涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「第51話 もしバカな長門に遊園地に誘われたら」で検索した結果

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  • 長門有希の報告 あとがき
    あとがき この作品は、『涼宮ハルヒの憂鬱』の舞台が兵庫県西宮市であることを知った時に着想を得ました。 舞台が西宮ということで、キャラクターの台詞をいわゆる「関西弁」にしたSSはないかと思い、色々とSSを読んでいましたが、単発の雑談ネタで原作の一場面を「関西弁」に訳した例があるくらい。二次創作で「関西弁」を使ったものはありませんでした。 「ないんだったら作ればいいのよ!」とは原作のハルヒの弁ですが、ちょうど担当者は大阪府出身で、兵庫県下にある西宮の近くの街に住んでいた時期もあるし、北口駅のモデルとなった阪急西宮北口駅も行ったことはある。加えて、身近には西宮市出身の友人もいる。条件は揃っていました。 もっとも、後に「関西弁」を使ったSSが皆無な理由を痛感することになりますが。 また、当時職場で大量の文書を校正する必要に迫られていて、校正の練習にもなって趣味と実益を兼ねられるかもと、軽い気...
  • グサデレ その3
    第51話 キョン「朝倉、消しゴム落ちたぞ」 朝倉「あら拾ってくれるなんて優しいのね」 キョン「普通だよ」 朝倉「あたしが褒めてるのに素直に受け取らないなんてどういうこと?じゃ死んで♪」 キョン「ちょww謙遜しただけwww」 朝倉「もっと素直にならなきゃね♪」 キョン「(朝倉に褒めてもらった…はぁはぁ)グフッ」 第52話 キョン「朝倉、野球って知ってるか?」 朝倉「馬鹿にしないでほしいわねバットで相手をボコボコにするスポーツでしょ?」 キョン「ちょww乱闘www」 朝倉「でもあたしはバットよりナイフね、じゃ死んで♪」 キョン「俺ズサズサwwww」 朝倉「ちょっとは見た目が良くなるわよ?」 キョン「(朝倉の見た目はやっぱり最高…はぁはぁ)グフッ」 第53話 キョン「朝倉、サッカーなら知ってるだろ?」 朝倉「あたしだってワールドカップくらい見るわ。あれでしょ?選手たちが怒って頭突きするんでし...
  • 私の選んだ人 第9話
    私の選んだ人 第9話 「秤で量れん物」 夜の文芸部室。 何故僕がここに居るのか解らない、思い出せない。 机が置かれておらず、がらんとしている。 窓際には枯れた笹の代わりに、緑の観葉植物。妙だ。 気付くと、部屋の中心に森さんが立っている。 何故最初に気付かなかったんだ? 彼女は、あの微笑を僕に向けている。何の感情も読み取れない笑み。 僕はソファに座っているようだ。いや、寝ているのか? なんだこのシチュエーションは? 窓を見ると、夜空に巨大な満月が浮いている。嫌に黄色い。 窓全体が、かなり汚れていて黄色い。 いや、これは、汚れじゃない! 窓一面に薄黄色のテープがベタベタ貼られている! チュィン バツッ 森さんの身体がビクッと震えた。 その心臓の辺りに黒い小さな穴が開いた。 僕は声も出せなかった。 代わりに撃たれた森さんが声を出した。……笑顔をそのままに。 「鬼ってね、血が流れて...
  • ハルヒの妊娠
    桜が年に一度の晴れ姿を披露し始め、幾度も過ごしてきたこの季節がまたやってきた。 オレは大学3回生となり、時期的にそろそろ就職のことを考えなければならないが まだまだ学生気分に浸っていたい、そんな心境で日々を過ごしていた。 この季節になると、数年前のあの日のことを必ず思い出す。・・・オレが ハルヒと出会った日のことだ。 高校に入学早々、自己紹介で突拍子もないことを言ってのけたアイツは SOS団なる謎の団体を結成し、オレや他の団員を巻き込んで高校3年間 よくもまあここまでやれるもんだと関心するぐらい、精力的に動き回っていた。 …もっとも、その大半はオレを始めとした団員たちや、他の北高生の 平穏な高校生活をむやみにかき乱していただけなのだが、今思い返してみれば オレもその実行犯の一人だということにイヤでも気付かされる。 ともかく、そんな波乱な3年間を過ごしたオレであったが、物語はいつしか幕を...
  • 長門の日々 第4話『甘すぎる暴走』
    長門の日々 第4話『甘すぎる暴走』   いつもは一人寂しくあの坂道をヒーコラ言いながら下っているが、 なんと今日は一人ではない。長門がいる。 女子と肩を並べて下校する、なんてのは実に学生青春ドラマ的で、 俺だってそういう生活を夢に見なかったかというと嘘になる。 そして今、俺はその夢を実現させている。もちろん、楽しいに決まっている。   ――――が、しかし。 長門と二人だけなのに、まったく俺が話に加わることが出来ないのはなんでだろうね。 話に加わる、ということは俺の隣の長門は誰かと喋っていることになるよな。 だが、ここには俺と長門しかいない。少なくとも10m以内には。 長門が携帯で誰かと喋っている、という線も無い。 では、誰と喋っているのだろうか。   ……長門だ。 いや、もちろん長門はまるで電波な人のように一人で喋っているわけではない。 実際、長門は長門と喋っているのだ。 このなぞなぞ、解...
  • 私の選んだ人 第8話
    私の選んだ人 第8話 「オセロ」 「今から約19分前、古泉一樹が、情報統合思念体と『機関』の間で半ば暗黙の了解的に認知されている停戦協定に於ける、現時点で設定されている有効期限以後に、わたしの自律行動を停止させようとする情報統合思念体内部での動きを取り消させた。それを受け、『機関』は今回の古泉一樹の行動を明確な叛逆行為であると結論付け、ルーチンに従い今夜12時0分0秒にその処分命令を下す事を予定している」 状況が把握できていない俺、心なしか怒っている風な長門、先程から落ち着きも無く血の気の失せた白い顔の朝比奈さん、珍しく笑顔のストックを切らせているらしい古泉の4人は、長門の部屋のリビングで布団を外されたコタツテーブルを囲み座らされている。 配置は俺の正面が長門、右側が朝比奈さん、左側に古泉。っとまあ、一応参考までにな。 んで、最初に口を開いたのがこの会の主催である長門。そしてそ...
  • シスターパニック! 第1話
    1話      まだ、肌寒い春先、新学期で初めての探索の日。見事に雨が降っていた。  今日の探索は雨が降ったから中止だ……なんてわけはなく、俺は傘をさしながら喫茶店へと歩いていた。  まったくもって不愉快だ。こんな日は家の中でひたすらゲームでもやっておきたいぜ。 「キョン、遅いっ! 罰金!」  はいはい、わかってるよ。それより、濡れるからさっさと中に入ろうぜ。 「遅れてきて仕切るなぁっ!」  後ろでギャーギャーとわめくハルヒを無視して、喫茶店の中へと入った。  冷えた体が暖まっていく。中は天国だぜ。  注文を終えて、ふと窓の外を見ると、大降りになっていた。……こりゃ探索は中止だろ。  おい、ハルヒ。探索は中止にしよう。こんな雨だとみんな風邪ひいちまう。 「……そうね。せっかく集まったけど、こんな雨じゃ有希やみくるちゃんがかわいそうだわ」  そこに俺が含まれてないのはデフォらしい。まぁ古泉も...
  • グサデレ GW編
    ~GW編~   第1話 キョン「朝倉、ゴールデンウィークはどうするんだ?」 朝倉「別に特に予定もないわね」 キョン「じゃあどっかに行かないか?」 朝倉「あら、それってあたしを誘ってるの?デートってわけ?」 キョン「え?いや別に聞いただけだから…」 朝倉「女の子に休日の予定聞いておいてなんなのその煮えきらない態度は?ウジウジした人って見てるのも嫌、じゃ死んで♪」 キョン「ちょwwデートなら良いんすかwww」 朝倉「良いわけないでしょ?虫酸が走るわ」 キョン「(朝倉とデートできたら…はぁはぁ)グフッ」 第2話 キョン「朝倉…その…休み中にどこかに遊びに行かないか?」 朝倉「しょうがないわね」 キョン「本当か!?」 朝倉「えぇ良いわよ、だけど退屈させないでね?」 キョン「あぁ任せとけ」 朝倉「…でも人間の男の子って頭の中がいやらしいことでいっぱいだって言うわよね?つまりキョン君もそういう人間の...
  • ポニーテールの秘密・第4章
    第4章  俺と古泉は今、例の黒塗りの車に乗って高速道路を走っている。古泉がドライバーに適当に回ってくれと伝えていたのでいつかの交差点へは向かっていない様だが。  「突然すみません。少しばかりお話したい事があったので」  何についてかは分かっている。分かっているから手短に頼む。  「ご察しの通り涼宮さんについてですが、これもあなたが気付いていればこんな事にはならなかったのですが」  いつものスマイルで皮肉を述べた。で、どんな事が起きたってんだ?  「閉鎖空間です」  やはりか。今更だが、すまない事をした。  「それは僕に言うべき言葉ではないですね」  俺は古泉の言葉にリアクションはせず、ただ自分のした事に対する責任の取り方を模索していた。さすがにハルヒがやたらと絡んで来たせいでこうなったんだ、なんて言い訳じみた事は言わん。だが、これは訊いておかなくては。  「何故ハルヒはあんなに絡んで来...
  • グサデレ その2
    第31話 キョン「朝倉、食堂行こうぜ」 朝倉「いいわよ」 キョン「またおでんか…」 朝倉「そういうあなたはカレーなの?」 キョン「最近はまっちまってなw」 朝倉「そうやって長門さんとの仲をみせつけようとしてるのね、こんな男死んだほうがいいわ、じゃ死んで♪」 キョン「ちょwwwたまたまカレーなだけww」 朝倉「そんないいわけ聞きたくもないわ」 キョン「(今度からカレー止めよう…はぁはあ)グフッ」   第32話 キョン「あ…」 朝倉「あら、キョン君こんにちは」 キョン「……よぉ…」 朝倉「でもそこは長門さんのおうちよ?どうしてこんなとこにいるの?」 キョン「いや、その…別にたまたま…」 朝倉「嘘でしょ?」 キョン「あの、その…」 朝倉「かよわい長門さんに無理やり近づこうとしてたのね?下劣な奴は許さないわ、じゃ死んで♪」 キョン「ちょwww俺呼ばれただけww」 朝倉「長門さんがあなたなんかに用...
  • 朝倉涼子のグサデレ ~○○の秋編~
    ~○○の秋編~     第1話   朝倉「秋も深まってきたわね」 キョン「すっかり涼しくなっちまったな」 朝倉「秋といえば…」 キョン「運動の秋、読書の秋、食欲の秋、芸術の秋…いろいろあるな」 朝倉「じゃあ全部やってみましょうか」 キョン「は?」 朝倉「一つずつやってみて秋を実感しましょうってことよ」 キョン「それじゃあまずどれにするんだ?」 朝倉「そうねぇ…まず運動の秋ってことで、じゃ死んで♪」 キョン「ちょwwそれ殺人www」 朝倉「あたしが運動してるからいいのよ」 キョン「(運動って事は朝倉のブルマが…はぁはぁ)グフッ」   第2話   朝倉「じゃあ運動の前にストレッチからやりましょうか」 キョン「そうだな、朝倉二人でやらないか?」 朝倉「そうね、じゃあキョン君体押してくれる?」 キョン「まかせろ!」 朝倉「もしかして変なこと考えてるんじゃないの?」 キョン「そ、そんなわけないだ...
  • ポニーテールの秘密・第5章
    第5章  時間遡行なんてのは何回やっても気持ちのいいものじゃない。古泉、この訳の解らない瞬間だけなら代わってやってもいいぞ。  「・・・うん?」  何だ?木が横に沢山倒れてるぞ。  「あ、気付きました?」  大きな2つの黒い瞳に俺の寝起き面が映っている。ああ、そうか。俺はまた朝比奈さんに膝枕をしてもらっていたのか。古泉、やっぱり交代はナシだ。  「はい?」  「あ、いや、ただの妄言ですよ」  イカンな。どうも最近無意識に思った事が声に出てしまう。  むくりと体を起こす。彼女の膝枕は惜しいが、今はそれどころじゃないからな。  「ちゃんと昨日、ええと、4月1日に来れました?」  朝比奈さんは電波時計を見て、  「はい。ちゃんと4月1日の午後7時です」  ベンチから腰を上げて辺りを見回す。どうやら4年前の七夕同様、あのベンチみたいだ。  しかし、朝比奈さんのいる前でハルヒに話をするのはどうも気...
  • 長門の日々
    長門の日々 第1話『右手が恋人』 長門の日々 第2話『秘密な関係』 長門の日々 第3話『熱愛たる理由』 長門の日々 第4話『甘すぎる暴走』 長門の日々 第5話『恋のスクランブル』 長門の日々 第6話『愛の証明』 長門の日々 第7話『淡い想い』 長門の日々 第7.5話『淡い想い』 長門の日々 第8話『はじめてのゆうえんち』 長門の日々 第9話『新たな世界』 長門の日々 第10話『長門 有希 の憂鬱Ⅰ』 長門の日々 第11話『長門 有希 の憂鬱Ⅱ』 長門の日々 第12話『長門 有希 の憂鬱Ⅲ』 長門の日々 第13話『 長門 有希の憂鬱Ⅰ』 長門の日々 第14話『ど根性右手』
  • 虐殺、呪い乃日 第1話
    夏の陽射しがコールタールの地面に吸い込まれ、反射熱で肌が焼かれる中、猫が車にひかれて死んでいた。 頭の柔らかい皮膚がタイヤに剥ぎとられ滅茶苦茶に捩れて、粉砕された頭蓋から離れた場所に飛んでいた。 肝心の頭はどれが目で鼻なのか解らない程に破壊の限りを尽されていて、全てが脳の内容物でヌメり光っている。 蝿の群がる胴体は、集まった鴉の群れについばまれ、肉と呼べる物を殆ど残さずに、鳥のモモ肉の食いカスのような物になっていた。 悲しく佇むながらもその存在感が大きく目を見張らせる赤黒い内臓が、まるで血に染めた巨大な蛆虫の集まりのように見えた。 俺はその骸を充分に眺めてからまた通学路を走った。   後ろから視線を感じる、くだらない授業が六時間続き、また俺にとってくだらない部室に足が向かう。   鈍い音を立てて部室の扉を開くと、部室の中の循環されない空気がムアッと顔にかかり、何気なく苛立たしかった。   ...
  • グサデレ 新学期・他キャラ登場編
      朝倉涼子のグサデレ ~新学期・他キャラ登場編~   第1話『ハルヒ参上』   キョン「よっ、朝倉」 朝倉「おはようキョン君♪」 キョン「夏休み中も朝倉とは結構会ってたから久しぶりって感じはしないな」 朝倉「そうね、ふふ」   ?「…」じぃ~   キョン「ん?寒気が…」 朝倉「あら風邪かしら、じゃあ一発で治してあげるわね。じゃ死んで♪」 キョン「ちょww薬くれwww」 朝倉「だ~め♪」 キョン「グフッ」   ?「何よ。朝からイチャイチャしちゃって……でもあいつら、いつの間にあんなに仲良くなったのかしら…」 キーンコーンカーンコーン♪ キョン「ふぅ、朝からひどい目に遭ったぜ」 ?「ちょっとキョン!」 キョン「ん?なんだハルヒ」 ハルヒ「そ、その……あんた」 朝倉「キョン君、早く移動しないと次の授業始まっちゃうわよ?」 キョン「あぁそうだな。一緒にいこうぜ朝倉」 朝倉「しょうがないわね」...
  • Day of February
      終業の鐘が鳴り、さあ今日も朝比奈茶を飲みに行くかと教室を出ると、   後ろからいつものボリュームを間違えた声が響いてきた。 「ちょっとキョン!!明日は何の日かわかってるでしょうね!?」 怒ったような顔で聞いてくる。だがおれはもうこいつの怒った顔の後ろにある 感情を読むくらいのスキルは獲得している。だがなんだ?妙に期待したような感じだ。 「明日?すまんな思い出せん」 ああおれは返答を間違えたようだな。ハルヒの怒り顔が本気モードに変化してきた。 「本当に覚えてないの!?」 最後のチャンスのようだ、これで思い出さないととてつもなくひどい目にあうんだろ う。・・・・・・思い出せない、明日?節分は一週間後だしな・・・・ おれがしばらく黙っているとハルヒは 「こんの馬鹿キョン!!」 とか言って行ってしまった。 「涼宮さんの誕生日を忘れるとはね・・・なにかあったんですか?」 ああそうか、明日はあいつ...
  • キョン1/2
    ※この作品は登場人物の女体化を含みます 第1話 キョン編 第2話 長門編 第3話 古泉編 第4話 みくる編 第5話 古泉編2 第6話 谷口編 第7話 デート編 最終話 ハルヒ編
  • グサデレ その1
    第1話 朝倉「キョン君じゃんけんしない?」 キョン「いいが、なんでだ?」 朝倉「わたしが負けたらキョン君にジュースを買ってあげる」 キョン「俺が負けたr」 朝倉「じゃーんけん、ポン!!」 キョン「負けちまった」 朝倉「あたしの勝ちだからキョン君を殺すね」 キョン「ちょwwwおまwwww」 朝倉「じゃ死んで♪」 キョン「ぎゃ!(Sな朝倉…いい、はぁはぁ…)ぐふっ…」 第2話 キョン「朝倉!再挑戦だ!!」 朝倉「あらキョン君生き返ったの?」 キョン「とにかくもう一回だ!」 朝倉「しょうがないわね、じゃあさっきの条件でもう一回だけよ?」 キョン「あぁいいぜ!こっちには秘策があるんだ」 朝倉「じゃーんけん、ポン!!」 キョン「どうだ!グー、チョキ、パー全部揃ってるから俺の勝ちだ!!」 朝倉「子供みたいなこと言うのね、そんな言い訳通じると思ってるの?じゃ死んで♪」 キョン「ちょwww」 朝倉「さよ...
  • 朝比奈みくるのクーデター その1
     季節は春。高校生活的時系列で表現するならもうすぐ春休みって奴だ。 期末テストも終わって短縮授業で高校ライフをエンジョイしたいところだが、 相変わらず絶賛24時間営業中のSOS団はホワイトカラーエグゼプションを先取り実現で 残業どころか休日手当もなしに稼働中だ。 「不満そうですね」  ドンジャラで暇つぶしの相手をしていた古泉が俺に向かって言う。 俺はふうっとため息を吐いて、 「別に不満じゃないぜ。ただあまりに同じ事がだらだらと続いているんで、少々うんざり気味なだけだ」 「平穏が一番です。僕としてはこのまま何もなく終えてほしいですからね」  ……まあ、古泉の言うこともわかるけどな。平和が一番だ。  ――しかし、そう考えるとなぜか面倒なことが起きるんだよな。   ◇◇◇◇    次のシーンになると、なぜか俺は洞窟の中にいる。それも長門と朝比奈さんと一緒だ。 一面に地底湖のようなものが広がり、水...
  • 私の選んだ人 第5話
    (消失を読んでない方は、ネタバレ危険です。一応) 私の選んだ人 第5話 「:古泉一樹」 一樹の体を触診していた私は、あまりにも酷いソレに気付いた。 ……彼は助からない…… 私の中で何かが弾けたような感覚と共に、世界が静止した。 私が正気に返るまでに掛かった時間は恐らく1秒以下だった筈。でも、その間に自分の頭から完全に血の気が失せていた事に気付く。 恐ろしい予感と気配、そして貧血性の眩暈を感じながら、一樹の顔を確認する。 私の首は、焦る私の意識に反して緩慢な動きしかしない。地面が揺れている。 ……しまった。 一樹が目を開けている。私の顔色に気付かれた! 私自ら彼の生き残ろうとする気力に止めを刺すような事を……。 こうなる事を恐れ、救護班を押し退けてまで私がやったというのにッ! 悔恨の念、自責の念が押し寄せてくるのを、私は唇を噛み締め、手首に爪を立てて、痛みで脳の覚醒を図り、...
  • 朝倉涼子のグサデレ・新年編
      ~新年編~     第1話   キョン「明けましておめでとう、朝倉」 朝倉「今年もよろしくね、キョン君」 キョン「はは」 朝倉「ふふふ♪」 キョン「なんだかこうやって改まると恥ずかしいな」 朝倉「でもお正月らしくていいじゃない♪」 キョン「しかしなぁ…」 朝倉「どうしたの?」 キョン「まさか、こうして朝倉の家で年を越すことになるとはな。去年までの俺たちじゃ考えられないことだな」 朝倉「そうね…でもまぁ、それは……その、あたしたちがこうして……ゴニョゴニョ」 キョン「こうして付き合ってるから、だろ?」 朝倉「う、うん(///)」 キョン「朝倉」 朝倉「?」 キョン「好きだよ」 朝倉「い、いきなり何言い出すのよ!!(///)」 キョン「俺はただ自分の思うがままのことを言っただけだ。朝倉は?」 朝倉「あ、あたしも……」 キョン「なんだって?」 朝倉「そ、その……」 キョン「どうした?全然聞...
  • 【さよならは】下衆谷口の未来【言わないぜ】
     (※ 登場人物が死亡します。苦手な人はご注意ください)     谷口「よう、キョン」 キョン「おう」 谷口「今日も朝から寒いなあ。いっそ雪が降って積もれば、学校も休校になるのに」 キョン「県西部は雪だそうだな」 谷口「羨ましいぜ! 1cmでいいから積雪をこっちにもまわしてくれないもんかねえ」 キョン「雪なんて降ったら、余計に寒くて家から出る気にもならないぜ」 谷口「バカだな。学校が休みになれば家から出る必要もなくなるだろ」 谷口「そういやお前、こないだのテスト。どうだった?」 キョン「聞かなくてもいいことを。お前と同じだよ。自分の不勉強に苛立ちを覚えるレベルの点数だ」 谷口「へっへ~。お前は進歩がないな! いつまでもそんなんじゃ、将来苦労するぜ?」 キョン「その言い方だと、よほどいい点を採ったみたいだな」 谷口「おうよ! 前回より平均が4点もアップしたんだぜ! やっぱ俺って、やれば出...
  • ハルヒ&真紅『キョン、紅茶を入れて頂戴』
    放課後の部室、無人の室内。 他の団員は爆睡していたらしい俺を置いて帰ってしまったようだ。 キョン「…なんて薄情な奴らだ。」 口ではそう呟きながら、おそらく起こすのを躊躇う程の幸せな寝顔をしていたのだろう、そう納得していた。 体を起こした俺の目に止まったのは1冊の本。   キョン「…漫画?」   『RozenMaiden』、そう銘打たれた本の表紙には赤いドレスを着たかわいらしい女の子が写っている。   誰がこんなもんを? と言いつつも俺は即理解していた。 ハルヒは不思議と混乱を、朝比奈さんは癒しとお茶を、長門は本と安心を、古泉は要不要問わずの知識を、そして三井はとっておきの飛び道具を、 ならばこれは、   キョン「…長門が漫画?」   イメージが違うな、一瞬そう思ったが長門の事だ、何か重要な意味があるのかもしれない。 キョン「帰ったら読んでみるか。」 本を鞄にしまい込み俺は部室を後にした。 ...
  • 朝倉涼子のグサデレ・クリスマス編
        キョン「……朝倉、これ…」 朝倉「えっ…?」 キョン「メリークリスマス(ニコッ)」 朝倉「あ……」 キョン「開けてみろよ」 朝倉「……うん」(パカッ) キョン「サイズは多分合ってると思う」 朝倉「これは、指輪?」 キョン「あぁ、これを左手の薬指にはめてくれるか?」 朝倉「それって……プロポーズ?」 キョン「そういう意味で送ったんだがな、はは……………朝倉、結婚しよう」 朝倉「キョン君……」 ・ ・ ・ ・ ・ チュンチュン…… 朝倉「(ガバッ!!)……ゆ、め……?……キョンくん」 朝倉涼子のグサデレ ~クリスマス編~ 第1話   第2話   朝倉「ふぅ……」 キョン「朝から浮かない顔だな、どうした?」 朝倉「ちょっとね…(あなたが夢なんかに出てきたからよ……)」 キョン「そうか…あっ、そうだ朝倉」 朝倉「ん、なぁに?」 キョン「クリスマス」 朝倉「(ドキッ!?)」 キョン「...
  • HOME…SWEET HOME 第4話
    …━━━「いやあ、お久しぶりですね」 俺は背後から聞こえるその声に、いつかのニヤケ面を思い出す。 そして…どうやらそのニヤケ面の側には朝比奈さんも一緒らしい。 足音と雰囲気で判る。 カウンターに座りテーブルを見つめたまま「ああ」と短く応えると、その声が余程不機嫌に聞こえたのだろうか… 声の主は俺の背後で立ち止まり「この様な形で呼び出してしまい申し訳ありません」と静かに詫びた。 「別に構わないさ…古泉、久し振りだな?」 「ええ…本当に…」 椅子に座ったまま振り返ると、そこには細身の背広に身を包んだ古泉が、朝比奈さんとともに以前会った時とあまり変わらない様相で立っていた━━━… 【HOME…SWEET HOME】 第4話「行くから待ってて」 ━1━ 俺の横の席に古泉が腰を下ろす。 そして、それに続いて朝比奈さんも古泉の隣の席に腰を下ろした。 以前会った時に古泉が話していた『古...
  • ●えもん
    第1話 「アッー!の世界からはるばると」 第2話 「ホモでもドア」 第3話 「ソノうほホント」 第4話 「うほールライト」 第5話 「タイムマシン」 第6話 「BL本入りこみぐつ」 第7話「古泉だらけ」 第8話「ホモ訳コンニャク」 第9話「ウホタケ」 第10話 大長編「●えもん キョンの恐竜」前編 第10話 大長編「●えもん キョンの恐竜」後編 第11話「空気うほっ」 第12話「アッーンキパン」 第13話「お医者さんカバン」 第14話「時限バカ弾」 第15話「スペアブリーフ」 第16話「ホモ達の輪」 第17話「夢テレビ」 第18話「裏シマキャンディー」 第19話「変態ドリンク」
  • a Re-Birth in the Best Dream
    第1話 a Re-Birth in the Best Dream    四月。  先だっての学年末テストにおいて、ハルヒ大先生のお力で何とかそれなりの好成績を修めた俺は、クラス分けを発表する張り紙で同じクラス内に俺とハルヒ、そして何と長門の名までもを発見して愕然とし、とりあえず退屈だけはしないだろうと半ば現実逃避をしながら教室へ向かっていた。  やっぱりこれはハルヒの変態的パワーによるものなのか、それとも長門が情報操作でもしたのだろうかと考えを巡らせていると、 「…ん?」  職員室の前、見知らぬ女子生徒とすれ違う。…いや、違うな。知り合い…だったのか? 「…まぁ、考えても仕方ないか」  とりあえず、教室へ急ぐ。新学期からいきなり遅刻したら目も当てられないからな。 「ちょっとキョン、遅いじゃないの! 新学期からいきなり遅刻したら目も当てられないわよ!」  開口一番、相も変わらず俺の真後ろ...
  • 朝倉涼子のグサデレ 夏休み・ハイキング編
      朝倉涼子のグサデレ ~夏休み・ハイキング編~     第1話   キョン「朝倉、話がある」 朝倉「なに?」 キョン「今年の夏、俺たちは花火、プールと夏の風物詩を楽しんだ」 朝倉「?…そうね」 キョン「だが俺は気づいた、まだ山に行ってないことに!」 朝倉「それで?」 キョン「そこで提案する。明日はハイキングに行くってのはどうだ?良い考えだろ?夏らしいだろ?行きたいと思うだろ?……よし決定だ。明日の朝いつもの場所に集合な。じゃあ今日は解散ということで……」 朝倉「あたしの意見も聞かずに何言ってるの?わかってるのかしら、もしあたしが今行きたくないって言ったらあなたは一人で行かなきゃならないのよ?それなのに勝手に決めちゃって……何様?ということで、じゃ死んで♪」 キョン「ちょwwじゃ中止の方向でwww」 朝倉「また一人で決めて……行くに決まってるじゃない♪」 キョン「(素直じゃないとこがま...
  • HOME…SWEET HOME 第1話
      ━━━━「ハルヒ~お疲れ様~!」   車に乗り込んだアタシに、サイドウインドゥの向こうからミズキさんが声を掛ける。 アタシは慌てながらそれを開けると「お先に~!また明日ね!」と手を振った。   ミズキさんに誘われて、この仕事を初めてから半年になる。 まだまだ手探りな毎日だけど…ミズキさんは「流石、ハルヒね!」と、アタシの仕事を喜んでくれる。 それなりに充実した毎日…   そして、今日もアタシは愛しの旦那様の元へと帰り道を急ぐのだ━━━━━━━━━━     【HOME…SWEET HOME】   『第1話・携帯ばっかいじってんじゃないわよ!』     オフィスの駐車場から大通りに出るには、幅の広い歩道を跨がなければならない。 アタシは途切れない人の流れに舌打ちをしながら、カーラジオのスイッチを捻った。   …━━五時になりました! 皆さん今晩は、DJサブローです! 本日も始まりました、...
  • スーパーハルヒ
    「ねぇ、キョン。ゲームで1upキノコとかあるじゃない。」 「ああ。」 「『1人増える』ってどんな感じなのかなぁ?」 「……。」 「増えるといってもドッペルゲンガーみたいに同時に存在してるわけじゃないじゃない?  自分が死ぬともう1回、って感じで自分が出てくるわけでしょ?それってどういう現象かなぁ?」 「……。古泉、パス。」 「え……、長門さんお願いします。」 「……あ「お茶のお水汲んできますね!」さひ……。」 「そもそも最初は『3人』で始まってるじゃない? 自分『3人』って何?」 「涼宮ハルヒが1人増えた。」 「なんですと!?!? いったい何食ったんだ!?」 「1upキノコ。1人増えたことによって今4人いる。」 「なんだよその1upキノコって、おい4人!?」 「ミスしても大丈夫。」 「『ミス』にも引っかかるし、『大丈夫』にも突っ込み所があるな。」 「ああん! もう! また穴に落ち...
  • 朝倉涼子のグサデレ・日常編
    ~日常編~     第1話   キョン「世間では試験シーズン真っ只中だな」 朝倉「そうね、いつかはあたしたちにも来ることなのよね…ふぅ」 キョン「朝倉は進学先をもう考えてるのか?」 朝倉「うーん……そうね、だいたい確定してるって言ってもいいかもね」 キョン「将来のことなんかもう考えてるのか?」 朝倉「大体ね」 キョン「ちなみに何がやりたいんだ?」 朝倉「それは…」 キョン「それは?」 朝倉「ひ・み・つ♪」 キョン「なんだよ、教えてくれてもいいだろ?」 朝倉「そうね、ヒントはあたしにしかできないことね」 キョン「朝倉にしかできないこと?」 朝倉「ふふ♪」 キョン「う~ん……殺し屋?」 朝倉「……どうして?」 キョン「いや、朝倉っていっつもナイフ持ってるからさ」 朝倉「キョン君はあたしにそんなイメージしか持ってなかったの?あたしをなんだと思ってるの?そんなキョン君にはこれね、じゃ死んで♪」 キ...
  • 【罪と罰】
    【罪と罰】 第1話 【罪と罰】 第2話 【罪と罰】挿話1/~第1話 【罪と罰】番外編/長門有希の幸福 【罪と罰】 第3話 【長門有希の休日】前編
  • 素直キョン
    「「……また、ダメだった……」」 それは、2人の神様が溜め息と共に漏らした言葉が原因となって起きた。 「「――もう少しキョンが素直だったらなあ」」 『素直キョン』 朝、目が覚める。その途端機嫌が悪くなるのが自分でもわかった。 原因はあいつ。あの鈍感馬鹿。ムカつくくらい人の気持ちに気付かない。もはや尊敬してもいいくらいだわ。 昨日せっかくあたしがポニーテールにしてあげたのにこっちを見たと思ったらすぐに違う方見て何にも言わないし。 何よ何よ何よ!ちょっとは褒めてくれたっていいでしょ。例えばこんな感じに。  ホワホワホワン 「――ハルヒ、その髪型可愛いぞ」 「あ、ありがと。…………これ、やってあげるのキョンだけなんだからね……」 「ハルヒ…………お前、可愛いすぎる!もう我慢できねえ!」 「あ、キョン駄目だよ………でもキスくらいなら…………ん――」 ホワホワホワホワ...
  • 長門有希の退屈
    長門有希の退屈 1話 長門有希の退屈 2話 長門有希の退屈 3話 長門有希の退屈 4話 長門有希の退屈 5話
  • 長門有希無題5
    長門有希無題3 1話 長門有希無題3 エピローグ長門編 長門有希無題3 エピローグ古泉編
  • 朝倉涼子のグサデレ 夏休み・プール編
      朝倉涼子のグサデレ ~夏休み・プール編~     第1話   キョン「暑い……なんだってんだ今年の夏は」 朝倉「もう、せっかくあたしが時間を空けてまでこうしてキョン君なんかと会ってあげてるっていうのにそうやってグチばっかり……」 キョン「あぁ、すまん。しかし、毎年のことだがどうして夏というのはこうやる気を削ぐのだろうかな」 朝倉「また言ってる、あーあ、あたし帰っちゃおうかなぁ…」 キョン「ッ!?」 朝倉「話してるばっかりで移動しようともしないし、つまんないんだもの。それともどこかへ行く?」 キョン「わ、わかった。行くから帰るのだけは、、、」 朝倉「それじゃあどこへ連れてってくれるのかしら?期待して良いのよね?」 キョン「(とは言ったものの行くあてがないしな……しかしこの前の浴衣は格別だったな、ウヘヘ。おっと涎が…浴衣の次はやはり水着か?うん、そうだな夏だしな。夏と言ったら水着と言っても...
  • 私の選んだ人(古森)リスト
    私の選んだ人(古森)リストページ   プロローグ 「。」 第1話 「トゥーランドット」 第2話 「僕は寝てはならぬ」 第3話 「古泉一樹の告白」 31/2  幕間劇 第4話 「閉じられた環」 第5話 「:古泉一樹」 第6話 「真実の言葉」 61/2 幕間劇 第7話 「天にて諮る者」 第8話 「オセロ」 第9話 「秤で量れん物」 エピローグ 「偽りの言葉」
  • LOST プロローグ
    プロローグ 率直にそして端的に今の状況を言おう。 俺は長門とキスをしている。しかも、腰に手までまわしてしっかりと抱き合っている。 だけど、これは俺が望んだことではない。だからといってハルヒが望むようなことでもないはずだ。 俺の意思とは関係なく、傍から見れば「下校時間が過ぎた夕暮れの教室でアイを確かめ合う二人」 見たいな非常に青春なシュチュエーションなんだが・・・・ 話は結構前、にさかのぼる。たいして面白くも無いような話なんだが良かったら聴いてってくれ ・・・ ・・ ・   1話
  • 長門有希の退屈 1話
    長門「・・・」 パタン キョン「さてと・・・帰るか」 長門「(コク)」 キョン「・・・」   スタスタ   女子A「あぁ~長門さん、男と帰ってるぅ!まじきも~!」 女子B「うっそ?あの長門さんがぁ?」 女子C「マジだぁ!あの男の子かわいそ~・・・」   キョン「(なんだあいつら)」 長門「・・・」 スッ キョン「お、おい長門、なんで俺に隠れるんだ?」 長門「・・・」 ギュッ キョン「・・・あいつらとなにかあったのか?」 長門「・・・」   長門「何も・・・ない」 キョン「・・・じゃあなんで俺の裾を握ってるんだ?」 長門「・・・」 キョン「なぁ・・・長門、たまには俺にも頼ってくれよ」 長門「あなたに頼る必要性がない」 キョン「・・・」   女子A「うっわ、長門さんあれで隠れてるつもり?」 女子B「全然バレバレなんだけど」 女子C「まじきもー!ねぇ、ちょっと写真撮っとこうよ」   カシャカシャ...
  • 第5話~then...Happy End?~
    第5話 then...Happy End?  あれから、一ヶ月。  一人の少女が欠けた世界は、何事もなかったかのように回り続ける。  俺の通う北高も例外ではなく、今日も今日とて平常授業が行われている。  それも当然だろう。  「朝倉涼子」という名の生徒は、もとより存在などしていなかったのだから。 § 「・・・情報操作を行う」  あの後、長門は涙を拭いて、最後の仕上げに取り掛かった。 「涼子は、父親の仕事の都合で―――」 「待ってくれ、長門」  呼び止める。  怪訝そうな顔をして、長門は振り返った。 「・・・なに?」 「朝倉の記憶を―――、みんなの頭から消してくれないか?」  絶句する長門。いやまぁ、言葉がないのはいつものことなのだが。 「・・・どうして?」 「・・・これ以上あいつの名前を聞くことが俺には耐えられないから、かな」  そう、俺には耐えられなかった。  こうして自分が...
  • 長門有希無題5 1話
    いつものようにハッスルしようと長門をベッドに押し倒した 「……待って」 長門は一言拒絶の言葉を口にした こういう関係になってから長門はいつも俺に応えてくれた。そんな長門が初めて行為を待ってくれと言っている 「どうしたんだ?体調でも悪いのか?」 「……体調は問題ない。ただ……」 長門が言葉に詰まる事も珍しい 「ただ?」 「………ただ、私は今妊娠している。だからできれば性行為などの激しい事は避けるべき」   ん?なんだ? 今長門の口から思いがけないワードが飛び出した気がする   「え~と……すまん。なんだって?」 「私卵子と貴方の精子が受精し、その受精卵が着床したのを先日確認した」   きっと冗談とかではないだろう。まぁ確かに猿のように求め続けたし当然と言えば当然だ 「はぁぁぁ………」 長門は俗にいう宇宙人だ。だからって訳ではないが妊娠するとは思わなかった 「……貴方が望むならこの受精卵は……...
  • HOME…SWEET HOME 第5話
    …━━「ま…まずいぞ!」 思わず口走る俺。 何が『まずい』のか具体的には解らない。 だが『まずい』のだ、この二人を会わせる事は! そう思うのは古泉に言われたから? 違う!それだけじゃない、何か今…直感の様なものを感じた…! 白色の静けさを湛えた、真冬の日差しが差しこむ会社前の路地。 目の前の課長に、その背後から歩み来る女房… 二人の『ハルヒ』が今、俺の目の前で極限にまで接近している。 そして、何気無く振り返る課長… 「ま…待て…待ってくれ…」 思わず呟く。 …その瞬間! 目に見える全てのモノが闇に包まれ、俺の視界から消えた━━… 【HOME…SWEET HOME】 第5話「…忘れないで」 ━1━ 例えば目に写る全てがテレビに映された映像の様なものであったとしたら、そのスイッチを誰かに突然消されてしまった様な瞬間… その後に現れた果てしなく続く闇… その中で今、俺は呆然と立ち尽くして...
  • 未来からのエージェント 第二部 セカンドエージェント
    未来からのエージェント 第二部 セカンドエージェント プロローグ 時間管理局の暗い一室。何人かの人間が密談している。 ひとりは、かつて、キョンとみくるが朝比奈さん(大)の意をうけて 様々な工作を行ったとき、出現して妨害を図ったあの、目つきの悪い 未来人の青年だった。年配の男性がその青年に言った。 「結局、うまくいかなかったではないか」 「まあまあ、次の手段はちゃんと考えられていますよ。御安心を」 「そうかね。口ばかりでないことを祈るよ」 「何、純真無垢なエージェントを送るなどと言う非常識な選択をした 連中を見返してやりますよ」 第一章 マナ その日は朝から、みくるのクラスはちょっと騒がしかった。どうやら転校生が来る らしかったのだ。どのクラスにもひとりはいる情報通の生徒がやってきて、 「すっげえ美少女らしい」とやったもんだから騒ぎは大きくなった。鶴屋さん、 みくるに続いて第三の...
  • 凉宮ハルヒの痩身@コーヒーふたつ
    11月も後半になると、さすがに冷え込む。 普段はそれほどお風呂に時間をかけないアタシでも、さすがにこう冷えると少しだけ長風呂になる。 でもね、よく「私、お風呂は1時間くらい入ってるの」なんてタワケた事をぬかす女子が居るけど、そればかりは何を考えてるのかサッパリ解らない。 時間の無駄よ!「時は金なり」って言葉、知ってるのかしら。 まあ、今日みたいな日は別だけどね。 ゆっくり温まらないと、寒さで感覚を失ってしまった足がどうにかなってしまいそう。 まったく、何で女子はズボンを履いて学校に行っちゃいけないのかしらね・・・。 あ。色々とくだらない事を考えていたら、のぼせてきた! 早く上がらなくちゃ。 お風呂から上がって、髪を乾かそうと洗面台の前に立ったアタシは、足元に見慣れない機械を見つけた。 てゆうかコレ、体重計?・・・にしては、訳の判らないスイッチがたくさん付いてるわね。 -母さー...
  • LOST 1話
    LOST 1話   話は、慌しかった文化祭も終わりひと時の静けさを取り戻した時期にさかのぼる   俺は終業のベルが鳴るといつものように文芸部の部室兼SOS団の部室に足を伸ばしていた。 人間と言うモノは上手くできたもので何でも「恒常性」ってヤツがはたらいて外の環境に人体の内部が 適応するようにできてるらしい。つまり、ハルヒと出会ってからなんだかんだでSOS団に引きずり込まれ 対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースを名乗る、無口で本の虫な宇宙人に命を救ってもらったり キュートで荒野に咲く一輪の花のような未来人に毎日お茶を入れてもらったり、はたまた笑顔と真顔の比率が 7 3で常に白い歯を見せるニヤケ超能力者と毎日ボードゲームをしたりしているうちに 俺の恒常性とやらは健気にそして必死にトンデモ環境に適応しているんだなぁとつくづく実感していた。   部室のドアノブを回し、いつぞやの...
  • グサデレ 夏休み編
      朝倉涼子のグサデレ ~夏休み・花火編~     第1話   朝倉「夏ねぇ…」 キョン「ん?あぁそうだな」 朝倉「……夏よね?」 キョン「?…あぁだからそうだな」 朝倉「(イライラ)……夏なのよ?」 キョン「…??…だからどうした?」 朝倉「もう!鈍いわね!!夏といったら色々あるでしょ!!!」 キョン「例えば?」 朝倉「え!?……は、(ボソボソ)とか……」 キョン「へ?」 朝倉「だ、だから……花火とかあるじゃない!」 キョン「あぁ…そうだな」 朝倉「それ…だけ…?」 キョン「他に言いようがないだろ?」 朝倉「……呆れたわ。このあたしがここまで言ってあげてるのにどうしてあなた って人はこうも鈍いの?やっぱりそういうのって一回死なないと直らないのかしら? ……ってことで、じゃ死んで♪」 キョン「ちょww誘えって素直に言えwww」 朝倉「女の子から誘えるわけないじゃない♪」 キョン「(つまり朝...
  • 私の選んだ人 3 1/2~4話
    私の選んだ人 幕間劇 31/2 僕の名前は処刑人。 僕の両手にはずっしり重い両刃の斧が握られている。 目の前に断頭台がある。 とても大きく、黒く、禍々しい。 皆はその断頭台を指して「名無し」と呼んでいる。 「名無し」の下には、僕の一番大切な人が立っている。 僕が視線を向けたから、彼女はそこに立たされた。 僕は逃げ出せないよう「名無し」に命綱という名のロープで繋がれていて、そのロープは更にギロチンの刃へと繋がっている。 処刑台の下を見ると、僕の仲間が居る。 皆は「名無し」を指差し楽しげに笑い合い、僕に手招きしているが、背後に迫る重大な危機に気が付いていない。 僕は助けに行こうとするが、「名無し」に繋がれた僕の命綱は短すぎて、届かない。 仲間の半分には手が届き、残った半分の内1人は安全。でももう1人に手が届かない。 僕は握り締めた両刃の斧と命綱を見比べる。 これでこのロープを切...
  • 分裂、或いはSのモノドラマ
     ◆ 0 ◆      目が覚めると、そこは見知らぬ場所だった。  ただ、ここがどんな場所かということは未だ半覚醒状態の脳であっても、なんとか判断することが出来た。  なぜならば、俺が突っ伏していたのはどこにでもある一人用机であり、座っていたのは、それに付随するスチールと木で出来た椅子だ。加えて足下は木製のタイル。  そして周囲には同じような机と椅子のセットが並び――顔を上げた先には、俺の日常生活において、平日の1/4以上の時間、視界を占拠するもの――つまり黒板があったからだ。  つまり、ここはどこかの教室ということだ。  どこか、というのは風景に全く見覚えがなかったからだ。小・中・高、どの教室の記憶にも該当しない風景。一体全体なんで俺はこんな所にいるんだろうか。    自分の四肢身体を確認すれば、どうやら俺は制服を着ているらしい。だが、その制服も見覚えのないものだった。  頭...
  • お題+他 目次
    トリップ ◆1/dtGJfhU6.F ◆TZeRfwYG76(企画用) ◆Yafw4ex/PI (旧トリップ仕様)   以下のSSは全て文字サイズ小の環境で編集しています 背面が灰色になっているSSがあるのは仕様です(等幅フォントを使いたいので書式付き設定)     更新SS  11/22 未来の古泉の話   11/6 簡単でおいしい!おかずレシピ「キョンの夕食」 7食目 「ふわふわ」「天麩羅」   10/25  罪の清算 「朝比奈さん大活躍(微糖)」 「かんざし」 「時限爆弾」 言いたい事は言えない話         停滞中の連載SS   甘 1 甘甘 2 カカオ → IFエンド 「これもまた、1つのハッピーエンド」 注意! 欝展開あり 3 甘甘甘 4 HERO  5 「お酒」「紙一重」 *微エロ注意     森さんと古泉の話  カプ:森古泉 注意! 森さんのキャラがオリジナル設定...
  • シスターパニック! 第4話
    4話      真っ白な世界にただ一人立っていた。  なんだよ、これ。まさかハルヒの閉鎖空間で押しつぶされた世界か? 『キョン、楽しい? この世界はさ。あたしは楽しいよ、ずっとあんたと一緒だから……』  脳に直接響いて来るようなハルヒの声がした。  まぁまぁ楽しいな。でも、元の世界の方が楽しいけどな。 『そうかな? あたしはね、このままでもいいよ。あんたに告白してフラれるかもしんないなら、妹としてずっと仲良くしたいから』  そんなこと言うなよな。一緒に授業を受ける日々に帰ろうぜ? 『……じゃあさ、あんたのあたしに対する気持ちを教えてよ』  そ、それは……。 『答えられないの? じゃあ、そっちの世界でいいじゃない』  ち、ちょっと待て! おい、ハルヒ!      …………夢?  おいおい、なんて夢を見てるんだよ。  ハルヒの言葉は俺の夢妄想か? しかも『一緒に授業を受ける日々に帰ろう』だ? ...
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