ハルヒと親父 @ wiki内検索 / 「ほめられちゃった」で検索した結果

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  • ほめられちゃった
    ...にほめられました 「ほめられちゃった」というより「ばれちゃった」? 龍泉堂奇譚の蔵人さんに褒めてもらっていた ブログ モンゴル猿が皿鍵と日常を語るさんに「ほめられちゃった」というより「脳みそがキャストオフするような衝撃」をあたえた? Haruphilic SS で「ハルヒと親父」シリーズがほめられてました そうなんです、そういうのを狙って書いてます。 それが届いてるみたいなのが、うれしい。 Haruphilic SS というブログさんなのですが、 そのブログは、はすでになく、この度、復活されましたが(当wikiへリンクいただいているばかりか、「定点観測」され、SS毎にコメントをいただいてます。)、掲示板/足跡帳で管理者さんの発言にもあるとおり、「該当記事は復活しない予定」とのことで、コピペの許可もいただきましたので、そのまま掲載を続けます。  いまも新作を上...
  • できちゃった その1
    親 父 できたって何が? ハルヒ 子供よ! 親 父 どこの?だれの? ハルヒ あたしとキョンの、に決まってるでしょ、バカ親父! 親 父 おまえらが最初にうちに来たのが×月×日だろ。ちょっと待て、計算が合わん。 ハル母 お父さん、それは計算が合わないというより、前提が少し違うと思うわ。 ハルヒ これからはあたしたちだって親なんだから、親ってだけで威張らないでよね。 親 父 母さん、こいつの言う理屈も変だと思わないか? ハル母 後で話しておくわ。本題に戻りましょう。 親 父 いいとも。で、おまえら、これからどうするんだ? ハルヒ 一人っ子だとさびしいから、男女同じ数がいいわね。あたしもがんばるから、あんたもがんばりなさい、キョン! 親 父 母さん、こいつ、大丈夫か? ハル母 お産は大変だから、ハイになる脳内物質が出るそうだけど。 親 父 お...
  • できちゃった その5
    できちゃった その4から 「両親教室? 何だ、それは?」 「実質は父親教室みたいなものらしいんですが。いままで妊婦さん向けの母親教室は、どこの産婦人科でもやってたんですが、それだと父親になる側が、母親になる側と、知識にしろモチベーションにしろギャップが広がってしまうんで、両方が参加する教室を導入しているところが増えているみたいなんです。両親教室への参加が、立ち合い出産の条件になっているところも多くて」 「まあ、何も知らんバカを出産に立ち合わせても、騒ぐだけで役には立たんしな」 「あんたの場合、役に立たないどころか、追いだされたんでしょ?」 「バカ娘、それは正確とは言えん。母さんから『もう大丈夫』サインが出たんで、おとなしく退散したんだ。な、母さん」 「ええ。さすがにわたしもハルヒを生むのに集中したくって」 「ほら、見なさい。キョン、あたしたちは二の轍は踏まないで行く...
  • できちゃった その2
    できちゃった その1から ハル母 キョン君、いらっしゃい。ハルは部屋よ。「勝手にあがってきて」って言ってたわ。 キョン いつもすみません。お邪魔します。 キョン ……って、おい、ハルヒ? ハルヒ ん?……あ、キョン、おはよ。 キョン おはよって、もう昼だぞ。それと妊婦が床に寝るな。うつぶせで寝るな。腹出して寝るな。ったく、よいしょっと。 ハルヒ お、お姫様だっこ……って、もう終わり? キョン 終わりって、ベッドに運ぶだけだから、これで終わりだろ。 ハルヒ このまま町内を一周してみない? キョン しない。無駄に体を冷やすな。それより、なに散らかして寝てたんだ? ハルヒ あ、これ? 母さんの家事日記だって。もらったの。新妻と新米ママには参考になるだろうって。読みふけってるうちに寝ちゃったみたいね。 キョン ……おれには「ただの親父」...
  • できちゃった その3
    できちゃった その2から  母子手帳がいつからもらえるか、ご存知だろうか。  正解は「妊娠がわかったら」すぐにでももらえる、である。 「そんなことも知らないで、父親になろうなんて、うかつすぎるわよ、バカキョン!」  うかつなことは認めるが、そういう「うっかり」ではないような気がするぞ、ハルヒ。 「どういうことよ?」  だいたい、母子手帳が妊娠がわかったらすぐにもらえる、なんてことを知ってる高校生なんていないと思うぞ。ハルヒ、お前は知ってたのか? 「あたりまえでしょ!」  うぐ。 「子供ができたらどうなるか、どんな準備をして何をしなきゃならないのか、知らないのはまだしも、知らないでも良いと思ってるのは許し難いわね。だったら、ちゃんと避妊しなさい!」  いや、それは、あれだろ、おまえが「生」の方が良いって言って……。 「あたしは知ってるからいいのよ」  ぐう。...
  • できちゃった その4
    できちゃった その3から ハルヒ母 どうしたの、ハル? 部屋の隅で膝なんか抱えて。アンニュイな雰囲気が出てるわ。 ハルヒ そんなの出したくない。 ハルヒ母 体育座りは、確かに妊婦さんにはお勧めではないわね。キョン君はどうしたの? ハルヒ オヤジにとられた。 ハルヒ母 あらあら。 ハルヒ 「進路指導」なんだって。何やって将来食って行くつもりなんだ、とか、なんとか。 ハルヒ母 そんなの『ハルヒの嫁、ハルヒの嫁、ハルヒの嫁』でいいのにね。 ハルヒ いや、いきなり、そこまでは私も割り切れてないというか、切り込めてないというか。 ハルヒ母 どんな風に働くかなんて、何のために働くかがはっきりしないと決められないでしょ? ハルヒ むー、オヤジも母さんも「出たとこ勝負400戦全勝」だからいいけど。 ハルヒ母 誰だって負けることはあるわ。でも大人は多少...
  • SS(二次創作)「ハルヒと親父」シリーズの物置
    ...? 掲示板/足跡帳 ほめられちゃった bookmark_yahoo bookmark_hatena bookmark_delicious bookmark_livedoor bookmark_nifty bookmark_fc2 bookmark_sphere bookmark_blinklist
  • できちゃった 外伝ーミッドナイト・ミルク
    オヤジ よし、今日も「ミルク訓練」やるぞ。時間計るからな。 キョン はい。 オヤジ 目をつぶってできるようになるまで反復練習だ。下手すると火傷するから気を抜くな。 キョン はい。 オヤジ まず、手を洗ってこい。手順は「厚生労働省指針 手洗いマニュアル 外食・飲食業者篇」に準拠してある。  1. 水で手をぬらし石鹸をつける。  2. 指、腕を洗う。特に指の間、指先をよく洗う。(30秒程度)  3. 石鹸をよく洗い流す。(20秒程度)  4. 0.2%逆性石鹸液又はこれと同等の効果を有するものをつけ、手指をよくこする。(又は1%逆性石鹸液又はこれと同等の効果を有するものに手指を30秒程度つける。)  5. よく水洗いする。  6. タオルペーパー等でふく。 以上だ。 キョン はい。 オヤジ それから蒸し器に必要なものを入れろ。 キョン 広い口の哺乳瓶(ガラス製)、ゴム乳首(穴小さめ)、びんはさ...
  • できちゃった エピローグ
    できちゃった その6(最終回)から  墜落事故から1年後、キョンに双子の娘、母さん、それにあたしは、カルフォルニア州バークレー市の地を踏んでいた。親父は仕事が忙しくて(ざまあみろ)日本に置いていかれることになった。 「なんて逆=単身赴任だ!」 「キョンをこき使って、サボってるから、こういう目に合うのよ」 「おまえなあ、どの口でいうんだ?」 「この口よ」 「アヒル口かよ。だいたいサボってないだろ。入院してただろ」 「その間もキョンはバイトしてたじゃないの!」 「そのかわりTOEFL&SAT対策にエッセイの添削、留学向け受験勉強をキョンとお前の二人分、見てやっただろ!」 「最後の方は、マサカドさんとアカザキさんに押しつけてたじゃない」 「直前には経験者の方がいいだろうと思ったんだ」 「お父さん、いい考えがあるわ」 「なんだ、母さん?」 「会社をやめて、アメリカ...
  • できちゃった 外伝ー教材仁義
    オヤジ 母さん、今ちょっといいか? ハル母 ええ。なんですか? オヤジ 南朝・梁(502 - 549年)の武帝が、周興嗣に作らせた千字文(せんじもん)というのがあるだろ。東アジアじゃ各地で子供に漢字を教える初級テキストになった長詩だ。 ハル母 敦煌でも手本や習字した断片が出土したそうですね。日本でも寺子屋で使ってたのかしら。 オヤジ ああ。だが今の人間には少々難しいから、石渡明という人が、小学校学年別漢字配当表にある字を使って現代っ子向けにつくった「平成千字文」というのがあるんだ。それを筆で書いてみた。あいつらに送ろうかと思ってな。 ハル母 相変わらず、いい字ですね。王羲之とまではいかなくても。 オヤジ あっちは空前絶後の書聖、こっちは親父の手習いだ。 ハル母 アカザキさんとマサカドさんが「イメージと違う」と言ってらしたわ。誰も読めないような筆跡にちがいないと思ってたのに、って。 ...
  • できちゃった その6(最終回)
    できちゃった その5から 1:  「嫁が臨月だってのに、ダンナを海外に引っ張ってくバカがどこにいんのよ!」 「しかも、それが妊婦の親父だった日には、笑うしかないな」 「笑い事じゃない!! あんた、初孫のことどう思ってんの?」 「目に入れるほど可愛い。だが、おまえのデカ腹ごとじゃどうせ入らん。頑張れ、ハルヒ」 「このクソ親父! そんなにデカくないんだからね!」 「前にも言ったが、いい男は待つってことを知ってるんだ」 「で、肝心のキョンはどこ?」 「あいつ、残業。いい奴だよな」 「母さん、こいつ、やっちゃっていい? 2プラス、1マイナスでおつりがくるわ」 「お父さん……」 「といってもな。何故だか先方がキョンを気に入ってる。キョンもやる気になってる。なんだかサラリーマンみたいだろ、高校生バイトなのに。少々うますぎる話なんでな、俺もついてくつもりなんだが」 「当...
  • そのとき親父-書きは何を思ったか(その20)?
    一番シビアな評価をするのは自分でしょう。ですから他人のシビアな評価なんて、本当は必要ないんですね。ウソでもいいから、持ち上げた評価が欲しいんです。それでなくても倒れようとしているところですから、シビアな評価されたら、本当に倒れちゃう。    -----井上陽水『ラインダンス』(新潮文庫)  いやもう、陽水のこのコトバをメモしておくためだけに、このページを立てたようなものです。  「的外れだけれど辛辣な批評」というのは、どうでもいい、というか、どうしようもないのですが、同じくらいヘタな場合、より辛辣な方が批評っぽく見えるらしいんです。でも、これはまったく誰の役にも立たない。人は、悪意や敵意を満たすためなら、もう少しましな手を選べるはずなんです。その努力をすべきです。  ドゥルーズ&ガタリという、哲学のサーカス団みたいなコンビがいるのですが、いつも、いくつかの涙がこぼ...
  • できちゃった 外伝ーお風呂の時間
    (ハルナ、ハルキは、ハルキョンの間に産まれた、双子の姉弟です) ハルナ:パパー。パパー。 キョン:どうした? ん? ハルキ、どうしたんだ? ハルナ:ハルキ、お風呂にどうしても入りたくないって。 キョン:ふーん。今日に限ってどうしたんだ? ハルキ:……。 ハルナ:何度聞いても言わないの。 キョン:ハルナ、悪いが先に入ってくれるか? ハルナ:いいけど、ハルキは? キョン:ちょっとパパが話してみるよ。 ハルナ:はーい。 キョン:さて、ハルナは行ったぞ。どうしてお風呂に入らないか、教えてくれないか? ハルキ:……どうしても! キョン:もうそろそろ、おまえたちも一人ずつ入るのもいいかな、と思ってたんだ。でも、そういうことじゃないらしいな。 ハルキ:……。 キョン:わかった。話したくなったら言ってくれ。それより、ハルキ。すごく大事なお願いがあるんだが、聞いてく...
  • 「できちゃった その4」で親父さんがキョンに読ませた受験頻出英文の元ネタブックリスト
    できちゃった その4から 原著 その邦訳 John Holt - How children fail 子ども達はどうつまずくか ジョン・ホルト Alison Raymond Lanier - Living in the U.S.A. ミセス・ラニアのアメリカ生活ハンドブック アリソン・R. ラニア Edwin Oldfather Reischauer - The meaning of internationalization 真の国際化とは Edwin O.Reischauer Peter Trudgill - Sociolinguistics An Introduction to Language and Society 言語と社会 (岩波新書 青版 950) P.トラッドギル A History of Modern Japan Revised Edition ...
  • 掲示板/足跡帳バックナンバー2
    お立ち寄りいただいた方々のための足跡帳バックナンバー2 ([+]をクリックで展開、[-]をクリックで畳込み) -2009-05-16〜2009-06-07の分 2009-05-16〜2009-06-30の分(別ページ) -2009-07-01〜2009-07-08の分 >novさん: いえいえ。いつも心地よい刺激を投げてくださるので感謝です。私は本格推理にも挫折して、リハビリのために自分で書き始めました(私は子供の頃、車酔いがひどかったのですが、どんなに車に酔う人間でも、自分で運転している車なら大丈夫、というのを聞いて、自分で書いたものなら苦痛は少ないだろうと踏んだ訳です)。後に、どうも自然主義あたりが自分の敵ではないかと思い、ヌーヴォ・ロマンなら意外とガマンできたりすることも発見しました。この話の続きはいずれ。 -- 親父書き (2009-07-01 02...
  • 涼宮ハルヒの特訓
    母さん どうしたの!ハル、その格好? ハルヒ 知らないおっさんに捕まりそうになって、気持ち悪いから、頭突きして逃げてきたわ。あと、おっさんの車のナンバー、覚えてるわ! 母さん まあ、大変。ケガはない?どこか痛いところは? ハルヒ ない。おでこが少し痛いけど。 母さん どれどれ、ええ、大丈夫みたいね。無事でよかったわ。でも、どうして頭突きにしたの? ハルヒ 最初ぼかぼか殴ってやったんだけど、そんな小さな手じゃきかないな、って言われたんで、もっと重くて大きなもの、と思ってアタマを思いついたの。 母さん まあ、そうなの。……んー、ハル、まだ元気あるかしら? ハルヒ もちろん、あるわ! 母さん じゃ、ちょっと『特訓』しましょう。お庭にいらっしゃい。母さん、そのおじさんの車のナンバー、警察に電話しとくから。 ハルヒ ね、ね、『特訓』って何するの? 悪い...
  • 親父の臨終
    母  お父さん、あと何か言いたいことはありますか? 親父 プロポーズのこと覚えてるか? 母  ええ、もちろん。 親父 俺と同じくらい長生きしてくれ、って言ったっけな。 母  こんなおばあちゃんになるまで生きられるなんて誰も思わなかったわ。お父さんのおかげよ。 親父 俺が死んでも、合わせなくていいぞ。2倍ぐらい長生きしてもいい。 母  一人でさびしくないんですか? 親父 娑婆がにぎやか過ぎた。さびしいってやつを思いだすのに時間が必要だ。 ハルヒ にぎやかさの半分は、親父のせいでしょ! 親父 あとの半分はおまえだ。なあ、キョン、おまえもそう思うだろ? キョン はい。 親父 あとは頼むぞ。といっても、こいつら勝手になんとかするからなあ。 キョン ええ。 親父 ああ。最後にかっこいいこと言って死のうと思ってたんだがな。 ハルヒ いいわよ、最...
  • ハルヒと親父2その後 一周年 その2
    ハルヒと親父2その後 一周年 その1から ハル母 さて、明日も平日だし、そろそろ今日はお開きにしましょう。 親父 キョン、客間に客用布団と着替え一式、用意しといた。先に風呂を使ってくれ。あー、それからバカ娘。 ハルヒ 何よ? 親父 「湯加減見ようか」とか「背中流そうか」とか、ラブコメな振る舞いは慎むように。親父はもう体力の限界だ。 ハルヒ どんなラブコメよ! 親父 詳しいことは言えないが、男性用だ。少年誌とはいえ、侮れんぞ。 ハルヒ いい加減にしないと、殴るわよ。 親父 もう、いい奴を2、3発もらっちまっているが。それじゃ解散。 キョン 親父さん、風呂あがりました。先にすみません。 親父 今、風呂はバカ娘か? キョン はい。 親父 じゃあ、ちょっと座っていけ。 キョン はい……。 親父 といっても、話すネタは特にないんだけどな。 キョン はあ。 親父 二人に「共通の話題」...
  • そのとき親父書きは何を思ったか?
    そのとき親父書きは何を思ったか? その1:親父シリーズ短編について その2:「ハルヒと親父1」(シリーズ第一作目)について その3:「あるSS書きの個人的七つ道具」シリーズについて その4:「ハルヒと親父3ー家族旅行プラス1」について その5:「ハルヒと親父2ーおとまり」について その6:「できちゃった」について その7:「一人旅に必要な事」について その8:親父シリーズ以外(二人は暮らし始めました、新落語シリーズ「出来心」他)について その9:親父シリーズ以外(みぞのの鏡、辞書シリーズ/英和辞典、他)について その10:親父シリーズ以外(その男文系につき、ツンデロイド、他)について その11:親父シリーズ以外(彼と彼女と彼女のメール、電波の日 Nowhere、他)について その12:親父シリーズ以外(「パソコンが砂糖と化してアリがたかる」カオス篇)について その13:親父シリーズ以外(手...
  • 捨て猫と会った日のこと
    ハルヒ あ、猫だ。 オヤジ うむ。捨て猫らしいな。 ハルヒ ほんと、捨ててあるの?……ここは人道的配慮から、あたしが拾ってて、うちで飼うわ! オヤジ ハルヒ、猫が死ぬところを見たことがあるか? ハルヒ え? ううん、ない。 オヤジ 質問を変えよう。猫が死ぬとこが見たいか? ハルヒ そんなの見たくないわ。 オヤジ だったら、そいつに手を出すな。 ハルヒ な! なんで? どうしてよ! オヤジ 言って欲しいか? そいつはもうすぐ死ぬからだ。 ハルヒ え……。 オヤジ 随分弱ってる。もうミルクどころか水も飲めないだろう。 ハルヒ そ、そんな! 親父、なんとかして! たまには役に立ちなさい! オヤジ じゃあ、死ぬときまで、おれが責任持って見ててやる。それでいいか? ハルヒ そうじゃない! 助けなさいっていってんの! あんた、それでも人間? 血も涙もないの!? オヤジ 涙ぐらいいくらでも流せる。血も誰...
  • 閲覧回数上位SS
    今日の閲覧回数ベスト20 留守番(二人は暮らし始めました) あるSS書きの個人的七つ道具の使い方ータロット篇 ハルキョン家を探す その3 閲覧累積回数ベスト100 あるSS書きの個人的七つ道具ー魔道具篇 (21591) あるSS書きの個人的七つ道具ー表(タブロー)篇 (17105) ハルヒと親父1 (17040) できちゃった その6(最終回) (15946) ハルキョン家を探す その3 (15228) ハルキョン家を探す その2 (14788) ハルキョン家を探す その5 (14426) ハルヒと親父2 ー おとまり (14120) あるSS書きの七つ道具 (13762) 夏休みの工作 (13497) あるSS書きの個人的七つ道具の使い方ータロット篇 (12724) あるSS書きの個人的七つ道具の使い方(事例編) (12199) ハルヒと親父3−家族旅行プラス1 そ...
  • 辞書シリーズ/国語辞典:よばい
    「キョン、あんた、『よばい』って知ってる?」 知っているが、まだしたことはないな。 「うぐっ。聞いてないことまで答えなくていいのよ!」 何をそんなにワタワタしてるんだ、ハルヒ? 「うっさい! あんた、『よばい』って聞いて、やらしいこと想像したでしょ!?」 それはお前の方だ、と十人いれば十人答えると思うが。 「分かってないようだから特別に教えてあげるわ。団員の風紀粛正は団長の役目だから」 といって、ハルヒはノートに文字を書いて、俺に見せた。 「これがあんたが想像してる『よばい』よ。夜の暗闇に乗じて男が女の寝所へ忍び込んでいやらしいことをすること」 そこには「夜に這う」と書いて「夜這い」と書いてあった。 「で、こっちが本来の『よばい』よ」 今度は、ハルヒは「呼ばひ」と書いた。 「よばう(呼ばふ)、つまり動詞「よぶ(呼)」の未然形に、反...
  • 涼宮ハルヒの格闘2
    「10人がかりよ、どうする?」 「どうするも何も、俺たち狙いだろ、どうみても?」 「正確に言うと、あたし狙いだけどね。倒した覚えのあるのが何人か混じってるわ」 「ストリートファイトはやめとけ。と、いつも言ってるだろ」 「ふりかかった火の粉を払っただけよ」 「いや、その前に火をつけて回ったりしなかったか? 比喩で聞いてんだが」 「よくわからないけど、そういうこともあったかもしれないわね」 「やれやれ」 「ほら、『あっちの男は使えねえ』『狙いは女の方だけだ』『取り囲んで、足を止めさえすりゃ勝ちだ』とか、いろいろ言ってるわよ」 「ご期待に添えるかどうか」 「何言ってんの。日頃の特訓の成果を見せる日がとうとう来たのよ。喜びなさい、キョン」 「特訓って、お前の家の庭に穴掘って埋めるアレだろ?」 「そうよ、アレよ」 「まあ、待て。とりあえず話し合いからやるぞ」 「どうぞ」 ...
  • 夢魔が降る夜
     明け方まで随分間がある時刻、自分の右手が、そこにいるはずも無い誰かを探しているのに気付いて、おれは目を覚ました。  熱は2日間続いて、ようやく下がり始めていた。朝になれば「今日」こそ学校に行けるだろう。いや、行かなくてはならない。  のどはまだ痛い。それを意識すると、のどの乾きに気付いた。何か飲もうと、ベッドからずるずると這い出し、部屋のドアへ向かう。  何かが、いや誰かがそこで立ちふさがっていた。  っていうか、服まくりあげて、なに放りだしてんだ、おまえは!? 「うっさい! 母乳にはね、免疫を高める成分が入ってんの! さっさと飲んで、とっとと風邪を治しなさい!」  ぼ、母乳! 子供もいないのに、そんなもの出る訳ないだろ! 「は、恥ずかしいんだから、早くしなさい!」 恥ずかしいなら、やめろ。考え直せ! 「ええい、問答無用よ!」 いつ、おまえが問答なんかしてくれた? 頭...
  • 7月27日 スイカの日
    ○7月27日 スイカの日  スイカの縦縞模様を綱にたとえ、27を「つ(2)な(7)」(綱)と読む語呂合わせから、記念日に定められました。 ハルヒ バイト?急な話ね。 キョン ああ、なんでも予定してた奴のうち一人が、急な腹痛でダウンしたとかで。この3日間の代打でいいそうだ。 ハルヒ で、なにやるの? キョン スイカ泥棒の番人だ。 ハルヒ はあ? キョン 夜中じゅうスイカ畑を見張って、昼間は眠る。3食昼寝付きで、スイカは食い放題だそうだ。 ハルヒ なによ、そのゆるみきった仕事内容は? キョン 自分で言うのもなんだが、おれにぴったりだろ? ハルヒ ぴったりすぎるわ。……これは、なんかの罠ね。 キョン なんの罠だ。……って、まさか、おまえ? ハルヒ 当然ついて行くわよ。 キョン 待て待て。どこの世界に、スイカ泥棒の番に彼女連れて行く奴がいる? ハルヒ 本当に凶悪なスイカ泥棒がいるなら、...
  • 一人旅に必要な事 エピローグ2
    アキと親父 アキ ねえ、親父ちゃん。聞きたい事があるんだけど。 親父 おう、なんだ? アキ パパとハルヒはラブラブだよね。 親父 だよな。ああいうのをバカップルというんだな。 アキ で、ナツキはさ、パパとハルヒの子供だよね。 親父 ああ。そうだな。 アキ 学校じゃさ、愛し合うと子供ができるっていうんだけど、あたしのママとパパは、そんなにラブラブだった訳じゃないと思うんだ。なんで、あたしは生まれたんだろう? 親父 うーん、身もふたもないことを言うとな……。 アキ うん、いいよ。それを期待して親父ちゃんに聞いたんだもん。パパとかハルヒだと、うまくいい話に持って行かれそうでさ。あたし、そういうのに弱いから、ごまかされちゃうと思うんだ。 親父 うむ。じゃ遠慮なく身もふたもないことを言うと、5分間のラブラブでも、赤ん坊は生まれる。逆に30年間ラブラブでも生...
  • そのとき親父-書きは何を思ったか(その21)?
     「ハルヒと親父」シリーズをはじめて、なかなか決まらなかったのがキョンのスタンスというか、キョンと親父さんの関係です。親父さんはどこまでいっても親父さんですが、キョンは相手によって対応を変えるタイプなので、どういう関係かが決まらないと態度が決まりません。「彼女の父親」「娘の彼氏」というのは、ただでさえ思うところが複雑なので、最初の頃はほとんどキョンと親父さんの絡みは回避されてました。  登場人物それぞれの「性格」と、登場人物の間の「関係」は、ネットワークでいうところの「ノード」と「パス」なので、どちらから決めても良いわけですが、現実的には「関係」の方が変わりやすく、その変化自体が物語だったりします。そんな訳で初期設定的には「性格」からはじめるのが手堅いわけですが、とあるSS書きとしては、性格をコトバで「説明」するなんてヤボなことは避けたい、実際の行動や他の登場人物とのやりとりの中で...
  • おれがあいつであいつがおれで
     のっけから階段落ちで済まないが、十何段かある階段をハルヒと俺は、もつれ合いながら転げ落ちた。  いつぞやの一件で、階段落ちにトラウマがあるのがいけなかった。俺一人落ちればよいところを、まとめて二名様ご案内ということになってしまった。  幸いにも階段は低く、ちょっとした打ち身と脳しんとうぐらいで済むはずだったのだが……。  「起きなさい」 へんな口調で誰かが俺を揺さぶる。ちょっと待て。頭を打った人間に、その起こし方は危険じゃないのか。 「うるさい。あたしだって、しこたまアタマ打ったわよ」 そうか、両方とも、ひどい落ち方したもんな。おまえはタフだな、ハルヒ。おれはまだアタマが割れるように痛いんだ。もう少し寝かせてくれ。 「そうはいかないの! あたしだって、あんたとは全然違う理由で、アタマが割れるように痛いけど、あんただってこの痛みを味わうべきだわ!」 相変わらず無理をむ...
  • 親父のびおろん
     ん、これか?  久々に時間はあるし、良い天気だし、空が開けたとこで弾こうとおもってな。海の方の公園で演(や)ったんだ。その稼ぎだな。  5円、10円、スナック菓子の半分残った奴、それについてた知らないサッカー選手のカードだ。  ガキしかいなくてな、その公園。ま、平日の昼間だしな。ガキの喜ぶような曲、知らねえし。こんなもんだろ。  公園に着くなり、とりあえず、簡単なのをギコギコやってたんだ。そしたらな、10才ぐらいのガキだったな。 「おじさん、ニート?」 「ちょっと違うが、似たようなもんだな」 「蟻とキリギリスって知ってる?」 「ああ」 「ママにね、バイオリン習えって言われたんだけど」 「ふーん。で、学校でキリギリス野郎って言われたか?」 「うん。でも遊んで暮らせるなら、誰だってその方が良いと思わない?」 「そりゃそうだな。けど、おまえ、勉強だってしてるだろ?...
  • For piano four hands
    腕の腫れ、氷の癒しから 「ハル、もう筋肉痛はいいの?」 「すっかり全快よ! 今ならリストの超絶技巧練習曲どころか、ソラプジの超絶技巧百番練習曲だって楽勝よ!」 「うーん。ソラプジを楽勝で弾くのはソラプジ本人にも無理っぽいけど。それに100曲あるから、全部弾くと7時間以上かかるわね」 「で、母さん、やる曲は決まったの?」 「演奏したいのは、いくつかあるのだけれど。……そうねえ。ハル、ドビュッシーの『牧神の午後への前奏曲』を、ラヴェルが連弾用に編曲したのがあるのだけど」 「母さん、前に一人で弾いてたことあったね」 「ボーウィックがピアノ独奏用に編曲した方ね。10本の指の限界に挑戦、みたいな感じだったけど」 「あれ、よかったわ。ちゃんとドビュッシーに聞こえたもの」 「ありがと。あなたに褒められるのが一番うれしいわ。私たちもドビュッシーに聞こえるかどうか、やってみましょう...
  • 家族旅行で見る夢は
     充電中の携帯が、けたたましい音を立てた。おいおい、まだ7時半だぞ。待ち合わせは10時のはずだろ。どうしたんだ、ハルヒ? 「キョン? 今そっちに親父が行ったから、早く逃げなさい! いいから、とにかく逃げて! あーもう、今からあたしもそっちに行くから!」  何あせってんだ、ハルヒの奴? そういや今、下で『あらあら、ハルヒちゃんのお父さん』っておふくろの声がしたが。誰か階段を上がってくる。って、ハルヒの親父さん、もとい、お父さん? 「ハロー、キョン君。いい朝だ。俺のことは涼宮親父と呼んでくれ」 それ、ものすごく呼びにくいです。 「パパでもいいぞ」 勘弁してください。 「いま電話があったみたいだが、ハルヒがこっちへ向かってるんだ。急いで出るぞ。逃げるんだよ、地の果てまでも。ちなみに君は人質だ。あ、ご両親には今話をしておいたから」 ほとんど数分もかかってないぞ。それと『話しておいた...
  • 彼を知る彼女達の対話
     「あんたは、ぜんぜん変わらないわね、有希」 「あなたも、それほど変わらない」 「変わるわよ。もう80超えたんだもの。あいつを看取って、もう2年よ。ようやくなれてきたわ。あんたにも、いろいろ心配かけたわね」 「かまわない。……あなたは変わった。しかし、少しずつだが、以前のあなたに戻ってきている」 「そうかもね。あたしたち15の時に会ったのよ。あいつとも65年よ! まさか、こんなに長く一緒に居るとは思わなかったわ。……ずっと、一緒に居られる、ってどこかで信じてた。ううん、無理だと分かっていても、でもそう願ってた。……そういう意味じゃ、ほんと変わらないわね。夢は夢でしかないと知ってるのに、夢みたいなことばかり追いかけてた。あんたたちにも、いろいろ付き合わせたわね」 「付き合ったのではない。私は私の理由でそこにいた。そして……楽しかった」 「あ、ありがと、有希。……もう、いやね、なに...
  • 掲示板/足跡帳バックナンバー4
    お立ち寄りいただいた方々のための足跡帳バックナンバー3 ([+]をクリックで展開、[-]をクリックで畳込み) -2009-05-16〜2009-06-07の分 2009-05-16〜2009-06-30の分(別ページ) -2009-07-01〜2009-07-31の分 2009-07-01〜2009-07-31の分(別ページ) -2009-08-01〜2009-08-31の分 2009-08-01〜2009-08-31の分(別ページ) -2009-09-01〜2009-09-14の分 スポンサーから一言、脱稿。現在、絶賛反省中。ああ、事件ものなんて手を出すんじゃなかった……。 -- 親父書き (2009-09-01 19 16 12) 某所に1日限りの、私にとっては「夏のご褒美」となるコンテンツ発見。ああ、夏の疲れがいやされ...
  • そのとき親父-書きは何を思ったか(その19)?
    同じ夢の中  ハルヒの力v.s.親父さん、第1弾。親父さんのフォール(寝逃げ)勝ち。  原作で「この先」実現するであろうシチュエーションを、伏線的にねじ込むために親父さんがまた無茶を言ってます。これで『憂鬱』以前であることをほのめかしたかったけれど。  閉鎖空間の「幼児画」ぽさを看破し、「バカ娘」と重ねて一刀両断にするところなど、親父さんの真骨頂で。  反発喰らって、ようやく曖昧なままにして来た事実を認めるに至った、個人的には記念すべきSS。つまり、『ハルヒと親父』シリーズの主役は、親父さんに他ならないということ。  これが「できちゃった」の最終回につながっている。  長らく動かせなかった「ハルヒのリフォーム」にもテコ入れできる可能性がでてきた。 デカンショ  知的な背伸びは何歳になってもした方がいいと思ってます。正直、格好のいいことではないが、それでもした方がいいと...
  • ハルヒと親父3−家族旅行プラス1 その1
     「ところでさ、あんた、9月の連休、何か予定ある?」  もはや恒例と化した感があるそれぞれの家で催される放課後勉強会(正確にはハルヒによる無料家庭教師)。  問題集に向かうのも1時間を超えれば多少の集中力の低化もやむを得ない訳であり、俺たちは予定より早めの休憩タイムに、和菓子とほうじ茶というしぶい間食をとっていた。その最中、冒頭のハルヒによる爆弾発言はなされた。  爆発していない? じゃあ不発弾か。  いやいや、昨今のハルヒの暴言装備はテクノロジーの粋を極めており、一見ゼム・クリップにしか見えない爆弾発言など、もはや日常茶飯事となっているのだ。 「な・ん・か、予定ある?」  俺が聞き落としたとか聞き漏らしたと、ハルヒのやつが思った訳ではないことは、発言の前三分の二を省略し、「な・ん・か」にアクセントを置いたことからも推察できる。  要は「あんたになんか予定があるわけないわ。あ...
  • そのとき親父書きは何を思ったか(その6)?
    『できちゃった』について  ハルヒ、いきなり妊娠してます。で、生むと言ってます。周囲も反対する気配なしです。  難しい素材だ思うけどと、コメントをいただいてますが、確かに難しい。こんなに簡単に書き始めるんじゃなかった、実力が足りてないぞ、と後悔することしきり。  ただ、子が親になり、親が祖父母になる、という話は、いつか必ずやろうと思ってました。世代交替というか、世代の循環があってはじめて、お話に出てくる親たちが、書き割りや背景でなく、主人公世代と並び立てる全うな登場人物になるんじゃないか、と思っていたからです。  ただ人が読みたがるか、需要はあるかと言えば、とても微妙です。  いまのコメディものは、ジャンルで言うと「家庭喜劇」というのに分類されるのですが、異なる世代を徹底的に排除しクリーニングした上に成り立ってるものも多いです。  異なる世代のことなんて、理...
  • 掲示板/足跡帳バックナンバー3
    お立ち寄りいただいた方々のための足跡帳バックナンバー3 ([+]をクリックで展開、[-]をクリックで畳込み) -2009-05-16〜2009-06-07の分 2009-05-16〜2009-06-30の分(別ページ) -2009-07-01〜2009-07-31の分 2009-07-01〜2009-07-31の分(別ページ) -2009-08-01〜2009-08-31の分 久しぶりに「一人旅に必要な事」シリーズを読み返したのですが、「できちゃった」シリーズを読んだ後だと、違った魅力が見えたように思います。2つの世界を俯瞰してみると、世界が違っても困難があっても繋がる二人に、1つの世界では見えなかったものを見ることができて、どちらもよりしっかりしっとりと感じられました。 -- nov (2009-08-01 01 31 07) >novさ...
  • 寒い日が好きだった
     寒い日が好きだった。  手をつないでも、腕を組んでも、あいつが嫌がらずにいたから。 「なっ! ……お、おう。今日は寒いな」 「寒いわよ、凍え死にそう! あんた、分かってるだろうけど、あたしが死んだら、死刑だからねっ!」 「ああ、死刑はいやだからな」  そう言いながら握り返される手。組み直される腕。子供じみた言い訳。 「ハルヒ、おまえ、どの季節が好きだと言ってたっけ?」 「夏よ、夏! 夏に決まってんでしょ!」 「そうか……まあ、いつだっていいか」 「なによ、その気の抜ける反応は! 真面目に答えてバカみたいじゃないの!」 「いや、そういうことじゃなくてな」 と、あいつから差し出される手。それを受け取る私の手。 「もう、きりきり歩きなさい! 遅れちゃうじゃないの!」 手を引いて先に立って歩く。あー、顔が熱い。どうせ、こいつにはバレてるんだろうけど。...
  • 母さんの数冊
    ハルヒ:もう親父はあてになんないから、母さんの本をあげてちょうだい。  母 :本ねえ。あまり手元に残してないの。あげちゃったり、捨てちゃったり。 ハルヒ:特に心に残っているのとか、ないの?  母 :それはたくさんあるけど。そうねえ…… Gretchen Ward Warrenの“Classical Ballet Technique" Agrippina Vaganovaの“Basic Principles of Classical Ballet” Vera S. Kostrovitskayaの“100 Lessons in Classical Ballet The Eight-Year Program of Leningrad s Vaganova Choreographic School” Gail GrantのTechnical Manual ...
  • 二人は暮らし始めました-外伝-二人はひきこもりました その3
    その2から  バカップル的ひきこもり生活も10日を越えると、さながらル・マン24時間耐久レース(あるいは1万円で1ヶ月生活)の様相を呈してきた。  本家のバイオスフィア実験−水も空気も出入りしない人工閉鎖系で、植物や家畜を持ちこみ、究極のショート・レンジリサイクルを行いつつ人がどこまで生きていけるかという過酷な実験も、予想外の、しかしシステム的な要因による慢性的な酸素不足、収穫不足、家畜の全滅に加えて、実験期間後半には、メンバー間のいさかいが耐えなかったという。  おれたち二人の間でも、いつものように、いさかいは耐えなかったが、これもおそらく谷口あたりに言わせれば、痴話ケンカの域にも達しない「いちゃつき」と判定されるレベルであり、ここに国木田、阪中を加えても、満場一致にして判定は覆らなかったであろう。  おっとハルヒが呼んでいる。後世に書き残し、何かの教訓にしてもらおうとい...
  • そのとき親父書きは何を思ったか(その18)?
    ヰタ・セクスアリス/雨宿り及びつづきについて  ハルヒが言っていた「雨の日にしたくなるのは何故か?」という疑問は、以前にある人から投げかけられて、しばらく持っていたものです。その時、たどり着いた答えは、「背中あわせでいいから、くっついていたい」「誰かに(とくにあなたに)いっしょにいて欲しい」というものでした。男(キョン)の立場だと、これはかなり拷問に近いものがありますが(笑)。まあ、彼なら我慢できてしまうかもしれない。  この線で書けば、もう少しきれいなお話になって、 「ハルヒ、……また『雨宿り』していくか?」 「うん」  こうしてわたしたちは、いつか『大人』になる日が来て、それぞれの『相手』を探しに出かける時が来るまで、大きな木のつくる洞の中で、同じ雨に濡れ、手をつなぎ背中を合わせながら、雨宿りをしている。 ……みたいなラストになっていたかもしれません(ハルヒV...
  • ラブシーン
    「ハルヒと親父2ーおとまり」からカットされたシーン 「はじめてなのに、不安とかないのか?」 「ないわ。というか、なくなっちゃった」 「そうか」 「そうよ。大船に乗った気でいるわ」 「どこに着くか、わからんぞ」 「あんたといっしょなら、それもいいわね」 「ハルヒ、先にシャワー浴びないか?」 「いいわ。でも、いっしょによ。今日はこれから1秒だって、あんたから離れないからね」 「おいおい。トイレもか?」 「バカ。ヘンタイ」 そういうこと言う口はね、つねってあげるわ。 「さあ、さっさと脱ぎなさい。ううん、あたしが脱がしたげる。うれしいでしょ?」 「どっちがヘンタイだ? おまえ今、メチャクチャうれしそうな顔してるぞ」 「だってうれしいもの。あんたは、うれしくないの?」 「@@」 「へえ、そういうこと言うんだ? いいわ、たっぷり後悔させてあげる」 あたし...
  • 夏仕舞い
    「なにしてるの、母さん?」 「ん。夏物をまとめて洗っちゃったから、そうね、乾かしながら、一緒にひなたぼっこかしら?」 「紫外線、まだきついよ」 「ハルはみごとに真っ黒ね」 「そんなに日焼けしたかな?」 「ええ。いっぱい夏を満喫したってことね」 「そうかもね」 「でかけるの?」 「えー、あー、うん。ちょっとキョンと」 「そう、楽しんでらっしゃい」 「そういうんじゃないわよ」 「今年は宿題、もう終わってるんでしょ?」 「去年の二の舞はおことわり。前半からきりきりネジ巻いたからね」 「まだまだ暑いけれど、夏もおしまいね」 「そうだね」 「夏仕舞い、っていうのよ」 「え?」 「蚊帳だとか、夏しか使わないものに、秋のはじめの風を通して、片付けて次の夏までしまっておくこと」 「そうなんだ」 「季節の移り変わりに本当は境(さかい)なんてないはずなんだけど、こうして過...
  • 一人旅に必要な事 エピローグ1
    アキとハルヒ  「ねえ、ハルヒー。赤ちゃんって、いつ来るの?」 アキはハルヒの隣に座りながら、足をぱたぱたと上下に動かしてる。 「半年は先ね。それと来るんじゃなくて、生まれるの。そしてあたしが生むの」 「えー、コウノトリとか、そういうのは?」 「関与せず」 「死んでもお花畑に行く訳じゃないんだ」 「最終的には水と二酸化炭素に分解されるわね。魂はこの際、置いとくにしても」 「えーっ、アキの死生観、根底から崩壊だよ」 「大丈夫。あんたはまだ若いから、十分建て直せるわ」 「ママって随分とあたしにウソ教えたんだね。パパなんか優柔不断の二股掛け男だって教わったし、ハルヒなんかすごいヤリマン女扱いだったよ」 「ヤリマンとコウノトリね。確かにバランス悪いわね。でもウソっていうのとは、ちょっと違うのよ。アキ、蜘蛛って嫌い?」 「んー、人気無いけど、あたしは結構好き。蜘蛛の巣ってよ...
  • 掲示板/足跡帳
    お立ち寄りいただいた方々のための足跡帳 ([+]をクリックで展開、[-]をクリックで畳込み) -2009-05-16〜2009-06-07の分 2009-05-16〜2009-06-30の分(別ページ) -2009-07-01〜2009-07-31の分 2009-07-01〜2009-07-31の分(別ページ) -2009-08-01〜2009-08-31の分 2009-08-01〜2009-08-31の分(別ページ) -2009-09-01〜2009-09-30の分 2009-09-01〜2009-09-31の分(別ページ) -2009-10-01〜2009-10-31の分 2009-10-01〜2009-10-31の分(別ページ) -2009-11-01〜2009-11-30の分 2009-11...
  • 涼宮ハルヒのリフォーム その3
    涼宮ハルヒのリフォーム その2から  「すごい鍵束だな」 と親父さんは俺が持っているものを見て言った。 「マスター・キーってものがないんだそうです」 「扉ひとつに、ひとつずつか。よく、玄関の鍵がそれだとわかるな」 「ええ、これひとつだけ飾りが付いていて。残りの扉は、面倒なんで、昨日来た時に鍵は開けておきました」 「ふーん」  洋館内部の実測と点検は、てきぱきと進められた。  部屋の内側の形と面積を知るのが主な目的だったが、親父さんが指示を出し、巻き尺の端を持って俺を走らせる。軽口も冗談も休まないが、親父さんは判断が速くて正確で、たとえ間違っても「ああ、やっちまった」と認めるのも修正するのも躊躇がない。おかげで作業は驚くほど速く、それに気持ちよく進んだ。  親父さんは、俺が走る間にも、壁を叩いたり、床を蹴ったりしつつ、建物本体の具合をチェックしているみたいだっ...
  • 一人旅に必要な事 エピソード2
    幸せと笑顔 アキ ねえ、ナツキは、ハルヒに似てるよね。 ハルヒ そうね。キョンにも似てるけどね。 アキ 惜しいね。すごい美人になれたかもしれないのに。普通の美人どまりかも。 ハルヒ それはキョンを愛するあたしへの挑戦と受け取っていいわね、アキ。キョンはああ見えても、もてるのよ。 アキ 知ってる。素で親切で、自分の行為を親切ともなんとも思ってないから、相手が感謝して好意を持ったとしても気付かないんでしょ。フラクラっていうんだよね。 ハルヒ その下らない豆知識の発信源は、親父ね。 アキ うん、親父ちゃんって、ほんと物知りだね。何、尋ねても答えちゃうから、アキ、びっくりだよ。いーーっぱい説明してくれるから、ときどき自分が何を質問したから忘れちゃうけど。 ハルヒ だいたい親父は、いつも百言くらい多いのよ! オヤジ 人間は知りたがりの動物だと、アリストテレスも言っている。あきらめろ。 ハルヒ ア...
  • 夏の自転車
     地球の公転周期を、昔の人間はたまたま「1年」と定めたが、俺たちを乗せた惑星が、相当に長い距離を巡り、また元の位置あたりに戻ったとしても、結局のところ、かわりばえしないのが人間の習慣という奴だと、我が身と我が体験を通じて断言し、ついでに嘆息をもらさざるを得ない。  学年で言えば1個上にあがり、背負わされる課題の山はそれに応じて更なる高みに達したと聞くが、俺はと言えば、まだそいつを確かめる気になりさえしないのだ。  言い訳させてもらえば、人間の思考能力及び集中力、注意力はそれぞれ有限であり、より重要な懸案事項が、まさに今、眼前に存在しているのであれば、それに有限な思考能力その他諸々を注がずにはいられないのが、人間という生物なのであって、それを「悲しい」とか「進歩がない」とか、そういう情緒的な文言で片付けて欲しくないものだな。って、そう言ってるおまえはどうなんだ、ハルヒ?  「あたし? ...
  • ふたりがここにいる不思議
    ねえ、キョン。人間ってなんで生きてるのか、って思うことない? あるにはあるな。 あんたはどう思うの? わからん。いままで何度も考えはしたんだけどな。 そう。 なんで生きてるのかは、答えらしい答えが見つからないのが正直なところだ。ひょっとしたら理由らしい理由がない、ってのが答えかもしれんと思うくらいだ。 うん ただ、分からないながらも、生きててよかった、と思うことはあるぞ。 たとえば? たとえば……涼宮ハルヒって奴に会えた。 ……。 あのとき、あきらめたら、二度と会えなかったんだと思うと、何も分からなくても生き続けた過去の自分を誉めたくなる。 ……。 もうハルヒに会えない、っていう、……夢だけどな、見たことがあるんだ。 ……。 自分でも驚くぐらい必死になって探した。世界を変...
  • 同じ夢の中
     親父とケンカした。  ケンカ自体はいつものことだったけど、テーマが最悪だった。  親父は、大抵のことは適当にやってしまうくせに、ケンカだけは手を抜かない。  相手が子供だろうが、自分の娘だろうが、とことんやる。  今日のケンカは、あたしが今一番触れて欲しくないと思っていることを巡って行われた。もちろん手加減なしで。  あたしは自分としては最悪の選択を、敵前逃亡を選び、自分の部屋に駆け上がった。  そして、あたしは最悪な気分でとにかく眠ろうとした。  いつもとどこか違う目覚め。  夜中に目が覚めてしまうのは、よくあることだ。  時には、夜中の街を誰にも邪魔されずに、闊歩する。今のあたしに、心安らぐ時があるとしたら、このときだった。  でも、『今夜』は違っていた。  今夜? 確かに窓から光は入ってこない。外は暗い。  あたしはただならぬ予感がして、カーテンを一気...
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