涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「脇役サミット」で検索した結果

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  • 脇役サミット
    ...『涼宮ハルヒの憂鬱・脇役サミット』略して脇役サミットを開催させていただこうと思う。全然略せていないような気がする、という意見は申し訳ないがスルーしよう。 僕を筆頭に、多くの脇役がこの物語で不遇の扱いを受けている。心象描写も台詞も登場シーンも少ないが故に本編で語られない僕らの不満は既に発射寸前のペットボトルロケットの中身くらいパンパンなんだよ。タイムアップ直前のボンバーマンのステージ並に危険な状態になっている僕らの不満や愚痴を少しでもぶつけるためのサミットを開き、今後の作品でも頑張って脇役を務めていこう、そんな立志式にもなれば、と思ったわけだ。どう見ても後からとってつけたような理由だが、お構いなく。   問題になってくるのが本サミットの出席資格である。一般的な意味での『脇役』はかなり広義なものとなってしまうので、数ある登場人物の中から誰を呼び、誰の出席を拒否するかを前もって...
  • 長編・その他2
    ...記 放課後屋上放談 脇役サミット 脇役サミット支援SS 漆黒キューピッド国木田 SOS+1 (※オリジナルキャラ)(未完) 国木田の野望(苦さ控えめ) 第二次雪山症候群 涼宮ハルヒの決闘王国もくじ 生徒会室のメリークリスマス ポルノでハルヒ。 『親友』の演技 朝倉涼子の迎春 彼?の名もハルヒ(涼宮&藤岡クロス) 思念体でーす。 My little Yandere Sister 森キ作成ラブソング The Ledend of Wakame ~わかめのたたかい~ 谷口の憂鬱 夏合宿 闘極 キョン、ハルヒ、そして二人のバレンタイン 【涼宮ハルヒの忍劇】 あと、ちょっと 九曜もバカだった 涼宮ハルヒの行方 予行練習 俺とENOZのZとのラブソング 機関の動乱 饒舌な殺人者 橘京子の溜息 橘京子の憤慨 橘京子の陰謀 橘京子の退屈 橘京子の分裂 HONEY前篇 コンピ研部長がスレをたてたようです...
  • 国木田日記
    ...なのだ。     脇役サミットへ続く
  • 長編・キョン3
    スリーウィーク 鈍感な二人と、その幸せを願う人達の話 白銀の残雪 夏色 メタ・ラブコメディ ROLE PLAY あなたを守りたい(BadEnd) バカップル日記 夏風のコンチェルト タイムリミット some day in the rain another story 明日晴れかな 女の子 移りかわる時間、いつかの記憶 mirror 涼宮ハルヒのロバ ヒーロー クラスメイト キョンの選択(Bad End注意) ポニーテールの秘密 エイリアンズ 未完? カエル男 ホワイトデー前後の物語 人生最悪の三日間 バミューダの外側 結末は空港で 人生最悪の四日間 一年前からの気持ち 夢のような世界? パンフレット ウソがホントになる世界で 遊園地に行こう! 二年前のValentine(佐々キョン) 冗談まみれの勉強会 涼宮ハルヒの放課 涼宮ハルヒのひなた荘 開花予想(旧題:桜) 動物園に行こう! デート...
  • 涼宮ハルヒの仮入部~美術部編~
    僕が、美術部に入ったのは、活動日程が少ないからだ。 運動部なら、毎日にように部活があるけど、美術部は週に数回しかないからね。 でも、そのぶん休みの日には、弟や妹の面倒も見なきゃいけないけど。 吉崎家の長男として。 現在、僕たち美術部は有名な名画の写真を元に、それを写し描くという作業をしている。 僕はモナリザ、左隣にいる成崎さんはゴッホのひまわり、そして、僕の右隣にいる同じクラスの女の子。 涼宮ハルヒ 入学式のときのあの発言には驚かされた。 別に、ああいう心の持ちようはいいとは思うんだけど、あの発言はちょっと・・・ 成崎さんも驚いてたかな。 成崎さんは、どちらかというとキョトンとしてたという表現があってるような気がするけど。 ちなみに、彼女はムンクの叫びの絵を描いている。 それにしても、二人とも絵がうまい。 それに比べて、僕のモナリザは幼稚園児が描いた落書きのような・・・ いや、さ...
  • 雲を食むもの
    目次       ぶち上げろ、たった一人の少女がその心に持つ夢の為に。   ぶち撒けろ、神様が夢を否定する世界を全力で否定する為に。   でっち上げろ、テメェの我が侭は我が侭なんかじゃ決して俺達が終わらせない事を、ソイツの心に刻み付けろ!   打ち上げろ、盛大に。夢に掛かった分厚い雲を!   吹き飛ばせ、只の人間のその両の手で!!     「放てっ! 雲をその腹の内から食い破っちまえっ!!」     瞬間、世界の総意が夜の空に轟音と光を振り撒いて弾けた。 無数の星を伴って、人の作り出した一秒の奇跡が暗い世界に大輪の華を咲かせた。 俺の隣で神様が震えたのが、俺にはしっかりと分かった。見なくても分かった。 だって、俺も震えていたんだから。   たった一人の少女の為に。優しい世界は後から後から夜天に星を散らせた。 涙が、零れた。自分で計画しておきながら。それでも。 俺の居るココは、たった一人の...
  • パレット
    『デッサン』の続編です。 画板に絵の具やその他などのある文芸部室。 俺は部室でコンクールに出品するための作品を描くことにした。学校内で一番落ち着く場所、ここ以外で作業するのは何かと気が重いからな。 しかしながら何を描こうか。テーマは《光》だそうだ。 ……なんだよ《光》って。何を描けってんだ。太陽か?それとも電球でも描くか? などとおどけてみたが、描くものは決めていた。 俺にとっての《光》、ハルヒを描くと。窓際に座らせて陽光に照らされるハルヒというイメージができている。 そんなわけでいい感じに陽が降り注いでいるこの時間に終わらせることにした。 準備を終えた部室にハルヒが入ってくる。ちなみに今日は他の連中は気を使ってくれたのか、部室に来ないと言っていた。 「なんか……いつもの部室と違うわね」 いろんな物を移動させてるから当然だ。いつもと変わらないのは長門の定位置くらいか? 「まぁいいわ。あ...
  • 小さな罪人
     夜中の12時。わたしはハサミを持って部屋を出た。どこに行くのって?  わたしのお兄ちゃん、キョンくんの部屋に行くの。  今日は、キョンくんの部屋にはハルにゃんが泊まりに来てる。あたしの敵、ハルにゃん。  キョンくんはわたしだけの物なのに……絶対に譲らないもん。  こっそりとドアをほんの少し開けて、中を覗くと……えぇっ!? 「んっ……キョン、ちょっと痛い……」 「あ、悪い。……ゆっくり動くぞ、ハルヒ」 「んっ、あっ……気持ちいい……」  危ない……声が出ちゃいそうだった……。何やってるかは子どものわたしでもわかる。  キョンくんが隠してるエッチな本とかに載ってるようなことを二人でしてる。  最低だよ、キョンくん。ハルにゃんも。隣りの部屋にわたしがいるのに……。  ほんとは、二人が寝てから行こうと思ったけど……決めた。邪魔しちゃうもん。  だって、キョンくんを取られたくないから。  わたしは...
  • SOS団の無職12
    前回のあらすじ  気分転換に出かけたコンビニで、ハルヒは佐々木と連れ立って歩くキョンと出くわしてしまいます。  ハルヒは、キョンがバイトを休んでまで佐々木と一緒にいたことに反感を覚えました。キョンが自分に、バイトを休むということを黙っていたからです。でもすぐに、あることに気づきます。  いい年した男が女性とふたりで歩いている。そんなどこにでもある光景に憤りを感じるのは、自分がキョンを、SOS団メンバーたちを、無理につなぎとめていたからではないのか。  当たらずとも遠からずと言えなくもありませんが、ハルヒは冷静さを欠いた頭でそれを勘違いします。自分がみんなを力ずくで悪い方向に導いてしまったのではないかと思い込んだのです。  そして、ついにハルヒの奇怪不可解摩訶不思議パワーが炸裂したようです。     ~~~~~      どすっという音が聞こえてきそうなほどの衝撃が、俺の腹部...
  • 迷探偵キョナン
    「迷探偵キョナン」キャスト一覧 江戸川コナン…キョ戸川キョナン(キョン) 毛利蘭…………阪利蘭んちゅう(阪中) 毛利小五郎……谷口郎(谷口) 阿笠博士………ハカセ君(ハカセ君) 灰原哀…………灰門有(長門有希) 円谷光彦………円泉一彦(古泉一樹) 吉田歩美………朝比田みく美(朝比奈みくる) 小嶋元太………涼嶋ハル太(涼宮ハルヒ) 服部平次………服部平長(生徒会長) 遠山和葉………喜緑山江美葉(喜緑江美里) 目暮警部………新暮警部(新川) 佐藤刑事………森藤警部(森園生) ジン……………朝倉ン(朝倉涼子) ウォッカ………ウォッカ部(岡部) 鈴木園子………鈴屋鶴子(鶴屋さん)   第一話 ―谷口郎探偵事務所― コンコン 谷口郎「あーい」 ガチャ キョナン「ただいまー」 蘭んちゅう「あ、キョナン君おかえりなのね」 谷口郎「あんだよくそガキかよ……カワイイ姉ちゃんが依頼しにきたかと思った...
  • 白有希姫 前篇
      「もちろん、去年学校祭で行った映画撮影は覚えてるわよね?その時の主役女優と男優を答えなさい、キョン!」 「朝比奈さんと古泉だろ。」 「そう!有希も大事な役だったけど、ちょっと刺激が足りないのよ!だから、今回は脇役だった者に大チャンスを与えようと思ってるわ!」   今回は、って…やはりまた何かするつもりなんだろうな、コイツは。   「で、何をする気なんだよ。」 「演劇よ!学校祭で演劇をするの!」   反論はしなかったさ。無意味な抗議ってことはもう分かりきってるからな。ハルヒはホワイトボードに何かをいきなり書き始め、演劇の題名を高らかに宣言した。   「その名も…『白有希姫』!!!」 「…やれやれ。」   白有希姫。童話『白雪姫』の事だろう。   「今時白雪姫の話なんか平々凡々に演じてどうする。何の楽しみもなさそうだ。」 「普通にやるわけないじゃない!アレンジよ、ア・レ・ン・ジ!!」   ...
  • 私の選んだ人 第5話
    (消失を読んでない方は、ネタバレ危険です。一応) 私の選んだ人 第5話 「:古泉一樹」 一樹の体を触診していた私は、あまりにも酷いソレに気付いた。 ……彼は助からない…… 私の中で何かが弾けたような感覚と共に、世界が静止した。 私が正気に返るまでに掛かった時間は恐らく1秒以下だった筈。でも、その間に自分の頭から完全に血の気が失せていた事に気付く。 恐ろしい予感と気配、そして貧血性の眩暈を感じながら、一樹の顔を確認する。 私の首は、焦る私の意識に反して緩慢な動きしかしない。地面が揺れている。 ……しまった。 一樹が目を開けている。私の顔色に気付かれた! 私自ら彼の生き残ろうとする気力に止めを刺すような事を……。 こうなる事を恐れ、救護班を押し退けてまで私がやったというのにッ! 悔恨の念、自責の念が押し寄せてくるのを、私は唇を噛み締め、手首に爪を立てて、痛みで脳の覚醒を図り、...
  • 手紙ネタ
    喜緑さんへ はじめまして、僕は谷口といいます キョンの友達です 僕はあなたが好きです どんなことがあっても好きです あなたの体中愛しています 体の中も愛しています 何度も犯したいと思いました あなたが好きです 結婚を前提に結婚してください       古泉さんへ はじめまして、僕は国木田といいます キョンの友達です 僕はあなたが好きです どんなことがあっても好きです あなたの体中愛していますあなたのテドドンも愛しています 何度も犯されたいと思いました あなたが好きです アナル開いて待ってます       PS.マッガーレ           朝日奈さんへ はじめまして、僕は谷口の弟です キョンの友達の弟です 僕はあなたが好きです どんなことがあっても好きです あなたの体中愛しています あなたのオパーイも愛しています 何度も犯したいと思いました あなたが好きです ローション持って...
  • エチケット
     ある日の放課後, 俺は部室のドアをいつものように開けた。その日は掃除当番だったので、 既に全員そろっていると思ってノックもせずに開けた。しかしそれが油断以外の 何者でもなかったことに気づいたときには遅かった。 そこには全員どころか、長門すらいなかった。その代わりにパンツ以外なにも身に 着けていない我ら団長様が1人いたのだ。もしこれが朝比奈さんだったなら、 双方とも顔を真っ赤にして、片方は体を隠して絶叫し、もう片方は謝罪の言葉を 述べながらドアを急いで閉じるだけで終わるだろう。…本人には悪いが。 しかし相手は団長様。 俺が謝罪の言葉を述べる間もなく俺に説教を開始したのだった。 その抜群のプロポーションを見せ付けんばかりにまっすぐ俺のほうを向きなおして、 右手は俺をまっすぐ指し左手は腰に置くポーズをとりながら、 それはもう 工事現場の騒音でも打ち消してしまうようなよーく通る声で。 「いい...
  • Starry Sentimental Venus 1
    目次     未来ってーのは柑橘系の香りがするらしい。 きっと纏めてしまえばそれだけの話。     六月三十日、茹だる様な暑さは夏の到来をこれでもかと声高に俺へ教えてくれる。 季節は初夏。とは言いながらも一週間の内に日本列島のあちこちでは真夏日がちらほら見掛けられたりと中々に季節感溢れる今日この頃である。最近よく耳にする地球温暖化とやらの影響だろうか。 冬の頃こそもっと温暖化を全世界的に進めるべきだなどと下らない事を内心思わないでもなかった俺だが、そのツケとでも言うべきか俺の疚(ヤマ)しい考えに天罰を下そうと空の上の何かが考えたのかは知らないが……シャツが肌に張り付くのは気持ち悪い事この上ないぞ。 ああ、馬鹿な考えは今日を限りで悔い改めますのでどうか太陽さんよ、ここらでのんびり長期休暇でも取ってみたらどうだい? 窓際後方二番目というポジションは、頼んでもいないのに日焼けサロンに通って...
  • ポケットの中
    『ポケットの中』 困った。 宿題が、数学の問題がわからない。 週明けの授業では確実に当たる上に、小テストも実施するとか言ってやがったし、あの数学教師の野郎……。 昨日のうちに国木田にいろいろと聞いておけばよかったが、今日は家族とどこかに出かけるといっていたから教えてもらうこともできないし、谷口は俺と同じレベルのはずだからアテにはできん。 ハルヒに頼ると、宿題や勉強のことなどそっちのけで大騒ぎを始めるに決まっている。朝比奈さんは一学年上ではあるが、文系科目ならまだしも、数学は触れてはならない禁則事項の一つみたいだし、古泉に聞けば普通に教えてくれるだろうがなんとなく癪だ。ふん。 そう、こういうときはとてつもなく頼りになる上に安全・安心・人畜無害なスーパーアンドロイドの宇宙人にお願いするのが一番だ。ポイントを絞って、とい うか、必要最小限の言葉の範囲で教えてくれるので、俺としても覚えると...
  • すき焼きミッドナイト
      夏には冷たいものを、冬には温かいものをと古泉一樹は言ったが、ならば夏にすき焼きというのは 矛盾するのではないか。そんな疑念も生まれることだろうが、物語の進行上、それは些細な疑問に過ぎず どうでもいいことなので、胸の中に閉まって墓場まで持って行って頂きたい。 という投げやりなカンペがどこからともなく現れたので、声に出して読んでみた。 「有希、何ぶつぶつ言ってるの?」 「なんでも」 買出しに行って戻ってきた古泉一樹を彼らはニヤニヤ顔で向かえ、生暖かい視線で私と彼を見比べたあと、 その夜、すき焼きパーティが開かれた。 「どう?涼宮ハルヒ特製すき焼きのタレのお味は」 「とってもおいしいです~夏の暑さも吹っ飛びますね」 「流石は涼宮さんですね。最高です」 「…美味」 彼女は満足そうに頷いた。 「ちょっとキョン、食べてばっかないで感想くらい言いなさいよ」 「ん?ああすまん。あまりに旨くて忘れてた...
  • Project512_Part12
    Project512_Part12-もくじ- クイックメニュー     ●<規制に巻き込まれて大変でしたよ!   【チャック・涼宮ハルヒにいじめられる】   【多分消失世界】 【チャック・『涼宮ハルヒ+(適当な接続詞)面倒な事になる』】 【体育の日記念・前】 【体育の日記念・後】(時間切れ) 【体育の日記念・完結編】(後日追加予定) 【八月の思い出】 【チャック・橘京子が一緒にお風呂に入れる】 【続・橘京子が一緒にお風呂に入れる】 【風雲!涼子と有希】 【風雲!新アニメ!】 【五組の光景・一】 【五組の光景・二】 【五組の光景・三】 【五組の光景・四】 【五組の光景・五】 【五組の光景・六】 【五組の光景・七】 【ほげい船長門・甲】 【ほげい船長門・乙】 【ほげい船長門・丙】 【ほげい船長門・丁】 【意味不明小ネタ・たまには僕も】 【捏造!TVK版の憂鬱I】 【捏造!T...
  • しっと団の野望 ~聖夜の復活~ 前編
      「いらっしゃいませ~、はい。チーズケーキですね。1200円になりまーす」   こんばんは。朝比奈みくるです。え?今何をしているのかって? 見ての通りアルバイトですよ。ケーキ屋さんでアルバイトです。 今ケーキ屋さんは大忙し!なんたって今日はクリスマス・イヴですからね! クリスマスイヴと言えば……思い出すのは去年のこと。同じ1人身の同士を集ってSOS団に闘いを挑みました。そう、「しっと団」として。 あれから何度かちょっかい出したり対決したりしましたが、全て失敗。今年の3月に解散しました。 そして私は今……浪人生。未来から指示されていた大学に受かることが出来なかったためです。 まあそりゃそうですよね。大事な受験の時期にあんなことしまくってたらそりゃ落ちるってもんです。 場合によっては未来から手を回して(裏金的な意味で)入れてくれたりもするんですが、私の場合は浪人を命令されました。 まあそりゃ...
  • 3点セット
    「最初はグーッ!じゃんけんぽん!」 俺とハルヒが付き合って早2ヶ月、ハルヒは早くも普通じゃないことをしたいらしい。 「キョン、このあたしと付き合ってるんだから、こんな普通の どこにでもいるような恋人じゃダメダメなのよ!分かる!?」 そういってハルヒはじゃんけんで負けた方が勝ったほうの言うことを何でも聞く という、しょうもないことを提案してきた。 ちなみに俺が負けた場合は、メイド服で1日ハルヒに御奉仕せにゃならんらしい。 なんとしてでも負けられん。俺の方はというと、実は何も考えてない。 1日中ポニーテールにでもしてもらうか。 「あーいこーでしょっ!」 ハルヒは拳を突き出し、俺は手を広げていた。つまり俺の勝ちだな。 「ふ、ふん!まぁいいわ。ほらっ、さっさと言いなさいよ」 「ん~、そうだな」 ここで俺の頭の中の悪魔が囁いた。 「ハルヒ、明日はずっとこれをつけて過ごせ」 「ちょ...
  • ミッドナイト・コーリング
     もしもし、キョン? 何よ、こんな夜中に電話なんかかけてきて? 寝てたらどう責任とるつもりだったわけ?  『起きてたからいいだろ』とかそんな問題じゃないでしょっ!?  ——えっ……オメデトって、ちょ、ちょっと待ちなさい! なんで知ってんのよ、あたしの誕生日!  『聞いた』? 誰によ? へぇー、谷口? あいつ……後でシメるわ。  ——ちょっと、何笑ってんの! 『そんな事言いながら、声が笑ってるぜ』?  バババ、バカキョン! 笑ってないわ、全然嬉しくなんかないわよ!  なんで誕生日をいの一番にあんたから祝われなきゃいけないのよ? 嬉しいわけ、……ないでしょ。  『そういう事にしといてやる』じゃないわよ、あんた生意気よ! 団長に対する心構えがなってないわ!  ……もう、いいわ。今日一日かけてじっくり団長たるあたしへの接し方を教えてあげる。  九時に駅前集合よ! 遅れたら、罰金刑と私刑の両方に処す...
  • Am I father ? 第五章後半
    一通り全ての乗り物を制覇した俺たち。太陽は西に傾き、一日の終わりが近づいてきた。 今その足は遊園地の締め、観覧車に並んでいる。 涼子はというと、隣でアイスを食っている。四本目だ。なんて勿体無い出費だろう。 と言いつつも、涼子に買う時に自分も一緒に買っているのだから人のことは言えない。 もちろん長門も食っている。こいつが食わないはずがなかろう。 ちなみに、野口さんがアイスだけで三枚消えてしまった、なんていうのは秘密である。 涼子がそのアイスを食い終わった頃にちょうど順番が回ってきた。いわゆるベストタイミングってやつだ。 係員の案内にしたがってゴンドラに乗り込む。 席は俺と涼子が向かい合う形で座り、涼子の隣に長門が座っている。 二人を思う存分眺めることができるのはいいが、少し寂しかったりもする。 娘と妻に煙たがられる父親とはいつもこんな孤独を感じているのだろうか。 もしそうなのだとしたら、それ...
  • 朝比奈みくるのバット
     (※ これは鬱エンドのssです。人が死にます。ご注意ください)     みくる「キョンくん、来てくれたのね」 キョン「どうしたんですか朝比奈さん。突然、校舎裏にきてくれなんて」 みくる「キョンくんに話があるの。聞いてくれる?」 キョン「話ですか。部室や電話じゃできない話なんですか?」 みくる「うん……。実はね。昨日、街へ買い物に行った時に私、すごい物を拾っちゃったんです」 キョン「すごい物?」 みくる「キョンくん、デスノートって知ってる? 名前を書かれた人が死んでしまう、ノートの話」 キョン「知ってますよ。有名な漫画だし、映画化もされてますから」 みくる「……あのね。驚かないで聞いてね。こんな現実離れした話をできるのは、キョンくんだけだから」 キョン「まさか、デスノートを拾った、なんて言うんじゃないでしょうね。そんな物が実在するわけないじゃないですか。あれはフィクション世界のアイテムなん...
  • カーディガン
    体育の授業を終えて長門有希は教室に戻ってきて異変に気付いた 「……?」   彼女のカーディガンが無くなっていたのだ いつもの彼女ならば、無ければ無くても良かったのかもしれない。だが…   「ない……あの人から貰ったのに……」 今までなら、モノが無ければ自分で構築すればいい。だがアレだけは何故か特別な品だった 長門有希本人は自分が動揺している事を自覚していないだろう。だが傍目には長門有希は明らかに動揺している   そんな長門をニヤニヤ笑いながら人の女子生徒が話しかけてきた 「長門さん?そんなに慌ててどうしたの?」 女子生徒は笑いを堪えて、さも心配しているように話かけた 「……カーディガン」 「カーディガンがどうした?」 「……ないの」   長門は必死に何より大切なソレを探した 「カーディガンならまた買えばいいじゃな~い」   この女子生徒は知っていた。長門がキョンからカーディガンをプレゼント...
  • 長門の日々 第13話『"長門"有希の憂鬱Ⅰ』
    第13話『 長門 有希の憂鬱Ⅰ』   彼がいなくなる。 こんな暗い公園に一人ぼっち。   わたしは情報改変を施し、憂鬱な毎日を過ごす。 彼がいない毎日は、わたしにとって憂鬱そのものでしかなかった。 ……会いたい。   それからわたしは毎晩この公園に通っていた。 寒々しい夜の公園はわたしの身を……心も……冷たい風で冷やす。   静けさに抱かれながら今日もまた待っている。   「……今日こそ彼が帰ってくる……?」   誰がいるわけでもないのに口に出してしまう。 早く。早く帰ってきて。 わたしは彼を渇望している。 理由は、彼が好きだから。   「……キョン……」   彼が居ない事をいいことに彼をあだ名で呼んでみる。 わたしはそれがなんだかとても恥ずかしいことに思えてくる。 なんで?……わたしと彼は一般から見ても恋人同士。 なのに、あだ名で呼べないのはなぜ?   ……次、会った時から彼を「キョン」...
  • My little Yandere Sister  プロローグ
    「きょ、キョンくん!」 「何だ、妹よ。やけに緊張しているようだが」 始まりは俺が高校生に上がって二年目のある日。 あの妹も今じゃ小学六年生だとよ。それにしてはまだ見た目も言動も子供っぽいが。 変わらないのは良いのか悪いのか、と考えていたのだが、まさか、 「わたしね、キョンくんのこと、一人の男の子として愛してる!」 等と言われるとは思わなかった。いや、普通は言われないだろう。 だってそうだろう? 相手は実の妹なんだぞ。夢でも見てるのか? しかも小学六年生だ。 夢だとしたらフロイト先生も大笑いだ。夢占いなんかした暁には俺は気違い判定だ。 しかしこれは現実で確かに目の前に真面目に存在する。だから困っているといえば、まぁ、そうだ。 「妹よ、落ち着け。13歳未満の奴との行為は同意の上でも強姦罪だ」 ちょっと待て俺。あくまで好きと言われただけでそれ以上に関してはノータッチのはずだ。 落ち着け。KooL...
  • あさひなの泣く頃に~ハルヒ粛清編~
    俺は心底腹を立てていた。何にだって? 決まっている。あの自己中心的思考を持つうちの団長にだ。あいつは俺をあごで使い、まるで召使いのように接してくる。それが何ヶ月も続いている。もう限界だ。 今俺は部室で何をするでもなくパイプ椅子に座っている。部屋にはあの女と俺だけだ。三人はまだこない。 「ねえ、キョン」 あいつがPCから頭を上げた。こういう時は俺に何かを提案するはずだ。 「暑いから何か買ってきて。あ、もちろんキョンの奢りね」 何十何百と聞いたその悪びれもしないセリフに、俺ははらわたが煮えくり返った。 「ねえキョン聞いてるの?」 「何アンタ、あたしの命令を無視する気?」 「団員は団長に服従するものよ」 「ホント使えないわね」 俺が『ガタッ!』と勢いをつけて立ち上がると、「やっと行く気になったの?」とぬかしやがった。 俺は歩く。もちろん扉へではなく、団長机へだ。   「何よ。言っとくけどあたし...
  • 星色パノラマ 中編
    目次 …暗い。 …視線を変えると月が見える。 どこか遠くでブランコの音が聞こえる。 …あれは… 誰か乗っているのか? ……… …黄色いカチューシャ… …ハルヒ? …またこの夢か。 目覚ましをかけて自主的に起きろと親に指示された翌日。 結果からいうと無理だった。 10分前に鳴ったらしい目覚まし時計と鬼の形相で睨んでくるお袋を交互に見ながら俺はついさっきまで見ていた夢のことを考えてみる。 …あのブランコに乗っていたのはハルヒなのか? …もしそうだとしても何になる?この状況を打破する鍵になるのか? 昨日の長門とのやりとりを思い出すが接点が見つからない。 「ちょっと!目覚ましが鳴ったのに起きないってどういうことなの!?」 あぁ…お袋がブチ切れた… とりあえず謝って反省の色を見せておく。 下手に反論しても自分に100パーセント非があるので...
  • 涼宮ハルヒ無題3
    無限の命を刻んだ永遠の時間 宇宙に無数に存在する惑星 その中の一つに過ぎないこの星に生まれた命 何億と生きる人間の中の一つの私 なんのためにこの星に生まれたのか なんのためにこうして生きているのか   誰もその答えを知らない   ふと怖くなり顔を上げる   放課後の部室 誰もいない静寂   無数に存在する命 しかし私を知っているのはそのわずか   怖くなる   孤独? 恐怖?   心が痛い とても苦しい   私は、サミシイ   まるで自分が世界に取り残されたような感覚 誰一人私を必要としていない   ―――――ヤダ!   なんで誰もいないの? キョン?有希?みくるちゃん?古泉くん?   部室のドアに手をかける しかしそれは開かない   ドアは開かない   なんで? ここから出して! ここから出たいの!   助けて! 私はここよ?   誰か!   キョン!   ―――――カタン   ふと...
  • ピロートーク ~お莫迦ダイエット編
    おいハルヒ、いい加減にゲームをやめろ、ゲームは一日一時間までと某名人もいってるだろ? 同じ所に就職も決まったし卒論もでっち上げた俺達は卒業するまでの間をダラダラと二人きりで過ごしている。 そこ、爛れたバカップルとかいうなよ、それにしてもハルヒは怠惰すぎるが……。 「うるさいわね、いまやめるわよ、いま……そうだキョンあれとって頂戴」 またか? あれは昨日も食べたじゃないかジャンクフードは体に毒だぞ。それにもうすぐ晩飯だろ? あれだけで会話が成立してしまう俺とハルヒの仲な訳だが……、ハルヒが俺のアパートに入り浸っているんだから当然かね。 「いいじゃない、それにこういうのは別腹よ、別腹!」 おまえなぁ……、そんなんで来週大丈夫なのか? あとで慌ててもしらないぞ。 「来週って? 何かあったけ?」 なんだ覚えてないのか、来週は俺達内定者の健康診断だろ。バクバク食べてると泣きをみるぞ。 「ちょっとス...
  • それって迷信じゃないのか?
      プロローグ    ある冬の日の出来事。時刻は朝の九時。曜日は土曜。場所は俺の部屋。   「なあ、……何でお前がここにいるんだ?」  俺は何故だか知らんがそこに居るそいつに尋ねた。 「何でって、そりゃ団員の世話をするのは団長の務めだからよ。それ以上でも以下でもないわ!」 「俺が訊きたかったのはそういうことじゃないんだが……まあいい、団長の務めね。俺としては 素直に『心配してた』とか言ってくれたほうが少しは体調も回復する気がするんだがな」 「そんだけ減らず口が叩けるんなら心配される必要なんてないでしょ?」 「いや、実は喋るのさえつらい状態なんだ」 「だったら黙って寝てたらいいじゃない」 「ああそうするとしよう」  そこにおわすはSOS団団長こと涼宮ハルヒであった。      さて、何がどう巡り合わさってこんなけったいな状況が生み出されたのか、わざわざ説明 するのもすばらしく面倒なことではあ...
  • デートスポットに行こう!
    動物園に行こう!の続き。   春休みを満喫しているのか、それともただ金の無駄遣いをしているのか分からないのだが、妙にお土産が部屋に増えている。 遊園地で買ったペンスタンド(ハルヒに押し付けられた)や、動物園で買ったペナント(ハルヒが見つけた)なんかが机に乗せられている。 そういう金の無駄遣いの続きではないが、俺はベッドに寝転がり、週刊情報誌を眺めて、ハルヒとの約束を果たすために、あれやこれや考えているところだ。 『そのような陳腐な情報を検索する時間は、いかに無意味なことであるか、身に染みて後悔する時がいずれ来るよ』 などというくだらないメールに『ほっとけ』と返信することも忘れてはいない。 そもそも『春休みに二人だけで出掛けよう』などと約束したことを後悔している真っ最中だ。 おまけに告白してしまったことと合わせて、大陸棚より深く反省している。 人に言われなくても身に染みて分かっている。が...
  • 涼宮ハルヒのネットサーフィン
    ハルヒ「やりたいのよ・・・!!   やるわよ! どけ邪魔臭い!!ロリエロゲ!うせろ!! のれえんだよ!マイピクチャにいれすぎなんだよ! おい!!!」 キョン「・・・・。」 ハルヒ「インターネットさせろぼろPC!!!!!」   ハルヒは怒鳴るとキーボードで モニターを18回殴った   ハルヒ「・・・・、始まれ!っていてるだろ!!! うせろ!SOS~!!ボロPCうぜぇぇぇええ!! ア・・ハァ・・・・・ハァ・・・・ハッ・・!」 古泉「・・・・・。」   ハルヒ「なんだよコイツ?! お絵かきチャットで荒らすな!!豚ーーーー!!!! 死ねちんかす野郎!!!」 古泉「・・・・涼宮さんおちついてください。」   古泉「ぐわっ!!」 キョン「古泉!!」 バンッ、   ハルヒ「うそだ!ふたばになんで 擬人化スレないの?! スレ立て・・すればいいのよ・・・。 ・・・・サイズが大きすぎる?! そんなばかな!...
  • 許婚と最愛の人
    うだるような暑さが続くある日のこと、オレの携帯に電話がかかってきた。 着信を見れば、相手はハルヒということになる。夏バテ寸前のオレは、その名前を見た だけで気力を根こそぎ奪い取られた。このままシカトしたほうがいい気もするが、しかし 今の気分だけでスルーしちまうと、あとの処理が大変だ。 これは出るしかあるまい。   『遅い』 もうちょいマシな挨拶はないのか? 『うっさいわね。明日14時にいつもの公園に来なさい。それと、格好はラフなものじゃ ダメよ。フォーマルな格好できなさい』   言うだけ言って切っちまいやがった。アイツは電話が嫌いなのかね? そういや中学時 代の告白は全部電話だったと憤慨してたが、それで電話嫌いになったのか? それにした って必要最小限のマナーがあるだろうが。 だいたい、明日14時に集合ってなんだよ。急に言われても、オレにだって予定が…… ないけどさ。 それよりも、フォーマ...
  • 爆発
     イライラしている時に何かに八つ当たりしても意味がない、それをキョンは知っていたし、また八つ当たりしても大抵のイライラは、便器にこびりついた糞の様に脳味噌の裏ッ側にへばりついたままだという事も知っていた。  だから、思い切り蹴飛ばした長机は不意に銃で撃たれたみたくぶっ倒れただけ、オセロの白と黒の駒と、お茶とその他もろもろのものは床に散乱しただけで何も変わりはしなかった。 It s no use crying over spilt milk 覆水盆に返らず。その諺もキョンは知っていた。  全ての視点がキョンに注がれていた。キョンはこの感覚が嫌いだった。注目される事はあまり好きではなかったし、自分は、この世界を物語とするなら明らかに脇役だ、とも思っていた。  遠くからくぐもったように。  野球部のノックの音、合唱部のハレルヤ、複数人の笑い声が近づいて遠ざかった。  ――それなのにこっちは…...
  • 古泉一樹の約束
    まだ、僕は死ねないんですよ。     薄れゆく意識の中。     そんな事を思った。     古泉の左手は     赤く、血に染まった。     ◇ ◇ ◇ ◇      太陽が西に傾き、夕焼けの空の下、坂道に二つの影が伸びる。 長門有希と古泉一樹は共に学校からの坂道を降りていた。 秋風が舞い、長門の髪が揺れる。 肌にからみつくそれが少しだけ、心地よかった。 長門の左耳には、銀色のイヤリング。 誕生日など無いと言い張る長門に、それでは今日を誕生日にしてみませんか?と送った一品だった。 長門は、ひそかに気に入っているらしい。 絶対に口にはしないが、身に着けている事がそれの証明だった。 文芸部室へと続く廊下の途中、古泉が「よろしければ、一緒に下校しませんか?」と長門を誘ったのは、SOS団の活動が始まる少し前のことである。 肯定とも否定とも取れない仕草で応えた長門に、急なアルバイトが入らなけれ...
  • DistorteD-Answers 第一周期
     これは、実際には起こらなかった出来事、でも本当にあった出来事。  今のみんなは知らない出来事、でも、みんなが見た出来事。  壊れてゆく世界で、人々がもがいた記憶。  第1周期 施し  自転車で走行中、下り坂ではスピードが出がちになる。ペダルを漕ぐ労力が不要になるし、風があたって心地よい。  もし、その先に交差点があったらどんなことが起こる可能性があるかはみんな分かるだろう。更に、そこがブロック塀などで先が見えないようになっている場合はなおさらだ。  ふと通過しようとした瞬間に、車が見える。イメージしただけでもぞっとするね。  その時のスピードにもよるだろうけども、「あっ」と思ったとこでブレーキすら間に合わないようなこともあろう。  眼前に迫ってくる車が見えた次の瞬間には、既に病院に搬送されていて、ちょうど顔の傷の縫合をしている真っ最中だった。  ……という上記の一行は知人の...
  • 涼宮ハルヒの抹消 一章
     翌朝、俺はいつものように妹の強烈なボディーアタックを食らって目を覚ますという一部の人間にはうらやましがられそうな目覚めを演じた。しかしもちろん俺が自分をうらやむわけもなく、感慨もへったくれもないような目覚めでありよってまったく爽快な気分はしない。  爽快な気分がしないと言えば我が家の飼い猫シャミセンも完全にだらけモードで床に寝そべっている。夏の暑さにすっかり気怠くなったのだろう。  どうしてやろうかとシャミセンを見て思案する俺だったが、俺が起こしてやる前に妹によって抱きかかえられ、反抗の意思表示も軽く無視されて妹の『ごはんのうた(新バージョン)』とともに階下へと連行されていった。    朝起きたら世界が変わっていた――とかいう冗談みたいな事態になるのは絶対に避けたいものの、ならばそれをどう回避するかという問題であり、もしかすると俺は避けるよりも変わった世界を元に戻すほうが素質がある...
  • 国木田の驚愕・前編
    …さて今の状況を説明しなければならない。こういう時はまずいつ・どこでを明らかにするのが正道だろう。 放課後、文芸部室だ。大体のイベントはここで我らがSOS団団長によってもたらされるが、 今回ばかりはハルヒも原因のほんの一端を担ったに過ぎず、 本日のイベンターの言葉に元々規格外にデカい口と目を更に拡張している。 つまり驚愕してるって事だ。 かく言う俺も予想だにしなかった真相に驚きを隠せない。 落ち着いて見えるのは…トンデモ三人組だけだ。 今回のゲスト、鶴屋さんは大口開けて爆笑しているから落ち着いてない方に分類するべきだろう。 三人組?朝比奈さんは卒業しただろう? ごもっともな指摘だ。だが、卒業したからといって涼宮ハルヒが彼女を解放すると思うかい? SOS団専属メイドたる彼女は団活には自由参加でいいとの辞令を受けながら、定期試験の時期以外はここで給仕してくれている。 しかし、それにして...
  • 簡単でおいしい!おかずレシピ「キョンの夕食」 6食目 「番外編 ハロウィン・クッキー」
     粉雪、ねえ。心まで白く染め上げたなら――ああ……はぁ……。    台所に舞い散る白い粉、それは降り注ぐ粉雪の様にその場に居る者全てへ平等に降り注ぐ。    何故かチョコまみれの顔で笑ってやがる妹。    電源の入ったハンドミキサーを片手にあわあわしていらっしゃる朝比奈さん。    無表情でボウルに入ったホットケーキミックスを舐める長門。    そして――俺。    ハロウィンが間近に迫った秋の日、我が家の台所は雪化粧を始めていた。        簡単でおいしい!おかずレシピ「キョンの夕食」 6食目 「番外編 ハロウィン・クッキー」       「はぁ……せっかくお手伝いを頼まれたのに大失敗しちゃった。――キョン君、怒ってるかな」   「みくるちゃん大丈夫だよ! わたしはもっとすごいこと毎日してるけど、キョン君は全然怒るもん」   「ありがとう。……あ、あれ? 怒るの?」    台所から長...
  • はるかぜふくまえに・第三章
    ○第三章   昨日がどんな日であっても、夜が来れば朝が来る。 夢にまで長門有希が出てきてしまった気がするがそれこそ気のせいだと思いたい。じゃないとやってられん。 「キョンくん起きたー? 朝ご飯たべよー」 妹がさっきからこの調子である。長門も余計な事を言ってくれたものだ。 「ミヨキチもくるってー!」 何だって!? 友達呼んでとか長門は言ってたがほんとに呼んだのか妹よ!? 「だめ?」 いやダメと言えるわけないのだが、あぁそうか。そうですか。どうやら今回も俺は巻き込まれ型の本分を発揮しないといけないらしい……。しかし野球ね。何着ていけばいいか聞いてないなそういや。 俺の心の声を聞いたかのように携帯が鳴った。ハルヒからだ。 「いろいろ言い忘れてたけど、集合場所は六月のグランドね。時間は十時。あと、今回は私服でいいわ。ただし、 運動しやすそうなね。それじゃ」 俺が一言も喋らないうちに通話は終了した...
  • SOS団の無職7
    前回のあらすじ  キョンは己の弱さに打ち勝ち、ついに実家へ帰る決意をかためました。これも長門と妹のおかげです。  家にこもって悶々と悩んでいても見出せなかったある種の答えが、キョンには見えたような気がしました。気のせいかもしれませんが。  キョンが家に帰ってからしばらくの間は、いつもと何の変化もない平和な時が続くのでした。     ~~~~~     「わっ!」  俺は思わず声をあげ、一口で頬張ったギョウザを吐き出した。 「わっ! わっ! わっ!」  ばたばたと洗面所の前まで走って行き、汗ばんだ手で蛇口をひねるとコップを使うのももどかしく、蛇口に口をつけてガブガブと水を口にふくんだ。  口端から唾液をもらいながらうがいをし、ベッと口をゆすいだ水を吐き出す。冷たい水道水と一緒に、細かくちぎれたギョウザの具が洗面所の底へ消えていく。 「どうしよう! どうしよう!」  うがいをしても口の...
  • それでもコイツは涼宮ハルヒなんだ 3
    6,スタートライン  果たして中庭で待っていた古泉は開口一番に、 「緊急事態です」  と言った。微笑み、手には湯気の上がる紙コップの安コーヒーを二つ持って。一つを俺が受け取ると、少年はテーブルを挟んで対面に座った。  その様子と台詞が余りに俺の中で食い違う。「藪から棒に何を言ってやがるんだ、お前は」なんて言葉を俺は寸での所で飲み下して、ソイツの二の句を待つ。古泉はまるで焦っている様子も無く、のんびりとコーヒーに息を吹きかけてから口に運んだ。 「ゆったりコーヒー啜ってられる間は緊急なんて言葉を使うな。その内に俺が意味を履き違えるようになったらお前の責任だぞ」 「おやおや、これは責任重大だ。再来年のセンター試験で緊急の意味を問う問題が出ない事を祈りましょう。……まあ、」  少年は右手でカップを握りこんだままに遠くを見つめた。人差し指を伸ばす。 「このままでは今年度のセンター試...
  • Different World's Inhabitants YUKI~スイヨウビ(その二)~
        時空を超える。 それは、SF物のマンガでは日常茶飯事の出来事だ。青いネコ型ロボットが出てくる話はSF物とは言いがたいのだが、ここはあえて気にしないでおこう。   しかし、このような出来事は我々が暮らす世界では起こりえない話である。 そうだろう?机の引き出しの中に四次元空間が広がっています、なんてことは妄想の中での話だ。これは覆ることのない鉄壁の硬さを誇る、まさに完璧な理論である。   しかし俺の中では、その理論はすでに、十字架を突きつけられたドラキュラのように、どこかへ逃げ去ってしまった。今まで俺は何回、非日常的な、宇宙、未来、超能力的出来事に遭遇しただろう。少なくとも、の○太がジャイ○ンと正々堂々戦って勝利した回数よりは多いはずだ。その少ない勝利がまた感動的な物なんだけどな・・・・・・。   少し話が脱線してしまったが、俺が言いたいのはこういうことだ。 非日常的な人物や超...
  • 名無しさんの反乱
     名も無い私に与えられた任務は、第三惑星から発信される情報の観測、及びその惑星を標的とする他の意識集合体への警戒だった。  人間が観測し得ない距離からの第三惑星の監視を続けて三年(第三惑星における時間換算)が経過した。  以前は第三惑星での観測任務をしていたが、ある時にこの惑星への位相を命じられた。訂正、この星は惑星の定義から外された為、現在は矮惑星に分類されている。  この星には恒星の恩恵も届かず地表は凍りついている。太陽など只の点でしかない。この岩石のみの世界を殺風景と表現せずにいられようものか。    第三惑星と相対的に見ると公転周期が極端に長いこの矮惑星上から、軌道の反対側の事柄について対処するのは困難を極めた。だから外部からの侵入を容易く許してしまったこともある。  幾度となく侵入阻止失敗を報告したにも関わらず、統合思念体は私をここに留まるよう命じた。そこまでする理由が理解出来...
  • 涼宮ハルヒのOCGⅢ
    涼宮ハルヒのOCG③  (2008/9/1の制限改訂です) 「やっほー! みんな、新しい制限改訂が出たわよーーー」 団員全員が机に座って向かい合ってるという、いつもと少し違う日常を過ごしていた俺たちだが、その日常を変えるのが、ドアを蹴破るようにして部室に入ってきた我らが団長涼宮ハルヒ。まったく、もう少し静かに入ってきてくれ。ドアが壊れても俺は知らんぞ。 「さっきコンビニ行ってVJ買ってきたわ、みんな見ていいわよ?」 なんかえらくハルヒが上機嫌だな。とはいえ制限改訂となれば俺も気になる。前回は死者蘇生が戻ってくるなんていうハプニングもあったしな、どれどれ・・・。 新禁止が・・・早埋、混黒、次元融合とかか、まあ妥当だな。インスタントワンキルはもうこりごりだ。サイドラも制限か、世界大会での採用率が高かったらしいしこれも普通かな? 準制限と制限解除が・・・・...
  • 一日団長権
    放課後。いつも通りに団活『で』精を出すべく文芸部室のドアを開けると、やや頬を赤らめた仁王立ちの団長様がビシッと人差し指を突きつけてきた。 「遅いっ!罰金っ!」 同じクラスで一緒に終礼したのに、なんでお前はそんなに早く着いてるんだよ。 なんにせよ、今日も体で罰金を払わされるらしい。やれやれ。   ・・・・・・・・・・・・   さてさて、わが青春の団活が性春の団活へと変わってしまった原因は、俺が完勝を収めてしまった先日の『一日団長権争奪オセロ大会』にまで遡る。 言うまでもないが、いくら日ごろ古泉と不毛な特訓を重ねているとはいえ、 一般人代表たる俺が瞬時に∞通りの手を読み切るはずの宇宙人にも圧勝してしまったのは、ひとえに、どこぞの神様の無意識がなせる業であろう。 それはともかく、トーナメント戦、勝ち抜き戦、総当たり戦のすべてに勝利した俺は、 アヒル口でブーたれる団長様から、しぶしぶ翌日の放課後を...
  • 普通短編18
    キョン「コンビニでアイス買ってくるけど長門、何がいい?」   長門「……爽。」         「そろそろお別れだな…」 「…」 「手を重ねてくれるか」 「ガラスが邪魔」 「だよな。ははっ」 「情報連結を解除する」 「こらこら、やめとけよ。無闇に壊すもんじゃないぜ」 「でも、あなたに触れられない」 「いいじゃないか。ガラス越しってのもロマンチックで」 「ガラス越しでも、暖かい…」     「……なあ、キスしようぜ」 「……………うん」     ガチャ。     キョン「おっす。お、まだ長門1人か。声が聞こえたみたいだがなにしてたんだ?」     長門「……………窓掃除」         「ちょっとキョン!しっかりしてよ!?」 「むやみに動かしてはダメ。彼はいま心肺機能が停止している」 「死んでるの!?」 「すぐに蘇生措置が必要」 「蘇生措置って…人工呼吸?そんな、あたしできな…」 「わ...
  • ナガえもん
    第一話~助けてナガえもん~   ハルヒ「あたしの言うこと聞かないなんてキョンのクセに生意気よ」 古泉「まったくその通りで」 みくる「そんなこと言ったらキョン君がかわいそうです」 キョン「いいんですよ…もう慣れましたから」 ハルヒ「罰としてジュース人数分買ってきなさい」 古泉「さすが涼宮さん、なかなかの名案かと」 キョン「やれやれ」 ハルヒ「やれやれは言うなって言ったでしょ(ポカ)」 キョン「…(グスン)(ガラガラ)(ダッ)」 みくる「…キョン君」 古泉「出て行ってしまいましたね…困ったものです」   キョン「うわーーーん」 ナガえもん「…哀れ」 キョン「ナガえもんハルヒが僕をいじめるんだ(グスン)」 ナガえもん「…そう」 キョン「『…そう』じゃなくて助けてよ」 ナガえもん「助けることはできる…しかし推奨はしない」 キョン「もういいよ…(ガラガラ)(ダッ)」   キョン「う...
  • 涼宮ハルヒの奇妙な憂鬱
    涼宮ハルヒの奇妙な憂鬱       1.  百聞は一見にしかずと昔の人は良く言ったもので、ついさっきまで車の中で俺に向かって長々と持論を浴びせてきたこの男──古泉一樹──が言った事に間違いは無かった。ここは…この世界は、物理法則が全てを支配する超常識的な俺達の世界とはかけ離れていたのだ。今目の前で起きている事実を端的に説明するとなると次のとおりだ。   “古泉は、赤色に鈍く光る球体に包まれ、ビルを一心不乱になぎ倒している巨人相手に空中を自在に舞いながら攻撃している”    俺の生きてきた十何年もの間にこのような夢のような出来事は一切起こらなかった。…そんな出来事があって欲しいと心から願っていた時期もあるにはあったが、しかしこんな夢まぼろしな光景なんぞ、『起こりえる訳がないッ』と考えるのが正解だと既にお子様を卒業した20代目前の俺の頭は解答した。  この常識ハズレな展開が今まさに起こってい...
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