涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「無限の輪舞(ロンド)Ⅱ」で検索した結果

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  • アンリミテッドブレイドワークス
    ...の輪舞(ロンド)Ⅰ 無限の輪舞(ロンド)Ⅱ 無限の分岐 エピローグ~肯定~ エピローグ~否定~
  • 無限の輪舞(ロンド)Ⅱ
    (これは、アンリミテッドブレイドワークスのうちの一つです)   「ここかっ!」 俺が出たのは、何の因果か長門のマンションの前だった。 俺は虚空に右手を掲げ、     「―――I am the born of my sword―――」       詠唱。―――体内から何かが失われていく感覚。     「―――Steel is my body, and fire is my blood―――」       詠唱。―――消えていく何かの正体なんてのは判ってる。     「―――I have created over a thousand brads―――」       詠唱。―――右手を包むように左手を上げ。     「―――Unaware of loss―――」   「―――Nor aware of gain―――」       詠唱。―――倒れそうな体を叱咤して。     「―――Withs...
  • 無限の輪舞(ロンド)Ⅰ
    (アンリミテッドブレイドワークスの一つです)       ―――、紅い荒野に人影三つ――― 「ぐっ―――!」 ―――、一人が人で二人が情報――― 「「防戦一方だね、お兄さん♪」」 ―――、一人の腕には双剣が――― 「っは、はぁはぁ…っだあ!」 ―――、二人はそれぞれ片手に太刀を――― 「「あはははは!息も絶え絶えじゃないか!」」 ―――、そして終焉は来たる―――     「「やあっ!」」 目の前から双子(という設定で今まで過ごしていた待機モードの)急進派兄弟は同時に振り下ろす形で白銀の刃を俺に振るった。 「っぐ!」 それを、愛双刀干将莫耶を顔の前で交差させて防ぐ。 カキーーーン! 「「もう終わりだよ、お兄さん。最初から二対一なんかで勝てるわけ無かったんだよ」」 まだ年端もいかないように見える容姿、しかし剣戟はとても重い。 「ったく、言うじゃないか…。うちの妹もこれくらい饒舌なら兄として文句...
  • 無限の剣製2
    まったくをもって突然だが、俺とハルヒは今世間で言うところの゛彼氏彼女〝の関係になっている。まあ、何故かと言われてもただただ回答に困るが、少しだけ語れる事があるなら告白したのは俺のほう、と言うことだけだ。 しかし、そんな関係になったところであの天上天下優雅独尊及び俺を独占な態度は地球の公転周期ほども変わらず、相変わらずこき使われている。 谷口からは゛かかあ天下〝とまで称されてしまった。……別にいやではないが、まだ籍を入れた覚えはない。 ちなみに俺の彼女曰く、゛神聖にして不可侵の象徴たる私が団活をやめるなんて言語道断よ!〝とのことで、そこも相変わらず継続中だ。 ガチャリ、といつもの如く(元?)文芸部室の扉を開けて―――無論ノック後の「はぁい」という語尾にハートマークがつきそうな声を聞いた後にだが―――俺はいつもの面々の顔を確かめる。 メイド、 無表情、 ニヤケ、 団ちょ…彼女。 …箇条書...
  • 無限の結論
    もう見慣れてしまったこの風景。 無限の剣。 無限の荒野。 そこに、 「うわっ!」 「ふえぇぇぇ!?」 見慣れない、三つの影。 「な!?朝比奈さん!長門!何でここに!?」 うむむ、おかしいな。ちゃんと回りは確認したのに。…ああ、そうか。長門が不可視フィールドを展開してたのか。 「あの…無視しないでいただけますか?」 いや、まあ、何となく閉鎖空間に近いからお前はいても驚かなかっただけなんだよ。何となく入り込めそうな気がするし。 「それは無理ですね。ここは閉鎖空間と似てますが根本は違うものみたいですし。どちらかと言えば…そうですね、コンピュータ研の部長氏のときのものに近いですね」 そうなのか…って心を勝手に読むな。俺は口に出してないぞ、そんなこと。 「まあ、とにかく…ここは何なんですか?」 「…簡単に言えば、俺の閉鎖空間だ」 俺の言葉に、古泉はわざとらしくほう、と呟いた。 「ええと…つまり、ここ...
  • 無限の相談
    「あのさ、ちょっと皆に相談があるんだけど」  とある日の放課後、文芸部室に掃除当番に当たっている彼以外の全員が集まっている状況で、急に涼宮さんが言いました。あ、ちなみに僕は古泉です。どうも。  「相談……ですか?」  とお盆を抱えたまま朝比奈さんが聞き返します。  ふむ、”相談〟ですか。『機関』の古泉一樹、『学生』の古泉一樹、そのどちらの立場からも興味はありますね。…まあ、何の相談かは容易に想像できますが。  「最近ね、キョンがバイトを始めたらしいのよ」  ほう、そうなんですか…って、何ですって?アルバイト?  おかしいですね…『機関』からはそんな報告は来てませんが…。  この知らせには長門さんも驚いたようです。ほんの数ミリですが目を見開いているように見えなくもないですね。  「でね?そのバイト先が人員不足らしくて、急にデート中に呼び出されたりするんだけど…。その次の日のキョンが異常なまで...
  • 無限の剣製
    もう―――何度目になるか。 「いい加減にしたらどうだ?あいつはストーカーを募集した覚えはないんだよ」  目の前の゛それ〝は答えない。応えない。  ただ、そこに在るためだけのように立ち尽くして無言に徹する。 「……あんまり黙りこくってるヤツもまあ、少なくはないけど多いわけにはならないな」  周りの景色は紅く停止し、世界は流れない。  この中に動いているのはただ二人。  否、ただ一人とただ一つ。  「まあ、とにかく、始めようか」  俺は体に似合わない野太刀を足元からたぐり寄せる。  最初からそこにあったように、何の不自然もないように。  紅い丘から、一本の剣を取り出す。  存在し得ない、複製した剣を―――無限に。  詠唱、   「I am the born of my sword―――」
  • 無限の休息
    (この話はアンリミテッドブレイドワークスの一つです) 「…鬼」 「何とでも言いなさいよ」 今現在、いつもの駅前付近の商店街。 そのうちのゲームセンターの一角、俺は全てのUFキャッチャーの景品を取らされていた。しかも太刀の―――と、間違った。最近、戦ってばっかりだからなぁ―――改め、性質の悪いことにこのゲーセン、結構大型のものだから全部で二十五台、しかも一台につき二つあるもんだから五十個。そして極めつけはほとんどが二百円台ということ。 「俺の財布の中身は無限じゃないんだぞ…」 「浮気の慰謝料よ?当然じゃない!!」   あの後、俺と長門は古泉と朝比奈さんの出て行った―――出て行かされた―――部室で仁王立ちのハルヒを正面にして床に正座し(長門はイス)色々と弁解していた。 「…んでキョン。あんたいつの間に有希に手を出したの?彼女のあたしを差し置いて」 回りから見たら中々シュールだよなぁ。この光...
  • 無限の分岐
      (これはアンリミテッドブレイドワークスの話の一つです)         「キョン!」 ガラリ、と大きな音を立ててあたしは病室のドアを開いた。 病室にはみくるちゃん、有希、古泉君、そしてベッドに寝ているキョンがいた。 「あ、涼宮さん…」 「………」 「…どうも」 三者三様のあいさつ。でも、あたしにはキョンしか見てなかった。 …良かった。生きてる。機械は定期的にピッ、ピッ、と音を発している。 「キョン!!」 キョンの肩をゆする。それに合わせて首がガクンガクン、と揺れた。 「…キョン…?」 …何だろう、この感覚。嫌な予感、みたいな。 その予感を確信にするように、よく見ればキョンは死んだように眠っていた。 …死んでない。 …でも、生きてない。 「…涼宮さん、彼は今、植物人間の状態に陥っています」 「……植物人間?」 「ええ、つまり」 そこまで言った古泉君の胸倉を掴んだ。古泉君の背は高くて、少し...
  • 鶴のロンド
     太陽がゆっくりと尾をひきながら沈むころ、僕は鶴屋邸を訪れていた。  鶴屋さんは“機関”のスポンサーであり、莫大な資金を提供してくれている。それゆえ、僕は“機関”を代表して一週間の出来事を報告していた。  門から入ると鶴屋さんの言伝を受けていた家政婦にすんなりと鶴屋さんの部屋の前まで通される。僕は襖の前で、報告内容をざっと推敲してから声をかけた。 「古泉です」  すると、襖を隔てた向こう側から、 「やあ、古泉君。入って入って」  と鶴屋さんの元気な声がした。  襖を開けると、既に鶴屋さんは座布団の上に坐して僕の到着を待構えていた。 「わざわざありがと。ささ、座って」 「では、失礼します」  森さんに教えられた通り、座布団を一度裏返してから座る。すると鶴屋さんはまるで紙芝居を待つ子どものように目を輝かせて、長く綺麗な髪をかき上げた。  これが開始の合図になったのはいつからだろう。二人だけのサ...
  • 機械知性体シリーズ メニュー
    □機械知性体シリーズ   □『機械知性体たちの輪舞曲』      長門有希個別キャラスレッドまとめサイトさんにて掲載。    内容としては長門有希を中心として、朝倉涼子と喜緑江美理たちインターフェイスたちが、原作時系列順にその舞台裏を描写していく長編となっています。    長門有希による一人称。      長門誕生の三年前から、最終的には「消失」を独自解釈で記したもの。    「朝倉青鬼説」を元に、主に長門と朝倉の関係性に比重を置いています。    一部オリジナルキャラクターが登場するのでご注意ください。      綺麗にまとめていただいたサイトさんへのリンクです。    http //detourist.net/post/lond_of_tfeis     □『機械知性体たちの協奏曲』      上記の『輪舞曲』の外伝扱いのもの。    朝倉視点による長門と朝倉が幸せに暮らしていた三年...
  • 始めて君のパンツを見た
    409 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/12/27(土) 17 59 16.42 ID M6zBdJYqO [sage]  なるほど…あったら嫌なエロいキョン      文化祭でハルヒの演奏を見ていて俺はある事に気付いた。  ドラムの岡島瑞樹先輩。そのスカートの中が…中が、見える!!  白いパンツが! 見える、見えるぞララァ! 私にも白が見える!!  一気に集まる血液at股間。凝縮するエネルギー。  広がる妄想! 無限の宇宙のような白いパンツ!!  あぁ、美しい…美しいぞ!!    ありがとう神様!  ありがとう岡島先輩!    今晩はおかずに困らないぜ!! ヤタ━━━━━━ヽ(゜∀゜)ノ━━━━━━!!    そして演奏が終わり、文化祭も終わったころ、俺は岡島先輩に呼び出された。 「ねぇ、ずっと見てたでしょ?」  照れながら言われ、そして        ―――...
  • 機械知性体たちの狂騒曲 メニュー
      □『機械知性体たちの狂騒曲』    機械知性体シリーズの解説はこちら。  http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5979.html   【あらすじ】  情報統合思念体・急進派インターフェイスの朝倉涼子は、自身の暴走行為により、主流派端末である長門有希と対立。  激しい戦闘の末、有機情報結合を解除され(主原因、頭突き)、消滅した――かのように思われた。    しかし、朝倉涼子は用意周到に自身のバックアップを保存。  それにより端末本体を再生したのだが――。   そこに現れたのは、人形サイズに矮小化され、能力も制限された不完全な体だった。  こうして「あちゃくらりょうこ」は誕生し、主流派の長門有希に保護(厳密には捕獲)され、共に七〇八号室で暮らすことになるのであった。    そして始まる、のんきで、能天気で、ほのぼのとした、幸せな生活。  これまで...
  • 涼宮ハルヒ無題3
    無限の命を刻んだ永遠の時間 宇宙に無数に存在する惑星 その中の一つに過ぎないこの星に生まれた命 何億と生きる人間の中の一つの私 なんのためにこの星に生まれたのか なんのためにこうして生きているのか   誰もその答えを知らない   ふと怖くなり顔を上げる   放課後の部室 誰もいない静寂   無数に存在する命 しかし私を知っているのはそのわずか   怖くなる   孤独? 恐怖?   心が痛い とても苦しい   私は、サミシイ   まるで自分が世界に取り残されたような感覚 誰一人私を必要としていない   ―――――ヤダ!   なんで誰もいないの? キョン?有希?みくるちゃん?古泉くん?   部室のドアに手をかける しかしそれは開かない   ドアは開かない   なんで? ここから出して! ここから出たいの!   助けて! 私はここよ?   誰か!   キョン!   ―――――カタン   ふと...
  • エピローグ~否定~
      (これは、無限の分岐の続きであり、アンリミテッドブレイドワークスの終章です)       ―――っ出来ない…! いくらハルヒがいたとしても、やっぱり俺は人の命と引き換えに生き返ることは出来ない。 「…やっぱり、生き返れない」 「…!」 俺の言葉に、後ろの女は驚いたようだった。 「…何故?涼宮ハルヒのことはいいの?」 焦るように、俺に尋ねる。 「…確かに、ハルヒのことは心残りだ。でもやっぱり…俺は人の変わりに生き返るなんてのはごめんだ」 「………」 「…ハルヒには悪いと思う。…でも、あいつは俺が惚れるくらい美人だ。きっと、俺より良い男と幸せになってくれるさ」 「…そう」 「ああ」 俺がそう言うと、後ろの女は抱きつくのをやめた。 「では…私は現実世界に戻る。…40年後、また逢えることを祈っている」 「ああ判ったよ。名も忘れちまった誰かさん」             キョンが入院してからもう...
  • 桜風
    「キョン、桜よ、桜!」  何の因果か不思議探索でハルヒとペアになってしまった俺であるが、 「今年は何時もより早いんじゃない? やっぱりあれかしら、地球温暖化?」  ハルヒに引っ張られつつ来たのはこの桜舞う何時かの川辺であり、 「あたし、思うんだけどさ、地球温暖化って宇宙人の陰謀っぽいのよ!」  この異常に高いテンションに振り回された俺に風流を解する心なぞ一片も残っておらず、 「海水面の上昇で人の住める場所が少なくなるでしょ、そしたら人は無限の宇宙に目を向け始めるの」  必然的に目の前に咲き誇る桜の花は単なるピンクと茶色と緑の混合物にしか見えないわけで、 「で、ついに宇宙へ飛びだした地球人にこう言うのよ」  視覚がダメなら次は聴覚なわけだが、聞いての通り延々とハルヒが自説をぶちまけてだな、 「『ようこそ、宇宙へ。我々は貴方たちを歓迎します』って何食わぬ顔してね」  味覚は論外、触覚なぞこの眠...
  • 涼宮ハルヒと悪魔の箱
    ※このSSはDSソフト「レイトン教授と悪魔の箱」を基にしています。       ───開けた者は必ず死ぬ─── そんな箱の存在を、あなたは信じますか?             ──────────────────────────────── 拝啓  SOS団様 突然のお手紙申し訳ありません。 本当は直接あなた方のところへ伺って依頼を致したかったのですが、 事情によりこのような形となってしまいました。お許しください。 本題ですが、あなた方は「悪魔の箱」と言うものをご存知でしょうか? 開けたものは必ず死ぬ呪いの箱、と噂されているもののことです。 私の父は考古学者で、ぜひこの箱の調査をしてみたいと、先月イギリスの ある町に発ちました。詳しいことは私も知らされておりませんが、レイリス・シュレーダーという博士の助手をしているとだけ聞きました。 ところが先週、父が行方不明になったと…知らされました...
  • 題名付き・普通短編2
    ある晴れた休日(キョン&古泉) 「LOVE」 お客様は宇宙人 ドライブ セリフ九割で展開してみた~こいずみくんはガチじゃない~ エンドレス・エラー 蝉しぐれ Kへの挽歌 カミングアウト・パニック スマイル 台風の溜息 涼宮ハルヒの創世秘話 一万年と二千年前から キョンの評価 普通?の高校生の会話 長門さんはロッテに興味を持ったようです。 コーヒーシリーズ 機関の事情 酒乱女 前兆 キョンの子育て奮闘記 彼は団の緩衝材 『ビール×月見酒×オールスター球技大会ポロリもあるよ』(喜緑さん×生徒会長) 生徒会長の不良3人の倒し方 古泉一樹の苦笑 燃えろ!球技大会! やや黒古泉 切ない同窓会 白雪姫の真相 彼岸花……その花言葉は…… ちょっとみくる救済保守 ある曇った日のこと 無限輪舞 マッガーレで保守 古泉一樹のピロートーク もしくは、長門有希と古泉一樹の作戦会議 早すぎるリハーサル。 恋ってな...
  • ステビア(ステビオシド)
    ステビア(ステビオシド)内 ステビア(ステビオシド)外
  • 長門有希の消失 プロローグ
     プロローグ      空から白いものが落ちてきた。たくさんの、小さな、不安定な、水の結晶。それらは地表に落ちて消えゆく。  時空に溢れている奇蹟の一つだった。この世界には奇蹟がありふれている。私はずっと立ち止まっていた。時間の経過は意味をなさなくなっていた。  綿を連ねるような奇蹟は後から後から降り続く。  これを私の名前としよう。  そう思い、思ったことで私は幽霊でなくなった。    ここまで書いたところでキーボードを叩く手を止めた。小刻みに震える手のひらを頬にあてたら、じんわりとした冷たさが浸みていった。大きく息を吸い込むと透き通った空気が鼻腔を刺激する。冬はすぐ目の前にあった。  部屋の大きな窓から見渡す街には、薄く灰色の靄がかかっている。ドラマか何かの演出みたいに、嘘のように街を覆い尽くす靄。その靄は、やがてかすかな光を飲み込み、またその光に照らされて、街全体を無数のきらめき...
  • あま~い短編置場
    www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/16.htmlここにはあま~い短編を置いてください  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 【題名付き・短編保管庫】 1   たまにはコンピ研部長だって! 幸せの連鎖 抱き枕と二人のコミュニケーション 長門有希の贈呈 嘘とエネルギーの等価性 ハルキョン的10のキス保守 花言葉シリーズ? 鶴のロンド 魔法の言葉~would you marry me?~ 勝ち?負け? 「カレンダー」 カレンダー(H-side) ミイラ盗りのミイラは犬も喰わない (古泉×阪中) 谷口の恋心 hug(古泉×鶴屋さん) シフォンの幸福論(藤原・橘) 言葉にできない (長門×朝倉) かき氷(あま~い話?それとも…) 医者も匙を投げ出す病気の話 谷口の痴漢 結婚しよう ハルヒと春日 甘いのは飴かそれとも… 二年越し勘違い ゆきどけ デートしよう アイ...
  • 長門有希の報告 あとがき
    あとがき この作品は、『涼宮ハルヒの憂鬱』の舞台が兵庫県西宮市であることを知った時に着想を得ました。 舞台が西宮ということで、キャラクターの台詞をいわゆる「関西弁」にしたSSはないかと思い、色々とSSを読んでいましたが、単発の雑談ネタで原作の一場面を「関西弁」に訳した例があるくらい。二次創作で「関西弁」を使ったものはありませんでした。 「ないんだったら作ればいいのよ!」とは原作のハルヒの弁ですが、ちょうど担当者は大阪府出身で、兵庫県下にある西宮の近くの街に住んでいた時期もあるし、北口駅のモデルとなった阪急西宮北口駅も行ったことはある。加えて、身近には西宮市出身の友人もいる。条件は揃っていました。 もっとも、後に「関西弁」を使ったSSが皆無な理由を痛感することになりますが。 また、当時職場で大量の文書を校正する必要に迫られていて、校正の練習にもなって趣味と実益を兼ねられるかもと、軽い気...
  • エピローグ~肯定~
      (これは、無限の分岐の続きであり、アンリミテッドブレイドワークスの終章です)     ―――会いたい。ハルヒに会いたい。抱きしめたい。キスしたい。一緒にいたい―――。 「…ハルヒに…ハルヒに、会いたい…!」 「…そう」 その声は、何処か満足そうだった。 後ろの女は抱きつくのをやめ、俺の前に歩いて来た。…俺には後姿しか見えないが。 …女って言うより少女だな。背はあまり高くなく、少し灰色の髪にはシャギーが入っている。…何故か、セーラー服を着ている。 その少女が何かを呟いた瞬間、足元から消え始めた。 「…!お、おい!」 「…大丈夫」 消えていくのに反比例するように、俺の記憶がよみがえってきた。 俺の妹の名前も、 俺の高校の名前も、 俺の年齢も、 俺の所属する団の名前も、 その仲間たちの名前も…? …あれ、何でだ?一人だけ、思い出せない…?。 思い出せないそいつは目の前にいる―――!   もう...
  • 長編・キョン4
    キョンの完全犯罪 涼宮ハルヒの記憶 涼宮ハルヒの軌跡  絶対に… 卒業式の約束 キョン100%(2) 涼宮ハルヒの逆転(キョンの消失) すれ違う想い 家出少女 Love Letter from …? 好感日記 好感日記Ⅱ アルバム巡り 「涼宮ハルヒの憂鬱」改 (欝エンド) Park Golf in Summer !! 北高生の告白ラッシュ 二人、夕立、遊具にて やりすぎた嘘 儚い想い出  where Justice... 裏切り者 涼宮ハルヒの再会 神が手にした力のリスク まとめ 涼宮ハルヒの時駆 雛見沢・SOS (クロスオーバー) ツインズパニック! キョンは別れを惜しむようです キョンがアンケートから情緒不安定になりました 扇子 涼宮ハルヒの盗賊 キョンのその後 (MGS4とのクロス) トナカイからのプレゼント Am I father? ロマンティックが止められない(※ホモ・百合ネタ注...
  • シュールな短編置場
      ここにはシュールな短編を置いてください   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25   26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50   51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84   涼宮ハルヒのウイルス トライフリング・コーダ 長門有希の1日 もしもハルヒがゲームだったら 涼宮ハルヒのネットサーフィン 巨人の☆ 環 涼宮ハルヒの憂鬱?パロ フルーチェネタ 長門有希と愉快な獣達 バレンタインカオス 涼宮ハルヒの脱毛 ハル...
  • 悩みの種~悩みの種の潰えぬ世界~
    <悩みの種の潰えぬ世界> 私は病院に着いた。もう行くのも慣れたものだ。 腫れた目…みんなにバレないかしら?大分引いたものの、まだ腫れが残っていた。 キョンの病室に着くと、もうすでにみんなは揃っていた。 「涼宮さんが最後とは…ある意味、キョンくんも嬉しがっているかもしれませんよ?」 古泉くんが悪戯そうに言った。 「この人、今までずっと最後で奢り続けてましたからねえ…涼宮さんより早く来ることは願望だったようですし。ほら、僅差で涼宮さんが先だったときあるでしょう?あの時彼、かなり悔しがっていましたから。」 そうしてキョンを見ると、心なしか笑っているようにも見えた。 起きたら私が奢るわよ…負けちゃったしね! 私達は準備にかかった。宴会の準備や部屋の飾り付け…だけど今回の飾り付けはいつもと違った。 キョンが外が見れないため、その気分だけでもと、病室の中を真っ暗にするようにした。黒い紙...
  • キョンフィルター強制解除
           いつも通りまったりとした時間が過ぎていく放課後の部室。しかし、  「はいっ、みんな注目っ!」  この穏やかなる時間をぶち壊すのは、いつも通り涼宮ハルヒである。  「今日はみんなのSOS団に対する忠誠心をテストするわっ!」  「…どうやってだ」  誰も質問をしようとしないので俺が質問する。  「催眠術よ。これでみんなの本音を聞きだすのよ!」  「アホかお前は」  「あ、何よその言い方。それじゃ、まずはあんたが実験体ね!後で後悔しても遅いんだから!」  そう言いつつハルヒはどこから用意してきたのだろうか、占いで使いそうな振り子を俺の目の前にぶら下げて、  「いい?この振り子をよく見てなさいよ?…あんたはあたしの命令に逆らえなくなーる、逆らえなくなーる…」  などと言いながら振り子の先を左右に動かす。そんなのでは3歳児すら引っかからないと思うのだが。    「…よし、まあこんなもん...
  • ステビア(ステビオシド)内
    昼過ぎに授業が終わったある日、 ごくごく自然な足取りであの空間に足を運ばせていた。   掃除の業者が入ったらしく、ごく僅かに薬品の臭いが残る 部室にハルヒはもう到着していた。 俺は団長から少し遠い場所に腰掛ける。   換気をする為に開け放たれた窓からもたらされる風。 風にさらされ、なびくその髪を気にもせず団長はモニターの前で 行き場に困ったような動作で指をカチカチとしている。   「よ~」っと挨拶から始まるいつもの会話。 そいつの嫌味と皮肉とわがままを体の中全てにいきわたらせる。 俺の皮肉と嫌味と説教じみた台詞をそいつにぶつける。 あいつはアヒル顔、俺はおなじみの4文字で確認する。   ────かわらない。全然。   あえて言うならほんの少しだけ臭いが気になるな。 もう少し換気を。 俺はいつもの扉を開け放って固定する。   しばらくすると薬品の臭いもすっかり失せた...
  • 涼宮ハルヒの団結 第三章
     言うやいなやテーブルの真ん中に、俺達の目線程の高さでホログラムの正六面体(つまり正確な立方体)が現れた。  大きさは大体谷口の頭位で、『辺』が仄赤い光の『線』によって、『面』は薄いブルーで色付けされていた。  藤原はそれを一瞥もせずに、 「これは縦、横、高さによる三次元の姿だが、現在の世界は、まずこのような次元体系によっては作られていない」 「どういうこった」 「それを今から説明すると言っている」  ペン先を正六面体に向けて 「……次元というものがどのように変貌したのかを、今から九曜の作り出した立方体を用いて説明する。形というのは理論の塊だ。この正六面体の変化は、何が、どうなって、どうなったかを一瞬で表していく。しっかり見ておいて欲しい」  すると正六面体からは赤い『線』が消え、次に『面』が全部下方へと落下し、中に入っていた『光』が拡散した。そして『面』が一枚浮き上がり、立ち上がった姿...
  • 第二章『サマーランド』
        夏・・・   夏と言えば暑い夏   そして、『熱い』夏・・・     さて、僕達は現在サマーランドなる巨大遊泳施設に訪れています 平たく言えばプールですね     何故僕達がそんなところにいるのかと?   んふっ♪それはですね☆ 話は先月に遡ります・・・・       ================文芸部室===============     ハルヒ「あ~ほんっとに暑いわね!!家からクーラー持って来なさいよキョン!!」   キョン「無茶を言うなハルヒ、一代目をSOS団に提供して二代目を買えるほど俺の家は経済的に良好な訳じゃない」   ハルヒ「んも~あーつーいー!!!」   キョン「やれやれ・・・そう言えば朝比奈さんはそのメイド服で暑く無いんですか?」   朝比奈さん「ん~ちょっと暑いけど全然平気ですよ」   長門「それは全体に回すべき大切な脂質が胸に集中しているからだと考えられ...
  • スノースマイル・バースデイ6
    「――到着です」 軽やかなみくるの声が合図となり、長門はフローリングの床に降り立った。結んでいた手を解く。 放課後の無人の文芸部部室。PCが鎮座し、書棚がひとつ隅に固定され、多種の衣服がハンガーに掛けられたクローゼットに大きなテーブルが全体を占める。昨日活動を早々に終了した後の、団員が居ない事を除けば変わりのない物寂しい一室だった。 今日この日も、賑やかに彼等は笑い合っていたのだ。誕生日パーティーの段取りを打ち合わせ、帰って行った彼らに影が落ちることなど誰が想像しただろう。 「私が手伝いを許されているのは、長門さんをこの時間平面に連れてくることだけです」 申し訳なさそうに俯くみくるは、ぎゅっとスーツを引っ張って口惜しげだった。彼女は未来の指示に従ってしか基本的な事柄に接触することも許されない、自由なようで誰よりも不自由な立場にある。――これらの総てが未来人の思惑の内としても、長門は彼女...
  • セカンド・キス
      セカンド・キス   ・プロローグ   ・1   ・2   ・3   ・4   ・5   ・エピローグ     →『セカンド・キス sideB』 ※作者の脳内設定の裏話的な話?
  • 長門有希の憂鬱II 一章
    一 章      Illustration どこここ    そろそろ梅でも咲こうかというのに、いっこうに気温が上がらない。上がらないどころか意表をついたように雪を降らせる気まぐれの低気圧も、シャミセン並みに寒がりの俺をいじめたくてしょうがないようだ。朝目覚ましが鳴ると、いっそのこと学校を休んでしまおうかと考えるのが日課になっている。俺は窒息しそうなくらいにマフラーをぐるぐる巻きにして家を出た。    結果はともあれ本命も滑り止めも無事に受験が終わって、学校では三年生をほとんど見かけなくなった。生徒の三分の一がいなくなり、校舎の一部がガランとして静まり返っている。一年生も二年生も残すところ、憂鬱な期末試験だけだ。三年生でも朝比奈さんだけは、SOS団のためにまじめに通ってきているようだが。    その日の朝、教室に入ると俺の席の後ろで机につっぷしているやつがいた。ハルヒが珍しくふさぎこん...
  • ●えもん
    第1話 「アッー!の世界からはるばると」 第2話 「ホモでもドア」 第3話 「ソノうほホント」 第4話 「うほールライト」 第5話 「タイムマシン」 第6話 「BL本入りこみぐつ」 第7話「古泉だらけ」 第8話「ホモ訳コンニャク」 第9話「ウホタケ」 第10話 大長編「●えもん キョンの恐竜」前編 第10話 大長編「●えもん キョンの恐竜」後編 第11話「空気うほっ」 第12話「アッーンキパン」 第13話「お医者さんカバン」 第14話「時限バカ弾」 第15話「スペアブリーフ」 第16話「ホモ達の輪」 第17話「夢テレビ」 第18話「裏シマキャンディー」 第19話「変態ドリンク」
  • 1ヶ月で痩せるSOS団
      1.SOS団のメタボ ~1週目・炭水化物ダイエット (ローカーボダイエット) ~   2.SOS団のメタボ ~2週目・スポーツダイエット (vs日向) ~   3.SOS団のメタボ ~3週目・自己管理ダイエット (太めのピンクパンサー部隊) ~   4.SOS団のメタボ ~4週目・我慢ダイエット (山篭り)~   5.SOS団のメタボ ~1ヶ月目 ・ ガチムチパラダイス~  
  • 涼宮ハルヒの驚愕 エピローグ……
     天蓋領域との壮絶かつ困難なバトルの話は俺の中で整理がついた時にでもゆっくり 語ろうと思う…… 。  季節は三度目の桜がまるで流氷を漂うクリオネの姿で舞う光景を見ながら、 俺はシーシュポスの苦痛を3年間も続けたんだなという感慨にふけり、後ろを 振り返った。  北高に入り、ハルヒと対面したあの日が走馬灯のようによみがえってくる。 思えば「宇宙人、未来人、…… 」あの言葉を聞いた瞬間から俺は夢のような時を 過ごしてきたんだなとも思う。  まさに光陰矢のごとし、カマドウマにも五分の魂ってやつか…… 。  そんなこんなで今日は朝比奈さんの卒業式当日。 もちろん鶴屋さんもその満面に笑みを称え、卒業生の輪の中にいた。  「安定していますね、まさに一般人に戻ってしまった涼宮さんそのものですね。 あっ、それと僕の能力も消えてしまいました」  顔が近すぎるんだよ、古泉、あいも変わらずなぜそんなにくっ...
  • エンドレス ヘイト
    ※このSSは鬱系、人物の性格が壊れ気味です。    苦手な人は注意してください。 抜け出そうとあがいても、結局は何度も何度も繰り返すだけ。 記憶だけがどんどん増えていき、たまらない孤独を感じる。 記憶を共有する事ができず、新しいスタートを切る仲間達。 そんなみんなと一緒にいても一人だけ取り残された気分だった。 ぐるぐるぐるぐる同じ場所を回り続ける。 そう、まるでメリーゴーランドのような夏の日々。 「またか…」 朝起きて一人呟く。 八月十七日の始まりだった。何度目なんだろう。途中から飽きてしまい、数えるのはやめた。 何百年単位で同じ時間を生き続けた私は、昔と大きく変わった所があった。 人間でいうところの 感情 というものを持つようになったのだ。 最初はただエラーが蓄積されていくだけだと思っていた。 だがいつしか私は気づいた。これは人間の持つ 感情 だと。 感情を出すようになった私を見て、...
  • はるかぜふくまえに・第三章
    ○第三章   昨日がどんな日であっても、夜が来れば朝が来る。 夢にまで長門有希が出てきてしまった気がするがそれこそ気のせいだと思いたい。じゃないとやってられん。 「キョンくん起きたー? 朝ご飯たべよー」 妹がさっきからこの調子である。長門も余計な事を言ってくれたものだ。 「ミヨキチもくるってー!」 何だって!? 友達呼んでとか長門は言ってたがほんとに呼んだのか妹よ!? 「だめ?」 いやダメと言えるわけないのだが、あぁそうか。そうですか。どうやら今回も俺は巻き込まれ型の本分を発揮しないといけないらしい……。しかし野球ね。何着ていけばいいか聞いてないなそういや。 俺の心の声を聞いたかのように携帯が鳴った。ハルヒからだ。 「いろいろ言い忘れてたけど、集合場所は六月のグランドね。時間は十時。あと、今回は私服でいいわ。ただし、 運動しやすそうなね。それじゃ」 俺が一言も喋らないうちに通話は終了した...
  • ステビア(ステビオシド)外
    はぁ~、鶴屋さんお話止まらなかったなぁ。私は少し早足で部室に向かいました。 すると、 廊下の途中でしゃがみ込んでいる長門さんがいました。   なんでドアを開けて入らないんだろ?       少し不思議に思って近づいた瞬間に振り返って彼女は口元に指を当ててってそれ、私の真似ですかぁ…。       「…静かに」  あっ、今頃私の顔は真っ赤になってるんだろうなぁ。      私は小声で挨拶を続けました。 「こんにちわぁ~、あの、長門さん、何をしていたんですか?」 お祭りで見た記憶のある団扇をもって、焼き肉屋さんに設置されている装置の上の粉?の前に屈んでいる。     「………香を焚いていた」     いいのかな?学校なのに。でも長門さんがお香かぁ。ちょっと以外。でもなんでそんなところで………     「長門さん・・・正直僕には瀟洒な光景にほど遠い空気を感じるのですが、その粉末はいったい何でしょ...
  • 第五章 長門を消去せよ!
    長門ふたり   第五章 長門を消去せよ!   「エージェント番号○×□□、朝比奈ミクル、定期レポートを提出し状況を報告しなさい」 「はい」 みくるは久しぶりに自分の時空に戻っていた。時間管理局でのレポートはいつも緊張する。 「今回提出したレポート番号○○にある通り、涼宮ハルヒには変調は見られません。 過去一ヶ月間に新たな時空の歪みを生成した痕跡もありません」 「よろしい、朝比奈みくる。ご苦労だった」 ほっと溜息をつくみくる。思えば、ここに出頭して「過去」でエージェントとなる 命令を初めて受けてから、既に1年以上の時間が経過していた。 最初は嫌だった。一人だけで、知る人もない世界に行き、自分の正体を明かすことも 許されない。心の内を打ち解けられる友人も、甘えられる恋人も作ることは許されない。孤独と 欺瞞に満ちた日々。ここに来る度に「任務解除」を申し渡されることを心密かに願ったものだ。 今も心...
  • 一夏の恋 エンドロール2
    Many times I ve been alone and many times I ve cried. Anyway you ll never know the many ways I ve tried. (何度も独りになり、何度も泣いたことがある) (理解しては貰えないだろう、足掻くだけ足掻いてはみたのだと) 八月十七日、燦々と光注ぐ白昼。 水撒きの後の濡れた路上を踏み渡って、僕は穏かな心地で目的地――SOS団の集合地へ向かっている。本日の活動内容は、涼宮さん曰く「マル秘事項よ!」とのことらしいのだが、さて、この度はどんな計画を披露して頂けるのやら。レジャーランドでアトラクションを順番待ちする子供のように、繰り広げられるものを想像しながらの足取りは軽い。 昨年のこの時節は、途切れぬ夏のループに見舞われ肝を冷やしたが、今年の夏がエンドレスサマーと化す事はないだろうと僕は確...
  • 涼宮ハルヒの仮入部~ハンドボール部編~
    「おかしい」 これが今の俺にとって全く持ってふさわしい言葉だ。 もう一度言おう。 「おかしい」 俺は2週間ほど前、1年5組の担任となった岡部というものだ。 「おかしい」 俺は確かに、そのときに言ったはずだ。 「ハンドボールより面白い球技スポーツなんてあるはずがない。みんなは分からないかもしれないが、やったら分かる。だから、まずはハンドボール部に仮入部するのも悪くないと思わないか?」 ・・・と なぜだ?なのになぜだ? なぜ、今俺の目の前でやっているハンドボールの練習の中に、俺のクラスメートが入っていないのだ。 そりゃあ、ハンドボールは、サッカーやバスケットボールと比べると圧倒的に知名度は低いさ。 だからこそ、俺は入学式のときに教えたはずだ。 ハンドボールより素晴らしい球技はあるか?いいや、ない。 即レギュラーになれる部活なんてほかにあると思うのか?いいや、ない。 言わすなバ...
  • スノーホワイト・レクイエム最終話
    気まぐれに打ち始めた物語は佳境に入った。そこで、指が止まる。プロットなんてない、展開も決めていない。無心でただ、場面場面を繋ぐように文を補足していけば、どうしたって、ラストに近付くにつれ進捗は下がっていった。とにかく先へ進める為にキーを押そうとしても、指は思う様に軽快に動いてはくれない。至って当然の話だ。だってわたしは白雪姫がどうなるのかをまだ、決めかねている。毒林檎を食べて伏せてしまった哀れな白雪姫が、王子様に出遭えず仕舞いで、どんな結末を迎えるのか。 「愛しいひと」にも巡り合えぬままに、生涯を閉じようとする、薄幸の少女。 ――ハッピーエンドに、してあげたいのに。 「長門さんどうしたの?こんな時間まで居残りなんて、珍しいわね」 「あ……」 部室の扉を開けて、堂々と踏み込んできたのは、朝倉涼子――朝倉さん。セミロングの綺麗な髪。優等生らしく背筋の伸びた、頼れる女性を思わせる温和な微笑...
  • 不思議探検組み合わせコンプリート計画 3人組編
    『キョン&ハルヒ&長門』   さて………どうしたものかね。目の前にある光景を。   ハルヒ「だから!今日はショッピングに行くって行ってるでしょ!」 長門「……図書館に行くべき。」   見てのとおり、団長様と宇宙人様が喧嘩してるわけだ。 ハルヒは絶対自分の意見を変えないし、長門もかなり負けず嫌いなとこあるしなあ。 こりゃこのままほっといても絶対決まらない。やれやれ……   キョン「まあまあ落ち付けよ。このまま言い争ってても決まらないだろ?」 ハルヒ「何よ!じゃあどうしろってのよ!」 キョン「いっそ今日は別行動にしないか?     ハルヒはショッピングして、長門は図書館。俺は適当にそこらへんぶらつくから、さ。」 ハルヒ・長門「駄目(!)」   うお、ハモりやがった!なんでだ?   ハルヒ「3人一緒に行かなきゃ、意味ないじゃないの!」 長門「一人で行く図書館に、行く価値は見出せない。」   嬉し...
  • 僕とみくるとメイドさん~狂気の弾丸ドライブ~
    朝倉がいなくなった。 僕の最上の観察対象であった朝倉涼子がいなくなったのだ。 美少女特有のシャンプーの匂いをまとい、長い髪をゆらしていたあの子。 後ろからでも分かる、華奢な体つきと品格。 まあ、僕は絶望したさ。 後ろで涼宮ハルヒとかいう――こちらも美少女だが――品性のカケラもない イかれた女が喜んでいたのには思わず腹を立てたね。 自宅にゴキブリでも郵送してやろうかと思ったよ。 もしかしたらあんな女でもかわいらしい反応を見せるかもしれない。 ま、そんなことばれたら何をされるか分からんので何もしないが。 さて、当面の問題は朝倉の後、誰を追いかけるかということだ。 僕はこの学校の美少女リストを参照した。 そして対象を絞り込んだ。 ――朝比奈みくる。 生まれついてのアイドルとはこの人のことを言うのかもしれない。 中学生にも見える、整った童顔。 庇護欲をそそりまくりのその行動や言動。 対象...
  • ハルヒVS朝倉 激突 1話
    キョン「よ、おはよう」 ハルヒ「おはよ!相変わらず朝から気合の入ってない顔してるわねえ」 キョン「普通の朝はこれが標準なんだよ」 朝倉「あらキョン君、おはよう。今日も元気そうね」 キョン「あ、ああ。おはよう」 ハルヒ(フン!イヤなヤツがきたわ。外ヅラはかわいい顔してるけど、     腹の中じゃなに考えてるかわかったもんじゃないわね。この前     私の体操服が盗られたことだって、きっとコイツの仕業に違いないわ) 朝倉「あれ、涼宮さんどうしたの?急に静かになっちゃって。気分でも悪いの?」 ハルヒ(ええそうよ。あんたのせいでね!) キョン「朝倉、コイツの面倒はオレが見るから大丈夫だ」 そういうと朝倉は目をうっすら細くして答えた。 朝倉「あらそう?じゃ、キョン君にお願いするわ」 そういうと朝倉は女子の輪の中へ戻っていった。 キョン「おいハルヒ、朝倉のことがあんまり好きじゃないのは見...
  • エンドレス・エラー
    一夏の恋の続き ※エンドレスエイトを前提にお読みください。 わたしのなかのエラーがやまない。 耳鳴りのように、繰り返される彼の声。反復。重複。聞いたことのない声色。震えながら紡がれた古泉一樹の、嘆願。 『長門、さん。聞いて頂けますか』 『忘れて下さって構いませんから。どうか、……最後に一言だけ』  「―――どうかしましたか?」 日の光が遮られ、手元の本に影が差した。花壇隅に腰掛け思索をしていたわたしに、呼び掛ける古泉一樹の微笑が眼前に。 「失礼、頁が進んでいないようでしたから。心配事ですか?」 声色のトーンから、機嫌の度合いをある程度測れると言ったのは彼の言葉。恐らくそれは正しい。ループする夏季の時空修正を如何にするかという懸案事項を抱えても、その笑みに変化は見られない。 解答を遅らせるわたしに、彼が差し出したのは二本のアイスバー。透明なフィルムが巻きついたそれは、...
  • スタンド・バイ・ミー
    「廃墟探索よ!」 ハルヒがまた何かを思いついたらしい。 「あまりにもベタすぎて考慮から漏れてたけど、基本あってこその応用よね。」 どうせどっかのサイト見るまで思いもつかなかったんだろ。 「もうひとつ報告。今年の夏合宿はたった今、軍艦島に決定しました。その肩慣らしの意味でも 今週の不思議探索はMホテル跡にします。」 勝手に決めるな。 「軍艦島もMホテル跡も有名ですからね。不思議なんてとっくに荒らされて無くなってませんか?」 「古泉くんも甘いわね。そういう所にこそ見逃されたお宝が眠ってるわけじゃない。」 「でも怖くありませんかぁ?」 「大丈夫よ。有名ということで安全性は確保されているわ。」 さっきから矛盾だらけで無茶苦茶なことをいってないか? 「有希ー、軍艦島と言えばあんたの苗字って…」 「戦艦長門。八八艦隊計画の第一号艦として生まれた。当時世界最大の41cm主砲を2連装4砲塔の計8門を搭載。...
  • エンドレスエイト103回目
    *間違い探しのような感じで楽しんでいただければ幸いです。    半スリープモード解除。  現在日時、8月17日0時0分。  時間逆流停止、時間流再進行を確認。  セルフチェック開始。有機身体に損傷なし。個体情報に欠損なし。記憶リセット防止措置は成功と認められる。ただし、個体情報にエラー蓄積を確認。強制削除不能。蓄積エラー容量は許容範囲内と判断。現在、個体全機能は正常に動作中。  パーソナルネーム長門有希より、情報統合思念体へ。指示を求む。    不干渉原則を維持し、観測を継続せよ。    了解した。  世界構成情報、前シークエンスまでの平均値との差異0.0002%。当面の任務に影響なしと判断。  主要観測対象の現在位置を特定。  シークエンス103、観測開始。      ・    ・    ・    ・    ・    お盆を過ぎた夏の盛り。  俺は家の居間でダラダラしながら別に見たく...
  • 憂鬱アナザーエンド
    気が付くと、俺は自分の部屋の床に寝転がっていた。視界の端にベッドの足が 見える。着ているものはブレザーの制服などではなく、当然のように スウェットの上下。 夢か? あれは夢だったのか? ぐあ、今すぐ首つりてえ! よりによってハルヒと二人で異世界に紛れ込み、 キスをする夢だと? 猛烈な自己嫌悪に頭を抱え込み、俺はしばらく足をバタバタさせていたが、 やがてのっそり立ち上がらざるを得なかった。 寝よう。寝なおして忘れちまおう、あんな若さ故の過ちは。そうして、 憔悴しきった顔でベッドに向き直った俺が見たものは。 俺のベッドの上で、パステルピンクの少女趣味っぽいパジャマを着たハルヒが 背中を丸めてくーくー寝息を立てている姿だった。 一瞬おそろしく混乱したのち、俺は古泉が「閉鎖空間は次元断層の隙間」とか何とか 言っていたのを思い出して、ぽんと手を打った。 なるほど、A地点から空間の歪み...
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