涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「古泉一樹 EP.0.5」で検索した結果

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  • 長編・古泉一樹
    古泉一樹無題1 ウィザード オブ サムデイ ウィザード オブ レニーデイ 古泉一樹 EP.0 古泉一樹 EP.0.5 墓地にて 晴れのち快晴 ある日の出来事 古泉一樹の結婚 頼れる副団長 絶望の世界 古泉一樹の独白 古泉崩壊 本音 GUN SURVIVAR 古泉一樹の青春 会心の一手 落し物、拾い物 変わらない チェンジ・マイ・ヒーロー 自分の居場所 古泉くんと鶴屋さん さよなら 内緒の最初 涼宮暗殺指令 雪の日 古泉一樹の出会い 不眠症候群 花嫁修行危機一髪 閉鎖空間記 キミがキミで居られるように 世界の反対側 選択肢の無い世界で スノウマーチ 月光 一樹ちゃん☆スマイル 女古泉 ちゃん の憂鬱 四月の雪 キャッチボールwith古泉球 一樹くんに女神の祝福を! 温泉と札幌 前髪に揺れる四ツ葉ふたつ 雪解けの想い もりのこいずみくん 戦士達の休日 【K.B.F.】 秘密の音色 若葉の...
  • 古泉一樹 EP.0
    「じゃ、また明日なー」 「おう。またなー」 「またやろうぜー」 別れの言葉を発し、俺達は友人の家を出た。 つるみ始めてからまだ1~2ヶ月ほどだが、なかなか気のいい奴らだ。 やはりスマブラは最高のパーティーゲームだと思う。 これさえあれば、大抵の奴と打ち解けることが出来る。 「PKサンダーの体当たりって強すぎねぇ?」 「あんなの、普通はそう簡単に当たんねぇよ」 「確かにそうなんだけどな。『無理矢理当てさせる』奴がいるからなー」 ああ、俺はそういうの大好きだよ。 他人の力を使って自分の利益にする、策士っぽい作戦がな。 「お前らしいわ」 褒め言葉だ。 「またなー」 「おう、またー」 交差点で、最後の友人と別れる。 俺の家は、ここからチャリで5分ほど。 腕時計で時間を確認。6時52分。 家に帰って、庭で20分ほど素振りしたら、ちょうど飯の時間ってとこか。 さ、今日の晩飯はなんだろうな。...
  • 長門有希の報告Extra.6
    ...うわけですか。」  古泉一樹がいつもの微笑をたたえて言う。 「ちっちっち。まだまだ甘いなぁ、古泉くんは。よく見なさい? まぁ、耳だけじゃ素人には分かんないか。用意したのは耳だけじゃないわ、尻尾もセットよ!」  涼宮ハルヒは更に別の物を取り出した。とてもふさふさした哺乳類の尻尾。 「猫耳だったら、今日び、ガチの一般人でも知ってる人は多いでしょ? そんなの、普通で面白くないじゃない。まぁ、みくるちゃんなら猫耳付けても似合うでしょうけど、せっかくだから違う耳を用意したわ。」 「それは……アレか? うどんとかでおなじみの……」  『彼』が問う。 「そ。おっきな耳に、スマートでクールなフォルム。魅惑のふさふさ尻尾、狐セット~♪」  そう言うや否や、涼宮ハルヒは朝比奈みくるの狐耳と尻尾の装着に取り掛かる。 「あっ、あっ、あっ、そんな、無理やり頭飾り取らないでぇ~、ああ~!? スカートの中に潜り...
  • 長門有希の報告Report.2
    ...ものように、同意する古泉一樹、おろおろする朝比奈みくる、何も言わないわたし、不承不承従う『彼』を引き連れて、『名探偵』の腕章を付けた涼宮ハルヒは意気揚々と聞き込みに向かった。このとき、『彼』はいつもより余計に長く、強く、今回の提案に反対していた。それは普段の『彼』の様子からすると、やや異例のことだった。  涼宮ハルヒは少女Aの周辺の人物を中心に聞き込みを行い、少女Aの居場所を突き止めると強引に公園に呼び出して、事件解決のための事情聴取と称して、嬉々としながら己の好奇心を満たしていた。  そして、冒頭の場面に至る。  少女Aと涼宮ハルヒは向かい合って立っていた。その左側に『彼』とわたし、右側のやや後ろに古泉一樹と朝比奈みくるが立っていた。そして涼宮ハルヒが、投げつけられた鞄を左側に動いてかわした瞬間、『彼』の右拳がカウンターで涼宮ハルヒの左頬を捉えた。 「……な……な……」  涼...
  • 長門有希の報告Extra.3
    ...てきた、未来人。  古泉一樹は、涼宮ハルヒの作り出す閉鎖空間に対処する、超能力者。  長門有希は、涼宮ハルヒを観察するために作り出された、宇宙人。  そして、それまでの彼らの行動を告白する。  『知らぬはハルヒばかりなり』  涼宮ハルヒは、彼らのこれまでの苦労を思い、そして憂いた。苦労の原因がすべて自分であること。その事実を自分だけが知らなかったこと。その事実は自分にだけは伏せられなければならなかったこと。伏せられなければならなかった理由が、自分の弱さにあること。  涼宮ハルヒは、彼らに謝罪し、その労を労った。 「みんな、今まで全然気が付かなくて、本当にごめんなさい。そして、本当にありがとう。」  シンプルな言葉だが、彼らにはそれだけで十分だった。これまでの自分達の行動が、無意味でなかったことが証明されたから。 「あなたに選択肢は、二つある。」  長門有希は言った。 「一つは、その...
  • 長編・その他
    ...の世界が終わるまで 古泉一樹の陰謀 ラブ・スクリプト ラブ・スクリプト・バイパス はるひの奔走 国木田少年の純愛 THE谷口~谷口の暴走~ ねこごはん キョン乃進侍 朝倉涼子の再会 朝倉涼子と長門有希の涼宮ハルヒの結合 第1章
  • 手紙ネタ
    ...5月21日 送り主 古泉一樹 名前 みくるん☆ 件名 キョンくんへ 本文 突然ですが私はあなたのことが……きゃ☆ 本当はこういのって禁則事項なので言っちゃいけないのですが僕のキョンたんのへの気持ちは抑えきれませぬwww 明日の放課後1年9組に来てくれたら特別に教えちゃうナリよ☆     PS.打ち上げ花火も用意してまーす( * )         朝比奈さんへ おひさいぶりです、映画撮影の時脇役として出演した谷口です。 へんな人の代名詞になってる涼宮ハルヒと一緒でも 元気でしょうか。 あれでもねはいいやつですので構ってあげてください。 ところで、しょうしょう話は変わるんですが、僕と付き合ってくれませんか。 一目見てから、あなたのこと以外考えてられません。 文芸部室で告はくしたかったんですが、恥ずかしくて物WAすれしそうなので、 こうして文にしちゃいました。 こんなうちきなぼくでもよ...
  • 各ハルヒスレのテンプレ案
    ...んど出番がない   古泉一樹【こいずみいつき】 超能力者 キョンのアナルバージンを手にいれた人 策略家で変装がうまい 世界を801にするため手段を選ばない恐ろしい人間   鶴屋【つるや】 朝比奈さんの親友で髪がかなり長い 謎の女 最近はハルヒのアナルを狙っているとか   谷口【たにぐち】 ハルヒにフラレた馬鹿な男 キョンとよく一緒にいることが多い 古泉の影響でホモになりつつある いじめるときは容赦ない 他スレの影響でチャックキャラに   国木田【くにきだ】 ショタ要員 こいつもキョンとよくいる これまた古泉の影響でホモに   【プリンスレ】   長編投下の際の注意   ・超長編(もしくはSS職人)の場合はコテトリ付けようっ! でも住人の空気もよく読まないとだめにょろよ? ・前の文章とレスが離れてしまう場合は、文頭に安価つけてくださぁいですぅ……あの、お茶どうですかぁ? ・基本はお...
  • 続々・花嫁修行危機一髪
    ... 「五、六、七、八 古泉一樹、手を抜いては駄目。 ラジオ体操とは体操のおじさんとPTAが小学生にもたらす、 夏休みと銘打っているというのに寝坊すらできない理不尽なまでの耐久戦。 油断は即、敗北へと繋がる」 「そんな大袈裟な…」 「動かすのは口ではなく体」 やけに厳しく長門さんに言われて、手をできるだけ高く伸ばす。 僕達は小学生でもなければ、今が夏休みでもないと言うのに。 まあ、長門さんに小学生時代があったとは思えないので、 そういった事に興味があると言うのなら、付き合おう。 『深呼吸~、ラジオ体操第二!』 「えっ、第二も!?」 「当然」 第一、第二体操が終わってもラジカセは止まらなかった。 『友達みーんな揃ったらー、アイーン体操始めよう まえーに』 「アイーン」 「………」 『後ろに』 「アイーン 古泉一樹」 「……アイーン…」   『アルゴリズム体操始め!』 「ぐるぐるぐ、ぐるぐる...
  • 長門有希の報告Report.1
    ...うわけですか。】  古泉一樹がいつもの微笑をたたえて言う。 「ちっちっち。まだまだ甘いなぁ、古泉くんは。よぉ見てみ? まぁ、耳だけやったら素人には分からへんか。用意したんは耳だけ違(ちゃ)うで、尻尾もセットや!」 【ちっちっち。まだまだ甘いなぁ、古泉くんは。よく見なさい? まぁ、耳だけじゃ素人には分かんないか。用意したのは耳だけじゃないわ、尻尾もセットよ!】  涼宮ハルヒは更に別の物を取り出した。とてもふさふさした哺乳類の尻尾。 「猫耳やったら、今日び、ガチの一般人でも知ってる人は多いやろ? そんなん、普通でおもんないやんか。まぁ、みくるちゃんやったら猫耳付けても似合うやろけど、せっかくやから違う耳を用意してん。」 【猫耳だったら、今日び、ガチの一般人でも知ってる人は多いでしょ? そんなの、普通で面白くないじゃない。まぁ、みくるちゃんなら猫耳付けても似合うでしょうけど、せっかくだから...
  • 長門有希の報告
    ... Extra.07 古泉一樹の報告 資料編 あとがき 長門有希の資料 長門有希の異聞
  • スノーホワイト・レクイエム8
    ...など、最初からない。古泉一樹個人の意思など介在する余地を残していない。 古泉は、周囲に当り散らしても足りないような心底から湧く悔しさが、何に起因するものかをはっきりと自覚した。 自分でなければならなかった必要性など、きっと、なかった。 (だけど本当に悔しいのは、そんなことじゃない…!) 古泉は、唇を震わせ、苦いものが競り上がる喉を滅多切りにしてやりたいと思った。それほど遣り切れず、腹立たしい。それは長門の言葉や態度に対してではない、自分の無力さに対してでもない。 此の世界の創造主たる『白雪姫』長門は、古泉一樹を召喚した。『妃』長門への対抗として、自分を護る小人役が必要だったから。 ……無意識下ではあったのだろうが、それほど己の身を護るために周到に立ち回っておきながら。 小人が傷けられればそれを懊悩し、慙愧の念に耐えかねて。自ら毒を煽る結末を選び取った狡く優しく脆い少女を、古泉...
  • 444回目のくちづけ
    ...泉に声をかけた。 「古泉一樹」 「なんでしょう? 」  いくぶん緊張したような声で、古泉が聞きかえした。さすがのこいつも、長門の常にない態度に、なにか感じるものがあったのだろう。 「救急車の手配を要請する」 「搬送先は、機関の経営する病院でかまいませんね? 」  余計な口はさしはさまず、古泉はただ必要なことだけを確認したようだった。 「かまわない。むしろ推奨する。一刻をあらそう。いそいで」 「おい長門。マジでどうしたってんだ。ハルヒがケガでもしたのか? 」  さっきから無視されている形だったが、それはどうでもよかった。このなんとも不安な状況を、きっちり説明してほしかった。 「心配しないで」 そういって、長門はなぜかすこし悲しげな表情をうかべた。俺だけにわかる微量のゆらぎのようなものではなく、かなり明確な表情だった。 「あなたは、わたしがかならず助ける」  まるで決意でも表明するかのよ...
  • 長門有希の資料
    ... Extra.7 古泉一樹の報告 原題 同じ 初出 2007/05/20 160スレ目 127 |目次|
  • 長門有希の報告Report.11
    ...光景ですね……】  古泉一樹が、引き攣った笑顔で言葉を漏らす。わたし達は、再び真っ先に沈黙の状態異常から回復したハルヒの提案により、近くの喫茶店に入っていた。  わたしと『長門有希』、『彼』と古泉一樹と朝比奈みくる、ハルヒと『朝倉涼子』に分かれ、卓の三辺に座っている。  そう。卓の一辺には、まったく同じ外見を持った二人が並んで座っている。そしてその二人は、赤の他人。 「世の中には似てる人が三人いるって言うけど……」  ハルヒは、まじまじと、わたし達を見比べている。 「うーん、不思議な気分やわ。自分の顔が近くにあるって。」 【うーん、不思議な気分だわ。自分の顔が近くにあるって。】  『有希』は、鏡片手に、わたしと自分の顔を見比べている。 「……名前まで同じなんて、すごい偶然ですね……」  『涼子』は、おずおずと感想を述べた。 「今この場におらへんけど、あたしの知ってる人も、あんたとよぉ...
  • 長門有希の報告Report.13
    ...た。 喜緑『まずは、古泉一樹と朝比奈みくるに説明して、協力を求めるという方針で、問題ないと思います。』 朝倉『わたしはしばらく謹慎中で、人間社会から離れていたから、勝手が分からないの。そう言ってもらえると助かるわ。』 喜緑『彼らは我々に協力的ではないものの、涼宮ハルヒが関係することとなれば、利害が一致します。ひいては彼らの利益にもなることを納得させられれば、彼らも協力を惜しまないと思います。』 朝倉『そうね。朝比奈みくる……「未来人」勢力は禁則事項と既定事項に縛られてるから、どう動くかはちょっと分からないけど、少なくとも古泉一樹……「機関」の協力は得たいところね。長門さんの観測データによれば、彼は「人間の常識の範囲内への収束担当」といった役回りらしいし。』 喜緑『そうですね。彼ら「機関」の手の者は、わたしが今所属する生徒会を含めて既に多数、この北高内に潜入しています。彼らは元々、...
  • Black Lily・プロローグ
    ...爽やかスマイルメン、古泉一樹くんだ! 文化祭でも大人気! 何せクラスでホストの真似事をやった古泉である。あの時の姿は簡単に忘れられるものではない。差し出される一輪のバラ、迫ってくる微笑み……うぇ。 「おや、どうしました? 顔が引きつってますよ?」  何でもねぇよ。そう、ハルヒね。うん、確かに周囲はハルヒ色に染まりまくってるからな。それはこれまで俺たちが関わってきた全ての人に言えることだ。何というか、学校全体が活気づいた錯覚すらするぜ。 「それは思い込みや幻覚の類ではないと思いますよ。僕も北高全体が以前より活気づいたと感じていますからね」  それじゃ二人して思い込んでる説は否定できないな。 「まぁ、それでもいいではないですか」  寒い廊下でニヤケ笑いする十七歳二人組であった。人通りがないのが幸いであるが、以前一度あらぬウワサを谷口あたりに立てられたことがあり、それが広まりかけてプチト...
  • 長門有希の報告Report.12
    ...。  やがて『彼』と古泉一樹が部室に姿を現し、いつものように活動が始まった。しかし、完全に普段通りとはいかなかった。  ハルヒとみくるは、しきりに視線を交わしては、慌てて視線をそらしている。その度にわたしからは、『彼』の表現を借りれば『透明オーラ』が立ち上るような気がした。微妙に張り詰めた空気を察知して、男子二人も気が気ではない様子だった。  何となく気まずい空気に包まれながらの活動も終了し、皆は帰途につく。  わたしは、部室の整理をすると言って部室に残っていた。確かめたいことがあったから。  『団長』と書かれた三角錐が置かれた、ハルヒの席。そのそばに、丸めた紙くずが落ちていた。わたしは活動中から何となく気になっていたその紙くずを開いてみる。そしてわたしは硬直した。 『キョン……あたしの有希を取らないでよ!!』  人間に例えると、『頭が真っ白になった』という状態。わたしの情報処理...
  • 涼宮ハルヒの抹消 一章
    ...く。 「古泉は、古泉一樹はいますか?」 「ああ」  くそ!  俺が見たところこの中には古泉の顔はない。そうでなくても、俺が尋常ではない表情を顔に張り付けて他教室に侵入すれば古泉は立ち上がって俺のところに来てくれるに違いない。  今度こそぶっ倒れるしかないかと思ったが、女性教師は何やら書類にさっと目を通すと俺に向かって、 「今日は休みですね。風邪だそうです」  そう言った。  九組の生徒も特に不審がった様子は見せない。クラスメイトが風邪を引いて休んだと聞かされたときのいたって普通の反応であり、そんな奴はうちのクラスにはいないという感じの反応を示している奴は一人もいない。加えて、俺の立っている入り口あたりの机が一つ空いていた。 「それで、彼に何か用だったんですか?」 「いや……別に」  俺は適当に返事をし、その空いていた椅子に古泉一樹と印字されているのを強烈...
  • 長門有希の報告Report.3
    ...々歳ですよ。】  古泉一樹が肩をすくめる。 「俺としては、今日には例の件を片付けたいと思(おも)とったけど、とてもそんなことできる状態違(ちゃ)うしな……どうしたもんか。」 【俺としては、今日には例の件を片付けたいと思ってたけど、とてもそんなことできる状態じゃないしな……どうしたもんか。】 「事の成り行きを見守る、でええんちゃいますか? 当分涼宮さんの精神状態は閉鎖空間を生み出す状態にはならへんでしょうし、なに、人の心は移ろいやすいもんやさかい、どうせすぐにいつもの日常に戻りますよって。」 【事の成り行きを見守る、で良いのではないですか? 当分涼宮さんの精神状態は閉鎖空間を生み出す状態にはならないでしょうし、なに、人の心は移ろいやすいものですから、どうせすぐにいつもの日常に戻りますよ。】 「そうなればええんやけどな。」 【そうなれば良いんだがな。】  『彼』は窓の外を見ながら、...
  • 花嫁修行危機一髪・完
    ...、ノックをする。 「古泉一樹、森園生両名を連れて参りました」 部屋の入口に立ち、頭を下げる。 「お待たせ致しました。古泉一樹、只今参りました」 「同じく森園生。失礼致します」 指定された席に座り、近状報告スタート。 が、会議の内容をひとつひとつ書いてもしょうもないだろうから、 異変が起きた時間まで物語をすっ飛ばそうと思う。別に面倒臭がっている訳ではない。 「本日の涼宮ハルヒですが、特に変わった様子は――」 その時だった、先程僕が言った異変が起きたのは。 「ぱーんぱっかぱ~ん!ぱかぱっかぱっかっぱ~ん!!」 「!?」 椅子から飛び上がりそうになった。音の発信地を探すまでもなく、余りにも近い所からそれは鳴り響いている。 「めろんぱんなちゃんだよーっ!!」 びたっ、と会議室に充満していた空気が、元から固かったと言うのにますます固くなる。 ごほん、と一人がわざとらしく咳をする。 「…森、会議...
  • I am teacher
    ...した。 『1年9組の古泉一樹君、至急部室棟の入り口まで来てください』 こんな感じでいいのか。とりあえず、俺も部室棟に向かうか。   部室棟の入り口は風を凌げる場所がなく、冷たい風で身が縮んだ。 こんなことなら文芸部で待った方が良かったのかと思ったが、校内放送で文芸部の名前を出せば、ハルヒのことだあいつの方が飛んでくるやもしれん。 そうこう考えているうちにあのニヤケ顔が姿を見せた。 「よう」 「お待たせしました。そのお姿も似合ってますよ」 古泉が俺のことを覚えていてくれたことに少しホッとした。 「じゃ、長門の所に行くとするか」   文芸部に向かう途中で疑問に思うことを古泉に尋ねた。 「お前には俺が教師の記憶があるのか?」 古泉はこう返答した。 「はい、最もあなたが教師の方が主で高校生の方は夢物語な感じですかね。もっとも、先程お会いして直ぐに教師の方が作られた方かと察しましたが」 おいお...
  • シュール短編36
    ...なりしなってるぞ 「古泉一樹が」 あぁ捨てとけ 古泉はキャッチ リリースだ キャッチする前に糸切ってもよし 朝比奈さんは小さい魚(鯵・カワハギ)を釣っている・・・ ってそれはオコゼだ 触らないでください朝比奈さん! 「えぇ? 何でですか?」 それの背ビレなどが刺さると激痛が走りますよ 「だって・・・逆に刺しちゃったもん・・・抜けなくて大変・・・」 (゚д゚) そろそろ終盤に差し掛かる 「おぉきたっ来たわよキョン!網用意して網!」 根がかりだと思うが・・・あっ切れた 「もうっ 大物だったのに・・・」 そりゃ大物だ絶対釣っても釣り上げることは出来ないからな 終了 1匹も釣れずに終了 「あぁ~んもうくやしぃ~ 帰りましょ それより古泉くんは?」 はて?先に帰ったんじゃないか? 「私帰ってるところ見ました」 「先に帰った」 「あっそ んじゃ行こっ」 古「・・・ここは・・・天国?」  ...
  • 涼宮ハルヒの遡及Ⅸ
    ...丈夫。もしものときは古泉一樹に協力を乞う。それとわたし個体のエネルギーが切れたとしても、『悪の魔法使い』としての力は内臓されたまま。攻撃手段がなくなるわけではない」  そうか。こういうときはハルヒの無茶な思いつきに感謝してしまうな。 「てことでハルヒ。お前はどうやってこのお話のラストを飾るつもりなんだ?」  俺も含めて、長門、古泉、朝比奈さん、アクリルさんのみんなが何もできないとなると、残るはこの物語を創り出したハルヒに委ねるしかない。まさか、主人公格が全滅してBAD ENDなんてことは考えないと思うんだが…… 「……まだ考えてない」  うぉい! 「だってしょうがないじゃない! あたしがこの世界に引きずり込まれた時は、まだプロットが途中だったんだから!」  あ。 「なるほどね」  アクリルさんが自嘲のため息をついていらっしゃいます。 「世界の設定、登場キャラクターの設定は決まって...
  • 教科書文通1
    ...…… 長門さん 古泉一樹  縦書きに乱暴な字で書かれた彼女の名前の隣に、プリントアウトしたみたいに綺麗な明朝体(今度から、長門さんの字をお手本に字を書こう)でこれまた縦書きに書かれた僕の名前。 そして、その上に鎮座するように堂々と書かれた少し歪な90度、45度、45度の直角二等辺三角形、二人を分かつように縦に引かれた一本線。  あ、相合傘!?  しかも、ご丁寧に名前はシャープペンで書かれているのに、傘の部分はボールペン。 一体どういう風の吹き回しだ。 思わず、教科書を持ち上げマジマジとそれを確認する僕。 すると、持ち上げた教科書からぴらりと何かが舞い落ちた。 ノートの切れ端のような小さな紙が机上に一枚。 『隣の席の山田みさきに教えてもらった、図面上で傘を共有した相手と長期に渡り良好な関係を築いていけるという出来るというまじない。 私は、あなたと良好な関係でいたいと望む...
  • 教科書文通4
    ... 僕も、結局はただの古泉一樹の成れの果てに過ぎないメッキ加工品のようなものだ。 こうやってぼろが出る。 普通の高校生ならそれでいいんだろうが、僕の場合そうはいかないだろう。  大体、僕のあんな妄想は、長門さんの僕に対する信頼を裏切っているようなものなのだ。 そう簡単に認められるようなものじゃない。 そんなことを考えている僕をどう思ったのか、恐る恐るこう切り出した山田くんは、 「なぁ、古泉? お前、まさかとは思うけど、恋をしたことがないなんていわないよな?」 呆れたような溜息をついて、僕がそれに首を傾げると、また盛大に溜息をついた。 <続く>
  • 長門有希の報告Report.21
    ...替え、お茶を振舞う。古泉一樹がやってきて各種ゲームを準備する。『彼』が入室して定位置に座り、ハルヒが勢いよく扉を開いて入室し、団長席に座る。  ハルヒはパソコンで何かの情報を検索し、みくるはお茶の淹れ方の研究に余念がなく、一樹と『彼』は各種ゲームで遊び、『彼』の一方的な勝利が繰り返される。わたしが本を閉じる音を合図に、部活は終了する。皆が帰り支度を始める。  以前と変わらない日常が続いてゆく。世は並べて事もなし。  でも、わたしにとっては……  夜、一人きりの部屋。思い出す、『彼女』と過ごした日々。わたしは自分を『持て余す』ようになった。  わたしにとって、夜はとても寂しく辛いものとなった。会いたい……会いたい……『彼女』に、会いたい。  今日もまた、長い夜を迎えた。『寂しさ』という名のエラーが蓄積してゆく。  今のわたしにとって、たった一つの『救い』は朝比奈みくるの存在。今の...
  • Project512_Part10
    ...  【チャックお題・古泉一樹が誘拐される!?】   【チャックお題・朝比奈みくる(大)がプールで溺れる!?】   【チャックお題・周防九曜の手料理が食べられる】   【森DVD】   ─この辺から保守小ネタ多め特集─   【納豆(北大西洋条約機構)】(7月10日記念)   【納豆(北大西洋条約機構)Episode Re 】   【樋口さんに憧れる保守】   【□ブン□□ブン□□□ブン】(7月11日記念)   【機関保守】   【以下、名無しにかわりまして国木田が保守します】   【ミスリルダガー(6/5)SP+1 MP回復量+3】(7月12日記念)   【クラス名簿の消失】   【阪中保守】   【短編・『ハルヒ涙目』】(結膜炎治った記念)   【ホラー?】(7月13日記念)   【一年五組男子一番保守】   【TFEI保守3連発】 #何故か本スレ掲載時にプチリレーSS状態になってい...
  • 長門有希の報告Report.9
    ...構なことです。】  古泉一樹は、いつもの爽やかな笑顔で答える。そして更にノックの音。再び朝比奈みくるが返答する。 「うーっす……!?」 「どないしたん、キョン? そんな、鳩が豆で狙撃されたような顔して。」 【どうしたのよ、キョン? そんな、鳩が豆で狙撃されたような顔して。】 「いや……」  と、『彼』はわたしに視線を泳がせた。わたしは『彼』にしか分からないほど小さく頷いた。 「そうか……もう、大丈夫なんやな。」 【そうか……もう、大丈夫なんだな。】  そして『彼』は一言、こう告げた。 「おかえり、ハルヒ。」  多くの言葉は必要ない。SOS団は、この一言で、ついに日常を取り戻した。 「いよいよSOS団も完全復活! まずは団長不在中の活動報告から行ってみよか!!」 【いよいよSOS団も完全復活! まずは団長不在中の活動報告から行ってみましょ!!】   ←Report.08|目次|Re...
  • 長門有希の報告Report.19
    ...。」  喜緑江美里、古泉一樹、朝比奈みくる、『彼』……通称キョン。 「あんたは、生徒会の……何でここに?」 「実は我々は、長門さんが北高に向かっていたという話を聞いて、戻ってきたところなのですが、そこでたまたま彼女に会いまして。彼女……生徒会の方でも、何やら長門さんに用があるとかで、御一緒した、というわけなんですよ。」  古泉一樹が答えた。……話し方が変わっている。 「そんなに睨まないでくださいな。活動状況を簡単に確認するだけですから。」  ハルヒが江美里を睨み付けているのは、先の文芸部会誌を作成した時のことを踏まえてのものだろう。 「文芸部の活動は 極 め て 順 調 やから、どうぞご心配なく!!」 【文芸部の活動は 極 め て 順 調 だから、どうぞご心配なく!!】  彼女は目を三角に怒らせて、江美里を威嚇している。江美里は全く意に介していないが。 「長門さん……お久しぶりです...
  • 普通短編46
    ...れていると思われる。古泉一樹は先を読む能力が欠落している。」 「有希もはっきりというねぇ。彼ってキョン?あいつ英語とか苦手じゃないの?」 「彼は英語は得意。発音等の面において私より優れている。よく教わっている。」 「あいつにそんな面があるなんてねぇ。同じクラスなのに知らなかったわ。あれ、いつ教わってるの。部室じゃ見たことないし。」 「私の家。」 「間違えた。電話で教わった。」 「・・・有希、ちょっと電話かけたいから、メール止めるね。」 迂闊。・・・くる。 何がだぁ長門?メール終わったか?お?ハルヒから電話だ。 「今からあんたの家に行くから、英語の発音教えてね~。ねぇキョン、私も株で儲けたりしたいなぁあ。 今晩まだ食事してないのよねぇ。そうねぇうーんとおいしい物食べられるお店知ってるから連れて行ってあげる。」 ごめんなさい。誘導尋問だとは気がつかなかった。 長門、俺ちょっと急いで帰る...
  • 普通短編32
    ...暮れた機関の青春。 古泉一樹14歳の夏の思い出であった。         1/144でんどろびうむテクニック キョン「ん?どうした長門」 長門「あまり上手く作れない……この様な精密作業をするのは初めて……」 キョン「そうか。ところで、俺のガンプラを見てくれ。こいつをどう思う?」 長門「すごく……大きい……」         つhttp //anoyoroshi.hp.infoseek.co.jp/flash/omaeda.swf この中にひとり、無口なやつがおる。 おまえやろっ! 長門「……」 おまえやぁー! この中にひとり、読書好きなやつがおる。 おまえやろっ! 長門「ユニーク」 おまえやぁー! この中にひとり、カレー好きのやつがおる。 おまえやろっ! 長門「そういうわけではない」 なら、カレーって10回いうてみぃ 長門「カレー、カレー、カレー、カレー、カレー、カレ...
  • 長門有希の報告 あとがき
    ...日ふと思った、『なぜ古泉一樹ら「機関」の人間は、何の見返りもなく閉鎖空間に向かうのか』という疑問を掘り下げてみました。 世界を守らなければならないという義務感とか、そういった辛いものではなくて、「機関」や超能力者も、ちょっとした『いいもの』をハルヒから受け取っている、という関係ならいいなと思います。 『ますます古泉が好きになった』という感想を頂きました。担当者は基本、登場人物は全員好きです。カップリング話などではしょっちゅう他のキャラを貶す発言が出ますが、そのような発言を見ると、とても悲しくなります。この作品を通じて、キャラクターの魅力が再発見されて好きになる人がいたなら、幸いです。   Appendix 感想で既に先を読まれてしまっていた、情報統合思念体視点の話。 「情報統合思念体=父」というネタは特に長門スレでよく見掛けますが、「情報統合思念体=母」というネタは見たことがなか...
  • 長門さんはロッテに興味持ったようです。
    ...心配」ピピピ 長門「古泉一樹からメール。」 古泉『大変です。長門さん西武の松坂の後継者が勝ちました。』 みくる「最多勝…単独は無理になっちゃいましたね」     阪中「中日は勝ったけど阪神の負け方はひどいのね」 9月18日 ~部活終了後~ キョン「長門!ロッテの登録選手を情報操作したろ!」 長門「・・・・していない。」 古泉「どうしたんですか?あなたらしくない」 キョン「コバマサが登録抹消されたぞ!」 みくる「ほほほんとですかぁ?」 古泉「ボビーも思い切った行動に出ましたね」 長門「彼はFA移籍する可能性がある。いいシュミレーション」   ~試合後~ trrrrrr キョン「あ、朝比奈さん?今からうちに来てもらえますか?」 みくる『どうしたんですか?』 キョン「ネットで一緒にロッテの試合見てたのですが、12回表から長門が…」 みくる『わかりました。今から行きますね。』 キョン「長門...
  • 桃色空間奮闘記 ~変珍たませがれ~
    ...華やかな町並みを僕、古泉一樹は1人決意を胸に秘め、目的の場所まで向かっている。 よく知る街の風景を、目蓋に焼き付けるようにして歩く。 もしかしたら、もう二度と見ることもないかもしれないから。 いつも歩くこの町並みも、今日で見納めかもしれないから。   今日、僕は戦場へ行く。 戦いと呼ぶには相応しくない あまりにも不公平、あまりにも絶望的な戦場へ。 恐怖は、無い。 超能力者をやってる以上、いつかはこんな日が来ることは知っていた。 今までだって幾度も生命の危機を感じたことはあったし、酷い怪我を負ったこともあった。 一年ちょっと前までは、「なぜ僕がこんな目に?」「僕は超能力者になんてなりたくなかったのに。」 「1人の女の子の我侭で、なぜ僕が…」なんて 日々自分の体に刻まれていく生傷を見るたびに強い恐怖と憤りを感じていたものだ。   だけど今はもう違う。 涼宮さんや彼、長門さん朝比奈さんと出...
  • 長門有希の報告Report.14
    ...続けています。】  古泉一樹が言った。彼は部室の会話で、長門有希の話題に誘導する役を務めている。 「俺は、どうも長門についてはハルヒにマークされてるみたいやから、あからさまにはできひんけど、みんなの話題には参加するようにしとぉ。あとは、そうやな……」 【俺は、どうも長門についてはハルヒにマークされてるみたいだから、あからさまにはできないけど、みんなの話題には参加するようにしてる。あとは、そうだな……】 「あんさんは、無意識に長門さんを視線で探してますから、それで十分でっせ。」 【あなたは、無意識に長門さんを視線で探していますから、それで十分ですよ。】 「……俺は、そんなつもりはないんやけどな。」 【……俺は、そんなつもりはないんだがな。】  キョンは一樹を睨む。 「おっと、これはこれは。その反応だけで十分ですわな、状況証拠は。」 【おっと、これはこれは。その反応だけで十分ですね、...
  • 長門有希の報告Report.5
    ...イエスマンだ。】  古泉一樹は、『機関』の構成員として、閉鎖空間の発生を恐れている。  朝比奈みくるは、未来人として、既定事項と禁則事項に縛られている。  わたしは、観測者として、極力観測対象に影響を与えないように行動してきた。  『彼』だけが唯一、自らの判断と責任において行動できる自由な存在だが、結局は涼宮ハルヒの言動に振り回され、状況に流されてしまっている面は否定できない。  SOS団でさえも、涼宮ハルヒが真に求める『時には叱ってでも自分と真剣に向き合ってくれる存在』ではなかった。  わたしは、自分の状況と心境を振り返ってみた。  生み出されてから三年間、わたしはずっとひとりで待っていた。時間遡行してきた『彼』が訪ねてきて、わたしは将来自分が置かれる立場、自分が起こす事件を知る。活動期に入り、SOS団が結成されて彼女達に出会い、共に行動してきた。そこでもわたしは、観測者として必要...
  • エチケット
     ある日の放課後, 俺は部室のドアをいつものように開けた。その日は掃除当番だったので、 既に全員そろっていると思ってノックもせずに開けた。しかしそれが油断以外の 何者でもなかったことに気づいたときには遅かった。 そこには全員どころか、長門すらいなかった。その代わりにパンツ以外なにも身に 着けていない我ら団長様が1人いたのだ。もしこれが朝比奈さんだったなら、 双方とも顔を真っ赤にして、片方は体を隠して絶叫し、もう片方は謝罪の言葉を 述べながらドアを急いで閉じるだけで終わるだろう。…本人には悪いが。 しかし相手は団長様。 俺が謝罪の言葉を述べる間もなく俺に説教を開始したのだった。 その抜群のプロポーションを見せ付けんばかりにまっすぐ俺のほうを向きなおして、 右手は俺をまっすぐ指し左手は腰に置くポーズをとりながら、 それはもう 工事現場の騒音でも打ち消してしまうようなよーく通る声で。 「いい...
  • 涼宮ハルヒの出産
    ...関」所属の超能力者、古泉一樹である。 「あぁ、どうもご無沙汰してます。本日はお招きありがとうございます」 「そっちは・・・相変わらずみたいだな」 「えぇ、そりゃもう。涼宮さんの力が無くなったからといって、対抗する組織が無くなる訳ではないですからね。今も毎日忙しくしてますよ」 「それはご苦労さんだな。スマン、迷惑掛けるな」 それを聞いた古泉は一瞬驚いた顔をしていたが、すぐにあのニヤケ顔に戻る。 「いえいえ、確かに力を授かってからは苦労も多いですけど、結婚式に呼んでくれる友人が出来たという事は人生においてプラスになってると僕は考えています」 「あぁ、そうだな。今日は来てくれてありがとな、楽しんでいってくれ」 「はい、そうさせてもらいます。本日はおめでとうございます。ではまた後で会いましょう」 「あぁ」 俺はそう言って古泉と別れ、控え室へと向かった。 控え室に着いた俺は、衣装...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 SOS団(前編)
    ...ているあいつだ。 「古泉一樹です……どうもよろしく」  そう言って近づいた俺に握手を求めてきたため、俺もそれに答える。  ……その瞬間、超能力者オンリーの世界の出来事、特に機関の暴走のシーンが脳裏によぎり俺の顔が少しゆがんだのを 自分でもわかってしまった。やっぱりトラウマになりかけているな、やれやれ。 「どうかしましたか?」 「い、いやなんでもない。よろしく」  俺は平静を取り繕って、不思議そうな顔を浮かべている古泉に挨拶を返す。思えば、こいつは一番最初に 構築した世界だったため会うのは相当久しぶりだ。  ハルヒは手でSOS団の部員をそれぞれ指差して言って、 「それが有希。そっちのかわいいのがみくるちゃん。で、今握手したのがキョン。みんな団員よ。で、あなたが4番目の団員。 そして、あたしがその頂点にいる団長涼宮ハルヒ! よろしく!」 「ああなるほど」  古泉は部室内の団員を一通りまる...
  • 長門有希の報告Report.24
    ...ヒの意見に逆らわない古泉一樹と、ツッコむ『彼』。 「さすがにカナダから呼び出すと、映画制作費が足りひんようになるから、次に朝倉が帰国する時やな。その辺の連絡調整はあたしがするから、あんたらは心配せんでええわ。」 【さすがにカナダから呼び出すと、映画制作費が足りなくなるから、次に朝倉が帰国する時ね。その辺の連絡調整はあたしがするから、あんた達は心配しなくて良いわ。】  ハルヒは封筒と便箋をためつすがめつし、 「電話番号とか、せめてメールアドレスくらい書いとけばええのに……エアメールで送るしかないか。今度はすぐに連絡取れるようにしとかなあかんな。」 【電話番号とか、せめてメールアドレスくらい書いとけば良いのに……エアメールで送るしかないか。今度はすぐに連絡取れるようにしとかなきゃね。】  調べてみたところ、その住所は架空のものだった。地名は存在するが、そのような番地はない。 「それ...
  • 涼宮ハルヒの夢幻 第二章
      第二章     俺の安らかな眠りを妨げる者は誰だ。 目覚まし時計が朝を告げる音を軽やかに鳴らす。 朝特有の倦怠感と思考の低下は、俺の1日の始まりである。 不機嫌な状態で居間へ下り、テレビを観てハッとする。 「8 45」 あれれー? 急いで洗顔を済ませ、歯を磨き、着替えて愛車にまたがる。今日は朝飯抜きだ。 「待て。」 「あ?」 振り返ると1人の男がいた。俺の全神経が集中する。この自嘲的な笑みが憎たらしい。 こいつはいつぞやの俺と朝比奈さんの邪魔をした未来人っぽい奴。 「生憎、俺は男に興味は無いのだが。」 「忠告しに来ただけだ。死にたくないなら、今日は行くな。」 「お前を信用出来ない。お前は俺の敵だろ。」 「知るか。俺の敵は朝比奈みくるだ。」 「朝比奈さんは、俺の見方だ。その敵は俺の敵でもある。」 「まあいいさ。規定事項で近日中にお前は死ぬことになっている。」   ますます嫌な事言うな。「...
  • 長門の真実
    お約束のように、古泉が最後にやってきたのは、いつもながらの変わり映えのしない、団活の真最中だった。どうせなら、不思議体験ツアーだけじゃなくて、毎日の団活でも最後に来たら、おごり、を励行して欲しいものだ。入って来るなり古泉は俺のそばに来て 「ちょっとお話が」 などと、ほざきやがった。顔が近いぞ、古泉。なんだ、言ってみろ。 「ここではちょっと」 とささやく古泉の視線の向こうには、いつものごとくハルヒが....、ん、 なんだ、長門の前じゃいえない話か? 「はい」 「何、古泉君?キョンと内緒話とは聞き捨てなら無いわね。」 「いえ、御婦人方にお聞かせするような内容では」 「あー、いやらしいわね。そういう話はどっかでさっさと済ませて来て頂戴」 「はい、それでは」 古泉は 「中庭へ行きましょう」 といつものテーブルへ俺を誘った。 「今度はなんの話だ?」 ハルヒ、お前はまた、特大級の閉鎖空間でも生成した...
  • 遠距離恋愛 第二十二章 ハルヒ
    第二十ニ章 ハルヒ   ビジネスジェット「Tsuruya」号は、滑走路に滑り込んだ。 機体が制止すると共に、お馴染みの黒塗りハイヤーが側にやってきた。 「とうちゃ~~く!さあ、客室の皆さんは、とっとと降りるにょろよ!」 通常の旅客機ならば1時間半は優に掛かる行程を、僅か50分でかっとんで来た「Tsuruya」号の搭乗口に立ちながら、客室乗務員姿の鶴屋さんは俺たちを促す。俺たちはぞろぞろと昇降口から滑走路に降り立ち、黒塗りハイヤーに向かった。だが、その前に。 俺は、昇降口に立ちこちらを見送っている鶴屋さんのところに駆け寄った。 「鶴屋さん?」 「何かなっ?」 「今回はご協力ありがとうございました。このご恩は一生忘れませんから」 「……良いってことさ。こんな事しか、あたしは出来ないからねっ!そんな事改めて言われると照れるっさ!キョン君もこれから頑張ってねっ!あ、それから」 鶴屋さんは、とびっ...
  • 長門有希の報告Report.18
    Report.18 長門有希の憂鬱 その7 ~朝比奈みくるの報告(後編)~  あたしの照準でたらめな『みくるビーム』は、それでも開戦を告げる合図にはなったようです。  あたしが視線を巡らせた辺りには、焦げ目の付いた人型が多数現れました。……自分で撃っといて何ですけど、すごい威力です。こんなものを無意識に撃てるよう改造しちゃうんだから、やっぱり涼宮さんはすごいとしか言いようがないです。  空中では、古泉くんの赤い軌跡が幾つもの緑色の軌跡と激しくぶつかり合っていました。あまりにも速過ぎて、目で追うのは無理です。  敵航空戦力はとりあえず古泉くんにまかせることとし、あたし達地上部隊は敵地上戦力を叩くことに集中します。戦法は、あたしと喜緑さんの砲撃で姿を表した近距離の敵を、キョンくんが短機関銃のフルオート射撃で片っ端から倒すだけ。単純明快です。 「弾切れせえへん銃って、ゲームに出てくる隠し武...
  • 古泉一樹の誤算 五 章
      五 章       森さんと新川さんが去った後で俺は後ろを振り返った。 「朝比奈さん、今の聞いてらっしゃいましたか」 「ええ。向こうには向こうの、組織的な方針があってなかなか難しいようね」 「俺が人情に訴えようとしたのは甘かったですね」 「相手が個人ではない分、動かすのは簡単ではないと思うわ」 「すまん長門、説得できなくて」 「……いい。あなたの主張は正しい」    四人はテーブルの周りの丸イスに座り込んだ。古泉が長門と朝比奈さんにコーヒーを渡した。 「機関が動かないとすればどうしようもないよな。朝比奈さん、一度元の時代に帰りましょうか」 それを聞いて古泉が言った。 「ちょっと待ってください。このままにしておくと涼宮さんの閉鎖空間が世界を覆い尽くしてしまうかもしれません」 「そうだったな。でも時間移動できるんだから、一度戻って休んでからでもいいんじゃないか?」 朝比奈さんがそれを遮...
  • 言いたい事は言えない話
         言いたい事は言えない話      道行く人が着る上着と同じ様に、外吹く風もその色を変えてきた――今は十一月。  週末恒例となっているこの市内散策も、ただ目的も無く歩くだけでは凍えてしまう季節がや ってきていた。  日に日に寒さが強くなるにつれ、どうせ何も見つかりっこない不思議探索などはこの際止め て、長門か俺の部屋でのんびりゲームでもしていればいいんじゃないかと俺はかなり本気で思 っているのだが、 「みんな~いい? 今日こそ宇宙人を見つけてくるのよ! ノルマは一人宇宙人一匹、未来人 でも超能力者でもいいからね!」  乾いた大気を震わせるハルヒの声。  人で溢れる駅前で高らかに妄言を叫んで見せたハルヒには、状況に合わせて行動内容を改め る等といった考えは、そもそも存在していない様だ。  それでもまあ、物は試し、百聞は一見に如かず。 「なあ、ハルヒ」 「え、何」 「今日の活動について...
  • 長門有希の報告Report.16
    ...彼』、朝比奈みくる、古泉一樹も伴っているのか。全員持てる能力を最大限に発揮して戦っている。本来は非戦闘員である『彼』には、武器が支給されている。一体どうなってるのかしら。 『喜緑江美里達には、別動隊として、派手に戦って敵勢力を引き付けてもらう。』  古泉くんは、閉鎖空間仕様の赤い玉になって、縦横無尽に飛び回っている。  朝比奈さんは、文字通り『人間兵器』、『歩く凶器』と化して、辺り一面を薙ぎ払ってる。『アレ』を解禁したのか。  『彼』は、支給された武器をちゃんと使いこなしているようだ。武器に支援システムを組み込んであるのね。  喜緑さんは……って涼宮さんがいないからって、そんな大技……ちょっと演出過剰なんじゃない? 『あれくらい派手にやってくれた方が、都合が良い。』  確かに、こちらへの攻撃がだんだん手薄になっていってるけど……ああ、また喜緑さんの大技が炸裂した。同時に土煙が立ち上...
  • 普通短編52
    『純愛』 ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」 キョン「俺は。お前を。愛している」 ハルヒ「私もです」 キョン「プリンは?」 ハルヒ「あげます」 完   『普通、すげぇ普通』 ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」 キョン「…食ってねぇよ」 ハルヒ「しらばっくれても無駄よ!」 キョン「いやいや…マジで食ってねェッて」 ハルヒ「…ホントに?」 キョン「おぅ」 ハルヒ「…ならいいけど」     「なぁ古泉」   ゲームの最中に何気なく会話をはさんだ。 「はい、なんでしょう」 「ちょっとした疑問なんだが。SSまとめサイトトップページの下の方に、アクセスカウンタとハルヒの  アイコンがあるよな。このハルヒなんだが、表情が日によって笑顔と不満顔を行ったり来たりする  んだよな。もしかしてコレには何か法則があったりするのか」  俺の疑問に眼を瞬かせる古...
  • 普通短編33
    「長門、楽しくなかったか?、水族館」 「興味ぶかい施設」 「なんか、あまり楽しそうには、みえないんだか」 「わたしを創造しいた、この銀河を統括する情報統合思念体は現在、すでのあなたも認識 しているとおり、涼宮ハルヒを自立進化の可能性として観察対象として久しい。しかし今日 訪れた、水族館と呼ばれる施設においてこの惑星におけるより高次の意識を持つ有機生命 体との遭遇を確認して、今後、わたしを含めてこの地上の派遣されている各インターフェイス は、その観測対象を新しい個体へと変化させるよう働きかける意思に抵抗てきない。」 「えっと、その、なんだ」 「イルカかわいいよイルカ」   キョン「長門って可愛いよな」 長門「そ・・・・そう(///)」 キョン「可愛すぎるぜ、長門!好きだ!付き合ってくれ!」 長門「・・・うん(////)」 ガチャ キョン「うぃーっす、長門一人か」 長門「ハッ!ドリー...
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