涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「長門有希無題1」で検索した結果

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  • 長門有希無題5
    長門有希無題3 1話 長門有希無題3 エピローグ長門編 長門有希無題3 エピローグ古泉編
  • 長編・長門有希
      長門有希無題 長門有希無題2 長門有希無題3 長門有希無題4 長門有希のうっかり 長門有希の奇妙な冒険 【鍵の消失】 消失長門いじめ 長門有希の退屈 長門有希の憂鬱 カーディガン 地獄少女 笑顔を見せて それがあなたの望み? 長門有希のきまぐれ どんでん返し 【Lost My Name】 長門消失 にゃがとさん 長門有希の深淵 ナガト~彼方から来た天才~ *麻雀ものです 消失世界 リスペクト・ザ・ハイテンションユッキー ユキは好き? 長門と猫 よっこらせっと 長門平手打ち編 消失版 長門有希の感情 ハイテンションユッキー【黒版】 ミステリックサイン保管ネタ お茶 こころここにあらず 『長門有希の遅刻』 涼宮ハルヒの別れ 長門有希の誕生 長門有希の看病 長門有希の情報操作/長門有希のコンタクト オーディナリ ホリデー ミステリック・サイン後日談 やる気のない長門有希 望まれた世界 最終...
  • 長門有希無題1
    長門「・・・・・・」   女子A「へぇ~アンタでも微笑むことってあるんだ。何眺めてんの?ちょっと貸しなさいよ!」   長門「!!」   女子B「何ソレェ?入部届ェ??」   長門「やめて・・・・!」   女子A「もう書き込んであるじゃない。物好きな奴もいるもンねぇ~」   女子B「こんな根暗しかいない部活に入りたいヤツがいるなんてネェ」   長門「お願い・・・・返して・・・・!」   女子A「キモッ!あんた何必死になってんのぉ?」   女子B「いいじゃない、どうせこれ冷やかしでしょ?ちょうどいいわ。これ私達が捨てといてあげるわwww」   長門「!!・・・・やめて!お願いだから返して!!」   女子A「アァッ?触るんじゃねえよ!この根暗女!」ドゴッ   長門「っつ!!・・・うぅっ・・・!」   女子A「あ~キモイキモイ。根暗がうつるってーの。あ~っなんか冷めたっ!根暗がうつる前に行こっ!」...
  • 長門有希無題5 1話
    いつものようにハッスルしようと長門をベッドに押し倒した 「……待って」 長門は一言拒絶の言葉を口にした こういう関係になってから長門はいつも俺に応えてくれた。そんな長門が初めて行為を待ってくれと言っている 「どうしたんだ?体調でも悪いのか?」 「……体調は問題ない。ただ……」 長門が言葉に詰まる事も珍しい 「ただ?」 「………ただ、私は今妊娠している。だからできれば性行為などの激しい事は避けるべき」   ん?なんだ? 今長門の口から思いがけないワードが飛び出した気がする   「え~と……すまん。なんだって?」 「私卵子と貴方の精子が受精し、その受精卵が着床したのを先日確認した」   きっと冗談とかではないだろう。まぁ確かに猿のように求め続けたし当然と言えば当然だ 「はぁぁぁ………」 長門は俗にいう宇宙人だ。だからって訳ではないが妊娠するとは思わなかった 「……貴方が望むならこの受精卵は……...
  • 長門有希無題6
    メモリデータ 七月七日―七月十三日   本を読んでいる。 ページをめくる。   本を読んでいる。 ページをめくる。   本を読んでいる。 ページをめくる。   今日も時間が来た。 一日が終わる。   明日も同じ。   同じ。   七月七日。   本を読んでいる。 ページをめくる。   昼になる。 昼食をとる。 近くのコンビニエンスストア。   本を読んでいる。 ページをめくる。   夜になる。 夕食をとる。 スパゲティ。   時刻―午後九時。 今日はあと一時間。 観測対象―微細な波動の感知。 何者かとの接触―。   午後九時四十八分二十五秒。 コンタクト―。 「長門有希さんのお宅でしょうか」 涼宮ハルヒと接触を図った男子生徒。女子生徒。 三年後の異時間同位体と同期。 振動―。 現在より以後三年間のメモリをダウンロード。バックアップ。 二名の状況把握。隣室に三年間の時間凍結。 同期解除―...
  • 長門有希無題4
    部室に来たものの誰も居なく。丁度疲れていた俺はそのまま椅子で眠ってしまっていたようだ。 キョン「むう…?」 誰かの気配で目を覚ました…長門だ。長門が俺のすぐ目の前に立っていた。 キョン「よう…まだ、お前だけみたいだ…な゙?」 落ち着け。うん、落ち着け俺。OK、冷静だ。 目の前に居るのは長門だ。長門です。長門。うん、どう見ても長門だよなあ、うん。 長門「…ゔ~~~…(ぐすっ)」 どこか怯えたようにこちらを見… 前言撤回。どちら様ですかあなた。ああ、解らなければ聞くしかないよな。 キョン「…どちら様でしょうか?」 長門「有希…です。」   念のため確認する。 キョン「有希って…長門有希?」 長門「うん。」 念のため再確認。 キョン「……ヒューマノイドインターフェイス?」 長門「うん。」 即答した。OK、とりあえず本物としておこう。 キョン「一体どうしたんだ?そんな喋り方じゃなかったろう?」 ...
  • 長門有希無題2
    ~ある日の放課後~ 今日は団長自らコスプレ衣装を買いに行ってしまったため部活はない 一人いつものように部室で読書を終えてから帰ろうとする長門の前に 女子A「やぁ長門さん♪」 長門にとってはよく知る顔が三つならんでいた 女子B「ちょっとプレゼントがあるんだけどぉ」 女子C「長門さんってすごい臭いからね~はい石鹸、食べて」 長門「・・・」 彼女たちはどうやら極端に表情に乏しいこのインターフェイスが気に入らないようだった (実を言うとそのインターフェイスの整った顔に不満があるらしいが) ちょくちょくこういう陰湿なイジメをしてくる たまにハルヒが助けてくれるのだが今日は期待できないだろう 長門「・・・」 女子A「オラなんとか言えよ」 女子B「いただきます、でしょ♪」 何故わたしは朝倉涼子のようにできないのだろう わざわざ敵を作ってまで 異様な存在にしてまで何故わたしの対話能力のレベルは低く設定され...
  • 長門有希の報告
    はじめに  この作品は、キャラクターの台詞を一部『現地語』で表記してあります。その場合は、“【 】”で囲まれた斜体の部分が、対応する台詞の共通語訳(字幕)です。 もしも涼宮ハルヒたちの会話を、舞台のモデルとなった兵庫県西宮市の言葉で表現したら? そんなifの世界をのぞいてみてください。  字幕付きPDF版はこちら(PDF/610ページ/3.43MB)又はこちら 注意事項  この作品には、オリジナルキャラクター、暴力シーン及び女性同士による性的な表現が含まれています。 作品構成 Report.01 単独の序。以降の話とのつながりはありません。 Report.02~09 ある出来事と、それにまつわる涼宮ハルヒと長門有希の交流記です。 Report.10 もしも彼女が、こんな性格だったら? Report.11 もしも彼らが、こんな人物と出会ったら? Report.12~25 SOS団全員+...
  • 長門有希の資料
    長門有希の資料 ~『長門有希の報告』別冊資料~ この報告は、かつて別の名前、別の文言で存在していた。それらをまとめた、いわゆる『初出リスト』。 ■本編 Report.01 長門有希の流血 原題 『長門有希の報告』 初出 2006/09/05 51スレ目 754 Report.02 涼宮ハルヒの認識(前編) 原題 涼宮ハルヒの気付き(前編) 初出 2006/09/09 53スレ目 70 Report.03 涼宮ハルヒの認識(中編) 原題 涼宮ハルヒの気付き(中編) 初出 2006/09/13 54スレ目 85 Report.04 涼宮ハルヒの認識(後編) 原題 涼宮ハルヒの気付き(後編) 初出 2006/09/15 54スレ目 407 Report.05 涼宮ハルヒの困惑 原題 同じ 初出...
  • 長門有希の退屈
    長門有希の退屈 1話 長門有希の退屈 2話 長門有希の退屈 3話 長門有希の退屈 4話 長門有希の退屈 5話
  • 長編・長門有希2
    長門有希の憂鬱Ⅰ ユキ×ムネ 『Hirundo rustica』 恋する?いちご練乳 すき焼きミッドナイト 長門有希の憂鬱II 長門有希の些細な願望 雪、無音、窓辺にて。 長門有希の憂鬱III 3つの選択肢 長門有希 銀河を超えた戦い(スターウォーズクロス) 文芸部室の幽霊 もうこんなのいやだ 長門有希の変化 もう一つの12月18日 スノースマイル・バースデイ 白有希姫 Different World s Inhabitants YUKI 長門有希の雨雫 長門有希への復讐  ※微オリキャラ注意 幻惑小説 Close Ties(クロース・タイズ) センター前日 涼宮ハルヒの経営I 射手座の日、再び 寡黙大騒動 「こわれもの」(陰謀でのフラクラが許せず) 想い出は、雪とともに 春先の風物詩 涼宮ハルヒの消失ー長門有希の憂鬱 長門有希の再会 長門有希の三日間 おかえり、ただいま。 長門有希の失踪...
  • 長門有希の憂鬱Ⅰ
    目次長門有希の憂鬱Ⅰプロローグ 長門有希の憂鬱Ⅰ一章 長門有希の憂鬱Ⅰ二章 長門有希の憂鬱Ⅰ三章 長門有希の憂鬱Ⅰ四章 長門有希の憂鬱Ⅰおまけ 関連作品(時系列順)長門有希の憂鬱II 長門有希の憂鬱III 涼宮ハルヒの常駐(◆eHA9wZFEww氏による外伝) 涼宮ハルヒの経営I 古泉一樹の誤算 元テキスト(AAData形式) 青空文庫版
  • 長門有希の憂鬱II
      長門有希の憂鬱II 目次    長門有希の憂鬱II プロローグ 長門有希の憂鬱II 一章 長門有希の憂鬱II 二章 長門有希の憂鬱II 三章 長門有希の憂鬱II 四章 長門有希の憂鬱II 五章 長門有希の憂鬱II 六章 長門有希の憂鬱II エピローグ 長門有希の憂鬱II 外伝 長門有希の憂鬱II おまけ 未公開シーン(外部リンク)   関連作品(時系列順) 長門有希の憂鬱Ⅰ 長門有希の憂鬱Ⅱ 長門有希の憂鬱III 涼宮ハルヒの経営I 古泉一樹の誤算    共著: ◆kisekig7LI ◆nomad3yzec   青空文庫版(携帯電子ブック,PDAブンコビューワルビ対応) 元テキスト(Nami2000データ形式)   Special thanks to どこここ プロローグへ  
  • 長門有希無題3
    ガーー 自動ドアが開き目に飛び込んできたのは見知った顔だった 店員「あのお客様?」 長門「・・・・」 長門である、長門もセブンイレブ○にくるのか 夕飯でも買いに来たのかな? ハルヒのこと以外で長門と会うのは少ない気がする 店員「えっと、630円になります」 長門「・・・・」 なにやら様子がおかしいのか? 店員が困った顔している、なにかあるのだろうか? キョン「よ、長門」   長門「・・・・ぁ」 店員「ぁ、ぁの~、630円になるのですが・・・・」 630円?だいたい弁当の値段くらいだが、 なぜこの場はフリーズしている 長門は無表情である っと目線をさげると長門の手にはがま口の財布が握られている また懐かしい財布を・・・っと 口が開いて中身がみえるのだが・・・ キョン「5円!?」 店員「へ?」 キョン「い、いえ、なんでもありません」 5円って、長門、今目の前にレジにだしている弁当は630円だぞ...
  • 長門有希の憂鬱III
      長門有希の憂鬱III   長門有希の憂鬱III 恋するウィルス 長門有希の憂鬱III The melancholy of Cupid 長門有希の憂鬱III Someday over the rainbow 長門有希の憂鬱III A new romance 長門有希の憂鬱III The ecstasy of Yuki Nagato   関連作品: 長門有希の憂鬱Ⅰ 長門有希の憂鬱II 長門有希の憂鬱Ⅲ 涼宮ハルヒの常駐(◆eHA9wZFEww氏による外伝) 涼宮ハルヒの経営I 古泉一樹の誤算   共著: ◆kisekig7LI ◆nomad3yzec   青空文庫版(携帯電子ブック,PDAブンコビューワルビ対応)   恋するウィルスへ
  • 長門有希のカラオケ
    ・長門有希の歌声1 ・長門有希の歌声2 ・長門有希の歌声3 前
  • 長門有希の○○生活
      長門有希の妊婦生活  長門有希の妊婦生活2 長門有希の嫉妬生活
  • 長門有希の憂鬱IV もくじ
    長門有希の憂鬱IV 「お前のために世界を失うことがあっても、世界のためにお前を失いたくない」                               ジョージ バイロン もくじ プロローグ 一 章 二 章 三 章 四 章 五 章 六 章 七 章 エピローグ おまけ(外部リンク) 関連作品(時系列順) 長門有希の憂鬱Ⅰ 長門有希の憂鬱II 長門有希の憂鬱III 涼宮ハルヒの経営I 古泉一樹の誤算 長門有希の憂鬱IV そのほか 共著:kisekig7LI nomad3yzec イラスト:どこここ 連載期間:2008年9月28日~10月4日 データ類 青空文庫版 プロット(Nami2000データ形式)  Special thanks to どこここ このSSはTFEIキャラスレで連載されたものです
  • 長門有希いじめ短編
    長門有希いじめ短編集 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 長門有希いじめ【陰湿】 穴 長門いじめ 長門いじめ2 地味ないじめ
  • 長門有希のコンタクト
    長門がいなくなって数日経ったが気になることがある。 手紙の最後の言葉・・・。”新しいインターフェースとコンタクトをとって”   結果から言えば呆気なくどういうことなのか判明した。   俺にとっていつも通りではない文芸部室で古泉とオセロでやっていた時。 いつも通りの勢いでドアが開いた。   「みんな~!まった~?」 「今日は紹介したい子がいるのよ~!その名は!」 「長門有希でーす!今日転校してきたばかりだけど面白そうだからこの部に入ろうと思ってまーす。」 「古泉君の次にまたもや謎の転校生よ!」   な、長門!?いや、どう考えても違うだろ。見た目はもしかしたら長門かもしれないが。中身がおかしいって。   「あっ、キョンくーん。会いたかった~!」   こ、こら。抱きつくな!   「キョンその娘と知り合いなの?」 「えっと・・・まぁ遠い親戚みたいなのかな・・・。」 「ふーん。」   どうなってんだ...
  • 長編・エロ物
    はるひエロ物無題1 エロ物無題2 エロ物無題3 長門有希の絶望  エログロ注意 【罪と罰】 夏祭り 涼宮ハルヒの憂鬱-アナザーストーリー- 涼宮ハルヒの選択  BADEND 鬱物注意 かぐや姫 満淫電車 エロキョンの暴走 こんな長門が欲しい 妹×古泉 涼宮ハルヒの我慢 涼宮ハルヒの不覚 キョンと妹 【朝比奈みくるの妊娠】 【鶴屋家物語】 涼宮ハルヒの快楽 虐殺、呪い乃日  激グロ&凌辱&激鬱 注意 未完 【The Girl WhoWantedToBeARealHuman】完全版 朝比奈みくるの妊娠 放課後ジョーバ倶楽部 長門+古泉×キョン   性別反転、ふたなり 注意 涼宮ハルヒのラブストーリ 長門有希の結婚生活 佐々木×キョン(アダルトな関係)  
  • 長門有希の報告Extra.3
    Extra.3 長門有希の夢想 ~Report.07 追加報告~  Report.07の夜に見た、夢の内容を報告する。  この夢を見る以前に、『彼』の夢の内容を聞いていたため、その記憶が影響して、内容の一部がその夢と酷似している。  夢の内容は、自分が経験したものの中で特に印象深いものが反映される傾向にある。つまり、わたしが『彼』から聞いた夢の内容が、わたしにとって非常に印象深いものであったことを意味する。これは換言すると、わたしの『願望』が現れていると解釈できるかもしれない。  ただし、その点について、わたしはコメントできない。したくないから。  涼宮ハルヒが自らの力を自覚した。彼女はすべてを受け入れる覚悟を完了した。  SOS団員は、それぞれその正体を明かす。  朝比奈みくるは、未来を固定するためにやってきた、未来人。  古泉一樹は、涼宮ハルヒの作り出す閉鎖空間に対処する、超能力...
  • 長門有希の死亡
    ~長門有希の過労~   「それじゃ、今日は終了ね!また明日!」 いつもの活動を終え、私は本をしまって、帰ろうとしていた。 いつもの道を通って、私は自宅に着いた。 夕食の支度をしようと立ち上がろうとしたとき、目眩がした。そのまま、倒れこんだ。 「彼」に助けをもとめようと、電話をとる。 意識が朦朧とするなか、ダイヤルをかけて電話する。 プルルルル・・・プルル、ガチャッ 「おう、長門か。どうした?」 「彼」とは、そう、キョン。 「お願い・・・助けて・・・」 「ん、んん!?どうした長門!」 「あう・・・来・・・て・・・」 「おい長門!なg・・・」 プツッ 電話は切れた。 5分後、息を切らして「彼」がやってきた。そのほか、朝比奈みくる、古泉ー樹が来ていた。彼が呼んだのだろう。 「な・・・長門さん・・・」 朝比奈みくるは倒れこんだ。古泉ー樹が支える。 「長門さん!どうしたんですか!」 古泉ー樹がたず...
  • 長門有希の再会
    公園に居た。 目の前に両手でダンボールを持つ女の子 しかし彼女は石に躓いてバランスを崩してしまう 私はダンボールの中から散らばった荷物を手に取る そこで私は言うのだ 「私も手伝おう」   と しかし女の子は私の手を退けながら言う 「うるさい人殺し」   と 私を冷たい目で見上げる 憎悪 直感がそう教えた 彼女の目に篭る感情を しかし私にはそれを理解することができなかった 散らばった荷物を集める 最後の荷物を集めると、女の子はそこには居なかった。 変わりに現れたのは男 見覚えが無かった。 男は私に尋ねる あなたが長門有希かと 私がそうだと告げると ニヤリと笑った。 私が首を傾げると彼はなんでもないと言い   しかし、その瞬間。男はみるみるその容姿を変化させ 人間が畏怖すべき対象として見るものへと姿を変えた   「朝倉涼子は消えるべきではなかった」 ...
  • 長門有希の出張
    『長門有希の出張』 SOS団一同は、休日を利用して、彼らの住む街を離れ、とある場所に来ていた。 電車を乗り継ぎ約4時間。本とカレーとスポーツ用品の街、東京・神田神保町。 地下鉄の駅から上がり、初めての街に足を踏み入れる一同。 少し歩いて街の様子が分かった頃、キョンは長門有希に訊ねた。 「どうだ、長門。この街の印象は。」 「……いんたれすてぃんぐ。」 「interestingて。そんなに興味深いのか?」 「正直、たまらない。」 有希は、漆黒の瞳を輝かせて言った。 「大量の本と、大量のカレー店。ここまでわたしの嗜好に適合する空間は、そうそうない。」 ---------- *つづかない * *保守がてら、勝手に拾わせて貰ってみる ---------- 『長門有希の出張2』 恐ろしいことに、数メートル歩く度に、あの長門が右にフラフラ左にフラフラとしている。 カレー屋と本屋の現れる頻度の多さに...
  • 長門有希の異聞
    長門有希の異聞  『長門有希の報告』では敢えて報告しなかった部分を書き抜いて、ここに保管しておく。  情報統合思念体は、この部分についての内容は一切把握していない。言わばわたしの……『隠し事』。  斜体部分は、本報告で報告した部分。     Report.06 長門有希の陥落 より抜粋  今度は彼女がわたしを洗う。 「うわ~。有希の肌って、ほんま白いなぁ~。それにめっちゃすべすべやし。」 【うわ~。有希の肌って、ほんと白いわね~。それにすっごくすべすべだし。】  彼女は背中だけでは終わらせなかった。 「……そこは自分で洗える。」 「ま、ええから、ええから。気にしたらあかん♪」 【ま、良いから、良いから。気にしちゃだめよ♪】  彼女の手が、わたしの腕を、腹を、脚を、洗ってゆく。彼女は、わたしの身体を撫で回しながら、怪しく囁いた。 「……やっぱりここは、敏感なとこやから、素手やんな?」...
  • 長門有希の憂鬱Ⅰ二章
    長門有希の憂鬱Ⅰ 二 章 目の前に、口をあんぐり開けたおっさんがいた。 よれよれの服を着てベンチに座っている。 「あんた……今、そこに現れなかった?」前歯が一本欠けている。 「え……ええ」 「ワシゃずっと見てたんだが。あんた、そこに、いきなり現れた」 「そうですか……?たいしたことじゃありません」人がいきなり出現したなんて全然たいしたことだろうよ。 ホームレスっぽいおっさんは俺をまじまじと見つめていた。 やがて飽きたのか、目を閉じ、うとうとしはじめた。 ここはいったいどこだろうか。俺は目をこすって周りを見た。 ほっぺたをパシパシと叩いてみた。これは夢じゃない。人が大勢歩いてる。閉鎖空間でもないようだ。 どこからか列車の発車を告げるアナウンスが聞こえた。どうやら駅のコンコースらしい。 駅の名前は見慣れない、俺の知らない地名だった。 さて...
  • 長門有希の憂鬱Ⅰおまけ
    長門有希の憂鬱Ⅰ おまけテキスト集 谷川流の憂鬱: 「二人とも行ってしまったなぁ……」 グランドに広がる炎の絵文字をぼんやりと眺めながら僕は、ここ数日の出来事を思い返していた。 思えば、あのときはびっくりしたよなぁ。 コスプレどころじゃない、キョン成りきりなんてとんでもないアニヲタだと思ったが 実は本人だったなんてなあ。 これからはもっとまともな話の展開を考えてやろう。いや、それじゃ面白くないか。 そうだな……煮て食うも焼いて食うも僕次第か。僕はニヤリと笑った。 もう実際に会うことはないんだろうな。もっと向こうの世界の話を聞いておけばよかった。 それにしても長門有希があんなに美人だったとは。 やっぱり僕の思い入れが他のキャラクタとは違うからかもしれない。 もしハルヒが来たら、やおら胸ぐらを掴んで「ちょっと谷川!もっとあたしを活躍さ...
  • 長門有希の憂鬱Ⅰ四章
    長門有希の憂鬱Ⅰ 四 章 長門有希の日記 こちらの世界へ来て二年が過ぎた。 情報統合思念体からの連絡はない。支援もない。誰も助けに来ない。 このまま時が過ぎれば、わたしの有機サイクルはいつか性能の限界に達し寿命を遂げる。 それまで、色がない世界でわたしの思考回路は物理的に機能するだろう。 それならばわたしはいっそ、目を閉じ、耳を塞ぎ、口をつぐんだ生命体として生きようと思う。 わたしは長期の待機モードを起動させた。 果たして奇蹟は起きるのだろうか。 タクシーの運転手に住所を棒読みで伝えると、十分くらいでそのアパートの前に着いた。 二階建ての二階、二〇五号室……。郵便受けにもドアにも表札らしきものはなかった。 呼び鈴を押した。こんなにドキドキするのは久しぶりだ。 赤の他人だったらなんとごまかすか、新聞の...
  • 長門有希の憂鬱Ⅰプロローグ
    長門有希の憂鬱Ⅰ プロローグ 窓の外は曇っていた。 今年ももうすぐクリスマスだねー、などとクラスの女子がのたまっているのを、 俺はぼんやりと眺めながら次の授業がはじまるのを待っていた。 高校に入って二度目の文化祭を終え、やっと落ち着いたとため息をついたばかりだ。 そういやハルヒのやつ、今年もやるんだろうなクリパ。また俺にトナカイやらせるつもりじゃあるまいな。 長門が暴走したりSOS団が消えちまったり、朝倉に二度も襲われたり、去年はいろいろあった。 俺も長門には気を配るようになった。あいつは感情が希薄なわけじゃなくて、 実は表に出ないだけなんだと知ってからは。おかげさまで落ち着いてるようだが。 振り向いて後ろの席にいるやつに、今年のクリパはやっぱ部室でやるのか、と尋ねようとしたらいきなり首根っこを掴まれた。 「キョン、あんた進学するの?」 いきな...
  • 長門有希の協定
     宇宙人同士が激しく戦っていた。  俺たち人間には到底理解不能な力を使って。    経緯を説明すると長くなるから省略する。  とにかく、情報統合思念体のやり方には、さすがの長門も忍耐力の限界に達したということだ。そして、長門のその怒りは、俺も古泉も共有するところだった。  だから、長門は、ハルヒの力を使って情報統合思念体を消そうとした。  だが、情報統合思念体とやらも馬鹿ではない。12月18日のあの出来事のことを忘れるわけもなく、充分に対策は練られていた。  長門が用いるハルヒの力に全力で対抗しつつ、長門を始末すべく、なんたらインターフェースを大量に送り込んできた。その中には、あの喜緑さんも、そして復活した朝倉もいた。  長門と利害が一致した「機関」が味方についてくれたが、現状では足手まといとまではいわないが戦闘の役には立ってない。  朝比奈さんはこの場にはいない。その方がいい。言っちゃ...
  • 長門有希の報告Report.12
    Report.12 長門有希の憂鬱 その1 ~長門有希の消失~ 「うりゃあぁぁぁ! 今日もみくるちゃんは可愛いなっ! 胸もまたおっきくなったん違(ちゃ)う!?」 【うりゃあぁぁぁ! 今日もみくるちゃんは可愛いなっ! 胸もまたおっきくなったんじゃない!?】 「わひいぃぃ!?」  涼宮ハルヒが朝比奈みくるの胸を揉む。みくるはいつもなら嫌がるが、今日は余り嫌がっていない。 「はふぅ……涼宮さん、ほんまに胸揉むん好きですね……しかも妙に上手いし……」 【はふぅ……涼宮さん、ほんとに胸揉むの好きですね……しかも妙に上手いし……】  頬を上気させて、荒い息をしながらみくるは言った。 「いや~、みくるちゃんの胸はほんまに揉み応えがあって癖になるわ。」 【いや~、みくるちゃんの胸はほんとに揉み応えがあって癖になるわ。】  ようやくみくるを解放したハルヒは、一仕事終えたかのような表情で言った。 「うふ。じ...
  • 長門有希の憂鬱Ⅰ一章
    長門有希の憂鬱Ⅰ 一 章 やれやれだぜ。俺は朝比奈さんを待ちながら呟いた。このセリフ、何回言ったことだろう。 ハルヒがSOS団を立ち上げてからというもの、このセリフを吐かなかったことはない。 俺はきっと死ぬまでこの言葉を言いつづけるに違いない。 さて、今年も残すところあと数日だが、年が明ける前に俺は朝比奈さんに折り入っての頼みごとをしなければならなかった。 俺は十日前の十二月十八日に戻らなければならないことになっている。 戻ってなにをするのかと言えば、特別なことをするわけじゃない。 ただ自宅から学校に通って、一度やった期末試験を受けなおさなければならないだけだ。 試験はどうでもいいんだが、考えようによっちゃこれ、百点満点を取るチャンスかもしれないな。 ハルヒに国立を受けろと言われたので、ここで成績アップしといても天罰はくだらないだろう。 本当は俺...
  • 長門有希の誕生
    私が対人用ヒューマノイド・インターフェースである以上、人間との接触、コミュニケーションをとるにあたっての基本的な知識は持っている。 でも、それを応用するキッカケがない。私には話を盛り上げる知識は納められている、だが、話をかけるための体の知識はない。 だから私は、用もなく人に話をかけるというコミュニケーション方法はとれなかった。とる必要性もないと感じていた。 ごく稀に私に話をかけてくる人はいた。クラスメイトの女生徒が、稀に私に質問形式で話をかけてくる。 私はその質問に不都合がない範囲で簡潔に答える。不都合がある場合は答えず聞こえないふりをする。 それが終わると必ず、女生徒は自分のいるべき集団に戻る。そして私の反応を口頭で簡単に述べる。 たまに私の方をチラチラ見ながら。私にはそれがなにを表すのかわからなかった。わからなかったけれど、少しだけ悲しかった。 三度目のそれから三日と一時間後に、廊下で...
  • 長門有希の妊婦生活2
    長門有希の妊婦生活の続きです 「…あ…。」 「んー?どしたー?」 リビングの隅にあるパソコンを弄っている彼。 顔をこちらに向けずに画面に食いついてる。 「…動いた。」 「なにィィィィ!!?」 一瞬彼の顔が劇画チックに見えた。昼に読んだ漫画のせいかも。 「このッ!俺にもッ!『命』を体験させろッ!」 リビングの絨毯をずらす勢いでスライディング。…ユニーク。   「…もう動いてない。」 「…うー、悔しいなぁ…。」 「きっとすぐ動く。…来て。」 彼を抱きしめて、耳を私のお腹に当てる。 ぽっこりと大きくなった私のこのお腹には、彼との愛の結晶がいる。   どくん   「あ…。…今の?」 「…動いた。」   どくん、どくん   「あ…また……ウヒヒヒ…!」 感極まっているのか、私が妊娠を告げた時のように子供のような笑い声をあげた。 「…ふふふ…。ほーら、パパだよー。元気に育てよー。」 私のお腹をぽふ...
  • 長門有希の憂鬱Ⅰ三章
    長門有希の憂鬱Ⅰ 三 章 俺はひどい頭痛と轟音とともに目が覚めた。 自分がどこにいるのかしばらく分からず、起き上がったところで天井に頭をぶつけた。 あれ、こんなところに天井があったかな。 そうだった。俺は泊まるところがなくてホームレスに段ボール箱を借りたんだった。 頭上では電車がひっきりなしに行き来している。 俺はそろそろと箱の外に出た。寒い。震え上がってまた中に戻った。 段ボール箱の中、意外に保温性があるんだな。手放せないわけだ。 俺はジャンパーを着込み、身をすくめてやっと外に出た。 一晩の宿は冷蔵庫の箱だった。それを見てまた寒気がした。 時計を見ると七時だった。おっさんたちはまだ寝息を立てているようだ。 俺はサンちゃんの家に、その玄関らしきところからありがとうと書いたメモに千円札を挟んで差し込んだ。 もしかしたら明日も世話になるかもしれない、などと不安と期待の入り混じった気...
  • 朝倉涼子と長門有希の日常
    暮れてゆく年 去年よりものの増えた部屋 窓から見える変わらぬ景色 空から降り行く無数の粉雪 あの人から、あの人たちからもらったたくさんの大切なもの 言葉にはできないけど、とても大切なもの 私は私の部屋でゆっくりと感じていた - ピンポーン - 突如鳴り響く来訪者のベル 私はゆっくり席を立ち、来訪者を迎え入れた 「おでんできたから一緒に食べましょ?晩御飯はまだだよね?」 「まだ」 前のような偽りではない笑顔 紺色の長い髪 朝倉涼子を、部屋に招きいれる             If Story - 朝倉涼子と長門有希の日常 - ……… …… … 「相変わらず、殺風景な部屋ね」 「そう」 朝倉涼子は部屋を見渡し、呆れる様に語る 「ま、キョン君が来てから多少物は増えたかな」 クスクスと笑ってコタツの上におでんの入った鍋を置いた 私は台所から二人分の食器を運んでく...
  • 長門有希の報告 あとがき
    あとがき この作品は、『涼宮ハルヒの憂鬱』の舞台が兵庫県西宮市であることを知った時に着想を得ました。 舞台が西宮ということで、キャラクターの台詞をいわゆる「関西弁」にしたSSはないかと思い、色々とSSを読んでいましたが、単発の雑談ネタで原作の一場面を「関西弁」に訳した例があるくらい。二次創作で「関西弁」を使ったものはありませんでした。 「ないんだったら作ればいいのよ!」とは原作のハルヒの弁ですが、ちょうど担当者は大阪府出身で、兵庫県下にある西宮の近くの街に住んでいた時期もあるし、北口駅のモデルとなった阪急西宮北口駅も行ったことはある。加えて、身近には西宮市出身の友人もいる。条件は揃っていました。 もっとも、後に「関西弁」を使ったSSが皆無な理由を痛感することになりますが。 また、当時職場で大量の文書を校正する必要に迫られていて、校正の練習にもなって趣味と実益を兼ねられるかもと、軽い気...
  • 長門有希の妊婦生活
    (長門有希の結婚生活 [R-18]の続き)   「おめでたです。」 産婦人科の先生にそう告げられた。 結婚してから一年半、ようやく私も母親になれるのだ。 彼にはどうやって伝えよう? 昔の私なら単調に事実を告げるだけだったかもしれないけど、今は違う。 どうにかして彼を喜ばせたい。   方法1:数日間思いきり冷たくしてそれから発表 …駄目。 冷たくしたら彼の私に対する態度も冷たくなるだろう。 そんなの堪えられないし、胎教に悪い。   方法2:以前のように豪華な夕飯、お風呂の後にラブラブ発表 …いい。 けどいつも通り過ぎて思い切り喜ばせるのには向かないかもしれない。 最悪の場合これでいこう。   方法3:いつも通り普通に過ごし、夜寝る前に発表 …これ? いつも通りだからかなりのハプニングになるはずだ。 取り乱す彼を想像するとつい口元が緩む。   方法4:妊娠検査の紙を「あのー…」   「…?」...
  • 長門有希に首っ丈
     静寂。それからは何故だかよく分からないが心の平安を与えられる様な気がしないだろうか?  …決して頭のネジが捩曲がった上にぶっ飛んでしまって空いた穴に石油が溜まってしまったからこんな訳の分からん事を言っているのではない。  元来、スローライフやらなんやらに対して少なからず憧れを抱いていた俺だからこそ感じれる感覚なんだよ。  だからそんな俺にとって今隣で置物以上に置物っぽく座っている番の片割れはまさしくベストパートナーと言うに相応しいんだな。  長門有希。なんたらこうたらうんたら体がハルヒの唐変木な力を調査するために生み出したなんちゃらフェース。  なんていうものは過去の認識であり、今は多少人間には出来ない事が出来たり、多少普通の人間とは違った習性を持ってはいるものの今そんなインターなんちゃらなんて風に読んだら人権擁護団体が騒がしくなってもな不思議ではない位、人間らしくなっている。  そし...
  • 長門有希の変化
    涼宮ハルヒは俺のことをどう思っているのだろうか? 古泉は俺がハルヒに選ばれたとか言っていたが、俺は宇宙人でも未来人でも超能力者でもないどこにでもいるただの男子高校生にすぎない。そんな俺が選ばれた?…なぜだ? どうしてハルヒが俺を選ぶというのだ? 「……………」 真っ白な天井を眺めていても答えは出て来ない。 「……寝るか」 俺は考えるのをやめて電気を消した。   夏の暑さもひと段落し、この忌々しい坂道もようやく汗をかかずに昇り切れるようになった頃、ハルヒのことで毎日のように頭を悩ませている俺に新たな頭痛の原因となる出 来事が起きた。 いつものように教室に入りいつものようにハルヒに話しかける。 あいかわらずハルヒは俺の後ろの席にいる。というか、なぜ何度席替えをしてもハルヒが俺の後ろの席にいるんだ? 「よう。窓の外に宇宙人でもいたか?」 「んなわけないでしょ、バカ!」 バカと言われるのももう慣...
  • 長門有希の虐待
    私は先日まで子猫を虐待していた。 夏だというのに肌寒い雨の日に私はその子猫と出会った。 親に見放されるような汚らわしいその子は両目が目ヤニで塞がりフラフラしてた。 「おいで」 虐待の限りを尽くすべく捕獲し連れ帰ることにする。 「江美理。猫拾った」「じゃん」という効果音とともに子猫を江美理の鼻先につきつける。 「わぁ~可愛い~!どこで拾って来たのこの子?」 可愛くなんかないよこんな汚い猫。 「帰り道」 「へぇ~あ、くしゃみした。寒いんだよお風呂入れてあげよ?」 「うん。あの……」 「なに?」 「涼子には黙っててね」 「そか。涼子ちゃんうるさいもんね。内緒で飼おうね」 私はコクリと肯首した。 「ありがと」   私は早速江美理が沸かしてくれた江戸っ子が入ったら悲鳴を上げるであろう38度のぬるま湯に小汚い子猫をぶち込み、ボロボロでクタクタになったタオルで手早く擦る。 ……水に怖がる子猫に何度も...
  • 長門有希無題5 エピローグ長門編
    怪我も治り俺はいつものように学校に通いだした ただ一つ違うのは俺がSOS団の部室に行かなくなった事だ   俺は何か満たされない気持ちで毎日を過ごしていた   ある日机を整理していると見慣れない本が出てきた ハードカバーの小説みたいだが、俺には見覚えはなかった ただその本を見た時、胸がチクリと痛んだ   何か気になった俺はその本を読みだしたしばらく読み進めるとしおりが挟まっていた そこに書いてある文を読んで俺は家を飛び出した 「くそっ!なんて俺は物忘れが酷いんだ!」 もうずいぶん前の、それも果たした約束の場所へ俺は急いだ   「はぁはぁはぁ……き、今日ではぁはぁ…良かったのか」   少女はコクリと頷く 「もしかして……ずっと待ってたのか 」   少女はまたコクリと頷いた   「お前の家行こうか。説明しなきゃならない事……あるんだろ?」   彼女の手を強く握...
  • 長門有希の報告Report.11
    Report.11 涼宮ハルヒの遭遇  SOS団集団下校。それは何も変わらない、いつもの光景だった。 「あれっ!?」  涼宮ハルヒは驚き、声を上げた。 「どないしたんや、ハルヒ。」 【どうしたんだ、ハルヒ。】  『彼』が問い掛ける。 「ほら、あそこ、踏み切りの向こう。あそこにおるの、朝倉違(ちゃ)う!?」 【ほら、あそこ、踏み切りの向こう。あそこにいるの、朝倉じゃない!?】 「何(なん)やと!?」 【何(なん)だと!?】  『彼』は驚愕した表情で彼女の指す方向を見た。しかし、その視線はちょうど走ってきた電車に阻まれる。電車が通り過ぎると、そこには誰もいなかった。 「見間違いか、他人の空似と違(ちゃ)うか?」 【見間違いか、他人の空似じゃないか?】 「いや、あれは間違いない!」  こうして、翌日の不思議探索ツアーは、『朝倉涼子の捜索』に決定した。ここでも彼女の力は遺憾なく発揮され、捜索開始...
  • 長門有希の豹変
    いつもの朝。ジリリリリと鳴る目覚まし。それによって起こされる俺。 あぁ、すがすがしい朝だ。 妹爆弾も回避できたしな。   と、枕元に置いてある携帯が鳴る。 み、み、みらくる、みっくるんr 長門だ。何の用だろう? 「なんだ?」 「今すぐ来て欲しい。私のマンション。」 「制服でいいか?」 「いい」 「わかった、今すぐ行く」 「…そう………あと…」 「?」 「もし私が変わっても、動揺せずに接して欲しい。」 「なんのことだ?」 「……早く。」 長門の言葉を聞くと俺は電話を切り、すぐさま制服に着替え、 朝飯も済ませないまま家を出た。   自転車で行くこと25分。こんなもんか。 長門のマンションに着いた。 確か長門の部屋の番号は……708、だったな。 ピンポーン…… 「……」 「俺だ」 「……」 …ガチャ そしてエレベーターに乗る俺。7階を押す。   そういえば、小さい頃はエスカレーターとエレベーター...
  • 長門有希の深淵
    「何よ!キョンのバカ!いいわよもう!」 そうまくしたて、涼宮ハルヒは部室を飛び出した。 「ちょ、おい!待てよハルヒ!」 続いてキョンと呼ばれた少年が彼女を追い、部室を出る。 いつもどおり、というには多少の御幣があるかもしれない。 しかしそれは見慣れた日常。   「やれやれですね、ちょっと用事ができたのでお先に失礼します。」 古泉一樹はいつもの表情でそう言い残し、二人の消えた部室の扉をくぐる。 おそらく閉鎖空間。 涼宮ハルヒが生み出した超空間。 彼はそこで彼女の生み出した神人と呼ばれる巨人を退治する。 神人は涼宮ハルヒの精神とリンクしていて、彼女の精神に苛立ちという異常が現れた際に閉鎖空間と共に現れる。   「あのー、私も、もう今日は帰りますね。」 遠慮しがちに朝比奈みくるは私を見て言った。 返事を待っているのだろうか。 数秒の沈黙が場を支配する。 そう。 私はそう述べると、朝比奈みくるは少...
  • 長門有希の密度
    『長門有希の密度』     やっと衣替えになった。しかしいくら半袖でもこの時期の湿度の高いじめじめ天気では、あまり効果は感じられない。教室にクーラーを設置しろとは言わないが、せめて除湿機能だけでもあれば、快適に勉学に励めるのだが……。睡眠ではないぞ、一応言っておく。 教室にさえないんだから、この旧校舎・部室棟にはクーラーなどと言う文明の利器は存在するわけがない。いろいろ文芸部室に持ち込んでいるハルヒでさえ、クーラーまでは手が回らないらしい。ただし、いつの日かあの大森電器店の店主がクーラーを設置するために部室を訪れそうな気がしないではないが。   そんな蒸し暑い放課後の部室にいるのは、今のところ俺と長門の二人だけだ。他の連中は掃除当番かなんかだろう。俺は、いつものようにきりっと背筋を伸ばし、不動の体勢でハードカバーを読みふける小柄でスレンダーな長門の姿をぼんやりと見つめながら、昼飯時の谷口や...
  • 長門有希の報告Appendix
    Appendix 長門有希の母親  『長門有希の報告』を読み終えた「わたし」は、深い思考に入った。  『長門有希』達は、「わたし」が作成した情報収集端末である。この惑星に生息する知的有機生命体――ヒト――を模して作成した。しかし、我々にはヒトの行動その他は未知の概念であるため、どうしてもヒトにとっての不自然さは残ってしまったようだ。  そこで「わたし」は、その不自然さを逆手に取ることにした。一方は、外から観測したヒトの行動様態を精密に再現した個体。もう一方は、基本的な生活を行える能力以外はすべて未調整の個体。これらを観測対象のそばに配置し、どのような変化が起こるかを同時に観測することにした。  結果、一体は暴走してもう一体に抹消された。そして残った一体も後に暴走した。後に暴走したその一体は、何と「わたし」達をも消滅させたのである。  このような、「わたし」達にとっても苦難を乗り越えた...
  • 長門有希の報告Report.13
    Report.13 長門有希の憂鬱 その2 ~朝倉涼子の交渉~  午後の授業を見学しながら、朝倉涼子は喜緑江美里と遠隔通信で今後の対応を協議した。 喜緑『まずは、古泉一樹と朝比奈みくるに説明して、協力を求めるという方針で、問題ないと思います。』 朝倉『わたしはしばらく謹慎中で、人間社会から離れていたから、勝手が分からないの。そう言ってもらえると助かるわ。』 喜緑『彼らは我々に協力的ではないものの、涼宮ハルヒが関係することとなれば、利害が一致します。ひいては彼らの利益にもなることを納得させられれば、彼らも協力を惜しまないと思います。』 朝倉『そうね。朝比奈みくる……「未来人」勢力は禁則事項と既定事項に縛られてるから、どう動くかはちょっと分からないけど、少なくとも古泉一樹……「機関」の協力は得たいところね。長門さんの観測データによれば、彼は「人間の常識の範囲内への収束担当」といった役回りら...
  • 長門有希の笑顔
    「出かけるわよ、有希!」   高校2年生になった年の夏休み、玄関のところで叫ぶ少女がいた。玄関のドアは鍵を閉めておいたはずなのだがなぜいるのだろう、涼宮ハルヒは。 声を聞くのと同時に「また」私の心臓の鼓動が早くなる。   長門「まったく、面白い人」   私は布団からもぞもぞと腰を上げて時計を見た。まだ9時である。     この現象はあの時最初に起きた。 彼女に最初に会った日。昼休みに文芸部室で椅子に座って本を読んでいた時、いきなりドアが開いた。   ハルヒ「あっ文芸部員の人ね!ここ当分あたしに貸して!」   思わず顔を上げてトビラを見た。そこには観察対象が笑いながら立っていた。 彼女がここに来ることなど情報統合思念体から聞いてない。私は情報統合思念体とテレパシー(光速でやりとりする)で議論した結果、彼女に部室を明け渡すことになった。   長門「どうぞ」 ハルヒ「ありがと!」   読書に戻...
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