涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「自覚」で検索した結果

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  • 涼宮ハルヒの自覚 「結」
    ...通り。あなたの能力は自覚するにはあなたの精神への負担が大きすぎる。  故に、このことを忘れ自覚してない状態に戻すのが適切と判断した。」 「でも……でもそれじゃあ、今までと変わらないじゃないの!」   確かにな。ハルヒの能力が消えるわけじゃない。 ハルヒ自身が忘れるだけで、神懸り的な能力も閉鎖空間もそのままだ。 だが……   「いいんじゃないのか?それで。」   自然に口から出た言葉。これは俺の本心だ。   「これは俺自身の勝手な考えだがな、ハルヒ。俺はお前に振り回される日々、嫌いじゃないんだぜ?  能力的な面でも、そうでない部分でもだ。  お前、自分の役職言ってみろよ。」 「……SOS団の、団長……」 「だろ?お前普段から言ってるじゃないか。団長について来い、ってさ。  お前は自分の周りのヤツらを振り回すぐらいで丁度いいのさ。」 「でも、迷惑だとは思わないの!?」 「正直、時々は思う...
  • 涼宮ハルヒの自覚 「承」
    ...完全に、自分の能力を自覚してやがる。   昼休み、俺はいつも一緒に飯を食う谷口と国木田に断りを入れた後、部室へとダッシュした。 こんな状況で頼れるのは、やっぱアイツだからな。   息をきらせながらドアを開けると、やはり居た。寡黙な宇宙人、長門有希。 しかし今日は長門だけでは無かった。古泉もいる。 その古泉はいつものニヤケ面を封印して、シリアスな顔つきで居た。 これだけでも、ただごとじゃないと理解できる。   「古泉、お前も来てたのか。」 「ええ。その様子を見るとあなたも既に気付いているでしょう。  はっきり申し上げます。緊急事態です。」 「……涼宮ハルヒが自分の能力を自覚した。」   やはりか……   「恐らくトリガーは、彼女自身の能力によるもの。」 「ハルヒの能力?」 「ええ。恐らく涼宮さんは、僕達が隠し事をしていることを前々から感付いていたのでしょう。」   マジでか………まあ前...
  • 自覚
    ハルヒ、俺はSOS団にはもう行かない。 電話口から聞こえてくるハルヒの声をさえぎり、ただ機械的に答える。 10回を越える着信。いいかげんウンザリする。   「ちょっ、ちょっとどういうt 」ピッ   2,3日ハルヒと話さないようにしていた。部室にも行くこともやめた。 いいかげんに空気を読む事を覚えて欲しいものだ。   「ちょっと、どういうつもりよ! 」   携帯を着信拒否にしておいた翌日、案の定食って掛かられた。 「む・・・無視しないでよ! 理由を教えてよ。 ね、ねぇ・・・。」 ああ、なんて五月蝿いんだ。 いちいちお前に説明する義務はない。黙れよ。 「・・・・!! ・・そ・そそんな言い方しないでよ! 納得できないわよ! 説明しなさい!」 クラス中の注目が集まる。 なんて面倒な奴だ。   ちっ、放課後に文芸部室で説明してやるから黙ってろよ。   「な・・・なによ・・ 」 そういうと珍しくあっ...
  • 涼宮ハルヒの自覚
    起 承 転 結
  • 涼宮ハルヒの自覚 「転」
      「あたしも、混ぜてよ。」   昼休み、部室で緊急会合を開いていた俺達の前に、ハルヒが現れた。 ハルヒの顔にいつもの無邪気な笑みは無く、静かに不敵な笑みを浮かべている。 おいおいハルヒ、それはどちらかというと古泉の笑い方だ。お前にそんな笑いは似合わねぇよ。 「いっつもそうやって、あたしを除け者にして面白いことしてたってワケね。」 「なんで朝比奈さんの未来を消した。」 「だって、未来があったらみくるちゃんいつか帰っちゃうじゃない。」   ハルヒはしれっと言ってのけた。そうだ、ハルヒは俺以外の三人の正体についても理解している。 朝比奈さんはいつか未来に帰ってしまうってことも。 でもだからってこれは……ねぇよ。   「涼宮さん、お願いします!未来を返してください!」 「ダーメよ。みくるちゃんは大事なSOS団のマスコットなんだから!未来に帰るなんて許さないわよ!  でもみくるちゃんの未来人設定っ...
  • 涼宮ハルヒの自覚 「起」
    ハルヒによってSOS団に引きずりこまれてから一年が経過しようとしていた。 今ではもうすっかり未来人、宇宙人、超能力者、そして神様と一緒に過ごすことに慣れてしまった。 周りからは既に俺も変人軍団の仲間として見られるようになっていた。 まあそれでもいいと思っていたし、この非日常な存在に囲まれた日常を享受し続けるのもいいと思っていた。   だが、変化っつーものは突然やってくるもんなんだな。 その変化は、例によっていつものように、ハルヒから始まった。   朝、俺はダルいハイキングコースを昇りきり、学校へと辿り着いた。 あんだけ長い坂を歩くんだから、校門で飲み物の支給ぐらいあってしかるべきだと思うんだよな。 まあそれはいいとして、いつものように教室に入り、いつものようにハルヒに声をかける。   「よう。」 「……おはよ。」   だがハルヒの返答は、いつもの30%程度の元気しか無かった。 なんというか...
  • 涼宮ハルヒいじめ短編
    ... 気付いた時には 自覚 崩壊 赤の世界 キョン
  • 涼宮ハルヒの軌跡 プロローグ
    ...ーを持ってはいたが、自覚していないため自由にそれを操ることはできない。しかし、この目の前にいるハルヒは自分の意思で長門レベルのことを今俺の目の前でやってのけたのだ。  やれやれ、これはちょっと異世界訪問という話で済みそうにない気がしてきた。  俺はハルヒの頼んでもないご厚意に甘えることにして、パイプ椅子に座る。 「さて……」  ハルヒはオホンと喉の調子を整えると、 「あんた、宇宙人の存在は信じる?」  このハルヒの言葉に何か懐かしいものを感じた。あの北高入学式のハルヒの自己紹介。ただ、いくつか欠けてはいるが。  俺は当然と手を挙げて、 「ああ信じるよ。少なくとも俺の世界ではごろごろ――とはいかないが、結構遭遇したしな」 「……情報統合思念体の対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインタフェースに?」  返されたハルヒの言葉に、俺は驚く。何だ、このハルヒは長門のパトロンのことを知って...
  • 神への反逆
    ...全権代理として、力を自覚した神──涼宮ハルヒとの最終交渉にあたるために。 「喜緑君」  その呼びかけに、喜緑江美里は振り向いた。 「何でしょうか、会長?」 「これからいったい何が始まるというんだ?」  生徒会長の表情には、不安がありありと見える。 「心配することはありません。涼宮ハルヒが望む役割を果たしている限り、会長が消されることはありえませんから。ですから、いつものように、堂々と座っていてください」 「そうじゃない」  会長がなおも言い募ろうとしたとき、喜緑江美里は一瞬で移動し、彼との距離を0にした。  唇と唇が合わさる。  数十秒、沈黙が部屋を支配した。 「大丈夫です」  まっすぐと自分を見据えてただ一言そういった喜緑江美里に、会長は何もいうことができなかった。  文芸部室の扉が静かに開かれた。  長門有希は、内部を見回した。  開き直り気味の微笑を浮かべて...
  • 涼宮ハルヒの本心(第二章)
    ...な顔してたのか?全く自覚が無いが。 「自覚してないわけ?ま、みくるちゃんの新コスプレを考えてたときほどじゃないけどね」 バニー、メイドと来たら・・・っていろいろと考えてたんだよな。 結局その後初めて着たコスプレは何だったかな・・・凄く似合ってたんだが・・・えーと・・・、 「・・・・ニヤケ面」 「お前が朝比奈さんの話を出すからだろうが」 朝比奈さんの姿を思い浮かべて微笑むことのない男子など、この世にはいないと思うぞ。ホモ以外でな。 「まぁいいわ。それより、あんたと一緒にいたのって昨日部室に来てた子じゃないの?」    あぁ。お前の話を(唯一)熱心に聞いてた子だよ。 「やる気があるのは結構なことだけど、なんとなく不思議さが足りない気がするのよね・・・」 「俺は不思議でもなんでもないだろうが」 不思議的存在でないのは俺だけだ。SOS団の構成員の中で唯一の普遍的存在が俺なん...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 エピローグ
    ...を持っていることを 自覚していることになっちまうが、それなら最初に世界を作り替えようとしてしまったこととか、元祖エンドレスサマーとかの 説明が全くつかなくなってしまう。自覚してあんなデリケートな性格になっているんだから、あえてやるわけがない。 普段の素振りを見ても、そんな風にはとても見えないしな。自覚しているハルヒを知っている身としては。  ……ただし。    ――あんたの世界のあたしがうらやましい。何も知らずにただみんなと一緒に遊んでいられるんだから――    この言葉が少々引っかかるが。  まあ、どっちにしろ凡人たる俺にそんなことがわかるわけもない。一々確認するのも億劫だし、面倒だ。 現状のSOS団に満足しているのに、わざわざヤブを突っつく必要なんてあるまい。  俺の妄想が本当かどうかはその内わかるさ――その内な。この世界も別の神とか宇宙的勢力とか出てきて、 まだまだ騒がしい非日...
  • 涼宮ハルヒの出会い プロローグ
    ...だった………… そう自覚してから何年がたったのかしら? もう3年もたったのね… 明日は入学式か~   『…つまんない』   平凡な入学式、ホントつっまんない そしてこのクラスもホント見るからに平凡、なんでなの? なんで私だけ… そんなこと考えてるうちに自己紹介とかいう平凡な行為の時間になったらしい たんたんと終わっていく、前の奴の自己紹介なんて頭に入ってなかった 別に目立ちたいとかじゃない、けど気がついたら私はこういっていた   『東中学出身、涼宮ハルヒ』 『ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者 がいたら、あたしのところに来なさい、以上』   涼宮ハルヒの出会い 『アイツノソンザイ』エピローグ02   別にどう思われてもいい、でももしかしたら、って思うと… だからって別に後悔なんかしてない、平凡なことはいやなの!   数日後、前の席の奴に話しか...
  • 縁は・・・3
    ...まぁ、本人はそこまで自覚していないだろうし考えていないんだろうけど。 「涼宮ハルヒは自分の能力に無自覚ながら深層心理のもっとも深い部分で気付いていた。だからあなたが自分の能力であなたの人生を狂わせないようにプロテクトした」 「彼女は自分の能力に無自覚ながら気付いていたからこそ、自分から連絡することを無意識のうちにやめていたのですよ。」 それじゃ閉鎖空間の脅威の軽減は…… 「彼女自身が望んであなたの判断に任せたのですから、それであなたと連絡が取れず不機嫌になっていてはあなたも彼女自身も否定してしまうことになる。だから、彼女は自分で閉鎖空間を押さえ込んでいたのです」 そういうことだったのか。 「とにかく、これでキョン君も涼宮さんもハッピーエンドってことですよ!」 最後に朝比奈さんが締めくくり、喫茶店でのネタばらしは終わった。 ...
  • 長編・涼宮ハルヒ2
    ...の追想 涼宮ハルヒの自覚 永遠を誓うまで 涼宮ハルヒの夢現 Love Memory 友達以上。恋人未満 恋人以上……? 涼宮ハルヒの補習 涼宮ハルヒの感染 雨がすべてを 涼宮ハルヒの天気予報 キョンに扇子を貰った日 涼宮ハルヒの幽霊 隠喩と悪夢と……(注意:微グロ) Close Ties(クロース・タイズ) の少し後で セカンド・キス DEAR. 涼宮ハルヒの独白 寝苦しさ 涼宮ハルヒの忘却 涼宮ハルヒの決心 ティアマト(ハルヒ×銀河英雄伝説) 式日アフターグロウ 微睡の試練 涼宮ハルヒの大騒動シリーズ young 神の末路(微グロ注意) 涼宮ハルヒの奇妙な憂鬱 夕日の落ちる場所 涼宮ハルヒの抹消 トラウマ演劇 涼宮ハルヒは夜しか泳げない ハルヒ「釈迦はイイ人だったから!」 (グロ ナンセンス) ハルヒとボカロオリジナル曲の歌詞をあわせてみた 涼宮ハルヒの共学目次 word of...
  • 解釈問題
    ...釈』を改変したという自覚はないんだろうから、きょとんとするだけだと思うんだが。   「こんなとこに呼び出して、何の用なの?」  ハルヒが不安げな顔をしてやってきた。 「これから俺がいうことは、おまえには何をいっているのか分からないかもしれないが、聞いてくれ」  ハルヒは不安そうな顔のまま俺をじっと見つめた。  俺はストレートにこう言った。 「元に戻ってくれ」 「何言ってるの?」  予想どおりの反応だ。 「なあ、ハルヒ。こんなやり方は乱暴もいいところだ」 「あんた、今日はおかしいわよ……」  やっぱり自覚なしか。  まあ、自覚があったりなんかしたら、古泉が青ざめるだろうがな。 「……キョン……私のことが嫌になったの?」  ハルヒが泣きそうな顔になった。  俺は慌てて反論した。 「そうじゃない。おまえと一緒になんやかんややるのはいつも楽しい。それは間違いない。だが、それとこれとは別の問題...
  • こわれてしまった少女のはなし
    ...それを了承し、少女は自覚した。 やっぱり、わたしは―――   気がついたときには、もう彼と彼女は所帯を持ち、少女は一人になっていた。         人間の感情を持つことが出来るようになった少女は、彼女からその話を聞かされ涙した。 どうして泣くのよとうろたえる彼女に、少女はなんでもないと嗚咽を堪える。 震える声でおめでとうと言うと、彼女は少女の涙がうれし泣きであると誤解し、幸せそうに笑って礼を言った。   薬指にはめられた指輪が、憎くて仕方なかった。           その夜のこと。 買い物の帰り、特に意味もなく公園に立ち寄った少女は、特に意味もなくベンチに座った。 ――冷たい。 吐く息は白く、心までも冷えてしまいそうだった。   好き。わたしは、彼のことが好き。 忘れようと思っていた。でも忘れられなかった。   少女は彼の名を呼びながら、声の限り泣き続けた。 つい前まで何の感情も...
  • 間違いだらけの文化祭 NGシーン
    ...緒にいる時間が増えて自覚してしまった。俺はこいつが好きなんだって。  あいつを今待たせてしまっている。早く、早く言わなければ……。     「佐々木、好きだ! 俺と付き合ってくれ!」    静かなステージに俺の声が響き渡った。  ………………俺、今なんて言った?    取り返しのつかないことを叫んでしまった気がする。  セリフを思い出そうとしていた時以上に頭が働かない。働かせたくねぇ。    Q.俺は今いるのはどこだ?  A.体育館だ。    Q.体育館には誰がいる?  A.全校生徒が集まっている。    Q.彼らは何をしてる?  A.俺の言葉を聞いてざわざわしている。    Q.何故ざわざわしている?  A.俺の佐々木への告白を聞いたから。    ぐあああああぁぁぁ!!!! 死にてええぇぇぇぇえ!!!  どうすりゃいいんだ、ここから。  誰か今すぐ俺に銃を渡してくれないか。  持た...
  • 長門有希の報告Report.19
    ...益もない。 『……無自覚、か。なるほどね……』  話が見えない。 『長門さん。あなたは、さっき涼宮さんに「ただいま」って言った後、目を細めて微笑したのよ。』  ……身に覚えがない。 『じゃあ、無意識のうちに、微笑してたのね。』  わたしに表情を作る機能がないわけではなく、また、誰にでも分かるほどはっきりと表情を変えることも、できなくはないことは知っている。実際に、『微笑』という表情をハルヒには見せたことがある。しかし、先ほどの会話では、特に表情を作った記憶はない。 『だからさ……それは「自然な表情」って言うのよ。「自然と笑みがこぼれる」っていうやつ。』  それは、本にも頻繁に登場する表現。しかし、実際にどのような状態なのかは、分からなかったもの。そのような理解不能だった状態に、わたしがなっていたと言うのか。信じられない。 『……変わったわね。』 『……変わりましたね。』  二人は...
  • 一夏の恋 エンドロール1
    ...いて頂けますか」  自覚して差し迫って、告げないでおこうと一度は蓋をして、それでも覚えているからと促された最後の言葉を。八千八百四十二回目の僕がまた彼女に恋するかどうかわからない、だから今この瞬間だけの僕の声として。  「八月十七日に戻ったときには、忘れて下さって構いませんから。……最後に一言だけ」 そして願わくば、また僕があなたを好きになりますように。 But still they lead me back to the long winding road. You left me standing here a long long time ago. Don t leave me waiting here lead me to your door. 秒針が刻む。24時、一歩手前。 届くように祈った。 「僕はあなたのことが―――」 
  • 人生最悪の四日間 最終章 ~適した者~
    ...自分が神であることを自覚しています。あなたならどうします?」 神の力を使わないように気をつけるな。神は自分勝手に世界を変えて良いわけではないからな。 「彼女も同じことを思ったでしょう」 じゃあ、なぜ姿を消すんだ? 「あなたはどのような人間が、神に適していると思いますか?」 人間は神に適していない。人間はどうしても自分の欲を優先してしまうから世界を自分の好きなように作り変えてしまう。 人間以外で人間並みの知能を持っていて、夢を追い求めようともせず、幸福を欲しがったら誰かがそれを止められる立場にいる生き物だ。 「で、それは誰なんです?」 わかるわけ無いだろう。 「では、彼女は神に適していないと?」 そういうことだ。 「おそらく彼女もそれを自覚しているでしょう。なにか行動を起こすとしたら、どうします? 彼女の立場になって考えてください」 ……考えろと言われても。 「神に適した人間になろうと...
  • 虫歯と歯医者 
    ...療が必要だというのは自覚されていますが」 でも怖くて行きたくない、でも行かなかければ虫歯が悪化するそれで閉鎖空間か、なるほど 古泉がもっともらしくうなずく、あまりに深刻な表情なので俺は軽い気持ちでいってみた それは災難だな、で俺はどうすればいい?ハルヒと一緒に歯医者に行って治療中に手でも握って励ますのか? 「本当にやっていただけるんですか?是非お願いします、機関を代表してお礼申し上げます」 すまん古泉冗談だ、本気にするな、というかがっかりしすぎだぞ。 気を取り直して古泉は話をつづけた若干恨みがましい感じのスマイルなのは気のせいだろうか 「実はあなたの虫歯も彼女の願望と思われます、大体虫歯の進行が早すぎると思いませんか?」 確かにそうだな、こないだの検診では問題がなかった筈だしな するとアイツは自分だけが虫歯なのが気に入らなくて俺を無理やり虫歯仲間の道連れにってことか? 「いえそうで...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 SOS団(後編)
    ...(大)はハルヒが力を自覚していることは知らない。つまり彼女の言う既定事項には ハルヒの能力自覚バレはどこにも存在していないことになる。そうなると、今俺の目の前で起きていることを 未来人たちは知ってはならない。つまり、ここで何が起きているのか知らないままでいることが、既定事項なのだ。 俺はずっと既定事項はこなす=何かをすると捉えていたが、逆にあえて何もしない、知らないというもの十分にあり得る。 謎は謎のままに。知らなくても良いことがある。この孤島の一件はそういうことで処理されているのだろう。  俺はそんなことを考えながら、じっと続く激戦を見守っていた。    数時間が経過した頃だろうか、銃声音はすっかり収まり波の音だけ聞こえる静寂に辺りが支配されていた。  ほどなくして一つの人影がこっちに登ってくるのが見える。最初はわからなかったが、近づいて来るに連れ、 その姿が鮮明になりハルヒである...
  • 涼宮ハルヒの感染 5.選択
    ...ない。 かといって、自覚させるわけにも行かない。 そもそも、誰の声も届いていない今のハルヒに自覚させることすらできないだろう。 「だが、ハルヒは意識的に力を使える訳じゃない」 そんなことはこいつだってわかっているだろうが。何なんだよ一体。 「ええ、ですから意識的に力を使える人に使ってもらえばいいんです」 ……機関のような組織の人間は回りくどい表現が好きなのか? 「はっきり言え」 「判ってるんでしょ? 涼宮さんの力を佐々木さんに渡せば、佐々木さんが助けてくれます」 「ふざけるな」   やはりそれが目的か。畜生、ぶん殴ってやりてぇ。 目で殺せるなら殺してやるくらいの憎しみを込めて、橘を睨み付けた。 橘は俺の視線を平然と受け止めて言った。 「でも、今となっては他に方法がないですよ。時間もありません」 悔しいが橘の言うとおりだ。 さっき思った通り、ハルヒを助けることが先決だ。 ハルヒさえ...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 機関の決断(前編)
    ...そもそもこいつが力を自覚している時点で、どうやってもおなじようにはならんおかげで、正直それで大丈夫なのかという 不安があるのも事実だ。  だが、ここでふと思いつく。  とにかく、3人に接触して平穏かつ良好な関係が築けると証明してやればいい。それだけなら、何も3人同時に 一緒である必要はないはずだ。その後、ハルヒに納得させた上でもう一度最初から――今度は3人同時に接触して、 SOS団を結成すればいい。  そう考えると、まず一番接触しやすい奴から選ぶべきだな。宇宙人は、あのハルヒの情報統合思念体に対する警戒心から考えて、 一番最後にすべきだろう。未来人ははっきり言って知らないことも多いことを考えると、予定外な事態に陥る恐れもある。 こうなると最初は超能力者――古泉か。機関はまだうさんくさいところも多いし、わからない点も多いが、 同じ時代の人間という点、さらに超能力はハルヒが作り出した閉鎖...
  • カッターの刃と鮮血の呪い
    ...というものを、もっと自覚なさってください。あなたは…」 「涼宮ハルヒの理想の敵役。権力の矛を振りかざし、規則校則の論理武装で弱者を脅かす独善的支配者。だろう?」 「分かっているのなら、冷徹酷薄な悪役に徹してください。あなたが手強いライバルであればこそ、涼宮ハルヒはSOS団の皆を、特に“彼”を叱咤激励し、奮起を促す事が出来るのですから。  安易に隙を見せたりして、涼宮ハルヒを失望させるようでは困ります」  チクチクとしたわたしの訓告に、会長は無言で肩をすくめてみせました。何を大げさな、と言いたいのでしょうが、事実それが大げさな物言いでない事を、この人も理解はしているのでしょう。 「ともあれ、その危機もキミのおかげで回避された訳だ。さすがは俺の女房役。喜緑江美里ここに在り、といった所か」 「お言葉ですが、わたしが表立って活躍するような機会など無い方が望ましいのです。いつもいつもこ...
  • SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦 ―試練その4―
    ...んだよ。そして、その自覚を持っているかを試す試練だったんだな。…本当は何も持ってこないのが正解だろうが、このままじゃ悔しかったからな。空ケースはちょっとした俺からのサプライズさ」 「………」 ハルヒは目をつり上げ、口を曲げたまま俺の話を聞いていたが、ふっと口元が緩んだ。 「…あんた、あたしの意図が分かってたみたいね。その通りよ。合格よ!…ようやくSOS団として、あたしを盛り上げようとする自覚ができたみたいね」 「そんな自覚はない。それよりな、お前との推理対決、夏冬の合宿と併せて、二勝一敗、俺のリードだな」 「ふん!なによ偉そうに!!」 ハルヒは顔を反らし、不機嫌そうに言い放った。 …目は前髪で隠れていたものの、口元は始終緩んでいたのを俺は見逃さなかった。 ―ああそうだハルヒ。お前に言わないといけないことがある。 「何よ」 お前が言った竹取物語の五つの宝、最後は『龍の頸の玉』...
  • 長門有希のエロゲ
    ...無いぞ。 「あなたは自覚していないだけ。あなたの潜在能力には含まれている」 な、なんだってー!(AA略) 「このままではあなたの妹も、あなた自身も危険極まりない。だから」 だから? 「このゲームでヌいて欲しい。」 唐突すぎてよく分からないんだが。 「……スタート」 物語が始まった。 どうやらこのゲームは本当に俺が主人公で、長門が俺の妹という設定らしい。 しかもこのゲームは凝っていて、実写だ。 ―――― ……晩飯を食べて、部屋へ向かう俺。 自分の部屋でくつろいでいると長門が来た。フラグか? 「……一緒に寝よ」 キタ―――(・∀・)―――!!はい、フラグon ―――― って音声ありか。お前が入れたのか? 「…そう」 ―――― 選択肢だ。 (ア いいぜ  やだよ ―――― やっぱこっちだよな、長門。 「……」 俺の後ろでじーっと俺のプレイを観察する。 ―――― 「今から…?」 ま...
  • 落日の夢
    ...日に薄れていくことを自覚した。もう涼宮ハルヒに、閉鎖空間は必要なものではなくなったのだということも。 空間は既に現実世界と、然程の変わりを持たなくなっていった。闇は白く塗り替えられ、光が差し込み、世界は暗がりから引き揚げられる。いつかに神とさえ呼称された娘は、彼女自身が抱え込んでいた底なしの孤独を解消したのだ。 彼女を「神」たらしめていた力が消滅する。 それは超能力者が普通人へと戻る時でもある。 以前の自分は、それを渇望していたはずだった。真っ当な、平穏な、「機関」のような組織に絡むことも世界平和に心を砕くこともなく、暢気に明日のテストのことを悩んでいられる生活。喉から手が出るほどに欲していたもの。 それなのに、僕の心には例えがたい空虚が生まれた。 自己分析するまでもなかった。 置いて行かれたような気がしたのだ。選ばれたはずだった自分は所詮彼女の裏面を処理する精神安定剤でしかな...
  • 人生最悪の三日間 最終章 ~デズデモーナ~
    ...六面揃えられるという自覚を持ってないと思う?」 そんなのありえない。自覚が無きゃできないだろう。 「それと同じよ。神の自覚がなきゃ、神なんて務まらないわ」 じゃ、じゃあつまり、この世はお前を中心に回ってるって気づいてたって事か? 「気づいてたも何も、全部あたしの思い通りだもの」     全部思い通り?     さっきハルヒはなんて言った? 『キョンは誰にも渡さない』と言った。 ハルヒはジョン・スミスが好きだったのはなんとなく気づいてたが、まさか……     「……お前、三年前のこと、覚えてるのか?」 「好きになった男のこと、三年くらいで忘れるわけないでしょ」 とハルヒは恥ずかしそうに横を向いた。 こんないつもは見ることのできないハルヒは、普通だったら『草かんむりに明るい』なんだろうが、 今の俺はそんなことを考えていられるような気分じゃない。気が狂いそうだ。 「待てよ……じゃあ、この...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 機関の決断(後編)
    ...ハルヒは自分の能力を自覚していると ばれてしまうだろう。そうなれば、機関はどう動くかは不明だが、情報統合思念体は即刻全人類ごと抹殺してしまう。 それでは本末転倒だ。  ハルヒの強い苛立ちは、できるのにそれを行えない矛盾の袋小路に対してのものなんだろう。ちっ、となると、 長門や朝倉は助けてくれない、ハルヒは動きを封じられたも同然になるから、一体誰に助けを求めれば良いんだ……  って、一つしかいねぇじゃねーか。この事態を未然に防ぐべき組織がある。機関だ。それを怠って古泉たちは 一体何をやっている!?  俺はすぐに携帯電話を取り出し、古泉にかけてみる。しかし、コールはするもののいつまで経ってもつながる気配はない。 こんな時に何やってんだ。いや、ひょっとして最初の攻撃に巻き込まれたんじゃないだろうな?  何度もかけてみるが、やはりつながらず。どうすりゃいいんだよ。  と、ハルヒが何かに気が付...
  • 長門有希の報告Extra.6
    ...ハルヒに自分の能力を自覚させる『禁断の言葉』。もし涼宮ハルヒが自らの能力を自覚したら、どのような事態になるかは情報統合思念体でも予測が困難。その単語を涼宮ハルヒ自ら口にした。『彼』が驚愕するのも無理はない。  情報操作をすべきか、あるいは言語による操作、彼ら流に言うと『フォロー』をすべきか考え始めた時、異変が起きた。  わたしの記憶領域に、ある映像が展開される。  一戸建ての家、玄関の脇、犬耳を生やした『彼』が尻尾を振りながら『お座り』している。『彼』の前には小さな深皿、『彼』の後ろには小さな犬小屋。深皿と犬小屋には、それぞれ『ぢょんのえさ』『ぢょんのいえ』と書かれている。わたしは哺乳類の大腿骨の形を模したガムを手に持ち、『彼』に言う。 『ジョン、お手。』 『わん!』 『お回り。』 『わん、わん!』 『チンチン。』 『わおん!』 『……いい子、いい子。』 『くぅん。』  わたしの...
  • 涼宮ハルヒの遡及Ⅲ
    ...自分の本当の『力』を自覚してないってことなのよね」 「そうなんですか? じゃあ、霊感が強い人って本当は魔法使い?」 「まあそうね。でも、それはそういう方面の魔法。ただ本人が自覚しないと自由自在に使えないし、ついでに自覚してもそれを自由自在に使えるようになるまでには相当の年月を必要とするわよ。なんせ色んな魔力の構成を理解しないとできないから」 「はぅむ……」 「あたしたちの世界でも『魔法』が認知され本当に使えるようになるまでに数百年の時間が必要だったもの」 「そっか。じゃあ、仮に今、発見できたとしてもあたしの生きている間はほぼ不可能に近いですね」 「そういうこと。もっとも遠い未来は分かんないけどね」 「そっかそっか、じゃあみくるちゃんに聞いてみようかな? 未来の世界に『魔法』があるのかどうか」  やめとけ。というか時間遡行自体が魔法みたいなもんだろうが。高度に発達した科学は魔法と見...
  • 夢見ぬ蛙は終末に鳴く2
    ...以上に目を瞠っている自覚があった。僕は内心で感嘆の息を漏らす。普段着ではないだろう、彼女の着るいつもの系統とは方向性の違う――「今時の」女性が着るような装いと呼べばいいか。基本色は秋らしい茶系で纏められ、白いブラウスも相俟って清楚なイメージを齎してくれる。彼女の魅力を引き立たせる、洒落たコーデイネートだ。 涼宮さんか、朝比奈さんのチョイスだろうか。長門さんが一人でレディースファッション店を見て回っている姿は、余り想像がつかなかった。 「個人的な用事で休日にお会いするのは、そういえば初めてですね。その服、よくお似合いですよ」 「……そう」 僕の世辞ではない賛辞に、彼女は口癖のような相槌を落とす。無表情の内に、言い表せぬ喜びか、恥じらいが滲んで見えるような気がした。気がしただけで、ただの錯覚かもしれなかったが。 「そろそろ行きましょうか。行き先にご希望は?」 やはり無難に本屋だろう...
  • 夢見ぬ蛙は終末に鳴く
    ...。それが好きと当人に自覚できているかは別にして。 この告白は好機といえるものだった。僕にとってではなく、「機関」にとっての好機である。 殊に涼宮ハルヒの安定を願う上層部にとっては、願ったり叶ったりというところだろう。神の鍵に近しくある宇宙人端末という不安要素を一つ、何のリスクもなしに排除出来るのだから。 彼女と彼の間の障害は、少しでも削り取っておいたほうがいい。 そこに僕の自由意志など、元よりあってないようなものだ。ここで判断を保留し指示を仰いだところで同じこと、機関から下される命など分かりきっていた。 本当に、長門有希が古泉一樹に恋をしたというのなら、この僕の判断と対応は、卑劣そのものだろうけれど。 僕は信じていなかった。彼女に恋をされるようなきっかけが、僕と彼女の間にあったとは到底思えない。 「……今日から、恋人同士」 「そうですね」 「なら、下校は共にすべき」 ふ...
  • エンドレス・エラー
    ...の中でわたしは奇妙な自覚をする。定まった枠から食み出た答えの在り処を探すという行為。 ――けれど、結局のところ、わたしは何も言わなかった。寄越された沈黙にも大して落胆する様子はなく、世間話をするように、彼は目を細め、語り始めた。彼にとって人に長考を聞かせることは、思考を整理する意味合いもあるということをわたしは知っている。 「そう、……それにしても驚きました。まさか二週間分を、我々が延々ループしていたとはね。どうりで酷い既視感があったと思いました。事象を正確に観測しているあなたがいてくれたことで、状況の把握が早く済んで助かりました。おかげで、こうして対策も講じられる――もっとも、現時点では目処も立っていないことですし、事の解決に我々の出る幕はないのかもしれませんが」 古泉一樹は、歓声を上げている涼宮ハルヒを見、彼女に締め上げられている彼に視点を順に移して、やはり何処か満たされたよ...
  • 人生最悪の四日間 第二章 ~神は誰だ~
    ...、その「誰か」という自覚を持っていない可能性もある。一昨日まで神の自覚なんてなかったんだからな。 しかし、その俺とは俺ではない。「俺」だ。 そう、あの時のもう一人の俺、つまり「俺」は、もしかしたら俺の異時間同位体ではない可能性もある。 あれが三人とも俺の異時間同位体ならば、俺はコンバットマグナムで眉間を撃ち抜かれて死ぬわけで、 決して三階から落ちて死ぬことは無いのだ。 つまりあの「俺」は俺の異時間同位体ではなく、それ以外の何かだということだ。 それがなんなのかはわからん。パラレルワールドからやってきたもう一人の俺か、あるいは俺に変装した俺以外の人物かもしれない。 俺のクローンかもしれないし、俺の幻覚かもしれないし、俺のそっくりさんかもしれない。 まあ、あの「俺」はいつかわかると言ったのだから、いつかはこの謎が解けるのだろう。 午後六時。部室にて。 さて、どうするか。 死体を放っと...
  • 涼宮ハルヒの軌跡 情報統合思念体からの独立(中編)
    ...思念体があたしの能力自覚に気が付いても良いようなレベルのね。 でも、見てのとおり情報統合思念体はなんの行動も起こしていない。おかしいと思わない?」  その三回のミスって言うのがどの程度のものなのか具体的に教えてもらえないとわからんが、ハルヒが自分で認識できるほどの ものなら確かに奴らがハルヒが力を自覚しているってことに勘づいてもおかしくなさそうだ。しかし、今俺たちのいる世界は 夕焼けに染まってきている透き通った空が広がっているのを見ればわかるように、通常運行を続けている。確かに妙な話だな。  ハルヒはぐっと顔を俺に近づけてきて、 「でしょ? だから、あんたが一緒にいるインターフェースに何かやらかしてそれを阻止してくれたんじゃないかって思ったのよ。 あの子、どうやらあたしの監視役を負かされているみたいだし。でもその調子じゃ、本当にただ文芸活動をしていただけっぽいわね」 「悪かったな。俺...
  • カーディガン
    ...分が動揺している事を自覚していないだろう。だが傍目には長門有希は明らかに動揺している   そんな長門をニヤニヤ笑いながら人の女子生徒が話しかけてきた 「長門さん?そんなに慌ててどうしたの?」 女子生徒は笑いを堪えて、さも心配しているように話かけた 「……カーディガン」 「カーディガンがどうした?」 「……ないの」   長門は必死に何より大切なソレを探した 「カーディガンならまた買えばいいじゃな~い」   この女子生徒は知っていた。長門がキョンからカーディガンをプレゼントされた事を。 そしてそれを長門が大切にしていた事を。   長門は昼休みの間中探していた 始めては長門有希の滑稽な姿を笑ったりもしていたが、この頃には必死な長門に対して女子生徒はイライラしていた   「長門さんもしかしたら貴女のカーディガンってコレ?」 そう言って女子生徒は隠していたカーディガンを取り出した   「あ……...
  • 夏祭り
    ...ヒが望んでいることを自覚して 押し倒した ハルヒ「!?ちょっと強引すぎない??」 キョン「今更恥ずかしがるなよ」 ハルヒ「・・・///」 俺は問答無用にハルヒのパンツを脱がした キョン「お前のここ、かなり濡れてるじゃねぇか」 ハルヒ「そういうあんたはあそこ大きくしてるじゃないの」 俺はハルヒの秘所に指を二本入れてかき混ぜてみた ハルヒ「ぁ!・・ん・・ぁあん・・はぁはぁ・・・」 快楽で横がる顔も可愛いな キョン「もう最初から準備いいみたいだな・・・」 ハルヒ「はぁはぁ・・・焦れったいわね・・・早く・・」 俺はベルトを外した キョン「・・・・ハルヒ入れるぞ・・」 ハルヒ「早く・・・しなさい・・はぁはぁ」 さっそく入れる俺 これが初体験になってしまうのは 喜ぶべきか悲しむべきか悩んでた が奥まで達した瞬間快感で理性が吹っ飛ぶかと思った キョン「うっ・・・・」 ハルヒ「ぁぁぁぁあん・・・は...
  • 裏SOS団の会合
    ...とは大変危険です。御自覚がないようなのでいっておきますが、イレギュラー要素という点では、鶴屋さんもそうなのですよ。御自重していただかなければ困ります」 (鶴屋)「分かってるさ。おやっさんからもきつく言われてるしね。あたいは、いつもどおり、傍観者を決め込むさ」 (朝比奈みくる)「そうしていただけると助かります」        以上、鶴屋家別荘における会談内容の報告を終了します。  20××年4月×日 パーソナルネーム喜緑江美里。  
  • 涼宮ハルヒの交流 最終章
    ...もいいが無茶させてる自覚があるならもっと優しく扱ってくれ。 「だいじょうぶさ。もうピンピンしてる。別に体に問題があるわけでもない」 「そう……、ならいいけど」  ハルヒに元気がないな。そんなに心配してくれてたってのか?  それともここも実は異世界で、これは違うハルヒだったりするのか?いやいや、そんな馬鹿な。  ……ん?そうだな、そういえば言わなきゃいけないことがあったな。 「ハルヒ、昨日はすまなかったな」  ハルヒは不思議そうな顔で目を向ける。 「だから、別にいいって言ったでしょ」 「……ああ、いや、そのことじゃない。昨日の昼のことだ」 「ああ、……あれね」  途端に不機嫌な顔になる。やっぱかなり怒ってんのか。 「つい、つまらないことでムキになっちまったな。すまん。 けどな、お前からはつまらないことかもしれないけど、俺にとっては結構大事なことだったんだ」 「………」  あのハルヒと同...
  • 一夏の恋2
    ...た自分の手の汗ばみを自覚して、は、と自嘲した。常に余裕綽々として微笑み物事をこなす、古泉一樹はそうあらねばならないのに、情けない限りだ。 分かっていた。震える自分自身で、気付いていた。 ――僕は忘れたくなかったのだ。 
  • 医者も匙を投げ出す病気の話
    ...努力中なんだが、一旦自覚してしまうとどうにも上手く行かない。 どうせなら気づくなよ俺。 「何か悩み事でも?」 盤上で自分の陣地を広げ終えた古泉が聞いてくる。 努力は報われていないらしい。 「別に。ちょっと調子が悪いだけだ」 どうでもいいがそれじゃ俺に角を取られるぞ。 たいして戦略をたてるまでもなく二つ目の角を占拠しパタパタと領土を広げる。 「具合が悪いなら早めに病院へ行ったほうが良いですよ」 「病院に行くほどでもないさ」 ハルヒの言葉を借りるなら病気だが、こんなことで病院に行ったら医者に笑われちまう。 放っておけば調子も戻るさ。鼻風邪みたいなもんだ。 次の手を促すべく視線を向けると、読んでいた本のページを捲る手を止めて長門がこっちを見ていた。 「先程から心拍数と体温に過剰な変動がみられる。これは異常」 「ええ、キョン君病気ですか?」 「やはり一度医者に診てもらっったほうが良いですね...
  • 長門有希の報告Extra.7
    ...当の彼女自身ですら、自覚していないのですから。我々としてはもどかしい限りですよ、まったく。だから事あるごとに背中を押してはいたんですがね。……話が逸れましたか。  もちろん、彼女は『聖人君子』ではありませんから、時には落ち込んだり、暗黒面に囚われてしまったりもします。『彼』が他の女性……殊に朝比奈みくるを構っている時は、それはもう酷い有様でしたね。  ――……そう。  ああ、それも今となっては過去の話ですよ。長門さん、朝比奈さん、あなた方二人の存在に嫉妬して、彼女が心乱していた事実も、今となっては思い出です。今ではあなた方は、涼宮ハルヒにとって欠くことのできない存在です。  実は我々『機関』においては、かつてはあなた方の存在を危険視する意見も存在しました。涼宮ハルヒの不興を買い、閉鎖空間の発生を助長するおそれがある、という意見です。今だからこそ言いますが、あなた方をなるべく『彼...
  • ハリネズミな僕たち
    ...情に彩られていた事を自覚していただろうか。 「ねぇ、古泉くん? さっきからずっとこっちを見つめてたけど、何かあったの?」 「気色悪いぐらい見てたぞ、お前」 古泉の視線に気付いていたのか、ハルヒは物珍しそうに、キョンの方は胡散臭いとばかりに眉を顰めていた。 「おや、これは失礼しました。お二人とも仲がよろしいですね、と、つい微笑ましくなったものでして」 「なっ――?! ち、ちちちがうからね、これはそんなのじゃないからっ!」 「そ、そうだぞ古泉! お前はいつもいつも勘繰りすぎなんだよっ!」 「くすっ、それは失礼しました。その割には息がピッタリですけどね?」 古泉の仄めかす言葉に、二人は喉を詰まらすと頬を赤らめそっぽを向いた。 巧い事誤魔化すことに成功した古泉は、いつも通りの仮面を貼り付けながら含み笑いを漏らす。その表情には先程まで浮かんでいたはずの感情は残滓も残さず消失していた。その感情が...
  • スノーホワイト・レクイエム2
    ...考査が多いですから、自覚のない内に少々疲れは溜まっていたかもしれません。大丈夫です、眠ったら気分は幾らかすっきりしましたから」 「……そう」 部室で古泉が寝顔を晒すような失態を演じたのは、初めてであったこともあるだろう。古泉の体調不良を純粋に憂う長門の言葉に、古泉は大事ではありませんと安心させる意を込め、朗らかに微笑んだ。  長門は返答に、極小の空気穴から声を絞り出すような微かさで、ぎこちなく「無理はしないで」と告げた。対等な友人に抱く以上の好意を長門に向けて握り締めている古泉は、それを差し出せる瞬間を捜しながら、今この時を何より幸せだと感じて笑うのだ。 (本当にここでしあわせだと笑うのは、自分の役割か?) そのとき胸を掠めた、何かどうしようもない違和感のようなものを、古泉は意識的に押し潰した。 読んでいた書籍や最近の流行小説に関してを話題に、それからも幾らか歓談を...
  • 涼宮ハルヒの邁進 その6
    ...が 目的だったんだ。自覚があったのかは知らないが。間違っているのは世界中の人々の認識の方さ。 だったらそっちの方を正してやるべきだと思うぞ」  はっきりとした俺の返答に、古泉は驚きを込めた笑みを浮かべ、 「あなたの言うとおりです。修正されるべきは、機関を含めた外野の方ですね。その誤解の解消には及ばずながら僕も全力を 尽くしたいと思います。ええ、機関の決定なんて気にするつもりもありません」 「頼むぜ、副団長殿」  俺がそう肩を叩いてやると、古泉は親指を上げて答えた。何だかんだで、こいつもすっかり副団長の方が似合っているよな。 俺も団員その1の立場になじんでしまっているが。 「では出発しましょう。そろそろ、敵も動いてくるでしょうからね」  古泉の言葉に一同頷き、徒歩での移動を開始した。   ◇◇◇◇    俺たちは山を下り、市街地へと足を踏み入れる。今のところ、奴らが仕掛けてくる様子はな...
  • 無限の剣製2
    ...ん。 ―――どうして自覚できたのかと言えば、古泉と同じで『判ってしまうのだからしょうがない』というやつだ。 ―――では何と戦うのか―――ということだが、これは楽に答えることができる。 ―――情報統合思念体の急進派。 ―――いつかの夕暮れ。俺を襲ったあいつの様な存在ども。 ―――あいつが俺を殺せなかったのは長門がいたから。 ―――ならば、゛長門が介入できない空間ならば邪魔されない〝。 ―――故に、急進派はハルヒ閉鎖空間に近い世界から俺らに近づき、十分に近寄ったところでこの世界に現れ、干渉する。 ―――その世界が先ほど定義した第三世界。 ―――その世界から、奴らはハルヒを襲う。 ―――俺を殺さず、ハルヒを直接゛情報〝として解析し、自立進化の糸口を見つけ出す。 ―――それが奴らの狙い。 ―――そして、俺はそれを防ぐ。 ―――何故か奴らと同じ世界を作れる俺はその世界でそいつらを倒す。 ―――...
  • くじびき妙バランス
    ...りに稚拙なとらえ方を自覚したのか、 「では、大吉を引いた人が今年一年の運を使い切ってしまい、 後は落ちるだけなのか、と言われると… それは、答えに困るのですが…」 曖昧な笑みを滲ませ、私に目線を注ぐ。 気休め程度にしかならない古泉一樹の言葉だが、私はこのおみくじを彼の言う通りに捕らえる事にした。 私はこれで悪運を使い終えた。後には幸運しか残っていない、と。 「わかった」 私は頷いてから、手の平におみくじを乗せ、古泉一樹の視界にそれを入れた後、指を平行移動させた。 沢山のおみくじが結び付けられている木へと、視界を私に誘導された古泉一樹は、 「わかりました」 と先程の私の言葉を反復するように言い、私の手の平から紙を摘んだ。 「私では届かない、一番高い所に結んで欲しい」 高さが今後に影響する筈がないが、古泉一樹に頼んだのだから、私には不可能で彼には可能な処置を取って貰おう。 古泉一樹は、...
  • 『lakeside love story』 5日目
    ...お前はナルシストだと自覚してるのか。 ……と頭の中で文句を一通り考えた後、ハルヒに向かって言った。 「浮気じゃないぞ?俺はお前だけが好きだからな。」 ハルヒと、何故か朝比奈が顔を真っ赤にした。 「……っ!?ちょ、キョ…、ああもう!顔洗って来るわっ!」 古泉がニヤニヤしながら肩をすくめた。 「おやおや、そこまで燃え上がっていらっしゃいますか。」 「いつもこき使われるお返しにしちゃかわいいもんだろ?」 朝比奈さんも口を挟んで来た。     「ふわぁ、キョンくん……凄いキザになりましたねぇ……。」 俺は一人でスヤスヤと眠る長門に目をやり、肩をすくめ言った。 「やれやれ。四面楚歌だな。」     朝飯前、長門を起こせとハルヒの命令だ。 さて、困ったな。 あいつの噛み付きはなかなかにダメージを負うからな。 しかたない、いつも通り強行策でやるか。 近付いて行くと長門がいきなり目を見開いた。 「う...
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