涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「灼眼の古泉」で検索した結果

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  • その他短編置場
    ... 涼宮ハルヒの歌集 灼眼の古泉 天災 君のいない部室 グラップラーハルヒ 鶴屋さんの奮闘 黒鶴屋さんの陰謀 最強の異世界人 長門の戦い~熱戦!激戦!超決戦! 1000取り合戦 谷口の日常 涼宮セルヒの憂鬱 谷川流の暴走 神聖モテモテ憂鬱 シャミセンの徒然なる祝日 がんばれ、生徒会の喜緑さん! 長門有希の怪談 ヨグの子 ゆけむり殺人事件 喜緑江美理の影響 鶴屋さんの憂鬱 ブスの瞳に恋してる 朝倉涼子の退屈 センチメンタルグローリー 江美里の夏休み 仕返し 由良内科 小さな罪人 近くて遠い、すれ違い フレンドリー・グッドバイ 下り坂 佐々木×キョン(アダルトな関係) 朝比奈視点の長門・橘・藤原 藤原くんはあまいのがお好き 膝の上 おしかけ新妻☆天蓋領域娘九曜 長門有希の人望? こなキョンシリーズ(涼宮ハルヒ×らき☆すた) ハルシャミ保守 乙女ハルヒ日記 そんな日常 キョンの鬱憤 ど...
  • 未来の古泉の話
     ――壁に埋め込まれたスピーカーから響く静かなジャズに紛れ、絶え間なく続く談笑が薄暗 い店内を包んでいる。 『一人の客に干渉はしない』そんな暗黙の了解でもあるのか、オーダーされたカクテルを渡す 時以外は決して口を開かないバーテンの前がここ数日の僕の指定席になっていた。  いつも一人で訪れる僕の為にわざわざ空けてくれているのではないのだろうけど、カウンタ ーの端から二番目のこのスツールに誰かが座っているのを僕はまだ見たことが無い。  ここでだけは、僕は僕で居られる。  誰にも教えず「報告」もしていないこの店の中でだけは――  それが、くだらない自己欺瞞でしかないのは解っていた。  機関が僕の行動をロストする可能性など皆無なのだから。  もしかしたら、そう。こうして僕の前でグラスを磨く彼ですら、機関の一員なのかも――  自分へと向けられた視線を注文と感じたのか、バーテンの手が止まり少しだけ視線...
  • 突然の古泉の死
    古泉が死んだ。 俺には受け入れられなかった。 今日もいつものように古泉が持ち込んだゲームで遊んでいた。 古泉「ちょっと失礼。」 古泉が一旦席を離れ、部室を後にした。俺はトイレにでもいったんだろう、と思った。 だが・・・ ハルヒ「古泉君遅いわねー。キョン!ちょっと様子見てきて。」 キョン「へいへい。」 俺は部室を後にした。トイレへ向かう道の途中、階段を下りるところで古泉を発見した。だが、様子が変だった。 キョン「おい!古泉!古泉!」 身体を何度もゆすったが返事がない。意識は・・・ない。ハルヒにすぐしらせ、救急車を呼んだ。車中、古泉が目を覚ました。 古泉「す・・・涼宮さん・・・」 ハルヒ「古泉君!」 キョン「どうしたんだ?心配したぞ。」 古泉「すいません・・・身体が・・・」 そうこうしているうちに病院に着いた。担架に横たわる古泉の姿は、なんとなく死にそうな...
  • 妹×古泉
    ―暑い、暑すぎる― …8月のある日の事、連日続く暑さに耐えきれなくなった俺は、コンビニにガリガリ君を買いに行こうと思い、家を出た。 いつもならこのクソ暑い中、ハルヒの「不思議探索」に駆り出されるのだが、幸いにも今日は休み。さすがのハルヒもこの猛暑にはお手上げらしい。 しかし我が妹には感服する。こんなクソ暑い中、毎日のように友達と遊んでいるらしい。 いやぁ、子供ってのは恐ろしい。 そんな事を考えながら歩いていた俺の目に、とんでもない光景が飛び込ん出来た なんと、我が妹が古泉と肩を並べて歩いているではないか―― なんだ、どういう事だ?訳が解らん。人違いか?そんな筈は無い、妹とは長い間一緒に住んでたんだ、間違える筈がない。 第一、妹は 「友達と遊びに行ってくる~」とか言って家を出ていっていた。 その友達とは古泉の事を言っていたのか? まさか― 何度か古泉を家を入れた事はあるが、妹...
  • 古泉一樹の誤算 五 章
      五 章       森さんと新川さんが去った後で俺は後ろを振り返った。 「朝比奈さん、今の聞いてらっしゃいましたか」 「ええ。向こうには向こうの、組織的な方針があってなかなか難しいようね」 「俺が人情に訴えようとしたのは甘かったですね」 「相手が個人ではない分、動かすのは簡単ではないと思うわ」 「すまん長門、説得できなくて」 「……いい。あなたの主張は正しい」    四人はテーブルの周りの丸イスに座り込んだ。古泉が長門と朝比奈さんにコーヒーを渡した。 「機関が動かないとすればどうしようもないよな。朝比奈さん、一度元の時代に帰りましょうか」 それを聞いて古泉が言った。 「ちょっと待ってください。このままにしておくと涼宮さんの閉鎖空間が世界を覆い尽くしてしまうかもしれません」 「そうだったな。でも時間移動できるんだから、一度戻って休んでからでもいいんじゃないか?」 朝比奈さんがそれを遮...
  • 古泉一樹の青春
    「ねぇ、キョン?最近古泉君おかしいと思わない?」 ハルヒは団長席に座り頬杖をしながらパソコンを弄りつつ俺に言った。 「ああ、お前もやっぱそう思うか?」 確かに最近の古泉はおかしかった。少年エスパー戦隊の古泉がまともか?と言われりゃまともじゃないだろうが、最近団活を欠席しがちなのだ。俺が“例のバイトか?”と聞いてもデフォルトのニヤニヤ笑いのまま「違いますよ」と言うだけだ。何かがおかしい。 「キョン!これは事件よ!きっと何か大変なことに巻き混まれんだは!」 「大変なことってなんだよ?」   それを聞くとハルヒは目を輝かせて答えた。 「きっと誘拐とかなんかね!犯人に口止めされてあたし達に言えないのよ!」 まったくこいつの発想には脱帽だ。どうすりゃこんな話しになるんだか。 「ただ忙しいだけだろ?家の用事とかで」 「違うわよ!家の用事ならそう言うでしょ。でも古泉君何にも言わないんだ...
  • 古泉一樹の動揺
    おれはベッドで眠りふけっていたはずだ・・・。 少なくとも学校の校庭なんかで寝ちまうほどのマヌケでもないつもりだ。 灰色の空、灰色の風景、どこかで見たことがある風景だ。 ここは・・・・・閉鎖空間だ。 何故か隣には古泉が寝ている。またこいつがおれをここに連れてきたのか? 「おい起きろ古泉。」 古泉の頬を何度かペチペチと叩く。 「ん・・・・?ここは・・・?」 とぼけてないでさっさと事情を説明しろ。 「これは・・・どういうことでしょう・・・僕の能力は今・・・完全に消えています」 「何?ここにおれを連れてきたのはお前じゃないのか?」 おれは少しばかり動揺していた。しかしそれは古泉にも同じだったらしい。 「いいえ。今回のことは僕にも全くわかりません・・・なぜ貴方と僕がここにいるのか、そしてなぜ僕の能力が消えてしまったのか・・・。」 ふいに昨日朝比奈さん(大)に言われた言葉を思い出した。 ...
  • 規定事項の流れ星 エピローグ「お話の始まり」
    もくじ及び注意事項 …15496回目のシークエンスの開始を確認。   …今日の予定は市民プールへ行くこと。   …今回も待ち合わせ時間の1時間前に到着。   …朝比奈みくる、古泉一樹、涼宮ハルヒの順に集合。   …彼は最後。   …全ていつも通り。   「プールまでは自転車で行くわよ!」   涼宮ハルヒが高らかにそう言う。   「…俺の目が狂っていなければ自転車は二台しかないのだが…」 「二人乗りと三人乗りでいいじゃな「あの…すみませんが…」   …古泉一樹?   「あら?どうしたの古泉くん」 「その組み合わせのことなんですが…僕が長門さんを乗せてもよろしいでしょうか?」   ………。   「こ、古泉…お前…」 「いっいえ!そういうものではなくてですね!…なんとなくそうしなくてはならない気がして…」 「そうよキョン!古泉くんはあんたみたいに変な事考えたりしてないのよ!じゃあ有希、それ...
  • 古泉一樹の誤算 一 章
      一 章      日曜日だというのに朝っぱらから電話がかかってきた。 「お休みのところすいません。早急にご相談したいことがありまして」古泉だった。 「なんだ。日曜くらいゆっくり寝かせろ」 「実は……その……」 ボソボソ言うだけでよく聞こえない。口篭もる古泉なんてらしくない。 「なにがあったんだ、言ってみろ」 俺はもう、たいがいのことでは驚かない。 「涼宮さんと……なんです」 「なんだぁ?聞こえねーぞ」 「だからですね!涼宮さんとヤッってしまったんですよ!!」 そのとき俺は、数秒間だけ硬直し、次の数分を爆笑の渦に巻き込まれて一気に目がさめた。腹を抱えて笑い出すのを抑えきれず、電話のマイクの穴をやっとの思いで押さえた。 「もしもし、聞いてますか」 「ああ、き、聞いてる、聞いてるとも」胃が痙攣するかと思うくらい腹がよじれた。 「ずいぶんと大げさに笑ってらっしゃいますね」 だって、これが...
  • こいずみくん一斉大売り尽くし
     朝というのは多くの人にとって一日の始まりであり、窓から降りそそぐ日光と共に今日という日へにこやかなる挨拶を告げる時でもある。  俺は寝起きが良くも悪くもないが、大抵置きぬけ三十分くらいは頭がぼんやりしている。  そんなわけでその日もゆるゆると目を覚ましたのだが、何か違和感があった。 「朝だよー、おーきーてっ! キョンくんっ!」  これは妹の発言……のはずだが、何かが決定的におかしかった。  あからさまに声が違う。小学五年生十歳、それがわが『妹』のステータスだったはずで、つまり第三者的に見て女の子の声がしなければおかしい。  が、聞こえる声は明らかに男のもので、それも少年ではなくもう少しだけ成長した、まぁカテゴリで言えば少年になっちまうのかも知れないが、少なくとも声変わりしてることだけは間違いない。  しかも、まだ胡乱な俺の頭を頼ればの話だが、聞き覚えがある。つうか毎日聴いてる。 「もー...
  • お姉さんなのです。 古泉編
    関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ       「朝比奈さん……。」  こ、これは一体どういうことでしょう? 放課後の2人きりの部室。 目の前には真剣な顔をしてわたしの目をじっと見つめる古泉くん。 そんな顔も出来るんですねぇ。 はっきり言ってしまえばいつもの笑顔よりその真剣なお顔の方が好みです。 カッコいいです。 ああ! でも、ごめんなさい。 わたしは所詮未来人。 この時間平面の人との恋愛は出来ないんです。 それにあなたには長門さんが……! ハッ! これは、修羅場!? 三角関係!? 長→古→みくる!?  そんな! 高校生なのにそんなドロドロとした恋愛は……燃えるじゃないですかッ! 結ばれてはならぬ2人の恋路! 一途な文学少女と綺麗なお姉さんと真面目な好青年! まるでメロドラマ……!  なんて、妄想したところで悲しくなるだけです。 解かってます、解かってますとも。 一人身万歳!...
  • 古泉一樹の誤算 三 章
      三 章      いい映画を見終わったときのような高揚感を漂わせ、四人は元の時代に戻った。ひと仕事終えて、長門の部屋でお茶にすることにした。 「これで無事、ハルヒが古泉にベタ惚れになるといいんだが」 「自分で自分の過去を変えるなんて、奇妙な感覚ですが」古泉が照れている。 「朝比奈さん、改変の効果ってどうやって確かめればいいんですか?」 「状況を誰かに聞いてみるしかないわね」 「じゃあハルヒに直接聞いてみますか」 古泉と朝比奈さんが、それはちょっと、という顔をした。 「機関に問い合わせてみましょう。僕が毎日報告してるわけですから、記録はあると思います」 なるほど。ハルヒの観察日記か。 「機関のデータベースを参照してみます。長門さん、パソコンお借りしていいですか」 「……いい。台所のテーブルにある」 「機密事項なので、ちょっと失礼します」 古泉は台所に消え、数分して戻ってきた。   「...
  • カオス・ザ・ワールド 前編
    人生何が起こるかわからない。心からそう思う。 この一年様々な信じられない出来事があったが今回のこれは今までの中でもトップクラスに入るだろう。 では今回の件を振り返ってみよう。 …。 …。 …。 一年生の三学期もあと数日で終わる、もうすぐ春休みだ。 そんな日の放課後、俺はいつもの様に文芸部室へと向かっていた。 その時……それは起こった‥。 …。 ーズン …。 「うっ!」 …。   突如俺を襲った立ちくらみ……この感覚は記憶にある…そう、時間移動をした時の様なあの激しい………くぅ……。 …。 …。 …。 ブラックアウトまであと数秒…という所で俺の感覚は元に戻った。 しゃがみ込んでいた俺はヨロヨロと立ち上がる。 …。 ……なんだったんだ今のは‥。 …。 あたりを見回すと…特に何か変わっている様子はない、時間移動をした訳ではない様だ。 …そうか、疲れているんだな俺は。まぁ無理も無い、なんてったって...
  • 古泉崩壊
    俺は今、床に寝転がって、ハルヒの泣き顔を眺めている。頭を撫でてやりたいが、 力が入らない。ああ、ハルヒに謝らなくちゃな。まだ喧嘩の最中だったし。なんか こうしてみるといろいろやり残したことがあるな。でも、もう時間が…   ……………   「ねぇキョン、明日どこ行く?」 正直どこでもいいが、とりあえず涼しいところがいいな。 「なによそれ。もうちょっとまじめに考えなさいよ。」 ああ、まじめに考えてるさ。でも出てこないんだよ。 「…あんた、本当にあたしのこと愛してくれてるの?」 愛してるさ。じゃなきゃこんなにまじめに話を聞かないだろ。 「これのどこがまじめだって言うの!?もういいわ。あんたの本気がこんなもんだとは、 正直がっかりしたわ。じゃあね。」 ちょっと待て。まだ話が 「うっさい、バカキョン!!」   ……   ということがあって、ハルヒはここには居ない。 「それはまた、大変なことをしてくれ...
  • 宙の恋人
    仰ごう、あまつひかりを。 詠おう、叶うならば織姫と彦星の架け橋を願うための歌を。 「……小さい頃は、星の洪水に、飲み込まれてしまうのが夢で……」 熱に浮かされたような声が、輝きのなかに落ちてくる。息を溜め込み、言葉を捜しながら、浴衣姿の古泉一樹は綿菓子のような笑顔を浮かべた。 縁側からは、何の障壁もなく夜空が見通せる。 恒星が、黒いシートにばら撒かれた白い砂のように無数に散在し、光を放っている。天の川と、人が呼称する夜天の星屑。 冷酒の瓶はいつの間にか空になっていて、古泉は酒気を帯びた吐息を漏らし、団子を無心に頬張る長門に半ば寄り掛かりながら、つらつらと語り掛ける。幾らか気を緩ませ、夢でも仰ぐような調子で。 「七夕の日に、ミルキーウェイを素足で渡り、銀河を眺望し、天体を間近で思う存分に観察して……宇宙人と握手するんです。そんな夢を昔、よく見ていました。僕は愛らしい宇宙人に、『ごき...
  • 「日常じゃない日常」 長門サイド
       わたしが本のページを捲る音と、古泉一樹が時折将棋の駒を打つ音のみがある部室に突然他の音が響いた。  古泉一樹が将棋の駒を床に落とした。    今ここにはわたしと古泉一樹しかいない。とても静か。本を読むには最適の環境。  そのはずなのに、わたしは少し退屈を感じている。他の三人がいないのと何か関係があるのだろうか。    駒を落とした古泉一樹は中々駒を拾い上げようとしない。何を考えているのだろうか。  そんな事を考えながらわたしは、なぜか古泉一樹より先に駒を拾い上げ、差し出していた。   「…あの、長門さん?」  …わたしは何をしているのだろうか。  落とした、と一言告げて、古泉一樹の顔に拾い上げた駒を近付ける。少し困惑しているよう。  なぜだろうか。駒を拾い上げる動作自体に問題はないはず。わたしは少し首を傾げる。    5秒ほどその状態が続き、突如わたしの手から駒を取った古泉一樹は、 ...
  • 教科書文通3
    「できれば、〝彼〟や涼宮ハルヒ、朝比奈みくるには黙っていて欲しい。」  長門さんに教科書を貸した後の英語の授業の最中、僕はいつかの様に僕の教科書を抱きかかえた長門さんの台詞を何べんも反芻していた。 最初は、長門さんの教科書は一体どこへ行ってしまったのか、本当に盗まれてしまったのだろうか、では、一体だれが? などと、一通り考えてはいたのだが、思考は確実に先ほどの会話へ流されていく。 「涼宮ハルヒや〝彼〟は私に対して、少し過保護すぎると思われる面がある。 盗難されたと決まったわけではない、騒ぎを大きくしたくない。 第一、涼宮ハルヒが何かしらの怒りを覚えると、それはすなわち……あなたの苦労に繋がる。 それはいや。 朝比奈みくるは隠し事に向いていない。 それが彼女のいいところ。」  喋り方は相変わらず淡々としていたがその内容は、SOS団のメンバーのことをよく見て考えて、 なおかつ、自分が周り...
  • hug
      カッチ コッチ   今日は1月1日、いやすでに時計の短い針が右に傾いてるから、もう1月2日だね。 ハルにゃん達SOS団の冬合宿最終日。   「そろそろかな。」   ガラガラガラガラ   「う~、さぶさぶっ。さすがに真冬の夜中の寒さは堪えるっさ。」 そんなことを言いながらあたしは自分の部屋を抜け出した。   これは冬合宿が始まってから―と言っても3日間だけど―のあたしの日課になのさっ。 あたしは昨日や一昨日のように目的の場所へと足音を立てないよう静かに向かう。 これは部屋の中で寝てる人を起こさないようの配慮でもあるけど…、 「いた、いたっ。」 目的地には先客が一人いた。いや、と言うよりここで何かしているのはその先客さんだけで、 あたしはその人物目当てで毎晩通っているだけどね。 そしてこれまた昨日や一昨日のようにあたしは物陰からその人物を眺めている。 “先客”とか”その人物”何か回りくどい...
  • 古泉一樹の大暴走
      「どうしたの古泉くん、屋上なんかに呼び出して。」 「その、涼宮さん……」 「……?」   「好きだああああっ!!!」がばっ        ――古泉一樹の大暴走――        本日も俺らSOS団メンバーは、団長さんが勝手に乗っ取った文芸部室でほのぼのと活動に努めている。  そう、いつもと変わらない日々なのだ。ハルヒは例によっていつものネットサーフィン、朝比奈さんも椅子に座ってじっとしていて、長門に至っては本を掴んだまま微動だにしない。  そして俺は今日も古泉とオセロの対戦相手をしてやってる……のだが。 「どうしたんだ、その頬のでっかい手跡。」 「えっと……ははは。」  いや、そんなスマイルから何もテレパシーは送られてこないぜ。 「『好きだ』と『好きです』、どっちがいいか確かめたくて……」 「……は?」 「つい先ほど、それを涼宮さん相手に試してみたんです。それが何か誤解されたらしくっ...
  • 古泉一樹の休日
    カーテンの隙間から漏れる日差しで目を覚ましぼんやりした思考で時刻を確認すればもう16時を回っていた。 また休日を無駄にしてしまったようだ。 いや、仕方が無い。昨夜の会議の後発生した閉鎖空間の所為で帰宅したのが深夜だったのだから。 寝癖で爆発した頭を掻きながら起き上がると、書類やら雑誌やらプリントやらを踏みつけながら台所へと赴く。 朝も昼もすっ飛ばして眠っていたのだ、腹が減って仕方が無かった。 冷蔵庫を開けてみる。―――何も無し、すっからかん。冷凍食品ですら皆無だ。 舌打ちをし冷蔵庫の扉を足で閉める。仕方が無い、コンビニにでも買いに行こう。 空になったカップ麺のゴミだとかまだ少しだけ中身の残ったペットボトルなんかを掻き分けて愛用の銀縁眼鏡を発掘し、ジャージのまま玄関の扉を開けたその瞬間、 ―――いってらっしゃい。 母の懐かしい声が聞こえた気がして僕は、誰も居ない部屋に向かって「行ってきま...
  • サムナンビュリズム‐プロローグ‐
    俺は雨の中傘もささずに自転車を走らせていた。 どうして俺がそんな熱血漢よろしくびしょ濡れ全力自転車疾走しているのかというと、まあどうということはない。 例の如く素敵団長様こと涼宮ハルヒがらみである。 傘をさしていなかったのは別に俺が雨に濡れながらのサイクリングをこよなく愛していたわけではなく、ただ そう、このときの俺はそりゃあもう驚天動地を通り越して呆然自失していたからな。   事の始まりは古泉からの電話だった。   「もしもし!?」 『おや? 遅かったですね、何かあったんですか?』 「何でもねぇよ」 『そうでか。それでは、いきなりで申し訳ないのですが、今すぐ市立病院まで来てください』 「いきなりそんなこと言われてもな」 『すみませんが一刻を争う事態なんです。取り乱さず落ち着いて聞いてください』 電話越しの古泉の声はいつになく真剣だった。 「何だ? もったいぶらないでさっさと言え、俺は早...
  • Please wait for some day in the rain.
    教科書文通の後日談になります。 ----------------------------------- 「長門さん。 その件で、お話があります。 聞いて、くださいますか。」  あの日の、あの雨の日の古泉一樹の台詞が頭から離れない。 他のことを考えていても、気がつくとあの台詞が耳に響く。 彼が隣にいない今でも、その声はわたしの鼓膜を打っている、様に感じる。 これは何? 幻聴? エラー? 「長門さん、 僕はずっとあなたが僕の教科書にお書きになった「良好な関係」について、ずっと考えていました。」  真っ直ぐな瞳だった。 元々古泉一樹は人の目を見て話すタイプの人間ではあったが、 最近は誤解を防ぐためか、はたまた他の理由からか、あまり目をあわそうとはしていなかった。    が、あの日は違った。 あの雨の日。 古泉一樹とより「良好な関係」を築きたいとあのまじないを決行した日。 まっすぐ、まっすぐ...
  • 古泉一樹の誤算 七 章
       七 章      その日、営業の打ち合わせをするハルヒと古泉を見ながら、こいつら今後どういう展開になるんだろうかと考えていた。事故った歴史も一部消えてしまったことだし、ハッピーエンドになってもよさそうなものだ。だが安心しろ。もう物語もそろそろ終焉なのではと思った矢先、それだけでは済まないのがこのハルヒ的日常。野球で言えば0対0の八回裏ツーアウトランナーなし。まったくいまさらだが、ここから急展開がはじまるのだった。   「あたし、明日からしばらく私用で忙しいから。午後は休むわね」 ハルヒが珍しく単独行動をしている。 「私用ってなんだ?見合いでもすんのか」 何気なく聞いた俺のひとことに、ハルヒはピタと固まった。 「そうよ。悪い?」そこで四人も固まった。 「い、いいことじゃないですか。なにごとも経験ですよ。もしかしたら涼宮さんにぴったりの男性が現れるかもしれません」 そう祝辞を述べる古...
  • 古泉一樹の結婚
    「キョン、ぐずぐずしてないで早く来なさいよ」   「うるさい、分かってるよ」 あいつはこの坂道で何でこんなに元気なんだ。   「高校の通学路の方がきつかったでしょ、この程度余裕よ」   くそっ、高校の通学路の方がまだマシだった記憶があるぞ。 それとも俺が年取ったって事か?いや、まだそこまでは…   「あんた、体力落ちすぎよ。情けないわね」   「お前みたいに涼しい格好じゃねぇんだよ。しかも駅から距離があり過ぎるだろ だからタクシーで行こうって言ったのに」   「この程度でタクシーなんてホントに情けないわ、それでも団員一号なの?」   団員か、懐かしい響きだな。SOS団は既に有名無実だ。ハルヒから団員という言葉も久々に聞いた。 やはり、久しぶりに他の団員に会えるからテンション上がってんのか?   「何ボッーとしてんの、もうちょっとだから頑張りなさい」   はいはい、分かりましたよ。   「そ...
  • 古泉一樹の陰謀
    「はじめまして」 「誰だお前は」 「古泉一樹と申します。あなたより一学年下の後輩です」 「何の用だ?」 「生徒会長になってみる気はありませんか?」 古泉一樹の陰謀―生徒会会長選挙・秋― 昼休み。 文化祭が終わってようやくくつろげると思っていたら、まるで知らない一年が俺を訪ねてきた。 「生徒会長だ?」 「えぇ。今から約二週間後、生徒会会長選挙があるのはご存知でしょう?」 知らない。北高に通って一年半以上になるが、学内行事など基本的にどうでもいい。 だから俺はそのまま答えることにする。 「知らんな。もちろん興味もない。何の企みか知らんが、帰れ」 だが、その古泉一樹なる一年は他に表情を知らないかのような笑みを崩さず言う。 「あなたには今度の会長選で得票数一位になってもらいます」 何やら勝手に話を進めようとしている。 「とりあえず僕について来ていただけますか。ここでは何かと話しにくいこと...
  • ひぐらしがなかないハルヒ   穴泣かし編
    執事の森さん「本日は誠に申し訳ありませんでした。主人が一度小説みたいなことをやってみたいと申しましたので・・・・」 朝比奈「本当にひどいです!」 森さん「おわびと言っては何ですが、お土産をご用意致しました。」 ハルヒ「ありがと!」 朝比奈「すいませんわざわざ・・・・・」 古泉「僕にはないのですか?」 森さん「坊っちゃんには無し!」   ハルヒ「キョン、あんた何貰ったの?」 キョン「あ、綾波レイのプラグスーツだ・・・」 古泉「キョン君には似合わないもの貰ったね~」 キョン「こんなものを渡す方なんてどうかしてるのか?」 そういやこいつだけお土産もらえなかったんだな・・・、   キョン「ほれ、やるよ」 ハルヒ「えっ!いいの?」 キョン「ああ、古泉には似合わないしな、」 古泉「わかってるじゃないですか、僕なんで女に産まれなかったのかって思う時がありますよ」   その時、俺は知らなかった。 いつまで...
  • 長門+古泉×キョン
    ※性別反転+ふたなりもの注意     「やめろ!長門!」   そう叫んだ俺に、昨日まで彼女であった彼はいつもの口調で説明を始めた 「現在の貴方の体ががどういう構造か把握しなければならない。 これは統合思念体の意思。戻る為には多分、しなければいけない。規定事項。」 「ぐっ」 戻る為と言われたら多少の事は我慢しなければならないのだろう。 腕を後ろで縛られ、長門に自分の息子を弄られながら俺は頭の中で叫んだ 「なんでこんなことになっているんだ!」   ――起きたら女になっていたってのは最近よく聞く話なんだが・・・ 家出していると思われた息子はそのままだった。 溜め息の後にベットの中で呟いたね 「これなんてエロゲ?」 まあ、見慣れた息子がいることに安心した俺も俺だが、 どう考えてもパーツが多かったので、困った時の長門頼み、だ。 電話をしたところ長門の声が低くてビックリした。ベースの性別は入れ替わっ...
  • 古泉一樹の誤算 六 章
      六 章      古泉の解任騒動が一段落してやれやれといったところなのだが、歴史改変のチェックポイントはまだすべてクリアできたわけではなかった。朝比奈さんが言うには、ひとつの出来事に修正を加えてもまた元の木阿弥に戻ってしまうかもしれないし、別の方向に歩き出すかもしれないということだった。   「それにしても、機関の連中があそこまで頭が固いとは思いませんでした」古泉が言った。 「だよな。いつもなら俺たちの意向を無視したりはしないもんだが」 どっちかというとハルヒや俺の顔色を伺っているのが機関のいつもの姿勢っぽいんだがな。 「あれはきっと、既定事項の自己修復機能が働いたのね」朝比奈さんがうなずいた。 そういうものなのですか。自己修復って人間が意図的に起こすものなんでしょうか。 「歴史というのは何人もの人の意思が重なって受け継がれて動いていくものよ。突然異例の流れが起こるとそれに反発す...
  • 反転世界の運命恋歌(Ver.キョン子)Ⅳ
     反転世界の運命恋歌Ⅳ    八の字湖の辺(ほとり)での写真撮影の後、ハルヒは尾行していたお詫びにと今日のSOS団の活動解散を宣言した。  でも、今後の行動は各自の自由とのこと。  つまりそれは、 「本気で、古泉くんの慰労を考えたみたいね」 「僕は少々疲れましたけど」  というわけで、あたしと古泉くんはいまだ、二人で街中をぶらついていた。もちろん、手を繋いでいるわよ。だって、これは古泉くんの望みだし、別にあたしも嫌じゃないし。 「羞恥で、でしょ? あんなの開き直った者勝ち」 「それはそうですけど……やれやれ、なんとなく、彼の涼宮さんへの対応の気持ちが分かりましたよ……」  うわ失礼な。  あたし、あんなに思いつきで突発的な衝動行動する女じゃないわよ。 「いえいえ、充分、あなたも突発的に行動されます」  ぐ……切り替えしてくるか……そりゃ、さっきの辺(ほとり)の件はそうかもしんないけど……...
  • 古泉一樹の約束
    まだ、僕は死ねないんですよ。     薄れゆく意識の中。     そんな事を思った。     古泉の左手は     赤く、血に染まった。     ◇ ◇ ◇ ◇      太陽が西に傾き、夕焼けの空の下、坂道に二つの影が伸びる。 長門有希と古泉一樹は共に学校からの坂道を降りていた。 秋風が舞い、長門の髪が揺れる。 肌にからみつくそれが少しだけ、心地よかった。 長門の左耳には、銀色のイヤリング。 誕生日など無いと言い張る長門に、それでは今日を誕生日にしてみませんか?と送った一品だった。 長門は、ひそかに気に入っているらしい。 絶対に口にはしないが、身に着けている事がそれの証明だった。 文芸部室へと続く廊下の途中、古泉が「よろしければ、一緒に下校しませんか?」と長門を誘ったのは、SOS団の活動が始まる少し前のことである。 肯定とも否定とも取れない仕草で応えた長門に、急なアルバイトが入らなけれ...
  • エンドレス・エラー
    一夏の恋の続き ※エンドレスエイトを前提にお読みください。 わたしのなかのエラーがやまない。 耳鳴りのように、繰り返される彼の声。反復。重複。聞いたことのない声色。震えながら紡がれた古泉一樹の、嘆願。 『長門、さん。聞いて頂けますか』 『忘れて下さって構いませんから。どうか、……最後に一言だけ』  「―――どうかしましたか?」 日の光が遮られ、手元の本に影が差した。花壇隅に腰掛け思索をしていたわたしに、呼び掛ける古泉一樹の微笑が眼前に。 「失礼、頁が進んでいないようでしたから。心配事ですか?」 声色のトーンから、機嫌の度合いをある程度測れると言ったのは彼の言葉。恐らくそれは正しい。ループする夏季の時空修正を如何にするかという懸案事項を抱えても、その笑みに変化は見られない。 解答を遅らせるわたしに、彼が差し出したのは二本のアイスバー。透明なフィルムが巻きついたそれは、...
  • アナル鬼ごっこ
      『…ウ~~!!…』    ここは…どこだ。  毎朝の目覚ましよりキツいハルヒの怒鳴り声のようなサイレンに耳を痛めながら、俺は地面から体を起こした。 ここで注目すべき点は、なぜ俺が地面に横たわっていたか、だ。 俺は、夢遊病と診断された覚えはない。なんて冗談はなしにして、俺が置かれている環境から考えれば答えは一つ。   「…ハル…」    ハルヒ…と言うつもりだった俺は、口をあんぐりと開けたまま現状を理解した。そして、自分でも気付かぬ間に走り出していた。       「キョンたーん!!!」       とりあえず逃げよう、と。   あれは何だ!一体何なんだ!    例の物体から とりあえず 逃げ切れた俺は、一、二度深呼吸をして心を鎮めた。 しかし、あんなものを見た直後に落ち着けと言う方が無理な話だ。何せ… 仮面のみを体に装着した古泉に追いかけられたんだからな。   「あんなもの…起きてすぐ...
  • 古泉一樹の誤算 四 章
      四 章      それからいくつかのチェックポイントを見てきたのだが、このところ部室の様子がおかしい。いつもは窓際に座っているはずの長門が古泉の横にぴったり寄り添うように座っている。俺だけがぽつんと窓際でいびきをかいていた。しかしこの姿勢でよく眠れるもんだ。そんな長門と古泉の異様な雰囲気に、ハルヒはもちろん気が付いているようでチラチラと二人を見ていた。異様というか普通じゃないというか。 「今日は帰る」 ハルヒがぼそりと言った。かなり機嫌が悪そうだ。朝比奈さん(小)はなにが起こるかとオロオロするばかりで、古泉(小)は僕はなにも悪いことはしてません的スマイルを崩さなかった。    俺(小)、朝比奈さん(小)と続いて出て行き、長門(小)と古泉(小)が連れ添って帰った。そして部室は空になった。あのハルヒの仏頂面、この分だと半径十キロ以上の閉鎖空間が発生するな。今の俺なら閉鎖空間予報がで...
  • 長編・未分類2
    ハロウィンパーティー 箱入り娘 HAPPY TREE FRIENDS 自殺 少年達の雑談 SOS団の惨劇 パートナー 閉鎖空間と糞団員 家族 電波作品1 電波作品2 雪合戦 クリスマス中止のお知らせ 巡る財布 カオス・ザ・ワールド あたたかなもの 12月18日・A  dearest beyond of SuzumiyaHaruhi 宇宙人現る! SOS団ラジオ支部~深夜版~ こたつでみかん 迷探偵キョナン 特攻野郎アフロチーム 涼宮ハルヒの舞台裏 ある雪空の日のこと ロックンロールスターダスト トライアングル・ラン チョコ、キッス、カオス♪ My namewas... 平行記憶 雨の日のぬくもり 遠い場所までむかえに来て GANTZ とある2月14日の断片 ハルヒがみくるでみくるが長門で長門がハルヒで… 俺が古泉で古泉が俺で…(上の続編です) かわいい一日お茶だし係 続・孤島症候群 「涼...
  • 反転世界の運命恋歌(Ver.キョン子)Ⅲ
    反転世界の運命恋歌Ⅲ  で、ようやくあたしと古泉一樹のデートの話になる訳だけど、まあ別段、大したことはやっていない。  おっと、ここで言う『大したことはやっていない』と言う意味は、男女が遊びに行く昼間の健全なデートとしては当たり前で当たり障りのないことしかやっていないという意味だぞ。  だからと言って楽しくなかったかと言えば、むろん、そんな訳がなくて思いっきり楽しんでた。  スタートは小物雑貨屋のウィンドウショッピングから始まって、あたしの「ふわぁ」という感嘆に、隣で微笑ましいものを見て一緒にその感情を共有したいと主張している彼の笑顔は素敵だったし、「どれもいいですね」と同意されたときは、そこはかとなく嬉しい気持ちで沸き返っていた。  それから少し喉が渇いたんで二人で喫茶店入って――  ふっふっふっふっふ。  なんとなくこっちに主導権があったのと、こっちの世界の住人じゃないあたしだ...
  • 本音
    どうすりゃいいんだろうね?俺は。 この状況を。   顔から血がでてる古泉。 俺も似たようなもんだな。 ずいぶんと口の辺りがひりひりする。 こりゃ、口の中が切れてるかな?   「あなたに僕のことがわかるわけがない」 「あぁ、同意見だよ」   本当に、どう収拾つけるべきかね、この状況?   その日、些細なことで俺はハルヒと喧嘩した。 普段ならどうってことないことが、その日ばかりはなぜか許せなかった。 部室を飛び出していったハルヒ。   俺は深いため息とともに椅子に座る。 「閉鎖空間のでるような真似は慎んでくれませんか?」 こんなことを言うのはニコヤかスマイル・古泉しかいない。 普段なら同意する俺だが、まだカッカしている。 「知ったことか、そのための機関だろう」 ふう、と一つため息をつき古泉が言う。 「確かにそのための機関です」 ならいいだろう。 「けれどあなたは作らなくてもすんだはずの閉鎖空間...
  • ポニーテールの秘密・第4章
    第4章  俺と古泉は今、例の黒塗りの車に乗って高速道路を走っている。古泉がドライバーに適当に回ってくれと伝えていたのでいつかの交差点へは向かっていない様だが。  「突然すみません。少しばかりお話したい事があったので」  何についてかは分かっている。分かっているから手短に頼む。  「ご察しの通り涼宮さんについてですが、これもあなたが気付いていればこんな事にはならなかったのですが」  いつものスマイルで皮肉を述べた。で、どんな事が起きたってんだ?  「閉鎖空間です」  やはりか。今更だが、すまない事をした。  「それは僕に言うべき言葉ではないですね」  俺は古泉の言葉にリアクションはせず、ただ自分のした事に対する責任の取り方を模索していた。さすがにハルヒがやたらと絡んで来たせいでこうなったんだ、なんて言い訳じみた事は言わん。だが、これは訊いておかなくては。  「何故ハルヒはあんなに絡んで来...
  • 古泉くんと鶴屋さん
    「ねえキョン、古泉くんの恋人が誰だか知ってる?」 それは多分朝の何気ない会話の時の出来事だったんだろう。 ハルヒが突然切り出した、衝撃的な話題。 おかげで俺は今日のそのときまでの会話をさっぱり忘れてしまった挙げ句、これ以上無いくらいの呆れ顔をハルヒに晒すことになってしまった。 「……はあ?」 「あら、あんた、知らないの? ていうかあんた今凄く間抜けな顔しているわよ、まあそれはどうでもいいことだけど」  どうでもいいならわざわざ言うな。 「知らないも何も、古泉に恋人が居るなんて初耳だぞ」 古泉に恋人か……、改めて考えてみると、ちっとも想像がつかないな。 ハルヒ、それはおまえの勘違いじゃないのか? 「失礼ね、ちゃんと本人に聞いたのよ」 ……ハルヒが言うには、今週末の市内探索に関する相談をしようと電話をしたところ、先約があるので断られたとのことだった。 態度がちょっとおかしかったので問いつめたと...
  • 反転世界の運命恋歌(Ver.キョン)Ⅲ
    反転世界の運命恋歌Ⅲ  で、ようやく俺と古泉一姫のデートの話になる訳だが、まあ別段、大したことはやっていない。  おっと、ここで言う『大したことはやっていない』と言う意味は、男女が遊びに行く昼間の健全なデートとしては当たり前で当たり障りのないことしかやっていないという意味だ。  だからと言って楽しくなかったかと言えば、むろん、そんな訳がなくて思いっきり楽しんでいた。  スタートは小物雑貨屋のウィンドウショッピングから始まって、彼女が「ふわぁ」という風船が膨らんで来たような笑顔は可愛かったし、「どれもいいですね」と同意を求められた時は、それとなく相槌をうってやった。  それから少し喉が渇いたんで二人で喫茶店入って、さすがにここでは、情けない話ではあるが奢ってもらった。なんせ財布を持たずにこっちの世界に飛ばされたわけだから一文なしだったしな。  つか、彼女の出した千円札を見て、仮に俺...
  • 寝言古泉
    「うう…コジマだけは…コジマだけ…は…」 何事かと思ったみんな、これは古泉の寝言だ。ちなみに今、古泉は長門に膝枕して貰っている。 見たときは蹴り起こしてやろうかと思ったが、「騒いだら殺す」と言わんばかりのオーラを長門が出していたのでやめた。 「速さが足りない!…グゥ…」ビックリした!どんな夢見てんだよ? それから古泉は団活終了時間に長門に起こされるまで寝言を言い続けていた。 「緑の機体…またですか…ああ…次は破壊天使砲ですか…うう…」とか言っていたが、本当にどんな夢見てんだよ? 団活終了時間になって、長門が古泉の頬を軽く叩いて起こすと古泉は「いつの間にか寝ていたんですね…申し訳ありません」 そう謝る古泉にハルヒはニヤニヤしながら「古泉君、後で有希にお礼をしてあげて。理由は有希に直接聞くといいわ」と言った。 古泉は何故、ハルヒと朝比奈さんがニヤニヤしているのか分からない様子だったが、後で長門...
  • 涼宮ハルヒの我侭
    ここは文芸部部室こと我らがSOS団の溜まり場だ 朝比奈さんは今日もあられもない姿で奉仕活動に励み、長門は窓際の特等席で人を殺せそうな厚さのハードカバーを読んでいる。 俺はというと古泉と最近お気に入りのMTGを楽しんでいた――ちなみに俺のデッキは緑単の煙突主軸のコントロール、古泉は青単のリシャーダの海賊を主軸にしたコントロールだ――ここ最近は特に目立った動きもなく静かな毎日を送っていた。 ……少なくとも表面上は。だがな。 何故こんな言い回しをするかって?正直に言おう。オレ達は疲れていたんだ。ハルヒの我が侭に振り回される毎日に。 そりゃ最初のうちは楽しかったさ。宇宙人、未来人、超能力者と一緒になって事件を解決する。そんな夢物語のような日常になんだかんだ言いながらも俺は胸を踊らせたりもした。 だって、そうだろ?宇宙人と友達になれるだけでもすごいのに未来人や超能力者までもが現実に目の前に現れ...
  • 涼宮ハルヒの仮入部おまけ
    ハルヒとキョンがSOS団を設立した後、みなさんからひと言コメントをいただきました。 岡部 「騒動だけは起こしてほしくなかった!!」 山根 「What!?」 榊  「何だあの古泉というヤツは!!女をとっていくな!!」 柳本 「あたしには何も関わりあいませんように」 阪中 「涼宮さんから手作りのチラシをもらったのね。机に大事にしまっておくのね。あのバニーガールも素敵だったのね」 鈴木 「アチャー!なんか作っちゃったよー!」 荒川 「やっぱ、あいつはアホだな」 高遠 「また、一緒にソフトボールできたらいいんだけどな」 花瀬 「先輩に髪無理やり剃られました・・・にしても、千本ノックはきついいです」 日向 「ねぇねぇパパ、わたしのクラスの涼宮さんっていう人が新しい部活作ろうとしてるんだよ」 西嶋 「枕カバーにYesとNoってあれなんだったんだろう?剣持さんも瀬能さんもそれは嫌って言ってたけど」 垣...
  • 一樹の湯
    姉妹編『長門の湯』『鶴屋の湯』もあります。     ====== 『一樹の湯』 『おはようございます、今お目覚めですか』 ん、いや、昼前には起きてたよ。 『それは失礼いたしました。それで昨夜はよく眠れましたか?』 ふん。余計なお世話だ 『どうも、重ね重ねすみません』 日曜日の昼過ぎ、一時間ほど前にベッドを抜け出した俺が、ちょうど昼飯を食い終わった時に、古泉から携帯に電話が入った。 なぜ昼前まで寝ていたかというと、夕べの寝つきが悪くて結局空が白み始める頃になってやっと眠りに落ちることができたわけで、なぜそこまで寝つきが悪かったかというと、昨日の不思議探索のおかげだ。 『いやぁ、僕も昨夜は疲れましたよ……』 閉鎖空間か……。 『えぇ、長らく閉鎖空間も発生していなかった上に、かなり手ごわい閉鎖空間でしたので……』 電話の向こう側の古泉が、大きく溜息ついている様子が伝わってくる。 そう、...
  • キョン1/2  デート編
    今日はとびっきりの厄日に違いない。 何故なら俺のワーストランキングでも上位に入るであろう出来事が 現在進行形で立て続けに起こっているからだ。 「次はあちらに行きましょう」 隣を歩いているスマイル野郎が手を取って、また俺をどこかに連れて行こうとしている。 そう、今日の災厄の原因はこいつなのだ。 全ては今朝かかってきた一本の電話から始まった。     「緊急事態です。今すぐ僕の部屋にきてもらえますか?」 なんて切羽詰まった声で電話がかかってくるもんだから、 休日をだらだらと過ごそうと思っていた俺は身支度をそこそこにして家を飛び出した。 「お待ちしていました」 古泉の住むマンションの一室に到着すると、神妙な面持ちの古泉が出迎えてくれた。 こいつがこんなマジ顔をするんなんざ天変地異の前触れでしかなく、 事態が思った以上に芳しくないことを俺は窺い知る。 SOS団に何か事件が発生したのか、はたまた橘の...
  • 放課後屋上放談
    ※このお話は『江美里の一番黒い夏』の後日談です※  秋というのは、いい季節だ。暑すぎもせず寒すぎもしない。それは春も同様だが、俺には陽気に夏へと向かう春より、穏やかに暮れていく秋の方がどうやら性分に合っている。  そんな益体もない事を考えつつ、両手をポケットに突っ込んで壁にもたれ、街並みに遠く沈んでいく夕日を眺めながらタバコを燻らせていると。横合いからギギッと金属製の扉の軋む音がした。 「おや、いつになくアンニュイな面立ちで。落日に詩心でも動かされましたか?」  何気ない風で、そのくせやたら鼻につくセリフだ。確か去年の文化祭ではクラスで演劇の出し物なんぞをやっていたと思ったが、普段からして演技じみているんだよなこいつの言動は。 「風流を愛でるのは結構ですけれど。学校での喫煙行為は感心しませんね。誰かに見咎められでもしたらどうするつもりです?」 「ふん。施錠されている屋上に、わざ...
  • お弁当
    直列ネタ、ネタバレ注意  しんと静まり返ったマンションの一室。必要最低限の家具だけが置かれた部屋は酷く殺風景だ。  その家具ですら使われた形跡は無く、人の住んでいる気配を感じさせなかった。  部屋の中央には小柄な少女が一人。正座をしたままぴくりとも動かない身体は、精巧な人形のようだ。  それは長い長い夏休みが終わり、少女――長門有希が膨大な量となった記憶を整理している最中だった。  情報の取捨選択。溜まりに溜まった記憶の中の、不必要と判断された情報を隔離していく。  とある夏の記録に差し掛かると、滞りなく行われていた作業が急に止まった。  その夏はとびきりのイレギュラーで、他のシークエンスでは見られなかった様々な出来事が起こった。  希少なケースではあったが今となっては重要性は限りなく低い。特別、記憶しておかなければならない事象は何も無い。  学校での合宿。七不思議探し。それを記憶してい...
  • 俺が古泉で古泉が俺で…
    皆の衆は今日の夕方に起きた我がSOS団の団長様、天使、置物による人格入れ替わり事件を覚えているだろうか? 俺がその一件で不幸なことにしかならなかったのは言うまでもないだろう。いや、一つだけ覚えておきたいことがあったな。 あの長門のオドオドしている姿(中身は朝比奈さんなのだが)は俺の頬を緩ませるには十分な力をもっていた。また見てみたいものだ。 などと、回想をしている場合ではない。もしかしたら今のは現実逃避なのかもしれない。それほどまでに俺を困惑させる事態が起こっているのだから。 そう。俺は古泉と入れ替わってしまっていた。 なんだこれは。 キ?「人格の入れ替わりでしょう。ちょっとしたスペクタクルですよ。」 そんなことを言ってるんじゃない。どうしてお前は冷静でいられるんだ。 自分に向かって言い放つ。正直気持ち悪くてしょうがない。 なぜなら目の前にニヤケスマイルを放つ俺がいるのだから。忌々しい。...
  • 古泉とキョン
    ~部室にて~   ガチャ   鶴屋「やぁ!みんな!」   キョン「どうも」   みくる「鶴屋さんどうしたんですかぁ?」   鶴屋「今日はちょっとハルにゃんに話があるっさ!」   ハルヒ「え?あたし」   鶴屋「そっさ!」   ハルヒ「?」   鶴屋「明日、ハルにゃんと長門ちゃん、みくるとあたしで遊び行くよ!」   ハルヒ「でも明日は団活が」   鶴屋「名誉顧問の権限を行使させてもらうよ!」   ハルヒ「えっと……有希はいいの?」   長門「構わない」   ハルヒ「みくるちゃんは?」   みくる「わたしは鶴屋さんから、事前に言われてましたからぁ」   ハルヒ「古泉君とキョンは?」   古泉「つまり男性禁制ということですよね?僕は大丈夫ですよ」   キョン「あぁ、俺も問題ない」   鶴屋「ハルにゃんはどうなのさ?」   ハルヒ「う~ん、そうね。たまにはいいかも」   鶴屋「じゃあ決まりっさ!」...
  • テキサスシュール勃起物語
     むっかしーむかしー古泉はー 古泉「おや、女の子がいじめられていますね」  彼の名前は古泉一樹。しがないサラリーマンエスパーだ。  そんな彼は晴れやかな天気の今日、獲物を求めて海岸を歩いていた。  日本海が似合う渋い男を物色していたのである。  しかし見つけたのは、数名のガキにいじめられている女の子だった。  無視しよう。  ていうか、ガキの男の子の方を攫ってしまおう、フヒヒ!  そう考えた古泉でしたが、やはり女の子を助けてあげることにしました。  たまには人助けもいいでしょう。  最近大根で色々と懲りていた彼は、なけなしの善意を振り絞ったのです。 古泉「おい、ガキ。やめないと俺のバルカン砲が火を噴くぞ」  アナルをガキに向けてドスの聞いた声をだします。  バルカンの弾はウンコです。  これを食らえば、スカトローンな人以外はひとたまりもありません。 ガキ「わぁー! ほんまもんの変...
  • お題+他 目次
    トリップ ◆1/dtGJfhU6.F ◆TZeRfwYG76(企画用) ◆Yafw4ex/PI (旧トリップ仕様)   以下のSSは全て文字サイズ小の環境で編集しています 背面が灰色になっているSSがあるのは仕様です(等幅フォントを使いたいので書式付き設定)     更新SS  11/22 未来の古泉の話   11/6 簡単でおいしい!おかずレシピ「キョンの夕食」 7食目 「ふわふわ」「天麩羅」   10/25  罪の清算 「朝比奈さん大活躍(微糖)」 「かんざし」 「時限爆弾」 言いたい事は言えない話         停滞中の連載SS   甘 1 甘甘 2 カカオ → IFエンド 「これもまた、1つのハッピーエンド」 注意! 欝展開あり 3 甘甘甘 4 HERO  5 「お酒」「紙一重」 *微エロ注意     森さんと古泉の話  カプ:森古泉 注意! 森さんのキャラがオリジナル設定...
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