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魔術師(まじゅつし) - (2018/04/02 (月) 17:34:33) の編集履歴(バックアップ)


【種別】
生き様?

【初出】
一巻

【解説】
魔術を行使する人間の総称。
本来魔術師ではない聖職者や宗教関係者が魔術を扱う場合もあるが、こちらも後に述べるような特徴を持つため、広義の魔術師に含まれる。

「まっとうな手段では叶わない願い」を持つが故に、魔術という異常な手段に頼った者達である。
その成り立ち故に、魔術師の行動原理にはまず「個人的な願い」がある。
特に19世紀末に確立した近代魔術師(アドバンスドウィザード)は、個人を重要視する傾向にあり、
その願いを魔法名という主観的な目標として自らに刻んでいる。
その性質上、戦闘行為に対し訓練され感情を殺した「人間兵器」ではなく、感情的に応対する傾向があり、
この点が土御門元春などに素人だと揶揄される傾向がある。
ただ、その戦闘能力や魔術の腕に関してはまったく別の話である。

魔術師同士の戦闘は相手の術式を解析・逆算することで抜け道や対策を講じたり、罠や先手の読み合いや駆け引きなどが主であるため、一種の高度な頭脳戦とされる。

魔術師にとっては、組織に属するのも「個人的な願い」を達成するための手段でしかなく、
利用できる間は忠誠を誓っても、邪魔になれば容赦なく裏切る。
組織側もこの個人主義的な傾向を放置しているわけではなく、
「集団で無ければ使えない魔術」や「裏切り者に対する制裁」などの「飴と鞭」で統制を計っているが
それでも決定的な束縛にはならず「やるやつはやる」らしい。
基本的に集団行動を嫌う者たちであり、
『黄金』を作る目的で掲げられた錬金術師という天才集団も、
大抵は人格的な問題からそりが合わずに内部分裂を起こしているという。

魔術は誰にでも使えるため、学べばどんな者も魔術師となることが可能で、そのため単に学ぶだけでなく、既存の術式を独自に改良したり新たな術式を創作したりしなければ一人前の魔術師とは呼べない。