涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「古泉一樹の陰謀」で検索した結果

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  • 古泉一樹の陰謀
    ...りませんか?」 古泉一樹の陰謀―生徒会会長選挙・秋― 昼休み。 文化祭が終わってようやくくつろげると思っていたら、まるで知らない一年が俺を訪ねてきた。 「生徒会長だ?」 「えぇ。今から約二週間後、生徒会会長選挙があるのはご存知でしょう?」 知らない。北高に通って一年半以上になるが、学内行事など基本的にどうでもいい。 だから俺はそのまま答えることにする。 「知らんな。もちろん興味もない。何の企みか知らんが、帰れ」 だが、その古泉一樹なる一年は他に表情を知らないかのような笑みを崩さず言う。 「あなたには今度の会長選で得票数一位になってもらいます」 何やら勝手に話を進めようとしている。 「とりあえず僕について来ていただけますか。ここでは何かと話しにくいこともあります」 「断る。古泉とか言ったか。邪魔だ、さっさと消えろ」 「ついて来ていただけないと言うのなら僕にも考えがあります」 古...
  • 古泉一樹の誤算 もくじ
        古泉一樹の誤算     この物語にはアレルギーを引き起こす恐れのある展開が含まれています。古ハルに拒絶反応が生じる方はご利用をお控えください。症状が見られた場合にはハルキョン甘々系を服用されることをお勧めします。      「……高度に発達した恋は、魔法と区別がつかない」   もくじ 古泉一樹の誤算 プロローグ 古泉一樹の誤算 一 章 古泉一樹の誤算 二 章 古泉一樹の誤算 三 章 古泉一樹の誤算 四 章  古泉一樹の誤算 五 章 古泉一樹の誤算 六 章 古泉一樹の誤算 七 章 古泉一樹の誤算 エピローグ おまけ(外部リンク) 関連作品(時系列順) 長門有希の憂鬱Ⅰ 長門有希の憂鬱II 長門有希の憂鬱III  涼宮ハルヒの経営I  古泉一樹の誤算 長門有希の憂鬱IV データ類 青空文庫版 プロット(Nami2000データ形式) 共著:◆kisekig7LI ◆n...
  • 長編・古泉一樹
    古泉一樹無題1 ウィザード オブ サムデイ ウィザード オブ レニーデイ 古泉一樹 EP.0 古泉一樹 EP.0.5 墓地にて 晴れのち快晴 ある日の出来事 古泉一樹の結婚 頼れる副団長 絶望の世界 古泉一樹の独白 古泉崩壊 本音 GUN SURVIVAR 古泉一樹の青春 会心の一手 落し物、拾い物 変わらない チェンジ・マイ・ヒーロー 自分の居場所 古泉くんと鶴屋さん さよなら 内緒の最初 涼宮暗殺指令 雪の日 古泉一樹の出会い 不眠症候群 花嫁修行危機一髪 閉鎖空間記 キミがキミで居られるように 世界の反対側 選択肢の無い世界で スノウマーチ 月光 一樹ちゃん☆スマイル 女古泉 ちゃん の憂鬱 四月の雪 キャッチボールwith古泉球 一樹くんに女神の祝福を! 温泉と札幌 前髪に揺れる四ツ葉ふたつ 雪解けの想い もりのこいずみくん 戦士達の休日 【K.B.F.】 秘密の音色 若葉の...
  • 古泉一樹の苦悩
    キョン「今日は家で妹の誕生日やることになってるから、そろそろ帰るわ。    じゃあな、長門。」 長門 「・・・そう。」 最近では僕とキョンたんはボードゲームは少しお休みしているのですよ。 なんたって、僕はゲームが好きでも、大の苦手ですからね。キョンたんを 少し退屈させてしまったようで、今ではキョンたんと僕とで長門さんの 薦めてくださった本をそれぞれ読むのが日課なんです。 それにしても、キョンたん、挨拶が長門さんにだけっていうのは残念です。           グスッ、うぇっうぇうぇ あれ、キョンたんの座ってた椅子に本がありますね。キョンたんったら忘れ ていったのでしょう。これはラッキーですね、家に持ち帰り股間になすりつ けましょうか。それとも、煎じて飲みましょうか、わずかながらキョンたん エキスが出るかもしれません。ふふふ、なんだか今晩は眠れそうにありませ んよ。 っっっって、何...
  • 古泉一樹の休日
    カーテンの隙間から漏れる日差しで目を覚ましぼんやりした思考で時刻を確認すればもう16時を回っていた。 また休日を無駄にしてしまったようだ。 いや、仕方が無い。昨夜の会議の後発生した閉鎖空間の所為で帰宅したのが深夜だったのだから。 寝癖で爆発した頭を掻きながら起き上がると、書類やら雑誌やらプリントやらを踏みつけながら台所へと赴く。 朝も昼もすっ飛ばして眠っていたのだ、腹が減って仕方が無かった。 冷蔵庫を開けてみる。―――何も無し、すっからかん。冷凍食品ですら皆無だ。 舌打ちをし冷蔵庫の扉を足で閉める。仕方が無い、コンビニにでも買いに行こう。 空になったカップ麺のゴミだとかまだ少しだけ中身の残ったペットボトルなんかを掻き分けて愛用の銀縁眼鏡を発掘し、ジャージのまま玄関の扉を開けたその瞬間、 ―――いってらっしゃい。 母の懐かしい声が聞こえた気がして僕は、誰も居ない部屋に向かって「行ってきま...
  • 古泉一樹の大暴走
      「どうしたの古泉くん、屋上なんかに呼び出して。」 「その、涼宮さん……」 「……?」   「好きだああああっ!!!」がばっ        ――古泉一樹の大暴走――        本日も俺らSOS団メンバーは、団長さんが勝手に乗っ取った文芸部室でほのぼのと活動に努めている。  そう、いつもと変わらない日々なのだ。ハルヒは例によっていつものネットサーフィン、朝比奈さんも椅子に座ってじっとしていて、長門に至っては本を掴んだまま微動だにしない。  そして俺は今日も古泉とオセロの対戦相手をしてやってる……のだが。 「どうしたんだ、その頬のでっかい手跡。」 「えっと……ははは。」  いや、そんなスマイルから何もテレパシーは送られてこないぜ。 「『好きだ』と『好きです』、どっちがいいか確かめたくて……」 「……は?」 「つい先ほど、それを涼宮さん相手に試してみたんです。それが何か誤解されたらしくっ...
  • 古泉一樹の動揺
    おれはベッドで眠りふけっていたはずだ・・・。 少なくとも学校の校庭なんかで寝ちまうほどのマヌケでもないつもりだ。 灰色の空、灰色の風景、どこかで見たことがある風景だ。 ここは・・・・・閉鎖空間だ。 何故か隣には古泉が寝ている。またこいつがおれをここに連れてきたのか? 「おい起きろ古泉。」 古泉の頬を何度かペチペチと叩く。 「ん・・・・?ここは・・・?」 とぼけてないでさっさと事情を説明しろ。 「これは・・・どういうことでしょう・・・僕の能力は今・・・完全に消えています」 「何?ここにおれを連れてきたのはお前じゃないのか?」 おれは少しばかり動揺していた。しかしそれは古泉にも同じだったらしい。 「いいえ。今回のことは僕にも全くわかりません・・・なぜ貴方と僕がここにいるのか、そしてなぜ僕の能力が消えてしまったのか・・・。」 ふいに昨日朝比奈さん(大)に言われた言葉を思い出した。 ...
  • 古泉一樹の決断
    ※オリキャラ宮沢美緒がでてきます!  そして無駄に__がおおいです!  誤字、脱字があるかもしれません。  あったら、すみません・・・!     _序章_ 僕の名前は古泉一樹。 どこにでもいるような高校生。 ただ一つを除けば、ですけどね。 そう、僕は、「神人」という化け物を倒さななければいけない。 なぜかって?それは僕が「超能力者」だからですよ。 ここにいるのは全て涼宮さんのおかげ。 ふりまわされるのに迷惑だなんて思ったことなんて一度もない。 でも、今から起こることを、もし、知っていれば「彼」とこんなに のんびりとゲームをしてはいない。 結論から言っておきましょうか? ____僕に出来ることを精一杯やったつもりだ____     _全ての始まり_ 今日も、いつもと変わらない日だった。 「彼」と僕はゲームをし、長門さんはいつもの席でハードカバーを開いている。 朝比奈さんはお茶を入れ、涼宮さん...
  • 長編・その他
    ...の世界が終わるまで 古泉一樹の陰謀 ラブ・スクリプト ラブ・スクリプト・バイパス はるひの奔走 国木田少年の純愛 THE谷口~谷口の暴走~ ねこごはん キョン乃進侍 朝倉涼子の再会 朝倉涼子と長門有希の涼宮ハルヒの結合 第1章
  • 古泉一樹の姦計
    部室のドアを開けると着替えている涼宮ハルヒがいた ハルヒ「あ!ちょっと!は…早く閉めなさい!」 不覚にも俺は着替え中のいやらしいハルヒに恋をしてしまった… それ以来、俺は授業中ハルヒのことで頭がいっぱいになり ハルヒの裸や下着姿を妄想して悶々としているのだった… 数日後、ついにムラムラが限界に達し、あろうことか授業中にナニをしたくなってしまい なんとか息子を落ち着かせ俺はトイレへと向かった …惨劇はここから始まった… 俺は無事トイレにたどり着くと個室に入り 息子をいじり始めた… しかし数回いじっている内になにか嫌な気配を感じた… そしてよく見ると影が伸びている…何かと思って上を見上げると そこには隣の個室から俺を覗き込む不気味な顔があった 俺は手を止めてその顔を見つめた 最初は驚いててよくわからなかったがなんとなく見覚えがある顔だった… そしてその顔は不敵な笑みを浮かべながら引...
  • 古泉一樹の消失
    ―――・・・。 「こんにちは!・・・ふうん、あなたが転校生の、」 また、この夢だ。 僕の記憶にある姿よりも随分と髪の短い、そして何故か北高校のセーラー服を着た彼女が、僕を上から下まで舐め回すように見つめている。 「うん、謎ね。長身のイケメンってところも謎の加点要因だわ!あ、ごめんごめん!自己紹介が遅れたわね!あたし、涼宮ハルヒ!あなたは?」 「古泉一樹です。よろしくお願いします。」 「古泉君ね!よし、行きましょう!」 「えっ、どこへですか?」 「我らがSOS団の活動場所となっている文芸部室へよ!特別に案内してあげるわ!」 そう言って、彼女は僕の手を取る。夢であるはずなのに、この手のぬくもりだけは妙にリアルだ。 「はて、SOS団とは?」 「細かい説明はあとあと!」 強引に僕の腕を引っ張ってずんずんと突き進む。そして、首だけをこちらに向けた彼女が、100万ワットの輝きを持った笑顔を僕に見せる...
  • 古泉一樹の告白
    なんの前触れもなく、それは突然やってきた。 俺達が卒業式を終えてから、一週間後の出来事。 朝比奈さんが未来に帰らなければならなくなったのだ。 そりゃあ、いつかはそんなときが来ると分かってはいたが… いくらなんでも、急すぎる。   ハルヒがいる手前、朝比奈さんは未来に帰る、などと言えるはずがなく、 家庭の事情で海外へ引っ越さなければならなくなったという事になっている。 心の整理がつかぬまま、俺達は朝比奈さんの待つ空港へと足を運んだ。   朝比奈さんは最初こそ涙を堪えていたものの、それは無駄な努力に終わり、 現在は人目も気にせず、わんわんと号泣している。 このお方は自分の卒業式でも号泣していたな。 素直な人だと、しみじみ思う。 こんな姿を見れるのもこれで最後かと思うと、 俺まで泣いてしまいそうになる。   ハルヒも最初は「笑顔で見送ってあげるのよ!」と無理矢理にでも 笑顔を作っていたが、今は朝...
  • 古泉一樹の誤算 プロローグ
      プロローグ     そろそろ本格的な夏がはじまりそうな七月中旬の、政府推進の省エネ週間なんかがはじまりそうな憂鬱な月曜日の出勤。 「あっついわねー。キョン、この地球温暖化なんとかなんないの」 「肺から二酸化炭素を出してるお前に言われても困る」 「ったく、寒いギャグのひとつでも言いなさいよ」 「……隣家の小規模和風庭園に、高さ二メートル幅五メートルの密集型低木の境界線が施工された模様」 「なによそれ」 「……へー、かっこいい」 「有希、それって寒いというより永久凍土で化石になりそうな勢いね」 長門の込み入った回りくどい古典的ダジャレに俺とハルヒは冷や汗を垂らした。長門は汗ひとつかかないからいいよな。   「皆様おはようございます。職場のプリンス、古泉一樹です」 「なんだその寒い登場の仕方は」 古泉はどっかのファーストフードの店員が着るようなパステルグリーンのストライプの制服を着ている...
  • 古泉一樹いじめ短編
    古泉一樹いじめ短編集 1 2 3 4 5  
  • 古泉一樹の計画
    古泉「初めまして。私の名前は古泉。プランナー古泉です」   古泉「プランナーとは、企画者、立案者のことです。冠婚葬祭から旅行等にいたるまで、様々なプランをご提供させていただきます」   古泉「見積もりのお伺いも引き受けておりますので、ご用命の際にはお気軽に申しつけくださいませ」   ~~~~~   ハルヒ「やったわ、ついにカラオケで99点が出たわ!」 みくる「わぁ、涼宮さんすごいです」 キョン「あと1点で満点じゃないか」   古泉「パーティータイッ!」   古泉「涼宮さん。カラオケ99点達成、おめでとうございます。さすがはマルチプレイヤーと名高い涼宮さんですね」 ハルヒ「ざっとこんなもんよ。見てなさい。すぐに100点を出してあげるから!」 みくる「期待してますよ」 古泉「まったくでございます」   古泉「そこで、弊社からこのようなプランをご提供させていただきます」   古泉「長門さん...
  • 古泉一樹の結婚
    「キョン、ぐずぐずしてないで早く来なさいよ」   「うるさい、分かってるよ」 あいつはこの坂道で何でこんなに元気なんだ。   「高校の通学路の方がきつかったでしょ、この程度余裕よ」   くそっ、高校の通学路の方がまだマシだった記憶があるぞ。 それとも俺が年取ったって事か?いや、まだそこまでは…   「あんた、体力落ちすぎよ。情けないわね」   「お前みたいに涼しい格好じゃねぇんだよ。しかも駅から距離があり過ぎるだろ だからタクシーで行こうって言ったのに」   「この程度でタクシーなんてホントに情けないわ、それでも団員一号なの?」   団員か、懐かしい響きだな。SOS団は既に有名無実だ。ハルヒから団員という言葉も久々に聞いた。 やはり、久しぶりに他の団員に会えるからテンション上がってんのか?   「何ボッーとしてんの、もうちょっとだから頑張りなさい」   はいはい、分かりましたよ。   「そ...
  • 古泉一樹の災難 鬱ver.
        取り出したジャージは、使い物にならないほどに汚れ、そして切り刻まれていた。 うしろでくすくすと笑う声が聞こえた。 僕はキョンくんのところまで行き、謝ろうとしたが体育は始まっていて、結局間に合わなかった。 その授業が終わったと同時に僕は急いで校庭に出て謝った。 「体操服洗濯してて…、そのことを忘れてました…すみません。」 「……そうか。もういい、谷口が寒いのにわざわざジャージ貸してくれたから。」 ほとんど視線を合わさずそう答えて去っていく彼に僕はもう一度謝った。返事は無い。 「守れない約束をするって、最低だよ。」 国木田くんが僕にそう言って、キョンくんの後を追っていった。 谷口くんは僕のことを気にも留めず国木田くんと同じように彼の後を追っていった。 ある日のことだった。 朝比奈さんが泣きながら部室に入ってきた。まだ部屋に僕と長門さんしかおらず、僕はどう対処するべきか悩んだ。...
  • 古泉一樹の計画2
    校長「おめでとう、岡部くん。キミに昇級通知がきているよ」 岡部「ありがとうございます! ついに俺も、給与の号級が上がったか。長く苦しい道のりだった……」 校長「何かおいしい物でも食べて、英気を養いたまえ」 岡部「ええ。実はもうすぐ、結婚記念日なんですよ。だから、いっちょ妻と一緒にパーっとやろうかと思ってるんです」   岡部「あっはっはっは」   古泉「それは良いことを聞きました」 長門「………そう」 古泉「盛り上がり中、失礼いたしますよ」 岡部「なんだ、古泉と長門じゃないか。どうかしたのか?」 古泉「申し遅れました。僕には今、こういう肩書きがありまして」 岡部「お前名刺なんて持ってるのか。ん? 総合プランナー?」 古泉「はい。ただいま古泉一樹、長門有希は総合プランナーとして、様々な祝い事をトータルプロデュースさせていただいおります」 岡部「そうなのか。最近は、こういう遊びが流行ってい...
  • 古泉一樹の誤算 一 章
      一 章      日曜日だというのに朝っぱらから電話がかかってきた。 「お休みのところすいません。早急にご相談したいことがありまして」古泉だった。 「なんだ。日曜くらいゆっくり寝かせろ」 「実は……その……」 ボソボソ言うだけでよく聞こえない。口篭もる古泉なんてらしくない。 「なにがあったんだ、言ってみろ」 俺はもう、たいがいのことでは驚かない。 「涼宮さんと……なんです」 「なんだぁ?聞こえねーぞ」 「だからですね!涼宮さんとヤッってしまったんですよ!!」 そのとき俺は、数秒間だけ硬直し、次の数分を爆笑の渦に巻き込まれて一気に目がさめた。腹を抱えて笑い出すのを抑えきれず、電話のマイクの穴をやっとの思いで押さえた。 「もしもし、聞いてますか」 「ああ、き、聞いてる、聞いてるとも」胃が痙攣するかと思うくらい腹がよじれた。 「ずいぶんと大げさに笑ってらっしゃいますね」 だって、これが...
  • 古泉一樹の約束
    まだ、僕は死ねないんですよ。     薄れゆく意識の中。     そんな事を思った。     古泉の左手は     赤く、血に染まった。     ◇ ◇ ◇ ◇      太陽が西に傾き、夕焼けの空の下、坂道に二つの影が伸びる。 長門有希と古泉一樹は共に学校からの坂道を降りていた。 秋風が舞い、長門の髪が揺れる。 肌にからみつくそれが少しだけ、心地よかった。 長門の左耳には、銀色のイヤリング。 誕生日など無いと言い張る長門に、それでは今日を誕生日にしてみませんか?と送った一品だった。 長門は、ひそかに気に入っているらしい。 絶対に口にはしないが、身に着けている事がそれの証明だった。 文芸部室へと続く廊下の途中、古泉が「よろしければ、一緒に下校しませんか?」と長門を誘ったのは、SOS団の活動が始まる少し前のことである。 肯定とも否定とも取れない仕草で応えた長門に、急なアルバイトが入らなけれ...
  • 古泉一樹の誤算 七 章
       七 章      その日、営業の打ち合わせをするハルヒと古泉を見ながら、こいつら今後どういう展開になるんだろうかと考えていた。事故った歴史も一部消えてしまったことだし、ハッピーエンドになってもよさそうなものだ。だが安心しろ。もう物語もそろそろ終焉なのではと思った矢先、それだけでは済まないのがこのハルヒ的日常。野球で言えば0対0の八回裏ツーアウトランナーなし。まったくいまさらだが、ここから急展開がはじまるのだった。   「あたし、明日からしばらく私用で忙しいから。午後は休むわね」 ハルヒが珍しく単独行動をしている。 「私用ってなんだ?見合いでもすんのか」 何気なく聞いた俺のひとことに、ハルヒはピタと固まった。 「そうよ。悪い?」そこで四人も固まった。 「い、いいことじゃないですか。なにごとも経験ですよ。もしかしたら涼宮さんにぴったりの男性が現れるかもしれません」 そう祝辞を述べる古...
  • 古泉一樹の誤算 三 章
      三 章      いい映画を見終わったときのような高揚感を漂わせ、四人は元の時代に戻った。ひと仕事終えて、長門の部屋でお茶にすることにした。 「これで無事、ハルヒが古泉にベタ惚れになるといいんだが」 「自分で自分の過去を変えるなんて、奇妙な感覚ですが」古泉が照れている。 「朝比奈さん、改変の効果ってどうやって確かめればいいんですか?」 「状況を誰かに聞いてみるしかないわね」 「じゃあハルヒに直接聞いてみますか」 古泉と朝比奈さんが、それはちょっと、という顔をした。 「機関に問い合わせてみましょう。僕が毎日報告してるわけですから、記録はあると思います」 なるほど。ハルヒの観察日記か。 「機関のデータベースを参照してみます。長門さん、パソコンお借りしていいですか」 「……いい。台所のテーブルにある」 「機密事項なので、ちょっと失礼します」 古泉は台所に消え、数分して戻ってきた。   「...
  • 「日常じゃない日常」 長門サイド
       わたしが本のページを捲る音と、古泉一樹が時折将棋の駒を打つ音のみがある部室に突然他の音が響いた。  古泉一樹が将棋の駒を床に落とした。    今ここにはわたしと古泉一樹しかいない。とても静か。本を読むには最適の環境。  そのはずなのに、わたしは少し退屈を感じている。他の三人がいないのと何か関係があるのだろうか。    駒を落とした古泉一樹は中々駒を拾い上げようとしない。何を考えているのだろうか。  そんな事を考えながらわたしは、なぜか古泉一樹より先に駒を拾い上げ、差し出していた。   「…あの、長門さん?」  …わたしは何をしているのだろうか。  落とした、と一言告げて、古泉一樹の顔に拾い上げた駒を近付ける。少し困惑しているよう。  なぜだろうか。駒を拾い上げる動作自体に問題はないはず。わたしは少し首を傾げる。    5秒ほどその状態が続き、突如わたしの手から駒を取った古泉一樹は、 ...
  • 古泉一樹のピロートーク もしくは、長門有希と古泉一樹の作戦会議
    ふん・・・もっふ! もっふもっふ ・・・ ・・ ・ ---------------------------------------------------- 古「涼宮さんもね、もう少し素直になればいいんですよね。」 長「…」 古「彼のことが気になって仕方ないのはもう誰でもわかるほどなんですが、彼がいるといないであまりに態度も行動力も違いすぎますしね。」 長「…そう。」 古「彼本人に対してはいうまでもなく、朝比奈さんや長門さん、あなたに対しての態度も彼がいるかいないかでかなり違うでしょう?」 長「…だいぶ。涼宮ハルヒは私と2人だけのときは有機生命体でいう母親のように接してくる。朝比奈みくるに対しては姉に接する妹のように接していると思われる。3人のときはそう接しているから。」 古「でしょう?」 長「彼が見てる前では敵扱い。朝比奈みくるの場合は特にあの胸に敵意を燃やしている。その点だけは私も同...
  • 長編・801・アナル
    801無題1 801無題2 801無題3 801無題5 801無題6 ANAL GEAR ANALGEAR2SUZUMYAHARUHI ANALGEAR3 PENIS EATER ANALGEAR SONOU THE TWIN ARAKAWAS ひぐらしがなかないハルヒ 穴泣かし編 ひぐらしのなかないハルヒ 祟犯し編 キョンの初体験 アブノーマル昔話 成れの果て 古泉一樹の動揺 壊れた記憶 アナルスレ世界のキョン 古泉くんは私のもの 長門物→?? 古泉一樹の憂鬱 アナルギアコイズミ ANAL GEAR AF!D 古泉一樹の姦計 耳そうじ 古泉一樹の欲望 兄貴発、兄者着 濡れネズミ BEVEL バイオハザード 俺たちカンガルー 『アナルいじり』 ㈱機関コーポレーション 本命は誰だ アンチ・アナル・レジスタンス こいずみくんのらたい 少年キョン アナルを出よう! テキサスシュール勃起物語
  • 超能力者を訪ねて
    お客様は宇宙人の続き 関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ        いつもは持ち帰らずにロッカーに保存している日本史の教科書を持ち帰り、なぜかしら迂闊にも世界史のそれと間違えて登校し、 教科は違えど同一の教科書を使用しているであろう〝彼〟や涼宮ハルヒがいる隣のクラスではなく、 教室2つ分の距離を隔てた先にある9組に足を運んだのは、この星の有機生命体が言うところの〝なんとなく〟である。  なぜ、〝彼〟や涼宮ハルヒではなく、古泉一樹を選んだのか。  そもそも、何故、日本史の教科書を持ち帰ろうと思い立ったのか。  それを説明する術を、私は持ち合わせていない。 古泉一樹が手渡してくれた教科書が高い価値を持っているように感じ、自分が属するクラスの教室まで抱きかかえるように持ち帰った理由も、上手く言語化できない。  それだけではない。 1組から9組まであるとはいえ、一般的な公立高校の廊...
  • やさしい嘘(前編)
    「みくるちゃんって嘘が下手よね」 ハニカミながら涼宮ハルヒが朝比奈みくるに発したその一言が、今でもわたしの記憶の中枢部に留まり、事あるごとにその時の情景が思い浮かぶ。まるで、ある種のエラーのように。 それは、普段わたし達のいる文芸部室での何気無い日常のひとコマにしか過ぎず、このときの涼宮ハルヒと朝比奈みくるのやりとりに重大な意味があるわけではない。 だが、この日起こったことは、涼宮ハルヒにとって、そして彼にとって重大な運命の分岐点であったことは間違いないだろう。 このふたりのやりとりのちょうど一時間後、彼が文芸部室にやって来て、涼宮ハルヒではなく、佐々木という自分の幼馴染みを恋人として選んだことを涼宮ハルヒに告げたのだ。 彼の告白を聞いた時の涼宮ハルヒの落胆振りは周囲にいた誰の目にも明らかであった。しばらくの間、誰一人彼女に言葉をかけることもできず、重苦しい空気が辺りを包み、ただ時計の...
  • 古泉一樹の誤算 二 章
      二 章      俺はその晩、砂漠を越えてアカバ要塞に戦いを挑む前夜のアラビアのロレンスのようにまったく寝付けなかった。    考えてみりゃハルヒがジョンスミスを探していたのは当然のことで、真夏の夜にどこからともなくふっと現れ、宇宙人や未来人がいるなどと吹聴した挙句、影も形もなくふつと姿を消したりすればあいつでなくても追いかけてみたくなるってもんだ。ことハルヒにかかれば奇妙な存在というものに対する執着心は尋常じゃない。    それがどこをどう間違って憧れの彼なんかになっちまったのか、やっぱあれかな、揺れるつり橋の上で心拍数が上がるのを惚れたと勘違いする、血中のアドレナリンとホルモンを混同してしまうのと同じ現象か。最初の未来人との遭遇が俺だってだけでそこまで決意を固めてしまう理由が理解できん。俺?俺の場合は……まあ朝比奈さんには一目ぼれした……かもな。けど八年もずっと想いつづけるな...
  • 古泉一樹の誤算 五 章
      五 章       森さんと新川さんが去った後で俺は後ろを振り返った。 「朝比奈さん、今の聞いてらっしゃいましたか」 「ええ。向こうには向こうの、組織的な方針があってなかなか難しいようね」 「俺が人情に訴えようとしたのは甘かったですね」 「相手が個人ではない分、動かすのは簡単ではないと思うわ」 「すまん長門、説得できなくて」 「……いい。あなたの主張は正しい」    四人はテーブルの周りの丸イスに座り込んだ。古泉が長門と朝比奈さんにコーヒーを渡した。 「機関が動かないとすればどうしようもないよな。朝比奈さん、一度元の時代に帰りましょうか」 それを聞いて古泉が言った。 「ちょっと待ってください。このままにしておくと涼宮さんの閉鎖空間が世界を覆い尽くしてしまうかもしれません」 「そうだったな。でも時間移動できるんだから、一度戻って休んでからでもいいんじゃないか?」 朝比奈さんがそれを遮...
  • 古泉一樹の家族事情
    土曜日。普通の学生ならば家でのんびりしたり部活に励んだり友人と遊びに行ったりするのだろうが、 我等SOS団にとって土曜日とは、不思議探索と称して街を練り歩くことが義務付けられている曜日だ。 もっとも、やってることは街をブラブラしているだけだから、これも「友人と遊ぶ」のカテゴリに入るのだろうか? 団長様は絶対にそんなカテゴリに入れられることを嫌うだろうがな。   というわけで、今日も例に漏れず不思議探索の日だ。 これで朝比奈さんと一緒ならば天国だし、長門と一緒なら図書館でノンビリ出来る。 ハルヒの場合は大変だ。そこら中を引きずりまわされる。そして最悪なのが……   「おや、今日はあなたと二人きりですか。」 「気持ち悪い表現を使うな。」   古泉と二人きりってパターンだ。……つまり、今の状態だな。 何が楽しくて野郎二人で街を練り歩かなけりゃいかん、まだハルヒのがマシだ。   「おや、僕はこの組...
  • 古泉一樹の青春
    「ねぇ、キョン?最近古泉君おかしいと思わない?」 ハルヒは団長席に座り頬杖をしながらパソコンを弄りつつ俺に言った。 「ああ、お前もやっぱそう思うか?」 確かに最近の古泉はおかしかった。少年エスパー戦隊の古泉がまともか?と言われりゃまともじゃないだろうが、最近団活を欠席しがちなのだ。俺が“例のバイトか?”と聞いてもデフォルトのニヤニヤ笑いのまま「違いますよ」と言うだけだ。何かがおかしい。 「キョン!これは事件よ!きっと何か大変なことに巻き混まれんだは!」 「大変なことってなんだよ?」   それを聞くとハルヒは目を輝かせて答えた。 「きっと誘拐とかなんかね!犯人に口止めされてあたし達に言えないのよ!」 まったくこいつの発想には脱帽だ。どうすりゃこんな話しになるんだか。 「ただ忙しいだけだろ?家の用事とかで」 「違うわよ!家の用事ならそう言うでしょ。でも古泉君何にも言わないんだ...
  • 古泉一樹の誤算 四 章
      四 章      それからいくつかのチェックポイントを見てきたのだが、このところ部室の様子がおかしい。いつもは窓際に座っているはずの長門が古泉の横にぴったり寄り添うように座っている。俺だけがぽつんと窓際でいびきをかいていた。しかしこの姿勢でよく眠れるもんだ。そんな長門と古泉の異様な雰囲気に、ハルヒはもちろん気が付いているようでチラチラと二人を見ていた。異様というか普通じゃないというか。 「今日は帰る」 ハルヒがぼそりと言った。かなり機嫌が悪そうだ。朝比奈さん(小)はなにが起こるかとオロオロするばかりで、古泉(小)は僕はなにも悪いことはしてません的スマイルを崩さなかった。    俺(小)、朝比奈さん(小)と続いて出て行き、長門(小)と古泉(小)が連れ添って帰った。そして部室は空になった。あのハルヒの仏頂面、この分だと半径十キロ以上の閉鎖空間が発生するな。今の俺なら閉鎖空間予報がで...
  • 古泉一樹の欲望
    時は放課後。場は文芸部室。もとい、SOS団室。 今、俺と古泉はオセロでまさに一進一退の均衡のとれた試合を展開している・・・・。 というのは嘘だ、騙してスマン。俺の独壇場だ。 窓際にはいつものように本を静かに読んでいる長門がいる。 朝比奈さんはまだ来てない。早く来ておいしいお茶をください。 ・・・・・・というわけで、SOS団室はとても静かだ。 ハルヒ?あぁ、あいつならさっきランダエダに勝つ!とか高らかに宣言してボクシング部に挑みにいったよ。 なぜかは知らんが。たぶんランダエダっていう名前が宇宙人っぽかったからだろう。 ボクシング部なんてあったか?それに、うちのボクシング部にはランダエダなんかいねぇぞ。 …………まぁ、いい。 俺は視点をマス目の盤上に戻した。 「ところで古泉。さっきの賭け、忘れてないだろうな」 「はい、もちろん忘れてなんかいませんよ。」 古泉はそう言っていつものスマイル...
  • くじびき妙バランス
    元旦の出来事だった。 長蛇の列に並んで参拝を済ませた涼宮ハルヒは、 他者の願い事を詮索するような事はせず、真っ先に朝比奈みくるの腕を取った。 「みくるちゃんにわたあめ持たせるわよ! ほんわかしたみくるちゃんにふわっふわのピンクのわたあめ。 ぴったりだと思わない?古泉くん!」 涼宮ハルヒはそう言って私の隣に立っている古泉一樹に人差し指を突き付けた。 「は。誠にその通りかと」 涼宮ハルヒと私達は古泉一樹が他者の言い分には、 滅多な事でも無い限り否定しないのを知っている。 振り袖を涼宮ハルヒに握り締められている朝比奈みくるにもそれは周知済みである筈だが、 彼女が古泉一樹に向ける視線には少しばかり不満が込められていたかのように思う。 「そうよねそうよね、そう思うわよね。 じゃっ、早速わたあめ売ってる屋台に行くわよ、みくるちゃん! キョン、財布係のあんたもついて来なさい」 おそらくはわたあめを手にし...
  • 古泉一樹の誤算 六 章
      六 章      古泉の解任騒動が一段落してやれやれといったところなのだが、歴史改変のチェックポイントはまだすべてクリアできたわけではなかった。朝比奈さんが言うには、ひとつの出来事に修正を加えてもまた元の木阿弥に戻ってしまうかもしれないし、別の方向に歩き出すかもしれないということだった。   「それにしても、機関の連中があそこまで頭が固いとは思いませんでした」古泉が言った。 「だよな。いつもなら俺たちの意向を無視したりはしないもんだが」 どっちかというとハルヒや俺の顔色を伺っているのが機関のいつもの姿勢っぽいんだがな。 「あれはきっと、既定事項の自己修復機能が働いたのね」朝比奈さんがうなずいた。 そういうものなのですか。自己修復って人間が意図的に起こすものなんでしょうか。 「歴史というのは何人もの人の意思が重なって受け継がれて動いていくものよ。突然異例の流れが起こるとそれに反発す...
  • (消失)長門有希のもしも願いが叶うなら プロローグ 夏の記憶
    ...た。仕方ない。 私は古泉一樹の陰謀に荷担した。 公正なくじの結果、彼と涼宮ハルヒのペアとその他3人のグループに分かれた。古泉一樹は地図と懐中電灯を取り出す。   「各グループに地図と懐中電灯を渡します。人数分は用意しておりません。グループに1つです。地図をご覧ください。肝試しの道順が書いてあります。このコースに沿って歩いてください。 なお、涼宮さんのグループが出発した15分後に僕たちのグループが出発します。ですから涼宮さんグループは僕たちが着くまでゴール地点で待っていてください。また緊急の連絡があれば僕の携帯まで電話してください」 そうして古泉一樹プレゼンツ肝試し大会が行われた。 彼と涼宮ハルヒは森の中に消えていく。 「長門さん。ありがとうございます。」 「いい」 「おかげさまでここまでは計画通りです。あとは彼次第と言ったところでしょうか。うまくいけばいいのですが...
  • 3つの選択肢
      「本当に……よろしいのですか?」 「いい。……私も、あなたという固体と親密になりたいと願っている。」 「ありがとうございます。……愛しています、長門さん。」 「……わたしも。」   団活終了後、帰り道古泉一樹と二人きりになった時、思いもよらぬことが起こった。 古泉一樹に、私に対する想いを伝えられた。 心拍数上昇。体温上昇。膨大なエラー発生。でもこのエラーは……不快では無い。 そしてこの時私も、古泉一樹と同じように感じていることに気付いた。彼を……愛していると。   こうして私達は、世間一般でいう「恋人」という関係になった。 翌日、私達は一緒に部室へと足を踏み入れた。……手を繋いで。 部室には朝比奈みくるだけが居た。心なしか、表情が暗いように思える。   「こんにちは、朝比奈さん。」 「あっ、こんにちは。あれ?手を繋いでる?」 「ええ。お恥ずかしながら、長門さんとお付合いさせて頂くこと...
  • 古泉一樹の災難
    「なぁ古泉」 「はい、なんでしょうか?」 「放課後に4階の空き教室きてくんないかな?」 ある日僕に2、3人のクラスメートが話しかけてきた。 放課後、4階の空き教室にこい、それだけ言うと彼らは去っていった。 普段から不祥事ばかり起こしている問題児に呼び出されたため、僕は無視もできないまま放課後に彼らに呼ばれて空き教室にきた。 もちろんキョンくんに「涼宮さんに部活を休むかもしれないと伝えておいてください」と頼んでおいた。 空き教室の扉の前で僕は少しだけ迷った。本当にきても大丈夫だったのだろうか。 機関で肉弾戦のときの場合にそなえて訓練をしてはいるけれども、僕の存在はあまり表にでてほしくないのでなるべく穏便にすませたかった。 面倒なことにならないといいんだけど、と思いつつ教室のドアを開けた。 彼らが窓際あたりで座っているのが見えたと同時に、僕のお腹に鈍痛が走った。 「ぐっ…!!」 ひざをつ...
  • 古泉一樹の代理
    彼が消えた。   なぜかと言われれば原因は明確で、彼に酌量すべき点もあるのですが、彼女の能力を知る者としては少々軽率な行動の果てに彼は文字通り痕跡すら残さずに完全に消失してしまった次第でして、なぜ僕がこうして彼の代わりを務めているのかと言われましても、いないのだから仕方がないとしか。  さて、事の発端は我らがSOS団による初の映像作品の撮影現場でのことです。 涼宮超監督の指揮の下、撮影に勤しんでいた我々ですが、涼宮さんの演技指導が徐々にヒートアップし、主演女優である朝比奈さんもメキシコ産の火が付く水によって熱を帯び、とうとう濡れ場の撮影を行うと言ったところで彼がストップをかけました。 「古泉くん、いいからキスしなさい。もちろんマウストゥマウスで!」 「やめろ、古泉」 はい、もちろんですとも。僕には荷が重すぎますので。 「なによ、邪魔しないでよ!これか...
  • Please wait for some day in the rain.
    教科書文通の後日談になります。 ----------------------------------- 「長門さん。 その件で、お話があります。 聞いて、くださいますか。」  あの日の、あの雨の日の古泉一樹の台詞が頭から離れない。 他のことを考えていても、気がつくとあの台詞が耳に響く。 彼が隣にいない今でも、その声はわたしの鼓膜を打っている、様に感じる。 これは何? 幻聴? エラー? 「長門さん、 僕はずっとあなたが僕の教科書にお書きになった「良好な関係」について、ずっと考えていました。」  真っ直ぐな瞳だった。 元々古泉一樹は人の目を見て話すタイプの人間ではあったが、 最近は誤解を防ぐためか、はたまた他の理由からか、あまり目をあわそうとはしていなかった。    が、あの日は違った。 あの雨の日。 古泉一樹とより「良好な関係」を築きたいとあのまじないを決行した日。 まっすぐ、まっすぐ...
  • 私の選んだ人(古森)リスト
    私の選んだ人(古森)リストページ   プロローグ 「。」 第1話 「トゥーランドット」 第2話 「僕は寝てはならぬ」 第3話 「古泉一樹の告白」 31/2  幕間劇 第4話 「閉じられた環」 第5話 「:古泉一樹」 第6話 「真実の言葉」 61/2 幕間劇 第7話 「天にて諮る者」 第8話 「オセロ」 第9話 「秤で量れん物」 エピローグ 「偽りの言葉」
  • 題名付き・普通短編
    ひぐらしのなくハルヒ カセットテープ 興味 Stairwayto Haruhi SIRENOF Haruhi 長門猫化 日常あるいは平穏な日々:ハルヒ篇 仮入部 最後の手紙 長門さんとギター 二人で、校舎にて 携帯電話 コミケにて 長門有希の体温 ある雨の日のこと 遺書 気のせい・・・? 感情 1.35倍 俺・・・実はポニテ萌えなんだ(憂鬱後記) 俺・・・実はポニテ萌えなんだ 涼宮ハルヒのエロゲー 朝比奈みくるとポケモン 憎悪、拒絶、少女 長門有希の虐待 日常 大切な君達へ……… 長門さんと白雪姫 えいえんのせかい だーれだ? 『きっかけ』 忘れな草 『涼宮ハルヒのコミケ』 涼宮ハルヒのカラオケ 涙 オセロ三番勝負 焼いた芋 酒と桜と…… 海の家のラーメン キッドナップ・テレフォン のれん 遊○王 赤服親父捕獲戦線 プリン作戦 カッコイイキョン君 くじびき妙バランス 未だ来ない日の一頁 鬼...
  • 下衆谷口がやってきた
      1.下衆谷口保守編~うとんじられてホーリーナイト~   2.下衆谷口保守 ~尻○行燈~   3.下衆谷口保守 ~モモンガハンター~   4.下衆谷口 ~下衆ミステリー 出題編~   5.下衆谷口 ~下衆ミステリー 解答編~   6.下衆谷口のなくころに ~尻隠し編~   7.下衆谷口のなくころに ~股流し編~   8.下衆谷口のなくころに ~触りごこち編~   9.下衆谷口のなくころに ~かつおぶし編~   10.下衆谷口のなくころに ~猫かぶり編~   11.下衆谷口のなくころに ~おめかし編~   12.下衆アドベンチャーTANIGUTI   13.下衆谷口のなくころに ~踏潰し編~   14.古泉一樹の計画    15.古泉一樹の計画2   16.SOS団の被害妄想   17.空気の読める国木田   18.下衆谷口の聖夜   19.下衆谷口の聖夜2   20.下衆谷口の聖夜3  ...
  • 古泉一樹の私情
    今、目の前で得体の知れない巨大な怪物が暴れている。…「神人」。 暴れるたびに周囲の建物が破壊されていく。 初めてこの光景を目の当たりにしたとき、この状況をうまく説明できる言葉は僕の頭脳には存在しなかった。  僕は今、仲間たちと共に、暗闇の中で必死に抗っている。 暗いのはここが真夜中だからというわけではない。確かに時間的には夜。でもここではそんな常識は通用しない。 そう、ここでは常識なんて無用の長物なんだ。 宇宙単位で考えればこんな矮小な存在であるはずの人間。そしてその中でも僕の存在なんてどれだけ小さいものだろう。 そうであるはずの僕にも、ここでは人を超えた力を有することになってしまう。 もう何度目になるのか。だが、ここ数ヶ月で確実に機会は減ってきている。このまま徐々に減り、ついにはなくなってしまえばどれだけの人間が救われることだろうか。 …そんなことを考えいるときでもないか。 ...
  • 古泉一樹の誤算 エピローグ
      エピローグ      例によって、その後の話になる。   「よかったよかった」俺は笑顔で言った。 「よくありませんよ。どう考えても強引な歴史改変じゃないですか」 やっぱりそう思うか。俺もだ。 「そうですよ。だいたいジョンスミスって、本当はあなたのことでしょう」 「以前のハルヒにとってはな。今は違う、お前のことだ」 「こんな方法で本当によかったんですか」 「いいか悪いかは分からん。ただ、ハルヒがこれ以上ジョンスミスを待ちつづけるのは見ちゃおれん」 「偽者のジョンスミスでも?」 「ハルヒにとっちゃ、どっちでも同じことだろう」 「それはそうですが……。僕はなんだか腑に落ちません」 俺にも後ろめたい気持ちが、まったくなかったわけではないが。  そんなやりとりを聞いていた長門が、こんなことを言った。 「……事実が歴史なのではない。人の記憶にあるもの、それが歴史」 俺と古泉は目を見合わせた。そう...
  • シュールな短編置場
      ここにはシュールな短編を置いてください   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25   26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50   51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84   涼宮ハルヒのウイルス トライフリング・コーダ 長門有希の1日 もしもハルヒがゲームだったら 涼宮ハルヒのネットサーフィン 巨人の☆ 環 涼宮ハルヒの憂鬱?パロ フルーチェネタ 長門有希と愉快な獣達 バレンタインカオス 涼宮ハルヒの脱毛 ハル...
  • 古泉一樹の出会い
    「そう思わない?古泉君!」 「まったくその通りかと」 そう返した僕に彼は不満そうに話し掛けてきた 「お前は自分の意志が無いのか。何でもかんでもハルヒの言う事聞きやがって」 「僕は自分の意志で涼宮さんに同意していますよ?」 「俺には例の空間を発生させない為に無理矢理同意してるようにしか見えん」 涼宮さんに聞かれたら不味い話題のせいか彼は小声になる。 涼宮さんは朝比奈さんと喋り始めた・・・というか苛め始めたから 小声で話していれば彼女には聞こえないだろう。 「そんなことないですよ。 それに彼女が考えることは面白いことばかりじゃないですか?」 「あいつの考えてることは人に迷惑かけることだけだろ。」 「ちょっとみくるちゃん暴れないの!!」 いきなり涼宮さんが叫ぶ。 彼はそれを合図かのように椅子から立ち上がると涼宮さんを止めにはいった。 確かに涼宮さんの機嫌をとるために彼女の意見に賛成することはある...
  • 題名付き・普通短編2
    ある晴れた休日(キョン&古泉) 「LOVE」 お客様は宇宙人 ドライブ セリフ九割で展開してみた~こいずみくんはガチじゃない~ エンドレス・エラー 蝉しぐれ Kへの挽歌 カミングアウト・パニック スマイル 台風の溜息 涼宮ハルヒの創世秘話 一万年と二千年前から キョンの評価 普通?の高校生の会話 長門さんはロッテに興味を持ったようです。 コーヒーシリーズ 機関の事情 酒乱女 前兆 キョンの子育て奮闘記 彼は団の緩衝材 『ビール×月見酒×オールスター球技大会ポロリもあるよ』(喜緑さん×生徒会長) 生徒会長の不良3人の倒し方 古泉一樹の苦笑 燃えろ!球技大会! やや黒古泉 切ない同窓会 白雪姫の真相 彼岸花……その花言葉は…… ちょっとみくる救済保守 ある曇った日のこと 無限輪舞 マッガーレで保守 古泉一樹のピロートーク もしくは、長門有希と古泉一樹の作戦会議 早すぎるリハーサル。 恋ってな...
  • エンドレス・エラー
    一夏の恋の続き ※エンドレスエイトを前提にお読みください。 わたしのなかのエラーがやまない。 耳鳴りのように、繰り返される彼の声。反復。重複。聞いたことのない声色。震えながら紡がれた古泉一樹の、嘆願。 『長門、さん。聞いて頂けますか』 『忘れて下さって構いませんから。どうか、……最後に一言だけ』  「―――どうかしましたか?」 日の光が遮られ、手元の本に影が差した。花壇隅に腰掛け思索をしていたわたしに、呼び掛ける古泉一樹の微笑が眼前に。 「失礼、頁が進んでいないようでしたから。心配事ですか?」 声色のトーンから、機嫌の度合いをある程度測れると言ったのは彼の言葉。恐らくそれは正しい。ループする夏季の時空修正を如何にするかという懸案事項を抱えても、その笑みに変化は見られない。 解答を遅らせるわたしに、彼が差し出したのは二本のアイスバー。透明なフィルムが巻きついたそれは、...
  • SOS団の非日常
      SOS団の非日常 序章,SOS団の非日常的日常 一章,古泉一樹の能力
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