涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「最終部 「あの女」」で検索した結果

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  • お悩みハルヒ~3部・不思議な返答編~
    ...をされた……。 最終部へつづく
  • 箱入り娘 第3話
    …。 …。 チュンチュン …。 ……ん…朝か…。 …。 …。 時間は…7時前ですか。 …。 隣を見ると…居ない? …。 「おはよう、古泉一樹」 …。 おや、もう起きていましたか。 …。 「おはようございます、長門さん」 …。 長門さんはすでに起きて朝食の準備をしていた。 …。 …。 「さて、今日は不思議探索ですね」 「モグモグ…コクン」 …。 朝食、僕も長門さんもパンを食べています。 ただし、僕はバタートーストを、長門さんはイチゴジャムを乗っけて……一斤丸かじりしています。 …。 「さて、どうしますかね?」 「モグモグ、また…行く?」 …。 長門さん? …。 「モグモグ、世界移動」 …。 世界移動ですか? …。 「良いですね。是非とも行きましょう」 「モグモグ、了解した」 …。 さてさて、今回はどんな世界に行けるのでしょうか。 …あ…一応確認しておかないと。 …。 「長門さん?」 「モグ...
  • 朝比奈みくるのなんちゃって時間解釈
    このページの本日の公演スケジュール    その1「ぱらどっくす?」「どっぺるさん」 その2「笹の葉と消えた世界のお話だそうです」 その3「なんとか言語で概念を表現してみました」 最終話「だからわたしはここにいる」 おまけ「番外編らしいなにか」    みくる「あ。あ。マイクのテスト中」   みくる「本日はこのページにお立ち寄りいただきありがとうございます」 みくる「また、本SSをご覧頂きありがとうございます」   長門「時間連続体の移動プロセスには様々な理論がある」   ハルヒ「じゃあ、さっそく本日の公演をはじめるわ」   第五話へつづく   古泉「ところで僕の口上はないのですか?」 キョン「すきなだけ原作で語ってるだろうが。自重しろ」       (落書き1) キョン「そういえば、この突込みがありました」 みくる(大)「言わなくていいです」 キョン「ハルヒちゃん3巻の3...
  • とんでも生徒ムテキョング
    古泉「どうやら、需要は『いじめ』だそうです」 キョン「『いじめネタ』な?」 古泉「というわけでさっそく長門さんをいじめてみましょう」 キョン「ちょっ、思いつきで行動したら危ないぞ!?」 古泉「長門さん、究極の選択です」 長門「…」 古泉「『カレー味のう○こ』と『う○こ味のカレー』、食べるならどちらですか?」 長門「…」 古泉「さあ、答えてください。さあさあ」 長門「カレー味のカレー」 古泉「フフフ、結構迷いましたね?困りましたか?困ったでしょう」 長門「残った方はあなたにあげる」 古泉「おっと、これはお優しいですね。これではいじめに手心を加えてしまいそうですよ」 長門「そう」 古泉「いかがでしたか、僕の羞恥プレイは。見てください、あの長門さんの困った表情」 キョン「あきれてる顔だと思うぞ」 長門「暑いからアナタも気をつけて」 キョン「あれは暑さ関係ないからそっとしといてやれ」 古...
  • 水晶の夜②
      「ええと、本気ですか? ただでさえあいつの買い物は長いのに、今日は量販店に行った時より、デパートの婦人服売り場に行った時よりも長い…。」 「当たり前よ。ウチの店をナメないでね!」 店長さんが人差し指を突きつけた。 だから、誰かを思い出させないでほしいんだが。 店長に従えられた店員どもがうなずいている。 客の回転が遅いのが自慢なんだろうか。 ソバ屋とは違うな。 俺は事務所から店舗に連れ出されていた。 店の電話から、あいつを呼び出せということだ。 結局今日も俺は流されているな。 いつもと同じだ。 やれやれ。 店員どもがいるのは当たり前だが、客たちもいる。 さっきからいた客なのかどうか俺にはもちろんわからない。 しかし、全員女性客なのは同じだ。 俺の味方はいないだろうな。 電話がスピーカーモードになっているのは規定事項なんだろうか。 「長門、俺だ。ハルヒに代われ。」 「もう一度、有希と呼ん...
  • SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦 ―試練その5―
    …起きてください。 …ぁあ?古泉か? 探し物は自分自身と言う、RPGゲームの主人公にありがちな試練を何とかクリアした俺は、午前中の疲れもあってか少々寝ていたようだ。 「お疲れのところ申し訳ありません。少し話をしておきたいことがありまして、起こさせてもらいました」 起こしてもらうなら男にではなく、朝比奈さんか長門にしてもらいたいぜ。補欠でハルヒもいれてやってもいい。 「これは失礼しました。ですが、お三方は次の試練の準備のため、ご不在にしております」 …次の試練があるのか…。あの試練をクリアしたのはそれほど多くないんじゃないのか? 「あなたが正解の第一号ですが、それ以降は全員正解です」 何だと…!?あんな答えを俺以降の全員が全員とも出したと言うのか? 「ええ、ですがここで報告しなければいけない事があります。あなた以降の参加者が全員正解したのは、答えがリークしたからです。ですから、参加者全員...
  • こなキョン・単発ネタ
    ~涼宮ハルヒの憂鬱・最終回~ キョン「俺、実はストレートロング萌えなんだ」 ハルヒ「……バカじゃないの?」 キョン「俺、実はまったり萌えなんだ」 ハルヒ「……バカみたぁい」 キョン「俺、実はオタ娘萌えなんだ」 ハルヒ「へっ―――あ、“あんたバカァ?”」 キョン「俺、実はロリコンなんだ」 ハルヒ「ちょ……えっと……」 キョン「俺、実は泣きぼくろ萌えなんだ」 ハルヒ「…………」 翌朝   こなた「ねえキョン」 キョン「誰!?」 こなた「CVは平野綾のままでいい?」 キョン「お前――まさか!?」 ~らき☆すた につづく~ かがみ「おっすつかさ、こなた・・・て、そちらの方は?」 こなた「ああ、こっちは私の席の前の人だよ」 つかさ「こなちゃん、それはちょっと・・・もう少し説明を・・・」 キョン「ああ、俺は席替えして泉さんの前になった人です。キョンとでも呼んでください。」 こなた「そういうこと...
  • 水晶の夜①
      ここは、男にとって最も居心地の悪い場所の一つだ。 と言われたら、あなたはどこを想像するだろうか。 女子校の入学説明会? 間違って乗ってしまった女性専用車両? 一人で入ってしまった、どう見てもカップル御用達の喫茶店? そのどれでもない。 店内には男の客など俺以外に誰もいない。 そりゃそうだろう。 誰が好きこのんでこんな恐ろしい所に入りたがるか。 店内の落ち着いた照明、計算しつくされたかのように巧みに配置された商品、そして何よりもキャッシャーの前に貼られた数々のクレジットカードのロゴマーク。 これらの全てが俺に、「場違いだ」「おまえなんかの来るところじゃない」「さっさとここから出ていけ」と全力で訴えている。 そう。ここはブティック。ブティックだぞ、ブティック。 量販店でもない、デパートの婦人服売り場でもない。ブティックだ。 俺の人生の最強の敵の一つ、ブティックだ! 俺はブティックが恐ろ...
  • 台風一過のハレの日に:第二章
    『台風一過のハレの日に』       ○ 第二章:親睦   「えー、それではみなさん! これよりSOS団主催、鶴屋杯争奪、こゆきちゃん歓迎大ボウリング大会を開催いたします!」 すっくと椅子の上に仁王立ちし、いつものように腰に手を当てて高らかに宣言するハルヒ。単なる開会宣言にしては態度がでかいが、気にするのも無駄なことだ。 「まずは、SOS団名誉顧問、鶴屋さんに開会のご挨拶を頂きたいと思います。鶴屋さん、どーぞ!!」 「いやー、ただいまご紹介いただいた、鶴屋でっす! 硬い挨拶は抜きだ、みんな、こゆきちゃんとの再会を祝って、めっがっさ楽しむっさ!」 この二人に任せたら、また南の海上でうろついている次の台風でさえ遥か彼方に飛んでいってしまう、そんな勢いだ。 昨日のカレーパーティで決まったように、今日はこゆきの歓迎のためのボウリング大会が開催されている。 そのこゆきと長門はほぼお揃いの格好をして鶴...
  • 素直になれたら
      あの二人がついに結婚か・・・ タクシーで移動中、俺はふと横に目をやる。 肩にもたれかかるようにして長門が寝息を立てている。 俺と長門は今幸せだ。 長門は思念体からハルヒ観察の功績を称えられ、人間と変わらない体にしてもらった。 そして、俺らは結婚した。 今日はあの日々を共に過ごした男―古泉の結婚式の日だ。 相手は対立していた機関の橘。こいつらが和解したのは最後の閉鎖空間が消滅した後の事 俺たちが、高校を卒業する間際。ハルヒが大規模な閉鎖空間を発生させた。 原因は俺だった。またくだらないことで口論となり、つい手が出てしまった。 ハルヒはその時泣きながら部室を出て行った。 急いで朝比奈さんと長門がなだめに行ったが遅かった。 口論理由はコーヒーは豆から挽くか、インスタントか。 ミルクを入れるか牛乳を入れるか・・・こんな話だった気がする   古泉「閉鎖空間が発生しました。すでに機関の仲間が数...
  • 涼宮ハルヒの団結 第四章
     ……と、いかん。回想にかまけているうちにすっかり日が暮れちまった。  ハルヒは雨が降ってるからという理由で朝比奈さんを連れてとっくに帰っている。俺と長門はポエム作成を仰せつかり部室に残っていて、古泉は……こいつもまだ居残りながら、前回の小説誌をなにやら思わしげな表情で読みふけっていた。時々長門に話しかけていたりしたので、長門の不思議小説の解読でもやっていたんだろう。あれの内容では古泉のような登場人物が意味深な発言をしているので、俺よりも更に気にかかるんだろうね。しかし、何故今頃になって。  それはともかくポエムの方なのだが、明日が金曜日であるにも関わらず長門も俺も未だにテキストエディタを活用することなく、パソコンにはまっさらな画面が広がっているのみだった。ホントにどうすりゃいいんだよ。これ。  しかし、今はそれも隅においておこう。朝からずっと言いつぐんでいたのだが、俺はまた朝比奈さん...
  • 七夕シンドローム 第四章
     あの後結局ハルヒはダウナーなオーラを放ったままで、俺との会話は一度も無かった。朝比奈さんにまでちょっかいを出したと知ったらどうなるだろうか。考えるだけでも恐ろしい。  そんな一抹の不安を残しつつ一旦家に帰ると、私服に着替えしばらくゆっくりしてから駅前へ向かおうと思っていたのだが、いてもたってもいられなくなった俺はまだ空が暗くならないうちに家を出た。こうして着いたのが指定された時刻の一時間ほど前。いくらなんでも早く来すぎたかなと思いつつも、入口に寄り掛かって忙しく駅に出入りする人々をぼんやりと眺めている俺だった。  流石に中へ入ることはしない。また昨日のあの光景を思い出すからだ。なんだか、高校へ入ってから俺のトラウマは増えるばかりだな。沈む夕焼けを眺めながらなんとなくそう思う。 『プログラム起動条件・鍵をそろえよ。最終期限・二日後』  あの冬、改変が起こってから見つけた長門のヒントが...
  • 涼宮ハルヒの交流 最終章後編
     先ほど言ったと思う。    これからは何との交流が待っているのか。  それが楽しみだ、と。    こうしてとりあえずのハッピーエンドを迎えたからにはもうそれほど無茶なことはないだろうと思ったからだ。  ここで言う無茶なことってのは誰かに危険が訪れたり、世界におかしな現象が起きたりってことだ。  きっとハルヒはもうそんなことは望まないはずだ。  だってそうだろ?こうしてSOS団がいる。ハルヒがいる。少なくとも俺は幸せだったからだ。    悪夢はもう終わった。いや、あれは悪夢ではなくいい経験ですらあった。そう考えて俺は安心しきっていた。  だからその前触れに全く気付かなかった。  ハルヒのあの言葉を完全に失念していた。俺はあのとき微かに聞こえた言葉の意味を理解していなかった。   ひょっとすると、この悪夢はまだ始まってさえいなかったなのかもしれない。     ◇◇◇◇◇      少年は空を...
  • 涼宮ハルヒの遡及Ⅷ
    涼宮ハルヒの遡及Ⅷ     「あの波動に飲み込まれる前にテレポテーションを発動させて難を逃れたってこと。さっきも言ったけど、あたしの防御結界術を全部、打ち破ってきたわ。なら避けるしかないじゃない」  場所はあの巨人竜から距離を置き、茂みと木々に囲まれた、昼間だったはずなのだがやけに薄暗い森の中だ。 「今は冷静に振り返っていますけど、あの場面では随分、焦った顔をしておられたようですが?」 「はいはい。気まずくて強がるしかできない気持ちは分からないでもないけど、あたしに当たらないように」  む…… 「くすっ、それにしてもあなたの取り乱す姿というものはなかなか見ものでしたよ。僕が落ち着いているということは、涼宮さんの感知ができていた、という意味であるのに、それにまったく気付かなかったんですから」 「ですよね。あたしと長門さんも前から見てましたけど、あんなキョンくんは初めて見ました」 「興味...
  • 遠距離恋愛 第六章 2年生最終日
    第六章 2年生最終日   終業式当日。   俺は朝イチで職員室にいた。朝のHRで岡部と一緒に教室に入って「みんなも知っていると思うが……」というお定まりの『アレ』をやるからだ。小学校から今まで何度も『アレ』を見てきたが、まさか自分がやる事になるとはね。何だか妙な気分だ。 ……先日のハルヒとのすったもんだが起こった翌日には、俺の転校のことは既にクラス全員に知れ渡っていた。谷口と国木田が広めたらしいが、事実なので別にそれは良い。ただ、驚いたクラスメイトが休み時間ごとに俺の側に来て、別れの挨拶をするのには少々閉口した。   「キョンくん、もうすぐ転校しちゃうのねん?残念だわ……あっちで落ち着いたら連絡欲しいのねん?」 ああ、わかったよ阪中。そんなに泣くな。   「環境が変わると体調崩すって言うから、気をつけてね」 せいぜい風邪でも引かないようにするさ。ありがとな、成崎。   「私たちのこと忘...
  • 涼宮ハルヒのX-FILES <クリスマス・イブ>
    ストーリー参考:X-FILESシーズン6「クリスマス・イブの過ごし方」 早いもので今年ももうクリスマス・イブである。 ハルヒとX-FILE課を設置してから色々な事件があった・・・ それらの嫌なことをすべて雪が洗い流してくれると思いたい。 さて、俺のクリスマス・イブの予定だがあいにくハルヒとの 約束は無い。 なぜなら成長し朝比奈さんに似るようになった妹がクリスマス頃に 遊びに来る予定だからだ。 成長した妹との再開が楽しみであり、毎日のように顔をあわせている ハルヒから逃れるのもいいだろう・・・と、考えたのが甘かった。 クリスマス・イブの昼、ハルヒからメリーランド州のある屋敷の 前に夜来るように電話が来た。 もちろん『来なければスキナー副長官のカツラ用にあんたの髪の毛 刈るからね!』ときたもんだ。 しかし、あいかわらず上司のことを無礼に言うな、こいつ。 ~メリーランド州 古い洋館前 PM...
  • 最終兵器長門
    俺は駅前で待っていた。 長門を、俺の想い人を…   長門の超人的(正確には宇宙人的だが)能力が世間にばれたのは、約一ヶ月前のことだった… 例の一件で長門を消却しようとしていた情報統合思念体は、ハルヒによって消滅させられ長門は普通の女の子になったかに思われた。 しかし、そうはならなかった。情報統合思念体は消滅したが、長門個人の能力は失われなかったのだ。 俺は長門に対し能力は使わないように注意をしていた。 しかし、あの日……俺と長門が二人で市内散策をしていた時である。   向こうから俺にむかって猛スピードで走ってくる車… はねられる!俺がそう思った時……長門はためらいもなく能力を使った。俺のために…… 運悪くその近くにはカメラを持った人物がいて、長門はその瞬間を撮られてしまった……… そして、その映像はその日の夕方に全世界に流された。   前の長門なら簡単なことだったろう。世界の人々に対して情...
  • スーパーハルヒ
    「ねぇ、キョン。ゲームで1upキノコとかあるじゃない。」 「ああ。」 「『1人増える』ってどんな感じなのかなぁ?」 「……。」 「増えるといってもドッペルゲンガーみたいに同時に存在してるわけじゃないじゃない?  自分が死ぬともう1回、って感じで自分が出てくるわけでしょ?それってどういう現象かなぁ?」 「……。古泉、パス。」 「え……、長門さんお願いします。」 「……あ「お茶のお水汲んできますね!」さひ……。」 「そもそも最初は『3人』で始まってるじゃない? 自分『3人』って何?」 「涼宮ハルヒが1人増えた。」 「なんですと!?!? いったい何食ったんだ!?」 「1upキノコ。1人増えたことによって今4人いる。」 「なんだよその1upキノコって、おい4人!?」 「ミスしても大丈夫。」 「『ミス』にも引っかかるし、『大丈夫』にも突っ込み所があるな。」 「ああん! もう! また穴に落ち...
  • love in vain~谷口の恋~
    大騒動の文化祭から1ヶ月が過ぎ、俺の学校生活も、 比較的穏やかなものに戻っていた。 季節は11月、深まる秋の気配が色づいた木々の葉の色にいやがおうにも感じられる。 そんな今日この頃。 今日も今日とて、俺は退屈な授業に欠伸を抑えながら、 貴重な青春時代のひと時を、こうして教室で過ごしている。 2年生の秋といえば、そろそろ大学受験の足音が聞こえてくるようにもなり、 予備校に通いだす者、授業に一層に身を入れるようになる者、と様々だ。 俺はというと、母親が予備校の取り寄せる予備校のパンフレットに目を通すこともせず、 だからといって学校の授業に身を入れるわけでもなく、 テストの成績は相変わらず平均ライン。 可もなく不可もなくという、そんな怠惰な学校生活を送っていた。 そんなある日、いつものように登校し、教室のドアを開けた俺に、 嬉々として話しかけてくる男がいた。 谷口である。 「オイ!キョン!ビ...
  • ウィザード オブ レニーデイ
    いつものように、閉鎖空間へ入った僕は、いつもと違うその光景に驚きました。 空間の灰色はいつもより白寄りで、『壁』も少々柔らかくなっていました。 それは別に気になることではありませんが、驚くべきはそこに現れたモノです。 《神人》が現れるのを察知した僕達は、その方向へ目をやりました。 しかし、そこで破壊を行っていたのは、《神人》ではなく・・・   青い、獣でした。   「あれは・・・何ですか?」 僕が仲間の一人に聞くと、その人は「解からん」と答えました。 まぁ当然でしょう。僕に解かっていないのに他の人が解かっている筈がありませんから。 「いつもより慎重に対処しよう。行くぞ」 仲間の一人のこの言葉で僕達は、力を解放し赤い玉に変身しました。 その獣は、《神人》に比べて動きは素早かったものの、強さは《神人》とさほど変わらず、意外にあっけなく倒されました。 そして、閉鎖空間が崩壊したとき僕は・・・いえ...
  • Different World's Inhabitants YUKI~ニチヨウビ(その三)~
      「・・・やっと会えた・・・・。」   私は、彼の顔を見た瞬間、そうつぶやいていた。   眼鏡をかけていないのになぜか彼の顔がはっきりと見えることや、今、自分はあのおかしな空間ではなく、喫茶店のトイレにいることなど、この時の私は気にもしていなかった。   彼に会えた。   ただ、それだけで頭がいっぱいだった。   しかし、彼はなぜかきょとんとした顔から、とても驚いた顔になり、私の顔を凝視していた。 何?私、何かおかしなことでもしたのだろうか?   ・・・そんなに、見ないで・・・。   私の頬が熱くなっていくのを感じる。そういや、一昨年も部室で同じようなことがあったっけ・・・。   彼はしばらく私を見つめ続けていた。私はおそらく顔を真っ赤にしてずっとうつむいていただろう。この時のことはよく覚えていない・・・・・・。         「・・・ョン・・・キョン・・...
  • 下衆谷口のなくころに ~かつおぶし編~
    谷口「ブログなんてのはノリノリの時なら1日に何度でも書けるけど、ヘナチンの時は1ヶ月でも2ヶ月でも更新とまっちゃうよね」   谷口「赤外線のようにやさしくあなたを包み込む包容力の持ち主と名高き谷口です」   鶴屋「いいからそこに、座りなさい」 谷口「はい、おおせのままに。今日は鶴屋さまの方からご指名いただき、ありがとうございます。勝負パンツでやって参りました」 谷口「どんなパンツかと言うと、ノーパンです。ええ、そうです。ノーパンです。お察しの通り、穿いておりません」 鶴屋「キミがノーパン健康法に取り組んでいようが飲尿健康法に精を出していようがどうでもいいにょろ」 鶴屋「それよりも。今日なんで私に呼ばれたか分かってるのかい?」 谷口「さて。何故でございましょう。新しい下着を買ったからドレスアップ後の姿を品評してくれ、とかでござんしょうか」   谷口「おいどんならいつでもOKです! さあ、...
  • 涼宮ハルヒの交流 最終章
     古泉が病室を出て行き、部屋の中には俺とハルヒの二人っきりとなった。    ……何だ、この沈黙は? なぜだか全くわからないが微妙な空気が流れる。  おそらくまだ1、2分程度しか経っていないだろうが、10分くらい経った気がする。  やばいぜ、ちょっと緊張してきた。何か喋らないと。         『涼宮ハルヒの交流』 ―最終章―          沈黙を破るため、とりあえずの言葉を口にする。 「すまなかったな。迷惑かけて」 「別にいいわ。けどいきなりだったから心配したわよ。……もちろん団長としてよ」 「なんでもいいさ。ありがとよ」  再び二人とも言葉に詰まる。 「……あんた、ホントにだいじょうぶなの?」 「どういう意味だ?」 「だってこないだ倒れてからまだ半年も経ってないのよ。何が原因なのかは知らないけどちょっと異常よ。 ひょっとして、あたしが無茶させすぎちゃったりしてるからなの?」  確か...
  • 涼宮ハルヒの憂鬱ってタイトルか・・・
    中3の冬     受験勉強の息抜きにふと書店に寄ってみた。そこで一冊の本をみつけた   「『涼宮ハルヒの憂鬱』・・・?」   なぜこの本が気になったのかというと、この本の主人公と俺は同じあだ名だったからだ。妙な近親感ってやつ?しかも国木田って苗字のヤツも出てるし・・・   感想はというとなかなかおもしろかった。そしてこの本は気晴らしに読んだ一冊で終わるはずだった。   おめでたいことに高校に合格した。国木田も合格した。これからどんな高校生活が始まるのかという期待と不安に俺も例外なく襲われる。   入学式が終わってクラスでのホームルーム、担任の岡部は顧問をつとめるハンドボール部について語った。そして出席番号順に自己紹介。俺はあたりさわりのないことを言ってすぐに自己紹介を終えた。そして俺の後ろの女子の番。   ハルヒ「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありま...
  • 涼宮ハルヒの終焉 最終章
    最終章     その後、朝比奈さんとハルヒには妹のお守りを頼み俺はその間に校庭の隅に穴を掘り、朝比奈さん(大)と長門の遺体を埋めた、古泉の遺体は見つからなかった。 恐らく閉鎖空間の消滅とともに消滅してしまったのだろう。   それから五日間、俺とハルヒと朝比奈さんは学校にも行かずに家に引きこもっていた。 長門の必殺技のおかげで世界は大混乱していた。北向きに放たれた衝撃波は一瞬にして中国、韓国、北朝鮮、モンゴル、ロシアとその方向にある大体の国を新地に戻してしまっていた。 当然学校も休みである。日本に土地的に被害はなかったのだが経済は混乱中であった。しかし働かずに飯は食えないのでほとんどの店は大体四日後には通常通り営業していた。   六日目、布団の中で蹲っていたら携帯がなった。朝比奈さんであった。 「あのぅー、実は未来から指令が来ていたんです。七日前に。今気づいたんですけど。 実はそれによる...
  • lost and found
     朝。確かに妹に叩き起こされたにも関わらず、俺はいまだに夢を見ている気分だった。  寝覚めは最悪。二度寝の誘惑に駆られる。  ふと覗き込んだ鏡にはひどい顔した男が一人写っている。  階段を下りて、食卓に着き、食ったってしょうがない朝飯をかっこみ、  制服に着替えて行きたくもない高校へ向かった。  近ごろ強制ハイキングコースに差し掛かる度に引き返したくなるが、惰性で登り続ける。  そんな鬱々坂の途中で会いたくない奴の一人、古泉に遭遇した。  古泉が片手をあげた瞬間俺は拳を強く握っていた。殴りかかろうとするかのように。  しばらくしてから俺は手を開き、足早に古泉のもとを去った。  そして、あいつがにこやかに手をあげる事に  ここまで殺意を覚えるのはなぜだろうか、と自問自答する。  ……いや、するまでもない。俺はよく分かっている。  このいらだちの原因も。それが八つ当たりであることも。  教...
  • 桃色空間奮闘記番外編 ~遠い記憶のミラージュ~
      戦慄の前編から約2ヶ月ぶりの後編、もう覚えてない人もいるだろう。 前回、所属する機関内に裏切り者がいることを森さんから聞かされた僕。あ、僕古泉です。 なんだかんだで森さんが僕ん家に泊まりこむことになり、なんだかんだで協力して犯人を捜すハメに。 事情聴取、現場検証、プロファイリングなどを行いなんだかんだで犯人が僕達の仲間、 多丸(裕)さんであることをつきとめる。 裏切り者である多丸(裕)さんをなんだかんだでとっちめ、見事事件を解決した森さんと僕。 これで森さんとの共同生活もお終いだ!と歓喜したのも束の間、実はまだ裏切り者が存在するらしく どうやら僕の苦労はまだまだ続くようだやれやれ。 的な感じで意気揚々と後編に続く!と書き込んだのだがこれがまた後から読み直すととんでもない駄作で、 「さすがにこれは自重した方がよさそうだ。」とリアルで思いしばらく投下せずに読み手に回っていたのだが、 そろそ...
  • 憂鬱アナザーエンド
    気が付くと、俺は自分の部屋の床に寝転がっていた。視界の端にベッドの足が 見える。着ているものはブレザーの制服などではなく、当然のように スウェットの上下。 夢か? あれは夢だったのか? ぐあ、今すぐ首つりてえ! よりによってハルヒと二人で異世界に紛れ込み、 キスをする夢だと? 猛烈な自己嫌悪に頭を抱え込み、俺はしばらく足をバタバタさせていたが、 やがてのっそり立ち上がらざるを得なかった。 寝よう。寝なおして忘れちまおう、あんな若さ故の過ちは。そうして、 憔悴しきった顔でベッドに向き直った俺が見たものは。 俺のベッドの上で、パステルピンクの少女趣味っぽいパジャマを着たハルヒが 背中を丸めてくーくー寝息を立てている姿だった。 一瞬おそろしく混乱したのち、俺は古泉が「閉鎖空間は次元断層の隙間」とか何とか 言っていたのを思い出して、ぽんと手を打った。 なるほど、A地点から空間の歪み...
  • 花嫁修行危機一髪 
       特に何の事件も起こら無い、いつも通りの一日で終わる筈だった。 そのいつもから脱線してしまった原因と言うか発端と言うか、 とにかくそれをもたらしたのは、意外にも宇宙人を庇った超能力者だった。   その日も俺達暇人はSOS団アジトで各々の好きなことを時間の許す限りやるという、 充実しているんだかしていないんだか判断しにくい活動を行っていた。 「……」 先程読み終わった文庫本を持った長門が、壁に添って鎮座している馬鹿デカイ本棚の前まで移動して、立ち尽くした。 どうしたんだろう、とカードを取り出したは良いが、肝心の対戦相手が掃除当番で不在の為、 手持ち無沙汰な俺が長門を見ていると、長門は振り返り、古泉がいつも座るパイプ椅子を長机の下から引きずり出した。 長門はそれを本棚の前まで引きずり、わざわざ上履きを脱いでから上に立った。 見れば、本棚の上にダンボールが置いてあって、そこから分厚い本の背表...
  • 橘京子の動揺(捜査編)
    「あふ……ふあ…………おはようごらいますぅ…………んんっ……こころほれすかぁ?」  会長宅の、とある客室。  食前酒で泥酔状態になると言う不祥事を起こした橘京子。彼女が次に意識を取り戻したのは、そのベッドの上だった。 「起きたか。ようやく」  やれやれと呟きながら、俺は座っていた椅子から腰を上げ、ベッドでもぞもぞしている彼女の元へと立ち寄った。  俺だけではない。心配そうな顔で彼女の様子を見守る藤原、そして無表情ながらもどこか彼女を気にかけたような態度を見せる九曜、そして何時に無く真剣な顔をする古泉も一緒である。 「気分はどうですか、橘さん」 「ひああ……ちょっと頭がクラクラしますぅ……」  そらまあそうだろう。何でかと言えば、 「食前酒とはいえコアントローを原酒のまま飲むなんて、無謀にも程があります」 「うう……だって良い匂いがしてたから……」 「良い匂いがしようと口当たりが良くて...
  • ウィザード オブ サムデイ
    サンタクロースをいつまで信じていたかなんてことはたわいもない世間話にもならないぐらいのどうでもいいような話ですが、それでも僕がいつまでその夢のような老人の存在を信じていたのかと言うと、まぁ・・・5歳ごろまででしょうか。 そして宇宙人や未来人や・・・その他諸々が本当はこの世界に存在しないと気付いたのも、小学校にあがる前の話です。 特にそれらに居て欲しい、存在して欲しいと考えたことはありません。それになりたいと思ったことも。 しかし、そういうものは求めている人より、求めていない人のところへやってくるものなのかも知れません。 まぁいろいろあって僕は、なりたかった訳でも無いのに超能力者となり――、 涼宮ハルヒと出会いました。 これが偶然などでは無いことを、僕は知っています。 それは高校生活2回目の夏休みのことです。 この猛暑をかの松尾芭蕉ならどう形容するのか、気になるところですが現代にそれを知...
  • 初めての日曜参観
    とある日の夜。夕食を済ませた俺は自室でくつろいでいた。 今日も今日とてSOS団の活動に参加した俺は、ほとほと疲れきっていた。 なぜかって?そりゃあ我が団長の涼宮ハルヒ閣下の勝手極まりない妄想からひねりだされた、 素っ頓狂な行動及びそれに強制的に従わざるをえない俺の奴隷的気質のために他ならない。 今日はといえば『今年も野球大会に出るわよ!』とかまたワケのわからないことを言い出したおかげで、 1日中ハルヒの繰り出す弾丸ライナーのノックに耐え続けるハメになったわけだ。 そんなこんなで俺は疲れている。 風呂でも入ってさっさと寝てしまおうと思っていたのだが、眠気はそれを待ってくれない。 何気なく倒れこんだ布団の上でウトウトとし始める。 まあ今日はこのまま風呂に入らず寝てしまうのも悪くないかな・・・と思った矢先、 ドスン! 俺は腹に重みと痛みを感じ、飛び起きた。 「キョンくん、もう寝ちゃったの~...
  • 朝倉涼子迷走記 中編
    読む前にこのページにも目を通していただけると嬉しいです。 「…説明を求める」 気がついたら教室が元に戻ってた。 夕焼けの紅しか入ってこない教室にお玉を持った女子と男子が1人ずつ。 …何だよこの状況。 「んー…簡単に話すと、長門さんにされたことを味あわせてやりたいのよ」 「されたことって…あのカレーを食べさせるのか?」 「そうそう」 「あの紫色のカレーを?」 「あ、カレー風呂に入れるのもいいかもしれない!」 「…長門に?」 「長門さんに」 「ちなみにそのお玉は?」 「え?カレー作るときに使わない?」 「…止めとけ。返り討ちにあうぞ」 というかガチで戦って負けてたじゃねぇか。 「あれは1対1だったからよ!今回は勝ち目無いのがわかってるからあなたに頼んでるんじゃない!」 「落ち着け。仮にお前の手助けをしたとしてだ。俺なんか何の足しにもならないと思うぞ?」 「そんなこと無いわ。長門さ...
  • 古畑任三郎 VS SOS団 事件編(前編)
    SIDE 古泉   僕は今、生徒会室の前に立っています。 今の時間は、生徒会長しかいないはずです。 もちろんその時間を狙って来ています。 他の生徒会メンバー……特に喜緑さんに聞かれてはまずいですからね。 コンコン   「どうぞ。」   ドアを開けると、そこにはしかめっ面の会長が一人で席に座っていました。 我々の計画の、ターゲットである存在です。   古泉「すいません。わざわざ人払いをして頂いて。」 会長「まったくだ。君達のようないかがわしい集団のために、わざわざこうして時間を割いてやっている。    私も自分の心の広さに驚いているよ。」 何を言っているのやら…… 元々はあくまで設定の上だけの敵であり、本来は私達の味方であるはず。 それなのに役に没頭しすぎて元々の立場を忘れ、本当に敵対心を持ってしまっている。 非常に愚かであると言わざるを得ません。 もっとも、ここでその感情を表に出してしま...
  • 恋文 前章
            前章 土曜日の昼下がり、親子でも兄弟でもない若い男女が二人きりで行動を共にすることは、世間一般の認識では「デート」という代物に該当する……なんてことが、脳裏を一瞬かすめたが、深く考えないようにして、俺と美代子──ミヨキチは電車に揺られつつ駅前の公園から移動していた。この子とどこかに行くなら映画館だな、との判断での移動だ。そもそも地元で二人一緒に並んで歩くのはリスクが高すぎる。いろんな意味で。そんなリスク回避として映画という選択はなかなかナイスな判断だ、自画自賛しておこう。 電車の中では、あまり言葉を交わさなかった。前にミヨキチが見たがっていた映画に行ったときと勝手が違うから、それは仕方がない。幾分緊張している彼女は流れる外の風景に目を向けており、俺はその横顔を漫然と眺めていた。 あまり凝視するのは失礼な気もするが、それでもつい、目が向いてしまう。確かにこの一年で...
  • 機械知性体たちの即興曲 第四日目/昼
     機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html   □弟四日目/昼 教室 キョン         「…………」 ハルヒ        「窓の外ぼーっと眺めて……どうしたのよ。今日ずっとそんな調子じゃない」 キョン         「……ああ」 ハルヒ        「……まさか、有希のことでも考えてたの?」 キョン         「あ? ああ。そうと言えんこともないな……」 ハルヒ        「え?」(ドキ) キョン         (どうしたもんか……) キョン         (あと何日っていったっけ。三日? 四日?) キョン         (それまで、誰にも知られず、俺ひとりだけで、ほんとうにあいつらの面倒をみてやれるのか?)  ハルヒ        「……キョン?」 キョン  ...
  • SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦 ―最終試練(前編)―
    最終試練の準備とやらが結構かかるとのことで、俺は独り暇を持て余していた。 だが、これからする内容を思い出し、反芻すると意気消沈してしまう。 最終試練の内容は、参加者が俺と一対一の勝負をすると言うものだ。 何を勝負するかは参加者が任意に決めることができ、その勝負に勝ったものがハルヒに告白できる、ということになるらしい。 だが、なんでハルヒはこんな大一番を俺に任せたのだろうか? その気になれば、俺がわざと負けてさっさとハルヒの彼氏を作り上げることも可能なのに。 鶴屋さんが言ってたように、俺を信頼しているというか? …うーむ、わからん。なんで俺がこんな大事な場面を任されたのか… 「そんな理由は簡単だ」 ―谷口!?いきなりなんだ?何を言いやがる!? 「いきなりなのはお前だ。突然ぶつくさ喋り出しやがって」 うをっ!俺は独り言を喋っていたのか!しかもそれを谷口に聞かれていたとは、何たる不覚! 「全...
  • 無限の結論
    もう見慣れてしまったこの風景。 無限の剣。 無限の荒野。 そこに、 「うわっ!」 「ふえぇぇぇ!?」 見慣れない、三つの影。 「な!?朝比奈さん!長門!何でここに!?」 うむむ、おかしいな。ちゃんと回りは確認したのに。…ああ、そうか。長門が不可視フィールドを展開してたのか。 「あの…無視しないでいただけますか?」 いや、まあ、何となく閉鎖空間に近いからお前はいても驚かなかっただけなんだよ。何となく入り込めそうな気がするし。 「それは無理ですね。ここは閉鎖空間と似てますが根本は違うものみたいですし。どちらかと言えば…そうですね、コンピュータ研の部長氏のときのものに近いですね」 そうなのか…って心を勝手に読むな。俺は口に出してないぞ、そんなこと。 「まあ、とにかく…ここは何なんですか?」 「…簡単に言えば、俺の閉鎖空間だ」 俺の言葉に、古泉はわざとらしくほう、と呟いた。 「ええと…つまり、ここ...
  • 色んなキャラが出るSS3
    失われた最終回幻の15話   涼宮ハルヒ「今日はキョンの誕生日だからみんなで祝いましょう」 キョン「なあ、ハルヒ。誕生日位、本名で呼んでくれないか」 一同「…。」 キョン「全宇宙が停止したかと思われた、ていうのは嘘ぴょんで 本名を覚えてもらってない俺が落ち込んでるだけなんだけどな」 「もしかして、覚えてないのか?」 ハルヒ「そそんなことはないわよね、みくるちゃん」 みくる「え、えっと、こ古泉君」 古泉「じゃあ、僕はバイトがあるので キョン「ごまかすな、俺の名前覚えてないだけだろ、 長門、お前は」 長門「記憶にない」 キョン「なんですとぉ、あ朝倉お前は、ってなんで朝倉がいるんだ まあいい、俺の名前をおぼえてるよな」 朝倉「所詮、私はバックアップそんなこと分かるわけないじゃない」 キョン「かんけいねぇだろ、谷口、国木田お前らは知ってるな」 谷口「わわわ忘れ物」 国木田「えっと覚えてないな」 キ...
  • 朝比奈みくるの挑戦 その4
     水先案内人が必要である。  過去へ、過去のわたし宛てに指示を送る。  時間の操作を行うことに罪悪感を感じていた時期もあった。必要悪だと割り切っていた頃もあった。  今は、何も感じない。ただ、やるべきことをやるだけ。笑うことも泣くことも忘れた。   「あ、気が付いた。おかえりなさい」  あいたた、ここはどこだ?なぜ朝比奈さんがここにいる?   「キョンくん、まずはかるく息を吸って。深呼吸して。」  落ち着いて周りをみると、ここは屋上前の物置。目の前にいるのは朝比奈(大)さんだ。  あなたがここにいるということは、やはりあの別世界の出来事は未来の既定事項ってやつですか。 「今は**月**日。お昼休みよ。」  確かに時計にもそう表示されている。あのハルヒは俺の希望通り時間移動させてくれたようだ。 「おちついたようね。まだ少し時間あるから簡単に事情を説明させてね。今回もキョンくんにお願いしたい...
  • 笑顔は癖のような感じですよ
    「お疲れ様、古泉」 閉鎖空間で一仕事を終えると、森さんが黒塗りの車にて僕を待っていた。 「これから会議…ですか?」 「その通り。よくわかったわね、『機関』にも慣れてきた…ってところ?」 バックミラーに映った森さんの整った笑みを一瞥すると、 「いえ。今回で閉鎖空間の発生は26回目ですが、未だにちっとも慣れませんね」 皮肉を言ってやる。こういったやりとりも何度繰り返したことだろう。さすがに回数は数えていないのだが。 僕にこの能力が芽生え、『機関』が発足してからまだ1ヶ月半しか経たないというのに、涼宮ハルヒは何がそんなに不愉快なのか、 こちらとしてみれば知ったことではないのだが、ただ世界の壊滅を防ぐため、超能力者である僕はそれに従うしかないのだ。皮肉の一つくらい言わせて欲しい。 一方で森さんは僕の物言いにも慣れたかのように溜め息交じりの微笑を漏らしていた。 貴女には毎日のように危険な灰色世界に狩...
  • 羽化
    『抜け殻』シリーズの続きです。 『抜け殻』『脱皮』『小箱』『空蝉』の順にどうぞ。 ======== 『羽化』 「キョンくーん、早く掃除しないとお母さんに怒られるよー」 年末を迎えて、母親からの大掃除プレッシャーを素直にスルーしてくる妹の言葉を軽く無視しながら、俺は、最低限、机の周りぐらいはきれいにしておこうとしていた。 別に勉強をばりばりやったから机の周りが散らかっているわけではないが、少なくともここだけをこぎれいにしておけば、母親が安心することは、俺の学習の範囲内だ。 というわけで、あちこちを片付けつつ、机の引き出しを開けて雑多なガラクタ類を奥の方から引っ張り出してみた。と、そこに出てきたのは四つのカラフルな小箱――――。 「ぐっ、こ、これかぁ……」 そう、それは、情報統合思念体の対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースの体表保護皮膜、早い話が、長門と喜緑さ...
  • とある日曜日の出来事
      「ちょっとキョン、歩くの遅いわよ。もっとシャキシャキしなさい!」   今日は日曜日。俺はコイツと二人で人騒がしい商店街を闊歩している。 たまの休みだというのに、なぜにこんな汗だくで重たい荷物を抱えて歩いてるんだ、俺は。 「お前が速いだけだろう。だいたいそう思うなら自分の買ったものぐらい自分で持てよ。」 というかコイツの買ったものしか荷物と呼べそうな物はないのだが。 ちなみに俺は現在右手に二つ、左手に三つ、計五つの紙袋を両手に装備している。 袋の中身はコイツの買った洋服、コイツの買った下着、コイツの買った靴などなど 午前中から午後にかけ、この大きめの商店街をぐるっと一周しながら数々の店でコイツが購入した 俺にとってはすこっしも価値がない物ばかりだ。 「嫌よ。重いし。」 おい。 「普段から運動不足のアンタにはそれぐらいが調度いいのよ。むしろ適度な運動を用意してあげたアタシに感謝してほしいわ...
  • キョンむす第二弾 未来の未来の話
     未来の未来の話       夫婦の仲がいいのは良い事である。  それはごく当たり前で、誰一人としてそこに疑問を感じないであろう概念なのだが……俺に とって、それは不満でしかない。  傍目に見る分にはいいさ、所詮は人事だ。  親しい友人という立場だったとしても何も不満は無いだろう、どうせ住居を同じくしている 事もないのだろうし。ここで問題となるのは――当事者の家族だ。 「はいっ! あ~ん」  差し出される箸、その先にある料理。 「……」  そして、箸を前に苦い顔で口を閉ざす父さん。 「ね~口を開けて?」 「……はぁ」  満面の笑みを浮かべる母さんに負けて、父さんは口を開いた。  溜息をついていたのは父さんだけではない。  テーブルを挟んで食事を続けていた俺もまた同じように溜息をついていた。  ちなみに、今日は2人の結婚記念日でも、初めて会った日でも、何かの記念日でもないただ の月曜の朝だ。...
  • 初恋6
    さて、こうして勢いよくねーちゃんのマンションを飛び出してきてしまった俺だが、 一体ハルヒはどこにいるのだろうか? 既に辺りは沈み出す夕陽に紅く染められている。この時間なら・・・まあ普通は家だろう。 しかし、俺はあろうことかハルヒの家の場所を知らないのだ。 ハルヒに電話をしてみたところで・・・出てくれる可能性は薄い。 こうなったら・・・人に聞くしかないだろう。 俺はジーンズのポケットにねじ込んでいたケータイを取り出し、 アドレス帳を開くと適当と思われる名前を呼び出し、コールする。 まずは古泉だ。ヤツならハルヒの居場所を知っていてもおかしくはない。 『プルルルルルルルル・・・・ガチャ。  お客様がおかけになった番号は現在電波の届かない・・・』 無機質な案内音声が響く。古泉は出なかった。 もしかすると・・・例の閉鎖空間の対応に未だ追われているのだろうか・・・。 そうだとするともたもたしていられ...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 未来人たちの執着(中編)
    ◇◇◇◇   【一週間前に事故を回避した少年。また事故に巻き込まれ死亡】  惨劇を目撃した翌日の放課後。俺は谷口が床に引くために持ってきていた新聞に昨日の惨劇の記事が載っていたので、それをかっぱらって読んでいた。他にニュースがなかったのかそれとも珍しい事件だったためなのか新聞社がどう判断したのかわからないが、見事に一面トップを飾っていた。上空から落下した看板を写している写真も掲載されている。  もちろんその下に広がる血もだ。生々しい報道写真である。  昨日その事故に巻き込まれた男子生徒は、やはり先日に俺が助けた奴だった。事故現場にいた目撃者や警察発表によれば、事件性はなく偶然に偶然が重なったために起きたらしい。折れた標識は老朽化が酷く、近く交換される予定だったし、看板も隣接する道路の度重なる大型トラックの通過で激しく揺さぶられ続け、留め金の部分が壊れてしまっていたようだ。  実際に目撃して...
  • 一本の樹 前編
       「バイトがあるので今日は先に失礼します」  にやけ面がドアから顔だけ覗かせ帰る、一見すると日常に見える非日常のサイン。これから身体を張らなくちゃならん面倒事が待っているというのに、よくもまあにやけていられるものだ。関心なぞしてやらんがね。 「古泉君帰っちゃったの?この間のお礼に勲章をあげようと思ってたのに」  古泉と入れ替わりに部室に現れたハルヒが残念そうに言っている。ていうかくだらないことを考えるな。副団長の腕章をもらったときに古泉がしてみせた気持ち悪いウィンクを思い出しちまったじゃねえか。 「まあバイトなら仕方ないわね。明日また渡すことにするわ!」  ハルヒは今日も上機嫌だ。これというのも、先日の『脚本・監督:古泉・機関』『主演:俺』の恥ずかしいホワイトデー企画が功を奏したお陰なわけだ。あれは本当に恥ずかしかった。詳細は・・・すまん思い出したくない。  しかし、...
  • パジャマ☆パーティー
    文字サイズ小で上手く表示されると思います FRI 12:30  秋も終盤、寒さのあまり人気の無い昼休みの中庭――  えっ……本気ですか?  驚いた僕の声と、 「ああ、もしもお前が暇だったらな」  退屈そうな彼の顔。  急な呼び出しにも驚きましたが、この提案にはもっと驚かされました。  しかし――  魅力的なお誘いではありますが、恐らく涼宮さんは何か予定を立てている事でしょうし、 残念ですがお約束はできません。 「そうか、まあそうだよな」  つまらなそうな顔で立ち上がり、この場を去っていく彼を見送りつつ僕は温くなっていた ココアに手を伸ばす。  今のは冗談……にしても性質が悪いですね。  小さくなる彼の背中を見ていると、急に気持ちが焦りだす。  ……こんな事を言っても無意味だという事はわかっている。でも、無意味な事をする事に 罪は無いはずだ。  あの!  「ん」  僕の声にすぐさま振り返...
  • 喜緑さんその3
    喜緑「そういえば明日はホワイトデーですね」 会長「ほう、喜緑君があんな俗っぽいものの話をするなんて意外だな」 喜緑「・・・なんでもありません」   翌日 会長「今日は生徒会は休みにする、解散」 喜緑「はぁ」 会長「喜緑君、たまには一緒に帰らないか?」 喜緑「・・・別にいいですよ」 会長「これを」 喜緑「え?」 会長「まあなんだ、ホワイトデーなど知らんが一応お返しにな」 喜緑「・・・ありがとうございます」 会長「開けていいぞ」  [ガサガサ] 喜緑「バレッタ?」 会長「ああ、君の綺麗な髪に合うのを探すのは苦労したんだぞ?」 喜緑「・・・ありがとうございます」 会長「さっき聞いたぞ」 喜緑「いいじゃないですか」 会長「そうだな」 喜緑「これどうですか?」 長門「・・・似合ってる」 喜緑「ふふふっありがとう、長門さんも髪型変えてみたらどうですか?」 長門「こう?」 喜緑「うん、いいですね。...
  • 桃色空間奮闘記 ~変珍たませがれ~
    季節は巡り12月、今日の日付は24日だ。 ベリーメリーなイベント効果もあって、街はいつもの倍以上にあわがしく、煌びやかになっていく。 恋人と寄り添っている男女。大きな荷物―プレゼントだろうか―を持って少し急いでいる様子のサラリーマン。 サンタクロースの格好でケーキを販売する青年。手を繋ぎ、穏やかな表情で歩く老夫婦。 道行く人々は様々だが、それぞれ全員に共通している感情、「幸福」が、華やかな街を一層輝かせているように見えた。 そんな華やかな町並みを僕、古泉一樹は1人決意を胸に秘め、目的の場所まで向かっている。 よく知る街の風景を、目蓋に焼き付けるようにして歩く。 もしかしたら、もう二度と見ることもないかもしれないから。 いつも歩くこの町並みも、今日で見納めかもしれないから。   今日、僕は戦場へ行く。 戦いと呼ぶには相応しくない あまりにも不公平、あまりにも絶望的な戦場へ。 恐怖は、無い。 ...
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