ハルヒと親父 @ wiki内検索 / 「キスキス」で検索した結果

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  • キスキス
    小さいハルヒ ねえ、親父は母さんにキスするの? 親 父  する。だが、見せんぞ。 小ハルヒ なんで? ケチ。ケチ親父。 親 父  人に見せるようなもんじゃないからだ。 小ハルヒ なんで? 親父、ヘタなの? 親 父  おまえはトイレに入ってるところを人に見せるのか? それと同じだ。 小ハルヒ 親父、下品。 親 父  鼻をつまむな。つまむなら自分のにしろ。 小ハルヒ いいじゃない。減るもんじゃないんだから! 親 父  おまえ、それはエロ親父のセリフだぞ。 小ハルヒ えー。あたしエロくないよ。 親 父  いや、エロい。エロエロだ。 小ハルヒ 子供にエロいって言う大人のほうがエロいわよ! 親 父  それはそうだ。 小ハルヒ やーい、エロ親父。 親 父  おまえはそのエロ親父の娘だぞ。 小ハルヒ うっ。 親 父  だいたい、なんで...
  • キス銀行
    ハルヒ 今日(5月23日)はキスの日よ! キョン ああ、そうらしいな。 ハルヒ そういう訳で、キス銀行ってのを始めることにしたわ。キョン、さっそく口座を開きなさい。 キョン キスなら、いつもしてるだろ。ほら。……。。 ハルヒ ん……。じゃ、なくて! ぎ・ん・こ・う! キス銀行と言ったでしょ? キョン 名前だけだと、なにするところかわからんぞ。 ハルヒ わかりが悪いわね。つまりキスを預けたり引き出したりできる銀行よ。 キョン おれはまた、休日や夜間だと手数料をとりあげるところかと思ったぞ。 ハルヒ あんた、ATMとキスして、どうしようっての? キョン いや、どうもしないが。……口座を開くって、なにをどうするんだ? ハルヒ 簡単よ。ナニをこうするのよ! キョン 〜んんん。……って、これだと、ただのキスだろ? ハルヒ ただのじゃないわ。ディープ・...
  • SS(二次創作)「ハルヒと親父」シリーズの物置
    ... 涼宮ハルヒの特訓 キスキス 夏休みの工作 しふぉん 捨て猫と会った日のこと High Moon:真夜中の親父 +親父さんと谷口くん 親父さんと谷口くん  その1 その2 その3 その4 その5(最終回)  エピローグ +ハルヒと親父(小品) ハルヒと親父(小品) とある七夕の前日 なれそめ チョコレート・パニック ハルヒとその母:共に居る理由 What s Love? 子犬の恋 或る日の出来事 親父の一番長い日 恋文たち 天抜きの日 父の日のこと 愛と運命についての対話 嫁いだ日 二人でベンチに キョンが泊まった翌朝の涼宮家 二人でドライブ 同じ夢の中 6月の桜 デカンショ ハルヒのピアノ 7月30日プロレス記念日 クレイマークレイマー 長門有希の空腹 長門有希の満腹 銀行強盗 夏仕舞い ハルヒと親父の格闘 For piano four hands...
  • 一人旅に必要な事 エピソード「スキとキス」
    アキ ねえ、ハルヒ? ハルヒ なあに、アキ? アキ ハルヒはパパとチューするの? ハルヒ どっかで聞いた質問ね。ええ、するわよ。 アキ 毎日? ハルヒ 毎日というか、《隙》さえあれば、って感じね。 アキ 《好き》さえあれば? 《好き》は一杯だよね? ハルヒ あはは、そうね。《隙》だらけね。 キョン ただいま。 アキ あ、パパだ。おかえりなさーい。 キョン ああ、ただいま、アキ。ただいま、ハルヒ。 アキ (じー) キョン どうしたんだ、アキ? アキ ハルヒ、《好き》? ハルヒ ああ、うん、そうね。キョン、ちょっと動かないでいてちょうだい。 キョン おい、なんで後頭部をつかむ。普通、ほほとか、そういうところだろ、って。 ハルヒ しゃべってると舌かむわよ。 キョン セリフかシチュエーションか、どっちかがちがう!んんっ! ハルヒ んっーーー。 キョン...
  • ファーストキス・ショット
    ハルヒ母 お父さん、こんなのが出てきました。 オヤジ 写真か。あんまり得意じゃないから、何枚も残ってないんだが。ほう、ちっこいハルヒだ。 ハルヒ母 ビデオは、たくさんあるんですけどね。 オヤジ 俺もあいつも、じっとしてられないタイプだからな。 ハルヒ母 そうですねえ。 オヤジ だが、こいつはよく撮れてる。 ハルヒ母 そうなんです。 オヤジ 何故だろう? ハルヒ母 ふふ、何故でしょう? オヤジ 降参だ。母さん、おしえてくれ。 ハルヒ母 見て分からない? この写真のハル。 オヤジ うん。 ハルヒ母 目をつぶっているわ。 オヤジ そうだな。 ハルヒ母 で、口を閉じてるでしょ。 オヤジ 珍しいこともあるもんだ。 ハルヒ母 ちょっと唇を突き出して、ね。 オヤジ !なるほど。ヤフオクに出したら30万は下らないな。 ハルヒ母 お父...
  • ラブシーン
    「ハルヒと親父2ーおとまり」からカットされたシーン 「はじめてなのに、不安とかないのか?」 「ないわ。というか、なくなっちゃった」 「そうか」 「そうよ。大船に乗った気でいるわ」 「どこに着くか、わからんぞ」 「あんたといっしょなら、それもいいわね」 「ハルヒ、先にシャワー浴びないか?」 「いいわ。でも、いっしょによ。今日はこれから1秒だって、あんたから離れないからね」 「おいおい。トイレもか?」 「バカ。ヘンタイ」 そういうこと言う口はね、つねってあげるわ。 「さあ、さっさと脱ぎなさい。ううん、あたしが脱がしたげる。うれしいでしょ?」 「どっちがヘンタイだ? おまえ今、メチャクチャうれしそうな顔してるぞ」 「だってうれしいもの。あんたは、うれしくないの?」 「@@」 「へえ、そういうこと言うんだ? いいわ、たっぷり後悔させてあげる」 あたし...
  • 辞書シリーズ/新語辞典:バカップル
    ハルヒ ねえ、キョン。 キョン なんだ、ハルヒ? ハルヒ 海外には、バカップルはいないそうね。 キョン なんでだ? 「バッカプル」が日本語だからか? ハルヒ そうじゃなくて、たとえば公衆の面前で長いキスをしてるカップルがいたとしたら、日本だと白い目で見られるわね。 キョン まあ、そうだろうな。 ハルヒ これが、そうね、パリのセーヌ川沿いなんかだと、恋人たちが長いキスをしている光景が日常と化してるから、誰も気にとめないわ。ほとんどパリの風景のひとつと見なされていると言ってもいいわね。 キョン うーん。キスをする文化か、そうじゃないか、の違いじゃないのか? ハルヒ キスだけじゃなくて、カップルが公の場所でどういう行動をとるかについて、文化のちがいがあるわね。北米や南米や欧州だと、カップル同士が「イチャつく」もとい「幸せそうにしてる」のは当たり前だから、誰も白い...
  • 一言違いシリーズー伝染病
     「恋愛感情なんてのはね、一時の気の迷いよ、伝染病の一種なのよ」 「ハルヒ」 「なによ?」 「悪いがおれはもう感染してるぞ」 「あんた、何を言って……うっぷ」  おれは見えない、何かあらがい難い力に引き付けられるように、ハルヒにキスしていた。  こいつだけしか目に入らず、相手への気遣いもスマートさも何もなかったが、それでも時がとまるには十分だった。  顔が離れた。ハルヒの拳を、肘を、膝蹴りを予想して身構えたが、飛んできたのは言葉だった。 「ひ、人にうつせば、治るとでも思ってるわけ? あたしもとっくに感染してるわよ! そもそもの感染源は、あんたなんだからね!」 「な、なにを!……うぷ!」 「さあ、うつし返したわよ。不治の病なんだからね。責任とりなさい!」 「そりゃ、こっちのセリ……ふうっ!」  2度連続はずるいぞ、ハルヒ。 「ついでに言うと不死の病よ」 「吸血鬼か...
  • ハルヒ先輩
     「キョン、あんた、ちゃんと弁当つくってきたんでしょうね?」  デカイ声でいうなよ。まったく、ちょっとは気を使って欲しいぞ。 「ふふん、相変わらずうまそうね。あんたに先に料理を仕込んだのは大正解だったわ! ほら、あんたの分もあるんだから、しっかり食べなさい!」 「『あんたの分』じゃなくて、どっちも俺が作ったんだ! あと、俺たちはまだ4限目、授業があるんだよ」 「却下。アホ教師の授業なんて聞く意味なし。遅れないように、後でしっかり教えてあげるから、とにかく座りなさい」 「授業に遅れなくても、出席日数に響くんだよ」 「そんなもの、なんとかなる。いざとなったら、なんとかし・て・あ・げ・る」 「それが怖いんだよ」 「まだ、何か?」 「わかったよ、食べる、食べるから」 「待った、あんたの席は、ここ」  うわ、この人、自分の太もも叩いてますよ。おれたち、どこのバカップルですか? ...
  • 保健室へ行こう6
    保健室へ行こう5から  「3年は、もう授業もないのに、毎日、ご苦労だな」 「これがないと一日が始まんないし、終わんないの」 「何も保健室で、しなくていいと思わないか?」 「何よ、嫌なの?」 「いいや。給料貰ってデートまでしてバチが当たらないか、少し怖いだけだ」 「もし、そんなものが来たら、返り討ちにしてあげるわよ」 「……ハルヒ、幸せか?」 「当たり前でしょ」 「卒業したら、ここでこうしてるのも、当たり前じゃなくなる。まあ、元々あまり『当たり前』じゃないんだけどな」 「そうね。そのかわり、あんたが仕事から帰って来て、朝、出掛けるまでずっと一緒よ」 「おまえの親がよく許したと思うよ。感謝してる」 「あ、あたしだって感謝はしてるわよ。……その、あんたにも。あんたと思えない早業でうちの親、説得しちゃったし。それに……事のはじめで言えば、あんたがあたしを……よくOK...
  • 涼宮ハルヒのいちゃつき
    ハルヒスレに投下された無自覚夫婦に出てくる 酒の入った涼宮とキョンの想像を絶するいちゃつき具合 をやっぱり書いちまった。ので、投下してみる。 団員1 ハルヒ〜。前から一度言ってやらないといかんと思ってたんだ。今日こそ言ってやるから覚悟しろ。 団長 なによお〜、キョンのくせに生意気ねえ。あたしも常々あんたには言いたいことがあったのよ。今日こそはっきり言ってあげるわ。覚悟しなさい。 団員1 言っとくがな、愛の告白なんか受け付けんぞ。 団長 こっちこそ、願い下げよ。誰が、あんたなんか。 団員1 今日の俺は酔ってるからな、普段言えないようなことも言ってしまうぞ。 団長 お酒の力を借りないと言えないなんて、とんだヘタレね。あたしも酔ってるけど、いつも通り言いたいことを言うわ。 団員1 じゃあ、おまえ、先に言えよ。 団長 いやよ、あんた先に言い...
  • 保健室へ行こう
     「先生、生理痛がひどくて」 「クスリ飲んで寝てなさい」 「……」 「なんだ?」 「……あんた、だれ?」 「保健室の先生(正式名称:養護教諭)だが」 「なんで男がそんなのやってんのよ!?」 「失礼な。まだまだ少ないとはいえ、少しずつ増えつつある全国の男性養護教諭に謝れ」 「高校生といえば多感な時期よ。それを何? 恋愛の悩みとか性の悩みとか、と、とにかく相談しにくいじゃないの!」 「ここは男女共学だろ。女性の養護教諭に男子高校生がそういう相談をするのも、うれしはずかしいだろ。同じだ」 「全然違うわよ! こうなったら、あんたを追い出すまで、保健室登校するからね! 覚悟しなさい!」 「保健室登校ってのは、そういうんじゃないんだが。まあ、別に構わんぞ。そういう生徒の胸の内を聞くのも仕事だ」 「む、胸の内って!……く、覚えてなさい、明日は今日みたいには行かないわよ!」 「お...
  • おれがあいつであいつがおれで
     のっけから階段落ちで済まないが、十何段かある階段をハルヒと俺は、もつれ合いながら転げ落ちた。  いつぞやの一件で、階段落ちにトラウマがあるのがいけなかった。俺一人落ちればよいところを、まとめて二名様ご案内ということになってしまった。  幸いにも階段は低く、ちょっとした打ち身と脳しんとうぐらいで済むはずだったのだが……。  「起きなさい」 へんな口調で誰かが俺を揺さぶる。ちょっと待て。頭を打った人間に、その起こし方は危険じゃないのか。 「うるさい。あたしだって、しこたまアタマ打ったわよ」 そうか、両方とも、ひどい落ち方したもんな。おまえはタフだな、ハルヒ。おれはまだアタマが割れるように痛いんだ。もう少し寝かせてくれ。 「そうはいかないの! あたしだって、あんたとは全然違う理由で、アタマが割れるように痛いけど、あんただってこの痛みを味わうべきだわ!」 相変わらず無理をむ...
  • バカップル度チェック
    ハルヒ なによ、これ? バカップル度チェック? あ、あんたって奴は…… キョン 試しにやってみるか? ハルヒ そ、そこまで言うなら、いいわ、受けて立ってあげる! キョン いや「そこまで」は言ってないが。 その1 外を歩く時は手を繋いで、または腕を組んで歩く。 ハルヒ あたりまえよね。 キョン あたりまえだな。 その2 向こうだって当然自分のことが好きだ。 ハルヒ ……。 キョン どうした、ハルヒ? ハルヒ どうしよう、あたし、あんたがあたしのことを好きな以上に、あんたのこと好きかもしれない。 キョン バカ言うな。それを言うなら、俺だってな! ハルヒ なによ、こっちにだって! …(略)… その3 どちらがより相手を好きかで言い合いになったことがある。 キョン ハアハア。いまやったな。 ハルヒ ハアハア。初めてじゃない...
  • 技術の長門
    ガジェット 1:「相合い傘」 ガジェット2:ワッフル・デコーダー ガジェット3:ひみつ道具「シナリオライター」 ガジェット3:ひみつ道具「シナリオライター」その後 ガジェット4:僕らの夢「KFディアクティベイター」 ガジェット4:僕らの夢「KFディアクティベイター」つづき ガジェット 1:「相合い傘」 「あ、くそ。降ってきやがった」 「梅雨に雨が降るのは当たり前でしょ。はい、これ」 「なんだ、この傘?」 「雑用係が濡れねずみになって風邪でも引かれたら、団長のあたしが困るの! どうせ、どっかからかっぱらってきた奴だから、返さなくてもいいわよ」 「じゃあ、ハルヒ、おまえはどうすんだ?」 「あ、あたしはちゃんとこのとおり……あれ?」 「やれやれ。……これは、おまえが使え。じゃあな」 「ちょっと、キョン、待ちなさい! これじゃ全然、この傘の意味がないじゃない!」 「『こ...
  • 一人旅に必要な事 エピソード3
    アキとキョン アキ ねえ、パパ。聞いていい? キョン ああ、いいぞ。 アキ パパはハルヒのこと、ずっと好きだったの? キョン ああ、そうだな。 アキ じゃあなんでママと結婚したの? キョン アキ……。 アキ やっぱ、ごめん。そんなの、答えられないよね。 ハルヒ 興味深い話ね。ぜひ聞きたいわ。 キョン ハルヒ……。 アキ (ひゃー、パパごめんよー)。 キョン うまく話せるかわからないけどな……その頃、パパは大失恋してな。本当は、ずっと好きだった人とそのままの関係がずっと続けていけると勝手に信じていて、その人がどんなに不安で苦しんでいたか、ずっと気付かないでいて、そういうこと全部をいっぺんに思い知らされたんだ。パパは罪と後悔の意識に一杯になって、とにかく身を引こうという気持ちに取り付かれた。今思うと逃げたんだな。いろんな人が気持ちを聞いてくれよう...
  • ハルヒ先輩2
    ハルヒ先輩から  「まあ、あんたは、鞭より飴が効くタイプだとは思ったけど、ここまでとはね」 「どっちかって言うと、ハルヒが事前にしてくれた家庭教師のおかげだと思う」 「それでもね。……あんた、平均で80点超えてるわ。これだと『愛の極上スペシャル・フルコース』になっちゃうけど、どうする?」 「……」 「そうよねえ。こういうのは、お互いの気持ちの高まり、とか、そういうのが大事なもんだし、賞罰のネタにするのはダメね。あたしが悪かったわ。代わりに、なんでもいいから、欲しいもの言いなさい。ちゃんとご褒美は用意するから」 「ハルヒ」 「なに?」 「子供扱いしてるだろ?」 「む。そんなこと、あるわけないじゃない。あんたは、たまたま年下だったけど、あんたが10才年上だろうが、逆に年下だろうが、キョンはキョンよ。あたしの気持ちに変わるところはないわ」  いや、さすがに10歳下はま...
  • 保健室へ行こうエピローグ
    保健室へ行こう6から  「ふ、ふぁふぁははは」 「ハルヒ、嬉しいのは分かるが、悪の首領笑いはよせ」 「これが笑わずに居られる? 卒業で学校とはおさらば、あんたとは生徒と教師の関係は解消、あんたの訳の分からない自主規制も消滅、はれて恋人同士、しかも新婚初夜よ! 溜まりまくったあんたが、どんな野獣に変わるか、それ考えると笑いが止まらないわ」 「どうやったら、おまえの破天荒な期待に添えるか分からんが、最初だし、熟れ切ったカップルがマンネリを打破するのにやるようなハードな展開は多分ないぞ」 「え、そうなの?」 「どんな想像で未知の領域を埋めてるんだ、おまえは。大航海時代のオランダの地図職人か? セックスなんてのはな、好きな者同士、相手に合わせてやれば、普通に十分気持ちいいもんなんだ。でなきゃ人類なんてとっくに滅んでる」  ● ● ●  「ち、ち、ちょっと、キョン...
  • 保健室へ行こう5
    保健室へ行こう4から  「あの人、三年でしょ? どうして白衣なんか着てるの?」 「知らないの? 保健室の先生のコレよ、コレ」 「えっ! あの、ぼーとした?」 「そう。しばらくずっと保健室登校してたらしいわよ。中で何やってたか、知らないけど」 「で、『彼氏』の仕事着を、これ見よがしに着てるんだ? すごーい」  階段の上から振ってくる声。さっきすれ違った一年生らしい。聞こえてないと思ってるのね。  めんどうくさいし、いつもなら放っておくところだけど、今日のあたしは機嫌が悪い。寝坊したせいで、朝の分のキス、してないしね。  立ち止まって、お腹に力を入れて声を出す。階段にちょうど反響するくらいの大きさで。 「な・ん・か・用?」  凍り付く3人組の表情が、見なくてもわかる。  数秒遅れて返ってくる声。 「「「い、いえ、あの、すみません、失礼します!!」」」  ばたば...
  • ハルヒ先輩4
    ハルヒ先輩3から ハルヒ 言うまいと思ってたんだけどね、キョン。 キョン 何だ?ハルヒ ハルヒ 二人の間に隠し事はない方がいいと、言い出したのはあたしだしね。あんたのエロい本もDVDもゲームも捨てさせたし。 キョン あ、あれはもう、その、必要ないというか、物足りないというか(フェード・アウト)……。 ハルヒ ……あたしね、日誌をつけてるの。 キョン 日誌? 日記じゃなくて? ハルヒ そう。ダイアリーじゃなくて、ジャーナル。航海日誌みたいなものね。セルフ・コントロールのツールよ。 キョン セルフ・コントロールって? ハルヒ たとえば、その日思いついた妄想とか、溢れ出さんばかりの衝動とかを、一度言葉にして書き留めるの。そうすることで、自分を客観視できて、アブナイことをしでかさなくて済むという訳よ。 キョン それは聞かない方がよかったような……。 ハルヒ アトランダムに内容を紹介するわ...
  • 一人旅に必要な事
    「大丈夫か、ひとりで?」 「大丈夫よ。子供じゃないんだから」 「子供じゃないから、心配してるんだがな」 「エロ親父」 「昔からことわざにもあるだろ?『お父さんの親心は、おじさんの下心』って。根はいっしょなんだ」 「はいはい。もう行くわよ」 「定期連絡を忘れるな。母さんが泣くぞ」  思うところがあって、あたしは一人で旅に出ることにした。  感傷的な理由も考えられなくはないけれど、要は、日に日に心の中で大きく重くなる、あいつの存在にケリをつけたいというのが本当のところだった。  珍しく、あいつからハガキが届いた。それも写真付きのやつ。  よくない予感はしたわ。でも、これはあたし宛よね。あたしが読まないわけにいかないじゃない。  文面はものぐさそのものだった。 「結婚しました」 まったく「ものぐさ」とシンプルはまったく違う別物だ、とあれほど言ったのに...
  • ラブひげ危機一髪(二人は暮らし始めました)
    「なんだ、また古泉から小荷物か。今度はどこの強壮剤だ?……『ラブひげ危機一発』?」 「あんた、なにしてんの?」 「ハルヒ、いや、古泉からまた怪しげな小荷物がとどいてな。中身をたしかめようと開けたところだ」 「今度はどこの精力剤?」 「いや、どうも、そうじゃないらしい。『ラブひげ危機一発』ってなんだ?」 「あんた、「黒ひげ危機一発」も知らないの?」 「それは知ってる。ナイフを順番に刺していって、『当たり』の場所に刺すと黒ひげが飛びだすゲームだろ」 「黒ひげがが飛びだしたら、そいつの負けだから、むしろ『はずれ』ね」 「こいつは、そのアレンジ版か?」 「そうね。簡単に言うと、『黒ひげ危機一発』に『王様ゲーム』を足しこんだみたいなものね。まあ、試しにやれば、どういうものか、察しの悪いあんたにも分かるでしょ」 「おう、やってみるか。……ハルヒ、突き刺すナイフになんか書いてあるぞ」...
  • 一人旅に必要な事 エピローグ2
    アキと親父 アキ ねえ、親父ちゃん。聞きたい事があるんだけど。 親父 おう、なんだ? アキ パパとハルヒはラブラブだよね。 親父 だよな。ああいうのをバカップルというんだな。 アキ で、ナツキはさ、パパとハルヒの子供だよね。 親父 ああ。そうだな。 アキ 学校じゃさ、愛し合うと子供ができるっていうんだけど、あたしのママとパパは、そんなにラブラブだった訳じゃないと思うんだ。なんで、あたしは生まれたんだろう? 親父 うーん、身もふたもないことを言うとな……。 アキ うん、いいよ。それを期待して親父ちゃんに聞いたんだもん。パパとかハルヒだと、うまくいい話に持って行かれそうでさ。あたし、そういうのに弱いから、ごまかされちゃうと思うんだ。 親父 うむ。じゃ遠慮なく身もふたもないことを言うと、5分間のラブラブでも、赤ん坊は生まれる。逆に30年間ラブラブでも生...
  • そのとき親父書きは何を思ったか(その9)?
     「ハルヒと親父」以外の話を、《バカ順》に整理してみたのだけれど、改めて「とてもバカ」な話が多いように思う。要するに好きなのだ。「ハルヒと親父」は、「ちょっといい話」の流れにバンバン「バカなやりとり」を入れられるので、一番のお気に入りなのだろう。  しかし好事魔多し。最近、キョンも言うようになって来ているので、さっきキョンが親父にバックドロップを習う話を書いてみたら、あまりにカオスなことになってしまった。三沢(プロレスラー)が試合中のバックドロップで亡くなっちゃうし(合掌)、立ち直せて公開可能となるかは結構微妙。バックドロップの考案者、「鉄人」ルー・テーズは、相手の実力に応じて投げる(落とす)角度をかなり変えてたんですが。合掌。 閑話休題。 みぞのの鏡 辞書シリーズ/英和辞典:I love you.  この辺りは、スレに投下した際に「キザキョンだ」「キザキョンだ」と言われ...
  • ふたりだけにひろがる空
    ハルヒ 夏来たときは、ごったがえしてたけどね。季節はずれだと、こうも人がいないものかしら?  キョン こんなもんだろ。冬の海水浴場なんて。……寒くないか? ハルヒ 寒いのと人気(ひとけ)がないのが、好きになったの。誰かさんのおかげでね。 キョン ……。 ハルヒ いい天気ね、キョン! キョン ……。 ハルヒ い・い・お・て・ん・き・ね、キョン? キョン ……そうだな。 ハルヒ こら、キョン、こっち向きなさい。 キョン ……ああ。 ハルヒ ちゃんと目を見て。 キョン ……。 ハルヒ 何、ぼうっとしてんのよ? キョン ぼうっとしてるのは、いつもだ。 ハルヒ そうだけど……そうじゃなくて! キョン 実感が……わかなくて、な。 ハルヒ 何の? キョン おまえがいなくなること。 ハルヒ 別にいなくならないわよ。 キョン それはそうだが……。 ハルヒ 一年なんて、あっという間よ。 キョン ……そうだな。...
  • 辞書シリーズ/和英辞典:ただいま/おかえり
    キョン なあ、ハルヒ。英語で「ただいま」ってなんていうんだ? ハルヒ とくにないわね。I m back.とかI m home.とかいうけど。 キョン それだと、ただ「家にいます」ってことじゃないのか。 ハルヒ 出かけてたのは家族なら知ってるから「家につきました」って感じね。「ただいま」だってその後に「つきました」「もどりました」が省略されているようなものでしょ。それ以外だと普通にGood eveningって言っちゃうけど。旦那さんが帰って来て、"Good evening, wife."とかね。 キョン 普通に「こんばんは」だな。「こんばんは、奥さん」。 ハルヒ 普通に「こんばんは」よ。 キョン じゃあ、「おかえり」は? ハルヒ Helloよ。 キョン 普通に「こんにちは」じゃないか。 ハルヒ 普通に「こんにちは」よりも意味は広いけど...
  • ハルヒと親父3−家族旅行プラス1 その5
    ハルヒと親父3−家族旅行プラス1 その4から 「は?」  と俺は聞き返す。 「なに言ってんだ、おまえ?」  受話器越しにハルヒは答えた。 「なにって……、修学旅行とかで、ほら、男子が女子の部屋に遊びに来たりするじゃない? いわば、ああいう奴よ。深い意味はないわ」 「悪いがハルヒ」 「な、なによ?」 「お前の方に深い意味がなくてもな」と俺は言った「俺にはある」 「ななな、い、意味ってなによ?」 「俺はおまえでなきゃ嫌だ」 「……」  ハルヒは黙った。それもいいだろう。どうせ全部言わなきゃ俺だって止まりそうにない。 「目の前にどえらい美人がいたとする。俺だって健康な男子高校生だし、抱きしめたいし、キスしたいし、押し倒したくなくないけどな、今はお前でないと嫌だ」 「い、今って?」 「お前に出会っちまって、お前を個体識別して、お前とお互いに話して、お互いに思っ...
  • 一人旅に必要な事 エピソード4
    参観日 (登場人物) キョン:バツ1。前妻と離婚後、ハルヒと結婚。 アキ:キョンと前妻の子。連れ子。ハルヒに懐いてる。 ナツキ:キョンとハルヒの子。 オヤジ:ハルヒの父、アキ、ナツキの祖父 母さん:ハルヒの母、アキ、ナツキの祖母。 オヤジ アキの参観日? ハル母 そう。 オヤジ 母さんが俺にその話をするってことは、あいつら忙しいのか? ハル母 ありがたいことにね。 オヤジ キョンが無職だった頃は一日中一緒だったからな。で、母さんが替わりに行くのか? ハル母 ふふふ。 オヤジ ……何故だか、母さんの考えてることが分かる。 ハル母 長年連れ添った夫婦ですもの。『参観日』って、おとうさんにとってはレア・アイテムでしょ? オヤジ 仕事が忙しかったし、ハルヒが死ぬほど嫌がったからな。 ハル母 それだけじゃないですけど。 オヤジ はて? ハル母 お父さんのことだから、自分のしたことは忘れ...
  • 親父抜きの大晦日その後^2
    親父抜きの大晦日その後から  「お、キョンか?雪だるまになったそうだな。悪いことをした。ノートパソコン? ああ、構わん。好きなのを使ってくれ。別に、MIKURUフォルダもHARUHIフォルダもないから、遠慮するな。あと、悪いことは言わん、NAGATOフォルダには手を付けるなよ。冗談だ」  おれは悪質な冗談を華麗にスルーし、借りうけたノートパソコンをキッチンに持ちこんだ。 「親父、OKしたの?」 「ああ、本を貸してくれ」  親父さんが断るとは全く思わなかったが、これくらいはOKしてもらわないと雪だるまが夢まくらに立つと思うぞ。  おれはネットで検索し、この小さな「フランス料理のバイブル」が、1902年にオーギュスト・エスコフィエが書いた、料理人の大きなバイブルである「Le guide culinaire ル・ギッド・キュリネール(料理の手引き)」という本を、弟子の二人が覚...
  • バカップル度チェック(初心者篇)
    ハルヒ なによ、これ? ば、バカップル度チェックぅ? キョン なんだ、興味あるのか? ハルヒ なっ! ある訳ないでしょ、そんなもん!! キョン そうか。 ハルヒ あ、あんたはどうなのよ!? キョン いや、おれも別に……。 ハルヒ わかったわ!! あんたが、そこまで言うなら、無視するのもかわいそうだから、受けて立ってあげる! キョン いや「そこまで」も何も言ってないが……。 その1 外を歩く時は手を繋いで、または腕を組んで歩く。 ハルヒ て!? うで!? キョン ま、まあ、人それぞれだよな、こういうのは。 ハルヒ ちょっと待ちなさい! ……そうなの? キョン な、なにが? ハルヒ ごまかさないで、ちゃんと言いなさい! キョン だから、何をだよ? ハルヒ つまり、その、手とか! 腕とかよ! キョン 手も腕も、おかげさまで...
  • そのとき親父書きは何を思ったか(その12)?
    「パソコンが砂糖と化してアリがたかる」カオス篇の言い訳を書かないと(笑)。 くっついていたものが離れるのが悲劇、離れていたものがくっつくのが喜劇ですが、くっついていたものがさらにくっつくのが《バカップルもの》で、動きが無いので、基本的にはすべて同じ話です(笑)。へんなシチュエーションとか言葉の勢いでひっぱらないと、どうしようもない、というか。 涼宮ハルヒの禁欲  キョンがおもいっきり釣れてる(笑)。こんなんでいいのか? 涼宮ハルヒのいちゃつき  酔ってるのが、唯一の言い訳か。ハルキョンがお互いに好きなところを100個言い合うんですが、削りましたけど、ほんとに100個書きました。自分で何やってんだろうと思ったけれど。ここで100個出しとけば、先回りしてあらゆる「バカップルもの」を同工異曲にできるのではないか、という野望が。まあ、先回りしなくても、「バカップルもの」はみな同じ...
  • ハルヒ先輩6
    ハルヒ先輩5から  「ちょっと待て、ハルヒ。なんだ、その格好は?」 「あんたの高校の体操着(女子用)よ」 「なんで、おまえがそんなものを着てる?」 「加えて言うなら、あたしの母校でもあるわ」 「それは知ってる。尋ねてるのは理由だ」 「どこかの誰かさんみたいに、卒業後、使用済みの制服その他を売り捌いたりしてないの、あたしは」 「思い出は心に、衣類はタンスにしまっておけよ」 「普段はしまってあるわよ」 「今日もしまっておけよ」 「そうはいかないわ。今日はいつもと違うもの」 「何が違うんだ?」 「あんたの誕生日でしょ」 「それって、まさか……」 「そ。『プレゼントはあたし』ってやつよ」 「まてまて。それは一旦置いておくことにしよう。だが、なんで、よりにもよって体操着なんだ?」 「あんたの、その反応がすべてを物語っていると思うけど」 「あう」 「どうして...
  • 一人旅に必要な事 エピソード2
    幸せと笑顔 アキ ねえ、ナツキは、ハルヒに似てるよね。 ハルヒ そうね。キョンにも似てるけどね。 アキ 惜しいね。すごい美人になれたかもしれないのに。普通の美人どまりかも。 ハルヒ それはキョンを愛するあたしへの挑戦と受け取っていいわね、アキ。キョンはああ見えても、もてるのよ。 アキ 知ってる。素で親切で、自分の行為を親切ともなんとも思ってないから、相手が感謝して好意を持ったとしても気付かないんでしょ。フラクラっていうんだよね。 ハルヒ その下らない豆知識の発信源は、親父ね。 アキ うん、親父ちゃんって、ほんと物知りだね。何、尋ねても答えちゃうから、アキ、びっくりだよ。いーーっぱい説明してくれるから、ときどき自分が何を質問したから忘れちゃうけど。 ハルヒ だいたい親父は、いつも百言くらい多いのよ! オヤジ 人間は知りたがりの動物だと、アリストテレスも言っている。あきらめろ。 ハルヒ ア...
  • 二人は暮らし始めました-外伝-二人はひきこもりました その1
    ハルヒ なにベンツのマーク(スリーポインテッドスター)描いて欲情してるの? キョン してない。これは俺たちの生活時間を示した円グラフだ。 ハルヒ ふんふん。こっちが睡眠ね。たっぷり8時間、ちょうど一日の三分の一眠っている訳ね。 キョン 生活習慣を改めた結果だ。ちょっと眠りすぎてる気もするがな。 ハルヒ 睡眠は大事だわ。睡眠時間が7時間を切ると・・・ キョン そのネタは前にやった。で、こっちが学校へ行ったり、買い物に出たり、外に出かけてる社会生活の時間だ。これも合わせると、全部でおよそ8時間になる。 ハルヒ 残りの三分の一は何? キョン あー、うっほん。ハルヒ、こっちへ来い。 ハルヒ 何よ?別にいいけど。……えへへへ。 キョン 何故しがみつく? ハルヒ だきついてんのよ! キョン そうか。で、俺に触るとデレ・スイッチが入るんだな。ツン回路が切れるというか。 ハルヒ 条件反射みたいなものね。く...
  • 二人は暮らし始めました-外伝-ハルキョン温泉旅行 その2
    その1から 「というわけで、痛いエロカップルが部屋つき露天風呂でどんなことするか、リサーチしたわ。といっても、半分以上が盗撮ネタだったけど」 「……ハルヒ、聞こうと思ってたんだがな。俺でさえ毎日3時間しか寝てないのに、いつそんなこと調べてるんだ?」 「あんたが寝静まってからに決まってんでしょ、エロキョン」 「だから、お前、毎日ちゃんと寝てんのか?」 「むう」 「ちなみに夕べか明け方か知らんが、直近の睡眠時間は、何時間、いや何分だ?」 「15分ほど、うとうと……したかしら?」 「俺たちがここに来て11日になるが、その間の、のべ時間だと?」 「あーえー、全部足せば5、いいえ、6時間にはなるはずよ!」 「ハ・ル・ヒ」 「な、なによお?」 「ちょっと来い」 「こら、耳ひっぱるな! って、どこ触ってんのよ!」 「いいから、ここ座れ」 「す、座ったわよ」 「人...
  • 6月6日 かえるの日
    6月6日 かえるの日  かえるの鳴き声「けろ(6)けろ(6)」の語呂合わせから、「かえるの友の会」の会員である作家の矢島さらが1998(平成10)年に提唱しました。って、それだけ? (改作グリム童話「かわいい女の子とカエル君」)  むかしむかし、あるところに、名古屋弁で言うと、どえりゃー美人で、スレンダーなくせに出るとこ出てる女の子がいました。  女の子は、思いつきで行動するのが大好きです。その日は1000本ノックとピッチング練習をすることにしました。  ところが、あたりどころが良すぎて、800本目のノックはフェンスを越えて、ホームラン級の打球になって飛んで行きました。 「まあいいわ」  夕焼け空に消えていく白球を見送って、女の子は帰り支度を始めました。  すると、 「泣いたりして、どうしたんだ?」  なんと、モブ(群衆)の中から雑用係のカエ...
  • 親父語録保管庫
     本シリーズの親父さんは、ほっといてもどんどん喋ってくれる、作者にとっては、こんなに楽なキャラクターもないのですが、いかんせんその発言の廃棄率は高いです。  使えないもの、ストーリーには要らないのでカットされるもの、使いたくないもの、と様々ですが、  「もったいないもの」をトップページに表示して、あとはこの「保管庫」に保管していこうかと、思います。 「人生の98%はゴミみたいなもんだ。だが最悪なのはそこじゃない。残りの2%があることに気付かないまま、そして、あきらめたまま死んでいく。これこそ最悪だ。 おい、目を覚ませ。立って支度しろ。人生の2%がはじまるぞ。 」 (2010.04.01) 「もうすぐ時計を飲み込んだワニの野郎がやって来て、聞きたくもないことを告げに来る。お互いネバーランドで暮らすには手足が伸び過ぎた。----大人になる時間だ、ってな」 (2010.03...
  • 閲覧回数上位SS
    今日の閲覧回数ベスト20 留守番(二人は暮らし始めました) あるSS書きの個人的七つ道具の使い方ータロット篇 ハルキョン家を探す その3 閲覧累積回数ベスト100 あるSS書きの個人的七つ道具ー魔道具篇 (21591) あるSS書きの個人的七つ道具ー表(タブロー)篇 (17105) ハルヒと親父1 (17040) できちゃった その6(最終回) (15946) ハルキョン家を探す その3 (15228) ハルキョン家を探す その2 (14788) ハルキョン家を探す その5 (14426) ハルヒと親父2 ー おとまり (14120) あるSS書きの七つ道具 (13762) 夏休みの工作 (13497) あるSS書きの個人的七つ道具の使い方ータロット篇 (12724) あるSS書きの個人的七つ道具の使い方(事例編) (12199) ハルヒと親父3−家族旅行プラス1 そ...
  • 一人旅に必要な事 その後の後
     その女の子は10mくらい前でキョンの手をふりほどくと、と・と・と、とあたしの前まで来て、ちっちゃな指を突きつけてきた。 「おばさん、だあれ?」  おっと、そう来たか。でも、あたしだって、だてに場数は踏んでないのよ。 「あたしはハルヒ。あんたのお名前は?」 「あたしアキ。はる、なつ、あき、ふゆ、のアキ」 「んー、おりこうさんだね。自分の名前の意味まで言えるんだ」 「あたし、ハルヒって知ってるよ」 「へー、聞こうじゃないの」 「パパの初恋の人!」 思わず手がこぶしになるわ! 覚えてなさい、キョン! 「そんで、最愛の人! でも、初恋って実らないんだって!」 アキちゃん、それ、何回くらい練習したのかしら?  「初恋」あたりで固まったキョンは、ようやく「解凍」できたらしく、自分の娘に追いついて来る。 「アキ、『はじめまして』と『こんにちは』だろ、最初は」 「ごめーん。ア...
  • Sweet Pain
     「ただいまぁ……」 「不機嫌な声で、バカ娘がご帰還だ。やれやれ。キョンの奴、へまやったかな?」 「そうかしら。たくさん笑った日ほど、帰り道はさびしいものよ」 「なるほど。……だったら送らせりゃいい」 「そして、その先は『泊まらせりゃいい』、『いっしょになればいい』ね」 「うーん。母さん、失言した」 「……何、バカなこと言ってんのよ?」 「おかえりさない、ハル」 「ただいま、母さん」 「息災か、バカ娘?」 「大きなお世話よ」 「どうだ、この違い?」 「仲のいい父と娘だって、ご近所でも評判よ」 「「どこが!?」」 「……そういうところも」 「「……」」 「ハル、お夕飯は?」 「あ、ごめん。食べてきたの。連絡忘れてたわ」 「そう。次は思いだしてくれるとうれしいわ」 「ごめんなさい」 「あら、お父さん、お風呂?」 「いや、上でラブプラスでもしてくる」 ...
  • 保健室へ行こう4
    保健室へ行こう3から 「ねえ、キョン」 「ん、なんだ、ハルヒ?」 「あたしたちってさ、週に5日しか会わないわね」 「学校のある日だけだからな」 「……で、明日、あんた暇?」 「仕事のない日は、たいてい暇だが」 「学校の外で会う分は、生徒でも教師でもないわよね」 「どうだろうなあ……。痴漢しても、教師は教師って書かれるしな」 「ほう、あたしに痴漢しようっての?」 「もののたとえだ。……淫行には、なるかもな」 「なによ、それ?」 「年端の行かない、物心の付いてない青少年を悪い大人がそそのかして、いけないことをすること、らしい。ほら」 「……最高裁判例によると、 (1)青少年を誘惑し、威迫し、欺罔し又は困惑させる等その心身の未成熟に乗じた不当な手段により行う性交又は性交類似行為 (2)青少年を単に自己の性的欲望を満足させるための対象として扱っているとしか認め...
  • 雪洞の親父
     「あ、キョンか? 親父だ。しくじっちまった。ああ、俺の方はピンピンしてるが、バカが一人、足首をひねってな。おれの見立てじゃ骨まではいってない。今夜は腫れるだろうが、周りは雪だらけで冷やすものには事欠かん。今か? スキー板ででっかい雪胴を掘った。その中にいる。雪は断熱性も遮音性も抜群だからな、中は静かなもんだ。天井もちゃんと滑らかにしたし、壁の下には溝を掘ったから、溶けた雪が垂れて来て悩まされる心配もない。で、用件だ。ついさっき、母さんの携帯にGPSのデータを送った。だが、おれのカンだと、2、3日、低気圧が居座りそうだ。となると、母さんの能力は半減だ。すまんがサポートしてやってくれ。バカと話すか?」 「早く貸しなさい! ……キョン? 親父が大げさなこと言ってたけど、あたしは全然平気だから、あんたはつまんない心配はしないように。この通り、ピンピンしてるわ。この歳で親父とビバークするとは思わ...
  • 涼宮ハルヒの格闘
     その日もいつもの不思議探索。  めずらしく組になった俺とハルヒは一通りの探索を終えて、いつもの公園のベンチにいた。正確にはベンチにどかっと座り込んだのはハルヒだけで、おれはいつもの通り二人分の飲み物を買いに、最寄りの自動販売機に向かった。  自販機からベンチに戻る途中、公園の中を横切っていた俺は、最近では少年誌でもお目にかかれないような、それはそれは古風な格好をしたレッド・データ的不良数人が、ベンチに座っている少女二人に「ちょっかい」をかけているところに出くわしてしまった。消極的平和主義者を自認する俺はもちろん、そのまま通りすぎようと思ったが、お人よし的良心回路がおそらく誤作動したんだろう、意識を介することなく、俺の口を勝手に操って、こんなことを口走らせた。 「取り込み中のところすまないが」 「だれだ、てめえ?」 「通りすがりの雑用係だ。どうせ聞いちゃくれない...
  • できちゃった 外伝ー教材仁義
    オヤジ 母さん、今ちょっといいか? ハル母 ええ。なんですか? オヤジ 南朝・梁(502 - 549年)の武帝が、周興嗣に作らせた千字文(せんじもん)というのがあるだろ。東アジアじゃ各地で子供に漢字を教える初級テキストになった長詩だ。 ハル母 敦煌でも手本や習字した断片が出土したそうですね。日本でも寺子屋で使ってたのかしら。 オヤジ ああ。だが今の人間には少々難しいから、石渡明という人が、小学校学年別漢字配当表にある字を使って現代っ子向けにつくった「平成千字文」というのがあるんだ。それを筆で書いてみた。あいつらに送ろうかと思ってな。 ハル母 相変わらず、いい字ですね。王羲之とまではいかなくても。 オヤジ あっちは空前絶後の書聖、こっちは親父の手習いだ。 ハル母 アカザキさんとマサカドさんが「イメージと違う」と言ってらしたわ。誰も読めないような筆跡にちがいないと思ってたのに、って。 ...
  • 歴史改変阻止シリーズ
    ミッション1:男女混浴の禁止を阻止せよ ミッション2:「2ちゃんねる」開設を阻止せよ ミッション3:スーパーマンの登場を阻止せよ ミッション1:男女混浴の禁止を阻止せよ ハルヒ:キョン!ねえ、キョン! キョン:なんだ、ハルヒ。朝っぱらから。 ハルヒ:歴史を変えにいくわよ。さっさとタイム・マシンを用意して。 キョン:お、おまえ、本編の設定および俺たちの見せられない苦労を足蹴にして、なんて ことを。だいたい、歴史のどこをどう変えようってんだ? ハルヒ:これよ、これ! まったくもって許しがたいわ。  1900年5月24日 銭湯などでの12歳以上の男女混浴を禁止。 キョン:待て。お前、よく読んだのか?  ハルヒ:何がよ。混浴が禁止なのよ。そんなの容認できないわ。だってあたしたちはとっくに12歳以上なのよ! キョン:いや、だから、待てって。ちゃんと銭湯な...
  • 同じ夢の中
     親父とケンカした。  ケンカ自体はいつものことだったけど、テーマが最悪だった。  親父は、大抵のことは適当にやってしまうくせに、ケンカだけは手を抜かない。  相手が子供だろうが、自分の娘だろうが、とことんやる。  今日のケンカは、あたしが今一番触れて欲しくないと思っていることを巡って行われた。もちろん手加減なしで。  あたしは自分としては最悪の選択を、敵前逃亡を選び、自分の部屋に駆け上がった。  そして、あたしは最悪な気分でとにかく眠ろうとした。  いつもとどこか違う目覚め。  夜中に目が覚めてしまうのは、よくあることだ。  時には、夜中の街を誰にも邪魔されずに、闊歩する。今のあたしに、心安らぐ時があるとしたら、このときだった。  でも、『今夜』は違っていた。  今夜? 確かに窓から光は入ってこない。外は暗い。  あたしはただならぬ予感がして、カーテンを一気...
  • 親父書きがSSを読む その1/お姫様抱っこで保健室に
    (その1)お姫様抱っこで保健室に  親父書きが数えたところ、ハルヒスレSSまとめwikiには、キョンがハルヒをお姫様抱っこで保健室に連れて行く場面がある、あるいは誰かがそのことに言及しているSSが17 件ありました。  このなかで、親父書きが選ぶベスト・ワンは、涼宮ハルヒの負傷 (10-330)です。  このシーンを扱った最初期のSSであり、後世に与えた影響は少なくないと、勝手に想像します(「お姫様抱っこで保健室に」というシチュエーションは、ストック・シチュエーション化してますが、誰もが知っている/利用できるシチュエーションだからこそ、粋ないかす書きこなしが出てくるものです)。  この作品のすばらしさは、ハルヒとキョンの感情描写です。感情描写がうまいというよりもーーー言い換えるとどのように(How)感情描写されているかよりも、何故(why)そこでその人物のそうし...
  • 明日のお弁当
    明日のお弁当 ーーー重要なのは、何を食べるかではなく、誰と食べるかである (セネカ) 「ハルヒ、明日は弁当作って来なくていいぞ」  え、今日の、何か失敗してた? キョンの嫌いなものでも入ってた? おいしそうに食べてるように見えたんだけど。 「そうじゃない。おまえの分も必要ないって言ったんだ。ちょっと食べさせたいものがあってな」 って、あんたがお弁当作ってくるってこと? 大丈夫なの? 「ああ。何度か挑戦してたんだが、夕べようやく成功したんだ。ちょっと期待していいぞ」 というか、あんたそんなに朝早くに起きられるの? 「そっちかよ。まあ、大丈夫だと思うが、心配ならモーニング・コールでもしてくれ」 んー、そうね。もっと確実な方法があるわ。 「いや、待て。言うな」 なによ、言わせなさい! 「言ったら最後、その通りにしちまうだろうが!」 言わなくても、いつでもあたし...
  • 8月10日 健康ハートの日
    ○8月10日 健康ハートの日  「ハー(8)ト(10)」の語呂合わせから日本心臓財団と厚生省(厚生労働省)が1985(昭和60)年のこの日に同財団の設立15周年を記念して制定しました。  夏の間に心と体をチェックして、心臓病の多発する冬に備える日とされており、健康チェックなどさまざまなイベントが行われます。 記念日童話 王子の心臓 むかしむかし、ある町に「しあわせものの王子」の像がありました。 ピカピカと、金色にかがやく体。 青いサファイアのひとみ。 腰の剣には、大きいルビー などで装飾されているので、人々はときどき「金ぴか王子の像」などと呼んでいました。  町の人たちは、この王子のように、うらやまれるようなバカップルに生まれ変わりたいなどと、途方もない野望を描いたりしていました。  冬が近づいてきた、ある寒いタ方のことです。  町にツバメが一羽飛んで...
  • 涼宮ハルヒの脱衣ー第1回お礼SS
    「い、言い出したのは、おまえだからな」 とおれ、何を言ってる? 「わ、わかったわよ。別に……どうってことないわ」  どうってこと、あるだろうが、その顔は? 「何よ?」  やめろ、考え直せ。 「な、なんでもない……」  そうじゃない! 何かあるだろ!?  なんでもいい。部屋が寒いとか、風邪気味だとか、じいさんの遺言だとか、 学校に来る途中黒い猫に前を横切られたとか、なんかそういう、 それこそどーでもいい、断る理由が、だ。 「お、おまえ、さ、寒くないのか?」 「さ、寒いわけないでしょ! それがこれから服を脱ぐ人間に対して言うセリフ!?」 いや、まったく、そのとおり。って、だから、それ、既定事項かよ! 「ハルヒ!」 「ちょっと離して! あんたに脱がされるくらいなら!」  おれはハルヒの腕を取り、引き寄せようとして失敗して、 それならと自分の方から近づいた。  ...
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