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ゴスロリの解説 - (2009/03/01 (日) 22:46:26) の1つ前との変更点

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//長いので一旦メモ帳にペーストしてからの編集をお勧めします。 #contents() **要約 ゴシックロリータ、ゴシックロリィタ、ゴスロリ、ゴシック&ロリータなど呼び方は多数。 2000年前後に注目を浴びたいわゆる「原宿系ファッション」([[デコラ]]や[[サイバー]]等) 一般にゴシックファッションとロリータファッションを組み合わせたものといわれているが、 それ以外にもゴスロリ独特の様式や特徴があると見られている。 基本形は黒をベースにAラインのシルエット、レースやフリルをふんだんに使用したもの。 服装以外にも様々な文化があるが、いわゆるオタク文化からの派生であるものと 服装の文化からの派生であるものに分かれ大抵は後者を指す。 &link_up(↑ページTOP) **ゴシックロリータの位置するジャンル サイバー、デコラ、V系、ロリィタ、パンク等が代表の原宿系のひとつ。 モードファッション。ジャパニーズ・モードとして世界で注目を集めている。 パリコレでシャネルなどの有名ブランドがゴスロリ・ゴスパンク風のモードスタイルを発表。 本来の派生はヴィジュアル系ファンの間と言われている。 (但し今現在殆どのヴィジュアル系ファンのゴスロリスタイルはパンクやデコラ、 バンド独特のモチーフや雰囲気等を取り入れたりして「正統派」のスタイルとは また違う事が多い) ロリィタが大人の少女趣味という見方もあるのに対し、こちらは大抵の 場合ヤングファッションとして扱われている。 [[コスプレ]]という見方がされるようにもなってきているが、ファッションとみなされる ゴスロリと正式にコスプレと言って良いゴスロリは別物と言って良いほど違いがある。 が、どちらか一方しか知らない、或いは布やファッションに関する知識が無い一般層 からは両者は混同される傾向にある。 メディアでは見るものの「ウケ」を狙うためあえてコスプレと扱う場合も少なくない。 メディアの洗脳性を考えるとそういったものの影響を受け世間一般ではコスプレと 言われている可能性も大いにある。 また、ゴスロリとコスプレの違いが解からないまま着ている者も多くこの二つの 線引きを更に曖昧な物にしている。 コスプレやオタク的なゴスロリ文化は「ゴスロリ」というジャンルの中では 制圧・住み分けされており、場合によっては邪道だと捉えられることも珍しくない。 ジャンル内では最も権力を持つ「文化やファッション」としてのゴスロリの者が 「ファッション的なゴスロリ」と認められなければほぼゴスロリとは扱われない。 しかしそれはあくまでゴスロリでのジャンル内の捉え方であり、イラストや オタク等の別ジャンル内だと捉え方がまた違ってくる。 &link_up(↑ページTOP) **服デザインの特徴 ゴシックロリータファッションは[[ゴシック]]を[[ロリィタ]]のシルエットに当てはめた様な感じと言える。 ゴシックスタイルにロリータで使用されるスウィートなアイテムやモチーフを加えたものは ゴシックロリータとは異なる。 また、ボリュームはあるものの膨らみの無いスカート(三段フリルなどの)にトップス、 十字架のアクセサリー等のシンプルなスタイルは単なる黒いファッションに分類され ゴスロリとはまた異なる。 ゴシックロリータファッション自体がまだまだ発展途上であり、 色数の少なさや定義が難しいことも相まって、 他のファッションやロリータに比較すると幅の狭い服装である。 しかし、あえてゴシックロリータファッションとして特殊な色を取り入れたりより幅の広い 着こなしをしようと挑戦する着用者もおり、 そこがまたこの服装の一部では楽しみ方とも言える。 服は、黒い服にレースやフリルがたっぷりと使われており、 ロリィタよりややゴージャスで気品があるイメージ。 あくまでもゴシックも基調になっているため若干退廃的なデザインも多く、 黒ロリよりは遥かにシャープさがある。 ベースとなるロリィタスタイルは[[甘ロリ]]等よりは[[黒ロリ]]であると考えられる。 しかし黒ロリは黒×白に甘いメイクを施す事が多い。 (ただし服の色に合わせてバランスの関係上若干黒を多く入れる。) メイクもV系(ヴィジュアル系)バンドやそのファンのような若干濃いめのダークなメイク。 フリル多用、若しくはシンプルのどちらかが多くレースはロリィタより控えめ。 もしくは、ゴージャスなラッセルレースがふんだんにあしらわれたものもある。 ゴシックスタイルとの違いはあくまでもプリンセスの様なところ。 色は黒×黒(黒地に黒レース)次に青(ネイビー系)×黒や黒×青が基本的。 アニメやイラストでよく見られる黒×白のゴスロリは現実には滅多に見られない。 他に生成りや茶、ボルドーを取り入れた物、たまに白ベース、赤×白などもある。 基本的に暗い色が使われる。 全体的に漂う退廃的なムードや、若干大人っぽさを意識した点、 十字架や蝙蝠等モチーフに注目するとロリィタとの違いが判る。 デザインはお姫様の様なゴージャスなドレスから女王様風のドレス、 フェティッシュなもの、クラシカルロリータをベースにしたようなエレガントでシックなもの、 V系音楽服要素が強いもの、修道女風からお嬢様風などと一言にゴシックロリータと いっても様々である。 よく中世の貴族の服装がモデルと言われているが、単にモチーフや所作としてのみ 取り入れられていたりホラーやカントリー的な少女の服装がベースになっている 物が多くむしろ影響を受けていないと思われるような服・スタイルの方が実際は 多く目にするため単にそうとは言えない。 しかし、中世ヨーロッパの影響を受けた(というか絵画そのままの)デザインのヴィヴィアン・ ウェストウッドの服装の影響も受けたようだ。 最近はフルセット1万円台の安価で出回っている商品も存在するが、コストを下げるため 半端なつくりになっていることが多く、大抵のものは[[コスプレ]]服として提供されており、 安売りの店ドンキホーテや東急ハンズのコスプレコーナーでも販売されている。 ゴシックロリータ服は基本的にその主な購買層にとっては非常に高価であり、 ワンピース系一着2~3万程が目安。(ブランドによっては5万以上)デザインの細かさや生地の 量から考えると恐らく高くは無いが中には質と値段が見合わない物も存在する。 エリや長袖が取り外せたりデザインが変えられたり、 一年中着られる工夫がされている為、 非常にエコロジー。流行や廃りもあまり無い。しかし、毎回同じ服を着ているのではなく、 黒と白の割合を変えたり、豊富な種類の頭モノを変えたりしてお洒落を楽しむ。 他ジャンルのブランド物やノーブランド物も組み合わせて着こなす場合も多い。 色も黒以外にグレーベースや紫色等も待望されている。 しかし、コスプレっぽく見える恐れがあるため実現はまだ難しい。 &link_up(↑ページTOP) **ゴスロリとオタク、ゴスロリと「萌え」 オタク及びオタク文化といったものがTVに頻繁に現れる様になってから、 このファッションに「萌え」という表現がされる事があるがとくに そういった要素は本来は無い。 ゴスロリ(ファッション)に萌えを見出す人も意外と少なくは無いが、 舌打ちすべき事に萌え系にゴスロリというジャンルは存在する。 しかしその場合ただ単にフリルいっぱいの服という意味で使われる事も多い。 ゴスロリに「萌える」のは主に男性のオタク(漫画、アニメ等美少女方面)で あると思われがちであるが、 「腐女子」と呼ばれるボーイズラブ作品を好むオタク人(女性)は作品中にある耽美的な 作風を好む人もおりどこか雰囲気が類似したゴシック的な耽美要素に惹かれる者も多く、 現実の男性や女性のゴシックスタイルやゴシックロリータスタイルに「萌える」女性というのも 数多く存在する。 耽美的な作風に興味はなくとも男性キャラクターにゴスロリを着せたいと言う腐女子は多い。 ゴスロリにはそもそも男女問わずオタクに好まれやすい要素が本来多い。 (吸血鬼、姫、アルビノ、ロングヘアー、ファンタジー、コスプレなど) しかし一般の愛好者とは見ているポイントが大きく違っている。 中には実際にコスプレ的に「着る」という行動に及ぶ腐女子の女性も居る。 (その場合はゴスロリだったり男性+ゴスだったり)但し主にその舞台はコミケ。 ゴスロリ好きな男性オタクはゴスロリの幼女的な面を好むが(その為幼女的な特徴を持つ キャラクターに着せる場合が多い)女性の場合淑女的な面を好んでいる節がある。 単にゴシックロリータに彼(彼女)らの好む「二次元的要素」を見出しやすいという理由もある。 しかし、男女問わずその様なゴスロリを好むオタクはゴシックロリータファッションの 愛好者には嫌われている傾向が大きい。 何故かと言うと突然変な言葉をかけられる、盗撮、痴漢、付き纏う等の被害や(女性でも 行う事がある。すべての人が変態的な行為を取るというわけではないが意識していなくても 相手に迷惑を掛けていたりすることもままある。)イベント等でゴスロリを着る腐女子の服装、 男性オタクが好むゴスロリ系フィギュアなどの「ダサい」或いは「極端に乱れた」ゴシックロリータ風 衣装のコスプレ(この場合ファッションとは言い得ない)に対する大きな嫌悪感等が上げられる。 だが元々オタク趣味が高じて始めたゴスロリからファッションに興味を持った者や、 もともとそっち系の雰囲気がある少女漫画が好きで腐女子と 少女趣味的なファッションどちらも兼ねてやっている場合や、 ファッションフリークのオタクや腐女子でロリィタも取り入れているという場合もあり、 必ずしも上記のようなものとは限らない。 が、この様な愛好者は稀であり、オタクのステレオタイプにも当てはまらず、 オタクでゴスロリをやっているというよりはロリータファッションの愛好者で 尚且つその様な趣味も持っていると「逆に」捕らえられることが多い。 ゴスロリ系萌え作品が好きな女性オタクであっても、 同時に「本来の意味でのゴシックロリータ」も好きな女性はオタク文化と ゴスロリ文化が混同される事や、「萌え」という単語を嫌う傾向もある。 ゴスロリ系の「萌え」作品を純粋に女性として楽しみながらも ゴシックロリータファッションが萌えと取られるのが不愉快な気持ちも 同じファッションの愛好者または理解者として理解している為である。 一見近く見えるジャンルであるが、 オタクがゴスロリに、ゴスロリがオタクに理解を示さない事は多く、 また視点や価値観などの違いが大きいゴスロリやロリィタ趣味とオタク趣味は 全く別物であると言える。 またロリータの中の腐女子と腐女子の中のロリータは捉え方やセンスが大きく異なる。 後者はどちらかというとオタクに寄るためオタクカルチャーに近い[[ゴスロリ]]と いう呼称のほうを好むことが多い。 萌え系作品関連で多く見られる白いゴシックロリータを[[白ゴス]]と呼び、 ファッションとしては基本であるはずの黒のゴシックロリータは[[黒ゴス]]と名を付けている。 雑誌KERA!では白いゴシックスタイルを[[白ゴス]]と呼び白いゴシックロリータも取り上げたものの 何の名称も与えていなかった。(後に白いゴスロリを[[白ゴス]]と呼んだ例も) &link_up(↑ページTOP) **ゴシックロリータスタイル ヘアスタイルは[[姫カット]]や[[縦ロール]]が理想的とされるがそれ以外に均等にウェーブの かかった髪型や細めのコテで作った巻き髪、丸い形のボブ、シンプルなストレート等が基本的。 大抵は前髪はおろして真っ直ぐに切りそろえたぱっつん前髪。若しくは多少梳いたもの。 ただし合う合わないがあるので横に分ける場合もある。 野暮ったいものやポニーテール(服にもよるが) 一本結び等の髪型、前髪を分けたゆる巻きや、 かなり太めの巻き髪、近年流行している「盛った」髪型なども(似合わないため)望ましくない。 ウィッグ等もよく使われるが 通常のファッション向けのものやコスプレ向けの物よりゴシック ロリータ向けラインというものが存在しそちらの方が使われている模様。 コスプレっぽいという理由で好まない者も多いがやはり手軽に髪型を作る事が出来、 髪を痛めることなく巻き髪をする事が出来て便利である。 髪の色はゴールド(ミルク系やイエローゴールド等)や真っ黒。 ゴシックロリータの場合は赤みの[[ワインレッド]]やホワイトゴールド等の奇抜な色も 退廃的である為コスプレっぽくなく合う。 茶髪はあまり合わないとされるがその色味、服の配色にもよる。 ロリータファッションでは金髪だと過剰に幼くなりがち、 黒だと合う服や髪型が限られてくるので茶髪は逆に好まれる。 クラシカル系では金髪がマッチしているが特殊な髪色な為着こなすのが難しい。 漫画等ではゴシックロリータのヘアスタイルを作者・関係者が知らず、 髪型により違和感を出している場合も多い。 ゴシックロリータファッション初心者でもその様な状態になってしまう場合も。 しかし衛生上肌に良くない事や服装の種類などにより、 下ろすのが基本とされている前髪を分けていたりする場合もある。 ロリィタファッションの多くのスカートは全円型や半円型になっている。 中にパニエを仕込んで(穿いて)膨らませる。 その際パニエの下にドロワーズを着用する。 それによって下着が見えたりパニエが足に当たるのを防ぐ。 (チュール等の肌を傷つける可能性がある素材で作られている為) 何枚も重ねる事により夏期間は非常に暑くなる。 ドロワーズ、パニエ、ペチコート(使う場合)、スカートの順に重なっている。 メイクは基本的に黒。他に紫や赤等も使われるが黒がベター。 ゴシック同様黒いアイラインやマスカラを用いる。 口紅は真っ赤やダークな色味の赤、青や黒を使う場合もある。 &link_up(↑ページTOP) **ゴシックロリータの歴史 ゴシックロリータに見られる服装やファッションは90年代後半に現れ、 2002年以降になると一種の流行とも言われる程になる。 しかしそれは、見ての通り一般の女性達がこのファッションをまとうようになったわけではない。 むしろ過激な反応を見せる反対派もネット上等で現れた。 もちろんゴシックロリータファッションの知識が一般に浸透してきた事により このファッションを知ることが出来、身に纏う様になった女性(や男性)も増えたが 本来の流行服の様に「流行が過ぎたから」といって今更それを脱ぐことはないだろう。 ゴシックロリータはTVに現れたと同時に現れたものではないし、 流行でなくなった今「古い」ものではない。 それ以前から、これ以降もずっと水面下にある。 ゴシックロリータはそろそろ廃れる、という声もちらほら聞こえる。 今の小学生や中学生等のローティーンエイジャー達に対しても未だにV系音楽、 主にそのファッションに対する興味は広がっている。 その中からゴシックロリータを選ぶ者も恐らく居るのだろうからまだ暫くは続くのではないだろうか。 ゴスロリの語源については本来は[[V系]]バンドのライブに 黒づくめのロリータファッションで来る人々を 「ゴスロリ」と呼んでいた、という。 黒尽くめがゴシックの様な着こなしであったためそう呼ばれたのではないかと考えられる。 (本来V系ファンからのゴシックの認識とはその程度のものである) 十字架などV系にマッチしたモチーフも取り入れていただろうから 現在ゴシックロリータファッションと呼ばれているものとあまり大差ないだろう。 現在はロリィタとゴシックを融合させたスタイルという認識をされており そのスタイルを作り出したのは元マリスミゼルのMANAである。 ただしゴスロリという言葉は一体誰が言い出したのか明確にはわかっていない。 替え歌のように或いは都市伝説のように自然に、急速に広がっていったたのである。 MANAの作り出した言葉EGL(エレガントゴシックロリータ)が語源とも言われるが ゴシックロリータはその以前からあったとも言われている。 事実一部の愛好者の間ではゴスロリに値するファッションは存在していた。 ゴシックロリータ及びV系が同人界に急激な浸透を見せたのは最近の事である。 今もそれらは広がっている。 ゴシックロリータそのものが同人的なものやコスプレが元であった、 というのではなく次第にそういったものとくっ付いていったのが正しいと言える。 V系が同人層に広がっていったのは現在でも多く見られる ヴィジュアル系要素を含んだ漫画の影響と言われている。 (最遊記、ヤマトナデシコ七変化など。また最近のアニメは曲のタイアップも多い。) また、V系バンドマンのコスプレをする「コス」からコスプレの魅力を知りそこから 同人方面へ行く者も珍しくは無い。 V系ジャンル内でも漫画やゲームではなく、 バンドを対象として扱った同人活動が盛んである。 勿論中には同人やオタク文化といったものに興味を示さない者やそれらを毛嫌いするものも居る。 V系がオタクカルチャーにまで広がる事によってゴスパンクやゴシック、 ロリータ等のファッションも同様に伝播した。 以来普段着やここぞと言う時のファッションとしてもそれらが お洒落と考えられ着られるようになっていった。 メイドブームによりオタク文化がメディアで取り上げられるようになり、 それと同時期に黒色のファッションやヴィクトリアンファッションの流行もあり 一般的なメディアでもゴシックロリータが取り上げられるようになる。 下妻物語効果でそれらはより大きな話題となった。 そこからV系音楽やゴシックカルチャーとは程遠い一般層にもゴシック ロリータファッションを好む者が現れた。 ゴシックファッションのファンの間でもゴシックロリータは流行したらしく 割と小柄なゴス達に好まれている。(背の高い人に合うデザインが多い 日本のゴシックスタイルに比べゴシックロリータの方が本人達に合うためだと考えられる) そして既にゴシックファッションの定番の一つとして定着している。 2002、3年あたりの流行により一般からのファンも増加を見せた。 今やヴィジュアル系のファン外のゴスロリの方がよりゴシックロリータらしく、 本来のゴシックロリータはV系ファン外という考え方も多い。 昔は殆どが裕福な家庭の娘であったが現在では 本格意なゴシックロリータファッションが中学生、小学生にも着られている。 ブランドの服が店舗の増加により、より手に入りやすくなり 知名度も上がりゴシックロリータの雰囲気に合う商品が次々と 企業で提案・発売され手ごろにコーディネートすることも出来るようになってきている。 手ごろなゴシックロリータ服も大量に出回るようになった。 きっかけは主にゴシック若しくはロリィタファッションが好きで着始めた者や街で ゴシックロリータの人を見て始める者が多いようだ。 古株の中ではMANA様に 強く憧れるがために着ている(いた)者も多い。 他は嶽本野ばらや雑誌の影響、特定のブランドが好きになった、等である。 しばしばメイド、コスプレっぽいと言われるがオタクブームの影響と思われる。 数年前まではそのように呼ばれることは無かった。 どこの服飾用語辞典を見てもその様な既述は一切無い。 ただしイラスト雑誌等の解説によると各アイテムの使用法等の点について 随分間違ったものが多いためそれを参照する場合は注意されたし。 メイド服は、伝統的なメイド服を参考に作る場合もあるが、 ロリータ系ブランドの服を参考に衣装を作っている場合もあるらしく、 そちらの方が参考資料としては手早くシンプルなメイド服よりも 面白味が出るからと思われる。 しかしモデルにした服装に比べ明らかに劣っている事が多い。 ゴスロリの拠点は大阪、原宿、池袋、等転々としているが 現在は原宿が主な拠点となっている。 (原宿にはゴシックロリータファッションに身を包んだ女性が沢山居る。 だが大半が普段から着ている人では無いと思われる) 以前は原宿のゴシックロリータといえば集団行動のゴシックロリータの女性が多く見られ、 よく原宿の[[神宮橋]]などに一緒にいるコスプレイヤーと混同されていたが、 近年の知名度の上昇により少数行動派や[[橋]]で群がることを避けるタイプの人も増えた。 &link_up(↑ページTOP) **ゴシックロリータのサブカルチャー ゴシックロリータはサブカルチャー、ひとつの文化として捉えられている。 以下では「大衆的」ではない文化を「サブカルチャー」と呼んでいます。 ゴシックロリータの絵を描いている者をゴシックロリータ趣味と呼ぶように、 ゴシックロリータとはファッションだけを差す言葉ではない。 人形、絵、音楽。これら全てゴシックロリータの人形、ゴシックロリータな絵 ゴシックロリータな音楽といったものが存在する。 例えば人形であれば創作人形なら三浦悦子、恋月姫、柏屋コッコなど。 ジュプランニング社のプーリップもゴシックロリータ文化を語る上では外せない。 又人形作家を名乗っていなくとも創作人形を作成したり人形の服を作ったり、 (勿論ゴシック・ロリータテイスト)人形をカスタムしたりオリジナルの人形を 作り出したりして販売をするなどのインディーズ活動をしている者は数え切れないほど居る。 そもそも人形自体がゴシックロリータ的であり人形が嫌いなゴシックロリータは殆どいない。 実物の人形の無機質さを苦手とする人もいるが、 「見るだけなら好き」という人もそう珍しくはない。 実際にアンティーク・ドールの様な恰好を好んでいるのだから。 ゴシックロリータ達からの支持だけでなくブライスなど一般人気の高い人形でも、 ゴシックロリータテイストの服装を着せたドールは多く、人気が高い。 ゴシックロリータは元々人形の服が元になっていると言われている為 その考えで行くとあるいみ逆輸入となる。 音楽といえばV系も欠かせないがこれは追加要素的に扱われている。 嫌いな者も居るしあくまでもゴシックでもあるのだから ゴシック音楽を聞くべきだろうという意見もある。 そんな中、宝野アリカ(アリプロジェクト)はどちらでもなく、 一部のゴシックロリータの中ではゴシックロリータ音楽といえばこれだ、とも 言われるし一般からもそう言わせるものがある。 実際歌詞の内容や音のイメージはゴシックロリータそのものを連想させ、 歌のタイトルである「少女貴族」という名の宝野アリカ本人のオリジナルロリータ 小物ブランドもある。 本人が実際にロリィタファッションを好んでいることも重大な要素である。 又、BUCK-TICK のアルバム「十三階は月光」などに収録されている音楽も ゴシックロリータ的な要素がある。 大抵人形や少女、それらに加え闇をイメージした歌詞がそうであるらしい。 絵で言えばその絵の人物の衣装でもあるしゴシックロリータ調の絵柄というものもある。 世界観や背景がゴシックロリータであるという場合も含む。 場合によってはロリィタの部分が抜けていたり『月詠』『コゼットの肖像』のように「ロリ」を ロリータ・コンプレックスのロリータと解する作品もあるが所謂オタクが好む萌え絵ではない。 ゴシックロリータ調な絵、という言葉は一般的な世界でもよく使われる。 そういったものを描いているのは三原ミツカズが一番すぐに浮かぶ。 他にはゴシックロリータバイブルに掲載されているイラストやカットを書く事の多い イラストレーターや漫画家がそうではないだろうか。 しかし、イラスト雑誌等でよく見かける事が出来る中高生位風の絵柄で多い眼帯や血などの ダークな絵、とは少し違う。(書く本人はそれをゴスロリ調、ゴシック調と考える場合も珍しくないが) 独特の静謐な雰囲気がある。 特徴としては人物が人形的なフォルムを感じさせ、全体的に睫など繊細である、そういったものを 指して使われることが多い。 少女漫画に似ているともいわれるが、そういったものともまた別の雰囲気を持っている。 もしくはオタクっぽくない本格的なゴシックロリータ服を人物に着せていたりするところ等か。 必ずしもこれらを好んでいる人=ゴシックロリータではない。 ゴシックメタルに対して生まれたゴシックファッション、 パンク音楽によって流行したパンク等のケースとは異なり、 ゴシックロリータの後から生まれた物も多い。 これらに影響されてゴシックロリータの服装を好むようになる者も存在するが 少数では無いかと考えられる。 どちらかといえばローゼンメイデン(ロリィタ要素が顕著)やデスノート (こちらはゴシックに重点を置いている)など その様な服装は見られるがゴシック風、ゴシックロリータ的とは また違う趣旨の作品を見て着始めるケースの方が多い。 あくまでゴシックロリータはファッションが主体でありこれらを好む必要性も 全く提唱されて居ない。 人によってはゴシックロリータの音楽や小説は存在しないという考え方の者も居る。 しかし少なくとも上記の物は知っていたりいずれかを好んでいる可能性も極めて高い。 &link_up(↑ページTOP) **ゴシックロリータの名前 [[ゴシック]]+[[ロリータ]]でゴシックロリータと呼ばれている。 それを縮めたゴスロリのゴスは「ゴシックの人々」という意味合いも持つが この場合単なるゴシックの略称として使われている。 アダルトやコスプレ関連でよく使われていたり侮蔑の意味を含む場合もあるため ゴスロリという呼び方を嫌う者も多い。 海外ではゴシックロリータの事をEGLと言い彼の海外での活躍や人気ぶりから見ても MANAの提唱したエレガント・ゴシック・ロリータの事を指すと思われる。 興味なし一般人やオタクの間では単に対象がそれらしい雰囲気のものや フリルの沢山付いた服をゴスロリと呼んでいる場合が少なくない。 (オタクは対象が二次元のもの、一般人は普通の現実の服に対して)その上 ゴシックな服装でもゴスロリと呼んだりするなど定義付けには無頓着である。 ただし、[[甘ロリ]]が語源と思われるあまロリというジャンルも存在する。 この場合白や黒でなく水色・ピンクのふりふりの格好を指していると思われる。 これもロリィタに比べると見当違いの事が多い。 &link_up(↑ページTOP) **ゴシックロリータファッションから派生したもの 上記以外で ・[[ゴスロリアニメ]] ・ゴスロリ[[コスプレ]] &link_up(↑ページTOP) **ゴシックロリータがよく好んでいるもの 殆どゴシックとロリィタの解説にあるものと被るので省略。 ただしロリィタ以上に薔薇モチーフを多用しその色は暗い赤や黒が多い。 また、ロリィタにはなくゴシックでも少ないがゴシックロリータにおいて多用 されるモチーフとして蝶モチーフが挙げられる。 &link_up(↑ページTOP) 次項[[どこで売ってるの]] ---- &autolink(id=body)
//長いので一旦メモ帳にペーストしてからの編集をお勧めします。 #contents() **要約 ゴシックロリータ、ゴシックロリィタ、ゴスロリ、ゴシック&ロリータなど呼び方は多数。 2000年前後に注目を浴びたいわゆる「原宿系ファッション」([[デコラ]]や[[サイバー]]等) 一般にゴシックファッションとロリータファッションを組み合わせたものといわれているが、 それ以外にもゴスロリ独特の様式や特徴があると見られている。 基本形は黒をベースにAラインのシルエット、レースやフリルをふんだんに使用したもの。 服装以外にも様々な文化があるが、いわゆるオタク文化からの派生であるものと 服装の文化からの派生であるものに分かれ大抵は後者を指す。 &link_up(↑ページTOP) **ゴシックロリータの位置するジャンル サイバー、デコラ、V系、ロリィタ、パンク等が代表の原宿系のひとつ。 モードファッション。ジャパニーズ・モードとして世界で注目を集めている。 パリコレでシャネルなどの有名ブランドがゴスロリ・ゴスパンク風のモードスタイルを発表。 本来の派生はヴィジュアル系ファンの間と言われている。 (但し今現在殆どのヴィジュアル系ファンのゴスロリスタイルはパンクやデコラ、 バンド独特のモチーフや雰囲気等を取り入れたりして「正統派」のスタイルとは また違う事が多い) ロリィタが大人の少女趣味という見方もあるのに対し、こちらは大抵の 場合ヤングファッションとして扱われている。 [[コスプレ]]という見方がされるようにもなってきているが、ファッションとみなされる ゴスロリと正式にコスプレと言って良いゴスロリは別物と言って良いほど違いがある。 が、どちらか一方しか知らない、或いは布やファッションに関する知識が無い一般層 からは両者は混同される傾向にある。 メディアでは見るものの「ウケ」を狙うためあえてコスプレと扱う場合も少なくない。 メディアの洗脳性を考えるとそういったものの影響を受け世間一般ではコスプレと 言われている可能性も大いにある。 また、ゴスロリとコスプレの違いが解からないまま着ている者も多くこの二つの 線引きを更に曖昧な物にしている。 コスプレやオタク的なゴスロリ文化は「ゴスロリ」というジャンルの中では 制圧・住み分けされており、場合によっては邪道だと捉えられることも珍しくない。 ジャンル内では最も権力を持つ「文化やファッション」としてのゴスロリの者が 「ファッション的なゴスロリ」と認められなければほぼゴスロリとは扱われない。 しかしそれはあくまでゴスロリでのジャンル内の捉え方であり、イラストや オタク等の別ジャンル内だと捉え方がまた違ってくる。 &link_up(↑ページTOP) **服デザインの特徴 ゴシックロリータファッションは[[ゴシック]]を[[ロリィタ]]のシルエットに当てはめた様な感じと言える。 ゴシックスタイルにロリータで使用されるスウィートなアイテムやモチーフを加えたものは ゴシックロリータとは異なる。 また、ボリュームはあるものの膨らみの無いスカート(三段フリルなどの)にトップス、 十字架のアクセサリー等のシンプルなスタイルは単なる黒いファッションに分類され ゴスロリとはまた異なる。 ゴシックロリータファッション自体がまだまだ発展途上であり、 色数の少なさや定義が難しいことも相まって、 他のファッションやロリータに比較すると幅の狭い服装である。 しかし、あえてゴシックロリータファッションとして特殊な色を取り入れたりより幅の広い 着こなしをしようと挑戦する着用者もおり、 そこがまたこの服装の一部では楽しみ方とも言える。 服は、黒い服にレースやフリルがたっぷりと使われており、 ロリィタよりややゴージャスで気品があるイメージ。 あくまでもゴシックも基調になっているため若干退廃的なデザインも多く、 黒ロリよりは遥かにシャープさがある。 ベースとなるロリィタスタイルは[[甘ロリ]]等よりは[[黒ロリ]]であると考えられる。 しかし黒ロリは黒×白に甘いメイクを施す事が多い。 (ただし服の色に合わせてバランスの関係上若干黒を多く入れる。) メイクもV系(ヴィジュアル系)バンドやそのファンのような若干濃いめのダークなメイク。 フリル多用、若しくはシンプルのどちらかが多くレースはロリィタより控えめ。 もしくは、ゴージャスなラッセルレースがふんだんにあしらわれたものもある。 ゴシックスタイルとの違いはあくまでもプリンセスの様なところ。 色は黒×黒(黒地に黒レース)次に青(ネイビー系)×黒や黒×青が基本的。 アニメやイラストでよく見られる黒×白のゴスロリは現実には滅多に見られない。 他に生成りや茶、ボルドーを取り入れた物、たまに白ベース、赤×白などもある。 基本的に暗い色が使われる。 全体的に漂う退廃的なムードや、若干大人っぽさを意識した点、 十字架や蝙蝠等モチーフに注目するとロリィタとの違いが判る。 デザインはお姫様の様なゴージャスなドレスから女王様風のドレス、 フェティッシュなもの、クラシカルロリータをベースにしたようなエレガントでシックなもの、 V系音楽服要素が強いもの、修道女風からお嬢様風などと一言にゴシックロリータと いっても様々である。 よく中世の貴族の服装がモデルと言われているが、単にモチーフや所作としてのみ 取り入れられていたりホラーやカントリー的な少女の服装がベースになっている 物が多くむしろ影響を受けていないと思われるような服・スタイルの方が実際は 多く目にするため単にそうとは言えない。 しかし、中世ヨーロッパの影響を受けた(というか絵画そのままの)デザインのヴィヴィアン・ ウェストウッドの服装の影響も受けたようだ。 最近はフルセット1万円台の安価で出回っている商品も存在するが、コストを下げるため 半端なつくりになっていることが多く、大抵のものは[[コスプレ]]服として提供されており、 安売りの店ドンキホーテや東急ハンズのコスプレコーナーでも販売されている。 ゴシックロリータ服は基本的にその主な購買層にとっては非常に高価であり、 ワンピース系一着2~3万程が目安。(ブランドによっては5万以上)デザインの細かさや生地の 量から考えると恐らく高くは無いが中には質と値段が見合わない物も存在する。 エリや長袖が取り外せたりデザインが変えられたり、 一年中着られる工夫がされている為、 非常にエコロジー。流行や廃りもあまり無い。しかし、毎回同じ服を着ているのではなく、 黒と白の割合を変えたり、豊富な種類の頭モノを変えたりしてお洒落を楽しむ。 他ジャンルのブランド物やノーブランド物も組み合わせて着こなす場合も多い。 色も黒以外にグレーベースや紫色等も待望されている。 しかし、コスプレっぽく見える恐れがあるため実現はまだ難しい。 &link_up(↑ページTOP) **ゴスロリとオタク、ゴスロリと「萌え」 オタク及びオタク文化といったものがTVに頻繁に現れる様になってから、 このファッションに「萌え」という表現がされる事があるがとくに そういった要素は本来は無い。 ゴスロリ(ファッション)に萌えを見出す人も意外と少なくは無いが、 舌打ちすべき事に萌え系にゴスロリというジャンルは存在する。 しかしその場合ただ単にフリルいっぱいの服という意味で使われる事も多い。 ゴスロリに「萌える」のは主に男性のオタク(漫画、アニメ等美少女方面)で あると思われがちであるが、 「腐女子」と呼ばれるボーイズラブ作品を好むオタク人(女性)は作品中にある耽美的な 作風を好む人もおりどこか雰囲気が類似したゴシック的な耽美要素に惹かれる者も多く、 現実の男性や女性のゴシックスタイルやゴシックロリータスタイルに「萌える」女性というのも 数多く存在する。 耽美的な作風に興味はなくとも男性キャラクターにゴスロリを着せたいと言う腐女子は多い。 ゴスロリにはそもそも男女問わずオタクに好まれやすい要素が本来多い。 (吸血鬼、姫、アルビノ、ロングヘアー、ファンタジー、コスプレなど) しかし一般の愛好者とは見ているポイントが大きく違っている。 中には実際にコスプレ的に「着る」という行動に及ぶ腐女子の女性も居る。 (その場合はゴスロリだったり男性+ゴスだったり)但し主にその舞台はコミケ。 ゴスロリ好きな男性オタクはゴスロリの幼女的な面を好むが(その為幼女的な特徴を持つ キャラクターに着せる場合が多い)女性の場合淑女的な面を好んでいる節がある。 単にゴシックロリータに彼(彼女)らの好む「二次元的要素」を見出しやすいという理由もある。 しかし、男女問わずその様なゴスロリを好むオタクはゴシックロリータファッションの 愛好者には嫌われている傾向が大きい。 何故かと言うと突然変な言葉をかけられる、盗撮、痴漢、付き纏う等の被害や(女性でも 行う事がある。すべての人が変態的な行為を取るというわけではないが意識していなくても 相手に迷惑を掛けていたりすることもままある。)イベント等でゴスロリを着る腐女子の服装、 男性オタクが好むゴスロリ系フィギュアなどの「ダサい」或いは「極端に乱れた」ゴシックロリータ風 衣装のコスプレ(この場合ファッションとは言い得ない)に対する大きな嫌悪感等が上げられる。 だが元々オタク趣味が高じて始めたゴスロリからファッションに興味を持った者や、 もともとそっち系の雰囲気がある少女漫画が好きで腐女子と 少女趣味的なファッションどちらも兼ねてやっている場合や、 ファッションフリークのオタクや腐女子でロリィタも取り入れているという場合もあり、 必ずしも上記のようなものとは限らない。 が、この様な愛好者は稀であり、オタクのステレオタイプにも当てはまらず、 オタクでゴスロリをやっているというよりはロリータファッションの愛好者で 尚且つその様な趣味も持っていると「逆に」捕らえられることが多い。 ゴスロリ系萌え作品が好きな女性オタクであっても、 同時に「本来の意味でのゴシックロリータ」も好きな女性はオタク文化と ゴスロリ文化が混同される事や、「萌え」という単語を嫌う傾向もある。 ゴスロリ系の「萌え」作品を純粋に女性として楽しみながらも ゴシックロリータファッションが萌えと取られるのが不愉快な気持ちも 同じファッションの愛好者または理解者として理解している為である。 一見近く見えるジャンルであるが、 オタクがゴスロリに、ゴスロリがオタクに理解を示さない事は多く、 また視点や価値観などの違いが大きいゴスロリやロリィタ趣味とオタク趣味は 全く別物であると言える。 またロリータの中の腐女子と腐女子の中のロリータは捉え方やセンスが大きく異なる。 後者はどちらかというとオタクに寄るためオタクカルチャーに近い[[ゴスロリ]]と いう呼称のほうを好むことが多い。 萌え系作品関連で多く見られる白いゴシックロリータを[[白ゴス]]と呼び、 ファッションとしては基本であるはずの黒のゴシックロリータは[[黒ゴス]]と名を付けている。 雑誌KERA!では白いゴシックスタイルを[[白ゴス]]と呼び白いゴシックロリータも取り上げたものの 何の名称も与えていなかった。(後に白いゴスロリを[[白ゴス]]と呼んだ例も) &link_up(↑ページTOP) **ゴシックロリータスタイル ヘアスタイルは[[姫カット]]や[[縦ロール]]が理想的とされるがそれ以外に均等にウェーブの かかった髪型や細めのコテで作った巻き髪、丸い形のボブ、シンプルなストレート等が基本的。 大抵は前髪はおろして真っ直ぐに切りそろえたぱっつん前髪。若しくは多少梳いたもの。 ただし合う合わないがあるので横に分ける場合もある。 野暮ったいものやポニーテール(服にもよるが) 一本結び等の髪型、前髪を分けたゆる巻きや、 かつては「盛った」髪型なども望ましくないとされていたが、 2009年現在ではギャル系雑誌小悪魔ageha流行の影響や簡単にロリィタにも合うドール風のの盛り髪が出来るウィッグの登場で とりわけ派手な類のロリィタファッション向けの髪型では代表的なものとなった。 ウィッグ等もよく使われるが 通常のファッション向けのものやコスプレ向けの物よりゴシック ロリータ向けラインというものが存在しそちらの方が使われている模様。 コスプレっぽいという理由で好まない者も多いがやはり手軽に髪型を作る事が出来、 髪を痛めることなく巻き髪をする事が出来て便利である。 髪の色はゴールド(ミルク系やイエローゴールド等)や真っ黒。 ゴシックロリータの場合は赤みの[[ワインレッド]]やホワイトゴールド等の奇抜な色も 退廃的である為コスプレっぽくなく合う。 茶髪はあまり合わないとされるがその色味、服の配色にもよる。 ロリータファッションでは金髪だと過剰に幼くなりがち、 黒だと合う服や髪型が限られてくるので茶髪は逆に好まれる。 クラシカル系では金髪がマッチしているが特殊な髪色な為着こなすのが難しい。 漫画等ではゴシックロリータのヘアスタイルを作者・関係者が知らず、 髪型により違和感を出している場合も多い。 ゴシックロリータファッション初心者でもその様な状態になってしまう場合も。 しかし衛生上肌に良くない事や服装の種類などにより、 下ろすのが基本とされている前髪を分けていたりする場合もある。 ロリィタファッションの多くのスカートは全円型や半円型になっている。 中にパニエを仕込んで(穿いて)膨らませる。 その際パニエの下にドロワーズを着用する。 それによって下着が見えたりパニエが足に当たるのを防ぐ。 (チュール等の肌を傷つける可能性がある素材で作られている為) 何枚も重ねる事により夏期間は非常に暑くなる。 ドロワーズ、パニエ、ペチコート(使う場合)、スカートの順に重なっている。 メイクは基本的に黒。他に紫や赤等も使われるが黒がベター。 ゴシック同様黒いアイラインやマスカラを用いる。 口紅は真っ赤やダークな色味の赤、青や黒を使う場合もある。 &link_up(↑ページTOP) **ゴシックロリータの歴史 ゴシックロリータに見られる服装やファッションは90年代後半に現れ、 2002年以降になると一種の流行とも言われる程になる。 しかしそれは、見ての通り一般の女性達がこのファッションをまとうようになったわけではない。 むしろ過激な反応を見せる反対派もネット上等で現れた。 もちろんゴシックロリータファッションの知識が一般に浸透してきた事により このファッションを知ることが出来、身に纏う様になった女性(や男性)も増えたが 本来の流行服の様に「流行が過ぎたから」といって今更それを脱ぐことはないだろう。 ゴシックロリータはTVに現れたと同時に現れたものではないし、 流行でなくなった今「古い」ものではない。 それ以前から、これ以降もずっと水面下にある。 ゴシックロリータはそろそろ廃れる、という声もちらほら聞こえる。 今の小学生や中学生等のローティーンエイジャー達に対しても未だにV系音楽、 主にそのファッションに対する興味は広がっている。 その中からゴシックロリータを選ぶ者も恐らく居るのだろうからまだ暫くは続くのではないだろうか。 ゴスロリの語源については本来は[[V系]]バンドのライブに 黒づくめのロリータファッションで来る人々を 「ゴスロリ」と呼んでいた、という。 黒尽くめがゴシックの様な着こなしであったためそう呼ばれたのではないかと考えられる。 (本来V系ファンからのゴシックの認識とはその程度のものである) 十字架などV系にマッチしたモチーフも取り入れていただろうから 現在ゴシックロリータファッションと呼ばれているものとあまり大差ないだろう。 現在はロリィタとゴシックを融合させたスタイルという認識をされており そのスタイルを作り出したのは元マリスミゼルのMANAである。 ただしゴスロリという言葉は一体誰が言い出したのか明確にはわかっていない。 替え歌のように或いは都市伝説のように自然に、急速に広がっていったたのである。 MANAの作り出した言葉EGL(エレガントゴシックロリータ)が語源とも言われるが ゴシックロリータはその以前からあったとも言われている。 事実一部の愛好者の間ではゴスロリに値するファッションは存在していた。 ゴシックロリータ及びV系が同人界に急激な浸透を見せたのは最近の事である。 今もそれらは広がっている。 ゴシックロリータそのものが同人的なものやコスプレが元であった、 というのではなく次第にそういったものとくっ付いていったのが正しいと言える。 V系が同人層に広がっていったのは現在でも多く見られる ヴィジュアル系要素を含んだ漫画の影響と言われている。 (最遊記、ヤマトナデシコ七変化など。また最近のアニメは曲のタイアップも多い。) また、V系バンドマンのコスプレをする「コス」からコスプレの魅力を知りそこから 同人方面へ行く者も珍しくは無い。 V系ジャンル内でも漫画やゲームではなく、 バンドを対象として扱った同人活動が盛んである。 勿論中には同人やオタク文化といったものに興味を示さない者やそれらを毛嫌いするものも居る。 V系がオタクカルチャーにまで広がる事によってゴスパンクやゴシック、 ロリータ等のファッションも同様に伝播した。 以来普段着やここぞと言う時のファッションとしてもそれらが お洒落と考えられ着られるようになっていった。 メイドブームによりオタク文化がメディアで取り上げられるようになり、 それと同時期に黒色のファッションやヴィクトリアンファッションの流行もあり 一般的なメディアでもゴシックロリータが取り上げられるようになる。 下妻物語効果でそれらはより大きな話題となった。 そこからV系音楽やゴシックカルチャーとは程遠い一般層にもゴシック ロリータファッションを好む者が現れた。 ゴシックファッションのファンの間でもゴシックロリータは流行したらしく 割と小柄なゴス達に好まれている。(背の高い人に合うデザインが多い 日本のゴシックスタイルに比べゴシックロリータの方が本人達に合うためだと考えられる) そして既にゴシックファッションの定番の一つとして定着している。 2002、3年あたりの流行により一般からのファンも増加を見せた。 今やヴィジュアル系のファン外のゴスロリの方がよりゴシックロリータらしく、 本来のゴシックロリータはV系ファン外という考え方も多い。 昔は殆どが裕福な家庭の娘であったが現在では 本格意なゴシックロリータファッションが中学生、小学生にも着られている。 ブランドの服が店舗の増加により、より手に入りやすくなり 知名度も上がりゴシックロリータの雰囲気に合う商品が次々と 企業で提案・発売され手ごろにコーディネートすることも出来るようになってきている。 手ごろなゴシックロリータ服も大量に出回るようになった。 きっかけは主にゴシック若しくはロリィタファッションが好きで着始めた者や街で ゴシックロリータの人を見て始める者が多いようだ。 古株の中ではMANA様に 強く憧れるがために着ている(いた)者も多い。 他は嶽本野ばらや雑誌の影響、特定のブランドが好きになった、等である。 しばしばメイド、コスプレっぽいと言われるがオタクブームの影響と思われる。 数年前まではそのように呼ばれることは無かった。 どこの服飾用語辞典を見てもその様な既述は一切無い。 ただしイラスト雑誌等の解説によると各アイテムの使用法等の点について 随分間違ったものが多いためそれを参照する場合は注意されたし。 メイド服は、伝統的なメイド服を参考に作る場合もあるが、 ロリータ系ブランドの服を参考に衣装を作っている場合もあるらしく、 そちらの方が参考資料としては手早くシンプルなメイド服よりも 面白味が出るからと思われる。 しかしモデルにした服装に比べ明らかに劣っている事が多い。 ゴスロリの拠点は大阪、原宿、池袋、等転々としているが 現在は原宿が主な拠点となっている。 (原宿にはゴシックロリータファッションに身を包んだ女性が沢山居る。 だが大半が普段から着ている人では無いと思われる) 以前は原宿のゴシックロリータといえば集団行動のゴシックロリータの女性が多く見られ、 よく原宿の[[神宮橋]]などに一緒にいるコスプレイヤーと混同されていたが、 近年の知名度の上昇により少数行動派や[[橋]]で群がることを避けるタイプの人も増えた。 &link_up(↑ページTOP) **ゴシックロリータのサブカルチャー ゴシックロリータはサブカルチャー、ひとつの文化として捉えられている。 以下では「大衆的」ではない文化を「サブカルチャー」と呼んでいます。 ゴシックロリータの絵を描いている者をゴシックロリータ趣味と呼ぶように、 ゴシックロリータとはファッションだけを差す言葉ではない。 人形、絵、音楽。これら全てゴシックロリータの人形、ゴシックロリータな絵 ゴシックロリータな音楽といったものが存在する。 例えば人形であれば創作人形なら三浦悦子、恋月姫、柏屋コッコなど。 ジュプランニング社のプーリップもゴシックロリータ文化を語る上では外せない。 又人形作家を名乗っていなくとも創作人形を作成したり人形の服を作ったり、 (勿論ゴシック・ロリータテイスト)人形をカスタムしたりオリジナルの人形を 作り出したりして販売をするなどのインディーズ活動をしている者は数え切れないほど居る。 そもそも人形自体がゴシックロリータ的であり人形が嫌いなゴシックロリータは殆どいない。 実物の人形の無機質さを苦手とする人もいるが、 「見るだけなら好き」という人もそう珍しくはない。 実際にアンティーク・ドールの様な恰好を好んでいるのだから。 ゴシックロリータ達からの支持だけでなくブライスなど一般人気の高い人形でも、 ゴシックロリータテイストの服装を着せたドールは多く、人気が高い。 ゴシックロリータは元々人形の服が元になっていると言われている為 その考えで行くとあるいみ逆輸入となる。 音楽といえばV系も欠かせないがこれは追加要素的に扱われている。 嫌いな者も居るしあくまでもゴシックでもあるのだから ゴシック音楽を聞くべきだろうという意見もある。 そんな中、宝野アリカ(アリプロジェクト)はどちらでもなく、 一部のゴシックロリータの中ではゴシックロリータ音楽といえばこれだ、とも 言われるし一般からもそう言わせるものがある。 実際歌詞の内容や音のイメージはゴシックロリータそのものを連想させ、 歌のタイトルである「少女貴族」という名の宝野アリカ本人のオリジナルロリータ 小物ブランドもある。 本人が実際にロリィタファッションを好んでいることも重大な要素である。 又、BUCK-TICK のアルバム「十三階は月光」などに収録されている音楽も ゴシックロリータ的な要素がある。 大抵人形や少女、それらに加え闇をイメージした歌詞がそうであるらしい。 絵で言えばその絵の人物の衣装でもあるしゴシックロリータ調の絵柄というものもある。 世界観や背景がゴシックロリータであるという場合も含む。 場合によってはロリィタの部分が抜けていたり『月詠』『コゼットの肖像』のように「ロリ」を ロリータ・コンプレックスのロリータと解する作品もあるが所謂オタクが好む萌え絵ではない。 ゴシックロリータ調な絵、という言葉は一般的な世界でもよく使われる。 そういったものを描いているのは三原ミツカズが一番すぐに浮かぶ。 他にはゴシックロリータバイブルに掲載されているイラストやカットを書く事の多い イラストレーターや漫画家がそうではないだろうか。 しかし、イラスト雑誌等でよく見かける事が出来る中高生位風の絵柄で多い眼帯や血などの ダークな絵、とは少し違う。(書く本人はそれをゴスロリ調、ゴシック調と考える場合も珍しくないが) 独特の静謐な雰囲気がある。 特徴としては人物が人形的なフォルムを感じさせ、全体的に睫など繊細である、そういったものを 指して使われることが多い。 少女漫画に似ているともいわれるが、そういったものともまた別の雰囲気を持っている。 もしくはオタクっぽくない本格的なゴシックロリータ服を人物に着せていたりするところ等か。 必ずしもこれらを好んでいる人=ゴシックロリータではない。 ゴシックメタルに対して生まれたゴシックファッション、 パンク音楽によって流行したパンク等のケースとは異なり、 ゴシックロリータの後から生まれた物も多い。 これらに影響されてゴシックロリータの服装を好むようになる者も存在するが 少数では無いかと考えられる。 どちらかといえばローゼンメイデン(ロリィタ要素が顕著)やデスノート (こちらはゴシックに重点を置いている)など その様な服装は見られるがゴシック風、ゴシックロリータ的とは また違う趣旨の作品を見て着始めるケースの方が多い。 あくまでゴシックロリータはファッションが主体でありこれらを好む必要性も 全く提唱されて居ない。 人によってはゴシックロリータの音楽や小説は存在しないという考え方の者も居る。 しかし少なくとも上記の物は知っていたりいずれかを好んでいる可能性も極めて高い。 &link_up(↑ページTOP) **ゴシックロリータの名前 [[ゴシック]]+[[ロリータ]]でゴシックロリータと呼ばれている。 それを縮めたゴスロリのゴスは「ゴシックの人々」という意味合いも持つが この場合単なるゴシックの略称として使われている。 アダルトやコスプレ関連でよく使われていたり侮蔑の意味を含む場合もあるため ゴスロリという呼び方を嫌う者も多い。 海外ではゴシックロリータの事をEGLと言い彼の海外での活躍や人気ぶりから見ても MANAの提唱したエレガント・ゴシック・ロリータの事を指すと思われる。 興味なし一般人やオタクの間では単に対象がそれらしい雰囲気のものや フリルの沢山付いた服をゴスロリと呼んでいる場合が少なくない。 (オタクは対象が二次元のもの、一般人は普通の現実の服に対して)その上 ゴシックな服装でもゴスロリと呼んだりするなど定義付けには無頓着である。 ただし、[[甘ロリ]]が語源と思われるあまロリというジャンルも存在する。 この場合白や黒でなく水色・ピンクのふりふりの格好を指していると思われる。 これもロリィタに比べると見当違いの事が多い。 &link_up(↑ページTOP) **ゴシックロリータファッションから派生したもの 上記以外で ・[[ゴスロリアニメ]] ・ゴスロリ[[コスプレ]] &link_up(↑ページTOP) **ゴシックロリータがよく好んでいるもの 殆どゴシックとロリィタの解説にあるものと被るので省略。 ただしロリィタ以上に薔薇モチーフを多用しその色は暗い赤や黒が多い。 また、ロリィタにはなくゴシックでも少ないがゴシックロリータにおいて多用 されるモチーフとして蝶モチーフが挙げられる。 &link_up(↑ページTOP) 次項[[どこで売ってるの]] ---- &autolink(id=body)

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