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母性看護学 方法論I-2 - (2007/07/18 (水) 19:07:01) の編集履歴(バックアップ)


[妊娠]
*妊娠とは、受精卵を体内に有する状態である。
       ×卵子
*妊娠22週以降の分娩経験を持つ女性のことを経産婦と呼ぶ。
    ×12週
*分娩予定日は、最終月経の初日に280日を加算した日である。
                      ×266日
*妊娠期間は、最終月経の初日を0日目とし、妊娠を継続している期間である。
          ×排卵日
*受精は卵管で行われる。
     ×子宮
*流産とは、妊娠22週未満の分娩を指す。
          ×12週
*死産とは、妊娠12週以後の死児の出産を言う。
          ×10週

[子宮・胎盤・羊水]
*非妊娠時の子宮の大きさは、長さ7cm・幅5cm・厚さ3cmで、重さは50gである。
                                          ×500g
*妊娠末期になると子宮は約30cmまで伸展する。
                 ×50cm
*胎胞は分娩第1期にみられる。
        ×第2期
*羊水を包む膜を卵膜という。
          ×羊膜
*卵膜の層構造は、胎児側から 羊膜・絨毛膜・脱落膜 の順になっている。
            ×母体側
*臍帯の長さは50cmである。
         ×30cm
*臍帯の太さは1.5cmである。
          ×3cm
*臍帯には臍動脈と臍静脈の3本の血管が走行している。
                  ×2本
*臍動脈は2本である。
       ×1本
*臍動脈には静脈血が流れている。
        ×動脈血
*羊水はおよそ500mlである。
         ×250ml
*羊水は弱アルカリ性である。
      ×弱酸性
*羊水の色は、妊娠初期は無色透明で、妊娠末期は白濁色である。
                                ×黄色
*胎盤完成は妊娠16週頃である。
           ×22週
*妊娠末期の胎盤は、直径15cm~20cm、厚さ2~3cmの円盤型で、重さ500g(胎児体重の1/6)である。
                                              ×50g

[妊婦のアセスメント]
*妊娠が成立すると黄体から黄体ホルモンが2週間以上産生され、高温相が持続する。
                 ×ヒト絨毛性ゴナドトロピン
*妊娠が成立すると、胎盤の一部となる受精卵の絨毛からヒト絨毛性ゴナドトロピンが生じる。
                                   ×黄体ホルモン
*つわりは妊娠5~6週から始まり、約6週間続く。
                       ×10週
*つわりが酷くなり、脱水や栄養障害・電解質異常を示し治療が必要になったものを妊娠悪という。
                                                ×妊娠高血圧症候群
*妊娠中でも乳汁は分泌される
               ×されない
*腹壁伸展により皮膚の弾力線維が切断され、ひび割れ状の線になったものを妊娠線という。
                                               ×妊娠反応
*体重は全妊娠期間を通して約9~11kgの増加が望ましい
                   ×いくら増加しても良い
*末梢血検査における妊娠性貧血の基準はHb<11.0g/dl,Ht<33%である。
                              ×10g/dl
*産後、Hb<10g/dlは治療対象である。
        ×11g/dl

[妊娠期の心理・社会的変化]
*妊娠初期は気分の変動が激しく、アンビバレント(両価性)な感情が起こり易い。
                     
*妊娠末期は動作が緩慢・外出が億劫になり、内向的になる。
                            ×外向的
*妊娠を受容し、母親役割モデルに目を向ける。また、母親としての自己像の形成をしていく。

[胎児の発育と生理]
*着床した受精卵は妊娠10週未満(受精後8週まで)胎芽と呼ばれる。
                                ×胎児
*妊娠10週以降(受精後9週から)は胎児と呼ばれる。
                      ×胎芽
*胎児の内臓機能は、循環系のみ自立している。
              ×呼吸系
*胎児の心臓は妊娠6週初期には機能し始める。
             ×12週
*胎児心拍数の正常は120~160回/minである。
              ×110~160
*胎児の背が母体の左右どちらに向いているかを胎向という。
                              ×胎勢
*胎児の姿勢を胎勢という。
         ×胎位
*母体の骨盤方向に胎児の頭部・臀部・側部のどれが位置しているかを胎位という。
                                            ×胎向
*胎児の背が母体の左側を向いている状態を第1胎向という。
                           ×第2胎向
*胎児の背が母体の右側を向いている状態を第2胎向という。
                           ×第1胎向
*母体の骨盤方向に胎児の頭部が位置している場合、頭位という。
                                 ×骨盤位
*妊娠22週以降の胎児は母体外生存が可能である。
                        ×不可能

[胎児の発育]
*レオポルド触診法は胎児の位置や大きさをみることが目的である。
                  ×性別
*レオポルド触診法の第1段法と第2段法では、妊婦の足を伸展させておく。
                                    ×屈曲
*臍棘線とは、臍と上前腸骨棘とを結んだ線である。
            ×棘突起
*胎児が第1頭位であった場合、胎児心音がもっともよく聞こえる部位は、左臍棘線中央である。
                                              ×右臍棘線中央
*胎児心音は、超音波ドップラー法またはトラウベ杆状聴診器で聴取できる。
                                           ×できない
*胎児心音は、超音波ドップラー法では妊娠12週で100%聴取可能である。
                           ×16週
*妊娠末期では、仰臥位になったときに仰臥位低血圧症候群を起こす可能性がある。
                        ×起立性低血圧
*妊婦健康診査の必須項目は、腹囲・子宮底長測定・体重・血圧・浮腫・尿蛋白・尿糖・胎児心拍である。
                                                     ×胸囲
*妊婦健康診査項目の、血圧・尿蛋白は妊娠高血圧症候群のスクリーニングである。
                         ×妊娠糖尿病
*妊婦健康診査項目の、腹囲・子宮底長測定は胎児の大きさや羊水量の目安として行われる。
                             ×妊娠高血圧症候群のスクリーニング
*妊婦健康診査項目の、尿糖の有無は妊娠糖尿病の発見を目的とするものである。
                        ×妊娠高血圧症候群

[分娩]
*妊娠22週未満での妊娠中絶を流産という。
                   ×人工妊娠中絶
*妊娠37週0日以降から、妊娠42週未満での分娩を正期産という。
                                 ×早産
*妊娠22週0日から、妊娠37週未満での分娩を早産という。
                             ×正期産 ×早
*妊娠42週0日以降の分娩を過期産という。
                  ×正期産
*妊娠期間に関係なく、母体外生存可能な生児の出産を生産という。
                                  ×
*「母体外生存可能」は、WHOの基準では妊娠22週以降・体重が500g以上とされる。
                             ×12週
*胎児に生の徴候を認めないもので、妊娠12週以降のものを死産という。
                                     ×生産
*分娩開始から子宮口が全開大するまでの時期を分娩第1期(開口期)という。
                              ×分娩第2期(娩出期)
*子宮口の全開大から胎児娩出までを分娩第2期(娩出期)という。
                       ×分娩第3期
*分娩開始は、陣痛発来からである。
         ×子宮口の開き始め
*陣痛には、妊娠陣痛・前駆陣痛・分娩陣痛・後陣痛の4つがある。

*陣痛発来とは、陣痛周期が10分毎または陣痛の頻度が1時間に6回以上になったときを言う。
                  ×5分毎
*分娩前の徴候には、胎児下降感・産徴(おしるし)・前駆陣痛・子宮頸部の熟化がある。
                               ×陣痛発来
*陣痛とは、妊娠・分娩・産褥期に不随意に反復する子宮収縮を指す。
                                ×痛み
*後陣痛には子宮復古を促す効果がある
                      ×ない
*分娩陣痛とは、分娩時にみられる子宮収縮をさす。
          ×産褥期
*妊娠陣痛とは、妊娠期に起こる不規則な弱い子宮収縮で、痛みを伴わないことが多い。
                                         ×伴う
*前駆陣痛とは、妊娠末期に頻繁に起こる不規則な収縮で、しばしば痛みを伴う。
                          ×規則的
*分娩の3要素とは、産道・娩出力・娩出物である。
                ×娩出時間
*娩出力は陣痛と腹圧から構成される。
           ×胎児下降
*娩出物とは、胎児とその付属物である。
         ×胎児のみ
*胎児付属物とは、胎盤・卵膜・臍帯・羊水である。
            ×子宮
*分娩時に胎児とその付属物が通過する経路を産道という。

*産道は大きく骨産道と軟産道に分けられる。
         ×硬産道
*軟産道は、子宮下部・子宮頸管・腟・会陰・骨盤底筋などで構成される。
                        ×骨盤
*骨産道は骨盤から構成され、2つの寛骨と仙骨・尾骨からなる。
                             ×尾底骨
*寛骨は、腸骨・坐骨・恥骨からなる。
              ×尾骨
*分娩開始から子宮口全開大の間に破水してしまうことを早期破水という。
                                  ×前期破水
*分娩開始前の破水を前期破水(PROM)という。
              ×早期破水
*児が娩出される直前の破水を適時破水と呼ぶ。
                   ×早期破水
*分娩第3期とは、胎児娩出から胎盤娩出までをいう。
                   ×2時間経過
*胎盤が胎児面から娩出されることをシュルツェ式という。
                      ×ダンカン式
*胎盤が母体面から娩出されることをダンカン式という。
                      ×シュルツェ式
*シュルツェ式とダンカン式ではシュルツェ式の方が出血が少ない
                                   ×多い
*分娩第1期から分娩第3期までの所要時間の合計を分娩所要時間という。
             ×第4期
*分娩第4期の所要時間は2時間である。
                ×1時間
*分娩第1期の所要時間は初産婦で平均10~12時間である。
                         ×4~6時間(=経産婦)
*分娩第2期の所要時間は初産婦で平均2~3時間である。
                         ×1~1.5時間(=経産婦)
*分娩第3期の所要時間は初産婦で平均15~30分である。
                         ×10~20分(=経産婦)
*分娩全体(第1~第4期まで)の出血量が500mlを超える場合は異常である。
                         ×250ml
*分娩全体の出血量の正常は500ml未満である。
                   ×1000ml
*出生体重が10‰未満の児を不当軽量児という。
                  ×SFD児
*出生体重が不当軽量児よりもさらに10‰未満の児をSFD児という。
                                 ×AFD児
*出生体重が90‰以上の児を不当重量児という。
                  ×AFD児
*出生体重が10~90‰の間の児をAFD児という。
                     ×SFD児
*胎児は産道を通過する際に大きく分けて4段階の回旋をする
                                  ×しない
*第1回旋:屈曲、第2回旋:内回旋、第3回旋:反屈、第4回旋:胎向回旋 である。
                                      ×内回旋
*NST(ノンストレステスト)では、妊婦を安静にし、胎児心拍数・陣痛曲線・胎動を約1時間記録する。
                                                   ×20分
*NSTは胎児の睡眠周期より長く記録する。
                  ×短く
*NSTでは、胎動や触診により一過性頻脈が起きれば「反応あり」で正常と判断する。
                  ×一過性徐脈
*NSTでは、20分間に2回以上、15bpm以上15秒以上の一過性頻脈で正常と判断する。

*妊娠時に行うNSTと、分娩時に行う胎児心拍モニタリングでは解釈が異なる
                                            ×同じ
*分娩時に行う胎児心拍モニタリングでは、子宮収縮と胎児心拍との関係がより重視される。
                           ×怒責

 


[看護]
*分娩第1期の看護目標は、(A)(B)(C)、産痛緩和、体力保持、産婦・家族への支持的ケアである。
                 ※答えは下。
*分娩第1期の特徴は、①産徴 ②胎胞形成③破水 である。
                    ×胎盤形成
*分娩第2期の特徴は、①娩出陣痛・胎児下降 ②排臨・発露 ③胎児娩出 である。
               ×前駆陣痛
*分娩第3期の特徴は、①後産陣痛②胎盤剥離 ③胎盤娩出 である。
               ×弛緩出血
*分娩第1期、子宮口全開大の前での怒責の繰り返しは頚管裂傷をまねく
                                       ×まねかない
*分娩第1期、子宮口全開大前に怒責を行っても、子宮口は開かない
                                    ×開く
*分娩第1期では、呼吸法や弛緩法により怒責感を回避していく。
                               ×回避しない
*分娩第1期では体力保持のために、陣痛の間歇時には積極的に休息をとる
                                            ×とらない
*分娩第1期でも、帝王切開が予測されるときは禁飲食である
                                 ×でない
*脱水はショックの危険性を高めるので、水分摂取を勧める
                               ×勧めない
*怒責をかけるときは、骨盤誘導線に沿ってかけられるよう、目を開けていきむように指導する。
                                      ×目を閉じて

答え
(A):母児の安全・心身の安楽
(B):分娩進行状況の観察・異常の予防と早期発見
(C):感染予防

[略語]
*CRLとは、頭殿長のことである。
       ×児頭大横径
*BPDとは、児頭大横径のことである。
       ×児頭骨盤不適合
*CPDとは、児頭骨盤不均衡のことである。
       ×児頭大横径
*FLとは大腿骨長のことである。
     ×帝王切開
*CSとは帝王切開のことである。
     ×大腿骨長
*P=経産回数 G=経妊回数 であるから、0-P,1-Gの妊婦は初出産、1流産である。