涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「記憶喪失」で検索した結果

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  • 記憶喪失
    ...なったのか?   …記憶喪失なんてバカなことあるわけないだろ。   「ハ、ハハハ・・・」   何一人で笑ってるんだ俺。気色悪いなおい。 なにか他のことを考えよう。そう、学校のこととか・・・ …学校… …なぁ…なんで何も思い出せないんだ?   と、突然扉を開く音がする。   「・・・もう大丈夫そうですね」   …男の声が聞こえてくる。 おいおい、今度は男か。もう勘弁してくれ。 どうせお前のことなんて知らないんだ。もう俺の頭の中は・・・空っぽなんだ。   「どうですか?ご気分のほうは」   なんだか随分礼儀正しい野朗だな。医者か?   「・・・誰だ」 「古泉です。一応あなたの知り合いですが」   ハァ・・・また聞いたこともない名前だ。もううんざりしてきたぞ。   「俺はお前を・・・」 「知らない・・・ですか?」   古泉とか言う奴は、俺の言いたいことを的中してきやがった。   「な・・・...
  • 長編・キョン
    ...ディングの延長版~ 記憶喪失 影の世界 (BADEND注意) 王様ゲーム キョンの決意 想い 試験勉強 北斗のキョン 残された時間 洞窟にて 俺とハルヒと古泉の生きる道 (BADEND) 許婚と最愛の人 Another Story 涼宮ハルヒの変質 ストレンジデイ イン ザ レイン キョンの死、そしてその後 クリスマスイブ 憂鬱アナザーエンド 涼宮ハルヒの旅路 グラップラーキョン ハルヒが残した希望 1枚の写真 涼宮ハルヒの海遊 Verywhiteday お見舞い 一つの選択 『ComebackAvenger』 キョンの憂鬱 もしもの世界 看病 ある夏の日の夕暮れ 涼宮ハルヒの変貌 愛すべき日常 涼宮ハルヒの我侭 殺人鬼はそこに (グロ・BADEND注意) 10歳児 6歳児 涼宮ハルヒの退行 ディサイデッド・フェイト キョンの苦難 涼宮ハルヒの永遠 涼宮ハルヒの交替 涼宮ハルヒの日常...
  • 無限の分岐
    ...「あなたは今、一種の記憶喪失の状態にある。それより以前では、私のことが判った。」 「記憶喪失?俺がか?」 「そう」 「まさか。俺はいたって普通だぜ?」 「…ならば、貴方の妹の名前は?」 「………」 あれ? 「通っている学校の名前は?」 「………」 おかしいな…。 「貴方は何歳?」 「………」 えーと…。 「貴方の所属している団の名前は?」 「………」 それは…。 「誰でも良いので、その団の仲間の名前は?」 「………」 ひとり、顔だけが浮かんだ。 まるで、百ワットの笑顔が。 しかし、名前が思い出せない。 「そして、貴方の名前は?」 「………」 …判らない。 「…嘘だろ?」 「嘘ではない」 「…じゃあ、俺は本当に…?」 「記憶喪失」 「………信じたくないが…そうみたいだな。諦めて信じるとしよう」 「…そう。良かった」 「記憶喪失が良いのか…?まあ、それは良いとして(?)ここは何処なんだ?...
  • lost and found
    ...のも何ですがあなた、記憶喪失ではありませんか?」  そんなわけはない。 「親の名前も妹のことも覚えているし、 クラスの奴等の名前だって言えるぞ。その涼宮ってのは聞いた事がないが。 そうそう、特によくつるむのは谷口と国木田辺りかな」  男――いや、古泉といったか――は深く肩を落とした。  そのとき扉が開き医者が入って来た。古泉との話は終わり、  俺は検査のために部屋を連れ出された。  結果。脳にも異常は見られず、俺は明日、明後日くらいに退院する見込みとなった。  異常がないってことはあの二人組の言ってることの方がおかしいって事でいいんだよな。  少しほっとしながら部屋に戻ると、家族が来ていた。実に三日ぶりの再会らしい。  なぜだか知らんがあの二人も部屋の隅にいた。 「あーっ、キョン君だあ!」  飛び掛かかってくる妹を片手で制しつつ俺はおふくろに謝った。 「心配かけてすまん、あと二、...
  • 涼宮ハルヒの記憶
    ...の奇妙な言動ですが、記憶喪失と考えると全てつじつまが合います。」 「記憶喪失だって?ハルヒはホントに俺たちのこと忘れちまったのか?」 「えぇ、それも僕たちSOS団のことだけをね。」 「俺たちだけ?なんでそんなことがわかる!」 「涼宮さんはご両親とは普通に話してるようですし涼宮さんは北高のことを知っていました。なので消えてる可能性があるとしたら僕たちSOS団に関する記憶でしょう。」 ハルヒの中から俺たちだけの記憶が消えた?なんでそんなややこしいことになっちまったんだ。 「おそらく僕たちとの思い出が涼宮さんにとって一番大事なものだったからでしょう。それが優先的に消されてしまったのです。」 「元には戻らないのか?」 「わかりません。突然思い出すこともあるようですが・・・」 とりあえずもう一度涼宮さんの病室に行きましょう!   俺たちは再びハルヒの病室にやってきた。 古泉がノックをする。 ...
  • 橘京子の――(後編)
    ...わかりであろう。橘の記憶喪失を復活させるために必要なのは、シャミセンなのだ。  いや、正確に言うならば――。 「ふにゃあ」  果たして俺の予想通り、長門の足元を縫って現れた三毛猫。長門は何も言わず足元にいた猫をすっと抱きかかえた。シャミセンもまた暴れる事も無く素直に抱きかかえられている。 「わー、ねこさんですね。かわいいかわいい」  記憶を失っても愛玩猫のかわいさはわかるようで、初めてシャミセンと戯れた時の朝比奈さん並に全身無邪気オーラを醸し出している。もしかしたらこのまま記憶喪失でいたほうがコイツのためにいいかもなんて思いつつ、すぐさま思いを改めた。  そんな俺の気持ちなど知る由も無く、橘はわが家の三毛猫を撫で撫でしていたが、 「そのまま、じっとしてて」と突然号令がかかり、 「え……? は、はい」そのまま直立不動体制をとる。  長門は抱えたシャミセンを橘の目の高さまで持ってきて...
  • 橘京子の――(中編)
    ...は……?」 「今回の記憶喪失、恐らくは一時的な記憶の混乱によるものと思われます。時間が経てば治る可能性があります。暫くはこのまま様子を見ましょう。また一週間後にでも来てください」  さも当然といった口調で、カルテにペンを走らせながら先生は答えた。  やれやれ。これは長丁場になりそうだ……。  あの後。  記憶がなくなったのにも関わらず全く気にすることの無かった橘を引き連れ、私立の総合病院――俺が一度かつぎ込まれたあの病院――へと足を運んだ。  ここを選んだのは他でもない。古泉の口利きで医療費の心配が要らないと踏んだからだ。  当初、「別に記憶が戻らなくてもいい。お金もかかりますし」と息巻いてた橘だったが、自覚症状が無くても頭蓋骨とかにヒビとか入ってたらやばいことになるぞと脅した末、しぶしぶ病院へと行くことを決意させた。  続いては古泉を説得。ベッドの上に置きっぱなしにしていた...
  • 橘京子の――(前編)
    ...「はい?」 「お前の記憶喪失……演技だろ?」  俺の問い掛けに、橘は小さく笑って、「どうして、そう思われましたか?」 「記憶を失ってる割に嫌に落ち着いているからな。それに記憶を失うタイミングが余りにも良すぎる。どう考えても演技にしか見えん」  ――橘が二人の怒りを買い、追いかけまわされた理由。  それは、ハルヒと佐々木の許可なく俺の家にきたことだろう。  発覚した原因は、言うまでも無く先の電話である。近くに俺がいるのが解っていながら何故二人に連絡しようとしたのか、そこは不明だが……。  ともかく、以前取り交わされた変な条約だか約束を反故され、二人の怒りは頭のてっぺんを越え、制裁を加えようとやってくる。もちろんこのままでは身の安全どころか命の保障までぶっ壊されかねない。  そう考えた橘はある秘策を思いついた。即ち、記憶喪失を演じて知らないフリを決め込もう、と。  正直おかしいと思...
  • 無題 中編
    ...。有機生命体が起こす記憶喪失と同じものと思われる。」 「やはり、ですか…。」   有希、今なんて言ったの?   「恐らく幼い頃の記憶はある。欠けた記憶は高校入学以降のものだと推測できる。」 「なるほど、だから妹さんの記憶はあったのですね。」 「そう。けれど…わたしたちの記憶は、ない。」   キオクソウシツ? そんなの、ドラマとかでしか見たことないわよ。現実世界に本当にあるのか、怪しんでたところだったのに… 違う。あたしが思ってるのはそんなことじゃない。   「キョン…あの日のことも覚えてないの?あの時のことも…」 「名前すら覚えてないんだ、すまん。」 「あ、あたし?あたしは涼宮ハルヒ」 「涼宮さんだな。覚えとくよ。そこの人達も俺の知り合いだったんだろ?」   涼宮さん…?なんて呼び方してるのよ…古泉くんやみくるちゃんみたいじゃない…   「僕は古泉一樹です。あなたと同じ高校一学年です...
  • Love Memory 後編
    ...  「だからキョンは記憶喪失になっちゃって…それで…それで…」   涼宮は必死に言葉を搾り出すように話した。   「崖から落ちる前にね…?あたしとキョンは、二人っきりで…蛍を見たの。」 「蛍…?」   どんなシチュエーションなんだ?全く見当がつかない。   「とてもきれいだった…そのあと、あたしとキョンは…うっ…うぅっ…」   遂に涼宮は涙を垂らし始めた。な、なんなんだよ…   「やっぱり…嫌だよぉっ…キョン、思い出してよ…」 「思い出してって言われてもな…」 「そうじゃないとあたし…もう、耐えられない…」 「…涼宮…。」 「…ごめんなさい。あたし、すごい我侭なこと言ってたね。じゃあ…戻ろう。」 「いつも我侭なこと言ってこそお前だろ。こんな態度、似合わねぇぞ。」 「…え?」   ん、なんだ、今の言葉は。俺が言った…んだよな?何故こんなことを…?   「…そ、そうね!あたしったら何しみ...
  • 下衆谷口 ~下衆ミステリー 出題編~
    ...撃を受けて、一時的な記憶喪失になってるのかしら。かわいそうなみくるちゃん。でも大丈夫よ」 ハルヒ「谷口は私がSOS団団長として責任をもって抹殺しておくから。あなたはゆっくり休んでて」 谷口「ちょっと待てぇ! だから俺はちがうと言ってるだろう! 何を証拠にそんなことを! あなるさんもビックリだ!」   ハルヒ「あんたが倒れているみくるちゃんに触ろうとしていた状況証拠だけで十分よ!」 ハルヒ「女の子に相手してもらえない下衆なあんたは、とうとう欲求不満が限界に達した」 ハルヒ「そして誰もいない文芸部室にみくるちゃんが入ったのを見計らって、かねてよりの計画に及んだ」 ハルヒ「みくるちゃんを襲い、力ずくで欲望を満たそうという、畜生にも劣る行いにね! そうなんでしょ!?」   谷口「確かに俺は犬だ豚だ畜生だと罵られて快感を感じる下衆だ。そこは否定しない。だがな、実力で女人をどうこうしようなん...
  • ‐ 涼宮ハルヒの羨望 ‐
    ...、話って何? 「彼の記憶喪失の原因についてです」 記憶、喪失? キョンが? うそよ、何それ。 何それ何それ何それ。 もしかしてそれが倒れた原因? 「医師の話によると倒れた理由も記憶を失った理由も同じらしいです。」 廊下で医師から一通りの説明をうけたあと、私は古泉くんと話していた。 古泉くんが続きを述べ始める。 「彼の精神は極度に疲労していた、それが倒れる原因になったと」 疲労? だって、そんなそぶりは一度も。 「長い間に蓄積されたものらしいです。」 どういうこと? 「例をあげて説明しましょう。 フラッシュバックというものがあります。 麻薬の一部には使用することで幻覚を見るものがあります。 その時の感覚が忘れられず人は使用を繰り返し、何度も使用するうちに麻薬は人の体を蝕みます。 重度の中毒者になった場合は、麻薬の恐ろしさに気づきやめるでしょう。 しかし、たとえ長い時間をかけて回復...
  • 異界からの刺客
    ...ハルヒよ。あんた急性記憶喪失になったの?」 この個体はハルヒではない。なぜなら....、なぜ、解ったのか?だが、ハルヒではない。 「ちぇっ、なんで解るのかしら。おかしいわね。おっと情報封鎖は無しよ。北高全体に崩壊因子を仕込んでおいたわ。この部屋を情報封鎖して私と崩壊因子の連結が途切れると崩壊因子が作動することになるわ。それじゃあ嫌でしょう?」 長門は崩壊因子を探索し、固定する作業にかかった。勿論、「ハルヒ」が逃げ出す時間は充分にあった。 「あなたには『別の』探知能力があるみたいね。面倒だわ」 そう言い捨てると「ハルヒ」は出ていった。 長門は崩壊因子を固定すると、二度と崩壊因子を設定できないように防護ネットをはりめぐらせた。 第三章 みくる 次にやってきたのはみくるだった。 「長門さん、こんにちわー」 いつもながらの能天気さで着替えを始める。スキャン。異常無し。 「お茶、入れます...
  • ハルヒ能力喪失・SOS団解散編
    ハルヒ能力喪失・SOS団解散編 1話 ハルヒ能力喪失・SOS団解散編 1.5話  別ルートBAD END注意
  • Love Memory 全
    ...。有機生命体が起こす記憶喪失と同じものと思われる。」 「やはり、ですか…。」   有希、今なんて言ったの?   「恐らく幼い頃の記憶はある。欠けた記憶は高校入学以降のものだと推測できる。」 「なるほど、だから妹さんの記憶はあったのですね。」 「そう。けれど…わたしたちの記憶は、ない。」   キオクソウシツ? そんなの、ドラマとかでしか見たことないわよ。現実世界に本当にあるのか、怪しんでたところだったのに… 違う。あたしが思ってるのはそんなことじゃない。   「キョン…あの日のことも覚えてないの?あの時のことも…」 「名前すら覚えてないんだ、すまん。」 「あ、あたし?あたしは涼宮ハルヒ」 「涼宮さんだな。覚えとくよ。そこの人達も俺の知り合いだったんだろ?」   涼宮さん…?なんて呼び方してるのよ…古泉くんやみくるちゃんみたいじゃない…   「僕は古泉一樹です。あなたと同じ高校一学年です...
  • 酔いどれクリスマス
    ...ない。というより半分記憶喪失に近い。だから今はまだ後悔することはなかったはず、なんだが……  この現状は『後ろ向き一人大反省会』を盛大に催したくなる。  まず俺は何で床で寝ているんだろうね。お陰で体の節々が痛い。しかも制服のままだ。コートがお情け程度に上半身にかけられているが、足元がちょっと寒い。まあ自業自得か。  そして何で俺はまだ学校に、というか部室にいるのだろう。上着のポケットから携帯を取り出し時間を確認して── 「げ」  思わず声を上げる。日付が変わって三十分経っているぞ。これは家に帰ったら説教だな。  そして──  無限大に反省したくなること。  なぜ俺の腕の中に団長様がいらっしゃったのだろうか。いやホント、夢であってほしいね。  その団長様は先程まですやすや寝息を立てていたが、俺の「げ」という声に反応してピクリと瞼が開いた。しまった、起こしてしまった。  ああ、これは目...
  • 壊れた記憶
    病院 古泉「キョンたん、僕のことがわからないんですか?」 キョン「うん・・・っ」 古泉「困りましたね…」 キョン「…あなたの名前はなに?」 古泉「僕は古泉、あなたの恋人です」 古泉「本当に?」 キョン「…うちに…帰りたい、ハルヒは?」 古泉「おや、涼宮さんはわかるんですか?」 キョン「長門…、朝比奈さん…」 古泉「キョンたん…」 キョン「みんなどこへいったの?」 古泉「…みんな元気ですよ、それより医師を呼んできましょう」 キョン「うん…」 僕は、医師と話す古泉という人の顔を見た なかなかいい顔をしていてモデルのようにも見える 医師は簡単な質問をしていく 医師「この人のことがわかりますか?」 キョン「ううん…わかんない」 古泉「……」 医師は渋いような顔をして出て行った 古泉「涼宮さんや他のみなさんのことはわかるんですか?」 キョン「うん…名前はわかるんだけど、もやもやしてよくわから...
  • 平行記憶
    雪山から帰ってくると、 俺達が早速ハルヒによって初詣名義の神社巡りをさせられたのは想像に難しくないだろう。 古泉によると、神社の神主の中にも「機関」の関係者が居て、 ハルヒがお参りに来た時は神様のお参りだという事で大変だったらしい。 ハルヒもハルヒで調子に乗り、朝比奈さんを連れて巫女衣装を着て祭壇で怪しげな祈りを捧げていた。 古泉はその随分適当な「神様」を補佐する役割として、昔の貴族衣装を着て横に座っている。 3人共おこれでもかと言うほどお似合いだ。そのままタイムスリップして祭られてるといい。 あ、朝比奈さんはいいですよ。 この時点で残ったのは俺と長門だけになったのだが、 長門はそのマイナス50度の視線で俺に言ってきた。 「この前の事は私の責任。あなたは気にしないで欲しい」 感情が出来たばかりと思われるこいつでもかなり気になっていたらしい。 心配はするな。お前に任せすぎた俺も悪い。 「そう...
  • 涼宮ハルヒの喪失
    無事ではないような気はするものの、とりあえず進級を果たした俺たちだが、 これといって変わりはなく、いつものような日常を送っている。 今日は日曜日で、全国の学生は惰眠を貪っている頃だろう。 諸君、暇かい? それはいいことだ。 幸せだぜ。 俺は、暇になりたくてもできないんでな。 日曜日。 ハルヒが黙っているわけもなく、金を無駄にするだけの町内散策・・・ いや、不思議探索の日となった。 今日も既に全員集合ときた。 いいんだ、もう慣れたよ。 もう、奢り役となって一年も経つんだな。   「キョン!はやくアンタもくじ引きなさいよ!」   分かってるさ。 ハルヒの手に収まった爪楊枝を引いてみる。 印付きか。 周りを見ると、ニヤケ古泉は印なし、朝比奈さんも印なし、長門も印なしを持っていた。 つまり、ハルヒとってことだな。   「珍しいですね。あなたと涼宮さんのコンビとは。」 「・・・長門と朝比奈さん襲った...
  • 古泉一樹の陰謀
    ...あのくらいで全員部分記憶喪失しているのが気がかりだが、もう何も言うまい。 かくして投票当日―。 「今までお疲れ様でした。得票率78%、見事当選ですよ」 と、満面の笑みで迫る古泉を見て俺がした返事はシンプルだ。 「お疲れ俺」 「これで学園陰謀の最初の準備は終了です。 もっとも骨が折れる仕事だったと言えるでしょうね。 たびたびあなたとは会うことになりますが、これからもよろしく」 「やれやれだな」 「おや、誰かと似たような台詞を言うんですね」 誰だ、そいつは。俺に共感できるのだとしたら中々見ごたえがある奴かもしれんな。 「そのうち分かりますよ」 古泉は生徒会室の窓を開けて言った。秋の風が入ってくる。 俺はこいつが嫌いじゃない。この二週間はなかなかに面白かった。 「これからの計画はあるのかね」 眼鏡を磨きながら俺は問う。 「えぇ。これからはあなたも計画に一部噛んでもらいます」 「つまらんこ...
  • 高校生クイズ
    ...が無い。この小説では記憶喪失ネタは扱ってないからな。 「ああ、なんとなく思い出した。で、ここは何処だ?」 俺はもう起きた場所がベッド意外のところでも、あまり驚かなくなるとこまで来ていた。 「解かんない。起きたら突然ここに居たの」 俺はここが何処なのか知ろうと、周りを見回す。 野球場だ。キレイな緑の草が一面に生えている。   何のことは無い。ここは神宮球場だ。   どうやらまた俺はハルヒと何処かに飛ばされたらしいな。だが灰色では無い。閉鎖空間にもいろいろあるのか? 前回と違うところは他にもいくつかある。 まず人が居る。それもかなりたくさん。まさか、俺達がここで野球の試合を行わないといけないんじゃないだろうな? そして、そのたくさんの人の中には、見覚えのある奴も居た。 「長門!」 ハルヒの隣に、長門が立っていた。 「あれ?有希、あんたも居たの?」 ハルヒの問いかけに、長門は短く答えた。 ...
  • 女、時々酒乱につき
    ...で昨日のことが完全に記憶喪失状態になった上、二日酔いに苦しんだことは言うまでもない。    ~おわり~
  • 橘京子の分裂(前編)
    ...い。 「もしかして、記憶喪失ってやつかな? そう言えばさっきから少し態度がおかしいし……今から病院にいってみるかい? おじきの経営している総合病院なら、脳外科でもイの一番に見てもらえるよ!」 「い、いえ……多分大丈夫です。皆の記憶はちゃんと残っていますから」 「そうかい? でも無理しちゃいけないっさ。いつでもベッドは空けとくからさ、気兼ね無く寄ってってよ! 毎日来ても構わないから!」  ベッドが必要なほど重患でもないですし、毎日通うほど老いぶれてもないです。だから勘弁してください。 「それじゃあ、彼女の名前を教えてください。鶴屋さんの記憶の中にある、彼女の名を」 「わかったよ。言ったら思い出してくれるかもしれないしね。彼女は……」 「なっ……」  ――さしもの俺も絶句した。 「どうだい、キョンくん。思い出したっかな?」  いえ……その名自身は俺だって覚えていますが……いくら何で...
  • 長門有希の憂鬱Ⅰ二章
    ...っていた。 記憶喪失の患者が、記憶を取り戻しつつある状態になると、それを失う前にやっていた同じ行程を辿る。 今の俺はまさにそんな感じだった。 これから何をすればいいのか考えていなかった。考えるより先に足が進んでしまう俺の悪い癖だ。 俺は出入りする人をじっと観察することにした。万が一、知っている顔が通るかもしれない。 この時期、受験が近いからか学生が多いようだ。 腕組みをしてしばらく眺めていたのだが、ついうとうとし、気が付くとそろそろ閉館時間が来ていた。 携帯には起こされなかった。 俺はバックパックを背負って、持っていた文庫を棚に返しに行こうとした。 文庫小説の棚の前に、きゃしゃなセーラー服の後姿を見た。 「な、長門!」つい叫んでしまった。 肩に手を触れてしまい、そして振り返ったその子は、メガネをかけ、短髪で風貌は似ているのだが長門ではなか...
  • 実は8.365秒
    ...。 ハルヒは…………記憶喪失にでもなった人間を本気で心配するような目で俺を見てるな。   …哀れみの類のそれが入っているのは気のせいだろう。   っていうか俺はそんなに変なことを言ったのか? マズい。俺が悩み始めそうだ。 …もしやこれもハルヒの策略か? 俺は既にハルヒの手のひらで遊ばれてたとでもいうのか?   「あ、あのー…キョンくん?」   おぉ朝比奈さんいらしてたんですか。 ハルヒに隠れて見えませんでしたよ。   「夜じゃないから星は見えないと思うんですが…」   …しまった。 そう言えばまだ夜になっていない。 しかもなんということだ。 よりによって今世紀最大の天然キャラである朝比奈さんにつっこまれるとは。   「…そういう訳じゃないんですが…」 「仕方がない。春はバカに拍車をかける。」   そんな会話が聞こえるのは気のせいだろう。   「はぁ…バカはほっときましょう。古泉くん、...
  • 涼宮ハルヒの喪失 
    今回初投稿となりますが、どうぞ見てやってください。 最後のほうは、ある漫画からすこしネタを拝借するつもりです。 プロローグ 第1章 第2章 第3章 第4章 第5章 第6章 第7章 第8章 第9章 第10章 エピローグ 勢いで最後まで書いてしまいました。 また、なにか思いついたら書きたいと思います。
  • 長編・キョン4
    キョンの完全犯罪 涼宮ハルヒの記憶 涼宮ハルヒの軌跡  絶対に… 卒業式の約束 キョン100%(2) 涼宮ハルヒの逆転(キョンの消失) すれ違う想い 家出少女 Love Letter from …? 好感日記 好感日記Ⅱ アルバム巡り 「涼宮ハルヒの憂鬱」改 (欝エンド) Park Golf in Summer !! 北高生の告白ラッシュ 二人、夕立、遊具にて やりすぎた嘘 儚い想い出  where Justice... 裏切り者 涼宮ハルヒの再会 神が手にした力のリスク まとめ 涼宮ハルヒの時駆 雛見沢・SOS (クロスオーバー) ツインズパニック! キョンは別れを惜しむようです キョンがアンケートから情緒不安定になりました 扇子 涼宮ハルヒの盗賊 キョンのその後 (MGS4とのクロス) トナカイからのプレゼント Am I father? ロマンティックが止められない(※ホモ・百合ネタ注...
  • 【長門有希の無題】
     それはゴールデンウィークも明けた五月半ばのことだった。  読書以外の趣味もなく本を読むのが日課だったわたしは日曜日、遅い昼食を終えてから新しい本を探そうと市内にある図書館に初めて足を運んだのだった。  館内は本を読むのに適した明るさの照明で照らされており、平日なのにも関わらず多くの人で賑わっている。と言っても図書館なので騒いでいるような人はいない。  人の多いところはあまり好きではないが、ここはそれぞれが自分の空間を持てるためわたしも落ち着いて読書ができそうだった。そもそも、図書館とはそういうものなのだが。  書棚から適当な本を取り出しては開いて目ぼしいものを何冊か見つけると、わたしは本の重さに少しよろけながらも近場にあったテーブルに本を慎重に置き、息を一つついてから椅子に腰を落ち着けた。  今わたしがいるテーブルには他の誰も座っていない。わざわざそういう場所を選んだ。近くに人がいる...
  • 涼宮ハルヒの抹消 第六章
    ...机の角に頭をぶつけて記憶喪失にでもなってるんじゃないの? あるいは頭がおかしくなってるのかしら」  ああ、その可能性は今回はまったく考慮してなかった。しかし古泉たちも記憶が俺と同じなのだから、黙殺でいいと思うね。 「なあハルヒ。俺さあ、金曜日の朝もこんなことを訊いてなかったっけ? あの時は長門有希って女子のことについてだった気がするが」 「どうだったかしらね。そうねえ……言われてみればそういう気がしないでもないけど……ところでキョンあんたいったい何なのよ。言いたいことがあるならはっきり言いなさい。遠回しな訊き方されるとすっごく気持ち悪いんだから」  一瞬、いっそのことすべてを率直にゲロってしまおうかと考えてから放棄し、ため息とともに何でもないと常套句を吐いて前に向き直った。  不意に、恐ろしいまでの虚無感が押し寄せてきた。感覚はそろそろ麻痺しちまっているが、時々、思い出...
  • 朝比奈みくるの思惑
    ...、それは無理ですね。記憶喪失になっても覚えていられる自信が、漲っていきた と断言できますよ。   「えっとぉ……今のこともそうなんだけど、それとは別にキョンくんに謝ることがあるの」   朝比奈さんに謝罪されなければならにようなこと……はて? オレが謝らなくちゃなら ないことなら、即座に10個くらいは頭に浮かぶんだが、朝比奈さんのほうから謝罪され ることなんてあったかな?   「実は今日、涼宮さんが来るんじゃないかなって、ちょっと思ってました」 「……え?」 「ううん、思ってたんじゃないわ。試してた……んだと、思います。キョンくんが今日、 涼宮さんのこと考えていたように、涼宮さんもキョンくんのこと考えているのかなって」   「考えるもなにも……ハルヒは毎日、訳の分からないことしか考えてないでしょう」 「ううん、そういうことじゃなくて。えっと……ココロの繋がりって言うのかなぁ、うーん、な...
  • (消失)長門有希のもしも願いが叶うなら プロローグ 夏の記憶
    プロローグ夏の記憶   部屋の隅に1つのお面がある。 このお面を見るとあの日のことを思い出す。 彼は笑顔でさよならを言った。 悲しみと不安を隠すために作った精一杯の笑顔で。 繰り返される夏休み。 8月31日24時00分00秒になった瞬間、8月17日に戻る。 そして、8月17~31日までの記憶はすべて消去された。 わたしを除いて。 9874回目の夏休み わたしは彼を助けることができなかった。 本当に助けることができなかったのだろうか。 彼が消えるのに見て見ぬふりをしていたのではないか。 もちろん彼は死んだわけではなく、今でも元気に生きている。 しかし……もし、あの日が地球最期の日だとしてもわたしは何もしなかったのではないか。 そう考えるとぞっとした。 わたしは部屋の隅にあったお面を手に取る。 夏祭り。多くの露天が並ぶその中に一軒のお面を売る店があった。 ...
  • 『有希の横顔』
    「あなたに相応しいのはわたし。涼宮ハルヒではない……」 普段どおりの日常のはずだった。いつもの文芸部室。放課後に皆で集まり、 俺と古泉はオセロに興じ、ハルヒはネットサーフィン、朝比奈さんは お茶を入れた後マフラーを編んでいる。そのマフラー誰にあげるんですか 朝比奈さん? いや、それどころじゃない。 長門だ。   俺には100年かかっても理解できそうも無い本を、いつもと変わらず 読んでいた長門が、突然立ち上がり俺に向かって言い放ったのが冒頭の 台詞だ。部室内が凍りついた。 「えっ、有希? 今なんて言ったの?」 ハルヒはきょとんとした顔で長門を見つめる。次の瞬間。   「邪魔者は排除する」 長門が冷徹な声で呟いたかと思えば、一瞬にしてハルヒはその姿を変え 形容しがたい物体と化していた。 「ひぃぃぃぃぃぃ!!!」 朝比奈さんが変わり果てたハルヒを見て尻餅をつき、その場所に おおきな水溜りを作る。...
  • 【The Girl Who Wanted To Be A Real Human】完全版
    ...に今の長門さんはほぼ記憶喪失といっても過言ではない状態です。ですから、涼宮さんたちにはちゃんと説明して差し上げてくださいね?  説明の仕方は、あなたにお任せします。  それではまた、文芸研の部室でお会いしましょう。                                                        喜緑江美里』 「……やれやれ」  喜緑さんが部室に書き残したこの文章を最後まで読んだ俺は、封印していた言葉を溜息とともに吐き出した。  正直言って、あの長門が消えちまったことに未練がないわけじゃない。だが、今の長門はあの長門が望んだ結果なんだ。  あの冬の三日間。あいつが望んだ、普通の人間としての生活。  ようやくあいつは、自分の望みを叶えることができたんだ。それにこいつはちゃんとあいつであって、あいつじゃないわけじゃない。  だったら俺がすべきことは、あ...
  • ハルヒ能力喪失・SOS団解散編 1.5話
    ハルヒ「あ、あは。そ、そうよね。あんたは、晴れあるSOS団員の第1号だもんね!     そんなわけないわよね!あは、あははははははは、は………」 キョン「…ハルヒ」 ハルヒ「ねぇ、キョン。……………キス、して」 (1話の途中よりここから下が本編) キョン「ってんなわけねーだろバーカ!    お前何やってんの?顔赤くして「キスして」だ!?    誰がお前みたいな奴とキスなんかするかぺっぺっぺ。    ああ、もちろんSOS団に残るってのも嘘な。残る訳ねーだろボケ! 谷口「なぁ、キョン。涼宮と何があったんだ?」 国木田「何かふたりの間に見えない壁が見えるんだけど」 キョン「さらりと矛盾した事を言うな国木田。    端的に言えば・・・SOS団は解散、俺はハルヒに、もう口も聞かんだろうな」 谷口「は!?お前とハルヒって付き合ってたんじゃねぇの!?」 キョン「ちょwwwそんなわけねーだろバ...
  • 一夏の恋2
    懐かしむにもこそばゆい記憶が一つ、ある。 三年前、突如芽生えた力に慄き、戦いに明け暮れねばならぬ生涯を嘆き、周囲に対して心を閉ざした中学一年の春。機関に迎え入れられてからもそれは変わらず、無愛想とよく称された、拗ねた物分りの悪い子供であった僕。寄せられる微笑さえ、甘言を弄して手酷く裏切られる前兆のように思い、孤独に身を固くしてさえいれば己だけは護れると――そんな、保身じみた考え方で、自己を哀れんでいた。そんな僕の顔を覗き込んで、彼女、出遭った頃から上司であった森園生は笑った。 「つまらない顔ね」 彼女の笑みは今思い起こしてみても夢ではないかと疑うくらい、慈愛に満ちたものだった。母親のように、薄い唇から紡がれる声は優しかった。 「確かに貴方は可哀相ね。運命を呪うなら好きなだけ呪いなさい。それでも貴方は選ばれ、神人を狩る力を与えられた、その事実はどう足掻こうと変移し得るものではないわ」  ...
  • 一夏の恋5
    「じゃあ今日は」 歯痒さを捻じ込んで圧したような、――外見は平素と変わらぬ声が喫茶店の一角に響く。 「これで終了。明日は予備日に空けておいたけど、そのまま休みにしちゃっていいわ。また明後日、部室で会いましょう」 涼宮さんが宣言し、彼が苦虫を噛み潰したと表現するに相応しい皺を眉間に刻み、朝比奈さんは俯き、長門さんは唇を結んだまま。 八月三十日、午後。 僕はウインナーコーヒーの熱が冷めるのを、カップに押し当てた指の腹でじっと、数えていた。彼女が席を立ち、無言の聴衆に関せず客席をすり抜け、自動ドアを潜って店員の「ありがとうございました!」という掛け声を浴びながら去ってしまうまで、そうしていた。 多分、皆が分かっていたのだろう。涼宮さんの遣り残したことは果たされておらず、三十一日を過ごしても、その次に訪れるのは九月一日ではないだろうということを。心なしか空気は重く、場はやるせない諦観に満ちていた...
  • chapter2
    「くそっ、どうなってんだ?」 なんで1時間弱で部室がこんなことになってんだ? 考えられるのは、 ・俺が時間跳躍した? ・誰かが時間平面の改変を行った? ・俺が異世界に来た? まあ、こんなところだが…。どれが正解なんだ? さて、俺はいったいどれだけ疑問符を使ったかね、暇なやつは数えてくれ。 あいにくだが今の俺にそんな暇は無い。 「考えても分からんなら、わかりそうなやつに聞くか。」 頼むから以前のハルヒ消失事件のときみたいに 皆俺を知らないってのは勘弁してくれよ。 俺はそんな思いを抱きつつ携帯を握った。 ----------------------------------------------------- 「だめか…。」 本命の長門のマンションにかけたら知らない人がでるし、 対抗馬の古泉の携帯にかけたら圏外、 大穴の朝比奈さんの携帯にかけたら『この電話番号は現在使われておりません。』 だっ...
  • I don't choose, but decide. chapter02
    いまいましくも記憶に残っていたクソ野郎の名前を叫び駆け出しながら、 前回の顛末を思い出し古泉にコールする。機関の状況が今どうなっているのかは分からないが、 やはりこういう時に頼りになる人間はヤツだろう。だが2コールで出た古泉の言葉には以前程の周到さはなかった。 「どうしました?お二方は無事に送れたのですか?」 そんな場合じゃないんだ。また朝比奈さんが誘拐された。 「今どこにいます?」 公園だ。もう切るぞ。 古泉に落ち度はないのだが苛立ちを隠せなかった。何を悠長な事を言ってやがる。 前の手際の良さはどこへ行ったんだ。 今から行く、という言葉を聞き流しスピードを上げしばらくするとワゴンがぐっと近付く。 …どういうつもりだ?失速しやがった。 程なく誘拐野郎の車は完全に停車し、見たくもない奴が運転席から姿を現した。 その表情は意外にも苦渋に満ちていた。意表を突かれ足が止まる。 「逃げられた」 ...
  • 私の選んだ人 第7話
    私の選んだ人 第7話 「天にて諮る者」 長門さんが本を閉じると、「今日は用事あるから先に行くわね!」と言いながら、涼宮さんが部室から勢い良く飛び出して行った。その溌剌とした満面の笑顔には「悪くないけど、やっぱり女物じゃイマイチだわ」と書かれていた。 今日も持てる限りの能力を投入して自然な連敗を心掛けたテーブルゲームの後片付けをする僕を尻目に、女性用の香水ではあるものの、柑橘系主体の若々しい香りを漂わせる彼と、長門さんが並んで部室を出て行く。とても涼宮さんらしい、清々しく爽やかな香りだ。 ところで、どうも彼は今日は全く落ち着きが無かった。 「僕」がしつこく香水の件で彼をからかっていたからだ。というのは否定しない。「僕」が何か口を開く度に、「涼宮さん」「わざわざ家から」「持ってくる」「良い香り」「お気に入り」の内から1つないし複数が必ず文章に入っていた為、彼はすぐに口を閉ざした。 ...
  • 『God knows』 1章
    『God knows』 ~1章~ 要約するとこうらしい。 俺とハルヒが付き合い、結婚するという未来から来た朝比奈さん。 その可能性が限りなく0になった【長門談】らしく、 その未来がゴッソリ無くなったらしい。 「……どんな道を辿ってもあなた達は結婚する未来にあったんです。それが……」 「俺達の気持ちがパターンと完全に違うようになって、未来が全然見えなくなったわけですね。」 「はい……ここからは、何にも出来なくなりました。」 「「「……………」」」 沈黙。 朝比奈さんは泣きそうな顔、長門は何かを考えるような顔をしていた。 俺は明るい口調で話しだした。 「あははは!朝比奈さん、よかったですね!!」 2人ともポカンとしている。 「誰も未来がわからなくなった、『神のみぞ知る』ってやつですね。……でも、それが元々の生活じゃないですか。」 「それの……何がいいんですかぁ……わたし、何も出来なくな...
  • 幻惑小説 第五頁
      ◇◇◇◇◇    この小説との出会いは、近くの図書館で在った。  ………  ……  …      あまり踏み入れなかった奥の本棚までその日は見て、一番奥にポツンとひとつだけ置いてあった本は表紙も背表紙も何も描かれていなく、それもかなり分厚い。それが、この小説だった。  わたしが手に取るというよりは、小説のほうから吸い付いてきたように本を掴んで、そのまま図書館の受付で手続きをする。  大事に両腕で本を抱えて帰り、その夜わたしは洗脳されたかのように、黙々とそれを読み続けた。大きな期待感を膨らませて。   ********************************************************************************************************************************    これは実話をもとにした...
  • 普通の短編置場
    ここには普通の日常系とかのSSを置いてください。   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25   26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50   51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75   【題名付き・短編保管庫】 1 2   小説 Please tell a final lie こわれてしまった少女のはなし 五月の風、ふぁいなる 艦長ハルヒ保守 寝ぐせ byキョン 長門有希のカラオケ 谷口と国木田の恋 長門有希の密度 ある日の活動 スタンド・バイ・ミー うちゅうせんそう ...
  • 涼宮ハルヒの遡及ⅩⅡ
    涼宮ハルヒの遡及ⅩⅡ      どれだけの時間が経過しただろうか。  しかし、俺たちはボロボロになりながらも踏ん張り続けた。 「艦首超必殺撃滅砲発射!」  ハルヒが手を翳し、この砲撃だけは俺から撃たなきゃならない。  深遠なる闇を一閃の光が走る!  長門とアクリルさんが放つスターダストエクスプロージョン以上の威力が怪鳥群を殲滅し、しかし数が数であるし、しかも前の第一波と違い、今度はひっきりなしに増えてくる!  さらには艦首超必殺撃滅砲はエネルギー充電砲撃だけあって連射が効かず、また他の武器も一時使用不能となるという欠点がある。  じゃあなぜ使わなきゃいけなかったかというと、完全に俺たちが取り囲まれたからだ。  もちろん、相手も艦首超必殺撃滅砲の後は戦艦が単なる鉄の棺桶と化すことを知っている。こっちの戦艦のダメージはほとんどその時に受けるものだ。  もっとも! 『グレイトフルサンライズフェ...
  • ありえぬ終焉 Ver.2──喜緑江美里編
    *バッドエンド注意 *ありえぬ終焉 Ver.2の喜緑さん視点になります。     ありえぬ終焉 Ver.2──喜緑江美里編      生徒会室では、会長が一人残って仕事をしていました。    私は、お茶をいれて、机の上に差し出します。 「どうぞ」 「すまんな、喜緑君」  会長は、湯のみを手に取り、口をつけます。    私はその様子をただじっと見つめていました。    私の視線に気づいた会長が、顔をあげました。 「ん、なんだね?」 「会長。私にとって、あなたとともにあった日々は、大変有意義なものでした」 「いきなり何をいいだすのかね? 過去を振り返るにはまだ早い。生徒会の任期はまだ残ってる」 「いいえ、あなたの任期はもう終わりです」 「それはどうい……うっ……」  会長の目がうつろになっていきます。  お茶に仕組んだ毒が効いてきたようです。私が特別に構成した最も苦しまずに死ねる毒が。   ...
  • 涼宮ハルヒの分身 エピローグ
      エピローグ   朝起きれば何故だかハルヒの声がして、その理由が掴めぬまま独りもだえた後に学校へ行く支度をした。あー、眠いねえ。 いつも通りえっちらおっちら坂道を登っていき、朝っぱらから元気な谷口と合流。とるに足らない会話をした。しょうもない内容でも話していれば坂道の苦も幾分か忘れることが出来、気づけば教室前に着いていた。無意識ってのも凄いもんだな。 「キョン、客だぞ」 「ん? 俺にか?」 ドアに手をかけた所で谷口からそう言われた。俺に用なんて、誰だよ。古泉ぐらいしか思い浮かばん。 だがそれは以外にも長門だった。 「どうした、長門」 「‥‥‥昼休み」 それだけ言って立ち去っていく。なんだなんだ。なんかまたハルヒが起こそうとしてるのか? 「おいキョン」 「なんだよ」 「昼休みに、あの長門有希と何する気だよ」 「さあな‥‥‥」 わき腹を小突かれ、顔見ればニヤニヤし...
  • 解釈問題
     それは、いつもの放課後のことだった。  俺はいつものようにドアのノックして部室に入り、朝比奈さんのお茶をいただいて、古泉と将棋をさす。  長門は、いつものように分厚い書物を黙々と読んでいる。  やがてハルヒがやってきて、ネットサーフィンを始めた。  それはいつもの団活の風景であり、なんらの異変もないように思われた。  しかし、このとき既に異変は起こっていたのだ。  俺が、その異変に気づいたのは、長門が本を閉じる音を合図に団活が終わったときだった。   「キョン、今日は私と一緒に帰りなさい」 「なんでだ?」 「私たち付き合ってるんだから、そろそろそういうことがあってもいいじゃない」    俺は唖然とした。  それは他の三人も同じだったようで、朝比奈さんは口に手を当て固まり、古泉は0円スマイルを引きつらせ、長門ですら表情が1ナノメートルほど変化したように見えた。    ちょっと待て、ハルヒ...
  • Love Memory エピローグ
      エピローグ   ▼▼▼▼▼   記憶が戻った俺は、それからハルヒと付き合うようになった。もちろん他の奴らには内緒さ。 …まぁバレてるかもしれないが、どっちでもいいだろ?そんなことはさ。   記憶が戻ってから初めて部室に行った日。朝比奈さんが大号泣で俺にしがみついてき(てくれ)た。   「ふわぁぁぁん、キョンくぅぅんー!よかった、よかったですぅ~…うううぅ…」 「そんなに泣かないでください、朝比奈さん。」   俺の制服の一部が既にビショ濡れですよ。   「えぐっ…えっえぐっ…」 「まぁ無理もないでしょう。僕も…すごく嬉しいですよ。あなたと二人の状況だったのなら、僕も朝比奈さんのようにしていたかもしれません。」   それは危なかった。こいつが抱きついてくることなど、想像しただけで血の気が引いてくる。   「ひどいです…僕だってその気になればっ…うっ…うっ…」 「お、おい古泉、本気にするなよ...
  • 涼宮ハルヒの遡及Ⅱ
    涼宮ハルヒの遡及Ⅱ      …… …… ……  ああ、なんだ集合時間より一時間は早く着いたぞ。  いつもは二十分近くかかる駅前までだが、空から一直線に来ればこんなに早いんだな。なんせ五分とかからなかった。  と言うかアクリルさんの飛ぶスピードが速いんだろう。  などと諦観している俺がいる。 「ふうん。あの時計で短針が九、長針が十二になるまでにハルヒって子が来るのね」 「ええまあ……」 「とりあえず待ちましょう」 「それはいいんですけど、『さくら』さん……」 「何?」 「俺たち、注目を集めてるんですが……」  そう。うんざりしている俺とあくまであっけらかんとしているアクリルさんの周りには得体の知れないものを見る目をした人だかりができているのである。 「何で?」 「……ここはさくらさんが本来住む世界じゃありませんからね……『魔法』は認知されていないんです……」 「あ、そう言えばそうだったわね...
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