涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「遠い場所までむかえに来て・5」で検索した結果

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  • 長編・未分類2
    ハロウィンパーティー 箱入り娘 HAPPY TREE FRIENDS 自殺 少年達の雑談 SOS団の惨劇 パートナー 閉鎖空間と糞団員 家族 電波作品1 電波作品2 雪合戦 クリスマス中止のお知らせ 巡る財布 カオス・ザ・ワールド あたたかなもの 12月18日・A  dearest beyond of SuzumiyaHaruhi 宇宙人現る! SOS団ラジオ支部~深夜版~ こたつでみかん 迷探偵キョナン 特攻野郎アフロチーム 涼宮ハルヒの舞台裏 ある雪空の日のこと ロックンロールスターダスト トライアングル・ラン チョコ、キッス、カオス♪ My namewas... 平行記憶 雨の日のぬくもり 遠い場所までむかえに来て GANTZ とある2月14日の断片 ハルヒがみくるでみくるが長門で長門がハルヒで… 俺が古泉で古泉が俺で…(上の続編です) かわいい一日お茶だし係 続・孤島症候群 「涼...
  • 暖かい場所を求めて
    今朝は妹のボディプレスを受ける寸前に起きたようだ。 以前のような、あの忌々しい夢を見たわけでもないのにな。 その証拠にたった今、ドアを開けた妹が「なんだー。もう起きてたの?つまんなーい」などと言っている。 珍しいこともあるものだな。槍でも降ってこなければいいが。 適当に妹をあしらって部屋から追い出すと、太股から脹脛(ふくらはぎ)にかけて、違和感があることに気付いた。 シャミセンが足の間に挟まっていた。 上半身だけをベットから起こし、布団を捲り、気持ちよさそうに寝ている雄猫を眺める。 西高東低の気圧配置の冬真っ盛りの中で、暖かい寝床を求めた結果らしい。 どうやら、起きる気はないようだ。 せっかく早く起きたというのに三文の徳が得られないとは、なんだか損をした気分になる。 起こしても良かったのだが、あまりにもスヤスヤと良い顔をして寝ているので、 なんとなくそのままにしておくことにした...
  • 未来の過去の話 1話
    文字サイズ小で上手く表示されると思います    全身を包む柔らかく暖かな液体、そこは何一つ危険の無い穏やかな場所。  この上ない安らぎの中で私は生きていた。  時折、私がいる場所を外から誰かがそっと押す事があった。  それが誰なのかを知りたくて、私は押されている場所を押し返してみる。  すると―― 「あ、起きてるのね。……ふふ、元気かな? ママですよ~」  優しい声が私の居る空間に直接響いてくる。  その声を聞くと何故か私は嬉しかった。 「あ~もう、早く会いたいわ」 「どんな子なのかな?」  自分をママだと言うその人は、私に何度も何度も話しかけてくれる。  その内容の殆どは意味がわからなかったけれど、ママの声を聞けるだけで私は満足だった。  けれど―― 「ふぅただいま」  ママとは違う、低い声。 「遅い! 罰金!」 「……その口癖、いい加減にどうにかしないか? 俺の小遣いが残ってないのは...
  • 涼宮ハルヒの発熱
    今日は週に1度の不思議探索の日。俺は普段通り集合時間の30分前には到着する予定で歩いている。 そのとき突然ハルヒからの電話があった ハ「今日は中止にして。あたし熱出しちゃったから。みんなにはあんたから言っておいて・・・」 集合場所に着くと、やはりみんなもう着いていた。 キ「今日はハルヒが熱出したから中止だ。さっき電話があった。」 長「・・・そう。」 朝「涼宮さんは平気なんでしょうか・・・」 キ「どうでしょう。元気の無い声してましたけど、電話できるくらいなら平気だと思いますよ。」 古「・・・わかりました。それではこのまま解散でよろしいですか?」 古泉はこういうときだけ副団長の役割をしていると思う。 キ「いいんじゃないか。長門も朝比奈さんもいいですよね?」 朝「あ、はい。」長「・・・いい。」 古「それでは解散ということで。」 朝「あ、キョン君。涼宮さんのお見舞いに行ってあげてくださいね。」 キ...
  • 缶コーヒー、ふたつ3
    昨日はハルヒを乗せて夢中で自転車を走らせた。 ハルヒはいつになくはしゃいで、俺もなんだかたくさん笑った・・・気がする。 だからだろうか。 今朝はヤケに膝の裏あたりと腹筋が痛い。 そして俺は今、もうすっかり馴染みになったこの坂道を登りきり、ハルヒとの待ち合わせ場所に向かっていた。 そのままでいい・・・か・・・。 ふと、昨日のハルヒの言葉を思いだした。 実は・・・いや、昨日の夜に考えたんだが、俺はこの2日間の出来事を無かった事にしようと思っていた。 別に努力して忘れようという事じゃない。 ただ、キスの事や告白(なんだろうな、この場合)の事が起こる前の状態に俺の意識を近付ける事が、ハルヒと自然に接する為には一番良い事だと考えたからだ。 それに・・・ハルヒもそれを望んでいる様な気がしたから。 しばらくして、俺は待ち合わせ場所の近くまでやってきた。 ハルヒの住む集合住宅に併設された...
  • ステビア(ステビオシド)内
    昼過ぎに授業が終わったある日、 ごくごく自然な足取りであの空間に足を運ばせていた。   掃除の業者が入ったらしく、ごく僅かに薬品の臭いが残る 部室にハルヒはもう到着していた。 俺は団長から少し遠い場所に腰掛ける。   換気をする為に開け放たれた窓からもたらされる風。 風にさらされ、なびくその髪を気にもせず団長はモニターの前で 行き場に困ったような動作で指をカチカチとしている。   「よ~」っと挨拶から始まるいつもの会話。 そいつの嫌味と皮肉とわがままを体の中全てにいきわたらせる。 俺の皮肉と嫌味と説教じみた台詞をそいつにぶつける。 あいつはアヒル顔、俺はおなじみの4文字で確認する。   ────かわらない。全然。   あえて言うならほんの少しだけ臭いが気になるな。 もう少し換気を。 俺はいつもの扉を開け放って固定する。   しばらくすると薬品の臭いもすっかり失せた...
  • 『God knows』 6章
    『God knows』 ~6章~ やっぱりか。 俺の予想通り、古泉は電話した後、3分後にはきた。 運転:新川さん 助手席:古泉 後部座席:ハルヒ、長門 …見事なおまけ付きだな。 「やっぱり覗いてやがったか。」 俺は古泉を鋭い目つきで睨む。 「そんなに怒らないでください。涼宮さんがどうしても心配だからと……「古泉くんっ!余計なことは言わないのっ!!」 古泉が肩をすくめる。 と、ハルヒの大声で朝比奈さんが起きたようだ。 「ん……、キョンくん?あ、ごめんなさい。わたし寝ちゃってまし………って、ふえぇ!?な、な、なんでみなさんがここにぃっ!?」 この混乱はもっともだろう。 「大丈夫ですよ、こいつらは覗いてたけど、バスが無くなったので迎えに来てもらいました。」 と朝比奈さんを抱きながら俺が答える。 何故抱いているかと言うと、後部座席は3人までしか乗らないから、俺の膝の上に朝比奈さんを乗せるしかな...
  • お待たせしました。
    関連:お姉さんシリーズ、教科書文通シリーズ       「……はぁ。」  今、この人思いっきり解かりやすい溜め息つきましたよ。 隠す気ゼロですか、そうですか。 普段、感情を表に表さないくせにこんなときだけやたらこれ見よがしですね。 どうしたって言うんですか。 いや、なんでご機嫌を損ねているかは僕が一番解かっているんですけど……と、言うより僕のせいですよね。 解かってます。 解かってはいるんですが……、言い訳くらいさせてください。 閉鎖空間が原因じゃ、どうしようもないでしょう? 「確かにあなたがわたしとの約束を反故にした理由は閉鎖空間。 その発生は仕方のないこと。 しかし、約束は約束。」  はい。 その通りでごさいます。 まことに仰るとおりで。 いや、でも、しかし、反故って言い方はちょっと……。 確かに約束の時間には遅れてしまいましたが、ちゃんと約束どおりの場所に来たじゃないですか。 ...
  • 凉宮ハルヒの休日@コーヒーふたつ
    ━━━━最近、冷え込みが厳しくなって来たせいだろうか、起きぬけの布団の中の温もりが愛しくてしょうがない。 目覚めてからの数分間の至福の一時・・・ そして日曜日の朝の今、俺はこの愛しき温もりを存分に堪能するのだ。 忙しい平日の朝には叶わない、細やかな贅沢。 しかし、この至福の一時には日曜と言えども、僅ながら制限が課せられている。 ほら、その『制限』が廊下をパタパタと走りながらそろそろ来る頃だ・・・ 朝のアニメを目当てに、無駄に早起きな『制限』がっ! ・・・「キョン君~おきろぉ~っ!」━━━━━━ 【凉宮ハルヒの休日@コーヒーふたつ】 俺は、毛布の裾を強く握りしめ、来たるべき妹の猛攻に備えた。 (だいたい「一緒にマイメロ観ようよ~」とか言いながら布団をひっ剥がすか、布団越しに俺の上に乗って飛び跳ねるんだよな・・・) ここで持ち堪えれば、昼までぬくぬくと布団の中で過ごせる。 俺は体制を...
  • エッチな短編1
    長門 「この本・・・読んで」 キョン「ん?なんでまた」 長門 「いいから」   キョン「うーむ、借りたはいいがなんでまた長門は俺にこんなもんを・・・    まあせっかく渡されたわけだし少しぐらい読んでみるか」 キョン「ん、しおりかこれは?」             |  !                        |  |      | │                   〈   !      | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } , ⌒ヽ     /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ      ´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !    今日はここまでケツを掘った     ! ハ!|  ー─    i  !    `     ||ヽ l |    | | /ヽ!        |            |ヽ i !    ヽ {  |           !    ...
  • 君、思えど
     君、思えど        秋――僕は、この季節が好きだ。  特に朝方は空気が澄んでいて、気持ちが透き通る様な感覚に浸る事ができる。  朝靄が立ち込める町の中、特に目的もなく歩く。  そうだね。朝が弱い君ならばこんな僕を見てこう言うのだろう「老人みたいな趣味をしてるんだな」って。  思い出の中の彼が肩を竦めて笑っているのが目に浮かぶようで、僕も小さく声を出して笑って……そ して最後は溜め息へと変わった。  彼と別れて、もう1年以上が過ぎたというのに僕ってやつは……。  新しい学校は楽しい。  新しい友達も出来た。  今までの友達との交流も残っているし、寂しいと思う暇もない。  君にも紹介したいくらいさ、とても個性的な友達がいっぱい居るんだ。  ……また、君か。  ゆっくりと進んでいた足がついに止まる。  わずか数十分の間に僕は何度君の事を思い出したんだろう?  一回、二回、三回、四……止め...
  • 缶コーヒー、ふたつ1
    はァハァハァハァ・・・ 「ちょっと、キョン!もっとスピードだしなさいよ?だらしがないわね!」 ハァハァ・・煩いぞハルヒ・・荷台に座っているだけのお前には判らんだろうが、さっきから延々と緩い登り坂が続いているんだ・・・。 今、俺は自転車の荷台にハルヒを乗せ、この一見平坦に見える心臓破りの坂道を往年のスポ根ドラマも真っ青なくらいの汗を流しながら登っている。 「しかし、オシリが痛いわね。自転車にも後部座席の必要性を感じるわ。」 勝手な事を。 仮にそんな自転車があったとして、おまえは一体だれに運転させる気・・・って俺か。 ああ・・本気で疲れてきた・・・もうマジメに後ろの煩い荷物に取り合うのはやめよう。 感情を捨てマシンになるんだ。 頑張れ、オーバーヒート寸前のエンジンな俺・・・ ところで、俺が何故オーバーヒートでエンジンなのかを説明する必要があるな。 話は、つい先程の放課後の部室へ...
  • 涼宮ハルヒの感染 6.《神人》
    6.《神人》  機関の本部ってのは始めて来た。 何の変哲もないオフィスビルの一角だった。普通の会社名がプレートにはまっている。 「もちろん偽の会社です。機関の存在目的を世に知らしめる訳にはいきませんから」 古泉はそう言って笑った。 しかし、何の仕事してるかわからん組織に良くオフィスを貸してくれたよな。 「このビルは鶴屋家の所有物ですから」 なるほど。  俺の計画は簡単だ。《神人》を通してハルヒに話しかける。 ハルヒの元に声を届ける場所が他に思いつかない。 「どうでしょう。《神人》に理性があるとは思えません。  あれは、涼宮さんの感情の一部が具現したものだと思われますが」 古泉は疑わしげだ。無理もない。閉鎖空間については古泉の方がよっぽど詳しい。 何度も訪れているんだからな。 俺だって確証なんか何もない。 だがな。 「お前は閉鎖空間でハルヒが俺を呼んでいる、と言っただろう」 前に古泉が言...
  • ミヨキチの暴走~ミヨキチend
    「今の俺には三人を選ぶことは出来ない。でも俺はミヨキチが好きだ」 俺の言葉にハルヒも佐々木も信じられないという顔をしている。当たり前だろ?相手は小学生だぜ? ミヨキチは俯いていてどんな表情をしているかわからない。 「キョン、君は本気で言っているのかい?」佐々木が真剣な顔で聞いてきた。 ああ、本気だ。「あんた…正気?」スマン、ハルヒに佐々木。俺はいたって正気だ。 「いいかい?キョン…」「アンタね!下手すれば…」二人して俺に説教してくる。 二人とも落ち着け!俺はまだ全部言い切ってない! 「「へ?」」間抜けな顔をするハルヒと佐々木。ミヨキチも顔を上げてこっちを見ている。 「いいか?口を挟まずに、まずは俺の話を聞け。確かに、俺は高校生でミヨキチは小学生だ。付き合うわけには行かない」 ハルヒと佐々木はうんうんと頷く。ミヨキチは不安そうに俺の話を真剣に聞いている。 「だから、ミヨキチには、ミヨキ...
  • Different World's Inhabitants YUKI~ゲツヨウビ(その一)~
    二日目[ゲツヨウビ]   うぅ・・・きつい。鉛の靴を履いているみたいだ・・・・・・。 あと、どんぐらいだ・・・?   普段の俺なら、とっくに頂上へと登りつめているであろうエネルギーを消費したにも関わらず、寝不足で弱りきった今の俺では坂の中腹辺りに辿り着くのが精一杯だった。 心の中では、俺はかなりのスピードで前進しているのだが、この無駄に長い坂道は、そんな俺をあざ笑うかのように、現実というものを教えてくれる。   昨日はあまり眠れなかった。いや、全くと言ってもいいだろう。 あの後、いろいろ考えることがあったからな。   結局、俺の心の中の議会が出した結論はこれだ。   無駄な心配をせず長門の帰りを待つこと。   口に出してみれば、すごく簡単なことだし、俺は別に何もするわけではないので、こんな結論、別に必要はないのだが、俺がこの考えに辿り着くまでには、かなりの時間を要した。   あんな顔見せら...
  • 普通短編4
    新ジャンル:他人 ハルヒ「宇宙人か未来人か超能力者がいたら私のところに来なさい!以上!」 キョン「6月6日にUFOが~・・・ドラえもんいっちょあがりー。」 ハルヒ「キョン、あんたスタンドって知ってる?」 チョン「スタンド?なんじゃそりゃ」 ハルヒ「自分の守護霊みたいなもんよ 漫画の中の話なんだけどね」 キョン「それがどうかしたのか?」 ハルヒ「あたしがそれを使えたら同じような仲間と出会って面白い旅ができそうでしょ?」 キョン「まさか・・・」 ハルヒ「そうよ!矢を探しに行くのよ!付いてきなさいキョン」 キョン「ちょっとまて、何で矢を探すんだ」 ハルヒ「まずは何処から探せばいいと思う?エジプトかしら・・・イタリアって手もあるわね・・・」 キョン「聞いちゃいねぇ・・・」 舞台はエジプトに移る スタンドの矢に貫かれたハルヒはスタープラチナというスタンドを身につけた キョンは矢に貫か...
  • 普通短編9
    ハルヒ「さあて、キョン!あたしたちで伝説つくるわよ!!」 キョン「都市伝説なら作れそうだな」 ハルヒ「初めて宇宙人や未来人とのコンタクトをとった人として、教科書にのるのよ」 キョン「アホか…。おい長門どう思う?」 長門「…私にふるな」 キョン「……はい」 キョン「あっやべ! お前んちに財布忘れた」 ハルヒ「え」 キョン「鍵貸してくれ」 ハルヒ「うん」 キョン「……あれ?鍵あわねーぞ?」 ハルヒ「ごめーん! それ鶴屋さんに借りた「レンタル調教室」の鍵だったー!」 キョン「Σ」 私は何故彼を――キョンを――選んだのだろう? 私が高校生活に求めていたもの、それは決して普遍的ではない非日常の世界。 それを求めてSOS団を創ったし、無口キャラに萌えキャラ、謎の転校生もつれて来た。 私としては私の望む非日常を見つけるための、理想の団を創り上げているつもり。 でもその中の不純物...
  • LOST 3話
    -長門有希自室にて- パタン ドアが閉まる音。 きわめて殺風景なマンションの一室、必要最小限の生活道具。 対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースは帰ってきた。 彼女は今日一日の涼宮ハルヒの行動と時間平面状の変化。位相空間の変化などを逐一監視し それを統合情報思念体に送るのがここにいる『理由』なのである。 そして今日も、彼女は監視内容を送信し一日の行動内容を終了しようとしていた。 「…涼宮ハルヒと彼の交際を確認」 「………。」 「……エラー自動修正プログラム起動」 「…………」 「私は対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース」 「修正を終了。現時刻をもって同期を完了。」 「引き続き涼宮ハルヒの行動を監視する。」 -月曜日- 朝から妹の朝ごはんソングを聴きながら毎度の様にエルボードロップで起こされた。 妹の元気は俺の朝のテンションの低さの逆二乗則で、...
  • 古泉一樹の災難 鬱ver.
        取り出したジャージは、使い物にならないほどに汚れ、そして切り刻まれていた。 うしろでくすくすと笑う声が聞こえた。 僕はキョンくんのところまで行き、謝ろうとしたが体育は始まっていて、結局間に合わなかった。 その授業が終わったと同時に僕は急いで校庭に出て謝った。 「体操服洗濯してて…、そのことを忘れてました…すみません。」 「……そうか。もういい、谷口が寒いのにわざわざジャージ貸してくれたから。」 ほとんど視線を合わさずそう答えて去っていく彼に僕はもう一度謝った。返事は無い。 「守れない約束をするって、最低だよ。」 国木田くんが僕にそう言って、キョンくんの後を追っていった。 谷口くんは僕のことを気にも留めず国木田くんと同じように彼の後を追っていった。 ある日のことだった。 朝比奈さんが泣きながら部室に入ってきた。まだ部屋に僕と長門さんしかおらず、僕はどう対処するべきか悩んだ。...
  • 普通短編29
    長門「・・・変態・・・・・・あなたのその特殊な性癖には、死んでも同意できない・・・」   長門「まだそこにいたの?誰もあなたなどと同じ空気を吸いたいとは思わない、早く消えて・・・」     長門「気持ち悪い・・・臭い、私から離れて・・・」     長門「あなたはこの世界の誰よりも劣っている、それにすら気づかずのうのうと生きる・・・真性のクズ」     長門「どのような角度から考えても、あなたの存在意義が見つからない。さっさと死んで」     キョン「ハァハァ・・・フヒヒ・・・・ハァハァ」         キョン「ハッ!ドリームか・・・」             これはヤバイ。俺は今ハルヒの奴に包丁を突きつけられている。 「ちょっとまてハルヒ!なんで俺が殺されなきゃならんのだ!」 「…」 やっぱり返事はない。かわりに、ハルヒの斜め後ろに立っている古泉が喋りはじめた。 「もう無駄ですよ。涼宮...
  • Am I father ? 第四章前半
      4-1   「ふう・・・」 図書館のドアを開けると、その隙間からふわぁと涼しい空気が流れてきて、火照った身体に心地よい清涼感を与えてくれる。 こんな真夏の一番暑い時間に図書館に人なんぞいるのだろうか、と思っていたのだが、意外も意外、結構人はいるようだ。 このヒマ人め、と以前の俺なら思ってしまいそうだが、悔しいかな、ここの快適さ・・・とはいっても俺の場合、本を読む、というよりは、その快適な温度の中での、敗北と決まっている心地よい睡魔との闘いの一時を指すのだが、それをここにくる度に味わっている身としてはそんなことは言えんのだ。むしろ、俺のほうがヒマ人みたいだしな。 俺がぼけーっとそんなことを考えているうちに、朝倉(小)は、あちこちきょろきょろしながらすたたたたっと走っていこうとする。 こらこら、図書館では走っちゃいけません。それにお前が読むような本はそっちじゃないぞ。 朝倉(小)を呼び止め...
  • 涼宮ハルヒは夜しか泳げない
    自分は世界の中心なんかじゃない。   世界が自分を中心に回ってるなんて考えたことなんてなかった。   でも、まざまざと思い知った。 私は、世界の前では「その他大勢」でしかないんだ。   野球場でのこと以来、世界が違く見えた。   楽しい会話の中で、隙間を感じていた。   クラスの男子が馬鹿をする。 誰かがそれを茶化す。 笑いの輪の中で、ふっと、冷静になる瞬間。   こんなことが、本当に可笑しいのだろうか。 本当に、楽しいのだろうか。   考え始めると、どんどん隙間は広がっていって、 私は話しながら、笑いながら、 遠くからみんなを見る。   私は、どこにいるんだろう。   夜、ベッドの中で布団に隠れて考えてみる。   もしも私がこのまま毛布の中で小さくなっていって、 見えないくらい小さくなって、 消えてしまったとしたら。 この世界はどうなるんだろう。   私と一緒に消えてしまうんだろうか? ...
  • キョンは歴史に欠かせない人物でした 第一章
    「こちらこそ。久しぶりです」 「珍しく電話が来たと思ったら、お前でがっかりしたぞ」 「・・・結構傷つくんですよ、それ」 「そうか、よかったな」 そう、古泉だ。未だ機関に所属しているらしいが、仕事は変わったのか気になるな。 「ええ。五階級上がって、今は10人程の部下をまとめてます。基本涼宮さんの実家の監視を・・・」 「分かった。それは分かったが、要件はなんだ」 「いや、長門さんから伝言を頼まれましてね」 長門が伝言ね。・・・普通に電話すればいいのに 「携帯を池に落としたやらで、連絡ができなかったみたいなので」 お前にはどうやって連絡したんだ? 「喜緑さんからです。僕と同じ大学ですしね」 ・・・そうだったけか。 「そうですよ。あれ?知りませんでした?大体、あなたが生徒会長になる時に散々手回しをしてもらったんですし、覚えておいてもいいじゃないですか?」 それはそうだが。 「にしても、あなたの生徒...
  • 古畑任三郎 VS SOS団 事件編(後編)
    SIDE 長門   以前撮影した映画の衣装を着て、朝比奈みくる、古泉一樹と共に寸劇をしていると、 舞台袖に涼宮ハルヒ、そして彼が戻ってきた 彼の方を向くと彼と目が合った。 すると彼は頷いた。……成功したようだ。 生徒会長を殺害したのならば、もうこのイベントを続けることに意味はない。 涼宮ハルヒもそう考えたのか、早々に結果発表へと移った。 結果は、寸劇で見事に演じたということで私が優勝。……何故? 参加者は文句を言っていたが、朝比奈みくるが私の頬に接吻をするのを見ると、何故か満足そうに引き上げていった。 イベントも終了し、後片付けをすましたら、ここからは私の役目となる。   ハルヒ「じゃあ、一旦解散ね。そして夜の9時、またここに来ましょう。」 キョン「長門、一人で大丈夫か?」 長門「……大丈夫。」 古泉「警備員などに見つからないようにしてくださいね?    まあ長門さんならばそんな心配はい...
  • (消失)長門有希のもしも願いが叶うなら プロローグ 夏の記憶
    プロローグ夏の記憶   部屋の隅に1つのお面がある。 このお面を見るとあの日のことを思い出す。 彼は笑顔でさよならを言った。 悲しみと不安を隠すために作った精一杯の笑顔で。 繰り返される夏休み。 8月31日24時00分00秒になった瞬間、8月17日に戻る。 そして、8月17~31日までの記憶はすべて消去された。 わたしを除いて。 9874回目の夏休み わたしは彼を助けることができなかった。 本当に助けることができなかったのだろうか。 彼が消えるのに見て見ぬふりをしていたのではないか。 もちろん彼は死んだわけではなく、今でも元気に生きている。 しかし……もし、あの日が地球最期の日だとしてもわたしは何もしなかったのではないか。 そう考えるとぞっとした。 わたしは部屋の隅にあったお面を手に取る。 夏祭り。多くの露天が並ぶその中に一軒のお面を売る店があった。 ...
  • 一樹の湯
    姉妹編『長門の湯』『鶴屋の湯』もあります。     ====== 『一樹の湯』 『おはようございます、今お目覚めですか』 ん、いや、昼前には起きてたよ。 『それは失礼いたしました。それで昨夜はよく眠れましたか?』 ふん。余計なお世話だ 『どうも、重ね重ねすみません』 日曜日の昼過ぎ、一時間ほど前にベッドを抜け出した俺が、ちょうど昼飯を食い終わった時に、古泉から携帯に電話が入った。 なぜ昼前まで寝ていたかというと、夕べの寝つきが悪くて結局空が白み始める頃になってやっと眠りに落ちることができたわけで、なぜそこまで寝つきが悪かったかというと、昨日の不思議探索のおかげだ。 『いやぁ、僕も昨夜は疲れましたよ……』 閉鎖空間か……。 『えぇ、長らく閉鎖空間も発生していなかった上に、かなり手ごわい閉鎖空間でしたので……』 電話の向こう側の古泉が、大きく溜息ついている様子が伝わってくる。 そう、...
  • 缶コーヒー、ふたつ5-6
    風が・・・凄いな・・・。 部室の窓がカタカタと揺れている。 この前、俺が貰って来たストーブによって多少は寒さが抑えられてはいるものの、やはり・・・冷えるな。 部室の入り口越しに吹き込む、廊下からの隙間風にも多少の要因はあるだろう。 後で何か対策・・・ 「・・・ン君、キョン君の番ですよ?」 ああ、悪いな。 俺は、古泉とカードゲームに興じていた。 トランプの「ババヌキ」の要領で互いのカードを引き合い、同じ色や数字が揃ったカードから捨てていく・・・最後までカード捨てきれずにアガれなかった者が負け。 そう、アガる直前に「うの!」って言うあれだ。 しかし、この手のゲームをやる時の古泉は手強い。 なにしろ、鋼の「ニヤけ面」を持つ男だからな。 手札が全く読めん・・・・。 そういえば、古泉はこの前の事を覚えているんだろうか。 あの事件以来、俺と古泉は二人きりになる機会が無く、色々と訊きた...
  • 涼宮ハルヒの仮入部~茶道部編~
    「では、今日は新入部生、仮入部生に、お茶点て体験を、してもらおうと、思います」 穏和そうな部長さんが、着物を身に着けて、言う。 そう、今日はようやくお茶点てができる日。 それは、部員募集のポスターにも書いてあったことで、 ずるい人なら、今日だけ仮入部ということもあるだろうけど、 一人だけ、はっきりと今日だけと分かる人がいる。 涼宮ハルヒ 話によると、いろんなところに仮入部して、どこも1日でやめてるらしい。 しかも、どこも完璧にこなして、運動部だと間違いなく、入部を薦められているとのこと。 この部活も例外ではないと思う。 特に、今回の場合、他にも誰か今日だけの人がいるだろうし。 ちなみに、あたしはこないだ入部して、袱紗さばきの基本やらを教えてもらっていたのだが、 お茶点ては初めての体験。うまくできたらいいんだけどね。 「では、まずは二人一組になって、互いに向かい合って座ってください」...
  • Kiss&Kiss
     はー、今年もこの季節かあ。  あたしはぼんやりと季節を感じながら、一人教室から窓の外を見上げる。  本当は学校に来る必要はもう無い時期なんだけど、まあ、今日は特別だからね。  ……あたしは、もうすぐこの学校を卒業する。  すったもんだの末に何とか進学を決めて、どうやら、あたしにはもうちょっと猶予期間がもらえたようだけれども……、それも、何時までのことなんだろうな。  あたしにはやるべきことが有る、あたしの進む道は決まっている。  それは、あたしの意思とは無関係に決まっていることで……、でも、それを受け入れることを決めたのはあたし自身だ。  だからあたしは迷わない、迷うことは許されない。  ……そう、思っているんだけどね。 「あ、鶴屋さん」  教室に居たあたしに話しかけてきたのは、みくるだった。この子もあたしと同学年だから、もうすぐ学校を卒業する。卒業後は一応遠方の大学に進学ってこと...
  • crane love ~EP0~
    「ふう・・・・・・」  今日もやっと習い事が終わった。今日は火曜日だからお習字の日。 週に六日は習い事がある。 それもこれもすべては鶴屋家次期頭首としての務め。 おろそかにはできない。 まあ、そのおかげであまり高校の友達と遊ぶ機会はあまり無いが。 それも仕方が無い。毎日毎日習い事ばかり。 頭では理解できていても、心のどこかで自分が叫んでいる。 もっと友達と遊んでも良いのではないか。なぜこんな疲れる、 面白くも無いことをしなければならないのかと。 今日も今日とて習い事が終わり現在時刻夜9時。 体はすでに疲労困憊だ。だが一人で歩いて帰路についている。 別に家の者に車で迎えに来させても良い。 だが、こういった習い事のあとはなんとなく一人でのんびりと帰りたいと思う。 この夜の澄んだ冷たい空気を味わいたいと思うからだ。 空気をゆっくりと、胸いっぱいに吸い込む。 うん、気持ち良い。 気のせいかもしれ...
  • 寝苦しさ
     綺麗な場所を見つけたから、今日は気持ちがいい。  場所は言わない。秘密だから。 都会の雨は気まぐれで、なにか洗い流すように降ったり、なにかを閉ざすように降ったり、などなど。 、、昼に。小雨なんかを通して見る街は異国のようで、まさに今そうなのだが、スキップしたくなるようなあれだ。 傘の柄が冷たいままで、たまに襟足なんかに当たって、いやだ。 その上。どこに引っかかるのか。髪の毛が一本抜け、また抜け。この傘は不良品ですか?この骨には粘着剤でも着いているのか? 折り畳み傘は小さいから仕方が無い。畳んで丸めて叩いて縛って手に持ってみたら、何も隠すことはないらしかった空が、きらきらと輝いていた。 春だから、雨が当たっても風邪はひかないのだ。 ビルと雲の間に太陽が燃えている。  そう。気持ちがいい日は散歩したくなるものだ。  さっきは諸事情で市役所...
  • 涼宮ハルヒの進路
    『涼宮ハルヒの進路』 3月。鶴屋さんと朝比奈さんはそろって卒業し、鶴屋さんは地元の大学へ合格した。 朝比奈さんは・・・試験当日、高熱を出して文字通り昏倒し、結果、一年を棒にふった。 おかげでというか、卒業後も文芸部室のマスコットを継続していただけることになった。 予備校とか、いいんですか?と控えめに聞いた俺に対し朝比奈さんは泣きそうな声で 「私は! 試験に落ちたんじゃないですから!」 と叫んだ後なにやら呪うようにつぶやいていた ウケテサエイレバ ウケテサエイレバ ウケテサエイレバ 聞かなかったことにしよう 4月がきて、俺たちは最上級生へと進級した。このままいけば来年で卒業であり 本格的に進路を考えざるを得ない状況に追い込まれたわけだ。 職員室の岡部のところまで日誌を届けに行くと、先客がいた。ハルヒだ。 聞くともなく聞いた内容によると、ハルヒは進路調査を白紙で出したらしい。 「どうした...
  • 涼宮ハルヒの大ぼうけん
    ■シーン1「虹がまいおりて」 暑くもなくさむくもない季節の、うららかな陽気の午後のひととき。ひなたぼっこをするにはうってつけの日よりです。 ですが、SOS団の団長である涼宮ハルヒは、ひまそうに部室でパソコンとにらめっこしています。 「なんてたいくつなの。せっかく授業が早くおわったっていうのに、なんにも楽しいことがないなんて」 ほおづえをついて、きげん悪そうにしていると、コトリと湯のみが置かれる音がしました。SOS団のマスコットである、みんなと一つ学年が上の朝比奈みくるが、いつものようにおいしいお茶をくんできてくれたのです。 「涼宮さん、そういう時はお茶でもゆっくりのんで、おちついてください。たまにはこういうのもいいと思いますよ」 「ありがと、みくるちゃん」 そう言われてハルヒは、ほどよくあついお茶をずずいと飲みながら、部室をぐるりと見わたしました。 お茶をもってきたみくるちゃん...
  • 涼宮ハルヒのDEATH NOTE 第一話
      退屈な学校から帰ってきても、テレビを付けると 毎日毎日同じ事の繰り返し・・・・・・   毎日一つは犯罪の記事が取り上げられてる これは日本だけでなくどこの国でも最近はこんなかんじだ 一日一日と犯罪はプラス化してる・・・まったく・・・   世の中は腐ってるわ・・・       第一話 始まり         次の日も普通に学校に言ってた、どうせこの日も普通すぎる一日だと思ってた、 これが最後の・・いや昨日が最後の普通の日になるとは思ってなかった いつも通りの学園生活、今日の最後の授業は英語 (学校が終わったら部活かぁ・・・)などと私は考えていた すると窓の外を見たら、一冊の黒いノートがふわりふわり と落ちてきた、なんか文字が書いてあったが見えなかった しかし此処は階段を上がれば屋上、誰かが落としたのか と考えていた、授業が終わった後もまだ落ちていた しかしあのノート気になるのよ・・・って...
  • 『God knows』 3章
    『God knows』 ~3章~ コンコン。 俺は部室のドアをノックする。 隣りにはハルヒ……は、いない、掃除当番らしい。 「は~い!どうぞ!」 朝比奈さんの声だ。 メチャクチャ安らぐなあ…。 「こんちは~。」 と言い、俺は入った。 ……………長門がいない。 古泉も掃除当番らしく、2人きりらしいな。 神は面白い展開が好きなんだろう。 それなら古泉の《ハルヒ・神様説》も立証出来るな。 「こんにちは、キョンくん!」 朝比奈さんは満面の笑みだった。 ヤバい、クラッと来る。が、こらえて、俺は椅子に座った。 朝比奈さんがお茶を淹れて持って来て、俺の横に座った。 ここからは、俺達の会話だけでお楽しみください。……って何を言ってる、俺。 「も、もの凄く機嫌良さそうですね?安心しました。」 「んふふふ~、わかっちゃいますか?」 「メチャクチャ良い顔してますよ。」 「え、えぇ!?は、恥ずかしいです...
  • 朝比奈みくるのクーデター その2
     部室。俺がそこに飛び込むと、すでに朝比奈さんと長門の姿があった。どうやら事態を察知した長門が 朝比奈さんをここに連れてきたらしい。 「あ、あの……何なんですか? 一体何が……」  終始オロオロしている彼女を見ると、どうやら説明もされていないようだ。一方の長門は黙って外を眺めていたが、 やがて俺の元に駆け寄り、 「事態は把握している」 「ああ、いきなり俺の携帯に電話して来やがった。何が何だかさっぱりわからねえが、やばいことには違いない」  俺はそう言いながら、いらだって頭を掻き上げた。相手の目的――いや、ハルヒと朝比奈さんの命を奪うことは わかっているんだが、ここまでしてどうしてそんなことをしようとしているのかが理解できない。 見たところ、雪山の遭難や以前あった未来人やら古泉と敵対している組織の連中でもなさそうだ。 「あ、あのぅ……一体どうしたんですか?」  おろおろと朝比奈さんが俺に寄っ...
  • 『God knows』 7章
    『God knows』 ~7章~ 足取りが軽いぜ。 朝から坂道でも何のそのだ。 何があったかって? しょうがない、話してやろう。 昨日、帰宅後……と言うより、就寝前に《みくるさん》からメールがあった。 一方的に送られてきたメールだがな。 内容はこうだ。 『今日は、ありがとう。明日はわたしがお弁当作って来るから、涼宮さん達も連れて、みんなで部室に来てくださいね!!じゃあおやすみ、です。……大好きです。 あなたのみくるより』 ………《あなたのみくる》なんて言われたら、誰でもこうなるだろう? 朝、教室に入るとハルヒが机に突っ伏していた。 「……あ~、ハルヒ。おはよう?」 「おはよ、キョン。……昨日は疑ったり、つけたりして…ごめんね?」 「気にしてねぇよ。……お前まさか、昨日それで口数が少なかったのか?」 「っ!?バ、バカ!そんなわけないじゃない!!あ~もう!気にしてたのがバカみたい!...
  • カオス・ザ・ワールド 前編
    人生何が起こるかわからない。心からそう思う。 この一年様々な信じられない出来事があったが今回のこれは今までの中でもトップクラスに入るだろう。 では今回の件を振り返ってみよう。 …。 …。 …。 一年生の三学期もあと数日で終わる、もうすぐ春休みだ。 そんな日の放課後、俺はいつもの様に文芸部室へと向かっていた。 その時……それは起こった‥。 …。 ーズン …。 「うっ!」 …。   突如俺を襲った立ちくらみ……この感覚は記憶にある…そう、時間移動をした時の様なあの激しい………くぅ……。 …。 …。 …。 ブラックアウトまであと数秒…という所で俺の感覚は元に戻った。 しゃがみ込んでいた俺はヨロヨロと立ち上がる。 …。 ……なんだったんだ今のは‥。 …。 あたりを見回すと…特に何か変わっている様子はない、時間移動をした訳ではない様だ。 …そうか、疲れているんだな俺は。まぁ無理も無い、なんてったって...
  • 『lakeside love story』 5日目
    『lakeside love story』   《5日目》     結構舞い上がるもんだな。 昨日やっとこさ眠りについたが……ハルヒとキスする夢を見て起きちまった。 合宿に来る以前の俺なら強がって【悪夢】だとか言ってたんだろうがな。 今は不思議と眠気も残らずスッキリとしている。 顔を洗い、時計に目をやる。 「6時半だと?」 思わず声に出た。 昨日布団に入ったのが大体12時ほどだ。 そこから5時間寝れずに今は6時半…1時間半しか寝てないわけだ。 今日家に戻ると爆睡だろうな。 「やれやれ。」 と俺は呟き、コーヒーを淹れて椅子に腰掛けた。     俺はまだ寝ているみんなを見てボーッとしていた。 30分ほど。 朝比奈さんが起きてきた。 「ふぁ……あ、キョンくん?おはようございます……。」 まだ完全に目が覚めてないのだろう、トロンとした目をしていた。 「おはようございます、よく寝てましたね。」 「あ...
  • 長門有希のコンタクト
    長門がいなくなって数日経ったが気になることがある。 手紙の最後の言葉・・・。”新しいインターフェースとコンタクトをとって”   結果から言えば呆気なくどういうことなのか判明した。   俺にとっていつも通りではない文芸部室で古泉とオセロでやっていた時。 いつも通りの勢いでドアが開いた。   「みんな~!まった~?」 「今日は紹介したい子がいるのよ~!その名は!」 「長門有希でーす!今日転校してきたばかりだけど面白そうだからこの部に入ろうと思ってまーす。」 「古泉君の次にまたもや謎の転校生よ!」   な、長門!?いや、どう考えても違うだろ。見た目はもしかしたら長門かもしれないが。中身がおかしいって。   「あっ、キョンくーん。会いたかった~!」   こ、こら。抱きつくな!   「キョンその娘と知り合いなの?」 「えっと・・・まぁ遠い親戚みたいなのかな・・・。」 「ふーん。」   どうなってんだ...
  • 普通短編16
    長門「涼宮ハルヒによる世界改築が行われている……これは……?」   次の日 放課後     キョン「なんだ、まだ長門(ながもん)だけか?」     長門「!?」         長門「涼宮ハルヒによる世界改築が行われている……これは……?」     次の日 放課後     キョン「なんだ、まだ長☆門だけか?」     長門「!?」         長門「涼宮ハルヒによる世界改築が行われている……これは……?」     次の日 放課後     キョン「なんだ、まだトーナガだけか?」     長門「!?(業界用語!?)」         長門「涼宮ハルヒによる世界改築が行われている……これは……?」     次の日 放課後     キョン「なんだ、まだNAGATOだけか?」     長門(かっこいい…)         古泉「実は機関で伝説になっている人が居るんですよ」 キョン「伝説...
  • 下衆谷口の聖夜~その後~
    こんばんは。わたくし、谷口と申すケチなやつでございます。 へえ。左様でございます。世間様で言うところの、下衆というやつでございます。   なぜ今わたくしがこのような状況にあるのか。なぜわたくしのような立派な人間が、かような道端の側溝にはまって身動きできずにいるのか。 それには深い、深い訳があるのです。   それは、3日前の寒さのまさる夜半のことでございました。例のクリスマスとかいうお祭りの帰りがけのことでございます。 わたくしはいつものように、やんごとなき月刊誌 (エロ本) を買い、整然とした面持ちで帰路についておりました。 すると、ひゅるりと突然の通り風。あな寒し。そう思ってわたくしはぶるりと身をふるわせ、肩をすぼめました。 厚手のセーターに身をつつんでいたとは言え、やはりそこは冬の空っ風でございます。たまたまも縮み上がるほど寒うございます。 するとどうでしょう。あはや、と言う間に手から...
  • しっと団の野望 ~エピソード1~
    ※恋愛相談と時間軸がリンクしています みなさん、こんばんは。朝比奈みくるです。 今日もSOS団のマスコットとして活動しています!毎日が楽しいですよぉ。 なんでって?SOS団には、かっこいい男子が二人もいるからです!   一人目はキョン君。涼宮さんに連れてこられた平凡な男子高校生です。 でも彼の見せる優しさに、私はもうメロメロです。 残念ながら彼は涼宮さんとほぼ相思相愛と言っていい状態にあり、もう付き合うのも時間の問題。 でも彼はよく私(特に胸)に視線を向けてくれます。まだ望みはあるんです!   もう一人は古泉君。キョン君とは違ったベクトルのカッコ良さです。 はっきり言えば、完全に狙い目です!長門さんはキョン君しか目に入っていません。 つまりフリーなワケです。 うふふふ、バラ色の恋愛生活ももう少しですよ! え?この時代の人と付き合えない?そんなのは【禁則事項】を【禁則事項】しちゃえばいいん...
  • あたしの世界が終わるまで
    (※古泉×朝倉です)  あたしね、好きな人がいるの。  とってもとっても大事な、あたしの好きな人。  でもあたしは、何でその人を好きになったのかを覚えてないの。  どうしてかなって考えると胸が苦しくて、でも、何も分からないままで。  もしかしたら、これは知らない誰かの気持ちなんじゃないかなあ、なんてことまで考えちゃった。  これって変な妄想だよね?  でも、そのくらい、この恋はあたしにとって不可解な物だった。  ねえ、これはあたしの恋心? 誰かの恋心?  あたしは知らない。でも、知っている。  これは恋、あたしだけの恋。  だって、あたしは本当にあの人が好きだもの。  これはあたしのあの人のためだけの、小さな小さな恋物語。  誰かのためじゃない、あたしのための恋物語。    去年の5月頃、あたしは一度この学校から転校した。  親の仕事の都合での転校、それも直前まで連絡の無いギリギリの物。 ...
  • 卒業式の約束
    今日は中学生活最後の日、つまり卒業式の日だ。 いつもより早く起きた俺は、感慨深い気持ちを感じながら学校へ向かっていた。     小学校を卒業するとき、俺は別に何とも思っちゃいなかった。 実際中学なんて小学校の延長のようなもんだったしな、通学路だって小学校のときと同じ道を通る、強いて言えば歩く距離が少し長くなったぐらいだ。 もちろんクラスメートはみんな小学校のときからの知った顔である。 いや、みんなというのは語弊が生じるな。 うちの中学は基本的にうちの小学校の生徒がほとんどだが、もう一つ小さい小学校からも少人数だが来ることになっている。 そんなわけで、俺には多少なりよく知らない生徒がいたわけだ。   中学生活にもなれてきたある日、隣の組にとんでもねー美少女がいると聞いた。 その頃俺はそういうことにあまり興味がなかったが、友達が見に行こうと言うので付き添うことにした。 隣の教室を覗き込むと、誰...
  • もう一つのサムデイ・イン・ザ・レイン
    ある寒い雨の日のこと。   ――涼宮ハルヒ――   今日あいつは学校を休んでる。 SOS団団員としてあるまじき行為だわ! なんて、言っても虚しいだけ。 風邪で休みなんてたまにはあるものね。 あたしは部室のドアを開ける。特別ワクワクするようなことがあったわけでもない。 ゆっくりと開けたドアの先には、古泉君が笑顔で迎えてくれた。 古泉君はどうしていつも笑顔なんだろう? あたしも女だし、古泉君のことは格好良いと思うわ。笑顔も素敵だしね。 でも、どうしてあんなにニコニコしていられるんだろう? あたしならムリね。   あたしはいつもの場所に座り、頬杖をついて、古泉君をじっと見る。 綺麗な横顔。確かに、そういう意味では特別な人なのかも。 「どうしたんですか?」 古泉君は隙の無い笑顔であたしに話しかけてくる。 「なにか僕のことを見ていたようですから」 やばっ! ずっと見てたのがばれちゃったみたいね。 な...
  • 家族旅行 第4話
    翌朝はすっきりと目覚め。小鳥のさえずる声や朝の強い日差しで起こされるのは、健康的よね。 ベッドの中で大きく背伸びをしてから、ベッドから抜け出た。 リビングに出ると、ソファにすわった親父がいた。バスタオルで頭を乾かしてるところをみると、シャワーでも使ったのかしら。 「おはよ。シャワー?」 「おはよう。さすがにちと暑いんでな」 「母さんもシャワー?」 「いや、母さんはまだ寝てる。じき起きると思うけどな」 親父が頭を乾かすのをやめ、あたしをみた。その瞬間、がっかりしたような表情を見せると、また髪を乾かし始めた。 「どうかした?」 「なんてだらしない格好だろうと思ってな」 「別に家族なんだし、いいじゃないの」 「年頃の娘がだらしない格好してれば、親としてはいろいろ心配だ」 「そぉ?」 「おはよう」母さんがベッドルームから出てきた。ちょっと眠そうね。夜更かしでもしたのかしら。 「あ、ハルヒったら、ま...
  • 夏祭りはキョンをかえるようです
    そんなこんなで(どんなこんなでなのかは全く謎だが)今日は8月15日、世間で言う盆休みだ。 同時に終戦記念日でもあるわけだが、平和な平成を生きる現代人にはどうでもいいことなんだろう。 現在午後六時半、俺は駅前の公園でSOS団の面々を待っていた。 なぜこんな素敵な休みの日に皆で待ち合わせをしているかと言うと、今日は近くの河川敷で花火大会があるのだ。 当然あのハルヒがそんな一大イベントを見逃すはずもなくこうして呼ばれたわけだ。 しかし、まさか俺が一番最初につくとは思わなかった。 ハルヒや古泉、朝比奈さんならともかく長門まで俺より遅いとはな。 ぼーっとしながら待っていると、気付けば30分もたっていた。 そこでようやくハルヒがやってきた。 「いやーお待たせお待たせ。着付けに時間かかっちゃってさ」 「遅いぞハル…ヒ…」 普段時間前に来ているにも関わらず奢らされているもんだから、ここぞとばかりに文句を言...
  • 凉宮ハルヒの指輪@コーヒーふたつ
    ━━━季節が移り変わるのは早いもので、気が付けばカレンダーが最後の一枚になっていた。 俺の波乱万丈な2006年も、あと少しで終ろうとしている。 思えば、今年はいろんな事がありすぎた。 本当に色々と・・・ まあ、ハルヒと付き合う様になってからは、比較的に穏やかな日々が続いている気がするが。 そして、俺は今朝も早朝サイクリングの如くハルヒを迎えに自転車を走らせているのだ━━━━ 【凉宮ハルヒの指輪@コーヒーふたつ】 いつもの待ち合わせ場所に着くと、俺より少しだけ遅れてハルヒはやって来た。 しかし・・・何故か、私服だ・・・。 「おはよう・・・。」 -おはよう・・・どうした? 「うん・・・アタシ・・・今日は休むわ。」 -えっ? 「迎えに来てくれて悪いんだけどさ?ちょっとね・・・」 -あ・・・ああ、別に気にするな。それより大丈夫か? 「・・・。」 -ハルヒ? 「後で、メールする...
  • おうちへかえろう
     俺は今、泣いているハルヒを横に、途方にくれていた。  事の起こりはこうだ。  つまり、ハルヒが風邪を引いた。これはいい。実にシンプルで分かりやすい事実だ。いや……ハルヒのような女が風邪を引くなんてにわかには信じがたいことではあるのだが、まあ、いいだろう。とにかく、ハルヒが風邪を引いたわけだ。そしてここからが問題なのだが、俺は今ハルヒの家にいる。何故かって? 今日休んでいたぶんのノートを届けにさ。おかしいだろ、百歩譲ってノートをとっておいてやるのはいいとして、なぜその日のうちに届けなければならんのだ。 「今日風邪で休む。ノートをとってうちまで届けに来て」  朝、俺の携帯に来たメールを見て、俺はすぐさま「風邪引いてるのに予習するのか?」と返信した。当たり前だろう。普通の反応だ、普通のな。しかしそのメールに対する返事は「来なかったら死刑」である。やれやれといったところか。まあ今日は金曜だ...
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