涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「絆」で検索した結果

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  • 『未来を紡ぐ絆』の歌
    『未来を紡ぐ』の歌(前編) 『未来を紡ぐ』の歌(後編)

  • 今日は2007年4月14日。どうして俺が年月日をこんなにも詳しく指定するのかと言うとだな・・・まぁ今は話せないが 出来れば覚えておいて欲しい。長い、長い一日だったということは行っておく。 俺は二年に無事進級し、またハルヒと同じクラスである。ハルヒだけではない、長門と古泉も同じクラスだ。 古泉は理数系のクラスにいなかったか?なんてのはハルヒにとってはどうでも良く、俺たちはまた一年こいつに振り回される運命である。 ちなみに朝比奈さんは今年から受験生だ。未来人にとって受験勉強は必要なのかと思うがな。 幸か不幸か、SOS団に入ろうなどという変人は現れず、ようやく普段の学校生活に戻ろうとしていた頃である。 もっとも、ハルヒがいる限り俺に普通、とか普段、とかいうセリフは吐けないな、とかを考えている毎日である。 今回は、こんな春の陽気を一瞬にして吹き飛ばしてしまった話である。 毎度毎度、不思議探索と...
  • 繋がる絆、絶ちがたい想い
    家族のの続きです。 高校とは違うベクトルに慌ただしかった大学を無事卒業してから四年あまりの月日が経った現在おれたち家族は騒がしくも楽しく平穏な日々を過ごしていた。 それなりに色々あったわけだが、高校卒業から一年して生まれたハルカとハルキのヨチヨチ歩きの可愛さに打ちのめされていたおれが、うっかり やっぱり子供はたくさんいたほうが賑やかでいいな なんて口にしてしまったからかはわからんが次に生まれた子供もまたしても男女の双子だったりとか、普通の会社勤めを望んでいたおれに対し、ハルヒの 普通の会社勤めなんてつまらない なんて一言で会社を立ち上げるハメになり、ハルヒや有希の人知を越えた万能さを見込んだ鶴屋さんの資金面や仕事の斡旋などの全面支援でうまく立ち上がり、その後鶴屋家の全面支援という信用からか仕事が途絶えることもなく、この歳では破格の収入を得るまでになっていた。 まぁ、トントン拍子にう...
  • 家族の絆
    悪くない家族計画の続きです。 まだか……。ちくしょう。 なにも出来ない自分の無力さに苛立ち、腹が立ってくる。 くそっ、ハルヒはあんなにも苦しんでいるってのに……なにか出来ることはないのか……。   有「おとうさん。」   キ「…っと、すまん、なんだ?有希。」   有「…落ち着いて」   そこで、今、自分が意味もなくウロウロと歩き回っていることに気が付いた。 さっきまでそこの長椅子に座っていたばずだったがいつのまにか立って歩き回っていたらしい。 そんな自分の行動にも気が付かないほどおれは落ち着きを無くしていた。   今、おれと有希は病院にいる。そして目の前にある扉の向こうにいるハルヒのことを案じているわけだが、 別になにか大きな怪我をしたとか病気なわけではない。扉には分娩室と書いてある。 そう、おれと有希はハルヒとおれの子供が産まれてくるのを今か今かと待ちわびているわけだ。 ふぅっ…。ひ...
  • 幸せの連鎖
      悪くない人生 悪くない家族計画 家族の 繋がる、絶ちがたい想い 繋がる、変わりゆくもの    
  • 涼宮ハルヒの憂鬱 キョンとハルヒの絆
    ...憂鬱キョンとハルヒの」 今の季節は夏、俺は今、学校へ行ってる所である。 谷口「よぅ!キョン!」 声掛けるな、暑苦しい 谷口「何言ってんだ?クールな口調になってるぞ」 なってない、なってない 場所変わって、教室 入ると、ハルヒがいる かなり暇なようだ 「よぅ」 ハルヒ「あ、キョン、放課後ミーティングあるからね、遅れないように!」 「はいはい」 と、言う時に岡部が来た 放課後、俺はいそいそとSOS団部室へ行った。 入る前にノックして入るのが俺のルールだ みくる「は~い、どうぞ」 我らアイドル、朝比奈みくるの声である。 う~ん、可愛い声ですね! 入ると、朝比奈さんと古泉と長門……そして、ハルヒがいた。 古泉「こんにちは」 長門「……(ゴクリ」 みくる「こんにちは、キョン君」 ハルヒ「遅い!ミーティングするわよ!」 やれやれ……挨拶無しですか、ハルヒさん いつものよ...
  • 絆創膏
    ...ドの事だ。 「あぁ、創膏の事ね。バンドエイドは商品名よ。」 そりゃ知らなかった。っていうかサビオは通じないのか?妹も母親もばーちゃんもそう言ってたんだがな…… 「静かにして、集中出来ないでしょ。」 俺の手を手当てするハルヒの表情は真剣そのもので…恥ずかしながら少し……悪くないと思ってしまった。 しかし創膏ってすごい名前だな。 「何がよ?」 「を創る膏……を創る薬って事だろ?」 「ばっかねぇ…なに子供みたいな事言ってんのよ。」 そう言っていつもの勝ち誇った笑みを浮かべながら、仕上げにハルヒは件の創膏を貼った。 「でも…そうね…これなら誰でも使えるもんね…傷を治したりってある意味を創るんだし……」 何ブツブツ言ってるんだ? 「ふふっ……気付いてみなさいよ鈍キョン。」 言葉と違い…ハルヒは何処か照れたような笑みを浮かべていた。   終わり
  • 繋がる絆、変わりゆくもの
    太陽が本領発揮し過ぎ感が否めない茹だるような暑さの8月、 自宅から10分ほど離れたビルの一室にある仕事場で夏の休暇を前におれは一人黙々と仕事に励んでいた。 時刻は昼前、本来ならハルヒや有希も一緒なのだか子供達が夏休みであるためハルヒは自宅に、朝は一緒だった有希は一時間ほどで自らの仕事を全て片付け早々に自宅に戻り、今はハルヒと共に昼食の支度でもしているのだろう。 仕事といっても休暇前の残務処理が残っている程度であり、まぁ、幾分のんびりとした気分で残りの仕事を片付けていたわけだが、そんなのんびりした雰囲気も一本の電話で脆くも崩れさることになる。   昼を少し回った頃そろそろ自宅に戻り昼食にしようかと思い始めたとき唐突に携帯がなりだした。 着信はハルヒからで飯が出来たから早く戻れ!なんて催促だと思い出てみると、いきなり耳元に大音量か響き渡った。   ハ「キョンっ!大変なのっ!ハルカとハルキが...
  • 長編・朝比奈みくる
    ...と選択 『未来を紡ぐ』の歌 朝比奈みくるの逃避行*バッドエンド注意 ~みちる再び~ 神と神 (グロ描写注意) 朝比奈みくるのなんちゃって時間解釈 朝比奈みくるの挑戦 朝比奈みくるのブラックコーヒー(キャラ崩壊、パロディ、メタネタ過多注意) 朝比奈みくるのゴーヤチャンプルー(キャラ崩壊、パロディ、メタネタ、自作品弄り、他作品ネタ過多注意)
  • 長編・キョン2
    ...avu 優しさお鍋
  • 長編・涼宮ハルヒ
    ...憂鬱キョンとハルヒの 10月8日、曇りのち雨 閃光のハルヒ 涼宮ハルヒの預かり物 涼宮ハルヒのデート騒ぎ? それは誤解で勘違い 何よりも宝物 超能力 涼宮ハルヒの計算  涼宮ハルヒの嫉妬 ミニチュアハルヒ ベル 3点セット 涼宮ハルヒのネコ にわか雨の訪問者 ハルヒの寝言 涼宮ハルヒの独善(シュール・BadEnd?) 涼宮ハルヒの情熱  涼宮ハルヒの出産 あの日からの願い Amemorywithouttheend 涼宮ハルヒの日記 涼宮ハルヒの小説 ただの人間 ヒント キョンの死…そして 悩みの種 続く空 涼宮ハルヒの仮入部 はい、メガネon 【時のパズル~迷いこんだ少女~】 涼宮ハルヒの後悔 (BadEnd) 涼宮ハルヒの恋心 涼宮ハルヒの誤解 涼宮ハルヒの出会い 缶コーヒー、ふたつ LOST 恋の病・恋の熱 ステビア(ステビオシド) お祭りの後で 涼宮ハルヒの場合 彼岸花(微グ...
  • 『未来を紡ぐ絆』の歌(前編)
     季節は新春。といってもまだまだ冬と言った方がちょうど良い季候であり、シャミセンも夜中に俺の布団に 潜り込んでくるのを辞めない時期である。学校生活的な表現をすれば、ちょうど三学期に突入したばかりだ。  一年の入学式、ハルヒの奇っ怪な自己紹介から始まった非現実的な日常生活も二年に進級してからも延々と続きつつ、 それをいつの間にやら満喫していた俺ではあったわけだが、さてさて、そんな非日常生活も二学期中に 文化大革命を赤ん坊に理解させるほどに困難で面倒で複雑な事件で大きな山場を迎えたようで、 冬休みから三学期は現在のところぼちぼち落ち着いた生活が続いている。  もちろん俺たちSOS団は今日も変わらずに通常運営中であり、ハルヒはぼけーっとネットの海にダイブ中、 朝比奈さんは買ってきた新しいお茶をいかに美味しく作るかポットに温度計を突っ込んだりして熱心に研究中、 長門は相変わらず読書していて、俺と古...
  • 『未来を紡ぐ絆』の歌(後編)
      ◇◇◇◇    翌日から決意も新たに卒業歌制作が続けられていたわけだが、その作業は難航を極めていた。最大の障害は朝比奈さん自身である。 「ちがーう! ダメよ、こんなんじゃ! 全然何も感じられないわ。まるで無理矢理書かされた読書感想文みたいじゃない。 いい? これはみくるちゃんの卒業を歌ったものになるのよ? それが全く感じられなくてどうするのよ」 「で、でもぉ……」  もう何日も同じやりとりが続いている。歌詞については俺もチラ見させてもらったが、確かにハルヒのいうとおり、 なんつーかやる気が全く感じられなかった。大体何度かこなしていけば要領もつかめてくると思うんだが、 まるっきり進歩がないのはどういうことだろうか。朝比奈さんにそこまで学習能力がないとは思えない。  一つ考えられる可能性は―― 「ねえみくるちゃん。まさかと思うけど、わざと落選しようとか思っていないわよね?」  ハルヒの言葉...
  • 古畑任三郎 VS SOS団 解決編
    ...すね、あなた方ほどのがあれば、もっと別の方法でも、    きっとこの状況を乗り越えられたはずです。」 長門「……わたしは、この行動に関して後悔はしていない。」 古泉「僕もです。」 みくる「わ、私達で考えた結果ですから!」 キョン「そういうことだ。」 古畑「ふふ……そうですか。やはりあなた方は、実に強いで結ばれてらっしゃる。」   古畑はそう言うと微笑んだ。   ハルヒ「いい!?みんな!!」   ハルヒが叫んだ   ハルヒ「SOS団はこんなことで解散しないわよ!     とっとと罪償って、また不思議探索するんだから!     1番遅れた人は……罰金なんだからね!」   ハルヒは涙目になっている。朝比奈さんの目にも涙が浮かんでいた。 そして……俺にも…… ハルヒは古畑に向き合った   ハルヒ「あんたの推理もなかなかだったわね!見込みあるわ!     みんながまた戻ったら、SOS団に入...
  • 一夏の恋 エンドロール2
    ...り巡らされた個々人のの深さを、僕自身が何より信じていられるからだ。閉鎖空間の発生も落ち着きを見せ、何より現状の「普通の遊び」にも満足を得る術を知った涼宮さんは、もう脈絡もなく理不尽に世界を改変したりはしないのだろう。鍵たる「彼」が、隣で彼女を見守ってゆく優しい時間を生む限りは。 獲得した居場所を、愛すべき仲間達を護るための共闘のさなかに、意識し始めた事がひとつあったけれど、それはまた別の話だ。この一年を掛けて積もらせた、口に出すのは躊躇われるささやかな熱。「彼女」にも、今日会える。何の不安も背後に控えていない時に、彼女と活動を共に出来るそれだけで、幸せを感じられるらしい今の自分のお手軽さが少し楽しい。高校入学一年の春、精神を切り詰めるようにしていた僕には、持てなかっただろう余裕だった。 集合時刻の優に一時間前。さすがに早く来過ぎたかと思わないでもなかったのだけれど、僕より更...
  • 色んなキャラが出るSS5
    ...にゃ」 妹「兄妹の がとても 辛いのよ」 喜「会長に 発情してる 毎日よ」 会「喜緑が 本当はとても 好きなんだ」 コ「コンピ研 なんでこんなに 目立たない」 由「キョンくんに いつかは絶対 犯されたい」 成「由良さんと キャラが被る 私M」 中「最近は カーマ気になる 俺がいる」 カ「中河くん いつも見てるよ どこででも」         『謝罪』 キョン「すまない」 谷口「悪いな」 国木田「悪いねー」 長門「ごめんなさい・・・」 朝倉「ごめんね♪」 喜緑「ごめんなさいね」 古泉「すいませんね」 森「すいません」 新川「これはこれは・・・すいません」 みくる「すいませんですぅ」 鶴屋「めがっさすまないっさ!」 ハルヒ「わかったわよ・・・ごめん・・・」            
  • 流転する腕章
    ...S団は不滅。  そのは永遠に……。       2 継承    それは、朝比奈みくるが上級工作員に昇級してから数日たったある日のことであった。  彼女は、長門有希に呼び出されて部屋に向かった。   「失礼します」  長門有希はいつもどおり本を読んでいたが、朝比奈みくるの入室を確認すると本を閉じた。 「何か御用でしょうか?」  朝比奈みくるは、ちょっと緊張気味にそう尋ねた。  昔から苦手としていた相手の上に、今は組織の最高幹部である。緊張するのも無理はなかった。 「今日は仕事のことではない。プライベートなこと」 「プライベート……ですか?」  長門有希は、立ち上がると机の引き出しから小箱を取り出した。  そして、朝比奈みくるに手渡す。 「開けてみて」    朝比奈みくるが小箱を開けるとそこには古い腕章が入っていた。  古ぼけた文字で「団長代行」と書かれている。   「これは……?」 ...
  • Any day in the rain.
    必要なもの、必要の無いもの。     本。 必要なもの。 。 必要なもの。 時間。 必要なもの。 仲間。 必要なもの。     ――朝倉涼子、彼女はどうして消えてしまったの? わたしが消したから。 ――どうして? 暴走した、もうバックアップは無理。必要が無くなったから。 ――必要が無くなったから、消したの? そう。 ――どうして? 必要が、無くなったから。 ――本当に? そう。       涼宮ハルヒ。SOS団団長。自律進化の可能性、黄色いカチューシャ。   彼。SOS団団員その一。鍵、たいせつなひと。   古泉一樹。SOS団副団長。超能力者、笑顔。   朝比奈みくる。SOS団団員その三。未来人、胸。     わたし。 ――わたしは、なに?     「やっほー! みくる居るー? ってあれ? 長門っちだけ?」 鶴屋さん。SOS団名誉顧問。いつも元気の良い一つ上の先輩、八重歯。 「明日の掃除...
  • SOS団の無職11
    ...せめて、思い出の中のを、心の中で…… 「そうですね。古泉くんの……言う通りです。えへへ。やっぱり古泉くんは、頭がいいですね」  すべてを察した上で、朝比奈みくるはにっこり微笑みました。それは、とても痛々しい笑顔でした。  SOS団の解散。朝比奈みくるにとってそれは、きっと彼女が未来へ還ることを意味しているに違いないのですから。  他勢力同志の僕たちですが、勢力など関係ありません。僕たちはSOS団の団員というで結ばれた仲間です。仲間の強がる姿というのは、やはり辛いものです。  その時でした。部屋の隅で静かに本を読んでいた長門さんが、不意に頭をもたげました。 「情報フレアが発生している。発信元は、涼宮ハルヒ」     ~~~~~      有希のマンションを出てから、ずっと私は考えていた。キョンのいないSOS団のこと。今の自分のこと。それはつまり……私自身の気持ちのことであるわけ...
  • 北高附属大学入試問題 第一問
    ...一般人キョンが、固いで結ばれた古泉や、しっかり者の谷口、聡明な国木田、頼りがいのある藤原の協力を得て、女性陣の無理難題を解決する男の友情を描いた物語。     5.ハルヒ、長門、朝比奈、佐々木、橘、九曜といった奇妙な言動や行動する女性やその他大勢の男性を描き、若く容姿端麗な女性であれば何をしても良いという見た目のみを重視した現代社会や行き過ぎたフェミニズムに警鐘を鳴らす問題作。       第ニ問へ
  • 最後の王様ゲーム
    ...回のことはSOS団のが引き起こした奇跡――とでも言いましょうか?  あ、そういえば実はあの時僕とハルヒさんのクジ番号が入れ替わったんですよ。あれこそハルヒパワーです。」 あの勘違いはそれか。つまりハルヒは俺にキスしたかったと?そりゃ嬉しいことだな。 「そうですね。羨ましいことです。それでは8月1日にまた会いましょう。」 あーそれから長t・・・有希をちゃんと守ってやれよ? 「もちろんですよ。もっとも、命の危険には有希のほうがめっぽう強いですけどね。」 そうかもな。   5年ぶりに復活するSOS団。そのは途切れてなどいなかった。 そしてあの部屋で、あの時と同じように王様ゲームを楽しむのだろう。 誰が王様になるかは時の運。誰が選ばれるかも時の運。 でも、もしできるならやりたいことがひとつある。       ――ハルヒに、振り向きながら俺の本気の「大好き」を言ってやりたい。      ...
  • 長門有希の報告Extra.5
    ...。 「それで彼女とのが深まったのなら。」 「うん、確かにみくるちゃんとは、より深い仲になれそうな気がするわ。」  そう言うと彼女は、はっとしたようにわたしを見て、 「あ、もちろん、有希とも深い仲やで!? 別に浮気違(ちゃ)うで!?」 【あ、もちろん、有希とも深い仲よ!? 別に浮気じゃないわよ!?】  慌てたように言った。 「…………」 「あ、信じてへんな、その目は!?」 【あ、信じてないな、その目は!?】  彼女はわたしの肩に腕を回して引き寄せた。 「あたしは怪我人なんやから、肩貸してもらうし!」 【あたしは怪我人なんだから、肩貸してもらうわ!】  そして、小声でこう付け加えた。 「……こんなこと頼めんの、あんただけなんやから。」 【……こんなこと頼めるの、あんただけなんだから。】  わたしは、何も言わず、彼女の腰に手を回した。  空はすっかり茜色の時間を過ぎて、紫から藍色に変わり...
  • それぞれの愛のかたち
    ...たSOS団メンバーのはそう簡単には砕けることはないであろうとの確信があった。そのため、僕はみんなが離れ離れになることを、さして問題には思っていない。 ただ、心残りなのは彼と涼宮さんの関係が未だに恋人未満で留まっていることだ。今日、何らかの進展があればいいのだが…… 窓の外にある、どこにでもある公立高校の卒業式の日の風景を眺めながら、そんな風に物思いに耽っていると、彼が文芸部室にやって来て、SOS団のメンバー全員が揃った。 「あ、朝比奈さんも来てたんですか」 彼は入ってくるなり朝比奈さんにそう挨拶をした。 「ええ、しばらく会えなくなるからって、涼宮さんに呼ばれたんです」 「そうですか」 僕の真向かいの席に座り、肩に提げていた鞄を床に下ろすと、 「今日はオセロをするのか」 目の前の長机に置かれたオセロ盤を見ながら、僕に尋ねてきた。 「ええ、僕がこの部屋に来て、あなたと最初に勝負した...
  • 神様とサンタクロース
    ...しまうSOS団という。    そして離れていくアイツとの距離。    あたしの行きたい方へ引っ張っていこうとしても、  この硝子の向こうにある作り物の雪の世界のサンタのように、  きっといつか手が届かなくなる。    忘れたはずの寂しさ……  一人きりで過ごしたあの3年間……  神様に祈っても、誰も助けてはくれない孤独……    どうしようもない焦燥感にさいなまれ、灰色が心を覆う。  あの夢で見た巨人がどこかで咆吼する。    ミンナ、アタシノソバカライナクナルナラ……ミンナキエチャエバイイ……  アタシガ、アタラシイセカイノ『カミサマ』ニナレバ……  きょんトフタリキリデ、ズットイッショニ……     「――おい!ハルヒ!」   「ひゃぃ!」    キョンの冷たい手が、後ろからあたしの両頬にそっと触れていた。  あたしは、その冷たさに思わず変な声をあげてしまう。    「な、なに...
  • I don't choose, but decide. chapter06
    ...っても鍵となり、そのを深めてくれたと考えていたのに… そう思っていたのは僕だけだったのだろうか。 目の前の光景に、動揺を隠せない。 「朝比奈みくる」 静かな声に視線を向けると、長門さんが明らかな感情を込めた瞳を彼女の背中に向けていた。 朝比奈みくるが振り返る。はっきり言って僕は怖かった。彼女の表情を見るのが恐ろしかった。笑っていたらどうしようと考えていた。 だから、仮面が剥がされないように先に口を開く。 「涼宮さんに何をしたのです?」 声が少し震えてしまう。ごくりと唾を飲み込み、 「返答次第では、対応も変わってきます」 彼が聞いたら殴り掛かってきそうな言葉。自分で言って嫌悪感が込み上げてくる。 何も答えず彼女がゆっくりと上げた顔には、苦悩と…少しの諦めが張り付いていた。 しばらくそのまま視線を交わし合った後、僕達に取り繕うような笑顔を見せて、 「少し眠ってもらっただけで...
  • Am I father ? 最終章-朝-
    ...間の長さだけが家族のと言うわけでもないだろう。 ようは自分の心の中にどれだけ根を張っているか、安らぎとなるか、つまるところ自分の帰るべき場所となるか、ではないだろうか。 もちろん恋人とは別だろう。俺自身恋愛と言うものをしたことがないのでよく分からないが、家族が帰るべき場所ならば恋人とはさしずめ守るべき場所、といったところだろうか。その辺は俺なんかよりももっと詳しい奴がいるだろうからそいつに聞いてくれ。 話が脱線してしまったようなので元に戻すが、帰るべき場所か否か、というならこいつはもう十分すぎるほどに俺の帰るべき場所である。 こいつの笑顔に何度癒されたことか。 こいつにどれだけの幸せを分けてもらったことか。 俺は自信を持って言える。こいつは俺の家族だ。誰がなんと言おうと俺の娘だ。 もうすでに早々と夢の世界へ再び旅立っていった我が愛娘の寝顔を見つめる。 その寝顔を心の中に刻みこむよう...
  • 下衆谷口 ~下衆ミステリー 解答編~
    ...に、さらにSOS団のは強固なものになったはずよ!} キョン「ま、今はそういうポジティブな思考が一番いいな」     みくる「それにね。私も、長門さんの気持ちが、痛いほどよく分かったから」 長門「………え」 みくる「だって。私、豊胸手術で胸を大きくしたんですもの」 ハルヒ「だまされた……orz」 キョン「だまされた……orz」 古泉「だまされた……orz」 鶴屋「だまされた……orz」   みくる「長門さん。これからも仲良くしましょうね」 長門「………うん」   みくる&長門「(*゚∀゚)人(゚∀゚*)ナカーマ」        ~おしまい~
  • サムデイ・イン・ザ・スコール
    ...った。  SOS団のは、そんなことでは崩れないほど強固になっていたのだ。   「次に団長様の招集がかかるのは、7月の合宿か。有休、残しとかなきゃならんな」  そんなことをつぶやきながら、彼は布団に入った。    土砂降りの雨は、まだ降り続いていた。   終わり  
  • しっと団の逆襲 ~バレンタインを踏み倒せ!~
    ...「しっと」で繋がれたは深いんですね。   「当然!朝比……もとい、『トゥモロー』の頼みならば、いつでも駆けつけます!」   この人は谷口君。通称、『ジャッカル』。カッコイイコードネームのくせに瞬殺された雑魚っぽい人です。   「また何か計画があるのですかな?」   このダンディなおじさんは新川さん、通称『スネーク』。 彼女いない暦48年という脅威の履歴を持っている方です。   「ふふ、また何かやるのね?楽しみだわ♪」   この人は朝倉さん、通称『キラー』。長門さんに情報連結解除される前の過去から連れてきました。 「どうせ戻っても消されるだけだし」と言ってこの時間に留まっています。 そうするとパラドックスとかいろいろアレになるのですが情報操作で大丈夫なそうです。 だから深くツッコまないように。   「……」   そしてこの人は生徒会長さん、通称『フォックス』。 ……あれ?何か様子が変...
  • 悪くない家族計画
    ...。     家族の
  • 涼宮ハルヒの鬱憤
    ...う事でお互いを共通のを持つ一つに繋がった輪としている。 SOS団にとってそのは涼宮ハルヒという大きな篝火を中心にして出来たものだろう。 しかし1人だけ、彼だけは言わば彼女という篝火にとって種火とも言える存在。 どちらがどちらを照らしているのだろうか? 優しく暖め合う事もあれば、全てを燃やし尽くしてしまう事もある。 彼女にとって本気で喧嘩をしたのは彼だけなのかもしれない。 彼女にとって本気で誰かを愛したのも彼だけなのかもしれない。   坂道をボールのように転がる。 街はパステルカラーに染まり上がり、何だか切な~い秋の午後。 女の子と2人で授業をサボって昼休みに学校を抜け出す。 そんな甘酸っぱい青春の背徳感。 ただ相手は… 「ちょっとキョン!!聞いてんの!?」 …こいつだ。 「有希はやっぱりキャラ的に魔女よね。 みくるちゃんは猫耳とタイツで黒猫ね。 小泉君はドラキュラなんてどうかしら...
  • SOS団の無職13
    ...じゃない。友情というは一生続いていくに違いない。だって、こんなにも貴重な経験を共有してきた仲間たちなんですもの。それは疑いようの無いこと。  でも、離れ離れになったら、関わり合いが希薄になることは明白。県外に出て行くメンバーがいたりしたら、たまに電話やメールを交わしたり、帰省した時に会うくらいだけになるのは当然のこと。だから、SOS団が継続していくことは不可能なわけで。    私は……そうなったら、私はまた元のつまらない、無味乾燥な、苛立ちと焦燥感と孤独感に包まれた生活に逆戻りするのでは?  それが恐ろしい。とても怖い。そして、みんなとの暖かい交流を覚えてしまった私は、きっとそれに耐えられないだろう。    嫌だ。嫌だ。もう二度と、中学時代のような思いはしたくない。宇宙人や未来人や超能力者が見つからなくてもいい。みんなと一緒に、ずっといたいよ。  私は今朝、泣きながら目が覚めた。...
  • 涼宮ハルヒのダメ、ゼッタイ 六章
    ...乗り切ればより家族のは固まる。 もしかしたら妹がまたお兄ちゃんって呼んでくれるようになるかもしれん。 それだけじゃないぞ!家には誰もいないんだ。ってことは誰に気付かれることなく『奴』に貪ることが… 「え?」 自分のモノローグに自分で疑問符をあげるのと同時に俺は顔を上げて、 目を開いた。突如世界が歪んだように見えた。最初は目まいか何かだと思ったそれは 精神的から肉体的にいたるまでのあらゆる苦痛、苦悩を掻き集めたらできるような感覚。 まさしく禁断症状だ。全身から汗が吹き出して来る。 「す、すまんハルヒ。気分が悪くなって来た」 「え、ちょ、ちょっとあんた大丈夫?先生に診てもらう?」 おそらく蒼白いであろう俺の顔を見てハルヒは言う。 「いや、だ、大丈夫だ。ただの疲労だ。今日はこれで帰るよ」 「そう…じゃあ送って行くわよ?」 「いや、お前達はあいつらと一緒にいてやってくれ」 俺はハルヒ...
  • 涼宮ハルヒの労い
    ...「あなたと涼宮さんのがより深いものへと変化したようです。」   そのまた次の週。不思議探索の日にまたも俺とハルヒ以外欠席となった。古泉の根回しだろうか。 ハルヒは特に非難することもなく、俺の奢りの缶コーヒーを飲みながら歩いている。  「あ、そうそう。商店街の福引券がまた1回分集まったのよね」と、いつのまにか丁度福引所の前に着いていた。 開幕と同時に特賞を失った福引と言うものはまるで全く弾まないバスケットボールのようである。 弾まないバスケットボールで観客を沸かす試合が出来ないことは商店街の方が一番よく分かっている。 そう、つまり特例として特賞をもう1本入れて客引きを図っていたのである。・・・が、ハルヒが来てしまったものだから大変。 流石に彼らの頭にも一般的な確率論が入っているはずだろうからそんな事態が起きることはまず予想しないであろう。 しかしそれでも“もしかしたら”が同じ比率で彼...
  • 普通短編6
    ...とした。当然俺たちのはそんなことじゃ壊れない。 協力しあって上に登っていったんだ。」 「・・・」 「だがな、実際はそんなに甘く無かったんだ・・・ まず、地下36Fで古泉が敵のナイフを胸に浴び死んだ。続いて地下28Fでは朝比奈さんが相手の散弾銃の凶弾にやられ 地下16Fで長門が俺たち二人をかばって迫り来る炎を受け死んでいった・・・ そしてお前は地下8Fで俺をかばってしんじまったんだ・・・」 「ちょっと待ってよ!!なんで私が死ななきゃいけないのよ!?」 「すまん・・・ハルヒ・・・」 「・・・ま、まぁいいわ。そこまで言うからにはあんたはちゃんと生き延びて地上に出られたんでしょうね?」 「いや、地下2Fで敵の投げたパイが顔に当たって死んだ。」 「・・・・」 「ちょっと、キョン。あんた暇なら保守でもしたらどうなの?」 あのなぁ、ハルヒ。お前はどうなんだよ。 俺と同じ暇人の部類に...
  • これもまた、1つのハッピーエンド
    ...今までよりもより強い が欲しい。いわゆる独占欲と呼ばれる物です。涼宮さんは自分の独占欲を満たす 為に自分が彼を求める以上に、彼に自分を求めて欲しかった。その強い思いはす ぐに形になって現れました。……もう、おわかりですね」  じゃあ……キョン君が急に変わってしまったのは……。  私の言葉に古泉君は頷き、 「涼宮さんの力による物です」  悲しそうにそう答えてくれました。      それは俺にとって大事な物だったはずだった。  携帯電話、アドレス帳、映画を撮った撮影データ、旅先での写真。  みんなとの繋がりであるはずのそれらを、俺は順番に処分してしまった。  そうする事でよりハルヒの傍に居られる気がして……俺には、ハルヒしか居な いって事をわかって欲しかったんだよ。  過去を1つ処分するたびにハルヒは困ったような顔をして、その後でとても優 しくしてくれる。  まるでご褒美をねだる犬だ。...
  • 涼宮ハルヒいじめ短編8
    ...しょうね。SOS団のは深まるばかりです」 み「長門さん、クリスマスの予定はありますかぁ?」 長「まだ決まっていない」 キ「じゃぁ今年も四人でクリパすっか」 古「いいですね。今年は国木田君や谷口君、鶴屋さんや部長氏、   多丸さん兄弟に新川さん森さんも呼んで派手にいきましょう」 キ「会長とか喜緑さんも巻き込んじまえ。この際だ」 み「わ~。楽しくなりそうですね!」 長「あなたの妹も忘れちゃいけない」 キ「おっと灯台元暗しだな。折角だし阪中とか中河とかも呼ぶか」 古「舞台の準備は僕におまかせください」 キ「期待してるぜ」 み「あれ、そういえば誰か忘れてませんか?」 キ「ん、誰だっけ、そういや2年前くらいまで5人だった記憶がないでもないな」 長「気のせい」 キ「そうか」 古「ですよね」 み「記憶違いでしたー、えへ」 キョン「ハルヒ好きだ付き合ってくれ」 ハルヒ「ほんと?あたしもよモチロ...
  • 朝比奈みくるの挑戦 その2
    ...宮さんとキョンくんのは、彼女にとっては羨ましくもあり理想でもあります。  わたし自身がヒロインになれる話、うまくその役割を演じて王子様とハッピーエンドになれるのだろうか。  そんなことを思って、報告書を棚にしまいました。   「み、み、みらくる~みっくるんるん♪」  携帯の専用着信音が夢の中の俺を至急叩き起こし、電話に出ると今日も多少ぎこちない感じで声が聞こえてくる。 「お、おはようございます。マイ、ダ、ダーリン」  エンジェルボイスのモーニングコール、これを聞いたらどんな男でも死んでいたとしても目を覚ましてしまうだろう。  毎回ながら鶴屋さんのアレンジを聞いて、そのたびに戸惑っているみくるの姿が頭に浮かんでくるのですけど。  さて、朝から妄想するのは止めて相応しい返答をしないと。 「おはようございます、マイハニー」  お互い照れてなんともいえない沈黙の挨拶の後に、鶴屋さんに話し...
  • 晩餐
    ...ど、なんかキョンとはみたいなものを感じる。まああいつの言葉を信じてるけど。 ときどき、本当かどうか問いただしたくなるのよね。 「帰らないのか?」 あいつが怪訝そうな顔であたしに聞いた。 以前のあたしなら、そう聞かれる前に帰ってたと思う。でも、いまのあたしはこう答える。 「うん。帰るわよ」 キョンは、ちょっときな臭いような表情をみせながら、話し出した。 「そうか。……俺はちょっと寄るところがある」 「ふうん、どこ?」 「ああ、電気屋に。生DVDが欲しくてな」 「そう、そこってパソコンのソフトとかも売ってるの?」 「たしか売ってるが」 「本当に偶然なんだけど、あたしもパソコンのソフトみたいのよね。パンフつくれるソフトがあるって聞いたから」 「そうか」 「そうなの」 あたしはにこにこと笑顔を浮かべて、キョンの言葉を待つ。 なぜかは説明できないんだけど、この瞬間がとても楽しい。 「……一緒...
  • My little Yandere Sister   第4話「黒い花園」
    ...はなくて、ただ純粋ながあったんだろう。    <妹サイド>  わたしとミヨちゃんはあのビッチ女のマンションの様子を少し離れたところから見ていた。  警察車両が並ぶマンションの前。マスコミ、もといマスゴミとハエのように集る下卑た野次馬が沢山居る。  もちろん、わたし達がここに居るのには理由があるからここに居るんだけど、傍から見たら暇人に見えるかもしれない。  理由というのは簡単で、クソ谷口の家にキョンくん達が出入りしていた原因を調べる為。  誰があの警察と繋がりがあるのか。ずっとここに居ればそのうち誰かしらが出てくるんじゃないかって思ったの。  …と、言っても発案者はミヨちゃんなんだけどね。わたしの頭じゃ思いつかないことを思いついてくれる。うん、良いコンビだよね。  そんなわけで双眼鏡片手にずっと監視していた。と、 「妹ちゃん、あの人!」  ミヨちゃんが誰かを発見したらしく人差し指を...
  • 朝比奈みくるの未来・第7章
    ...なんて勢いだ、二人のが本物なら、後はなんとかなるもんだってな。  どうやら俺も今の一言で鶴屋さんに後押しされたらしい。まあホテルは冗談だろうが。    そうと決まればすぐにでも彼女に会いたいところだが、もしハルヒが機嫌を悪くしたとき、迷惑をかける知り合いがまだ二人ほどいる。世界が終わったら冬休み中だけにもう会えないままかもしれん。 それに事前に知っておけば対策もとれるかもしれない。一応連絡だけはしておくか。 そう思って、携帯電話をコールした。 「…いくら考える時間が欲しいとはいえ、あの状態の女性を一人にするのは関心しませんねぇ」  俺は個室から慌てて顔を出すと、周囲を見回した。 「どこにいる古泉!」 「ああ、心配されなくても、僕はそこにはいませんよ」 「ならどこから見てる?」  こいつなら監視カメラの映像を横取りするなりしても不思議じゃない。 「はっきり申しますと、あなたや...
  • 長門有希の報告Report.21
    ...ことも辞さない、深いで結ばれた存在。そのような存在として、彼女はわたしを定義したいと望んでいる。わたしは…… 「あなたがここにいる。だからわたしもここにいる。」  わたしは彼女を抱き締め、口付けをした。これがわたしの答え。  その時、突然わたしの中に何かが閃いた。  彼女は、涼宮ハルヒは、わたしを『親友』と定義した。わたしは、自分をあえてこう定義しようと思う。 「わたしは、あなたの『ともだち』。」 「友達?」 「違う。」  わたしは首を振った。これは音声だけでは伝わらない概念。 「わたしは、涼宮ハルヒの『トモダチ』。……『恋人』と書いて『ともだち』と読む。」  彼女はキョトンとした顔をした。瞬時には意味が理解できなかったのだろう。ややあって、彼女の顔に理解の色が広がった。  ある『意味』を持つ言葉に、別の意味の『音』を当てる。『日本語』という言語の、興味深い使用方法。  同様に定...
  • 長門有希の憂鬱IV 四章
    ...まかな意訳をすると、」 宇宙文字でいうか。なるほど、長門らしい。    自宅のドアを開けて待ち焦がれている俺ファミリーに来客を告げた。なんつーか、あらかじめ彼女として紹介しておけばこんな緊張することもなかったのだろうが、この歳になって初めて女の子を親に紹介するというイベントで妙に照れくさいというか、すでに知られているのに改めて顔合わせをするのが気恥ずかしいというか、俺もヘンなところでシャイなやつだな。 「おーい、帰ったぞ。長門を連れてきたぞ」 「キョンくんおっかえり~、待ってたよ有希ちゃん」 妹が口にアイスをくわえたまま出てきた。いつもは俺が帰ってもにゃあとも言わないシャミセンも、なぜか今日だけは玄関に出迎えていた。こいつも長門のファンだからな。   「長門さん、我が家へようこそ。キョンの母です」 「……ようこそ。父」 居間には、俺の血を分けた、じゃなくて血を分けてもらった二...
  • My little Yandere Sister 第2話「桜花咲きそめにけり」
    ...てのは案外意外に強いで結ばれているんだな。 ってそうじゃないだろう! 今はもう授業始まっている筈だぞ。 「古泉、長門、朝比奈さん……どうしてここへ?」 「ほんの一瞬とは言っても、彼とは共に部誌を作った中ですからね。少しはセンチメンタルになりますよ」 「わたしも同じです」 「わたしも」 あぁ、くそ。なんて義理堅い連中なんだろうな。 谷口。お前は幸せものだぞ。これだけ周りに思われているんだからな。 「面白いことになっているね、キョン。僕も参加していいのかな、涼宮さん?」 「えぇ、是非とも頭を貸して欲しいわ。古泉くん、今すぐにできる?」 「可能ですよ。ですが、学校は?」 「サボるわ」 …あぁ、なんてこった。谷口。そばに居るならお前はきっと腹抱えて笑っているだろう。 俺のことをな。 こうしていつものSOS団にプラス国木田を交えて俺達は学校を出た。 …教師に見つかっていませんように…。 そう...
  • 10月8日、曇りのち雨 後編3
    ...分に気付く。   …。   …あたしらしさって、なんだっけ。 よく分からなくなって来ている。   キョンと、話がしたい。   後編4
  • H・M・N 三つ巴戦争?
    ...なたも涼宮さんも強いで結ばれていますよ」 ……そうかぃ 古泉「その事を忘れずにやってくださいよ?」 …分かった…ハルヒ、SOS団の事を頼んだぜ! 谷口「キョン!」 ん?3階から谷口の声が聞こえるな? 何だ? 谷口「貴様は!…俺の!……うわぁぁっ!」 たっ、谷口!?あーぁ、落ちたよ…こりゃ、病院送りだな… 谷口「くっ、くお…ほ…骨が…」 国木田「…自業自得」 この事を「チャック魔の終わり」と呼ばれる…これは試験に出るぞ! ハルヒ「お!」 みくる「わっ!」  長門「…り」
  • 桃色空間奮闘記 ~古泉は二度死ぬ~
    ...だ。 彼と涼宮さんのをより深め、桃色空間の発生も防ぐ。なんて完璧な事をしでかしてしまったのだろう僕は。 機関に申請すれば、ボーナスでも出してくれるかもしれない。 そんなことあるわけないっての。とか1人でにやにやしながら歩いていると、いつの間にか自宅に到着した。 ああ、疲れた。すぐに横になりたいが… どうせ明日はゆっくりできるんだ。のんびりしようか。 それから僕はゆっくりお風呂に入って、夕食を作り、テレビを見ながらのびり食事した。 久しぶりの休息はあっという間に過ぎていき、時刻は22時、 昨日ほとんど寝ていなかったためそろそろ目蓋のほうも限界である。 …そろそろ寝よう。 トイレで用を足し、布団に入る。 明日は何時に起床しようか。せっかくだ、いっそお昼の12時ぐらいまで寝てしまえ。 好きなだけ睡眠をとれることに小さな幸せを感じつつ、僕は目蓋を下ろした。         『『溝鼠ハイエ...
  • ねこ保守~吾輩はねこである~
    ...ご主人である両名が、を深める切っ掛けとなる物語。 そして私の一世一代の、彼らの為の奮闘記の始まりでもあるのだ。 まだ、雨は止まない。 かけられたタオルはふわふわで、花の匂いがした。   「……猫だな」 「そう、ねこ。嫌い?」 「嫌いじゃないが、どこでそんなの……」 大きな建物の中に入った。 此所に住んでいる訳ではなさそうだし、《学校》っていう認識で良いのだろうか。 床に下ろされた私は、木の持つ温もりと初めての接触を果たした。 命ある物にしか宿る事のない、暖かさだと思った。 この部屋にいるのは、先程の両名を合わせて5人。 髪飾りを付けた女の子が、興味深げに私を見ている。 悪い気はしないが、そんなに面白い事もないだろうに何を熱心に見ているのだろう。 人間というのは、不可解すぎる。 「有希、この子どうしたの?」 「拾った」 「あら、一目惚れ?」 「そう」 「素敵ね!みく...
  • 普通短編44
    ...「そう。カレーが繋ぐがある。」 キョン「ま、そうかもな…さて、そろそろ帰るか?」 その日の夕焼けは、まるでビーフカレーのような赤色だったそうな。 おしまい    以上、毎度おなじみ時事ネタでした。               イツキ「まだ未来人・宇宙人の誘いに惑わされ 目が覚めないのですか? 人は弱いものです 迷い傷つき そして死んでゆく・・・ いまのキョンくんは ただ迷い続けているだけです 未来でも宇宙でも日常でもない道を 探すのは幻を追っているのと 同じことです あなたが心を開いてくれれば すぐにでも目覚めさせて あげられたのに・・・ しかしあなたの目覚めを 待ってはいられません 神なき力は 力ある悪魔を産み出します それがいまのあなたです キョンくん・・・ 力ある悪魔を 生かしてはおけません」 イツキ「…こ これが神のおぼしめし…ですか…僕は再び死ぬのか… 僕は…神...
  • My little Yandere Sister 第三話「Night-ship”D”」
    ...ほうが大切。 だけどだけならキョンくんよりもミヨちゃんの方が強いかもしれない。 「妹ちゃん…」 本当に欲情しちゃう。だけど、今はそれよりも大事な事があるから我慢しなくちゃ。 「さて、あのビッチを殺す方法を話し合おう」 「うん。二人が居ればなんでも出来るよ、きっと」 「やり方はどうしようか?」 「妹ちゃんはこだわりとかある?」 「うん。限界まで苦しめる方法を考えてるんだけどなかなか思い浮かばなくて」 「それなら良い方法があるよ」 「本当に?」 「うん。えっとね…」   ―――それは、すぐに行動に移す事になった。   <キョンサイド> 「で、長門、何か解ったか?」 「ごめんなさい…まだ」 「そうか。いや、良いんだ。焦って変な結果が出たら困るからな。ゆっくりやってくれ」 「ん…」 俺はハンカチを返すついでに長門に谷口の件について尋ねた。 インターフェースですら混迷を極める事件だ。警察なん...
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