涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「生徒会の陰謀」で検索した結果

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  • 生徒会の陰謀
    ~昼休み生徒会室~ 俺は今、生徒会室にいる。 …。 コンコン …。 「古泉です。」 「入れ。」 俺がそう言うとにやけ顔の男子生徒が入って来た。 「お呼び立てして申し訳ありません、会長。」 「用件は何だ、古泉。」 まぁ、予想はつくがな。 「最近また涼宮さんが退屈し始めましてね。また協力願えませんでしょうか?」 「協力願えませんでしょうかって…俺がどう答えようと協力させるつもりなんだろ?」 「ははは、分かっておられるなら話は早い。 それでは、今回のシナリオですが…。」 俺は古泉の言葉を遮り声をあげた。 「待て、古泉。」 「なんでしょうか?」 「いや、最近な…教師どもや生徒会執行部の連中からの突き上げがひどいんだ…。」 「?。」 「いつまであの連中を放っているんだ…とな?」 「…それで?」 「お前はいつか言ったな? 『我々はいかなる敵と戦っても必ず勝利するでしょう』 …と。」 「……。」 「…...
  • がんばれ、生徒会の喜緑さん!
    がんばれ、生徒会の喜緑さん!1 がんばれ、生徒会の喜緑さん!2
  • 長編・未分類
    ... ケーキを食べよう 生徒会の陰謀 饅頭怖い ~ハルヒがみくるで、みくるがハルヒ~ 新世紀メランコリオン 涼宮ハルヒの病院
  • 古泉一樹の陰謀
    「はじめまして」 「誰だお前は」 「古泉一樹と申します。あなたより一学年下の後輩です」 「何の用だ?」 「生徒会長になってみる気はありませんか?」 古泉一樹の陰謀―生徒会会長選挙・秋― 昼休み。 文化祭が終わってようやくくつろげると思っていたら、まるで知らない一年が俺を訪ねてきた。 「生徒会長だ?」 「えぇ。今から約二週間後、生徒会会長選挙があるのはご存知でしょう?」 知らない。北高に通って一年半以上になるが、学内行事など基本的にどうでもいい。 だから俺はそのまま答えることにする。 「知らんな。もちろん興味もない。何の企みか知らんが、帰れ」 だが、その古泉一樹なる一年は他に表情を知らないかのような笑みを崩さず言う。 「あなたには今度の会長選で得票数一位になってもらいます」 何やら勝手に話を進めようとしている。 「とりあえず僕について来ていただけますか。ここでは何かと話しにくいこと...
  • 橘京子の陰謀   
     ※ 橘京子の憤慨の続編です     橘京子の陰謀(プロローグ) 橘京子の陰謀(合宿一日目) 橘京子の陰謀(合宿二日目) 橘京子の陰謀(合宿三日目)
  • がんばれ、生徒会の喜緑さん!2
    Q 近頃ホモキャラがついてしまって困ります。普通に女子にだって好意を持っているのに… どうすればホモキャラを脱出できるでしょうか。(テトドン)     A.いわれなき中傷というのは、困ったものですよね。       しかし近年同性愛者は世間的にも認められつつあります。     ここは一つ、脱出などという悲観的考えではなく、     女子も男子も大丈夫という     懐の深いキャラクターを打ち出してみてはいかがでしょうか?     女性だけ、男性だけを好む方は多いですが、     両方、それも周りにまで認められたという方はあまりいません。     チャンスですよ。(喜緑)         Q.購買で素早くパンを買う方法を教えて下さい。(一応十代・後光輝く高一女子)       A.昼食時の購買は激戦区です。       かく言うわたしは、購買の戦いについていけずお弁当派です。     よっ...
  • 生徒会長の悪辣 
    生徒会長の悪辣   分割版   生徒会長の悪辣 その1 生徒会長の悪辣 その2 生徒会長の悪辣 その3 生徒会長の悪辣 その4
  • がんばれ、生徒会の喜緑さん!1
    Q.ファスナーとジッパーはどっちがチャックなんですか?    同じだろ!(チャックマン)         A.ファスナーとジャッパーとは、この場合、衣類等についているものを指すのでしょうか?         (それとも人物名か何かですか・・・?)     推測の域は出ませんが、ファスナーは正式にはスライドファスナー(Slide Fastener)という英国式名称で一般名詞。 ジッパーはZipperまたはZip Fastenerと呼ばれ、もともと米国式の呼び方でこれも一般名詞。どちらも同じものと思われます。     ちなみに、チャックは英語のChuckとは関係なく、巾着(きんちゃく)をもじってできた日本の一般名詞です。(喜緑)         Q.あのーエターナルフォースブリザードの威力はどの程度か教えてください!(パソ君)         A.一瞬で相手の周囲の大気ごと氷結させる。   ...
  • 涼宮ハルヒと生徒会
    コンコン 「どうぞ。」 ガチャ   「失礼します。どうしたんですか?喜緑さん。」 「今日はちょっと涼宮さんについて試してみたいことがございまして、あなたに協力していただけないかと。」 「なんでしょう?」 俺はこのとき、俺にできることならなんでもやるつもりだった。   「涼宮さんが今まで他の人にしてきた行為と同じ事を他の人に涼宮さん自身がされたらどういった反応を示すのか試して見たいのです。」 「えっと、具体的にはどういった事をするんですか?」 「こうするのです。」 喜緑さんはいきなり自分の服を乱暴に脱ぎ、半裸になった。 「何してるんですか喜緑さん!服着てくださいよ!」 「あなたが着させてください。それまでは私は服を着ません。」 俺は逃げればよかったんだろうけど、あまりの出来事に脳はショートしていた。 喜緑さんも宇宙人という先入観も手伝ってとりあえず服を着せてやろうとした。 その瞬間。   カ...
  • その他短編置場
    他の短編ページに含まれないジャンル、その他の人たち、オリキャラが出てくる短編   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25   26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50   51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73     『涼宮ハルヒの怪談』 情報統合思念体の観察日誌 涼宮ハルヒの歌集 灼眼の古泉 天災 君のいない部室 グラップラーハルヒ 鶴屋さんの奮闘 黒鶴屋さんの陰謀 最強の異世界人 長門の戦い~熱戦!激戦!超決戦! 1000取り合戦 谷口の日常 涼宮セルヒの憂鬱 谷川流の暴走 神聖モテ...
  • 生徒会長の悪辣
    ※このお話は『えれべーたー☆あくしょん』の後日談です※ 「はーっ…」 何とは無しに手に取った文庫本をパタンと閉じて、わたしは小さく息を吐きました。ダメです。内容が全く頭に入ってきません。  そもそもわたしはなぜ、こうして放課後の図書室で時間を潰すような真似をしているのでしょうか。今日も生徒会室で会議があるのですから、さっさと行ってお茶の用意でもしていれば良いのに。 頭の中で自分自身がそう言っているのですが、なぜだか体の方が動こうとしてくれません。 「恨みますよ、長門さん。あなたがあんな誘導尋問みたいな物の言い方をするから…」 そう、あれ以来わたしは会長の一挙手一投足が、やたらと気に掛かるようになってしまいました。意識のし過ぎで、彼の前では動作がひどくギクシャクしてしまうほどです。そんな自分の姿を晒したくなくって、わたしはこんな無為な時間を過ごしているのです。 ふぅ、とわたし...
  • 長編・その他2
    再会と再開、そして開始 テレビ出演 パラレルワールズ プレゼント ツイスト・オブ・フェイト-キョン殺害命令 SONGOF KUNIKIDA -MELTY CADENZA OF SECRET- ノンフィクション・ストーリー ひぐらしの憂鬱 鶴の舞 朝倉と 一日おにいちゃん 一日おにいちゃん 後日談 涼宮ハルヒの怪談 fixed mind 狙われた憂鬱 One Day.... ハルヒ親父シリーズ ずるい二人 ササッキーシリーズ ●えもん 朝倉涼子の再誕 幸福な鶴屋さん そしてイブはリンゴを齧る えれべーたー☆あくしょん 生徒会長の悪辣 いつも曜日は九曜日 佐々木さんの憂鬱 眠たくないけど……シリーズ crane love 橘の香り 月間佐々木さん 佐々木の囁き Lolita s Love Complex ネクストジェネレーションの憂鬱 谷口探偵の事件簿 SOS団が家族に? えれべーたー☆あく...
  • 題名付き・普通短編
    ひぐらしのなくハルヒ カセットテープ 興味 Stairwayto Haruhi SIRENOF Haruhi 長門猫化 日常あるいは平穏な日々:ハルヒ篇 仮入部 最後の手紙 長門さんとギター 二人で、校舎にて 携帯電話 コミケにて 長門有希の体温 ある雨の日のこと 遺書 気のせい・・・? 感情 1.35倍 俺・・・実はポニテ萌えなんだ(憂鬱後記) 俺・・・実はポニテ萌えなんだ 涼宮ハルヒのエロゲー 朝比奈みくるとポケモン 憎悪、拒絶、少女 長門有希の虐待 日常 大切な君達へ……… 長門さんと白雪姫 えいえんのせかい だーれだ? 『きっかけ』 忘れな草 『涼宮ハルヒのコミケ』 涼宮ハルヒのカラオケ 涙 オセロ三番勝負 焼いた芋 酒と桜と…… 海の家のラーメン キッドナップ・テレフォン のれん 遊○王 赤服親父捕獲戦線 プリン作戦 カッコイイキョン君 くじびき妙バランス 未だ来ない日の一頁 鬼...
  • ありえぬ終焉 Ver.2──喜緑江美里編
    *バッドエンド注意 *ありえぬ終焉 Ver.2の喜緑さん視点になります。     ありえぬ終焉 Ver.2──喜緑江美里編      生徒会室では、会長が一人残って仕事をしていました。    私は、お茶をいれて、机の上に差し出します。 「どうぞ」 「すまんな、喜緑君」  会長は、湯のみを手に取り、口をつけます。    私はその様子をただじっと見つめていました。    私の視線に気づいた会長が、顔をあげました。 「ん、なんだね?」 「会長。私にとって、あなたとともにあった日々は、大変有意義なものでした」 「いきなり何をいいだすのかね? 過去を振り返るにはまだ早い。生徒会の任期はまだ残ってる」 「いいえ、あなたの任期はもう終わりです」 「それはどうい……うっ……」  会長の目がうつろになっていきます。  お茶に仕組んだ毒が効いてきたようです。私が特別に構成した最も苦しまずに死ねる毒が。   ...
  • 古畑任三郎 VS SOS団 捜査編(前編)
    てれっ♪てーれれっれ♪てれっ♪てーれれっれ♪ てれっ♪てーれれれ♪てっれ♪   どこからか聞こえてくるおなじみのテーマソングと共に、 えっちらおっちらと自転車で坂を登る黒いコートに身を包んだ刑事が現れた。   今泉「あ、古畑さーん!」 校門の前では、やけにデコの広い刑事が待っていた。 今泉「古畑さん!遅いですよ!まったくいつも遅刻するんだから!」 古畑「まったくなんだよこの坂は!自転車で来るのにも一苦労だよ。」 今泉「もう年なんじゃないですか?」   ペチッ!   古畑は今泉のデコをはたいた。   今泉「い、痛いです古畑さーん!」 古畑「で、現場はどこだい?早く行くよ。」 今泉「古畑さーん!!」   古い旧校舎の三階の1番奥の部屋。 そこには首にロープをまいたまま床に転がっている会長の死体があった。   今泉「えっと……被害者はここの生徒会長のようです。死因は窒息死。」 古畑「ロープがちぎ...
  • 春の息吹
    ※この作品は春の宴、幸せな日々の続編に当たる作品です。 早いもので俺とハルヒが付き合いだして2年が経とうとしていた。 今は3月、本日は卒業式を盛大に執り行っているのである。 例によって我らがSOS団はどでかいイベントを仕掛けたんだが…その話はまた今度だ。 2年も付き合ってたらそりゃ喧嘩だってするし、その分仲直りだってする。 当然、いろんな場所にも出掛けた訳で…とまぁいろいろあったわけだ。 しかしあの時は本当にヤバかったが…長門さまさまだな。一応、古泉にも感謝してやらんでもない。 詳しいことは省略するが、月並みな言葉で表すとより愛し合うようになったってことだな。 俺もハルヒもいろんな意味で成長できたと思う。特にハルヒ、あいつの変化は有名企業も驚きの株価上昇率だぜ。 その変化のおかげで俺の高校生活は常に前年度を上回る楽しさだったんだが…。 まあ実際どんなことがあったのか聞いてもらった方が早い...
  • 放課後屋上放談
    ※このお話は『江美里の一番黒い夏』の後日談です※  秋というのは、いい季節だ。暑すぎもせず寒すぎもしない。それは春も同様だが、俺には陽気に夏へと向かう春より、穏やかに暮れていく秋の方がどうやら性分に合っている。  そんな益体もない事を考えつつ、両手をポケットに突っ込んで壁にもたれ、街並みに遠く沈んでいく夕日を眺めながらタバコを燻らせていると。横合いからギギッと金属製の扉の軋む音がした。 「おや、いつになくアンニュイな面立ちで。落日に詩心でも動かされましたか?」  何気ない風で、そのくせやたら鼻につくセリフだ。確か去年の文化祭ではクラスで演劇の出し物なんぞをやっていたと思ったが、普段からして演技じみているんだよなこいつの言動は。 「風流を愛でるのは結構ですけれど。学校での喫煙行為は感心しませんね。誰かに見咎められでもしたらどうするつもりです?」 「ふん。施錠されている屋上に、わざ...
  • 橘京子の陰謀(プロローグ)
     明けましておめでとうございますというのは年を重ねて朽ちていくだけの人間にとって何がおめでたいのやらさっぱり理解不能であるし、高校生である俺にとっては受験という嘆きの壁が刻一刻と迫ってくる一里塚のようなもんだ。  高校生活もはや半分以上が過ぎたある冬の出来事である。俺は毎週恒例の団活である、市内不思議探索パトロールにいつも通り参加していた。  勿論俺だけじゃない。団長こと涼宮ハルヒ以下、団員全員の参加である。  さて、ここで少し疑問に思う人がいるかもしれない。俺は団員全員が参加していると言った。高校二年生である俺達はともかく、高校三年生……言い換えれば、受験生でもある朝比奈さんが、何故今日このタイミングで参加できるのだろうか?  この疑問はもっともである。ハルヒが時節に関係なく招集をかけたからといってしまえばそれまでだが、実際にそうは言っても、入試試験前に部活に参加する高校生など皆無...
  •  「涼宮ハルヒの陰謀」改(ギャグ)
    *注意:この物語はフィクションです。実在の人物とは一切関係ありません。   シーン0 プロローグ  佐々木がおとなしい。  憂鬱そうでも溜息を漏らすわけでも、実を言うと退屈そうにも見えないのだが、ここ最近奇妙な静けさを感じさせ、その正体不明なおとなしさが俺なんかにはけっこう不気味だ。  もちろん、ただ物理的に静かにしているわけではなく、ましてやあの小難しいおしゃべりがなくなったわけでもない。でも、何というか、いつものキレがないように思われたのである。  (中略)  一時的な平穏は、次に来る大津波を予言する確かな前兆に他ならない。いつもがそうだったようにさ。    ──という、適当な文章で、強引に開幕。     シーン1 豆まき 「僕はね、『泣いた赤鬼』を読んで以来、周囲の評価のみに流されず自己の目で客観的な判断を下すことの重要性を認識しているというわけだ。だからね、キョン。君も青鬼に会...
  • しあわせⅠ
     「……と、これが条件だ。これが出来なければ文芸部室は生徒会のものとする」  「ふんっ!1回負けてるくせにまだ勝負する気?片腹痛いわ!」  「これは勝負などではない。勧告だ。別にせずに明け渡しといった流れでも私は一向に構わないのだが」  「臨むところよ……見てなさい!生徒会!!」  「言われなくとも監視はするつもりだがね」  はあ、やれやれだ  生徒会長がわざとらしく俺と長門を呼び出したと思えば、「おい、涼宮ハルヒにこれを渡しとけ。新しい企画考えんのもめんどくさいからまた同じお題にしてやったんだから感謝しろよ」とのたまいやがった。  「これ」というのは一枚の藁半紙に印刷された書類(プリントといった方が適切かもしれん)であり、  そこには「文芸部の活動として、今年度中にも機関紙を発行すること。但し、学内文科系部活動推進活動(こんなめんどくさいもんまでやってやがったぞ機関もとい生...
  • カッターの刃と鮮血の呪い
     ちり取りとホウキを手に、サッサッと手早く生徒会室の床を掃除するわたしの隣で。 「ふむ、なかなか見事な仕上がりだな。キミは将来、美容師にでもなったらいいんじゃないか?」  片手に手鏡をかざし、片手であご先の辺りをなぜ回しながらそんな戯言を吐く人物に、わたしは冷ややかな視線を向けました。 「何をとぼけた事を仰っているんです? 生徒会長ともあろう方が、日常的な身だしなみもおろそかなまま登校したりするものだから、わたしはこうして余計な手間に煩わされているのですよ?」 「いや、すまん。週末の内に行き付けの床屋へ足を運ぶつもりだったんだがな。天気がぐずついていたせいで出掛けそびれたまま、ついうっかり」  そういう事です。月曜の朝に見かけた会長が、横着にも口元やあご周りの手入れを怠ったままだったので、全校朝礼が始まるまでの時間にわたしは彼を生徒会室に引っ張り込み、その不精ヒゲを全て剃り落とし...
  • 長門有希の報告Extra.5
    Extra.5 涼宮ハルヒの戦後  わたしは喜緑江美里から、涼宮ハルヒと朝比奈みくるが戦闘を開始したという連絡を受けると、『彼』と古泉一樹を先に帰した。 「今日の活動は無くなったと言われた。」 「そうか。ほな、先に帰るわ。また明日な。」 【そうか。じゃあ、先に帰るぞ。また明日な。】 「ほんなら、お先に帰らしてもらいますよって。」 【それじゃあ、お先に失礼いたします。】  そう言うと、二人は帰途につく。それからしばらくして、 『終わりましたよ。』  江美里から連絡が入った。 『部室の中は凄まじい有様ですね。二人もぼろぼろです。』 『余り大規模な情報改変は推奨できない。』 『分かってますよ。致命的な損傷や損壊だけ修復して、後はそのままにします。』  しばし間。 『二人を保健室に連れて行きます。あなたはどうしますか? 長門さん。』 『わたしも保健室に向かう。』  わたしは、保健室に向かった。扉...
  • 橘京子の退屈
    ※ 橘京子の陰謀の続編です     橘京子の退屈(プロローグ) 橘京子の退屈(前編) 橘京子の退屈(後編)
  • お姉ちゃんと一緒
     ある日のことだ。  SOS団の面子全員が俺の家で遊びまくっていたその一日、俺は籤引きにより長門を家に送っていくことになった。 「……わたしはあなた達が羨ましい」  歩く間中無言だった長門は、別れ際に唐突にそんなことを言い出した。 「は?」  長門に羨ましいと思われる心当たりなど一つも無いし、複数形だというのが余計に謎を深める。はて、あなた達とは俺と誰のことだ? 「あなたとあなたの妹」 「妹?」 「そう」 「何で妹、いや、俺と妹なんだ?」 「……兄弟姉妹といった人間同士の関係は、わたしには縁が無いもの」  長門は淡々と、しかしどこか寂しげな様子を纏いつつ答える。  そういや、長門は宇宙人製ヒューマノイドだからな。 「あー……」  さて、どう答えたものか。  長門が俺を羨ましがっているのは分かるんだが、俺はこういう時に有効に回答するスキルを持っていない。  俺の知り合いには天涯孤独なんて奴は...
  • 喜緑さん
    会長「暇だな」 喜緑「暇ですね」 会長「暇だ」 喜緑「暇です」 会長「今日は暇か?一緒にどこか」 喜緑「忙しいです」 会長「そうか・・・暇だな」 喜緑「暇ですね」   会長「お茶をくれないか?」 喜緑「自分でやってください」 会長「あ、ああ・・・(今日の喜緑くんは冷たいな) 喜緑「ついでにわたしの分も煎れてもらえますか?」 会長「あ、ああ(・・・) 喜緑「ありがとうございます、ゴクリ゙・・・不味いですね」 会長「あ、ああすまない。ところでさっきから何を作ってるんだ?」 喜緑「なんだっていいじゃないですか」 会長「あ、ああそうだな(冷たい・・・なにがあったんだ・・・いつもの俺の喜緑くんに戻っておくれ!) 喜緑「それから、集中できないので話しかけないでもらえますか?」 会長「わかった(・・・もう駄目だ・・・心が折れちまった、今日はひたすらに黙って下校時刻を待とう) [キーンコーンカーンコーン...
  • 橘京子の溜息
    橘京子の溜息(前編) 橘京子の溜息(後編) ○<シリーズ一覧なのです!(時系列順) 橘京子の溜息 橘京子の―― 橘京子の憤慨 橘京子の陰謀 橘京子の消失 橘京子の退屈 橘京子の分裂 周防九曜の溜息 橘京子の暴走 橘京子の驚愕 橘京子の動揺 藤原くんの溜息 橘京子の憂鬱
  • 橘京子の陰謀(合宿二日目)
       俺は悩んでいた。どうしてこんな事になったのだろうか?どうしてこんな目にあわなければいけないのだろうか?  艱難辛苦を引き起こすその原因は言うまでもない。橘京子のことである。  最初の出会いは最悪なものであった。あいつは非道にも朝比奈さんを誘拐した。そして佐々木をハルヒに取って代わる神だと主張し、俺に対し協力せよと要請してきたのだ。  ここまではまだよかった。いや、十分良くないのであるが、それ以降の振る舞いからすればずいぶんまともな物であったと徳川綱吉も東条英機も認めてくれるであろう。  しかしその後の立ち回りは度を超えていた。佐々木の閉鎖空間に侵入してブートキャンプを行ったり、朝比奈さんの胸にヒステリーを起こしたり、そして今回のように意味不明な旅行に誘ったり……  十分頭のネジが緩みきったその言動は、さながら風車に立ち向かうドンキホーテである。  こいつのアレっぷりもそ...
  • 男の戦い・第三話
    「……よし、俺のコレクションは全部無事だな。古泉、そっちはどうだ?」  ブツブツ…… 「こっちも問題ありません」  我々は敵の虚を突き、見事目標の奪還に成功しました。 「そうか。キョンそっちは……」  ブツブツ……  新川さんに谷口君を連れてきてくれるよう頼んでおいたのが、こんな形で役に立つとは思いませんでしたが。  ブツブツ……  人生、何が功を奏するか分かりませんね。 「キョン……いい加減に切り替えろよ?」  ……しかし、奪還の代償は少々大きかったようです。  ブツブツ……  先程、例のグラビア本の残骸を手にした途端、彼の精神は……。   「ポニーテールってのはロングヘアの女性らしさと、ショートヘアのうなじの露出を併せ持つ最高のヘアースタイルなんだ。ウェーブのかかった髪のポニーテールも悪くないけど、個人的にはやはり黒髪のストレートヘアだな。髪を留める装飾品はゴムやリボンなどがあるが、つ...
  • 橘京子の陰謀(合宿一日目)
    「はあ……」  ――バタンッ――  帰宅するや否や、抱擁するかのごとくベッドに吸い込まれた。理由は簡単だ。めっちゃ疲れたからである。 あの後、橘京子も何故か市内探索に参加する事になった。理由はハルヒ曰く、『変なものが寄せられつけるかもしれないしね。ほらよく言うじゃない、類は友を呼ぶって』って事らしい。なるほど納得。その意見に橘は『ちょっとひどいじゃないですか!あたしはゴキブリほいほいですか!』等と叫んでいたが、突っ込むところが間違っていると思うのは俺だけではないと思う。それとも自分が変なキャラだって言うのを自覚しているのだろうか?  まあ、不思議探索に橘を参加させるだけならまだいい。いや、結果的には良くなかったんだが、それ以上何事も無く慎ましく事を運んでくれたらそれでいいのだ。だが橘の存在そのものが大問題だったんだろうな、あれは……  スマン、つい愚痴ってしまった。本筋に話を戻そう。...
  • 橘京子の陰謀(合宿三日目)
        「ひどいじゃないですかぁ!!」 「うをわっ!!」  草木も眠る丑三つ時……って、少し表現が古風過ぎることもあるかもしれないが、気にしないでくれたまえ。  つまり、辺りは真っ暗、深夜の出来ごとである。  本日……いや、もう昨日か……の練習でクタクタになった俺は、ペンションに戻ってゆったりと休み、温泉で体をほぐし、疲労回復効果とスタミナが満点の夕食を食べ、皆との楽しいゲームもそこそこに切り上げ、就寝についたのだ。  慣れない運動は不必要な筋肉を過度に行使するため、筋肉痛による痛みと倦怠感が毛細血管の末端まで行き届いていた俺は、ものの数秒で意識が墜ちた。  心地よい睡眠が俺を包み込み、そのまま次の日の朝を迎える――はずだったのだが、橘の悲壮なまでの叫び声がそれを妨げた。  橘は全身雪だらけで、顔は霜焼けになったみたいに赤く腫れ、ガタガタ震えていた。  自慢のツインテールはバサバサにな...
  • えれべーたー☆あくしょん りた~んず
    ※このお話は『生徒会長の悪辣』の後日談です※ チン、という無機質な音と共に上階から降りてきたエレベーターが停止し、わたしの前で左右に扉が開く。すると庫内に一人だけ乗り込んでいた先客が「あら」と小さく声を上げた。 「奇遇ですね。おはようございます、長門さん」 「………おはよう」 にこにことした柔らかい笑顔。人当たりの良い挨拶。しかしわたしはむしろ、本当にこれは偶然なのだろうかという思いで彼女を見つめていた。パーソナルネーム、喜緑江美里。穏健派のヒューマノイドインターフェース。わたしの監査役。  何にせよ、このまま立ち尽くしているわけにも行かず、わたしはエレベーターの内部に乗り込んだ。1Fを示すボタンが既に点灯しているので、そのまま江美里の横に並び立つ。まもなく自動で扉が閉まり、エレベーターは再び降下を始めた。 「そういえば、今日は土曜日でしたね。では、長門さんはこれからSOS団の...
  • 始 思 死
    第1章 始 1節 2007年12月1日 俺の部屋 出席5人 「あと1ヵ月ね…」   北高1年5組生徒兼SOS団(生徒会黙認又は未公認)団長(自称)、涼宮ハルヒがそう口にした。無視してもよかったのだろうけれど、とりあえず訊いてみた。 「何が?」 「何がって、2008年に決まってるじゃないの」  いや、この国では平成20年というのが本来の形だ。 …まあこう糞真面目に言い返してもしようがない。 「そうだな、早いもんだ」 「年賀状を出さないといけませんね」 北高1年9組(特級)生徒兼SOS団(生徒会黙認又は未公認)副団長(ハルヒ曰く)、古泉一樹が会話に殴りこみを仕掛けてきた。 「あー面倒だなー」 「何言ってんの、1年の初めの挨拶は日本人にとっては当たり前の事よ」 「それはそうだが、いちいち手書きはちょっと…」 「あんたんとこ、プリンタ買ってないの?」 「…そういえば買ってた」 「じゃあ印刷でもい...
  • その他いじめ短編
    その他いじめ短編集 1 2 3 4 5 6 7 鶴屋いじめ 真夏の海の生徒会
  • 長編・未分類2
    ハロウィンパーティー 箱入り娘 HAPPY TREE FRIENDS 自殺 少年達の雑談 SOS団の惨劇 パートナー 閉鎖空間と糞団員 家族 電波作品1 電波作品2 雪合戦 クリスマス中止のお知らせ 巡る財布 カオス・ザ・ワールド あたたかなもの 12月18日・A  dearest beyond of SuzumiyaHaruhi 宇宙人現る! SOS団ラジオ支部~深夜版~ こたつでみかん 迷探偵キョナン 特攻野郎アフロチーム 涼宮ハルヒの舞台裏 ある雪空の日のこと ロックンロールスターダスト トライアングル・ラン チョコ、キッス、カオス♪ My namewas... 平行記憶 雨の日のぬくもり 遠い場所までむかえに来て GANTZ とある2月14日の断片 ハルヒがみくるでみくるが長門で長門がハルヒで… 俺が古泉で古泉が俺で…(上の続編です) かわいい一日お茶だし係 続・孤島症候群 「涼...
  • 古畑任三郎 VS SOS団 プロローグ
    ※ 始めに いくつかの設定を話に都合よく変えたりしています。 特に長門有希の情報操作などの反則技は、 推理ものとして破綻してしまうため一切登場しません。 いくぶん不自然な点があるかと思いますが、ご了承ください。 古畑「え~……あなたは超能力者の存在を信じていますか?    イエスと答えた方、未来人、宇宙人はどうでしょう?    全てを信じておられる方はなかなかいないでしょう。    しかし、実はいるのです。しかも同じ場所に集まって……」     古 畑 任 三 郎 VS S O S 団   放課後の生徒会室。 そこに居たのは生徒会長と、華麗な未来人、朝比奈みくるの二人だけであった。 会長「それで、答えは決まったかね?」 みくる「………。」 会長「クク、とはいえ君に選択肢は無かったね。私は君の重大な秘密を握っているのだから。    そう、君が未来から来た人間だということをね。    もし...
  • ながとぅーみー 第二話「ちょこっとミスだー」
    翌日。俺は物々しい視線を感じていた。何か体験したことのない異様な視線。 何、この視線は。しかも女子から集中的に浴びているような気がする。 どうしたんだ。いったい、何が起きたんだ。 まさか、また何か世界が改変でもされたのか。 だが、ハルヒはいつもどおりの定位置に座って窓の外を見ている。 「よっ、ハルヒ!」 「おはよう、キョン」 じわりと視線が突然強化された。なんだか、嫉妬みたいな思念を感じる。 んー。いったい何事なんだろう。解らない。 そんな日の放課後。その片鱗は突然起きた。 「あの・・・キョンくん。ちょっといいですか?」 「ん?・・・阪中さんか」 俺は、阪中に呼ばれ誰も居ない階段の踊り場に来た。 「えっと・・・あの・・・好きです!付き合ってください!」 「そ・・・って、今、何て言った?」 「だ、だから・・・好きです!」 ・・・。頬をつねってみる。うん、痛いようだ。現実なのか、これ。 頭を...
  • アンチ・アナル・レジスタンス
     もううんざりだ。  何がうんざりかって? このケツの穴がひりひりする毎日のことだ。 原因は狂気に染まった目で俺を狙い隙あらばアナルめがけて襲いかかってくるあのホモ古泉。 大体超能力者じゃなかったのかあいつは。いつのまにあんな暴走変態野郎に成り下がったんだ。 ハルヒもかすむほどの行動力で、もはや主役交代といってもいい。  そもそも今のこの世界は明らかに狂っている。朝比奈さんは何か黒いし、鶴屋さんはあれだし、 長門も明らかにおかしい。ハルヒだってそうだ。今までズルズルとつきあわされちまったが、もう我慢ならねえ。  だから俺はここに宣言する。今こそ抵抗活動――レジスタンスとして俺は立ち上がるんだ。 この狂った世界を元の平和な世界に作り直すための抵抗運動なのだ。まず最初の標的は古泉。 おかしくなった奴の中でもっとも苛烈な変化を遂げている。奴をどうにかしなければ、正常化なんて絶対無理無理カタツムリ...
  • 古畑任三郎 VS SOS団 捜査編(後編)
    SIDE キョン   事件から二日後の朝、俺は妹という目覚ましで爽やかとは言えない目覚しで起きて、 いつも通りのハイキングコースを昇っていた。 いつもならここらへんで谷口に声をかけられるな……と考えていたが、 今日はまったく別の人物から声をかけられた。   古畑「んふふふ……キョンさん、おはようございます~。」 キョン「古畑さん……!」   そう、昨日俺達の部室にやってきた、あの怪しげな刑事だった。   キョン「で、何の用ですか?」 古畑「用?いーえー違いますよ、たまたま見つけたんで声をかけさせて頂いただけでして……」   それにしては待ち伏せしてたようにしか思えない。 完全に俺にターゲットを絞っていたんじゃないか?と思うほどだ。   古畑「えー昨日尋ねさせて頂きましたが、なかなかよい部活ですねー。    普段はどのようなことを?」 キョン「活動らしい活動なんてしてないですよ。てきとーに暇...
  • 女古泉'ちゃん'の憂鬱
    女古泉 ちゃん の憂鬱   プロローグ 第一話「梅しば」 第二話「テドドンの孤独も、存在も、お前が与えるであろう全ての影響をアナルは受け入れよう」 第三話「僕と彼と時々機関」 第四話「涙の宅配CoCo」 第四話「Missing 神隠しの弾語り(改訂版)」 第5話「私の狼さん。 THE OTHER SIDE OF TDDN (第二版)」 第6話「The simple 2000前編 ~トーゼンメイワク~」   番外編「St.バレンタインデー」 第二話の番外「生徒会長のなく頃に」
  • 長編・その他
    ここはSOS団以外のキャラやオリキャラの長編を置くところです。例)鶴屋さん、朝倉、谷口etc   その他無題1その他無題2その他無題4その他無題6 ある少年の日記 罪滅ぼし 最後の最後 髪プレイ 阪中から見たSOS団員 谷口の歓喜 リトルラヴァー 鶴屋さんとキョン ブーン 涼宮ハルヒと異世界人 谷口の恋愛 谷口の思い出 ハルヒVS朝倉 激突 朝倉涼子の逆襲 鶴屋さんの困惑 不機嫌な朝倉たん 鶴屋さんと笑顔とお茶 ビツパの1日 キョン×鶴屋さん 以下、名無しにかわりまして朝倉がお送りします 鶴屋さんと古泉 デスノート谷口 偽SOS団結成 LAST 鶴屋さん姉妹 朝倉涼子の終焉 アホの谷口冒険記 やさしい人 舞台裏 プロジェクトT 喜緑さんのお料理教室 非凡なる凡人 風鈴 谷口のおかげ キョン妹の憂鬱 喜緑さんと家事と旅行 谷口×朝倉の恋愛革命 コンピ男 僕とみくるとメイドさん~狂気の弾...
  • 題名付き・普通短編2
    ある晴れた休日(キョン&古泉) 「LOVE」 お客様は宇宙人 ドライブ セリフ九割で展開してみた~こいずみくんはガチじゃない~ エンドレス・エラー 蝉しぐれ Kへの挽歌 カミングアウト・パニック スマイル 台風の溜息 涼宮ハルヒの創世秘話 一万年と二千年前から キョンの評価 普通?の高校生の会話 長門さんはロッテに興味を持ったようです。 コーヒーシリーズ 機関の事情 酒乱女 前兆 キョンの子育て奮闘記 彼は団の緩衝材 『ビール×月見酒×オールスター球技大会ポロリもあるよ』(喜緑さん×生徒会長) 生徒会長の不良3人の倒し方 古泉一樹の苦笑 燃えろ!球技大会! やや黒古泉 切ない同窓会 白雪姫の真相 彼岸花……その花言葉は…… ちょっとみくる救済保守 ある曇った日のこと 無限輪舞 マッガーレで保守 古泉一樹のピロートーク もしくは、長門有希と古泉一樹の作戦会議 早すぎるリハーサル。 恋ってな...
  • ながとぅーみー 第三話「あれなんて大王」
    「早く走れ!!捕まるぞ!!」 「うわぁぁあああ!!離せぇぇぇぁぁあああああ!!」 「ククク・・・会長ノ[禁則事項]ヲイタダクゼ・・・・・」 「や、やめろ!![禁則事項]だけは[禁則事項]だけは・・・[禁則事項]!!」 「会長ぉぉぉぉぉおおおおっっ!!」 あっちの世界とこっちの世界ではジャンルの違いがあるから禁則事項だらけという結果で申し訳ない。 一応、謝ろう。すまない。 それよりも、最初はこっちの世界向けだったのにあっちの世界向けになっているのは気のせいだろうか? ・・・っと、俺は一体誰に話しているんだ? 気を取り直して、とりあえず今の状態を説明する。 ながとぅーみー 第三話「あれなんて大王」 それは、今から数十分前。 改変に巻き込まれなかった輩と合流して何とか逃げていた俺達は生徒会室を出てハルヒと合流した。 その目の前に、あいつが現れたんだ。 「ハンドボールをしよう・・・」 そう、...
  • 幻惑小説 第六頁
       今朝の冷たい空気の中チャリで家まで帰り、お袋が用意する昼飯まで退屈な時間を与えられた俺は、はっと気付いて古泉に連絡を入れる。 「古泉、今時間取っていいか?」 『ええ、構いませんよ。』 「そっちはどうだ?」 『それが、かなり粘って交渉してみたのですが……上層部の方は首を縦に振ってくれませんでした。申し訳ないです。』 「気にするな、俺が頑張って来たからな。」 『というと?』 「天蓋領域のインターフェースの周防九曜と、お前らが敵対視している組織の橘京子と会ってきた。」 『……なんと。』 「周防九曜が言うには、長門は生きているらしい。この地球上とは隔離された空間で……って言ってたかな。」 『それは、確かなのでしょうか?』 「……ん……?」  言葉が詰まった。  そうだ、俺はすっかり信じ込んじまってる。天蓋領域の一派の話す言葉を全て信用している。確かにそれが真実である根拠はどこにもない。……だ...
  • 長編・キョン
    キョン無題1   キョン無題2 キョン無題3 キョン無題4 キョン無題5 キョン無題6 キョン無題7 キョン無題8 キョン無題9 キョン無題11 涼宮ハルヒの消失(偽) ハルヒ能力喪失・SOS団解散編 キョンいじめ 超能力テスト 朝倉涼子の逆襲 改造人間キョン サイレント・ホスピタル ワークテイカー・ラヴァ―ズ ハルヒの想い ~アニメ版エンディングの延長版~ 記憶喪失 影の世界 (BADEND注意) 王様ゲーム キョンの決意 想い 試験勉強 北斗のキョン 残された時間 洞窟にて 俺とハルヒと古泉の生きる道 (BADEND) 許婚と最愛の人 Another Story 涼宮ハルヒの変質 ストレンジデイ イン ザ レイン キョンの死、そしてその後 クリスマスイブ 憂鬱アナザーエンド 涼宮ハルヒの旅路 グラップラーキョン ハルヒが残した希望 1枚の写真 涼宮ハルヒの海遊 Verywhiteday...
  • 涼宮ハルヒの恋敵
    ◆0  夢と希望に充ちあふれて始まったような気がしないでもない高校生活一か月目にして涼宮ハルヒと関わりを持ってしまってからというもの俺の人生はちょっとしたスペクタクルとでも言うべき出来事の連続ではあるが、しかし上には上が下には下がいる、と昔から言うように俺以上に意味のわからない存在に振り回されて恐ろしく充実した人生を送っているやつというのも世の中には確かに存在する。  今回はハルヒと俺と、そんな一人の男子生徒にまつわる、不幸とも幸福ともいえないような騒動の話だ。  ……え? 誰だ、だって? やれやれ、言わなくてもわかるだろう。  いつだって騒動のきっかけはハルヒであり、そしてハルヒに巻き込まれた俺以外の男子といえば、あいつしかいないじゃないか。いや、谷口ではない――古泉一樹。赤玉変態型超能力者、である。 ◆1 「キョンくん、ちょっとお願いされてほしいことがあるのね」  と、同じクラ...
  • 恋愛禁止令
     ズウゥゥゥゥゥン…!  両足を失った神人が大地に横たわる。もがきながら倒れたその巨体は、ビルを押し潰した質量が嘘のように、サラサラと粉雪が散るが如く霧散していく。 「……ふぅ…これで終わりですね」  主を失った空間は終わりを迎える。陰鬱とした灰色の天井にヒビが入り、辺りを照らす光が淡い燐光から本来あるべき太陽へと切り替わっていく。  空間の終わりを満たすものは、二つの光が混じり合う幻想的な輝き。  その一連の現象が終わると、全てが夕焼けに染まった元の現実世界へと戻っていった。  ……神人の相手をすることはいつまでたっても好きになれないけれど、この瞬間だけはいつ見ても美しいと思った。  まるで世界が生まれ変わったような、この瞬間だけは……。 「…………」  戦いの熱を冷ますように幻想的な光景の余韻に浸っていると、無粋な誰かの声によって現実に引き戻された。 「古泉ぃ~」  ……っと。  恍惚...
  • piment
    ナガトユキ   ナガトユキ   ナガトユキ・・・・   普段聞こえないはずの声に驚かされ深夜私は目が覚めた。   ヒューマノイドインターフェースである私は夢を見ない。 そのため夢にうなされる事やましてや幻聴に悩まされるハズなんて無かった。   しかし、今でも耳に残る低く、そして響く不快な声。   小さなため息を漏らして私はまた眠りの世界に入った。   朝学校に着くと私は一人の人物とコンタクトをとった。   私の同じヒューマノイドインターフェースである喜緑江美里である。   「喜緑江美里あなたに質問がある」   「あなたから話をしてくるなんて珍しいわね、長門さん?今日は日直で職員室に行く用事があるから手短にね」   「・・・あなたは夢を見たことがある?」   「夢・・・?夢って言うと有機生命体が睡眠中に見る夢のこと?それとも未来への願望の事かしら?」   「・・・前者」   「私は見たことが...
  • 二人きりと匂うは紅茶 「夏のアイスのように」
    「不思議探索スペシャル、夏の不思議大操作は終了よ!」 「ふぁ~・・・暑いから物凄い疲れたぜ」 「谷口はナンパしかしてないよ」 「あ~めがっさ面白かったにょろ~」 「そう・・・」 「さて、では帰りましょうかね」 「そうですね」 「ルソー、おいでなのね」 「由良達は帰り道解るか?」 「うん」 「ここら辺はよく来てたから」 「今日は楽しかったよ。皆さん、またね~」     二人きりと匂うは紅茶  第二話「夏のアイスのように」     「キョンくん、家に寄りませんか?」 夏休み中。 いつものメンバーに谷口やら阪中やらを加えて大人数となったSOS団の夏の不思議大捜査の終わった後。 夕暮れの帰り道で俺は朝比奈さんに誘われた。 「え?」 珍しい。いつもは俺の家でお茶などをするのに。 そんなわけで驚いて声を上げてしまった。   「あ、ハーゲンダッツのバニラを大量に鶴屋さんに頂いたんですよ。それを一緒に食べ...
  • 涼宮ハルヒの抹消 第二章
    「何が起こってるんだ」    俺はもう何度となく口にしたセリフを飽きもせず漏らした。    長門だけがいない。そのうえハルヒやその他の連中に長門の記憶はない。古泉は欠席中。それが今の俺の置かれた状況である。長門だけがいない? 何故だ。    はっきり言って、俺一人では見当もつかん。    考えようたって俺の頭は絶賛混乱中につきまともに回転してくれないのだ。そうだろう。一般人だったら俺みたいな感じになるに違いない。  まあ、俺一人ではどうしようもできないというのは俺がこの上なく一般人だからという理由をつけて、朝比奈さんぐらいの相手なら口論で言い負かす自信はあるがな。だがしかし朝比奈さんを言い負かしたところで何の利益も生まれず、そして今はそれどころではない。  いや、待てよ……。    朝比奈さんだ。    というわけで、そう気づいたのは右耳から入ってくる情報を左耳に受け流しているような一、...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 エピローグ
     翌日の朝。俺は懐かしい早朝ハイキングコースを歩いて学校へと向かっていた。  とは言っても、向こうの世界じゃ毎日のように往復していたけどな。    北高に入り、下駄箱で靴を履き替えていると、 「おっ。キョンくん。おはようっさ。今日もめがっさ元気かい?」 「キョンくん、おはようございます」  鶴屋さんの元気な声と朝からエンジェル降臨・朝比奈さんの可憐なボイスが俺を出迎えてくれた。 何か向こうの世界じゃ何度も聞いていたのに、帰ってきたという実感があるだけで凄く懐かしい気分になるのはなぜだろう?    靴を履き替え終わった頃、長門が昇降口に入ってきた。 「よう、今日も元気か?」 「問題ない」  声をかけてやったが、やっぱり帰ってきたのは最低限の言葉だけだ。ただし、全身から発しているオーラを見る限り 今日の朝は気分はそこそこみたいだな。    階段を上がっている途中で、なぜか生徒会長と共にいる古泉...
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