涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「無限の剣製」で検索した結果

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  • 無限の剣製2
    ...―――固有結界―――無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)―――。 ―――それが俺の手にした能力。 ―――自分の精神を世界に出現させるものを固有結界と呼ぶ。 ―――そして、俺はその中で今現実世界にある、もしくはかつて世界にあった全ての剣や槍などの近距離武器を複製し使うことができる。 ―――手に入れた理由など判らん。 ―――どうして自覚できたのかと言えば、古泉と同じで『判ってしまうのだからしょうがない』というやつだ。 ―――では何と戦うのか―――ということだが、これは楽に答えることができる。 ―――情報統合思念体の急進派。 ―――いつかの夕暮れ。俺を襲ったあいつの様な存在ども。 ―――あいつが俺を殺せなかったのは長門がいたから。 ―――ならば、゛長門が介入できない空間ならば邪魔されない〝。 ―――故に、急進派はハルヒ閉鎖空間に近い世界から俺らに近づき、十分に近寄ったところでこの世...
  • 無限の剣製
    もう―――何度目になるか。 「いい加減にしたらどうだ?あいつはストーカーを募集した覚えはないんだよ」  目の前の゛それ〝は答えない。応えない。  ただ、そこに在るためだけのように立ち尽くして無言に徹する。 「……あんまり黙りこくってるヤツもまあ、少なくはないけど多いわけにはならないな」  周りの景色は紅く停止し、世界は流れない。  この中に動いているのはただ二人。  否、ただ一人とただ一つ。  「まあ、とにかく、始めようか」  俺は体に似合わない野太刀を足元からたぐり寄せる。  最初からそこにあったように、何の不自然もないように。  紅い丘から、一本の剣を取り出す。  存在し得ない、複製した剣を―――無限に。  詠唱、   「I am the born of my sword―――」
  • アンリミテッドブレイドワークス
    Fateのアーチャーのアレです   無限の剣製 無限の剣製2 無限の相談 無限の結論 無限の休息 無限の輪舞(ロンド)Ⅰ 無限の輪舞(ロンド)Ⅱ 無限の分岐 エピローグ~肯定~ エピローグ~否定~
  • 無限の結論
    もう見慣れてしまったこの風景。 無限の剣。 無限の荒野。 そこに、 「うわっ!」 「ふえぇぇぇ!?」 見慣れない、三つの影。 「な!?朝比奈さん!長門!何でここに!?」 うむむ、おかしいな。ちゃんと回りは確認したのに。…ああ、そうか。長門が不可視フィールドを展開してたのか。 「あの…無視しないでいただけますか?」 いや、まあ、何となく閉鎖空間に近いからお前はいても驚かなかっただけなんだよ。何となく入り込めそうな気がするし。 「それは無理ですね。ここは閉鎖空間と似てますが根本は違うものみたいですし。どちらかと言えば…そうですね、コンピュータ研の部長氏のときのものに近いですね」 そうなのか…って心を勝手に読むな。俺は口に出してないぞ、そんなこと。 「まあ、とにかく…ここは何なんですか?」 「…簡単に言えば、俺の閉鎖空間だ」 俺の言葉に、古泉はわざとらしくほう、と呟いた。 「ええと…つまり、ここ...
  • 無限の相談
    「あのさ、ちょっと皆に相談があるんだけど」  とある日の放課後、文芸部室に掃除当番に当たっている彼以外の全員が集まっている状況で、急に涼宮さんが言いました。あ、ちなみに僕は古泉です。どうも。  「相談……ですか?」  とお盆を抱えたまま朝比奈さんが聞き返します。  ふむ、”相談〟ですか。『機関』の古泉一樹、『学生』の古泉一樹、そのどちらの立場からも興味はありますね。…まあ、何の相談かは容易に想像できますが。  「最近ね、キョンがバイトを始めたらしいのよ」  ほう、そうなんですか…って、何ですって?アルバイト?  おかしいですね…『機関』からはそんな報告は来てませんが…。  この知らせには長門さんも驚いたようです。ほんの数ミリですが目を見開いているように見えなくもないですね。  「でね?そのバイト先が人員不足らしくて、急にデート中に呼び出されたりするんだけど…。その次の日のキョンが異常なまで...
  • 無限の輪舞(ロンド)Ⅱ
    (これは、アンリミテッドブレイドワークスのうちの一つです)   「ここかっ!」 俺が出たのは、何の因果か長門のマンションの前だった。 俺は虚空に右手を掲げ、     「―――I am the born of my sword―――」       詠唱。―――体内から何かが失われていく感覚。     「―――Steel is my body, and fire is my blood―――」       詠唱。―――消えていく何かの正体なんてのは判ってる。     「―――I have created over a thousand brads―――」       詠唱。―――右手を包むように左手を上げ。     「―――Unaware of loss―――」   「―――Nor aware of gain―――」       詠唱。―――倒れそうな体を叱咤して。     「―――Withs...
  • 無限の休息
    (この話はアンリミテッドブレイドワークスの一つです) 「…鬼」 「何とでも言いなさいよ」 今現在、いつもの駅前付近の商店街。 そのうちのゲームセンターの一角、俺は全てのUFキャッチャーの景品を取らされていた。しかも太刀の―――と、間違った。最近、戦ってばっかりだからなぁ―――改め、性質の悪いことにこのゲーセン、結構大型のものだから全部で二十五台、しかも一台につき二つあるもんだから五十個。そして極めつけはほとんどが二百円台ということ。 「俺の財布の中身は無限じゃないんだぞ…」 「浮気の慰謝料よ?当然じゃない!!」   あの後、俺と長門は古泉と朝比奈さんの出て行った―――出て行かされた―――部室で仁王立ちのハルヒを正面にして床に正座し(長門はイス)色々と弁解していた。 「…んでキョン。あんたいつの間に有希に手を出したの?彼女のあたしを差し置いて」 回りから見たら中々シュールだよなぁ。この光...
  • 無限の分岐
      (これはアンリミテッドブレイドワークスの話の一つです)         「キョン!」 ガラリ、と大きな音を立ててあたしは病室のドアを開いた。 病室にはみくるちゃん、有希、古泉君、そしてベッドに寝ているキョンがいた。 「あ、涼宮さん…」 「………」 「…どうも」 三者三様のあいさつ。でも、あたしにはキョンしか見てなかった。 …良かった。生きてる。機械は定期的にピッ、ピッ、と音を発している。 「キョン!!」 キョンの肩をゆする。それに合わせて首がガクンガクン、と揺れた。 「…キョン…?」 …何だろう、この感覚。嫌な予感、みたいな。 その予感を確信にするように、よく見ればキョンは死んだように眠っていた。 …死んでない。 …でも、生きてない。 「…涼宮さん、彼は今、植物人間の状態に陥っています」 「……植物人間?」 「ええ、つまり」 そこまで言った古泉君の胸倉を掴んだ。古泉君の背は高くて、少し...
  • 無限の輪舞(ロンド)Ⅰ
    (アンリミテッドブレイドワークスの一つです)       ―――、紅い荒野に人影三つ――― 「ぐっ―――!」 ―――、一人が人で二人が情報――― 「「防戦一方だね、お兄さん♪」」 ―――、一人の腕には双剣が――― 「っは、はぁはぁ…っだあ!」 ―――、二人はそれぞれ片手に太刀を――― 「「あはははは!息も絶え絶えじゃないか!」」 ―――、そして終焉は来たる―――     「「やあっ!」」 目の前から双子(という設定で今まで過ごしていた待機モードの)急進派兄弟は同時に振り下ろす形で白銀の刃を俺に振るった。 「っぐ!」 それを、愛双刀干将莫耶を顔の前で交差させて防ぐ。 カキーーーン! 「「もう終わりだよ、お兄さん。最初から二対一なんかで勝てるわけ無かったんだよ」」 まだ年端もいかないように見える容姿、しかし剣戟はとても重い。 「ったく、言うじゃないか…。うちの妹もこれくらい饒舌なら兄として文句...
  • 始めて君のパンツを見た
    409 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/12/27(土) 17 59 16.42 ID M6zBdJYqO [sage]  なるほど…あったら嫌なエロいキョン      文化祭でハルヒの演奏を見ていて俺はある事に気付いた。  ドラムの岡島瑞樹先輩。そのスカートの中が…中が、見える!!  白いパンツが! 見える、見えるぞララァ! 私にも白が見える!!  一気に集まる血液at股間。凝縮するエネルギー。  広がる妄想! 無限の宇宙のような白いパンツ!!  あぁ、美しい…美しいぞ!!    ありがとう神様!  ありがとう岡島先輩!    今晩はおかずに困らないぜ!! ヤタ━━━━━━ヽ(゜∀゜)ノ━━━━━━!!    そして演奏が終わり、文化祭も終わったころ、俺は岡島先輩に呼び出された。 「ねぇ、ずっと見てたでしょ?」  照れながら言われ、そして        ―――...
  • 涼宮ハルヒ無題3
    無限の命を刻んだ永遠の時間 宇宙に無数に存在する惑星 その中の一つに過ぎないこの星に生まれた命 何億と生きる人間の中の一つの私 なんのためにこの星に生まれたのか なんのためにこうして生きているのか   誰もその答えを知らない   ふと怖くなり顔を上げる   放課後の部室 誰もいない静寂   無数に存在する命 しかし私を知っているのはそのわずか   怖くなる   孤独? 恐怖?   心が痛い とても苦しい   私は、サミシイ   まるで自分が世界に取り残されたような感覚 誰一人私を必要としていない   ―――――ヤダ!   なんで誰もいないの? キョン?有希?みくるちゃん?古泉くん?   部室のドアに手をかける しかしそれは開かない   ドアは開かない   なんで? ここから出して! ここから出たいの!   助けて! 私はここよ?   誰か!   キョン!   ―――――カタン   ふと...
  • エピローグ~否定~
      (これは、無限の分岐の続きであり、アンリミテッドブレイドワークスの終章です)       ―――っ出来ない…! いくらハルヒがいたとしても、やっぱり俺は人の命と引き換えに生き返ることは出来ない。 「…やっぱり、生き返れない」 「…!」 俺の言葉に、後ろの女は驚いたようだった。 「…何故?涼宮ハルヒのことはいいの?」 焦るように、俺に尋ねる。 「…確かに、ハルヒのことは心残りだ。でもやっぱり…俺は人の変わりに生き返るなんてのはごめんだ」 「………」 「…ハルヒには悪いと思う。…でも、あいつは俺が惚れるくらい美人だ。きっと、俺より良い男と幸せになってくれるさ」 「…そう」 「ああ」 俺がそう言うと、後ろの女は抱きつくのをやめた。 「では…私は現実世界に戻る。…40年後、また逢えることを祈っている」 「ああ判ったよ。名も忘れちまった誰かさん」             キョンが入院してからもう...
  • 桜風
    「キョン、桜よ、桜!」  何の因果か不思議探索でハルヒとペアになってしまった俺であるが、 「今年は何時もより早いんじゃない? やっぱりあれかしら、地球温暖化?」  ハルヒに引っ張られつつ来たのはこの桜舞う何時かの川辺であり、 「あたし、思うんだけどさ、地球温暖化って宇宙人の陰謀っぽいのよ!」  この異常に高いテンションに振り回された俺に風流を解する心なぞ一片も残っておらず、 「海水面の上昇で人の住める場所が少なくなるでしょ、そしたら人は無限の宇宙に目を向け始めるの」  必然的に目の前に咲き誇る桜の花は単なるピンクと茶色と緑の混合物にしか見えないわけで、 「で、ついに宇宙へ飛びだした地球人にこう言うのよ」  視覚がダメなら次は聴覚なわけだが、聞いての通り延々とハルヒが自説をぶちまけてだな、 「『ようこそ、宇宙へ。我々は貴方たちを歓迎します』って何食わぬ顔してね」  味覚は論外、触覚なぞこの眠...
  • エピローグ~肯定~
      (これは、無限の分岐の続きであり、アンリミテッドブレイドワークスの終章です)     ―――会いたい。ハルヒに会いたい。抱きしめたい。キスしたい。一緒にいたい―――。 「…ハルヒに…ハルヒに、会いたい…!」 「…そう」 その声は、何処か満足そうだった。 後ろの女は抱きつくのをやめ、俺の前に歩いて来た。…俺には後姿しか見えないが。 …女って言うより少女だな。背はあまり高くなく、少し灰色の髪にはシャギーが入っている。…何故か、セーラー服を着ている。 その少女が何かを呟いた瞬間、足元から消え始めた。 「…!お、おい!」 「…大丈夫」 消えていくのに反比例するように、俺の記憶がよみがえってきた。 俺の妹の名前も、 俺の高校の名前も、 俺の年齢も、 俺の所属する団の名前も、 その仲間たちの名前も…? …あれ、何でだ?一人だけ、思い出せない…?。 思い出せないそいつは目の前にいる―――!   もう...
  • 悩みの種~悩みの種の潰えぬ世界~
    <悩みの種の潰えぬ世界> 私は病院に着いた。もう行くのも慣れたものだ。 腫れた目…みんなにバレないかしら?大分引いたものの、まだ腫れが残っていた。 キョンの病室に着くと、もうすでにみんなは揃っていた。 「涼宮さんが最後とは…ある意味、キョンくんも嬉しがっているかもしれませんよ?」 古泉くんが悪戯そうに言った。 「この人、今までずっと最後で奢り続けてましたからねえ…涼宮さんより早く来ることは願望だったようですし。ほら、僅差で涼宮さんが先だったときあるでしょう?あの時彼、かなり悔しがっていましたから。」 そうしてキョンを見ると、心なしか笑っているようにも見えた。 起きたら私が奢るわよ…負けちゃったしね! 私達は準備にかかった。宴会の準備や部屋の飾り付け…だけど今回の飾り付けはいつもと違った。 キョンが外が見れないため、その気分だけでもと、病室の中を真っ暗にするようにした。黒い紙...
  • キョンフィルター強制解除
           いつも通りまったりとした時間が過ぎていく放課後の部室。しかし、  「はいっ、みんな注目っ!」  この穏やかなる時間をぶち壊すのは、いつも通り涼宮ハルヒである。  「今日はみんなのSOS団に対する忠誠心をテストするわっ!」  「…どうやってだ」  誰も質問をしようとしないので俺が質問する。  「催眠術よ。これでみんなの本音を聞きだすのよ!」  「アホかお前は」  「あ、何よその言い方。それじゃ、まずはあんたが実験体ね!後で後悔しても遅いんだから!」  そう言いつつハルヒはどこから用意してきたのだろうか、占いで使いそうな振り子を俺の目の前にぶら下げて、  「いい?この振り子をよく見てなさいよ?…あんたはあたしの命令に逆らえなくなーる、逆らえなくなーる…」  などと言いながら振り子の先を左右に動かす。そんなのでは3歳児すら引っかからないと思うのだが。    「…よし、まあこんなもん...
  • 涼宮ハルヒの団結 第三章
     言うやいなやテーブルの真ん中に、俺達の目線程の高さでホログラムの正六面体(つまり正確な立方体)が現れた。  大きさは大体谷口の頭位で、『辺』が仄赤い光の『線』によって、『面』は薄いブルーで色付けされていた。  藤原はそれを一瞥もせずに、 「これは縦、横、高さによる三次元の姿だが、現在の世界は、まずこのような次元体系によっては作られていない」 「どういうこった」 「それを今から説明すると言っている」  ペン先を正六面体に向けて 「……次元というものがどのように変貌したのかを、今から九曜の作り出した立方体を用いて説明する。形というのは理論の塊だ。この正六面体の変化は、何が、どうなって、どうなったかを一瞬で表していく。しっかり見ておいて欲しい」  すると正六面体からは赤い『線』が消え、次に『面』が全部下方へと落下し、中に入っていた『光』が拡散した。そして『面』が一枚浮き上がり、立ち上がった姿...
  • 長門有希の消失 プロローグ
     プロローグ      空から白いものが落ちてきた。たくさんの、小さな、不安定な、水の結晶。それらは地表に落ちて消えゆく。  時空に溢れている奇蹟の一つだった。この世界には奇蹟がありふれている。私はずっと立ち止まっていた。時間の経過は意味をなさなくなっていた。  綿を連ねるような奇蹟は後から後から降り続く。  これを私の名前としよう。  そう思い、思ったことで私は幽霊でなくなった。    ここまで書いたところでキーボードを叩く手を止めた。小刻みに震える手のひらを頬にあてたら、じんわりとした冷たさが浸みていった。大きく息を吸い込むと透き通った空気が鼻腔を刺激する。冬はすぐ目の前にあった。  部屋の大きな窓から見渡す街には、薄く灰色の靄がかかっている。ドラマか何かの演出みたいに、嘘のように街を覆い尽くす靄。その靄は、やがてかすかな光を飲み込み、またその光に照らされて、街全体を無数のきらめき...
  • スノースマイル・バースデイ6
    「――到着です」 軽やかなみくるの声が合図となり、長門はフローリングの床に降り立った。結んでいた手を解く。 放課後の無人の文芸部部室。PCが鎮座し、書棚がひとつ隅に固定され、多種の衣服がハンガーに掛けられたクローゼットに大きなテーブルが全体を占める。昨日活動を早々に終了した後の、団員が居ない事を除けば変わりのない物寂しい一室だった。 今日この日も、賑やかに彼等は笑い合っていたのだ。誕生日パーティーの段取りを打ち合わせ、帰って行った彼らに影が落ちることなど誰が想像しただろう。 「私が手伝いを許されているのは、長門さんをこの時間平面に連れてくることだけです」 申し訳なさそうに俯くみくるは、ぎゅっとスーツを引っ張って口惜しげだった。彼女は未来の指示に従ってしか基本的な事柄に接触することも許されない、自由なようで誰よりも不自由な立場にある。――これらの総てが未来人の思惑の内としても、長門は彼女...
  • 第五章 長門を消去せよ!
    長門ふたり   第五章 長門を消去せよ!   「エージェント番号○×□□、朝比奈ミクル、定期レポートを提出し状況を報告しなさい」 「はい」 みくるは久しぶりに自分の時空に戻っていた。時間管理局でのレポートはいつも緊張する。 「今回提出したレポート番号○○にある通り、涼宮ハルヒには変調は見られません。 過去一ヶ月間に新たな時空の歪みを生成した痕跡もありません」 「よろしい、朝比奈みくる。ご苦労だった」 ほっと溜息をつくみくる。思えば、ここに出頭して「過去」でエージェントとなる 命令を初めて受けてから、既に1年以上の時間が経過していた。 最初は嫌だった。一人だけで、知る人もない世界に行き、自分の正体を明かすことも 許されない。心の内を打ち解けられる友人も、甘えられる恋人も作ることは許されない。孤独と 欺瞞に満ちた日々。ここに来る度に「任務解除」を申し渡されることを心密かに願ったものだ。 今も心...
  • 不思議探検組み合わせコンプリート計画 3人組編
    『キョン&ハルヒ&長門』   さて………どうしたものかね。目の前にある光景を。   ハルヒ「だから!今日はショッピングに行くって行ってるでしょ!」 長門「……図書館に行くべき。」   見てのとおり、団長様と宇宙人様が喧嘩してるわけだ。 ハルヒは絶対自分の意見を変えないし、長門もかなり負けず嫌いなとこあるしなあ。 こりゃこのままほっといても絶対決まらない。やれやれ……   キョン「まあまあ落ち付けよ。このまま言い争ってても決まらないだろ?」 ハルヒ「何よ!じゃあどうしろってのよ!」 キョン「いっそ今日は別行動にしないか?     ハルヒはショッピングして、長門は図書館。俺は適当にそこらへんぶらつくから、さ。」 ハルヒ・長門「駄目(!)」   うお、ハモりやがった!なんでだ?   ハルヒ「3人一緒に行かなきゃ、意味ないじゃないの!」 長門「一人で行く図書館に、行く価値は見出せない。」   嬉し...
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  • 涼宮ハルヒの追憶 Intermission.3
    ――Nagato Yuki わたしは何ら変化の無い天井を見上げる。 正確には劣化しているし、宇宙座標上の位置も変わっている。 でも、人はこれを変わっていないという。 微々たる変化は無視し、閉塞感を感じる。 全ては変わっていっているのに、自滅的な行動によって自分を押さえつけている。 人は記憶を持っている。 わたしは記憶を持たない。全ては無時間性の情報へと帰する運命にある。 人は記憶を持ち、そして人格を形成していく。 記憶、つまり時間の重さを持たないわたしは人格を形成できないのだ。 形成できないというのは語弊が生じる恐れがある。 元からある人格からの変化は望めないということである。 わたしは後、一時間と十一分で消失する。 (秒単位が必要ないことは彼が教えてくれた事だ) わたしは今、泣いている。人間の感情でいう、恐怖を感じている。 これはわたしに元からあったものだろうか。 古泉一樹に以...
  • スーパーハルヒ
    「ねぇ、キョン。ゲームで1upキノコとかあるじゃない。」 「ああ。」 「『1人増える』ってどんな感じなのかなぁ?」 「……。」 「増えるといってもドッペルゲンガーみたいに同時に存在してるわけじゃないじゃない?  自分が死ぬともう1回、って感じで自分が出てくるわけでしょ?それってどういう現象かなぁ?」 「……。古泉、パス。」 「え……、長門さんお願いします。」 「……あ「お茶のお水汲んできますね!」さひ……。」 「そもそも最初は『3人』で始まってるじゃない? 自分『3人』って何?」 「涼宮ハルヒが1人増えた。」 「なんですと!?!? いったい何食ったんだ!?」 「1upキノコ。1人増えたことによって今4人いる。」 「なんだよその1upキノコって、おい4人!?」 「ミスしても大丈夫。」 「『ミス』にも引っかかるし、『大丈夫』にも突っ込み所があるな。」 「ああん! もう! また穴に落ち...
  • 涼宮ハルヒの喪失
    無事ではないような気はするものの、とりあえず進級を果たした俺たちだが、 これといって変わりはなく、いつものような日常を送っている。 今日は日曜日で、全国の学生は惰眠を貪っている頃だろう。 諸君、暇かい? それはいいことだ。 幸せだぜ。 俺は、暇になりたくてもできないんでな。 日曜日。 ハルヒが黙っているわけもなく、金を無駄にするだけの町内散策・・・ いや、不思議探索の日となった。 今日も既に全員集合ときた。 いいんだ、もう慣れたよ。 もう、奢り役となって一年も経つんだな。   「キョン!はやくアンタもくじ引きなさいよ!」   分かってるさ。 ハルヒの手に収まった爪楊枝を引いてみる。 印付きか。 周りを見ると、ニヤケ古泉は印なし、朝比奈さんも印なし、長門も印なしを持っていた。 つまり、ハルヒとってことだな。   「珍しいですね。あなたと涼宮さんのコンビとは。」 「・・・長門と朝比奈さん襲った...
  • 長編・その他3
    SOS団お天気シリーズ 国木田の・・・ 涼宮ハルヒのストリートファイター 梅雨空に舞う雪 本名不詳な彼ら in 甘味処 沈黙の日 国木田の憂鬱 原付免許 クロトス星域会戦記(銀河英雄伝説クロスオーバー) 分裂、或いはSのモノドラマ(佐々木×キョン) セーラー服とメイドさん ユ・ビ・レ・ス Missing you関連 涼宮ハルヒの奇妙な冒険 ドラえもんとハルヒの鏡面世界(仮) (ハルヒ×ドラえもん) Macross Cross (MacrossF x 涼宮ハルヒ) 宇宙人は情報羊の夢を見るか? プロローグ ピノキオ 月の微笑シリーズ(佐々木×キョン) ランキング by.キョン(佐々木視点、オール物) お隣さんはすごいヒト 空と君とのあいだには 消失異聞 切り札と悪魔 谷口のTOT団 涼宮ハルヒの誰時 朝倉ルート 雷の夜のこと Live A Cat~シャミセンさんシリーズ~ 台風一過のハレの日...
  • 長門有希の変化
    涼宮ハルヒは俺のことをどう思っているのだろうか? 古泉は俺がハルヒに選ばれたとか言っていたが、俺は宇宙人でも未来人でも超能力者でもないどこにでもいるただの男子高校生にすぎない。そんな俺が選ばれた?…なぜだ? どうしてハルヒが俺を選ぶというのだ? 「……………」 真っ白な天井を眺めていても答えは出て来ない。 「……寝るか」 俺は考えるのをやめて電気を消した。   夏の暑さもひと段落し、この忌々しい坂道もようやく汗をかかずに昇り切れるようになった頃、ハルヒのことで毎日のように頭を悩ませている俺に新たな頭痛の原因となる出 来事が起きた。 いつものように教室に入りいつものようにハルヒに話しかける。 あいかわらずハルヒは俺の後ろの席にいる。というか、なぜ何度席替えをしてもハルヒが俺の後ろの席にいるんだ? 「よう。窓の外に宇宙人でもいたか?」 「んなわけないでしょ、バカ!」 バカと言われるのももう慣...
  • カンケリ
    「なあ、ハルヒ?」 ふと思い出したように男はパソコンに向かう女に話しかける。 「なによ?あたし忙しいのよ?」 ハルヒ、と呼ばれた女はマウスを動かす手を止め、男の目を見る。 「いやな、ふと思いついたんだけどさあ、」 冬の日の放課後の部室のこと。珍しく今はキョンとハルヒ、二人しかいない。 「…お前、『カンケリ』って知ってるよな?」 「はあ?突然なによ?知らないわけないじゃないそんなの!あたしをからかってるんなら後にしてよね!」 ハルヒはつっけんどんに答えつつも、幼年時代にした『カンケリ』なる遊びの記憶をたどっていた。 鬼の支配する限られた時間制限の中、見付かり難い場所、しかしゲームをリセットするための必要な距離にある場所を探し、息を潜める。 スタートのタイミング、鬼と自分との距離、そして目的地への距離。全て計算し、一点だけを見つめて、走る。 そして、勝ち取るのは青空に響くスチールの軽...
  • エチケット
     ある日の放課後, 俺は部室のドアをいつものように開けた。その日は掃除当番だったので、 既に全員そろっていると思ってノックもせずに開けた。しかしそれが油断以外の 何者でもなかったことに気づいたときには遅かった。 そこには全員どころか、長門すらいなかった。その代わりにパンツ以外なにも身に 着けていない我ら団長様が1人いたのだ。もしこれが朝比奈さんだったなら、 双方とも顔を真っ赤にして、片方は体を隠して絶叫し、もう片方は謝罪の言葉を 述べながらドアを急いで閉じるだけで終わるだろう。…本人には悪いが。 しかし相手は団長様。 俺が謝罪の言葉を述べる間もなく俺に説教を開始したのだった。 その抜群のプロポーションを見せ付けんばかりにまっすぐ俺のほうを向きなおして、 右手は俺をまっすぐ指し左手は腰に置くポーズをとりながら、 それはもう 工事現場の騒音でも打ち消してしまうようなよーく通る声で。 「いい...
  • 題名付き・普通短編2
    ある晴れた休日(キョン&古泉) 「LOVE」 お客様は宇宙人 ドライブ セリフ九割で展開してみた~こいずみくんはガチじゃない~ エンドレス・エラー 蝉しぐれ Kへの挽歌 カミングアウト・パニック スマイル 台風の溜息 涼宮ハルヒの創世秘話 一万年と二千年前から キョンの評価 普通?の高校生の会話 長門さんはロッテに興味を持ったようです。 コーヒーシリーズ 機関の事情 酒乱女 前兆 キョンの子育て奮闘記 彼は団の緩衝材 『ビール×月見酒×オールスター球技大会ポロリもあるよ』(喜緑さん×生徒会長) 生徒会長の不良3人の倒し方 古泉一樹の苦笑 燃えろ!球技大会! やや黒古泉 切ない同窓会 白雪姫の真相 彼岸花……その花言葉は…… ちょっとみくる救済保守 ある曇った日のこと 無限輪舞 マッガーレで保守 古泉一樹のピロートーク もしくは、長門有希と古泉一樹の作戦会議 早すぎるリハーサル。 恋ってな...
  • 黒みくるの憂鬱な日々
    私の名前は朝比奈みくる。私には人には言えない秘密がある。 実は、私はこの時代の人間ではない。この時代の遥か先の未来からやって来た未来人である。 こういうと頭のイタい子と思われるかもしれないが、事実なので仕方がない。 それでは、何故こんな原子力で電気を発電している化石のような時代に 私がいるのかそれには深い、ふかぁ~~い理由がある。 今から少し過去のこと、あ、これは私のいた未来でのこと。 そこで起こりえない事が起こった。それは、今から3年前(これはこの時代)より 昔の過去にどうしても遡れなくなってしまったのである。 私たちは混乱し、原因を究明したところひとつの原因にあたる存在が浮き上がった。 それが、『涼宮ハルヒ』である。彼女は過去に遡れなくなった時間振動のその歪みの中心にいた少女だ。 私たちは驚愕した。それもそうだ私たちは今より更に高い科学力も持っているが、 それでも、一人の人間が時間平...
  • 義務=権利?
     SOS団のみんなにいろんな、本当にいろんなことがあって、ふと思ったままを口にした。  「なあハルヒ、お前みんながピンチになったらどうする?」  「助ける」  俺にかぶせるくらいの速さで答えるハルヒ。  「なにがあっても?」  「なにがあっても。…なによ、みんなに何かあったの」  真剣なハルヒの目。あったはあったがもうすべて終わったことだ。  「何もない」  「ホント?…ならいいけど」  不安に思った。なぜこいつは真っ直ぐなのだろう。  「…それは義務なのか?」  「え?」  「SOS団団長としての義務だからみんなを助けようとするのか?」  ハルヒはしばらく考え、はっきりと答えた。  「そうよ」  少しだけ、もしかしたらかなり失望した。立場だから当然だけどハルヒからだけはそんなこと聞きたくなかった。  「だってこんなに楽しいんだもん。こんなに楽しい権利をもらってるんだからそのくらいの義務当...
  • 古泉一樹の陰謀
    「はじめまして」 「誰だお前は」 「古泉一樹と申します。あなたより一学年下の後輩です」 「何の用だ?」 「生徒会長になってみる気はありませんか?」 古泉一樹の陰謀―生徒会会長選挙・秋― 昼休み。 文化祭が終わってようやくくつろげると思っていたら、まるで知らない一年が俺を訪ねてきた。 「生徒会長だ?」 「えぇ。今から約二週間後、生徒会会長選挙があるのはご存知でしょう?」 知らない。北高に通って一年半以上になるが、学内行事など基本的にどうでもいい。 だから俺はそのまま答えることにする。 「知らんな。もちろん興味もない。何の企みか知らんが、帰れ」 だが、その古泉一樹なる一年は他に表情を知らないかのような笑みを崩さず言う。 「あなたには今度の会長選で得票数一位になってもらいます」 何やら勝手に話を進めようとしている。 「とりあえず僕について来ていただけますか。ここでは何かと話しにくいこと...
  • 間違いだらけの文化祭 Scene1
    「おお、ロミオ。どうしてあなたはロミオなの?」 「君がロミオという名が気に入らないなら、もう僕はロミオではない」    体育館のステージに、やる気のない声と凛とした声が響く。  名前が連呼されたのですぐわかったと思う――ロミオとジュリエットを演じている最中だ。  日本でも知れ渡っている有名な恋愛劇。  イギリスの劇作家ウィリアム・シェイクスピアが作った戯曲だ。  詳しい内容は知らなくても、大体の人がロミオの名前をどこかで聞いたことがあるだろう。    俺のクラスは文化祭の出し物でこれを演じる。  俺が体調を崩して学校を休んだ日に決まっていた。  やれやれだ。適当に歌でも歌うほうが手間がかからないんじゃないか?  せめて舞台裏なら良かったんだけどな。  俺も舞台で演じる一人だ。なお悪いことにセリフがとても多い。  配役まで知らぬ間に決まってたんだ。知ってたら無理にでも学校に来たぞ。  クラス...
  • ニチジョウ
    ニチジョウ いつもと変わらない放課後。最初に部室に入るのはわたし。いつもと変わらない位置で、昨日と違う本を開く。 いつもと変わらない沈黙。階段を駆け上がる無邪気で慌てた様な足音。いつもと変わらない人物だろう。だけど、ドアを開けたのは昨日と違う人物。 「長門~!いるか~!?」 声の方に視線を向ける。いたのは、少年の目をした、「彼」。 「おお!長門!すまん、驚かせたか?」 突然だった。確かに驚いたが、何故かわたしは首を横に振る。 「そっか。ならいい。ところで長門!クイズだクイズ!」 呆気にとられるわたし。いそいそと鞄からペンとルーズリーフを一枚取り出す彼。彼はその紙の上半分に「長」、下半分に「門」という大きな文字を書いた。 「さあクイズだ。なんと読むでしょう?」 読めない筈が無い。彼の持つ紙には、わたしの姓が書かれているのだから。 彼は何がしたいのだろう。わたしをからかってい...
  • 長門有希の羨望
     みんなが羨ましい。  一人一人違った個性を持っている。  わたしには何もない。本当は……個性が欲しかった。  朝倉涼子みたいになりたかった。喜緑江美里みたいになりたかった。  どうしてわたしだけ、人間的じゃないの?  だから彼の心を惹きつけられない。  どうしてわたしは……。      わたしが部室に入る。いつもの通り一番……だと思ったが違った。  机に伏せて寝息を立てている涼宮ハルヒがいた。  彼女は進化の可能性であり、わたしの居場所《SOS団》の団長であり、……憧れでもある。  彼女の行動力はすごい。わたしには出来ないこともすぐに決断する。羨ましい。  そして……。  一歩、二歩と近付いて、涼宮ハルヒの髪を撫でた。  わたしの髪と違う、サラサラの髪。羨ましい。  二度、三度と彼女の綺麗で滑らかな髪を撫でているとゆっくりと体を起こした。  しまった、眠りから醒めたようだ。 「ん……有希...
  • LOST 3話
    -長門有希自室にて- パタン ドアが閉まる音。 きわめて殺風景なマンションの一室、必要最小限の生活道具。 対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースは帰ってきた。 彼女は今日一日の涼宮ハルヒの行動と時間平面状の変化。位相空間の変化などを逐一監視し それを統合情報思念体に送るのがここにいる『理由』なのである。 そして今日も、彼女は監視内容を送信し一日の行動内容を終了しようとしていた。 「…涼宮ハルヒと彼の交際を確認」 「………。」 「……エラー自動修正プログラム起動」 「…………」 「私は対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース」 「修正を終了。現時刻をもって同期を完了。」 「引き続き涼宮ハルヒの行動を監視する。」 -月曜日- 朝から妹の朝ごはんソングを聴きながら毎度の様にエルボードロップで起こされた。 妹の元気は俺の朝のテンションの低さの逆二乗則で、...
  • YUKI burst error Ⅸ
    YUKI burst error Ⅸ      おかしい。この世界はあたしとキョンしかいなかったことはあたしもキョンも覚えている。  じゃあどうして有希がここにいるわけ? 「何で、あんたがここにいるのよ?」  あたしはキョンにしがみついたまま問いかけた。 「あなたが望んだから。言ったはず。あなたは何もないところから情報を生み出す能力がある。それがわたしがここにいる理由。あなたがここにいる理由」 「冗談! あたしが望んだのは今のあんたじゃない! 有希よ! 前の有希よ!」  しかし相手はあたしの剣幕に動じる気配を見せない。  そう――普段の物静かで我関せずのいつもの有希のように―― 「その表現には齟齬が生じている。わたしは他の誰でもない長門有希。あなたはわたしを望んだ」 「違う!」 「違わない」  どういう意味よ? あたしがあたしを孤独に追いやったこの有希を望んでいる訳ないじゃない!  あたし...
  • 雪色マフラー
      「有希、17回目の誕生日おめでとーっ!!!」  もうお馴染みの高級マンションの708号室、すなわち長門の部屋に集結した一同の歓喜の声援が飛び交う。良かったな、長門。  しかしハルヒ、17回目というのは大幅に間違っているぞ。長門の歳は余裕で3桁代に突入しているぜ、あの無限ループオブ8月によってな。ん? 8月オブ無限ループの方が正しいのか? どっちでもいいや。 「……ありがとう。」  頬にポツンと可愛らしい朱の色を浮かべて照れくさそうに話す長門は、正直ヤバかった。こんな長門を創造した情報ナントカも捨てたもんじゃないな。いや、尊敬の位に値するぜ!  いつもは殺風景なこの部屋も、今日はハルヒよろしく数々のドがつくほど派手な装飾品で飾られている。目がチカチカするぞ。  ああ、説明が遅れたが今日は11月18日。長門の誕生日……ってことらしい。有機アンドロイド――正直長門をアンドロイド扱いになん...
  • 涼宮ハルヒの仮入部~吹奏楽部編~
    現在時刻は、放課後になってから30分ほど。 わたしは今、音楽室に向かっている。 今日は、掃除当番だったからちょっと遅れちゃった。 で、何分かして音楽室について、ドアを開けると、 今まで吹奏学部にいなかった、一人の女の子。 涼宮ハルヒ 彼女の噂は聞こうとしなくても自然に耳に入ってくる。 中学の時は、奇人変人だったとか、いろんな部活に仮入部してるとか、何でもできるスーパーウーマンだとか、 そういえば、最初の体育の授業はまだ男の子がいるのに着替えようとしてたかな? あれは、ちょっと・・・ 恥ずかしくないのかな? ちなみに、わたしが音楽室に入ったときは、涼宮さんは同じクラスの豊原君にクラリネットの吹き方を教わっているようだった。 「………」 「………」 「………」 「………」 涼宮さんは何も言わず、かといって豊原君も何も言わず・・・ 涼宮さんがうまく吹けないようであれば、豊原君が手に持って...
  • ひぐらしのなかないハルヒ 祟犯し編
    今日は土曜日、一日中寝ていても怒られないわ明日も休みだわ最良の一日。 昼まで爆睡していたかったな。   何故過去形なのか知りたい方がおらっしゃるでしょう。 今俺はハルヒの命令でサッカーの試合に出ているのです。   元はハルヒだけが呼ばれていたらしいが一人が嫌なのか 例のごとく団長から招集がかかり、我がSOS団全員が参加することになってしまった。 ついでに地元サッカーチームなので途中参加はOKらしい、   ハルヒ「今日は絶対に勝つわよ!勝たなきゃ死刑だからね!」 キョン「別にいいだろ、俺はさっさと帰りたい訳だが・・・・」 ハルヒ「馬鹿言ってるんじゃないの!助っ人なんだから勝たなきゃ意味ないでしょ!」   野球の例があったので手っ取り早く長門に超能力を使ってもらい 俺達はアッサリ勝利することができた。   試合も終わったが俺は帰ることができなかった。 何故かって?それは・・・・・・   ハルヒ...
  • 長門有希の憂鬱II 一章
    一 章      Illustration どこここ    そろそろ梅でも咲こうかというのに、いっこうに気温が上がらない。上がらないどころか意表をついたように雪を降らせる気まぐれの低気圧も、シャミセン並みに寒がりの俺をいじめたくてしょうがないようだ。朝目覚ましが鳴ると、いっそのこと学校を休んでしまおうかと考えるのが日課になっている。俺は窒息しそうなくらいにマフラーをぐるぐる巻きにして家を出た。    結果はともあれ本命も滑り止めも無事に受験が終わって、学校では三年生をほとんど見かけなくなった。生徒の三分の一がいなくなり、校舎の一部がガランとして静まり返っている。一年生も二年生も残すところ、憂鬱な期末試験だけだ。三年生でも朝比奈さんだけは、SOS団のためにまじめに通ってきているようだが。    その日の朝、教室に入ると俺の席の後ろで机につっぷしているやつがいた。ハルヒが珍しくふさぎこん...
  • スノーホワイト・レクイエム最終話
    気まぐれに打ち始めた物語は佳境に入った。そこで、指が止まる。プロットなんてない、展開も決めていない。無心でただ、場面場面を繋ぐように文を補足していけば、どうしたって、ラストに近付くにつれ進捗は下がっていった。とにかく先へ進める為にキーを押そうとしても、指は思う様に軽快に動いてはくれない。至って当然の話だ。だってわたしは白雪姫がどうなるのかをまだ、決めかねている。毒林檎を食べて伏せてしまった哀れな白雪姫が、王子様に出遭えず仕舞いで、どんな結末を迎えるのか。 「愛しいひと」にも巡り合えぬままに、生涯を閉じようとする、薄幸の少女。 ――ハッピーエンドに、してあげたいのに。 「長門さんどうしたの?こんな時間まで居残りなんて、珍しいわね」 「あ……」 部室の扉を開けて、堂々と踏み込んできたのは、朝倉涼子――朝倉さん。セミロングの綺麗な髪。優等生らしく背筋の伸びた、頼れる女性を思わせる温和な微笑...
  • I don't choose, but decide. chapter08
    目が醒めてネットカフェのシャワールームで汗を流していると家に帰らないでこうして外泊しているという罪悪感が感じる必要もないのに湧いてくる。 罪悪感というか、ちょっとしたホームシックといったところか。いやホームシックならまだいい、電話なりなんなりで家族や友人と接触できるからな。 俺は今、それらとは絶対に会ってはいけない状況に置かれている。 避けられていたり、遠く離れていたりするんじゃない。自ら会わないように接触を避けなければならんのだ。会おうとすれば会えるのに、会おうとしてはいけない。それが苦しい。 やれやれ、世界改変騒動の時といいどこかで俺に『仲間の大切さ』を思い知らせる為のトラブルをセッティングしてる奴がいるんじゃないか? ……なんてな。自嘲的な笑いが漏れ出る。 二つの意味の自嘲だ。一つは悔しくも俺にとってSOS団をはじめとする仲間達が十日も会わないだけでくじけそうになる程の存在だと認...
  • ファーストキス
    「なんなのよあれはっ!!」 「……」 さて、誰が怒ってるか、なんて今更説明するまでもないだろうな。 ついに怒りをおさえきれなくなったハルヒが、喫茶店への移動中にそう叫んだ。 「仕方ないだろ。大きく宣伝して回ってる映画でも、 つまらないものは世の中いっぱいあるんだ。今回はハズレだっただけだろ?」 そう、俺達は今日映画を見にきていた。 けっこう有名で奇抜な作品だということで、団長様の目に止まったのだ。 実際に見ての感想は見てのとおりだが。 「そうですかぁ?わたしはけっこう、おもしろかったですけど」 我等がSOS団のエンジェル、朝比奈さんがそう言った。 しかしハルヒは聞く耳もたず、一気にまくしたてる。 「おまけに女のほうは21歳でラストシーンのアレが初キス? ありえないでしょ?」 映画の監督さんも、お前にだけは常識について語られたくないと思うぞ。 ──そう言ったら2発殴られた。 ...
  • SOS団のメタボ5
     人間は遠い昔から、あの大空に無限の夢を見てきた。  白く、そして時には黒くたなびく雲の群れ。夜にはそこに目を奪われるほどに美しい星々を撒き散らし、心を妖しくかきたてる月を浮かべる。  何者も畏敬の念を抱かずにはいられない雄々しい太陽。そして誰も逆らうことのできない神の雷。青々とした、澄み渡った空は常に変化を続け、川底の小石を撫でる水のように我々地上の動植物を包み込んできた。  だからこそ人は鳥に憧れ、翼に信仰を抱いた。偽の翼で大空を我が物にしようとした愚かなイカロスは、だから侵すことのできない大いなる神の領域に力及ばず散ったのだ。  人は神には及べない。ここで言う神とはハルヒのような例外は別として、大自然のことだ。物理法則ってやつだな。  人は神に及ぶべくも無い。天を目指した長大な塔は砕け、神をたぶかそうとした愚かな人間は惨めな罰を受けた。  人は飛行機や飛行船など、物理法則に忠実に...
  • お揃い
    何かが変だ・・・ そう気付いたのは放課後いつも通り部室に向かっている最中だった。 すれ違う奴がみんな笑っている。 なんとなく俺を見て笑っている気がする。 それが何となく気になりつつもいつものように部室のドアをノックした。 「はぁ~い」 舌ったらずな朝比奈ボイスを聞き俺はドアを開けた。 「ちわーっす」 今日は珍しく俺以外の全員が揃っているなと思いながらいつもの席に着いた俺は団員の微妙な態度に気が付いた。 朝比奈さんはプリティフェイスを真っ赤にして口元を押さえ、古泉はいつものハンサムスマイルをいつつも口元がピクピクしている。 長門に関してはさっきから全くこちらを見ようとしない。 そんな中、我等が団長様はというと何やらいつもよりご機嫌な様子だった。 「何かあったのか?」 そう古泉に尋ねると必死に笑いを堪えながら鏡を渡してきた。 何なんだ一体? そう思いつつ俺は鏡を覗き込んだ俺は言葉を失った・・・...
  • しっと団の野望 ~最後の聖戦~ 前編
    バレンタイン作戦をしてからもうすぐ1ヶ月が経とうとしています。 今は三月の上旬。私は一人、自室で呟きます。   「時間がない……」   そう、時間が無いのです。私は3年生。あと数日で、学校を卒業してしまいます。 そうなる前にやらねばならぬこと。そう、あのバカップル×2と、決着をつけること! え?もうとっくに決着ついてる?負けまくってる?ぶち殺しますよ(´・ω・`) 私の中ではまだ負けてません!戦いは続いているんです! しかしもうチャンスもわずか。だとしたら、やることは1つしかありません。   「最終決戦です……ふふふのふ……」   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~   さて、今日もいつも通りの部室だ。 ハルヒはパソコンに向かい、長門は読書をして、古泉は俺とオセロをしている。 そして朝比奈さんは……ってあれ?朝比奈さんがいないな。   「なあハルヒ、朝比奈さんは来てないの...
  • サイレント・ホスピタル
    「そこにもう一つ、ソファーが欲しいわね」 それは、ハルヒのそんな一言から始まった惨事だった。 ハルヒのその一言のせいで、俺は古泉と二人でこのソファーを部室まで運ぶことになった。 学校に余ってるソファーがあったのは不幸中の幸いだ。ここに無ければハルヒは外まで探しに行かせるか、悪ければ新品を買わされることになったかも知れん。俺の自腹で。 しかし、こんなくそ重いソファーを持たされてよくそんな顔してられるな、古泉。仏の顔も三度までと言うが、こいつは何度何をやってもスマイル顔のままだろう。少々薄気味悪いが。 「遅い!何やってるの二人共!ちゃっちゃと運んじゃって!」 やっとの思いで部室棟の階段を半分上ると、ハルヒが上の階から怒鳴ってきた。やかましい。 相手は女というだけに「交代しろ」とも言い難い。忌々しい。 「はいはい・・・」 そう言うことしか出来ない自分を非常に情けなく思うね。 そして、事件が起...
  • 朝比奈みくるの生活
    最近、朝比奈さんの様子が変だ。 部室で、出したお茶を俺達が飲むのをぼぅっと見ていたり、 部活が終わった帰り道、ハルヒが買い食いしているのを凝視したりしている。何故だ? ある日の帰り道、いつも通りの集団下校中に小腹が空いた俺はコンビニで肉まんを 買って食べ始めた。すると、やはり朝比奈さんが非常に切迫した表情で俺を、というか 肉まんを見つめている。 『食います?』 思い切って肉まんを半分に割って差し出すと、朝比奈さんは「え、あの…」 としばらく戸惑った後、「ありがとうございましゅ…」と蚊の鳴くような声で肉まんを受け取り、 しばらく見つめていたと思ったのもつかの間、瞬く間にその半分の肉まんを飲み込んでしまった。 何かあるな、と察した俺はその場では事情を質さず、まあ後で長門経由か何かで聞けばいいか、 と考えていた所、思いもよらず朝比奈さんの方から耳打ちされた。 「今日、この後、わたしの部屋に来てく...
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