涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「長門有希の憂鬱IV もくじ」で検索した結果

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  • 長門有希の憂鬱IV もくじ
    長門有希の憂鬱IV 「お前のために世界を失うことがあっても、世界のためにお前を失いたくない」                               ジョージ バイロン もくじ プロローグ 一 章 二 章 三 章 四 章 五 章 六 章 七 章 エピローグ おまけ(外部リンク) 関連作品(時系列順) 長門有希の憂鬱Ⅰ 長門有希の憂鬱II 長門有希の憂鬱III 涼宮ハルヒの経営I 古泉一樹の誤算 長門有希の憂鬱IV そのほか 共著:kisekig7LI nomad3yzec イラスト:どこここ 連載期間:2008年9月28日~10月4日 データ類 青空文庫版 プロット(Nami2000データ形式)  Special thanks to どこここ このSSはTFEIキャラスレで連載されたものです
  • 古泉一樹の誤算 もくじ
    ...  古泉一樹の誤算 長門有希の憂鬱IV データ類 青空文庫版 プロット(Nami2000データ形式) 共著:◆kisekig7LI ◆nomad3yzec  
  • 題名付き・普通短編
    ひぐらしのなくハルヒ カセットテープ 興味 Stairwayto Haruhi SIRENOF Haruhi 長門猫化 日常あるいは平穏な日々:ハルヒ篇 仮入部 最後の手紙 長門さんとギター 二人で、校舎にて 携帯電話 コミケにて 長門有希の体温 ある雨の日のこと 遺書 気のせい・・・? 感情 1.35倍 俺・・・実はポニテ萌えなんだ(憂鬱後記) 俺・・・実はポニテ萌えなんだ 涼宮ハルヒのエロゲー 朝比奈みくるとポケモン 憎悪、拒絶、少女 長門有希の虐待 日常 大切な君達へ……… 長門さんと白雪姫 えいえんのせかい だーれだ? 『きっかけ』 忘れな草 『涼宮ハルヒのコミケ』 涼宮ハルヒのカラオケ 涙 オセロ三番勝負 焼いた芋 酒と桜と…… 海の家のラーメン キッドナップ・テレフォン のれん 遊○王 赤服親父捕獲戦線 プリン作戦 カッコイイキョン君 くじびき妙バランス 未だ来ない日の一頁 鬼...
  • 長門有希の憂鬱Ⅰ四章
    長門有希の憂鬱Ⅰ 四 章 長門有希の日記 こちらの世界へ来て二年が過ぎた。 情報統合思念体からの連絡はない。支援もない。誰も助けに来ない。 このまま時が過ぎれば、わたしの有機サイクルはいつか性能の限界に達し寿命を遂げる。 それまで、色がない世界でわたしの思考回路は物理的に機能するだろう。 それならばわたしはいっそ、目を閉じ、耳を塞ぎ、口をつぐんだ生命体として生きようと思う。 わたしは長期の待機モードを起動させた。 果たして奇蹟は起きるのだろうか。 タクシーの運転手に住所を棒読みで伝えると、十分くらいでそのアパートの前に着いた。 二階建ての二階、二〇五号室……。郵便受けにもドアにも表札らしきものはなかった。 呼び鈴を押した。こんなにドキドキするのは久しぶりだ。 赤の他人だったらなんとごまかすか、新聞の...
  • 長門有希の報告Report.22
    Report.22 長門有希の憂鬱 その11 ~涼宮ハルヒの手記(前編)~  わたしは観測対象の内面、『心情』を理解する上で超一級の資料を入手した。観測対象が自ら書いた、個人的な心情を綴った文書。  その中から、今回の一連の出来事に関連する部分を抜粋して報告する。  本文書の内容にわたる部分は、すべて原文を記述した観測対象本人の思考によるものであるが、内容の理解及び構造の把握に資するため、報告者が小見出しを付加するなどしている。誤字脱字その他の、通常の日本語の文法に即していない記述は、すべて原文に起因するものである。 (涼宮ハルヒの序文)  キョンもすなる書き物を、あたしもしてみむとてするなり。  な~んてね。『土佐日記』風の書き出しにしてみたけど、毎日書くつもりはない。だから、「日記」というよりは「手記」かな。  題して、『涼宮ハルヒの手記』!  ……別に誰かに見せるわけで...
  • Project512_Part12
    Project512_Part12-もくじ- クイックメニュー     ●<規制に巻き込まれて大変でしたよ!   【チャック・涼宮ハルヒにいじめられる】   【多分消失世界】 【チャック・『涼宮ハルヒ+(適当な接続詞)面倒な事になる』】 【体育の日記念・前】 【体育の日記念・後】(時間切れ) 【体育の日記念・完結編】(後日追加予定) 【八月の思い出】 【チャック・橘京子が一緒にお風呂に入れる】 【続・橘京子が一緒にお風呂に入れる】 【風雲!涼子と有希】 【風雲!新アニメ!】 【五組の光景・一】 【五組の光景・二】 【五組の光景・三】 【五組の光景・四】 【五組の光景・五】 【五組の光景・六】 【五組の光景・七】 【ほげい船長門・甲】 【ほげい船長門・乙】 【ほげい船長門・丙】 【ほげい船長門・丁】 【意味不明小ネタ・たまには僕も】 【捏造!TVK版の憂鬱I】 【捏造!T...
  • 長門の日々 第11話『長門"有希"の憂鬱Ⅱ』
    第11話『長門 有希 の憂鬱Ⅱ』   俺は、有希の世界改変により、これまた大変なことに巻き込まれてしまった。 時間が入学時まで戻り、 さらにはこの世界の長門(有希だと思う)が完全にではないがハルヒ化してしまったのである。 そして、俺は元の世界の長門があらかじめ用意してくれていたらしい(?) 栞の力により、記憶を取り戻す。 長門が朝比奈さんを部室まで連れて来る。 この新生長門により誕生してしまった部活。   その名前が今さっき明かされた。   その名も、KYON団。   やめてくれ。なんか恥ずかしい。   それにしても、先の展開を知り尽くしている俺はこの世界では理不尽な存在じゃないのか? 次は古泉が転校して来るはず。 その後は、いろいろ長ったらしくも意味不明的な説明を受けるだろうが、 俺はそれを知っているので先に明かしてしまえば回避できるイベントだ。 二度もあんな長い説明を聞くわけにもあるま...
  • 長門の日々 第13話『"長門"有希の憂鬱Ⅰ』
    第13話『 長門 有希の憂鬱Ⅰ』   彼がいなくなる。 こんな暗い公園に一人ぼっち。   わたしは情報改変を施し、憂鬱な毎日を過ごす。 彼がいない毎日は、わたしにとって憂鬱そのものでしかなかった。 ……会いたい。   それからわたしは毎晩この公園に通っていた。 寒々しい夜の公園はわたしの身を……心も……冷たい風で冷やす。   静けさに抱かれながら今日もまた待っている。   「……今日こそ彼が帰ってくる……?」   誰がいるわけでもないのに口に出してしまう。 早く。早く帰ってきて。 わたしは彼を渇望している。 理由は、彼が好きだから。   「……キョン……」   彼が居ない事をいいことに彼をあだ名で呼んでみる。 わたしはそれがなんだかとても恥ずかしいことに思えてくる。 なんで?……わたしと彼は一般から見ても恋人同士。 なのに、あだ名で呼べないのはなぜ?   ……次、会った時から彼を「キョン」...
  • 長門有希の報告Report.14
    Report.14 長門有希の憂鬱 その3 ~涼宮ハルヒの追想~  活動後の部室。ハルヒは独り佇んでいた。他の団員達は先に帰した。夕日に照らされ、オレンジ色に染まった部室。あの日と同じ風景。思い出す、あの日の出来事。  本棚に歩み寄る。ここは本来文芸部室。だから、本棚の蔵書数は北高の全部室中随一だろう。蔵書には、SFのハードカバーが目立つ。その多数の厚い本を読む人物は、今はこの部室にいない。  あの日起こった、不幸な心のすれ違い。ハルヒは忘れられない。自分が突き飛ばしたせいで、負傷して血を流す彼女の姿を。そして、その彼女を置き去りにして、逃げるようにその場を立ち去った自分の行動を。  彼女はいつも通りの無表情だった。自分はどんな顔をしていたのだろうか。  ハルヒは、自らの行動を悔いていた。そして、だからこそ、彼女に合わせる顔がないと思っていた。だから、翌日彼女が事情により学校に来てい...
  • 普通短編15
    キョン「俺はSOS団を止めるぞ――――ハルヒィ!!!!!」   パターン1 ハルヒ「馬鹿言わないでさっさと小説書きなさい!」 キョン「はい・・・・・・」       パターン2 ハルヒ「あっそ」 キョン「それだけ?」       パターン3 ハルヒ「ふふーん!」 キョン「なんだ、その笑みは?」 ハルヒ「ここに古泉くんとあれこれした時の写真が有るの。    私、別にいらないから、阪中さんにあげてもいいんだけどな~」 キョン「わ――――!!!」       パターン4 ハルヒ「そんな・・・・・嫌、辞めないで・・・・    私、キョンがいないと・・・・ぐじゅ・・・・」 キョン「ハルヒ・・・・・・」 ハルヒ「お願い・・・ずっと私と一緒に・・・・」 キョン「ごめん・・・・ハルヒ。ずっと、側にいるよ・・・」 ハルヒ「ありがと・・・・・キョン・・・・・・」       ハルヒ(計画通り!) みくる「流石...
  • Different World's Inhabitants YUKI~カヨウビ(その一)~
      三日目[カヨウビ]   2人の長門が入れ替わって3日目。残された期間は今日を含めてあと3日だ。 まあ、あまり心配はしていない、いやしないようにしている。 じゃないと、今みたいにのんびり登校ルートを歩いちゃいねぇよ。   今日は昨日のように寝不足ではないおかげか昨日よりスイスイ上っていける。 俺も結構、体力ついたかな?   「よぉ、キョン。」   待て。俺はお前が誰だか、確認せずとも分かるぞ。 このアホ声は・・・谷口だろ?   「はん、何バカなことやってんだ。それに、声にアホもくそもあるかっつうの。」   いや、分からんぞ。声だけでも人のイメージはかなり決まってくるからな。   「何?つまり、俺は声だけでアホと言われてるってことか?」   いや、お前の場合は声だけでなく、顔、性格、評判、全てを総合的に配慮した結果・・・   「分かった。もういい。そのことについては触れないこと...
  • 普通短編30
    古泉「いや~、ですがさすが涼宮さんと言ったところでしょうか」 キョン「何がだよ?」 古泉「冷静に考えてみてください。 ツンデレ万能美少女 天然ドジッ娘(巨乳) 無口貧乳美少女(眼鏡) 爽やか方言美少女(おでこ) これだこの人材を一つところに集めるなんてたいしたものですよ? おまけに全員あなたに好意を抱いている(もちろん僕も…) さすがとしかいいようがありません。 いや、本当に羨ましい」   キョン「(どのルートを選んでもBADEND直行な気がする…新世界創造とか世界改変とか)」         以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/08/30(水) 01 48 00.77 ID B0NDTHexO       ハルヒ「何よこのID!中途半端なのよッ!ボンドザエックスオーかと思ったのにー!!orz」       キョン「……」         長門「ラ...
  • 花嫁修行危機一髪・完
    「前回までの粗筋です。 とりあえずなんかそんな感じの展開を繰り広げた放課後、機関から定期報告の催促がありました。 ……… …な、長門さんがいらっしゃらないので、必然的に独りボケ独りツッコミになりますが… そしてこの前フリも全て僕の虚しい独り言になってしまうのですが… とりあえずなんかそんな感じ、って粗いにも程があるでしょうが… ……… ……えーと…… …だ、だめだ。僕一人では間が持たない…!……… ……あ、じゃあ早口言葉を… あかまきまみ… ……… あかまきがみあおまきがぎっ!うあっ! ……… し、舌噛んだ…… ……… えーっと… ……… ……あ、コンセントを差し込む穴って、右より左の方が少し大きいんですよ、ご存じでしたか? ……… ………… ……花嫁修行危機一髪・完、スタート…」  新川さんに電話を掛け、自分の今の居場所を伝える。 毎回のことで、森さんの送迎のついでに僕も拾ってもらう。...
  • 涼宮ハルヒ挙国一致内閣
    涼宮ハルヒ挙国一致内閣   国務大臣(敬称略)  内閣総理大臣 涼宮ハルヒ  内閣官房長官 古泉一樹  総務大臣 国木田  法務大臣 新川(内閣法制局長官兼務)  外務大臣兼沖縄及び北方対策担当大臣 喜緑江美里  財務大臣兼金融担当大臣 佐々木(内閣総理大臣臨時代理予定者第一位)  文部科学大臣 周防九曜  厚生労働大臣 朝比奈みくる  農林水産大臣 会長  経済産業大臣 鶴屋  国土交通大臣 藤原  環境大臣 谷口  防衛大臣 長門有希  国家公安委員会委員長 森園生   国務大臣以外の主な役職(敬称略)  内閣官房副長官(政務) 橘京子  内閣情報官兼内閣危機管理監兼内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当) 朝倉涼子  内閣広報官 妹  内閣広報室企画官 吉村美代子  内閣総理大臣秘書官(政務担当) 俺        ああ、なんというか、呉越同舟という言葉がぴったりな状況に陥ってしま...
  • 情報統合思念体の観察日誌2
    遠い昔、はるかかなたの銀河系で・・・・・・。   SHINENTAI WARS(BGM:スターウォーズのテーマ)     主「今日は萌えについて議論を深めようと思う」 穏「頼むから今日は穏便に事を進めてくれよ」 折「先輩!自分メガネ萌えであります!!」 急「うはwwwきめぇwwww今時はやっぱ太眉だろ」 主「はいはいワロスワロス、さぁ次」 思「我思う、ゆえに我あり…ブツブツ」 急「こいつもきめぇwwwまじバカばっかだな」 主「はいはいクマークマー、さて次」 穏「そろそろインターフェースの議論はじめようよ…」 折「先輩!自分和服にも感じるものがあるであります!」 急「ほんときめぇなwwwww太眉長髪委員長最強なんだよwwww」     思念体の夜は更けてゆく…。         朝倉「喜緑さんって、いつもお父さんへの報告しててまじめよね」 長門「……ファザコン」     喜緑さん「(ガ...
  • Black Lily・第四章
     翌日。 「何読んでるんだ?」  休み時間にトイレから戻ると、カバーつきの文庫を読んでいた由梨が目に止まった。 「解体新書」  医学書かよ。 「おもしろいか?」 「べつに」  そうかい……。ん、何か懐かしいやり取りだな、これ。 「本、自分で買ったのか?」 「姉に借りた」  何とまぁ。有希が貸したのだろうか? にしては趣味がオカルトだが。 「このクラスには慣れたか?」 「べつに」  こいつの口癖は「べつに」なのだろうか。中身も長門そのままかと思いきや、微かに違いがあるようだ。 「あなた」  受け答え一方だった由梨が、本から目を離さずに言った。何だ? 「長門有希は好き?」 「なっ!」  何を言い出すんだ!? というか、話に何の脈絡もない。それもあれか、調査の一環か? 「周囲の人間との関係についての理解も必要。感情と呼ばれる概念についてわたしは理解しないが、事実は把握しておく必要がある」  由梨...
  • エピローグ~肯定~
      (これは、無限の分岐の続きであり、アンリミテッドブレイドワークスの終章です)     ―――会いたい。ハルヒに会いたい。抱きしめたい。キスしたい。一緒にいたい―――。 「…ハルヒに…ハルヒに、会いたい…!」 「…そう」 その声は、何処か満足そうだった。 後ろの女は抱きつくのをやめ、俺の前に歩いて来た。…俺には後姿しか見えないが。 …女って言うより少女だな。背はあまり高くなく、少し灰色の髪にはシャギーが入っている。…何故か、セーラー服を着ている。 その少女が何かを呟いた瞬間、足元から消え始めた。 「…!お、おい!」 「…大丈夫」 消えていくのに反比例するように、俺の記憶がよみがえってきた。 俺の妹の名前も、 俺の高校の名前も、 俺の年齢も、 俺の所属する団の名前も、 その仲間たちの名前も…? …あれ、何でだ?一人だけ、思い出せない…?。 思い出せないそいつは目の前にいる―――!   もう...
  • 長編・その他2
    再会と再開、そして開始 テレビ出演 パラレルワールズ プレゼント ツイスト・オブ・フェイト-キョン殺害命令 SONGOF KUNIKIDA -MELTY CADENZA OF SECRET- ノンフィクション・ストーリー ひぐらしの憂鬱 鶴の舞 朝倉と 一日おにいちゃん 一日おにいちゃん 後日談 涼宮ハルヒの怪談 fixed mind 狙われた憂鬱 One Day.... ハルヒ親父シリーズ ずるい二人 ササッキーシリーズ ●えもん 朝倉涼子の再誕 幸福な鶴屋さん そしてイブはリンゴを齧る えれべーたー☆あくしょん 生徒会長の悪辣 いつも曜日は九曜日 佐々木さんの憂鬱 眠たくないけど……シリーズ crane love 橘の香り 月間佐々木さん 佐々木の囁き Lolita s Love Complex ネクストジェネレーションの憂鬱 谷口探偵の事件簿 SOS団が家族に? えれべーたー☆あく...
  • Project512_Part2
     Project512_Part2-もくじ- Part1はこちら Part3はこちら Part4はこちら Part5はこちら Part6はこちら Part7はこちら Part8はこちら Part9はこちら     ──●<アッー!──   【チャック・朝倉涼子誘拐事件】   【チャック・国木田くんの憂鬱】   【小ネタ・鬱木田くんの保守】   【チャック・国木田くん誘拐事件】   【チャック・長門有希の鬱系SS】   【チャック・中河に禁則事項?!】   【書き下ろし・中河が来る!】   【お題短編・五輪とカオスとメタミドホス】     #今回収録を減らして読みやすさを狙って見ました。    ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・              _人人人人人人人人人人人人人人人_            __>   ゆっくりしていってね!!!   <-─ - 、 ...
  • 生徒会の陰謀
    ~昼休み生徒会室~ 俺は今、生徒会室にいる。 …。 コンコン …。 「古泉です。」 「入れ。」 俺がそう言うとにやけ顔の男子生徒が入って来た。 「お呼び立てして申し訳ありません、会長。」 「用件は何だ、古泉。」 まぁ、予想はつくがな。 「最近また涼宮さんが退屈し始めましてね。また協力願えませんでしょうか?」 「協力願えませんでしょうかって…俺がどう答えようと協力させるつもりなんだろ?」 「ははは、分かっておられるなら話は早い。 それでは、今回のシナリオですが…。」 俺は古泉の言葉を遮り声をあげた。 「待て、古泉。」 「なんでしょうか?」 「いや、最近な…教師どもや生徒会執行部の連中からの突き上げがひどいんだ…。」 「?。」 「いつまであの連中を放っているんだ…とな?」 「…それで?」 「お前はいつか言ったな? 『我々はいかなる敵と戦っても必ず勝利するでしょう』 …と。」 「……。」 「…...
  • バカップル日記―いじわるキョン×有希―
    「悪い! 待ったか?」  俺達のデートは毎回、この言葉から始まる。俺はいつも長門を待たせて遅刻するのさ。  気持ちはわかるだろ? わからないか? なら教えてやろう。 「……いい」  こうやってな、少しふてくされたような表情をするだろ。俺にしかわからないくらいだけどな。 「ほんとに反省してるからな。だから、今日はまず図書館に連れて行ってやる」 「ほんと? ……うれしい」  そして、次はよろこんだ表情を見せただろ? また、俺にしかわからないくらい小さな変化だけどな。  こんな小さな表情の変化をたくさん見たいから、わざと遅刻したりするのさ。わかったか?  いつも、俺は長門の少し前を歩くんだ。それも早足でな。そうするとこいつは俺の袖を摘んでくる。  小さな手で、弱っちい力でな。でもこんな関係がうれしいんだよ。  普段は無表情で何を考えているかもわからないような宇宙人が、俺と一緒に居たいと思ってつい...
  • 【罪と罰】第3話
     もう飽きる程不思議体験を繰り返してきた俺たち「世界を大いに盛り上げる涼宮ハルヒの団」略してSOS団だが、このトンデモ世界の当事者でありながら無自覚という事情を知らない誰かが聞いたらぶん殴ってやりたくなるだろう存在である我等が団長様、涼宮ハルヒはそんなことは知る由も無く、またそれ故に自分自身は不思議体験をしているつもりなど全くないので、いまだにこの世の何処かにあるだろう不思議を俺たち団員を巻き込んで探す日々に明け暮れていた。  つまりは、例のパトロールを俺たちはいまだに続けてるってわけだ。  ハルヒが自分の思い通りに世界を作り変えちまうなんていうハタ迷惑な能力を持っている以上は、その事情を知ってる俺たちはハルヒの機嫌を損ねるわけにもいかずパトロールを始めとしたあいつが巻き起こす騒動に付き合ってる訳だが、まあ今となってはあいつと一緒になって馬鹿をやるのも悪くないかとか自分自身でお前は何を言...
  • 長門有希の再会
    公園に居た。 目の前に両手でダンボールを持つ女の子 しかし彼女は石に躓いてバランスを崩してしまう 私はダンボールの中から散らばった荷物を手に取る そこで私は言うのだ 「私も手伝おう」   と しかし女の子は私の手を退けながら言う 「うるさい人殺し」   と 私を冷たい目で見上げる 憎悪 直感がそう教えた 彼女の目に篭る感情を しかし私にはそれを理解することができなかった 散らばった荷物を集める 最後の荷物を集めると、女の子はそこには居なかった。 変わりに現れたのは男 見覚えが無かった。 男は私に尋ねる あなたが長門有希かと 私がそうだと告げると ニヤリと笑った。 私が首を傾げると彼はなんでもないと言い   しかし、その瞬間。男はみるみるその容姿を変化させ 人間が畏怖すべき対象として見るものへと姿を変えた   「朝倉涼子は消えるべきではなかった」 ...
  • 不機嫌な朝倉たん
    「だから…あなたを殺して、涼宮ハルヒの出方を見る」 そう言って繰り出された朝倉のナイフを、俺はすんでの所でかわしていた。 おい、コレ何の冗談? もしあのナイフが本物なら、かすっただけで 首筋から血がぴゅーって噴き出すぞぴゅーって。 いやホント、恐いからそんな物騒なモノしまってくださいお願いします朝倉さん。 「うん、それ無理♪」 いかん、なんだか分からないがこいつは本気だ。本気と書いてマジだ。 その考えに至った時にはもう、俺は脱兎のごとく走り出し、 そして――不可思議な壁に激突していた。ええ? ウソだろ教室の扉が! 「無駄なの。この空間はあたしの情報制御下にあるんだもの。 ふふ…分かったら、死になさい」 うわ反則くせえ。なにこの日本vsブラジル戦? 正直、俺は死を覚悟せざるを得なかった。そして、恐怖に頬を引きつらせた俺とは 対照的に、晴れやかな笑顔を浮かべた朝倉は大型ナイフを片手に...
  • Different World's Inhabitants YUKI~ニチヨウビ(その五)~
      尻ポケットが振動した。   「おわ?」   飛び起きる。周囲の客が迷惑そうに俺を見て・・・と、いつか経験したことのあるような状況に今、俺は巻き込まれている。 こうなると、続きはどうなるのか分かるだろう。   「あ、キョン、どう、有希の体調は?」   おや?俺の記憶とは違う展開になっているが、まあ気にしないでおこう。   長門の体調は至って平常、そう伝えるとハルヒは12時に駅前に集合と言い出した。 現在11時45分。 やれやれ、あいつはもっと早くに連絡をよこせないのかね。   俺は、本棚の前でなにやら分厚い本を読んでいる長門を見つけ、一緒に図書館を出ようとした。   ところが、なにやら小さな力が俺の袖にかかった。 ふと、振り向くと、そこにはいつかの今にも消えそうな表情があった。   「この本を借りたい。」   俺のの袖を掴んで15秒後、長門は細々とこう言った。...
  • 紅い日
    今日なんてものは事無く過ぎていく物だと思っていた。 普通に朝妹に起こされて準備。妹と家を出て、別れた後はもうすっかり慣れた道を行った。 キツい坂で更に朝からキツい谷口と会って、教室に入ってハルヒと適当に話してホームルーム。 元からあまり勉強する気のない俺は、ひたすら窓の外を眺めて授業をやりこなした。 それを三時間過ごした頃だ。なんて事無いはずの日常は、奇しくも非日常へと流れていた。 四時間目が始まる前の休み時間に、ハルヒは携帯を確認したと思えば、大きく目を見開いて、血相を変えて教室から飛び出した。 俺はどことなく危ない予感はしていたのだが、その時は深くは考えはしなかった。 四時間目が始まってもハルヒは教室に戻って来なかった。またよからぬ事を考えているのは間違えなさそうだ。 あまり俺の身に降り懸かってくるような事である事を願いつつも、まぁ無理だろうか、と諦めを付けていた。 何事も無...
  • これもまたトラウマ
    もくじ 血走った目の殺人鬼が語ってたっけ。 『やらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうがいい』 と。 今この状況にいる俺は切に思う。 …やっぱ後悔するのは良いことじゃないな。 まぁあれだ。 回想でも始めようか。 ――――――――――――― 朝倉に襲われてから数日が経ち、そろそろ刃物の類を見る度にあいつの顔を思い出すことも無くなってきた。 多分もう少し幼かったら一生もののトラウマになっていただろう。 …やれやれ おそらくハルヒに振り回されている間に並大抵のことでは驚かなくなってしまったようだ。 目の前で手も触れずに高速で開閉している谷口のチャックを見ても当たり前の様に過ごすことができる。 まぁ危険な事が起こっても長門有希という名の万能選手が助けてくれるということに安心している部分もある。 「この銀河を統括する情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒュ...
  • 1 結末は空港で
    高校ニ年の春、朝比奈さんの卒業を間近に控えたあの日を境に、ハルヒの能力は消失した。三人のSOS団の仲間と共に。 三人の仲間が俺達の前からいなくなった後、現実の世界も俺が持っている記憶とは若干異なっていた。 長門有希、朝比奈みくる、古泉一樹といった学生はもともと北高には在籍していなかった。 6月の野球大会では俺とハルヒが北高の運動部員から有志を集って参加し、優勝したことになっていたし、 文化祭では映画の上映などはしておらず、そのかわりにコンピ研を相手にハルヒがゲームのイカサマを暴いたことになっていた。 ハルヒのライブはあったようだが、傍らに長門の姿は無く、ENOZのメンバーが代わりにギターを担当したようだ。 もちろん、夏や冬の合宿などというものは、まったく片鱗すら存在しておらず、一年の年度末にはハルヒが文科系の弱小部を集めて、 部の統廃合を強引に進めようとした生徒会に存続の要求を突きつけて勝...
  • エッチな短編9
    『 ハルヒハード 』 宇宙人を探す為に深夜の学校に潜入するハルヒ。 だが、それは国木田達の巧妙な罠だった。 「涼宮のエイリアンへの病的な執着は俺に崩される為に築いてきたんだもんな」 「キョンがいれば…こんな暇人なんかに…!」 「よかったじゃないか キョンのせいにできて」 「んんんんんんんっ!」 「へへへおい、カメラを用意しろ。涼宮のエロ画像をオカズにしてやる」 (耐えなきゃ…!!今は耐えるしかない…!!) 「涼宮の生ブラジャーゲ~ット」 (いけない…!乳首が立ってるのを悟られたら…!) 「生ハルヒ様の生オメコを拝見してもよろしいでしょうか?」 「こんな奴に…くやしい…!でも…感じちゃう!」(ビクッビクッ 「おっと、ボルチオ器官に当たってしまったか。甘い快感がいつまでもとれないだろう?」 江美里「こってるわね有希。マッサージしてあげるわ。気持ちいいでしょ?」 有希「うん」 江美里「私...
  • キョンの財布
    毎週のように実施されるSOS団の不思議探索で また恒例のように遅刻の罰金としてメンバーへの おごりを実施させられている俺の財布は もはや健康的なダイエットから、国連の支援要請の 受け入れを検討せざるをえない状況になりはじめていた   ここで俺は日ごろ疑問に思っている事項について 直接本人に問い合わせることにした   【長門編】   キョン「なあ、長門」 長門「なに」 キョン「お前、この世界での生活費とかってどうしているんだ、なんとか体から仕送とかあるのか」 長門「問題ない」 長門「情報操作は得意」 キョン「情報操作って、おい」 長門「大丈夫、この国の経済に対して深刻な影響を与えるような操作はしていない」 キョン「・・・」 長門「この国の宝くじには約2%ほど、当選後の引き取りのないものがある」 長門「その中から話題にならない程度の額を都合している」 長門「ちなみに昨年1年で4億円ほど調達...
  • 少年達の雑談
    俺は今、谷口の家に来ている。 なんでかって?今日はSOS団の活動が休みだからだ。理由は知らん。 部活がないと早く帰れるから家でゴロゴロしようと思ったのだが 帰り道で話が盛り上がってしまい谷口の家で雑談をすることになったのだ。 ちなみにいるのは谷口、国木田、古泉、俺だ。 そして今何の話をしているかと言うと・・・・ 「俺が思うにやっぱ胸は大きい方がいいと思うんだ!!」 「いや、そんなことないです。大きさより形の方が重要ですよ」 「僕も古泉君に同意するね」 好みの胸の話だ。 思春期の男だからな。こういう話をしたっていいじゃないか。 そして今、最もくだらなく熱い闘いをしているわけだ。 「なんでだよ!!男だったら巨乳を愛せよ!な、キョン?」 「あぁ、そうだな。夢が大きい方がいいように 胸だって大きいほうがいいに決まってる」 「よく分からない例えをするのが好きですね。貴方は」 会話からも分かるように俺...
  • スノースマイル・バースデイ7
    朝倉涼子が輪郭線を完全に喪い、跡形も残さず消滅する。 長門の与えた彼女へのラストワードが、消え失せ乖離してゆく彼女の鼓膜にまで届いたかどうか、確かめる術は最早ない。己の力で滅した元同胞に対し長門が覚えた感情は、単純な勝利への喜びに満ちて終われるものではなかった。 他に選びようがなかったとはいえ、後味の悪さは付随する。葬った彼女に対し、寂寞と羨望を抱いていたかつての己を長門は思った。 言うなれば彼女は模範だったのだ。 後退して行く未来を憂いて、思念体の意向に反した行動を取った。ヒューマノイドインターフェースとしては欠落しているようでいて、其の実どの情報端末より活き活きと「人間」の感情を、それは主に負に傾いたものではあったけれども、自前のものとして持ち合わせていた。朝倉当人は、その事実を自覚しきらぬままに。 朝倉によって改変されていた空間情報は、スノードーム内に組まれていたプログラムによ...
  • 長門の日々 第12話『長門"有希"の憂鬱Ⅲ』
    第12話『長門 有希 の憂鬱Ⅲ』   急に天井が爆発したかのような勢いで割れた。 誰かがライダーキック風飛び蹴りでブチ割ったようだ。 そいつは勢いを保持したまま俺に向かってナイフを構えて突進してくる朝倉を蹴飛ばす。 朝倉は凄い勢いで5mくらい吹っ飛び、鈍い音を立てて壁にぶつかる。 壁の表面が崩れ、朝倉は瓦礫に埋もれる。   目の前の奴は誰だ?! しかし、コンクリートの破片、砂、埃、蛍光灯の残骸などで俺の視界は塞がれている。 まったく見えん。   ……次第に視界が晴れていく。   俺は驚く。 「―――な、なんでお前が来るんだ?!」   そいつはふん、と鼻息を鳴らして大きな声で言う。   「助けに来てやったわ!あたしに感謝しつつ、せいぜい死なないよう頑張りなさい!」   そこに現れたのは――――黄色いカチューシャをつけた長髪のハルヒだった―――   さっきまでの緊張感や、なぜかハルヒが来た事に...
  • はるかぜふくまえに・第二章
    ○第二章   翌日も天気は崩れることがなく、俺たちは時間前に全員集合した。 奢り役はもちろん俺であった。 「キョンくんありがとっ! いつも頼りにしてます!」 ぽんと俺の肩を叩くのは性格ノーマライズされた長門である。いやそんなにまっすぐ礼を言われるとどういたしましてとしか言えないな。 「僕もあなたには感謝していますよ」 古泉が擬音をつけられそうな微笑で言った。そんな感情の無い声で言われてもありがたくも何ともない。 「あたしも。キョンくん、いつもありがとう」 ありがてぇ。本当にありがたいですよ朝比奈さん。長門がお礼を言うようになっても、あなたの言葉は別格です。 「キョンは義務を果たしてるにすぎないの! 当たりまえよそんなの」 ありがたいと思っていないのはこいつくらいである。……ハルヒ、お前もたまには長門くらい快活に感謝してくれ。 「何言ってるのよ。ほら、さっさと行くわよ」 別に怒ってるわけじゃ...
  • SOS
       それは、いつものようにSOS団のメンバーで不思議探索があった土曜日の夜のことだった、ハルヒに振り回され続け、疲労が溜まった肉体を癒すため自宅の居間でくつろいでいた時、不意にメールが届いた。  まあ、それだけならべつに珍しい事ではないが、その相手の名前を見れば、またとんでもない事が起きたと判断しても間違いないだろう。その相手はあの長門有希からだったんだからな。しかも助けを求めているとしか思えない内容だったので、俺はすぐさま長門の家に電話をかけた。しかし、いつもならすぐに繋がるはずなのにこの時ばかりはまったく繋がらない。居ても立ってもいられず俺はすぐさま家を出て長門のマンションに向かうことにした。    しかし、長門がメールを送ってくるなんてのは初めてのことだと俺は記憶している。  しかもそのメールの内容はどうやら昼間の出来事に関係していて、昼間の出来事がなかったらそのメールの内容は...
  • シュール短編84
    キョン「お、今日は長門だけか。」 長門「そう。」 キョン「これなんだ?ペロ……これは………タバコ!!」 長門「そう。」 キョン「長門……まさかお前ッ!!」 長門「おいしい。」 キョン「そうか……いや、お前もハルヒからのストレスが溜まっているんだよな。仕方ないさ。」 長門「あなたも。」 キョン「俺も!?」 長門「そう、あなたも。」 キョン「………じゃあ一本だけ。」 長門「どうぞ。」 キョン「ライター貰える?」 長門「ない。」 キョン「無い!?」 長門「おいしい。」 キョン「ちょww食べるなwwwwwでもわやうめぇwwwwwwwwww」 kyon「スゥイッチィ! オォォォン!」 koizumi「NOOOOOOOOOOOO! ストッッピン!」  POCHI!!  DOGOOOOOOOOONNN!!! 山根「バカヤロ」 古泉「八時までオナ禁しましょう!」 キョン「バカヤロ! ...
  • 規定事項の流れ星 エピローグ「お話の始まり」
    もくじ及び注意事項 …15496回目のシークエンスの開始を確認。   …今日の予定は市民プールへ行くこと。   …今回も待ち合わせ時間の1時間前に到着。   …朝比奈みくる、古泉一樹、涼宮ハルヒの順に集合。   …彼は最後。   …全ていつも通り。   「プールまでは自転車で行くわよ!」   涼宮ハルヒが高らかにそう言う。   「…俺の目が狂っていなければ自転車は二台しかないのだが…」 「二人乗りと三人乗りでいいじゃな「あの…すみませんが…」   …古泉一樹?   「あら?どうしたの古泉くん」 「その組み合わせのことなんですが…僕が長門さんを乗せてもよろしいでしょうか?」   ………。   「こ、古泉…お前…」 「いっいえ!そういうものではなくてですね!…なんとなくそうしなくてはならない気がして…」 「そうよキョン!古泉くんはあんたみたいに変な事考えたりしてないのよ!じゃあ有希、それ...
  • 不思議探検組み合わせコンプリート計画 2人組編
    『キョン&ハルヒ』   今日の午後はハルヒとペアになった。 持つかな~俺の体力。   ハルヒ「はぁ!?キョンと二人?勘弁してよ!」 キョン「勘弁してほしいのはこっちだよ、まったく。」 ハルヒ「何よ!私と二人がイヤなワケ?」 キョン「だってお前とだとどんな風に振りまわされるかわかったもんじゃないからな。」 ハルヒ「分かってるじゃない!じゃあ早速行くわよ!     あ!行っとくけど代金は全部あんた持ちだから!罰金よ罰金!」 キョン「へいへい、どこへでも連れってってください、団長様。」 ハルヒ「よろしい!じゃあ、行くわよー!」   満面の笑みで俺の手を引っ張って走り出すハルヒ。 この顔を見せられると、どんな扱いを受けても腹が立たなくなるのが不思議だ。 俺も奴隷体質が身についてしまったってことなのかね。   キョン「やれやれ。」     『キョン&長門』   今日の午後は長門とペアになった。 ま...
  • 敬愛のキス
    『敬愛のキス』    突然だけど、男女の違いって色々あるわね。心身ともに。  でもあたしは「女だから」という言葉があまり好きではない。  だってその後に続く言葉たちは、あたしの行動を著しく制限させようとするものばかりだから。  固定観念ほど煩わしいものはない。あたしはあたしなのに。  あたしは自分のやりたいことは必ずやり遂げるし、一般論に捕われることもない。今までもこれからも。  でも極稀れに、自ら限界を思い知るときもある。絶望にも近い憂鬱。なんであたしは「女」なんだろう。  心身ともに。      実は現在進行形で、そんな鬱々ど真ん中。  何故かって?  一つは、体。  月一の厄介事が朝から始まってしまったから。今回に限って重い。下腹部の自己主張が激しい。薬飲もうかしら。  もう一つは――  あたしは机に突っ伏していた頭を少し上げ、目の前の紺色のブレザーを睨んだ。  今は数学の授業中...
  • >>DEAR.0.5
    ハァと深い溜め息をつく。部室に向かう足取りが重いのは気のせいではないはずだ。 ずっしりとした鉛をつけた足を酷使して部活棟へ向かう僕。 頭の中では涼宮さんの晴々しい笑顔とキョン、と彼女に呼ばれる彼の顔が交互に浮かんでは消える。 ハァ。 僕はもう一つ大きく溜め息をついた。     「古泉、状況が大きく変わったわ」 夜中だというのに電話越しに伝わる森さんのテンションはいつになく高かった。 また酒に酔っているのだろうか。この前のように無理矢理家から引きずり出して夜通しカラオケに付き合わされるのだけは勘弁してほしいのですが。 「何言ってんのよ、ふざけている場合じゃないわ」 どうやら酒には酔っていないらしい。そういえば酔うと僕のこといっちゃんって恥ずかしい愛称で呼ぶんでしたっけ。この人は。 「では、なんでしょうか。また閉鎖空間が発生しましたか?」 そんな気はしなかったのだけど。 森さんは電話の向こう...
  • キョンの思い過ち
     ん~困った どうやら俺は死んじまったらしい 何故かはわからないし俺が死んだことを誰も知らないようだ 俺も含めて、誰もが気づかないうちに死ぬなんてことはあるのか? 昨日から家族は連休をとって泊まり込みの旅行に行っているから俺の姿がどうとかは分からなかったのだが・・・ 俺はとりあえず今部室にきている そこには朝比奈さんと古泉と長門がいる 特に何をする訳でもなく皆がそれぞれのことをして楽しんでいるようだ そんな俺はというといつもの席に座ってぼーっとしている さっきから古泉や長門の顔の前で手を振ったり変な顔をしてみたりしているのだが 誰も反応してはくれない 皆には俺の姿が見えていないのだろう 長門なら見えている可能性もあるが全く反応してはくれない 周りから見たら不自然になってしまうからだろうか 古泉「それにしても涼宮さん遅いですね。何か...
  • 長門有希の変化
    涼宮ハルヒは俺のことをどう思っているのだろうか? 古泉は俺がハルヒに選ばれたとか言っていたが、俺は宇宙人でも未来人でも超能力者でもないどこにでもいるただの男子高校生にすぎない。そんな俺が選ばれた?…なぜだ? どうしてハルヒが俺を選ぶというのだ? 「……………」 真っ白な天井を眺めていても答えは出て来ない。 「……寝るか」 俺は考えるのをやめて電気を消した。   夏の暑さもひと段落し、この忌々しい坂道もようやく汗をかかずに昇り切れるようになった頃、ハルヒのことで毎日のように頭を悩ませている俺に新たな頭痛の原因となる出 来事が起きた。 いつものように教室に入りいつものようにハルヒに話しかける。 あいかわらずハルヒは俺の後ろの席にいる。というか、なぜ何度席替えをしてもハルヒが俺の後ろの席にいるんだ? 「よう。窓の外に宇宙人でもいたか?」 「んなわけないでしょ、バカ!」 バカと言われるのももう慣...
  • 普通短編4
    新ジャンル:他人 ハルヒ「宇宙人か未来人か超能力者がいたら私のところに来なさい!以上!」 キョン「6月6日にUFOが~・・・ドラえもんいっちょあがりー。」 ハルヒ「キョン、あんたスタンドって知ってる?」 チョン「スタンド?なんじゃそりゃ」 ハルヒ「自分の守護霊みたいなもんよ 漫画の中の話なんだけどね」 キョン「それがどうかしたのか?」 ハルヒ「あたしがそれを使えたら同じような仲間と出会って面白い旅ができそうでしょ?」 キョン「まさか・・・」 ハルヒ「そうよ!矢を探しに行くのよ!付いてきなさいキョン」 キョン「ちょっとまて、何で矢を探すんだ」 ハルヒ「まずは何処から探せばいいと思う?エジプトかしら・・・イタリアって手もあるわね・・・」 キョン「聞いちゃいねぇ・・・」 舞台はエジプトに移る スタンドの矢に貫かれたハルヒはスタープラチナというスタンドを身につけた キョンは矢に貫か...
  • しっと団の逆襲 ~バレンタインを踏み倒せ!~
    こんばんは。朝比奈みくるです。 あの戦いから約50日が過ぎました…… 私達は「しっと団」として戦いました。残念ながら敗れましたが…… 結局あのバカップル×2のいちゃいちゃは止まらず、嫉妬に燃える日々をすごしています。 あんちくしょうめ……あんちくしょうめ……!!   失礼しました。そんなこんなで今は2月の13日。 明日にあるイベント……ご存知ですね? そのイベントに先立ち、久しぶりに「しっと団」のメンバーを召集したのです。 そう、朝比奈みくるではなく、『トゥモロー』として……!   「お久しぶりです、みなさん。よく来てくださいました。」   みなさんちゃんと来てくれました。やはり「しっと」で繋がれた絆は深いんですね。   「当然!朝比……もとい、『トゥモロー』の頼みならば、いつでも駆けつけます!」   この人は谷口君。通称、『ジャッカル』。カッコイイコードネームのくせに瞬殺された雑魚っぽい...
  • 長門有希の素顔
        「『食』がおきる」 へ? 「『食』」 ………。 「長門さん、困っていますよ。ちゃんと説明しないと」 「……『蝕』のこと」 「『しょく』? 一体どういう字を書くんだ?」 「『食』とは天体が別の天体に見かけ上重なり、相対的に奥となる天体が見えなくなる現象。  見かけ上重なる原因は観測地点となる場所が惑星などそれ自身が動いているために起きる場合と……」 「長門さん……。簡単にいうと日食や月食ですね。」 ああ、やっとわかりましたよ喜緑さん。これでも長門の言いたいことは誰よりもわかっているつもりですが お仲間にはかないませんよ。 「いいたいことはわかりました。で?」 食がおきたらどうなんだ? 「『食』がおきる事によってわたしたちの能力が制限される。」 ??? 「長門さん、あなたが説明する、いつも通りだから大丈夫っていうから任せたのにそれじゃ伝わりませんよ。  まさかいつもそんな説明なんで...
  • 新米保父さん一樹は大童・一
    嘘から出た誠。その諺は今の僕達の状況にぴったりと当てはまっていた。 瓢箪から駒とも言う。 …御託は止めにして、とにかく次の一言を聞いて貰えば、僕達がまたもや、 非日常な事態に陥ったと確信できるかと。 それでは長門さん、いいですか?せーの、 「こいじゅみいちゅき」 ほらね。 「なんでしょう…」 彼を腕の中に抱えたまま、僕は椅子の上に立つ長門さんを見た。 「わたしは、しゅじゅみやはるひののーりょくが、 わたちたちにはたらくちょくじぇん、じぶんのみにきおくのかいざんをふせぐ、 しーるどをてんかいした」 長門さんが椅子から下りようと、片足だけ腰を掛ける部分から踏み外すように出す。 危なっかしく、ふらふらとしていたので、彼を床に下ろして長門さんの方に寄り、 脇の下に手を入れて持ち上げる。 「あいあと」 「はい…」 さっきの彼よりも随分と軽い。ひょいと持ち上げられる。 おかしいな、この歳ではまだ男女の...
  • ゆきどけ
    「ごめんなさい」 「・・・」 「すいません 今僕には好きな人がいるんです」 「そう・・・ですか」 「・・・」 「いえ、聞いてくれてありがとうございました」 「気持ちに応えられなくてごめんなさい」 「いいんです ・・・それじゃ」 走っていく後ろ姿を見つめながら僕はため息をついた あ・・・名前も聞いてなかったな 「てんめぇまた告られたのか!?!? 入学してから3カ月で何人目だよ」 ・・・見てたのかい谷口 良い趣味じゃないね 「このヤローちょっと可愛い顔してるからって!」バシバシ 痛いよ 「んで?また振ったのか?今の子は俺的にB+くらいだったぞ」 なら自分で行ってくればいい 失恋(僕のせいだけど)した女の子は落としやすいって言ってたのは谷口だろう? 「このヤロー余裕見せやがって」ボカボカ 痛いって 「あーあ なんで俺には春が来ないんだ」 知らないよ もっと努力したら? 「お前も全部振っ...
  • きょんむす第一弾 それが誰かの望んだ味で
    もくじ     「…はぁ」   電車に揺られた体を休め、ため息をひとつ吐く。 こんな長い旅路はきっと初めてで、あのお袋の息子でいる限りはまたこんなこと が起こるんだろうかと思うと…   「…はぁ」   …自然にもうひとつため息がでるのも不思議じゃないわけで。   初めての学校。初めての町。初めての空気。 これまた初めての駅を出て、俺は少し立ち止まってみる。   …何?状況がわからない? 奇遇だな。俺にもよくわかって無かったところだ。 ま、適当におさらいでもしてみますかね。   ◇◆◇◆◇   「あんたは此処の高校ね。それ以外認めないから」 「お、おいハルヒ。そうすると、こいつは県外に行っちまうことになるぞ?」   高校受験を半年後に控えたある日。志望校について親父と話し合っていると、い きなりお袋がとある学校のパンフレットを持ってきた。 何でもお袋と親父が一緒だった高校であり…   「...
  • 長門有希の憂鬱III The ecstasy of Yuki Nagato
    The ecstasy of Yuki Nagato      長門の夢を見た。ほっそりとしたお姫様の格好をした長門が白いドレスを着て、悪の帝王に捕まっていた。 「悪の帝王、ユキ姫を返せ!」 「キッヒヒヒ。欲しかったら力ずくで取り返してみなさい」 「おう!望むところだ」 俺は蛍光灯のように光るサーベルをブンブンと振り回して、ハルヒ扮する悪の帝王を倒した。 「ユキ姫、俺とケッコンしてくれ」 「……それは、できない」 「なんでだよ。ほかに好きな男がいるのか」 「……わたしは、あなたの妹」 まさかそんな。今になってそれはないだろう。    長門の顔が妹の顔とダブった。 「キョン君、早く起きて」 昨日ハルヒがあんなことをやらせるから悪いんだ。俺はブツブツ言いながらベットから這いずり出た。おかげで学校に遅刻してしまった。    気が付くと、いつのまにか四限が終わっていた。授業中の記憶がない。俺は...
  • 涼宮ハルヒの抹消 第四章
     翌、土曜日。    ハルヒの一存で決定された市内パトロールに意気込んで、というわけではなく、早く会っておきたいやつがいるために俺は早く家を出た。今日ばかりは妹の必殺布団はぎもなしである。一人で起きた朝ってのは爽快感に満ちあふれているもんなんだろうが、俺の心は昨日のホームルーム前から陰鬱にまみれている。   ママチャリをこぎこぎ、駅前の有料駐輪場に自転車を止めてから俺が集合場所に到着するまでには十分とかからなかった。時計は八時三十分を指している。  あたりを見回してみたが団員は誰も見あたらなかった。この時間帯に来れば俺が奢るはめにもならなさそうだが、ハルヒのことだ、屁理屈をねじ曲げて理屈にした上で俺のサイフから金を徴収するに違いない。それに、どうせ今日は俺の奢りが確定しているのだ。木曜日に宣告された。五人分、いや四人分だっけ。 「やあ、おはようございます」  俺がサイフの中身...
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