涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki内検索 / 「SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦 ―試練その1 その2―」で検索した結果

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  • SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦 ―試練その5―
    …起きてください。 …ぁあ?古泉か? 探し物は自分自身と言う、RPGゲームの主人公にありがちな試練を何とかクリアした俺は、午前中の疲れもあってか少々寝ていたようだ。 「お疲れのところ申し訳ありません。少し話をしておきたいことがありまして、起こさせてもらいました」 起こしてもらうなら男にではなく、朝比奈さんか長門にしてもらいたいぜ。補欠でハルヒもいれてやってもいい。 「これは失礼しました。ですが、お三方は次の試練の準備のため、ご不在にしております」 …次の試練があるのか…。あの試練をクリアしたのはそれほど多くないんじゃないのか? 「あなたが正解の第一号ですが、それ以降は全員正解です」 何だと…!?あんな答えを俺以降の全員が全員とも出したと言うのか? 「ええ、ですがここで報告しなければいけない事があります。あなた以降の参加者が全員正解したのは、答えがリークしたからです。ですから、参加者全員...
  • SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦 ―試練その1 その2―
    適性検査の後、「試練その1 知能テスト」を行うことになった。問題は中学生レベルの五教科総合百点満点の試験を行なうというものであった。 試験の内容は盛り上がりも何もない、単なるテストなので割愛させていただく。 分かっているかもしれないが、先ほどのハルヒの宣告により、俺もテストを受けさせられていた。 しかも俺の点数を基準にし、俺の点数未満のものを失格にするという。 『あんたわかってるんでしょうね?この前の期末テストみたいな点数取ったらタダじゃおかないからね!』と死の宣告を受けつつ。 …夏休みに宿題以外の勉強をさせられるハメになるとは、やれやれだぜ。 テストが終わると鶴屋家の助っ人数十人が採点をした。さすがにこれだけいるとあっという間だ。 先ほどのハルヒの宣言により、試験を受けるハメになった俺はひぃひぃ言いながらも問題を解いていた。 信じられないことは起きるものだな。俺自身が一番吃驚しているの...
  • 長編・キョン3
    ...師 牧場に行こう! SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦 公園から自宅まで (未完?) 雨の日は 感情と距離は反比例する? 涼宮ハルヒの糖影 失って気づく幸せ とある日曜日の出来事 隣にいる日常 キョンがヤンキー略してヤンキョーン 涼宮ハルヒの約束 涼宮ハルヒのダメ、ゼッタイ (麻薬ネタ注意) キョンの閉鎖空間 見つめていたい いじっぱりの本音 溶けゆく雪に残るもの 昼下がりのホームセンター 月曜日をぶっとばせ! サムデイ イン ザ ハリケーン 涼宮ハルヒの蒸発 私が死んd(ry プログラム『涼宮ハルヒ』  アイスクリーム・スクリーム 涼宮ハルヒの結論(BadEnd) フラワースプラッシュ 涙のわけ 女、時々酒乱につき パラレル・パラダイム 涼宮ハルヒの和菓子 アンリミテッドブレイドワークス キョン100%(1) るろうにKYON 嘘から出た松茸
  • SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦 ―試練その3―
    俺は濡れたモーニングを鶴屋さんに返却し、着替えることにした。鶴屋さんから渡されたディレクータズスーツに。しかし、やっぱり礼服なんですね。 「開会式は正装がいいけど、争奪戦中は準礼装でもかまわないっさ!」 いや、そうゆう意味では無いんですが…どうせなら紋付袴の方が楽そうでいいです。 「おや?キョン君は和装派だったのかい?何なら今から準備するかい?そうするとハルにゃんも和装にしなきゃね。 文金高島田も十二単もあるし、ハルにゃんなら何着ても似合うっさ!」 …いや、このままでいいです。しかし、何故ハルヒと俺の衣装を合わせる必要があるのだろうか? …もしかして本当に結婚式でも挙げさせたいのだろうか?この名誉顧問様は? 俺の着替えが終わると、ステージ近くでは何やらいい香りがしてきた。これはカレーの匂いである。 昼飯の準備をしているようだ。参加者全員に振る舞うのだろうか。流石鶴屋家、羽振りがいい。 ...
  • SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦 ―試練その4―
      3種類のカレーを満喫した俺は、鬼ごっこによる疲労もあり、睡魔が襲ってきた。 できればこのまま昼寝といきたかったが、本日はそんなことを許してくれない人が団長は言うまでもなく、副団長副々団長文芸部長鶴屋家御令嬢以下様々な皆様が多く存在していた。 つまり、後片付けしなさい!みんなでするわよ!とのことだ。何で俺が? 試練その3は難問だったのだが、それでも36人が無事試練を突破した。実に半数が生き残っている。 どうして確率論を上回ったのかは不明だ。ハルヒの能力が暴走していなければ良いんだがな。 そういえば、あと試練は幾つあるのだろうか?俺を使った試練とやらも控えていることだし、あまり無茶なことはないよう願いたい。 「やっぽー!みんなー!カレーはハイパー美味しかったかなー!?ここで改めてSOS団三人娘に感謝するんだよ!!それではお待たせ!『試練その4 宝探し』を始めるっさ!!今からハルにゃん...
  • SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦  ―プロローグ―
    ...ーナメント開催よ!『SOS団プレゼンツ 第一回涼宮ハルヒ争奪戦』開催よ!!」ああそうか頑張ってくれ。俺はそう言い残し、部室に戻ろうとした瞬間、つんのめった。「何言ってるのよ。あんたが試験官、あたしの彼氏候補のふるいわけをするのよ。それで最後まで残った奴があたしと付き合う権利を獲得するのよ。いい、手抜きなんかして見なさい。死刑じゃ済まさないわ。三代先まで耳元で『ナントカ還元水のおかげで人生が開けました』って言ってあげるわ。」それは勘弁してくれ。でもなんで俺がハルヒの彼氏候補を選定しなければいかんのだ?「あら、あたしに彼氏がいたら不満?」やけに嬉しそうにハルヒが問い掛けてきた。全く持って不満は無い。いつも振り回されている俺の肩の荷が降りる。だがお前の彼氏候補を俺が決める必要はないだろう?そういった途端、ハルヒは本日最高級の曲率で口を曲げ、「いいからやんなさい」と言い放った。 やれやれ。面...
  • SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦  ―争奪戦当日~開会式・適性検査~ ―
    ...かな? 只今より 『SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦』を 開催しちゃうっさー!!」 鼓膜が張り裂けそうな程の声をあげ、鶴屋さんは開会宣言をした。 時は8月7日。争奪戦当日となった。ハルヒの機嫌の様に雲一つ無く、絶好の天候となったようだ。 会場は鶴屋邸の一角にある庭園である。鶴屋さんも面白いことには飢えているのだろうか、二つ返事で協力を了承してくれた。 学校内で行うにはリスクがありすぎるからな。生徒会への根回しも杞憂に終わったな。古泉。 鶴屋さんは場所だけでなく、会場や必要な大道具・小道具・機材・人材を確保してくれた。その上、進んで司会まで努めてくれた。さすがは名誉顧問である。 『なぁに、他ならぬハルにゃんの頼みだからね!聞かないわけにはいかないっさ!ハルにゃんは大勝負に出たみたいだから尚更だね! ふっふふん、キョンくんもハルにゃんの想いに答えてあげなくちゃだめにょろよ!...
  • SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦  ―二年目の勉強会―
    ...――――――――― SOS団プレゼンツ 第一回涼宮ハルヒ争奪戦 適性検査      番号__氏名____     今から出す問いに“はい”か“いいえ”かで答えなさい。“はい”を選択した時点で以降の問いには答えなくて結構です。尚、嘘つきは嫌いです。ですので嘘をついた時点で失格です。正直に答えなさい。 問1. あなたは宇宙人である。                                   (はい・いいえ) 問2. あなたは未来人である。                                  (はい・いいえ) 問3. あなたは異世界人である。                                (はい・いいえ) 問4. あなたは超能力者である。                                (はい・いいえ) 問5. あなたは上記...
  • SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦 ―最終試練(後編)―
    ...は該当者なし!次回『SOS団プレゼンツ 第二回 涼宮ハルヒ争奪戦』に期待だよ!」 鶴屋さんはいつの間にかステージに戻り、そう宣言した。宣言しても他の参加者は帰ってますがね。 「ああ、それいいわね!第二回目を行いましょ!次はもーっと盛り沢山の内容でやるわよ!今から計画練らなきゃね!あんたは今回残念だったけど、第二回争奪戦のシード権を与え…」 「―五月蠅い!!」 彼の絶叫が木霊した。 「なんだそれは。僕はこの争奪戦に参加し、試練を乗り越え、彼を破ってここまで来たんだ。それなのに…」 彼が何やら不満を爆発させている。気持ちは多いに分かるぞ。だからハルヒの彼氏になるなんてやめとけ。振り回されるのがオチだ。 「…だから、あんたに足りない物があるん…」 「…足りない物ってのは何だい?僕は様々な能力を持ってるんだ。何でもできるんだ。できるんだ。できるんだ…」 彼は何やらブツブツ言い出...
  • ハルヒと長門の呼称
      「涼宮ハルヒ」  SOS団員2号にして読書好きの無口系キャラでこの銀河を統括するなんたらかんたらに作られた宇宙人、という  普通に書き並べても長文になってしまうまこと複雑なプロフィールを持った少女、長門有希が  同じく詳細に語ったりするとそれだけで文庫本1冊ぐらいにはなりそうなこれまた面倒くさいプロフィールを持つ  唯我独尊、傍若無人でSOS団団長の女、涼宮ハルヒに問い掛けたのは、  SOS団員全員が部室に揃っている、特に何も起きていない平和なとある日の事である。  その言葉を聞いた時、俺は「珍しい」と思った。  なんせこいつが自分から意思表明をすることなんか殆ど無いからな。  明日は家を出る前に傘を持っていった方がいいかもしれん。    にしても何を言うつもりなんだろうな。あまりハルヒにヘタな事を言ってほしくはないのだが、  長門がこうやって自主的な意思表明を行うことなど、今で...
  • 最後の王様ゲーム
    ...    「毎年恒例!SOS団プレゼンツ王様ゲームたいかーい!!!」 若干名前がパワーアップしたな。 「「「「「「王様だーれだ!!」」」」」」 「僕ですね。じゃあこれも恒例ということで、2番が振り返りながら大好きって言う、でお願いします」 「あたしが2ばーん!」 妹は後ろを向くと、ジャンプしながら振り返った。 「だーいすき!だよっ!」 とても中学生には見えん。ロリコンどもが狙わなければいいが・・・・・・ 「すごいわ!妹ちゃん完璧よ!ロリ萌え要素バッチリだわ!!あーでも『だよっ!』のところで首をちょっとかしげると  もっといいわ!!ほらやってみて!・・・そう!そうよ!これで落ちないロリコンはいないわ!」 俺の妹に何吹き込んでんだハルヒ。てかロリコンに狙わせる気か。それだけはやめてくれ。     「妹ちゃんは初恋が実るタイプね。あんなに素直なんだもの。相手の子もメロメロよ」 妹に好きな人が...
  • ビストロSOS団
    「料理対決をしましょ!」 ハルヒがそんなことを急に言い出したのは昨日のこと。 理由など知らん。 知ったところで、理解できるとは思えないけどな。 文句を言っても無駄なのは承知の上だ。   ルールは2人対2人のグループ対決。 で、くじの結果、俺と朝比奈さんチーム、長門と古泉チームで分かれて勝負をすることになった。 ハルヒはオーナーらしい。   で、今俺たちは学校の調理室にいる。 家庭科で調理実習をやる場所だな。 むかって右側が俺たち、左側が長門チームだ。 現在、ゲストとかいう人を待機中。   そして、今日の(?)ゲストがやってきた。 「どうぞこちらへ」 ハルヒが椅子を用意して、そこにゲストが座る。   鶴屋さん。 涼宮ハルヒの退屈で堂々のデビュー果たし、 その広いおでこと長い髪、そしていつも笑っているというところから一躍人気に。 その後、雪山での山荘を提供したことにより、SOS団名誉顧問になる...
  • 高校生クイズ
    SOS団の5人で下校していたときのことだ。 俺達の先頭を行っていたハルヒが、帰り道にある電気屋の前で何故か立ち止まった。 「どうしたハルヒ?」 「別に、テレビがあったから。なんとなく」 サイズ違いのテレビが5台、外に見えるように展示してある。全て同じチャンネルに合ってるもんだから、見てたら目がチカチカしてくる。 「クイズ番組のようですね。以前見た記憶があります」 古泉がいつものようにニコニコ、いやニヤニヤしながら言った。そのくらい俺でも見れば分かる。以前見た記憶も無い。 「あ、これの答え3じゃない!?」 「え?これは2じゃぁ・・・」 「僕は・・・4かと思いますが」 ハルヒと朝比奈さんと古泉で勝手にクイズ大会を始めてしまった。・・・まぁなんとなくオチは読めるんだが。 『正解は・・・1番で~す!』 テレビの出演者が「え~」っと声をあげる。おっと、出演者だけじゃ無かった。 「え~?何で何で!?説...
  • ハルヒ能力喪失・SOS団解散編 1.5話
    ハルヒ「あ、あは。そ、そうよね。あんたは、晴れあるSOS団員の第1号だもんね!     そんなわけないわよね!あは、あははははははは、は………」 キョン「…ハルヒ」 ハルヒ「ねぇ、キョン。……………キス、して」 (1話の途中よりここから下が本編) キョン「ってんなわけねーだろバーカ!    お前何やってんの?顔赤くして「キスして」だ!?    誰がお前みたいな奴とキスなんかするかぺっぺっぺ。    ああ、もちろんSOS団に残るってのも嘘な。残る訳ねーだろボケ! 谷口「なぁ、キョン。涼宮と何があったんだ?」 国木田「何かふたりの間に見えない壁が見えるんだけど」 キョン「さらりと矛盾した事を言うな国木田。    端的に言えば・・・SOS団は解散、俺はハルヒに、もう口も聞かんだろうな」 谷口「は!?お前とハルヒって付き合ってたんじゃねぇの!?」 キョン「ちょwwwそんなわけねーだろバ...
  • 涼宮ハルヒの分身 Ⅴ
      Ⅴ   「‥‥‥誰、ってどういう意味かしら」 「そのまんまの意味だ。お前は誰だ。本物のハルヒはどこやった?」 そのハルヒはこちらにニヤリと笑った口下だけが見えるよう少しだけ振り返り、またもハルヒとおんなじ声色で俺へと返事をした。 「なあに、キョン。本物のハルヒ、なんて意味ありげな言葉言って。まるであたしが偽物みたいじゃない」 その通りだよ偽ハルヒめ。 「だって忘れちゃったんだから仕方ないじゃない。それとも何、そんなに大事な思い出だったのかしら?」 白々しいことを。どういう過程でこいつが全くハルヒと同じ容姿と声と性格を得たかは不明だが、本当のハルヒではないということが確かになった。となると、こいつが閉鎖空間を発生させたということか。畜生、よりによってハルヒの姿になりやがって。 「じゃあ教えてよ。もしかしたら思い出すかもしれないわ。どうやってあたし達はここから出たんだっけ?...
  • 涼宮ハルヒの選択
    谷口「なぁ、キョン。涼宮と何があったんだ?」 国木田「何かふたりの間に見えない壁が見えるんだけど」 キョン「さらりと矛盾した事を言うな国木田。    端的に言えば・・・SOS団は解散、俺はハルヒに、もう口も聞かんだろうな」 谷口「は!?お前とハルヒって付き合ってたんじゃねぇの!?」 キョン「ちょwwwそんなわけねーだろバーローwwwwwwww    あんな奴となんて死んでも付き合いたくねーよwwwwwwwwww」 谷口「そ、そうだよな…」 キョン「でも、あいつけっこう良い体してるしな。一回くらいヤってから捨てれば良かったかwwwww」   国木田「それ、まだ出来るんじゃない?」   谷口「…どういうことだよ国木田」 国木田「だって、涼宮さんは明らかにまだキョンに未練タラタラだよ?     キョンが涼宮さんに声かければ、1発ヤルくらいなんでもないと思うんだけど・・・」 谷口「ちょw何でお前ま...
  • 普通短編8
    ハルヒ「キョン!私を食べて!」 キョン「ちょwwwwwwww    ・・・・・・いいのか?」 ハルヒ「・・・・・・来て」 キョン「いただきまーす」 ハルヒ「え・・・そういう意味じゃなくて・・・」 ばりんばりんくちゃくちゃはむはむはふっごきっぼきっばき ハルヒ「はっ!    ドリームか・・・・・・」 ハルヒ「ちょっと キョン!あたしを食べて!」 キョン「そんな事出来るわけねぇだろ、二人で助かるんだ」 ハルヒ「私はもうダメ、腕も動かせないもの」 キョン「ほら…水だ飲ませてやる」 ハルヒ「ごめんね、キョン。あたしがロッキー山脈登山大会を…グハッ」 キョン「ハルヒ!ハルヒッ!!犠牲になった皆の為にも頑張るんだ」 ハルヒ「ご…めん…みく…るちゃん達が…迎えに来たみたい…」 キョン「馬鹿なこと言うなハルヒッ!!」 ハルヒ「キョン…だけでも……たすか……クッ」...
  • 涼宮ハルヒの本心(第二章)
    遅刻ぎりぎりで門をくぐった俺は、玄関で靴を履き替え駆け出した。 しかし、靴箱に例の朝比奈さん(大)からの指示文書が入ってなくてよかったなと思う。 読む時間など、今の俺には皆無だからだ。いや、もしかしたら時間など忘れて読んでしまうかもしれんが。 人影も無く、教室からの談笑が聞こえるのみの物寂しい廊下を駆け抜け、一路教室を目指す。 なんてことはない。すぐに到着してしまった。 戸をガラガラーっと開けると、岡部教諭が来たのかと勘違いした奴の目線がこちらに向かってきたが、すぐに元に戻った。 こういうのって気まずいよなー・・・となんとなく思いつつ、ぽっかり空いている俺の定位置に腰掛けた。 と同時に、後ろから奴の声がする。そいつは頬杖をつきながら外を見つめ、横目でこちらを見ながら、 「遅かったわね。あんたが遅刻なんて珍しいじゃない」  と話かけてきた。まぁ分かるとは思うが、涼宮ハルヒだ。 態度でも...
  • 涼宮ハルヒと悪魔の箱
    ※このSSはDSソフト「レイトン教授と悪魔の箱」を基にしています。       ───開けた者は必ず死ぬ─── そんな箱の存在を、あなたは信じますか?             ──────────────────────────────── 拝啓  SOS団様 突然のお手紙申し訳ありません。 本当は直接あなた方のところへ伺って依頼を致したかったのですが、 事情によりこのような形となってしまいました。お許しください。 本題ですが、あなた方は「悪魔の箱」と言うものをご存知でしょうか? 開けたものは必ず死ぬ呪いの箱、と噂されているもののことです。 私の父は考古学者で、ぜひこの箱の調査をしてみたいと、先月イギリスの ある町に発ちました。詳しいことは私も知らされておりませんが、レイリス・シュレーダーという博士の助手をしているとだけ聞きました。 ところが先週、父が行方不明になったと…知らされました...
  • 普通短編16
    長門「涼宮ハルヒによる世界改築が行われている……これは……?」   次の日 放課後     キョン「なんだ、まだ長門(ながもん)だけか?」     長門「!?」         長門「涼宮ハルヒによる世界改築が行われている……これは……?」     次の日 放課後     キョン「なんだ、まだ長☆門だけか?」     長門「!?」         長門「涼宮ハルヒによる世界改築が行われている……これは……?」     次の日 放課後     キョン「なんだ、まだトーナガだけか?」     長門「!?(業界用語!?)」         長門「涼宮ハルヒによる世界改築が行われている……これは……?」     次の日 放課後     キョン「なんだ、まだNAGATOだけか?」     長門(かっこいい…)         古泉「実は機関で伝説になっている人が居るんですよ」 キョン「伝説...
  • 涼宮ハルヒの鬱憤
    季節はもう秋。 空模様は冬支度を始めるように首を垂れ、 風はキンモクセイの香りと共に頬をそっと撫でていく。 彼女は夏に入る前に切った髪がその風に乱れて 思いの外、伸びているのに時の流れを感じている。 夏休みから学園祭まで一気に進んでいた時計の針は 息切れをしたかのように歩を緩め、 学校全体が熱を冷ますようにこれまでと変わらない日常という空気を 堅く静かに進めていく――――   「腹減ってんのか?」 腑抜けた声と間抜け面。 「何言ってんのよ?」 「いや、随分沈んでるからひょっとしてダイエット中で 朝飯でも抜いてんのかと思ってな。飴食うか?」 「うっさいわね!大体、私みたいな若くて可愛い女の子にはそんなもの全っ然必要ないの。 飴は一応、貰っとくけど。」 「はいはい、自分で言いますか。まぁ、お前は人一倍食い意地張ってるしな。」 「あんた、馬鹿なだけならまだしも的外れでデリカシーも無いなんて駄目に...
  • キョン子の憂鬱 (TS)
    「只今より第一回SOS団2時間耐久鬼ごっこを開始するっ!」 「はあっ?」 放課後の文芸部室。SOS団団長のハルヒコの奴がまたくだらん事を言いはじめた。 「よしっ!みんなジャンケンしようっ!鬼はキョンだけどなっ」 じゃあ一体なんの為のジャンケンだというんだ。そして私はジャンケンもしないし鬼もやらん。 というかまずそのゲームに参加拒否の意思を表明するね。 「じゃっ、早速ルール説明に入るっ!鬼はくちびるを奪われたら負け!以上っ!」 人の話をまったく聞いてな……って、 「ちょっと待て。言ってる意味がわからん。説明しろハルヒコ」 ハルヒコはニンマリと、 「だから、さっき説明したろ?お前が逃げて、俺達が捕まえる。そしてくちびるを奪う」 「いや全部まるっきり分かりかねるが、そしてに続く言葉の意味がとくに分からん」 ガタン、ガタン、ガタン。 「お……おいっ?どうしたお前等?」 何故か長門ゆうきと朝比奈先輩...
  • ~涼宮ハルヒがデスノートを拾ったら~
    「あら、なにかしらこれ。」 私が下校の途中、道端に一冊の黒塗りのノートが落ちていた。 「デス・・・ノート?」 ノートの表面にはそう書かれていた。 「日記帳に使ってたノートも無くなっちゃたし、これ新品みたい  だからこれ使おっと♪」 私はとりあえずノートをカバンの中に入れ帰宅した。   自宅でノートを開いてみると、1ページ目に英語が書かれていたわ。 でもやたら読みづらそうな字体だし、第一こんなもの読んだ所で 何がいいのか分からなかったから、読まなかった。   切れた前の日記帳の続きから書き込んでみた。 ○月×日 古臭い、つまらない毎日!おもしろい事って 泉みたいに湧いて出てこないの? 一つぐらいあったっていいじゃない!不思議のなる 樹ってないの?ま、そんなのあったらそれこそ不思議だけど。 ---次の日--- ハルヒ「やっほー。あら、今日は古泉君休み?」 キョン「聞いてないのかハルヒ・・・...
  • 橘京子の分裂(前編)
    「どうしたのよ、キョン。窮鼠猫を噛むをリアルタイムで見たような顔しちゃって」  どちらかというと豚もおだてりゃ木に登るを見た、って言う方が今の俺の心境に適っているな。  ……などと心の中のどこか冷静な部分が眼下に広がるそいつに対してツッコミ返そうとしていた。人間、非常識にも度が過ぎると呆れかえって何も言い返せなくなると言うが、恐らくその類であろう。 「ったく、あんたも相当おかしいわね。一回精神科医に頭の中を見てもらった方が良いわ」  Sure, That s good idea, I think so, too……  うん、大っ嫌いな英語で返答できる。むしろ頭の中は正常だ。だから言ってやる。 「橘。お前こんなところで何をやっている?」 「はあ?」 「お前はこの学校の生徒じゃないだろ?」 「キョン、からかってるの?」  口を曲げて橘は言った。本物のハルヒがそうするかのように。 「からかって...
  • ナガえもん
    第一話~助けてナガえもん~   ハルヒ「あたしの言うこと聞かないなんてキョンのクセに生意気よ」 古泉「まったくその通りで」 みくる「そんなこと言ったらキョン君がかわいそうです」 キョン「いいんですよ…もう慣れましたから」 ハルヒ「罰としてジュース人数分買ってきなさい」 古泉「さすが涼宮さん、なかなかの名案かと」 キョン「やれやれ」 ハルヒ「やれやれは言うなって言ったでしょ(ポカ)」 キョン「…(グスン)(ガラガラ)(ダッ)」 みくる「…キョン君」 古泉「出て行ってしまいましたね…困ったものです」   キョン「うわーーーん」 ナガえもん「…哀れ」 キョン「ナガえもんハルヒが僕をいじめるんだ(グスン)」 ナガえもん「…そう」 キョン「『…そう』じゃなくて助けてよ」 ナガえもん「助けることはできる…しかし推奨はしない」 キョン「もういいよ…(ガラガラ)(ダッ)」   キョン「う...
  • 涼宮ハルヒの記憶
    「あんた・・・誰?」   俺に向かってそう言ったのは涼宮ハルヒだ。 あんた?誰?ふざけてるのか?嘘をつくならもっとわかりやすい嘘をついてくれよ!   だがハルヒのこの言葉は嘘でも冗談でもなかった。 この状況を説明するには昨日の夕刻まで遡らなければならない。   その日も俺はいつものように部室で古泉とチェスで遊んでいた。 朝比奈さんはメイド服姿で部屋の掃除をし、長門はいつものように椅子に座って膝の上で分厚いハードカバーを広げている。 ハルヒは団長机のパソコンとにらめっこしている。 いつものSOS団の日常だった。 「チェックメイト。俺の勝ちだな古泉!」 俺はいつものように勝利する。 「また負けてしまいましたか。・・・相変わらずお強いですね。」 微笑みながらこっちをみる古泉。 俺が強い?言っておくが俺は特別強くなんかないぞ!おまえが弱すぎるんだよ古泉! まぁこの微笑野郎が本気でやっているかどうか...
  • 普通短編71
    キ「好きだ」 ハ「///」 キ「(プリンじゃなくてプチダノン食ってる!?)」 プチデレ=もう何も言うまい   キ「長門、可愛いな」 長「・・・」 キ「(長門の体が金属になっていく!?)こ、これは」 コンコン キ「チタンか」 長「そう」 ちたデレ=デレると体がチタン化する。じつは頬が赤くなるのを見られたくないというテレ隠しである。 亜種も多々ある。     キョン「今日という今日は頭に来た!SOS団なんて辞めてやる!」 いってやった・・・どうせ怒鳴りつけられるんだろ? ハルヒ「・・・・・・いいわよキョン・・・さよなら」 えっ!?今あいつはなんていったんだ?? ハルヒ「出て行きなさい早く・・・SOS団辞めるんでしょ?」 聞き間違いではない・・・どう対応をとればいいのだろう 古泉「あなたとは気が合いましたが残念ですさようなら」 長門「さよなら」 みくる「キョン君・・・残念ですけど・・...
  • 涼宮ハルヒいじめ短編6
    ハルヒ「なっなによこれ!」   ハルヒが目を覚ますと目の前は真っ暗だった 目隠しの黒布がハルヒの視界を妨げていたからだ それだけではない 手は後手に、足はM字開脚の形で縛られている おまけにハルヒは気付いていないが服装は体操服にブルマ姿だ     「誰よっ外しなさいよ!!」     叫んでも人が来る気配はない 疲れた。お腹もすいた。そして膀胱の方にも水分が…     ハルヒはだんだん声を出さなくなった こんな姿を誰かに、とくにSOS団の仲間に見られたら… でもずっとこのままなのはいや…     古泉「変ですね…」 キョン「どうしたんだ、いきなり」 古泉「閉鎖空間が発生しました…しかし、どうやらいつものものとは様子が違うようだ」 キョン「それは…この世界の危機ってことなのか?」 古泉「いえ…はっきりとは分かりませんが、そういうわけではないようです」 キョン「どういうことだ。わかりやすく説明し...
  • Am I father ? 後日談
    あの再開から数日が経ち、涼子もすっかりクラスに溶け込んだようで、二学期からだというのに涼子はまたもやクラス委員長の座にちゃっかり居座っている。なんでも前任のクラス委員長がその座を譲ったのだとか。確かにこいつが委員長をやっているっていうのは絵になるし頼りになるもんだから、譲りたくなる気も分からんでもないが。 でも心配事が一つ。ただでさえ涼子は誰にでも優しく笑顔で接していたので、男子からだけでなく女子からも人気があったというのに、再構成後はその笑顔にさらに磨きがかかったというか、惹きつけてやまない魅力というか、上手く表現できんのだが、そんなもんがあるもんだからもう既に大の人気者になってしまっていた。 この前なんて下級生から、 「お姉様と呼ばせてくださいっ!」 なんて言われていたくらいである。しかも相手は俺から見てもかなり可愛い分類に入る女の子。谷口いわくAランクマイナスらしい。ちなみに今の涼子...
  • 涼宮ハルヒの憂鬱ってタイトルか・・・
    中3の冬     受験勉強の息抜きにふと書店に寄ってみた。そこで一冊の本をみつけた   「『涼宮ハルヒの憂鬱』・・・?」   なぜこの本が気になったのかというと、この本の主人公と俺は同じあだ名だったからだ。妙な近親感ってやつ?しかも国木田って苗字のヤツも出てるし・・・   感想はというとなかなかおもしろかった。そしてこの本は気晴らしに読んだ一冊で終わるはずだった。   おめでたいことに高校に合格した。国木田も合格した。これからどんな高校生活が始まるのかという期待と不安に俺も例外なく襲われる。   入学式が終わってクラスでのホームルーム、担任の岡部は顧問をつとめるハンドボール部について語った。そして出席番号順に自己紹介。俺はあたりさわりのないことを言ってすぐに自己紹介を終えた。そして俺の後ろの女子の番。   ハルヒ「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありま...
  • 普通短編31
    「ちょっとキョン!あたしのカップ焼きそばにはかやくいれないでって言ったでしょ!」   「そうだったか?まぁ別に味が変わるわけじゃないし気にするな」     「変わるし気にするわよ!グチョグチョで水っぽいキャベツなんて最低よ!」     「なら食うな!ほれ、長門食え」     「……(ずるずる)」     「あーーーーっ!!」         「今夜はカップ麺でいいか?」 「えー、キョンくんなんか作ってよぉ」 「料理には自信ない。面倒」 「じゃあ仕方ないかあ。あ、あたし焼きそばがいい」 「わかった。俺はラーメンにする」     3分後…     「よし、できたぞ。最後に液体スープを入れてと」 「アッー」 「どうした」 「キョンくん…あたしの焼きそばのソースだよ、それ」 「アッー」     「まずいな」 「うん、しょうゆ焼きそば…」 「そばでもとるか」     実話を元にしたフィクションです...
  • 一日団長権
    放課後。いつも通りに団活『で』精を出すべく文芸部室のドアを開けると、やや頬を赤らめた仁王立ちの団長様がビシッと人差し指を突きつけてきた。 「遅いっ!罰金っ!」 同じクラスで一緒に終礼したのに、なんでお前はそんなに早く着いてるんだよ。 なんにせよ、今日も体で罰金を払わされるらしい。やれやれ。   ・・・・・・・・・・・・   さてさて、わが青春の団活が性春の団活へと変わってしまった原因は、俺が完勝を収めてしまった先日の『一日団長権争奪オセロ大会』にまで遡る。 言うまでもないが、いくら日ごろ古泉と不毛な特訓を重ねているとはいえ、 一般人代表たる俺が瞬時に∞通りの手を読み切るはずの宇宙人にも圧勝してしまったのは、ひとえに、どこぞの神様の無意識がなせる業であろう。 それはともかく、トーナメント戦、勝ち抜き戦、総当たり戦のすべてに勝利した俺は、 アヒル口でブーたれる団長様から、しぶしぶ翌日の放課後を...
  • I don't choose, but decide. Finale
    走りに走って例の路地にたどり着いた。とりあえずハルヒが倒れていた十字路の、朝比奈さんを追ってきたコースと交差する道へ足を進める。 ……もう少し遠くにするか。十字路の交差点から曲がり角二つ分離れた場所へ移動し、電柱の陰に身を潜める事にした。 これで『俺』にもハルヒ、朝比奈さん、長門、古泉にも見つからないはずだ。ここで今からハルヒが朝比奈さんに眠らされるまで待たなければならない。それはここからでもギリギリ見えるだろう。 俺が自由に行動出来るのはそのあとからだ。……未来を知る者にとっての規定事項の重大さを身をもって思い知る。 長門が疲れて暴走した時にも同じ体験をしたのにな。あの時と今感じているこの得体の知れない不安-自分の知る過去を変えてはならないというプレッシャー- これが未来人が過去に対して持っている危機感を何倍も希釈したものなんだろう。だから朝比奈さん達は規定事項を必死で固定しようとして...
  • 「キョンの消失(仮)」
    さて俺はSOS団御用達の例の喫茶店にいる まぁいつもと違うところと言えば俺が皆と一緒のテーブルに座っていないというとこだ なぜ一緒に座っていないかというとそれは昨日に遡る 現在学年末休業、通称春休みの真っ最中 なぜか休みの間というものは夜型になってしまうもので ゲームをしつつ日付が変わるまで起きていたので今日は昼まで布団に包まっていようとは思ったのだが なんの前触れもなく鳴った携帯電話によって俺の安眠は妨害された これで電話をかけてきた相手が朝比奈さんなら妨害された俺の安眠も浮かばれるのだが ディスプレイに表示された名前は「涼宮ハルヒ」 無視しようとも思ったが無視すると財布に無理なダイエットをさせることになっちまう 観念して俺は携帯の通話ボタンを押す 「電話に出るのが遅いわよキョン、明日いつもの喫茶店に朝10時ね」 いつものことながらこちらの予定は一切無視できやがった まぁ、予定など一切入...
  • 涼宮ハルヒのお願い!ランキング
    新川「涼宮ハルヒのお願い!ランキング!!」  多丸兄「今回のテーマはこちら!!」  森「本当に可愛い北校生がしりたーい!!」  多丸弟「そしてそれらの美少女たちを審査する美食家アカデミーはこちらぁっ!!」   キョン「どうも、キョンです。座右の銘はポニーテールは人類の宝です」  古泉「これはこれは……古泉です。今回はよろしくお願いしますよ、んっふ」  谷口「女の審査は任せろ!!!なんなら俺的北校美少女ランキングを公開してm」  国木田「国木田です。始めまして」  多丸弟「以上の四人の美食家アカデミーが、それぞれ10点ずつの持ち点、合計40点満点で審査してランキングを作成するぞ!!」  新川「機関のブレインたちが汗水垂らして作成した予想ランキングはこちらぁっ!!」  第一位 涼宮ハルヒ  第二位 朝比奈みくる  第三位 長門有希  第四位 鶴屋さん  第五位 喜...
  • SOS団ラジオ支部~深夜版~ 
    wawawa忘れもの~♪♪チャチャチャ!wawawa忘れ物~♪♪♪   ハルヒ「はぁい!こちらはSOS団ラジオ支部~深夜版~よぉ!」 古泉「昼間では絶対言えない」 みくる「あなたの夜のお悩みを」 長門「私たちSOS団が解決する・・・」 キョン「てなわけで・・・深夜ラジオ支部SOS団をヨロシク!」   ハルヒ「キョン!今日の特別ゲストは誰なのかしら?」 キョン「今日は初回放送だから大物を連れてきたぜ!」 みくる「うわぁ楽しみですぅ」 キョン「それでは紹介だ!入ってきてくださーい」 ダダダダダダァーダダダダダン!!   谷川流「こんばんは!」   キョン除く一同「なっ・・・なんだってぇ!?」   キョン「初回放送の記念すべき第一ゲストは、俺たちの生みの親の谷川流さんだぁ」 ハルヒ「ちょ・・・ちょっと!大物すぎでしょあの人は」 古泉「僕たちの生みの親ですからねぇ・・・」 み...
  • サイレント・ホスピタル
    「そこにもう一つ、ソファーが欲しいわね」 それは、ハルヒのそんな一言から始まった惨事だった。 ハルヒのその一言のせいで、俺は古泉と二人でこのソファーを部室まで運ぶことになった。 学校に余ってるソファーがあったのは不幸中の幸いだ。ここに無ければハルヒは外まで探しに行かせるか、悪ければ新品を買わされることになったかも知れん。俺の自腹で。 しかし、こんなくそ重いソファーを持たされてよくそんな顔してられるな、古泉。仏の顔も三度までと言うが、こいつは何度何をやってもスマイル顔のままだろう。少々薄気味悪いが。 「遅い!何やってるの二人共!ちゃっちゃと運んじゃって!」 やっとの思いで部室棟の階段を半分上ると、ハルヒが上の階から怒鳴ってきた。やかましい。 相手は女というだけに「交代しろ」とも言い難い。忌々しい。 「はいはい・・・」 そう言うことしか出来ない自分を非常に情けなく思うね。 そして、事件が起...
  • 涼宮ハルヒいじめ短編1
    ハルヒ「ちょっと・・・みんな、私を無視しないでよ・・・・・・・」 キョン「うるさいんだよ、お前は毎日毎日、人使い荒くて 何なんだよお前は、何様だってんだ!」 ハルヒ「・・・!!」 キョン「朝比奈さんも古泉も長門も何も言わないけど きっと俺と同じでお前の事うっとおしく思ってるはずだぜ。 くだらないことしてないで、いい加減大人になれよお前。 じゃあな」 ハルヒ「ちょっとキョン待ちなさい・・・!!キョン・・・。 私を一人にしないでよ・・・。もう一人はイヤなの・・・」     ハルヒ「ねぇ!?なんで昨日部室に来なかったのよ!? 今日もサボったら死刑だからね!」 キョン「うるさいから話しかけるな(ボソ」 ハルヒ「え・・・。」   部室 ハルヒ「ね、ねぇ、み、みくるちゃん・・・」 みくる「・・・なんですか・・・」 ハルヒ「み・・・みくるちゃんは!わたしの事無視したりしないわよね・・・」 みくる「・...
  • 涼宮ハルヒの分身 Ⅰ
      Ⅰ   ドカドカドカ、と鈍器で頭でも殴られたんじゃないかと疑問に思ってしまうような擬音と共に分厚い本を目の前に置かれてから2日経った頃、俺は早くも心に土嚢でも負ったかのように挫折しかけていた。1週間でノルマ5冊。これは読書が好きな人でも結構キツいんじゃなかろうか。 「よりによって哲学‥‥」 俺はいよいよブラック企業に務めたかのような感覚に押し入られてしまった。  ハルヒ曰く、 「SOS団たる者、多少の本を読んで常に知的な人材である必要があるのよ!」 「本を読んでいるイコール頭良いなんていう安直な考えは止めた方がいいぞハルヒ」 「皆、異論はある? あるなら読書大会が終わった後原稿用紙10枚分みっちり書いてきたなら、見てやらないことはないわよ」  俺の言葉は遠回しすぎたのか、異論としては認められなかった。いや、仮にボウリング玉がピンと接触するぐらいの近さでの言葉を言ったって...
  • SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦 ―キョンの最終試練―
    …なんだ、何が起こった?どうして俺は閉鎖空間にいるんだ?古泉お前のドッキリ企画か頼むから止めてくれ… ―古泉!?どこにいる古泉!?隠れても無駄だ出てこい! 『―彼ならここに招待しなかった。お前にしか用はないからな』 瞬間、空が震えた。今気付いたが、ハルヒが作り出した閉鎖空間よりも暗い。 そして、『彼』の声によるものだと気づくまで少々の時間を要した。 …どこにいるんだお前は!?古泉は?長門は?朝比奈さんは?どこだ!! 『彼らは元の世界で何も変わらず過ごしているよ。お前が居なくなって驚いているかも知れないがな』 …何で俺だけこの世界に呼び出した! 『お前は知っているのではないか?この世界がどのような世界なのか?』 この世界・・・この空間は、ハルヒが無意識下のストレスを発散させるために用意され、そして赤い玉をした超能力者に破壊されるかりそめの空間。ハルヒの不満が大きくなればなるほど拡大し、つ...
  • 普通短編65
    キョン「ハルヒ、よく聞け…」 ハルヒ「なによ?」 キョン「俺がジョン・スミスなんだ」 ハルヒ「誰それ?」 「長門さん、あなたに一つだけに言っておくことがあります」 「……なに?」 「僕達の組織は涼宮さんと、キョンくんを恋中にし涼宮さんの力を安定させようとしています」 「…何が言いたいの…?」 「率直に言います、キョン君に恋愛感情を抱いているあなたには、消えていただく必要があります。 ですので僕があなたを排除します」 「涼宮ハルヒの閉鎖空間外ではただの人間である、あなたには無理。諦めた方が得策。 今なら見逃す。」 「ではこれならどうです?」 一樹が指を鳴らす。 私達を残し全ての世界が灰色に変質して行く。 長門「なんて物を書いてみた」 キョン「妄想乙」 長門「おでんがおいしいきせつになりました」 キョン「汚田て…」 「長門? 何やってるんだ、パソコンいじったりして」 「...
  • 七夕シンドローム 第五章
    「で、何なのよ話って」  俺達、というか俺とハルヒと古泉の三人は、駅近くのファミレスまで来ていた。いつもの喫茶店はとっくに閉店時間を過ぎている。  コーヒーが三つ並んでいるテーブルの向こう側に座るのは微妙な笑顔を浮かべる古泉と、腕を組んで俺をねめつけるハルヒ。これまたあの冬を思い出す構図だ。  とにかく、言わなくては。これは賭けだ。朝倉が提示してくれたチャンスを、逃すわけにはいかない。意を決して俺は口を開いた。 「ハルヒ………俺は、ジョン・スミスだ」  それきり流れる沈黙。ハルヒは不機嫌顔のまま動かない。 「……何それ。冗談のつもりで言ってんの? あたしにはあんたは立派な日本人にしか見えないけど。それとも日系? 学校で名乗ってるのは偽名なわけ?」  憮然としてそう聞いてくる。 「……四年前の七夕。お前は落書きしなかったか? 中学校の校庭に、でかでかとけったいな絵文字を」 「そんなことしてな...
  • 涼宮ハルヒの喪失
    無事ではないような気はするものの、とりあえず進級を果たした俺たちだが、 これといって変わりはなく、いつものような日常を送っている。 今日は日曜日で、全国の学生は惰眠を貪っている頃だろう。 諸君、暇かい? それはいいことだ。 幸せだぜ。 俺は、暇になりたくてもできないんでな。 日曜日。 ハルヒが黙っているわけもなく、金を無駄にするだけの町内散策・・・ いや、不思議探索の日となった。 今日も既に全員集合ときた。 いいんだ、もう慣れたよ。 もう、奢り役となって一年も経つんだな。   「キョン!はやくアンタもくじ引きなさいよ!」   分かってるさ。 ハルヒの手に収まった爪楊枝を引いてみる。 印付きか。 周りを見ると、ニヤケ古泉は印なし、朝比奈さんも印なし、長門も印なしを持っていた。 つまり、ハルヒとってことだな。   「珍しいですね。あなたと涼宮さんのコンビとは。」 「・・・長門と朝比奈さん襲った...
  • 七夕シンドローム プロローグ
       俺がこの県立北校に入学してから二回目の春が訪れた。  俺はまたこの一年も前年度と変わりなく、また色々と面倒くさい事態に出くわし巻き込まれることになるんだろうなとうすぼんやりと予測していた矢先に、変な集団プラス旧友が俺の目の前に現れた。そしてなんやかんや、まあなんやかんやとあった末に、事態は新たな勢力のせめぎあいを巻き起こしながらもなんとか現状維持へとこぎつけた訳だ。  そんなどたばたがあった一方、高校の方はそんなこと関係なしに平常営業を続けており、その後の中間テストは散々なものだった。俺は来年はもう受験だという事実を胸になんとか期末で取り戻そうと決意するまでは良かったのだが、中間テストの終了を待ちかまえていたと言わんばかりにまた面倒くさい事態が、主に団長によってこれでもかと降り注がれてしまい、台風過ぎ去る季節の期末試験はそれはもう酷いものだった。  親が予備校のパンフレ...
  • 涼宮ハルヒの悲調
    涼宮ハルヒの悲調  ●第一部  何をしていたか思い出すのに、しばらく時間を要した。  やがて目を開けるのを忘れていたことに気づく。  カーテン越しの世界から、濁った光が溶け出している。  そういえばずっと雨だなあ、と口に出すと、ベッドで寝息を立てる朝比奈さんが何か呟いた。  ――何をしているんだろう。思い出したはずなのに、また忘れている。  SOS団が一週間前に解散した。理由は一つ。ハルヒが死んだ、それだけだ。  この事態を飲み込むのは、酒に弱い俺が飲み慣れない日本酒をゲロするよりも早かったが、それで爽快、というわけにはいかなかった。  うすぼんやりとした哀しみはここの所続く雨みたいに降りしきる。  積もることはない。薄い涙の膜が脳みそを綺麗にコーティングしてるみたいだ。  うすぼんやりのままだ。たぶんずっと、おそらくだが。    死んだ次の日、俺たちは――旧・SOS団員は――部室に...
  • 涼宮ハルヒの邂逅
    その日のハルヒは、どこかおかしい素振りを見せていた。   そう言うと誤解を与えそうだから、ひとつだけフォローを入れておこう。いつものハル ヒは傍若無人で1人勝手に突っ走り、厄介事をSOS団に持ち込んでオレを含める団員全 員が苦労する──そういうことを、オレは普通だと思っている。この認識に異論があるヤ ツは前に出ろ。オレの代わりにハルヒの面倒を見る役割を与えてやる。   それはともかくとして。   その日のハルヒは……世間一般の女子高生らしい素振りを見せていた。 例えば、休み時間にクラスの女子たちと普通に話をしていたり、あるいはまじめに授業 を受けていたり、さらには放課後にこんなことを言ってきた。   「ねぇ、キョン。今日の放課後、時間空いてる?」   事もあろうに、あの涼宮ハルヒがオレに都合を聞いてきたのだ。 おいおい、なんだよそれは? まさに青天の霹靂ってやつじゃないか。おまえにそんな ...
  • 涼宮ハルヒの明日
    「涼宮ハルヒの歓喜~サンタが町にやって来た~」の続編です。 12月25日。今日が本当のクリスマスだ。 しかし、町は気の早いもので華やかな装飾は剥がされ始め、 次は正月へと向けて彩りを変えている。 学校も明日から冬休みに入る為、終業式という事で学校に来たのだが、 「う~…」 どうやら俺はサンタのトナカイ探しやらパーティーの後の一件で 雪の降る真冬に外をウロウロ歩き回ったせいで 少し風邪を引いてしまったらしい。 しんどい…咳が止まらない…休めば良かったかも。 しかし、熱っぽいのはそれだけが理由ではないだろう。 クリスマスが終わったというのに俺は未だに浮かれ気分が抜けない。 昨日の夜は結局、眠れずじまいだった。 一晩中、落ち着かなくてモソモソと動いていた。 とうとうやっちまった…俺はとうとうやっちまったのだ…あのハルヒに… いきなりあんな事やるなんてあの時の俺はどうかしちまってたのか!? い...
  • 涼宮ハルヒの逃亡
     ●序  あたしはいつだって退屈していた。  クソみたいな学校と家の往復、腐って潰れて、枯れたような乾いた生活。繰り返す現実。  SOS団も(自分で作っといて何だけど)最近微妙。パターン化される日常に何を見る?  どっちにせよ終わってる、そう気づいたら走っていた。どこに向かう? 知ったこっちゃない。  あたしの脳内広辞苑を全力で捲ったけど、「逃亡」って言葉しか見当たらなかった。  うん、じゃあそれで。ああ、そうそう。あんたも来るのよ?  ねえキョン。 涼宮ハルヒの逃亡  ●第一部  時間ってのはどうしたって非情なもんで、黙ってても進んでても同じだけ経つ――それならできる限り遠くへ行こう。  それがハルヒの弁だった。俺はあくびが出た。 「真面目に聞きなさい! いい? 不思議なことを見つけるまでどこにも帰らない!」  どこへも? 家にも、学校にもか。親御さんが心配するんじゃなかろうか。...
  • 長門「普通になりたい…」
    私が情報思念体に生み出されてから6年がたった。   私がここにいる理由は涼宮ハルヒの観測。ただそれだけ。   卒業まであと半年を残したところで私の後任が決まり、私は卒業と同時に回収される事になった。   もちろん、この話はだれにも話してはいない……       この事を彼に話せば、きっと止めてくれるに違いはない。   でも……。私は彼には話せない。   彼と彼女は結ばれる運命にあるのだろう。それは間違いない。   周りもきっとそう思っている。 私もそうなると確信している……   それでも……     …… キョン「よう。長門!相変わらずそんな服一枚でさむくないのか?」   長門「……寒くない」   キョン「いいよなお前は。情報操作とやらで体温調整でもしてるのか?」   長門「そう……」   キョン「そっか。」   相変わらず私と彼の会話は短い。 それでも私には十分すぎる程……     うれ...
  • 涼宮ハルヒのロバ
                        『涼宮ハルヒのロバ』  プロローグ  社交的と内向的、楽天家と悲観論者、朝型と夜型、男と女。人類の分類基準は人それ ぞれだが、俺に言わせればそんなものは数十万年前からひとつしかない。  「引きずっていく奴」と「引きずられる奴」だ。  かくいう俺はもちろん後者であり、保育園から高校まで、自慢じゃないが「長」と 名のつくものには一度もなったことがない。そのかわり和の精神を貴ぶ正統派事なかれ 主義者として、わざわざリーダー役を買って出た御苦労様に逆らうということも滅多にない。 その怠惰で享楽的とも言える生き方はSOS団においても続いてきたわけで、高校入学以来 ハルヒという暴君に唯々諾々と従ってきた俺が突然反旗を翻す時がやってくるなどと 誰が予想したろう。けれども人間とは永遠の謎であり、かつまた無限の可能性を秘めた 存在でもあるわけで、神の啓示を携えた大天...
  • @wiki全体から「SOS団プレゼンツ 第一回 涼宮ハルヒ争奪戦 ―試練その1 その2―」で調べる

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