涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「忘れな草」で検索した結果

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  • 題名付き・普通短編
    ...だ? 『きっかけ』 忘れな草 『涼宮ハルヒのコミケ』 涼宮ハルヒのカラオケ 涙 オセロ三番勝負 焼いた芋 酒と桜と…… 海の家のラーメン キッドナップ・テレフォン のれん 遊○王 赤服親父捕獲戦線 プリン作戦 カッコイイキョン君 くじびき妙バランス 未だ来ない日の一頁 鬼編集長の期待 妄想が…妄想が…蔓延る! 暮れの演奏会 古泉一樹の戯言 半年と4日目の憂鬱 CALLED(kyon side) CALLED(haruhi side) 涼宮ハルヒの疑問 朝比奈みくるの帰還 ホワイトデーの計画 猫又 そんなある休日の二人 旧友の往診 お袋の陰謀 キョン恋愛裁判 『オレとおまえと聖夜』 いたって普通の学校風景 恋愛感情は精神的な病の一種 キョンとハルヒの残したもの 誰かの結婚式の日の二人 涼宮ハルヒの用事 朝比奈みくるの憂鬱 日曜日の陽射しの下で ずっと一緒 トラブルメーカー 猫になった...
  • 第五章「忘れないで欲しい」
    もくじ及び注意事項 ―……… 「…あなたは誰?」 ―……… 「…私の中で泣くあなたは誰?」 ―…名前の無いピエロです… 「…何故私の中にいるの?」 ―…その答えはあなたが知っているはずです…   ピピピピピ…… ガチャ! …疲れた…一昨日の比じゃありませんよ… 時計を止めたままの姿勢で固まってしまう。 9時までに長門さんの家に行かないと… まぁ6時に目覚ましをかけたからまだ時間的余裕は… 現在時刻8 13 …なんでぇぇぇぇ!? 時間間違えた!? というか何でこんな微妙な時間!? 完全に寝起きです…しかし急げばまだ間に合うはず!! 朝食…食べる暇がない! もういいです! 急いで身支度を整え財布を握って長門さんの家へ走りました。     はぁ…はぁ…間に合った… 正直奇跡としか言いようが… ピンポーン 疲労...
  • 『未来を紡ぐ絆』の歌(後編)
      ◇◇◇◇    翌日から決意も新たに卒業歌制作が続けられていたわけだが、その作業は難航を極めていた。最大の障害は朝比奈さん自身である。 「ちがーう! ダメよ、こんなんじゃ! 全然何も感じられないわ。まるで無理矢理書かされた読書感想文みたいじゃない。 いい? これはみくるちゃんの卒業を歌ったものになるのよ? それが全く感じられなくてどうするのよ」 「で、でもぉ……」  もう何日も同じやりとりが続いている。歌詞については俺もチラ見させてもらったが、確かにハルヒのいうとおり、 なんつーかやる気が全く感じられなかった。大体何度かこなしていけば要領もつかめてくると思うんだが、 まるっきり進歩がないのはどういうことだろうか。朝比奈さんにそこまで学習能力がないとは思えない。  一つ考えられる可能性は―― 「ねえみくるちゃん。まさかと思うけど、わざと落選しようとか思っていないわよね?」  ハルヒの言葉...
  • HOME…SWEET HOME
    HOME…SWEET HOME   『第1話・携帯ばっかいじってんじゃないわよ!』 『第2話・なんでもアタシに言わなきゃダメじゃないっ!』 『第3話・「偶然なんかじゃなかった」』 『第4話・「行くから待ってて」』 『第5話・「…忘れないで」』 『最終話・「もう一度、あの頃の様に」』   『特別編・「約束を守らない男は最低っ!」』 『特別編2・HOME…SWEET HOMEの大晦日』
  • 規定事項の流れ星
    もくじ 「えっと、このお話にはあるアーティストさんの歌詞の表現を借りたものが一章ごとにひとつ入っているっさ」 「うーん…気にならない程度に入れたつもりですが、嫌な人はスルーして下さい」 「まぁ何のアーティストさんかは物語の最後に記載するかもしれないにょろ。それと、この話はハルにゃんとキョン君の話じゃないのだよ」 「詳しくは禁則事項とういうかネタバレになってしまうので……」 「まぁ原作ファンの方は注意して欲しいっさ!ところでみくる!私の出番は!?」 「…禁則事項です☆」 「にょろーん…」 プロローグ 「始まりのお話」 第一章 「気付かない気付けない」 第二章 「本当はりんご飴」 第三章 「喜劇役者でいよう」 第四章 「気まぐれな切り札」 第五章 「忘れないで欲しい」 最終章 「約束」 エピローグ 「お話の始まり」 番外章 「誰も知らない2日間」
  • 閃光のハルヒ
    ハルヒは死んだ。何もかも大切な物が無くなった… あれから、俺は大人になった… あの日の記憶忘れやしない…     「閃光のハルヒ」 ――25年前 俺は、今、高校3年である。 SOS団設立してから2年後か? 今は、春…暖かい空気で眠気を誘う日が続く… そして、俺は今いるのは… 「皆!おっまたせーっ!」 相変わらず声がデカい困った団長…涼宮ハルヒが来た。 みくる「お帰りなさい、涼宮さん」 俺の気持ちを癒してくれる、我らアイドル…朝比奈みくる ん?何で卒業したのにいるんか?って? あー、それはな…放課後だけ遊びに来るんだよ…大学から近いらしい。 俺は、部屋の隅っこへ向く… 「……」 そこに座ってるのは、長門有希…相変わらず無感情で本を読むのが好きみたいだな… 「キョンさん、あなたの番ですよ」 「ん、おぉ…そうか」 先ほど声掛けられた主は、古泉一樹…ハンサムでカッコいいと言う理由で女子達の...
  • 望まれた世界
    この状況はまたも俺の意向に関係無く降って湧いた様だ。   俺は確かに2年目の夏の休暇を有意義に楽しんでいた(まぁ半ば惰眠を貪っていた様なものだが)。 そう確かに俺は、自分の部屋の、ベッドで、下着姿のまま、眠りこけていたはずなのに。   1年通い続け見慣れた校舎、そこに似合わない活気を忘れた無音、色を忘れた灰色の世界。   またなのか?と考える理性と、その考えを拒絶したい、俺の本心とが交錯する。   ハルヒが創り出した世界、と アイツら は言うのだが実の所、いまだここの所は半信半疑であるのも事実だ。   いや、まぁ知覚という点では理解しているつもりだが、道理という面で見ればそうはいかない。 世間様から見てもハルヒは単なる1健全な女子であるのは周知の事実であり、 世界の創造主などという不似合いな称号とは無縁の様に思える。   だからこの世界(もとい現実世界)がハルヒによって創られた(操作された...
  • 一夏の恋 エンドロール1
    Many times I ve been alone and many times I ve cried. Anyway you ll never know the many ways I ve tried. 夜そのものに溶け込むように、公園の中央に聳える時計台の前。長門さんは佇んでいた。 「……お待たせ、しました」 全力疾走の分、息が切れた。湿った夜気が咽喉に絡む。長門さんは僕を認めると小さく頷き、僕の前に完成された姿勢にて立ち、細い顎を上向かせた。繊細な面がひたりと此方に据えられる。澄んだ瞳に、深淵の銀河を覗き込むようなイメージに囚われる。 彼女は無言だった。僕の詞を、待っていた。その為の呼び出しであろうことも薄々察知していたから、まるで予想外ということもなかった。 これは彼女が、どんな心境でかは分からない――この時間軸の僕にくれた、文字通り最後の機会なのだろう。だから。   ...
  • ゆずれない
    「有希とキョンと一緒か……なかなかない組み合わせよね」 くそう、古泉の奴め。朝比奈さんと二人きりとは実に羨ましい。 こっちは宇宙人とトンデモ団長との三人旅だってのに。 「さ、行くわよ!二人とも早くするっ!」 俺はとりあえず会計を済ませ、先を歩く二人の背中を追いかけた。 「どっちに行こうかしら。西側?それとも東側?二人ともどっちがいい?」 どうせどっちに行っても何も見つかりゃしないんだ。楽な道が多い方を選ぶか。 そう思って俺が口を開こうとした時だった。 意外な人物がハルヒを怒らすような台詞を吐いたのだ。 「図書館」 長門よ……頼むからゴタゴタだけはやめてくれ。 「ほほーう、有希。あんたいい度胸してるじゃない。図書館にどんな不思議があるのか今すぐ言いなさい」 ハルヒは少し怒っているようだ。そういえばハルヒが長門に怒ることは珍しいな。 「不思議はない。だけど読書で知識を得ることと、心の平穏を得る...
  • 涼宮ハルヒの忘却
    「久しぶりにオセロでもやらないか?古泉」 古泉君がきちんと整列した真っ白い歯を輝かせ、微笑む。 「長門、この前貸してくれたあの本、思いの他面白くてさ。昨日の夜もつい遅くまで読み耽ってたぜ」 有希が膝の上に置かれた本を黙読することを中断し、ゆっくりと顔をあげる。 「いやあ、朝比奈さんの淹れたお茶は何時飲んでもおいしいなあ」 みくるちゃんがお盆を抱え、少し頬を赤らめた。   いつもと何ら変わりの無い放課後だった。     今日もこうして時間は過ぎ、日が暮れる頃にハードカバーの閉じる音がした。 下校の合図。これもごく日常的な習慣。   次々と席を立ち、帰り支度をした後に、 「それでは、皆さんお気をつけて」 まずは古泉君が、 「……また明日」 その次に有希が文芸部室を後にする。これもごく日常的な帰宅の流れだ。   「それじゃあ…着替えるから」 そしてみくるちゃんが、 「待っててくださいね、キョン君...
  • 遠距離恋愛 第六章 2年生最終日
    第六章 2年生最終日   終業式当日。   俺は朝イチで職員室にいた。朝のHRで岡部と一緒に教室に入って「みんなも知っていると思うが……」というお定まりの『アレ』をやるからだ。小学校から今まで何度も『アレ』を見てきたが、まさか自分がやる事になるとはね。何だか妙な気分だ。 ……先日のハルヒとのすったもんだが起こった翌日には、俺の転校のことは既にクラス全員に知れ渡っていた。谷口と国木田が広めたらしいが、事実なので別にそれは良い。ただ、驚いたクラスメイトが休み時間ごとに俺の側に来て、別れの挨拶をするのには少々閉口した。   「キョンくん、もうすぐ転校しちゃうのねん?残念だわ……あっちで落ち着いたら連絡欲しいのねん?」 ああ、わかったよ阪中。そんなに泣くな。   「環境が変わると体調崩すって言うから、気をつけてね」 せいぜい風邪でも引かないようにするさ。ありがとな、成崎。   「私たちのこと忘...
  • 涼宮ハルヒの悲調
    涼宮ハルヒの悲調  ●第一部  何をしていたか思い出すのに、しばらく時間を要した。  やがて目を開けるのを忘れていたことに気づく。  カーテン越しの世界から、濁った光が溶け出している。  そういえばずっと雨だなあ、と口に出すと、ベッドで寝息を立てる朝比奈さんが何か呟いた。  ――何をしているんだろう。思い出したはずなのに、また忘れている。  SOS団が一週間前に解散した。理由は一つ。ハルヒが死んだ、それだけだ。  この事態を飲み込むのは、酒に弱い俺が飲み慣れない日本酒をゲロするよりも早かったが、それで爽快、というわけにはいかなかった。  うすぼんやりとした哀しみはここの所続く雨みたいに降りしきる。  積もることはない。薄い涙の膜が脳みそを綺麗にコーティングしてるみたいだ。  うすぼんやりのままだ。たぶんずっと、おそらくだが。    死んだ次の日、俺たちは――旧・SOS団員は――部室に...
  • 涼宮ハルヒの計算
    キョン(今日はSOS団市内不思議探索パトロールの日だ。) ハルヒ「」くじ引きで分けるから引いて。」 キョン(そして俺はハルヒと当たっちまった。) ハルヒ「行くわよ。キョン。絶対不思議探してね皆。」            探索中 キョン「ハルヒ。不思議って言ってもどうやって探すんだ」 ハルヒ「普通に探すの。こんな事もわからないの?」 キョン(御前としての普通って何だよ。)            6時間後 キョン(やっと終わったぜ。) ハルヒ「今日の市内不思議探索パトロールはこれにて終了!!」 キョン(ようやく帰宅できるぜ。この事が待ちどうしかったよ。) ハルヒ「あれ?雷落ちてるじゃない。早めに帰らないとね。」 キョン「おい、ハルヒ。ちょっと涙目になってるけど雷怖いのか?」 ハルヒ「当たり前じゃない・・・あっさっきの無しね。忘れなきゃ死刑だから。」 キョン「忘れられるか。ハルヒも可愛い所あるな...
  • 長門有希の報告Report.23
    Report.23 長門有希の憂鬱 その12 ~涼宮ハルヒの手記(後編)~  前回に引き続き、観測対象が綴った文書から報告する。 (朝倉涼子の幻影I)  最近、朝倉が出てくる夢を見る。  最初は変な空間だった。 「ようこそ、涼宮さん。ここはわたしの情報制御下にある。」  朝倉は、意味不明なことを宣言した。と思ったら、おもむろにごっつい軍用ナイフを取り出した。そして、あたしに向けてナイフを構えた。 「ちょ、ちょっと! 何の冗談よ、それ!? 面白くないし笑えないって!」  朝倉はあたしの呼び掛けを完全に無視すると、一直線にあたしを刺してきた。 「……っ!」  あたしは紙一重で、朝倉の攻撃をかわした。 「性質の悪い冗談はやめて! 玩具でも危ないって!」  あたしは叫びながら、あたしを掠めていった朝倉に向き直った。  ……ナニ、コレ。  朝倉のナイフが、何もない空間に突き刺さっているように...
  • こころここにあらず
    情報の渦。 【わたし】は【わたしたち】と共にここにいる。   ――全ては終ったこと。涼宮ハルヒはただの人間になった。   そう、涼宮ハルヒが持っていた能力は全て消えた。   ――彼女はもう、観測対象ではない。   そう、価値は無い。観測する意味を見出せない。   でも、わたしのわたしが感じられないわたしの奥の部分に、残るわずかな感じ。   ――【わたしたち】は情報であり、『奥』などといった概念は無い。   情報と名のつくあらゆるものを知るのがわたしたち。   でも。   ――帰りたい?   その疑問を持つことが無意味。【わたし】は【わたしたち】でもあるのだから。   もう全ては終っている。   ――でも、帰りたい?   帰るというのは不適切。【わたし】の存在すべき場所はここ。   ――全ては終った。情報は書き換えられた。彼らの記憶から、【わたし】は最初から存在しない。   …。   ――帰...
  • エンドレス・エラー
    一夏の恋の続き ※エンドレスエイトを前提にお読みください。 わたしのなかのエラーがやまない。 耳鳴りのように、繰り返される彼の声。反復。重複。聞いたことのない声色。震えながら紡がれた古泉一樹の、嘆願。 『長門、さん。聞いて頂けますか』 『忘れて下さって構いませんから。どうか、……最後に一言だけ』  「―――どうかしましたか?」 日の光が遮られ、手元の本に影が差した。花壇隅に腰掛け思索をしていたわたしに、呼び掛ける古泉一樹の微笑が眼前に。 「失礼、頁が進んでいないようでしたから。心配事ですか?」 声色のトーンから、機嫌の度合いをある程度測れると言ったのは彼の言葉。恐らくそれは正しい。ループする夏季の時空修正を如何にするかという懸案事項を抱えても、その笑みに変化は見られない。 解答を遅らせるわたしに、彼が差し出したのは二本のアイスバー。透明なフィルムが巻きついたそれは、...
  • 一夏の恋2
    懐かしむにもこそばゆい記憶が一つ、ある。 三年前、突如芽生えた力に慄き、戦いに明け暮れねばならぬ生涯を嘆き、周囲に対して心を閉ざした中学一年の春。機関に迎え入れられてからもそれは変わらず、無愛想とよく称された、拗ねた物分りの悪い子供であった僕。寄せられる微笑さえ、甘言を弄して手酷く裏切られる前兆のように思い、孤独に身を固くしてさえいれば己だけは護れると――そんな、保身じみた考え方で、自己を哀れんでいた。そんな僕の顔を覗き込んで、彼女、出遭った頃から上司であった森園生は笑った。 「つまらない顔ね」 彼女の笑みは今思い起こしてみても夢ではないかと疑うくらい、慈愛に満ちたものだった。母親のように、薄い唇から紡がれる声は優しかった。 「確かに貴方は可哀相ね。運命を呪うなら好きなだけ呪いなさい。それでも貴方は選ばれ、神人を狩る力を与えられた、その事実はどう足掻こうと変移し得るものではないわ」  ...
  • ロマンティックが止められない
    ※ホモ・百合ネタ注意    雷鳴轟く季節外れの嵐の夜。とある北高生宅の台所には、頼りないロウソクの火に照らされた怪しげな人影が一つ。   「あとは雄の三毛猫の毛を煮出した汁を一滴入れて、マムシの干物の粉末を小さじ一杯……と」    この魔女の薬作りを連想させる、奇怪極まりない作業を行っているのは、時には人知れず、時には本人すら知らずの内に何かしらの騒ぎを生産し続ける暴走少女、涼宮ハルヒである。   「それで色が紫から透明に変われば完成なんだけど……あ!」    不思議なことに、鍋の中の液体は、彼女の言葉通り毒々しい紫から一点の濁りもない無色透明へと変化していった。  一つ付け加えるなら、先程の魔女の薬作りという表現は実は比喩ではない。彼女が手にしているレシピは、本物の魔女が残したとされる曰く付きのシロモノである。   「か、完成したわ!」    どういう化学変化が起きたのか解明不能な、...
  • 朝比奈みくる無題1
    初夏の風が吹き抜け、真っ赤な夕日が俺の目に眩しく輝いているそんな六月のこと。 俺はこの人気のない公園で、ある人を待っていた。 「・・・遅いなぁ」 ゆっくりと堅いベンチに腰掛けながら、犬の散歩をする飼い主や、ジョギングする中年男性などをぼんやりと観賞し、俺は溜め息にも似た独り言を呟いた。 …高校を卒業して早三年。 俺の本来の人生プランには「大学進学」という4文字が燦々と輝いていたのだが・・・まぁ聞かなかったことにしてくれ。 とにかく、今は古泉の「機関」が経営しているIT会社に勤務している。いろいろコネを使わしてもらってな。 そして・・・まぁ肝心のあいつだが・・・ ハルヒは、なんと一流の国際大学を一発合格。 「いい?SOS団はあたしがこの大学でもっと繁栄させるわ!」 そう合格発表後に叫んだハルヒの第一声が今も頭に浮かぶ。どうやらハルヒは、SOS団を解散させる気など微塵もないらしい。 そうそ...
  • 『God knows』 2章
    『God knows』 ~2章~ 何故この場面で俺はデートに誘われてるんだ? 確かにおいしい誘いだ。 北高生の憧れの的、朝比奈みくるにデートしてくださいなんて言われたら……なぁ。 それでも疑念が出るわけだ。 「や、やっぱりダメ………ですかぁ?」 朝比奈さんは涙ぐみながら上目遣いで俺を見てくる。 正直、騙されても悔いはないと決めた。 「いえ!いいですよ!じゃあ次の土曜は団活があるから、日曜でどうですか?」 朝比奈さんの顔がパアッと明るくなった後、安堵の表情を浮かべた。 「ほ、ほんとですかぁっ!?よかったぁ……です…。」 真意はわからんが、俺が出来る範囲で、この笑顔を無くさないように努力するか。 「あ、でも……詳しい予定はまたメールで決めませんか?わたし、長門さんにいろいろ……相談したいん…です。」 それもそうか、こう見えてショックは大きいはずだ。 「長門、出来るだけ、朝比奈さんの力にな...
  • 水晶の夜④
      ハルヒが沈黙した。 これを言うのはまずいかもしれんが…。 仕方がない。 「その子、名前は?」 「聞かなかった。自分からも言わなかった」 「そう……。」 どこでとか、いつの話かとか聞かれても答えられないがな…。 「……そう。」 なんだかしんみりしているみたいだ。 おまえはあの日のことを忘れてないのか? おまえと俺の本物の出会いの日を、ちゃんと覚えているのか? 聞くことはできない。 だけどこれだけは言える。 「おまえ……、ほんとうにひとりぼっちだったのか?」 静寂が店の中を包み込む。 さっきまでの針のむしろのような沈黙とはちがい、本当にやさしい静けさだった。 しばらくしてからハルヒが声を出した。 「キョン…。」 「なんだ。」 「あんた本当に有希に変なことしてないでしょうね!」 おまえのしんみりは三十秒続かないんだな。 「してねえよ。さっき言ったろ。」 「変なことをしているのは、あなた達。」...
  • 涼宮ハルヒの永遠
    四月、季節は春。 春は世間一般ではお花見だ、歓迎会だなどと浮かれる季節となりがちだが 俺たち学生からしたらそれ以上に意識してしまうものがある。 そう、受験及び就職活動だ。 月日が立つのは早い。 去年までは浮かれていた俺たちSOS団(朝比奈さんを除いて)だが 今年から俺たちも三年生なのである。 俺は二年の時も低空飛行さながらのスレスレ具合だったため冷や冷やしたが無事進級した。 そして我等が天使朝比奈さんは無事東高近くの大学に受かり終わり次第 俺たちの部室に来てメイド兼お茶くみ係をしてくれている。 わざわざ来た上に何と律儀な事だ。爪の垢を煎じてどこかの団長さんに飲ませてやりたいね。 他のメンバーは言わずもがな皆余裕しゃくしゃくで進級した。あ~忌々しい。 しかし受験年だからと言って勉強休みなど団長が与えてくれるはずもなく 今日も今日とて鶏が毎日朝早くに鳴くように当然として部室に向かっている俺...
  • ながとぅーみー 第三話「あれなんて大王」
    「早く走れ!!捕まるぞ!!」 「うわぁぁあああ!!離せぇぇぇぁぁあああああ!!」 「ククク・・・会長ノ[禁則事項]ヲイタダクゼ・・・・・」 「や、やめろ!![禁則事項]だけは[禁則事項]だけは・・・[禁則事項]!!」 「会長ぉぉぉぉぉおおおおっっ!!」 あっちの世界とこっちの世界ではジャンルの違いがあるから禁則事項だらけという結果で申し訳ない。 一応、謝ろう。すまない。 それよりも、最初はこっちの世界向けだったのにあっちの世界向けになっているのは気のせいだろうか? ・・・っと、俺は一体誰に話しているんだ? 気を取り直して、とりあえず今の状態を説明する。 ながとぅーみー 第三話「あれなんて大王」 それは、今から数十分前。 改変に巻き込まれなかった輩と合流して何とか逃げていた俺達は生徒会室を出てハルヒと合流した。 その目の前に、あいつが現れたんだ。 「ハンドボールをしよう・・・」 そう、...
  • 眠れない夜とイタズラ電話
    「あ~あ、退屈で眠れないわ……」 なぜ退屈で眠れないと言うセリフが出るのかがわからない人もいるはず。 ここ3日、あたしは何も起きない日常にストレスを感じ、深く眠れなかった。 ストレスを感じるのはそれだけが理由じゃない。 どっかのキョンっていう鈍感バカがあたしの気持ちに全然気付いてくれないことも、ストレスが溜まる。 ストレスさえどうにかなれば眠れそうなんだけど……。 あたしは視界の端に、携帯電話を見つけた。現在時刻は夜中の1時半。 みんなに電話かけたら違ったみんなが見られるんじゃないかしら……。 あたしは携帯を手に取り、アドレス帳を開いた。その中からSOS団のみんなの名前を見て、考えた。 「誰からかけようかしら……」 まず、キョンは最後。最後の方が邪魔になるから。 あたしが一番気になるのは……。 あたしはその番号を押した。1コール……2コール…………6コール…ピッ。 「………なに」 うっわ...
  • 消失世界
    俺が無口、無感動な長門がいる世界とちゃんとした人間である長門(会話では有希とします)のいる世界、 つまり改変世界のどちらかを選択した時から一ヶ月・・・ 俺は変わった世界を選んでいた。   キョン「始めは元の世界に戻そうと思ってたんだ。」 本当だ。あの日前の長門が用意してくれていたプログラム・・・俺は実行しようとしていた。 俺は前の世界が好きだった。   有希「そう・・・」   長門は悲しそうな表情をする。前ではほんの少ししかわからなかったことだ。表情がよくわかるぶん辛いものもある。   有希「どうして戻さなかったの?」   キョン「長門。」   有希「え?」   キョン「元の世界に戻そうとした時の長門の顔。寂しそうな長門の顔。だから。」   我ながらダメな答だと思った。   有希「それ・・・同情じゃないの?」   寂しげな表情がいっそうに増す。胸がいたい。   キョン「でも今は違う。わかっ...
  • 『未来を紡ぐ絆』の歌(前編)
     季節は新春。といってもまだまだ冬と言った方がちょうど良い季候であり、シャミセンも夜中に俺の布団に 潜り込んでくるのを辞めない時期である。学校生活的な表現をすれば、ちょうど三学期に突入したばかりだ。  一年の入学式、ハルヒの奇っ怪な自己紹介から始まった非現実的な日常生活も二年に進級してからも延々と続きつつ、 それをいつの間にやら満喫していた俺ではあったわけだが、さてさて、そんな非日常生活も二学期中に 文化大革命を赤ん坊に理解させるほどに困難で面倒で複雑な事件で大きな山場を迎えたようで、 冬休みから三学期は現在のところぼちぼち落ち着いた生活が続いている。  もちろん俺たちSOS団は今日も変わらずに通常運営中であり、ハルヒはぼけーっとネットの海にダイブ中、 朝比奈さんは買ってきた新しいお茶をいかに美味しく作るかポットに温度計を突っ込んだりして熱心に研究中、 長門は相変わらず読書していて、俺と古...
  • 教科書文通2
     「日本史の教科書が、なくなった?! 長門さんのがですか?」  僕の素っ頓狂な声がコンクリート地が見え隠れする廊下に響く。 ああ、いけない。 今まで築き上げたイメージが。 涼宮さんや彼が聞いてなきゃいいんだけど……。 「そう。 あなたに教科書を借りた翌日、もう忘れないように鞄に入れて登校し、ロッカーに入れた。 しかし、今より5分56秒前に廊下に固定してある生徒用ロッカーから日本史の教科書を取り出そうとしたら、教科書がなかった。 昨日、13時16分46秒に世界史の教科書を取り出した際には確かにあったにも拘らず。」  相合傘事件が勃発した日の翌日。 長門さんは、再び9組の教室に現れた。 またよりにもよって廊下側の席の山田くんに僕を呼ばせて。 ああ、背中に刺さるニヤニヤとした視線。 昨日あれから散々からかわれたっけ……。 皆、口では羨ましいだの何だの言ってたけど、本当は慌てふためく僕を見て...
  • HOME…SWEET HOME 第5話
    …━━「ま…まずいぞ!」 思わず口走る俺。 何が『まずい』のか具体的には解らない。 だが『まずい』のだ、この二人を会わせる事は! そう思うのは古泉に言われたから? 違う!それだけじゃない、何か今…直感の様なものを感じた…! 白色の静けさを湛えた、真冬の日差しが差しこむ会社前の路地。 目の前の課長に、その背後から歩み来る女房… 二人の『ハルヒ』が今、俺の目の前で極限にまで接近している。 そして、何気無く振り返る課長… 「ま…待て…待ってくれ…」 思わず呟く。 …その瞬間! 目に見える全てのモノが闇に包まれ、俺の視界から消えた━━… 【HOME…SWEET HOME】 第5話「…忘れないで」 ━1━ 例えば目に写る全てがテレビに映された映像の様なものであったとしたら、そのスイッチを誰かに突然消されてしまった様な瞬間… その後に現れた果てしなく続く闇… その中で今、俺は呆然と立ち尽くして...
  • スノウマーチ
     それは、とても残酷な告白だった。  けれどもそれは、どうしようもない事実でも有った。  事実を告げ頭を下げた既に卒業してしまった上級生に対して、僕等はそれ以上何かを言うことが出来なかった。  帰り道、暫くの間僕等は無言だった。  突きつけられた重い現実は、僕等にはどうすることも出来ない。  僕等に、そんな力は無い。 「ねえ、古泉くん」  沈黙を破ったのは、涼宮さんの方だった。 「何ですか?」 「古泉くんは、どうしたい?」 「どう、と言われましても……」 「どうにも出来ないって思ってるの?」 「……そうかも知れません」 「それって、悔しくない?」 「悔しいですよ。……でも、悔しいと思う以上のことは、出来ないでしょう」 「それは、そうだけど……。そうね、じゃあ、こうしましょう!」  涼宮さんが、ぱっと笑顔になる。  何か面白いことを思いついたときと同じ、満開の花のような笑顔。  今は、そこ...
  • しあわせ~番外編~
     ……キョンがいなくなってからもう一週間が過ぎた。 あの日、キョンが行方不明になったと聞いたとき、あたしの頭に真っ先に浮かんだ言葉はなんだったのだろうか。 今から思い返してみると、あの言葉が出てきたことを心の底から後悔できてしまう。 ……やっぱりか。 その言葉が。あの瞬間、あたしの頭によぎった言葉だった。 どうして、この言葉がよぎったのだろう。 どうして、知っていたのだろう。 ……どうして、あの時、キョンを引き止めなかったのだろう どうして、どうして、どうして……ひとつひとつ言っていくと、きりがないくらいの「どうして」が溢れてくる。 そしてその中で、もっとも大きなどうして……   どうして、やっぱりか。だったんだろう   やっぱりか。 この言葉は、一般的に、予想していた通りのことが起こってしまったときに使用する言葉だ。 知っていたのなら、なぜ行動しなかったのだろう。 でも、どう行動すればよ...
  • 第5話~then...Happy End?~
    第5話 then...Happy End?  あれから、一ヶ月。  一人の少女が欠けた世界は、何事もなかったかのように回り続ける。  俺の通う北高も例外ではなく、今日も今日とて平常授業が行われている。  それも当然だろう。  「朝倉涼子」という名の生徒は、もとより存在などしていなかったのだから。 § 「・・・情報操作を行う」  あの後、長門は涙を拭いて、最後の仕上げに取り掛かった。 「涼子は、父親の仕事の都合で―――」 「待ってくれ、長門」  呼び止める。  怪訝そうな顔をして、長門は振り返った。 「・・・なに?」 「朝倉の記憶を―――、みんなの頭から消してくれないか?」  絶句する長門。いやまぁ、言葉がないのはいつものことなのだが。 「・・・どうして?」 「・・・これ以上あいつの名前を聞くことが俺には耐えられないから、かな」  そう、俺には耐えられなかった。  こうして自分が...
  • 遠距離恋愛 第十三章 家庭教師
    第十三章 家庭教師   ハルヒ達からの贈り物を目の前に「一年間頑張る」と決意を新たにした俺は、翌週行われた全校全教科試験という第一の難関に挑んだ。が……俺は試験中に絶望していた。   問題の意味が、どういった回答をすれば良いのか解らないのだ。   俺ってこんなレベルだっけ?とあらぬ方向へ行ってしまおうとする頭を無理矢理試験に集中させ、何とか全教科試験の日程をクリアした帰り道。がっくりと落ち込んだ俺を引き連れながら、佐々木と朝倉は「今日の試験簡単だったわね」「1年2年の総括問題だしね」などと和やかな会話をしていた。くそ、忌々しい。 こいつらの頭のレベルは半端じゃない事は十分解っている。聞けば朝倉は昨年一年間学年トップの座を譲り渡すことはなかった(と言うことになっている)そうだし、佐々木は言わずもがなだ。二人とも俺とはレベルが違いすぎる。これほど自分が無力に感じたことはなかったね。 これ...
  • 涼宮ハルヒの未練
    「やれやれ」     あの言葉が愛しい   もういちど聞きたい   でももうあいつはいない     ―――――――     北高を卒業、自然とSOS団は解散した。 あたりまえのことでしょうね。だって部活だもん あたしはあたしのレベルにあった大学へ進学した。 ホントはキョンといっしょの大学に行きたかったけど あいつは卒業とほぼ同時に田舎へ引っ越した。 おばあちゃんが亡くなったらしいわ。それでおじいちゃんひとりで可愛そうだからってキョン一家は田舎に帰った。 他の三人とは音信不通。あたしにまわりで変化したことってのは4人がいなくなった。それだけ。 それだけなんだけど、あたしにとってはそれだけなんてことばじゃ済ませられない。だってあたしはみんなの事がホントに・・・。   もうひとつ変わったような気がするのは、なんか最近おもいどおりに事が進まなくなったの。北高にいる時はなんだか自分が望む事が何気に...
  • 3つの選択肢
      「本当に……よろしいのですか?」 「いい。……私も、あなたという固体と親密になりたいと願っている。」 「ありがとうございます。……愛しています、長門さん。」 「……わたしも。」   団活終了後、帰り道古泉一樹と二人きりになった時、思いもよらぬことが起こった。 古泉一樹に、私に対する想いを伝えられた。 心拍数上昇。体温上昇。膨大なエラー発生。でもこのエラーは……不快では無い。 そしてこの時私も、古泉一樹と同じように感じていることに気付いた。彼を……愛していると。   こうして私達は、世間一般でいう「恋人」という関係になった。 翌日、私達は一緒に部室へと足を踏み入れた。……手を繋いで。 部室には朝比奈みくるだけが居た。心なしか、表情が暗いように思える。   「こんにちは、朝比奈さん。」 「あっ、こんにちは。あれ?手を繋いでる?」 「ええ。お恥ずかしながら、長門さんとお付合いさせて頂くこと...
  • ハルヒの好きな人
    なぜだ? いや、理由は分かるが予想外だ。   なぜだ? あれ?だって古泉も朝比奈さんも、さらに長門も大丈夫だって・・・ あれ?   今、俺の目線の先には、夕日に照らされ、だんだんと背中が小さくなっていくハルヒの姿が映っている。 先ほども述べたように予想外なことがおきた。 いや、ちょっと前の俺ならこれは予想できるレベルなんだ。 ただ、古泉や朝比奈さんや長門にも予想外なことが起きてしまったから俺は今困惑している。 多分、谷口や国木田に聞いても、その3人と同じ言葉をかえしてきたと思う。 なのに、なぜだ?   俺は今、北校の校門前で棒立ちになっている。 ハルヒは今、俺からかなり離れた坂の下で走っている。   えっと、俺が今考えなければいけないことは多分、明日からどうやってハルヒと接していくかということだ。 まあ、ハルヒにはさっき、今までと変わらずに・・・とか言われたんだが・・・ どちらにしろだ。俺...
  • 長門有希の憂鬱IV エピローグ
      エピローグ    最後に新川さんが丁寧に謝辞を述べ、古泉が閉会の挨拶と二次会の案内をして披露宴はお開きとなった。新郎新婦は拍手の中を退場、とふつうはプログラムにあるはずなのだが、突然ハルヒが叫んだ。 「ちょっとみんな、外見て!」 「どうしたんだ?」 「すっごいじゃないの、目の前で花火をやってるわ」 「まさか、もう九月だぞ」 ハルヒの指令ですべてのカーテンが開けられた。窓の外はもう暗くなっていて、眼下に広がる俺たちの町の夜景と夜の海、そのはるか上空で、光の大輪の華が大きく広がっては消えていく。ドドンと腹の底に響くような大きな音と共に赤黄色オレンジと青に緑の輪が咲いていた。今日のセレモニーの最後を飾るイベントだと思ったらしく招待客からやたら歓声が上がっている。   「あれは誰がやってるんだ?古泉、お前の機関の仕込みか」 「とんでもない。あんな予算のかかる見世物をやるなんて聞いていませ...
  • 涼宮ハルヒの交流 第三章
     学校で二人と別れ、そのまま長門の家に着くまで二人とも口を開くことはなかった。    これから俺はどうなるんだろうか。  未来から来たというわけでもないってことは、やはりおかしいのは俺の方なのか。そうなんだろうな。  古泉の言うように俺はハルヒの力によって創られた存在なのだろうか。  だとしたら俺に帰る場所はない?そのうち消えてしまうさだめなのか?そんなのは嫌だ。  仕方ない……なんて簡単には思えない。くそっ、どうすりゃいい。何も出来ないのか?       『涼宮ハルヒの交流』 ―第三章―       「入って」 「ん?ああ」  正面に長門の姿。どうやらいつの間にか長門の家に到着していたようだ。 「あまり焦って考えることはない」  確かにそのとおりなのだろうが。 「すまんな。わかってはいるつもりなんだが」  まぁあんまり暗い顔してたら長門も気分悪いよな。「いい」  それにしてもやっぱり長門...
  • 第四章「気まぐれな切り札」
    もくじ及び注意事項   …ここから先を未来とすれば、観測を続ける理由になるの?   …もし許されるのならば、一口乗ってみてもいい。   …この朝にはうんざりしてしまった。       正直疲れました。   いや楽しいんですよ?   自分としても数年間遊べ無かった分を楽しませてもらったというか。   花火を終えたあと、長門さんを除く4人でぐったりしていると   「さすがに遊び疲れたわね…よし、明日1日は休憩して、明後日からまた集合しましょう!」   ということになりました。   まぁ機関の方で召集がかかるかもしれないですがね…                       …今日1日だけ着信拒否にしてみましょうか… …いや、森さんに殺されますね。   でも今日1日は寝て過ごしてみたい…               ピリリリリリリリリ   うわっ!!携帯が鳴りだした!! え?何?監視カメラ...
  • ながとぅーみー 第五話「NHK(人間捕食協会)へようこそ!」
    何でこうなるんだ・・・? 「はん・・・ど・・・ぼぉ・・・るやろぅぅう・・・・・」 「岡部は最強クリーチャー扱いかよ!!」 「うわぁぁぁああ!!岡部の顔のタイラントうわぁぁぁあぁああ!!」 ハルヒ達の居る体育館に戻ろうとした俺達の目の前に現れたタイラント・・・もとい岡部。 そんな状態になってもハンドボールと呟くお前の信念は認めるがその爪では出来まい。 由良と成崎を守りつつ戦える俺達だけで必死に銃をぶっ放す。 長門でさえ少し苦悶の表情を浮かべているあたり、どうやら今回の岡部は相当ヤバい。 そして、ウザい。 「長門、古泉!倒すことを考えずに脚を狙って足止めだ!!」 「それしか無いようですね!」 俺達は一斉に脚へと集中砲火を浴びせた。 結果、岡部は呻き声を上げてその場にずっこけた。 そのついでに頭を近くの壁に思いっきりぶつけていた。 なんかすぐに立ち上がって追いかけてきそうな気がするんだが・・・。...
  • 涼宮ハルヒの幽霊
    「いやーすっかり遅くなっちゃったわね」 全くだ。現在時刻、午後9時半。部活にしては遅すぎるぜ。 朝比奈さんなんかさっきからあくびをかみ殺してばかりだ。ふぁあ。あくびうつった。 とりあえず、早く帰って休もうぜ。明日休みとは言え疲れをためるのは良くない。 「わかってるわよ!…キョン、古泉くん!」 何だ。 「何です?」 「女子をそれぞれの家に送りなさい!こんな時間に女の子が一人で歩いたら危険よ!」 あのなハルヒ、こんな時間になったのはお前が… 「わかりました。ここから一番近いのは長門さんの家ですね」 「じゃあみんなで有希の家へゴー!スパイダーマン♪スパイダーマン♪」   近所迷惑になるからスパイダーマンのテーマ(エアロスミス)歌うな。   「ぅう…暗いですね…」 すみません朝比奈さん、俺がついてますから…本当だったら真っ先にあなたを… 「…キョン」 何だよ…   --------- 何となく喋り...
  • 10月8日、曇りのち雨 前編1
    「う~…今日は冷えるな…」 休日の今日、俺は商店街に買い物に来ていた。 秋もズイブン深まり、街路樹が黄色に染まっている。 冷たい風が吹き、俺はそれを避けるためにジャンパーの襟を立てた。 「なにが私の分もよろしくね、だ…」 手に持った本屋の紙袋を眺めながら呟く。 今日はいつも読んでいる漫画の発売日だったので本屋に行ったのだが、 その出掛けに妹に捕まってしまった。 ゆらりん・レボリューション。 表紙を見ただけで分かる、バリバリの少女漫画だ。 まぁあれで可愛い妹の頼み。 しかもついでだ。 俺も鬼じゃない。 買って来てやると軽く答えたものの、買った時の女性店員の目は思った以上に気恥ずかしかった。 エロ本を買う方がまだマシだ。 …妹にエロ本を頼まれたら死にたくなるが。 ………何を考えてるんだ俺は。 ……妹はまだ小学生だぞ? …いや、しかしだな。小学四年生でもママになる昨今。 いつか俺が...
  • Lolita's love complex 第二話「遊園地でつかまえて 前編」
    朝の十時。 今日は休日。と、いうわけで家でゴロゴロしている・・・と見せかけて外出中だ。 不思議探索、では決してない。何より集合場所が違うし、ハルヒ達が居る地区とは少し離れた場所に居るしな。 まぁ、彼氏(らしい)になった以上は休日になれば街中歩かないといけないわけだしな。 と、言うわけで集合場所に時間より約三十分前にここに来ていた。 そして俺が着いてからだいたい約十五分後、つまり集合約十五分前に、相手が来た。 服装は至ってシンプルだった。白いロングスカートが落ち着いて清楚な印象を与えている。 「あ、待たせて申し訳ありません、お兄さん」 ペコリ、と可愛らしく謝ってくる。俺はその頭をそっと撫でてやる。 「いやいいさ、俺が早く来すぎたんだからな。それに初デートに男が遅刻するわけにもいかないしな」 「デート・・・そうですね、これデートなんですよね・・・」 俺の彼女(らしい)となったミヨキチはそっと顔...
  • 幕張おっぱいほしゅ
      谷口「おっぱいが見たいの! おっぱいが見たいの! おっぱいが見たいの! おっぱいが見たいんだああああ!」  全快までのあらすじ。放課後の教室に入ったら谷口が下衆になってました。以上。 谷口「キョンよ一生のお願いだ、俺におっぱいを1セット託してくれ」 キョン「減るものではないし構わんが」 谷口「誰が! お前の乳を! 見せろと! 言った!?」 キョン「見せろと言って見たりやめろと言ってみたり」 谷口「女の子のおっぱいが見たいんだよ! 分かるだろうが!」 キョン「ああ、分かる分かる。でもな。生憎このニッポンに、胸が見たいからってはい見せてあげますよなんてサービスを実施してる施設は……     ……俺たちの立ち入りが許可されている範囲には存在しないんだ。諦めろ」 谷口「そんな一般論は聞いてねえ! 今日の俺は一味違うんだ……見たさ加減が!」  見たさ加減と来たもんだ。 谷口「今おっぱいが見れなか...
  • 一万二千年
    ここは…どこだ?それよりも、いつなんだ? 俺は荒地というにふさわしい荒野に制服という場違いな格好で立ち尽くしていた。 いったいなにがあったんだっけ?頭の中を整理して数分前のことを思い出す。 そうだ、確か朝比奈さんと古泉が――― 「キョンくん、今はこうするしかありません 。 向こうに行けばきっと長門さんが待っててくれるはずです」 こんなことを言っていた気がする。断片的にだが思い出してきた。 古泉もいたな。あいつは確か 「残念です。あなたとはいい友人関係を築いていけると思ったんですが…。 あまりに急な出来事でもう時間がありません。涼宮さんのことは僕たちがどうにかします」 そうだ。とにかく朝比奈さんたちは焦っていたんだ。 「あなたのことは好きでしたよ。おっと、勘違いしないで下さいね。妙な趣味は僕にはありませんので。 それでは僕は行かなければなりません。最後に一言、言わせてください」 そういって古...
  • 新しい過去から君への招待状
    ※このSSは「I don t choose, but decide.」の後日談的SSです※   真っ白な部屋に波紋が揺らぎ、小さな影を吐き出す。 -朝比奈みくる。 彼女は世界人類共同体の『最大多数の最大幸福』の為に、自らの友人である涼宮ハルヒを歴史から抹消するように精神操作を受けた。 -TPDDの開発者をある人間に固定すること。 それだけの目的の為に一人の人間とその子孫を根絶やしにするという手段をとる世界人類共同体のやり方に対し、『洗脳』が解けた今は怒りしかない。 -殺そうとしていた本人にその計画を打ち明けるのはかなりの勇気と覚悟を要した。 SOS団の仲間は揃って止めた。しかし朝比奈みくるはそれを告白することにこだわった。 『涼宮さんに嫌われても仕方ない』 本当は嫌だった。彼女に嫌われたら三日三晩程度では涙は枯れないだろう事は朝比奈みくるにも分かっていた。 しかし自分のした事の重さ...
  • おかえり、ただいま。
    雨が世界に降り注いだ 傘はどこかへ置いてきてしまった 学校だろうか 家だろうか そんな事は、もうどうでもよかった   振り返る、誰も居ない。 前を見る、誰も居ない。 いつか来た図書館の中を探してみても、居なかった。       「い か  とが  んのよ に  ひが   に」 と そんな風に考えていた   いつか? ずーっと昔? それとも、昨日のこと? 忘れたことさえ、忘れていた。 ただ、その。いつかの幸せな日々が ただただ、懐かしく思えた。     ◇◇◇◇◇◇       ハルヒの力が消え 古泉は事後処理に追われ、朝比奈さんは未来へと帰った。 俺は一般人であるが故に一般人的な普通の生活へと戻りつつあった。 ハルヒは相変わらずで、能力が消えても、ハルヒはハルヒ、元気なのは変わりが無い。 朝比奈さんは丁度卒業と同時に遠くへ行ってしまったという事になったし、古泉は受験勉強で忙し...
  • 普通短編67
    長「朝比奈みくる=ヘリオン、鶴屋さん=ハリオン」 キ「そういうマイナーなネタは無し」 長「私=蒼星石、朝倉涼子=翠星石」 キ「なんか違う」 長「古泉一樹=立花一樹、貴方=睦月」 キ「あいつと兄弟なのはまっぴらだし殺されたくもない」 長「SOS団=エゥーゴ、生徒会=ティターンズ」 キ「それだ!」 長「早速、カレーに入れてみる」 キ「隠し味に牛乳=みくる忘れるなよ」 長「もちろん」 ハ「解読不可だわ・・・」 み「楽しそうですけどね」 ハ「そうね」 ハ「ですよねぇ」 ハ「そうそう」 ・・・・・ ハ「今の何!?」   長「・・・」 キ「・・・」 長「にゃあ」 キ「・・・」 長「・・・」 キ「ネコか」 長「にゃあ」 キ「・・・」 長「・・・」 キ「可愛い」 長「ちゅっ」 キ「ちゅっ」 長「///」     古泉テラローテンションの午後 古「今日は雨ですね……」 キ「そうだな、うっと...
  • When she is 78
    this page was created at 2008.03.05 this page was modified at 2009.02.23 TAGにTRIP埋め 「Happy Birthday, ハルヒ」 「ありがとう。でも、この歳になると誕生日もあれね。うれしくもあり、うれしくもなし」 「いいじゃないか、互いに年をとっていくんだ。置いてけぼりは勘弁してくれ」 「それに、年中行事はとことん楽しむのが流儀だったろう?」 俺たちが知り合った高校一年の春から、60年あまりが過ぎた。今日はハルヒの78回目の誕生日だ。 「そうね。それで、今年はどんな風に楽しませてくれるのかしら?」 多少のしわは刻まれたし髪もすっかり白くなったが、78歳になってもハルヒはきれいで いたずら気味な微笑みは若い頃とちっとも変わらない。 俺の方は…聞くな。せいぜい、白髪のダンディなじいさんを想像し...
  • ポニーテールの秘密・エピローグ
    エピローグ  ついこの間までゴチャゴチャになっていた俺の記憶と谷口の証言との齟齬は、完成されたパズルの絵の様に組み上がっていた。無論、俺とハルヒの間柄もな。  ちなみに今は4月の2日で、9時に駅前に集合して俺の奢りの喫茶店にてくじ引きをした後の不思議探索午前の部だ。悲しいかな、俺の隣にいるのはお得意の営業スマイルを顔に貼り付けた古泉であり、たった今、昨日のタイム・リープ紀行の顛末を話し終えたところだ。所々端折りはしたが。  「いやぁ、助かりましたよ。それまでのあなたと涼宮さんの目に見えぬ争いと言いますか、緊迫した様子は決して見ていて気持ちの良いものではありませんでしたからね」  目に見えないんじゃなかったのか。  「僕は例外ですよ」  古泉は含んだような微笑みをして間を置いた。  「彼女の精神状態に異常をきたした場合、閉鎖空間内の神人の活動によってそれを知ることが出来ますから」  そ...
  • 喜緑さんinハワイ
    会長「時に喜緑くん」 喜緑「なんでしょう会長」 会長「宝くじが当たったらどうする?」 喜緑「換金します」 会長「そうじゃなくて、当選金を何に使うかと訊いてるんだ」 喜緑「そうですね、一番金利のいいところに貯金します」 会長「堅実だな」 喜緑「じゃあ会長は何に使うんですか?」 会長「そうだな、どうしようか」 喜緑「わたしに訊かれても」 会長「今一番何がしたい?」 喜緑「なんですか急に」 会長「いいから」 喜緑「そうですね、ハワイ旅行なんてどうでしょうか」 会長「どうしてまた?」 喜緑「夏休みにハワイなんていかにも人間らしくていいじゃないですか」 会長「理由がよくわからんな」 喜緑「人間ごときには無理です。で、当選金は何に使うんですか?」 会長「ハワイ旅行にでも行こうか」 喜緑「え?」 会長「もし当たったらハワイ旅行に行こうと言ったんだ」 喜緑「二人でですか?」 会長「あの二人を連れて行っても...
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