ハルヒと親父 @ wiki内検索 / 「7月20日 Tシャツの日」で検索した結果

検索 :
  • 7月20日 Tシャツの日
    7月20日 Tシャツの日  愛知県のファッションメーカー・ファッションミシマヤが、夏の定番ファッションであるTシャツをPRするために提唱。  「T」がアルファベットの20番目の文字にあたることや、この日が以前「海の日」であったことなどに、ちなんでいる。 記念日童話「まんぞくもののシャツ」  むかしむかし、ある王さまがいました。  その王さまは、ハルヒという一人娘の王女さまを、目にいれてもいたくないほどかわいがっていました。  でも王女さまの方は、いつもつまらなそうにしていて、一日じゅう、バルコニーに出ては、遠くのほうをボンヤリとながめているのでした。  ある日、王さまは王女さまにたずねました。 「おいおい。いい若いもんが毎日ぼけっとバルコニーで時間をつぶして、光合成でもやってんのか? なにか不満でもあるのか?」  少しガラの悪い王様ですね。 「うっさいわね。あた...
  • SS(二次創作)「ハルヒと親父」シリーズの物置
    ...月6日 かえるの日 7月20日 Tシャツの日 7月25日 夏氷の日  7月27日 スイカの日 7月28日 乱歩の日 7月30日プロレス記念日  8月1日記念日の応酬 8月2日 パンツの日 8月10日 健康ハートの日  8月18日 北海道清酒の日 9月23日 酒風呂の日 +司書魔女シリーズ 司書はなにゆえ魔女になる? 司書はある朝、魔女になる 司書は休日、魔女になる +その他のSS しんみり系 I wish you were here.(アナタガココニイテホシイ) みぞのの鏡 手錠 ハカセくんの初恋 彼と彼女と彼女のメール 電波の日 Nowhere ふたりがここにいる不思議 同窓会の日にて ヰタ・セクスアリス/雨宿り 夏氷(なつごおり)の日 ゲリラ雷雨 フェバリット・メモリー 虫愛づる姫君のためのパヴァーヌ 夏の自転車 ドラキョン:あるヴァンパイヤの憂鬱 ...
  • 8月2日 パンツの日
    ○8月2日 パンツの日  奈良の下着メーカー磯貝布帛工業(イソカイ)が自社ブランド「シルビー802」の商品名にちなんで制定しました。  後に、大坂の下着メーカー、オグランも「パン(8)ツ(2)」の語呂合わせから、この日を記念日にしました。 オヤジ 今日はパンツの日だな。 キョン そうですか。知りませんでした。 オヤジ かといって、どうしようもないがな。 キョン そうですね。贈るとか飾るとか、なんかそういうのでもないと。 オヤジ キョン、お前はパンツを贈る癖とか飾る癖があるのか? キョン いや、ないです。 オヤジ なんだ、つまらん。行動を喚起しない記念日なんぞ、なんのネタにもなりゃしないな。 キョン ちなみに、「パンツを贈る癖」から、どういう展開があったんですか? オヤジ 知りたいか? キョン そう聞かれて、知りたかったことも、断れたことも、ない気がするんですが。 オヤジ そう...
  • 7月28日 乱歩の日
    ○7月28日 乱歩の日  1965(昭和40)年のこの日、日本の推理小説の生みの親、江戸川乱歩が亡くなりました。  夏休みもSOS団は止まらない。  しかし、冷房設備もないこの部室棟に、わざわざ集合する意味があるのか、とおれは問いたいぞ。  といったようなことを考えながら、おれは習慣になったノックに返事がなかったので、そのまま部室のドアを開けた。  いつものSOS団室(文芸部部室)に中央に、かなりの違和感を感じさせながら、一人掛けにしてはバカでかい椅子はあった。一人掛けソファであるらしく、両側にアームレストがついている。なかなかの高級感、そしてボリューム。ここまで運んでくるだけでも大変だっただろう。運ぶのが俺でなかっただけでも、俺は今日の分の幸運を使い切っちまったような感じがした。もちろん、すぐに打ち消したが。  そして、部室にいるのは、俺一人だった。朝...
  • 7月27日 スイカの日
    ○7月27日 スイカの日  スイカの縦縞模様を綱にたとえ、27を「つ(2)な(7)」(綱)と読む語呂合わせから、記念日に定められました。 ハルヒ バイト?急な話ね。 キョン ああ、なんでも予定してた奴のうち一人が、急な腹痛でダウンしたとかで。この3日間の代打でいいそうだ。 ハルヒ で、なにやるの? キョン スイカ泥棒の番人だ。 ハルヒ はあ? キョン 夜中じゅうスイカ畑を見張って、昼間は眠る。3食昼寝付きで、スイカは食い放題だそうだ。 ハルヒ なによ、そのゆるみきった仕事内容は? キョン 自分で言うのもなんだが、おれにぴったりだろ? ハルヒ ぴったりすぎるわ。……これは、なんかの罠ね。 キョン なんの罠だ。……って、まさか、おまえ? ハルヒ 当然ついて行くわよ。 キョン 待て待て。どこの世界に、スイカ泥棒の番に彼女連れて行く奴がいる? ハルヒ 本当に凶悪なスイカ泥棒がいるなら、...
  • 9月23日 酒風呂の日
    ●9月23日 酒風呂の日 日本酒製造の責任者である杜氏と同じ読み方の冬至や、四季の節目である春分、夏至、秋分の日に「湯治」として酒風呂に入り、健康増進をはかろうと銘酒「松尾」の蔵元株式会社高橋助作酒造店勤務の高橋邦芳氏が制定。  「うるひゃい! あたしがなにしたっていうのよお!」  どうして、酒ぐせの悪い奴に限って、酒風呂になんて入ろうとするのだろうか。  それも、わざわざ一升瓶を持参して、人の家の風呂で酒風呂しようとするのか。だいたい、普通の家庭用風呂なら4合も入れれば十分だってのに。尺貫法になじみがないかもしれんが、一升ってのは10合ってことだぞ。 「ハルヒ、酒に弱いなら弱いで、最近は、お酒がだめな人用の入浴剤専用の日本酒も販売されてるんだ。わざわざ、そんな高い酒持って来なくてもな」 「入浴剤もどきの安い酒なんか飲んでも全然おいしくないわよお」 「おまえ、...
  • 8月10日 健康ハートの日
    ○8月10日 健康ハートの日  「ハー(8)ト(10)」の語呂合わせから日本心臓財団と厚生省(厚生労働省)が1985(昭和60)年のこの日に同財団の設立15周年を記念して制定しました。  夏の間に心と体をチェックして、心臓病の多発する冬に備える日とされており、健康チェックなどさまざまなイベントが行われます。 記念日童話 王子の心臓 むかしむかし、ある町に「しあわせものの王子」の像がありました。 ピカピカと、金色にかがやく体。 青いサファイアのひとみ。 腰の剣には、大きいルビー などで装飾されているので、人々はときどき「金ぴか王子の像」などと呼んでいました。  町の人たちは、この王子のように、うらやまれるようなバカップルに生まれ変わりたいなどと、途方もない野望を描いたりしていました。  冬が近づいてきた、ある寒いタ方のことです。  町にツバメが一羽飛んで...
  • 通り魔2
     日曜の駅前通りを満たしていた、冬の合間にふさわしいおだやかな空気は、一台の小型トラックの出現で一変した。  周囲の人たちが、異変を感じたときには、もう数人が次々にはねられた後だった。  その小型トラックは、駅改札前の歩道に乗り上げ、さらにアクセルを吹かして、自動改札脇の通用口めがけて突っ込んで行った。  ステンレス製の扉は、一度では壊れなかったが、繰り返される突撃によってひしゃげ、トラックに道を譲ることにしたらしい。  トラックの荷台には、ポリスチレン製の手で持てる中身の入ったガソリンタンクが20個、そして人の背の高さほどあるプロパンガスのボンベが3本積まれていた。  トラックはギアを入れ替え、人々がごった返すホームへそのまま押し入ろうとした。  「やめとけ。それ以上やったら、もれなくテロだ」  隣にいたはずの親父の声が、向こうから、大惨事が起ころうとしている方向から...
  • ハルヒ母の遍歴時代
     そうねえ。  15歳とか、それくらいまでしか生きられないって、小さい頃からお医者さまにも家族にも言われていた話は前にしたわね。  実際、すぐに熱出して、学校も欠席の方が多かったくらい。そのうち、行かなくなっちゃったけど。  だって時間がもったいないって思ったの。15歳までしか時間がないなら、やりたいこと全部やるのに、余計なことをする暇なんてないと思ったのね。  学校抜き、勉強抜きで、ピアノとバレエだけの毎日だったわ。もっとも、どちらも、体力がなかったから、そんなに練習できたわけじゃないけど。  だから、あんなに好きだったけれど、バレエは一度も舞台を踏んだことはなかったの。ピアノは座っていられるから、まだましね。実際は、ものすごく体力勝負だけど。ついた先生がね、朝から昼までの3時間以上練習しちゃいけない、って方針の人だったの。日本の先生は、8時間でも10時間でも弾けるだけ弾け、と...
  • そのとき親父-書きは何を思ったか(その24)?
     ひさびさに言い訳コーナーです。 終電車  ハルヒスレに、ハルキョンが生き別れて……という話を書いている人が居たので、書いてみました。  テイストとしては夏の自転車に似てます。  普段バカップルものとかバカ親父ものを書いてるんですが、それだけに、「こいつら、離れたらどうなってしまうんだろう?」という疑問は常に有ったりします。  「離れたら、どうなるか」については、「その後」を書いてみたことがあるのですが(『一人旅に必要な事』シリーズ)、今回は「その前」を書くことで、この疑問に自分なりに答えられないか、と思って書きました。  間接的には、こいつら、なんでこんなにバカップルなんだ?とか、こんなにバカップルで大丈夫か?といった疑念に答えるバックステージ(舞台裏)ものでもあり、  直接的には、実は日常の中に無数にあるバッドエンドへの分岐を、こいつらはどうや...
  • 二人は暮らし始めましたー場外ー親父が来る その2
    親父が来る その1から  計画なき逃亡をぶち上げたハルヒに、おれは首を振った。  「ハルヒ、ダメだ。前にも言ったろ。恐怖と不安は逃げれば逃げるほど、大きく強くなるって」 「じゃあ、どうすんのよ」 「馴化だ、簡単に言えば、馴れるんだ。詳しいやり方は、今教えてやる。使えるものは3つあるんだが、まずは……ハルヒ、拳をつくってみろ」 「こ、こう」 「シャドウ(・ボクシング)まではいらん。今、鼻をかすめたぞ」 「ごめん」 「ぐっと握って、腕に、二の腕に、肩にありったけの力を入れてみろ。ぶるぶる震えるくらい。……そしたら、ぱっと一度に力を抜く」 「ふう」 「これを全部の手足、胴体でやる。筋弛緩法って奴だ。恐怖や不安と両立しない感情や生理状態があるって話も、前にしたな。怒りや食欲や性欲の満足もそうだが、リラックスってのも恐怖や不安と両立しない。怖がってるときは、体もこわばって...
  • そのとき親父書きは何を思ったか?
    そのとき親父書きは何を思ったか? その1:親父シリーズ短編について その2:「ハルヒと親父1」(シリーズ第一作目)について その3:「あるSS書きの個人的七つ道具」シリーズについて その4:「ハルヒと親父3ー家族旅行プラス1」について その5:「ハルヒと親父2ーおとまり」について その6:「できちゃった」について その7:「一人旅に必要な事」について その8:親父シリーズ以外(二人は暮らし始めました、新落語シリーズ「出来心」他)について その9:親父シリーズ以外(みぞのの鏡、辞書シリーズ/英和辞典、他)について その10:親父シリーズ以外(その男文系につき、ツンデロイド、他)について その11:親父シリーズ以外(彼と彼女と彼女のメール、電波の日 Nowhere、他)について その12:親父シリーズ以外(「パソコンが砂糖と化してアリがたかる」カオス篇)について その13:親父シリーズ以外(手...
  • 自転を逆に回して
     ひょんなことから小金が入った。  悪銭身に付かずというわけで、俺たちは小さな戦闘機を買うことにした。  そして今日が処女飛行という訳だ。  小さくても複座(2人乗り)で、ワープは出来ないが、音速なら超えることができる。 「まったく、生きてるうちにこんなものが買えるなんてな」 「あんた、年寄りくさいわよ、キョン」 「しょうがないだろ。実際、年寄りなんだから」 「あたしが言ってるのはね、あんたは昔からかわんないってこと」 「そういうおまえは変わったか。以前なら人に操縦カンを任せるなんてなかったろ?」 「いらいらするほど分かりが悪いのも、相変わらずね。あんたがハンドル握るなら話は別よ。あたしがあんたの運転に文句言ったことなんてあった?」 「他の文句を言うのに忙しいのかと思ってた」 「バカキョン」  旧式といっても、21世紀の軍需品だ。操縦桿を握ってる時間より...
  • ラブレターズ
    恋文たちから (5月23日 ラブレターの日にて) ハルヒ ったく、信じられないわ。親父の奴、今でも母さんにラブレター書いてんのよ、それも激甘の奴。いい歳して、どんなバカップルよ! キョン ほう。 ハルヒ なによ、その体温の低い応答は。そういえば、あんたからラブレターをもらったこと、なかったわね。 キョン ラブレターっていうのは、好きな相手に面と向かって告白するかわりに出す手紙だろ? おまえ、告白は直接言え、って言ってなかったか? ハルヒ じゃあ、言いなさいよ。 キョン ……なにをだ? ハルヒ 言・い・な・さ・い。 キョン だから何を? ハルヒ ……(し、しぶといわね)。 キョン ……(ここで目をそらしたら、いっきに持って行かれる。耐えろ、耐えるんだ)。 ハルヒ ……わ、わかったわ。ここは団長のあたしが、大人の判断をして譲歩してあ...
  • 二人は暮らし始めました 5日目
    「さあ、キョン! 今朝のメニューは、手羽先餃子に、焼き塩シャケ、蟹かまのマリネに、卵豆腐、さつま芋の味噌汁、納豆、豆乳、ブルーベリー、あと常備菜からは昆布の佃煮とじゃこの佃煮、漬物は3種類。あとご飯はもちろん食べ放題よ!」  ちょっと待て。いや、本当は待たなくていいし、うまそうなんですぐに食べたいんだが、待ってくれ。ハルヒ、朝からこんなに食うのか? 「引っ越ししたばかりで、昨日まではパンとか適当なもので済ませて来たけど、やっぱり日本人は朝食よ! 朝から食えるだけ食って、一日を戦い切る企業戦士よ!」  いや、俺たち、学生だしな。 「なによ、食べないの?」  くう。……食ってから考えるか。 「あー、おいしかった。キョンはどう?」 「ああ、めちゃくちゃうまかったぞ」 「そうね。食いつきが全然ちがってたわ」 「……すまん、ハルヒ。うまいものをたらふく食って幸せに浸っている...
  • 涼宮オヤジの10冊
    ハルヒ:さあ、オヤジの10冊を考えて来たでしょうね? オヤジ:ああ、それなんだが。 ハルヒ:なによ? オヤジ:  たとえば司馬遼太郎を読んでるような奴はオヤジじゃない。  オヤジなら、司馬遷『史記』か、最低でも武田泰淳『司馬遷ー史記の世界』を読む。 ハルヒ:全然、別物じゃないの! オヤジ:  たとえば塩野七生『ローマ人の物語』を読んでるような奴はオヤジじゃない。  オヤジなら、マキャベリの『政略論:ティトゥス=リウィウス『ローマ史』にもとずく論考』かギボン『ローマ帝国衰亡史』を読む。ついでにブローデル『地中海』を読む。  たとえば井沢元彦『逆説の日本史』を読んでるような奴はオヤジじゃない。  オヤジなら、イブン=ハルドゥーン『歴史序説』かマルク・ブロック『歴史のための弁明』を読む。  たとえば相田みつおを読んでるような奴はオ...
  • 親父と母さんの格闘
     「すまんが、これを預かってくれないか?」 「黄金(こがね)の指輪、ですか」 「月並みですまんが、母親の形見なんだ。なくすと困る」 「話し合いに行くのではなかったの?」 「そのつもりだし、『話し合い』で負けるつもりはないんだがな。少々ボキャブラリーが不足気味らしくて、すぐに刃物や拳で語り出す連中なんだ」 「『通訳』に同行しましょうか?」 「とてもあり難い申し出だが、ほら、あるだろ、命もプライドも両方が惜しいって状態」 「自信家ね」 「いや、バカなんだ」 「さっきのはプロポーズじゃなかったの?」 「そのつもりだ」 「じゃ、指輪はあなたがはめてください」 「お、おう」 「約束です。無事に帰っていらっしゃらない時は、連れ戻しに行きますから」 「ああ。善処する」    ● ● ●  「なんの用だ? おれはもう行員でもなけりゃモサドでもない。ああ、あんたら...
  • 二人は暮らし始めました-外伝-二人はひきこもりました その3
    その2から  バカップル的ひきこもり生活も10日を越えると、さながらル・マン24時間耐久レース(あるいは1万円で1ヶ月生活)の様相を呈してきた。  本家のバイオスフィア実験−水も空気も出入りしない人工閉鎖系で、植物や家畜を持ちこみ、究極のショート・レンジリサイクルを行いつつ人がどこまで生きていけるかという過酷な実験も、予想外の、しかしシステム的な要因による慢性的な酸素不足、収穫不足、家畜の全滅に加えて、実験期間後半には、メンバー間のいさかいが耐えなかったという。  おれたち二人の間でも、いつものように、いさかいは耐えなかったが、これもおそらく谷口あたりに言わせれば、痴話ケンカの域にも達しない「いちゃつき」と判定されるレベルであり、ここに国木田、阪中を加えても、満場一致にして判定は覆らなかったであろう。  おっとハルヒが呼んでいる。後世に書き残し、何かの教訓にしてもらおうとい...
  • デカンショ
    天抜きの日から 親父 おう、キョン。小腹がすかねえか? キョン そうですね。 親父 蕎麦くらいなら入るだろ。いつものとこ、寄っていこうぜ。 キョン この後、もうひとつ相手先とのミーティングがありますから、ビールはなしですよ。 親父 ちぇっ。雑用係というより風紀委員だな。 キョン 雑用係でも止めますよ。涼宮の人間は酒癖悪いといったのは、親父さんですよ。 親父 でも、ハルヒみたいにおぶって帰ってはくれんわな。 キョン あれは、あいつ限定です。 親父 やれやれ。さあ、着いた。なに、頼む? キョン じゃ、天ざるで。 親父 頼むもんまで同じかよ、このバカップルめ。悔しいから、おれも同じのだ。 キョン そういや、ハルヒと食事してて、「天抜き」でスノッブの話をした、と言ってました。 親父 スノッブな。訳せば「俗物」、いまじゃ完全に悪口だが、た...
  • 閲覧回数上位SS
    今日の閲覧回数ベスト20 留守番(二人は暮らし始めました) あるSS書きの個人的七つ道具の使い方ータロット篇 ハルキョン家を探す その3 閲覧累積回数ベスト100 あるSS書きの個人的七つ道具ー魔道具篇 (21591) あるSS書きの個人的七つ道具ー表(タブロー)篇 (17105) ハルヒと親父1 (17040) できちゃった その6(最終回) (15946) ハルキョン家を探す その3 (15228) ハルキョン家を探す その2 (14788) ハルキョン家を探す その5 (14426) ハルヒと親父2 ー おとまり (14120) あるSS書きの七つ道具 (13762) 夏休みの工作 (13497) あるSS書きの個人的七つ道具の使い方ータロット篇 (12724) あるSS書きの個人的七つ道具の使い方(事例編) (12199) ハルヒと親父3−家族旅行プラス1 そ...
  • 掲示板/足跡帳バックナンバー6
    お立ち寄りいただいた方々のための足跡帳バックナンバー6 ([+]をクリックで展開、[-]をクリックで畳込み) -2009-05-16〜2009-06-07の分 2009-05-16〜2009-06-30の分(別ページ) -2009-07-01〜2009-07-31の分 2009-07-01〜2009-07-31の分(別ページ) -2009-08-01〜2009-08-31の分 2009-08-01〜2009-08-31の分(別ページ) -2009-09-01〜2009-09-30の分 2009-09-01〜2009-09-31の分(別ページ) -2009-10-01〜2009-10-31の分 2009-10-01〜2009-10-31の分(別ページ) -2009-11-01〜2009-11-15の分 ...
  • 二人は暮らし始めました-外伝-二人はひきこもりました その1
    ハルヒ なにベンツのマーク(スリーポインテッドスター)描いて欲情してるの? キョン してない。これは俺たちの生活時間を示した円グラフだ。 ハルヒ ふんふん。こっちが睡眠ね。たっぷり8時間、ちょうど一日の三分の一眠っている訳ね。 キョン 生活習慣を改めた結果だ。ちょっと眠りすぎてる気もするがな。 ハルヒ 睡眠は大事だわ。睡眠時間が7時間を切ると・・・ キョン そのネタは前にやった。で、こっちが学校へ行ったり、買い物に出たり、外に出かけてる社会生活の時間だ。これも合わせると、全部でおよそ8時間になる。 ハルヒ 残りの三分の一は何? キョン あー、うっほん。ハルヒ、こっちへ来い。 ハルヒ 何よ?別にいいけど。……えへへへ。 キョン 何故しがみつく? ハルヒ だきついてんのよ! キョン そうか。で、俺に触るとデレ・スイッチが入るんだな。ツン回路が切れるというか。 ハルヒ 条件反射みたいなものね。く...
  • 親父の英会話 Lesson 4
    親父の英会話 Lesson 3から 存在の英語 「〜がある」の言い方 オヤジ 頼む英語と質問する英語をやったから、そろそろこっちからも情報発信できるようにしておくか。頼んだり、質問したりしているうちはいいが、こっちが何か主張し出すと途端に根拠やデータを聞かれる。そんなとき事実を述べるやり方を知っといた方がいいだろう。 キョン そうですね。 オヤジ たとえばだ、「うちの会社には2000人が働いています」なんてのを、おまえならどう英語にする? キョン いきなりですか? えーと、 2000 employees are working in our campany. とかじゃ、ダメですか? オヤジ ダメなことないぞ。従業員employeeなんて単語、よく出てきたな。思いつけない、あるいは、employeeという単語を知らない場合はどうする? キョン えーと……、「中学校で習った...
  • ハルキョン家を探す その3
     次の日の放課後、俺とハルヒは、約束の通り、あの不動産屋を訪れた。  「そうか、君たちの部屋を探してたのかい。それでいいのは見つかったかい?」 「それが、どれもいまいちピンと来ないのよねえ」  かいつまんで話した「事の顛末」をニコニコ顔で聞いてくれる店主と、そんなのはそっちのけで物件リストの中にサイコ・ダイビングしてしまうハルヒ。 「すいません。目標を追い出すと周りが見えなくなる肉食獣な奴で」 「いいよいいよ、気にしないで。住むことは生きることなり、だ。真剣に探すのは当然だよ」 「住むことは生きることなり、ですか」 「実感が湧かないかな。若いうちは元気で外を飛び回っていて、家なんか帰って寝るだけ、ということも多いからね」  ハルヒが部屋探しに打込む様子を目の前にしても、どこか違和感を感じるのは、「外を飛び回ってる」ハルヒのイメージがどうしたって強烈すぎて、「帰って寝るだけ」...
  • 二人は暮らし始めました 9日目
    「39.2度……。キョン、ごめん」 「熱は出た方がかえって気分はマシなんだ。中途半端なときがいちばんしんどい。だから気にするな」 「ごめん」 「あと人肌で暖めるのがいいのは、雪山で遭難したときだ。俺の方が熱が高いから温まらないし、お前にも風邪がうつるから、もうするな」 「うん、ごめん」 「ネットスーパーで、スポーツドリンクと桃缶とプリンとゼリーの栄養補助食と氷枕と遠赤外線を反射する保温シートを注文してあって午後には届くけど、他に欲しいものない? あと、いつでもおかゆは作る用意はしてあるわ」 「ああ、いまは食べ物は体が受けつけんと思う。ちょっと、眠るから」 「うん」 「熱があるから、何かうわごとを言うかもしれんが気にするな」 「うん。……タオルしぼる水とりかえてくる。ゆっくり寝てて」  二人が付き合い出してない頃、あたしが風邪を引いて、キョンがお見舞いにきて...
  • ミルク搾りの女の子
     むかしむかし、あるところに、とてもかわいい女の子が暮らしていました。  女の子は空想することが大好きで、その日も楽しいことを空想しながら、牛からしぼったばかりのミルクの入った桶を、頭に乗せて運んでいました。 「そうね。このミルクを売ったお金で、少なくとも300個の卵が買えるわ。 そして、どんなに悪くても、卵からは200羽のヒナが生まれるわ。 そして、そのうちの50羽は、親鳥に成長するわ。 そう、ちょうどその頃はクリスマス前で、トリ肉が一番高く売れる時期だわ。 高く売れると、そのお金で新しいドレスが買えるわね。 真っ赤なドレス、とってもすてきな真っ赤なドレスよ。 当然、クツもおそろいでね。 そしてそのドレスを着て、クリスマスパーティーに出かけるのよ。 すてきなドレスを着た美人のあたしが登場すれば、みんな、あたしにプロポーズしてくるわね。 でも、すぐに受けてはダメ。 ...
  • 二人は暮らし始めましたー場外ー親父が来る その1
     夕食後のコーヒーを楽しみながら、いつものように、どうでもいいことを話していると、ハルヒがふと、思い出した、といった顔をしてみせた。 「そういえば、こないだは花火見にでかけちゃて、あんたの怪談を聞かずじまいだったわね」 「別におれの方は、聞かせたくなるような怖い話はないぞ。だいたいおまえを怖がらすメリットがない」  むしろデメリットの方が激しくあるんじゃないだろうか。怖がっておれに抱きついてくるタイプじゃないし(ああ、そんなゆるいツンデレなら、世界は幾度も危機に陥ったりせん)、むしろパニックに陥って手当たり次第(おれを含めた)周囲のものに攻撃をし出すことの方を危惧するぞ。 「このあたしを震えあがらせるようなやつを希望するわ」 「だからおれの話を聞けって!」 「団長に二言なし!どっからでもかかってらっしゃい!」 「聞く耳なしだろ!……やれやれ。その言葉、後悔するなよ」 ...
  • バカップル度チェック
    ハルヒ なによ、これ? バカップル度チェック? あ、あんたって奴は…… キョン 試しにやってみるか? ハルヒ そ、そこまで言うなら、いいわ、受けて立ってあげる! キョン いや「そこまで」は言ってないが。 その1 外を歩く時は手を繋いで、または腕を組んで歩く。 ハルヒ あたりまえよね。 キョン あたりまえだな。 その2 向こうだって当然自分のことが好きだ。 ハルヒ ……。 キョン どうした、ハルヒ? ハルヒ どうしよう、あたし、あんたがあたしのことを好きな以上に、あんたのこと好きかもしれない。 キョン バカ言うな。それを言うなら、俺だってな! ハルヒ なによ、こっちにだって! …(略)… その3 どちらがより相手を好きかで言い合いになったことがある。 キョン ハアハア。いまやったな。 ハルヒ ハアハア。初めてじゃない...
  • 涼宮ハルヒの脱衣ー第1回お礼SS
    「い、言い出したのは、おまえだからな」 とおれ、何を言ってる? 「わ、わかったわよ。別に……どうってことないわ」  どうってこと、あるだろうが、その顔は? 「何よ?」  やめろ、考え直せ。 「な、なんでもない……」  そうじゃない! 何かあるだろ!?  なんでもいい。部屋が寒いとか、風邪気味だとか、じいさんの遺言だとか、 学校に来る途中黒い猫に前を横切られたとか、なんかそういう、 それこそどーでもいい、断る理由が、だ。 「お、おまえ、さ、寒くないのか?」 「さ、寒いわけないでしょ! それがこれから服を脱ぐ人間に対して言うセリフ!?」 いや、まったく、そのとおり。って、だから、それ、既定事項かよ! 「ハルヒ!」 「ちょっと離して! あんたに脱がされるくらいなら!」  おれはハルヒの腕を取り、引き寄せようとして失敗して、 それならと自分の方から近づいた。  ...
  • スポンサーから一言 その1
    「ハルヒ」 「親父! なによ、いきなり来て。連絡くらい入れなさいよ!」 「借用書だ」 「はあ?あんたからモノ借りた覚えはないわよ」 「よく見ろ、これからおれがおまえから借りる、という内容になってる。さあキョンを出せ」 「あんたねえ、イヌかネコの子みたいに。だいたい彼氏ってのは親に貸すようなもんじゃないでしょ!」 「彼氏という自覚ができたか、それはめでたい。実を言えばお前の所有でもないから、借りるなんていわなくていいんだがな。で、キョンはどこだ?」 「いないわよ」 「いないのは見れば分かる」 「なんであんたに、あいつの行き先を言わなきゃいけないのよ?」 「そりゃもっともだ。邪魔したな」 「こら、借用書! こんなもの、置いて行くな!」 「……よう、キョンか? おれだ、親父だ。手借りたい。どこで会える? ああ、そこなら10分以内だ。今? ああ、おまえたちの部屋だ。汗水流し...
  • 涼宮ハルヒのリフォーム その6
    涼宮ハルヒのリフォーム その5から  それでも、この大掛かりで、ひょっとするとものすごくばかばかしいかもしれないミッションに、俺も参加しない訳にはいかないようだった。  おれは開けっぱなしの窓から恐る恐る手鏡を出して下を見た。続いて、今度は首を出してノクト・ビジョンをしたまま真下を見た。  さっきまで影にしか見えなかったやつが、こちらを見上げていた。つまり目があった。 「なにしてるんだ、おまえ?」  いや、わかってる。こっちの方こそ、何してるんだってことはな。 「下見」  相手が答えた。 「下見って、何の?」 「一緒に住むこと」 「キョン、今おまえ、女の子と喋ってるみたいに聞こえるんだが、知り合いか」 「長門です」  親父さんにそう答えて、俺はノクト・ビジョンをひっぺがし、長門に言った。 「銃なんか向けてすまなかった。どこか痛めてたり、すりむいてないか?」...
  • できちゃった エピローグ
    できちゃった その6(最終回)から  墜落事故から1年後、キョンに双子の娘、母さん、それにあたしは、カルフォルニア州バークレー市の地を踏んでいた。親父は仕事が忙しくて(ざまあみろ)日本に置いていかれることになった。 「なんて逆=単身赴任だ!」 「キョンをこき使って、サボってるから、こういう目に合うのよ」 「おまえなあ、どの口でいうんだ?」 「この口よ」 「アヒル口かよ。だいたいサボってないだろ。入院してただろ」 「その間もキョンはバイトしてたじゃないの!」 「そのかわりTOEFL&SAT対策にエッセイの添削、留学向け受験勉強をキョンとお前の二人分、見てやっただろ!」 「最後の方は、マサカドさんとアカザキさんに押しつけてたじゃない」 「直前には経験者の方がいいだろうと思ったんだ」 「お父さん、いい考えがあるわ」 「なんだ、母さん?」 「会社をやめて、アメリカ...
  • 掲示板/足跡帳バックナンバー2
    お立ち寄りいただいた方々のための足跡帳バックナンバー2 ([+]をクリックで展開、[-]をクリックで畳込み) -2009-05-16〜2009-06-07の分 2009-05-16〜2009-06-30の分(別ページ) -2009-07-01〜2009-07-08の分 >novさん: いえいえ。いつも心地よい刺激を投げてくださるので感謝です。私は本格推理にも挫折して、リハビリのために自分で書き始めました(私は子供の頃、車酔いがひどかったのですが、どんなに車に酔う人間でも、自分で運転している車なら大丈夫、というのを聞いて、自分で書いたものなら苦痛は少ないだろうと踏んだ訳です)。後に、どうも自然主義あたりが自分の敵ではないかと思い、ヌーヴォ・ロマンなら意外とガマンできたりすることも発見しました。この話の続きはいずれ。 -- 親父書き (2009-07-01 02...
  • ハルキョン家を探す その5
     「あ、母さん。うん、合格したわ! もちろん、キョンも一緒よ! じゃあ、これからキョンと不動産屋さんに行くから。うん、帰りにまた電話する。じゃ」  「あ、俺だ。なんだ、おまえか。母さんは? 買い物か。ああ、受かったぞ。ハルヒも一緒だ。帰って来たら、そう伝えてといてくれ。帰りに不動産屋に寄ってくから。ああ、ありがとよ。じゃな」  ほとんど同時に携帯電話をしまうと、俺たちは顔を見合わせた。 「キョン、電話は済んだの?」 「ああ。出たのは妹だったが」 「妹ちゃんなら代わってくれたらよかったのに」 「どうせ今晩、会えるさ」 「そうね。不動産屋が終わったら両方の家に報告アンド挨拶に行くわよ!」 「はあ。ダブル晩餐になりそうだな」 「なによ、うれしくないの?」 「もちろんうれしいが、……正直、実感が沸かん」 「じゃあ、その実感ってやつを沸かせてあげるわ(にじり)」 ...
  • あるSS書きの個人的七つ道具(アイデア篇)
    1. ジェームス W.ヤング『アイデアのつくり方』 2.高橋 誠『問題解決手法の知識』 3.(動物行動学(エソロジー)の本) 4.(民俗学の本) 5.(歴史の本) 6.(いわゆる豆知識、トリビアもの) 7.(物語のあらすじ集) ∞ 紙と筆記具 1. ジェームス W.ヤング『アイデアのつくり方』  アイデアの作り方について知るべきことは、この小さな本にみんな書いてある。  ぶっちゃけていえば、(1)仕込む (2)忘れて待つ (3)浮かんだのをつかまえる。 (1)「仕込む」 出したいアイデアに関する事項を、なんでもかんでもアタマにインプットすること。アタマが「もう、おなかいっぱい」というまでやる。読むだけでなく、素材を整理したり、分類したり、要約したり、することもインプットのうち。個人的には、この整理作業を終わらせず未完のまま、に置いておく方が、「心が残る」せいか、アイデア...
  • バカップル度チェック(初心者篇)
    ハルヒ なによ、これ? ば、バカップル度チェックぅ? キョン なんだ、興味あるのか? ハルヒ なっ! ある訳ないでしょ、そんなもん!! キョン そうか。 ハルヒ あ、あんたはどうなのよ!? キョン いや、おれも別に……。 ハルヒ わかったわ!! あんたが、そこまで言うなら、無視するのもかわいそうだから、受けて立ってあげる! キョン いや「そこまで」も何も言ってないが……。 その1 外を歩く時は手を繋いで、または腕を組んで歩く。 ハルヒ て!? うで!? キョン ま、まあ、人それぞれだよな、こういうのは。 ハルヒ ちょっと待ちなさい! ……そうなの? キョン な、なにが? ハルヒ ごまかさないで、ちゃんと言いなさい! キョン だから、何をだよ? ハルヒ つまり、その、手とか! 腕とかよ! キョン 手も腕も、おかげさまで...
  • オヤジラジオ その4
    オヤジラジオ その3から ハルヒ それ、どういうこと? じゃあ、発信機を探しだせても、何にもならないの? キョン そういうことだ。 ハルヒ ちょっと、キョン、どうすんのよ!? キョン ハルヒ、落ち着け。 ハルヒ って、あんたは何でそんなに落ち着いてんのよ!? キョン ハルヒ、これって、いろいろ周囲を巻きこんで多少傍迷惑ではあるが、要するに、お前と親父さんの親子ゲンカだろ。 ハルヒ う、うぐ。た、確かに、そう言えなくもないけど。 キョン だから、だ。俺たちが背負ってるのは世界の破滅でも、誰かの不幸でもない。相手は超常現象でも不条理でもない。いくらか常軌を逸しているが、親父さんの悪知恵と悪戯心に勝てばいいんだろ。 ハルヒ ぶっちゃけ、そうよ!  キョン だったらな、ハルヒ、おれたちは多分、答えの鍵をすでに手にしてると思うぞ。 ハルヒ どういうこと? キョン それも、後でなんで気付かなか...
  • 親父さんと谷口くんエピローグ
    親父さんと谷口くん5から オヤジ 母さん、ちょっと頼みがあるんだが。 ハル母 なんですか、お父さん。 オヤジ 今から、谷口ってのが戦勝報告にくるらしい。まえにハルキョンも連れて、初デートを覗きにいった奴がいたろ? もう3ヶ月経つが、うまくいってるんでお礼方々伺いたいんだと。 ハル母 礼儀正しい方ですね。ハルヒと中学から同級の人でしたね。 オヤジ うーん。やっぱりうちのバカ娘は育て方を間違えたか? ハル母 あれでも、外ではちゃんとしてるみたいですよ。 オヤジ 粗暴なのは親父限定か。あ、それでな。男女別々に話を聞こうと思うんだが。 ハル母 そうなの? じゃあ、彼女さんにはお茶の用意を手伝ってもらいます。 オヤジ 頼む。親父の道楽に付き合わせてすまんな。 ハル母 ふふ、何をいまさら。それに楽しいことじゃないと私も付き合わないわ。 谷口 おじゃまします! 彼女 あの、失礼しま...
  • スポンサーから一言 その2
    スポンサーから一言 その1から  「キョン君、知ってるだろうけど、このオヤジは怪しげな事なら、およそできないことがない。口寄せ、スプーン曲げ、催眠術……」 「バカとモノは使いようだが、人にいうことを聞かせたいなら、おどしの方がよほど効果的で手間いらずだ。だから脅迫は刑法犯だし、催眠の方は法的取締りがない。イギリスとアメリカの一部の州じゃ、催眠術に反感を持ってた医者達の陰謀でできたHypnotism Actっていうステージ催眠の取り締まり法があるがな。酒が飲める店で見せ物催眠術はやるな、ってくだらない法律だ。世の無知・無理解は笑えるがフィクションもひどいもんだ。刑事コロンボで、医者が催眠で患者を自殺させるリモート殺人なんて話があったが、ピーター・フォークのまぬけ面が、単なるアホ面に見えて、いい加減萎えたぞ。エロ漫画でも催眠を認めると、『はじめの一歩』でカメハメ波を認めるみたいなも...
  • ハルキョン家を探す その1
     駅前の不動産屋の前で、掲示されている物件情報を親の敵のように睨みつけている奴に出会った。  誰であろう、涼宮ハルヒである。  ハルヒは自分の行為によほど集中していたのか、俺が声をかけられるほど近づいても、まるでこちらに気付かないでいた。  やれやれ、今度は何を考えついたんだ? 大方、SOS団の駅前屯所を作るのよ!これから地の利ってのがものをいうんだからね、といったようなことだろう。  悪の芽は早めに摘むに限るな。といっても大げさなものじゃない、ちょっとばかり小言を言うだけさ。だいたい、こいつは物わかりが悪い奴じゃない(逆に物わかりが激しすぎるきらいはあるが)。ただ正面から否定すると意地になって、自分でもわかっちゃいるくせに上げた手が下ろせなくなるだけの話だ。  周りの迷惑を少々過小評価するきらいはなくはないが、こいつはこいつなりに自分を含めた「みんな」のためを...
  • スポンサーから一言 その6
    スポンサーから一言 その5から 《登場人物のおさらい》 絵描き:女Dの転落させ殺した疑いで起訴中 女A:7年前、絵描きと心中 女B:絵描きの現在の愛人。手首を切り自殺。 女C:女Aの妹。女Bと同じ日に転落死(自殺?) 女D:女B、Cと同日に転落死。  「探偵小説にいまでも時々あるだろ。『あるべきものが、そこにない方が不思議だ』ってやつ。絵描きの部屋は当然調べられたが、押収品にAを描いたものだけが一切なかった、スケッチすらもだ。心中ですでに関係は精算されて、今や新しい愛人が居る身だ。ない方が当然か? そもそも何故、こいつは心中なんてしたのか、じゃまになったAを殺すだけが目的だったのか? それなら今回はなぜ心中してないのか? 同時に複数を「自殺」させるなんて手間のかかる手段をとったんだ? 今や愛人が複数居て、順番に殺していくと、他の愛人に企みを気付かれると思ったか...
  • 水いらず火炎瓶
     「キョン、今日は帰りにうちへ寄りなさい」 「ああ、言われなくても送っていくが。 って、今日、誰もいないんじゃなかったか?」 「親の事を言ってるなら、第12回目の『新婚旅行』中よ。行き先は聞いてないけど」 「なんだ、その12回目っていうのは?」 「知らないわ。夫婦水いらずの旅行をそう呼ぶみたいね」 「それはいいが、誰もいないのに行っていいのか?」 「何をいまさら」 「いまさらだが……何か、あったのか?」 「親父たちが出発する前の日に、猫の死体が玄関前に投げ込まれてね。親父が処理してくれたけど」 「なんだ、そりゃ」 「ご近所にも、何件かそういう目にあった家があるみたいでね。警察も巡回を増やしてくれてるみたいだけど」 「そういうことは、もっと先に言え。一人で抱えるな、っていつも言ってるだろ」 「あ、うん。ありがと」 「いっそ、お前がうちに来るか?」 「それも考えたん...
  • 司書はある朝、魔女になる
    司書はなにゆえ魔女になる?から  ある日の放課後。  いつものようにSOS団部室(本当は文芸部部室)の前まで来ると、ひょっとすると文芸部の方に入りたくてやってきたような、文学少女オーラを放つ小さな女子生徒が、その人外魔境と化している(とうわさされる)部屋の中へ、入ろうか入るまいかと逡巡(しゅんじゅう)を続けていた。 「もしかして、長門に用か? 多分、中にいると思うから入っても構わないぞ」 とおれが声をかけると、すがるような助けを求めるような目でこっちを見た。やれやれ。  おれはドアを開け、そいつが中にいるのを確認して言った。 「長門、図書委員がまた来てるぞ」 「そう」 と言って長門は本を閉じて立ち上がり、おれは長門とすれ違うように部室の中に入った。  二、三言だろうか、この距離でも聞き取れないような小さな声で、図書委員と言葉を交わした長門は、 「図書室へ行って...
  • 雪洞の親父
     「あ、キョンか? 親父だ。しくじっちまった。ああ、俺の方はピンピンしてるが、バカが一人、足首をひねってな。おれの見立てじゃ骨まではいってない。今夜は腫れるだろうが、周りは雪だらけで冷やすものには事欠かん。今か? スキー板ででっかい雪胴を掘った。その中にいる。雪は断熱性も遮音性も抜群だからな、中は静かなもんだ。天井もちゃんと滑らかにしたし、壁の下には溝を掘ったから、溶けた雪が垂れて来て悩まされる心配もない。で、用件だ。ついさっき、母さんの携帯にGPSのデータを送った。だが、おれのカンだと、2、3日、低気圧が居座りそうだ。となると、母さんの能力は半減だ。すまんがサポートしてやってくれ。バカと話すか?」 「早く貸しなさい! ……キョン? 親父が大げさなこと言ってたけど、あたしは全然平気だから、あんたはつまんない心配はしないように。この通り、ピンピンしてるわ。この歳で親父とビバークするとは思わ...
  • 親父さんと谷口くん4
    親父さんと谷口くん3から 谷口 親父先生!谷口、一生のお願いがあって参りました。これが誓いの唐笠血判状です。 親父 いや、もともと一揆の首謀者が分からぬよう、どっちが上かわからんようになってるのが、唐笠血判状なんだが。谷口、谷口と、自分の名前で埋められてもなあ。まあいいや。おまえの本気を信じよう。言ってみろ。 谷口 結局、王道しかないと悟りました。俺にモテるための地味な努力を教えてください! 親父 分かってるのか?地味な努力は牛歩の歩みだ。たとえば、1ヶ月でHな女の子の住所氏名が集まる裏技と、地味な努力があったとする。おまえはどっちを選ぶんだ? 谷口 も、もちろん地味な努力であります!!  親父 なるほど。では、おまえの本気に応えるように、おれも本気でかかろう。しかし言うまでもないが、地味な努力はスモール・ステップだ。ひとつひとつの段階は実現可能なほどに小さいが、しかしそれ故にま...
  • おれがあいつであいつがおれで
     のっけから階段落ちで済まないが、十何段かある階段をハルヒと俺は、もつれ合いながら転げ落ちた。  いつぞやの一件で、階段落ちにトラウマがあるのがいけなかった。俺一人落ちればよいところを、まとめて二名様ご案内ということになってしまった。  幸いにも階段は低く、ちょっとした打ち身と脳しんとうぐらいで済むはずだったのだが……。  「起きなさい」 へんな口調で誰かが俺を揺さぶる。ちょっと待て。頭を打った人間に、その起こし方は危険じゃないのか。 「うるさい。あたしだって、しこたまアタマ打ったわよ」 そうか、両方とも、ひどい落ち方したもんな。おまえはタフだな、ハルヒ。おれはまだアタマが割れるように痛いんだ。もう少し寝かせてくれ。 「そうはいかないの! あたしだって、あんたとは全然違う理由で、アタマが割れるように痛いけど、あんただってこの痛みを味わうべきだわ!」 相変わらず無理をむ...
  • 掲示板/足跡帳
    お立ち寄りいただいた方々のための足跡帳 ([+]をクリックで展開、[-]をクリックで畳込み) -2009-05-16〜2009-06-07の分 2009-05-16〜2009-06-30の分(別ページ) -2009-07-01〜2009-07-31の分 2009-07-01〜2009-07-31の分(別ページ) -2009-08-01〜2009-08-31の分 2009-08-01〜2009-08-31の分(別ページ) -2009-09-01〜2009-09-30の分 2009-09-01〜2009-09-31の分(別ページ) -2009-10-01〜2009-10-31の分 2009-10-01〜2009-10-31の分(別ページ) -2009-11-01〜2009-11-30の分 2009-11...
  • 師走の親父
     「お父さんが今度の仕事で点数稼いだから、多少の無理はきくそうよ」 とハルヒのお母さんは言った。  以下は、後で親父さんに聞いた話である。  「んー、仕事か? いつものモメゴト・シューティングだ。町村合併でな、もともと仲が悪かった町がひとつになった。片方は古くからの温泉を中心にした町で、向こう側にあるスキー場が生業の町だ。水と油ならぬ、湯と雪の間柄って訳だ。元々地熱のせいで、ここのスキー場は雪解けが早くて営業できる期間がよそより短い。そういうところに人間様が後からやってきた訳だが、自然に怒りをぶつけてもしょうがないから、地熱憎けりゃ温泉旅館まで憎い、ってことらしくてな」  「涼宮さん、すぐオヤジが参りやす。しばらく遊んでってくだせえ」 「なるほど。おれは、うまい飯といい女に目がないんだが、よく分かったな」 「へへへ、それは男なら誰でも同じでしょう」 「そう...
  • 王様とあたしたち その1
    prologue  「父上、うれしそうですね」 「ん? ああ、顔に出てるかな?」 「ええ、珍しく」 「息子の結婚だ。もちろん嬉しいとも」 「歳のはなれた、政略結婚でも、ですか?」 「君たちには時間がある。愛情はこれから育んでいけるだろう」 「さて、どうですか。……それよりも、来賓にあの方をお呼びしているとか」 「ああ。君はまだ会ったことがなかったね」 「ええ、楽しみですよ。聞けば私と同じ歳の娘がいるとか」 「家族ともどもお呼びしてある。私の恩人だからね」 Act-1  「結婚される息子さんって、おいくつ?」 「うちのバカ娘と同じだ。まあ、嫁さんの方は6歳らしいがな」 「大変ね」 「まったく。えらい奴はいろいろ面倒だ。王さまなんかやめてこっちに来いと言ったんだがな。俺とちがって真面目なんだ」 「ほんと義理がたい人ね」 「まあ、出会った...
  • @wiki全体から「7月20日 Tシャツの日」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索

記事メニュー
目安箱バナー