涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「最初のデート」で検索した結果

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  • 最初のデート
    ...りよいかも。   ~最初のデート~   俺とハルヒが付き合い始めて5日程経った。 その5日間は付き合う以前のハルヒと様子は変わらなかったが、 日曜日―――その日はハルヒの様子がおかしかった。   『ヴー、ヴー…』 俺はこの日、耳障りな振動音によって目覚めさせられた。 窓辺を見ると心地良い朝の日差しが差し込んでいる。昨日の大雨が嘘のような快晴だ。   『ヴー、ヴー…』 「なんだ、人が折角気持ちよく寝てるってのに…」 そうイラ立ちつつ俺は携帯を手に取り、寝ぼけたままで通話ボタンを押す。   「…もしm「もしもし、キョン!?」」 瞬時に通話の相手が誰だか分かった。というかディスプレイを見れば一発だったが。   「あー…どうした?ハルヒ」 「バカキョン!日曜日はあたしに一日服従って、忘れたの?」   …そうだった。俺はこれから先日曜日は休めない事になっているんだったな。 それを差し引いても、...
  • 長編・涼宮ハルヒ
    ... 涼宮ハルヒの恋人 最初のデート 涼宮ハルヒのX-FILES 本の虫 サムデイ・イン・ザ・レイン(WhileKyonwassleeping) alongwrongway wishuponastar ~涼宮ハルヒがデスノートを拾ったら~  (Bad End) いじっぱり 甘えん坊モード キョンになっちゃった 眠れない夜とイタズラ電話 敬愛のキス fundamentallove やすらぎ 白い天使 サムナンビュリズム 涼宮ハル○の憂鬱 涼宮ハルヒはしあわせ(BadEnd注意) 浴衣とお祭り 言えないよ 愛のかたち 渋皮やさしく剥いたなら 涼宮ハルヒのライバル クリスマスプレゼント 教科書と嫉妬 涼宮ハルヒの告白 完全ウリジナルストーリー 涼宮ハルヒの労い
  • 涼宮ハルヒのデート騒ぎ?
    「ねぇ、キョン!アレ買ってよ!」 俺の隣に歩いてるハルヒは何かを見つけ、俺に見せた。 「はいはい…って、金、高っ!?」 ハルヒが見つけた物は、俺の金が無くなるぐらい高額であった。 「別に、値段はいいじゃないの…」 「そんな金はありません!返して来なさい!」 「ケチ!」 さて、皆さん、突然、唐突過ぎて分からない人いるだろうか。 今、俺はハルヒとデートしてるのである。不思議探しでもない、SOS団活動でもない… 正直証明のデートである。 「やれやれ…」 どうしてこうなったかと言うと、今から2日前に遡る。 某月某日の夏の放課後。 「キョン!話あるから残ってて!」 俺は帰ろうと思ってた時に、ハルヒから止められた。 何で俺が残るのだ、俺はお前に何をしたんだ。 「別に、あんたは何もやってないわ」 ハルヒは、椅子座りながら言った。 まだハルヒは何かを企んでるな。どうぜ、俺にコスプレを着させて宣伝するつも...
  • 初めてのデート
    日曜日。 恒例の市内探索も行われず、暇を持て余していた俺に妹は言った。   「キョンくん。動物園行こうよぉ」   甘えた目で見つめられても困るわけだが。 せっかくの休みに家族奉仕なんて俺に合わんし、それにこういう日に休んでおかんと後が持たん。 当然俺は、   「却下だ」   足にへばりつく妹を無視して俺はポテトチップスの袋を開ける。 味はコンソメパンチ。 邪道だが、俺はこういう中途半端なものが好きだ。 売上に貢献していると思うと、俺も捨てたもんじゃない。   「だめぇ! 今日はぜったい動物園行くのぉ!」 「どうしてそうなる」 「これ見て!」   藁半紙に印刷された、学校で配布されたであろう情報を俺に叩きつける。   「どれどれ」   内容は簡単にするとこうだ。   写生コンクール用の書きたい題材を見つけてください。 おすすめは動物園です。 動物園で生きた動物を観察して、写真を撮ったり、下書...
  • デートデートデート
    外は大雨が降っているためか、家の中ではひんやりとした空気を感じる金曜日の深夜のことだ。 俺は布団にくるまり、携帯電話で話をしている。 相手は誰あろうハルヒで、明日遊びに行く相談をしているところだ。 『映画なんてどうかしら』 ハルヒは帰りに買った情報週刊誌を見ながら話しているようだ。かすかにページをめくる音が聞こえてくる。 「映画か。終わった後でおまえの愚痴聞かなくていいなら、悪かないね」 『クモ男3でしょ、カリブの海賊3でしょ、って続編ばかりね』 「ラブサスペンスはないのか?」 『うーん、最低映画賞記念で氷のほほえみ2はやってるけど』 「なんで最低映画賞取った映画に金ださなきゃならんのだ」 『でしょ。カリブの海賊見たっていってたわね、どーだった?』 「ん?ジョニー最高だったぞ」 『いや中身の話よ』 「だからジョニー格好良かったって」 『? まあいいか。殺人医師 誕生編なんてサイコものあるけ...
  • キョン1/2  デート編
    今日はとびっきりの厄日に違いない。 何故なら俺のワーストランキングでも上位に入るであろう出来事が 現在進行形で立て続けに起こっているからだ。 「次はあちらに行きましょう」 隣を歩いているスマイル野郎が手を取って、また俺をどこかに連れて行こうとしている。 そう、今日の災厄の原因はこいつなのだ。 全ては今朝かかってきた一本の電話から始まった。     「緊急事態です。今すぐ僕の部屋にきてもらえますか?」 なんて切羽詰まった声で電話がかかってくるもんだから、 休日をだらだらと過ごそうと思っていた俺は身支度をそこそこにして家を飛び出した。 「お待ちしていました」 古泉の住むマンションの一室に到着すると、神妙な面持ちの古泉が出迎えてくれた。 こいつがこんなマジ顔をするんなんざ天変地異の前触れでしかなく、 事態が思った以上に芳しくないことを俺は窺い知る。 SOS団に何か事件が発生したのか、はたまた橘の...
  • 江美里と初デート
    「以上で、今回の会議を終了する。各自解散してくれたまえ。」 長かった会議が終わり、各委員会の委員長たちがぞろぞろと生徒会室を出ていく。全員が出ていったのを確認して、俺は制服の内ポケットから煙草を取り出し、火をつける。 ここは職員室の隣だが、一度も教師どもにバレたことはない。 「会長、お疲れ様です。あ、また煙草ですか?もう、毎回言いますけど、喫煙者は各種ガンの発生率が非喫煙者の何倍も」 「それは分かっているが、これが一度吸うとどうしてもやめられんのだ。そうだ、江美里、お前の情報操作能力とやらでニコチン依存を無くしたりは出来んのか?」 「出来なくはないですけど…。それじゃ会長のためにならないじゃないですか。」 「はは、それもそうだ。俺も肺ガンは嫌だしな。禁煙でもしてみるか。」 「やっと分かってくれましたか。三日坊主にならないように頑張って下さいね。」 「その点は心配無用だ。俺はやると言ったこ...
  • デートスポットに行こう!
    動物園に行こう!の続き。   春休みを満喫しているのか、それともただ金の無駄遣いをしているのか分からないのだが、妙にお土産が部屋に増えている。 遊園地で買ったペンスタンド(ハルヒに押し付けられた)や、動物園で買ったペナント(ハルヒが見つけた)なんかが机に乗せられている。 そういう金の無駄遣いの続きではないが、俺はベッドに寝転がり、週刊情報誌を眺めて、ハルヒとの約束を果たすために、あれやこれや考えているところだ。 『そのような陳腐な情報を検索する時間は、いかに無意味なことであるか、身に染みて後悔する時がいずれ来るよ』 などというくだらないメールに『ほっとけ』と返信することも忘れてはいない。 そもそも『春休みに二人だけで出掛けよう』などと約束したことを後悔している真っ最中だ。 おまけに告白してしまったことと合わせて、大陸棚より深く反省している。 人に言われなくても身に染みて分かっている。が...
  • セカンド・キス 2
    2   手紙だ。 厚みのある白い封筒が、そこにあった。 下駄箱に手紙。俺にとってはあまり良い思い出のない組み合わせだ。 途端にフラッシュバックが脳裏を横切る。 誰もいない教室。アウトドアナイフを握り締め、不適な笑みを浮かべる朝倉涼子。 待て待て。冷静になれ俺。朝倉は長門に消されちまったんだ。 1度は再び俺の前に姿を現し、またもや俺を殺そうとした朝倉だが、あれは長門が作り変えた世界での話だ。2度目はありえん。 だとすると、朝比奈さん(大)からの指令書か?ホワイ、なぜ? ここ最近はとくに珍騒動も起きず、ハルヒだっておとなしくしてただろ。 いや、しかし断言もできん。以前朝比奈さん(みちる)が俺の指示により八日後の世界からやってきた時は、 本人がその理由もわからんくらい平和な時期だった。 やっぱり指令書か。くそ。少しはこっちの都合も考えてくれよ、朝比奈さん(大)。 今、俺の隣にはハルヒがい...
  • 水族館へ出発!
     教科書文通の続編・Please wait for someday in the rainの続きになります。 ―――――――――――――――――――――  正直言って寝れなかった。あの雨の日以来、僕の心臓はおかしい。あの雨の日、僕が長門さんに胸の内を伝えた日だ。 あの日以来、僕は長門さんの目を見ることが出来なかった。彼女は僕の告白に頷いただけで明確な答えはまだだ。 拒否されたらどうしよう。そんなことばかりが頭をよぎり、必要以上の彼女との接触を避けていた。 だが、いつまでもそうしているわけにも行かない。僕は悩んでいた。  そんな時、僕の目に飛び込んできたのが、同県の海水浴場で有名な町の海沿いにある海浜水族園のポスターだった。 そのポスターを見て、まっさきに浮かんだのが氷像のスナメリを見上げる長門さんの横顔であったことは説明するまでもない。 彼女は、もしやするとイルカが好きなのかもしれない...
  • デートしよう
    涼宮ハルヒに首っ丈   朝比奈みくるに首っ丈   長門有希に首っ丈   関連:結婚しよう
  • 2 はじめての休日
    ~2 はじめての休日~  ふふふ……うふふふふふ。ついにこの日が来たわ。今日は二人暮らしをして初の土曜日。  即ち休日。どこに連れて行ってやろうかしら? 足りない物の買い出し? 雰囲気のいい公園探し?  ふふ、キョンと外出デートなんて久しぶりだわ。楽しみでたまんない!  あたしは体を起こして隣りに寝るキョンを眺めた。あたし達は一つの布団、一つの枕で寝てる。  わざと布団を持って来なかったのはあたし。キョンと一緒に寝たかったし、腕枕が気持ちいいんだもん。  それにしても……起きないわね。出かける時間が無くなっちゃうじゃない。 「こらー、キョン。起きなさーい。食べちゃうわよー」  あんまり起こす気のない起こし方をしてみる。だって食べちゃいたいから。 「……食われたくないから起きるよ。ふぁ……おはよう、ハルヒ」  起きちゃったわね……残念だわ。そういえば寝起きのキョンの顔をしっかり見るのは初...
  • Jast Be Friends
    このSSはニコニコ動画のボーカロイドオリジナル曲「Jast Be Frends」を勝手にハルヒSS化したものです。 そういうのが嫌いな方やニコニコ動画が嫌いな方は読まない方がいいです。   知らなかったんだ…どれだけ好きでも、どうしようもない時があるなんて。 知らなかったんだ…どれだけ両想いでも、心が全く違ってしまうなんて。 知らなかったんだ…好き合っている人と別れなきゃいけない時が来るなんて。 知らなかったんだ…それがこんなにもつらいことだなんて。 それでも…それでも俺がハルヒを好きなことだけは変わらない。     -Jast Be Friends-   俺とハルヒは付き合っている、もう四年になるだろうか。 高校三年の夏、一世一代の決意を決め告白したところ、なんとハルヒも俺を好きだと言ってくれた。二人は両想いだったってわけだ。 それから俺は猛勉強した。少しでもハルヒに釣り合う男になろう...
  • 無限の相談
    「あのさ、ちょっと皆に相談があるんだけど」  とある日の放課後、文芸部室に掃除当番に当たっている彼以外の全員が集まっている状況で、急に涼宮さんが言いました。あ、ちなみに僕は古泉です。どうも。  「相談……ですか?」  とお盆を抱えたまま朝比奈さんが聞き返します。  ふむ、”相談〟ですか。『機関』の古泉一樹、『学生』の古泉一樹、そのどちらの立場からも興味はありますね。…まあ、何の相談かは容易に想像できますが。  「最近ね、キョンがバイトを始めたらしいのよ」  ほう、そうなんですか…って、何ですって?アルバイト?  おかしいですね…『機関』からはそんな報告は来てませんが…。  この知らせには長門さんも驚いたようです。ほんの数ミリですが目を見開いているように見えなくもないですね。  「でね?そのバイト先が人員不足らしくて、急にデート中に呼び出されたりするんだけど…。その次の日のキョンが異常なまで...
  • キョンの妹がデート!?
    時、すでに午前7時半。 今日は土曜日、市内探索の日だ。 これで何回目だろうね? 2回目までは数えていたような気がするが、今は数えちゃいない。 団長のハルヒは数えているだろうか?いやいや、数えちゃいないだろう。   俺は、脳を刺激する音を発する目覚まし時計を止め、布団を剥いだ。 いつもいつも思うんだが、休みの日にこの時間に起きるのはつらい。 なぜか、平日よりつらかったりするから不思議なことだ。   ところで、今日は妹は俺を起こしにこなかった。 と言っても、いつも土曜日はそうだ。だから何の疑問も浮かばない。 普通の小学生なら、この曜日、この時間はまだ寝てるだろ? とは思っていたのだが、リビングまで朝食を食べに行くと、そこにはもう妹はいた。 しかも、パジャマ姿ではなく、私服。 さらに言えば、普段学校に行くような服ではなく、遊園地に行く時に着るような服を着ている。 なんだ?ミヨキチとかとどこかに遊...
  • 初恋2
    翌日、SOS団部室。 その日の授業は結局ちっとも耳に入らず、終始昨日の偶然の再会に考えをめぐらせていた俺は、 終業のベルが鳴るや否やすぐに席を立ち、まっすぐ家に帰ろうとした・・・が、 「ちょっとキョン!わかってるでしょうね?」 と、俺の背後にそびえ立つ不動明王、涼宮ハルヒ様に見事に捕獲されてしまった。 そのまま首根っこを掴まれ、ズルズルと引きずられていく俺。 ああ・・・そういえば今日はこの拷問にも近いイベントが待ってたんだな・・・。 既に部室には俺とハルヒ以外のメンツが勢揃いしていた。 ボンと床に投げ出される俺。もうちょっとそっとしてくれないもんか。 ハルヒはそんな俺を意に介す風もなく、普段の団長席にドカンと鎮座した。 「みくるちゃん!お茶!」 そう言い放つハルヒ。 朝比奈さんがおずおずと『団長専用』と書かれた湯飲みにお茶を注ぐ。 ハルヒは見るからに熱そうな湯気を立てているそのお茶を...
  • 『God knows』 5章
    『God knows』 ~5章~ 回り続ける観覧車、まだ頂点まではきていない。 「へ?」 俺はとんでもなくマヌケな声を出した。 「も、もう1回聞かせてくれませんか?」 これで同じことを言われたら、俺はこの上なく野暮な人間になるだろう。 「……もう、こんなに勇気出して言ったのにぃ……。キョンくん。わたし、《朝比奈みくる》は……あなたが…好き…です……。」 なったね、野暮な人間に。 でも、まさか……朝比奈さんが俺のことを好きだったなんて気付きもしなかったぞ? 俺が鈍いだけなのか? 「わたしは……」 朝比奈さんが静かに語り続けた。 「わたしは、気がついたらキョンくんに好意を抱いてたんです。……でも、【規定事項】によって、わたしがあなたに《好意がある》と伝えるのは【禁則事項】だったの……。」 そうか、朝比奈さんは俺とハルヒが結婚する未来から来たんだったな。 「でも、涼宮さんの気持ちが変わっ...
  • 初恋6
    ...曰く、 「あたし達の最初のデートなんだから・・・記念よ!記念!」 とのこと。なぜそんなめでたい記念日に俺の財布はめでたくないことになってしまうのかがわからないのだが・・・。 「ホラ!キョン!はやくっ!」 ハルヒはもたつく俺に痺れを切らすように、俺の手を握った。 そんなハルヒの手を俺は、固く握り返す。 決して離してしまうことのないように、固く、固く。 『初恋』は終わった。 でも俺の目の前で、現在進行形で、新たな『恋』は始まっている。 「好きだぜ、ハルヒ」 「あたしも、キョンのことが好きよっ!」 突き抜けるような青い空―― さわやかに吹き抜ける風に―― ハルヒのポニーテールが――心地よさそうに揺れていた。 ―――FIN―――
  • 朝比奈みくるの未来・第3章
    第3章・朝比奈さんのお誘い      どうやら、どこかで何か情報の齟齬が発生しているらしい。さっきの二人の詰問内容から考えられる推論を出してみた。たぶん、大きくは間違ってないと思う。   朝比奈さんの体調を心配した鶴屋さんが電話をかけると朝比奈さんが泣いていた。 聞こえた俺の名前で、泣いているのは俺が原因と考えた。 そう思った鶴屋さんがハルヒになんかあったか聞いてみた。 俺が送って帰ったと聞いた。 どうやら俺が酔った朝比奈さんを手籠めにしたんじゃないかと早とちり。 二人して俺ん家に殴り込み。   …らしい。激怒するのも頷けないわけでもないが、間違ってるぞ。教室で長門を抱き起こす俺を見た谷口を俯瞰で見下ろすぐらい超越してる。早とちりが齟齬の原因なら俺のしなきゃいけないことはそんなにもないだろうし、難しいことでもないだろう。 朝比奈さんと話す>鶴屋さんの誤解を解いてもらう>ハル...
  • バカップル日記―いじわるキョン×鶴屋さん―
    「いっやー! めがっさ待たせちゃったみたいだねっ、ごめんっさ!」  待ち合わせ時間の30分後か。ようやく鶴屋さんは現れた。 「遅すぎです……」 「ほんとごめんねっ! ……あれれ? 本気で怒っちゃったかな?」  今の俺の顔は相当、不機嫌顔になっているだろうな。ここは一つ、面白そうだから怒ったフリをしておくか。 「当たり前です。今日のデートはやめにしましょう」  さぁ、どう出るかな。もちろんデートを中止にするつもりなど毛頭ない。 「ごめんなさい……」  なんと! 真面目に謝る時はしゃべり方が普通だ。これは新鮮だな。 「……なんてねっ! キョンくんも怒ってないのが丸分かりさっ。お姉さんを騙すならもっと演技の練習をするにょろよっ!」  ……やられた、一枚も二枚も向こうが上手か。  そういうことなら……今日のデートの中で絶対に一泡吹かせてやる。  驚いた顔か、やられたって顔を見たら俺の勝ちだ、いいな...
  • 水族館のその後に
    こちらは、教科書系列、水族館シリーズの続編になります。 ――――――――――――――――――― 「……。」 「…………。」  沈黙や静寂と言った言葉が脳裏を全力疾走していきます。なぜなら、僕と長門さんの間に漂うのはまさしくその二つだったのですから。 「………。」 「…………………。」  この沈黙が恋い慕う2人に言葉は要らないというものなら、悲観することはないのですが、生憎と総ではないのが事実です。つい、先ほど男女としてのお付き合いを決めた僕達は、「恋人同士」たる者が何を如何様に話せばいいのか解らないで、ただ、ただ、ひたすらに2人の間に漂う沈黙に臥しているだけなのだから。  一体、どんな話をすればいいのか、全く何も浮かんできません。もちろん、このデートが始まるまでにより合わせの知識をかき集め、話題に事欠かないよう努力に勤めました。しかし、そんなものはついさっき2匹のイルカに、弾...
  • 何よりも宝物
    「キョン君、おきてーーー」 「ぐはっ」 いつもどおりの起き方。なんだかんだいってこれになれてしまっている自分が怖い。 今日は日曜日。今日は奇跡的にSОS団の活動も無く、かといって特にやることも無い。まあ今日はだらっ~と過ごすか、とそんなことを考えていた矢先だった。 携帯がなる。嫌な予感がする。メールだ。 [ハルヒ] これを見たとき、ああ、俺には休みというものが無いんだとつくづく思った。 内容は「キョン、今日暇?」 それだけ。 前にも書いたとおり、まあとりたててやることもないので暇、と送り返す。 こんなときにその場で嘘を言って休めない自分が嫌だ。 まあハルヒのことだ。どうせ用事があってもSOS団がなんたら・・・で無理やりこさせるだろうが。 俺が「暇」の一文字を送ってから5分くらいして、メールが来た。ハルヒからだ。 どうせミーティングか不思議探しなんかだろうと予想していた。 ...
  • wish upon a star 二章
    二章   非常によくわからん。よくわからんが一つだけ言える、俺は幸せ者だ。 まさかあの日の帰り道に朝比奈さんのほうからデートに誘われることになるなんて夢にも思わなかったさ。 そして今日はデートの日。俺と朝比奈さんが共犯で探索活動をさぼった日だ。 ハルヒに絞られるだろうな……いや、しょうがない。 ここは気分を変えて朝比奈さんとのデートを楽しむ事だけに全てを注ごう。 「す、すいませぇ~ん」 朝比奈さんが小走りでこっちに向かって来た。 暑いにもかかわらず、肌の露出が少ないのはやはり日焼けを気にしているのだろう。 ただ、間違いないのは何を着ても似合うということだ。 「ふぅ…ふぅ……ま、待ちました……かぁ?」 息を途絶えさせながら上目遣いで俺を見てくる。もう、3時間くらい待たされても許してしまうだろう。 「いえいえ、今きたばかりですよ」 こう言うのが礼儀だろう。 その礼儀が正しかったのか、朝比奈さん...
  • 夢見ぬ蛙は終末に鳴く3
      「ねえ、古泉くん。もしかして、有希と付き合ってるの?」 授業終了後、まもなくの部室。 僕が部室を訪れての涼宮さんの第一声が好奇心に満ち満ちたそれだったのには、「彼」は「なんと露骨に…」と呆れたような顔をし、朝比奈さんは顔をうっすら赤らめて俯いている。 団員のプライベートに一々首を突っ込むような真似はしない、というのが涼宮さんの最低限の礼儀を踏まえた信条であったはずで、その彼女がこうも直接的に僕に事を問うというのは、疑問の形を呈しつつも殆ど確信の域にあるとみていいだろう。 長門さんは我関せずといったように読書を続けている。 涼宮さんが長門さんを問い詰め、納得いく回答が得られずに、矛先が此方を向いたといったところだろうか。 元々隠していたのは機関の命令から様子見をしていただけであり、一寸の露見もならない極秘情報というわけでもない。下手に繕うことはしない方がいいだろうと判断し...
  • バカップル日記―いじわるキョン×みくる―
     非常に幸せな時間とは、このような時間のことを指すのだろう。  もうね、たまりません。財布の中身が減っても、この笑顔が見れるならゼロにしたって構わないね。 「何を笑ってるんですかぁ? あー、またいやらしいこと考えてたんでしょ? ダメだよぅ、今日はお買物だけです!」  そんな、ほっぺたにクリームを付けた状態で怒られてもな。  今日は、朝比奈さんとのデートだ。任務や探索で二人きりとかじゃないぞ。  正真正銘、付き合ってる二人のデートだ。どうだ、羨ましいだろう。  そして、俺は待ち合わせに遅れてパフェを奢ることになったのさ。……もちろん確信犯だ。  なんたって、パフェの一つでこの幸せそうな笑顔が見れるんだぞ? 安いもんじゃないか。 「ん~、やっぱりおいしいです! そ、そんなに見てもあげないですよ、遅れてきたキョンくんが悪いんですから!」  最近は少し打ち解けてきたけど、やはり俺はこの丁寧語をどう...
  • 第2次バカップル保守
    第二次バカップル保守     「もしもし」 「何よ。さっきまで一緒に居たのに何の用?」 「そんなに冷たくするなよ。もう俺の前でそんなに強気な態度取らなくてもいいだろ?」 「あ、そっか。付き合うんだったわね……」 「そうだ。だからって何やればいいかわからないから電話をかけて見たわけだ」 「それで……いいと思うわよ。あたし、ディスプレイにあんたの名前が出て……その、すっごくうれしかったし……」 「あ、おい! ……切れた。違うな、切りやがった……」 「言っちゃった……。やっばい、すごく嬉しすぎて言っちゃった……あぁ! 夢みたい!」   バカップル保守      「……もしもし、キョン?」 「あぁ、誰かと思えばさっき電話を一方的に切った涼宮ハルヒさんですか」 「あ、あはは……ごめんって」 「でもな……まぁ、その……なんだ。お前の言葉、メチャクチャうれしかったぞ!」 「え……あ! 切れちゃった…...
  • クリスマスイブ
    今日は12月24日。 街はクリスマスカラーに染まり、いたる所がイルミネーションで色鮮やかに彩られ、カップル達が行き交っている。 今は昼過ぎだからあまり見えないが、夜になれば街は光に包まれるだろう・・・   と、楽しげな街の様子をお伝えしたわけだが、   今俺は冬だというのに汗が少しふき出るくらい走っている。 正直街のイルミネーションなんかをじっと見る余裕すらない。 なんでこんな急いでるかって? それはハルヒとの待ち合わせに遅れそうだからなのさ!!   …って誰に話してんだ俺は?   そんなことを考えてるうちに待ち合わせの噴水にたどりついた。   ハルヒはすでに来ていて、俺の姿をみるなり言った。 「どんだけ待たせんのよ、このバカキョン!!」   団長様はお怒りのようである。 『一応待ち合わせの2時には間に合ったのだが…』 と言おうとしたが、息が乱れていたため口にはしなかった。 それに、女性を...
  • 橘京子の憂鬱(前編)
    『助けて…… 助けて……』 『おい、一体どうしたんだ?』 『ああ、よかった。変な人に追われてて……』 『変な人?』 『ええ。そうなの。鎌をもった、全身血だらけの人があたしを……』 『ははは、そんなのいるもんか。第一真っ暗で何もみえやしなしな』 『そんなことはないわ! 現に今、あの血の滴るような音が聞こえてくるじゃない』  ポチャン。 『ほら、今もあなたの方から……え??』  チャプン。 『……ね、ねえ……この音……どうして……あなたの方から聞こえてくるの……?』 『ふふふ…………』 『ねえ、どうしてよ。答えてよっ! あなたは一体何者なの!?』 『キミが見たって言う、変な人……それはもしかして……こんなものを振り回していなかったかい?』  ザンッ! 『い…………』 「いやああああぁぁあぁぁあああぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁああああっ!!!!!!!!」 「うるせーぞ!! さっきから何...
  • 『God knows』 3章
    『God knows』 ~3章~ コンコン。 俺は部室のドアをノックする。 隣りにはハルヒ……は、いない、掃除当番らしい。 「は~い!どうぞ!」 朝比奈さんの声だ。 メチャクチャ安らぐなあ…。 「こんちは~。」 と言い、俺は入った。 ……………長門がいない。 古泉も掃除当番らしく、2人きりらしいな。 神は面白い展開が好きなんだろう。 それなら古泉の《ハルヒ・神様説》も立証出来るな。 「こんにちは、キョンくん!」 朝比奈さんは満面の笑みだった。 ヤバい、クラッと来る。が、こらえて、俺は椅子に座った。 朝比奈さんがお茶を淹れて持って来て、俺の横に座った。 ここからは、俺達の会話だけでお楽しみください。……って何を言ってる、俺。 「も、もの凄く機嫌良さそうですね?安心しました。」 「んふふふ~、わかっちゃいますか?」 「メチャクチャ良い顔してますよ。」 「え、えぇ!?は、恥ずかしいです...
  • 長門有希の我侭
    今部室にいるのは俺と長門だけである。 ハルヒは機嫌が悪く、無言で俺を睨んでから先ほど帰宅、 朝比奈さんは課外授業、古泉はバイトだ。 ハルヒの不機嫌オーラで息が詰まりそうだった部室は束の間の平和を取り戻した。 ハルヒが不機嫌なのは俺が諸事情から二人きりの不思議探索をすっぽかしたせいだ。 俺はその言い訳をするために部室にやってきたものの取りつく島はなし、 教室では言わずもがなだ。昨日の晩、電話口でさんざん怒鳴ったうえに、 妹を使っていやと言うほど嫌がらせをしてもまだ不満らしい。 素直に悪いとは思うが、せめて話くらい聞いてくれ。 俺は意味もなく大きなため息をついた。 「今回の件はあなたが悪い」 突然、長門が口を開いた。 「涼宮ハルヒがわたしとあなたとの関係を疑っていることは理解していたはず」 ハルヒは、とある出来事から俺と長門の関係を疑っている。 俺も長門もそんな事実はないと否定したのだが、未だ...
  • 反転世界の運命恋歌(Ver.キョン子)Ⅲ
    反転世界の運命恋歌Ⅲ  で、ようやくあたしと古泉一樹のデートの話になる訳だけど、まあ別段、大したことはやっていない。  おっと、ここで言う『大したことはやっていない』と言う意味は、男女が遊びに行く昼間の健全なデートとしては当たり前で当たり障りのないことしかやっていないという意味だぞ。  だからと言って楽しくなかったかと言えば、むろん、そんな訳がなくて思いっきり楽しんでた。  スタートは小物雑貨屋のウィンドウショッピングから始まって、あたしの「ふわぁ」という感嘆に、隣で微笑ましいものを見て一緒にその感情を共有したいと主張している彼の笑顔は素敵だったし、「どれもいいですね」と同意されたときは、そこはかとなく嬉しい気持ちで沸き返っていた。  それから少し喉が渇いたんで二人で喫茶店入って――  ふっふっふっふっふ。  なんとなくこっちに主導権があったのと、こっちの世界の住人じゃないあたしだ...
  • ピロートーク~リクスー編
    その1 …駅前… ハ「遅いわよ、キョン!」 キ「すまん、出掛けにお袋が…」 ハ「まぁいいわ、今日のデートはスーツを買いにいくわよ!」 キ「スーツってなんで?」 ハ「馬鹿ねぇ、就職活動のために決まってるじゃない、もう大学三年なんだから就活は始まってるのよ! それともニートにでもなる気?」 キ「いやぁ今月金欠で……」 ハ「お金はあんたのおかぁさんからとっくに預かってるわよ、あたしの分は貯金下ろしてきたしね」 キ「お袋め余計な事を……ってハルヒの分って…お前就職するのか? てっきり大学院かと思ってたぞ」 ハ「まぁそっちも考えたんだけど、あたしみたいな優秀な人材を象牙の塔に閉じ込めておくだなんて社会の損失よ! なるべく早く実社会にでて働くのが世のため人のためよ、いわば社会貢献ね」 キ「……(ハルヒに宮仕えが出来るとは思えないが……まぁいざとなりゃあの手でいくか)」 ハ「さぁいくわよ、デパートで...
  • 涼宮ハルヒの奮闘 ~しっと団の野望~ 最終話
    「しっと団」との戦いも残すところあと一人となった。 だが、今の俺がおかれている状況はなんだ?なんなんだ?   どうして朝比奈さんが俺に銃口をつきつけてるんだ!   「バレちゃってましたか。やっぱり流石ですねぇ長門さん。  どうしてわかったんですかぁ?  朝倉さんに情報プロテクトを頼んでおいたんだけどなあ。」 「朝倉涼子が言っていた。自分がここにいるのは『トゥモロー』のおかげだと。  情報連結を解除した存在を復活させるのは情報統合思念体しか出来ない。  そうでないならば、考えられることは一つだけ。過去から朝倉涼子をこの時間につれてきた。  故に、あなたが『トゥモロー』である可能性が高いと判断した。」 「完璧です長門さん。朝倉さんも快くついてきてくれましたよ。  『長門さんはあなたを消した上に、古泉君といちゃいちゃしている』と伝えたらね♪」 「涼宮さんに、何をしたんですか?まさか……」 「安心...
  • 涼宮ハルヒのデリート
    涼宮ハルヒのデリート 誤解なんてちょっとした出来事である。 まさかそんなことで自分が消えるなんて夢にも思わなかっただろう。 キョン「あと三日か・・・。」 キョンつまり俺は今、ベッドの上で身を伏せながらつぶやいた。今を生きることで精一杯である。 なぜ今俺がこんなことをしているのかというと、四日前に遡ることになる。 ハルヒ「キョンのやつ何時まで、団長様を待たせる気なのかしら?」 いつもの集合場所にいつもと変わらない様子で待っているメンバーたち。 団長の話を聞いた古泉が携帯のサブディスプレイをみる。 古泉「まだ時間まで五分あります。」 と、団長に伝える。 ハルヒ「おごりの別に、罰でも考えておこうかしら。」 っと言ってSOS団のメンバーは黙り込んだ。誰一人として口を開こうとしない。その沈黙を破ったのは、ベタな携帯の着信音だった。 ハルヒ「あとどれぐらいで着くの?団長を待たせたんだから・...
  • 谷口の無謀な挑戦 性転換注意!
    最初にお断りしておきますがキョンだけ性転換してキョン子になっておりますので性転換ものが苦手の人は今すぐ回れ右してください。 それでは本編です。 暑い…。 とは言ったもののまだまだセミも泣き出したばかりで、本格的な夏が来ると思うと今から欝々真っ盛りである。 しかし、普段の習慣と言うものは恐ろしく、クーラーも扇風機もないSOS団の部室に何故か向かってしまう私がいる。 コンコンーーー返事なし…ということは長門だけか?ーーガチャ 「古泉居たのか?」 そこには長門と古泉がいた。 「あっ、はい!すいません、気が付きませんでした。」 「大丈夫か?」 「えぇ、何でもありません。少し考え事を」 「そうか」 少し気になったが聞かないことにした。あとでやっかいごとに巻き込まれたくはないしな。 「それより一局どうです?」 そう言って、古泉はオセロを取り出した。 こうして時間...
  • LOST 7話
    それからどれだけの時間ハルヒを抱きしめていただろうか。ハルヒは泣き止んでからも手を解こうとはせずに お互いの存在を確かめ合うように動かなかった。   「帰る」   搾り出したようなハルヒの声で世界は再び動き出したような気分を感じると 同時に俺は自分がしてしまったことの重大さと作戦は失敗だった事に気づき失念した。   「送らなくていいから。こんな顔見せらんないわよ。」 すまん…ハルヒ…   そう言うのが精一杯だった。決して気まずないはずなのになぜかハルヒの姿を直視することができなかった。 ハルヒが部屋を出て行った後、俺は茫然自失状態で、まさに万策尽きたといった感じで部屋にいたたずんでいた   やれやれ。   口をついて出るのはそのセリフばかり、最近の人型ロボットでももう少しボキャブラリーがあるだろう。 二兎を追うもの一兎も得ずか。まさにその通り昔の人はいい事を言うもんだ。 全部が全部元通りに...
  • 涼宮ハル○の憂鬱
    ───2時5分。 まったく遅いわね!キョンのくせに! 絵本絵画展終わっちゃったらどうするのよ! あたしから誘ってあげたデートだというのにこんな大事な日に遅刻するなんて何考えてんのかしら! 今日は美容院に行って髪型セットしてきたっていうのに。 やっとポニーテール結える長さになったんだからね! それにしてもおっそいわ… あったまきた! 電話かけてやる……って携帯持ってくるの忘れたわ。 仕方ないわね。 すぐそこの電話ボックスに行ってるからその間に来るとかそういうのは無しだからね! …… ───────… はぁはぁ… しまった、もう2時15分じゃないか。 道端で偶然会った長門に誕生日プレゼントなんて買ってる場合じゃなかったな。 ハルヒがまだ待っててくれるといいんだけど… 早く電車よ…もっと急いでくれ! 駅についたときには待ち合わせに大きく遅れて20分を過ぎていた。 罰金どころでは済まされ...
  • wish upon a star 一章
    一章   何かが変ね……。 あたしが部室のドアを開ける、いつものように本を読む有希、二人でボードゲームに熱中する古泉くんとキョン。 ここまではいつものみんな。ただ一人、みくるちゃんの様子が異常。 ボードゲームをするキョンの横に座り、盤面ではなくキョンの顔をじーっと見ている。 たまにキョンが気にして目が合うと、頬を赤らめて体をよじる。前から不思議な娘だったけど……おかしいわ。 「みくるちゃんお茶っ!」 「あ、す、涼宮さんこんにちわぁっ!いま、お茶淹れますぅっ!」 ……あたしは3分前くらいからずっと居たんだけどね。 いつもは、ムカつくけどキョンがみくるちゃんを眺めてるから、なんか入れ替わったみたいねぇ……ま、あたしには関係無いけどさ。 あたしは団長席に座り、パソコンを起動させた。 ディスプレイ越しに二人の様子を探る。 どうやら古泉くんが考えてる間にゴニョゴニョと内緒話をしてるみたい。なんかムカ...
  • 朝比奈みくるの総当り戦!
    『キョン×みくる』   放課後、いつも通りの団活は長門さんの本を閉じる音で終わりました。 私はいつものように、メイド服から制服に着替えるためにみんなに先に帰ってもらいました。 そして着替えて外に出ようとドアを開けたら…… そこにはキョン君が居たのです。   「キョンくん、どうしたんですか?何か忘れ物?」 「いえ、お話したいことがありまして……」 「なんですか?」 「俺、朝比奈さんのことが好きです。愛しています。」 「そんな……ダメです!この時代ではキョン君は涼宮さんと一緒になるのが既定事項で……」 「そんなの関係ない!俺はもう……この気持ちを抑えることは無理なんです。」   そしてキョン君は私に口付けをしました。   「んっ……!」 「すいません、もう、我慢の限界なんです。」   そしてキョン君はそのまま私を押し倒し、そして……       ガバッ 「ハッ!ドリームかっ!!」   ――――...
  • 朝比奈みくるの一人身万歳!
    どうもこんばんは。朝比奈みくるです。 実は最近、悩みがあるんです。 最近の部室でのことなんですけど、右を見れば……   「キョン!ちょっと来なさい!」 「まったく、なんだよ……。」 「キスしなさい!これは命令よ!」 「わかったよ。団長様。ほら、目を閉じろ」チュッ…   うわぁ…… あまりの熱々っぷりに見ていられなくなって、左を見れば…… 「……古泉一樹。」 「どうかしましたか?長門さん。」 「あなたは私の頭を撫でるべき。」 「はいはい。長門さんは甘えん坊ですね。」ナデナデ……   ……もうお分かりですね? 私だけ一人身なんだよコンチクショウ!!!! 居づらいですよぉ~居場所無いですよぉ~。助けてくださ~い…   ――――――――――――――――――――――――――――   今日は不思議探索です。 さて午前中のペアは……   「キョン!今日はこの前のデートで回りきれなかった場所に行くわ...
  • バレンタインイブ
    チョコレートが溶けた甘い匂いが嗅覚を刺激し、そこでようやく自分が何をしているのかがわかった。 あ、あれ…あたし何やってんだろ。もうあげる相手なんていないのに…。   どうやらあたしは放心状態で無意識に手作りのチョコレートを作っていたみたいだった。 そう、今日は2月13日。 付き合う前からも何年か繰り返してきたこの作業。大切な人を失ってからも習慣になってしまったのか、身体が勝手に動いていた。 あたしは混ぜるために使っていたらしいスプーンを途中で投げだし、ベッドに倒れ込んだ。 はぁ…なんであんな事言っちゃったんだろ。   付き合って3年経った頃のデート中、キョンとケンカ別れした。   「もうウンザリだ!好きにしろ!」 「そうさせてもらうわ!」 始まりはささいなことだった。なのにあたしは学校の事でイライラしていたせいもあって、言い争ってるうちにいつの間にか止められなくなり、気付いたらあたしはそこ...
  • キョンの告白記
    きっかけは浅はかなものだった。 朝倉に襲われたとき、彼女は必死に俺を助けてくれた。 それ以来俺は彼女に恋をするも、彼女は人間ではないので果たしてこの恋は叶うのだろうかと、 杞憂であってほしい心配をするようになっていた。 何せ俺は優柔不断なので、いつまで立っても思いをぶつけられていない。 その子の名前は長門有希、文化部だったがいつの間にかSOS団ということにされるも、 それを歯牙にもかけず一日中本を読み続けている女の子。 彼女に恋をしてから月日が過ぎ、もうすぐクリスマスが訪れようとしている。 俺はそのクリスマスに、谷口と国木田のアシストによるある計画を立てていた。 名づけて「戦艦長門」   ~12/23~ 作戦を整理する。 長門が好きそうな場所などを考慮したうえでデートを敢行する。 好きそうな場所なんて決まりきってるのだが・・・。 長門とは12/24日15時、学校の校門前で約束してある。 い...
  • 古泉一樹の誤算 三 章
      三 章      いい映画を見終わったときのような高揚感を漂わせ、四人は元の時代に戻った。ひと仕事終えて、長門の部屋でお茶にすることにした。 「これで無事、ハルヒが古泉にベタ惚れになるといいんだが」 「自分で自分の過去を変えるなんて、奇妙な感覚ですが」古泉が照れている。 「朝比奈さん、改変の効果ってどうやって確かめればいいんですか?」 「状況を誰かに聞いてみるしかないわね」 「じゃあハルヒに直接聞いてみますか」 古泉と朝比奈さんが、それはちょっと、という顔をした。 「機関に問い合わせてみましょう。僕が毎日報告してるわけですから、記録はあると思います」 なるほど。ハルヒの観察日記か。 「機関のデータベースを参照してみます。長門さん、パソコンお借りしていいですか」 「……いい。台所のテーブルにある」 「機密事項なので、ちょっと失礼します」 古泉は台所に消え、数分して戻ってきた。   「...
  • 甘えん坊モード
    《甘えん坊モード》という言葉をご存じだろうか? 知っていたらそいつは超能力者だ。何故ならそれは俺が今作った言葉だからな。 これは俺と付き合っているハルヒがかかっている病気のような症状だ。 ハルヒが望んだことなのか、それともハルヒが実は元々からこんな性格なのかは知らん。 ただ、ときたま突然この状態に陥ることがあるのだ。大体二週に一、二回程これになる。 その時のハルヒは、朝比奈さんを軽く超えるくらいにかわいい。 俺としてはずっとその状態で居てくれと言いたいくらいだ。……ただ、疲れるわけだが。 とりあえず、その時の様子でも伝えてみようか。 まず、異常なまでに声が変わる。…とは言え、声自体が変わるわけではなく喋り方が変わるのだ。 さらに、異常にスキンシップが多くなるな。 ベタベタしすぎて暑苦しいくらいだ。簡単に言うと俺になついてくるシャミセンのような状態だ。 そんなハルヒが今日、家に来ることになっ...
  • 待たせたな。
    関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ       「………。」  言っておくがこの三点リーダ3連発の主は長門ではない。 ……ハルヒだ。  何も言わず、ジトっとした目で俺を見るハルヒは唇をいつものあのアヒルのくちばしのようにしている。 悪かった。 悪かったって。 ……いや、マジでごめんなさい。 3時間の遅刻はないよな、うん。 俺だってそんなことされたらキレるね。 いや、本当一体どう謝ればいいのやら……。 こういう時、古泉なら都合のいい言い訳がぽんぽん思いつくんだろうな。 「今、何時かしら?」  やっと口を開いたSOS団団長兼俺の彼女さんは、妙にひんやりとした口調で小首を傾げた。 いつものカチューシャがゆっくりと品よく揺れる。 それがハルヒの白い首にかかるかかからないかでそのコントラストがううん、色っぽいね。 そのパステルカラーのワンピースも似合ってる。 うん、解かってる。 そんな...
  • 初恋3
    俺は目の前の状況をしばらくの間、正確に認識出来ないでいた。 なぜここにハルヒ達がいるんだ?まさか・・・ 「アンタの今日1日の行動はしっかり監視させてもらったわ」 得意げに語るハルヒ。 やはり・・・つけられていたのか・・・。 どうりで昨日は随分あっさりと俺の欠席を容認したはずだ。 最初から俺の欠席理由が嘘だと気付いてやがったのか。 まさに俺はハルヒの策略にまんまとハメられてしまったのだ。 「神聖なるSOS団の活動をサボって、しかもバレバレな嘘をついてまで、  そこまでして優先した用事がまさか年上女との密会だったとはね」 ハルヒはニヤニヤとした表情ではあるが、言葉の端々に怒気を孕んでいるようにも思えた。 朝比奈さんはオドオドと、そんなハルヒと俺の顔を交互に見ている。 どうしたらいいかわからないっていう感じの表情だ。 長門の視線は冷たい・・・絶対零度だ。怒ってるのか? そしてなぜか足元には真っ二...
  • 長門有希の報告Report.9
    Report.09 涼宮ハルヒの復活  土曜日はわたしと彼女で、衣服等を買いに行った。もちろん彼女は、行く時は北高の『女子』制服を着て行った。わたしの私服は、彼女には小さい。 「二人で、行った先で買った服に着替えよ!」 【二人で、行った先で買った服に着替えましょ!】  という彼女の発案で、わたしも同じく制服で出掛けた。  マンションから外に出た時、彼女は潜伏者の存在など、最初から気にしていなかった。 「有希が大丈夫って言(ゆ)うたんやから、間違いないやん!」 【有希が大丈夫って言ったんだから、間違いないじゃん!】  彼女は完全に、わたしのことを信用している。素直に『嬉しい』と思った。  西宮北口駅前のショッピングモールに向かう道すがら、彼女は終始楽しそうな表情をしていた。それは、『SOS団団長』涼宮ハルヒが、何か面白いことを考え付いた時のような、何かを企んでいる表情ではなかった。彼女は純...
  • H・M・N 三つ巴戦争?
    -SOS団部室前- キョン「チィーッス……おや?誰もおらんでは無いか」 と俺の鞄を机の上に置いて、椅子に座った。 キョン「しかし、まぁ…暇だな」 やる事が無いので寝る事にしよう 一時間後 ハルヒ「やぁっほー!って、あれ?キョンだけ?」 よくよく見れば寝てるじゃないの…可愛い寝顔d… はっ!何考えてるのかしら、あたしは! でも、何かやる事無いのよね… と、そこに、デジカメ見つけた。 これで、キョンの寝顔撮ろうかしら…また寝顔コレクション増えちゃうわね… と思いながらも何度も撮ってるあたしがいる さて、飽きたわね…そういえば、あの夢の事思い出したな… そう、キスした夢を …誰もいないし、キョンが寝てるからしようかな… と、あたしは、キョンの顔へ近づく… すると! みくる「そこまでです!」 長門「…ストップ」 !?…いつから、そこに!? みくる「涼宮さんが、撮って飽きた所です」 ...
  • 遠距離恋愛 第十七章 閉鎖空間
    第十七章 閉鎖空間   月も星もない、灰色の空。     がばと跳ね起きて、あたりを見渡す。見覚えの無い灰色のビル街、ホテル。直行する道路。 俺はそのど真ん中に仰向けになっていた。   ……閉鎖空間。   やれやれ。   またここに来ちまった。通算3回目……いや、橘のアレも含めると4回目か?いい加減にして貰いたいね。 とりあえず、自分の服装を確認する。 ブレザー、ネクタイ……って、あれ?これ北高の制服じゃねーか。ああ、そっか、ハルヒは今の高校の制服は知らなかったんだっけか。だから俺今、北高ブレザーなのな。   次に場所の確認だが……ここ、どこ?   以前住んでいた場所じゃない。もちろん、今住んでいるところでもない。あっちにはこんな高いビルとか、こんな豪華なホテルとかはないからな。   豪華なホテル……??   そうか。アレは確か、ハルヒや国木田達が投宿していたホテルだ。 古泉が手配した...
  • キョン100%(1)
    3学期も始まりそろそろ春も近くに感じ始めたある日のこと。 俺はまた新たな懸案事項を抱えていた。 この日は昼休みの何気ない谷口との会話から始まった。 「なぁキョン。おまえ深夜アニメとか最近観てるか?」 「いや、観てねえよ。夜は寝るのが一番だ。」 「俺は昨日観たんだがどうも最近のアニメは現実離れしすぎてる。俺が昨日観たやつなんて主人公の男が美女にモテモテって話でよぉ、しかも女が積極的ときたもんだ。」 「そうかい」 谷口のこんなどうでもいい話、この時谷口に詳しく聞いておけばこの日は平穏に過ごすことができたかもしれない。 谷口との何気ない会話を終えた俺は何故か無性に散歩がしたくなり校内を歩き始めた。 明日は土曜日だ。今日は夜更かしでもするか。などと連休のプランを考えながら歩いてると俺はいつの間にか部室の前に来ていた。 ふと長門のことを考えながら開けるとそこにはやはり椅子に腰かけ膝の上で分厚い...
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