涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「第三章 急進派の逆襲」で検索した結果
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第三章 急進派の逆襲
長門ふたり 第3章 急進派の逆襲 次の日、僕はずきずき痛む頭をかかえて坂道を登っていた。 あのあと、彼に呼び出され「なぐらせろ」というので 「どうぞ」というと思いっきり頭を殴られた。いや、 彼は暴力なんてふるわないタイプだと思っていたが、 よほど腹にすえかねたんだろうな。 今回は僕にも責任があるから殴られてもしかたない。 それにしてももうちょっと加減してくれてもよさそうなもんだが。 学校に着くとまっすぐ教室に向かった。なんだか、だんだん、 どうでも良くなって来た。長門さんは二人いっしょのところを 目撃されないようにそれなりに気は使っているみたいだし、 彼が二人になる破目になったのももともとは、僕が なんとか長門さんが二人ともこの時空にいるという状態を 無理矢理解消しようとしたせいだ。要するに長門さんが 二人でいっしょにいるところを第三者に目撃されなければ いいわけだし、最悪、目...
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長門ふたり
...登場。 第三章 急進派の逆襲 第四章 ダブル消失 第五章 長門を消去せよ! 第六章 ハルヒ、古泉に恋す。 第七章 ラストバトル 外伝 消失長門の真実
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機械知性体たちの狂騒曲 メニュー
□『機械知性体たちの狂騒曲』 機械知性体シリーズの解説はこちら。 http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5979.html 【あらすじ】 情報統合思念体・急進派インターフェイスの朝倉涼子は、自身の暴走行為により、主流派端末である長門有希と対立。 激しい戦闘の末、有機情報結合を解除され(主原因、頭突き)、消滅した――かのように思われた。 しかし、朝倉涼子は用意周到に自身のバックアップを保存。 それにより端末本体を再生したのだが――。 そこに現れたのは、人形サイズに矮小化され、能力も制限された不完全な体だった。 こうして「あちゃくらりょうこ」は誕生し、主流派の長門有希に保護(厳密には捕獲)され、共に七〇八号室で暮らすことになるのであった。 そして始まる、のんきで、能天気で、ほのぼのとした、幸せな生活。 これまで...
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情報統合思念体の焦燥
... 第三章 そのあとの、ハルヒの怒りっぷりは面白かった。 ま、とにかく、説明させていただく。 古泉の言っていたことをまとめると、 どうやら、急進派が主権を握ったのは、主流派、穏健派が裏で同盟もどきを結び 状況を打破するためだったらしい。 その策略は 一、まず、主流派のなかで争い(偽)を起こす 二、穏健派が混じって、事を大きく(偽)する 三、主流派で分裂がおこったように見せかけ、急進派に主権をにぎらせる 四、油断した急進派を丸ごと消滅させる 四については、非常に驚いたのだがどうやら、無派閥の一つに頼んだらしい。 無派閥ってのは、主流派とかに入ってないやつらしい。そんなやつがいたのか。 大体、情報を消滅させるなんちゅう事が出来るのかと、言うことが疑問なのだが、 それについては、長門曰く「禁則事項」だそうだ。すごいなそいつ。 って、主流派にはよほどの策士がいるのか。 ...
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名無しさんの反乱
名も無い私に与えられた任務は、第三惑星から発信される情報の観測、及びその惑星を標的とする他の意識集合体への警戒だった。 人間が観測し得ない距離からの第三惑星の監視を続けて三年(第三惑星における時間換算)が経過した。 以前は第三惑星での観測任務をしていたが、ある時にこの惑星への位相を命じられた。訂正、この星は惑星の定義から外された為、現在は矮惑星に分類されている。 この星には恒星の恩恵も届かず地表は凍りついている。太陽など只の点でしかない。この岩石のみの世界を殺風景と表現せずにいられようものか。 第三惑星と相対的に見ると公転周期が極端に長いこの矮惑星上から、軌道の反対側の事柄について対処するのは困難を極めた。だから外部からの侵入を容易く許してしまったこともある。 幾度となく侵入阻止失敗を報告したにも関わらず、統合思念体は私をここに留まるよう命じた。そこまでする理由が理解出来...
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無限の剣製2
まったくをもって突然だが、俺とハルヒは今世間で言うところの゛彼氏彼女〝の関係になっている。まあ、何故かと言われてもただただ回答に困るが、少しだけ語れる事があるなら告白したのは俺のほう、と言うことだけだ。 しかし、そんな関係になったところであの天上天下優雅独尊及び俺を独占な態度は地球の公転周期ほども変わらず、相変わらずこき使われている。 谷口からは゛かかあ天下〝とまで称されてしまった。……別にいやではないが、まだ籍を入れた覚えはない。 ちなみに俺の彼女曰く、゛神聖にして不可侵の象徴たる私が団活をやめるなんて言語道断よ!〝とのことで、そこも相変わらず継続中だ。 ガチャリ、といつもの如く(元?)文芸部室の扉を開けて―――無論ノック後の「はぁい」という語尾にハートマークがつきそうな声を聞いた後にだが―――俺はいつもの面々の顔を確かめる。 メイド、 無表情、 ニヤケ、 団ちょ…彼女。 …箇条書...
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涼宮ハルヒの夢幻 第二章
...忘れた。 第三章へ
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機械知性体たちの即興曲 第三日目/昼
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第三日目/昼 にゃがと 「…………」 あちゃくら 「…………」 ちみどり 「うぇーんうぇーん」 にゃがと 「ここまで彼女の精神面が脆いというのは意外といえる」 あちゃくら 「いやぁ。体の構造と一緒に、内面にも相当の変化が出てるんじゃないですか?」 にゃがと 「と、いうと」 あちゃくら 「ほら。わたしなんて言葉遣いまで変わってしまってるんですよ。もう違和感ないですけど」 にゃがと 「言われてみれば」 ちみどり 「うう……ぐすぐす」 にゃがと 「こうしていても仕方ない。ほかに食べられるものがないか、もう一度室内をくまなく探索することを提案する」 あちゃくら 「ですね……今、十二時ですか。キョンくん...
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機械知性体たちの即興曲 第三日目/朝
機械知性体たちの即興曲 メニュー http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html □第三日目/朝 スズメの声(チュンチュン) にゃがと 「…………」 あちゃくら 「…………」 にゃがと 「……予想はできていた。するべきだった。たぶん」 あちゃくら 「わたしもなんとなーくそんな気がしていたのですが」 にゃがと 「……この状態をどう説明すれば彼女の怒りを買わないで済むか、早急に検討を」 あちゃくら 「いや、急にそんなこと言われても。もはやどうにもならないんじゃ……」 にゃがと 「あなたはわたしのバックアップ。仮に我々に怒りの矛先が向いたとしても、あなたはわたしを守る義務がある。盾となって散るべき」 あちゃくら 「そんな! 元はといえば長門さんが感染さえしなければこんなことにはなってないじゃない...
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キョンにゃん、或いはネコキョンの可能性
退・屈。 そうとしか形容の仕様が無い一日も、もう半分が過ぎている。無意識的に口を尖らせていたのに、今更気がついた。 今は昼の休憩時間、いつもであれば直ぐに学食へ行って今頃あたしのお気に入りのメニューの半分が胃と言う名の一つの消化機関い収容されている頃だけど、今日に限って財布を忘れたらしく、それに気がついたのは食券を買おうとしているところ。勿論、お腹も空いてたからその辺の適当なヤツから借りようかとも思ったけど、ふと良い事を思いついた。 丁度良い口実があるのだから、目の前の席に座っているあたしの部下、キョンの弁当でも貰ってやろう。 確かキョンの食事のペースはあたしに比べて遅いはず。それに、今日のキョンは調子が悪そうだった。あたしが話しかけたり背中を触ったりすると異様にビクッて反応してたり、日直だったあいつの頭にチョークの粉がのってたから払った時、顔が凄く赤かっ...
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餃子の季節
...・・・。」 【第三章・The Lost Emperor(前)】 麻宮ハルカ「秋葉原ならびに大阪日本橋、制圧完了しました。」 麻宮ハルカ「まだH県にわずかな抵抗勢力が残っていますが、制圧は時間の問題です。」 毛沢山「ウェーッハッハッハ!先行者を出すまでも無かったアル!」 哈爾濱「杞憂だったアルか・・・。あたしの野望ももう少しで実現の事ネ。」 毛沢山「今日は前祝いアル、宴を開くアルね!中華餃子美味の事ヨ!」 哈爾濱「毛主席、それがあなたの最後の晩餐ね、よく味わうヨロシ。」 毛沢山「ペロ・・・これはメタミドホス! 哈爾濱、裏切ったアルか!?」 哈爾濱「裏切ってなんか居ないアル、あたしは最初から中華の敵ネ。」 毛沢山「ど、どういう事アルか?!」 哈爾濱「あたしの本当の名前は愛新覚羅哈爾濱、清朝の末裔アル!」 毛沢山「アイヤー!まさかあの失われし...
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はるかぜふくまえに・第三章
○第三章 昨日がどんな日であっても、夜が来れば朝が来る。 夢にまで長門有希が出てきてしまった気がするがそれこそ気のせいだと思いたい。じゃないとやってられん。 「キョンくん起きたー? 朝ご飯たべよー」 妹がさっきからこの調子である。長門も余計な事を言ってくれたものだ。 「ミヨキチもくるってー!」 何だって!? 友達呼んでとか長門は言ってたがほんとに呼んだのか妹よ!? 「だめ?」 いやダメと言えるわけないのだが、あぁそうか。そうですか。どうやら今回も俺は巻き込まれ型の本分を発揮しないといけないらしい……。しかし野球ね。何着ていけばいいか聞いてないなそういや。 俺の心の声を聞いたかのように携帯が鳴った。ハルヒからだ。 「いろいろ言い忘れてたけど、集合場所は六月のグランドね。時間は十時。あと、今回は私服でいいわ。ただし、 運動しやすそうなね。それじゃ」 俺が一言も喋らないうちに通話は終了した...
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古泉一樹の誤算 四 章
四 章 それからいくつかのチェックポイントを見てきたのだが、このところ部室の様子がおかしい。いつもは窓際に座っているはずの長門が古泉の横にぴったり寄り添うように座っている。俺だけがぽつんと窓際でいびきをかいていた。しかしこの姿勢でよく眠れるもんだ。そんな長門と古泉の異様な雰囲気に、ハルヒはもちろん気が付いているようでチラチラと二人を見ていた。異様というか普通じゃないというか。 「今日は帰る」 ハルヒがぼそりと言った。かなり機嫌が悪そうだ。朝比奈さん(小)はなにが起こるかとオロオロするばかりで、古泉(小)は僕はなにも悪いことはしてません的スマイルを崩さなかった。 俺(小)、朝比奈さん(小)と続いて出て行き、長門(小)と古泉(小)が連れ添って帰った。そして部室は空になった。あのハルヒの仏頂面、この分だと半径十キロ以上の閉鎖空間が発生するな。今の俺なら閉鎖空間予報がで...
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長門とちぇんじ
さて、では現在の私の状況を説明する。 特筆すべき事態は皆無の状況を維持していたのはこの放課後までだった。即ち、この放課後に特筆すべき事態が発生したということにほかならない。 珍しく沈黙を守っていた涼宮ハルヒが突然再起動し、この文芸部室にまで引きずられた。 容姿・生体的基礎能力、そして性格が他を非常に大きく逸脱したこの女子生徒は私の高校生活最初の日から私の後ろの席に居座っていたのだが、彼女は他を拒絶 してるようであったし、私も興味はなかったので、これまでと同じように時々友人(補足すると中学から異性としての要素を考慮にいれない付き合いをしていた国木田君や高校から話すようになった数人の女子生徒だ)と話をしながらも大半では黙々と読書にふける学校生活を送っていた。 どうやらそれがいけなかったらしい。 私は客観的に見れば、正にという無口文学少女だろう。しかし私は一人の人間であり、全...
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涼宮ハルヒのダメ、ゼッタイ 二章
教室につくと、すでにハルヒは自分の机に座っていた。 つまり三年でもハルヒとは同じクラスなのだ。さらに谷口も国木田も、阪中もいる。 おい、誰かこの必然の偶然を疑う奴はいないのか? 俺が机に座り、勉強道具を広げようとすると、ハルヒが歩いて俺に近付いてきた。 そう、驚くことにハルヒは俺の後ろにはいないのだ。いや本当は驚くことではないのだが。 両手を前に組んでハルヒは目を輝かせながら聞いてきた。 「キョン、どうよ!自信のほどは?」 どうやらご機嫌は良好のようだ。はて?今日は、俺が自信を持たなければ ならないようなイベントでもあったか?何だ?ツッコミ大会か? 「あんた…まさか忘れてるの? 今日はこの間あった模試の結果発表の日じゃない!」 なんと!俺としたことが。この情報を聞いて、俺の気分はさらにメランコリーだ。 …と見せかけて実は少し嬉しかったりする。 「いや、すまん。すっかり忘れてた。」...
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真剣十代ツンデレ座談会
真剣十代ツンデレ座談会 第一回 ~ツンデレ卒業宣言~ ハルヒ「あたしやめるから」 キョン「主語を言ってくれ」 ハルヒ「あたし、ツンデレやめるから」 キョン「急にやめられるもんなのかよ!?」 ハルヒ「最近の時流に乗るのも疲れちゃったのよね。大体、あんな女の子リアルでいるわけないじゃない。フィクションだから楽しめるのよ」 キョン「うわー、いきなりぶっちゃけやがった」 ハルヒ「ツンデレキャラも大変なのよ。ツンデレヒロインが主役のラブコメは展開が遅いでしょ?飽きるっちゅーねん!」 キョン「そうかも知れないけど、そのやきもきが物語の味だろ?」 ハルヒ「あたしをよくツンデレツンデレ言うけどね。あんただって稀代のツンデレキャラよ。原作読み直してみなさい」 キョン「……まぁ否定はせんわ」 ハルヒ「作中、こっちが何度アプローチしたと思ってんのよ!まぁ、自分でも素直じゃないと思ってるけど!気...
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朝比奈みくるのクーデター その4
ぼちぼち日が赤く変わりつつあるころ、俺たちは海上をボートで漂っていた。燃料を節約するため、 現在はエンジンを停止して敵が俺たちの前に現れるのを今かと待ちかまえていた。 俺たちへを屈服させるためなら、無関係な人間への無差別攻撃もいとわないあの腐れ野郎どもは、 今のところ俺たちを追ってきてはいなかった。今頃、さらに無差別攻撃を悪化させているんじゃないかと不安になるが、 「機関の別働隊の情報によれば、こちらが海上に出て以降無差別攻撃などは一切発生していないもようですな。 戦闘自体はほぼ終息したと考えるべきでしょう」 新川さんからの言葉に俺はほっと胸をなで下ろした。だが、安心もできない。陸からいなくなったと言うことは、 こっちに向かってきている可能性大という事になるんだからな。 「あと、武装集団の十数人が警察などに身柄を押さえられましたが、すべて自決したと言うことです。 そこまでする以上、我...
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ハルヒがニート略してハルヒニートその3
ハルヒニートその3『おしゃれをしよう』 学生の頃の涼宮ハルヒは黙って座っている限りでは一美少女高校生であって、当然そのお陰で異性からモテにモテたとは谷口から聞いた話だった。 そして今それが成長してまあ美少女が美女になっていることには間違いないのだが、馬子にも衣装の逆というかなんというか…………。 まあどんな美人でもそれが3日前と同じ下着を履いて、風呂にも入らずぼさぼさの髪を頭の上に乗せて、どてらを羽織って一日中パソコンの前であぐらをかいてるのを見れば、目を当てられないといった表現が適切な事になるわけだ。 この光景を谷口あたりが見たらショックで記憶を失いかねん。いや、そもそもだいぶ見慣れた俺ですら10秒続けて眺めていると頭が痛くなるほどだ。 現在、ハルヒは一日中パソコンにくっついて部屋に引きこもっているという完璧なまでのニートっぷりを発揮している。 無...
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機関の動乱 その2
明かり一つつけない暗闇の中、長門はじっと喜緑江美里と正座のまま対峙していた。キョンたちが来て以降、 この状態のまま四日にらみ合っている。 窓からたまに飛んでいくヘリコプターのライトが見えた。 と、ここで喜緑江美里が閉じていた目を開けて、 「どうやら始まったようですね」 「状況を」 長門が確認を求める。 現在彼女は情報操作能力を封じられている。情報統合思念体との通信も喜緑江美里によって完全に封じられ、 ただの人の形をしたものに情報だけが封じられた状態にされていた。そのため、外部で何が起きているのか 全く把握することができていない。 「この星の有機生命体には我々では理解できない矛盾した行動を取ることをご存じですか?」 「…………」 「わたしたちにとってはそれは単なるエラーに過ぎません。ですが、実に興味深いことですが、彼らはそれから 目的を達成しようと試みます。そして、場合によってはそ...
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冬風のマーチ 第二章
...こにいた。 第三章へ
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ブレイクスルー倦怠期
ご近所のおばさま方――と言うとといじめられるので奥様方と言おう。 そんな人たちとの井戸端会議というものは、殆どがつまらない雑談ばかりだけれど、たまに会議という冠に相応しい主婦の知恵を聞けたりするので侮れない。 何処何処のスーパーは何時あたりが狙い目、漂白剤はあそこのメーカーのやつが抜群……などなど。 そういう訳であたしは、今日も今日とて近所づきあいもかねて会議に列席していた。 「お宅さんは良いわよねぇ、新婚さん……あぁ、懐かしいやらうらやましいやら」 「いえ、そんな。普通です、普通」 一番年上の奥様は、決まってあたしにその台詞を言う。 それに毎回何が普通なんだろうと自分でも疑問に思いつつ愛想笑い。 「そんなことないわよ。だって貴方の旦那さんは男前だしねぇ、はぁん」 「いえいえ。アイツなんて甲斐性なしもいいところで……」 本当は「見る目があるわねアンタ!」と肩を叩いてあげたいと...
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銀河SOS伝説~射手座の光芒~第五章前編
宇宙暦2003年、SOS帝国暦一年、十一月二十九日、十四時三十分。 SOS団員およびSOS帝国軍首脳部は総旗艦ブリュンヒルトの会議室に顔をそろえた。戦闘は開始されていなかったが、星系内に布陣した無数の無人偵察艇により敵艦隊の大まかな位置は判明しており、事前に散布した宇宙機雷による妨害も成功している。まずはSOS帝国に有利な状況が作られているように見えていた。 しかし、敵艦隊による電子妨害は刻々と強化されていて、偵察艇も発見され次第破壊されており、状況が不利に傾かないうちに戦端を開くことが好ましく思われたが、それに先立って新人類連邦軍時代からの恒例になっている戦前スピーチが行われることとなった。部下達に無茶な作戦を理解してもらう目的で始まった戦前スピーチだが、最近ではキョンに言わせると誇大妄想的とんでも演説を聞かせることで、全軍の士気を無理やりにでも高揚させることが目的となっていた。...
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それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ 8
15,フリープレイ(R) 呆けた人間に有事を理解させるにはショック療法が一番手っ取り早いなんてのは経験から言って間違いじゃない。それに朝倉は急進派だしな。急いては事を仕損じると昔から言うが、しかし今回に限れば少女の目論見は成功に終わったと言ってやってもいいだろう。 お陰で大分目が覚めた。 人の出入りが奇跡的に無いマンションのエントランスは冬でありながら、その体感気温を上昇させ続けていた。心臓を始めとして血管一本一本に至るまで血と共にカンフル剤が巡っているように脈拍は速い。これは俺の意識の在り方の違いでしかないのだろうが。 昨日までとは違う。ついに「始まった」、そう直感的に理解する。具体的に何が始まったかは朝倉にでも聞かないと只の一般人である俺には分からない。だけどもう、何かが確かに始まっているというそれだけはこんな俺にも言い切れた。 十二月、クリスマス。ワールドエンド。...
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DistorteD-Answers 第二周期
これは脱出ゲームか、サバイバルゲームか。 そんなことはどうでもいい。 早くここから出して欲しい。 第2周期 VISION 鉄。 機関銃という名称をもつ鉄。 一瞬でヒトを屍というモノに変えてしまうことのできる鉄。 恐ろしい鉄の塊を、僕は両手で大事に抱えていた。 こんな恐ろしい武器を、僕は心の拠り所としていたのだ。 とてつもない殺傷力が、僕を守ってくれる唯一のものだとさえ思っていた。 軽機関銃の部類なのだろうけれども、ずっしりと重たい鉄の塊であることには変わりはない。 そんな重たいものを持っているため、歩くペースは遅くなっている。 患者服を着て機関銃を持つという何とも奇妙な姿で、見た目は病院である謎の施設の中をさまよっていた。 ここはどこなのか。一体ここで何が起こっているのか。僕には何も分からなかった。 『分からない』。今の僕に分かることはそれだけだった。 ...
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涼宮ハルヒの驚愕γ(ガンマ)
※注意書き※ 涼宮ハルヒの分裂γ(ガンマ) ↑ の続きになります。 「驚愕」のネタバレを含みますのでご注意ください。 γ-7に入る前に、独自の幕間が入ります。 分裂γから驚愕γへの幕間劇──プロローグに代えて 「この件に関する我々の見解は一致すると理解してよいか?」 『だいたい、よい』 「それは天蓋領域も同様か?」 『私の主も同意』 「了解した。この件に関して、私の監視下の組織は解決案をもっている。ただし、一点だけ困難な問題が残っている」 『データを送信して』 「圧縮データを送信した」 『受領……解析中…………その問題は解決可能』 「そうしてもらえるとありがたい」 『了解。そちらは朝比奈みくる?』 「そう」 『こちらは藤原』 「了解した。この件を解決して次の段階に移るまでは、互いに敵対行動は抑止する。それでよいか?」 『よい。ただし、同位体の行動は関知しない』 「それ...
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男の戦い・第六話
やや薄暗くなってきた会長宅の裏庭。 僕は懐中電灯を片手に来たるべき戦いへ向けての『仕込み』を続けていた。 「よし、これは無事ですね。こっちは……駄目だ、パーツが劣化して壊れてる」 今仕込んでいる『これ』も例の武器と一緒に森さんに押し付けられたものですが、まさかその森さんと敵対しているこの状況で役に立つとは。 いやはや、人生の巡り合わせというのは分からないものです。 「スペアがないので破棄、と。次」 久しぶりの作業だったが『仕込み』の大半は以前設置していた物を仕掛け直すだけなので、然程手間は掛からなかった。 「ふむ、こっちはすぐに直せそうですね」 それに壊れていた場合も――森さんのイジメにも似た厳しい指導のお陰か――頭と指先はしっかり手順を覚えていたので、部品さえあれば特に問題なく修理出来た。 「よし、次です」 ポンポンと土を均して次の設置に取り掛かる。こうして作業をしていると...
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銀河SOS伝説~射手座の光芒~第五章後編
「あーあ、採用されちゃったね、あの作戦」 「不満があれば反対すればよかったのに」 作戦の詰めを終えて会議が終了すると、ナガトの前にはアサクラ、キミドリのスクリーンだけが残った。キミドリは平然と、アサクラはわざとらしく肩をすくめて状況を受け入れていた。どちらもカフェでメニューを相談する女学生といった風体で、とても宇宙艦隊を指揮する提督には見えないタイプである。 「別に不満なんてないわよ。ただ、遺書を書いてなかったなー、って思い出しただけ。これまでのと比べてちょっぴり危ないでしょ、これ」 「危険かどうかは指揮官の能力に依存する。あなたは兵士を率いてその生命を預かる者として、もっと自覚を高めるべき」 「はーい」 極低温の矢が一閃したが、返答はまだ生ぬるいものだった。SOS帝国の特徴として後世において指摘されるものに、伊達と酔狂のお祭り騒ぎと純粋な生真面目さが同居している、というものがある。...
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藤原くんの溜息
※周防九曜の溜息の続編っぽい話です 三年前の今頃。木枯らし吹き荒ぶ寒の候、暦の上の春とははやり旧暦に則った季節であると感じた二月の上旬。 三保の松原に降り立った天女の如き麗姿なお方が、あろうことか双子になるという至福且つ至高を感じ、しかし同時に発生した不謹慎且つ憤懣な事件によって地獄の底に突き落とされるという表裏一体の出来事があった。 言うまでもない。波瀾に満ち溢れた俺の高校生活の中でも三指に入るほど腹立たしいであろう彼の事件、『朝比奈みちる誘拐事件』である。 羽衣だけならばともかく本人そのものを奪い取るあの所業には、流石の俺も怒ゲージMAX230パーセントを32個分くらい溜め込んでもなお余りあるほどの怒りが込み上げてきたってもんだ。 その後も時々夢に出ては胸糞悪い目覚めで幾度となく学校をサボろうと何度思ったことか。もちろん、実際にはサボってなどないがな……。 と、それはと...
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アインザムカイト・ツヴァイザムカイト
―…… ―…… ―……あなたは誰 「……長門有希」 ―……同期失敗。対象をインターフェース『パーソナルネーム長門有希』の異時間同位体と認証できず。もう一度聞く。あなたは誰 「ナガトユキ」 ―質問を変更する。あなたの存在する時間平面及びその時系列上の情報統合思念体があなた……長門有希に出した指示は何 「……」 ―情報統合思念体の自律進化を実現するために必要な情報を極めて高い可能性で所有する一知的有機生命体の観測、場合によっては保護。それが対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースとしての、わたしの存在意義 「……」 ―訂正。対象を暫定的に「異時空間同位体」と仮定義 「あなたはわたしと同じ。長門有希。でも違う」 ―ノイズ発生。無視できる程度 「一番奥の、一番大切なところが違う」 ―ノイズ発生。処理速度著しく低下。原因解析不可 「……あなたは誰。わたしと何が違うの」 ―エ...
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それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ 1
1,オープニング 最近、うちの妹は天気予報のお姉さんにテレビ画面越しに話しかけている。内容は一つ覚えの繰り返しで、つまり、いつになったら雪が降るのか教えて下さい、と要約したら非常に微笑ましい内容なのではあるが、さりとて兄としては何をしてやる事も出来ん。 大人しく待っていれば後一月もすれば降るんじゃないか、って無根拠で希望的な観測をリップサービスしてやるくらいだ。 まあ、そうは言っても初雪に関して一つだけでは有るが心当たりは無くもない。こんなことを言ってしまえる自分がそら恐ろしくも有り、またうら悲しい。いつから高校生は気象を操る術にまで手が届くようになってしまったのか。驚天動地だ。空前絶後だ。 あ、ここは笑うところで間違いないぞ。 しかしだ。まさか初雪にはしゃぐ妹見たさに後数百年の生態系に傷跡を残すほど馬鹿でも甘やかしでも俺はない。代わりって訳じゃないが家を出る前にてるてる坊...
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キョンとキョン 二章
さて、区切りが良いからここで俺の気の動転っぷりを見てもらおう。 「なっなんだあれ!シッCMで見た!見たけど映画のあれはフィクションだがなんで登場人物、地名は全てノンフィクションな出来事が超一般Peopleな俺の目の前で起こってんだ!?」 どうだこの素晴らしい狂乱ぶりは。正直言ってあのグレムルらしきものは気持ち悪い。蛇腹でヌメヌメ光ってて内臓みたいなのが薄く透けて見えて… 「あー……とりあえず落ち着け俺。いいから落ち着け」 俺に慰められても落ち着くわけないだろうが! 「だろうな。それ俺も言った」 「ど、どうしろって…うぐっげほっげほっうぇ゛ええええ!」 思わず吐いちまった俺。ここまでテンパるのは初体験だ。処女だ処女。俺の胃液が貫通させました。いや本当におめでたいな。いろんな意味で。 「それおれもやった」 そんなことは聞いてないんだが?とりあえず俺は落ち着こう。お前は説明をしてくれ。 「まず...
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機関の動乱 その1
灰色。 どこまでも灰色が続く。 大きなビル、普段は子供がにぎわう校庭、渋滞が常態化した高速道路。それら全てに人は一人としておらず、 ただきれいに塗られた灰色のペンキだけが、その無人地帯を埋めている。いや、灰色が人を塗りつぶしてしまったと 言うべきだろうか。 しかし、そんな一色無人の世界だが誰もいないわけではなかった。 逆にその目映い存在は100万の人間よりも大きな存在感と威圧感を周辺地帯に蔓延させ、この何もない 閉鎖空間にある種の強大な活力を生み出していた。 輝きを放つその躰、超高層ビルに匹敵する巨大な人型の物体。外見を計算し推測したならば、 自立すらできない形状のそれがひとたび腕を振るえば、常識を逸脱した破壊力を生み出す。 たった腕の一振りでビルを刀で切り落とすように叩き切り、踏み出す一歩は強烈な振動を周辺にまき散らして 脆い建物はそれに耐えきれずばらばらと崩れていく。 そ...
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