉はやれやれ、といった様子で肩をすくめるとなぜか部屋から出て行く。 朝比奈さんも赤い顔をして妹を連れて部屋を出て行く。 長門はいつもどおりの表情で部屋を出て行く。   部屋には俺とハルヒだけ。   「なあ・・・ホントに言うのか?」   しばらくして固まっていたハルヒがようやく落ち着いたらしく、答える。   「え…あ…あぁ…た、ただのゲームなんだからねっ!!・・・は、はやく言いなさいよ!!」   やれやれ。本当はもっと後になっ...
  • 涼宮ハルヒのウイルス
    ハルヒ「なに!?なんなのこれ?ちょっとキョン?     来なさい!3秒以内!!」   インターネットサーフィンをしていたハルヒが突然騒ぎ出した。やれやれ。   キョン「お前ももう少しパソコンの使い方覚えろよ・・・     って!なんじゃこりゃあ!!!!」   俺は思わず叫び出した。 パソコンがフリーズしたかと思ったら、なんとそこに画面いっぱいに朝比奈さんのメイド服と、長門のカメラ目線のアップと、ハルヒの指をこちらに向けて踊っている写真がポップアップで出ていたのである!! 朝比奈さんが万が一自分のこんな写真が全世界に流れていると知ったら、おそらく卒倒してしまうであろう。   キョン「ウイルスだな・・・しかし何だってこんな― 長門 「見せて」   カタカタカタカタ・・・   長門 「行ってくる」 キョン「オイ行くってどこに!?待て!」 長門 「すぐそこ」 そう言うと、長門は部室を出て行ってし...
  • DVD
    ハルヒにいぶかしげな表情をされながらも、部室の備品であるノートパソコンを一台お借りして、へいこらいいながら持ち帰った金曜日の夜。 なぜこのノートパソコンかといえば、DVDが見れるからに他ならない。 家にDVDプレーヤーはあるのだが、それはリビングに設置されており、俺の部屋にはそのようなものはない。 あるのはTVとゲーム機だ。お金をためて、ポータブルDVDプレーヤーなんぞを買おうと思うのだが、なかなか達成することが出来ない。 カバンから一枚のDVDを取り出す。きらきらと光るそのデジタルビデオディスクには、とあるジャンルのとある映像が収められている。 これまた借用品であり、持ち主は誰あろう谷口大先生であり、このDVDを借りている間は、そういった敬称をつけて呼ぼうと堅く誓った昼休みを思い出す。 いまは家族が寝静まった深夜であり、これからこのお宝をパソコンにて鑑賞する時間としては非常に適切であろう...
  • ハルヒと佐々木
    あの日の午後。あたしは有希と映画を見に行った。   なんてことはないコメディ映画。   どうしても見たかったわけではないが、何かしらの理由をつけて有希と遊びに行きたかった。   もちろん有希は、いつも通りのなんともいえない反応。   そりゃそうよね、コメディ映画のくせに中途半端だったし。   面白ければ、有希は決まってこう言う。   ユニーク、って。   最近は暇さえあれば、有希を引っ張って色々出かけている。   動物園や遊園地、ウィンドウショッピング、今日の映画だってそう。   なんだかデートみたい。   分かってると思うけど、あたしに同性愛の趣味はないわよ?       一緒に行った場所は、本当はあいつに連れて行って欲しかった場所。   もう無理だと分かっていても望んでしまう。   あたしってばしつこい女よね。   でも胸の内くらいならいいじゃない。     もちろん有希をあいつの代わ...
  • 番外章「誰も知らない2日間」
    目次 やぁ。 自己満と言う名の作品補足用SSへようこそ。 とりあえずこのSSを読もうという気があるなら上の目次から戻って本編を先に見ることを強くオススメする。 まぁこのアップルジュースはハルヒが俺に買わせたものなので気にせずに飲んで落ち着いてほしい。 「…ちょっとキョン」 「冗談だ」 とりあえず病人は大人しく寝てろ。 「わかったわよ…」 と、渋々ベッドに横たわるハルヒ。 …まぁここまでの文章では何が何だかわからないだろうからこうなったまでの経緯でも話そうか。 時は遡って8月28日の解散直後。 …まぁついさっきのことなんだが。 詳しい流れは本編の第四章を読んでもらえるとありがたい。 「…なぁハルヒ?」 「ん?どーしたの?」 いや…そんなに笑顔で訪ねられても困るんだが… 「いつまでついてくるつもりなんだ?お前の家は反対側だろう?」 「いや...
  • 寝ぐせ byキョン
    *「寝ぐせ」のキョン視点です。 「じゃあねキョンくん、行ってきま~す!」 「おう、車に気をつけるんだぞ」 「は~~い!」  こういう所は素直なくせに、なぜ朝の目覚ましプロレスと”キョンくん”は素直にやめてくれないのだ妹よ。  そんな妹も、来年は中学生。 未だに想像出来んな、こいつの中学生姿は。 制服姿をどう想像しても、やはり小学生にしか見えない。 本当に中学生になれるんだろうか?  だがああ見えて、物怖じしない所がある。 初めてハルヒ達と会った時もすぐに打ち解けてたし、妹なりにうまくやっていけるだろう。 あいつの美点の一つだ。  でも中学に上がると、部活やらなんやらで時間が不規則になるな。 そうなるとこうして途中まで一緒に登校するのも出来なくなるか。 同じ屋根の下にいながら顔を合わす時間も減るだろうし、 普段はうるさい位にまとわりついてきてたのが無くなるとなると、 それはそれで一抹の寂し...
  • 古泉一樹 EP.0
    「じゃ、また明日なー」 「おう。またなー」 「またやろうぜー」 別れの言葉を発し、俺達は友人の家を出た。 つるみ始めてからまだ1~2ヶ月ほどだが、なかなか気のいい奴らだ。 やはりスマブラは最高のパーティーゲームだと思う。 これさえあれば、大抵の奴と打ち解けることが出来る。 「PKサンダーの体当たりって強すぎねぇ?」 「あんなの、普通はそう簡単に当たんねぇよ」 「確かにそうなんだけどな。『無理矢理当てさせる』奴がいるからなー」 ああ、俺はそういうの大好きだよ。 他人の力を使って自分の利益にする、策士っぽい作戦がな。 「お前らしいわ」 褒め言葉だ。 「またなー」 「おう、またー」 交差点で、最後の友人と別れる。 俺の家は、ここからチャリで5分ほど。 腕時計で時間を確認。6時52分。 家に帰って、庭で20分ほど素振りしたら、ちょうど飯の時間ってとこか。 さ、今日の晩飯はなんだろうな。...
  • 涼宮ハルヒのハンティング
    年が明けて初詣やらなんやらでドタバタしていたが、もとの生活ペースに戻ろうとしているこの日 俺は親戚からのお年玉でPSPを買った。色は黒で最新型のアレ ソフトはモンスターハンターってやつかな よく分からないが「大人気」と書いてあったし一様糞ゲーでは無いだろう そういえば北校に持っていってよいのだろうか?北校はPSPの持込でいいような感じだし  まぁ岡部らに見つからないようにすればいいか 始業式 新年早々一番ブルーな行事 こーちょーの話をだらだら聞かされるしな 楽しみと言えばあの元気な少女に会えることだろうな などと思いながら北校へハイキングコースを上っていた。 「よう キョン あけおめだな」谷口だここは返事しておくか「ああ谷口 あけおめ」 「そういえば俺ナンパ成功したぜ!まぁお前は涼宮が居るけどな」  ムカつく野郎だ。でもどうせ一週間程度で別れる運命さ谷口よ...
  • 台風一過のハレの日に:第二章
    『台風一過のハレの日に』       ○ 第二章:親睦   「えー、それではみなさん! これよりSOS団主催、鶴屋杯争奪、こゆきちゃん歓迎大ボウリング大会を開催いたします!」 すっくと椅子の上に仁王立ちし、いつものように腰に手を当てて高らかに宣言するハルヒ。単なる開会宣言にしては態度がでかいが、気にするのも無駄なことだ。 「まずは、SOS団名誉顧問、鶴屋さんに開会のご挨拶を頂きたいと思います。鶴屋さん、どーぞ!!」 「いやー、ただいまご紹介いただいた、鶴屋でっす! 硬い挨拶は抜きだ、みんな、こゆきちゃんとの再会を祝って、めっがっさ楽しむっさ!」 この二人に任せたら、また南の海上でうろついている次の台風でさえ遥か彼方に飛んでいってしまう、そんな勢いだ。 昨日のカレーパーティで決まったように、今日はこゆきの歓迎のためのボウリング大会が開催されている。 そのこゆきと長門はほぼお揃いの格好をして鶴...
  • 『lakeside love story』 その後
    『lakeside love story』   《その後》     合宿で1週間つぶした夏休み。 8月に入るところだ。 何故か、SOS団は毎日のように全員部室に来るという展開だ。 「だって部室が一番落ち着くじゃない!!」 だそうだ。     やること自体に変化はなく、朝から集まりミーティング。 その後、不思議探索or遊びのような感じで去年と同じようなことを繰り返している。     俺とハルヒは部室では付き合う前まで通りの関係だ。 「部室でイチャつくのはわたしが許しませんっ!!」 と朝比奈さんに可愛く言われたら仕方がない。       古泉は、 「【組織】の仕事が減って嬉しい限りですね。一個人としてのほうが、あなた達の幸せを喜べますがね。」 とニヤけ顔で、嬉しいことを言ってくれた。 合宿での計画については奢り5回分で手を打つとハルヒと決めた。 「マッガーレ…。」とか言っていたか。      ...
  • 涼宮ハルヒの64大乱闘スマブラ第1試合
    今、俺達SOS団の面子は全員俺の部屋にいる。   ハルヒ「ちょっとキョン!?あんたマジでTVゲーム機を64とスーファミしか持ってないわけ!?」   キョン「しょーがねえだろ。金ねえし」   ハルヒ「ゲームキューブ…ましてやプレステすらないなんて…あんたセンスなさすぎ、ってかダサいわよ!!」   こいつは今の俺の金がないという言葉を聞かなかったのか   キョン「お前にいっつも奢られてるせいで金がないんだ。それ以上でもそれ以下でもない」   ハルヒ「あんた私のせいにするつもり!?責任転嫁もいいとこね。あんたが早く来ればいいだけのことなのに」   それができねえから苦労してんだよハルヒさん   ハルヒ「まあいいわ、64で我慢してあげる。カセットはどこにあるの?」   キョン「そこのタンスの中にある」   それを聞くと、早速ハルヒはプレイするカセットを探し始めた。 そんな中、古泉はいつものニヤニヤ...
  • グサデレ 新学期・他キャラ登場編
      朝倉涼子のグサデレ ~新学期・他キャラ登場編~   第1話『ハルヒ参上』   キョン「よっ、朝倉」 朝倉「おはようキョン君♪」 キョン「夏休み中も朝倉とは結構会ってたから久しぶりって感じはしないな」 朝倉「そうね、ふふ」   ?「…」じぃ~   キョン「ん?寒気が…」 朝倉「あら風邪かしら、じゃあ一発で治してあげるわね。じゃ死んで♪」 キョン「ちょww薬くれwww」 朝倉「だ~め♪」 キョン「グフッ」   ?「何よ。朝からイチャイチャしちゃって……でもあいつら、いつの間にあんなに仲良くなったのかしら…」 キーンコーンカーンコーン♪ キョン「ふぅ、朝からひどい目に遭ったぜ」 ?「ちょっとキョン!」 キョン「ん?なんだハルヒ」 ハルヒ「そ、その……あんた」 朝倉「キョン君、早く移動しないと次の授業始まっちゃうわよ?」 キョン「あぁそうだな。一緒にいこうぜ朝倉」 朝倉「しょうがないわね」...
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